JP2001146950A - 一軸アクチュエータおよびこれを用いた搬送・位置決め装置 - Google Patents

一軸アクチュエータおよびこれを用いた搬送・位置決め装置

Info

Publication number
JP2001146950A
JP2001146950A JP33245599A JP33245599A JP2001146950A JP 2001146950 A JP2001146950 A JP 2001146950A JP 33245599 A JP33245599 A JP 33245599A JP 33245599 A JP33245599 A JP 33245599A JP 2001146950 A JP2001146950 A JP 2001146950A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rod
rotating member
driving means
ball
nuts
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP33245599A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4460092B2 (ja
Inventor
Hisaaki Kobayashi
久朗 小林
Takahiro Kawaguchi
隆啓 川口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
THK Co Ltd
Original Assignee
THK Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by THK Co Ltd filed Critical THK Co Ltd
Priority to JP33245599A priority Critical patent/JP4460092B2/ja
Publication of JP2001146950A publication Critical patent/JP2001146950A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4460092B2 publication Critical patent/JP4460092B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 伸縮ストロークを大きくし、しかも揺動角度
も大きくとれる一軸アクチュエータを提供する。 【解決手段】 中空の回転部材32の両端に一対のナッ
ト33a,33bを設け、前記ナット33aに第1のロ
ッド34を螺合し、前記ナット33bに第2のロッド3
5を螺合し、前記回転部材32を回転する電動モータ3
9が前記第1のロッド34の回りを回転するのを制限す
ると共に、電動モータ39が前記第1のロッド34の軸
線方向へ直線運動するのを許容する直線案内手段41を
設けた。回転部材32を回転すると、回転部材32が第
1のロッド34に対して昇降する。電動モータ39は、
自走して回転部材32の昇降に追従する。このため、電
動モータ39がベースと干渉することがなく、首振り角
度の大きな一軸アクチュエータ31が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、伸縮する一軸アク
チュエータ、およびこの一軸アクチュエータを用いて揺
動台を搬送・位置決めする搬送・位置決め装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】基台と揺動台との間に6本の一軸アクチ
ュエータを介在し、6自由度を有する揺動台を搬送・位
置決めするパラレルリンク機構が知られている。図7
は、このパラレルリンク機構を示す(本出願人が提案し
た特願平号参照)。パラレルリンク機構は、基台1と揺
動台2との間に伸縮可能な6本の一軸アクチュエータ3
を架設し、各一軸アクチュエータ3を選択的に伸縮し
て、揺動台2に載せられた車体24を搬送・位置決めす
る。
【0003】図8は、このパラレルリンク機構に用いら
れる一軸アクチュエータ3を示す。この一軸アクチュエ
ータ3は、中空のチューブ4内に、一端がチューブ4内
に収納され、他端がチューブ4外に突出するロッド5を
設けたもので、ボールねじ6によってロッド5をチュー
ブ4から進退自在にしている。ねじ軸7は、チューブ4
の一端に取付けられたハウジング8に回転自在に支持さ
れ、巻掛け伝動装置9を介して電動モータ10の出力軸
