JP2001148967A - 中通し釣竿 - Google Patents

中通し釣竿

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JP2001148967A JP33749599A JP33749599A JP2001148967A JP 2001148967 A JP2001148967 A JP 2001148967A JP 33749599 A JP33749599 A JP 33749599A JP 33749599 A JP33749599 A JP 33749599A JP 2001148967 A JP2001148967 A JP 2001148967A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 トップイン方式の糸通し作業を可及的容易に
行なう。 【解決手段】 中通し釣竿の、糸通し具20の直線長さ
Bが、竿管が糸通しを行なう状態に保持された状態で、
保持された竿管の後端位置12Gから導入孔後端までの
距離B1以下の値であり、ガイド部の内側領域であっ
て、所定竿管の表面に最も近い位置の点をG1、最も前
方位置にある点をG2、導入孔の内面側前端をN1、表
面側後端をN2とすると、N1とG1とを結ぶ直線をL
1、N2とG2とを結ぶ直線をL2とし、糸通し具の所
定形状の先端と所定位置とを結ぶ直線が糸通し具本体の
延伸方向とのなす屈曲角度θが、直線L1と中心軸線と
のなす角度θ1と、直線L2と中心軸線とのなす角度θ
2との間の値であり、中心軸線から半径方向に測った点
G1と点G2までの各距離をR1,R2とすれば、糸通
し具本体の延伸方向に対して垂直方向に測った糸通し具
先端までの長さRが距離R1とR2との間の値にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は中通し釣竿に関す
る。
【0002】
【従来の技術】中通し釣竿は、釣糸を竿管途中から内部
を挿通させる構造のため、その途中から先側竿管の外部
にはガイドリングを設ける必要が無いため、釣糸が絡み
難いという長所を有する。然しながら、釣りの前に、釣
糸を竿管内部に挿通させる作業が必要であり、糸通し具
を用いた作業方式に2通りの方法がある。1つは、糸通
し具の後端部に釣糸を係止させて、この糸通し具の先部
を、釣糸を竿管内部に挿通させ始める部位である釣糸導
入部の導入孔から竿先に向かって挿入していく方法であ
り、他方は、ある程度短い収納状態にした継式釣竿を、
竿先を斜め上方に向けて傾斜状に保持し、竿先から糸通
し具の先部を挿入しつつ、釣竿の釣糸導入部を下側に向
けてこの導入孔から外に出し、そこでその先部に釣糸を
係止させ、それから竿先に残っている糸通し具の後部を
引いて糸を通す方法である。後述の方法をトップイン方
式ともいう。本願では、このトップイン方式に係る。
【0003】釣糸導入部では竿管に長孔等の孔を設け、
通常ここにセラミックス等のガイドを設けており、この
ガイドの内周部を釣糸が通って竿管内部に導入される。
然しながら、この釣糸導入孔の近く(通常は後ろ)に
は、竿管表面から離れた位置に設けられて、後方のリー
ル装着部に装着されたリールから引き出した釣糸を前記
導入孔に案内するための、セラミックス等のガイドリン
グを取り付けたガイド部が配設されている。従って、ト
ップイン方式による場合は、まず傾斜状にした竿の先部
を手で保持した状態で糸通し具を竿先から通して糸通し
具の先部を導入孔から外に出し、その後で、保持してい
る手を竿の釣糸導入部付近に移動させてから、外に出た
糸通し具の先部を摘んで、再び上述した竿表面から離れ
た位置のガイドリングに挿通させ、これにリールから引
き出した釣糸を係止させるという作業を行なっていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】然しながら、竿先から
糸通し具を挿通させることによってその先部が導入孔か
ら外部に出ると共に、そのままの姿勢で糸通し具をもう
少し押し込むだけで竿表面から離れたガイドリングにも
挿通させることができれば、竿を保持した手を移動させ
なくてもよく、また、一度の挿通動作で糸通し具の挿通
作業を完了でき、釣り準備が更に軽快になる。依って本
発明は、トップイン方式の糸通し作業を可及的容易に行
