JP5334939B2 - 加熱調理器 - Google Patents

加熱調理器 Download PDF

Info

Publication number
JP5334939B2
JP5334939B2 JP2010231563A JP2010231563A JP5334939B2 JP 5334939 B2 JP5334939 B2 JP 5334939B2 JP 2010231563 A JP2010231563 A JP 2010231563A JP 2010231563 A JP2010231563 A JP 2010231563A JP 5334939 B2 JP5334939 B2 JP 5334939B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
heating
heating chamber
turntable
heater
heated
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2010231563A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2012083072A (ja
Inventor
滋之 永田
朋生 小林
毅 斉藤
秀樹 吉川
智也 蜷川
直也 杉山
豊 村田
達也 蜂須
定男 金谷
透 稲井
則之 石田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Home Appliance Co Ltd
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Home Appliance Co Ltd
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Home Appliance Co Ltd, Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Home Appliance Co Ltd
Priority to JP2010231563A priority Critical patent/JP5334939B2/ja
Publication of JP2012083072A publication Critical patent/JP2012083072A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5334939B2 publication Critical patent/JP5334939B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Electric Ovens (AREA)

Description

本発明は、高周波発振器を備えた加熱調理器に関する。
従来の技術においては、例えば、「マイクロ波エネルギー源(2)と、奥の壁面(4)と、天井の壁面(5)と、底の壁面(6)と、2枚の側面(7)と(8)によって限定された調理室内に出口が開口しているマイクロ波導波管(3)と、調理される食品を入れるための、調理室外に配置された制御手段(23)によって回転駆動される、調理室内の回転装置(R)とから成る調理電子オーブンにおいて、回転装置(R)が調理室内に取り外し自在に取り付けられ、重ねられて、距離dだけ互いに離された、上部(9)と下部(10)の回転皿と呼ばれる、少なくとも2枚の回転皿(9;10)を備え、マイクロ波導波管(3)の出口が2枚の皿(9;10)上のマイクロ波の良好な分布を助長するのに適していることを特徴とする調理用電子オーブン。」が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特表平11−511586号公報(請求項1)
加熱調理器、とりわけ電子レンジに代表される高周波発振器を備えたものにおいてはその加熱ムラが課題となる。固定された金属壁からなる加熱室においては、その形状と、マイクロ波の波長により、電界分布の強弱が決まってしまい、ひいては被加熱物の温度勾配、いわゆる加熱ムラの原因となるのである。
同様の事象はヒータ加熱でも見られる。特に輻射加熱にて被加熱物を調理する場合、加熱源との距離や形態係数により加熱ムラ、焦げムラとなる。
従来、これらの加熱ムラを解消するため、ターンテーブルを用いて、被加熱物自体を加熱源に対して移動させながら加熱することが知られている。
しかしながら、ターンテーブルは底面に軸を持つ回転体であるため、マイクロ波加熱とヒータ加熱との加熱源をそれぞれ加熱室の底面に配置した場合、これらの加熱源の配置位置が制限される、という問題点があった。
また、加熱室の底面上に、例えば回転軸などのターンテーブルを回転させるための構成が配置されることになり、底面に凹凸が形成され、ターンテーブルを使用しない調理の場合に邪魔になる、という問題点があった。
一方、マイクロ波の電界分布の強弱による影響を低減させるために、マイクロ波を給電するアンテナを回転駆動させることが知られている。
このようなアンテナの回転駆動と、上述のターンテーブルによる被加熱物の駆動とを同時に実施することが可能であれば、加熱ムラをより低減する効果を発揮することが可能である。
しかしながら、マイクロ波を底面から給電するアンテナを回転駆動させる場合、ターンテーブルもアンテナも底面に軸を持つ回転体であるため、同時に搭載した場合には干渉してしまう、という問題点があった。
また、マイクロ波の加熱源を加熱室の底面に配置する場合、加熱室の底面を誘電体などのマイクロ波が透過可能な材料で構成する必要がある。
このため、マイクロ波加熱とヒータ加熱との加熱源をそれぞれ加熱室の底面に配置した場合、ヒータの熱の一部が加熱室底面の誘電体で吸熱されて被加熱物へ届く熱が減少してしまう、という問題点があった。
また、使用者によっては、それほど高いレベルの均一加熱を必要とせず、多少の加熱ムラは許容しても短時間で集中加熱をしたいという要望もある。
このため、被加熱物の加熱ムラを抑制することができる加熱と、加熱時間を短くすることができる加熱とを選択的に行うことができる加熱調理器が望まれている。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、マイクロ波加熱とヒータ加熱との加熱源をそれぞれ加熱室の底面に配置して、ターンテーブルを搭載する場合であっても、加熱源の配置位置が制限されることがない加熱調理器を得るものである。
また、回転駆動するアンテナとターンテーブルとを同時に搭載することができる加熱調理器を得るものである。
また、被加熱物の加熱ムラを抑制することができる加熱と、加熱時間を短くすることができる加熱とを選択的に行うことができる加熱調理器を得るものである。
