JP2001142162A - テスト露光ドットラインの濃度値を決定する方法 - Google Patents
テスト露光ドットラインの濃度値を決定する方法Info
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Abstract
響を受けずに露光ドットの濃度値を正確に計測してプリ
ントヘッドの輝度むらの補正を可能にする。 【解決手段】 テスト露光ドットラインTLの姿勢とス
キャニング方向との相対的な傾斜角度θを求め、この傾
斜角度θに基づいてスキャニングで取り込んだテスト露
光ドットラインTLの上に設定された計測ポイントP
1、P2、P3、P3に対応する複数のピクセルを設定
し、夫々のピクセルの濃度値を取り込んで濃度値を決定
する。
Description
主走査方向に沿って配置して成るプリントヘッドと、感
光材料とを前記主走査方向に直交する副走査方向に相対
移動させることにより前記感光材料に露光形成された各
発光素子毎のテスト露光ドットラインの濃度値を決定す
る方法に関する。
ドの代表的なものとして、例えば特開平11−2169
03号公報に開示されている蛍光プリントヘッドを挙げ
ることができるが、そこでは、プリントヘッドを構成す
る各蛍光発光素子は熱電子を放出するフィラメント状の
陰極と、制御電極と、所定のピッチと大きさでもって蛍
光体が被覆している帯状陽極などからなり、列状に並ん
で配置されたこれら蛍光発光素子が真空容器の中に封入
されることで1つの蛍光プリントヘッドが構築される。
制御電極へ画像データの露光階調値に基づく制御信号を
付与ことするにより、蛍光体への熱電子の衝突、つまり
蛍光体の発光が制御される。1つの蛍光体、つまり1つ
の蛍光発光素子が画像データを構成する1つのピクセ
ル、つまり、露光画像における1露光ドットに対応して
おり、複数の蛍光発光素子を主走査方向に並べてリニア
アレイ型のプリントヘッドを構成するが、高い解像度を
得るためには蛍光体の配設ピッチをミクロンオーダまで
細かくしなければならないので、通常は、主走査方向に
延びる蛍光発光素子を千鳥状複列とし、各列の蛍光発光
素子の発光タイミングを感光材料との間の副走査方向の
相対移動と適切にあわせることにより、複列の蛍光発光
素子によって露光されるドットが副走査方向(主走査方
向に直交する方向)に一直線上に並ぶように構成されて
いる。このようなプリントヘッドが3本用意されてお
り、それぞれがR(赤)、G(緑)、B(青)光を放射
するためにR(赤)、G(緑)、B(青)のフィルタが
装着されている。
の階調値は蛍光発光素子に与えられる露光階調値とな
り、これに基づいて変調された駆動信号を各色のプリン
トヘッドに与えることで蛍光発光素子を所望の光量で発
光するので、この3つのプリントヘッドの特定の蛍光発
光素子が感光材料上の同じ箇所を照射することで所望の
カラーの露光ドットを作り出すことができる。その際、
プリントヘッドが副走査方向に蛍光発光素子による1露
光ドット分の距離だけ進む時間を単位とし、この時間内
の蛍光発光素子の発光、非発光の時間比を変化させるこ
とにより階調をつけている。
得るためには、同じ露光階調値を与えられた場合全ての
蛍光発光素子の輝度が一様であること、つまり各蛍光発
光素子が同じ濃度値をもった露光ドットを作り出すこと
が必要である。このため、各蛍光発光素子が持つ固有の
発光特性の違い、いわゆる輝度むらは、テストプリント
として全ての蛍光発光素子に同じ露光階調値を与えてテ
スト露光ドットを作り、このテスト露光ドットの測定濃
度値から、各蛍光発光素子が作り出すテスト露光ドット
の濃度値がそろうように、露光階調値を変更する補正係
数を算出する。この補正係数を補正テーブルに格納して
おき、実際のプリント時に、送られてきた画像データの
露光階調値をこの補正係数により補正して、補正された
露光階調値で蛍光発光素子を駆動する。例えば、今測定
した各テスト露光ドットの濃度をD(n)、但し、nは
蛍光発光素子の番号を表し、n=0,1,2,…であ
り、その測定濃度の最小値をDmin とすると、各蛍光発
光素子のための補正係数は、Dmin /D(n)とするこ
とができる。つまり、送られてきた画像データの露光階
調値がDin(n)であれば、該当する蛍光発光素子を実
際に駆動する補正された露光階調値:Dout (n)は、 Din(n)× Dmin /D(n) となる。これによって、輝度むらの補正が行われたこと
になる。このように輝度むら補正のための正確な補正係
数を求めるには、テストプリントによって形成されたテ
スト露光ドットの濃度値を正確に測定しなければならな
い。このため、従来では、テストプリントシートとして
各蛍光発光素子毎に1つのテスト露光ドットだけを形成
するのではなく、各蛍光発光素子によるテスト露光ドッ
トが副走査方向でライン状となるように連続的にテスト
露光する。これによって確実に各蛍光発光素子の露光ド
ットを計測することができる。
ラインの濃度を計測するため、フラットベッドスキャナ
等のスキャナにテストプリントシートをセットした際
に、スキャニング方向とドットラインとの方向が一致せ
ず、予め設定されたドットラインと異なるラインの濃度
を計測することも考えられる。特に、このような計測を
行う際には、ドットラインの複数箇所を計測ポイントに
