JP2001147553A - 乾式電子写真用トナー - Google Patents

乾式電子写真用トナー

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JP2001147553A
JP2001147553A JP32990099A JP32990099A JP2001147553A JP 2001147553 A JP2001147553 A JP 2001147553A JP 32990099 A JP32990099 A JP 32990099A JP 32990099 A JP32990099 A JP 32990099A JP 2001147553 A JP2001147553 A JP 2001147553A
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electrophotographic toner
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JP32990099A
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English (en)
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Hiroyuki Fushimi
寛之 伏見
Masami Tomita
正実 冨田
Yoichiro Watanabe
陽一郎 渡辺
Keiko Shiraishi
桂子 白石
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Ricoh Co Ltd
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 カラー色再現性、定着特性に優れ、アミ
ン系化合物に対し安定で、生化学的にも安全であり、環
境安定性に優れ、しかもコピー定着画像面の塩化ビニル
系樹脂シートへの画像転移、画像剥離のない乾式電子写
真用トナーを提供する。 【解決手段】 着色剤及びバインダー樹脂を主成分とす
る乾式電子写真用トナーにおいて、該バインダー樹脂
が、主鎖にエポキシ樹脂部とアルキレンオキサイド部と
を有する末端が不活性なポリオール樹脂(I)と、第2
級水酸基をエステル化し末端が不活性なポリオール樹脂
(II)からなるトナーである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、乾式電子写真用ト
ナーに関する。
【0002】
【従来の技術】乾式電子写真法では感光体に静電潜像を
形成し乾式トナーで現像後、トナー画像をコピー用紙上
に転写し、次いで熱定着してコピーを得ている。この方
法で用いられる乾式トナーは周知の様にバインダー樹脂
及び着色材を主成分とし、これに必要に応じて帯電制御
剤、オフセット防止材等の添加物を含有させたものであ
る。ここでバインダー樹脂としては、トナー用として要
求される物性、すなわち透明性、絶縁性、耐水性、流動
性(粉体として)、機械的強度、光沢、熱可塑性、粉砕
性等の点からポリスチレン、スチレンアクリル系共重合
体、ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂等が一般に使用さ
れ、中でもスチレン系樹脂が粉砕性、耐水性、及び流動
性に優れていることから広く使用されている。しかし、
スチレンアクリル系樹脂トナーで得られたコピーを塩化
ビニル系樹脂シートに密着させておくと、塩化ビニル系
樹脂シートに含まれる可塑剤が定着画像を可塑化しトナ
ーをシート側に溶着せしめ、その結果コピーをシートか
ら離すとトナー画像が一部または全部剥離し、またシー
ト側にトナーが付着したり汚れたりする欠点があった。
このような欠点はポリエステル樹脂含有トナーにも見ら
れる。
【0003】以上のような塩化ビニル系樹脂シートへの
転移防止策として特開昭60-263951号や同61-240252号で
はスチレン系樹脂またはポリエステル樹脂に塩化ビニル
系樹脂用可塑剤で可塑化されないエポキシ樹脂をブレン
ドする提案がなされている。
【0004】しかしこのようなブレンド樹脂を特にカラ
ートナー用として用いた場合、異種の樹脂間の不相溶性
によりオフセット性、定着画像のカール、光沢度、着色
性、透過性、発色性が問題となってくる。これらの問題
は従来のエポキシ樹脂や特開昭61-235852号で提案され
るようなアセチル化変性エポキシ樹脂でもすべて解決さ
れるものではない。また近年、定着用熱ローラーとして
シリコンゴム被覆ローラーの他に平滑性のあるフッ素ゴ
ム被覆ローラーや耐久性のあるテフロン(登録商標)ロ
ーラーが使用されるようになり、硬質で粗面なテフロン
被覆のためオフセット性、定着画像のカール、光沢等の
点でトナーに幅広い定着特性が要求されている。エポキ
シ樹脂を単独で用いることにより前記問題点を解決する
ことが考えられるが、新たな問題点としてエポキシ樹脂
のアミンとの反応性が生じてくる。
【0005】エポキシ樹脂は熱可塑性樹脂であるが、一
般にはエポキシ基と硬化剤とを反応させ架橋構造を組む
ことにより、機械的強度、電気的安定性や耐薬品性の優
れた硬化型樹脂として使用されている。硬化剤はアミン
系と有機酸無水物系に大別される。もちろん電子写真用
トナーとして用いられるエポキシ樹脂は熱可塑性樹脂と
して用いるものであるが、トナーとして樹脂と一緒に混
練される染顔料、帯電制御剤の中にはアミン系のものが
あり、混練時に架橋反応を起こしトナーとして使用でき
ない場合がある。またこのエポキシ基の化学的活性は生
化学的活性、すなわち皮膚刺激等の毒性が考えられその
存在には十分注意を要する。またエポキシ基は親水性を
示すことから、高温高湿下での吸水が著しく、帯電低
下、地汚れ、クリーニング不良等の原因となる。
【0006】また、特開昭61-219051号には、ε−カプ
ロラクトンでエステル変性したエポキシ樹脂をバインダ
ー樹脂として使用したトナーが開示されているが、耐塩
ビ性、流動性等が改良されるものの、変性量が3〜90重
量%もあり、軟化点が下がり過ぎ、光沢も出ない欠点が
あった。
【0007】また、特開昭52-86334号には、脂肪族一級
または二級アミンと既製エポキシ樹脂の末端エポキシ基
とを反応させ、正帯電性を有するものが開示されている
が、前で述べた様にエポキシ基とアミンとは架橋反応を
起こしてしまいトナーとして使用できない場合が考えら
れる。また正帯電性が付与されるが、エポキシ基との反
応では任意の帯電レベルに設定することが難しい。
【0008】また特開昭52-156632号にはエポキシ樹脂
の末端エポキシ基のどちらか一方または両方がアルコー
ル、フェノール、グリニヤール試薬、有機酸ナトリウム
アセチライド、アルキルクロライド等で反応させること
が開示されているが、エポキシ基が残っている場合は前
述の通りアミンとの反応性、毒性、親水性等の問題を生
じる。また上記反応物の中には親水性のもの、また帯電
に影響するもの、またトナー化する際の粉砕性に影響す
るものがあり、必ずしも本発明にすべて有効ではない。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、カラー色再
現性、定着特性に優れ、アミン系化合物に対し安定で、
生化学的にも安全であり、環境安定性に優れしかもコピ
ー定着画像面の塩化ビニル系樹脂シートへの画像転移、
画像剥離のない乾式電子写真用トナーを提供することを
目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、下記の
乾式電子写真用トナーが提供される。 (1)着色剤及びバインダー樹脂を主成分とする乾式電
子写真用トナーにおいて、該バインダー樹脂が、主鎖に
エポキシ樹脂部とアルキレンオキサイド部とを有する末
端が不活性なポリオール樹脂(I)と、第2級水酸基を
エステル化し末端が不活性なポリオール樹脂(II)から
なることを特徴とする乾式電子写真用トナー。
【0011】(2)前記ポリオール樹脂(I)が、エポ
キシ樹脂と、2価フェノールのアルキレンオキサイド付
加物もしくはそのグリシジルエーテルと、エポキシ基と
反応する活性水素を分子中に2個以上有する化合物を反
応させて得られるポリオール樹脂であることを特徴とす
る前記乾式電子写真用トナー。
【0012】(3)前記ポリオール樹脂(I)を構成す
るエポキシ樹脂が、数平均分子量の相違する少なくとも
2種以上のビスフェノールA型エポキシ樹脂混合物であ
るであることを特徴とする前記乾式電子写真用トナー。
【0013】(4)前記ビスフェノールA型エポキシ樹
脂混合物が、数平均分子量360〜2000の低分子量
成分と、数平均分子量3000〜10000の高分子量
成分からなることを特徴とする前記乾式電子写真用トナ
ー。
【0014】(5)前記ポリオール樹脂(I)中、前記
ビスフェノールA型エポキシ樹脂混合物の低分子量成分
の含有量が20〜50重量%であり、高分子量成分の含
有量が5〜40重量%であることを特徴とする前記乾式
電子写真用トナー。
【0015】(6)前記ポリオール(I)を構成する2
価フェノールのアルキレンオキサイド付加物のグリシジ
ルエーテルが、下記一般式(1)で表されるビスフェノ
ールAのアルキレンオキサイド付加物のジグリシジルエ
ーテルであることを特徴とする前記乾式電子写真用トナ
ー。
【0016】
【化2】
【0017】(7)前記ポリオール樹脂(I)を構成す
る2価フェノールのアルキレンオキサイド付加物もしく
はそのグリシジルエーテルの含有量が、前記エポキシポ
リオール(I)を構成するエポキシ樹脂に対して10〜
40重量%であることを特徴とする前記乾式電子写真用
トナー。
【0018】(8)前記ポリオール樹脂(II)がエポキ
シ樹脂に2価フェノール類と1価の活性水素含有化合物
とを反応させ、前記エポキシ樹脂の一部を鎖長延長する
とともに、未反応エポキシ基に1価の活性水素含有化合
物を反応させ、さらに第2級水酸基をモノカルボン酸又
はそのエステル誘導体、またはラクトン類でエステル化
することによって得られたポリオール樹脂を用いたこと
を特徴とする前記乾式電子写真用トナー。
【0019】(9)前記ポリオール樹脂(I)と前記ポ
リオール樹脂(II)の混合比(重量基準)が、90:1
0〜50:50であることを特徴とする前記乾式電子写
真用トナー。
【0020】(10)前記ポリオール樹脂(I)の軟化
点温度が100〜120℃の範囲であることを特徴とす
る前記乾式電子写真用トナー。
【0021】(11)前記ポリオール樹脂(II)の軟化
点温度が105〜150℃の範囲であることを特徴とす
る前記乾式電子写真用トナー。
【0022】(12)前記ポリオール樹脂(I)と前記
ポリオール樹脂(II)の軟化点温度差が、5℃以上ある
ことを特徴とする前記乾式電子写真用トナー。
【0023】(13)更にワックスが分散されたことを
特徴とする前記式電子写真用トナー。
【0024】(14)前記ワックスが、エステル系また
はオレフィン系であることを特徴とする前記乾式電子写
真用トナー。
【0025】(15)前記ワックスの平均分散径が0.