本発明に係る加熱調理器は、被加熱物を収納する加熱室と、前記被加熱物を加熱するための高周波を発振する高周波発振器と、前記加熱室の下方に接続され、前記高周波発振器から発振された高周波を前記加熱室に導く導波管と、前記加熱室の下方に配置され、前記加熱室の下側から前記被加熱物を加熱するヒータと、前記加熱室内に回転可能に配置され、前記被加熱物が載置されるターンテーブルと、前記加熱室の背面または側面に設置され、前記ターンテーブルを回転駆動する駆動手段とを備え、前記ターンテーブルは、前記加熱室から着脱可能に配置され、前記加熱室の底面は、誘電体により形成され、前記加熱室の幅方向の略中央に配置された第1の底面と、前記第1の底面より熱伝導性が高い材料により形成され、前記第1の底面の両側に並んで配置された第2の底面とにより構成され、前記第1の底面および前記第2の底面は、前記加熱室の幅方向を短辺とする長方形状に形成され、前記導波管は、前記第1の底面の下方に前記高周波を伝播させ、前記ヒータは、前記第2の底面毎にそれぞれ設けられ、前記第2の底面の下方に、前記第2の底面の長辺方向に沿って配置され、前記第2の底面は、前記加熱室側に突き出したリブが、前記ヒータと対向する位置に形成され、前記リブは、前記被加熱物が載置される載置台を前記加熱室底面に直接置く場合のガイドレールとして機能するものである。
本発明は、マイクロ波加熱とヒータ加熱との加熱源をそれぞれ加熱室の底面に配置して、ターンテーブルを搭載する場合であっても、加熱源の配置位置が制限されることがない。
本発明の実施の形態1を示す加熱調理器の本体斜視図である。 本発明の実施の形態1を示す加熱調理器の要部側断面図である。 本発明の実施の形態1を示す加熱調理器の要部正断面図である。 本発明の実施の形態1を示す加熱調理器の概略上面図である。 本発明の実施の形態1を示す加熱調理器の背面斜視図である。 本発明の実施の形態1を示す加熱調理器の要部上断面図である。 本発明の実施の形態1を示す加熱調理器のドア周辺の要部側断面図である。 本発明の実施の形態1を示す加熱調理器の操作パネルを示す図である。 本発明の実施の形態1を示す加熱調理器の制御ブロック図である。 本発明の実施の形態1を示す加熱調理器のターンテーブル支持台を示す図である。 本発明の実施の形態1を示す加熱調理器のターンテーブルの設置方法を示す図である。 本発明の実施の形態1を示す加熱調理器のターンテーブルおよび焼き網の設置方法を示す図である。 本発明の実施の形態1を示す加熱調理器の焼き網の設置方法を示す図である。 本発明の実施の形態1を示す加熱調理器の焼き網の設置方法を示す図である。 本発明の実施の形態1を示す加熱調理器の焼き網の設置方法を示す図である。 本発明の実施の形態1を示す加熱調理器の加熱モードを説明する図である。
実施の形態1.
図1は本発明の実施の形態1を示す加熱調理器の本体斜視図である。
なお、図1以後の図では見易さを勘案し、必要に応じてケース(外装)などをとりはずした説明図となっている。
図1において、本体1の中には加熱室3が設けられている。加熱室3の前面には、開口を開閉するドア4が設けられている。使用者はドア4を開き、被加熱物2(図示せず)を加熱室3内に収納する。
また、ドア4には、ガラスなどで構成される視認窓19が設けられ、加熱室3内の被加熱物2の調理状態を確認することが可能である。
本体1の前面には、操作パネル6が設けられている。
使用者は、被加熱物2を加熱室3内に収納してドア4を閉め、この被加熱物2を加熱すべく、操作パネル6を操作して加熱を実施する。
図2は本発明の実施の形態1を示す加熱調理器の要部側断面図である。
図3は本発明の実施の形態1を示す加熱調理器の要部正断面図である。
図4は本発明の実施の形態1を示す加熱調理器の概略上面図である。
以下、図1〜図4を参照して説明する。
10は高周波の発振源である高周波発振器(マグネトロン)である。高周波発振器10は、高周波(マイクロ波)を発振する。例えば一般家庭などで用いられる加熱調理器では周波数約2450MHzのマイクロ波を発振する。
高周波発振器10から発振されたマイクロ波は、導波管8を介し、アンテナ11へ伝播する構造となっている。
加熱室3内の底面中央には高周波を透過する誘電体板7が設置されている。
誘電体板7は、例えばセラミックなどで構成され、加熱室3の底面板32と略平坦を保つようにして設置されている。
このような加熱室3の底面を誘電体板7により構成することで、マイクロ波による加熱は、誘電体板7の上方の加熱量が、底面板32の上方の加熱量より大きくなっている。
なお、「誘電体板7」は、本発明における「第1の底面」に相当する。
なお、「底面板32」は、本発明における「第2の底面」に相当する。
誘電体板7の下には加熱室3内への高周波を拡散させて効果的に伝播するアンテナ11が設置される。
アンテナ11は、電界放射を目的としており、アルミなどの良導体で製造され、中空であるアンテナシャフト部の先端に平板部を接続、あるいは一体で構成したものである。
アンテナ11は、アンテナモータ12により回転駆動される。
アンテナ11は、アンテナ室13内で回転することで、アンテナ11表面から伝播するマイクロ波の強弱や加熱室3内に起こる定在波によるマイクロ波の強弱による影響を極力排除する。これにより、アンテナ11上部に位置する被加熱物2の加熱を平準化し、ひいては加熱ムラを抑制する効果を持つ。
なお、「アンテナモータ12」は、本発明における「アンテナ駆動手段」に相当する。
9は温度検知手段である。温度検知手段9は、加熱室3の壁面温度や雰囲気温度を計測する。
温度検知手段9は、例えば赤外線センサやサーミスタなど任意の検知手段を用いることができる。
誘電体板7の両側部分には、底面板32を介して、被加熱物2を下方向から加熱できるようにするための下ヒータ14が、両側それぞれに設置されている。
底面板32は、例えば金属などの誘電体板7より熱伝導性が高い材料により形成されている。
下ヒータ14は、加熱室3の底面外側に設置されたガラス管ヒータ30と、このガラス管ヒータ30を加熱室底面とともに略封止する反射板31により構成された構成となっている。
なお、「ガラス管ヒータ30」は、本発明における「ヒータ」に相当する。
なお、「反射板31」は、本発明における「反射部材」に相当する。
下ヒータ14は、ガラス管ヒータ30からの輻射熱と、反射板31から反射される赤外線とによって加熱室3の底面が加熱され、底面の温度を上昇させることによって、被加熱物2を加熱することが可能となる。
ガラス管ヒータ30は、一般に温度上昇が早く、反射板31からの熱線反射もあいまって、加熱室3底面を効率よく加熱することが可能である。
また、誘電体板7とは区画されて設置されているため、比熱が大きいセラミックなどで構成されることが多い誘電体板7に吸熱される熱が少なくなるため、結果として被加熱物2に届く熱が大きくなる効果がある。
つまり、反射板31は、底面板32の下面とともに、ガラス管ヒータ30を囲むように形成され、ガラス管ヒータ30からの輻射熱を反射することで、マイクロ波を伝播するアンテナ室13と下ヒータ14とを区画する。これにより、下ヒータ14の加熱効率を向上させることができる。
なお、反射板31の形状はこれに限るものではない。例えば、誘電体板7とガラス管ヒータ30との間に反射板31を備え、ガラス管ヒータ30からの輻射熱を反射するようにしても良い。このような構成であっても、誘電体板7に吸熱される熱が少なくなるため、結果として被加熱物2に届く熱が大きくなる効果がある。