設定して濃度を計測を行い、誤検出や異常値を排除する
処理を行う場合が多いが、複数箇所の計測ポイントをド
ットライン上に精度高く設定することに困難を伴い正確
な輝度むら補正ができないといった不都合があった。上
記実状に鑑み、本発明の課題は、上述したようなプリン
トヘッドの輝度むら補正を正確なものにするため、テス
ト露光ドットの測定濃度値を正確に行うための方法を提
供することである。
方向に沿って配置して成るプリントヘッドと、感光材料
とを前記主走査方向に直交する副走査方向に相対移動さ
せることにより前記感光材料に露光形成された各発光素
子毎のテスト露光ドットラインの濃度値を決定する方法
において、感光材料の濃度分布を2次元的な画像データ
として取得するスキャニングステップと、この2次元的
な画像データにおける前記テスト露光ドットラインの傾
斜角度を判別する判別ステップと、この判別ステップで
求めた傾斜角度に基づいて画像データのテスト露光ドッ
トライン上に複数の計測ポイントを設定して濃度値を決
定する計測ステップとを備えている(請求項1)。この
方法では、テスト露光された感光材料の画像情報を2次
元的な画像データとして取得した場合に、画像データに
おけるテスト露光ドットライン方向が位置特定の基準と
なる軸に対して傾斜状態にある場合でも、判別ステップ
で求めた傾斜角度に基づいて画像データにおけるテスト
露光ドットライン上に計測ポイントを設定して濃度値を
決定できるものとなる。つまり、感光材料の濃度分布を
画像データとして取得する際に、感光材料のテスト露光
ドットラインの方向と画像データの基準となる方向とを
精度高く一致させなくとも、計測ポイントを露光ドット
ライン上に設定して計測を行えるものとなり、結果とし
て、感光材料の姿勢に拘わりなく自動的な処理によって
露光むらを精度高く判定できるものとなる。
ンサにて取得されるラインイメージを該ラインイメージ
の長手方向と直交するスキャニング方向に連続的に取り
込むことで前記画像データを取得し、前記判別ステップ
では画像データにおけるテスト露光ドットラインの傾斜
角度を判別する(請求項2)。この方法では、フラット
ベットスキャナのようにラインイメージをスキャニング
方向に取り込んで画像データ化する機器を用いることが
可能で、この画像データ化の処理によって生成されるテ
スト露光ドットラインの傾斜角度から、計測ポイントを
求めて、露光むらの判定に有効に利用できるものとな
る。
長手方向での位置を表す数値と、前記スキャニング方向
での位置を表す数値とで示される2次元座標によって計
測ポイントの位置を特定できるものであり、前記判別ス
テップでは、前記感光材料に露光によって形成された参
照ラインの座標群を画像データから取り出し、その座標
群が示す参照ラインの姿勢からスキャニング方向とテス
ト露光ドットラインとの傾斜角度を判別する(請求項
3)。この方法では、取り込まれた画像データにおける
露光ドットライン上の計測ポイントの濃度値を求める際
にも2次元座標を設定することだけで済み、画像データ
から感光材料に形成された参照ラインに対応する座標群
を求める処理も画像の輪郭や形状を求めるものと同様の
処理で済み、しかも、テスト露光時には寸法的に長く形
成できる参照ラインを用いるので、露光ドットラインの
傾斜角度を直接求めるものと比較して、傾斜角度を精度
高く判別できるものとなる。その結果、この傾斜角度に
基づいて画像データから露光ドットラインの位置を求
め、露光むらの判定に有効に利用できるものとなる。
で判別される傾斜角度が傾斜のない理想状態において
は、ラインイメージの長手方向でドットライン位置を示
す数値と、スキャニング方向での位置を示す数値とで表
される座標を計測ポイントに設定する処理を行う共に、
前記判別ステップで判別される傾斜角度が補正処理を必
要とする角度である場合には、前記理想状態における計
測ポイントの座標を、傾斜角度に基づいて変換し、この
変換によって得られる座標を計測ポイントに設定する
(請求項4)。この方法では、スキャニング時の感光材
料の傾斜角度が補正を必要とする角度である場合でも、
補正処理によって画像データのテスト露光ドットライン
上に計測ポイントを精度高く設定して濃度値を計測でき
る。その結果、誤った濃度値を取り込む不都合を解消し
て適正な計測ポイントでの濃度値を求めて露光むらの判
定に有効に利用できるものとなる。
ト夫々の濃度値を基本濃度値に設定し、この基本濃度値
から異常値を除く処理によって求めた代表濃度値を露光
ドットラインの濃度値に決定する(請求項5)。この方
法によると、露光時の感光材料の表面に塵埃等が付着し
ていた場合や、スキャニング時に感光材料の表面に塵埃
等が付着していた場合のように、基本濃度値に異常な値
のものを含む場合でも、このような異常な値の基本濃度
値を除く処理により露光により得られた正確な代表濃度
値を決定できる。その結果、誤った判定を行うことな
く、露光むらの判定を精度高く行えるものとなる。本発
明によるその他の特徴及び利点は、以下図面を用いた実
施例の説明により明らかになるだろう。
に基づいて説明する。本発明によるデジタル光プリンタ
に用いられているプリントヘッドの一例であるリニアア
レイ型蛍光プリントヘッド30が図1、図2、図3に模
式的示されている。この蛍光プリントヘッド30は、実
際には、R(赤)、G(緑)、B(青)の3つのプリン
