JP2001148285A - 高周波加熱装置 - Google Patents

高周波加熱装置

Info

Publication number
JP2001148285A
JP2001148285A JP33139699A JP33139699A JP2001148285A JP 2001148285 A JP2001148285 A JP 2001148285A JP 33139699 A JP33139699 A JP 33139699A JP 33139699 A JP33139699 A JP 33139699A JP 2001148285 A JP2001148285 A JP 2001148285A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
heating chamber
frequency
waveguide
power supply
supply port
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP33139699A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3684500B2 (ja
Inventor
Takayuki Hiramitsu
隆幸 平光
Masashi Osada
正史 長田
Takeshi Saito
毅 斉藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Home Appliance Co Ltd
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Home Appliance Co Ltd
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Home Appliance Co Ltd, Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Home Appliance Co Ltd
Priority to JP33139699A priority Critical patent/JP3684500B2/ja
Publication of JP2001148285A publication Critical patent/JP2001148285A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3684500B2 publication Critical patent/JP3684500B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Constitution Of High-Frequency Heating (AREA)
  • Electric Ovens (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本体の大型化を防ぎ、高周波のエネルギーロ
スを抑えて被加熱物を高効率でかつ均一に加熱するので
きる清掃性のよい高周波加熱装置を提供する。 【解決手段】 内部に加熱室1を有し、一方の側に高周
波発振器3を備え、加熱室1の側板1aに第1の給電口
21が設けられた本体と、第1の給電口21に連通し高
周波発振器3からの高周波を加熱室1に伝搬する第1の
導波管22と、加熱室1の第1の給電口21の上方に設
置され加熱室1の底板1bとの間に第1の導波管21に
連通する第2の導波管25を形成する載置台23と、載
置台23に設けられ高周波を加熱室1に放射する第2の
給電口27とを備えたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、加熱室内に設置さ
れた被加熱物の載置台の下部に導波管の一部と給電口を
設け、加熱室内の下部から高周波を照射して被加熱物を
高効率で加熱する高周波加熱装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図13は従来の高周波加熱装置(従来例
1)の要部の縦断面図である。図において、1は前面側
に開口部を有する高周波加熱装置の本体(図示せず)内
に形成されたほぼ箱形の加熱室で、前面側が開口されて
おり、右側板1aの上部および下部には給電口2が設け
られている。なお、本体の前面部側には、ヒンジ部(図
示せず)によって開閉自在に取り付けられたドア(図示
せず)が設けられており、本体の開口部および加熱室1
の開口部を閉塞する。また、本体1の右側の前面には、
加熱調理を行うための表示部および装置部からなる操作
パネル(図示せず)が設けられている。
【0003】3は加熱室1の一方の側、ここでは右側に
設けられた高周波の発振源である高周波発振器、4は高
周波発振器3を制御する制御部、5は高周波発振器3と
加熱室1の右側板1aとの間に設けられ、給電口2に連
通する導波管で、高周波発振器3からの高周波を加熱室
1に送出する。
【0004】6は被加熱物、7は被加熱物6が載置され
る平面形状がほぼ円形状の載置台で、例えばガラス等の