また、図4に示すように、誘電体板7および底面板32は、加熱室3の幅方向を短辺とする長方形状に形成されている。誘電体板7は、加熱室3の幅方向の略中央に配置されている。
このような形状とすることで、底面部材の加工が容易となり製造コストを低減することができる。また、ガラス管ヒータ30は棒状に形成されており、製造・加工コストを低減することができる。また、ガラス管ヒータ30は、底面板32の長辺方向に沿って配置されており、底面板32の全域に亘って加熱が可能となる。
また、加熱室3底面の中央に誘電体板7を設けてマイクロ波を加熱室3内に伝播させ、その両側に下ヒータ14を配置することで、マイクロ波が伝播する際の対称性を確保し易くすることができ、マイクロ波加熱にかかる電界分布の集中によるスパークや局所過熱等を低減することができる。
なお、誘電体板7および底面板32の形状、配置はこれに限るものではない。例えば、加熱室3の前後方向(奥行き方向)に、誘電体板7と底面板32とを並べて配置するようにしても良い。さらに、ガラス管ヒータ30は棒状に限定されるものではなく、円または円弧状でも良く、四角または「く」の字状でも、多角形等でも良い。
また、本実施の形態1では、誘電体板7の両側の底面板32毎にそれぞれがガラス管ヒータ30を設けたが、これに限るものではない。例えば底面板32の一方側のみ設けるようにしても良い。また、1つの底面板に対してガラス管ヒータ30を複数設けるようにしても良い。
なお、下ヒータ14の加熱に対称性がない場合であっても、被加熱物2を載置したターンテーブル50(後述)を回転駆動することで加熱ムラを低減できる。
さらに、下ヒータ14は、加熱室3の底面下に設けられているため、可動ヒータ15が上下移動した場合であっても、可動ヒータ15の移動領域と干渉しない(接触しない)ようになっている。
なお、下ヒータ14の配置位置はこれに限るものではない。加熱室3の中央より下側の領域であって、可動ヒータ15の移動領域と干渉しない位置に固定設置することができる。
また、底面板32には、底面板32が熱収縮や膨張した際の強度を増すために、加熱室3側に突き出した底面凸部38が形成されている。
底面凸部38は、角皿5を加熱室3底面に直接おく場合のガイドレールとしても利用可能である。
なお、「底面凸部38」は、本発明における「リブ」に相当する。
また、加熱室3の内壁側面の略中央には、角皿5をスライド可能に支持する角皿レール47が形成されている。
また、底面板32の加熱室3側には、効率よく加熱室3側へ熱を輻射するために、高輻射塗装が施してある。
50はターンテーブルである。ターンテーブル50は、被加熱物2が載置され、加熱動作中に回転駆動される。
これにより被加熱物2を回転しながら加熱することが可能となり、均一加熱を実施しやすくなる。
52はターンテーブル回転軸である。ターンテーブル回転軸52は、加熱室3背面から接続されているターンテーブルモータ53により回転する。
なお、「ターンテーブル回転軸52」および「ターンテーブルモータ53」は、本発明における「駆動手段」に相当する。
51はターンテーブル支持台である。ターンテーブル支持台51は、シリコンやPTFEなどの耐熱性の高い材料にて構成され、ターンテーブル50を支持するためのローラー54が設置されている。
このターンテーブル支持台51は加熱室3から着脱が可能に配置されている。
使用者は、調理内容等に応じて、適宜、ターンテーブル支持台51およびターンテーブル50を加熱室3内に配置または取り外して調理を行うことが可能となっている。
ターンテーブル50は、セラミックなどの高周波透過性の誘電体により形成する。これは高周波誘電加熱にもヒータ加熱にも適用可能とするためである。
ターンテーブル回転軸52の先端は、例えば傘歯車形状などの駆動力を伝達しやすい形状になっており、回転駆動力はターンテーブル50に伝えられ、回転することが可能となる。
また、ターンテーブル50の回転方向は、アンテナ11の回転方向と逆方向となるように回転駆動される。これにより、ターンテーブル50に載置された被加熱物2とアンテナ11との相対位置が常に変化することになり、アンテナ11上部に位置する被加熱物2の加熱を平準化し、ひいては加熱ムラを抑制する効果を持つ。
なお、ターンテーブル50の回転速度を、アンテナ11の回転速度と異なる速度にするようにしても良い。これによっても、ターンテーブル50に載置された被加熱物2とアンテナ11との相対位置が常に変化することになり、同様の効果を得ることができる。
一方、ターンテーブルモータ53側への接続は、加熱室3背面側に設けられたターンテーブル回転軸52のシャフト部分を挿して利用する。すなわち、加熱室3背面が、ターンテーブルモータ53と接続されたメス側、ターンテーブル回転軸52がオス側の関係となる。
本構成により、加熱室3底面にターンテーブル50を回転させるための駆動源を有する必要がなくなるため、底面給電部分、すなわち誘電体板7の部分を凹凸なく構成することが可能になる。
15は可動ヒータである。可動ヒータ15は、例えばシーズヒータにより構成する。
この可動ヒータ15は、被加熱物2を上面から加熱するための熱源である。可動ヒータ15が上下移動することにより、被加熱物2への距離を変えることが可能となる。このため、被加熱物2の焼き上がり状態を任意に変えることが可能である。
図5は本発明の実施の形態1を示す加熱調理器の背面斜視図である。
図6は本発明の実施の形態1を示す加熱調理器の要部上断面図である。
ここからは図1〜図6を参照して説明する。
可動ヒータ15は、加熱室3背面に支持部を備え、支持部を兼用するヒータ駆動板金40が上下動する構成としている。
可動ヒータの口出し部(2箇所)をヒータ駆動板金40に固定するとともに、固定したヒータ駆動板金40自体が上下動するような構造である。
本実施の形態1では、図2、図5に示すように、可動ヒータ15は、側面視クランク状で平面視蛇行状に屈曲して形成されている。
また、可動ヒータ15の平面視蛇行状部分は、側面視において加熱室3の底面と略平行となるように支持されている。
なお、可動ヒータ15の形状はこれに限るものではなく、任意の形状とすることができる。例えば側面視直線状に形成しても良い。
ヒータ駆動板金40にはラック41が固定されており、ヒータ駆動モータ43によりピニオン42が回転することでヒータ駆動板金40を直動、すなわち上下方向に動作させる。
本実施の形態1では、可動ヒータ15を加熱室3の天面近傍の位置(以下「ホームポジション」ともいう。)から、加熱室3の略中央の位置の範囲(移動領域)で移動可能に形成されている。
なお、可動ヒータ15の移動領域はこれに限るものではない。例えば加熱室3の天面近傍の位置から、加熱室3の底面近傍の位置までを移動領域としてもよい。
可動ヒータ15の口出し部には、口出し部を囲うヒータチョーク45とヒータカバー46にて、高周波漏洩を防止する袋小路構造、いわゆるチョーク構造をつくり、加熱室3内に伝播する高周波の漏洩を防止する。
加熱室3内の天面の可動ヒータ15と近接する位置には、ガイシ44が設置されている。
このガイシ44は、万が一、可動ヒータ15が変形するなどした場合にも、可動ヒータ15が加熱室3の天面に接触しないようにする絶縁スペーサとして働き、可動ヒータ15の絶縁状態を保持することが可能である。