なうことを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的に鑑みて本発明
は請求項1では、所定竿管に設けられて釣糸を導入でき
る導入孔と、該導入孔の後方に設けられたリール装着部
に装着されるリールからの釣糸を前記導入孔に案内する
ガイドリングを具備するガイド部とを有した中通し釣竿
において、糸通し具が本体の所定位置から先側がへの字
状や曲線等の所定形状に曲がって形成されている場合、
前記糸通し具の前記所定位置から先端までの直線長さ
が、前記所定竿管の前に直接に継ぎ合わされる竿管が糸
通しを行なう状態に所定竿管に保持された状態におい
て、該保持された竿管の後端位置から前記所定竿管の中
心軸線方向に測った導入孔の後端までの距離以下の値で
あり、前記ガイド部の内側領域であって、前記所定竿
管の表面に最も近い位置の点をG1、最も前方位置にあ
る点をG2、導入孔の内面側前端をN1、表面側後端を
N2とすると、N1とG1とを結ぶ直線をL1、N2と
G2とを結ぶ直線をL2とし、前記糸通し具の所定形状
の先端と前記所定位置とを結ぶ直線が糸通し具本体の延
伸方向とのなす屈曲角度が、前記直線L1と前記中心軸
線とのなす角度と、直線L2と前記中心軸線とのなす角
度との間の値であり、前記中心軸線から半径方向に測
った前記点G1と点G2までの各距離をR1,R2とす
れば、糸通し具本体の延伸方向に対して垂直方向に測っ
た糸通し具先端までの長さが距離R1とR2との間の値
であることを特徴とする中通し釣竿を提供する。
【0006】上記ガイド部の内側領域とは、ガイドリン
グのみの場合はその内周面であり、このガイドリングの
前側に板状等の受け部材が装着されている場合には、ガ
イドリング内周面と、受け部材の、竿管表面に対面して
いる側の面とを含む。トップイン方式による作業中に、
構成要件とによって糸通し具の先部が導入孔から外
部に出られ、更に、構成要件とによってガイドリン
グ内を挿通できる。従って、糸通し具との関連におい
て、釣糸導入部分(導入孔とガイドリングを含むガイド
部とを有する領域部分)の位置寸法関係を請求項1の構
成要件を満たすように構成しておけば、糸通し作業が非
常に容易になる。この糸通し具は、販売上はセット販売
が典型的であるが、別売りとしてもよく、この場合、糸
通し具と釣竿との関連を明記すればよい。以下同様であ
る。
【0007】請求項2において、糸通し具先部が本体の
所定位置において、自在にへの字状等の形状に折れ曲が
る場合、最大に折れ曲った所定の形状を請求項1にいう
先部所定形状とした請求項1記載の中通し釣竿を提供す
る。糸通し具の先部がある角度範囲(90度未満)で自
在に折れ曲るように形成されている場合、トップイン方
式の場合、そこが最大の折れ曲り角度になるようにする
には、釣竿の傾斜角度を調節すればよく(水平に近く寝
かせれば必ず最大折れ曲り角度になる)、この状態で糸
通し具の挿通作業を行なえば、請求項1の場合と同じ要
件で同様の作用効果を奏する。即ち、この場合の糸通し
具との関連において、釣糸導入部分を請求項1の要件と
なるように設計すれば糸通し作業が非常に容易になる。
【0008】請求項3において、糸通し具先部が本体の
所定位置において自在に折れ曲る場合、糸通し具本体を
延伸した方向に対して角度θだけ傾斜した方向に重力が
作用した場合に折れ曲る先部形状を前記先部所定形状と
した請求項1記載の中通し釣竿を提供する。角度θだけ
傾斜した方向に重力が作用することは、トップイン方式
の場合、釣竿を水平方向から角度(π/2−θ)だけ起
こした状態で糸通し具を挿通させることであり、この状
態で挿通させた場合に折れ曲った先部形状を請求項1の
糸通し具の先部所定形状とし、請求項1の場合と同じ要
件を満たすように設計すれば同様の作用効果を奏する。
【0009】請求項4において、所定竿管に設けられて
釣糸を導入できる導入孔と、該導入孔の後方に設けられ
たリール装着部に装着されるリールからの釣糸を前記導
入孔に案内するガイドリングを具備するガイド部とを有
した中通し釣竿において、前記所定竿管に直接に継合わ
される前側竿管を糸通し状態に保持し、前記導入孔が下
側になるように向けた釣竿の先部から押し込んだ糸通し
具の先部が、その押し込みによってガイドリングにも挿
通するように、糸通し具との関連において導入孔とガイ
