JP2001146915A - ディスク装置用流体軸受装置 - Google Patents

ディスク装置用流体軸受装置

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JP2001146915A
JP2001146915A JP32971599A JP32971599A JP2001146915A JP 2001146915 A JP2001146915 A JP 2001146915A JP 32971599 A JP32971599 A JP 32971599A JP 32971599 A JP32971599 A JP 32971599A JP 2001146915 A JP2001146915 A JP 2001146915A
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radial
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Ikunori Sakatani
郁紀 坂谷
Katsuhiko Tanaka
克彦 田中
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NSK Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】搭載するディスクの風損と軸受損失による発熱
を抑さえることができ、しかも軸受からの潤滑剤の飛散
がなく、且つ起動停止時に発生する摩耗粉が装置内へ流
出しない高速回転可能なディスク装置用流体軸受装置を
提供する。 【解決手段】スリーブ8が静止部材、これに挿入された
軸1を回転部材として、スリーブ8の内面にスラスト軸
受面9sと円筒状のラジアル軸受面8rとを設け、軸1
にはラジアル受面1rとスラスト受面1sを設けてい
る。相対するスラスト軸受面9sとスラスト受面1sと
でスラスト軸受Sを構成し、ラジアル軸受面八rとラジ
アル受面1rとの少なくとも一方に動圧発生用の溝を設
けてラジアル気体軸受Rを構成している。そして、スラ
スト軸受Sには空気などの気体が循環するための流通穴
4,5を開設し、経路の途中に設けたフィルタ3を経由
して空気などの気体を循環させる潤滑方式とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、情報機器,音響・
映像機器用の流体軸受装置に係り、特に、潤滑油による
外部汚染がなく、磁気ディスク装置や光ディスク装置等
に最適な耐久性と信頼性に優れた流体軸受装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】図5は、潤滑流体に油を用いた開発当初
のサーバー向け磁気ディスク装置(HDD)用流体軸受
装置の断面図である。この流体軸受装置は、固定部材で
ある軸100と回転部材であるスリーブ101とを備え
ている。軸100は上部にスラストプレート102を有
してベース103に立設されている。スリーブ101
は、中心部に円筒状穴104を有し、その円筒状穴10
4に軸100が挿入され、穴上部の拡大された段部の空
間に前記スラストプレート102が収納され、そのスラ
ストプレート102を覆うようにしてカバープレート1
06が取り付けられている。
【0003】スリーブ101は、円筒状穴104の内周
面にラジアル軸受面を有すると共に、穴上部のカバープ
レート106の平面にスラスト軸受面を有している。一
方、軸100は、外周面に前記ラジアル軸受面と微小す
き間を介して対向するラジアル受面を有すると共に、ス
ラストプレート102の平面に前記スラスト軸受面と微
小すき間を介して対向するスラスト受面を有する。そし
て、互いに対向するラジアル軸受面とラジアル受面との
少なくとも一方に動圧発生用の溝を設けてラジアル流体
軸受Rを構成し、一方、対向するスラスト軸受面とスラ
スト受面とでスラスト流体軸受Sを構成し、これらの両
流体軸受の軸受すき間に油などの潤滑剤が充填されてい