なお、ガイシ44の設置位置はこれに限るものではない。加熱室3の天面のうち、加熱室3の天面近傍に移動された可動ヒータ15と近接する位置の少なくとも一部に、ガイシ44を設けるようすればよい。
また、図2に示すように、加熱室3の天面には、加熱室3の内側に突き出したヒータ収納段差39を設けている。
このヒータ収納段差39を設けることで、可動ヒータ15が天面近傍の位置であるホームポジションに移動した際、加熱室3の天面の奥まった位置に収納され、可動ヒータ15が使用者の手に触れる可能性を低減させることができる。
なお、ヒータ収納段差39の位置はこれに限るものではない。加熱室3の天面のうち、加熱室3の天面近傍に移動された可動ヒータ15と、加熱室3の開口との間の少なくとも一部に、加熱室3内側に突き出したヒータ収納段差39を設けるようにすればよい。
図7は本発明の実施の形態1を示す加熱調理器のドア周辺の要部側断面図である。
図7に示すように、ドア4にはその開閉状態を検知する開閉検知スイッチ60が設置されている。
後述する制御手段100は、開閉検知スイッチ60によりドア4の開状態を検知し、開時には、高周波発振器10や、可動ヒータ15、下ヒータ14などの加熱源への電源供給をOFFにして加熱動作を停止させる。これにより、ドア4の開状態と加熱とが両立しない安全構造となっている。
27はドアロックである。ドアロック27は、図示しない回転駆動手段により回動動作され、ドア4を閉じた状態に維持するロック状態と、ドア4を開閉可能とする解除状態とを切り換える。
なお、ドアロック27の構成はこれに限るものではない。ドア4を閉じた状態に維持するロック状態とドア4を開閉可能とする解除状態とを切り換えるものであれば良い。
後述する制御手段100は、可動ヒータ15が移動している間は、誤ってドア4が開かれないようにドアロック27をロック状態として、ドア4の開ができないようにする。
図8は本発明の実施の形態1を示す加熱調理器の操作パネルを示す図である。
図8に示すように、操作パネル6は、設定入力手段16と、報知手段17とを有する。
報知手段17は、加熱時間や設定温度等の表示や、各種の注意喚起の報知を行う。
この報知手段17は、例えば、液晶(LCD)や各種発光素子(LEDなど)などにより構成することができる。
なお、本実施の形態1では表示により使用者に報知する場合を説明するが、本発明はこれに限るものではない。例えば音により報知するようにしても良い。
設定入力手段16は、加熱開始や加熱時間の設定、目標加熱温度の設定などの入力操作を行う。
この設定入力手段16は、例えば、メンブレンシートを用いた接点ボタンにより構成され、使用者により接点ボタンが押下されることにより、入力操作を検知する。
また、設定入力手段16は、ヒータ上下キー21、メニュー選択キー22、清掃キー23、コンビ加熱キー24を有している。
ヒータ上下キー21は、可動ヒータ15の移動量に関する操作の入力を行う。
メニュー選択キー22は、予め設定された1または複数の調理メニューを選択する操作の入力を行う。
清掃キー23は、使用者が清掃を行う際、可動ヒータ15をホームポジションから移動させることを許可する旨の操作の入力を行う。
コンビ加熱キー24は、高周波誘電加熱とヒータ加熱の両方を用いる調理(コンビ加熱)の開始操作の入力を行う。
図9は本発明の実施の形態1を示す加熱調理器の制御ブロック図である。
図9に示すように、制御手段100には、設定入力手段16からの操作入力、温度検知手段9の検知結果、および開閉検知スイッチ60の検知結果が入力される。
また、制御手段100は、高周波発振器10、アンテナモータ12、ターンテーブルモータ53、可動ヒータ15、ガラス管ヒータ30、ドアロック27、ヒータ駆動モータ43、および、報知手段17をそれぞれ制御する。
記憶手段110は、1または複数の調理メニューと、この調理メニューに応じた可動ヒータ15の位置に関する情報が記憶されている。
制御手段100は、設定入力手段16からの入力操作により、高周波発振器10、下ヒータ14のガラス管ヒータ30、および可動ヒータ15の何れかまたは全てを動作させる。
また、各加熱源の動作状態等に応じて、アンテナモータ12の駆動やターンテーブルモータ53の駆動を行う。
また、ヒータ駆動モータ43を駆動させて、可動ヒータ15を移動させる。
次に、ターンテーブル支持台51の構成と、被加熱物2が載置されるターンテーブル50や焼き網55などの複数種の載置台の設置方法について説明する。
本実施の形態1においては、皿状に形成されたターンテーブル50や、格子状に穴を設けた焼き網55など、円盤状に形成され、被加熱物2が載置される複数種の載置台を備えている。
そして、これら複数種の載置台のうちの少なくとも1つが、ターンテーブル支持台51に載置され、ターンテーブル回転軸52からの回転駆動力によって回転駆動される。
以下、詳細を説明する。
図10は本発明の実施の形態1を示す加熱調理器のターンテーブル支持台を示す図である。
図10(a)はターンテーブル支持台51の斜視図である。
図10(b)はターンテーブル支持台51の側断面図である。
ターンテーブル支持台51には、複数のローラー54が円周状に配置されている。また、ローラー54が配置される円周と略同一円周上には、ターンテーブル回転軸52が配置されている。
さらに、ローラー54およびターンテーブル回転軸52の配置位置より中心側に、円形の開口51aが形成されている。
なお、本実施の形態1では、ローラー54が車輪形状の場合を説明するが、本発明はこれに限るものではない。例えば、ボール状のローラー等任意の形状のものを用いることができる。
図11は本発明の実施の形態1を示す加熱調理器のターンテーブルの設置方法を示す図である。
図11(a)はターンテーブル支持台51およびターンテーブル50の斜視図を示している。
図11(b)はターンテーブル支持台51上にターンテーブル50を設置した状態での斜視図である。
図11(c)はターンテーブル支持台51上にターンテーブル50を設置した状態での側断面図である。
ターンテーブル支持台51は、円周状に配置された複数のローラー54によりターンテーブル50を支持する。
そして、加熱室3の背面または側面に設置されたターンテーブルモータ53が回転駆動すると、これに接続されたターンテーブル回転軸52が回転し、ローラー54上に置かれたターンテーブル50に駆動力が伝えられる。
ターンテーブル50は回転可能なローラー54としか接触していないため、駆動力を与えられることでスムースに回転する。
なおターンテーブル50上には被加熱物2が設置され、加熱に供される。
図12は本発明の実施の形態1を示す加熱調理器のターンテーブルおよび焼き網の設置方法を示す図である。
図12(a)はターンテーブル支持台51、ターンテーブル50および焼き網55の斜視図を示している。
図12(b)はターンテーブル支持台51上にターンテーブル50および焼き網55を設置した状態での斜視図である。
図12(c)はターンテーブル支持台51上にターンテーブル50および焼き網55を設置した状態での側断面図である。
図12(a)〜(c)において、55は焼き網であり、主に、下ヒータ14や可動ヒータ15を用いた調理で使用される。
