JP2001148868A - 3次元画像検出装置 - Google Patents

3次元画像検出装置

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JP2001148868A
JP2001148868A JP33016299A JP33016299A JP2001148868A JP 2001148868 A JP2001148868 A JP 2001148868A JP 33016299 A JP33016299 A JP 33016299A JP 33016299 A JP33016299 A JP 33016299A JP 2001148868 A JP2001148868 A JP 2001148868A
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伸一 垣内
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 測距光を照射し、被写体からの反射光を受光
することにより被写体までの距離を画素毎に検出する3
次元画像検出装置において、距離情報の信号レベルと被
写体表面の反射率に関する反射率情報の信号レベルを合
わせる。 【解決手段】 被写体に幅TS のパルス状の測距光を照
射し、その反射光のうち蓄積期間TU1に受光される光
(斜線部A1)に関する信号電荷を距離情報として検出
する。同一の測距光を被写体に照射し、その反射光を蓄
積期間TU2に全て受光し、受光された光(斜線部A2)
に関する信号電荷を反射率情報として検出する。被写体
を代表する1つの画素で検出される距離情報、反射率情
報(斜線部A1、A2)の比からTD /TS を算出す
る。反射率情報を検出する際に照射される測距光の出力
を距離情報を検出するときのTD /TS にし、距離情
報、反射率情報に対応する信号電荷量を等しくする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光伝播時間測定法
を用いて被写体の3次元形状等を検出する3次元画像検
出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来3次元画像入力装置における3次元
計測では、光伝播時間測定法を利用したものが知られて
いる。「Measurement Science and Technology」(S. C
hristie 他、vol.6, p1301-1308, 1995 年)に記載され
た3次元画像入力装置では、パルス変調されたレーザ光
が被計測物体(被写体)に照射され、その反射光がイメ
ージインテンシファイアが取付けられた2次元CCDセ
ンサによって受光され、電気信号に変換される。イメー
ジインテンシファイアはレーザ光のパルス発光に同期し
たゲートパルスによってシャッタ制御される。また、国
際公開97/01111号公報に開示された装置では、パルス変
調されたレーザ光等の光が被計測物体に照射され、その
反射光はメカニカル又は液晶素子等から成り測距光のパ
ルスとは異なるタイミングで制御される電気光学的シャ
ッタと組み合わされた2次元CCDセンサによって受光
され、電気信号に変換される。これらの構成によれば、
遠い被計測物体からの反射光による受光量は近い被計測
物体からの反射光による受光量に比べて小さいので、被
計測物体の距離に応じた出力がCCDの各画素毎に得ら
れる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述の方法で
検出された距離情報には、被写体(被計測物体)の表面
における反射率の違い等による誤差が含まれている。従
って、検出精度の高い距離情報を得るには、これら誤差
を補正する必要がある。反射率の違いによる誤差を補正
するには、反射率に関する情報(反射率情報)を検出す
る必要がある。しかし、反射率情報の信号レベルは、距
離情報の信号レベルに比べ高いため、反射率情報の信号
レベルにA/D変換器の動作範囲を設定すると、距離情
報に対する量子化S/N比が劣化してしまう。
【0004】本発明は、距離情報に対する量子化S/N
比を劣化させることなく、精度の高い距離情報を検出可
能な3次元画像検出装置を得ることを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の3次元画像検出
装置は、被写体に第1及び第2の測距光を照射するため
の光源と、光源の発光を制御する光源制御手段と、所定
の蓄積期間内に第1の測距光による被写体からの反射光
を撮像部において受光することによって生じる第1の信
号電荷に基づいて、被写体までの距離情報を画素毎に検
出する距離情報検出手段と、第2の測距光による被写体
からの反射光を撮像部において受光することにより生
じ、受光された反射光の全光量に対応する第2の信号電
荷に基づいて、測距光が被写体の表面で反射するときに
受ける影響に関する情報である反射率情報を画素毎に検
出する反射率情報検出手段と、第1の信号電荷と第2の
信号電荷とが、被写体の被計測領域に対応する画素にお
いて略同じ大きさとなるように光源制御手段を制御して
第1の測距光と第2の測距光の出力を調整する出力調整
手段とを備えることを特徴としている。
【0006】好ましくは、出力調整手段における第1お
よび第2の測距光の調整は、予め被写体までの距離を概
ね計測するプリ測距の結果に基づいて行われる。プリ測
距は好ましくは、第1および第2の測距光の出力を同一
にして距離情報検出手段および反射率情報検出手段を駆
動して行われる。これにより、より適正な出力比を得る
ことができる。
【0007】好ましくは、出力調整手段における第1お
よび第2の測距光の調整は、プリ測距において検出さ
れ、被写体の被計測領域に対応する画素を代表する1以