に連結される。電動モータ10を駆動すると、ねじ軸7
が回転し、ナット11がねじ軸7に対して昇降し、ナッ
トに固定されたロッド5がチューブ4に対して進退す
る。
【0004】しかしながら、従来の一軸アクチュエータ
3は、一つのボールねじ6を用いてロッド5を進退する
構成になっているため、その伸縮ストロークを大きくす
ることができなかった。特に、図7に示すパラレルリン
ク機構において、各一軸アクチュエータ3は、揺動台2
のXYZ座標軸と交差するように配置されることが多い
ため、揺動台2の位置の変化量に比較して各一軸アクチ
ュエータ3のストロークを大きく取らなければならない
が、従来の一軸アクチュエータ3は、伸縮ストロークが
不充分であった。
【0005】図9は、伸縮ストロークを大きくした一軸
アクチュエータとしての伸縮アームを示す(特開昭55
−171746号参照)。この伸縮アームは、回転可能
なパイプ12の両端に一対の雌ねじ13a,13bを形
成し、パイプ12の両側にこの雌ねじ13a,13bと
螺合する第1および第2のねじ軸14,15を設けてい
る。駆動源によって歯車16を回転すると、歯車16に
固定されたスプライン軸17が回転し、スプライン軸1
7と係合するパイプ12も回転する。パイプ12は、そ
の回転により第1のねじ軸14に対して昇降する。ま
た、パイプ12が回転することにより、このパイプに螺
合する第2のねじ軸15も昇降する。このように、ねじ
機構を2つ設けることによって、伸縮アームが2段で伸
縮するため、伸縮ストロークを大きくすることができ
る。
【0006】また、伸縮ストロークを大きくした他の一
軸アクチュエータとして、図10に示す伸縮駆動装置も
知られている(実用新案登録第2575054号参
照)。この伸縮駆動装置は、ウォームギヤ18によって
回転されるスプライン軸19と、スプライン軸19に係
合する進退筒20と、進退筒20の下端側に設けられた
ナット21と、このナット21と螺合する固定ねじ軸2
5と、進退筒20の外周に形成した雄ねじと螺合するナ
ット22を設けた支持軸筒23とで構成される。スプラ
イン軸19を回転すると、進退筒20も一緒に回転し、
進退筒20が固定ねじ軸25に対して昇降し、進退筒2
0に対して支持軸筒23も昇降する。ねじ機構を2つ設
けているため、この伸縮駆動装置によっても伸縮ストロ
ークを大きくすることができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
伸縮アームおよび伸縮駆動装置にあっては、パイプ12
を回転する駆動源は、パイプ12と共に昇降することな
く、常にベース側の一定位置にある。パラレルリンク機
構の一軸アクチュエータは、伸縮動作と共に揺動動作を
も行うため、駆動源がベース側の一定位置にあると、駆
動源がベースと干渉し、一軸アクチュエータの首振り角
度が制限されることがある。
【0008】また、パイプ12およびこのパイプ12に
螺合する一対のねじ軸14,15以外にスプライン軸1
7が必要になり、一軸アクチュエータが肥大化してしま
うという問題もある。このようなアクチュエータの肥大
化は、アクチュエータの揺動角度を低減する一因とな
る。
【0009】さらに、従来の伸縮アームおよび伸縮駆動
装置は、図10に示すように進退筒20を回転する歯車
機構18がベース側に固定されていて、作動ストローク
が歯車機構のスペースの分、寸法L1の分だけ減殺され
る。このように、縮んだアクチュエータの全長Lをスト
ロークに寄与させることはできず、アクチュエータの全
長LからL1を引いた寸法L2だけをストロークSに寄
与させているため、ストロークSを大きくするのに限界
がある。
【0010】本発明はこのような問題点に鑑みてなされ
たものであり、その目的とするところは、伸縮ストロー
クを大きくし、しかも揺動角度も大きくとれる一軸アク
チュエータを提供すること、並びに揺動台の位置・姿勢
変化を大きくとることができる搬送・位置決め装置を提
供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】以下、本発明について説
明する。なお、本発明の理解を容易にするために添付図
面の参照番号を括弧書きにて付記するが、それにより本
発明が図示の形態に限定されるものでない。
【0012】上記課題を解決するために、本発明者は、
中空の回転部材(32)と、この回転部材(32)の両
端に設けた一対のナット(33a,33b)と、前記ナ
ットの一方(33a)に螺合する第1のロッド(34)
と、前記ナットの他方(33b)に螺合する第2のロッ