ド部との相対配設位置と夫々の大きさと形状とを設定し
たことを特徴とする中通し釣竿を提供する。これによっ
て、トップイン方式の糸通し作業を可及的容易に行なう
ことができる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明を添付図面に示す形
態例に基づき、更に詳細に説明する。図1は振出式の中
通し釣竿を糸通しを行なうことのできる長さ状態に保持
して、即ち、第1中竿12を引き出して(ここが並継の
場合は継ぎ合わせて)元竿10の先端部に保持させ、そ
れより前側の竿管を第1中竿内に収納した状態にして地
面に対して傾斜させている。この傾斜状態の釣竿の先端
トップガイド14Tから糸通し具を挿通させる。この形
態例の竿では釣糸導入部が元竿10の先部に設けられて
いるため、糸通しを行なう際には、第1中竿12を引き
出して継ぎ合わせているが、釣糸導入部が元竿10の先
部よりも後方位置に設けられている場合には、その前側
であって近くに第1中竿の後端が位置するように第1中
竿を保持して糸通しを行なう。
【0011】この保持構造としては、例えば、第1中竿
の途中に膨出部を設けておき、ここを元竿10の先端部
の継合部に嵌合させる等である。第1中竿よりも前側の
竿管は完全に収納していてもそうでなくてもよいが、元
竿後端から穂先竿先端のトップガイド14Tまでの長さ
が長すぎないように設定する。長すぎてはトップイン方
式の糸通し作業を行ない難いからである。
【0012】元竿10の先端部の継合部の後ろ近くに
は、竿管に長孔が設けられ、この長孔にセラミックス製
のガイド部材が配設され、この中を釣糸が挿通して竿管
内に導入される。この釣糸の挿通可能な孔部(通常、長
孔状)を導入孔10Dという。ここではガイド部材は竿
管に設けた長孔の前端部と後端部とに配設された2つの
U字状のガイド部材10G,10G’であるが、1つの
環状になったガイド部材でもよい。
【0013】元竿10の後方位置にはリール18がリー
ル装着装置10Rに固定されており、ここから釣糸が引
き出される。この釣糸を前記導入孔に案内するために、
例えば図1に示す如き山形のフレーム16が、元竿の円
周方向における導入孔部の位置に固定されており、セラ
ミックス製の環状のガイドリング16Gが元竿表面から
離れた高さ位置に設けられている。このガイドリングは
通常は導入孔10Dの後方位置であるが、導入孔の上方
に位置することもある。更には、図1ではそうではない
が、後述の図4に示すように、ガイドリング16Gの元
竿表面から遠い部分に設けられ、導入孔から出て来た糸
通し具の先端部を受け易くて、受けた糸通し具先部をガ
イドリング16Gに挿通させるべく案内する板状や樋状
の受け部材PTを設ける場合もある。こうした導入孔近
くの構造全体を釣糸導入部という。
【0014】また、リール装着部10Rの前側には前側
握り部FGが設けてあり、元竿10の後端部には後部握
り部RGが設けてある。この後部握り部の後端縁部の
内、円周方向における前記導入孔10Dの位置側がカッ
トされて平面部H1を形成しており、ここを地面に当接
させることによって釣竿を安定して傾斜状に設定するこ
とができ、また、導入孔10D側を下側に位置させるこ
とも安定する。
【0015】糸通し具は図3に略示するように、細長い
糸条の本体20を有し、この図では通常時において位置
P1からの先部20Sがへの字状に折れ曲った形態が示
されている。その先端部26は釣糸を係止させる係止部
である。本体20と、先部20Sの一部も適宜な剛性を
有した可撓性部材で形成されており、夫々の部分は直線
状にも他形状に変形も可能であるが、この糸通し具を竿
管内に挿通させる場合、折れ曲り部前後は管壁に押され
て一時的に概ね直線状になって挿通できる。
【0016】本体の後部には、球体等の抜け止め部材2
2が設けられており、トップガイド14Tにおいて引っ
掛かり、竿管内部に挿通不可能である。部材22は本体
20に対する位置を移動できて保持可能に構成すると好
ましい。また、本体20の所定位置には目印24を設
け、作業者が竿先近くに目を位置させて竿先からトップ
イン方式で糸通し作業する際に、目印がトップガイド1
4Tに位置することにより糸通し具の先部20S(又は
係止部26)が導入孔10Dの位置に到達したことを認
識し易くしている。更に、この例の場合は、本体20の
円周における、糸通し具の先部20Sがへの字状に折れ