上の標本画素の距離情報および反射率情報に基づいて行
われる。このとき例えば、出力調整手段における第1お
よび第2の測距光の調整は、1つの標本画素における第
1の信号電荷と第2の信号電荷との比が1対1になるよ
うに調整される。これにより迅速かつ簡単に出力比を算
出し、測距光の出力を調整することができる。
【0008】3次元画像検出装置は好ましくは、光学系
の像面照度を調整するための開口絞りを備え、プリ測距
を行なう際には、出力調整手段、距離情報検出手段、反
射率情報検出手段を駆動して被写体までの距離を計測す
る本測距に比べ開口絞りを絞った状態で計測を行なう。
【0009】本発明の3次元画像検出装置は、測距光を
被写体に照射し、測距光の被写体からの反射光を受光す
ることにより被写体までの距離を画素毎に計測する3次
元画像検出装置であって、測距光を被写体に照射しその
反射光を受光することにより被写体までの距離を画素毎
に相対的に低い精度で予め計測するプリ測距手段と、測
距光を被写体に照射しその反射光を受光することにより
被写体までの距離を画素毎に相対的に高い精度で計測す
る本測距手段と、本測距手段において照射される測距光
の照射出力を、プリ測距手段を駆動して得られる計測結
果に基づいて調整する照射出力調整手段とを備えること
を特徴としている。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。図1は、本発明の一実施形態であ
るカメラ型の3次元画像検出装置の斜視図である。
【0011】カメラ本体10の前面において、撮影レン
ズ11の左上にはファインダ窓12が設けられ、右上に
はストロボ13が設けられている。カメラ本体10の上
面において、撮影レンズ11の真上には、測距光である
レーザ光を照射する発光装置(光源)14が配設されて
いる。発光装置14の左側にはレリーズスイッチ15、
液晶表示パネル16が設けられ、右側にはモード切替ダ
イヤル17とV/Dモード切替スイッチ18が設けられ
ている。カメラ本体10の側面には、ICメモリカード
等の記録媒体を挿入するためのカード挿入口19が形成
され、またビデオ出力端子20、インターフェースコネ
クタ21が設けられている。
【0012】図2は図1に示すカメラの回路構成を示す
ブロック図である。撮影レンズ11の中には絞り25が
設けられている。絞り25の開度はアイリス駆動回路2
6によって調整される。撮影レンズ11の焦点調節動作
およびズーミング動作はレンズ駆動回路27によって制
御される。
【0013】撮影レンズ11の光軸上にはCCD(撮像
部)28が配設されている。CCD28には、撮影レン
ズ11によって被写体像が形成され、被写体像に対応し
た電荷が発生する。CCD28における電荷の蓄積動
作、電荷の読出動作等の動作はCCD駆動回路30によ
って制御される。CCD28から読み出された電荷信号
すなわち画像信号はアンプ31において増幅され、A/
D変換器32においてアナログ信号からデジタル信号に
変換される。デジタルの画像信号は撮像信号処理回路3
3においてガンマ補正等の処理を施され、画像メモリ3
4に一時的に格納される。アイリス駆動回路26、レン
ズ駆動回路27、撮像信号処理回路33はシステムコン
トロール回路35によって制御される。
【0014】CCD駆動回路30は、V/D切替回路2
9を介して3D駆動パルス発生回路22または通常駆動
パルス発生回路24から出力されるパルス信号により制
御される。通常駆動パルス発生回路24から出力される
パルス信号は、CCD28において通常の撮影動作を行
ない被写体の画像情報を検出するためのものである。一
方、3D駆動パルス発生回路22から出力されるパルス
信号は、CCD28において距離情報を検出する際に用
いられるパルス信号である。V/D切替回路29は、V
/Dモード切替スイッチ18(図1)の設定に対応し
て、3D駆動パルス発生回路または通常駆動パルス発生
回路24からのパルス信号を選択的にCCD駆動回路3
0へ出力する。3D駆動パルス発生回路22および通常
駆動パルス発生回路24はシステムコントロール回路3
5により制御される。
【0015】画像メモリ34に一時的に記憶された画像
信号は、画像メモリ34から読み出され、LCD駆動回
路36に供給される。LCD駆動回路36は画像信号に
応じて動作し、これにより画像表示LCDパネル37に
は、画像信号に対応した画像が表示される。
【0016】カメラをカメラ本体10の外部に設けられ
たモニタ装置39とケーブルで接続すれば、画像メモリ
34から読み出された画像信号はTV信号エンコーダ3
8、ビデオ出力端子20を介してモニタ装置39に伝送
可能である。またシステムコントロール回路35はイン
ターフェース回路40に接続されており、インターフェ
ース回路40はインターフェースコネクタ21に接続さ
れている。したがってカメラをカメラ本体10の外部に
設けられたコンピュータ41とインターフェースケーブ
ルを介して接続すれば、画像メモリ34から読み出され
た画像信号をコンピュータ41に伝送可能である。シス
テムコントロール回路35は、記録媒体制御回路42を
介して画像記録装置43に接続されている。したがって
画像メモリ34から読み出された画像信号は、画像記録
装置43に装着されたICメモリカード等の記録媒体M
に記録可能である。
【0017】発光装置14は発光素子14aと照明レン
ズ14bにより構成され、発光素子14aの発光動作は
発光素子制御回路44によって制御される。発光素子1
4aはレーザダイオード(LD)であり、照射されるレ
ーザ光は被写体の距離を検出するための測距光として用
いられる。このレーザ光は照明レンズ14bを介して被
写体の全体に照射される。被写体において反射した光は
撮影レンズ11に入射する。この光をCCD28によっ