る。
【0004】スリーブ101の外周にはハブ107が一
体的に固着されており、ハブ107の外周に磁気ディス
クDが搭載されるようになっている。そして、ハブ10
7の内周に固定したロータ磁石108と、これに周面対
向に配設してベース103に固定されたステータ109
とで構成されるモータMにより、ハブ107がスリーブ
101と一体に回転駆動される。その回転で、スラスト
流体軸受S及びラジアル流体軸受Rに潤滑流体が自動的
に供給されてそれぞれに動圧が発生し、スリーブ101
と一体のハブ107が浮上して軸100に非接触で支承
される。
【0005】ここに、上記軸100の軸径は2.5〜5
mm、これに対しハブ107の外径は25mmで、軸径
とハブ外径との比すなわちd/Dの値が0.1〜0.2
の範囲になるように設計され、外径約84mmの磁気デ
ィスク(通称、3インチサイズディスク)を10枚搭載
するようにしていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、近年、
インターネット等の用途では、サーバー用HDDのデー
タ伝送速度を飛躍的に向上させるため、その軸受装置
(スピンドルモータ)の回転数は10000rpmを超
え、最近では15000rpmさらには20000rp
m以上の高速回転が要求されるようになってきている。
このような高速で回転するスピンドルモータの軸受に玉
軸受を使用すると、グリースの飛散を防止しつつ高速耐
久性を保証することが難しい。
【0007】一方、玉軸受に代えて図5に示すような油
潤滑の流体軸受を用いた場合は、軸受トルクの増大によ
る軸受損失が大きくなるという問題に加えて、回転によ
り油が飛散し潤滑不良をきたすことにより軸受が焼き付
く恐れがあるという問題が生じる。また、15000r
pmさらには20000rpmを超える高速回転になる
と、軸受損失のみでなく搭載するディスクの風損の増加
も大きく影響するため、装置全体の発熱を考慮したディ
スク装置用流体軸受装置の検討が必要となってきてい
る。
【0008】そこで本発明は、このような軸受装置の高
速化に伴う問題点に着目してなされたもので、高速回転
においても搭載するディスクの風損と軸受損失による発
熱を抑さえることができて、しかも軸受からの潤滑剤の
飛散がなく、且つ起動停止時に軸受部から発生する摩耗
粉の装置内への流出を防止するとともに、ディスクを搭
載するハブの外径と軸径との関係を最適化することによ
り高速回転時に必要な負荷容量を確保したディスク装置
用流体軸受装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1にかかる発明は、スリーブと、そのスリ
ーブの円筒状穴に挿入された軸とのいずれか一方が静止
部材、他方が回転部材であり、前記スリーブの内面にス
ラスト軸受面と円筒状のラジアル軸受面とを有し、前記
軸は前記ラジアル軸受面に対向するラジアル受面とスラ
スト軸受面に対向するスラスト受面とを有し、前記スラ
スト軸受面とスラスト受面とでスラスト軸受を構成し、
前記ラジアル軸受面とラジアル受面との少なくとも一方
に動圧発生用の溝を設けてラジアル軸受を構成したディ
スク装置用流体軸受装置であって、その動圧発生用の溝
の作用で空気やヘリウムガスなどの気体を循環させるた
めの流通穴が前記スラスト軸受を構成するスラスト軸受
面とスラスト受面とのいずれか一方に開口し、経路の途
中に設けたフィルタを経由して前記気体が前記スラスト
軸受および前記ラジアル軸受に循環する構成としたこと
を特徴としている。
【0010】また、請求項2に係る発明は、上記請求項
1に係る発明であるディスク装置用流体軸受装置におい
て、前記回転部材はディスクを搭載するハブを備え、軸
の外径dと当該ハブの外径Dとの比d/Dが0.5〜
0.8であることを特徴とする。また、請求項3に係る
発明は、上記請求項1又は請求項2に係る発明であるデ
ィスク装置用流体軸受装置において、動圧発生用の溝
は、スラスト軸受に向かって気体を圧送する非対称ヘリ
