JP2001143296A - 光源装置および光偏向走査装置 - Google Patents
光源装置および光偏向走査装置Info
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- JP2001143296A JP2001143296A JP32044099A JP32044099A JP2001143296A JP 2001143296 A JP2001143296 A JP 2001143296A JP 32044099 A JP32044099 A JP 32044099A JP 32044099 A JP32044099 A JP 32044099A JP 2001143296 A JP2001143296 A JP 2001143296A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 レーザ光を発生するレーザチップとコリメー
タレンズを有する光源装置の構成を簡略化する。 【解決手段】 レーザ光を発生するレーザチップ11
は、サブマウント12によって基台10に搭載される。
基台10は、フォトダイオード13、レーザドライバチ
ップ14、制御回路15等が実装された基板であり、コ
リメータレンズ21を保持するレンズホルダ20は、封
止樹脂22によって直接基台10に封止固定される。コ
リメータレンズ21とレンズホルダ20は、レーザチッ
プ11の酸化防止等のための密封手段を兼ねており、レ
ーザキャップやレーザホルダ等の部品を削減できる。
タレンズを有する光源装置の構成を簡略化する。 【解決手段】 レーザ光を発生するレーザチップ11
は、サブマウント12によって基台10に搭載される。
基台10は、フォトダイオード13、レーザドライバチ
ップ14、制御回路15等が実装された基板であり、コ
リメータレンズ21を保持するレンズホルダ20は、封
止樹脂22によって直接基台10に封止固定される。コ
リメータレンズ21とレンズホルダ20は、レーザチッ
プ11の酸化防止等のための密封手段を兼ねており、レ
ーザキャップやレーザホルダ等の部品を削減できる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、レーザビームプリ
ンタ、レーザファクシミリあるいは複写機等の画像記録
装置等に用いられる光源装置および光偏向走査装置に関
するものである。
ンタ、レーザファクシミリあるいは複写機等の画像記録
装置等に用いられる光源装置および光偏向走査装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】レーザビームプリンタ、レーザファクシ
ミリ等の画像記録装置に搭載される光偏向走査装置に用
いられる光源装置は、半導体レーザと、これから発生さ
れたレーザ光を平行化して所定の断面形状のレーザ光を
得るためのコリメータレンズと、半導体レーザの駆動用
IC等を搭載した基板等を結合し、ユニット化したもの
である。
ミリ等の画像記録装置に搭載される光偏向走査装置に用
いられる光源装置は、半導体レーザと、これから発生さ
れたレーザ光を平行化して所定の断面形状のレーザ光を
得るためのコリメータレンズと、半導体レーザの駆動用
IC等を搭載した基板等を結合し、ユニット化したもの
である。
【0003】光偏向走査装置においては、ユニット化さ
れた光源装置から発生されたレーザ光をシリンドリカル
レンズを経て回転多面鏡に照射し、得られた走査光を、
結像レンズや折り返しミラーを経て回転ドラム上の感光
体に結像させる。感光体に結像されるレーザ光は、回転
多面鏡の回転による主走査および回転ドラムの回転によ
る副走査に伴なって静電潜像を形成する。
れた光源装置から発生されたレーザ光をシリンドリカル
レンズを経て回転多面鏡に照射し、得られた走査光を、
結像レンズや折り返しミラーを経て回転ドラム上の感光
体に結像させる。感光体に結像されるレーザ光は、回転
多面鏡の回転による主走査および回転ドラムの回転によ
る副走査に伴なって静電潜像を形成する。
【0004】上記の光源装置、回転多面鏡、結像レン
ズ、折り返しミラー等は光学箱等の筐体に取り付けら
れ、筐体の上部開口はふたによって閉じられる。
