JP2002286229A - 高周波加熱装置 - Google Patents

高周波加熱装置

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JP2002286229A
JP2002286229A JP2001086606A JP2001086606A JP2002286229A JP 2002286229 A JP2002286229 A JP 2002286229A JP 2001086606 A JP2001086606 A JP 2001086606A JP 2001086606 A JP2001086606 A JP 2001086606A JP 2002286229 A JP2002286229 A JP 2002286229A
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power supply
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heated
heater
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Yoshito Fukuda
義人 福田
Hiroyuki Uehashi
浩之 上橋
Takaaki Hyodo
孝昭 兵頭
Katsunao Takahashi
克尚 高橋
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ターンテーブルがなく加熱室の底面が平らな
高周波加熱装置において、効率よく電熱加熱が行えるヒ
ーターを有する加熱室及び被加熱物の視認性に優れた加
熱室を備えた高周波加熱装置を提供することにある。 【解決手段】 本発明の高周波加熱装置10は、加熱室
12にターンテーブルがなく、加熱室12の底面及びカ
バー16が被加熱物の載置台であり、加熱室12の底面
に接続された給電口14の周辺にヒーター24を設置し
た構成である。ヒーター24が加熱室12の下方にある
ため、被加熱物を電熱加熱する際の加熱効率がよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ターンテーブルが
なく、底面が平らな加熱室を有する高周波加熱装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】電子レンジ(高周波加熱装置)は、マイ
クロ波によって被加熱物を加熱(電磁波加熱)する装置
であるが、加熱室の任意の面にヒーターを備えることに
よって、電熱加熱も行える電子レンジが市販されてい
る。特開昭61−240591号公報や特開2000−
340355号公報に開示されているように、ターンテ
ーブル(回転皿)の下方に面状ヒーターを配置すること
によって、下方からの電熱加熱が行える。
【0003】一方、ターンテーブルのない電子レンジが
市販されている。この電子レンジは、加熱室の底面に給
電口があり、この給電口内に回転アンテナが設けられて
いるため、加熱室の底面に面状ヒーターを設けることは
できず、加熱室の天面や側面に設けられている。ところ
が、熱は下方から上方に対流する性質があるため、加熱
室の天面に面状ヒーターを設けても、被加熱物を加熱し
にくい欠点がある。従って、被加熱物の上部が加熱され
ても、下部が加熱されていない場合がある。
【0004】また、近年発売されている電子レンジは、
加熱した被加熱物から噴き出された汁や飛び散った油な
どで加熱室が汚された場合に、細菌が増殖しないように
したり汚れを拭き取りやすくするように、加熱室の側面
などはコーティングされている。コーティングとしては
フッ素や抗菌物質などと共に耐熱性の黒色塗料が使用さ
れており、加熱室の側面などは黒色になっている。加熱
室の側面などが黒色であるため、側面などの温度が上昇
しやすく、細菌を熱で殺菌している。
【0005】ターンテーブルのある電子レンジの場合、
加熱室の側面などが黒色であっても、加熱室に設けられ