2〜5.0μmであることを特徴とする前記乾式電子写
真用トナー。
【0026】(16)更に着色材があらかじめ前記ポリ
オール樹脂(I)または(II)により処理されているこ
とを特徴とする前記乾式電子写真用トナー。
【0027】即ち本発明者等は、バインダー樹脂に、末
端をキャッピングして不活性化した、主鎖にポリオキシ
アルキレン部をもつエポキシ樹脂から得られるポリオー
ル樹脂と、末端をキャッピングして不活性化した、側鎖
にエステル変性をもつエポキシ樹脂から得られるポリオ
ール樹脂を、その熱特性等を規定することにより合わせ
て使用したトナーを用いることにより、安定した定着特
性、コピー画像の転移防止、化学的に安定で生物学的に
安全であり、特にカラートナーに使用した場合、色再現
性、安定した光沢、安定した帯電性、等に効果をもたら
す乾式電子写真用トナーが得られることを見出し、本発
明を完成するに至った。
【0028】
【発明の実施の形態】以下本発明について具体的に詳し
く説明する。本発明の乾式電子写真用トナーは、前述し
たように、バインダー樹脂の1つとして、末端をキャッ
ピングして不活性化した、主鎖にポリオキシアルキレン
部をもつポリオール樹脂(I)と、末端をキャッピング
して不活性化した、側鎖にエステル変性をもつポリオー
ル樹脂(II)とを併用することを特徴とするものであ
る。
【0029】本発明において用いる上記ポリオール樹脂
(I)としては、エポキシ樹脂と、2価フェノールのア
ルキレンオキサイド付加物もしくはそのグリシジルエー
テルと、エポキシ基と反応する活性水素を分子中に2個
以上有する化合物とを反応させて得られるポリオール樹
脂が好ましい。
【0030】また、上記ポリオール樹脂(I)を構成す
るエポキシ樹脂は、ビスフェノールAやビスフェノール
F等のビスフェノールとエピクロルヒドリンを縮合して
得られたものが好ましい。
【0031】このようなエポキシ樹脂としては、安定し
た定着特性や光沢を得るために、数平均分子量の相違す
る少なくとも2種以上のビスフェノールA型エポキシ樹
脂の混合物が好ましく、低分子量成分の数平均分子量が
360〜2000であり、高分子量成分の数平均分子量
が3000〜10000であることがさらに好ましい。
【0032】そして、該低分子量成分が20〜50重量
%、高分子量成分が5〜40重量%であることが好まし
い。低分子量成分が多すぎたり、分子量が360よりさ
らに低分子の場合は、光沢が出すぎたり保存性悪化の可
能性がある。一方高分子量成分が多すぎたり、分子量が
10000よりさらに高分子の場合は、光沢が不足した
り定着性悪化の可能性がある。
【0033】上記ポリオール樹脂(I)を構成する2価
フェノールのアルキレンオキサイド付加物としては、エ
チレンオキサイド、プロピレンオキサイド、ブチレンオ
キサイド等アルキレンオキサイド及びこれらの混合物
と、ビスフェノールAやビスフェノールF等のビスフェ
ノール類等の2価フェノールとの反応生成物があげられ
る。
【0034】また、得られた付加物をエピクロルヒドリ
ンやβ−メチルエピクロルヒドリンでグリシジル化して
用いても良い。特に下記一般式(1)で表されるビスフ
ェノールAのアルキレンオキサイド付加物のジグリシジ
ルエーテルが好ましい。
【0035】
【化3】
【0036】また2価フェノールのアルキレンオキサイ
ド付加物もしくはそのグリシジルエーテルが、ポリオー
ル樹脂(I)に対して10〜40重量%含まれているこ
とが好ましい。該含有量が10重量%より少ないとカー
ルが増すなどの不具合が生じ、また一般式(1)中のn
+mが7以上では光沢が出すぎたり保存性の悪化も可能
性がある。
【0037】更に、上記ポリオール樹脂(I)を構成す
るエポキシ基と反応する活性水素を分子中に2個以上有
する化合物としては、2価フェノール類、多価フェノー
ル類、多価カルボン酸類があげられる。2価フェノール
類としては、ビスフェノールAやビスフェノールF等の
ビスフェノールがあげられる。また多価フェノール類と
しては、オルソクレゾールノボラック類、フェノールノ
ボラック類、トリス(4−ヒドロキジフェニル)メタ
ン、1−〔α−メチル−α−(4−ヒドロキジフェニ
ル)エチル〕ベンゼンが例示される。更に多価カルボン
酸としては、マロン酸、コハク酸、グルタル酸、アジピ
ン酸、マレイン酸、フマル酸、フタル酸、テレフタル
酸、トリメリット酸、無水トリメリット酸が例示され
る。
【0038】上記ポリオール樹脂(I)は、末端を不活
性化させることが必要である。該上記ポリオール樹脂
(I)樹脂末端にエポキシ基等が残存し活性であると、
トナー中のアミン化合物等活性水素含有化合物と反応し
てしまい、トナーとしての性能が低下する。
【0039】該樹脂末端を不活性化するためには、エポ
キシ基と反応する活性水素を一個有する化合物を、例え
ば上記エポキシ樹脂、上記アルキレンオキサイド樹脂付
加物もしくはそのグリシジルエーテル、及び上記活性水
素を2個以上有する化合物の反応中に同時に存在させて
反応させるか、あるいは反応後添加して反応させること
により達成される。
【0040】このようなエポキシ基と反応する活性水素
を分子中に一個有する化合物としては、1価フェノール
類、2級アミン類、カルボン酸類がある。1価フェノー
ルとしては、フェノール、クレゾール、イソプロピルフ
ェノール、アミルフェノール、ノニルフェノール、ドデ
シルフェノール、キシレノール、p−クミルフェノール
等があげられる。2級アミン類としてはジエチルアミ
ン、ジプロピルアミン、ジブチルアミン、N−メチル
(エチル)ピペラジン、ピペリジン等があげられる。ま
たカルボン酸類としてはプロピオン酸、カプロン酸等が
あげられる。
【0041】本発明の主鎖にエポキシ樹脂部とアルキレ
ンオキサイド部を有するポリオール樹脂(I)を得るた
めには、種々の原材料の組合せが可能である。例えば両
末端グリシジル基のエポキシ樹脂と両末端グリシジル基
の2価フェノールのアルキレンオキサイド付加物を、ジ
パライドやイソシアネート、ジアミン、ジオール、2価
フェノール、ジカルボン酸と反応させることにより得る
ことができる。このうち2価のフェノールを反応させる
のが反応安定性の点で最も好ましい。またゲル化しない
範囲で、3価以上の多価フェノール類や3価以上の多価
カルボン酸類を2価フェノールと併用するのも好まし
い。ここで多価フェノール類、多価カルボン酸類の量は
全量に対し15%以下、好ましくは10%以下である。
【0042】次に、本発明において用いる上記ポリオー
ル樹脂(II)としては末端をキャッピングして不活性化
した、側鎖にエステル変性をもつポリオール樹脂が好ま
しい。側鎖のエステル変性とは、エポキシ樹脂の第2級
水酸基をエステル化することで、これによりエポキシ樹
脂の側鎖に弾性成分が導入され定着性に良好な効果をも
たらす。エステル化率によって変性エステル樹脂の軟化
点や定着画像の光沢等の特性を変化させることができる
が、本発明ではエステル化率は3〜20重量%程度が好
ましい。3重量%未満では側鎖への十分な弾性成分導入
に至らず柔軟性、可撓性が得られず定着画像の光沢不足
などを生じる。また20重量%を越えると変性エポキシ
樹脂の軟化点が低くなり過ぎ、ポリオール樹脂(I)と
相溶しなくなり、定着でのオフセット発生、光沢度低下
などの悪影響を生じる。
【0043】エステル化剤としては、1価カルボン酸
類、1価カルボン酸エステル誘導体類、ラクトン類等が
あげられ、炭素数3〜25のものであれば全て使用でき
る。炭素数3未満では柔軟性または可撓性を付与するこ
とができず、このため十分な光沢等の定着特性が得られ
ない。また炭素数が25を越えると、編成されたエポキ
シ樹脂の軟化点が下がり過ぎて定着でのオフセット、光
沢不足などの悪影響を生じる。
【0044】1価カルボン酸類としては、プロピオン
酸、カプリル酸、ラウリル酸、ミリスチン酸、パルミチ
ン酸、ステアリル酸、アクリル酸、オレイン酸、マーガ
リン酸、アラギン酸、リノール酸、リノレン酸、ヒマシ
油脂肪酸、トール油脂肪酸等があげられ、特に炭素数6
〜20のものが好ましい。また1価カルボン酸エステル
誘導体類としては、上記カルボン酸の低級アルキルエス
テルなどであり、メチルエステル、エチルエステルが好
ましい。またラクトン類としては、β−プロピオンラク
トン、γ−ブチロラクトン、δ−バレロラクトン、ε−
カプロラクトン、β−ブチロラクトン、γ−バレロラク
トン等があげられ、特にγ−ブチロラクトン、ε−カプ