ズ、折り返しミラー等は光学箱等の筐体に取り付けら
れ、筐体の上部開口はふたによって閉じられる。
【0005】図6は一従来例による光源装置E0 を示す
もので、レーザ光を発生させる光源である半導体レーザ
510と、その駆動用IC等を搭載する回路基板511
と、半導体レーザ510を保持するレーザホルダ520
と、その鏡筒部521に嵌着されたレンズホルダ530
を有し、これらをユニット化したうえで光学箱に組み付
ける。
もので、レーザ光を発生させる光源である半導体レーザ
510と、その駆動用IC等を搭載する回路基板511
と、半導体レーザ510を保持するレーザホルダ520
と、その鏡筒部521に嵌着されたレンズホルダ530
を有し、これらをユニット化したうえで光学箱に組み付
ける。
【0006】回路基板511は、半導体レーザ510の
リードピン510aを貫通させる穴を有し、ビス止め等
の方法でレーザホルダ520に固着される。
リードピン510aを貫通させる穴を有し、ビス止め等
の方法でレーザホルダ520に固着される。
【0007】レンズホルダ530は、コリメータレンズ
531とアパーチャ532を保持するもので、これらに
よって、前記レーザ光を所定の断面形状の平行光束に整
える。
531とアパーチャ532を保持するもので、これらに
よって、前記レーザ光を所定の断面形状の平行光束に整
える。
【0008】半導体レーザ510を保持するレーザホル
ダ520と、コリメータレンズ531等を保持するレン
ズホルダ530は、該レンズホルダ530の内周部とレ
ーザホルダ520の鏡筒部521の隙間範囲内で径方向
に相対移動され、このようにして半導体レーザ510と
コリメータレンズ531との間の光軸合わせ、すなわち
レーザ光の照射位置調整を行なう。また、レンズホルダ
530を光軸方向に摺動させることで、コリメータレン
ズ531の焦点合わせ、すなわちピント調整を行なう。
ダ520と、コリメータレンズ531等を保持するレン
ズホルダ530は、該レンズホルダ530の内周部とレ
ーザホルダ520の鏡筒部521の隙間範囲内で径方向
に相対移動され、このようにして半導体レーザ510と
コリメータレンズ531との間の光軸合わせ、すなわち
レーザ光の照射位置調整を行なう。また、レンズホルダ
530を光軸方向に摺動させることで、コリメータレン
ズ531の焦点合わせ、すなわちピント調整を行なう。
【0009】このような調整を完了したうえで、レンズ
ホルダ530とレーザホルダ520を接着等の公知の方
法で固着し、一体化して光源装置E0 となる。
ホルダ530とレーザホルダ520を接着等の公知の方
法で固着し、一体化して光源装置E0 となる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
の技術によれば、コリメータレンズ531とアパーチャ
532を予めレンズホルダ530に固定する予備組立
が、ピント調整等の前に必要であった。
の技術によれば、コリメータレンズ531とアパーチャ
532を予めレンズホルダ530に固定する予備組立
が、ピント調整等の前に必要であった。
【0011】また、半導体レーザ510の内部では、図
7に示すように、ステム512と実際の発光点であるレ
ーザチップ513は、マウント514、サブマウント5
15を介して取り付けられており、発光量の制御を行な
うフォトダイオード516とともに、ガラス板517a
を有するレーザキャップ517内に密閉された複雑な構
成となっている。また、レーザチップ513のステム5
12に対する位置は、部品としての半導体レーザごと
に、略数十μm程度のばらつきがある。
7に示すように、ステム512と実際の発光点であるレ
ーザチップ513は、マウント514、サブマウント5
15を介して取り付けられており、発光量の制御を行な
うフォトダイオード516とともに、ガラス板517a
を有するレーザキャップ517内に密閉された複雑な構
成となっている。また、レーザチップ513のステム5
12に対する位置は、部品としての半導体レーザごと
に、略数十μm程度のばらつきがある。
【0012】半導体レーザ510の足の部分すなわちリ
ードピン510aは、回路基板511にハンダ付けさ
れ、ステム512は、レーザホルダ520の取付穴に圧