ド(35)と、前記回転部材(32)を回転する駆動手
段(36〜39)と、前記駆動手段(36〜39)が前
記第1のロッド(34)の回りを回転するのを制限する
と共に、前記駆動手段(36〜39)が前記第1のロッ
ド(34)に対して前記第1のロッド(34)の軸線方
向へ相対的に直線運動するのを許容する直線案内手段
(41)と、を備えることを特徴とする一軸アクチュエ
ータ(31)により、上述した課題を解決した。
【0013】この発明によれば、駆動手段(36〜3
9)によって回転部材(32)を回転すると、回転部材
(32)が第1のロッド(34)に対して軸線方向に相
対的に直線運動する。駆動手段(36〜39)は、直線
案内手段(41)によって案内されているため、回転部
材(32)の軸線方向への直線運動に追従して第1のロ
ッド(34)の軸線方向に自走し、しかも回転部材(3
2)に回転を与えつづける。駆動手段(36〜39)自
体が自走し、ベースから離れるため、駆動手段(36〜
39)がベースと干渉することがなく、首振り角度の大
きな一軸アクチュエータ(31)が得られる。
【0014】また、回転部材(32)の回転によって、
第2のロッド(35)も第1のロッド(34)と同時に
回転部材(32)に対して軸線方向へ相対的に直線運動
する。ナット(33a,33b)に互いに逆ねじを形成
すると、第1のロッド(34)および第2のロッド(3
5)は、互いに反対方向へ直線運動するので、伸縮スト
ロークが大きくなる。しかも、上述のように、駆動手段
(36〜39)が自走するので、アクチュエータ(3
1)の全長が歯車機構のスペースの分だけ減殺されるこ
とがなく、縮んだアクチュエータ(31)のほぼ全長を
ストロークに寄与させることができ、したがって、スト
ロークをより大きくすることができる。
【0015】また、本発明は、前記第1のロッド(3
4)および前記第2のロッド(35)の少なくとも一方
が中空に形成され、収縮時、前記第1のロッド(34)
および前記第2のロッド(35)の一方が他方に収納さ
れることを特徴とする。
【0016】この発明によれば、回転部材(32)に第
1のロッド(34)および第2のロッド(35)が収納
されるため、回転部材(32)、第1のロッド(34)
および第2のロッド(35)それぞれの軸線方向長さを
略等しくすることができ、伸長時には収縮時のアクチュ
エータ(31)の全長の約3倍までアクチュエータ(3
1)を伸ばすことができる。
【0017】また、本発明は、前記第1のロッド(3
4)に螺合する前記ナット(33a)を回転自在に支持
するハウジング(40)を設け、前記駆動手段(36〜
39)を該ハウジング(40)に取り付け、該ハウジン
グ(40)を前記直線案内手段(41)で案内したこと
を特徴とする。
【0018】この発明によれば、駆動手段(36〜3
9)を回転部材(32)の昇降に追従させ、回転部材
(32)に回転を伝達しつづけることができる。
【0019】また、本発明は、前記第1のロッド(3
4)および前記第2のロッド(35)の外周に螺旋状の
ボール転走溝を形成し、前記一対のナット(33a,3
3b)それぞれの内周に、前記ボール転走溝に対向する
螺旋状のボール転走溝を含むボール循環路を形成し、前
記ボール循環路に複数のボール(46)を配列・収容し
たことを特徴とする。
【0020】この発明によれば、摩擦が小さく、効率良
く作動する一軸アクチュエータ(31)が得られる。
【0021】さらに、本発明は、前記直線案内手段(4
1)が、軸線方向に延びるボール転走溝を形成した前記
第1のロッド(34)と、該ボール転走溝に対応するボ
ール転走溝を含むボール循環路が形成され、前記第1の
ロッド(34)に対して直線運動自在に組みつけられた
外筒(49)と、前記外筒(49)の前記ボール循環路
内に配列収容されて、前記第1のロッド(34)に対す
る前記外筒(49)の直線運動に併せて循環する複数の
ボールとを備えることを特徴とする。
【0022】この発明によれば、第1のロッド(34)
にねじ軸としての機能とスプライン軸としての機能の両
方を持たせることができ、ねじ軸とスプライン軸を別々
に設ける必要がないため、一軸アクチュエータ(31)
が肥大化するのを防止できる。また、摩擦が小さく、効
率の良い直線案内手段(41)が得られる。
【0023】前記駆動手段(36〜39)は、電動モー
タ(36)と、この電動モータ(36)の駆動力を回転
部材に伝達する動力伝達装置(37,38,39)とか
ら構成されてもよい。
【0024】また、本発明は、基台(61)と揺動台
(62)との間に複数の一軸アクチュエータ(31)を