ングボーン状溝パターンを有するものとした。
【0011】また、請求項4に係る発明は、上記請求項
1ないし請求項3のいずれかに係る発明であるディスク
装置用流体軸受装置において、スラスト軸受面とスラス
ト受面とが静止時に接触する部分の少なくとも一方を凸
球面とし、その凸球面の高さを100μm以内とした。
また、請求項5に係る発明は、上記請求項1ないし請求
項4のいずれかに係る発明であるディスク装置用流体軸
受装置において、スラスト軸受面,スラスト受面,ラジ
アル軸受面,ラジアル受面の少なくとも一つが、固体潤
滑膜によりコーティングされていることを特徴とする。
【0012】更に、請求項6に係る発明は、上記請求項
1ないし請求項5のいずれかに係る発明であるディスク
装置用流体軸受装置において、静止部材と回転部材との
少なくとも一方に磁石を設け、他方に磁石または磁性体
を設けて、それらの両部材の間に軸方向の磁気吸引力を
発生させたことを特徴とする。そして、請求項7に係る
発明は、上記請求項1ないし請求項6のいずれかに係る
発明であるディスク装置用流体軸受装置において、搭載
するディスクの外径が65mm(2.5インチ)サイズ
以下である。
【0013】本発明のディスク装置用流体軸受装置は、
潤滑流体として、空気やヘリウムガスなどの気体を使用
し、しかもその気体潤滑流体を非対称ヘリングボーン状
動圧発生用の溝の作用でスラスト軸受およびラジアル軸
受に循環させているため、高速回転でも軸受損失が小さ
く、運転中の装置の発熱を低く押さえることができる。
また、潤滑剤に油を使用しないので、HDDの装置内部
を油で汚染することがない。また、油の飛散による潤滑
剤の枯渇の恐れがないので、高速回転においてもほぼ半
永久的な耐久性を有する。しかも、フィルタを通すこと
により、起動停止時に軸受部から発生するわずかな磨耗
粉は捕捉除去されて装置内への流出が防止される。
【0014】また、軸径dとハブ外径dとの比を0.5
〜0.8としたことにより、高速回転中に必要なラジア
ル及びアキシアル負荷容量を確保できる(請求項1〜
3)。スラスト軸受面とスラスト受面との一方を凸球面
としたことで、起動トルクが小さくなると共に摩耗粉の
発生も少なくなる。さらに、その凸球面の高さを100
μm以内とすれば、エアーハンマ現象の発生が抑制され
る(請求項4)。
【0015】また、スラスト軸受面,スラスト受面,ラ
ジアル軸受面,ラジアル受面の少なくとも一つを、固体
潤滑膜によりコーティングすると、起動停止時の摺動性
が向上する(請求項5)。また、静止部材と回転部材と
の間に軸方向の磁気吸引力を発生させることで、回転部
材の抜けが防止できる(請求項6)。
【0016】そして、本発明のディスク装置用流体軸受
装置は、搭載するディスクの外径を65mm(2.5イ
ンチ)サイズ以下に規制することにより、15000r
pm〜20000rpmという高速回転における軸受損
失及びディスク風損を、目標レベル以下に維持できる
(請求項7)。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。図1は本発明のディスク装置用流
体軸受装置の第1の実施形態の断面図である。先ず構成
を説明すると、軸1は、中心部に穴2を有する円筒体
で、その穴2の上部にはフィルタ3が内設されると共
に、穴2の下端部には流通穴4が設けられて軸外部に開
口している。軸1の上端部はカップ状に形成したハブ6
の内面に圧入などの手段で一体に固着され、軸1とハブ
6とで回転部材を構成している。上記穴2はハブ6の上
部に設けた流通穴5を介して軸受装置の外に通じてい
る。その軸1の外周面はラジアル受面1rとされ、軸受
1の下端面はスラスト受面1sとされている。
【0018】一方、ベース7の中心部に、円筒状のスリ
ーブ8が立設されて固定部材を構成している。スリーブ
8の上端は開口し、下端部はベース7に固着して取り付
けてあるスラスト板9で塞がれていて、そのスラスト板
9の上面(内面)がスラスト軸受面9sとされ、そのス
ラスト軸受面9sの中央部に凸球面11が突設されてい