トヘッド30R、30G、30Bから構成されるが、図
1と図2ではRのプリントヘッドだけを示しているが、
他の2つのプリントヘッドも同様な構成となっている。
アルミニウム薄膜からなる第1陽極62と第2陽極63
が形成されている。この両陽極62、63には、所定の
ピッチで矩形の透過孔62a、63aが設けられてお
り、この透過孔62a、63aを覆うように蛍光体64
が被覆されている。このように第1陽極62と第2陽極
63に設けられた蛍光体は、図2から明らかなように、
2列千鳥状に配置されており、この列の延び方向は、主
走査方向と呼ばれるが、蛍光プリントヘッド30によっ
て露光される感光材料としての印画紙3の搬送方向(こ
れは副走査方向と呼ばれる)に対して直交する姿勢とな
っている。
る箇所の周辺領域には、制御電極65が設けられてい
る。各蛍光体64に対応する制御電極65に制御電圧が
印加されることにより。各蛍光体64は発光する。さら
に第1陽極62と第2陽極63のそれぞれの情報にはフ
ィラメントとしての線状陰極67が主走査方向に沿って
張設されている。66は安定した電場を維持する遮蔽電
極である。蛍光体64と、第1陽極62又は第2陽極6
3と、制御電極65と、遮蔽電極66が各蛍光発光素子
60を構成しており、この1つの蛍光発光素子60によ
って照射される光が印画紙3に1つの露光ドットを形成
する。
成された蛍光発光素子60全体は内部に真空空間を作り
出すようにカバー体68によって覆われている。ここ
で、蛍光発光素子60に対して列状に並んだ順に番号を
つけると、第1陽極62側の蛍光発光素子60は奇数番
号を、第2陽極63側の蛍光発光素子60は偶数番号を
持つことになるので、そのように区別する必要のあると
きは、奇数番号をもつ蛍光発光素子60をオッド蛍光発
光素子、偶数番号をもつ蛍光発光素子60をイーブン蛍
光発光素子と名付ける。また、オッド蛍光発光素子の列
はオッド列であり、イーブン蛍光発光素子の列はイーブ
ン列である。
30R,30G,30Bは、所定の間隔で互いに平行に
ケース31に内装されている。各プリントヘッドの蛍光
発光素子60から照射される光は、透光性の基板61を
透過して印画紙紙面に平行に照射される。各プリントヘ
ッドの基板61の前面側には光路を鉛直下向きに変更す
るプリズム71とセルフォックレンズ(円柱ロッドレン
ズ)アレイ72からなる結像光学系70とが設けられて
いる。結像光学系70は、蛍光発光素子60の透過孔6
2a、63aを焦点位置とし、印画紙3の感光面を投影
像位置としており、正立等倍実像を形成する。プリント
ヘッド30から陽極基板2の前方へ向けて照射されたド
ット状の光は、直角に光路を変更して鉛直下方に導かれ
る。さらに、各プリントヘッドのセルフォックレンズア
レイ72の下にはそれぞれ対応する赤,緑,青のカラー
フィルタ69が設けられている。
に対して印画紙3を副走査方向について相対的に移動さ
せるとともに、この相対移動に同期して、画像データを
構成するRGBの各色の露光階調値に応じたプリント制
御信号を各プリントヘッド30R、30G、30Bに与
え、所定の露光時間でもってプリントヘッド30の蛍光
発光素子60を発光させ、印画紙3に各蛍光発光素子6
0毎に1つの露光ドットを形成する。その際、オッド蛍
光発光素子60とイーブン蛍光発光素子60が副走査方
向で所定時間タイミングをずらせて光を放射した場合、
この2列千鳥状の蛍光発光素子60によって、印画紙3
は1露光ドット幅で一直線上に露光される。同様に、各
プリントヘッド30R、30G、30Bの対応する蛍光
発光素子60による露光ドットが重なるように制御する
ことによりフルカラーの露光ドットが印画紙3に形成さ
れる。
を、このプリントヘッド30を副走査方向に移動させな
がら行うことにより、印画紙3のプリントエリアにプリ
ントすべき画像に対応する潜像が全て形成されることに
なる。各蛍光発光素子60の発光特性は、蛍光体64自
身の発光特性や蛍光体64の発光面積や各電極間の距離
などにばらつきによる輝度むら(同一の露光階調値に基
づいて発光動作させても各蛍光発光素子60の光量が同
じでないこと、結果的に露光ドットの濃度も異なること
になる)を補償するため、各プリントヘッド30に与え
る駆動信号の時間幅を調整しなければならない。また、
プリントヘッド30を数百時間レベルの長期にわたって
動作させていると、蛍光発光素子60の経時的発光特性
のばらつきからも輝度むらが生じる。
タでは、印画紙3に対する露光により以下に説明するよ
うなテストプリントシートを作成し、各蛍光発光素子6
0によるテスト露光ドットラインの複数ポイントを測定
し、このテスト露光ドットラインを代表する濃度値を決
定して、前述したように各蛍光発光素子60の輝度むら
を吸収するための輝度補正係数を算定している。
0によるオッド露光ドットと、イーブン蛍光発光素子6
0によるイーブン露光ドットとは、図4(イ)のよう
に、一列のライン状の露光ドットパターンを作り出す。
ここで、白抜き四角はオッド露光ドットを示し、黒塗り
四角はイーブン露光ドットを示している。()で囲んだ
数字は蛍光発光素子60の素子番号を示している。
視すると、図4(ロ)のように、主走査方向で隣接する
露光ドットどうしが互いにその最も外側の領域で部分的
に重なり合っており、スキャナ等で露光ドット単位の濃