ロラクトンが好ましい。なおこれらエステル化剤はエポ
キシ樹脂に含まれる水酸基数に対応するモル数で使用さ
れる。
【0045】また本発明のポリオール樹脂(II)の末端
を不活性化させるには、エポキシ基と反応する活性水素
を有する化合物を反応させることにより達成される。こ
の様にエポキシ樹脂位のエステル化及び該樹脂末端の開
環、不活性化反応を合わせて行なうことにより、前記目
的を達成するためのバインダー樹脂が得られる。
【0046】このようなエポキシ基と反応する活性水素
を分子中に1個有する化合物としては、1価フェノール
類、1価カルボン酸類がある。1価フェノール類として
は、フェノール、クレゾール、イソプロピルフェノー
ル、アミノフェノール、ノニルフェノール、ドデシルフ
ェノール、キシレノール、P−クミルフェノール等が挙
げられ、通常炭素数が6〜40のものが好ましい。1価
カルボン酸類としては、酢酸、プロピオン酸、カプリル
酸、ラウリル酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステア
リン酸、アクリル酸、オレイン酸、マーガリン酸、アラ
ギン酸、リノール酸、リノレン酸、ヒマシ油脂肪酸、ト
ール油脂肪酸等があげられ、通常炭素数6〜25のもの
が好ましい。
【0047】本発明で用いられるエポキシ樹脂としては
ビスフェノールAとエピクロルヒドリンとの重縮合物が
代表的である。このようなエポキシ樹脂の市販品として
はエポミックR301、エポミックR302、エポミッ
クR304、エポミックR304P、エポミックR30
7、エポミックR309,エポミックR362、エポミ
ックR363、エポミックR364、エポミックR36
5、エポミックR366、エポミックR367(以上三
井化学(株)製)等があげられる。
【0048】さらに液状エポキシ樹脂類とビスフェノー
ル類との重付加反応で得られる任意の軟化点のエポキシ
樹脂等もある。液状エポキシ樹脂の市販品としては、エ
ポミックR140、エポミックR139、エポミックR
140P(以上三井化学(株)製)等があり、ビスフェ
ノール類としてはビスフェノールA、ビスフェノール
F、ビスフェノールAD等があげられる。
【0049】本発明になるトナーは、そのバインダー樹
脂として、前記ポリオール樹脂(I)と前記ポリオール
樹脂(II)を混合して用いるものであり、その混合比
(重量基準)は、樹脂(I):樹脂(II)が90:10
〜50:50であることが好ましい。
【0050】上記樹脂(I)がこの範囲未満では主鎖変
性による柔構造効果が十分得られず、また上記樹脂(I
I)の混合割合がこの範囲を超えると定着画像の光沢低
下、オフセットの発生などの不具合を生じる。樹脂
(I)と樹脂(II)の混合比を前記範囲に任意に設定す
ることにより所望の定着特性を設定することが可能とな
る。本発明のトナーにおいて、前記ポリオール樹脂
(I)の軟化点が100〜120℃の範囲のものが好ま
しく、また前記ポリオール樹脂(II)の軟化点が105
〜150℃の範囲のものが好ましい。更に混合される樹
脂(I)と樹脂(II)の軟化点温度差が5℃以上あるこ
とが好ましい。
【0051】該樹脂(I)の軟化点が100℃未満では
トナー粉砕時にトナーメルトが発生してしまい、一方該
樹脂(II)の軟化点が150℃を越えてしまうと粉砕性
が極端に悪化する。
【0052】またポリオール樹脂(I)は、主鎖変性す
ることにより定着時の平滑性、光沢性を向上させること
ができるが、軟化点が120℃を超えると十分な光沢が
得られなくなる。またポリオール樹脂(II)は樹脂
(I)より高軟化点タイプの樹脂であり末端変性、エス
テル変性することにより環境安定性、化学的安定性を増
加させ、オフセット性、光沢性を向上させることができ
るが、軟化点が、105℃未満では耐オフセット性が得
られない。
【0053】本発明のポリオール樹脂(I)及び(II)
の軟化点を測定する方法としては次の方法を用いる。即
ち、軟化点を測定する装置としてメトラ社の全自動滴点
装置FP5/FP53を使用し、以下の手順で測定す
る。
【0054】粉砕試料を溶融つぼに入れて20分放置
した後、試料カップ(滴下口径35mm)のカップのふ
ちまで試料を注ぎ込み、常温になるまで冷却してカート
リッジにセットする。 FP5コントロールユニットに所定の昇温速度(1℃
/分)、測定開始温度(予想軟化温度の15℃下に設
定)をセットする。 FP53加熱炉にカートリッジを装着し、30秒放置
後スタートレバーを押し下げ測定を開始する。以後の測
定は自動的に行なわれる。 測定が終了したらカートリッジをはずす。 軟化点(℃)は以下のように計算する。 〔FP5の結果表示パネルAの値〕+〔補正値〕 得られた結果に上記の補正値を加えてデュラン水銀法の
結果と対応する。 結果表示パネルAの値と測定開始温度(で設定、パ
ネルB、Cの値)の差が15℃以上でないときは、測定
開始温度を再設定し測定をやり直す。
【0055】本発明のトナーは前記ポリオール樹脂
(I)及びポリオール樹脂(II)の混合系にワックスが
分散されてもよい。本発明で用いられるワックスとして
は、エステル系またはオレフィン系が望ましい。これら
のワックスは前記樹脂(I)と樹脂(II)に対し非相溶
を示しバインダー樹脂中に微分散されやすい。
【0056】エステル系ワックスとはエステル結合を有
するものであり、例えばカルナウバワックス、キャンデ
リラワックス、ライスワックスなどの天然ワックス、及
びモンタンワックスがあげられる。一方オレフィン系ワ
ックスとしてはポリエチレンワックス、ポリプロピレン
ワックスなどの合成ワックスがあげられる。
【0057】これらは1種又は2種以上を併用して用い
ることが出来るが、融点が60度〜160℃の範囲のも
のを使用するのが好ましい。融点が60度以下であると
トナーの保存性やブロッキング性に不具合が生じやす
く、160℃以上では定着時に溶融しずらく、離型効果
が減少する。
【0058】これらの離型剤の使用量は、トナーに対し
て0.5〜20重量%程度が好適である。前記樹脂
(I)及び樹脂(II)の混合系での前記ワックスの平均
分散径は0.2〜5.0μmが望ましい。平均分散径が
0.2μmより小さいとワックスの染み出し効果が得ら
れず、耐オフセット性が向上せず、また0.2μm未満
に分散するには溶融混練時に前記樹脂(I)及び樹脂
(II)に過剰な分散エネルギーを加える必要があり、樹
脂の分子が切断され本来の機能を失う。また平均分散径
が5.0μmより大きくなるとトナーの定着性、流動
性、保存性、耐久性などを悪化させてしまう。
【0059】なおワックスの平均分散径は透過型電子顕
微鏡によりトナーを観察する。倍率10万倍の拡大写真
より任意に100点の分散ワックスを選択測定し平均し
たものである。
【0060】本発明者のトナーにおいて、前記樹脂
(I)と樹脂(II)からなるバインダー樹脂にさらにワ
ックスを微分散することにより、フッ素ゴム被覆ローラ
ーやテフロンローラーなどの定着ローラーに、離型用オ
イルを塗布しなくても耐オフセット性を高めることが可
能となる。
【0061】本発明のトナーにおいて、着色材としては
公知の染料および顔料がすべて使用できる。たとえばイ
エロートナーとしては1種または2種以上の黄色系着色
材を含み、該着色材のトナー中の全含有量は4〜10重
量%であることが望ましい。マゼンタトナーとしては1
種または2種以上の赤色系着色材を含み、該着色材のト
ナー中の全含有量は3〜10重量%であることが望まし
い。シアントナーとしては1種または2種以上の青色系
着色材を含み、該着色材のトナー中の全含有量は1〜5
重量%であることが望ましい。ブラックトナーとしては
カーボンブラック及びそれ以外の着色材を含み、カーボ
ンブラック以外の着色材の含有量はカーボンブラック含
有量の0.1〜0.3部で、かつカーボンブラック及び
それ以外の着色材の全含有量は3〜12重量%であるこ
とが望ましい。ブラックトナーではカーボンブラックと
それ以外の着色材を合わせて用いるが、これはカーボン
ブラックのみではトナーの電気抵抗が低くなりすぎ十分
電荷を保持することが出来なくなる場合があるためであ
る。このため抵抗調整のためカーボンブラック量を調整
するとともに着色度を得るため他の着色材を加える。
【0062】トナー抵抗は現像システムとの関係で決る
ものである。任意の抵抗を得るにはカーボンブラックで
抵抗の異なるもの、酸性度の異なるもの、粒径の異なる