る。スリーブ8の内周面はラジアル軸受面8rとされ、
スリーブ上部の開口から挿入された軸1の外周面である
ラジアル受面1rと軸受すき間を介して対向している。
また、軸受1の下端面であるスラスト受面1sは、スラ
スト軸受面9sの凸球面11に当接して支承されてお
り、この停止中の状態では、軸1の下端部にある流通穴
4が凸球面11で塞がれている。
【0019】凸球面11は、軸1とハブ6とからなる回
転部材を球面で支承することにより、回転部材の起動ト
ルクを小さくするとともに、スラスト受面1sとスラス
ト軸受面9sとの間の空間に形成された空気室12から
流通穴4に流れ込む空気の流れを絞る圧力調整機能を持
っている。当該凸球面11の平面からの突出量は100
μm以下が望ましく、できれば50μm以下がより好ま
しい凸球面11の突出量が大き過ぎると、空気室12
の空間体積が必要以上に大きくなり、そのためエアーハ
ンマ現象(軸方向に自励振動する現象)が出やすくな
る。なお、スラスト軸受面9sの中央部のみを凸球面1
1として突出させる代わりに、スラスト軸受面9s全体
を凸球面としても良い。また、凸球面11は、軸1の端
面に設けてもよい。
【0020】上記スラスト受面1sとスラスト軸受面9
sとでスラスト流体軸受Sが構成されている。また、ラ
ジアル受面1rとラジアル軸受面8rとでラジアル流体
軸受Rが構成されて、そのラジアル受面1rとラジアル
軸受面8rとの少なくとも一方に図示されない動圧発生
用の溝が加工され、ラジアル流体軸受Rが構成されてい
る。この実施形態では、スリーブ8の内径のラジアル軸
受面8rに非対称ヘリングボーン状の動圧発生用の溝を
有し、その溝パターンは、スラスト軸受Sに向かって気
体を圧送するべく上側の方が長い「くの字」状の非対称
溝にされている。このため、一方向のスパイラル状の溝
に比べてラジアル負荷容量を大きくできる。
【0021】前記ハブ6の外周面にはディスク13が搭
載される。また、ハブ6の内周面の下部にはロータ磁石
14が固定され、これに周面対向するステータ16がベ
ース7に固定されてモータMが構成されている。なお、
この駆動モータMのロータ磁石14とステータ16との
軸方向の相対位置をわずかにずらすことにより軸方向に
磁気吸引力を作用させるようにして、装置を倒置しても
抜けないようにすることもできる。
【0022】本発明にあっては、高速回転での使用に伴
い必要とされるラジアル及びアキシアル負荷容量を確保
するために、軸1の外径dとハブ6の外径Dとの比d/
Dを0.5〜0.8に設定している。d/Dが0.5未
満では当該負荷容量が不足する。一方、d/Dが0.8
を超えると、強度上必要なハブの半径方向の肉厚が確保
できない。
【0023】ここで、高速回転に対し対応可能な本実施
の形態における、構成部材の材質及び熱膨張の影響の緩
和について述べると、軸1及びスリーブ8は加工の容易
なアルミ合金材を使用している。そして、軸1に固着す
るハブ6には、使用時の温度の影響によりディスク13
がずれるのを防ぐために、熱膨張係数が搭載するディス
クとほぼ等しい材料を使用するものとする。例えば、デ
ィスク13に熱膨張係数が約10×10-6/Kのガラス
を使用した場合は、ハブ6にはSUS430等のフェラ
イト系のステンレス鋼を使用することが好ましい。ハブ
13と軸1との間は、圧入, 圧入とねじ止め併用, 圧入
と接着併用, 焼きばめ等のいずれかの手段で固着してい
る。このようにして、はめあい部のすきまがないように
組み立てると、回転中の温度変化があっても回転中心に
対してディスク13の位置がずれないから、回転中の釣
り合いが変化することがなく、従って回転時の振動変化
を防止することができる。
【0024】なお、軸1の外面即ちラジアル受面1r及
びスラスト受面1sには、起動停止時の摺動性を向上す
るために樹脂など固体潤滑膜のコーティングを施しても
よい。また、スリーブ8の内周面即ちラジアル軸受面8
rはアルミ合金のままでもよいが、DLC膜のコーティ
ングやアルマイト処理などの表面硬化処理を施して摺動