度を読み取って各蛍光発光素子の発光状態を検査する際
に、隣接する別の露光ドットの影響を受けてしまう。こ
れを避けるため、オッド蛍光発光素子60によって形成
される露光ドットとイーブン蛍光発光素子60によって
形成される露光ドットが露光用プリントヘッド60の主
走査方向において互いに隣接しない露光ドットパターン
が得られるように、以下のような露光操作が行われる。
動作させ、オッド露光ドットを形成し、これより十分に
副走査方向に間隔をあけて、次はイーブン蛍光発光素子
60だけを露光動作させ、イーブン露光ドットを形成
し、図5(イ)に示されるように、オッド露光ドット列
と、イーブン露光ドット列からなる、全体として露光ド
ットが二列で千鳥状に並ぶドットパターンを感光材料と
しての印画紙3上に露光形成する。これを現像処理する
ことにより、テストプリントシートが出来上がる。この
ようなテストプリントシートでは、図5(イ)の一部を
拡大した図5(ロ)から判るように、オッド露光ドット
とイーブン露光ドットとは、互いに重複する部分が生じ
ず、しかも、オッド露光ドットどうしも、イーブン露光
ドットどうしも、互いに重複する部分が生じない。
ート作成時には、主走査方向に沿って黒(K)の複数の
参照ラインReが露光によって形成されると共に、この
参照ラインReに挟まれる夫々の位置の露光エリアEx
に対して3本のプリントヘッド30R,30G,30B
の露光に対応してR(赤)、G(緑)、B(青)の3色
のテスト露光ドットラインが露光によって形成される
(この露光によって形成されれる露光ドットラインはこ
れらの3色の露光に対応してシアン(C)、マゼンタ
(M)、イエロー(Y)に発色する)。また、夫々の参
照ラインReの主走査方向での中間位置にはプリントヘ
ッド30の各素子を特定するための基準となる基準点S
pが副走査方向に沿った姿勢のライン状に露光ドットラ
インと同じ色相となるよう露光によって形成され、露光
エリアExを挟む一対の参照ラインReの一方には露光
ヘッドを特定するため識別ラインiLが、R(赤)の露
光ヘッドに対応して1本、G(緑)の露光ヘッドに対応
して2本、B(青)の露光ヘッドに対応して3本形成さ
れている。
には夫々の各蛍光発光素子60による露光ドットが副走
査方向で設定濃度のライン状となるようにイーブン蛍光
発光素子60、あるいは、オッド蛍光発光素子60を連
続的に駆動して櫛歯状にテスト露光ドットラインを形成
するとともに、テスト露光ドットラインの読み取り時に
テスト露光ドットライン同士の間の白地が測定に及ぼす
悪影響を避ける目的で他の蛍光発光素子60(テスト露
光ドットラインがイーブン蛍光発光素子で形成された場
合にはオッド蛍光発光素子、これとは逆に、テスト露光
ドットラインがオッド蛍光発光素子で形成された場合に
は、イーブン蛍光発光素子)を駆動して櫛歯状に形成さ
れるテスト露光ドットラインの間が薄い濃度のラインを
形成するよう夫々の蛍光発光素子60を駆動制御する。
トラインの濃度値を測定するため、後述するように通常
フラットベットスキャナ91(図15を参照・以下、単
にスキャナと略称する)が使用される。このスキャナ9
1はラインセンサにて取り込まれるラインイメージを、
そのラインイメージの長手方向(以下、「ラインイメー
ジ方向」という)と直交するスキャニング方向に連続的
に取り込むものであり、測定時には、ラインイメージ方
向における濃度値を、スキャニング方向に移動させなが
ら連続的に取り込んで2次元的な画像データとして取得
することにより、ラインイメージ方向での位置を示す数
値と、スキャニング方向での位置を示す数値とで示され
る2次元座標によってピクセルの位置を特定できる形態
で画像データが保存される。尚、図7には、テストプリ
ントシートにおける主走査方向、副走査方向を示すと同
時に、夫々の方向に対して傾斜角度θだけ傾斜した状態
の画像データが取り込まれた際におけるラインイメージ
方向、スキャニング方向を示しており、仮想線で示した
矩形の領域は画像データの一部を表している。
に較べてラインイメージ方向の分解能とスキャニング方
向の分解能とが3倍の持つ性能のものが用いられてい
る。このことからスキャナ91のスキャニング方向とプ
リントヘッド30の主走査方向とが平行姿勢となる理想
的な状態では、取得された画像データを構成するピクセ
ルは、1つのテスト露光ドット当たり9個となる(ここ
では読取ピッチと露光ドットピッチがちょうど合ったと
仮定する)。このことを、例えば、素子番号001の蛍
光発光素子60によるテスト露光ドットラインTLに適
用すると、図10に示すように模式的な図が得られる。
このテスト露光ドットラインTLを構成するピクセルの
内、主走査方向で真ん中のピクセルから、任意に又は所
定のルールに従ってn個(ここでは10個)のピクセル
を測定ポイントとして選択し、各ピクセルがもつ濃度値
を基本濃度値とする。
Lの濃度値を測定する場合には、露光ヘッド30の主走
査方向とスキャナ91のスキャニング方向とを高い精度
で平行状態に設定することが困難であり、夫々の間に多
少の傾斜角度を生ずるのが普通である。そこで、本発明
では、この傾斜角度θを画像データから求める処理と、
この処理によって求めた傾斜角度θが無視できるほど小
さい場合には補正を行わず基準点Spを基に設定した素
子番号に対応するテスト露光ドットの幅方向(主走査方
向)の中央位置のピクセルを示す座標に対して、参照ラ
インReから設定された距離に対応する座標となる各測
定ポイント1〜10の濃度値を計測する処理を行い、
又、露光ヘッド30の主走査方向とスキャナ91のスキ
ャニング方向との傾斜角度θが設定値より大きい場合
(補正を必要とするほど大きい場合)には補正処理を行
うことで正確に計測ポイントを設定して、各測定ポイン
トの計測を行うよう処理形態が設定されている。その結
果得られた、各測定ポイント1〜10の測定濃度値を表
にしたのが図11である(この表に基づいた計測値の処
理は後述する)。
リントシート(印画紙3)のテスト露光ドットラインT
Lの濃度を計測する場合には、テスト露光ドットライン
TLが形成された方向とスキャナ91のラインイメージ
方向とをできるだけ一致させる姿勢にセットして画像デ
ータの取り込みを行う。尚、これにより取り込まれた画
像データは、メモリ等の記憶手段に対し、前述のように
ラインイメージ方向での位置を示す数値と、スキャニン
グ方向での位置を示す数値とで示される2次元座標によ
ってピクセルの位置を特定できる形態で保存される。
から、略スキャニング方向に沿う姿勢となる黒(K)の
領域を判別して、その領域と白色との境界の座標群から
参照ラインReと、スキャニング方向との傾斜角度θを
求める処理を行うと共に、R(赤)、G(緑)、B
(青)の何れの露光ヘッド30であるか識別ラインiL
の数から求めておき、傾斜角度θが補正を必要とする角
度である場合には、補正テーブルをセットし(補正パラ
メータや補正を行う演算式をセットしても良い)、次
に、図9に示すように、前記基準点Spを基点としてテ
スト露光ドットラインTLを特定する情報の設定(素子
番号を附する処理)と、テスト露光ドットラインTLの
端部位置(背景が白色となる側の端部)の幅方向(主走
査方向)の中央位置の基準ピクセルP0を設定する処理
とを行い、この端部位置を基準にして補正テーブルに基
づき計測ポイントの座標を指定して、そのピクセルの濃
度値を取り込むことになる。尚、補正を必要とする傾斜
角度θとは、各テスト露光ドットラインTLの幅方向の
中央に対応するスキャニング方向での座標の値に対し
て、ラインイメージ方向への座標の値を計測ポイントに
対応するピクセルを指定できない場合である。
と、前記基準点Spと、前記参照ラインReとの相対位
置関係に基づいて求める、あるいは、テスト露光ドット
ラインTLを画像処理することで直接的に求められるも
のとなっている。傾斜角度θが補正を必要とする角度で
ある場合の補正テーブルは、基準ピクセルP0の2次元
座標をセットするだけで、テスト露光ドットラインTL
の幅方向の中心位置に設定した仮想中心ラインCL上に
存在する10箇所の計測ポイントの全ての2次元座標を
求め得るよう予めセットされたデータ群であり、例え
ば、図9に示すように、前記基準ピクセルP0に基づい
てP1,P2,P3,P4の計測ポイントを求める際に
は(説明を簡略化するため4つのポイントだけを例に挙
げた)、この仮想中心ラインCL上に存在し、基準ピク
セルP0から仮想中心ラインCL方向に距離L1,L
2,L3,L4だけ離間した点が通過するピクセルが補
正テーブルに基づいて計測ポイントにセットされてい
る。つまり、同図に示す傾斜角度θの場合には基準点P
0のピクセルの座標が決まるとP1の座標は、この基準
点P0の座標とスキャニング方向での座標の値が等しく
ラインイメージ方向での座標が2だけ増大した値とな
り、P2の座標は基準点P0の座標からスキャニング方
向での座標の値が等しく、ラインイメージ方向での座標
が5だけ増大した座標となり、P3の座標は基準点P0
の座標からスキャニング方向での座標の値が1だけ増大
し、ラインイメージ方向での座標が8だけ増大した座標
となり、P4の座標は基準点P0の座標からスキャニン
グ方向での座標の値が1だけ増大し、ラインイメージ方
向での座標が11だけ増大した座標となる。
に対応させて、1つのテスト露光ドットラインTLに設
定した10箇所の計測ポイントの濃度値を計測するもの
となっている。そして、測定濃度値から、この素子番号
001の蛍光発光素子60によるテスト露光ドットライ
ンTLを代表する代表濃度値を決定するいくつかの方法
のアルゴリズムを以下に説明する。
基本濃度値とみなし、図12(イ)に示すように、10
個の基本濃度値を濃度を単位として濃度軸上に並べ、こ
れらの中での最低値と最高値との間の濃度間隔より狭い
幅を持つチェック窓を設定する。このチェック窓とは、
所定の領域を濃度軸上に当てはめてその領域内に入る基
本濃度値を探し出す作業において用いられる、領域指定
を示す概念である。図9で示した例では、最低値は90
で最高値は148なので、その間の濃度間隔より狭い幅
として50を選択したとする。この場合、図12(イ)
から明らかなように最低値である基本濃度値(3)を外
したチェック窓の位置でその他の全ての基本濃度値が窓
内に入ることになる。これにより、基本濃度値(3)以
外の全ての基本濃度値の平均、ここでは139が代表濃
度値となる。これによって最低値もつ基本濃度値を外す
ことはできるが、基本濃度値のばらつき状態によって
は、正確なテスト露光ドットラインTLの濃度値を表す
とは言えなくなるので、通常、図12(ロ)に示すよう
に、チェック窓は幅はもっと小さい値、最低値と最高値
の差の約3分の1、ここでは16を設定する。図から明
らかなように、この幅をもったチェック窓を濃度軸上で
移動していくと、位置:A1 と位置:A2 において、そ
の窓内に最大頻度値として7が得られる。最大頻度値が
2つの位置で得られるので、さらにチェック窓の幅を8
に減少させて、再度ェック窓を濃度軸上で移動していく
と、順次、位置:B1 で頻度値:4が、位置:B2 で頻
度値:3が得られ、最終的に最大頻度値を得る最大頻度
位置として位置:B1 が決定される。次に、この最大頻
度位置:Cでのチェック窓に入る、4個の基本濃度値
(4)、(5)、(6)、(9)の平均値を演算し、 (138+140+136+136)/4=136 を得て、これを代表濃度とする。
での測定濃度値のうち、前設定された下限濃度値、ここ
では100とする、を下回るものや、前設定された上限
濃度値、ここでは160とする、を上回るものを除外す
ることとし、ここでは、測定濃度値(3)が該当するの
で除外される。残りの9個の測定濃度値を基本濃度値と
する。この方法の特徴は、チェック窓を最小幅で前述し
た最大頻度位置を決定する作業をスタートして、前記最
大頻度位置でのチェック窓内に入る前記基本濃度値の個
数が所定値以上になるまで前記チェック窓の幅を広げな
がらこれを続けていくことである。ここでは、所定値を
基本濃度値の半分以上である5とする。図13(イ)に
は、まず、チェック窓の幅が4の時と、8の時、そして
10の時が示されている。チェック窓の幅が4の時で
は、位置:C1 で頻度値3が得られるが所定値:5より
小さいので、さらにチェック窓の幅を広げられる。チェ
ック窓の幅が8の時では、位置:C2 で頻度値:5が得
られるので、この時のチェック窓に入る、5個の基本濃
度値(4)、(5)、(6)、(7)、(9)の平均値
を演算し、 (138+140+136+142+136)/5=138 を得て、これを代表濃度とする。図13(ロ)には、基
本濃度値(1)が基本濃度値(8)と同じ値、つまり1
30であった場合での、この第2の方法を用いた例を示
している。上述と異なる点は、チェック窓の幅が8の時
では、位置:C3 で頻度値:5が得られるが、位置:C
3でも頻度値:5が得られるので、さらにチェック窓の
幅が広げられる。チェック窓の幅が10の時では、位
置:C5のみで頻度値:6が得られるので、この時のチ
ェック窓に入る、6個の基本濃度値(1)、(2)、
(4)、(8)、(6)、(9)の平均値を演算し、 (130+132+138+130+136+136)/6=134 を得て、これを代表濃度とする。いずれにしても、蛍光
発光素子60によるテスト露光ドットラインを代表する
代表濃度値を決定するアルゴリズムは、測定濃度値が密
集している領域に注目して、その領域に入っている測定
濃度値だけの平均で、代表濃度値を決定するという考え
に即したものであり、使用するアルゴリズムは対象とな
るプリントヘッド30の特性に応じて選択するとよい。
印画紙3に対して副走査させる機構について図14を用
いて説明する。R・G・Bの3つの蛍光プリントヘッド
30R、30G、30Bをハウジング31に組み込むこ
とにより一体化された蛍光プリントヘッド30を副走査
方向に移動させる往復移動機構50は、ペーパーマスク
40の基台45に取り付けられており、その基本的な構
成要素は、蛍光プリントヘッド30の両側端部に設けら
れたガイド部材51、ガイド部材51に設けられたガイ
ド孔に挿通されるガイドレール52、一方のガイド部材
51に設けらたワイヤー留め具53、端部をワイヤー留
め具53に固定されたワイヤー54、ワイヤー54を掛
け回しているとともに基台45の両端に配置されている
スプロケット55、一方のスプロケット55を回転させ
るパルスモータ56である。パルスモータ56を回転さ
せると、ワイヤー54の動きを通じて蛍光プリントヘッ
ド30をガイドレール52に沿って移動させ、所定位置
に搬送された印画紙3をライン露光していく。露光され
た印画紙3は、図示されていない現像処理部で現像処理
され、乾燥されることにより、最終的な写真プリントと
なる。
ル光プリンタの制御系の構成を説明する。この制御系
は、デジタルカメラやスキャナなどを通じて入力された
デジタル画像データを処理してプリントデータを生成す
るとともにこのプリントデータによって蛍光プリントヘ
ッド30を制御するコントローラ8と、往復移動機構5
0の制御を行うサブコントローラ108と、濃度値測定
ユニット90とから構成されている。コントローラ8と
サブコントローラ108は通信可能に接続されている。
コントローラ8やサブコントローラ108は、CPU、
ROM、RAM、I/F回路などからなるマイクロコン
ピュータシステムを中核部材として構成され、この蛍光
ビーム式画像形成装置に必要な各種機能をハードウエア
又はソフトウエア或いはその両方で実現させている。つ
まり、上述した蛍光プリントヘッド30の制御や蛍光発
光素子60の輝度むら補正を行うため、このコントロー
ラ8には、同図に示すように、入出力インターフェース
81を介して送り込まれた画像データを所定のアルゴリ
ズムで処理する画像処理部82と、蛍光プリントヘッド
30の駆動条件を設定するプリンター制御部83と、輝
度補正係数を管理する輝度補正係数管理部85と、この
輝度補正係数管理部85の管理の下で輝度補正係数を格
納している補正テーブル86と、前述した輝度むら補正
作業時に適切な濃度値をもったテスト露光ドットが作り
出されるように適切な露光階調値をもったテストプリン
トデータを生成するテストプリント生成部87とが構築
されている。画像処理部82は、デジタルカメラ、スキ
ャナ、CDなどデジタル画像を取得する外部機器からの
デジタル画像データや操作卓を通じて入力されてビット
マップ展開された文字データを画像処理して、蛍光プリ
ントヘッド30に最適な、各色ピクセル(ドット)単位
で256段階(8ビット)に区分された露光階調度を作
り出す。この露光階調度に基づいて蛍光プリントヘッド
30を駆動するプリンター制御部83は、陰極電圧を制
御する陰極制御部83aと制御電極電圧を制御する制御
電極制御部83bと陽極電圧を制御する陽極制御部83
cを備えている。
請があれば、プリンター制御部83は輝度補正係数管理
部85に指令を与えることで補正テーブル86から、各
蛍光発光素子60のための輝度補正係数を参照し、各蛍
光発光素子60を発光駆動させるために送られてきた露
光階調値をこの輝度補正係数でもって補正し、この補正
された値をプリントヘッドドライバー84へ送る。この
ようにして補正されて、プリントヘッドドライバー84
へ送られた各色の露光階調値はそこで駆動パルス幅に変
換され、R・G・Bの蛍光プリントヘッド30R、30
G、30Bに送られる。
ェース81にはサブコントローラ108の通信ポート1
08aが接続されている。サブコントローラ108には
蛍光プリントヘッド30の走査速度とタイミングに関す
る制御信号を生成する走査制御部108bが備えられて
おり、サブコントローラ108はコントローラ8と連係
して、出力ポート108cとモータドライバー108d
を介してパルスモータ56に制御信号を送る。このコン
トローラ8とサブコントローラ108の連係により、印
画紙3の所定位置に蛍光プリントヘッド30による露光
が行われる。少なくとも定期的に行われる輝度むら補正
作業時には、作成されたテストプリントシートのテスト
露光ドットの濃度値を測定するための濃度値測定ユニッ
ト90が利用される。濃度測定ユニット90は、基本的
には、前述したテストプリントシートに形成された各蛍
光発光素子60の露光ドットを読み込むスキャナ91、
このスキャナ91の制御を行うスキャナ制御部92、こ
のスキャナ91から読み込まれた各テスト露光ドットラ
インの濃度値を代表する代表濃度値を前述した方法で算
出する濃度算出部93を含んでいる。
れたテストプリントシートをスキャナ91によって読み
取ると、濃度値算出部93が、このように読取った画像
データを処理することによってテスト露光ラインの傾斜
角度を求めると共に、夫々の蛍光発光素子に素子番号を
附して識別可能な状態に設定し、また、傾斜角度θが補
正を必要とする角度である場合でも前述した補正処理を
行うことで夫々のテスト露光ラインに10箇所の計測ポ
イントに対応するピクセルを設定して、夫々のピクセル
の濃度を計測し、この濃度値に基づいて各テスト露光ド
ットラインの代表濃度値を求める。その際、ドットの座
標位置を手がかりにして、算出した代表濃度値と対応す
る蛍光発光素子60の素子番号とを関係づけておく。蛍
光発光素子60の素子番号によって関係づけられた代表
濃度値を輝度補正係数管理部85に送り込むと、輝度補
正係数管理部85は、公知の修正輝度補正係数の算定方
法に基づいたアルゴリズムで各蛍光発光素子60のため
の輝度補正係数を算定し、これを補正テーブル86に格
納するものとなっている。
シートをスキャナ91によって読み取る際の相対的な姿
勢に拘わりなく、この傾斜角度とR(赤)、G(緑)、
B(青)の3つのプリントヘッド30R、30G、30
Bの何れのものによる露光であるかを自動的に判別し、
しかも、テストプリントシートにおける主走査方向と、
副走査方向に対して、スキャナ91で画像データを取り
込んだ際の、ラインイメージ方向とスキャニング方向と
の傾斜角度θを自動的に求め、この傾斜角度θが補正を
必要とする角度である場合でも、傾斜角度θに基づく補
正を行うことによってプリントヘッド夫々によるテスト
露光ドットラインTLを特定した状態で、そのテスト露
光ドットラインTL上の複数箇所の計測ポイントの濃度
値データを取り込めるばかりでなく、このように計測し
た濃度値データに異常な値が含まれる場合でも、その異
常な値を除く処理を行うことで誤った判定を回避しなが
ら、露光むらの判定を精度高く行い、プリント時の露光
むらの発生を回避できるものとなっている。
明する説明図
明する説明図
る説明図
一部を示す説明図
式図
トマップ状態を示す模式図
おける濃度値を表に示した図
る説明図
る説明図
略斜視図
する機能ブロック図
Claims (5)
- 【請求項1】 複数の発光素子を主走査方向に沿って配
置して成るプリントヘッドと、感光材料とを前記主走査
方向に直交する副走査方向に相対移動させることにより
前記感光材料に露光形成された各発光素子毎のテスト露
光ドットラインの濃度値を決定する方法において、 感光材料の濃度分布を2次元的な画像データとして取得
するスキャニングステップと、 この2次元的な画像データにおける前記テスト露光ドッ
トラインの傾斜角度を判別する判別ステップと、 この判別ステップで求めた傾斜角度に基づいて画像デー
タのテスト露光ドットライン上に複数の計測ポイントを
設定して濃度値を決定する計測ステップと、 から成ることを特徴とするテスト露光ドットラインの濃
度値を決定する方法。 - 【請求項2】 前記スキャニングステップでは、ライン
センサにて取得されるラインイメージを該ラインイメー
ジの長手方向と直交するスキャニング方向に連続的に取
り込むことで前記画像データを取得し、前記判別ステッ
プでは画像データにおけるテスト露光ドットラインの傾
斜角度を判別することを特徴とする請求項1記載のテス
ト露光ドットラインの濃度値を決定する方法。 - 【請求項3】 前記画像データが、前記ラインイメージ
の長手方向での位置を表す数値と、前記スキャニング方
向での位置を表す数値とで示される2次元座標によって
計測ポイントの位置を特定できるものであり、前記判別
ステップでは、前記感光材料に露光によって形成された
参照ラインの座標群を画像データから取り出し、その座
標群が示す参照ラインの姿勢からスキャニング方向とテ
スト露光ドットラインとの傾斜角度を判別することを特
徴とする請求項2記載のテスト露光ドットラインの濃度
値を決定する方法。 - 【請求項4】 前記計測ステップでは、前記判別ステッ
プで判別される傾斜角度が傾斜のない理想状態において
は、ラインイメージの長手方向でドットライン位置を示
す数値と、スキャニング方向での位置を示す数値とで表
される座標を計測ポイントに設定する処理を行う共に、
前記判別ステップで判別される傾斜角度が補正処理を必
要とする角度である場合には、前記理想状態における計
測ポイントの座標を、傾斜角度に基づいて変換し、この
変換によって得られる座標を計測ポイントに設定するこ
とを特徴とする請求項2又は3記載のテスト露光ドット
ラインの濃度値を決定する方法。 - 【請求項5】 前記計測ステップでは、複数の計測ポイ
ント夫々の濃度値を基本濃度値に設定し、この基本濃度
値から異常値を除く処理によって求めた代表濃度値を露
光ドットラインの濃度値に決定することを特徴とする請
求項1〜4のいずれか1項に記載のテスト露光ドットラ
インの濃度値を決定する方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32376699A JP4300439B2 (ja) | 1999-11-15 | 1999-11-15 | テスト露光ドットラインの濃度値を決定する方法 |
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JP4300439B2 JP4300439B2 (ja) | 2009-07-22 |
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Cited By (4)
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---|---|---|---|---|
JP2006301079A (ja) * | 2005-04-18 | 2006-11-02 | Noritsu Koki Co Ltd | プリント装置 |
JP2006301001A (ja) * | 2005-04-15 | 2006-11-02 | Noritsu Koki Co Ltd | プリント装置及び補正データ生成方法 |
US7587095B2 (en) | 2005-04-15 | 2009-09-08 | Noritsu Koki Co., Ltd. | Printing apparatus |
US7605950B2 (en) | 2005-04-15 | 2009-10-20 | Noritsu Koki Co. Ltd. | Printing apparatus |
-
1999
- 1999-11-15 JP JP32376699A patent/JP4300439B2/ja not_active Expired - Fee Related
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US7587095B2 (en) | 2005-04-15 | 2009-09-08 | Noritsu Koki Co., Ltd. | Printing apparatus |
US7605950B2 (en) | 2005-04-15 | 2009-10-20 | Noritsu Koki Co. Ltd. | Printing apparatus |
US7667867B2 (en) | 2005-04-15 | 2010-02-23 | Noritsu Koki Co., Ltd. | Printing apparatus and correction data generating method |
JP2006301079A (ja) * | 2005-04-18 | 2006-11-02 | Noritsu Koki Co Ltd | プリント装置 |
US7483045B2 (en) * | 2005-04-18 | 2009-01-27 | Noritsu Koki Co., Ltd. | Printing apparatus |
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