JP2001146680A - 繊維用仕上げ剤組成物 - Google Patents

繊維用仕上げ剤組成物

Info

Publication number
JP2001146680A
JP2001146680A JP33024499A JP33024499A JP2001146680A JP 2001146680 A JP2001146680 A JP 2001146680A JP 33024499 A JP33024499 A JP 33024499A JP 33024499 A JP33024499 A JP 33024499A JP 2001146680 A JP2001146680 A JP 2001146680A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
skin
oil
component
weight
fibers
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP33024499A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4568892B2 (ja
Inventor
Toshiyuki Murakami
敏行 村上
Hiroaki Noritsugi
宏明 乗次
Shiho Ozaki
志保 尾崎
Satoru Hashimoto
悟 橋本
Takashi Kaneoka
隆 金岡
Toshiaki Ai
敏彰 阿井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
FUKUSUKE CORP
Bayer Ltd
Nippon Surfactant Industries Co Ltd
Original Assignee
FUKUSUKE CORP
Bayer Ltd
Nippon Surfactant Industries Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by FUKUSUKE CORP, Bayer Ltd, Nippon Surfactant Industries Co Ltd filed Critical FUKUSUKE CORP
Priority to JP33024499A priority Critical patent/JP4568892B2/ja
Publication of JP2001146680A publication Critical patent/JP2001146680A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4568892B2 publication Critical patent/JP4568892B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Treatments For Attaching Organic Compounds To Fibrous Goods (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 繊維製品に対して、着用時の優れたスキンケ
ア効果を付与できる仕上げ剤組成物を提供する。 【解決手段】 分子中に、1個以上の直鎖及び/又は分
岐鎖の長鎖アルキル基又は長鎖アルケニル基と、2個以
上の水酸基と、1個以上のアミド基とを有する非イオン
系両親媒性物質及び/又はそれらの水酸基にフォスファ
チジルコリン残基が結合した誘導体を必須成分として含
有する繊維用仕上げ剤組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、繊維用仕上げ剤組
成物に関する。更には、スキンケア効果の高い繊維用仕
上げ剤に関する。本発明の繊維用仕上げ剤組成物で加工
した繊維製品は、着用時、皮膚の保湿性を向上させ、特
に、敏感肌、皮膚疾患患者向け衣料品の製造に好適に使
用できる。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】皮膚、
角質は、身体の最表層に位置し、外界から生体内への、
種々の刺激や細菌等の進入を防御し、かつ、体内の成分
や水分の損失、蒸散を防ぐ等の機能を有している。この
ような角質の保護効果(バリヤー機能)は、皮膚生理機
能を恒常的に保つのに重要である。このバリヤー機能
は、種々の内的要因、あるいは、外的刺激等により、そ
の機能が低下し、皮膚に炎症を生じたり、肌荒れや皮膚
の老化を助長したり、又、種々の皮膚疾患を引き起こす