性を向上させると、摩耗が抑制できて起動停止耐久性が
向上する。
【0025】また、本実施の形態では軸1とハブ6とを
別体の部品としているが、これを一体で構成してもよ
い。また、スリーブ8とスラスト板9も別体とせずに一
体で構成してもよく、更にスリーブ8をスリーブ部分と
ステータ16を固定するためのベース7の部分との2部
品で構成するなど、適宜変更して実施してもよい。この
ような場合には、各部品の材質は熱膨張係数の違いによ
る軸受すきま変化や加工の容易さを考えて適切な材質を
選定する。
【0026】次に作用を述べる。以上のように構成した
流体軸受装置にあっては、ステータ16のコイルに通電
して、回転部を構成する軸1及びこれと一体のハブ6を
回転させると、ラジアル流体軸受Rの非対称パターンを
有するラジアル動圧発生用の溝のポンピング作用によっ
て、空気などの気体が軸1の下端の空気室12に送り込
まれる。その結果、空気室12の圧力は徐々に高くな
り、回転部は浮上してスリーブ8に非接触で支持され
る。すると、軸1の下端に設けられた流通穴4から空気
が軸1の穴2内に流れ込み、流通穴が絞りとして機能す
ることにより、空気室12内の圧力と回転部の自重とが
釣り合うように圧力が自己調整される。なお流通穴4か
ら流出した空気は、軸1の穴2の内部に設けたフィルタ
3を通過することで摩耗粉等の異物が除去され、ハブ6
上部の流通穴5から軸受装置の外に放出され、ディスク
13の外周を通過してラジアル流体軸受Rの入り口近傍
に戻される。そのため、ラジアル及びスラスト流体軸受
R,Sの部分には、常に清浄な空気が供給されることに
なり、異物による軸受の損傷を防ぐことができる。この
ように、本発明の流体軸受装置では、潤滑流体として空
気やヘリウムガスなどの気体を使用するから、油の飛散
による潤滑切れは発生せず、高速回転においてもほぼ半
永久的な連続耐久性を得ることができる。また、HDD
の装置内部やディスク13が汚損されることもない。
【0027】また、高速回転中は回転部材を気体軸受で
支承するので軸受トルクが小さく、装置全体の損失を小
さくすることができて、高速回転においても装置の発熱
を低く押さえることができる。また、密度の小さいヘリ
ウムガスを用いると、ディスク13の風損を小さくでき
る。また、軸径とハブ外径との比d/Dを0.5〜0.
8の範囲に設定しているから、高速回転に必要なラジア
ル及びアキシアル負荷容量が確保できる。
【0028】また、軸1及びスリーブ8の材料にアルミ
合金を用いているので、加工が容易である。また、ハブ
6と軸1とをすき間なく一体に固着したため、回転中に
温度が変化してもディスク位置が回転中心からずれるこ
とがなく、振動変化がない。図2に本発明の第2の実施
の形態を示す。これは、倒置状態(図示の天地が逆)で
使用することもできるように、回転部材と静止部材との
間に磁気吸引力を作用させた形態である。なお、第1の
実施の形態と同一または相当部分には同一の符号を付し
てある。
【0029】この実施の形態は、スリ一ブ8の外周面
に、2枚の軟鉄板22で挟んだ吸引磁石21が固定して
配置されている。一方、ハブ6の内周面には、それらの
軟鉄板22の外周面と若干のすき間を介して対向する突
起23が突設されている。ハブ6の中心軸はスリーブ8
の中心軸と一致し、両者21,23の間の磁気吸引力は
径方向全周において釣り合いバランスしている。且つ吸
引磁石21とハブ内周の突起23との間には軸方向のず
れもない状態(初期の状態)においては、両者21,2
3の間に軸方向の磁気吸引力は作用しない。しかし、外
部負荷により回転部材が移動してハブ6とスリーブ8と
の軸方向の相対位置がずれたときには、そのずれを補正
する方向に磁気吸引力が作用して、倒置状態でも回転部
材が静止部材より抜け落ちることがない。
【0030】また、流体軸受装置は、作動中、静止部材
と回転部材とが非接触となることから電気的に絶縁され
て、静電気がたまり易い。これを放置すると悪影響を受
けるため静電気を逃がす必要がある。この実施の形態