たターンテーブルを白色にすることによって、加熱室内
を照らす光が反射されて、加熱室を明るくすることが可
能であった。しかし、ターンテーブルのない電子レンジ
は加熱室全体が黒色になってしまい、加熱室を照らす光
が反射されず、加熱室に置かれた被加熱物の加熱状況が
見えにくい欠点がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明の目的
は、ターンテーブルがなく加熱室の底面が平らな高周波
加熱装置において、効率よく電熱加熱が行えるヒーター
を有する加熱室及び被加熱物の視認性に優れた加熱室を
備えた高周波加熱装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の高周波加熱装置
の要旨とするところは、被加熱物を入れる加熱室と、前
記加熱室の底面の一部に形成された開口部に接続され、
マイクロ波を該加熱室に供給するための給電口と、前記
開口部を覆う誘電体で構成されたカバーと、前記給電口
内に設けられ、マイクロ波を散乱させる回転アンテナ
と、前記給電口に接続され、マイクロ波を伝搬させる導
波管と、前記導波管内を伝搬させて前記加熱室に供給す
るマイクロ波を発振するマグネトロンと、を含み、前記
加熱室の底面及び前記カバーが被加熱物の載置台にな
り、前記給電口の周辺にヒーターを設けたことにある。
本発明の高周波加熱装置は、加熱室の底面にターンテー
ブルを設けず、底面及びカバー自体が被加熱物の載置台
になっており、底面にヒーターを設けることによって、
そのヒーターの熱を被加熱物の下方から加える電熱加熱
を行うことができる。
【0008】前記加熱室の側壁に設けられた皿受けと、
該皿受けに係着し得る誘電体で構成された皿と、を備え
た。
【0009】また、本発明の他の高周波加熱装置の要旨
とするところは、被加熱物を入れる加熱室と、前記加熱
室の底面の一部に形成された開口部に接続され、マイク
ロ波を該加熱室に供給するための給電口と、前記開口部
を覆う誘電体で構成されたカバーと、前記給電口内に設
けられ、マイクロ波を散乱させる回転アンテナと、前記
給電口に接続され、マイクロ波を伝搬させる導波管と、
前記導波管内を伝搬させて前記加熱室に供給するマイク
ロ波を発振するマグネトロンと、を含み、前記給電口内
において前記回転アンテナの周辺部にヒーターを設け、
前記カバーの熱伝達率が該ヒーターの上方の部分とそれ
以外の部分で異なるように構成したことにある。本発明
の高周波加熱装置は、加熱室の底面にターンテーブルを
設けず、底面自体が被加熱物の載置台になっており、加
熱室の底面に給電口、この給電口内にヒーターを設け、
給電口と加熱室とを接続する開口部に設けられたカバー
の熱伝達率を、ヒーターの上方の部分とそれ以外の部分
とで異なるように構成することによって、カバーの表面
から加熱室に放射される熱の温度が均一になる。
【0010】前記カバーの表面の色を前記ヒーターの上
方の部分とそれ以外の部分で異なるように構成すること
によって、前記カバーの熱伝達率がヒーターの上方の部
分とそれ以外の部分で異なるように構成される。
【0011】前記カバーの表面の色は、前記ヒーターの
上方の部分が白色であり、それ以外の部分は黒色であ
る。
【0012】更に、本発明の他の高周波加熱装置の要旨
とするところは、被加熱物を入れる加熱室と、前記加熱
室の底面の一部に形成された開口部に接続され、マイク
ロ波を該加熱室に供給するための給電口と、前記開口部
を覆う誘電体で構成されたカバーと、前記給電口内に設
けられ、マイクロ波を散乱させる回転アンテナと、前記
給電口に接続され、マイクロ波を伝搬させる導波管と、
前記導波管内を伝搬させて前記加熱室に供給するマイク
ロ波を発振するマグネトロンと、を含み、前記給電口
が、光を反射する導体または表面が鏡面状に加工された
導体で構成されることにある。本発明の高周波加熱装置
は、加熱室の底面にターンテーブルを設けず、底面自体
が被加熱物の載置台になっており、加熱室の底面に給電