もの、比表面積の異なるものなど様々の特性を考慮にい
れ選択する。
【0063】本発明のトナーにおいては、前記着色材を
あらかじめ前記ポリオール樹脂(I)および/または
(II)により処理することが好ましい。これら樹脂
(I)および/または(II)で前処理を行なうことによ
り、着色材のバインダー樹脂への分散性が改良され、前
記含有量で十分な着色度を得ることが可能となる。樹脂
(I)および/または(II)による前処理は、バインダ
ー樹脂と着色材を一定の割合で溶融混練し粗粉砕するこ
とにより行なう。混合比は一般に着色材1重量部に対し
樹脂1〜5重量部が望ましい。着色材1重量部に対し樹
脂が1重量部未満では着色材を十分分散させることが出
来ず、また着色材1重量部に対し樹脂が5重量部より多
くなると着色材に分散力が働かず十分分散できない。2
種以上の着色材を用いる場合には、個々に処理を行なっ
てもよく、またあらかじめ顔料を混合してから前処理し
てもよい。前処理に用いられる樹脂は混合比率の高い樹
脂、定着特性で主効果を示す樹脂が効果的である。これ
によりより着色材の分散性が高まり透明性、透過性が向
上する。
【0064】本発明に用いられる着色材の具体例として
は、黄色系着色材としては、例えばナフトールイエロー
S、ハンザイエロー10G、ハンザイエロー5G、ハン
ザイエローG、カドミウムイエロー、黄色酸化鉄、黄
土、黄鉛、チタン黄、ポリアゾイエロー、オイルイエロ
ー、ハンザイエローGR、ハンザイエローA、ハンザイ
エローRN、ハンザイエローR、ピグメントイエロー
L、ベンジジンイエローG、ベンジジンイエローGR、
パーマネントイエローNCG、バルカンファストイエロ
ー5G、バルカンファストイエローR、タートラジンレ
ーキ、キノリンイエローレーキ、アンスラザンイエロー
BGL、ベンズイミダゾロンイエロー、イソインドリノ
ンイエロー等があげられる。
【0065】赤色系着色材としては、例えばベンガラ、
鉛丹、鉛朱、カドミウムレッド、カドミウムマーキュリ
レッド、アンチモン朱、パーマネントレッド4R、パラ
レッド、ファイセーレッドパラクロルオルトニトロアニ
リンレッド、リソールファストスカーレットG、ブリリ
アントファストスカーレット、ブリリアントカーミンB
S、パーマネントレッドF2R、パーマネントレッドF
4R、パーマネントレッドFRL、パーマネントレッド
FRLL、パーマネントレッドF4RH、ファストスカ
ーレットVD、ベルカンファストルビンB、ブリリアン
トスカーレットG、リソールルビンGX、パーマネント
レッドF5R、パーマネントレッドFBB、ブリリアン
トカーミン6B、ピグメントスカーレット3B、ボルド
ー5B、トルイジンマルーン、パーマネントボルドーF
2K、ヘリオボルドーBL、ボルドー10B、ボンマル
ーンライト、ボンマルーンメジアム、エオシンレーキ、
ローダミンレーキB、ローダミンレーキY、アリザリン
レーキ、チオインジゴレッドB、チオインジゴマルー
ン、オイルレッド、キナクリドンレッド、ピラゾロンレ
ド、ポリアゾレッド、クロールパーミリオン、ベンジジ
ンオレンジ、ペリノンオレンジ、オイルオレンジ等があ
げられる。
【0066】青色系着色材としては、例えばコバルトブ
ルー、セルリアンブルー、アルカリブルーレーキ、ピー
コックブルーレーキ、ビクトリアブルーレーキ、無金属
フタロシアニンブルー、フタロシアニンブルー、ファス
トスカイブルー、インダンスレンブルーRS、インダン
スレンブルーBC、インジゴ、群青、紺青、アントラキ
ノンブルー、ファストバイオレットB、メチルバイオレ
ットレーキ、コバルト紫、マンガン紫、ジオキサンバイ
オレット、アントラキノンバイオレット、クロムグリー
ン、ジンクグリーン、酸化クロム、ピリジアン、エメラ
ルドグリ―ン、ピグメントグリーンB、ナフトールグリ
ーンB、グリーンゴールド、アシッドグリーンレーキ、
マラカイトグリーンレーキ、フタロシアニングリーン、
アントラキノングリーン等があげられる。その他の着色
材としては、酸化チタン、亜鉛華、リトボン、ニグロシ
ン染料、、鉄黒等があげられる。ブラックトナーはカー
ボンブラックに前記着色材を任意に組み合わせることが
可能である。
【0067】さらに必要に応じて帯電制御剤を含有させ
てもよい。帯電制御剤としては公知のものがすべて使用
でき、例えばニグロシン系染料、トリフェニルメタン系
染料、クロム含有金属錯体染料、モリブデン酸キレート
顔料、ローダミン系染料、アルコキシ系アミン、4級ア
ンモニウム塩、フッ素変性4級アンモニウム塩、アルキ
ルアミド、リンの単体または化合物、タングステンの単
体または化合物、フッ素系活性剤、サリチル酸金属塩、
サリチル酸誘導体の金属塩等、正負両極性どちらのもの
も使用でき、これら帯電制御剤は1種または2種以上を
合わせて用いてよい。帯電制御剤の含有量は一般にトナ
ー100重量部に対し0.1〜10重量部である。
【0068】本発明のトナーには、その他の添加物とし
て例えばコロイド状シリカ、疎水性シリカ、テフロン、
フルオロポリマー、低分子量ポリオレフィン、脂肪酸金
属塩(ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸アルミニウム、
ステアリン酸カルシウムなど)、金属酸化物(酸化チタ
ン、酸化アルミニウム、酸化錫、酸化アンチモンな
ど)、導電性付与剤(カーボンブラック、酸化スズな
ど)、磁性体、さらにそれら添加物を表面処理したもの
など、を含有しても良く、それらの添加物は1種または
2種以上を合わせて用いてよい。これら添加物の含有量
は一般にトナー100重量部に対し0.1〜10重量部
である。
【0069】本発明のトナーには、磁性材料を含有させ
磁性トナーとしてもよい。磁性材料としては酸化鉄(マ
グネタイト、フェライト、ヘマタイトなど)、金属
(鉄、コバルト、ニッケルなど)、前記金属とアルミニ
ウム、コバルト、銅、鉛、マグネシウム、錫、亜鉛、ア
ンチモン、ベリリウム、ビスマス、カルシウム、カドミ
ウム、マンガン、セレン、チタン、タングステン、バナ
ジウムなどの合金または混合物などがあげられる。
【0070】これらの磁性材料は、体積平均粒径が0.
1〜2μm程度のものが望ましく、またトナー中に含有
させる量としてはバインダー樹脂分100重量部に対し
5〜150部である。
【0071】以上の様な構成材料からなる本発明のトナ
ーは、キャリアと共に2成分現像剤として使用しても、
あるいはキャリアと混合せずに1成分現像剤として使用
してもよい。
【0072】ここで使用されるキャリアとしては、鉄
粉、フェライト、マグネタイト、ガラスビーズなど従来
のいかなる系でよい。またこれらキャリアを樹脂被覆し
たものでもよい。この場合使用される樹脂はポリフッ化
炭素、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、フェノー
ル樹脂、ポリビニルアセタール、アクリル樹脂、シリコ
ーン樹脂など公知のものである。2成分系現像剤のトナ
ーとキャリアの混合割合は、一般にキャリア100重量
部に対しトナー0.5〜20.0重量部である。
【0073】本発明のトナーの製造法は従来公知の方法
が適用できるが、トナーを混練する装置としては、バッ
チ式の2本ロール、バンバリーミキサーや連続式の2軸
押出し機、例えば神戸製鋼所社製KTK型2軸押出し
機、東芝機械社製TEM型2軸押出し機、KCK社製2
軸押出し機、池貝鉄工社製PCM型2軸押出し機、栗本
鉄工所社製KEX型2軸押出し機や、連続式の1軸混練
機、例えばブッス社製コ・ニーダ等が好適に用いられ
る。
【0074】以上により得られた溶融混練物は冷却した
後粉砕されるが、粉砕は、例えば、ハンマーミル等を用
いて粗粉砕し、更にジェット気流を用いた微粉砕機など
を使用することができる。粉砕は、平均粒径が3〜15
μmになるように行うのが望ましい。さらに、粉砕物は
風力式分級機等により、5〜20μmに粒度調整され
る。
【0075】
【実施例】以下、本発明を実施例に基づいて具体的に説
明する。 <樹脂(I)合成例> 合成例1 攪拌装置、温度計、窒素導入口、冷却管付きセパラブル
フラスコに低分子ビスフェノールA型エポキシ樹脂(数
平均分子量約360)378.4g、高分子ビスフェノ
ールA型エポキシ樹脂(数平均分子量約2700)8
6.0g、ビスフェノールA型プロピレンオキサイド付
加物のジグリシジル化物(一般式(1)においてn+m
が約2.1)191.0g、ビスフェノールF274.