低誘電率材料によって構成されている。8は金属材料に
よって構成され、加熱室1の底板1bの近傍に回転可能
に設けられて載置台7を支持する平面形状がほぼ円形状
のロータリプレートで、加熱室1の下部に設けられたモ
ータ9にその軸9aを介して連結されている。10は加
熱室1の天板1cの上部に設けられたオーブン用の上ヒ
ータ、11は加熱室1の底板1bの下部に設けられたオ
ーブン用の下ヒータである。
【0005】このように構成された従来例1の高周波加
熱装置において、被加熱物6を加熱調理する場合、ま
ず、ドアを開放して加熱室1内に設置されている載置台
7上に被加熱物6を載置し、ドアと閉じる。ついで、本
体に設けられた操作パネルの操作部を操作して、調理メ
ニューを選択するとともに調理時間を設定し、調理をス
タートさせると、制御部4は高周波発振器3を稼動し、
高周波を発振させる。そして、高周波は導波管5を伝搬
して2つの給電口2から加熱室1内に放射される。これ
と同時にモータ9も駆動してロータリプレート8を回転
させ、ロータリプレート8で支持された載置台7および
被加熱物6を回転させる。
【0006】加熱調理中、加熱室1内に放射された高周
波は、加熱室1内で拡散して加熱室1の壁面(左右側板
1a,1d、底板1b、天板1c、背面板1e)で反射
し、被加熱物6に照射される。これにより、被加熱物6
は加熱調理される。
【0007】しかしながら、従来例1の高周波加熱装置
は、導波管5が加熱室1の一方の側(右側)に設けられ
ているので、給電口2は加熱室1の右側板1aに設けら
れ、これにより、加熱室1内のほぼ中心部に配置された
被加熱物6は、給電口2との距離が長くなって給電口2
から離れてしまい、給電口2から加熱室1に入射された
高周波は被加熱物6に直接照射されることが少なかっ
た。また、加熱室1の壁面に反射された高周波は、反射
毎に減衰するため、エネルギーのロスが発生するととも
に、被加熱物6に照射されるときは弱いものとなってし
まうため、加熱効率も悪かった。さらに、高周波は、加
熱室1の右側板1aに設けられた給電口2から入射され
るため、被加熱物6の側面や上面は、高周波の照射量が
多く加熱されやすい状態であるが、被加熱物6の下面や
中心部は、高周波が載置台7を支持しているロータリプ
レート8に反射されてしまって照射されにくくなるとと
もに、被加熱物6と加熱室1の底板1bとの距離が短い
ため、底板1bに反射された高周波の被加熱物6への照
射が少なくなって加熱されにくい状態になり、加熱ムラ
が発生など、問題があった。
【0008】そこで、導波管5を加熱室1の底板1bの
下部に設けることが考えられ、図14にそのような高周
波加熱装置(従来例2)を示す。従来例2の高周波加熱
装置は、加熱室1の一方の側、ここでは右側に設けられ
た高周波発振器3と加熱室1の底板1bの左側板1dの
近傍との間に導波管5が設けられ、加熱室1の底板1b
の中心部に導波管5に連通する給電口2が設けられてい
る。なお、オーブン用の下ヒータ11は、加熱室1の底
板1bの下部と、導波管5の底板5aの下部に設けられ
ている。また、ここではロータリプレート8およびその
モータ9は省略されている。
【0009】このように構成された従来例2の高周波加
熱装置においても、従来例1の高周波加熱装置で説明し
た場合と同様に載置台7に載置された被加熱物6を高周
波によって加熱調理する。加熱調理中、加熱室1の底板
1bの下部に設けた導波管5から底板1bの中心部に設
けられた給電口2を介して加熱室1に入射された高周波
は、加熱室1内で拡散して加熱室1の壁面で反射し、被
加熱物6の特に下面側に直接照射される。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来例2
の高周波加熱装置は、導波管5からの高周波が加熱室1
の底板1bの中心部に設けられた給電口2から加熱室1
内に入射されるので、被加熱物6はその下面から高周波
が直接照射され、特に徳利などに入れて加熱される酒な
どの液体の被加熱物6の場合は、下部を集中的に照射加
熱すると、液体の対流が発生して効率よく均一に加熱さ
れ、加熱ムラを改善することが可能となる。
【0011】しかしながら、導波管5が加熱室1の底板
1bの下部に設けられているので、オーブン用の下ヒー
タ11は、加熱室1の底部1bと導波管5の底部5aと
に取り付けられ、その取付作業が困難であるとともに、
下ヒータ11と被加熱物6との距離が下ヒータ11の取
付位置によって異なってしまうため、被加熱物6への加
熱ムラが発生するという問題があった。また、給電口2
が加熱室1の底板1bの中心部に設けられいるので、食
品のかすや水等が導波管5に入りやすくなり、導波管5
が汚れやすく清掃性も悪かった。さらに、高周波加熱装
置の本体は、加熱室1の底板1bの下部に導波管5を設
けた分、上下方向に大きくなってしまい、広い設置場所
を確保しなければならないなどの問題もあった。
【0012】本発明は、上記のような課題を解決するた
めになされたもので、本体の大型化を防ぎ、高周波のエ
ネルギーロスを抑えて被加熱物を高効率でかつ均一に加
熱するのできる清掃性のよい高周波加熱装置を提供する