入等で固定され、回路基板511は、レーザホルダ52
0とビス等で固定されていた。
ードピン510aは、回路基板511にハンダ付けさ
れ、ステム512は、レーザホルダ520の取付穴に圧
入等で固定され、回路基板511は、レーザホルダ52
0とビス等で固定されていた。
【0013】このように、実際に発光するレーザチップ
513とコリメータレンズ531間の位置調整であるピ
ント調整や照射位置調整を行なう前に、レンズホルダや
レーザホルダ等の予備組立が必要であり、かなりの組立
工数を要していた。
513とコリメータレンズ531間の位置調整であるピ
ント調整や照射位置調整を行なう前に、レンズホルダや
レーザホルダ等の予備組立が必要であり、かなりの組立
工数を要していた。
【0014】また、発光するレーザチップ513とコリ
メータレンズ531の間にいくつもの部品が介在してい
るために、各部品精度の積み上げで調整範囲が広くなっ
てしまい、調整工数も多く、コストアップの要因となっ
ていた。
メータレンズ531の間にいくつもの部品が介在してい
るために、各部品精度の積み上げで調整範囲が広くなっ
てしまい、調整工数も多く、コストアップの要因となっ
ていた。
【0015】本発明は上記従来の技術の有する未解決の
課題に鑑みてなされたものであり、レーザチップを搭載
する基台(基板)に対して、レンズホルダと一体となっ
たコリメータレンズを直接位置決めするように構成する
ことで、部品点数が少なくて組立工程や調整工程におけ
る作業効率等も大幅に改善できる安価でしかも高性能な
光源装置および光偏向走査装置を提供することを目的と
するものである。
課題に鑑みてなされたものであり、レーザチップを搭載
する基台(基板)に対して、レンズホルダと一体となっ
たコリメータレンズを直接位置決めするように構成する
ことで、部品点数が少なくて組立工程や調整工程におけ
る作業効率等も大幅に改善できる安価でしかも高性能な
光源装置および光偏向走査装置を提供することを目的と
するものである。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の光源装置は、レーザ光を発生するレーザチ
ップを搭載する基板と、コリメータレンズを保持するレ
ンズホルダと、該レンズホルダを前記基板に封止固定す
る固定手段を有し、前記レンズホルダ内に前記レーザチ
ップを密封するように構成されていることを特徴とす
る。
め、本発明の光源装置は、レーザ光を発生するレーザチ
ップを搭載する基板と、コリメータレンズを保持するレ
ンズホルダと、該レンズホルダを前記基板に封止固定す
る固定手段を有し、前記レンズホルダ内に前記レーザチ
ップを密封するように構成されていることを特徴とす
る。
【0017】レンズホルダが、レーザ光を整形するため
のアパーチャを有するとよい。
のアパーチャを有するとよい。
【0018】基板上にレーザドライバチップが搭載さ
れ、レーザチップとともにレンズホルダ内に密封されて
いるとよい。
れ、レーザチップとともにレンズホルダ内に密封されて
いるとよい。
【0019】固定手段が、レンズホルダを基板に接着す
る封止樹脂を有するとよい。
る封止樹脂を有するとよい。
【0020】
【作用】レーザチップをフォトダイオードやレーザドラ
イバチップ等とともに基板に搭載し、封止樹脂等を用い
て、コリメータレンズを保持するレンズホルダを直接基
板上に封止固定する。レンズホルダ内にレーザチップや
フォトダイオード等が密封されており、レーザチップを
封止するためのレーザキャップや、レーザチップを保持
するマウント、ステム等の部品をすべて省略できる。
イバチップ等とともに基板に搭載し、封止樹脂等を用い
て、コリメータレンズを保持するレンズホルダを直接基
板上に封止固定する。レンズホルダ内にレーザチップや
フォトダイオード等が密封されており、レーザチップを
封止するためのレーザキャップや、レーザチップを保持
するマウント、ステム等の部品をすべて省略できる。
【0021】このように、レーザチップを搭載する基板
にコリメータレンズのレンズホルダを直接固定すること
で、光源装置の組立部品点数や組立工程数を大幅に削減
できるうえに、ピント調整や照射位置調整等の調整作業
も簡単で、部品の積み上げ誤差を排除して、調整時間の