5g、p−クミルフェノール70.1g、キシレン20
0gを加えた。窒素雰囲気下で70〜100℃まで昇温
し、塩化リチウムを0.183g加えさらに160℃ま
で昇温し、減圧下でキシレンを留出除去し180℃の反
応温度で6〜9時間重合させて、軟化点109℃、Tg
58℃のポリオール樹脂1000gを得た(以下樹脂I
−1という)。
【0076】合成例2 合成例1の装置に、低分子ビスフェノールA型エポキシ
樹脂(数平均分子量約360)252.6g、高分子ビ
スフェノールA型エポキシ樹脂(数平均分子量約100
00)112.0g、ビスフェノールA型エチレンオキ
サイド付加物のジグリシジル化物(一般式(1)におい
てn+m約5.9)336.0g、ビスフェノールA2
55.3g、p−クミルフェノール44.1g、キシレ
ン200gを仕込んだ。窒素雰囲気下で70〜100℃
まで昇温し、塩化リチウムを0.183g加えさらに1
60℃まで昇温し、減圧下でキシレンを留出除去し18
0℃の反応温度で6〜9時間重合させて、軟化点109
℃、Tg58℃のポリオール樹脂1000gを得た(以
下樹脂I−2という)。
【0077】合成例3 合成例1の装置に、低分子ビスフェノールA型エポキシ
樹脂(数平均分子量約2400)289.9g、高分子
ビスフェノールA型エポキシ樹脂(数平均分子量約10
000)232.0g、ビスフェノールA型エチレンオ
キサイド付加物のジグリシジル化物(一般式(1)にお
いてn+m約6.0)300.9g、ビスフェノールA
117.5g、p−クミルフェノール 51.6g、キ
シレン200gを仕込んだ。窒素雰囲気下で70〜10
0℃まで昇温し、塩化リチウムを0.183g加えさら
に160℃まで昇温し、減圧下でキシレンを留出除去し
180℃の反応温度で6〜9時間重合させて、軟化点1
16℃、Tg61℃のポリオール樹脂1000gを得た
(以下樹脂I−3という)。
【0078】合成例4 合成例1の装置に、低分子ビスフェノールA型エポキシ
樹脂(数平均分子量約680)421.5g、高分子ビ
スフェノールA型エポキシ樹脂(数平均分子量約650
0)107.0g、ビスフェノールA型エチレンオキサ
イド付加物のジグリシジル化物(一般式(1)において
n+m約2.0)214.0g、ビスフェノールF21
0.0g、p−クミルフェノール47.5g、キシレン
200gを仕込んだ。窒素雰囲気下で70〜100℃ま
で昇温し、塩化リチウムを0.183g加えさらに16
0℃まで昇温し、減圧下でキシレンを留出除去し180
℃の反応温度で6〜9時間重合させて、軟化点114
℃、Tg60℃のポリオール樹脂1000gを得た(以
下樹脂I−4という)。
【0079】合成例5 合成例1の装置に、低分子ビスフェノールA型エポキシ
樹脂(数平均分子量約680)370.6g、高分子ビ
スフェノールA型エポキシ樹脂(数平均分子量約650
0)306.0g、ビスフェノールAエチレンオキサイ
ド付加物のジグリシジル化物(一般式(1)においてn
+m約5.8)102.0g、ビスフェノールA11
0.2g、p−クミルフェノール111.2g、キシレ
ン200gを仕込んだ。窒素雰囲気下で70〜100℃
まで昇温し、塩化リチウムを0.183g加えさらに1
60℃まで昇温し、減圧下でキシレンを留出除去し18
0℃の反応温度で6〜9時間重合させて、軟化点118
℃、Tg62℃のポリオール樹脂1000gを得た(以
下樹脂I−5という)。
【0080】<樹脂(II)合成例> 合成例6 攪拌装置、温度計、窒素導入口、冷却管付きセパラブル
フラスコにビスフェノールA型エポキシ樹脂(液状エポ
キシ樹脂、エポミックR140P、三井化学製)200
g、ビスフェノールA110g、p−クミルフェノール
20g、キシレン50mlを加え、窒素雰囲気下で70
℃まで昇温し、5N塩化リチウム水溶液を加え、その後
185℃まで昇温し、途中減圧下でキシレンを留去し
た。減圧解除後、さらに5時間反応し、ε−カプロラク
トン17gを加え、さらに6時間反応し、軟化点145
℃のポリオール樹脂を得た(以下樹脂II−6という)。
【0081】合成例7 合成例6の装置にビスフェノールA型エポキシ樹脂(液
状エポキシ樹脂、エポミックR140P、三井化学製)
200g、ビスフェノールA110g、p―ノニルフェ
ノール20g、キシレン50mlを加え、窒素雰囲気下
で70℃まで昇温し、5N塩化リチウム水溶液を加え、
その後185℃まで昇温し、途中減圧下でキシレンを留
去した。減圧解除後、さらに5時間反応し、ε−カプロ
ラクトン17gを加え、さらに6時間反応し、軟化点1
44℃のポリオール樹脂を得た(以下樹脂II−7とい
う)。
【0082】合成例8 合成例6の装置にビスフェノールA型エポキシ樹脂(液
状エポキシ樹脂、エポミックR140P、三井化学製)
200g、ビスフェノールA110g、ステアリン酸2
0g、キシレン50mlを加え、窒素雰囲気下で70℃
まで昇温し、5N塩化リチウム水溶液を加え、その後1
85℃まで昇温し、途中減圧下でキシレンを留去した。
減圧解除後、さらに5時間反応し、ε−カプロラクトン
17gを加え、さらに6時間反応し、軟化点145℃の
ポリオール樹脂を得た(以下樹脂II−8という)。
【0083】合成例9 合成例6の装置にビスフェノールA型エポキシ樹脂(液
状エポキシ樹脂、エポミックR140P、三井化学製)
200g、ビスフェノールA110g、p―クミルルフ
ェノール20g、キシレン50mlを加え、窒素雰囲気
下で70℃まで昇温し、5N塩化リチウム水溶液を加
え、その後185℃まで昇温し、途中減圧しキシレンを
留去した。減圧解除後、さらに5時間反応し、ディーン
スターク装置を反応器に取り付け、ステアリン酸17
g、キシレン30mlを加え、180〜190℃でキシ
レン還流下で6時間エステル化反応を行い、軟化点14
4℃のポリオール樹脂を得た(以下樹脂II−9とい
う)。
【0084】合成例10 合成例6の装置にビスフェノールA型エポキシ樹脂(液
状エポキシ樹脂、エポミックR140P、三井化学製)
200g、ビスフェノールA112g、p―クミルフェ
ノール24g、キシレン50mlを加え、窒素雰囲気下
で70℃まで昇温し、5N塩化リチウム水溶液を加え、
その後185℃まで昇温し、途中減圧下でキシレンを留
去した。減圧解除後、さらに5時間反応し、ε−カプロ
ラクトン18gを加え、さらに6時間反応し、軟化点1
30℃のポリオール樹脂を得た(以下樹脂II−10とい
う)。
【0085】実施例1 次の処方により着色材の処理を行った。 黄色系着色材処方: 樹脂I−1 200重量部 C.I.ピグメントイエロー180 100重量部 赤色系着色材処方: 樹脂I−1 200重量部 C.I.ピグメントレッド122 100重量部 青色系着色剤処方: 樹脂I−1 200重量部 C.I.ピグメントブルー15 100重量部 黒色系着色剤処方: 樹脂I−1 200重量部 カーボンブラック 100重量部
【0086】各色ごとに上記材料をヘンシェルミキサー
(登録商標)に入れ混合した後、混合物を100℃に加
熱された2本ロールミルに投入し投入後30分溶融混練
した。その後混練物を冷却し、ハンマーミルで粗粉砕し
樹脂I−1処理顔料を得た。次いで以下の処方によりト
ナーを作成した。
【0087】 イエロートナー処方: 樹脂I−1 58重量部 樹脂II−6 30重量部 樹脂I−1処理黄色系着色材 18重量部 サリチル酸誘導体亜鉛塩 2重量部
【0088】 マゼンタトナー処方: 樹脂I−1 58重量部 樹脂II−6 30重量部 樹脂I−1処理赤色系着色材 18重量部 サリチル酸誘導体亜鉛塩 2重量部
【0089】 シアントナー処方: 樹脂I−1 62重量部 樹脂II−6 30重量部 樹脂I−1処理青色系着色材 9重量部 サリチル酸誘導体亜鉛塩 2重量部
【0090】 ブラックトナー処方: 樹脂I−1 57重量部 樹脂II−6 30重量部 樹脂I−1処理青色系着色材 1.5重量部 樹脂I−1処理黒色系着色材 18重量部 サリチル酸誘導体亜鉛塩 2重量部
【0091】各色ごとに上記材料をヘンシェルミキサー
に入れ混合し、得られた混合物を120℃に加熱された
ロールミルに投入し、投入後30分溶融混練した。その
後混練物を冷却し、ハンマーミルで粗粉砕し、エアージ
ェットミル粉砕機で微粉砕した。さらに風力分級機によ
り微粉を除去し体積平均粒径7μmの各色トナーを得
た。
【0092】得られた各色トナー100重量部に対し疎
水性シリカ0.8重量部をヘンシェルミキサーで混合し
た。ついでこの各色トナー7重量部と樹脂コートフェラ
イトキャリア93重量部を混合し、各色2成分現像剤を
作成した。
【0093】得られた現像剤を市販のデジタルフルカラ
ー複写機(リコー社製imagioColor 280
0)にセットし、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラッ
クの各単色及びフルカラーについて画像を形成した。な
お定着部はシリコンローラー、シリコンオイル塗布で線
速180mm/sec、定着温度160℃に設定した。
【0094】得られた画像は鮮明であり50倍ルーペで
画像エッジ部を観察したがチリはなくシャープな画像で
あった。画像光沢のムラはなく全体に落ちついた品位の
ある画像が得られた。画像光沢を日本電色工業(株)社
製のデジタル変角光沢度計VSG−1Dにより入射角6
0℃で測定したところ、平均光沢度は28%であった。
さらに全面ベタ画像を形成したところ、定着端部でわず
かにカールが見られたが画像光沢は均一で画像先端での
光沢ムラも見られなかった。定着温度190℃でも同様
な鮮やかな画像が得られた。得られたフルカラー画像を