原因となる。
【0003】そこで、一般に、これらの皮膚のトラブル
を防止あるいは改善し、皮膚の生理機能を恒常的に保つ
ために(以下、スキンケア効果とする)、動・植物油、
合成油等の油相成分、及び、保湿剤、抗炎症剤、細胞賦
活剤、皮膚栄養剤、活性酸素除去剤等の薬効成分を配合
した化粧料や皮膚外用剤が広く使用されている。
【0004】近年、繊維製品の仕上げ加工において、化
粧品に使用される上記成分を主成分とした仕上げ剤で繊
維を加工し、着用時、皮膚との摩擦により、それら成分
が皮膚に移行することで、化粧料や皮膚外用剤と同様の
スキンケア効果を期待した特殊加工法や特殊加工繊維素
材が開発されている。具体的には、天然保湿因子である
ピロリドンカルボン酸を綿に付与したスキンケア素材、
抗炎症作用を有するアロエ抽出物を付与したスキンケア
素材(加工技術 Vol.34, No.6, 1999, 353-356)が、
開示されている。
【0005】又、化粧品用の油相成分の応用としては、
化粧品に天然油相成分として広く使用されているスクワ
ランを主成分としたスキンケア仕上げ剤(加工技術 Vo
l.34, No.5, 1999, 322-325)が、又、動・植物抽出物
の応用例としては、保湿効果のあるトレメラエキスや、
コラーゲン産生促進効果のあるブンエキス、レイシエキ
スを使用したスキンケア加工剤、及び加工技術が、それ
ぞれ開示されている(加工技術 Vol.34, No.4, 1999,
259-264)。
【0006】同様に、抗炎症剤であるグリチルリチン酸
及びその塩やグリチルレチン酸及びその塩並びにこれら
の誘導体を繊維上に定着させる仕上げ加工が(特願平8-
288115号)、又、消炎作用及び又は鎮痛作用を有する疎
水性生理活性物質を、マイクロカプセル化して、繊維上
に定着させる加工が(特願平9-189251号)、それぞれ、
開示されている。また、ピロリドンカルボン酸塩や尿素
のような保湿成分を配合して肌荒れを改善することや、
脂肪酸アマイドやシリコーンのような油性成分を配合し
て皮膚の水分の蒸散を防止することも行われている。
【0007】しかしながら、これらの技術によっても肌
荒れ改善効果は十分ではなく、その改善が望まれてい
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、分子中に、1
個以上の直鎖及び/又は分岐鎖の長鎖アルキル基又は長
鎖アルケニル基と、2個以上の水酸基と、1個以上のア
ミド基とを有する非イオン系両親媒性物質及び/又はそ
れらの水酸基にフォスファチジルコリン残基が結合した
誘導体〔以下(A)成分という〕を必須成分として含有
することを特徴とする繊維用仕上げ剤組成物、並びに該
繊維用仕上げ剤組成物を繊維製品に付与することからな
る繊維製品の仕上げ加工方法に関する。(A)成分にお
ける長鎖アルキル基又はアルケニル基の炭素数は4〜2
2、特に10〜22が好ましい。
【0009】
【発明の実施の形態】(A)成分 本発明の(A)成分の非イオン系両親媒性物質として
は、構造中に親水基を含み、単独では水に分散もしくは
溶解しないが、親水基を有するために構造中に水分を保
持できるものが好ましい。具体的には、水酸基を2個以
上有する長鎖アミノアルコールに脂肪酸がアマイド結合
した物質、更に該物質の水酸基にホスファチジルコリン
残基が結合した物質が挙げられる。これらには、還元糖
末端を有する単糖類及び又は多糖類が、上記の物質の水
酸基に結合した糖誘導体も含まれる。上記の物質は、具
体的には、天然物としては、人皮膚中に存在し、細胞間
脂質の構成成分である、セラミドが挙げられる。これら
は、長鎖アミノアルコールであるスフィンゴシンに脂肪
酸がアマイド結合したものである。セラミドは、皮膚中
においては、皮膚の基底層から角質層に細胞が移行する
際に、セレブロシド(糖セラミド、スフィンゴ糖脂質)
がセレブロシダーゼにより変性を受け生成され、角質中
に蓄積される。セラミドは、細胞間脂質の重要な構成成
分で、角質層のバリヤー機能、水分保持機能に関与して
いる。人皮膚中には、セラミドIからVIまでの、6系統
の構造の異なるセラミド類の存在が確認されている(Se
minars in Dermatology, 11, 106, 1992)。皮膚の老化
や皮膚疾患と角質中に存在するセラミドの組成変化の関
係については、文献により具体的に示されている。具体
的には、皮膚の老化や疾患により、角質中のセラミドの
含有量が低下すること(J.Invest. Dermatol., 96, 52
3, 1991)、角化症、アトピー性皮膚炎において、セラ