短縮や、精度向上に大きく貢献できる。
にコリメータレンズのレンズホルダを直接固定すること
で、光源装置の組立部品点数や組立工程数を大幅に削減
できるうえに、ピント調整や照射位置調整等の調整作業
も簡単で、部品の積み上げ誤差を排除して、調整時間の
短縮や、精度向上に大きく貢献できる。
【0022】光源装置の部品コストや組立コストおよび
組立誤差等を低減し、光偏向走査装置の低価格化と高性
能化を促進できる。
組立誤差等を低減し、光偏向走査装置の低価格化と高性
能化を促進できる。
【0023】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図面に基づ
いて説明する。
いて説明する。
【0024】図1は一実施の形態による光源装置E1 を
示すもので、これは、レーザ駆動、出力モニタ等のレー
ザドライバ基板を兼ねた基板である基台10を有し、基
台10上には、レーザ光を発生するレーザチップ11を
取り付けたサブマウント12、レーザ出力をモニタする
ためのフォトダイオード13、レーザドライバチップ1
4、制御回路15等の電気回路部品等が設置されてい
る。
示すもので、これは、レーザ駆動、出力モニタ等のレー
ザドライバ基板を兼ねた基板である基台10を有し、基
台10上には、レーザ光を発生するレーザチップ11を
取り付けたサブマウント12、レーザ出力をモニタする
ためのフォトダイオード13、レーザドライバチップ1
4、制御回路15等の電気回路部品等が設置されてい
る。
【0025】レンズホルダ20は、レーザ光を整形する
ためのアパーチャ20aを有し、先端には、コリメータ
レンズ21が接着剤等で取り付けられている。レンズホ
ルダ20は、基台10に対する相対位置の調整、すなわ
ちコリメータレンズ21のピント調整と照射位置調整を
行なったうえで、固定手段である封止樹脂22により直
接基台10に封止固定する。
ためのアパーチャ20aを有し、先端には、コリメータ
レンズ21が接着剤等で取り付けられている。レンズホ
ルダ20は、基台10に対する相対位置の調整、すなわ
ちコリメータレンズ21のピント調整と照射位置調整を
行なったうえで、固定手段である封止樹脂22により直
接基台10に封止固定する。
【0026】封止樹脂22によってレンズホルダ20を
基台10に封止固定することで、基台10上のレーザチ
ップ11、サブマウント12、フォトダイオード13、
レーザドライバチップ14等がレンズホルダ20内に密
封される。
基台10に封止固定することで、基台10上のレーザチ
ップ11、サブマウント12、フォトダイオード13、
レーザドライバチップ14等がレンズホルダ20内に密
封される。
【0027】従来例においては、レーザチップの酸化防
止のために、ガラス板を開口部としたレーザキャップに
より密閉していたが、この密封手段を、レンズホルダと
コリメータレンズによって構成することで、レーザチッ
プの酸化防止ができるだけでなく、必要部品点数を大幅
に削減することができる。また、レンズホルダ20に直
接コリメータレンズ21を接着しているため、この部分
でも部品削減とともに部品積み上げによる位置ズレを最
小にしている。
止のために、ガラス板を開口部としたレーザキャップに
より密閉していたが、この密封手段を、レンズホルダと
コリメータレンズによって構成することで、レーザチッ
プの酸化防止ができるだけでなく、必要部品点数を大幅
に削減することができる。また、レンズホルダ20に直
接コリメータレンズ21を接着しているため、この部分
でも部品削減とともに部品積み上げによる位置ズレを最
小にしている。
【0028】レーザチップ11とコリメータレンズ21
の位置関係については、図2に示すように、レーザチッ
プ11の発光点からコリメータレンズ21までの距離を
L、コリメータレンズ21の直径をRとしたときに、以
下の関係が成立するように構成するのが望ましい。L>
4.5×R
の位置関係については、図2に示すように、レーザチッ
プ11の発光点からコリメータレンズ21までの距離を
L、コリメータレンズ21の直径をRとしたときに、以
下の関係が成立するように構成するのが望ましい。L>
4.5×R
【0029】すなわち、レンズのfナンバーが4.5以