塩化ビニル系シートに密着させ常温で180時間の保存
試験を行ったところ、フルカラー画像は良好に維持され
シートへの転移も見られなかった。またOHPシートに
フルカラー画像を形成しオーバーヘッドプロジェクター
で投影したところ鮮明なフルカラー画像が投影された。
また各色トナー10gを30ccの耐熱ガラス容器に取
りこれを50℃の恒温槽に5時間放置する保存試験を行
ったところ、放置後トナーに凝集等は見られず良好な流
動性が維持されていた。
【0095】またフルカラー画像による5万枚までの耐
久性試験を行なったところ定着画像に著しい変化は見ら
れず、5万枚目の画像は地汚れもなく鮮明な画像であ
り、現像剤の帯電量も安定していた。
【0096】実施例2 次の処方により着色剤の処理を行った。 黄色系着色材処方: 樹脂I−2 100重量部 C.I.ピグメントイエロー180 100重量部 赤色系着色材処方: 樹脂I−2 100重量部 C.I.ピグメントレッド184 100重量部 青色系着色剤処方: 樹脂I−2 100重量部 C.I.ピグメントブルー15 100重量部 黒色系着色剤処方: 樹脂I−2 100重量部 カーボンブラック 100重量部
【0097】各色ごとに上記材料をヘンシェルミキサー
に入れ混合した後、混合物を空冷された2本ロールミル
に投入し、投入後15分混練した。その後混練物を冷却
し、ハンマーミルで粗粉砕し樹脂I−2処理顔料を得
た。次いで以下の処方によりトナーを作成した。
【0098】 イエロートナー処方: 樹脂I−2 64重量部 樹脂II−6 30重量部 樹脂I−2処理黄色系着色材 12重量部 サリチル酸誘導体亜鉛塩 4重量部
【0099】 マゼンタトナー処方: 樹脂I−2 64重量部 樹脂II−6 30重量部 樹脂I−2処理赤色系着色材 12重量部 サリチル酸誘導体亜鉛塩 4重量部
【0100】 シアントナー処方: 樹脂I−2 67重量部 樹脂II−6 30重量部 樹脂I−2処理青色系着色材 6重量部 サリチル酸誘導体亜鉛塩 4重量部
【0101】 ブラックトナー処方: 樹脂I−2 53重量部 樹脂II−6 30重量部 樹脂I−2処理青色系着色材 2重量部 樹脂I−2処理黒色系着色材 12重量部 サリチル酸誘導体亜鉛塩 4重量部
【0102】各色ごとに上記材料をヘンシェルミキサー
に入れ混合し、得られた混合物を120℃に加熱された
ロールミルに投入し投入後30分溶融混練した。その後
混練物を冷却し、ハンマーミルで粗粉砕し、エアージェ
ットミル粉砕機で微粉砕した。さらに風力分級機により
微粉を除去し体積平均粒径7μmの各色トナーを得た。
得られた各色トナー100重量部に対し疎水性シリカ
0.8重量部、疎水性酸化チタン1.0重量部をヘンシ
ェルミキサーで混合し1成分現像剤とした。
【0103】得られた現像剤を市販のカラープリンター
(リコー社製IPSiO Color 5000)にセッ
トし、画像を形成した。なお定着部はシリコンローラ
ー、シリコンオイル塗布で線速140mm/sec、定
着温度150℃に設定した。
【0104】得られた画像は鮮明であり50倍ルーペで
画像エッジ部を観察したがチリはなくシャープな画像で
あった。画像光沢のムラはなく全体に落ちついた品位の
ある画像が得られた。平均光沢度は25%であった。さ
らに全面ベタ画像を形成したところ、定着端部でわずか
にカールが見られたが画像光沢は均一で画像先端での光
沢ムラも見られなかった。定着温度190℃でも同様の
鮮やかな画像が得られた。得られたフルカラー画像の塩
化ビニル系シート保存試験を行ったところ、フルカラー
画像は良好に維持されシートへの転移も見られなかっ
た。OHPシートによる投影画像も鮮やかであった。ま
た各色トナーの50℃の恒温槽保存試験でも凝集等は見
られず良好な流動性が維持されていた。フルカラー画像
での3万枚の耐久性試験でも画像、帯電ともに著しい変
化は見られなかった。
【0105】実施例3 次の処方により着色剤の処理を行った。 黄色系着色材処方: 樹脂I−3 200重量部 C.I.ピグメントイエロー180 100重量部 赤色系着色材処方: 樹脂I−3 200重量部 C.I.ピグメントレッド146 100重量部 青色系着色剤処方: 樹脂I−3 200重量部 C.I.ピグメントブルー15 100重量部 黒色系着色剤処方: 樹脂I−3 200重量部 カーボンブラック 100重量部
【0106】各色ごとに上記材料をヘンシェルミキサー
に入れ混合した後、混合物を110℃に加熱された2本
ロールミルに投入し投入後30分混練した。その後混練
物を冷却し、ハンマーミルで粗粉砕し樹脂I−3処理顔
料を得た。次いで以下の処方によりトナーを作成した。
【0107】 イエロートナー処方: 樹脂I−3 63重量部 樹脂II−8 20重量部 エステル系ワックス 5重量部 樹脂I−3処理黄色系着色材 18重量部 サリチル酸誘導体亜鉛塩 4重量部
【0108】 マゼンタトナー処方: 樹脂I−3 63重量部 樹脂II−8 20重量部 エステル系ワックス 5重量部 樹脂I−3処理赤色系着色材 18重量部 サリチル酸誘導体亜鉛塩 4重量部
【0109】 シアントナー処方: 樹脂I−3 69重量部 樹脂II−8 20重量部 エステル系ワックス 5重量部 樹脂I−3青色系着色材 9重量部 サリチル酸誘導体亜鉛塩 4重量部
【0110】 ブラックトナー処方: 樹脂I−3 61重量部 樹脂II−8 20重量部 エステル系ワックス 5重量部 樹脂I−3処理青色系着色材 3重量部 樹脂I−3処理黒色系着色材 18重量部 サリチル酸誘導体亜鉛塩 4重量部
【0111】各色ごとに上記材料をヘンシェルミキサー
に入れ混合し、得られた混合物を100℃に加熱された
2軸連続混練機に投入し溶融混練した。その後混練物を
冷却し、ハンマーミルで粗粉砕し、機械式粉砕機で微粉
砕した。さらに風力分級機により微粉を除去し体積平均
粒径7μmの各色トナーを得た。得られたトナーを透過
型顕微鏡で観察しワックスの分散径を調べたところ平均
0.7μmであった。
【0112】得られた各色トナー100重量部に対し疎
水性シリカ0.8重量部、疎水性酸化チタン0.7重量
部をヘンシェルミキサーで混合した。ついでこの各色ト
ナー8重量部と樹脂コートマグネタイトキャリア92重
量部を混合し各色2成分現像剤を作成した。
【0113】得られた現像剤を市販のデジタルフルカラ
ー複写機(リコー社製imagioColor 280
0)にセットし、実施例1と同様に画像を形成した。な
お定着部はフッ素ゴム被覆シリコンローラーでシリコン
オイルは塗布せず、線速180mm/sec、定着温度
160℃に設定した。
【0114】得られた画像は鮮明であり50倍ルーペで
画像エッジ部を観察したがチリはなくシャープな画像で
あった。画像光沢のムラはなく全体に落ちついた品位の
ある画像が得られた。平均光沢度は20%であった。さ
らに全面ベタ画像を形成したところ、定着端部でわずか
にカールが見られたが画像光沢は均一で画像先端での光
沢ムラも見られなかった。定着温度190℃でも同様な
鮮やかな画像が得られた。得られたフルカラー画像の塩
化ビニル系シート保存試験を行ったところ、フルカラー
画像は良好に維持されシートへの転移も見られなかっ
た。OHPシートによる投影画像も鮮やかであった。ま
た各色トナーの50℃の恒温槽保存試験でも凝集等は見
られず良好な流動性が維持されていた。またフルカラー
画像による5万枚耐久性試験でも画像、帯電ともに著し
い変化は見られなかった。
【0115】実施例4 次の処方により着色剤の処理を行った。 黄色系着色材処方: 樹脂I−4 100重量部 C.I.ピグメントイエロー180 100重量部 赤色系着色材処方: 樹脂I−4 100重量部 C.I.ピグメントレッド184 100重量部 青色系着色剤処方: 樹脂I−4 100重量部 C.I.ピグメントブルー15 100重量部 黒色系着色剤処方: 樹脂I−4 100重量部 カーボンブラック 100重量部
【0116】各色ごとに上記材料をヘンシェルミキサー
に入れ混合した後、混合物を空冷された2本ロールミル
に投入し投入後15分混練した。その後混練物を冷却
し、ハンマーミルで粗粉砕し樹脂I−4処理顔料を得
た。次いで以下の処方によりトナーを作成した。
【0117】 イエロートナー処方: 樹脂I−4 72重量部 樹脂II−9 20重量部 オレフィン系ワックス 2重量部 樹脂I−4処理黄色系着色材 12重量部 サリチル酸誘導体亜鉛塩 4重量部
【0118】 マゼンタトナー処方: 樹脂I−4 72重量部 樹脂II−9 20重量部 樹脂I−4処理赤色系着色材 12重量部 オレフィン系ワックス 2重量部 サリチル酸誘導体亜鉛塩 4重量部
【0119】 シアントナー処方: 樹脂I−4 75重量部 樹脂II−9 20重量部 オレフィン系ワックス 2重量部 樹脂I−4処理青色系着色材 6重量部 サリチル酸誘導体亜鉛塩 4重量部
【0120】 ブラックトナー処方: 樹脂I−4 71重量部 樹脂II−9 20重量部 オレフィン系ワックス 2重量部 樹脂I−4処理青色系着色材 2重量部 樹脂I−4処理黒色系着色材 12重量部 含金属アゾ染料 1重量部
【0121】各色ごとに上記材料をヘンシェルミキサー
に入れ混合し、得られた混合物を100℃に加熱された
連続混練機に投入し、溶融混練した。その後混練物を冷
却し、ハンマーミルで粗粉砕し、機械式粉砕機で微粉砕
した。さらに風力分級機により微粉を除去し体積平均粒
径7μmの各色トナーを得た。得られたトナーを透過型
顕微鏡で観察しワックスの分散径を調べたところ平均
1.1μmであった。
【0122】得られた各色トナー100重量部に対し疎
水性シリカ1.0重量部、疎水性疎水性酸化チタン0.