ミドIが減少していること(J. Invest. Dermatol., 9
0, 350, 1988、 Arch. Dermatol. Res., 283, 219, 199
1)等が知られている。
【0010】本発明に使用できるセラミド類としては、
酵母を利用して生成したセラミド、植物由来のセラミド
等が好適である(フレグランスジャーナル, 23, 1, 81,
1995)これらのうち、酵母による生成法では、人皮膚
に存在するセラミドと同一の構造をもつセラミドが得ら
れ、それらセラミドの皮膚の肌荒れ改善効果が、報告さ
れている(Gist-brocades社、商品説明書)。
【0011】又、セラミドに、フォスファチジルコリン
残基が結合した、スフィンゴ脂質、及び又は、還元糖末
端を有する単糖、及び又は、多糖類が結合した、スフィ
ンゴ糖脂質、糖セラミドも、好適に使用できる。
【0012】本発明に好適に供せられるセラミド類は、
化学合成によっても得られる。具体的には、長鎖アルキ
ルグリシジルエーテルにモノエタノールアミンを反応さ
せ、長鎖アルキルアミノアルコールを得て、更に、それ
らのアミノ基に脂肪酸を反応させ、アマイドとすること
で得られる(特開平9-278732号、特開平10-168047
号)。これら、化学合成により得られた擬似セラミド類
も、同様の荒れ肌改善効果が、実証されている(J. Inv
est. Dermatol., 96, 845, 1991)。
【0013】又、合成擬似セラミドに、フォスファチジ
ルコリン残基が結合した、合成擬似スフィンゴ脂質、及
び又は、還元糖末端を有する単糖、及び又は、多糖類が
結合した、合成擬似スフィンゴ糖脂質、合成擬似糖セラ
ミドも、好適に使用できる。
【0014】本発明の繊維用仕上げ剤組成物は、更に、
(B)動物油及び/又は植物油、(C)抗炎症剤、
(D)乳化剤、並びに(E)水及び/又は水溶性溶媒を
含有することが好ましい。これらの成分について以下に
説明する。
【0015】(B)成分 本発明の(B)成分である、動物油、植物油としては、
具体的に、下記のものが挙げられる。
【0016】動物油としては、スクアレン及びスクアラ
ン等の炭化水素油、牛脂、馬油、ミンク油及び卵黄脂肪
油等のエステル油等が挙げられる。これらの中で、特
に、スクワレン、スクワランが好適である。スクワレン
は、深海サメの肝油中に存在する炭化水素油であり、ス
クワランとはスクアレンの水素添加物ある。これらは動
物由来であるので、生体適合性及び安全性の面で、特に
好ましい。又、スクアランは、不飽和油であるスクアレ
ンの水素添加物であるので、酸化安定性に優れる。
【0017】また植物油としては、アボガド油、オリー
ブ油、ゴマ油、コメヌカ油、トウモロコシ胚芽油、小麦
胚芽油、サフラワー油、ダイズ油、トウモロコシ油、ナ
タネ油、パーム油、ククイナッツ油、マカデミアナッツ
油、月見草油等のトリグリセライド、ホホバ油等のロウ
エステルが挙げられる。同様に、オリーブオイルの不ケ
ン化物中に存在する炭化水素油である、植物起源のオリ
ーブスクワレンおよびオリーブスクワランも、好適に使
用できる。
【0018】さらには、上記した動物油や植物油のうち
エステル油を、低級アルコール又は高級アルコールとエ
ステル交換を行い、アルコール脂肪酸エステルとした油
も好適に使用できる。具体的には、オレイン酸エチル、
オレイン酸オレイルなどのアルコール脂肪酸エステル等
が挙げられる。
【0019】これらの動・植物油のうち構造中に不飽和
結合を多く含むもの、具体的には、動物油では、スクワ
レン、卵黄脂肪油等、植物油では、オリーブスクワレ
ン、ククイナッツ油、マカデミアナッツ油、月見草油、
ローズヒップ油等は、酸化に対して不安定であるので、
抗酸化剤を添加することで、本発明に、好適に使用でき
る。好ましい抗酸化剤としては、ビタミンE類、ビタミ
ンA類、ブチルヒドロキシアニソール、p−ヒドロキシ
アニソール、ジブチルヒドロキシトルエン、没食子酸プ
ロピル、パルミチン酸アスコルビル、ステアリン酸アス
コルビル等の油溶性抗酸化剤、アスコルビン酸、カテキ
ン類、エリソルビン酸、エリソルビン酸ナトリウム等の
水溶性抗酸化剤が挙げられる。これらの抗酸化剤は、仕
上げ剤の調製において、動・植物油成分と混合して、あ
るいは、使用する水に予め溶解しておいて、使用するこ
とができる。
【0020】(C)成分 (C)成分の抗炎症剤としては、具体的に、下記のもの
が挙げられる。抗炎症剤とは、皮膚に対する外界からの
刺激による炎症を防止あるいは鎮静化し、皮膚本来の働
きを保つために配合するものであり、アミノカプロン