ことを目的としたものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明に係る高周波加熱
装置は、内部に加熱室を有し、加熱室の一方の側に高周
波発振器を備え、加熱室の高周波発振器側の側板の下部
に第1の給電口が設けられた本体と、第1の給電口に連
通し、高周波発振器により発振された高周波を加熱室に
伝搬する第1の導波管と、加熱室の第1の給電口の上方
に設置され、加熱室の底板との間に第1の導波管に連通
する第2の導波管を形成する載置台と、載置台に設けら
れ透過により高周波を加熱室に放射する第2の給電口と
を備えたものである。
【0014】本発明に係る高周波加熱装置は、内部に加
熱室を有し、加熱室の一方の側に高周波発振器を備え、
加熱室の高周波発振器側の側板の下部に第1の給電口が
設けられた本体と、第1の給電口に連通し、高周波発振
器により発振された高周波を加熱室に伝搬する第1の導
波管と、加熱室の第1の給電口の上方に設置され、加熱
室の底板との間に空間部を形成する載置台と、載置台に
設けられ透過により高周波を加熱室に放射する第2の給
電口とを備えてなり、空間部に、第1の給電口から第2
の給電口まで延出され、第1の導波管からの高周波を加
熱室に伝搬する第2の導波管を構成する周壁を設けたも
のである。
【0015】本発明に係る高周波加熱装置は、空間部に
設けられた第2の導波管を構成する周壁を、載置台と一
体に形成したものである。
【0016】本発明に係る高周波加熱装置は、載置台の
第2の給電口を除く少なくとも第2の導波管に対応する
部分に、第2の導波管の上面となる高周波の反射体を配
設または埋設したものである。
【0017】本発明に係る高周波加熱装置は、反射体
を、格子状に形成したものである。
【0018】本発明に係る高周波加熱装置は、反射体
を、高周波の波長の4分の1以下の間隔で配列した格子
状に形成したものである。
【0019】本発明に係る高周波加熱装置は、載置台の
一部を回転可能に構成したものである。
【0020】
【発明の実施の形態】実施の形態1.図1は本発明の実
施の形態1の要部の縦断面図、図2はそのA−A断面図
である。なお、図13,14で説明した従来例1,2と
同一部分には同じ符号を付し、説明を省略する。
【0021】図において、1は右側板1aの下部に第1
の給電口21を有する高周波加熱装置の本体内に形成さ
れたほぼ箱形の加熱室で、第1の給電口21の上端部の
上方から加熱室1の底板1bにかけて前面板1fが設け
られ、その上部は開口されている。また、加熱室1の一
方の側、ここでは右側には、高周波発振器3およびそれ
を制御する制御部4が設けられている。22は高周波発
振器3の下方に設けられ第1の給電口21に連通する第
1の導波管で、高周波発振器3からの高周波を加熱室1
側に送出する。
【0022】23は低誘電率材料によって構成された被
加熱物6が載置される載置台で、外周縁部が加熱室1の
壁面(左右側板1a,1d、背面板1eおよび前面板1
f)に当接する大きさで平面形状が矩形状に形成されて
おり、加熱室1内の第1の給電口21の上方でかつ前面
板1fの上端部に対応する位置に着脱可能に設置されて
いて、加熱室1の底板1bとの間に空間部24を形成し
ている。そして、空間部24は、第1の給電口21を介
して第1の導波管22に連通され、第2の導波管25を
構成している。また、載置台23の下面の中心部23a
を除く表面は、図3(a)に示すように、高周波を反射
する例えば金属部材の如き反射体26によって覆われて
おり、その反射体26は第2の導波管25の上面25a
を形成し、上面25aの中心部(載置台23の反射体2
6に覆われていない中心部23aに対応する部分)は、
平面形状が矩形状の第2の給電口27を形成している。
【0023】なお、加熱室1の天板1cの上部にはオー
ブン用の上ヒータ10が設けられ、加熱室1の底板1b
の下部にはオーブン用の下ヒータ11が設けられてい
る。また、本体の前面部側には、本体の開口部および加
熱室1の開口部を閉塞するドア(図示せず)が開閉自在
に取り付けられている。
【0024】このように構成された実施の形態1におい
て、被加熱物6を加熱調理する場合、まず、ドアを開放
して加熱室1内に設置された載置台23上に被加熱物6
を載置し、ドアと閉じる。ついで、本体の右側の前面に
設けられた操作パネルの操作部を操作して、調理メニュ
ーを選択するとともに調理時間を設定し、調理をスター
トさせると、制御部4は高周波発振器3を稼動し、高周
波を発振させる。そして、高周波は第1の導波管22、
第1の給電口21および第2の導波管25を伝搬して第
2の給電口27から載置台23を透過し、加熱室1内に
放射される。このとき、第2の導波管25に伝搬された
高周波は、第2の導波管25を構成する反射体26から
なる上面25a、加熱室1の底板1b、左側板1d、背
面板1eおよび前面板1fに反射され、第2の給電口2
7から加熱室1に入射される。
【0025】加熱調理中、加熱室1内に放射された高周
波は、加熱室1内で拡散して被加熱物6に直接照射され
るとともに、加熱室1の壁面(左右側板1a,1d、天
板1c、背面板1e)および載置台23の反射体26で