口があり、給電口の材質を光沢のある材質にしたり表面
を鏡面上にしたりすることによって、加熱室を照らす光
が給電口によって反射し、加熱室が明るく照らされる。
【0013】前記回転アンテナの表面は鏡面状である。
【0014】
【発明の実施の形態】次に、本発明の高周波加熱装置の
実施の形態を図面を基にして説明を行う。
【0015】図1に示すように、本発明の高周波加熱装
置である電子レンジ10は、加熱室12と、その底面に
マイクロ波を加熱室12内に供給するための給電口14
とを備え、給電口14内には回転アンテナ18が設けら
れている。回転アンテナ18はモーター30によって回
転させられる。給電口14と加熱室12との接続部であ
る開口部にはカバー16が設けられており、カバー16
上に被加熱物を載置できると共に、カバー16によって
加熱室12から給電口14内に被加熱物の水分や油が入
り込まないようになっている。カバー16は、加熱室1
2内にマイクロ波を供給させるために、マイクロ波が透
過できる誘電体、例えば耐熱性のガラスや陶器で構成す
る。また、カバー16は加熱室12の底面の一部になっ
ている。加熱室12の底面にはターンテーブルはなく、
この底面及びカバー16が被加熱物の載置台になってお
り、図1及び図2に示すように、底面に接続された給電
口14の周辺において、加熱室12の底面の外側に密着
させながらヒーター24が設けられている。ヒーター2
4は電熱器を使用し、底面に密着できるように平らな面
を有し、リング状になっている。給電口14には、マイ
クロ波を伝搬させる導波管20の一端が接続されてお
り、導波管20の他端にはマイクロ波を発振するマグネ
トロン22が接続されている。
【0016】また、加熱室12の側壁には、被加熱物を
載置するための皿28を取り外し自由に設置するための
皿受け26が設けられている。使用する皿28は、マイ
クロ波によって、被加熱物に含まれている水分による電
波吸収作用に伴う発熱で加熱する電磁波加熱(高周波加
熱)を行う場合、耐熱性のガラスや陶器などの誘電体の
皿28を使用する。また、ヒーター24の熱を被加熱物
に加えて熱量(cal)を増大させる電熱加熱を行う場
合、鉄などで構成された皿28を使用する。この皿受け
26を加熱室12の側壁に複数組設け、皿28を複数設
置して多数の被加熱物を同時に加熱することもできる。
【0017】上記に示した電子レンジ10を使用した電
磁波加熱及び電熱加熱について説明する。図3に示すよ
うに、被加熱物32の数が少なかったり形状が小さい場
合、加熱室12の底面またはカバー16上に被加熱物3
2を置く。マグネトロン22で発振したマイクロ波は導
波管20を伝搬して給電口14に達する。給電口14内
の回転アンテナ18がモーター30によって回転してい
る。図中の矢印で示したように、マイクロ波は回転アン
テナ18によって、各方向に散乱されながら給電口14
から加熱室12に供給され、被加熱物32がマイクロ波
によって電磁波加熱される。
【0018】図4に示すように、被加熱物32の数が多
かったり形状が大きい場合、誘電体の皿28の端部が皿
受け26に係着されるように設置する。上記と同様にマ
グネトロン22で発振されたマイクロ波は、導波管20
を伝搬して給電口14に達し、回転アンテナ18で各方
向に散乱された加熱室12に供給される。図4の矢印で
示すように、マイクロ波は回転アンテナ18によって各
方向に散乱されながら加熱室12内を伝搬するので、皿
28の端の方に置かれた被加熱物32も皿28の中央に
置かれた被加熱物32と同様に電磁波加熱される。
【0019】ヒーター24による電熱加熱を行う場合、
皿受け26に金属製の皿28を係着し、皿28の上に被
加熱物32を載置する。加熱室12の底面に設けられた
ヒーター24が加熱され、高温の気体が下方から上方に
対流するため、被加熱物32が下部から加熱される。ま
た、ヒーター24と共に加熱室12の側面や天面にもヒ
ーターを設けることによって、被加熱物32が効率よく
加熱される。
【0020】上記のように、加熱室12の底面の所定部