酸、トラネキサム酸等のアミノ酸、グリチルリチン酸及
びその塩、β−グリチルレチン酸及びその塩、β−グリ
チルレチン酸ステアリル、塩化リゾチーム、グアイアズ
レン、ハイドロコルチゾン及び副腎皮質ホルモン、ビタ
ミンA、E、ビタミンD等のビタミン類、アラントイ
ン、インドメタシン、γ−オリザノール、アロエエキ
ス、甘草エキス、シソエキス等の植物抽出物、バチルア
ルコール、キミルアルコール等のアルキルグリセリルエ
ーテル等が、挙げられる。これらの中で、本発明には、
アルキルグリセリルエーテルが、特に好ましい。すなわ
ち、アルキルグリセリルエーテルは、天然では、サメ肝
油の不けん化物中に存在し、傷の回復促進、保湿効果、
特に抗炎症作用を有する(Arch. Intern. Pharmacody
n., 173, 56, 1968)。これらは、化学的に安定で、か
つ、油溶性であり、本発明の繊維用仕上げ剤組成物中に
簡単に安定的に配合することができる。又、油溶性であ
るので、洗濯時に、加工された繊維製品からの脱落が少
なく、耐久性に優れた加工が可能である。好ましいアル
キルグリセリエーテル類としては、モノステアリルグリ
セリルエーテル(バチルアルコール)、モノセチルグリ
セリルエーテル(キミルアルコール)、モノオレイルグ
リセリルエーテル(セラキルアルコール)、イソステア
リルグリセリルエーテル等が、挙げられる。これらのア
ルキルグリセリルエーテル類は、工業的には、アルキル
グリシジルエーテルのエポキシ基を、カセイソーダ等の
アルカリで開環させて、製造することができる。
【0021】(D)成分 (D)成分の乳化剤としては、具体的に、下記のものが
挙げられる。本発明には、一般に、繊維用仕上げ剤に使
用される乳化剤は、いずれも好適に使用でき、特に制限
はない。アニオン性の乳化剤としては、アルキル硫酸エ
ステル及びそれらの塩、アルキルエーテル硫酸エステル
及びそれらの塩、アルキルエーテルカルボン酸及びそれ
らの塩、脂肪酸セッケン類、アルキルスルホン酸及びそ
れらの塩、アルキルアリルスルホン酸及びそれらの塩、
α−スルホメチルエステル及びそれらの塩、アルキルリ
ン酸エステル及びそれらの塩、アルキルエーテルリン酸
エステル及びそれらの塩、N−アシルアミノ酸及びそれ
らの塩等が挙げられる。
【0022】非イオン性の乳化剤としては、ポリオキシ
エチレンアルキルエーテル、脂肪酸ポリエチレングリコ
ールエステル、ソルビタン脂肪酸エステル、ソルビトー
ル脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪
酸エステル、ポリオキシエチレンソルビトール脂肪酸エ
ステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸
エステル、ポリオキシエチレンアルキルアミノエーテ
ル、ポリオキシエチレンアルキルアマイド、脂肪酸アル
カノールアマイド、ポリオキシエチレン脂肪酸アルカノ
ールアマイド等が挙げられる。
【0023】カチオン性の乳化剤としては、アルキルト
リメチルアンモニウムクロライド、ジアルキルジメチル
アンモニウムクロライド等の第4級アンモニウム塩、ア
ルキルアミン及びそれらの塩、N,N−ジエチルエチレ
ンジアミン脂肪酸アマイド等のアミドアミン類及びそれ
らの塩もしくは第4級化物、トリエタノールアミン脂肪
酸エステル等のアルカノールアミン脂肪酸エステルの第
4級化物等が挙げられる。
【0024】両性の乳化剤としては、N−アルキルアミ
ノ酸類、N−アシルアミノ酸類、アルキル酢酸ベタイン
類、アルキルスルホベタイン類、アルキルホスホベタイ
ン類等が挙げられる。
【0025】(E)成分 (E)成分の水、及び又は、水溶性溶剤のうち、好まし
い水溶性溶剤としては、メタノール、エタノール、イソ
プロパノール等の低級アルコール類、エチレングリコー
ル、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコー
ル、グリセリン等のポリオール類、ソルビタール、キシ
リトール等の糖アルコール類等が挙げられる。
【0026】(配合比率)各構成成分(A)〜(E)の
好ましい配合比率は、(A)〜(E)の合計を100重
量%とした場合、(A)成分は、0.01重量%〜2
0.0重量%、好ましくは、0.01重量%〜10.0
重量%、より好ましくは、0.01重量%〜5.0重量
%である。
【0027】また、(B)成分は、1.0重量%〜5
0.0重量%、好ましくは、5.0重量%〜50.0重
量%、より好ましくは、5.0重量%〜20.0重量%
である。
【0028】また、(C)成分は、0.01重量%〜3