は、軸1の上端に円筒状の凹部26を設けてあり、その
凹部26内にリング状の磁石27を嵌め込むと共に導電
性流体28が注入されて、磁力で保持されている。そし
て、保持された導電性磁性流体28に接触させた導通ピ
ン(触針)29が、ケース31に固定されて導通状態に
なっており、これによって静電気を逃がすようにしてい
る。
【0031】なお、この実施の形態とは逆に、導通ピン
29を回転部材側に設け、導電性磁性流体28の保持機
構を静止部材側に設けると、回転中の遠心力により導電
性磁性流体28が飛散する恐れがない。また、静電気を
逃がすための手段としては、図2の実施の形態に限定さ
れることはなく、例えば回転部材又は静止部材のいずれ
か一方に取り付けた円筒状の導通ピンと、その導通ピン
と回転自在にはめ合わされた中空状の相手部材との間の
微小すき間に導電性流体を表面張力で保持させ、その導
電性流体を介して静電気を逃がすようにしてもよい。さ
らに、回転中の導電性流体の保持力を高めるために、微
小すき間を介して対向する導通ピンの外周面と中空状の
相手部材の内周面の少なくとも一方に動圧発生用の溝を
設けてもよい。また、導電性流体の代わりに水銀を用い
てもよい。
【0032】また、この第2の実施の形態は、ベース7
の上面に抜け止め部材32を取り付けてあり、これをハ
ブ6の外周面に設けられた抜け止め用溝33に係合させ
ることにより、輸送中に外部衝撃により軸1及びハブ6
等の回転部材がスリーブ8から抜けることを防止してい
る。なお、軸1の上部に静電気防止用の導電性磁性流体
28の保持機構を設けたことから、フィルタ3及び流通
穴4を下方に移し、軸1を支承するスラスト板9に設け
ている。従って、ハブ6が回転すると、ラジアル軸受R
からスラスト軸受Sに向かって圧送された気体は、スラ
スト板9に突設されている凸球面11の頂部に開口する
圧力自己調整用の流通穴4を経てフィルタ3を通って、
ベース7に取り付けた底蓋34との間の空間36に至
り、ベース7に開設された流通穴37から抜けてラジア
ル軸受Rに戻り循環する。
【0033】その他の構成及び作用・効果は第1の実施
の形態とほぼ同様である。図3に本発明の第3の実施の
形態を示す。なお、第1の実施の形態と同一または相当
部分には同一の符号を付してある。この第3の実施の形
態は、軸1Aが固定部材、スリーブ8Aが回転部材であ
る。すなわち、円筒状のスリーブ8Aとスラスト板9A
とを一体に結合して逆カップ状に形成し、その外周に円
筒状のハブ6Aを一体に固着して回転部材が構成されて
いる。凸球面11はスラスト板9Aの下面(スラスト軸
受面9As)に突出して形成され、ベース7に固着して
取り付けた軸1Aの上面(スラスト受面1As)に対向
している。スラスト流体軸受Sを構成するスラスト受面
1Asとスラスト軸受面9Asとの間に空気室12が形
成されている。そして、回転するスラスト板9Aの下面
であるスラスト軸受面9Asに、環状の溝37を設けて
これに永久磁石38が埋め込まれ、一方、これに対向す
る軸1Aの上端面であるスラスト受面1Asに、磁性体
39が埋め込まれていて、両者間に働く磁気吸引力の作
用で、固定部材である軸1Aからの回転部材の抜けを防
止する力の増大を図っている。軸1Aの外周面のラジア
ル受面1Arには、下側が長い「くの字」状の非対称動
圧発生用の溝が形成されており、スリーブ8Aに内周面
のラジアル軸受面8Arと対向してラジアル流体軸受R
を構成している。
【0034】この場合は、ハブ6Aが回転すると、潤滑
気体はラジアル軸受Rの非対称動圧溝のポンピング作用
で、上方のスラスト軸受Sに向かって圧送され、空気室
12の圧力を高めて回転部材を浮上させる。そして、軸
1Aの中心穴2の頂部に開口する圧力調整の流通穴4か
らフィルタ3,流通穴5を抜け、ラジアル軸受Rの入り
口近傍に流出して循環する。
【0035】この第3の実施の形態の場合は、ハブ6A
には、搭載するガラスディスク13の熱膨張係数に合わ
せたSUS430系ステンレス鋼を用い、スリーブ8A
には動圧発生用の溝加工がし易いアルミ合金を用いてい