ここでは、ターンテーブル50上に焼き網55が載置され、該焼き網55に被加熱物2が載置される構成を示している。
この構成では、焼き網55上に置かれた被加熱物から垂れる油や食品カスなどをターンテーブル50で受けることが可能である。
図13は本発明の実施の形態1を示す加熱調理器の焼き網の設置方法を示す図である。
図13(a)はターンテーブル支持台51および焼き網55の斜視図を示している。
図13(b)はターンテーブル支持台51上に焼き網55を設置した状態での斜視図である。
図13(c)はターンテーブル支持台51上に焼き網55を設置した状態での側断面図である。
ターンテーブル支持台51は、円周状に配置された複数のローラー54により焼き網55を支持する。
そして、加熱室3の背面または側面に設置されたターンテーブルモータ53が回転駆動すると、これに接続されたターンテーブル回転軸52が回転し、ローラー54上に置かれた焼き網55に駆動力が伝えられる。
焼き網55は回転可能なローラー54としか接触していないため、駆動力を与えられることでスムースに回転する。
また、図13(c)に示すように、焼き網55の端部の折り返しをローラー54の近くまで伸ばし、この折り返し部分とローラー54との遊びを極力少なくすることにより、ローラー54から焼き網55がずれることを防止している。
なお焼き網55上には被加熱物2が設置され、加熱に供される。
このように、ターンテーブル支持台51に載置する載置台を取り替え可能に構成することで、調理内容に応じた載置台を使用することができる。
なお、図13(c)の例では、焼き網55の端部の折り返しをローラー54の近くまで伸ばすことで、焼き網55のずれを防止する構成としているが、本発明はこれに限るものではない。例えば、焼き網55の中心に回転軸を設けて、焼き網55のずれを防止するようにしても良い。また、焼き網55の裏側に、開口51aの淵またはローラー54の内側を案内とする突部を設けて、焼き網55のずれを防止するようにしても良い。
図14は本発明の実施の形態1を示す加熱調理器の焼き網の設置方法を示す図である。
図14(a)はターンテーブル支持台51および焼き網55の斜視図を示している。
図14(b)はターンテーブル支持台51の円形の開口51aに焼き網55を設置した状態での斜視図である。
図14(c)はターンテーブル支持台51の円形の開口51aに焼き網55を設置した状態での側断面図である。
この例では、焼き網55をターンテーブル支持台51上のターンテーブル回転軸52の駆動力を得ない位置に設置する方式である。焼き網55は、円形の開口51aと略同形状に形成されている。
この場合、被加熱物2の特定部分に対して、下ヒータ14からの輻射加熱の効率を高めることが可能となり、例えば焦げ目を早くつけたい場合には有効となる。
図15は本発明の実施の形態1を示す加熱調理器の焼き網の設置方法を示す図である。
図15(a)はターンテーブル支持台51および焼き網55の斜視図を示している。
図15(b)はターンテーブル支持台51上に焼き網55を設置した状態での斜視図である。
図15(c)はターンテーブル支持台51上に焼き網55を設置した状態での側断面図である。
この例では、焼き網55の外周に、高周波透過性の材料により形成され、円環形状のアタッチメント56を設けている。
例えば、図14の焼き網55に、ターンテーブル回転軸52の駆動力得ることができるアタッチメント56を設置した方式である。
アタッチメント56は直径を焼き網55より大きくした中空形状の円形板に形成されている。
アタッチメント56は、セラミックや、高耐熱樹脂(例えば、ポリフェニレンサルファイド樹脂(PPS)等)の誘電体により構成されている。
焼き網55は、例えば金属により構成されるが、この焼き網55を高周波誘電加熱で使用した場合、焼き網55の端部では電界の局所集中が発生し、スパークが発生し易くなる。
そこで、例えばセラミックなどの高周波透過性の材料により形成されたアタッチメント56を装着することで、焼き網55を高周波誘電加熱で使用した場合であっても、電界の局所集中によるスパークを起こし難くすることができる。
なお、アタッチメント56の端部をR処理することで、より電界の局所集中を軽減できる。
アタッチメント56が装着された焼き網55は、ターンテーブル支持台51に載置され、ターンテーブル回転軸52からの駆動力により回転駆動される。
これにより、焼き網55上に設置された被加熱物2を回転しながらムラなく焼成することが可能である。
また、回転しているために、下ヒータ14から受ける熱も平準化される効果がある。
図11〜図15に示した方式はいずれにおいても、ターンテーブル50は、セラミック製で高周波透過性は有するが熱容量が大きいために高周波加熱には有効であるが、ヒータ加熱では時間がかかってしまうデメリットがある。
一方、焼き網55は、開口部を多数有する金属で構成されるため、開口部を抜けるヒータの輻射は効率よく受けられるメリットがあるが、高周波が反射しやすかったり、食品カスや油などが下に垂れてしまったりするというデメリットがある。
このため、使用者の利便性や個々のメニューに適した加熱形態によって、適宜使い分けて使用することが可能となる。
なお、本実施の形態1では、載置台の例として、皿状のターンテーブル50と、格子状に穴を設けた焼き網55を説明したが、本発明はこれに限るものではない。底面が円盤状に形成されたものであれば任意のものを載置台として使用することができる。
なお、ターンテーブル50や焼き網55(アタッチメント56を含む)などの載置台の下面のうち、当該載置台が回転駆動される際のローラー54の軌跡上に、小さな段差を形成するようにしても良い。
このような段差を形成することで、載置台が回転駆動されてローラー54が段差を通過する際に、載置台に微振動を与えることができる。
このような微振動を与えながら加熱を行うことで、液体状の被加熱物2が、沸点を超えても沸騰を起こさない状態が生じ、内容物が急激に沸騰する突沸現象の発生を抑制することができる。
図16は本発明の実施の形態1を示す加熱調理器の加熱モードを説明する図である。
図16(a)は均一加熱モード時の被加熱物2の加熱状態を示す図である。
図16(b)は集中加熱モード時の被加熱物2の加熱状態を示す図である。
次に、ターンテーブル50や焼き網55を使用して、被加熱物2の加熱ムラを抑制することができる加熱(均一加熱モード)と、ターンテーブル50や焼き網55を使用せず、加熱時間を短くすることができる加熱(集中加熱モード)とについて説明する。
[均一加熱モード]
上述したように、アンテナ11は、アンテナ室13内で回転することで、均一加熱効果を有している。また、上記図4で示したように、本実施の形態のアンテナ室13(誘電体板7)は奥行方向に長い略直方体形状となっている。
このような構成により、アンテナ室13直上部分にマイクロ波による加熱が集中しやすい構造となっている。つまり、マイクロ波による加熱は、誘電体板7の上方の加熱量が、底面板32の上方の加熱量より大きくなっている。
さらに、下ヒータ14も奥行き方向に長い形状となっており、底面板32の下に配置されるガラス管ヒータ30は棒状に形成されているため、被加熱物2に加熱ムラが生じやすい構成となっている。