0.0重量%、好ましくは、0.1重量%〜30.0重
量%、より好ましくは、0.1重量%〜20.0重量%
である。
【0029】また、(D)成分は、0.1重量%〜2
0.0重量%、好ましくは、0.5重量%〜20.0重
量%、より好ましくは、0.5重量%〜10.0重量%
である。
【0030】更に(E)成分のうちで、水と水溶性溶剤
の混合比率は、特に制限がなく、任意の配合比率でよ
い。本発明の繊維用仕上げ剤組成物は、(E)成分を配
合することで、全体の配合量が100重量%となるよう
に、調製する。
【0031】この場合、(A)+(B)+(C)+
(D)の4成分の合計は、本発明の繊維用仕上げ剤組成
物中(100重量%中)に、5.0重量%〜70.0重
量%、好ましくは、10.0重量%〜70.0重量%、
より好ましくは、20.0重量%〜70.0重量%であ
る。
【0032】本発明の繊維用仕上げ剤組成物は、公知の
乳化方法、乳化機械で調製できる。好ましい方法は、
(A)、(B)、(C)、(D)の4成分を、予め、室
温で混合しておき、この混合物を(E)成分へ、ホモミ
キサー又はパドルミキサー等で撹拌しながら、徐々に添
加することで調製できる。又、上記混合物と(E)成分
を同時に仕込み、撹拌・混合しても調製できる。その際
の温度は、室温〜80℃、好ましくは、室温〜50℃で
ある。
【0033】又、(A)、(B)、(C)、(D)、
(E)の5成分を同時に水相へ添加し、超音波乳化機等
の大きい機械力を利用して調製してもよい。
【0034】調製した乳化物の安定性を更に向上させる
目的で、乳化後、高圧ホモジナイザーで処理することも
できる。
【0035】本発明の繊維用仕上げ剤組成物は、乳化粒
子径が、1000nm以下、好ましくは、700nm以
下、より好ましくは、500nm以下の乳化物の形態で
あるのが好ましい。この範囲の乳化粒子径であると、乳
化状態の経時安定性が良好で、また(A)成分の析出や
加工する繊維に対する凝集・付着等の問題もない。
【0036】本発明の繊維用仕上げ剤組成物は、公知の
方法で、繊維、及び又は繊維製品に、仕上げ加工をする
ことができる。すなわち、吸尽法、パッド・ドライ法、
スプレー法、コーティング法等の、公知の加工方法が、
好適に使用できる。
【0037】本発明の繊維用仕上げ剤組成物を繊維製品
に付与して加工する際、(A)+(B)+(C)+
(D)の4成分の合計量が、加工する繊維重量に対し
て、0.01重量%〜10.0重量%、好ましくは、
0.05重量%〜5.0重量%、より好ましくは、0.
1重量%〜5.0重量%の範囲になるように、処理浴を
調製する。
【0038】加工する際の温度は、特に制限がなく、室
温〜80℃の範囲で、任意に選択できる。
【0039】本発明の繊維用仕上げ剤組成物は、繊維製
品に加工される際、耐洗濯性を向上させる目的で、種々
の樹脂と併用することができる。これらの樹脂は、一般
に繊維加工に使用される樹脂ならいずれの樹脂も好適に
使用できるが、弾性があり、本発明の仕上げ剤組成物の
繊維への接着機能を有し、かつ、皮膚への接触を阻害し
ないものが好ましい。具体的にはアクリル酸エステル樹
脂、メタクリル酸エステル樹脂、ポリウレタン樹脂、ポ
リエステル樹脂、シリコン樹脂、酢酸ビニル樹脂などが
挙げられる。
【0040】なお、本発明の繊維用仕上げ剤組成物によ
る加工処理の対象となる繊維としては、天然繊維では、
綿、麻等のセルロース繊維、羊毛、カシミヤ、絹等のタ
ンパク繊維等が挙げられる。半合成繊維では、レーヨ
ン、ポリノジック、テンセル等が挙げられる。合成繊維
では、ナイロン、ポリアクリロニトリル、ポリエステ
ル、ポリビニルアルコール、ポリウレタン弾性繊維等が
挙げられる。これらは単独、混紡、あるいは、混織によ
り使用される。また、繊維製品としては、特に制限はな
く、原糸、原綿等の材料、織布、編布等の半製品、及び
肌着、靴下、外衣等の完成品等に好適に使用できる。
【0041】本発明の繊維用仕上げ剤組成物で加工され
た繊維製品を着用した際の、肌状態の改善度合い(本仕
上げ剤のスキンケア効果)は、一般的に、化粧品分野に
おいてスキンケア化粧料の評価を行う方法で評価するこ
とができる(日光ケミカルズ株式会社編、化粧品ハンド
ブック、p611〜p626)。
【0042】すなわち、1つには、角質の水分量を測定
する方法である。これは、高周波伝導度測定装置で、角
質層のインピーダンスを測定する。具体的には、恒温・
恒湿室で、一定時間、本発明品により加工された繊維製
品を着用したときの角質の水分量を測定し、未加工の繊
維製品を着用した場合の水分量に対する増加率を、測定