反射して被加熱物6に照射される。これにより、被加熱
物6は加熱調理される。
【0026】このように、載置台23を外周縁部が加熱
室1の壁面に接触する大きさに形成して、加熱室1内の
第1の給電口21の上方でかつ前面板1fの上端部に対
応する位置に設け、加熱室1の底板1bとの間に形成さ
れた空間部24を第2の導波管25とするとともに、載
置台23の下面の中心部23aを除く表面に反射体26
を設けて第2の導波管25の上面25aを形成し、その
上面25aの中心部に第2の給電口27を形成したの
で、第2の給電口27から加熱室1に入射された高周波
の被加熱物6に直接照射される量を多くすることがで
き、加熱室1の壁面に反射される高周波の量を大幅に減
少させることができる。これにより、高周波のエネルギ
ーロスを低減することができるとともに、被加熱物6を
高効率で加熱することができる。また、加熱室1内に第
2の導波管25が設けられているので、高周波加熱装置
の上下方向の大型化を防ぐとともに、無駄なスペースを
省略して全体構造の小型化を図ることができる。さら
に、オーブン用の下ヒータ11の取付を容易にすること
ができるとともに、被加熱物6との距離を短くすること
ができ、被加熱物6を加熱ムラがなく均一に加熱するこ
とができる高周波加熱装置を得ることができる。
【0027】実施の形態2.図4は本発明の実施の形態
2の要部の縦断面図、図5はそのB−B断面図、図6は
本発明の実施の形態2の要部の斜視図である。この実施
の形態2は、実施の形態1に係る高周波加熱装置におい
て、加熱室1の底板1bと加熱室1内に設置された載置
台23との間に形成された空間部24内に、例えば絞り
加工あるいはリブ等によって形成された第1の導波管2
2に連通する平面形状がほぼT字状の第2の導波管28
を設けたものである。
【0028】第2の導波管28は、図6に示すように、
反射体26に覆われていない載置台23の下面の中心部
23a、つまり第2の給電口27の周縁部の下部側をほ
ぼ囲み、さらにその一辺から第1の給電口21に延出さ
れて、上端部が載置台23の下面に設けられた反射体2
6に当接するように加熱室1の底板1bに突出して設け
られた周壁29と、載置台23の下面に設けられた反射
体26とによって構成されている。また、周壁29の表
面は反射体26によって覆われている。
【0029】このように構成したことにより、実施の形
態1とほぼ同じ作用および効果が得られるとともに、加
熱室1の空間部24内に設けられた第2の導波管28
を、載置台23の下面に設けられた反射体26と、第1
の給電口21から第2の給電口27の周縁部の下部側を
囲むように加熱室1の底板1bに設けられた周壁29と
によって構成したことにより、第1の導波管22から第
2の導波管28に送出された高周波を、第2の導波管2
8内で拡散させずに第2の給電口27に効率よく伝搬す
ることができ、高周波のエネルギーロスを大幅に低減す
ることができる。また、第2の給電口27から加熱室1
に入射された高周波の被加熱物6に直接照射される量を
多くすることができ、被加熱物6をより高効率で加熱す
ることができる高周波加熱装置を得ることができる。
【0030】実施の形態3.図7は本発明の実施の形態
3に係る載置台の斜視図で、この実施の形態3は、実施
の形態1に係る高周波加熱装置において、加熱室1に設
置される載置台23の下面に設けられた反射体26の下
面側に、実施の形態2に係る第2の導波管28を構成す
る平面形状がほぼT字状の周壁29を一体に形成したも
のである。
【0031】このように構成したことにより、実施の形
態1とほぼ同じ作用および効果が得られるとともに、載
置台23の下面に設けられた反射体26と、その下面側
と一体に形成された周壁29と、加熱室1の底板1bと
によって構成された第2の導波管28により、第1の導
波管22から第2の導波管28に送出された高周波を第
2の給電口27に効率よく伝搬することができ、高周波
のエネルギーロスを大幅に低減して、第2の給電口27
から加熱室1に入射された高周波の被加熱物6に直接照
射される量を多くすることができる。これにより、被加
熱物6をより高効率で加熱することができる。また、第
2の導波管28を構成する周壁29を載置台23の下面
に設けられた反射体26と一体に形成したので、加熱室
1の底板1bをほぼ平坦に形成することができ、載置台
23を取り外すだけで底板1b等を容易に清掃すること
ができ、清掃性のよい高周波加熱装置を得ることができ
る。
【0032】実施の形態4.図8は本発明の実施の形態
4に係る載置台の下面図で、この実施の形態4は、実施
の形態1に係る高周波加熱装置において、加熱室1に設
置される載置台23の下面の中心部23aを除く表面
を、高周波の波長λの4分の1、つまり1/4λ以下の
間隔で配列された格子状の反射体26Aで覆い、この反
射体26Aによって第2の導波管25の上面25aを形
成したものである。
【0033】ここで、高周波と1/4λ以下の間隔で配
列された格子状の反射体26Aとの関係について説明す
る。高周波は正弦波をなしているため、格子間隔が1/
4λ以下になると、その格子を通過しづらくなり、格子