そこで、均一加熱モードにおいては、図16(a)に示すように、加熱室3内にターンテーブル支持台51およびターンテーブル50(または焼き網55)を配置して加熱を行う。
このように、ターンテーブル50はこの集中加熱を緩和する効果を有する。
ターンテーブル50に乗せられた被加熱物2は回転することにより、加熱ムラ抑制効果、すなわち均一加熱効果を高めることが可能となる。
なお、アンテナ11の回転方向、回転数はターンテーブル50の回転方向、回転数を変えることでさまざまな高周波分布を加熱室3内につくることが可能となるため、さらに均一加熱効果を有することが可能となる。
[集中加熱モード]
一方、使用者または被加熱物2によっては、それほど高いレベルの均一加熱を必要とせず、多少の加熱ムラは許容しても短時間で集中加熱をしたいという要望もある。
その際には、図16(b)に示すように、ターンテーブル支持台51およびターンテーブル50(焼き網55を含む)を取り外し、誘電体板7の上に直接、被加熱物2を設置して加熱を行う。
これにより、加熱室3中央部の限られた領域にアンテナ室13を設置してあることと、マイクロ波吸収要素であるターンテーブル50に吸収されるロスを軽減する効果があいまって、効果的かつ中央部への集中加熱をすることが可能となる。
このように、ターンテーブル50を加熱室3から着脱可能に配置し、高周波による加熱は、誘電体板7の上方の加熱量が、底面板32の上方の加熱量より大きくなる構成としているので、均一加熱モードと集中加熱モードとを、それぞれ用途に応じて利用することが可能である。
以上のように本実施の形態においては、被加熱物2を収納する加熱室3と、被加熱物2を加熱するための高周波を発振する高周波発振器10と、加熱室3の下方に接続され、高周波発振器10から発振された高周波を加熱室3に導く導波管8と、加熱室3の下方に配置され、加熱室3の下側から被加熱物2を加熱するガラス管ヒータ30と、加熱室3内に回転可能に配置され、被加熱物2が載置されるターンテーブル50と、加熱室3の背面または側面に設置され、ターンテーブル50を回転駆動する駆動手段とを備えている。
このため、高周波を加熱室3に導く導波管8とガラス管ヒータ30とをそれぞれ加熱室3の底面に配置して、ターンテーブル50を搭載する場合であっても、導波管8やガラス管ヒータ30の配置位置が制限されることがない。
また、加熱室3の底面上に、例えば回転軸などのターンテーブル50を回転させるための構成が配置されることがなく、誘電体板7を凹凸なく構成することが可能となり、ターンテーブル50を使用しない調理の場合に邪魔になることがない。
また、加熱室3の下方に配置され、導波管8から伝播された高周波を加熱室3内に拡散させるアンテナ11と、加熱室3の下方に配置され、アンテナ11を回転駆動するアンテナモータ12とを備えている。
このため、回転駆動するアンテナ11とターンテーブル50とを同時に搭載することができる。
よって、アンテナ11の回転駆動と、ターンテーブル50による被加熱物2の回転駆動とを同時に実施することが可能となり、加熱ムラをより低減する効果を発揮することができる。
また、ターンテーブル50の回転方向と、アンテナ11の回転方向とが逆方向である。
また、ターンテーブル50の回転速度と、アンテナ11の回転速度とが異なる速度である。
このため、ターンテーブル50に載置された被加熱物2とアンテナ11との相対位置が常に変化することになり、アンテナ11上部に位置する被加熱物2の加熱を平準化し、ひいては加熱ムラを抑制する効果を持つ。
また、加熱室3の底面は、誘電体により形成された誘電体板7と、誘電体板7より熱伝導性が高い材料により形成された底面板32とにより構成され、導波管8は、誘電体板7の下方に高周波を伝播させ、ガラス管ヒータ30は、底面板32の下方に配置されている。
このため、導波管8からの高周波は誘電体板7により透過して加熱室3内に伝播させることができる。また、ガラス管ヒータ30からの輻射熱は底面板32から加熱室3内に伝達し易くすることができる。
また、誘電体板7とガラス管ヒータ30との間に、ガラス管ヒータ30からの輻射熱を反射する反射板31を備えている。
このため、ガラス管ヒータ30の熱が、加熱室3底面の誘電体板7で吸熱されにくくなり、被加熱物2に届く熱を増加させることができ、加熱効率を向上させることができる。
また、底面板32の下面とともに、ガラス管ヒータ30を囲むように形成され、ガラス管ヒータ30からの輻射熱を反射する反射板31を備えている。
このため、ガラス管ヒータ30からの輻射熱と、反射板31から反射される赤外線とによって加熱室3の底面が加熱され、底面の温度を上昇させることによって、被加熱物2を加熱することが可能となる。よって、加熱室3底面を効率よく加熱することが可能である。
また、底面板32は、誘電体板7の両側に並んで配置され、ガラス管ヒータ30は、底面板32毎にそれぞれ設けられている。
このため、マイクロ波が伝播する際の対称性を確保し易くすることができ、マイクロ波加熱にかかる電界分布の集中によるスパークや局所過熱等を低減することができる。
また、誘電体板7および底面板32は、加熱室3の幅方向を短辺とする長方形状に形成され、誘電体板7は、加熱室3の幅方向の略中央に配置され、ガラス管ヒータ30は、底面板32の長辺方向に沿って配置されている。
このため、底面部材の加工が容易となり製造コストを低減することができる。また、ガラス管ヒータ30の製造・加工コストを低減することができる。また、ガラス管ヒータ30により底面板32の全域に亘って加熱が可能となる。
また、底面板32は、加熱室3側に突き出した底面凸部38が形成されている。
このため、底面板32が熱収縮や膨張した際の強度を増すことができる。
また、角皿5を加熱室3底面に直接置く場合のガイドレールとしても利用可能である。
また、ターンテーブル50は、加熱室3から着脱可能に配置され、高周波による加熱は、誘電体板7の上方の加熱量が、底面板32の上方の加熱量より大きくなるように構成している。
このため、被加熱物2の加熱ムラを抑制することができる加熱と、加熱時間を短くすることができる加熱とを選択的に行うことができる。
1 本体、2 被加熱物、3 加熱室、4 ドア、5 角皿、6 操作パネル、7 誘電体板、8 導波管、9 温度検知手段、10 高周波発振器、11 アンテナ、12 アンテナモータ、13 アンテナ室、14 下ヒータ、15 可動ヒータ、16 設定入力手段、17 報知手段、19 視認窓、21 ヒータ上下キー、22 メニュー選択キー、23 清掃キー、24 コンビ加熱キー、27 ドアロック、30 ガラス管ヒータ、31 反射板、32 底面板、38 底面凸部、39 ヒータ収納段差、40 ヒータ駆動板金、41 ラック、42 ピニオン、43 ヒータ駆動モータ、44 ガイシ、45 ヒータチョーク、46 ヒータカバー、47 角皿レール、50 ターンテーブル、51 ターンテーブル支持台、51a 開口、52 ターンテーブル回転軸、53 ターンテーブルモータ、54 ローラー、55 焼き網、56 アタッチメント、60 開閉検知スイッチ、100 制御手段、110 記憶手段。