上となるように配設する。これよりもレーザチップとコ
リメータレンズ間が短くなると、レンズが複数枚必要と
なり、またレーザチップからの発光領域分布(FFP:
ファーフィールドパターン)のばらつきで、ビーム外周
部での発光強度の変動があり、焦点深度が浅くなってし
まうことがあり、ピント調整規格をきびしくする必要が
ある。
上となるように配設する。これよりもレーザチップとコ
リメータレンズ間が短くなると、レンズが複数枚必要と
なり、またレーザチップからの発光領域分布(FFP:
ファーフィールドパターン)のばらつきで、ビーム外周
部での発光強度の変動があり、焦点深度が浅くなってし
まうことがあり、ピント調整規格をきびしくする必要が
ある。
【0030】図3は調整時の動作フローである。まず、
レンズホルダを初期位置(A)へ移動させる。そしてレ
ーザチップからレーザ光を射出させ、フォトダイオード
で出力をモニタしながら一定出力値になるようレーザド
ライバを駆動する。
レンズホルダを初期位置(A)へ移動させる。そしてレ
ーザチップからレーザ光を射出させ、フォトダイオード
で出力をモニタしながら一定出力値になるようレーザド
ライバを駆動する。
【0031】一定出力値に達したら、レンズホルダをレ
ーザ光の光軸に沿って移動させる。この移動中に一定間
隔でレーザ光を測定し、その照射位置とピーク光量を検
出する。レンズホルダの移動位置が所定の移動最終位置
(B)に達したら、照射位置算出結果に基づいて、レン
ズホルダをレーザ光の光軸と直交する方向へ移動させ
て、照射位置調整を行なう。また、一定間隔で測定した
それぞれの位置でのピーク光量データ値を処理して、レ
ンズホルダ移動量とピーク光量値の関係プロファイルか
らピントズレ量を算出し、ベストピント位置を決定す
る。
ーザ光の光軸に沿って移動させる。この移動中に一定間
隔でレーザ光を測定し、その照射位置とピーク光量を検
出する。レンズホルダの移動位置が所定の移動最終位置
(B)に達したら、照射位置算出結果に基づいて、レン
ズホルダをレーザ光の光軸と直交する方向へ移動させ
て、照射位置調整を行なう。また、一定間隔で測定した
それぞれの位置でのピーク光量データ値を処理して、レ
ンズホルダ移動量とピーク光量値の関係プロファイルか
らピントズレ量を算出し、ベストピント位置を決定す
る。
【0032】照射位置、ピント位置ともに調整が終了し
たら、レンズホルダを基台に封止樹脂で固定する。この
ように封止樹脂による固定であるため、レンズホルダを
基台に固定するだけでなく、レンズホルダの位置調整を
自在に行なうことができる。
たら、レンズホルダを基台に封止樹脂で固定する。この
ように封止樹脂による固定であるため、レンズホルダを
基台に固定するだけでなく、レンズホルダの位置調整を
自在に行なうことができる。
【0033】図4はピント位置とレンズホルダ移動位置
の関係を示すもので、レンズホルダを初期位置Aから一
定速度でレーザ光軸方向に位置Bまで移動させながら光
量値を測定し、プロットすると、レンズホルダの移動位
置と光量値のグラフは図のように山形となるので、その
山の頂点(=ピーク光量最大値)の90%となる位置
a、bを算出し、その中間点=(a+b)/2をベスト
ピント位置とする。
の関係を示すもので、レンズホルダを初期位置Aから一
定速度でレーザ光軸方向に位置Bまで移動させながら光
量値を測定し、プロットすると、レンズホルダの移動位
置と光量値のグラフは図のように山形となるので、その
山の頂点(=ピーク光量最大値)の90%となる位置
a、bを算出し、その中間点=(a+b)/2をベスト
ピント位置とする。
【0034】このレンズホルダ移動距離A〜Bはレーザ
チップとコリメータレンズ間の設計値からのズレを小さ
くすることで短くできる。
チップとコリメータレンズ間の設計値からのズレを小さ
くすることで短くできる。
【0035】従来の光源装置の構造では、レーザチップ
からコリメータレンズまでの間に介在する部品が多く、
上記設計値からのズレが大きくなることがあり、具体的
には、レンズホルダの移動距離が±1mm以上になって
おり、調整時間がかかっていた。
からコリメータレンズまでの間に介在する部品が多く、
上記設計値からのズレが大きくなることがあり、具体的