て検出することにより、後述するように被写体の表面形
状に関する距離情報が3次元画像として得られる。
【0018】発光素子制御回路44は、3D駆動パルス
発生回路22から出力されたパルス信号に基いて制御さ
れる。3D駆動パルス発生回路22から出力されたパル
ス信号は、パルス振幅変換回路23を介して発光素子制
御回路44へ出力される。パルス振幅変換回路23で
は、システムコントロール回路35の信号指令に従っ
て、発光素子14aが出力する測距光の出力を調整す
る。
【0019】システムコントロール回路35には、レリ
ーズスイッチ15、モード切替ダイヤル17、V/Dモ
ード切替スイッチ18から成るスイッチ群45と、液晶
表示パネル(表示素子)16とが接続されている。
【0020】次に図3を参照して、本実施形態における
撮影動作について説明する。図3は、撮影動作プログラ
ムのフローチャートである。
【0021】ステップ101においてレリーズスイッチ
15が全押しされていることが確認されるとステップ1
02が実行され、ビデオ(V)モードと距離測定(D)
モードのいずれが選択されているかが判定される。これ
らのモード間における切替はV/Dモード切替スイッチ
18を操作することによって行なわれる。
【0022】ステップ102においてDモードが選択さ
れていると判定されると、ステップ103において本測
距(ステップ105)の予備計測であるプリ測距が、ア
イリス25を本測距のFナンバーよりも絞った(例え
ば、本測距でのFナンバーから2段絞り込む)状態で行
われる。ステップ104では、ステップ103において
検出された距離情報に基づいて、ステップ105の本測
距において照射される測距光の出力比が算出される。後
に説明するように、プリ測距と本測距において実行され
る距離測定動作では、距離情報と反射率情報とがそれぞ
れ検出され、これらの情報から被写体までの距離が算出
される。プリ測距では、距離情報の検出と反射率情報の
検出において照射される測距光の出力は一定である。一
方ステップ105の本測距では、ステップ104におい
て算出された出力比に基づいて測距光の出力が調整さ
れ、距離情報および反射率情報の検出が行われる。した
がって、本測距において照射される測距光の出力は、距
離情報の検出と反射率情報の検出とでは異なる。これ
は、距離情報の信号に対する量子化S/N比の劣化を防
ぐためであり、距離情報を検出する際にCCD28から
出力される信号のレベルが、反射率情報を検出する際に
CCD28から出力される信号のレベルと略等しくなる
よう調整される。その後ステップ106において得られ
た距離データが記録媒体Mに保存され、この撮影動作の
プログラムは終了する。
【0023】一方、ステップ102において設定モード
がVモードであると判定されると、ステップ107にお
いて測距光の制御がオフ状態に定められるとともに、ス
テップ108においてCCDのビデオ制御がオン状態に
定められる。すなわち、被写体の画像情報(画像デー
タ)がCCDの通常の撮影動作により検出される。ステ
ップ109において、検出された画像データが記録媒体
Mに保存され、この撮影動作のプログラムは終了する。
【0024】次に図4および図5を参照して、本実施形
態における距離測定の原理について説明する。なお図5
において横軸は時間tである。
【0025】距離測定装置Bから出力された測距光は被
写体Sにおいて反射し、図示しないCCDによって受光
される。測距光は所定のパルス幅Hを有するパルス状の
光であり、したがって被写体Sからの反射光も、同じパ
ルス幅Hを有するパルス状の光である。また反射光のパ
ルスの立ち上がりは、測距光のパルスの立ち上がりより
も時間δ・t(δは遅延係数)だけ遅れる。測距光と反
射光は距離測定装置Bと被写体Sの間の2倍の距離rを
進んだことになるから、その距離rは r=δ・t・C/2 ・・・(1) により得られる。ただしCは光速である。
【0026】例えば測距光のパルスの立ち上がりから反
射光を検知可能な状態に定め、反射光のパルスが立ち下
がる前に検知不可能な状態に切換えるようにすると、す
なわち反射光検知期間Tを設けると、この反射光検知期
間Tにおける受光量Aは距離rの関数である。すなわち
受光量Aは、距離rが大きくなるほど(時間δ・tが大
きくなるほど)小さくなる。
【0027】本実施形態では上述した原理を利用して、
CCD28に設けられ、2次元的に配列された複数のフ
ォトダイオードにおいてそれぞれ受光量Aを検出するこ
とにより、カメラ本体10から被写体Sの表面の各点ま
での距離をそれぞれ検出し、被写体Sの表面形状に関す
る3次元画像のデータを一括して入力している。
【0028】図6は、CCD28に設けられるフォトダ
イオード51と垂直転送部52の配置を示す図である。
図7は、CCD28を基板53に垂直な平面で切断して
示す断面図である。このCCD28は従来公知のインタ
ーライン型CCDであり、不要電荷の掃出しにVOD
(縦型オーバーフロードレイン)方式を用いたものであ
る。
【0029】フォトダイオード51と垂直転送部52は
n型基板53の面に沿って形成されている。フォトダイ
オード51は2次元的に格子状に配列され、垂直転送部
52は所定の方向(図6において上下方向)に1列に並
ぶフォトダイオード51に隣接して設けられている。垂
直転送部52は、1つのフォトダイオード51に対して
4つの垂直転送電極52a,52b,52c,52dを
有している。したがって垂直転送部52では、4つのポ
テンシャルの井戸が形成可能であり、従来公知のよう
に、これらの井戸の深さを制御することによって、信号
電荷をCCD28から出力することができる。なお、垂
直転送電極の数は目的に応じて自由に変更できる。
【0030】基板53の表面に形成されたp型井戸の中
にフォトダイオード51が形成され、p型井戸とn型基
