JP2001141541A - 質量流量センサー - Google Patents

質量流量センサー

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JP2001141541A
JP2001141541A JP2000325438A JP2000325438A JP2001141541A JP 2001141541 A JP2001141541 A JP 2001141541A JP 2000325438 A JP2000325438 A JP 2000325438A JP 2000325438 A JP2000325438 A JP 2000325438A JP 2001141541 A JP2001141541 A JP 2001141541A
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mass flow
flow sensor
silicon
oxide layer
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JP2000325438A
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Heribert Weber
ヴェーバー ヘリベルト
Werner Steiner
シュタイナー ヴェルナー
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Robert Bosch GmbH
Original Assignee
Robert Bosch GmbH
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    • G01MEASURING; TESTING
    • G01FMEASURING VOLUME, VOLUME FLOW, MASS FLOW OR LIQUID LEVEL; METERING BY VOLUME
    • G01F1/00Measuring the volume flow or mass flow of fluid or fluent solid material wherein the fluid passes through a meter in a continuous flow
    • G01F1/68Measuring the volume flow or mass flow of fluid or fluent solid material wherein the fluid passes through a meter in a continuous flow by using thermal effects
    • G01F1/684Structural arrangements; Mounting of elements, e.g. in relation to fluid flow
    • G01F1/6845Micromachined devices

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  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Fluid Mechanics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Measuring Volume Flow (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 少なくとも部分的にシリコン2により形成さ
れているフレーム、フレーム6により保持されている
膜、フレーム6の上方に配置されている金属層10、第
一の構造により金属層10中に形成されている加熱素
子、および第二の構造により金属層10中に形成されて
いる少なくとも1つの温度測定素子からなる質量流量セ
ンサーを提供する。 【解決手段】 金属層の上方に防湿層を配置する。 【効果】 該質量流量センサーは公知の膜と比べて改善
された膜安定性を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、図1に記載されて
いる、少なくとも部分的にケイ素により形成されている
フレーム、フレームにより保持されている膜、フレーム
の上方に配置されている金属層10、第一の構造により
金属層中に形成されている加熱素子、および第二の構造
により金属層中に形成されている少なくとも1つの温度
測定素子からなる質量流量センサーに関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】公知の質量流量センサ
ーの膜に対して改善された膜安定性を有する膜を有する
質量流量センサーを提供する。
【0003】
【課題を解決するための手段】上記課題は本発明により
質量流量センサーの金属層の上方に防湿層を配置して膜
の全膜厚を増大することにより解決される。本発明の有
利な実施態様は請求項2以降に記載されている。
【0004】本発明の有利な1実施態様では質量流量セ
ンサーもしくは膜の最上層が防湿層として存在し、かつ
被覆層の形で形成されている。このことは全膜厚の向上
およびこれに伴う公知の膜安定性の改善以外に、膜へ
の、ひいては質量流量センサーへの水分の侵入を少なく
とも明らかに減少するという利点を有する。水分を吸収
した場合、1つ以上の水分吸収層がその下に存在する層
もしくはフレームからはく離するか、またはその機械的
特性を明らかに劣化させるという危険が生じる。従って
本発明による防湿層の使用は、膜を水分から保護する作
用以外に、膜安定性をさらに改善するという利点を有す
る。水分は特に質量流量センサーを介して流れる空気中
の空気湿度により被覆層もしくは膜に到達する可能性が
ある。
【0005】防湿層は本発明の有利な実施態様の場合、
窒化物層により形成され、これはさらに膜に衝突する空
気流中の粒子に対する本発明による膜の安定性を改善す
る。有利にはLPCVD−またはPECVD−窒化物層
を防湿層として使用する。
【0006】しかしその代わりに、または補足的に防湿
層は炭化ケイ素層、有利にはPECVD炭化ケイ素、耐
薬品性の金属、例えば白金、金などにより、または1種
以上の金属酸化物からなる層により形成されてもよい。
【0007】本発明による膜の機械的安定性をさらに改
善するために、および/または侵入する水分に対する膜
の保護をさらに改善するために本発明のその他の有利な
実施態様の場合、膜の上の領域に、少なくとも1つの酸
化物層および少なくとも1つの窒化物層を有する上のサ
ンドイッチシステムが配置されていてもよい。有利には
該サンドイッチシステムは膜の金属層の上方に配置され
ている。さらに有利には酸化ケイ素層および窒化ケイ素
層を使用する。
【0008】本発明のもう1つの実施態様は、その代わ
りに、または補足的に少なくとも1つの酸化物層および
少なくとも1つの窒化物層を有する下のサンドイッチシ
ステムを質量流量センサーの金属層の下方およびフレー
ムの上方に堆積させることを考慮する。この下のサンド
イッチシステムの場合にもまた、酸化ケイ素層および窒
化ケイ素層を有利に使用する。
【0009】本発明による膜において1つ以上のサンド
イッチシステムを使用することは、最上部の防湿層を形
成する層が損傷された場合でさえも、センサー中に侵入
する水分からの充分な保護が保証されるという利点を有
する。1つ以上のサンドイッチシステムを使用すること
によりさらに膜張力および膜の熱伝導度を、種々の層に
基づいて広い範囲で調整できることが可能である。
【0010】本発明のもう1つの有利な実施態様によれ
ば、膜の金属層の直接下方にCVD酸化物層、有利には
PECVD−酸化ケイ素層が配置されている。CVD−
酸化物層は本発明によれば図1に記載されている公知の
膜のリオキシド層(Reoxidschicht)に代えられる。リオ
キシド層は窒化ケイ素層の表面を酸化ケイ素層へと変え
ることにより製造するので、公知の膜の場合、製造可能
な最大膜厚に関してプロセス技術的な制限が生じる。図
1に記載されている公知の膜の場合に単にリオキシド層
をより厚いCVD−もしくはPECVD−酸化物層によ
り置き換えることにより、本発明によれば公知の膜と比
較してより厚い膜を製造することが容易な方法で可能で
ある。
【0011】さらに公知のリオキシド層は本発明によれ
ばCVD−酸化物層の代わりに、有利にはPECVD−
酸化物層およびPECVD−窒化物層からなるサンドイ
ッチシステムにより置き換えることができる。特に有利
な本発明の実施態様の場合、PECVD−酸化ケイ素層
およびPECVD−窒化ケイ素層を堆積させる。
【0012】本発明のもう1つの特に有利な実施態様
は、図1のフレームと公知の膜のリオキシド層との間の
LPCVD−窒化物層をPECVD−窒化物層、有利に
はPECVD窒化ケイ素層により置き換えることが考慮
される。さらに公知の膜の場合、リオキシド層を前記の
ように置き換えることにより、本発明による膜もしくは
本発明による質量流量センサーをPECVD法の枠内で
製造することが可能である。本発明による膜もしくはセ
ンサーを製造するためのPECVD法は一般にLPCV
D法により可能であるよりも低い温度で実施することが
できる。低温法、例えばPECVD法は、ケイ素結晶中
での酸素析出物の形成ひいては水酸化カリウム(KO
H)を用いたエッチングの際の寸法安定性に関してその
不利な作用を明らかに減少させるという利点を有する。
【0013】図面に基づいて本発明を以下でさらに詳細
に説明するが、これらは必ずしも縮尺に従っているとは
限らず、その際、同一の参照番号は同一または同じ作用
の層または部分を示している。図面は次のものを示して
いる:図1は、膜を有する公知の半導体−質量流量セン
サーの断面図を示し、図2は、公知の膜に対して機械的
に丈夫に作られた膜ならびに該膜の上に配置された防湿
層を有する本発明による半導体−質量流量センサーの断
面図を示し、図3は、図2に記載されている質量流量セ
ンサーとは異なって膜の上方の部分に酸化ケイ素および
窒化ケイ素からなるサンドイッチシステムを有する本発
明による半導体−質量流量センサーの断面図を示し、図
4は、図3のサンドイッチシステムが膜の上部ではなく
下部に配置されている本発明による半導体−質量流量セ
ンサーの断面図を示し、かつ図5は、図3および4に記
載されているサンドイッチシステムが膜の上部および下
部に配置されている本発明による半導体−質量流量セン
サーの断面図を示す。
【0014】
【実施例】図1に記載されている質量流量センサー1
は、フレーム6、フレーム6上に配置された、空気流の
測定のための有利に使用される膜23、および膜23中
に配置されている金属層、有利には白金層10を有す
る。
【0015】図1に記載されている公知の質量流量セン
サー1を製造するために(100)−配向を有するシリ
コン基板2を例えば横型オーブン中で公知の方法により
酸素の供給によりその表面上で酸化させ、その際、シリ
コン基板2の表側に酸化ケイ素層3が、およびシリコン
基板2の裏側に酸化ケイ素層4が生じる。
【0016】シリコン基板2、下の酸化ケイ素層3およ
び上の酸化ケイ素層4からなる層系の上側および下側に
窒化ケイ素層7および窒化ケイ素層8が堆積する。窒化
ケイ素層7および8は、公知の膜23の場合、いわゆる
「化学蒸着法(Chemical Vapor Deposition)」(CV
D)により、より正確に言うならば「減圧化学蒸着法(L
ow-Pressure Chemical Vapor Deposition)」(LPCV
D)により得られる。
【0017】窒化ケイ素層を下側および上側に配置した
後で、フレーム6の上方に存在する窒化ケイ素層8の表
面を酸化ケイ素層に変える。この酸化ケイ素層を以下で
はリオキシド層9と呼ぶが、これは該リオキシド層9を
充分に被覆する白金層のための土台を形成する。
【0018】白金層10中に公知の方法で電気的に相互
に絶縁された構造(記載せず)をエッチングにより製造
する。電気的な接続を製造するためにそれぞれ2つの接
続(記載せず)を備えた構造は、質量流量センサーの製
造のために少なくとも1つの加熱素子(記載せず)およ
び2つの温度測定素子(記載せず)を形成し、このうち
有利には1つが加熱素子の左側に、および1つが加熱素
子の右側に配置されている。
【0019】その後、白金層10はさらなるCVDプロ
セス工程の枠内で酸化ケイ素層11を有する。酸化ケイ
素層11を形成するためのCVDプロセス工程の場合、
有利にはいわゆる「プラズマCVD(Plasma-Enhanced C
hemical Vapor Deposition)」法(PECVD)を使用
する。PECVD法は公知であり、かつここで詳細に説
明する必要はない。
【0020】白金層10を酸化ケイ素層11で被覆した
後で、白金層10中に配置された構造が加熱素子または
1つもしくは複数の温度測定素子の形成のために電気的
に接触できるように酸化ケイ素層11をエッチングす
る。相応するエッチホールを酸化ケイ素層11中に製造
後、公知の方法で白金層10中の構造に接触し、かつ質
量流量センサー1の外部で電気的な接続のために役立つ
アルミニウムコンタクト接続(そのうち例えば唯一アル
ミニウムコンタクト接続12のみが図1に記載されてい
る)を形成する。
【0021】次いでシリコン基板2および酸化ケイ素層
3および4から生じる層系を有利には水酸化カリウム
(KOH)を用いて、KOHの異なったエッチング速度
に基づいてシリコンの[100]−および[111]−
結晶方向で膜の方へ向かって先が細くなってゆく切頭角
錐で、台形の断面を有する切欠5をシリコン基板2中に
形成し、これによりフレーム6が生じ、かつ膜23が形
成されるようにエッチングする。
【0022】図1の質量流量センサー1ならびにその他
の図面に記載されている本発明による質量流量センサー
200、300、400、500は一般に内燃機関に供
給される空気量およびその流れ方向を測定するための内
燃機関の吸入管中で使用される。内燃機関に供給される
空気はしばしば粒子を含有しているので、該粒子が質量
流量センサー1もしくは膜23に衝突し、かつ膜23を
破壊する。
【0023】この問題に対処するために図2〜5に記載
されている本発明による質量流量センサー200、30
0、400、500はそれぞれ膜24〜27を有してお
り、これは図1の公知の質量流量センサー1の膜23よ
りも機械的に丈夫である。
【0024】前記の粒子による衝撃に対する充分な強固
さは特に本発明によればその全膜厚が公知の膜23の全
膜厚よりも厚い膜を形成し、このことにより本発明によ
る膜の充分な機械的安定性が達成され、かつ膜の損傷が
防止されることにより達成することができる。
【0025】しかし本発明による膜の全膜厚は膜もしく
は全センサーの具体的な層系に依存して選択することが
できることは自明である。つまり本発明による膜の全膜
厚は、具体的な層系が膜を形成する層のその配置および
/またはその組成に基づいて記載された粒子による衝撃
に対して充分な機械的安定性を有している場合には、公
知の膜と同一の厚さであるか、またはより薄くてもよ
い。
【0026】本発明による膜の層の順序もしくはその厚
さの具体的な形態は、通例、質量流量センサーがその中
に導入されるべき吸入管中で支配的である具体的な物理
的条件に対応させる。
【0027】図1の公知の膜23の機械的安定性を向上
するための可能性は、公知の膜23の1つ以上の層をよ
り厚くし、このことにより膜のより厚い全膜厚を調整す
ることにある。
【0028】有利には図2の本発明による質量流量セン
サー200の場合、白金層10上に堆積する酸化ケイ素
層11が図1の公知の質量流量センサー1の相応する酸
化ケイ素層11よりも厚いことが考慮される。
【0029】公知の膜に対してより厚い膜を製造するた
めの、代替的または補足的な可能性は、図2〜5にそれ
ぞれ記載されているように、公知の膜23のリオキシド
層9をより厚い酸化ケイ素層18により置き換えること
にある。公知のリオキシド層9は、すでに記載したよう
に、窒化ケイ素層の表面を酸化ケイ素層へと変えること
により製造することができるので、調整可能な膜厚に関
するプロセス技術的な制限が与えられている。この制限
は本発明によれば、酸化ケイ素層18の使用により、特
に酸化ケイ素18をPECVDにより製造する場合に克
服することができる。
【0030】しかしこれに対して酸化ケイ素、例えばP
ECVDにより形成した酸化ケイ素は水分を吸収する傾
向があり、かつこのことにより土台への付着力を失う
か、またはその機械的特性が変化する。この状況はより
厚い酸化ケイ素層によりさらにいっそう有利になる。従
って図2〜5中に記載されている実施例の場合はそれぞ
れ膜24〜27を有しており、該膜は防湿層13を形成
する被覆層を有している。防湿層として有利には例えば
LPCVDにより、またはPECVDにより製造されて
いてもよい窒化ケイ素層を使用する。防湿層は吸入管中
の空気湿度が有利には公知の膜23に対してより厚く形
成されている酸化ケイ素層へ到達することを防止する。
【0031】図1の公知の膜23の機械的安定性を高め
るもう1つの実施態様の場合、公知の膜23上に単に窒
化ケイ素層を析出させ、かつこれにより公知の膜23の
全膜厚を増大することが考えられる。
【0032】同様に公知の膜23の酸化ケイ素層11を
本発明による膜の場合、より薄く形成し、かつ得られた
本発明による膜を防湿層として窒化ケイ素層を設置する
ことが考慮される。つまりこのことによりその全膜厚に
おいて公知の膜23よりも薄いか、同一であるか、また
はより厚い本発明による膜が生じる可能性がある。
【0033】図3に記載された本発明による膜25は図
2の膜24とは異なり、膜の上部に、つまり白金層10
の上方に存在する膜の部分に酸化ケイ素層および窒化ケ
イ素層からなるサンドイッチシステムを有している。こ
れらを有利には同様にPECVDにより製造する。図3
に記載されている質量流量センサー300の場合、該サ
ンドイッチシステムは次の層序を有している(下から上
へ向かって):酸化ケイ素層11、窒化ケイ素層14、
酸化ケイ素層15、窒化ケイ素層16および酸化ケイ素
層17。
【0034】しかし層の順序はまた逆であってもよいこ
とは自明である。同様に該サンドイッチシステムまたは
全ての膜25またはその一部を別のCVD法または堆積
法で製造することもできる。
【0035】図2の膜24とは異なり膜25の上部に配
置された図3のサンドイッチシステムは、窒化ケイ素層
14および16が防湿層に対して付加的に別の防湿層を
形成し、かつこれらの下に存在する酸化ケイ素層を水分
の吸収に対して保護するという利点を有する。該サンド
イッチシステムは例えば最上部の窒化ケイ素層13が破
壊された場合に、複数の窒化物層の存在に基づいてさら
にまた膜へと侵入する水分に対するさらに有利な保護の
ために役立つ。
【0036】さらに膜中でのサンドイッチシステムの使
用は異なった層張力および熱伝導度を有する層の製造を
可能にする。このことにより定義した通りに調整可能な
膜張力および定義された熱伝導度を有する厚い膜の製造
が可能である。
【0037】図4の質量流量センサー400の場合、図
3に記載された質量流量センサーとは異なり、代わりに
別のサンドイッチシステムを本発明による膜26の下部
に備えている。図4において白金層10の下方に被覆に
より得られたサンドイッチシステムは、この相違点まで
は図3に記載されたサンドイッチシステムと同一であ
り、これは窒化ケイ素層8の直接上方に次の層序を有す
る(下から上へ向かって):酸化ケイ素層18、窒化ケ
イ素層19、酸化ケイ素層20、窒化ケイ素層21およ
び酸化ケイ素層22。酸化ケイ素層22の上方には直接
白金層10が続く。
【0038】図3に対して代替的な本発明による膜の、
下のサンドイッチシステムを有するこの実施態様は図3
に記載されたサンドイッチシステムとほとんど同じ利点
を有する。
【0039】図5に記載されている質量流量センサー5
00の場合、サンドイッチシステムは図3においてと同
様に直接、本発明による膜27の白金層10の上方に配
置された領域に、ならびにサンドイッチシステムは図4
においてと同様に、窒化ケイ素層8および白金層10と
の間に配置されている。さらに図5に記載された質量流
量センサー500は、図3および4の質量流量センサー
300および400に相応する。従ってこの膜27はサ
ンドイッチ構造を有する膜の形成と関連して前記の利点
を有する。2つのサンドイッチシステムの配置により外
部から膜へと侵入する水分に対する保護のさらなる改善
ならびに膜張力の調整のための改善された可能性を達成
することができる。
【0040】PECVD−酸化ケイ素のサンドイッチシ
ステムの代わりに異なった(CVD−)堆積法(LPC
VD、APCVDなど)を用いて製造される異なった層
張力を有する酸化ケイ素層を使用することもでき、この
ことにより同様に膜張力を広い範囲で調整することが可
能である。異なった層張力を有する酸化ケイ素層からな
るサンドイッチシステムはさらにLPCVD−またはP
ECVD−窒化ケイ素からなる被覆層と組み合わせるこ
とができる。サンドイッチシステムの酸化ケイ素層は、
有利にはPECVD−酸化ケイ素層である。
【0041】本発明のもう1つの有利な実施態様の場
合、図1の公知の膜23の窒化ケイ素層8を、LPCV
Dによってではなく、PECVDにより製造することが
考慮される。図2〜5の本発明によるPECVD−窒化
ケイ素層は参照番号28を有している。
【0042】窒化ケイ素層または酸化ケイ素層を製造す
るためのPECVDは一般にLPCVDまたは熱酸化よ
りも低い温度で進行するので、本発明による膜は比較的
低い温度で得られる。このことによりシリコン結晶中の
酸素析出物の形成は低減し、このことにより水酸化カリ
ウムを用いたエッチングの際に、またはその他の湿式化
学的なシリコンエッチングの際に、より急勾配で、かつ
より均一なエッチング側面を得ることができる。このこ
とは膜を張った領域におけるシリコン基板と膜との間の
均一な移行につながり、このことは膜安定性への有利な
効果を有する。
【0043】さらに本発明による質量流量センサーの製
造のために、切欠領域5において酸化物4を完全に除去
し、かつ窒化物層28をKOH耐性に形成する場合に
は、1工程のKOHエッチングプロセスを必要とするの
みである。
【図面の簡単な説明】
【図1】公知の膜を有する質量流量センサーを示す図。
【図2】本発明による膜を有する質量流量センサーを示
す図。
【図3】本発明による膜を有する質量流量センサーを示
す図。
【図4】本発明による膜を有する質量流量センサーを示
す図。
【図5】本発明による膜を有する質量流量センサーを示
す図。
【符号の説明】
1 質量流量センサー、 2 シリコン基板、 3 酸
化ケイ素層、 4 酸化ケイ素層、 5 切欠、 6
フレーム、 7 窒化ケイ素層、 8 LPCVD−窒
化ケイ素層、 9 リオキシド層、 10 白金層、
11 酸化ケイ素層、 12 アルミニウム−コンタク
ト接続、 13 防湿層、 14 窒化ケイ素層、 1
5 酸化ケイ素層、 16 窒化ケイ素層、 17 酸
化ケイ素層、 18 酸化ケイ素層、 19 窒化ケイ
素層、 20 酸化ケイ素層、21 窒化ケイ素層、
22 酸化ケイ素層、 23 膜、 24 膜、 25
膜、 26 膜、 27 膜、 28 PECVD−窒
化ケイ素層、 200質量流量センサー、 300 質
量流量センサー、 400 質量流量センサー、 50
0 質量流量センサー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ヴェルナー シュタイナー ドイツ連邦共和国 ベープリンゲン ツァ イジヒヴェーク 17/1

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 以下のもの:少なくとも部分的にシリコ
    ン(2)により形成されているフレーム(6)、フレー
    ム(6)により保持されている膜(23;24;25;
    26;27)、フレーム(6)の上方に配置されている
    金属層(10)、第一の構造により金属層(10)中に
    形成されている加熱素子、および第二の構造により金属
    層(10)中に形成されている少なくとも1つの温度測
    定素子からなる質量流量センサー(100;200;3
    00;400;500)において、金属層の上方に配置
    されている防湿層(13)を特徴とする、質量流量セン
    サー。
  2. 【請求項2】 防湿層(13)が少なくとも部分的に窒
    化物層により形成されている、請求項1記載の質量流量
    センサー。
  3. 【請求項3】 窒化物層が窒化ケイ素層(13)であ
    る、請求項2記載の質量流量センサー。
  4. 【請求項4】 防湿層が質量流量センサー(1)の最上
    層(13)を形成する、および/または防湿層が少なく
    とも1つの酸化ケイ素層(11、15、17)および少
    なくとも1つの窒化ケイ素層(13、14、16)を有
    する上のサンドイッチシステム(11、13、14、1
    5、16、17)により少なくとも部分的に形成されて
    いる、および/または金属層(10)の下方に少なくと
    も1つの酸化ケイ素層(18、20、22)および少な
    くとも1つの窒化ケイ素層(19、21)を有する下の
    サンドイッチシステム(18、19、20、21、2
    2)が配置されている、請求項1または2記載の質量流
    量センサー。
  5. 【請求項5】 サンドイッチシステムが少なくとも1つ
    の炭化ケイ素層を有している、請求項4記載の質量流量
    センサー。
  6. 【請求項6】 金属層(10)の直接下方に酸化ケイ素
    層(18)が配置されている、請求項1記載の質量流量
    センサー。
  7. 【請求項7】 フレーム(6)と金属層(10)との間
    に窒化物層(28)が配置されている、請求項1記載の
    質量流量センサー。
  8. 【請求項8】 窒化物層が窒化ケイ素(28)である、
    および/または窒化物層(28)の下方に熱酸化により
    製造された酸化ケイ素層(4)が配置されている、請求
    項7記載の質量流量センサー。
  9. 【請求項9】 切欠領域(5)中で窒化物層(28)の
    下方に酸化物層が配置されている、および/または酸化
    物層が切欠領域(5)中で窒化物層(8)の下方で除去
    されている、請求項7または8記載の質量流量センサ
    ー。
  10. 【請求項10】 層がPECVD、LPCVDまたはそ
    の他のCVD法により製造されたものである、請求項3
    または6から9までのいずれか1項記載の質量流量セン
    サー。
  11. 【請求項11】 少なくとも1つの酸化物層および/ま
    たは窒化物層の代わりに炭化ケイ素層が配置されてい
    る、請求項1から10までのいずれか1項記載の質量流
    量センサー。
JP2000325438A 1999-10-28 2000-10-25 質量流量センサー Pending JP2001141541A (ja)

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DE19952055.0 1999-10-28
DE19952055A DE19952055A1 (de) 1999-10-28 1999-10-28 Massenflußsensor mit verbesserter Membranstabilität

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