る。この場合、材料が異なるハブ6Aとスリーブ8Aと
の熱膨張係数の違いにより、スリーブ8Aの内径面(ラ
ジアル軸受面8Ar)とアルミ合金の軸1Aの外径面
(ラジアル受面1Ar)との軸受すき間の変化するのを
防ぐために、ハブ6Aとスリーブ8Aとの固着部Kを、
ラジアル軸受部Rと重ならないように軸方向にずらし、
ラジアル軸受部Rの裏面側とハブ6Aとの間に空間41
を設けている。
【0036】そのため、ハブ6Aとスリーブ8Aとの熱
膨張係数が異なっていてもその影響は両部材の上部の固
着部分Kに限定されて、その下方のラジアル流体軸受R
の部分までは及ばない。よって、ディスク13がガラス
製の場合に、ハブ6Aにフェライト系ステンレスを使用
しても、スリーブ8Aにアルミ合金を使用することが容
易にできる利点がある。また、ハブ6Aとディスク13
の熱膨張係数がほぼ等しいため、温度が変化した場合の
中心の移動を防ぐことができ、温度が変化した場合の回
転部の動的不釣り合い量の変化を防止することができ
る。
【0037】上記の実施形態と違って、スリーブ8Aと
ハブ6Aを一体のSUS430系ステンレス鋼で形成
し、その軸受面あるいは全面をニッケルメッキやクロム
メッキ等で硬化処理するようにしてもよい。その場合、
軸1Aにはスリーブ8A及びハブ6Aと熱膨張係数のほ
ぼ等しいSUS420あるいはSUS430系ステンレ
ス鋼を用い、その軸受面あるいは全面を固体潤滑膜でコ
ーティングするのが望ましい。
【0038】なお、上記第1〜第3の各実施の形態にお
いて、その軸受面に薄く油を塗布しておき、起動停止時
の摺動性を改善するようにしてもよい。続いて、ディス
ク装置用流体軸受装置全体の発熱を抑えるために、搭載
するディスクの径及び枚数が損失に及ぼす影響を検討し
た結果を、図4を参照しつつ説明する。
【0039】現行の回転数10000rpmのディスク
装置は、スピンドルモータに玉軸受を用い、ディスク外
径3インチサイズ(外径約84mm)のディスクを10
枚搭載している。このときの損失(軸受損失+ディスク
風損)を基準に15000rpmのディスク装置を検討
してみる。まず、現行損失の2倍以下を達成するディス
ク装置を目標として考えると、通称3インチサイズ(直
径約84mm)のディスク外径の場合、油流体軸受及び
空気流体軸受のいずれも当該目標は達成できない。次に
ディスク外径2.5インチサイズ( 直径約65mm),
5枚の搭載を考えると、スピンドルモータに玉軸受を使
うと目標の2倍をわずかに超える。しかし、空気流体軸
受を用いると目標損失の2倍以下を達成できることがわ
かる。さらに、この場合、搭載するディスク枚数を3枚
以下にすれば、現行の損失とほぼ同じ損失レベルを達成
できることがわかる。
【0040】搭載するディスク外径を小さくすること
は、ディスクの自重が軽くなり回転部全体の重量を小さ
くできるので、空気流体軸受の負荷容量の観点からも好
ましい。なお、ディスク外径2.5インチサイズ(約6
5mm)を用いる際のディスクの内径寸法については、
次のようにする。すなわち、高速回転に必要な駆動トル
クを確保するために、モータの占める空間体積を大きく
することが必要であるから、ディスクの内径寸法は従来
の2.5インチサイズのスピンドルモータのハブ外径寸
法である直径20mmではなく、3.5インチサイズの
ハブ外径寸法である直径25mmとすることが望まし
い。
【0041】もちろんディスク外径が小さいほど風損を
小さくできるので、将来20000rpmを超えて高速
化するには、2.5インチサイズのディスク外径よりも
さらに小さくすることが望ましい。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係るディ
スク装置用流体軸受装置よれば、高速回転時の搭載ディ
スクの風損が少なく、しかも潤滑流体に空気やヘリウム
ガスなどの気体を使用しているため軸受トルクが小さい
ので、高速回転においても装置の発熱を低く押さえるこ
とができる。
【0043】また、軸径dとハブ外径Dとの比を0.5