には、レンズホルダの移動距離が±1mm以上になって
おり、調整時間がかかっていた。
【0036】詳しく説明すると、図7の半導体レーザ5
10においてはレーザチップ513はサブマウント51
5に取り付けられ、さらにそのサブマウント515はマ
ウント514に取り付けられ、このマウント514をス
テム512に設置する構成であるから、レーザホルダ5
20に取り付けられるステム512に対して2個の部品
を介してレーザチップ513が取り付けられ、ステム5
12に対するレーザチップ513の位置は±80μmも
ずれていることがあり、そのために調整時間が長くなる
ことがあった。
10においてはレーザチップ513はサブマウント51
5に取り付けられ、さらにそのサブマウント515はマ
ウント514に取り付けられ、このマウント514をス
テム512に設置する構成であるから、レーザホルダ5
20に取り付けられるステム512に対して2個の部品
を介してレーザチップ513が取り付けられ、ステム5
12に対するレーザチップ513の位置は±80μmも
ずれていることがあり、そのために調整時間が長くなる
ことがあった。
【0037】このようにずれた状態でピント位置精度±
5μm程度を要求する場合、ピント位置を検出するため
には多くのスキャン距離が必要となっていた。
5μm程度を要求する場合、ピント位置を検出するため
には多くのスキャン距離が必要となっていた。
【0038】本実施の形態では、基台10に設置された
サブマウント12にレーザチップ11を高精度に位置決
めして取り付けることができるうえに、予めコリメータ
レンズ21を取り付けたレンズホルダ20を基台10に
対してさらに調整するので、レンズホルダ20のスキャ
ン距離は従来例の1/10以下で済むようになった。
サブマウント12にレーザチップ11を高精度に位置決
めして取り付けることができるうえに、予めコリメータ
レンズ21を取り付けたレンズホルダ20を基台10に
対してさらに調整するので、レンズホルダ20のスキャ
ン距離は従来例の1/10以下で済むようになった。
【0039】なお上記実施の形態では、レンズホルダに
予めコリメータレンズを取り付けておき、レンズホルダ
を調整後に基台に固定するようにしているが、予めレン
ズホルダを基台に固定し、コリメータレンズを調整後に
固定するようにしてもよい。
予めコリメータレンズを取り付けておき、レンズホルダ
を調整後に基台に固定するようにしているが、予めレン
ズホルダを基台に固定し、コリメータレンズを調整後に
固定するようにしてもよい。
【0040】図5は光偏向走査装置を示すもので、これ
は、前述の光源装置E1 から発生された光ビーム(レー
ザビーム)を偏向走査手段である回転多面鏡103の反
射面に線状に集光させるシリンドリカルレンズ102を
有し、前記光ビームを回転多面鏡103の回転によって
偏向走査し、結像レンズ系104を経て回転ドラム10
5上の感光体に結像させる。結像レンズ系104は球面
レンズ104a、トーリックレンズ104b等を有し、
感光体に結像する点像の走査速度等を補正するいわゆる
fθ機能を有する。
は、前述の光源装置E1 から発生された光ビーム(レー
ザビーム)を偏向走査手段である回転多面鏡103の反
射面に線状に集光させるシリンドリカルレンズ102を
有し、前記光ビームを回転多面鏡103の回転によって
偏向走査し、結像レンズ系104を経て回転ドラム10
5上の感光体に結像させる。結像レンズ系104は球面
レンズ104a、トーリックレンズ104b等を有し、
感光体に結像する点像の走査速度等を補正するいわゆる
fθ機能を有する。
【0041】モータ103aによって回転多面鏡103
が回転すると、その反射面は、回転多面鏡103の軸線
まわりに矢印で示すように等速で回転する。前述のよう
にシリンドリカルレンズ102によって集光される光ビ
ームの光路と回転多面鏡103の反射面の法線とがなす
角、すなわち該反射面に対する光ビームの入射角は、回
転多面鏡103の回転とともに経時的に変化し、同様に
反射角も変化するため、感光体上で光ビームが集光され
てできる点像は主走査方向に移動する。
が回転すると、その反射面は、回転多面鏡103の軸線
まわりに矢印で示すように等速で回転する。前述のよう