・比較する。
【0043】更には、角質のバリヤー機能を評価する方
法として、経表皮水分喪失量(TWL:Transepidermal
water loss)が、広く使用されている。これは、角質層
から蒸散してくる水蒸気を非接触で直接測定する。測定
原理は、空気の対流のない環境では、表皮に近いところ
(1cm以内)に水蒸気圧勾配があることに基づいてい
る。この範囲内の2点の水蒸気圧を電気容量センサーで
測定し、蒸散する水分量を検出する。具体的には、一定
期間(1週間〜2週間)、本発明品により加工された繊
維製品を着用した場合の経表皮水分喪失量を、恒温・恒
湿室で測定し、未加工の繊維製品を着用した場合の経表
皮水分喪失量と、測定・比較する。経表皮水分喪失量の
値が小さい方が、角質の水分保持機能が高く、従って、
角質のバリヤー機能が高いといえる。
【0044】
【実施例】実施例1 (1)繊維用仕上げ剤組成物の調製 容量1リッターのガラス製真空乳化機(ホモミキサー及
びパドル式攪拌装置、温度計、温度調節器、真空ポン
プ、滴下装置が付属した)に、下記表1の処方に示す組
成比で、全量が0.5kgになるように原料を仕込み、
50mmHgの減圧下、50℃、8000回転/分で3
0分間攪拌を行い、繊維用仕上げ剤組成物を得た。
【0045】
【表1】
【0046】(2)繊維製品の加工 上記で得られた繊維用仕上げ剤組成物の、各々、30.
0g/lの水溶液を、10.0l調製した。この液に、
綿100%フライスニット生地(精錬漂白済み、蛍光染
料及び柔軟仕上げ剤は未付着、目付け120g/m)の
1.0kgを、25℃±0.5℃の条件で、10分間浸
漬し、加圧マングルを用いて、絞り率100%で、脱水
処理をした。その後、熱風乾燥機(120℃)で15分
間乾燥を行ない、繊維用仕上げ剤組成物で加工された繊
維製品を得た。得られた繊維製品は、10.0cm×
5.0cmにそれぞれ裁断し、温度23℃、湿度45%
の恒温・恒湿室に、24時間放置し、評価用の試料とし
た。
【0047】(3)肌に対する保湿効果の測定 女性5名(20〜40才代)の前腕部に、(2)で調製
した試料(10.0cm×5.0cmに、それぞれ裁断
したもの)を、それぞれ、医療用接着テープを用いて接
着させ、温度23℃、湿度45%の恒温・恒湿室で、接
着部の皮膚の水分量増加率を、SKICON 200を
用いて測定した。次式により、試料接着前の皮膚の水分
量に対する試料接着2時間後の皮膚の水分量増加率
(%)を算出し、各繊維用仕上げ剤組成物で加工した繊
維製品の保湿効果を評価した。結果を表2に示す。 水分量増加率(%)=〔(接着2時間後の皮膚水分量−
接着前の皮膚水分量)/接着前の皮膚水分量〕×100
【0048】
【表2】
【0049】(4)肌に対する経表皮水分喪失量(TW
L)回復効果の測定 男性3名(20〜40才代)の前腕部のTWLを、エバ
ポリメーターを用いて、温度23℃、湿度45%の恒温
・恒湿室で、それぞれ、測定した。さらに、それぞれの
測定部位を、アセトン/ジエチルエーテル(1/1)の
混合溶媒で溶剤処理して皮脂等を除去し、肌荒れ状態と
して、TWLを測定した。その後、(2)で調製した試
料(10.0cm×5.0cmに、それぞれ裁断したも
の)を、それぞれ、医療用接着テープを用いて、溶剤で
処理した部位に接着させ、2時間放置し、放置後のTW
Lを、上記条件の恒温・恒湿室で、それぞれ、測定し
た。
【0050】次式により、試料接着前の溶剤処理で荒れ
肌状態となった皮膚のTWLに対する、試料接着2時間
後の皮膚のTWLの減少率(%)を算出し、各繊維用仕
上げ剤組成物の経表皮水分喪失量(TWL)回復効果を
評価した。 TWLの減少率(%)=〔(溶剤処理直後、荒れ肌状態
のTWL−接着2時間後のTWL)/溶剤処理直後、荒
れ肌状態のTWL〕×100
【0051】
【表3】
【0052】
【発明の効果】本発明の繊維用仕上げ剤組成物で処理さ
れた繊維製品は、着用時の皮膚の保湿性を向上させ、特
に、敏感肌、皮膚疾患患者向け衣料品として好適であ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 乗次 宏明 大阪府和泉市弥生町2−9−27 (72)発明者 尾崎 志保 兵庫県宝塚市山桜台2−1−16−907 (72)発明者 橋本 悟 埼玉県浦和市針ヶ谷4−4−13 (72)発明者 金岡 隆 大阪府泉佐野市長滝3790番 (72)発明者 阿井 敏彰 奈良県北葛城郡王寺町久度4−6−5 Fターム(参考) 4L033 AB01 AC15 BA01 BA11 BA14 BA21 BA53 BA83