〜0.8としているため、回転中に必要な負荷容量を確
保できる。また、油を使用しないので、油の飛散による
潤滑剤の枯渇の恐れがなく、高速回転においてもほぼ半
永久的な耐久性を有するとともに、HDDの装置内部を
油で汚染することもない。
【0044】さらに、起動停止時に発生するわずかな摩
耗粉は、流通経路の途中に設けたフィルタで捕捉除去さ
れるので、軸受部から発生する摩耗紛が装置内へ流出す
る不具合が防止される等の種々の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の断面図である。
【図2】本発明の第2の実施の形態の断面図である。
【図3】本発明の第3の実施の形態の断面図である。
【図4】高速回転において、搭載ディスクの径及び枚数
が軸受損失に及ぼす影響を示したグラフである。
【図5】従来のディスク装置用流体軸受装置の断面図で
ある。
【符号の説明】
1 軸 1r ラジアル受面 1s スラスト受面 3 フィルタ 4 流通穴 5 流通穴 6 ハブ 8 スリーブ 8r ラジアル軸受面 9 スラスト板 9s スラスト軸受面 11 凸球面 13 ディスク 21,38 磁石 39 磁性体 R ラジアル流体軸受 S スラスト流体軸受

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スリーブと、そのスリーブの円筒状穴に
    挿入された軸とのいずれか一方が静止部材、他方が回転
    部材であり、前記スリーブの内面にスラスト軸受面と円
    筒状のラジアル軸受面とを有し、前記軸は前記ラジアル
    軸受面に対向するラジアル受面とスラスト軸受面に対向
    するスラスト受面とを有し、前記スラスト軸受面とスラ
    スト受面とでスラスト軸受を構成し、前記ラジアル軸受
    面とラジアル受面との少なくとも一方に動圧発生用の溝
    を設けてラジアル軸受を構成した軸受装置であって、 前記動圧発生用の溝の作用で空気やヘリウムガスなどの
    気体を循環させるための流通穴が前記スラスト軸受を構
    成するスラスト軸受面とスラスト受面とのいずれか一方
    に開口し、経路の途中に設けたフィルタを経由して前記
    気体が前記スラスト軸受および前記ラジアル軸受に循環
    する構成としたことを特徴とするディスク装置用流体軸
    受装置。
  2. 【請求項2】 前記回転部材はディスクを搭載するハブ
    を備え、前記軸の外径dと当該ハブの外径Dとの比d/
    Dが0.5〜0.8である請求項1記載のディスク装置
    用流体軸受装置。
  3. 【請求項3】 前記動圧発生用の溝は、スラスト軸受に
    向かって気体を圧送する非対称ヘリングボーン状溝パタ
    ーンを有する請求項1または2記載のディスク装置用流
    体軸受装置。
  4. 【請求項4】 前記スラスト軸受面とスラスト受面とが
    静止時に接触する部分の少なくとも一方を凸球面とし、
    その凸球面の高さを100μm以内とした請求項1ない
    し3のいずれかに記載のディスク装置用流体軸受装置。
  5. 【請求項5】 前記スラスト軸受面,スラスト受面,ラ
    ジアル軸受面,ラジアル受面の少なくとも一つが、固体
    潤滑膜によりコーティングされている請求項1ないし4
    記載のいずれかにディスク装置用流体軸受装置。
  6. 【請求項6】 前記静止部材と前記回転部材との少なく
    とも一方に磁石を設け、他方に磁石または磁性体を設け
    て、それらの両部材の間に軸方向の磁気吸引力を発生さ
    せたことを特徴とする請求項1ないし5記載のいずれか
    にディスク装置用流体軸受装置。
  7. 【請求項7】 搭載するディスクの外径が65mm
    (2.5インチ)サイズ以下である請求項1ないし6記
    載のいずれかにディスク装置用流体軸受装置。
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