にシリンドリカルレンズ102によって集光される光ビ
ームの光路と回転多面鏡103の反射面の法線とがなす
角、すなわち該反射面に対する光ビームの入射角は、回
転多面鏡103の回転とともに経時的に変化し、同様に
反射角も変化するため、感光体上で光ビームが集光され
てできる点像は主走査方向に移動する。
【0042】結像レンズ系104は、回転多面鏡103
において反射された光ビーム(走査光)を感光体上で所
定のスポット形状の点像に集光するとともに、該点像の
主走査方向への走査速度を等速に保つように設計され
る。
において反射された光ビーム(走査光)を感光体上で所
定のスポット形状の点像に集光するとともに、該点像の
主走査方向への走査速度を等速に保つように設計され
る。
【0043】感光体に結像する点像は、回転多面鏡10
3の回転による主走査と、感光体を有する回転ドラム1
05がその軸線まわりに回転することによる副走査に伴
なって、静電潜像を形成する。
3の回転による主走査と、感光体を有する回転ドラム1
05がその軸線まわりに回転することによる副走査に伴
なって、静電潜像を形成する。
【0044】なお、図示しないが感光体の周辺には、感
光体の表面を一様に帯電するための帯電装置、感光体の
表面に形成される静電潜像をトナー像に顕像化するため
の現像装置、前記トナー像を記録紙等に転写する転写装
置等(不図示)が配置されており、光源装置E1 から発
生する光ビームによる記録情報が記録紙等にプリントさ
れる。回転多面鏡103や結像レンズ系104は、図示
しない光学箱の底部に固定され、光源装置E1 は、光学
箱の側壁に組み付けられる。
光体の表面を一様に帯電するための帯電装置、感光体の
表面に形成される静電潜像をトナー像に顕像化するため
の現像装置、前記トナー像を記録紙等に転写する転写装
置等(不図示)が配置されており、光源装置E1 から発
生する光ビームによる記録情報が記録紙等にプリントさ
れる。回転多面鏡103や結像レンズ系104は、図示
しない光学箱の底部に固定され、光源装置E1 は、光学
箱の側壁に組み付けられる。
【0045】
【発明の効果】本発明は上述のとおり構成されているの
で、次に記載するような効果を奏する。
で、次に記載するような効果を奏する。
【0046】レーザ光を発生する光源装置の構成を大幅
に簡略化し、組立部品点数や組立工程数の低減と、ピン
ト調整や照射位置調整等の精度と作業効率の向上に貢献
できる。このような光源装置を用いることで、光偏向走
査装置の低価格化と高性能化を促進できる。
に簡略化し、組立部品点数や組立工程数の低減と、ピン
ト調整や照射位置調整等の精度と作業効率の向上に貢献
できる。このような光源装置を用いることで、光偏向走
査装置の低価格化と高性能化を促進できる。
【図1】一実施の形態による光源装置を示す模式断面図
である。
である。
【図2】レーザチップとコリメータレンズの離間距離と
コリメータレンズの直径の関係を説明する図である。
コリメータレンズの直径の関係を説明する図である。
【図3】レンズホルダの調整手順を説明するフローチャ
ートである。
ートである。
【図4】ベストピント位置を決定する方法を説明するグ
ラフである。
ラフである。
【図5】光偏向走査装置の説明図である。
【図6】一従来例による光源装置を示す模式断面図であ
る。
る。
【図7】図6の装置の半導体レーザの構造を説明する図
である。
である。
10 基台 11 レーザチップ 12 サブマウント 13 フォトダイオード 14 レーザドライバチップ 20 レンズホルダ 21 コリメータレンズ 22 封止樹脂
Claims (7)
- 【請求項1】 レーザ光を発生するレーザチップを搭載
する基板と、コリメータレンズを保持するレンズホルダ
と、該レンズホルダを前記基板に封止固定する固定手段
を有し、前記レンズホルダ内に前記レーザチップを密封
するように構成されていることを特徴とする光源装置。 - 【請求項2】 レンズホルダが、レーザ光を整形するた
めのアパーチャを有することを特徴とする請求項1記載
の光源装置。 - 【請求項3】 基板上にレーザドライバチップが搭載さ
れ、レーザチップとともにレンズホルダ内に密封されて
いることを特徴とする請求項1または2記載の光源装