板53の間に印加される逆バイアス電圧によってp型井
戸が完全空乏化される。この状態において、入射光(被
写体からの反射光)の光量に応じた電荷がフォトダイオ
ード51において蓄積される。基板電圧Vsub を所定値
以上に大きくすると、フォトダイオード51に蓄積した
電荷は、基板53側に掃出される。これに対し、転送ゲ
ート部54に電荷転送信号(電圧信号)が印加されたと
き、フォトダイオード51に蓄積した電荷は垂直転送部
52に転送される。すなわち電荷掃出信号によって電荷
を基板53側に掃出した後、フォトダイオード51に蓄
積した信号電荷が、電荷転送信号によって垂直転送部5
2側に転送される。このような動作を繰り返すことによ
り、垂直転送部52において信号電荷が積分され、いわ
ゆる電子シャッタ動作が実現される。
【0031】図8は、ステップ103のプリ測距および
ステップ105の本測距において実行される距離情報検
出動作のタイミングチャートである。図1、図2、図6
〜図8を参照して本実施形態における距離情報検出動作
について説明する。なお本実施形態の距離情報検出動作
では、図5を参照して行なった距離測定の原理の説明と
は異なり、外光の影響による雑音を低減するために測距
光のパルスの立ち下がりから反射光を検知可能な状態に
定め、反射光のパルスが立ち下がった後に検知不可能な
状態に切換えるようにタイミングチャートを構成してい
るが原理的には何ら異なるものではない。
【0032】垂直同期信号(図示せず)の出力に同期し
て電荷掃出し信号(パルス信号)S1が出力され、これ
によりフォトダイオード51に蓄積していた不要電荷が
基板53の方向に掃出され、フォトダイオード51にお
ける蓄積電荷量はゼロになる(符号S2)。電荷掃出し
信号S1の出力の開始の後、一定のパルス幅を有するパ
ルス状の測距光S3が出力される。測距光S3が出力さ
れる期間(パルス幅)は調整可能であり、図示例では、
電荷掃出し信号S1の出力と同時に測距光S3がオフす
るように調整されている。
【0033】測距光S3は被写体において反射し、CC
D28に入射する。すなわちCCD28によって被写体
からの反射光S4が受光されるが、電荷掃出し信号S1
が出力されている間は、フォトダイオード51において
電荷は蓄積されない(符号S2)。電荷掃出し信号S1
の出力が停止されると、フォトダイオード51では、反
射光S4の受光によって電荷蓄積が開始され、反射光S
4と外光とに起因する信号電荷S5が発生する。反射光
S4が消滅すると(符号S6)フォトダイオード51で
は、反射光に基く電荷蓄積は終了するが(符号S7)、
外光のみに起因する電荷蓄積が継続する(符号S8)。
【0034】その後、電荷転送信号S9が出力される
と、フォトダイオード51に蓄積された電荷が垂直転送
部52に転送される。この電荷転送は、電荷転送信号の
出力の終了(符号S10)によって完了する。すなわ
ち、外光が存在するためにフォトダイオード51では電
荷蓄積が継続するが、電荷転送信号の出力が終了するま
でフォトダイオード51に蓄積されていた信号電荷S1
1が垂直転送部52へ転送される。電荷転送信号の出力
終了後に蓄積している電荷S14は、そのままフォトダ
イオード51に残留する。
【0035】このように電荷掃出し信号S1の出力の終
了から電荷転送信号S9の出力が終了するまでの期間T
U1の間、フォトダイオード51には、被写体までの距離
に対応した信号電荷が蓄積される。そして、反射光S4
の受光終了(符号S6)までフォトダイオード51に蓄
積している電荷が、被写体の距離情報と対応した信号電
荷S12(斜線部)として垂直転送部52へ転送され、
その他の信号電荷S13は外光のみに起因するものであ
る。
【0036】電荷転送信号S9の出力から一定時間が経
過した後、再び電荷掃出し信号S1が出力され、垂直転
送部52への信号電荷の転送後にフォトダイオード51
に蓄積された不要電荷が基板53の方向へ掃出される。
すなわち、フォトダイオード51において新たに信号電
荷の蓄積が開始する。そして、上述したのと同様に、電
荷蓄積期間TU1が経過したとき、信号電荷は垂直転送部
52へ転送される。
【0037】このような信号電荷S11の垂直転送部5
2への転送動作は、次の垂直同期信号が出力されるま
で、繰り返し実行される。これにより垂直転送部52に
おいて、信号電荷S11が積分され、1フィールドの期
間(2つの垂直同期信号によって挟まれる期間)に積分
された信号電荷S11は、その期間被写体が静止してい
ると見做せれば、被写体までの距離情報に対応してい
る。
【0038】以上説明した信号電荷S11の検出動作は
1つのフォトダイオード51に関するものであり、全て
のフォトダイオード51においてこのような検出動作が
行なわれる。1フィールドの期間における検出動作の結
果、各フォトダイオード51に隣接した垂直転送部52
の各部位には、そのフォトダイオード51によって検出
された距離情報が保持される。この距離情報は垂直転送
部52における垂直転送動作および図示しない水平転送
部における水平転送動作によってCCD28から出力さ
れる。
【0039】しかしCCD28により検出された反射光
は、被写体の表面の反射率の影響を受けている。したが
って、この反射光を介して得られた距離情報は反射率に
起因する誤差を含んでいる。また、CCD28により検
出された反射光には、被写体からの反射光以外に外光等
の成分も含まれており、これに起因する誤差も存在す
る。これらの誤差を補正する方法について、次の距離測
定動作のフローチャートを参照して説明する。
【0040】図12と図13はステップ103のプリ測
距およびステップ105の本測距(図3参照)において
実行される距離測定動作のフローチャートである。図
1、図2、図8〜図13を参照して、本実施形態におけ