Claims (9)

  1. 被加熱物を収納する加熱室と、
    前記被加熱物を加熱するための高周波を発振する高周波発振器と、
    前記加熱室の下方に接続され、前記高周波発振器から発振された高周波を前記加熱室に導く導波管と、
    前記加熱室の下方に配置され、前記加熱室の下側から前記被加熱物を加熱するヒータと、
    前記加熱室内に回転可能に配置され、前記被加熱物が載置されるターンテーブルと、
    前記加熱室の背面または側面に設置され、前記ターンテーブルを回転駆動する駆動手段と
    を備え
    前記ターンテーブルは、前記加熱室から着脱可能に配置され、
    前記加熱室の底面は、
    誘電体により形成され、前記加熱室の幅方向の略中央に配置された第1の底面と、
    前記第1の底面より熱伝導性が高い材料により形成され、前記第1の底面の両側に並んで配置された第2の底面とにより構成され、
    前記第1の底面および前記第2の底面は、前記加熱室の幅方向を短辺とする長方形状に形成され、
    前記導波管は、前記第1の底面の下方に前記高周波を伝播させ、
    前記ヒータは、前記第2の底面毎にそれぞれ設けられ、前記第2の底面の下方に、前記第2の底面の長辺方向に沿って配置され、
    前記第2の底面は、前記加熱室側に突き出したリブが、前記ヒータと対向する位置に形成され、
    前記リブは、前記被加熱物が載置される載置台を前記加熱室底面に直接置く場合のガイドレールとして機能する
    ことを特徴とする加熱調理器。
  2. 前記第2の底面の前記加熱室側は塗装が施され、
    前記塗装は、
    該塗装が施されていない場合と比較して、前記第2の底面から前記加熱室側への熱の輻射を増加させる
    ことを特徴とする請求項1記載の加熱調理器。
  3. 前記加熱室の下方に配置され、前記導波管から伝播された高周波を前記加熱室内に拡散させるアンテナと、
    前記加熱室の下方に配置され、前記アンテナを回転駆動するアンテナ駆動手段と
    を備えたことを特徴とする請求項1または2記載の加熱調理器。
  4. 前記ターンテーブルの回転方向と、前記アンテナの回転方向とが逆方向である
    ことを特徴とする請求項記載の加熱調理器。
  5. 前記ターンテーブルの回転速度と、前記アンテナの回転速度とが異なる速度である
    ことを特徴とする請求項記載の加熱調理器。
  6. 前記第1の底面と前記ヒータとの間に、前記ヒータからの輻射熱を反射する反射部材を備えた
    ことを特徴とする請求項1〜5の何れか1項に記載の加熱調理器。
  7. 前記第2の底面の下面とともに、前記ヒータを囲むように形成され、前記ヒータからの輻射熱を反射する反射部材を備えた
    ことを特徴とする請求項1〜5の何れか1項に記載の加熱調理器。
  8. 記高周波による加熱は、前記第1の底面の上方の加熱量が、前記第2の底面の上方の加熱量より大きい
    ことを特徴とする請求項1〜の何れか1項に記載の加熱調理器。
  9. 記被加熱物を前記ターンテーブル上に載置して回転しながら加熱する均一加熱モードと、
    前記被加熱物を前記ターンテーブルを使用せず、前記第1の底面上に直接載置して加熱する集中加熱モードとを有する
    ことを特徴とする請求項1〜の何れか1項に記載の加熱調理器。
JP2010231563A 2010-10-14 2010-10-14 加熱調理器 Active JP5334939B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010231563A JP5334939B2 (ja) 2010-10-14 2010-10-14 加熱調理器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010231563A JP5334939B2 (ja) 2010-10-14 2010-10-14 加熱調理器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2012083072A JP2012083072A (ja) 2012-04-26
JP5334939B2 true JP5334939B2 (ja) 2013-11-06