は反射板として作用する。そこで、実施の形態4におい
ては、反射体26Aを1/4λ以下の間隔で配列された
格子状に形成し、高周波の反射板として作用するように
構成している。
【0034】このように構成したことにより、実施の形
態1とほぼ同じ作用および効果が得られるとともに、載
置台23の下面に設けられた1/4λ以下の間隔で配列
された格子状の反射体26Aによって、高周波を確実に
第2の給電口27まで伝搬させることができ、載置台2
3上の被加熱物6に高周波を集中して照射することがで
きる。また、下ヒータ11の熱を反射体26Aの格子間
を介して被加熱物6に伝搬することができる。これによ
り、高周波およびヒータの熱によって被加熱物6を高効
率で加熱することができる高周波加熱装置を得ることが
できる。
【0035】実施の形態5.図9は本発明の実施の形態
5の要部の縦断面図、図10はそのC−C断面図であ
る。この実施の形態5は、実施の形態1に係る高周波加
熱装置の加熱室1内に設置された平面形状が矩形状の載
置台23に代えて、直径が加熱室1の幅および奥行きよ
り小さい平面形状が円形状の載置台30を、加熱室1の
下部に設けられたモータ31にその軸31aを介して連
結し、加熱室1の第1の給電口21の上方でかつ前面板
1fの上端部に対応する位置に回転可能に設置したもの
である。また、外周縁部が加熱室1の壁面(左右側板1
a,1d、背面板1eおよび前面板1f)に当接し内周
縁部が載置台30の外周縁部との間にわずかな間隙を有
する仕切り板32が、その上面が載置台30の上面とほ
ぼ同一面になるように加熱室1に設けられている。そし
て、載置台30および仕切り板32と加熱室1の底板1
bとの間に第2の導波管25となる空間部24が形成さ
れている。
【0036】また、載置台30の下面の中心部30aを
除く表面は、反射体26によって覆われており、その反
射体26は第2の導波管25の上面25aを形成し、上
面25aの中心部(載置台30の反射体26に覆われて
いない中心部30aに対応する部分)は、平面形状が円
形状の第2の給電口27を形成している。
【0037】このように構成したことにより、実施の形
態1とほぼ同じ作用および効果が得られ、載置台30を
回転可能に構成することにより、載置台30上に載置さ
れた被加熱物6を回転させることができ、高効率でかつ
加熱ムラのない加熱を行うことができる高周波加熱装置
を得ることができる。
【0038】なお、上述の実施の形態1乃至5では載置
台23,30の下面の中心部23a,30a(第2の給
電口27)を除く表面に、反射体26または26Aを設
けた場合を示したが、図3(b)に示すように、載置台
23,30の内部に反射体26または26Aを埋設した
り、載置台23,30の上面の中心部を除く表面に設け
てもよく、実施の形態2,3の場合は、図12に示すよ
うに、第2の導波管28に対応する載置台23の下面の
みに設けてもよい。これらの場合も同様の効果を奏す
る。また、第2の給電口27の形状、個数および設置位
置は、これに限定するものではなく、例えば図11に示
すように載置台23の中心部近傍に平面形状が円形状の
第2の給電口27を複数個設けるなど、適宜変更するこ
とができる。これらの場合も同様の効果を奏するととも
に、被加熱物6に対応した形状、個数および設置位置の
第2の給電口27を有する載置台23等を使用すること
によって、被加熱物6をさらに均一にかつ効率よく加熱
することができる。
【0039】また、実施の形態4は実施の形態1にその
発明を実施した場合を示したが、実施の形態1乃至3お
よび5にその発明を実施することができる。この場合も
同様の効果を奏する。
【0040】さらに、上述の実施の形態5では載置台3
0と仕切り板32を両者30,32の上面がほぼ同一面
になるように加熱室1に設け、載置台30および仕切り
板32と加熱室1の底板1bとの間に、第2の導波管2
5となる空間部24を形成した場合を示したが、仕切り
板32を省略し、載置台30と加熱室1の底板1bとの
間に形成された空間部に、実施の形態2,3に係る第2
の導波管28を構成する周壁29を設けてもよく、載置
台32の外周縁部の下部側をほぼ囲み、その一部から第
1の給電口21に延出されて第1の給電口21に連通す
る加熱室1の底板1bに設けられまたは載置台30と一
体に形成されて、第2の導波管を構成する周壁を設けて
もよい。これらの場合も同様の効果を奏する。
【0041】
【発明の効果】以上のように本発明に係る高周波加熱装
置は、内部に加熱室を有し、加熱室の一方の側に高周波
発振器を備え、加熱室の高周波発振器側の側板の下部に
第1の給電口が設けられた本体と、第1の給電口に連通
し、高周波発振器により発振された高周波を加熱室に伝
搬する第1の導波管と、加熱室の第1の給電口の上方に
設置され、加熱室の底板との間に第1の導波管に連通す
る第2の導波管を形成する載置台と、載置台に設けられ
透過により高周波を加熱室に放射する第2の給電口とを
備えたので、被加熱物に直接照射される高周波の量を多
くすることができるとともに、加熱室の壁面に反射され
る高周波の量を大幅に減少させて、高周波のエネルギー
