JP2001147540A - 現像装置 - Google Patents

現像装置

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JP2001147540A
JP2001147540A JP32965299A JP32965299A JP2001147540A JP 2001147540 A JP2001147540 A JP 2001147540A JP 32965299 A JP32965299 A JP 32965299A JP 32965299 A JP32965299 A JP 32965299A JP 2001147540 A JP2001147540 A JP 2001147540A
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Tatsuya Tomita
達也 冨田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ウェハー2の裏面全面から現像液3を除去す
る機能を有する現像装置を提供する。 【解決手段】 ウェハー2の裏面側でウェハー2の回転
中心Oからウェハー2の周縁側の径方向に向けてガスを
吐出させ、そのガス流でナイフエッジリング4とウェハ
ー2の隙間Sを通って現像液3が内側に入り込むのを阻
止するようにしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ウェハーの裏面か
ら現像液を除去する機能を有する現像装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】一般的な現像装置は図3に示すように、
スピンチャック1にウェハー2を真空吸着して、ウェハ
ー2を回転させた状態で現像液3をウェハー2の回転中
心Oに滴下し、遠心力により現像液3をウェハー2の全
面に拡散して、ウェハー2上のフォトレジストを現像液
3で現像処理するようになっている。
【0003】遠心力により現像液3をウェハー2の全面
に拡散する際には、現像液3はウェハー2の回転中心O
から周縁に向けて拡大拡散するため、現像液3がウェハ
ー2の周縁に到達した際に、余分な現像液3がウェハー
2の周縁を伝ってウェハー2の裏面側に廻り込み、ウェ
ハー2の裏面に塗布される。
【0004】この現像液3による膜は後工程での処理に
悪影響を及ぼすこととなり、現像処理が終了する際に
は、ウェハー2の裏面に現像液が残存していない状態を
確保する必要がある。
【0005】そこで従来の現像装置は図3に示すよう
に、ウェハー2の真下に位置する基体4aに無端状のナ
イフエッジリング4が立上げて設けられている。このナ
イフエッジリング4は、ウェハー2の周縁から内側に後
退した位置に設けられており、ナイフエッジリング4に
よりウェハー2の裏面に廻り込んだ現像液3を削ぎ落と
す構成になっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで図3に示す従
来の現像装置では、ナイフエッジリング4はウェハー2
の回転に支障を与えないように設ける必要があるため、
ナイフエッジリング4とウェハー2の裏面との間には隙
間Sが形成されている。
【0007】そのため図3に示す従来の現像装置では、
ウェハー2の裏面に生成されている現像液3による膜の
状態,性質によっては、ウェハー2の裏面に廻り込んだ
現像液3がナイフエッジリング4とウェハー2の隙間S
を通って点線で示すように内側に入り込んでウェハー2
の裏面に塗布されてしまうという問題がある。
【0008】リンスノズル5を用いて、ウェハー2の裏
面に廻り込んだ現像液3を洗浄除去することが併用され
るが、現像液3がリンスノズル5の設置位置より内側に
廻り込んだ場合には、現像液3をリングノズル5からの
洗浄液で確実に洗浄除去することは不可能な場合が多
く、この状態のウェハー2が次工程に移送されると、ウ
ェハー2の裏面に残った現像液3が付着し汚染の原因と
なる。
【0009】本発明の目的は、ウェハー2の裏面全面か
ら現像液3を除去する機能を有する現像装置を提供する
ことにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明に係る現像装置は、ウェハーを回転させた状
態で現像液を遠心力によりウェハーの全面に拡散して、
ウェハー上のフォトレジストを現像液で現像処理する現
像装置において、ウェハーの裏面側に現像液を削ぎ落と
すナイフエッジリングを設け、ウェハーの裏面側でウェ
ハーの回転中心側からウェハーの周縁側の径方向に向け
てガスを吐出させ、そのガス流でナイフエッジリングと
ウェハーの隙間を通って現像液が内側に入り込むのを阻
止するようにしたものである。
【0011】また前記ウェハーの回転中心側にガス吐出
ノズルを配置し、前記ウェハーの周縁側にガス排気ノズ
ルを設置し、前記ガス吐出ノズルから吐出されたガスを
前記ガス排気ノズルで吸引排気することにより、ウェハ
ーの裏面側でウェハーの回転中心側からウェハーの周縁
側の径方向に向かうガス流を形成するようにしたもので
ある。
【0012】また前記ガス吐出ノズルの吐出量と前記ガ
ス排気ノズルからの排気量とを調整することにより、ナ
イフエッジリングから外側にガスが噴出することを制御
したものである。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図に
より説明する。
【0014】(実施形態1)図1は、本発明の実施形態
1に係る現像装置を示す構成図である。
【0015】図1に示す本発明の実施形態1に係る現像
装置は、スピンチャック1にウェハー2を真空吸着し
て、ウェハー2を回転させた状態で現像液3をウェハー
2の回転中心Oに滴下し、遠心力により現像液3をウェ
ハー2の全面に拡散して、ウェハー2上のフォトレジス
トを現像液3で現像処理するようになっている。
【0016】さらにウェハー2の真下に位置する基体4
aに無端状のナイフエッジリング4を立上げて設けてい
る。このナイフエッジリング4は、ウェハー2の周縁か
ら内側に後退した位置に設けており、ナイフエッジリン
グ4によりウェハー2の裏面に廻り込んだ現像液3を削
ぎ落とす構成になっている。
【0017】さらに本発明の実施形態1は、ウェハー2
の裏面側でウェハー2の回転中心Oからウェハー2の周
縁側の径方向に向けてガスを吐出させ、そのガス流でナ