分にヒーターを設けることによって、電熱加熱を行う際
に下方からの加熱が可能になり、被加熱物の加熱の効率
が改善される。また、底面から所定の高さに誘電体の皿
28を設けることによって、被加熱物32の数が多かっ
たり、その大きさが大きい場合でも、確実に電磁波加熱
が行える。
【0021】次に、本発明の他の高周波加熱装置につい
て説明する。図5乃至図6に示すように、加熱室42の
底面にマイクロ波を加熱室42に供給するための給電口
44があり、給電口44内に回転アンテナ48及びこの
回転アンテナ48の周辺にヒーター54が設けられてい
る。給電口44と加熱室42の接続部である開口部には
カバー46が設けられており、加熱室42から給電口4
4内に被加熱物の水分や油が入り込まないようになって
いる。加熱室42の底面にはターンテーブルはなく、こ
の底面及びカバー46が被加熱物の載置台になってい
る。給電口44には、マイクロ波を伝搬させる導波管5
0の一端が接続されており、導波管50の他端にはマイ
クロ波を発振するマグネトロン52が接続されている。
【0022】カバー46は耐熱性のガラスなどの誘電体
で構成される。このカバー46の給電口44側の表面
は、図7に示すように、ヒーター54の上方に位置する
部分の表面は、白系色を含む白色塗料64が塗装され、
熱を反射させるので、反対表面(加熱室42側の面)へ
の熱伝達率が低い。それ以外の部分の表面は黒系色を含
む黒色塗料62が塗装され、熱を吸収しやすくなってい
るので、反対表面への熱伝達率が高くなっている。本明
細書で熱伝達率を、空気中などを伝わってカバーのある
面に達した熱が、反対の面に伝わる率とする。使用され
る塗料は、耐熱性の塗料を使用し、ヒーター54の使用
によって塗料がはがれたり変色したりしないようにす
る。また、白色塗料64及び黒色塗料62に限定され
ず、熱を反射しやすい白色系の色や吸収しやすい黒色系
の色を使用してもよい。
【0023】この高周波加熱装置である電子レンジ40
のヒーター54を用いた電熱加熱について説明する。ヒ
ーター54が発熱し、熱がカバー46の給電口44側の
表面に達する。カバー46においてヒーター54の上方
の部分には多くの熱が達するが、白色の塗料64によっ
て熱が反射され、カバー46内を伝わって加熱室42側
の表面に伝わる熱が減少される。黒色の塗料62が塗装
された部分は、白色の塗料64が塗装された部分と比較
してヒーター54から離れており、表面に達するヒータ
ー54の熱が少ない。しかし、黒色の塗料62が熱を吸
収し、カバー46の加熱室42側の面に伝わる熱の割合
は高くなる。従って、カバー46において白色の塗料6
4が塗装された部分は熱伝達率が低く、黒色の塗料62
が塗装された部分は熱伝達率が高い。
【0024】このように、ヒーター54の上方の部分と
それ以外の部分で塗装する塗料の色を変えることによっ
て、熱伝達率が変わり、カバー46の加熱室42側に達
する熱がほぼ同じになる。カバー46の表面から加熱室
42に熱が放射されるとき、カバー46のどの位置から
もほぼ同じだけの熱が放射される。カバー46の表面か
らほぼ均一に熱が放射されるため、被加熱物を加熱室4
2内のどの位置に置いてもほぼ均一に加熱される。ま
た、ヒーター54が加熱室42の外周形状を縮小したリ
ング状になっているため、加熱室42への熱の放射が均
一になりやすくなっている。
【0025】本発明の更に他の高周波加熱装置について
説明する。図8に示すように、加熱室72の底面にマイ
クロ波を加熱室72に供給するための給電口74があ
り、給電口74内に回転アンテナ78が設けられてい
る。給電口74と加熱室72との接続部である開口部に
はカバー76が設けられており、加熱室72から給電口
74内に被加熱物の水分や油が入り込まないようになっ
ている。加熱室72の底面にはターンテーブルはなく、
この底面及びカバー76が被加熱物の載置台になってい
る。給電口74には、マイクロ波を伝搬させる導波管8
0の一端が接続されており、導波管80の他端にはマイ