る距離測定動作について説明する。なお図9〜図11
は、距離補正情報、反射率情報および反射率補正情報の
検出動作におけるタイミングチャートである。
【0041】ステップ201では、垂直同期信号が出力
されるとともに測距光制御が開始される。すなわち発光
装置14が駆動され、パルス状の測距光S3が断続的に
出力される。次いでステップ202が実行され、CCD
28による検知制御が開始される。すなわち図8を参照
して説明した距離情報検出動作が開始され、電荷掃出し
信号S1と電荷転送信号S9が交互に出力されて、距離
情報の信号電荷S11が垂直転送部52において積分さ
れる。
【0042】ステップ203では、距離情報検出動作の
開始から1フィールド期間が終了したか否か、すなわち
新たに垂直同期信号が出力されたか否かが判定される。
1フィールド期間が終了すると、1フィールド期間にわ
たる信号電荷S11の積分が完了し、積分された信号電
荷がステップ204においてCCD28から出力され
る。この積分された信号電荷は距離情報に対応し、ステ
ップ205において画像メモリ34に一時的に記憶され
る。ステップ206では測距光制御がオフ状態に切換え
られ、発光装置14の発光動作が停止する。
【0043】ステップ207〜210では、距離補正情
報の検出動作(図9参照)が行なわれる。まずステップ
207では、垂直同期信号が出力されるとともにCCD
28による検知制御が開始される。すなわち発光装置1
4の発光動作が行なわれることなく、光源が消灯された
状態で、電荷掃出し信号S21と電荷転送信号S22が
交互に出力される。電荷蓄積時間TU1は図8に示す距離
情報検出動作と同じであるが、被写体に測距光が照射さ
れないため(符号S23)、反射光は存在せず(符号S
24)。したがって、距離情報の信号電荷は発生しない
が、CCD28には外光等の外乱成分が入射するため、
この外乱成分に対応した信号電荷S25が発生し、電荷
転送信号S22の出力によって、それまでフォトダイオ
ードに蓄積していた信号電荷S26が垂直転送部へ転送
される。この信号電荷S26は、外乱成分が距離情報に
及ぼす影響を補正するための、電荷蓄積時間TU1に対す
る距離補正情報に対応している。
【0044】ステップ208では、距離補正情報の検出
動作の開始から1フィールド期間が終了したか否か、す
なわち新たに垂直同期信号が出力されたか否かが判定さ
れる。1フィールド期間が終了すると信号電荷S26の
1フィールド期間にわたる積分が完了し、ステップ20
9においてこの積分された信号電荷がCCD28から出
力される。この積分された信号電荷は距離補正情報に対
応し、ステップ210において画像メモリ34に一時的
に記憶される。
【0045】ステップ211〜216では、反射率情報
の検出動作(図10参照)が行なわれる。ステップ21
1では、垂直同期信号が出力されるとともに測距光制御
が開始され、パルス状の測距光S33が断続的に出力さ
れる。ステップ212では、CCD28による検知制御
が開始され、電荷掃出し信号S31と電荷転送信号S3
5が交互に出力される。電荷掃出し信号S31が出力さ
れることによって、フォトダイオードにおける蓄積電荷
量はゼロになる(符号S32)。電荷掃出し信号S31
の出力が終了すると、測距光S33が出力され、CCD
には反射光S34が入射する。反射光S34が消滅した
後、電荷転送信号S35が出力される。すなわち反射率
情報の検出動作は、電荷掃出し信号S31の出力が終了
してから電荷転送信号S35の出力が終了するまでの電
荷蓄積期間TU2内に、反射光S34の全てが受光される
ように制御される。
【0046】このようにフォトダイオード51では、 反
射光S34を受光している間は反射光S34と外光に起
因する信号電荷S36が蓄積され、また、反射光S34
を受光していない間は外光のみに起因する信号電荷S3
7、S38が蓄積される。そして電荷転送信号S35の
出力により、それまでのフォトダイオードに蓄積されて
いた信号電荷S39が垂直転送部へ転送される。この信
号電荷S39は反射率情報に対応し、外光に基く成分
S’39を含んでいる。
【0047】ステップ213では、反射率情報検出動作
の開始から1フィールド期間が終了したか否か、すなわ
ち新たに垂直同期信号が出力されたか否かが判定され
る。1フィールド期間が終了すると信号電荷S39の1
フィールド期間にわたる積分が完了し、ステップ214
においてこの積分された信号電荷がCCD28から出力
される。この積分された信号電荷は反射率情報に対応
し、ステップ215において画像メモリ34に一時的に
記憶される。ステップ216では測距光制御がオフ状態
に切換えられ、発光装置14の発光動作が停止する。
【0048】ステップ217〜220では、反射率補正
情報の検出動作(図11参照)が行なわれる。ステップ
217では、垂直同期信号が出力されるとともにCCD
28による検知制御が開始される。すなわち発光装置1
4の発光動作が行なわれることなく、光源が消灯された
状態で、電荷掃出し信号S41と電荷転送信号S42が
交互に出力される。電荷蓄積時間TU2は図10に示す反
射率情報検出動作と同じであるが、被写体に測距光が照
射されないため(符号S43)、反射光は存在せず(符
号S44)。したがって、反射率情報の信号電荷は発生
しないが、CCD28には外光等の外乱成分に対応した
信号電荷S46が発生する。この信号電荷S46は、外
乱成分が電荷蓄積時間TU2に対する反射率情報に及ぼす
影響を補正するための反射率補正情報に対応している。
【0049】ステップ218では、反射率補正情報の検
出動作の開始から1フィールド期間が終了したか否か、
すなわち新たに垂直同期信号が出力されたか否かが判定
される。1フィールド期間が終了すると信号電荷S47
の1フィールド期間にわたる積分が完了し、ステップ2