ロスを低減させることができる。これにより、被加熱物
を高効率で加熱することができる。また、第2の導波管
が加熱室内に設けられているので、高周波加熱装置の大
型化を防ぐとともに、無駄なスペースを省略して全体構
造の小型化を図ることができる。さらに、加熱室の底板
の下部にヒータを取り付ける場合でもその取付が容易で
あるとともに、ヒータと被加熱物との距離を短くするこ
とができ、被加熱物を加熱ムラのない均一に加熱するこ
とができる高周波加熱装置を得ることができる。
【0042】本発明に係る高周波加熱装置は、内部に加
熱室を有し、加熱室の一方の側に高周波発振器を備え、
加熱室の高周波発振器側の側板の下部に第1の給電口が
設けられた本体と、第1の給電口に連通し、高周波発振
器により発振された高周波を加熱室に伝搬する第1の導
波管と、加熱室の第1の給電口の上方に設置され、加熱
室の底板との間に空間部を形成する載置台と、載置台に
設けられ透過により高周波を加熱室に放射する第2の給
電口とを備えてなり、空間部に、第1の給電口から第2
の給電口まで延出され、第1の導波管からの高周波を加
熱室に伝搬する第2の導波管を構成する周壁を設けたの
で、第1の導波管から第2の導波管に送出された高周波
を、第2の給電口に効率よく伝搬することができ、高周
波のエネルギーロスを大幅に低減することができる。ま
た、第2の給電口から加熱室1に入射された高周波の被
加熱物に直接照射される量を多くすることができ、被加
熱物をより高効率で加熱することができる高周波加熱装
置を得ることができる。
【0043】本発明に係る高周波加熱装置は、空間部に
設けられた第2の導波管を構成する周壁を、載置台と一
体に形成したので、高周波のエネルギーロスを大幅に低
減して、被加熱物に直接照射される高周波の量を多くす
ることができ、被加熱物をより高効率で加熱することが
できるとともに、加熱室の底板をほぼ平坦に形成するこ
とができ、載置台を取り外すだけで底板等を容易に清掃
でき、清掃性のよい高周波加熱装置を得ることができ
る。
【0044】本発明に係る高周波加熱装置は、載置台の
第2の給電口を除く少なくとも第2の導波管に対応する
部分に、第2の導波管の上面となる高周波の反射体を配
設または埋設したので、第2の導波管に送出された高周
波を、第2の導波管内で拡散させずに第2の給電口に効
率よく伝搬することができ、高周波のエネルギーロスを
大幅に低減することができる高周波加熱装置を得ること
ができる。
【0045】本発明に係る高周波加熱装置は、反射体を
格子状に形成した、あるいは、反射体を高周波の波長の
4分の1以下の間隔で配列した格子状に形成したので、
高周波を確実に第2の給電口まで伝搬させることがで
き、載置台上の被加熱物に高周波を集中して照射するこ
とができる。また、加熱室の底板の下部に設けられたヒ
ータの熱を反射体の格子間を介して被加熱物に伝搬する
ことができる。これにより、高周波およびヒータの熱に
よって被加熱物を高効率で加熱することができる高周波
加熱装置を得ることができる。
【0046】本発明に係る高周波加熱装置は、載置台の
一部を回転可能に構成したので、被加熱物を回転させる
ことができ、高効率でかつ加熱ムラのない加熱を行うこ
とができる高周波加熱装置を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1の要部の縦断面図であ
る。
【図2】 図1のA−A断面図である。
【図3】 本発明の実施の形態1に係る載置台の断面図
およびその変形例の断面図である。
【図4】 本発明の実施の形態2の要部の縦断面図であ
る。
【図5】 図4のB−B断面図である。
【図6】 本発明の実施の形態2の要部の斜視図であ
る。
【図7】 本発明の実施の形態3に係る載置台の斜視図
である。
【図8】 本発明の実施の形態4に係る載置台の下面図
である。
【図9】 本発明の実施の形態5の要部の縦断面図であ
る。
【図10】 図9のC−C断面図である。
【図11】 本発明の実施の形態1に係る載置台の変形
例の下面図である。
【図12】 本発明の実施の形態2に係る載置台の変形
例の下面図である。
【図13】 従来の高周波加熱装置(従来例1)の要部
の縦断面図である。
【図14】 従来の高周波加熱装置(従来例2)の要部
の縦断面図である。
【符号の説明】
1 加熱室、1a 右側板、1b 底板、3 高周波発
振器、6 被加熱物、21 第1の給電口、22 第1
の導波管、23,30 載置台、23a,30a 中心
部 24 空間部、25,28 第2の導波管、26,
26A 反射体、27 第2の給電口、29 周壁、3
2 仕切り板。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 長田 正史 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 斉藤 毅 埼玉県大里郡花園町大字小前田1728番地1 三菱電機ホーム機器株式会社内 Fターム(参考) 3K090 AA02 AB02 BA01 CA02 DA01 DA19 EA02 3L086 AA02 BA08 BB04 BB08 BB09 BF07 DA06