曲っている曲り方向側に目印24が設けられており、こ
れによって、作業中に糸通し具の先部20Sがどの方向
を向いているかが概ね判る。従って、導入孔10Dの位
置に到達した際に、導入孔を下向けて先部20Sを導入
孔から外部に出し易くなる。この目印24はトップガイ
ド14Tを通過できる。糸条本体20に塗料を塗って目
印としてもよく、また、小さな部材を固着させてもよ
い。
【0017】図4は、図3に示した形態の糸通し具を糸
通し可能状態の釣竿の先から挿通させている場合の模式
図であり、14Gは穂先竿後端のガイドリングであり、
12Gは第1中竿12後端のガイドリングである。現実
には若干のずれが存在する場合があるが、元竿10の中
心軸線CL上に糸通し具本体20が位置して挿通してい
る図である。先部20Sは、折れ曲り点P1が第1中竿
後端12Gから出るまでは、本体20の延伸方向2
0’、即ち、元竿中心軸線CL方向に指向しており、こ
の先端P2が導入孔10Dから外部に出られるために
は、先部20Sの長さBが、第1中竿後端位置から元竿
の中心軸線方向に測った導入孔の後端までの距離B1以
下であることが必要である。もし、更に先部20S内の
先方部が折れ曲り自在である場合は、その自在部を除い
た端部がここでの先端P2に代る。本願の他形態の糸通
し具においても同様である。
【0018】少なくともガイドリング16Gを具備する
ガイド部は、図4の場合は受け部材PTを有しており、
ガイドリングと受け部材とを合わせたガイド部である。
先部が導入孔から出て、更にガイドリングに挿通するた
めには、ガイド部の内側領域であって、元竿表面に最も
近い点をG1、最も前方位置にある点をG2とし、中心
軸線CLから半径方向に測った夫々までの距離をR1,
R2とすれば、糸通し具本体20の延伸方向20’に対
して垂直方向に測った糸通し具先端P2までの長さRが
R1以上であって、R2以下であることが有用である。
【0019】更には、導入孔10Dの竿の中心側前端を
N1、表面側後端をN2とし、N1とG1とを結ぶ直線
をL1、N2とG2とを結ぶ直線をL2とし、糸通し具
の所定形状の先端P2と位置P1とを結ぶ直線、即ち、
この例では直線状先部20Sであり、これが糸通し具本
体20の延伸方向20’とのなす屈曲角度θが、前記直
線L1と前記中心軸線CLとのなす角度θ1と、直線L
2と中心軸線CLとのなす角度θ2との間の値であるこ
とが有用である。
【0020】上記形態の糸通し具の場合、釣竿を、上記
の如く糸通し具と関係付けた釣糸導入部を有するよう形
成しておき、トップインで糸通し具の先部20S側が釣
竿の導入孔近くにおいて、該孔側になる向きに押し込め
ば、先部が導入孔から容易に出るのみならず、ガイドリ
ング16Gにも挿通し易い。図4の受け部材PTが無く
てガイド部がガイドリング16Gだけで形成されている
場合は、ガイドリング内側領域の前端位置G2’を点G
2の代りとすればよい。
【0021】図5は、通常時において、糸通し具の位置
P1から先部が、直線状ではなくて曲線状になって、本
体20の延伸方向20’から離れるように曲っている糸
通し具を示す。しかしこの場合は、位置P1と先端P2
とを結ぶ直線20S’を図3の場合の20Sに置き換え
た場合の先述と同じ要件によって糸通し作業が可及的に
容易になる。
【0022】図6は、先部20Sが角度θ(90度未満
の値)まで自在に折れ曲る糸通し具の構造を示してい
る。糸条体からなる本体20と係止部26との間を関節
構造で接続し、その関節部位(折れ曲り部位)P1の前
後をパイプ部材を被せることにより、各パイプの端面の
干渉によって所定角度θまでしか折れ曲れないように構
成している。aが直線状の図であり、bがθまで折れ曲
った図である。こうした糸通し具を使用する場合は、釣
竿を垂直に立てた状態から前記角度θ以上の適宜角度だ
け傾斜させた状態で糸通し作業を行なえば、先部20S
が導入孔から出ようとする際には、該先部が角度θ折れ
曲った状態となる。従って、この場合も、先部20Sが
bの状態に折り曲げられた糸通し具と考えた場合の先述
と同じ要件によって糸通し作業が可及的に容易になる。
【0023】図7は、本体20の先方の所定位置P1が
ピンジョイントのようになっており、ここにおいてその
先部20Sが自在に折れ曲ることのできる糸通し具を示
しており、釣竿を水平方向に対して所定角度(π/2−