7重量部をヘンシェルミキサーで混合し、1成分現像剤
とした。
【0123】得られた現像剤を市販のカラープリンター
(リコー社製IPSio Color 5000)にセッ
トし、画像を形成した。なお定着部はフッ素ゴム被覆シ
リコンローラーで、線速140mm/sec、定着温度
160℃に設定した。
【0124】得られた画像は鮮明であり50倍ルーペで
画像エッジ部を観察したがチリはなくシャープな画像で
あった。画像光沢のムラはなく全体に落ちついた品位の
ある画像が得られた。平均光沢度は18%であった。さ
らに全面ベタ画像を形成したところ、定着端部でわずか
にカールが見られたが画像光沢は均一で画像先端での光
沢ムラも見られなかった。定着温度185℃でも同様な
鮮やかな画像が得られた。得られたフルカラー画像の塩
化ビニル系シート保存試験を行ったところ、フルカラー
画像は良好に維持されシートへの転移も見られなかっ
た。OHPシートによる投影画像も鮮やかであった。ま
た各色トナーの50℃の恒温槽保存試験でも凝集等は見
られず良好な流動性が維持されていた。フルカラー画像
での3万枚の耐久性試験でも画像、帯電ともに著しい変
化は見られなかった。
【0125】実施例5 次の処方により着色剤の処理を行った。 黄色系着色材処方: 樹脂I−5 100重量部 C.I.ピグメントイエロー180 100重量部 赤色系着色材処方A: 樹脂I−5 100重量部 C.I.ピグメントレッド146 100重量部 赤色系着色材処方B: 樹脂I−5 100重量部 C.I.ピグメントレッド184 100重量部 青色系着色剤処方: 樹脂I−5 100重量部 C.I.ピグメントブルー15 100重量部 黒色系着色剤処方: 樹脂I−5 100重量部 カーボンブラック 100重量部
【0126】各色ごとに上記材料をヘンシェルミキサー
に入れ混合した後、混合物を空冷された2本ロールミル
に投入し投入後15分混練した。その後混練物を冷却
し、ハンマーミルで粗粉砕し、樹脂I−5処理顔料を得
た。次いで以下の処方によりトナーを作成した。
【0127】 イエロートナー処方: 樹脂I−5 44重量部 樹脂II−10 50重量部 樹脂I−5処理黄色系着色材 12重量部 サリチル酸誘導体亜鉛塩 2重量部
【0128】 マゼンタトナー処方: 樹脂I−5 44重量部 樹脂II−10 50重量部 樹脂I−5処理赤色系着色材A 6重量部 樹脂I−5処理赤色系着色材B 6重量部 サリチル酸誘導体亜鉛塩 2重量部
【0129】 シアントナー処方: 樹脂I−5 47重量部 樹脂II−10 50重量部 樹脂I−5処理青色系着色材 6重量部 サリチル酸誘導体亜鉛塩 2重量部
【0130】 ブラックトナー処方: 樹脂I−5 43重量部 樹脂II−10 50重量部 樹脂I−5処理青色系着色材 2重量部 樹脂I−5処理黒色系着色材 12重量部 サリチル酸誘導体亜鉛塩 2重量部
【0131】各色ごとに上記材料をヘンシェルミキサー
に入れ混合し、得られた混合物を100℃に加熱された
2軸連続混練機に投入し溶融混練した。その後混練物を
冷却し、ハンマーミルで粗粉砕し、エアージェットミル
粉砕機で微粉砕した。さらに風力分級機により微粉を除
去し体積平均粒径7μmの各色トナーを得た。
【0132】得られた各色トナー100重量部に対し疎
水性シリカ0.7重量部、酸化チタン0.6部をヘンシ
ェルミキサーで混合した。ついでこの各色トナー6重量
部と樹脂コートフェライトキャリア94重量部を混合し
各色2成分現像剤を作成した。
【0133】得られた現像剤を市販のデジタルフルカラ
ー複写機(リコー社製imagioColor 280
0)にセットし、実施例1と同様に画像を形成した。な
お定着部はシリコンローラー、シリコンオイル塗布で線
速180mm/sec、定着温度160℃に設定した。
【0134】得られた画像は鮮明であり50倍ルーペで
画像エッジ部を観察したがチリはなくシャープな画像で
あった。画像光沢のムラはなく全体に落ちついた品位の
ある画像が得られた。平均光沢度は34%であった。さ
らに全面ベタ画像を形成したところ、定着端部でわずか
にカールが見られたが画像光沢は均一で画像先端での光
沢ムラも見られなかった。定着温度185℃でも同様の
鮮やかな画像が得られた。得られたフルカラー画像の塩
化ビニル系シート保存試験を行ったところ、フルカラー
画像は良好に維持されシートへの転移も見られなかっ
た。OHPシートによる投影画像も鮮やかであった。ま
た各色トナーの50℃の恒温槽保存試験でも凝集等は見
られず良好な流動性が維持されていた。フルカラー画像
での5万枚までの耐久性試験でも著しい異常画像は見ら
れなかった。
【0135】比較例1 次の処方により着色剤の処理を行った。 黄色系着色材処方: 樹脂I−1 200重量部 C.I.ピグメントイエロー180 100重量部 赤色系着色材処方: 樹脂I−1 200重量部 C.I.ピグメントレッド122 100重量部 青色系着色剤処方: 樹脂I−1 200重量部 C.I.ピグメントブルー15 100重量部 黒色系着色剤処方: 樹脂I−1 200重量部 カーボンブラック 100重量部
【0136】各色ごとに上記材料をヘンシェルミキサー
に入れ混合した後、混合物を100℃に加熱された2本
ロールミルに投入し投入後30分溶融混練した。その後
混練物を冷却し、ハンマーミルで粗粉砕し、樹脂I−1
処理顔料を得た。次いで以下の処方によりトナーを作成
した。
【0137】 イエロートナー処方: 樹脂I−1 88重量部 樹脂I−1処理黄色系着色材 18重量部 サリチル酸誘導体亜鉛塩 2重量部
【0138】 マゼンタトナー処方: 樹脂I−1 88重量部 樹脂I−1処理赤色系着色材 18重量部 サリチル酸誘導体亜鉛塩 2重量部
【0139】 シアントナー処方: 樹脂I−1 94重量部 樹脂I−1処理青色系着色材 9重量部 サリチル酸誘導体亜鉛塩 2重量部
【0140】 ブラックトナー処方: 樹脂I−1 87重量部 樹脂I−1処理青色系着色材 1.5重量部 樹脂I−1処理黒色系着色材 18重量部 サリチル酸誘導体亜鉛塩 2重量部
【0141】各色ごとに上記材料をヘンシェルミキサー
に入れ混合し、得られた混合物を110℃に加熱された
ロールミルに投入し、投入後30分溶融混練した。その
後混練物を冷却し、ハンマーミルで粗粉砕し、エアージ
ェットミル粉砕機で微粉砕した。さらに風力分級機によ
り微粉を除去し、実施例1と同様の各色トナーを得た。
【0142】得られた各色トナー100重量部に対し疎
水性シリカ0.8重量部をヘンシェルミキサーで混合し
た。ついでこの各色トナー7重量部と樹脂コートフェラ
イトキャリア93重量部を混合し各色2成分現像剤を作
成した。
【0143】得られた現像剤を市販のデジタルフルカラ
ー複写機(リコー社製imagioColor280
0)にセットし、実施例1と同様に画像を形成した。定
着部はシリコンローラー、シリコンオイル塗布で線速1
80mm/secであった。
【0144】定着温度160℃で得られた画像は鮮明で
あり50倍ルーペで画像エッジ部を観察したがチリは少
なくシャープな画像であった。画像光沢のムラは少なく
全体に落ちついた品位のある画像が得られた。平均光沢
度は35%であった。しかし定着温度180℃で画像を
形成したところオフセットが発生し光沢ムラのある画像
となってしまった。
【0145】比較例2 次の処方により着色剤の処理を行った。 黄色系着色材処方: 樹脂I−2 200重量部 C.I.ピグメントイエロー180 100重量部 赤色系着色材処方: 樹脂I−2 200重量部 C.I.ピグメントレッド146 100重量部 青色系着色剤処方: 樹脂I−2 200重量部 C.I.ピグメントブルー15 100重量部 黒色系着色剤処方: 樹脂I−2 200重量部 カーボンブラック 100重量部
【0146】各色ごとに上記材料をヘンシェルミキサー
に入れ混合した後、混合物を110℃に加熱された2本
ロールミルに投入し、投入後30分混練した。その後混
練物を冷却し、ハンマーミルで粗粉砕し、樹脂I−2処
理顔料を得た。次いで以下の処方によりトナーを作成し
た。
【0147】 イエロートナー処方: 樹脂I−2 63重量部 樹脂II−10 20重量部 エステル系ワックス 5重量部 樹脂I−2処理黄色系着色材 18重量部 サリチル酸誘導体亜鉛塩 4重量部
【0148】 マゼンタトナー処方: 樹脂I−2 63重量部 樹脂II−10 20重量部 エステル系ワックス 5重量部 樹脂I−2処理赤色系着色材 18重量部 サリチル酸誘導体亜鉛塩 4重量部
【0149】 シアントナー処方: 樹脂I−2 69重量部 樹脂II−10 20重量部 エステル系ワックス 5重量部 樹脂I−2処理青色系着色材 9重量部 サリチル酸誘導体亜鉛塩 4重量部
【0150】 ブラックトナー処方: 樹脂I−2 61重量部 樹脂II−10 20重量部 エステル系ワックス 5重量部 樹脂I−2処理青色系着色材 3重量部 樹脂I−2処理黒色系着色材 18重量部 マグネタイト磁性体 10重量部 サリチル酸誘導体亜鉛塩 4重量部
【0151】各色ごとに上記材料をヘンシェルミキサー
に入れ混合し、得られた混合物を120℃に加熱された
2本ロールミルに投入し投入後30分溶融混練した。そ