架設し、該各一軸アクチュエータ(31)を選択的に伸
縮して上記揺動台(62)を搬送・位置決めする搬送・
位置決め装置において、前記一軸アクチュエータ(3
1)は、中空の回転部材(32)と、この回転部材(3
2)の両端に設けた一対のナット(33a,33b)
と、前記ナットの一方(33a)に螺合する第1のロッ
ド(34)と、前記ナットの他方(33b)に螺合する
第2のロッド(35)と、前記回転部材(32)を回転
する駆動手段(36〜39)と、前記駆動手段(36〜
39)が前記第1のロッド(34)の回りを回転するの
を制限すると共に、前記駆動手段(36〜39)が前記
第1のロッド(34)に対して前記第1のロッド(3
4)の軸線方向へ相対的に直線運動するのを許容する直
線案内手段(41)と、を備えることを特徴とする搬送
・位置決め装置により、上述した課題を解決した。
【0025】この発明によれば、上述の理由により、一
軸アクチュエータ(31)の伸縮ストロークを大きくす
ることができるため、揺動台(62)の位置・姿勢変化
を大きくとることができる。また、駆動手段(36〜3
9)を作動すると、駆動手段(36〜39)自体が自走
し基台(61)から離れるため、駆動手段が基台(6
1)と干渉することがなく、首振り角度の大きな一軸ア
クチュエータ(31)が得られる。したがって、より一
層、揺動台(62)の位置・姿勢変化を大きくとること
ができる。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、添付図面に基づいて本発明
を詳細に説明する。図1および図2は、本発明の一実施
形態における一軸アクチュエータ31を示すものであ
る。図1は、一軸アクチュエータ31が縮んだ状態を示
し、図2は、伸びた状態を示している。この一軸アクチ
ュエータ31は、例えばパラレルリンク機構の基台と揺
動台との間に自在継手を介して架け渡され、軸線方向に
伸縮すると共に、上端または下端を回転中心にして揺動
する。
【0027】一軸アクチュエータ31は、中空の回転部
材32と、この回転部材32の両端に設けられ、互いに
逆ねじが形成された一対のボールねじナット33a,3
3bと、回転部材32に遊嵌し、ボールねじナット33
aに螺合する第1のロッド34と、第1のロッド34に
遊嵌し、ボールねじナット33bに螺合する第2のロッ
ド35と、回転部材32を回転する駆動手段としての電
動モータ36を備える。電動モータ36を駆動すると、
回転部材32の両端に設けたボールねじ機構によって、
第1のロッド34および第2のロッド35が回転部材3
2から進退する。言い換えれば、回転部材32が第1の
ロッド34に対してその軸線方向に上昇し、第2のロッ
ド35も回転部材32に対してその軸線方向に上昇す
る。電動モータ36は、それ自体の動力によって自走
し、回転部材32と一緒に上昇する。一軸アクチュエー
タ31は、電動モータ36を逆回転すると逆の動作をし
て縮む。
【0028】回転部材32の上端には、ボールねじナッ
ト33bが結合され、下端にはタイミングプーリ37が
結合されている。ボールねじナット33aは、このタイ
ミングプーリ37の下端に結合されている。タイミング
プーリ37は、電動モータ36によって回転駆動され
る。電動モータ36の出力軸にはタイミングプーリ38
が取付けられ、両タイミングプーリ37,38の2軸間
にはタイミングベルト39が架け渡される。動力伝達装
置は、この一対のタイミングプーリ37,38およびタ
イミングベルト39で構成され、電動モータ36の動力
を回転部材32に伝達する。
【0029】ハウジング40は、ボールねじナット33
aを回転自在に支持する。ボールねじナット33aは、
ハウジング40に取り付けられた軸受42に回転自在に
支持されている。また、ハウジング40は、直線案内手
段としてのスプライン外筒41を介して第1のロッド3
4に取り付けられている。スプライン外筒41は、ハウ
ジング40の第1のロッド34回りの回転を制限すると
共に、ハウジング40の第1のロッド34に対する軸線
方向への相対的な直線運動を許容している。なお、ハウ
ジング40をこのように案内する直線案内手段として
は、かかるボールスプラインの構成に限らず、種々の構
成のものを採用可能である。
【0030】図3は、第1のロッド34、ボールねじナ
ット33a、軸受42およびスプライン外筒41を示す
ものである。第1のロッド34は、中空軸の外周に螺旋
状のボール転走溝43と軸線方向に延びるスプライン溝
44とを互いにクロスするように形成されている。この
第1のロッド34は、下端側が自在継手等に取り付けら