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部に加熱室を有し、該加熱室の一方の
    側に高周波発振器を備え、前記加熱室の高周波発振器側
    の側板の下部に第1の給電口が設けられた本体と、 前記第1の給電口に連通し、前記高周波発振器により発
    振された高周波を前記加熱室に伝搬する第1の導波管
    と、 前記加熱室の第1の給電口の上方に設置され、前記加熱
    室の底板との間に第1の導波管に連通する第2の導波管
    を形成する載置台と、 該載置台に設けられ透過により高周波を加熱室に放射す
    る第2の給電口とを備えたことを特徴とする高周波加熱
    装置。
  2. 【請求項2】 内部に加熱室を有し、該加熱室の一方の
    側に高周波発振器を備え、前記加熱室の高周波発振器側
    の側板の下部に第1の給電口が設けられた本体と、 前記第1の給電口に連通し、前記高周波発振器により発
    振された高周波を前記加熱室に伝搬する第1の導波管
    と、 前記加熱室の第1の給電口の上方に設置され、前記加熱
    室の底板との間に空間部を形成する載置台と、 該載置台に設けられ透過により高周波を加熱室に放射す
    る第2の給電口とを備えてなり、 前記空間部に、前記第1の給電口から第2の給電口まで
    延出され、前記第1の導波管からの高周波を前記加熱室
    に伝搬する第2の導波管を構成する周壁を設けたことを
    特徴とする高周波加熱装置。
  3. 【請求項3】 空間部に設けられた第2の導波管を構成
    する周壁を、載置台と一体に形成したことを特徴とする
    請求項2記載の高周波加熱装置。
  4. 【請求項4】 載置台の第2の給電口を除く少なくとも
    第2の導波管に対応する部分に、前記第2の導波管の上
    面を構成する高周波の反射体を配設または埋設したこと
    を特徴とする請求項1乃至3のいずれか記載の高周波加
    熱装置。
  5. 【請求項5】 反射体を、格子状に形成したことを特徴
    とする請求項4記載の高周波加熱装置。
  6. 【請求項6】 反射体を、高周波の波長の4分の1以下
    の間隔で配列した格子状に形成したことを特徴とする請
    求項4記載の高周波加熱装置。
  7. 【請求項7】 載置台の一部を回転可能に構成したこと
    を特徴とする請求項1,2,4乃至6のいずれか記載の
    高周波加熱装置。
JP33139699A 1999-11-22 1999-11-22 高周波加熱装置 Expired - Fee Related JP3684500B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP33139699A JP3684500B2 (ja) 1999-11-22 1999-11-22 高周波加熱装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP33139699A JP3684500B2 (ja) 1999-11-22 1999-11-22 高周波加熱装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001148285A true JP2001148285A (ja) 2001-05-29
JP3684500B2 JP3684500B2 (ja) 2005-08-17