の後混練物を冷却し、ハンマーミルで粗粉砕し、機械式
粉砕機で微粉砕した。さらに風力分級機により微粉を除
去し、実施例3と同様な各色トナーを得た。得られたト
ナーを透過型顕微鏡で観察しワックスの分散径を調べた
ところ平均7.8μmであった。
【0152】得られた各色トナー100重量部に対し疎
水性シリカ0.8重量部と疎水性酸化チタン0.4重量
部をヘンシェルミキサーで混合した。ついでこの各色ト
ナー8重量部と樹脂コートマグネタイトキャリア92重
量部を混合し各色2成分現像剤を作成した。
【0153】得られた現像剤を市販のデジタルフルカラ
ー複写機(リコー社製ImagioColor 280
0)にセットし、実施例1と同様に画像を形成した。な
お定着部はフッ素ゴム被覆シリコンローラーでシリコン
オイルは塗布せず、線速180mm/sec、定着温度
170℃に設定した。画像を形成したところ巻付きが発
生してしまった。線速を1/2に落として定着したとこ
ろオフセットが発生してしまい光沢むらのある画像とな
ってしまった。
【0154】比較例3 着色剤の樹脂処理を行わず次の処方によりトナーを作成
した イエロートナー処方: 樹脂I−1 80重量部 樹脂II−6 20重量部 C.I.ピグメントイエロー180 6重量部 サリチル酸誘導体亜鉛塩 4重量部
【0155】 マゼンタトナー処方: 樹脂I−1 80重量部 樹脂II−6 20重量部 C.I.ピグメントレッド184 6重量部 サリチル酸誘導体亜鉛塩 4重量部
【0156】 シアントナー処方: 樹脂I−1 80重量部 樹脂II−6 20重量部 C.I.ピグメントブルー15 3重量部 サリチル酸誘導体亜鉛塩 4重量部
【0157】 ブラックトナー処方: 樹脂I−1 80重量部 樹脂II−6 20重量部 C.I.ピグメントブルー15 0.5重量部 カーボンブラック 6重量部 サリチル酸誘導体亜鉛塩 4重量部
【0158】各色ごとに上記材料をヘンシェルミキサー
に入れ混合し、得られた混合物を120℃に加熱された
ロールミルに投入し、投入後30分溶融混練した。その
後混練物を冷却し、ハンマーミルで粗粉砕し、エアージ
ェットミル粉砕機で微粉砕した。さらに風力分級機によ
り微粉を除去し各色トナーを得た。得られた各色トナー
100重量部に対し疎水性シリカ1.0重量部、疎水性
酸化チタン0.5重量部をヘンシェルミキサーで混合し
1成分現像剤とした。
【0159】得られた現像剤を市販のカラープリンター
(リコー社製IPSio Color 5000)にセッ
トし、画像を形成した。なお定着部はシリコンローラ
ー、シリコンオイル塗布で線速140mm/sec、定
着温度150℃に設定した。得られた画像は鮮明さを欠
き地汚れが多かった。また着色力が低く全体に薄い迫力
のない画像であった。50倍ルーペで画像エッジ部を観
察したところチリが多くエッジがぼやけていた。耐久性
試験を行なったが地汚れがひどくなってしまった。
【0160】
【発明の効果】本発明によれば、カラー色再現性、定着
特性に優れ、アミン系化合物に対し安定で、生化学的に
も安全であり、環境安定性に優れ、しかもコピー定着画
像面の塩化ビニル系樹脂シートへの画像転移、画像剥離
のない乾式電子写真用トナーが得られる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 渡辺 陽一郎 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 白石 桂子 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 Fターム(参考) 2H005 AA01 AA06 AA21 AB02 CA07 CA13 CA14 CA21 EA03 EA05 EA06 EA07

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 着色剤及びバインダー樹脂を主成分とす
    る乾式電子写真用トナーにおいて、該バインダー樹脂
    が、主鎖にエポキシ樹脂部とアルキレンオキサイド部と
    を有する末端が不活性なポリオール樹脂(I)と、第2
    級水酸基をエステル化し末端が不活性なポリオール樹脂
    (II)からなることを特徴とする乾式電子写真用トナ
    ー。
  2. 【請求項2】 前記ポリオール樹脂(I)が、エポキシ
    樹脂と、2価フェノールのアルキレンオキサイド付加物
    もしくはそのグリシジルエーテルと、エポキシ基と反応
    する活性水素を分子中に2個以上有する化合物を反応さ
    せて得られるポリオール樹脂であることを特徴とする請
    求項1記載の乾式電子写真用トナー。
  3. 【請求項3】 前記ポリオール樹脂(I)を構成するエ
    ポキシ樹脂が、数平均分子量の相違する少なくとも2種
    以上のビスフェノールA型エポキシ樹脂混合物であるで
    あることを特徴とする請求項1または2記載の乾式電子
    写真用トナー。
  4. 【請求項4】 前記ビスフェノールA型エポキシ樹脂混
    合物が、数平均分子量360〜2000の低分子量成分
    と、数平均分子量3000〜10000の高分子量成分
    からなることを特徴とする請求項3記載の乾式電子写真
    用トナー。
  5. 【請求項5】 前記ポリオール樹脂(I)中、前記ビス
    フェノールA型エポキシ樹脂混合物の低分子量成分の含
    有量が20〜50重量%であり、高分子量成分の含有量
    が5〜40重量%であることを特徴とする請求項3又は
    4記載の乾式電子写真用トナー。
  6. 【請求項6】 前記ポリオール(I)を構成する2価フ
    ェノールのアルキレンオキサイド付加物のグリシジルエ
    ーテルが、下記一般式(1)で表されるビスフェノール
    Aのアルキレンオキサイド付加物のジグリシジルエーテ
    ルであることを特徴とする請求項2記載の乾式電子写真
    用トナー。 【化1】
  7. 【請求項7】 前記ポリオール樹脂(I)を構成する2
    価フェノールのアルキレンオキサイド付加物もしくはそ
    のグリシジルエーテルの含有量が、前記エポキシポリオ
    ール(I)を構成するエポキシ樹脂に対して10〜40
    重量%であることを特徴とする請求項2記載の乾式電子
    写真用トナー。
  8. 【請求項8】 前記ポリオール樹脂(II)がエポキシ樹
    脂に2価フェノール類と1価の活性水素含有化合物とを
    反応させ、前記エポキシ樹脂の一部を鎖長延長するとと
    もに、未反応エポキシ基に1価の活性水素含有化合物を
    反応させ、さらに第2級水酸基をモノカルボン酸又はそ
    のエステル誘導体、またはラクトン類でエステル化する
    ことによって得られたポリオール樹脂を用いたことを特
    徴とする請求項1記載の乾式電子写真用トナー。
  9. 【請求項9】 前記ポリオール樹脂(I)と前記ポリオ
    ール樹脂(II)の混合比(重量基準)が、90:10〜
    50:50であることを特徴とする請求項1記載の乾式
    電子写真用トナー。
  10. 【請求項10】 前記ポリオール樹脂(I)の軟化点温
    度が100〜120℃の範囲であることを特徴とする請
    求項1記載の乾式電子写真用トナー。
  11. 【請求項11】 前記ポリオール樹脂(II)の軟化点温
    度が105〜150℃の範囲であることを特徴とする請
    求項1記載の乾式電子写真用トナー。
  12. 【請求項12】 前記ポリオール樹脂(I)と前記ポリ
    オール樹脂(II)の軟化点温度差が、5℃以上あること
    を特徴とする請求項1記載の乾式電子写真用トナー。
  13. 【請求項13】 更にワックスが分散されたことを特徴
    とする請求項1記載の乾式電子写真用トナー。
  14. 【請求項14】 前記ワックスが、エステル系またはオ
    レフィン系であることを特徴とする請求項13記載の乾
    式電子写真用トナー。
  15. 【請求項15】 前記ワックスの平均分散径が0.2〜
    5.0μmであることを特徴とする請求項13または1
    4記載の乾式電子写真用トナー。
  16. 【請求項16】 更に着色材があらかじめ前記ポリオー
    ル樹脂(I)または(II)により処理されていることを
    特徴とする請求項1または13記載の乾式電子写真用ト
    ナー。
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JP32990099A Pending JP2001147553A (ja) 1999-11-19 1999-11-19 乾式電子写真用トナー

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003131414A (ja) * 2001-10-23 2003-05-09 Seiko Epson Corp 現像装置、画像形成装置、トナー、トナーの検査方法、及び、コンピュータシステム

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