Family

ID=46242123

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010231563A Active JP5334939B2 (ja) 2010-10-14 2010-10-14 加熱調理器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5334939B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20150115604A (ko) * 2014-04-03 2015-10-14 삼성전자주식회사 교반 조리 어셈블리 및 이를 포함하는 조리 기기
JP7482347B2 (ja) * 2019-07-22 2024-05-14 パナソニックIpマネジメント株式会社 消耗品処理システム
WO2021014911A1 (ja) * 2019-07-22 2021-01-28 パナソニックIpマネジメント株式会社 消耗品処理システム

Family Cites Families (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS50132752U (ja) * 1974-04-16 1975-10-31
JPS5730794Y2 (ja) * 1977-02-21 1982-07-06
JPS6231897U (ja) * 1985-08-10 1987-02-25
JP3103745B2 (ja) * 1995-05-24 2000-10-30 松下電器産業株式会社 高周波加熱装置
JP3304660B2 (ja) * 1995-01-13 2002-07-22 タイガー魔法瓶株式会社 ターンテーブルつき加熱調理器
JPH11111447A (ja) * 1997-09-29 1999-04-23 Samsung Electron Co Ltd 1つのモータによって駆動されるスタラー及びトレーを備えた電子レンジ
JPH11351576A (ja) * 1998-06-08 1999-12-24 Sharp Corp 電子レンジ
JP3846205B2 (ja) * 2001-02-28 2006-11-15 松下電器産業株式会社 高周波加熱装置
JP2002286229A (ja) * 2001-03-26 2002-10-03 Sanyo Electric Co Ltd 高周波加熱装置
JP2004071215A (ja) * 2002-08-02 2004-03-04 Sharp Corp 高周波加熱装置
JP2006329495A (ja) * 2005-05-25 2006-12-07 Matsushita Electric Ind Co Ltd 高周波加熱装置
JP5239310B2 (ja) * 2007-11-21 2013-07-17 パナソニック株式会社 加熱調理機

Also Published As

Publication number Publication date
JP2012083072A (ja) 2012-04-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3649591B2 (ja) 調理器
JP5310741B2 (ja) マイクロ波加熱調理器
JP6004281B2 (ja) マイクロ波加熱装置
JP5334938B2 (ja) 加熱調理器
JP2004213976A (ja) 電子レンジ
JP5334939B2 (ja) 加熱調理器
JP2013057508A (ja) 加熱調理器
JP5274531B2 (ja) 加熱調理器
KR102424691B1 (ko) 조리장치 및 그 제어방법
JP5247783B2 (ja) 加熱調理器
JP2010002170A (ja) 加熱調理器
JP2005203230A (ja) 加熱調理装置
KR101885654B1 (ko) 마이크로파를 이용한 조리기기
JP2009277559A (ja) 加熱調理器
KR100826702B1 (ko) 오븐
JP4017534B2 (ja) 高周波加熱装置
JP3901350B2 (ja) 電子レンジ
JP2013156001A (ja) 高周波加熱用調理器具及び高周波加熱調理器
JP5593710B2 (ja) マイクロ波加熱調理器
WO2022044719A1 (ja) 高周波加熱調理器
JP2011021767A (ja) 高周波加熱装置
JP2011196603A (ja) 加熱調理器
JP4457430B2 (ja) 高周波加熱装置
JP2010255872A (ja) 加熱調理器
JP2008215778A (ja) 加熱調理器

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20121026

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20121030

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20121219

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130702

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130730

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5334939

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250