19においてこの積分された信号電荷がCCD28から
出力される。この積分された信号電荷は反射率補正情報
に対応し、ステップ220において画像メモリ34に一
時的に記憶される。
【0050】ステップ221では、ステップ201〜2
20において得られた距離情報、距離補正情報、反射率
情報および反射率補正情報を用いて距離データの演算処
理が行なわれ、この距離測定動作のサブルーチンは終了
する。
【0051】次にステップ221において実行される演
算処理の内容を図8〜図11を参照して説明する。反射
率Rの被写体が照明され、この被写体が輝度Iの2次光
源と見做されてCCDに結像された場合を想定する。こ
のとき、電荷蓄積時間tの間にフォトダイオード51に
発生した電荷が積分されて得られる出力Snは、 Sn=k・R・I・t ・・・(2) で表される。ここでkは比例定数で、撮影レンズのFナ
ンバーや倍率等によって変化する。
【0052】被写体がレーザ等の光源からの光で照明さ
れる場合、輝度Iはその光源による輝度IS と背景光に
よる輝度IB との合成されたものとなり、 I=IS +IB ・・・(3) と表せる。
【0053】図8に示されるように電荷蓄積時間を
U1、測距光S3のパルス幅をTS 、距離情報の信号電
荷S12のパルス幅をTD とし、1フィールド期間中の
その電荷蓄積時間がN回繰り返されるとすると、得られ
る出力SM10は、 SM10=Σ(k・R(IS ・TD +IB ・TU1)) =k・N・R(IS ・TD +IB ・TU1) ・・・(4) となる。なお、パルス幅TD は TD =δ・t =2r/C ・・・(5) と表せる。
【0054】図10に示されるように電荷蓄積時間TU2
が、パルス状の測距光S33の期間(パルス幅)TS
りも十分大きく、反射光の単位受光時間を全部含むよう
に制御された場合に得られる出力SM20は、 SM20=Σ(k・R(IS ・TS +IB ・TU2)) =k・N・R(IS ・TS +IB ・TU2) ・・・(6) となる。
【0055】図9に示されるように発光を止めて、図8
と同じ時間幅でのパルス状の電荷蓄積を行なった場合に
得られる出力SM11は、 SM11=Σ(k・R・IB ・TU1) =k・N・R・IB ・TU1 ・・・(7) となる。同様に、図11に示されるような電荷蓄積を行
なった場合に得られる出力SM21は、 SM21=Σ(k・R・IB ・TU2) =k・N・R・IB ・TU2 ・・・(8) となる。
【0056】(4)、(6)、(7)、(8)式から、 SD =(SM10−SM11)/(SM20−SM21) =TD /TS ・・・(9) が得られる。
【0057】上述したように測距光S3と反射光S4に
はそれぞれ外光等の外乱成分(背景光による輝度IB
が含まれている。(9)式のTD /TS は、測距光S3
を照射したときの被写体からの反射光S4の光量を、測
距光S3の光量によって正規化したものであり、これ
は、測距光S3の光量(図8の信号電荷S11に相当)
から外乱成分(図9の信号電荷S26に相当)を除去し
た値と、反射光S4の光量(図10の信号電荷S39に
相当)から外乱成分(図11の信号電荷S’39に相
当)を除去した値との比に等しい。
【0058】(9)式の各出力値SM10、SM11、SM
20、SM21はステップ205、210、215、220
において、距離情報、距離補正情報、反射率情報、反射
率補正情報として格納されている。したがって、これら
の情報に基いて、TD /TSが得られる。パルス幅Ts
は既知であるから、(5)式とTD /TS から距離rが
得られる。すなわち 2r=C・TS ・(SM10−SM11)/(SM20−SM21) (10) と表すことができる。
【0059】次に図14、図15を参照して図3のステ
ップ104において算出される測距光の出力比について
説明する。図14および図15は、被写体の被計測領域
に対応する1つの画素(標本画素)において受光される
パルス光と蓄積期間の関係をプリ測距、本測距について
示したものである。図14はプリ測距において距離情報
および反射率情報を検出する際に、CCD28で受光さ
れるパルス光(受光パルス)と蓄積期間TU1およびTU2
の関係を表したものである。また、図15は本測距にお
いて距離情報および反射率情報を検出する際に、CCD
28で受光されるパルス光(受光パルス)と蓄積期間T
U1およびTU2の関係を表したものである。なお図14お
よび図15において外光の影響は省略されている。
【0060】プリ測距における距離情報と反射率情報の
検出では、被写体に照射される測距光(発光パルス)の
出力が一定なので、各々の検出においてCCD28で受
光されるパルス光(受光パルス)は同一である(図1
4)。すなわち、距離情報の検出において受光されるパ
ルス光のパルス幅と高さは、反射率情報の検出において
受光されるパルス光のパルス幅と高さに等しく、それら
の値はともにTS とh1である。距離情報の検出では、
受光パルスの斜線部A1のみが蓄積期間TU1内に受光さ
れ信号電荷として検出される。この信号電荷は斜線部分
A1の面積(光量)h1 ×TD に対応しており、被写体
までの距離情報を表している。CCD28において検出
された信号電荷は信号電位に変換され、アンプ31を介
してA/D変換器32へと出力される。また反射率情報
の検出では、蓄積期間TU2内に受光パルスの全てが受光
され信号電荷として検出される。このとき検出される信
号電荷は、斜線部A2の面積(受光パルスの全光量)h
2 ×TS に対応しており、反射率情報を表している。検
出された信号電荷は信号電位に変換され、アンプ31を
介してA/D変換器32へ出力される。なお、受光パル
スの高さh1 、h2 は、(4)式におけるk・R・IS
に対応している。
【0061】距離情報と反射率情報の検出において測距