クロ波を発振するマグネトロン82が接続されている。
【0026】従来技術で説明した電子レンジと同様に、
加熱室72の側面、天面及び底面は、被加熱物が加熱さ
れた際にあふれ出た汁や飛び散った油によって細菌が発
生したり、清掃がしやすいようにコーティングされてい
る。コーティングは、フッ素や殺菌剤などに耐熱性の黒
色塗料が混入されており、このコーティングによって加
熱室の側面、天面及び底面の一部は黒色になっている。
【0027】図9及び図10に示すように、加熱室72
の側面か天面にマイクロ波が漏れない穴を複数開けて小
穴群88を設け、加熱室72を照明するランプ84が加
熱室72の外側に設けられている。
【0028】給電口74はカバー76によって被加熱物
の汁や油が入り込まないように構成し、上記のコーティ
ングは施さない。給電口74の材質は、ランプ84の光
を反射させるために、表面が光を反射する(光沢を有す
る)導体を使用する。また、給電口74の内側表面を鏡
面状にすることも可能である。
【0029】更に、回転アンテナ78によってランプ8
4の光を反射させるために、表面を鏡面状にしたり、光
が反射する塗料で塗装ことも可能である。
【0030】図9に示すように、給電口74によってラ
ンプ84の光を反射させる構成にした電子レンジ70に
おいて、加熱室72内での被加熱物の照明状態を説明す
る。被加熱物を加熱室72の底面またはカバー76の上
に載置し、マグネトロン82で発振させた高出力のマイ
クロ波で電磁波加熱を行う。電磁波加熱を行っている
際、加熱室72の被加熱物はランプ84によって照らさ
れる。加熱室72の側壁などはコーティングされて黒色
になっているので光は反射しないが、給電口74が光を
反射する導体を使用しているため、ランプ84の光が反
射し、被加熱物を照らす。従って、従来のターンテーブ
ルのない電子レンジに比べて被加熱物を明るく照らし出
すことができる。
【0031】また、給電口74の表面を鏡面状にするこ
とで更に明るく被加熱物を照らし出すことができる。
【0032】図10に示すように、回転アンテナ78の
表面を鏡面状にしたり、光が反射する塗料を塗装した電
子レンジ70について、加熱室72内での被加熱物の照
明状態について説明する。被加熱物を電磁波加熱または
電熱加熱を行う場合、加熱室72内の被加熱物はランプ
84によって照らされる。加熱室72の側壁などはコー
ティングされて黒色になっているため光は反射されない
が、回転アンテナ78の表面が鏡面状または光が反射す
る塗料が塗装されているので、ランプ84の光が反射さ
れる。従って、反射された光によっても被加熱物を照ら
すため被加熱物を明るく照らし出すことができる。
【0033】更に、回転アンテナ78を鏡面状にするこ
とによって、加熱室72の被加熱物を視認しやすくなる
以外に、回転アンテナ78の回転状況も視認しやすくな
り、モーター86などが故障して回転アンテナ78が回
転しないとすぐにわかり、修理を行うことができる。
【0034】また、給電口74を光が反射する導体で構
成したり表面を鏡面状にしたりする構成と、回転アンテ
ナ78の表面を鏡面状にする構成を組み合わせてもよ
い。
【0035】以上、本発明の高周波加熱装置(電子レン
ジ)について実施の形態を示したが、本発明の高周波加
熱装置は、上記の実施の形態に限定されるものではな
い。例えば、図5乃至図7に示す電子レンジ40のカバ
ー46において、白色塗料64が塗装された部分(ヒー
ター54の上方の部分)を鏡面状にし、黒色塗料62が
塗装された部分を粗面(磨りガラス)に加工することも
できる。ヒーター54の上方の部分はヒーター54の熱
が多くとどくが、鏡面状になっているために熱は反射さ
れ、加熱室42側の面にとどく熱の割合が低い。また、
他の部分はヒーターの熱がとどきにくいが粗面になって
いないため、熱が反射されにくく、加熱室42側の面に
熱が伝えられる割合が大きい。このようにヒーター54
の上方の部分とそれ以外の部分と熱伝達率を異なるよう
に構成することによって、カバーの加熱室42側の面に