θ)傾斜させて糸通し作業を行なうと、重力によって糸
通し具の先部20Sは本体20の延伸方向に対して角度
θだけ傾斜する。このように釣竿を所定角度傾斜させて
糸通しを行なった際に、可及的に作業が容易になるため
には、先部20Sが本体20の延伸方向に対して角度θ
だけ折れ曲った状態の糸通し具を図3の糸通し具と考え
た場合、図4を参照して説明した先述と同じ要件を満た
すように釣糸導入部を構成する。
【0024】釣竿を、例えば水平方向に対して30度傾
斜させれば、角度θは60度となる。例えば、折れ曲り
角度θが60度の図3の糸通し具として、図4を参照し
つつ説明した要件を満たすように釣糸導入部を設計すれ
ば、釣竿を水平から30度(π/2−θ)傾斜させて糸
通し作業をすれば糸通し作業が可及的に容易になる。こ
の場合、既述の平面部H1を、元竿等の竿管の中心軸線
に対して30度(π/2−θ)になるように形成してお
けば、釣竿を容易に所定の30度(π/2−θ)に傾斜
させることができる。
【0025】トップイン方式で糸通し具を通す際に、糸
通し具先端部が釣糸導入部の導入孔10Dから外部に容
易に出るためには、図2に示す導入孔の長さW1と幅W
2は、夫々30mm程度以上、5mm程度以上存在する
ことが好ましい。更には、図8に示すように、リール装
着装置10Rに装着されたリール18が両軸受型リール
のようにレベルワインド機構を有し、スプールに巻回さ
れた釣糸がレベルワインド機構の孔部18Wから引き出
される場合には、糸通し具を長く設定すると好都合であ
る。
【0026】即ち、糸通し具の先端と抜け止め部材22
との間の長さは、図1に示したガイドリング16Gを挿
通するまででは、竿先から導入孔10D中間位置までの
距離W0に10cm程度以上加えた長さがあれば足りる
が、この長さに、導入孔10D中間位置とリール装着装
置10R中間位置との距離W3程度を加えた長さがあれ
ば、糸通し具先端部を前記孔部18Wに挿通させること
ができる。この図8の状態において、釣糸を糸通し具の
係止部26に係止させれば、後は、糸通し具を竿先から
引き出すだけで釣糸が挿通できる。釣糸自体をレベルワ
インド機構の孔部18Wに直接に挿通させるよりも、よ
り剛性のある糸通し具を挿通させる方が素早く容易に挿
通できるからである。糸通し具本体20が上記のような
所定長さ以上を有し、抜け止め部材22が本体20上を
移動可能であって、かつ、移動位置に保持できる構造を
有すると、容易に図8のように挿通させられる。
【0027】図9は、釣竿を竿尻から見た図であり、既
述の平面部H1を示す。この平面部は必ずしも平坦面で
なくてもよく、凹形状に形成されていてもよい。竿を傾
斜させた状態で安定させるには、後部握り部RGを傾斜
状にカットした幅W4(竿中心と導入孔中心を結ぶ方向
の幅)が後部握り部RGの直径の1/3程度以上あるこ
とが好ましい。
【0028】図10は、ここまでに説明したガイドリン
グ16Gの代りに、U字状のガイド16G’を設けてお
り、糸通し具の先部が導入孔10Dから外に出さえすれ
ば、それに釣糸を係止させて糸通しができる。糸通し具
を竿先に引いて糸通しした後に、又はその前にでも、釣
糸をU字状ガイドに通すことができる。従って、糸通し
具を竿先から通して導入孔を通過させた後、更にガイド
16G’に挿通させる必要が無く、その分糸通し作業が
容易になる。部材16’はU字状ガイドの保持部材であ
ると共に、導入孔10D(の一部)を区画形成している
セラミックス等のガイド部材を保護し、導入孔の両側に
設けられた側壁でもある。導入孔10Dを上方から覆う
ように、部材16’に対してカバー部材を開閉可能に装
着してもよい。カバー部材の存在で、ゴミ等の侵入が防
止できる。
【0029】以上では、釣糸導入部を元竿10に設けて
いるが、第1中竿等に設けてもよい。その場合、第1中
竿等が所定竿管である。また、糸条本体の先端部に所定
の重りをつけ、その重りによる撓み変形を設定して、導
入孔とガイドリングを共に挿通させることもできる。更
には、糸条体の先部を導入孔の後端部に押し当てて先部
を適切に変形させ、その変形した先部を導入孔から出す
と共に、ガイドリングに挿通させるように設計すること
も可能である。
【0030】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように本発明に