れ、上端側が回転部材32に収納される。
【0031】ボールねじナット33aは、内周面にボー
ル転走溝43に対応するボール転走溝を含むボール循環
路45が形成されて第1のロッド34に相対運動自在に
組み付けられる(図4参照)。なお、図4は、第2のロ
ッド35および第2のロッド35に螺合されるボールね
じナット33bを示すものであるが、ボールねじナット
33aとボールねじナット33bは、互いに逆ねじにな
るボール転走溝が形成される他、略同一の構成である。
したがって、ボールねじ33aの構成を図4に基づいて
説明する。
【0032】複数のボール46は、該ボール循環路45
内に配列収納されて、第1のロッド34及びボールねじ
ナット33aの相対運動(回転)に併せて循環する。第
1のロッド34およびボールねじナット33aの負荷転
走溝を転がるボール46は、ボールねじナット33aの
端部に設けられた側蓋48で溝から掬い上げられ、ボー
ルねじナット33aの中を通り反対側の側蓋48から負
荷域に送り込まれて無限転がり運動をする。なお、図示
はしないが、パイプの一端でボール46を掬い上げ、パ
イプを経由して他端に戻すリターンパイプも採用しう
る。さらに、ボール46をデフレクタによって該ボール
転走溝から離脱させ、第1のロッド34の外径部を飛び
越えて1リード前のボール転走溝に戻すものも採用しう
る。
【0033】図3に示すように、軸受42は、内輪50
と外輪51との間に複数のボール52を介在させた周知
の機構である。外輪51にはハウジング40に取付ける
ためのフランジが形成される。
【0034】スプライン外筒41は、スプライン溝44
に対応するボール循環路を有して第1のロッド34に遊
嵌された外筒49と、ボール循環路内に配列収納され、
第1のロッド34に対する外筒49の相対的な直線運動
に併せて循環する複数のボールと、外筒49に一体に組
み込まれ、複数のボールを整列・保持する保持器とを備
える。外筒49の内面には、ボールの軌道となり、軸線
方向に延びる溝が形成される。外筒49に形成した溝と
第1のロッド34に形成したスプライン溝44との間で
負荷転走路が形成される。負荷転走路の隣には荷重から
開放されたボール…が転走する無負荷戻し通路が形成さ
れている。また、外筒49の下端には、外筒をハウジン
グに取り付けるためのフランジが形成されている。第1
のロッド34に対してスプライン外筒41を相対的に直
線移動すると、ボールは、負荷転走路で荷重を受けなが
ら転走する。そして、ボールは、負荷転走路の隣に設け
た無負荷戻し通路で戻され、サーキット状の循環路を無
限循環する。
【0035】図4は、第2のロッド35およびボールね
じナット33bを示したものである。第2のロッド35
は、中実で、その外周には螺旋状のボール転走溝が形成
される。但し、第2のロッド35は中空としてもよい。
この第2のロッド35の上端は、自在継手等に連結さ
れ、下端は回転部材32に収納される。第1のロッド3
4と第2のロッド35とは互いに逆ねじが形成され、ボ
ールねじナット33aとボールねじナット33bとにも
互いに逆ねじが形成されている。ここで逆ねじとは、例
えばボールねじナット33aに左ねじが形成された場
合、ボールねじナット33bには右ねじが形成され、例
えばボールねじナット33aに右ねじが形成された場
合、ボールねじナット33bには左ねじが形成されるこ
とをいう。ボールねじナット33bの上端には、回転部
材32の上端に取付けるためのフランジ47が形成され
ている。
【0036】図5および図6は、上記一軸アクチュエー
タ31を組み込んだパラレルリンク機構としての搬送・
位置決め装置を示すものである。この搬送・位置決め装
置は、例えば、正三角形状の基台61と、この基台61
と平行に配置され、基台61よりも小さな正三角形状の
揺動台62と、基台61と揺動台62との間に、両端が
揺動可能に架け渡された複数の例えば6本の一軸アクチ
ュエータ31と、各一軸アクチュエータ31の両端に設
けられる自在継手64を有する。基台61と揺動台62
は、三角形の頂点位置を平面的に互いにずらして配置さ
れている。なお、基台61、揺動台62の形状や大きさ
は、搬送・位置決め装置の用途・作動態様等に応じて種
々変更される。基台61および揺動台62の頂点位置に
は、それぞれ2つの自在継手63,64が取付けられ
る。各一軸アクチュエータ31は、基台61の三角形の
頂点と揺動台62の三角形の頂点を連結するように配置
され、基台61、揺動台62および一軸アクチュエータ
31でトラスが形成される。そして、各一軸アクチュエ