光の出力が一定であると、斜線部A2は受光パルス全体
であるのに対し、斜線部A1は受光パルスの一部である
ため、斜線部A2、A1の面積にそれぞれ対応する反射
率情報の信号レベルと距離情報の信号レベルは、後者が
前者に比べ著しく小さくなる場合がある。この様な場
合、反射率情報の信号に対して過負荷とならないように
A/D変換器32の入力レベルを設定すると、距離情報
の信号レベルに対する有効ビット数が相対的に減ること
となり、距離情報に対する量子化S/N比が劣化する。
例えば、反射率情報の信号レベルが0〜Vボルトであり
距離情報の信号レベルがそのn分の1、すなわち0〜V
/nボルトであるとき、Pビットの線形量子化を行なう
A/D変換器の動作範囲を距離情報の信号レベルに合わ
せて0〜Vボルトに設定すると、反射率情報はPビット
で量子化されるが、距離情報はP−Int(log
2 n)ビットで量子化されることとなり、距離情報に対
する量子化S/N比が劣化する。なお、ここでInt
( )は括弧内の数値の小数部を切り捨てて整数に変換
する関数である。
【0062】距離情報に対する量子化S/N比の劣化を
防止するには、A/D変換器32へ出力される反射率情
報の信号レベルと距離情報の信号レベルとを被写体の被
計測領域に対応する画素において略等しくする必要があ
る。距離情報の信号レベルと反射率情報の信号レベル
は、蓄積された信号電荷にそれぞれ相関する。したがっ
て、距離情報、反射率情報の信号のレベルを略等しくす
るには、蓄積される信号電荷(蓄積電荷)の量を略同じ
にすればよく、これは被計測領域での反射率情報に対応
する受光量を距離情報に対応する受光量を略等しくすれ
ばよい。ここで反射率情報に対応する受光量が距離情報
に対応する受光量に略等しいとは、反射率情報に対応す
る受光量が距離情報に対応する受光量の例えば2倍以内
であるような場合である。本実施形態の本測距では、標
本画素において蓄積される信号電荷(蓄積電荷量)に対
応する斜線部A1’の面積h2 ×TD と斜線部A2’の
面積h2 ’×TS とが等しくなるように測距光の出力を
調整することにより、被計測領域に対応する画素におい
て反射率情報の信号レベルと距離情報の信号レベルとを
略等しくしている。
【0063】プリ測距および本測距において、距離情
報、反射率情報を検出する際に出力される測距光のパル
ス幅TS は一定である。また、被写体までの距離は、プ
リ測距と本測距とで変わらないので、距離情報を検出す
る際に受光パルスの信号電荷が蓄積される期間TD もプ
リ測距と本測距で同じである。プリ測距の検出結果か
ら、TD とTS との比TD /TS は既知であるので、こ
れをα=TD /TS とすると、図15の斜線部A1’と
斜線部A2’の面積(受光量)が等しくなるための条件
であるh2 ’/h2 =αが求められる。受光パルスのパ
ルス高さは、照射される測距光の出力に比例するので、
距離情報を検出する際の測距光の出力と反射率情報を検
出する際の測距光の出力を1:αの出力比で出力すれ
ば、本測距における距離情報と反射率情報の信号レベル
を等しくすることができる。なお、標本画素は、被写体
の被計測領域に対応した画素を代表する画素であり、例
えば画像の中央の画素や、一番近い距離に対応する画素
などが用いられる。
【0064】次に、プリ測距および本測距における絞り
(アイリス25)の設定の違いについて図14、図15
を参照して説明する。
【0065】プリ測距でのFナンバーの設定を本測距と
同一にすると、距離情報を検出する際に被写体に照射さ
れる測距光の出力は、プリ測距および本測距において同
一であるので、プリ測距における受光パルスのパルス高
さh1 は、本測距の距離情報の検出における受光パルス
のパルス高さh2 に等しくなり、プリ測距での反射率情
報の信号レベルは、本測距での距離情報の信号レベルの
S /TD 倍となる。A/D変換器32の動作範囲は、
本測距での信号レベルに設定されているので、TS /T
D の値が著しく大きいとき、プリ測距での反射率情報の
信号レベルが、A/D変換器32に対して過負荷とな
る。これを防ぐためにプリ測距では予めFナンバーが大
き目に設定されている。したがって、CCD28におい
て受光される反射光の光量は、プリ測距の方が本測距に
比べ少なく、プリ測距での受光パルスのパルス高さh1
は、本測距での受光パルスのパルス高さh2 に比べアイ
リス25が絞られている分小さい。
【0066】以上のように、本実施形態によれば、プリ
測距を行いその計測結果に基づいて距離情報を検出する
ときと反射率情報を検出するときの測距光の出力を調整
することにより、距離情報に対する量子化S/N比を劣
化させることなく、反射率情報を考慮した精度の高い距
離情報を検出できる。また、プリ測距でのFナンバーを
本測距でのFナンバーよりも大き目に設定しておくこと
により、プリ測距での反射率情報の信号レベルがA/D
変換器に対して過負荷となることなく、A/D変換器の
動作範囲を本測距での信号レベルに設定することができ
る。
【0067】なお、本実施形態では、標本画素として1
つの画素を用いたが、標本画素として複数の画素を用
い、標本画素全体におけるTD /TS の平均値をαとし
てもよい。
【0068】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、距離情報
に対する量子化S/N比を劣化させることなく、精度の
高い距離情報を検出可能な3次元画像検出装置を得るこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態であるカメラ型の3次元画像
検出装置の斜視図である。
【図2】図1に示すカメラの回路構成を示すブロック図
である。
【図3】本実施形態で実行される撮影動作のプログラム
のフローチャートである。