とどく熱は同じになる。従って、カバーから均一に熱が
放射され、加熱室42の被加熱物が均一に加熱される。
【0036】また、カバーの材質をヒーターの上方の部
分と他の部分とで異なるように構成することによって、
ヒーターの上方の部分と他の部分とで熱伝達率または熱
伝導率を異なるように構成してもよい。即ち、ヒーター
の上方の部分と他の部分の熱伝達率または熱伝導率を比
較した場合、ヒーターの上方の部分の熱伝達率または熱
伝導率が低くなる。
【0037】図8及び図9の電子レンジ70において、
給電口74の表面を鏡面状にしたり光が反射する材質を
使用していたが、給電口74の表面に光が反射しやすい
色、例えば白色の塗装を行って、光の反射を行うことも
可能である。
【0038】その他、本発明はその趣旨を逸脱しない範
囲で当業者の知識に基づき種々なる改良、修正及び変形
を加えた態様で実施できるものである。また、同一の作
用又は効果が生じる範囲内で、いずれかの発明特定事項
を他の技術に置換した形態で実施しても良い。更に、一
体に構成されている発明特定事項を複数の部材から構成
しても、複数の部材から構成されている特定事項を一体
に構成した形態で実施しても良い。
【0039】
【発明の効果】ターンテーブルがない高周波加熱装置の
加熱室の底面にヒーターを設けることによって、ヒータ
ーによる電熱加熱を行う際に、被加熱物を下方から加熱
することができ、効率のよい加熱が可能になった。ま
た、ガラスなどの誘電体で構成された皿を取り付けるこ
とによって、多数の被加熱物を一度に電磁波加熱するこ
とができる。
【0040】また、加熱室の底面に接続された給電口内
にヒーターを設けた高周波加熱装置の場合、加熱室と給
電口とを接続する開口部に設けられたカバーにおいて、
ヒーターの上方の部分とそれ以外の部分で熱伝達率を異
なるように構成することによって、カバーの表面から均
一に熱が放射される。従って、加熱室のどの部分に被加
熱物を載置しても均一に加熱を行うことができる。熱伝
達率を異なるように構成するために、耐熱性の黒色と白
色の塗料をカバーの表面に塗装するだけであるので、コ
スト的に安価に構成したり、カバーの製造で複雑な工程
を必要としない。黒色は熱を吸収し、白色は熱を反射す
るため、上記のような熱伝達率を異なるように構成でき
る。
【0041】更に、加熱室に接続された給電口の表面を
光が反射する導体を使用したり鏡面状にしたりすること
によって、加熱室内を照らす光が反射され、加熱室に載
置された被加熱物の加熱状態が視認しやすくなった。ま
た、給電口内の回転アンテナの表面を鏡面状にしたりす
ることによっても光が反射され、被加熱物を明るく照ら
すことができ、回転アンテナの回転状体も視認しやすく
なった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の高周波加熱装置の正面断面図である。
【図2】図1の高周波加熱装置の上面断面図である。
【図3】図1の高周波加熱装置の加熱室に少量の被加熱
物を載置した図である。
【図4】誘電体の皿に被加熱物を載置し高周波加熱を行
う図である。
【図5】本発明の他の高周波加熱装置の図である。
【図6】図5の高周波加熱装置の上面断面図である。
【図7】カバーの塗装の状態を示す図である。
【図8】本発明の他の高周波加熱装置の図である。
【図9】図8の高周波加熱装置のコーティングを行わな
い給電口を示す図である。
【図10】図8の高周波加熱装置のコーティングを行わ
ない回転アンテナを示す図である。
【符号の説明】
10,40,70:電子レンジ(高周波加熱装置) 12,42,72:加熱室 14,44,74:給電口 16,46,76:カバー 18,48,78:回転アンテナ 20,50,80:導波管 22,52,82:マグネトロン 24,54:ヒーター 26,56:皿受け 28:皿 30,60,86:モーター 32:被加熱物 62:黒色塗料 64:白色塗料 84:ランプ 88:小穴群