よれば、トップイン方式の糸通し作業が可及的容易に行
なえる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は糸通し状態の側面図である。
【図2】図2は釣糸導入部付近の平面図である。
【図3】図3は糸通し具の全体略示図である。
【図4】図4は本発明の説明図である。
【図5】図5は他の形態の糸通し具先部の略示図であ
る。
【図6】図6は他の形態の糸通し具先部の図である。
【図7】図7は他の形態の糸通し具先部の略示図であ
る。
【図8】図8は他の糸通し状態の側面図である。
【図9】図9は釣竿を後端から見た図である。
【図10】図10は他の形態の釣糸導入部を示す斜視図
である。
【符号の説明】
10 元竿(所定竿管) 10D 導入孔 16G ガイドリング 20 糸通し具本体 20S 糸通し具の先部 22 抜け止め部材 26 係止部 P1 所定位置(折れ曲り点)
フロントページの続き (72)発明者 伊藤 浩一 東京都東久留米市前沢3丁目14番16号ダイ ワ精工株式会社内 (72)発明者 吉川 満 東京都東久留米市前沢3丁目14番16号ダイ ワ精工株式会社内 Fターム(参考) 2B019 AA04 BA07 2B109 FA10

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定竿管に設けられて釣糸を導入できる
    導入孔と、該導入孔の後方に設けられたリール装着部に
    装着されるリールからの釣糸を前記導入孔に案内するガ
    イドリングを具備するガイド部とを有した中通し釣竿に
    おいて、 糸通し具が本体の所定位置から先側がへの字状や曲線等
    の所定形状に曲がって形成されている場合、 前記糸通し具の前記所定位置から先端までの直線長さ
    が、前記所定竿管の前に直接に継ぎ合わされる竿管が糸
    通しを行なう状態に所定竿管に保持された状態におい
    て、該保持された竿管の後端位置から前記所定竿管の中
    心軸線方向に測った導入孔の後端までの距離以下の値で
    あり、 前記ガイド部の内側領域であって、前記所定竿管の表面
    に最も近い位置の点をG1、最も前方位置にある点をG
    2、導入孔の内面側前端をN1、表面側後端をN2とす
    ると、N1とG1とを結ぶ直線をL1、N2とG2とを
    結ぶ直線をL2とし、前記糸通し具の所定形状の先端と
    前記所定位置とを結ぶ直線が糸通し具本体の延伸方向と
    のなす屈曲角度が、前記直線L1と前記中心軸線とのな
    す角度と、直線L2と前記中心軸線とのなす角度との間
    の値であり、 前記中心軸線から半径方向に測った前記点G1と点G2
    までの各距離をR1,R2とすれば、糸通し具本体の延
    伸方向に対して垂直方向に測った糸通し具先端までの長
    さが距離R1とR2との間の値であることを特徴とする
    中通し釣竿。
  2. 【請求項2】 糸通し具先部が本体の所定位置におい
    て、自在にへの字状等の形状に折れ曲がる場合、最大に
    折れ曲った所定の形状を請求項1にいう先部の所定形状
    とした請求項1記載の中通し釣竿。
  3. 【請求項3】 糸通し具先部が本体の所定位置において
    自在に折れ曲る場合、糸通し具本体を延伸した方向に対
    して角度θだけ傾斜した方向に重力が作用した場合に折
    れ曲る先部形状を前記先部所定形状とした請求項1記載
    の中通し釣竿。
  4. 【請求項4】 所定竿管に設けられて釣糸を導入できる
    導入孔と、該導入孔の後方に設けられたリール装着部に
    装着されるリールからの釣糸を前記導入孔に案内するガ
    イドリングを具備するガイド部とを有した中通し釣竿に
    おいて、 前記所定竿管に直接に継合わされる前側竿管を糸通し状
    態に保持し、前記導入孔が下側になるように向けた釣竿
    の先部から押し込んだ糸通し具の先部が、その押し込み
    によってガイドリングにも挿通するように、糸通し具と
    の関連において導入孔とガイド部との相対配設位置と夫
    々の大きさと形状とを設定したことを特徴とする中通し
    釣竿。
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