ータ31を選択的に伸長あるいは収縮することによっ
て、揺動台62の位置および姿勢の空間6自由度を変化
させ、揺動台62に種々の揺動を付与する。
【0037】図6に示す一軸アクチュエータ31を収縮
させた状態から、電動モータ36を作動して回転部材3
2を回転すると、回転部材32が第1のロッド34に対
して上昇する。このとき、電動モータ36は、回転部材
32の上昇に追従して、基台61から離れる。したがっ
て、電動モータ36と基台61とが干渉することなく、
一軸アクチュエータ31の揺動角度が大きくとれる。ま
た、回転部材32の回転によって、第2のロッド35も
回転部材32に対して上昇するので、一軸アクチュエー
タ31のストロークを大きくすることができる。しか
も、上述のように電動モータ36が自走するので、一軸
アクチュエータ31の全長が歯車機構のスペースの分だ
け減殺されることがなく、一軸アクチュエータ31のほ
ぼ全長をストロークに寄与させることができ、ストロー
クをより大きくすることができる。したがって、揺動台
62の位置・姿勢変化を大きくすることができる。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
駆動手段によって回転部材を回転すると、回転部材が第
1のロッドに対して軸線方向に相対的に直線運動する。
駆動手段は、直線案内手段によって案内されているた
め、回転部材の軸線方向への直線運動に追従して第1の
ロッドの軸線方向に自走し、回転部材に回転を与えつづ
ける。駆動手段自体が自走し、ベースから離れるため、
駆動手段がベースと干渉することがなく、首振り角度の
大きな一軸アクチュエータが得られる。
【0039】また、回転部材の回転によって、第2のロ
ッドも第1のロッドと同時に回転部材に対して軸線方向
へ相対的に直線運動するため、伸縮ストロークの大きな
一軸アクチュエータが得られる。しかも、駆動手段が自
走するので、アクチュエータの全長が歯車機構のスペー
スの分だけ減殺されることがなく、縮んだ状態のアクチ
ュエータの全長をストロークに寄与させることができ、
したがって、ストロークをより大きくすることができ
る。
【0040】また、本発明によれば、回転部材内に第1
のロッドおよび第2のロッドが収納されるため、回転部
材、第1のロッドおよび第2のロッドそれぞれの軸線方
向長さを略等しくすることができ、伸長時には収縮時の
アクチュエータの全長の約3倍までアクチュエータを伸
ばすことができる。
【0041】さらに、発明によれば、第1のロッドにね
じ軸としての機能とスプライン軸としての機能の両方を
持たせることができ、ねじ軸とスプライン軸を別々に設
ける必要がなく、一軸アクチュエータが肥大化するのを
防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態の自在継手を示す断面
図。
【図2】上記自在継手が伸長した状態を示す図(一部断
面図を含む)。
【図3】第1のロッド、ボールねじナットおよび直線案
内装置を示す斜視図(一部断面図を含む)。
【図4】第2のロッドおよびボールねじナットを示す斜
視図(一部断面図を含む)。
【図5】搬送・位置決め機構を示す平面図。
【図6】搬送・位置決め機構を示す側面図。
【図7】パラレルリンク機構を示す概略図。
【図8】従来の一軸アクチュエータを示す断面図。
【図9】従来の伸縮アクチュエータを示す断面図。
【図10】従来の伸縮駆動装置を示す断面図。
【符号の説明】
32 回転部材 33a,33b ナット(ボールねじナット) 34 第1のロッド 35 第2のロッド 36 電動モータ(駆動手段) 37,38 タイミングプーリ(駆動手段、動力伝達装
置) 39 タイミングベルト(駆動手段、動力伝達装置) 41 スプライン外筒(直線案内手段) 31 一軸アクチュエータ 40 ハウジング 46 ボール 49 外筒(直線案内手段) 61 基台 62 揺動台
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年11月25日(1999.11.
25)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0002
【補正方法】変更
【補正内容】
【0002】
【従来の技術】基台と揺動台との間に6本の一軸アクチ
ュエータを介在し、6自由度を有する揺動台を搬送・位
置決めするパラレルリンク機構が知られている。図7
は、このパラレルリンク機構を示す。パラレルリンク機
構は、基台1と揺動台2との間に伸縮可能な6本の一軸
アクチュエータ3を架設し、各一軸アクチュエータ3を