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 分子中に、1個以上の直鎖及び/又は分
    岐鎖の長鎖アルキル基又は長鎖アルケニル基と、2個以
    上の水酸基と、1個以上のアミド基とを有する非イオン
    系両親媒性物質及び/又はそれらの水酸基にフォスファ
    チジルコリン残基が結合した誘導体〔以下(A)成分と
    いう〕を必須成分として含有することを特徴とする繊維
    用仕上げ剤組成物。
  2. 【請求項2】 (A)成分が、セラミド、糖セラミド及
    びスフィンゴ脂質から選ばれた1種以上である請求項1
    記載の繊維用仕上げ剤組成物。
  3. 【請求項3】 更に、(B)動物油及び/又は植物油、
    (C)抗炎症剤、(D)乳化剤、並びに(E)水及び/
    又は水溶性溶媒を含有する繊維用仕上げ剤組成物。
  4. 【請求項4】 (C)の抗炎症剤が、直鎖及び/又は分
    岐鎖の長鎖アルキル基又は長鎖アルケニル基を有するモ
    ノグリセリルエーテルである請求項3記載の繊維用仕上
    げ剤組成物。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4の何れか1項記載の繊維用
    仕上げ剤組成物を繊維製品に付与することからなる繊維
    製品の仕上げ加工方法。
JP33024499A 1999-11-19 1999-11-19 繊維製品の仕上げ加工方法 Expired - Fee Related JP4568892B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP33024499A JP4568892B2 (ja) 1999-11-19 1999-11-19 繊維製品の仕上げ加工方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP33024499A JP4568892B2 (ja) 1999-11-19 1999-11-19 繊維製品の仕上げ加工方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001146680A true JP2001146680A (ja) 2001-05-29
JP4568892B2 JP4568892B2 (ja) 2010-10-27