イフエッジリング4とウェハー2の隙間Sを通って現像
液3が内側に入り込むのを阻止するようにしている。
【0018】具体的に説明すると、ウェハー2を真空吸
着するスピンチャック1の周囲に配置したガス吐出ノズ
ル6に、スピンチャック1の全周に沿って開口したリン
グ状の吐出口6aを開口し、リング状の吐出口6aをウ
ェハー2の裏面側でウェハー2の回転中心Oからウェハ
ー2の周縁側の径方向に向けて設置し、ガス吐出ノズル
6をダンパー8を介して図示しないガス供給源に接続し
ている。
【0019】さらにガス排気ノズル7をウェハー2の周
縁側に設けた無端状ナイフエッジリング4の内側に沿わ
せて設け、ガス排気ノズル7に、無端状ナイフエッジリ
ング4の全周に沿って開口したリング状の排気口7aを
開口し、リング状の排気口7aをウェハー2の裏面側で
ウェハー2の周縁からウェハー2の回転中心O側の径方
向に向けて設置し、ウェハー2の裏面側でウェハー2の
回転中心Oからウェハー2の周縁側の径方向に向けて吐
出ノズル6の吐出口6aから吐出されたガスを、ナイフ
エッジリング4とウェハー2の隙間S付近でガス排気ノ
ズル7の排気口7aから吸引排気することにより、その
ガス流でナイフエッジリング4とウェハー2の隙間Sを
通って現像液3が内側に入り込むのを阻止するようにし
ている。
【0020】ガス排気ノズル7は、ダンパー8を介して
図示しない排気ポンプに接続されている。
【0021】さらに本発明の実施形態1は、ナイフエッ
ジリング4とウェハー2の隙間Sを通って現像液3が内
側に入り込む微細な現像液3の粒子等が前記ガス流に逆
らってウェハー2の裏面周縁側に付着したのものを除去
するため、ナイフエッジリング4から内側(ウェハー2
の回転中心O側)に後退した位置にリンスノズル5を設
置し、リンスノズル5から洗浄液をウェハー2の裏面周
縁側の一定範囲に渡って吐出して洗浄除去するようにし
ている。
【0022】リンスノズル5から吐出された洗浄液は、
ウェハー2の裏面側に付着しようとする現像液3を流し
落して、これらを含んだまま図示しない回収口から回収
されて廃棄されるようになっている。
【0023】図1に示す本発明の実施形態1において、
ウェハー2を回転させた状態で現像液3をウェハー2の
回転中心Oに滴下し、遠心力により現像液3をウェハー
2の全面に拡散して、ウェハー2上のフォトレジストを
現像液3で現像処理する。
【0024】遠心力により現像液3をウェハー2の全面
に拡散する際には、現像液3はウェハー2の回転中心O
から周縁に向けて拡大拡散するため、現像液3がウェハ
ー2の周縁に到達した際に、余分な現像液3がウェハー
2の周縁を伝ってウェハー2の裏面側に廻り込もうとす
るが、この現像液3は、表面張力によりナイフエッジリ
ング4を伝ってウェハー2から削ぎ落とされる。
【0025】しかし、ナイフエッジリング4とウェハー
2の間には若干の隙間Sがあり、この隙間Sを通って更
に内側に現像液3が廻り込む可能性がある。
【0026】このときリンスノズル5より内側にあるガ
ス吐出ノズル6のリング状吐出口6aから吐出されたガ
スは、ウェハー2の裏面側でウェハー2の回転中心Oか
らウェハー2の周縁側の径方向に向けて吐出されるた
め、そのガス流で現像液3は、ナイフエッジリング4の
すぐ内側にあるガス排気ノズル7に押やられ、ナイフエ
ッジリング4から排気される。
【0027】この場合、ダンパー8によりガス吐出ノズ
ル6の吐出量とガス排気ノズル7からの排気量とを調整
することにより、ナイフエッジリング4から外側にガス
が噴出すことがない。
【0028】現像終了後の洗浄時、リンスノズル5から
ウェハー2の裏面側に向けてリンス液(洗浄液)を吐出
することにより、ウェハー2の裏面周縁側、特にナイフ
エッジリング4から外側に位置するウェハー2の裏面周
縁部に付着した現像液3を全て洗い流す。
【0029】以上のように本発明の実施形態1によれ
ば、ウェハー2の裏面側でウェハー2の回転中心Oから
ウェハー2の周縁側の径方向に向けてガスを吐出させ、
そのガス流でナイフエッジリング4とウェハー2の隙間
Sを通って現像液3が内側に入り込むのを阻止するよう
にしているため、ウェハー2の裏面に現像液3が付着す
るのを防止することができる。
【0030】さらに現像終了後の洗浄時にリンスノズル
5からウェハー2の裏面側に向けてリンス液(洗浄液)
を吐出する作業を併用することにより、ウェハー2の裏
面周縁側に付着する現像液3を全て洗い流すことができ
る。
【0031】さらに現像処理中にガスを流してもナイフ
エッジリング4より外に吹き出すことがないため、ウェ
ハー2の表面側の気流も乱れず温度分布も安定を保ち現
像処理に悪影響を与えることがない。
【0032】(実施形態2)図2は、本発明の実施形態
2に係る現像装置を示す構成図である。
【0033】図1に示す本発明の実施形態1ではガス吐
出ノズル6及びガス排気ノズル7にダンパー8を設けた
が、図2に示す本発明の実施形態2は、ダンパー8に代
えてマスフローコントローラー9を設けて、ガスの吐出
量及び排気量を調節するようにしたものである。
【0034】図2に示す本発明の実施形態2は、ダンパ
ー8に代えてマスフローコントローラー9を設けて、ガ
スの吐出量及び排気量を調節するため、ガス吐出側と排
気側の変動に関わらずガス吐出量とガス排気量を常に安
定した状態で任意に制御することができる。
【0035】これにより、ウェハー2の裏面の状態によ
り変化する現像液3の廻り込み量に応じたガス流量の制
御ができ、確実にナイフエッジリング4の部分で現像液
をとどめることができるという利点がある。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、ウ
ェハーの裏面側でウェハーの回転中心側からウェハーの
周縁側の径方向に向けてガスを吐出させ、そのガス流で
ナイフエッジリングとウェハーの隙間を通って現像液が
内側に入り込むのを阻止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1に係る現像装置を示す構成
図である。
【図2】本発明の実施形態2に係る現像装置を示す構成
図である。
【図3】従来例に係る現像装置を示す構成図である。
【符号の説明】
1 スピンチャック 2 ウェハー 3 現像液 4 ナイフエッジリング 5 リンスノズル 6 ガス吐出ノズル 7 ガス排気ノズル 8 ダンパー 9 マスフローコントローラー

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ウェハーを回転させた状態で現像液を遠
    心力によりウェハーの全面に拡散して、ウェハー上のフ
    ォトレジストを現像液で現像処理する現像装置におい
    て、 ウェハーの裏面側に現像液を削ぎ落とすナイフエッジリ
    ングを設け、 ウェハーの裏面側でウェハーの回転中心側からウェハー
    の周縁側の径方向に向けてガスを吐出させ、そのガス流
    でナイフエッジリングとウェハーの隙間を通って現像液
    が内側に入り込むのを阻止するようにしたことを特徴と
    する現像装置。
  2. 【請求項2】 前記ウェハーの回転中心側にガス吐出ノ
    ズルを配置し、前記ウェハーの周縁側にガス排気ノズル
    を設置し、前記ガス吐出ノズルから吐出されたガスを前
    記ガス排気ノズルで吸引排気することにより、ウェハー
    の裏面側でウェハーの回転中心側からウェハーの周縁側
    の径方向に向かうガス流を形成するようにしたことを特
    徴とする請求項1に記載の現像装置。
  3. 【請求項3】 前記ガス吐出ノズルの吐出量と前記ガス
    排気ノズルからの排気量とを調整することにより、ナイ
    フエッジリングから外側にガスが噴出することを制御し
    たことを特徴とする請求項1に記載の現像装置。
JP32965299A 1999-11-19 1999-11-19 現像装置 Expired - Fee Related JP3360052B2 (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004274028A (ja) * 2003-02-20 2004-09-30 Tokyo Ohka Kogyo Co Ltd 現像装置および現像方法
US10032657B2 (en) 2015-11-30 2018-07-24 Semes Co., Ltd. Apparatus and method for treating a substrate

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KR101909182B1 (ko) * 2015-11-30 2018-12-10 세메스 주식회사 기판 처리 장치 및 방법

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