選択的に伸縮して、揺動台2に載せられた車体24を搬
送・位置決めする。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中空の回転部材と、この回転部材の両端
    に設けた一対のナットと、前記ナットの一方に螺合する
    第1のロッドと、前記ナットの他方に螺合する第2のロ
    ッドと、前記回転部材を回転する駆動手段と、前記駆動
    手段が前記第1のロッドの回りを回転するのを制限する
    と共に、前記駆動手段が前記第1のロッドに対して前記
    第1のロッドの軸線方向へ相対的に直線運動するのを許
    容する直線案内手段と、を備えることを特徴とする一軸
    アクチュエータ。
  2. 【請求項2】 前記第1のロッドおよび前記第2のロッ
    ドの少なくとも一方が中空に形成され、収縮時、前記第
    1のロッドおよび前記第2のロッドの一方が他方に収納
    されることを特徴とする請求項1または2に記載の一軸
    アクチュエータ。
  3. 【請求項3】 前記第1のロッドに螺合するナットを回
    転自在に支持するハウジングを設け、前記駆動手段を該
    ハウジングに取り付け、該ハウジングを前記直線案内手
    段で案内したことを特徴とすることを特徴とする請求項
    1に記載の一軸アクチュエータ。
  4. 【請求項4】 前記第1のロッドおよび前記第2のロッ
    ドの外周に螺旋状のボール転走溝を形成し、前記一対の
    ナットそれぞれの内周に、前記ボール転走溝に対向する
    螺旋状のボール転走溝を含むボール循環路を形成し、前
    記ボール循環路に複数のボールを配列・収容したことを
    特徴とする請求項1ないし3いずれかに記載の一軸アク
    チュエータ。
  5. 【請求項5】 前記直線案内手段は、軸線方向に延びる
    ボール転走溝を形成した前記第1のロッドと、該ボール
    転走溝に対応するボール転走溝を含むボール循環路が形
    成され、前記第1のロッドに対して直線運動自在に組み
    つけられた外筒と、前記外筒の前記ボール循環路内に配
    列収容されて、前記第1のロッドに対する前記外筒の直
    線運動に併せて循環する複数のボールとを備えることを
    特徴とする請求項1ないし4いずれかに記載の一軸アク
    チュエータ。
  6. 【請求項6】 前記駆動手段は、電動モータと、この電
    動モータの駆動力を回転部材に伝達する動力伝達装置と
    を備えることを特徴とする請求項1ないし5いずれかに
    記載の一軸アクチュエータ。
  7. 【請求項7】 基台と揺動台との間に複数の一軸アクチ
    ュエータを架設し、該各一軸アクチュエータを選択的に
    伸縮して上記揺動台を搬送・位置決めする搬送・位置決
    め装置において、 前記一軸アクチュエータは、中空の回転部材と、この回
    転部材の両端に設けた一対のナットと、前記ナットの一
    方に螺合する第1のロッドと、前記ナットの他方に螺合
    する第2のロッドと、前記回転部材を回転する駆動手段
    と、前記駆動手段が前記第1のロッドの回りを回転する
    のを制限すると共に、前記駆動手段が前記第1のロッド
    に対して前記第1のロッドの軸線方向へ相対的に直線運
    動するのを許容する直線案内手段と、を備えることを特
    徴とする搬送・位置決め装置。
JP33245599A 1999-11-24 1999-11-24 一軸アクチュエータおよびこれを用いた搬送・位置決め装置 Expired - Lifetime JP4460092B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP33245599A JP4460092B2 (ja) 1999-11-24 1999-11-24 一軸アクチュエータおよびこれを用いた搬送・位置決め装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP33245599A JP4460092B2 (ja) 1999-11-24 1999-11-24 一軸アクチュエータおよびこれを用いた搬送・位置決め装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001146950A true JP2001146950A (ja) 2001-05-29
JP4460092B2 JP4460092B2 (ja) 2010-05-12