【図4】測距光による距離測定の原理を説明するための
図である。
【図5】測距光、反射光、ゲートパルス、およびCCD
が受光する光量分布を示す図である。
【図6】CCDに設けられるフォトダイオードと垂直転
送部の配置を示す図である。
【図7】CCDを基板に垂直な平面で切断して示す断面
図である。
【図8】距離情報を検出する際のタイミングチャートで
ある。
【図9】距離補正情報を検出する際のタイミングチャー
トである。
【図10】反射率情報を検出する際のタイミングチャー
トである。
【図11】反射率補正情報を検出する際のタイミングチ
ャートである。
【図12】距離測定動作に関するプログラムのフローチ
ャートの前半部である。
【図13】距離測定動作に関するプログラムのフローチ
ャートの後半部である。
【図14】プリ測距において距離情報、反射率情報を検
出するときの受光パルスと蓄積期間との関係を示す図で
ある。
【図15】本測距において距離情報、反射率情報を検出
するときの受光パルスと蓄積期間との関係を示す図であ
る。
【符号の説明】
14 発光装置(光源) 23 パルス振幅変換回路 28 CCD(撮像部)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2F065 AA06 AA53 DD04 DD12 EE00 EE05 FF12 FF42 GG04 GG06 GG08 GG12 JJ03 JJ18 JJ26 LL04 LL30 NN02 NN11 NN17 QQ03 QQ23 QQ24 QQ26 QQ42 QQ47 SS02 SS13 5B057 AA20 BA02 DB03 5C061 AA29 AB02 AB03 AB06 AB08 AB21 AB24 5J084 AA05 AA13 AA20 AD01 BA04 BA36 BA40 BB01 BB35 BB37 CA03 CA19 CA31 CA34 CA49 CA55 CA67 CA69 CA70 CA76 DA05 DA07 DA10 EA01 EA11

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被写体に第1及び第2の測距光を照射す
    るための光源と、 前記光源の発光を制御する光源制御手段と、 所定の蓄積期間内に前記第1の測距光による前記被写体
    からの反射光を撮像部において受光することによって生
    じる第1の信号電荷に基づいて、前記被写体までの距離
    情報を画素毎に検出する距離情報検出手段と、 前記第2の測距光による前記被写体からの反射光を前記
    撮像部において受光することにより生じ、受光された前
    記反射光の全光量に対応する第2の信号電荷に基づい
    て、前記測距光が前記被写体の表面で反射するときに受
    ける影響に関する情報である反射率情報を前記画素毎に
    検出する反射率情報検出手段と、 前記第1の信号電荷と前記第2の信号電荷とが、前記被
    写体の被計測領域に対応する画素において略同じ大きさ
    となるように前記光源制御手段を制御して前記第1の測
    距光と前記第2の測距光の出力を調整する出力調整手段
    とを備えることを特徴とする3次元画像検出装置。
  2. 【請求項2】 前記出力調整手段における前記第1およ
    び第2の測距光の調整が、予め前記被写体までの距離を
    概ね計測するプリ測距の結果に基づいて行われることを
    特徴とする請求項1に記載の3次元画像検出装置。
  3. 【請求項3】 前記プリ測距が、前記第1および第2の
    測距光の出力を同一にして前記距離情報検出手段および
    前記反射率情報検出手段を駆動して行われることを特徴
    とする請求項2に記載の3次元画像検出装置。
  4. 【請求項4】 前記出力調整手段における前記第1およ
    び第2の測距光の調整が、前記プリ測距において検出さ
    れ、前記被写体の被計測領域に対応する画素を代表する
    1以上の標本画素の距離情報および反射率情報に基づい
    て行われることを特徴とする請求項3に記載の3次元画
    像検出装置。
  5. 【請求項5】 前記出力調整手段における前記第1およ
    び第2の測距光の調整が、1つの標本画素における前記
    第1の信号電荷と前記第2の信号電荷との比が1対1に
    なるように調整されることを特徴とする請求項4に記載
    の3次元画像検出装置。
  6. 【請求項6】 光学系の像面照度を調整するための開口
    絞りを備え、前記プリ測距を行なう際には、前記出力調
    整手段、前記距離情報検出手段、前記反射率情報検出手
    段を駆動して被写体までの距離を計測する本測距に比べ
    前記開口絞りを絞った状態で計測を行なうことを特徴と
    する請求項2に記載の3次元画像検出装置。
  7. 【請求項7】 測距光を被写体に照射し、前記測距光の
    前記被写体からの反射光を受光することにより前記被写
    体までの距離を画素毎に計測する3次元画像検出装置で
    あって、 前記測距光を前記被写体に照射しその反射光を受光する
    ことにより前記被写体までの距離を前記画素毎に相対的
    に低い精度で予め計測するプリ測距手段と、 前記測距光を前記被写体に照射しその反射光を受光する
    ことにより前記被写体までの距離を前記画素毎に相対的
    に高い精度で計測する本測距手段と、 前記本測距手段において照射される前記測距光の照射出
    力を、前記プリ測距手段を駆動して得られる計測結果に
    基づいて調整する照射出力調整手段とを備えることを特
    徴とする3次元画像検出装置。
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