置。 - 【請求項4】 固定手段が、レンズホルダを基板に接着
する封止樹脂を有することを特徴とする請求項1ないし
3いずれか1項記載の光源装置。 - 【請求項5】 基板上にフォトダイオードとレーザチッ
プの制御回路が搭載されていることを特徴とする請求項
1ないし4いずれか1項記載の光源装置。 - 【請求項6】 基板に対するレンズホルダまたはコリメ
ータレンズの相対位置を調整することで、ピント調整と
照射位置調整を行なうように構成されていることを特徴
とする請求項1ないし5いずれか1項記載の光源装置。 - 【請求項7】 請求項1ないし6いずれか1項記載の光
源装置と、該光源装置から発生されたレーザ光を偏向走
査する偏向走査手段を有する光偏向走査装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32044099A JP2001143296A (ja) | 1999-11-11 | 1999-11-11 | 光源装置および光偏向走査装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32044099A JP2001143296A (ja) | 1999-11-11 | 1999-11-11 | 光源装置および光偏向走査装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001143296A true JP2001143296A (ja) | 2001-05-25 |
Family
ID=18121481
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP32044099A Pending JP2001143296A (ja) | 1999-11-11 | 1999-11-11 | 光源装置および光偏向走査装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001143296A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003098413A (ja) * | 2001-09-21 | 2003-04-03 | Ricoh Co Ltd | 光源装置及びその調整方法 |
JP2006350251A (ja) * | 2005-06-20 | 2006-12-28 | Ricoh Co Ltd | 光走査装置・画像形成装置 |
JP2009063925A (ja) * | 2007-09-07 | 2009-03-26 | Brother Ind Ltd | 光源装置ならびに光源装置を利用した露光装置および画像形成装置 |
-
1999
- 1999-11-11 JP JP32044099A patent/JP2001143296A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003098413A (ja) * | 2001-09-21 | 2003-04-03 | Ricoh Co Ltd | 光源装置及びその調整方法 |
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JP4500738B2 (ja) * | 2005-06-20 | 2010-07-14 | 株式会社リコー | 光走査装置・画像形成装置 |
US7817177B2 (en) | 2005-06-20 | 2010-10-19 | Ricoh Company, Limited | Optical scanning device and image forming apparatus |
JP2009063925A (ja) * | 2007-09-07 | 2009-03-26 | Brother Ind Ltd | 光源装置ならびに光源装置を利用した露光装置および画像形成装置 |
JP4661846B2 (ja) * | 2007-09-07 | 2011-03-30 | ブラザー工業株式会社 | 光源装置ならびに光源装置を利用した露光装置および画像形成装置 |
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