Family

ID=18255179

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP33245599A Expired - Lifetime JP4460092B2 (ja) 1999-11-24 1999-11-24 一軸アクチュエータおよびこれを用いた搬送・位置決め装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4460092B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008229816A (ja) * 2007-03-23 2008-10-02 Tokkyokiki Corp 位置決め基台
KR101013864B1 (ko) 2008-10-21 2011-02-14 현대자동차주식회사 병렬 로봇용 다단 신축 포드
CN108662109A (zh) * 2018-05-28 2018-10-16 浙江捷昌线性驱动科技股份有限公司 一种升降立柱

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103161903A (zh) * 2013-03-28 2013-06-19 拮泊(上海)自动化系统有限公司 两级丝杆联动装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008229816A (ja) * 2007-03-23 2008-10-02 Tokkyokiki Corp 位置決め基台
KR101013864B1 (ko) 2008-10-21 2011-02-14 현대자동차주식회사 병렬 로봇용 다단 신축 포드
CN108662109A (zh) * 2018-05-28 2018-10-16 浙江捷昌线性驱动科技股份有限公司 一种升降立柱

Also Published As

Publication number Publication date
JP4460092B2 (ja) 2010-05-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5885052A (en) Transferring apparatus and robot arm
JP4125513B2 (ja) 人型ロボットアーム
JPS61260994A (ja) ロボツト
US20110048159A1 (en) Two degree-of-freedom parallel manipulator
KR100625585B1 (ko) 로보트 암기구
US6464448B1 (en) Substrate transport apparatus
US9061415B2 (en) Prismatic/revolute orienting apparatus
JPS6116599B2 (ja)
JP7319645B2 (ja) ロボットアーム
JP2002154077A (ja) 人間型ロボットの腕構造
US4403907A (en) Cam-driven rotary pick-and-place assembly apparatus
JPH02129449A (ja) リニアアクチュエータ装置
JP2001146950A (ja) 一軸アクチュエータおよびこれを用いた搬送・位置決め装置
US20200009746A1 (en) Robotic forearms
JP2722345B2 (ja) 産業用ロボットの手首用2自由度駆動機構
JP3726130B2 (ja) バックラッシュクラッチおよびそれを具えたロボット用関節機構
CN105598996A (zh) 基于非完整约束的新型欠驱动机器人手腕装置
JPH0355206B2 (ja)
JP2000046140A (ja) 電動シリンダおよびパラレルリンクロボット
JP4571724B2 (ja) 一軸アクチュエータおよびこの一軸アクチュエータを用いた搬送・位置決め装置
JP7123445B2 (ja) 伸縮装置
US11402007B2 (en) Gearing and robot
TW201720600A (zh) 機械臂機構
JP2004017266A (ja) パラレルリンクマニピュレータ
KR100301949B1 (ko) 내부 볼 순환형 볼 스크루 및 이를 장착한 선형 액추에이터

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20061026

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090525

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090609

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090729

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100209

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100212

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4460092

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130219

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140219

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term