Family

ID=18243238

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP33139699A Expired - Fee Related JP3684500B2 (ja) 1999-11-22 1999-11-22 高周波加熱装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3684500B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JP3684500B2 (ja) 2005-08-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100619794B1 (ko) 가동 스터러를 갖는 마이크로파를 이용한 조리기기
JP2009156546A (ja) 加熱調理器
JP5152971B2 (ja) 加熱調理器
WO2013018244A1 (ja) マイクロ波加熱装置
JPH10106741A (ja) 電子レンジの導波管システム
JP2001148285A (ja) 高周波加熱装置
JP5334939B2 (ja) 加熱調理器
JP2004327293A (ja) 高周波加熱装置
JP3966858B2 (ja) 加熱調理装置
JP3619044B2 (ja) 高周波加熱装置
KR100739158B1 (ko) 플랫 테이블형 전자레인지의 균일 가열 장치
JP2009277559A (ja) 加熱調理器
WO2022220160A1 (ja) 高周波加熱装置
JP2010108711A (ja) 電子レンジ
JP3819618B2 (ja) 高周波加熱装置
JP3755995B2 (ja) 高周波加熱装置
JP2017211106A (ja) 加熱調理器
WO2019225413A1 (ja) マイクロ波処理装置
JPH04319287A (ja) 高周波加熱調理器
KR200154601Y1 (ko) 전자 렌지의 마이크로파 방사 구조
JP2001185342A (ja) 高周波加熱装置
JPH0148629B2 (ja)
JP3615436B2 (ja) 高周波加熱装置
JPS6332235B2 (ja)
JPH0130275B2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20041227

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050111

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050309

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20050510

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20050518

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080610

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090610

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100610

Year of fee payment: 5

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees