JP2001141953A - 光導波路モジュール - Google Patents

光導波路モジュール

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JP2001141953A
JP2001141953A JP32711399A JP32711399A JP2001141953A JP 2001141953 A JP2001141953 A JP 2001141953A JP 32711399 A JP32711399 A JP 32711399A JP 32711399 A JP32711399 A JP 32711399A JP 2001141953 A JP2001141953 A JP 2001141953A
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groove
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Makoto Shimaoka
誠 嶋岡
Kazuyuki Fukuda
和之 福田
Tatsuo Teraoka
達夫 寺岡
Ryuta Takahashi
龍太 高橋
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Abstract

(57)【要約】 【課題】作業工程を簡素化して、作業性の向上する光導
波路モジュールを提供することにある。 【解決手段】溝付き部品30を用いて光ファイバ22を
内部に有するフェルール20を支持し、光部品10に固
定して光導波路モジュールを構成する。フェルール20
は、紫外線透過性のガラス製によって形成されている。
溝付き部品30は、紫外線透過性のガラス製によって形
成されている、また、溝付き部品30の溝30aは、機
械加工により切削形成される。フェルール20と溝付き
部品30,及び溝付き部品30と光部品10を紫外線硬
化樹脂を用いて接着固定される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フェルールに内蔵
された光ファイバと光導波路部品とが接続されて構成さ
れる光導波路モジュールに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、光通信の普及に伴い、光通信モジ
ュールの低コスト化,取扱の簡単化のために、レセプタ
クル構造モジュールの検討が進んでいる。レセプタクル
構造では、入力,出力双方のフェルールと割スリーブを
用いて光軸合わせをする方法が一般的である。光導波路
を光部品として持つ光導波路モジュールにおいても、光
ファイバを有するフェルールとそれを案内する溝付き部
品を用いて、光導波路部品との光結合を行い、モジュー
ルのレセプタクル構造化が検討されている。溝付き部品
としては、シリコン(Si)製のものを用いており、異
方性エッチングにより、Si基材に溝を形成するように
している。しかしながら、フェルールを固定できるよう
な深い溝を作る場合、異方性エッチングでは、エッチン
グ時間が長くなるため、制御が難しく、加工精度が低く
なる等の問題がある。
【0003】そこで、例えば、特開平11−14860
号公報に記載されているように、機械的加工と異方性エ
ッチングの併用による加工時間の短縮することが知られ
ている。この方法では、溝作成を二段階に分け、第一段
階として、ダイサ等による機械加工で、短時間だが低い
精度で溝を削り、第二段階として異方性エッチングによ
り精度良く仕上げをするものであり、加工時間のある程
度の短縮が可能となる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開平
11−14860号公報に記載されている方式では、一
つの溝を掘るために、ダイサ等の機械加工装置とエッチ
ング装置の二つの設備が必要になり、一工程増えている
ことで、作業性が低下するという問題がある。
【0005】本発明の目的は、作業工程を簡素化して、
作業性の向上する光導波路モジュールを提供することに
ある。
【0006】
【課題を解決するための手段】(1)上記目的を達成す
るために、本発明は、光ファイバを内部に有するフェル
ールを、溝付き部品を用いて支持し、光部品に固定した
光導波路モジュールにおいて、上記フェルールは、紫外
線透過性のガラス製によって形成され、上記溝付き部品
は、紫外線透過性のガラス製によって形成されるととも
に、機械加工により溝が切削形成され、上記フェルール
と上記溝付き部品,及び上記溝付き部品と上記光部品を
紫外線硬化樹脂を用いて接着固定するようにしたもので
ある。かかる構成により、溝付き部品の溝加工を機械的
加工によってのみ行うため、作業工程を減らすことがで
き、作業性を向上し得るものとなる。
【0007】(2)上記(1)において、好ましくは、
上記溝付き部品に形成される溝は、断面形状を半円形と
したものである。かかる構成により、フェルールと溝と
の密着性をあげ、接着部の耐久性を向上し得るものとな
る。
【0008】(3)上記(1)において、好ましくは、
上記光部品は、上記溝付き部品との接触面において段差
を備え、上記光部品の段差に上記溝付き部品を突き合わ
せることにより、溝付き部品の深さ方向について、上記
フェルールに内蔵された光ファイバと、上記光部品に形
成された光導波路を位置決めするようにしたものであ
る。かかる構成により、溝深さ方向への位置決めも機械
的な突き合わせによって可能となり、光導波路と光ファ
イバの光軸を合わせる調芯時間を短縮し得るものとな
る。
【0009】(4)上記(3)において、好ましくは、
上記光部品に形成された段差は、上記溝付き部品との接
触面に直交する第1の面を備え、上記溝付き部品は、上
記光部品との接触面に直交する第2の面を備え、上記第
1の面に、上記第2の面を突き合わせることにより、溝
付き部品の深さ方向に直交する方向について、上記フェ
ルールに内蔵された光ファイバと、上記光部品に形成さ
れた光導波路を位置決めするようにしたものである。か
かる構成により、水平方向つまり溝深さに垂直な方向へ
の位置決めも機械的な突き合わせによって可能となり、
光導波路と光ファイバの光軸を合わせる調芯時間を短縮
し得るものとなる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、図1〜図3を用いて、本発
明の第1の実施形態による光導波路モジュールの構成に
ついて説明する。最初に、図1を用いて、本実施形態に
よる光導波路モジュールの全体構成について説明する。
【0011】光部品10は、溝付き部品30を用いて、
フェルール20と接続されており、光導波路モジュール
を構成している。光部品10は、光導波路基板11と、
ダイオード14と、光導波路15とから構成されてい
る。光導波路基板11上には、光導波路15が形成され
ている。また、光導波路基板11上には、半導体レーザ
ダイオード(LD)14a,受光用フォトダイオード
(PD)14b,モニタ用フォトダイオード(モニタP
D)14cからなるダイオード14が実装されている。
光導波路基板11は、その上に光素子であるダイオード
14などを実装し、光導波路15と光結合させる場合、
基板上に電極を設ける必要があり、配線パターンの形成
しやすさなどからSi基板が用いられることが多いもの
である。
【0012】光導波路基板11の上面の両側には、段差
11aが形成されている。段差11aは、光導波路クラ
ッド部分15bを含めてドライエッチング等の方法で彫
る、或いはダイサ等により機械加工することで形成され
る。また、段差11aの直線部分の方向は、付き合わせ
による位置合わせを容易にし、また組みあがり時の光フ
ァイバ22と光導波路15と結合効率を上げるために
は、光導波路基板11のフェルール20との接続端付近
での光導波路15の方向と平行としている。フェルール
20と接合する側の光導波路基板11の端は、長手方向
に垂直な面で平研磨されるか、もしくは光導波路15と
ファイバ22との接続面での反射戻り光を少なくするた
めに斜め研磨されている。斜め研磨の角度は7°〜9°
が適している。
【0013】フェルール20は、紫外線透過率の高いガ
ラス製で、中心に長手方向と平行に光ファイバ22を有
している。光ファイバ22は、中心に位置するコア部分
と、このコア部分の周囲を覆うクラッド部分から構成さ
れている。光ファイバ22は、熱硬化性接着剤あるいは
紫外線硬化接着剤により、フェルール20に固定されて
いる。フェルール20の光導波路基板11に接していな
い側は、パッケージに組み込まれた際にはレセプタクル
構造の一部となるために、PC研磨もしくはAdPC研
磨などが施されており、光導波路基板11に接合する側
は、光導波路基板11と同様に平研磨もしくは斜め研磨
されている。
【0014】溝付き部品30は、紫外線透過率の高いガ
ラス製であり、フェルール20を光部品10に接続する
と共に、光ファイバ22の中心と光導波路15の中心を
位置合わせするために用いられる。
【0015】次に、図2を用いて、光ファイバと光導波
路の接続部の構造について説明する。図2は、本発明の
第1の実施形態による光導波路モジュールにおける光フ
ァイバと光導波路の接続部の構造を示す断面図であり、
図1のA−A’断面図である。なお、図1と同一符号
は、同一部分を示している。
【0016】光導波路15は、光導波路コア部分15a
と光導波路クラッド部分15bとから構成されている。
光導波路15のコア部分15aとクラッド部分15b
は、SiO2を主成分とする石英ガラス系のものと、ポ
リイミド系あるいはエポキシ系の樹脂を主成分とする有
機樹脂系のものの二通りが主流となっている。光導波路
基板11の上部の両側には、溝付き部品30を案内する
ための平らな底面とそれに垂直な側面を持つ段差11a
が設けられている。
【0017】溝付き部品30には、フェルール20を案
内するための直線状の溝30aが形成されている。溝付
き部品30はガラス製であるため、溝30aはダイサな
どの装置による機械加工で作られる。溝30aの形状は
左右対象であり、溝30aの上側表面に垂直な面である
溝縁3cを有している。また、溝30aは、紫外線硬化
型接着剤による接着時に、接着剤の不均一による位置ず
れを避けるため、溝30aの断面上で二箇所以上で左右
対象な位置にフェルール20を案内し、支えることにな
るフェルール20との接触部30bを有している。従っ
て、溝30a中でフェルール20は、溝の方向と平行に
なり、水平位置は溝30aの形状を決定すれば一意に決
まり、垂直位置は溝30aの深さによって制御可能であ
る。ダイサ等の加工精度の高い機械加工機を利用し加工
することで、寸法精度は約2μm以内に抑えることでき
る。
【0018】溝付き部品30は、光導波路基板11の案
内用段差11aに、溝上側表面に垂直な面である溝縁3
0cと溝上側表面である溝付き部品下面30dを突き合
わせて固定される。これによって、フェルール20は溝
30aに案内され、光導波路基板11に突き当たるよう
に固定される。ここで、予め、案内用段差11aを、光
導波路基板11の端部付近での光導波路15と平行にな
るようにし、その水平位置を光導波路コア部分15aに
対して溝30aの幅の1/2分オフセットを持たせて形
成しておき、また案内用段差11aの深さ分を加味して
溝30の深さを決め、機械加工しておくことで、機械的
な突き合わせのみで、フェルール20内のファイバ22
の端面と光導波路15のコア部分15aの端面との位置
及び光軸合わせが可能となる。
【0019】次に、本実施形態による光導波路モジュー
ルの各部の寸法について説明する。ここで、フェルール
20の直径Rは、1.25mmである。段差11aの高
さH1は、30μmであり、幅D1は、0.05mm以
上である。溝30aの開口部の幅D2は、1.3mmで
ある。溝30aの溝縁30cの高さH2は、0.3mm
である。溝30aの傾斜部の傾き角θ1は、60度であ
る。溝30aの高さH3は、0.844mmとなる。溝
30aの底辺の幅D3は、0.49mmである。また、
コア部分15aの幅D9が0.006mm(6μm)で
あるのに対して、光ファイバ22の直径は、0.125
mmとなっている。
【0020】溝付き部品30はガラス製であるため、溝
30aはダイサなどの装置による機械加工で作ることが
可能であり、任意の形状とすることができる。従って、
図2に示したような台形状の溝30aの形成も容易であ
り、溝付き部品30の高さH4は1mmとなり、幅D4
は1.5mmとなる。従来の機械的加工と異方性エッチ
ングを併用する方式では、溝付き部品の寸法は、高さが
2mmであり、幅が2mmであるため、本実施形態によ
る方式では、溝付き部品30を小型化することができ、
従って、光導波路モジュールを小型化することができ
る。
【0021】フェルール20及び溝付き部品30は、共
にガラス製であり、紫外線を透過するので、溝30aの
フェルール20との接触部3bと、案内用段差11aの
溝付き部品30と接触する部分及びフェルール20、光
導波路基板11間の接触面に予め紫外線硬化接着剤を塗
布しておき、各部品を機械的に付き合わせ、位置決めし
た状態で四方から紫外線を照射する様にする事で、一度
の紫外線照射で短時間に、また樹脂の硬化収縮による位
置ずれを最小限にし、且つ紫外線を照射し過ぎることに
よる接着剤の劣化を抑えた状態での接着が可能となる。
【0022】なお、最初に、溝付き部品30とフェルー
ル20を接着固定した部品を光導波路基板11と接着す
る、或いは光導波路基板11と溝付き部品30を接着固
定しておいてから、フェルール20を溝に沿わせて光導
波路基板11に突き当たる様に接着する手順を取ること
も、フェルール20及び溝付き部品30が紫外線を透過
するため可能である。この場合、一度に突き合わせる部
品の数は3個から2個に減るので、突き合わせ用の部品
ホルダやステージを減らすことができ、組み立て設備を
簡単化できる。
【0023】次に、図3を用いて、フェルール20と光
部品10の突き合わせ部分の構成について説明する。図
3は、本発明の第1の実施形態による光導波路モジュー
ルにおける光ファイバと光導波路の接続部の構造を示す
断面図であり、図1に示す光ファイバを含みA−A’に
垂直な面における断面図である。なお、図1と同一符号
は、同一部分を示している。
【0024】フェルール20の端部は、光導波路基板1
1の端部に突き当たる様に接着固定され、光ファイバ2
2と光導波路15のコア部分15aが突き合わされてい
る。光ファイバ22の端面と光導波路15のコア部分1
5aの端面の間には紫外線硬化型接着剤が入っており、
光の散乱,反射を防止するため、紫外線硬化型接着剤の
硬化後の屈折率は光ファイバ22あるいは導波路コア部
分15aの屈折率に近いものが良く、具体的には1.4
〜1.6の間が適している。
【0025】従来の機械的加工と異方性エッチングを併
用する方式では、荒削りを機械加工で行っても、仕上げ
にSiを異方性エッチングにより加工するときには、V
溝壁面角度は57.4°に決まるため、任意角度,形状
の溝壁面を作ることはできないものである。V溝角度が
57.4°固定とするとフェルールを収めるためには、
溝の開口幅はフェルール直径の約1.14倍となるた
め、溝付き部品は2mmという広い幅が必要となり、そ
れに組み合わされる導波路を含む光部品も広い幅が必要
となる。それに対して、本実施形態では、任意の溝形状
とできるので、溝付き部品30を小型化することがで
き、従って、光導波路モジュールを小型化することがで
きる。
【0026】さらに、従来の方式では、一つの溝を掘る
ために、ダイサ等の機械加工装置とエッチング装置の二
つの設備が必要になり、一工程増えていることで、作業
性が低下するものであるが、本実施形態においては、機
械加工のみよいため、作業性を向上することができる。
【0027】また、従来の方式では、異方性エッチング
をするためのSi材は赤外線しか透過しないため、フェ
ルール,溝付き部品,光導波路部品の接続固定作業にお
いて、光学系接着で一般的に用いられている紫外線硬化
型の接着剤を利用できる場所は限られる。そのため、接
着順序が制限されたり、紫外線が当たらない場所の接着
のため、熱硬化型など別系統の接着剤が必要になる等の
問題が生じるのに対して、本実施形態においては、フェ
ルール及び溝付き部品の材料として、紫外線透過率の高
いガラスを用いることにより、紫外線硬化型の接着剤を
用いることができ、接着順序の制限等もなく、一度の紫
外線照射で短時間に接着することができる。
【0028】次に、図4〜図7を用いて、本発明の第2
の実施形態による光導波路モジュールの構成について説
明する。最初に、図4を用いて、本実施形態による光導
波路モジュールの全体構成について説明する。図4は、
本発明の第2の実施形態による光導波路モジュールの全
体構成を示す分解斜視図である。なお、図1と同一符号
は、同一部分を示している。
【0029】光部品10Aは、溝付き部品30Aを用い
て、フェルール20と接続されることにより、光導波路
モジュールを構成する。光部品10Aは、光導波路基板
11Aと、ダイオード14と、光導波路15Aとから構
成されている。光導波路基板11A上には、光導波路1
5が形成されている。また、光導波路基板11A上に
は、半導体レーザダイオード(LD)14a,受光用フ
ォトダイオード(PD)14b,モニタ用フォトダイオ
ード(モニタPD)14cからなるダイオード14が実
装されている。光導波路基板11A上には、フィルタ搭
載溝11bが形成されており、このフィルタ搭載溝11
bには、多層膜フィルタ16が取り付けられている。多
層膜フィルタ16は、例えば、1.3μmの波長の光を
反射して、1.55μmの波長の光を透過する特性を有
している。LD14aから出射した波長1.3μmの光
は、多層膜フィルタ16によって反射して、フェルール
20の光ファイバ22を介して伝送される。また、光フ
ァイバ22を介して伝送された波長1.3μmの光は、
多層膜フィルタ16によって反射されて、モニタPD1
4cによって受光される。さらに、光ファイバ22を介
して伝送された波長1.55μmの光は、多層膜フィル
タ16を透過して、PD14bによって受光される。光
導波路基板11Aは、Si基板が用いられることが多い
ものである。
【0030】また、光導波路基板11Aの上面の両側に
は、段差11a’が形成されている。段差11a’は、
光導波路15Aのクラッド部分15bを含めてドライエ
ッチング等の方法で彫る、或いはダイサ等により機械加
工することで形成される。ここで、本実施形態における
第1の特徴として、案内用段差11a’は、光導波路1
5Aの光導波路基板11Aのフェルール20との接続端
付近とは平行になっていないものであり、この点につい
ては、図5を用いて後述する。
【0031】フェルール20は、図1において説明した
ものと同様であり、紫外線透過率の高いガラス製で、中
心に長手方向と平行に光ファイバ22を有している。
【0032】溝付き部品30Aは、紫外線透過率の高い
ガラス製であり、フェルール20を光部品10Aに接続
すると共に、光ファイバ22の中心と光導波路15Aの
中心を位置合わせするために用いられる。本実施形態に
おける第2の特徴として、溝つき部品30Aの溝30
a’の断面形状は、半円形状となっている。溝30a’
の形状については、図6を用いて後述する。
【0033】次に、図5及び図6を用いて、光導波路1
5とフェルール20との位置合わせ構造について説明す
る。図5は、本発明の第2の実施形態による光導波路モ
ジュールのフェルールを接続した状態における光ファイ
バ及び導波路コア部分を含む平面を上方から見た断面図
であり、図6は、本発明の第2の実施形態による光導波
路モジュールのフェルールを接続した状態で溝つき部品
の光導波路基板側端を含む平面を光導波路基板側から見
た断面図である。
【0034】図5に示すように、案内用段差11a’
は、光導波路15Aの光導波路基板11Aのフェルール
20との接続端付近とは平行になっていないものであ
る。このような構成で突き当てによる位置合わせをする
事で、図5に示すように、光ファイバ22と光導波路1
5Aのコア部分15aの接続端面の間に角度ずれを生じ
させることができる。この角度ずれは、光ファイバ22
と光導波路15Aのコア部分15aの接続端面における
反射戻り光の低減に有効であり、ずれ角θ2は1°〜9
°が適当である。ここで生じた接続端面間の空間には、
紫外線硬化接着剤が充填され、硬化されることで結露等
により光結合効率の変動を抑制する。
【0035】また、突き合わせに付いても、図5から明
らかなように、水平方向の位置合わせは、図5中下側の
光導波路基板11Aの案内溝11a’と、溝付き部品3
0Aの溝縁30c突き合わせによるようになっており、
図5中で上方の案内段差11a’の付近には、隙間11
cが生じている。
【0036】ここで、図6を用いて、水平方向の位置合
わせについて説明する。図6において、フェルール20
の直径Rは、1.25mmである。段差11aの高さH
1は、30μmであり、幅D1は、0.05mm以上で
ある。また、段差11aの左側垂直壁からコア部分15
aの中心までの距離D5は、0.625mmであり、段
差11aの右側垂直壁からコア部分15aの中心までの
距離D6は、0.525mmである。そして、隙間11
cの幅D7は、0.1mmである。
【0037】そして、図示するように、光導波路基板1
1Aの左側の案内溝11a’と、溝付き部品30Aの溝
縁30c突き合わせによることにより、水平方向の位置
合わせをするようにしている。このような突き合わせに
よる水平方向の位置合わせ構造とすることで、隙間11
cを大きくし、溝付き部品30Aの溝を案内段差11
a’に被せるように載せ易くしている。載せた後、溝付
き部品30Aを滑らすことで突き合わせができるので、
付き合わせ時の作業性も向上するものである。
【0038】また、図6に示すように、溝付き部品30
Aに形成される溝30a’の形状は、その開口部におい
て溝30a’の上側表面に垂直な面である溝縁3cを持
つ半円形状となっている。半円形状の直径は、フェルー
ル20の直径Rと等しくなっている。
【0039】従来の異方性エッチングを用いる方式で
は、V溝壁面角度は57.4°に決まるため、任意角
度,形状の溝壁面を作ることはできず、フェルールの接
着面積を増やす最適形状が得られないものである。それ
に対して、本実施形態においては、溝付き部品をガラス
製とすることにより、溝30a’の形状を任意の形状と
することができ、フェルールの外径と等しい内径を有す
る半円状の溝とすることができ、フェルール20と溝3
0a’の接着面積を増やすことができる。従って、フェ
ルール20と溝付き部品30Aの接着強度を大きくする
ことができる。
【0040】次に、図7を用いて、半円形状の溝30
a’の形成方法について説明する。図7は、本発明の第
2の実施形態による光導波路モジュールの溝付き部品の
溝を加工するためのダイサの刃の断面図である。
【0041】図6に示した半円形状の溝30a’を加工
するためのダイサ40は、図7に示すように、刃の厚み
をフェルール20の直径と同じにし、その先端をフェル
ール20の半径と同じ径でR加工した形状の刃を有する
ものを用いる。図7に示した形状を有するダイサ40を
用いることで、溝30a’を簡単に作成可能である。
【0042】また、ダイサを用いてガラスを切削加工す
ることは、切削抵抗が大きいため、Siを切削する場合
より時間が掛かる。これを短縮するためには、目標とす
る溝を形成するための刃より小さく、砥石粒度800番
以下の粗い、或いは砥石密度を75%以下に下げた切削
抵抗の小さい刃で高速で粗く下削りを行い、その後目標
サイズに合わせた、砥石粒度1000番以上の細かい砥
石を付けた刃で低速だが精度良く仕上げ加工を行うよう
にすることで達成できる。
【0043】以上説明したように、本実施形態によれ
ば、第1の実施形態の効果を達成すると共に、さらに、
フェルールと溝の接着面積を増やすことができ、フェル
ールと溝付き部品の接着強度を大きくすることができ
る。
【0044】次に、図8〜図12を用いて、本発明の第
3の実施形態による光導波路モジュールの構成について
説明する。最初に、図8を用いて、本実施形態による光
導波路モジュールの全体構成について説明する。図8
は、本発明の第3の実施形態による光導波路モジュール
の全体構成を示す分解斜視図である。なお、図1と同一
符号は、同一部分を示している。
【0045】光部品10Bは、溝付き部品30A及び補
強部品50を用いて、フェルール20と接続されること
により、光導波路モジュールを構成する。光部品10A
は、光導波路基板11Aと、ダイオード14と、光導波
路15Aとから構成されている。光導波路基板11A上
には、光導波路15が形成されている。また、光導波路
基板11A上には、半導体レーザダイオード(LD)1
4a,受光用フォトダイオード(PD)14b,モニタ
用フォトダイオード(モニタPD)14cからなるダイ
オード14が実装されている。光導波路基板11A上に
は、フィルタ搭載溝11bが形成されており、このフィ
ルタ搭載溝11bには、多層膜フィルタ16が取り付け
られている。多層膜フィルタ16は、例えば、1.3μ
mの波長の光を反射して、1.55μmの波長の光を透
過する特性を有している。LD14aから出射した波長
1.3μmの光は、多層膜フィルタ16によって反射し
て、フェルール20の光ファイバ22を介して伝送され
る。また、光ファイバ22を介して伝送された波長1.
3μmの光は、多層膜フィルタ16によって反射され
て、モニタPD14cによって受光される。さらに、光
ファイバ22を介して伝送された波長1.55μmの光
は、多層膜フィルタ16を透過して、PD14bによっ
て受光される。光導波路基板11Aは、Si基板が用い
られることが多いものである。
【0046】また、光導波路基板11Aの上面の両側に
は、段差11a”が形成されている。段差11a”は、
光導波路15Aのクラッド部分15bを含めてドライエ
ッチング等の方法で彫る、或いはダイサ等により機械加
工することで形成される。段差11a”の直線部分の方
向は、図1及び図2に示した例と同様に、付き合わせに
よる位置合わせを容易にし、また組みあがり時の光ファ
イバ22と光導波路15と結合効率を上げるためには、
光導波路基板11のフェルール20との接続端付近での
光導波路15Aの方向と平行としている。ここで、本実
施形態における第1の特徴として、案内用段差11a”
の幅は、図1に示した段差11aの幅に比べて広くなっ
ており、この点については、図9及び図10を用いて後
述する。
【0047】フェルール20は、図1において説明した
ものと同様であり、紫外線透過率の高いガラス製で、中
心に長手方向と平行に光ファイバ22を有している。
【0048】溝付き部品30Aは、図4において説明し
たものと同様であり、紫外線透過率の高いガラス製であ
り、フェルール20を光部品10Aに接続すると共に、
光ファイバ22の中心と光導波路15Aの中心を位置合
わせするために用いられる。溝つき部品30Aの溝30
a’の断面形状は、図6に示したものと同様に、半円形
状となっている。
【0049】さらに、補強部品50は、光部品10B
を、溝付き部品30Aを用いて、フェルール20と接続
する際の補強に用いられるものである。補強部品50
は、紫外線透過率の高いガラス製であり、その内側に、
溝付き部品30Aの溝30a’と同様に、フェルール2
0の外径に合わせたを半円形状の溝50aが形成されて
いる。
【0050】また、光ファイバ22の中心と光導波路1
5の中心を位置合わせ,パッシブ調芯するためのTVカ
メラ60が備えられている。パッシブ調芯の詳細につい
ては、図11を用いて後述する。
【0051】次に、図9及び図10を用いて、光導波路
15とフェルール20との位置合わせ構造について説明
する。図9は、本発明の第3の実施形態による光導波路
モジュールのフェルールを接続した状態における光ファ
イバ及び導波路コア部分を含む平面を上方から見た断面
図であり、図10は、本発明の第3の実施形態による光
導波路モジュールのフェルールを接続した状態で溝つき
部品の光導波路基板側端を含む平面を光導波路基板側か
ら見た断面図である。
【0052】図9に示すように、案内用段差11a”
は、光導波路15Aの光導波路基板11Bのフェルール
20との接続端付近とは平行になっている。そして、光
導波路基板11Aの案内溝11a’と、溝付き部品30
Aの溝縁30cの間には、それぞれ、隙間11dが生じ
ている。
【0053】図10において、フェルール20の直径R
は、1.25mmである。段差11aの高さH1は、3
0μmであり、幅D10は、1.0mmである。また、
クラッド部分15bの幅D11は、1.15mmであ
る。溝付き部品30Aに形成される溝30a’の形状
は、その開口部において溝30a’の上側表面に垂直な
面である溝縁3cを持つ半円形状となっている。半円形
状の直径は、フェルール20の直径Rと等しくなってい
る。従って、段差11aの垂直壁と溝付き部品30Aの
溝縁30cの間には、幅D12(=0.05mm)の隙
間11dが形成される。
【0054】なお、フェルール20は、あらかじめ溝付
き部品30の溝30aに接着固定されており、その一体
化した部品を光導波路基板10Bに接続固定する構造と
なっており、接続部の補強用に補強部品50が用意され
ており、フェルール20と光導波路基板11Bそれぞれ
の接続端面は垂直研磨されている。
【0055】光ファイバ22と光導波路15Aのコア部
分15aを光結合させる場合、それぞれの光軸の方向合
わせと、端面の位置合わせが必要であるが、フェルール
20の端面を光導波路基板10Bの端面に付き合わせる
ことで、光軸の方向は一致させることができる。ここで
図9および図10に示されるように、溝表面である溝付
き部品30Aの下面30dは光導波路基板11Bの案内
用段差11a”底面と突き合わされるので、光ファイバ
22と光導波路15のコア部分15aの垂直位置につい
ては前述した例と同様に、突合せにより機械的に位置あ
わせが可能である。
【0056】一方、溝付き部品30Aの溝縁30cは、
光導波路基板11Bの案内用段差11a”には突き合わ
されない構造となっており、水平位置に付いては、パッ
シブ調芯により位置合わせするようにしている。
【0057】ここで、図11を用いて、パッシブ調芯に
よる水平位置合わせについて説明する。図11は、本発
明の第3の実施形態による光導波路モジュールにおい
て、フェルールの端面を光導波路基板に突き当てた状態
で、上方のTVカメラによって見た画像を示す図であ
る。
【0058】フェルール20及び溝付き部品30Aは、
ガラス製であり、透光性を有している。従って、位置合
わせ時の光導波モジュールを上から、TVカメラ60で
撮影すると、図11に示されるような映像が得られる。
ここで、領域30fは、溝付き部品30Aの溝30aの
内、フェルール20と接着していない部分あり、切削加
工により溝表面が荒れて乱反射しやすい状態であるこ
と、および溝そのものが円筒面であるためにそれを透過
して、その下にある光導波路基板1の映像を見ることは
難しいことから、不透明であり、その下に位置する光導
波路15が映し出されないものである。フェルール20
を接着されている部分は、切削加工による表面の荒れが
紫外線硬化型接着剤により埋められているので、乱反射
は起こらず、溝付き部品30Aおよびフェルール20を
透過して、光ファイバ22を観察することができる。
【0059】また、溝部30a以外の表面は平坦である
ので、上方からの観察でも、溝付き部品30Aを透過し
て光導波路基板11を見ることができる。この溝付き部
品30Aを透過して観察される光導波路基板11と溝付
き部品30Aあるいは溝の画像上での輪郭の位置からそ
れぞれの位置関係を求めることができ、それに従って位
置修正を行い水平位置合わせを行う。
【0060】次に、水平位置合わせ方法について説明す
る。最初に、溝付き部品30Aを透過して見える光導波
路基板11eの角A,Bの座標(x1,y1),(x
2,y2)を求める。2点A,Bの中間点C((x1+
x2)/2,(y1+y2)/2)に、光ファイバ22
の先端部が一致するように、フェルール20を移動す
る。また、2点A,Bを結ぶ直線を求め、この直線に対
して、光ファイバ22が直交するように、光導波路基板
11Bに対するフェルール20の傾きを調整する。以上
の操作により、水平位置合わせを行うことができる。
【0061】光導波路基板11B,フェルール20,溝
付き部品30Aが位置合わせされた状態で、図12に示
すように補強用部品60が溝付き部品30Aの反対側か
らフェルール20および光導波路基板11Bに接触する
ように接着固定される。ここで、補強用部品60を溝付
き部品30Aと同様に紫外線透過性のガラスを材質とし
ておくことで、他の部品と一緒に一度の紫外線照射工程
で接着固定が可能である。
【0062】なお、水平位置を合わせる方法としては、
実際にレーザ光を発振させて行うアクティブ調芯と、光
を出さずにTVカメラ等により各部品上のマーク等を検
出し、画像処理から位置計測を行い調芯するパッシブ調
芯がある。アクティブ調芯は、LD14aからレーザ光
を発振させ、光ファイバ22を介して外部に出力された
光強度を見ながら、それが最大となるように溝付き部品
30Aに接着したフェルール20を水平移動させる方法
と、あるいは外部から光ファイバ22を介して光を入力
し、その光が受信用PD14bで受かる光強度を測定
し、それが最大になるように溝付き部品30Aに接着し
たフェルール20を水平移動させる方法がある。しか
し、アクティブ調芯を行うには、LD14aあるいはP
D14bに電気配線を施す必要があるなど手間がかかる
ため、量産化にはパッシブ調芯が適しているものであ
る。
【0063】従来の溝付き部品やフェルールがSi製で
ある場合に、パッシブ調芯を行おうとすると、溝付きブ
ロックの影に当たる部分は可視光では見えないため、離
れた場所に位置測定用マークを置くか、あるいは赤外線
カメラを用いる必要がある。マークが離れた位置に置か
れている場合、マークそのものの位置精度や、マークか
ら対象位置を計算する演算誤差が問題となりやすく、赤
外線カメラを利用する場合には、カメラ自身や赤外線光
源などの設備が必要であるなどの問題がある。それに対
して、本実施形態においては、溝付き部品30A及びフ
ェルール20をガラス製とすることにより、可視光を用
いるTVモニタ60を用いて、光ファイバ22及び光導
波路基板11Bを観察できるため、パッシブ調芯を容易
に行えるとともに、位置合わせ精度を向上することがで
きる。
【0064】以上説明したように、本実施形態によれ
ば、第1の実施形態の効果を達成すると共に、さらに、
パッシブ調芯を容易に行え、また、位置合わせ精度を向
上することができる。
【0065】次に、図13を用いて、上述した本発明の
各実施形態による光導波路モジュールを用いたレセプタ
クル構造について説明する。図13は、本発明の各実施
形態による光導波路モジュールを用いたレセプタクル構
造の説明図である。
【0066】光導波路基板10と溝付き部品30,フェ
ルール20の一部は、樹脂ケース70に収められてい
る。光導波路基板10上の光素子はワイヤボンディング
により電気信号端子72に導通されている。フェルール
20の樹脂ケース70から突出した部分は、割スリーブ
82に挿入され、モジュールのレセプタクル部80の一
部となっている。外部から挿入されるプラグは、光ファ
イバを内蔵したフェルールを持っており、このフェルー
ルが割スリーブ82に挿入され、フェルール20に押し
付けられることで内蔵する光ファイバ同士が物理的に接
触し、光軸が一致され、光結合が取れる。
【0067】
【発明の効果】本発明によれば、光導波路モジュール作
成の作業工程を簡素化して、作業性を向上することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態による光導波路モジュ
ールの全体構成を示す斜視図である。
【図2】本発明の第1の実施形態による光導波路モジュ
ールにおける光ファイバと光導波路の接続部の構造を示
す断面図であり、図1のA−A’断面図である。
【図3】本発明の第1の実施形態による光導波路モジュ
ールにおける光ファイバと光導波路の接続部の構造を示
す断面図であり、図1に示す光ファイバを含みA−A’
に垂直な面における断面図である。
【図4】本発明の第2の実施形態による光導波路モジュ
ールの全体構成を示す分解斜視図である。
【図5】本発明の第2の実施形態による光導波路モジュ
ールのフェルールを接続した状態における光ファイバ及
び導波路コア部分を含む平面を上方から見た断面図であ
る。
【図6】本発明の第2の実施形態による光導波路モジュ
ールのフェルールを接続した状態で溝つき部品の光導波
路基板側端を含む平面を光導波路基板側から見た断面図
である。
【図7】本発明の第2の実施形態による光導波路モジュ
ールの溝付き部品の溝を加工するためのダイサの刃の断
面図である。
【図8】本発明の第3の実施形態による光導波路モジュ
ールの全体構成を示す分解斜視図である。
【図9】本発明の第3の実施形態による光導波路モジュ
ールのフェルールを接続した状態における光ファイバ及
び導波路コア部分を含む平面を上方から見た断面図であ
る。
【図10】本発明の第3の実施形態による光導波路モジ
ュールのフェルールを接続した状態で溝つき部品の光導
波路基板側端を含む平面を光導波路基板側から見た断面
図である。
【図11】本発明の第3の実施形態による光導波路モジ
ュールにおいて、フェルールの端面を光導波路基板に突
き当てた状態で、上方のTVカメラによって見た画像を
示す図である。
【図12】本発明の第3の実施形態による光導波路モジ
ュールの接続終了状態を示す斜視図である。
【図13】本発明の各実施形態による光導波路モジュー
ルを用いたレセプタクル構造の説明図である。
【符号の説明】
10…光部品 11…光導波路基板 11a…案内用段差 11b…フィルタ搭載溝 14…光素子 15…光導波路 15a…光導波路コア部分 15b…光導波路クラッド部分 16…多層膜フィルタ 20…フェルール 22…ファイバ 30…溝付き部品 30a…溝 30b…フェルールとの接触部 30c…溝縁(垂直面) 30d…溝付き部品下面 50…補強部品 60…TVカメラ 70…樹脂ケース 72…電気信号端子 80…レセプタクル部 82…割スリーブ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 嶋岡 誠 茨城県土浦市神立町502番地 株式会社日 立製作所機械研究所内 (72)発明者 福田 和之 茨城県土浦市神立町502番地 株式会社日 立製作所機械研究所内 (72)発明者 寺岡 達夫 茨城県日立市砂沢町880番地 日立電線株 式会社高砂工場内 (72)発明者 高橋 龍太 茨城県日立市日高町5丁目1番1号 日立 電線株式会社オプトロシステム研究所内 Fターム(参考) 2H037 BA24 DA02 DA04 DA06 DA12 DA17

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】光ファイバを内部に有するフェルールを、
    溝付き部品を用いて支持し、光部品に固定した光導波路
    モジュールにおいて、 上記フェルールは、紫外線透過性のガラス製によって形
    成され、 上記溝付き部品は、紫外線透過性のガラス製によって形
    成されるとともに、機械加工により溝が切削形成され、 上記フェルールと上記溝付き部品,及び上記溝付き部品
    と上記光部品を紫外線硬化樹脂を用いて接着固定したこ
    とを特徴とする光導波路モジュール。
  2. 【請求項2】請求項1記載の光導波路モジュールにおい
    て、 上記溝付き部品に形成される溝は、断面形状が半円形で
    あることを特徴とする光導波路モジュール。
  3. 【請求項3】請求項1記載の光導波路モジュールにおい
    て、 上記光部品は、上記溝付き部品との接触面において段差
    を備え、 上記光部品の段差に上記溝付き部品を突き合わせること
    により、溝付き部品の深さ方向について、上記フェルー
    ルに内蔵された光ファイバと、上記光部品に形成された
    光導波路を位置決めすることを特徴とする光導波路モジ
    ュール。
  4. 【請求項4】請求項3記載の光導波路モジュールにおい
    て、 上記光部品に形成された段差は、上記溝付き部品との接
    触面に直交する第1の面を備え、 上記溝付き部品は、上記光部品との接触面に直交する第
    2の面を備え、 上記第1の面に、上記第2の面を突き合わせることによ
    り、溝付き部品の深さ方向に直交する方向について、上
    記フェルールに内蔵された光ファイバと、上記光部品に
    形成された光導波路を位置決めすることを特徴とする光
    導波路モジュール。
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