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F24C 7/02 F24C 7/02 511Q H05B 6/64 H05B 6/64 D H 6/72 6/72 A 11/00 11/00 H (72)発明者 兵頭 孝昭 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会 社内 (72)発明者 高橋 克尚 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会 社内 Fターム(参考) 3K086 AA01 BA02 FA08 3K090 AA01 AB02 BA01 BA09 BB01 DA01 DA08 EB04 EB30 3L086 BB07 BB08 BB13 BB15 BB20 BD01 DA12

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被加熱物を入れる加熱室と、前記加熱室
    の底面の一部に形成された開口部に接続され、マイクロ
    波を該加熱室に供給するための給電口と、前記開口部を
    覆う誘電体で構成されたカバーと、前記給電口内に設け
    られ、マイクロ波を散乱させる回転アンテナと、前記給
    電口に接続され、マイクロ波を伝搬させる導波管と、前
    記導波管内を伝搬させて前記加熱室に供給するマイクロ
    波を発振するマグネトロンと、を含み、前記加熱室の底
    面及び前記カバーが被加熱物の載置台になり、前記給電
    口の周辺にヒーターを設けたことを特徴とする高周波加
    熱装置。
  2. 【請求項2】 前記加熱室の側壁に設けられた皿受け
    と、該皿受けに係着し得る誘電体で構成された皿と、を
    備えた請求項1に記載の高周波加熱装置。
  3. 【請求項3】 被加熱物を入れる加熱室と、前記加熱室
    の底面の一部に形成された開口部に接続され、マイクロ
    波を該加熱室に供給するための給電口と、前記開口部を
    覆う誘電体で構成されたカバーと、前記給電口内に設け
    られ、マイクロ波を散乱させる回転アンテナと、前記給
    電口に接続され、マイクロ波を伝搬させる導波管と、前
    記導波管内を伝搬させて前記加熱室に供給するマイクロ
    波を発振するマグネトロンと、を含み、前記給電口内に
    おいて前記回転アンテナの周辺部にヒーターを設け、前
    記カバーの熱伝達率が該ヒーターの上方の部分とそれ以
    外の部分で異なるように構成した高周波加熱装置。
  4. 【請求項4】 前記カバーの表面の色を前記ヒーターの
    上方の部分とそれ以外の部分で異なるように構成するこ
    とによって、前記カバーの熱伝達率がヒーターの上方の
    部分とそれ以外の部分で異なるように構成した請求項3
    に記載の高周波加熱装置。
  5. 【請求項5】 前記カバーの表面の色が、前記ヒーター
    の上方の部分が白色であり、それ以外の部分が黒色であ
    る請求項4に記載の高周波加熱装置。
  6. 【請求項6】 被加熱物を入れる加熱室と、前記加熱室
    の底面の一部に形成された開口部に接続され、マイクロ
    波を該加熱室に供給するための給電口と、前記開口部を
    覆う誘電体で構成されたカバーと、前記給電口内に設け
    られ、マイクロ波を散乱させる回転アンテナと、前記給
    電口に接続され、マイクロ波を伝搬させる導波管と、前
    記導波管内を伝搬させて前記加熱室に供給するマイクロ
    波を発振するマグネトロンと、を含み、前記給電口が、
    光を反射する導体または表面が鏡面状に加工された導体
    で構成されることを特徴とする高周波加熱装置。
  7. 【請求項7】 前記回転アンテナの表面が鏡面状である
    請求項6に記載の高周波加熱装置。
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