Family

ID=18230481

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP33024499A Expired - Fee Related JP4568892B2 (ja) 1999-11-19 1999-11-19 繊維製品の仕上げ加工方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4568892B2 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002146674A (ja) * 2000-08-29 2002-05-22 Kao Corp スキンケア剤含有繊維
WO2003057976A2 (en) * 2001-12-28 2003-07-17 Kao Corporation Fiber treatment agent composition
JP2009102752A (ja) * 2007-10-19 2009-05-14 Gunze Ltd 繊維製品の製造方法及び繊維製品
JP4879273B2 (ja) * 2005-10-15 2012-02-22 コグニス・アイピー・マネージメント・ゲゼルシャフト・ミット・ベシュレンクテル・ハフツング 繊維製品の仕上げ
US8287785B2 (en) 2002-07-09 2012-10-16 Lenzing Aktiengesellschaft Process for the manufacture of solid regenerated viscose fibers

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS56133281A (en) * 1980-03-21 1981-10-19 Kao Corp Preparation of glyceryl ether
JPH10131042A (ja) * 1996-10-18 1998-05-19 Lion Corp 繊維処理組成物
JPH11286081A (ja) * 1998-04-01 1999-10-19 Esupo Kk 油性製剤を含浸した複合シート

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002146674A (ja) * 2000-08-29 2002-05-22 Kao Corp スキンケア剤含有繊維
JP4548971B2 (ja) * 2000-08-29 2010-09-22 花王株式会社 スキンケア剤含有繊維
WO2003057976A2 (en) * 2001-12-28 2003-07-17 Kao Corporation Fiber treatment agent composition
WO2003057976A3 (en) * 2001-12-28 2005-02-10 Kao Corp Fiber treatment agent composition
CN1323209C (zh) * 2001-12-28 2007-06-27 花王株式会社 纤维处理剂组合物
KR100950879B1 (ko) * 2001-12-28 2010-04-06 카오카부시키가이샤 섬유처리제 조성물
US8287785B2 (en) 2002-07-09 2012-10-16 Lenzing Aktiengesellschaft Process for the manufacture of solid regenerated viscose fibers
JP4879273B2 (ja) * 2005-10-15 2012-02-22 コグニス・アイピー・マネージメント・ゲゼルシャフト・ミット・ベシュレンクテル・ハフツング 繊維製品の仕上げ
JP2009102752A (ja) * 2007-10-19 2009-05-14 Gunze Ltd 繊維製品の製造方法及び繊維製品

Also Published As

Publication number Publication date
JP4568892B2 (ja) 2010-10-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6096324A (en) Methods of delivering materials into the skin, and compositions used therein
RU2537235C2 (ru) Мягко действующие несмываемые композиции для ухода за кожей
FI108277B (fi) Topikaalinen valmiste, joka sisältää kiinteiden lipidipartikkeleiden suspension
US20030077235A1 (en) Topical formulations comprising ceramic hydroxyapatite particles
EP2744474B1 (de) Medizinische hautschutz-zusammensetzung mit einer die hautbarriere verbessernden wirkstoffkombination
JP7186268B2 (ja) シゾフィランリポソーム及びその調製方法と使用
KR20020013939A (ko) 피부에 전이시키기 위해서 처리된 기질에 식물추출물을전달하는 방법
CN108498382A (zh) 一种保湿共输送纳米组合物及其制备方法和应用
CN103619415A (zh) 用于皮肤、粘膜、头发和/或指甲的治疗和/或护理的胞外多糖
WO2009106338A2 (en) Cosmetic of dermopharmaceutical composition of mixed micelles
KR20180016341A (ko) 화장품 및 화장품 제조용 농축물
EP1501475A1 (en) Simulated vernix compositions for skin cleansing and other applications
EP1143926A1 (de) Mikroemulsionen und deren verwendung zur ausrüstung saugfähiger trägersubstrate
CN108785141A (zh) 一种美容液、制备方法及其应用
JP4568892B2 (ja) 繊維製品の仕上げ加工方法
JPH04338311A (ja) 保湿剤
JP3204620B2 (ja) キトサン誘導体と、そのキトサン誘導体系高分子界面活性剤、及びそのキトサン誘導体を含有する化粧料
JP2008063347A (ja) アスコルビン酸誘導体およびポリアミド粒子を含む組成物の美容使用
JP6340677B2 (ja) 入浴剤
JP4443668B2 (ja) 繊維構造物及びその加工方法
US20040101542A1 (en) Skin care composition with retinyl ester as vitamin a propionate retinyl palmitate d-alpha tocopherol rice amino acids and liposomes and method of application
JP2004261440A (ja) ウェットティッシュ
KR20130005565A (ko) 아토피성 건성 피부의 연화를 위한 보습제 조성물
CN112807306B (zh) 抗真菌用氟曲马唑洗发香波制剂及其制备工艺
CA2186597A1 (en) Non-irritant aqueous liposome dispersions containing .alpha.-hydroxycarboxylic acids, .alpha.-ketocarboxylic acids and/or salicyclic acid in their salt forms

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20051108

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20051108

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20060714

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20060714

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20061114

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20061228

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20061228

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20070216

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20070216

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090526

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090602

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090901

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20091013

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100113

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100202

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100420

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100511

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100623

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100720

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20100721

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100722

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20100721

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130820

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 4568892

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees