JP2001140588A - トンネル内ずりの搬送方法 - Google Patents

トンネル内ずりの搬送方法

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JP2001140588A
JP2001140588A JP32111499A JP32111499A JP2001140588A JP 2001140588 A JP2001140588 A JP 2001140588A JP 32111499 A JP32111499 A JP 32111499A JP 32111499 A JP32111499 A JP 32111499A JP 2001140588 A JP2001140588 A JP 2001140588A
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belt conveyor
lower half
shear
upper half
tunnel
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Kiyoshi Katsunuma
清 勝沼
Keiji Miura
啓志 三浦
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Komatsu Ltd
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Komatsu Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ベンチカット工法でトンネル掘削する際に、
上半のずりと下半のずりを一台の移動式クラッシャで破
砕し、その破砕ずりを一台の連続ベルトコンベヤでトン
ネル外に連続的に搬送できるようにする。 【解決手段】 トンネル1の上半2に移動式クラッシャ
30を設置し、下半3に連続ベルトコンベヤ10と移動
可能な搬送手段20を設置する。上半の切羽4を発破作
業して発生した上半のずり5を上半用積込み機械40で
移動式クラッシャ30に積み込み、その破砕ずりを移動
可能な搬送手段20で連続式ベルトコンベヤ10まで搬
送し、その連続ベルトコンベヤ10でトンネル外に連続
的に搬送する。下半の切羽6を発破作業して発生した下
半のずり7を下半用積込み機械41で前記移動式クラッ
シャ30に積込み、その破砕ずりを前記移動可能な搬送
手段20で連続ベルトコンベヤ10に搬送し、この連続
ベルトコンベヤ10でトンネル外に連続的に搬送する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、トンネルの上・下
部半断面の掘削・覆工を併行して行うベンチカット工法
でトンネルを掘削する際に、上半のずりと下半のずりを
トンネル外へ連続的に搬送するトンネル内ずりの搬送方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】トンネル掘削工法として、トンネルの断
面を上部・下部の半断面に分け、これら上部・下部の掘
削・覆工を併行しておこなうベンチカット工法がある。
このベンチカット工法において、上半、下半の発破作業
で生じるずりの坑外への搬送は、積込み機によりずりを
ダンプトラックに積み込み、ダンプトラックをトンネル
内を往復させることにより行なうのが一般的である。
【0003】このようなずり搬送方法は、ベンチカット
工法に限らず全断面掘削でも同様に行なわれるが、全断
面掘削においては、ダンプトラックを使用せず連続ベル
トコンベヤを用いる方法がとられることもある。
【0004】連続ベルトコンベヤを用いるずり搬送方法
としては、例えば特開平6−17359号に開示された
ものがある。これは、ずり積込み機でずりを移動式クラ
ッシャに積み込み、その移動式クラッシャで破砕した破
砕ずりを移動ベルトコンベヤで連続ベルトコンベヤに搬
送し、その連続ベルトコンベヤで坑外に連続的に搬送す
るものである。
【0005】前記連続ベルトコンベヤによるずりの搬送
方法によれば、坑内がダンプトラックの排出ガスにより
汚染されることがなく、また、大幅な省人化を行なうこ
とができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前述の公報に
記載の技術は、全断面掘削に関するものであり、これを
ベンチカット工法に直ちに適用することはできない。な
ぜならば、全断面掘削では1ヶ所に発生したずりを搬送
すれば足りるのに対し、ベンチカット工法では、上半・
下半の2ヶ所に発生したずりを搬送しなければならない
からである。また、ベンチカット工法では、上半・下半
とも発破による掘削が行なわれることもあり、この際の
退避方法も考慮しておく必要がある。
【0007】そこで、本発明は前述の課題を解決してベ
ンチカット工法で掘削するトンネル内の上半と下半に発
生したずりをトンネル外へ効率良く連続的に搬送できる
ようにしたトンネル内ずりの搬送方法を提供することを
目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段及び作用・効果】第1の発
明は、ベンチカット工法におけるトンネル内ずりの搬送
方法であって、上半のずり5と下半のずり7を積込機械
によって、上半2に設置した移動式クラッシャ30に積
み込み、この移動式クラッシャ30で破砕した破砕ずり
を、下半3に設置した移動可能な搬送手段20で搬送
し、この搬送手段20で搬送された破砕ずりを、下半3
に設置した連続ベルトコンベヤ10でトンネル外部に向
けて搬送することを特徴とするトンネル内ずりの搬送方
法である。
【0009】第1の発明に係る搬送方法によれば、一台
の移動式クラッシャ30と積込機械と一台の移動可能な
搬送手段20と一台の連続ベルトコンベヤ10を用い
て、ベンチカット工法で掘削するトンネル内の上半のず
り5及び下半のずり7を効率良くトンネル外に向けて連
続的に搬送できる。
【0010】第2の発明は、第1の発明において前記上
半の切羽4を発破作業して上半のずり5とし、この発破
作業時には、積込機械、移動式クラッシャ30を退避さ
せ、前記下半の切羽6を発破作業して下半のずり7と
し、この発破作業時には、積込機械、移動式クラッシャ
30、移動可能な搬送手段20を退避させるトンネル内
のずり搬送方法である。
【0011】第2の発明に係る搬送方法によれば、上半
の切羽4、下半の切羽6を発破作業する時に積込機械、
移動式クラッシャ30、移動可能な搬送手段20が損傷
することを防止できる。また、移動式クラッシャ30を
上半2に設置したことにより、下半の切羽6を発破作業
する時に、その移動式クラッシャ30を上半の切羽4寄
りに退避させることが可能である。
【0012】第3の発明は、第1の発明において前記上
半の切羽4を発破作業して上半のずり5とし、この発破
作業時には、積込機械、移動式クラッシャ30を退避さ
せ、前記下半の切羽6を機械的に掘削して下半のずり7
とするトンネル内のずり搬送方法である。
【0013】第3の発明に係る搬送方法によれば、下半
の切羽6を機械的に掘削して下半のずり7とするので、
その時に移動式クラッシャ30、積込機械、移動可能な
搬送手段20を移動する必要がなく、下半の切羽6を掘
削しながら下半のずり7を破砕してトンネル外に連続的
に搬送することが可能である。
【0014】第4の発明は、ベンチカット工法における
トンネル内ずりの搬送方法であって、上半のずり5と下
半のずり7を積込機械によって、下半3に設置した移動
式クラッシャ30に積み込み、この移動式クラッシャ3
0で破砕した破砕ずりを、下半3に設置した移動可能な
搬送手段20で搬送し、この搬送手段20で搬送された
破砕ずりを、下半3に設置した連続ベルトコンベヤ10
でトンネル外部に向けて搬送することを特徴とするトン
ネル内ずりの搬送方法である。
【0015】第4の発明に係る搬送方法によれば、一台
の移動式クラッシャ30と積込機械と一台の移動可能な
搬送手段20と一台の連続ベルトコンベヤ10を用いて
ベンチカット工法で掘削するトンネル内の上半のずり5
及び下半のずり7を効率良くトンネル外に向けて連続的
に搬送できる。
【0016】第5の発明は、第4の発明において前記上
半の切羽4を発破作業して上半のずり5とし、この発破
作業時には、積込機械を退避させ、前記下半の切羽6を
発破作業して下半のずり7とし、この発破作業時には、
積込機械、移動式クラッシャ30、移動可能な搬送手段
20を退避させるトンネル内のずり搬送方法である。
【0017】第5の発明に係る搬送方法によれば、上半
の切羽4、下半の切羽6を発破作業する時に積込機械、
移動式クラッシャ30、移動可能な搬送手段20が損傷
することを防止できる。また、移動式クラッシャ30を
下半3に設置したことにより、上半の切羽4を発破作業
する時に、その移動式クラッシャ30を退避させずに損
傷を防止することが可能である。
【0018】第6の発明は、第4の発明において前記上
半のずり5を積込機械で上半2に設置した上半用自走式
ベルトコンベヤ70に積み込み、この上半用自走式ベル
トコンベヤ70で上半のずり5を、前記移動式クラッシ
ャ30まで搬送するようにしたトンネル内ずりの搬送方
法である。
【0019】第6の発明に係る搬送方法によれば、積込
機械は上半のずり5を上半用自走式ベルトコンベヤ70
に積み込みするので、その積込機械は上半の切羽4と上
半用自走式ベルトコンベヤ70の間を往復移動すれば良
く、その積込機械の走行距離が短かいので、上半のずり
5の積み込み作業効率が向上する。
【0020】第7の発明は、ベンチカット工法における
トンネル内ずりの搬送方法であって、発破作業による上
半のずり5と機械掘削による下半のずり7を、積込機械
によって下半3に設置した移動式クラッシャ30に積み
込み、この移動式クラッシャ30で破砕した破砕ずり
を、下半3に設置した連続ベルトコンベヤ10に投入
し、その連続ベルトコンベヤ10でトンネル外に向けて
搬送するトンネル内ずりの搬送方法である。
【0021】第7の発明に係る搬送方法によれば、一台
の移動式クラッシャ30と積込機械と一台の連続ベルト
コンベヤ10を用いて、ベンチカット工法で掘削するト
ンネル内の上半のずり5及び下半のずり7を効率良くト
ンネル外に向けて連続的に搬送できる。
【0022】また下半の切羽6を機械的に掘削して下半
のずり7とするので、その時に移動式クラッシャ30を
移動する必要がなく、下半の切羽6を掘削しながら下半
のずり7を破砕してトンネル外に連続的に搬送すること
が可能である。
【0023】
【発明の実施の形態】本発明の第1の実施の形態を図1
と図2に基づいて説明する。トンネル1は上部半断面と
下部半断面の掘削・覆工を併行して行うベンチカット工
法で施工する。本発明の理解を容易とするために、トン
ネル1の上部半断面を上半2、下部半断面を下半3、上
半の切羽4を発破作業で生じた岩石等のずりを上半のず
り5、下半の切羽6を発破作業等で生じた岩石等のずり
を下半のずり7として説明する。前記上半2は下半3よ
りも高く、その上半2と下半3とトンネル1の幅方向左
右一側部に形成したスロープ8で連絡されている。
【0024】前記下半3に連続ベルトコンベヤ10を設
置する。この連続ベルトコンベヤ10は、従来公知のも
ので、テールプーリ11を移動することで延伸用ベルト
格納装置(図示せず)に格納されたベルト13が延伸で
きる構造となっており、掘削作業の進展に伴って順次搬
送長さを延長していくことができるものである。前記テ
ールプーリ11は可動枠12に取付けてあり、この可動
枠12は後述する第1自走式ベルトコンベヤ21と連結
杆25によって連結されている。すなわち、連続ベルト
コンベヤの延伸は第1自走式ベルトコンベヤ21に可動
枠12が牽引されることにより行われる。前記可動枠1
2の上部には、連続ベルトコンベヤへの破砕ずりの投入
を補助するための補助ベルトコンベヤ14が取付けてあ
り、後述する破砕ずりが補助ベルトコンベヤ14に投入
され、その補助ベルトコンベヤ14で破砕ずりを搬送し
て連続ベルトコンベヤ10のベルト13上に落下する。
【0025】前記下半3における連続ベルトコンベヤ1
0と下半の切羽6の間に移動可能な搬送手段20が設置
してある。この移動可能な搬送手段20は第1自走式ベ
ルトコンベヤ21と第2自走式ベルトコンベヤ22から
なり、後述する移動式クラッシャ30から排出される破
砕ずりは、第2自走式ベルトコンベヤ22、第1自走式
ベルトコンベヤ21を経由して、前記補助ベルトコンベ
ヤ14まで搬送される。前記第1自走式ベルトコンベヤ
21は、走行車両23にベルトコンベヤ24を取付けた
形状で単独に走行させることができる。そのベルトコン
ベヤ24の排出端部が前記補助ベルトコンベヤ14の上
方に位置し、第2自走式ベルトコンベヤ22で搬送され
た破砕ずりを前記補助ベルトコンベヤ14まで搬送す
る。前記走行車両23が前述のように連結杆25等で前
記可動枠12に連結してあり、この走行車両23で可動
枠12を移動して連続ベルトコンベヤのベルト13を延
伸するようにしてある。
【0026】前記第2自走式ベルトコンベヤ22は走行
車両26に伸縮式ベルトコンベヤ27を取付けた形状
で、単独に走行させることができる。この伸縮式ベルト
コンベヤ27は固定ベルトコンベヤ27aに可動ベルト
コンベヤ27bをスライド自在に設けた形状で、破砕ず
りを搬送する時には伸ばした状態とし、移動時には縮め
た状態とする。前記固定ベルトコンベヤ27aの排出端
部が前記第1自走式ベルトコンベヤ21のベルトコンベ
ヤ24の投入端部の上方に位置し、可動ベルトコンベヤ
27bの投入端部がスロープ8に接し、移動式クラッシ
ャ30から排出された破砕ずりを第1自走式ベルトコン
ベヤ21まで搬送する。
【0027】前記上半2の後端側には移動式クラッシャ
30が設置してある。この移動式クラッシャ30は、走
行体31を備えた車体32にホッパ33、クラッシャ3
4、搬送用ベルトコンベヤ35を取付けた形状で、その
ホッパ33に投入したずりをクラッシャ34で破砕し、
その破砕ずりを搬送用ベルトコンベヤ35で搬送する。
前記走行体31は車体32に搭載した動力源で駆動さ
れ、移動式クラッシャ30は自走式である。なお、移動
式クラッシャ30はけん引車、例えば後述する積込み機
械でけん引走行する被けん引式クラッシャとしても良
い。
【0028】前記上半2には、上半のずり5を移動式ク
ラッシャ30のホッパ33に積み込みする上半用積込み
機械40、例えばタイヤ式ローダと、下半のずり7を移
動式クラッシャ30のホッパ33に積み込みする下半用
積込み機械41、例えば油圧ショベルが設置してある。
前記移動式クラッシャ30と上半用積込み機械40と下
半用積込み機械41はスロープ8を走行して上半2と下
半3に亘って移動可能である。
【0029】次に本実施形態よりずりの搬送を行なう場
合の一連の手順を示す。削孔作業等の上半の切羽4を発
破する準備を行う。上半2に設置されている移動式クラ
ッシャ30、上半用積込み機械40、下半用積込み機械
41を上半発破作業時に安全な場所、例えば、上半の切
羽4から所定距離以上離れた場所に退避する。上半の切
羽4と下半の切羽6との間の距離が、前述の所定距離以
上長い場合には、上半2における下半3寄り位置に退避
する。この場合にスロープ8を通って下半3に退避する
こともある。上半の切羽4と下半の切羽6との間の距離
が、前述の所定距離よりも短かい場合には、スロープ8
を通って下半3に退避する。下半3に設置した第2自走
式ベルトコンベヤ22の退避が必要な場合もある。
【0030】上半の切羽4を発破作業する。
【0031】前述の発破作業終了後に、移動式クラッシ
ャ30を上半2の所定位置、例えば下半の切羽6近くの
位置に移動し、その搬送用ベルトコンベヤ35の排出端
部を第2移動式ベルトコンベヤ22の可動ベルトコンベ
ヤ27bの投入端部の上方に位置させる。この時可動ベ
ルトコンベヤ27bは伸び方向にスライドし、伸縮式ベ
ルトコンベヤ27は長い状態である。
【0032】上半用積込み機械40で上半のずり5を移
動式クラッシャ30のホッパ33に積み込み、クラッシ
ャ34で破砕する。破砕した破砕ずりを移動式クラッシ
ャ30の搬送用ベルトコンベヤ35で前述の第2移動式
ベルトコンベヤ22の可動ベルトコンベヤ27bに搬送
する。そして、可動ベルトコンベヤ27b、固定ベルト
コンベヤ27a、第1移動式ベルトコンベヤ21のベル
トコンベヤ24、補助ベルトコンベヤ14により破砕ず
りを連続ベルトコンベヤ10のベルト13上に搬送し、
その連続ベルトコンベヤ10のベルト13で破砕ずりを
トンネル外に連続的に搬送する。
【0033】前述の上半のずり5を搬送している時に下
半の切羽6の発破の準備を行う。
【0034】下半の切羽6の発破の準備が終了した後、
移動式クラッシャ30、上半用積込み機械40、下半用
積込み機械41を、下半発破作業時に安全な場所、例え
ば下半の切羽6から所定距離以上離れた場所に退避す
る。上半の切羽4と下半の切羽6の間の距離が前述の所
定距離以上長い場合には上半の切羽4寄りに退避する。
この場合にスロープ8を通って下半3に退避することも
ある。上半の切羽4と下半の切羽6の間の距離が前述の
所定距離よりも短かい場合にはスロープ8を通って下半
3の後側に退避する。
【0035】これと同時に第2移動式ベルトコンベヤ2
2を、その伸縮式ベルトコンベヤ27を縮めて下半発破
作業時に安全な場所に退避する。例えば、可動ベルトコ
ンベヤ27bを固定ベルトコンベヤ27a側にスライド
して伸縮式ベルトコンベヤ27を最小長さとし、走行車
両26を走行して下半の切羽6から所定距離以上離れた
場所に移動する。このように、第2移動式ベルトコンベ
ヤ22は伸縮式ベルトコンベヤ27を備えているので、
破砕ずりの搬送時には伸ばして搬送距離を長くできる
し、退壁時には縮めて走行車両26の走行距離を短かく
できる。なお、第1移動式ベルトコンベヤ21は下半の
切羽6から所定距離以上離れた場所に設置してあるので
退避させない。第1移動式ベルトコンベヤ21が下半の
切羽6から所定距離以上離れていない場合には、第1移
動式ベルトコンベヤ21を退避させる必要がある。
【0036】前述の状態で下半の切羽6を発破作業す
る。
【0037】下半の切羽6の発破作業終了後に、移動式
クラッシャ30、下半用積込み機械41を、上半のずり
5の搬送時と同様な上半2の所定位置に移動すると共
に、第2移動式ベルトコンベヤ22を上半のずり5の搬
送時と同様な下半の切羽6に接近した位置に移動する。
【0038】下半用積込み機械41で下半のずり7を移
動式クラッシャ30のホッパ33に積み込み、クラッシ
ャ34で破砕する。この破砕ずりは上半のずり5の破砕
ずりと同様に、搬送用ベルトコンベヤ35、第2・第1
移動式ベルトコンベヤ22,21、補助ベルトコンベヤ
14、連続ベルトコンベヤ10のベルト13でトンネル
外に連続的に搬送する。
【0039】この動作の時に上半の切羽4の発破の準備
を行う。
【0040】前述の動作を順次繰り返して行う。そし
て、上半2、下半3を所定距離掘削したら、第1移動式
ベルトコンベヤ21を走行して可動枠12を移動し、ベ
ルト13を延伸する。以下前述の動作を順次繰り返して
行う。
【0041】なお、前記手順で上半の切羽4と下半の切
羽6の発破を交互に行なうケースについて示したが、上
半2と下半3の一連の作業のサイクルタイムが同じであ
ると限らず、上半のずり5と下半のずり7を同時に搬送
するケースも当然ある。この場合にもずりの搬送方法、
各装置の退避方法は変わる所がないため説明を省略す
る。
【0042】次に本発明の第2の実施の形態を図3と図
4に基づいて説明する。移動式クラッシャ30と上半用
積込み機械40と下半用積込み機械41と、それらの配
置は第1の実施形態と同様である。移動可能な搬送手段
20は、自走式ベルトコンベヤ50と、スライド台車5
1と、このスライド台車51に取付けた補助ベルトコン
ベヤ52とからなる。前記自走式ベルトコンベヤ50
は、走行体53に車体54を旋回自在に取付けた走行車
両55と、この車体54に取付けた長尺なベルトコンベ
ヤ56で形成してある。前記スライド台車51は下半3
における連続ベルトコンベヤ10の可動枠12よりもト
ンネル外寄りに設置され、連続ベルトコンベヤ10のベ
ルト13に沿って敷設したレール57上を移動自在であ
る。このスライド台車51に、前記ベルトコンベヤ56
の排出端部が旋回自在に連結してある。
【0043】下半3に設置した連続ベルトコンベヤ10
の可動枠12はけん引車15で移動される。このけん引
車15は下半発破作業時に安全な場所に設置されてい
る。
【0044】ずりの搬送手順は前述の第1の実施の形態
と同様に行われるが、移動可能な搬送手段20の退避の
仕方が相違する。この移動可能な搬送手段20の退避は
次のように行われる。走行車両55をトンネル外に向け
て走行し、ベルトコンベヤ56でスライド台車51をレ
ール57に沿ってトンネル外に向けて移動することで仮
想線で示す安全な場所まで退避する。また、退避した位
置からずり搬送位置まで移動する時には走行車両55を
下半の切羽6に向けて走行することで、ベルトコンベヤ
56によってスライド台車51がレール57に沿って移
動する。
【0045】このようであるから、移動可能な搬送手段
20を前述の形状とすることで、発破作業時に安全な場
所に退避することが容易となると共に、退避位置からず
り搬送位置に容易に移動することができる。
【0046】前述のように下半3を掘削する時には図4
で右側のスロープ8を掘削し、図4に仮想線で示すよう
に左側にスロープ8を形成する。すなわち、下半3を所
定距離掘削する毎にトンネル左右にスロープ8を交互に
形成することでスロープ8部分を掘削するので、移動式
クラッシャ30はトンネル左右に交互に設置する。この
ために、移動式ベルトコンベヤ50のベルトコンベヤ5
6は、その投入端部(下半の切羽6寄り部分)がトンネ
ルの右側寄りとなる第1の姿勢と左側寄りとなる第2の
姿勢に平面方向に揺動する。この場合に、ベルトコンベ
ヤ56はスライド台車51の連結部を中心として第1の
姿勢と第2の姿勢に揺動するので、その揺動がスムーズ
にできると共に、揺動した時にベルトコンベヤ56の排
出端部の位置がずれることがない。
【0047】次に本発明の第3の実施形態を図5と図6
に基づいて説明する。連続ベルトコンベヤ10と、移動
式クラッシャ30と、上半用積込み機械40と、下半用
積込み機械41と、それらの配置は、第1の実施形態と
同様である。移動可能な搬送手段20は第1の実施の形
態と同様に第1移動式ベルトコンベヤ21と第2移動式
ベルトコンベヤ22で形成してあるが、その第2移動式
ベルトコンベヤ22が走行車両23にベルトコンベヤ2
4を取付けたもので、伸縮式ベルトコンベヤ24が伸縮
式でない点が第1の実施の形態と異なる。
【0048】この実施の形態では、上半の切羽4の掘削
及び上半のずり5の搬送が第1の実施の形態と同一手順
で行なわれる。上半のずり5を搬送している時に下半の
切羽6を、下半用積込み機械41で掘削し、その掘削し
た下半のずり7を移動式クラッシャ30のホッパ33に
積み込み、上半のずり5とともに破砕する。この破砕ず
りを前述の上半のずり5の破砕ずりとともに連続ベルト
コンベヤ10でトンネル外に連続的に搬送する。なお、
下半の切羽6が硬く下半用積込み機械41で掘削困難の
場合には、ブレーカ等で破砕した後に下半用積込み機械
41で掘削すれば良い。つまり、下半の切羽6は機械的
に掘削して下半のずり7とする。
【0049】前述の上半のずり5を積み込み終了した
ら、上半の切羽4の発破の準備を行う。例えば削孔作業
を行う。
【0050】前述の動作を順次繰り返して行う。そし
て、上半2、下半3を所定距離掘削したら、第1・第2
移動式ベルトコンベヤ21,22を走行して可動枠12
を移動し、ベルト13を延伸する。以下前述の動作を順
次繰り返して行う。
【0051】前述のように下半の切羽6を機械的に掘削
することで、上半のずり5の移動式クラッシャ30への
積み込み作業と同時に下半のずり7の移動式クラッシャ
30への積み込み作業ができると共に、第2移動式ベル
トコンベヤ22を移動して移動可能な搬送手段20を退
避させなくとも良いので、トンネル掘削作業の効率が向
上する。
【0052】以上の第1・第2・第3の実施の形態で
は、上半用積込み機械40と下半用積込み機械41を用
いたが、1台の積込み機械で上半のずり5と下半のずり
7を移動式クラッシャ30のホッパ33に積み込むよう
にしても良い。
【0053】次に本発明の第4の実施形態を図7と図8
に基づいて説明する。トンネル1の下半3に連続ベルト
コンベヤ10と、移動可能な搬送手段20と、移動式ク
ラッシャ30と、下半用積込み機械41、例えばタイヤ
式ローダを設置する。トンネル1の上半2に上半用積込
み機械40、例えばタイヤ式ローダを設置する。
【0054】前記連続ベルトコンベヤ10は、図3と図
4に示す第2の実施形態の連続ベルトコンベヤ10と同
一で、けん引車15で可動枠12を移動してベルト13
を延伸する。前記移動可能な搬送手段20は、第1スラ
イド台車60と第2スライド台車61間に跨ってベルト
コンベヤ62を取付けた形状で、その第1・第2スライ
ド台車60,61は下半3に敷設したレール63上をス
ライド移動する。このレール63は連続ベルトコンベヤ
10の側方にトンネル軸方向、例えばベルト13と略平
行に敷設してある。前記第2スライド台車61には破砕
ずりをベルト13に搬送する補助ベルトコンベヤ64が
取付けてある。
【0055】前記移動式クラッシャ30は前述の各実施
形態の移動式クラッシャ30と同様である。この移動式
クラッシャ30の車体32が連結杆65で第1スライド
台車60に連結してあり、第1スライド台車60は移動
式クラッシャ30とともに移動する。前記移動式クラッ
シャ30は連続ベルトコンベヤ10の側方に移動可能で
ある。
【0056】次に本実施形態によりずりの搬送を行なう
場合の一連の説明を示す。削孔作業などの上半の切羽4
を発破する準備を行う。上半2に設置されている上半用
積込み機械40を上半発破作業時に安全な場所、例え
ば、上半の切羽4から所定距離以上離れた場所に退避す
る。上半の切羽4と下半の切羽6との間の距離が、前述
の所定距離以上長い場合には、上半2における下半3寄
り位置に退避する。この場合にスロープ8を通って下半
3に退避することもある。上半の切羽4と下半の切羽6
との間の距離が、前述の所定距離よりも短かい場合に
は、スロープ8を通って下半3に退避する。この場合に
は移動式クラッシャ30、下半用積込機械41を下半3
の後側に退避することもある。
【0057】前述の状態で上半の切羽4を発破作業す
る。
【0058】前述の発破作業終了後に上半用積込み機械
40を上半の切羽4近くに移動し、その上半用積込み機
械40で上半のずり5を移動式クラッシャ30のホッパ
33に積み込み、クラッシャ34で破砕する。破砕した
破砕ずりをベルトコンベヤ62、補助ベルトコンベヤ6
4で連続ベルトコンベヤ10のベルト13上に落下し、
そのベルト13で破砕ずりをトンネル外に連続的に搬送
する。
【0059】なお、上半用積込み機械40で上半のずり
5を下半3に仮り置きし、下半用積込み機械41で移動
式クラッシャ30のホッパ33に積み込むようにしても
良い。
【0060】前述の上半のずり5を搬送している時に下
半の切羽6の発破の準備を行う。
【0061】前述の上半のずり5の搬送が終了したら上
半用積込み機械40を下半発破作業時に安全な場所、例
えば下半の切羽6から所定距離以上離れた場所に退避す
る。上半の切羽4と下半の切羽6の間の距離が前述の所
定距離以上長い場合には上半の切羽4寄りに退避する。
この場合にスロープ8を通って下半3に退避することも
ある。上半の切羽4と下半の切羽6の間の距離が前述の
所定距離よりも短かい場合にはスロープ8を通って下半
3に退避する。
【0062】これと同時に移動式クラッシャ30と下半
用積込み機械41を下半発破作業時に安全な場所に退避
する。例えば、移動式クラッシャ30と下半用積込み機
械41を下半3のトンネル外寄りに移動して図7に仮想
線で示す下半の切羽6と所定距離以上離れた場所とす
る。前述のように移動式クラッシャ30を移動すること
で第1スライド台車60がレール63上を移動し、移動
可能な搬送手段20が下半発破作業時に安全な場所に退
避する。
【0063】このようであるから、移動式クラッシャ3
0を移動した退避することで移動可能な搬送手段20が
退避するので、その退避作業が容易である。
【0064】前述の退避が終了したら下半の切羽6を発
破作業する。
【0065】下半の切羽6の発破作業終了後に、移動式
クラッシャ30、下半用積込み機械41を下半3の所定
位置に移動する。これにより第1スライド台車60が移
動して移動可能な搬送手段20が図7、図8に実線で示
すずり搬送位置に移動する。
【0066】下半用積込み機械41で下半のずり7を移
動式クラッシャ30のホッパ33に積み込み、クラッシ
ャ34で破砕する。この破砕ずりを移動式クラッシャ3
0の搬送ベルトコンベヤ35、ベルトコンベヤ62、補
助ベルトコンベヤ64を経由して連続ベルトコンベヤ1
0のベルト13上に搬送し、そのベルト13で破砕ずり
をトンネル外に連続的に搬送する。
【0067】この動作の時に上半の切羽4の発破の準備
を行う。
【0068】前述の動作を順次繰り返して行う。そし
て、上半2、下半3を所定距離掘削したら、けん引車1
5で可動枠12を移動し、ベルト13を延伸する。以下
前述の動作を順次繰り返して行う。なお、前記手順では
上半の切羽4と下半の切羽6の発破を交互に行なうケー
スについて示したが、上半2と下半3との一連の作業サ
イクルタイムが同じであるとは限らず、上半のずり5と
下半のずり7を同時に搬送するケースも当然ある。この
場合にもずりの搬送方法、各装置の退避方法は変わる所
がないため説明を省略する。
【0069】次に本発明の第5の実施形態を図9と図1
0に基づいて説明する。連続ベルトコンベヤ10と移動
可能な搬送手段20と移動式クラッシャ30と上半用積
込み機械40と下半用積込み機械41は図7と図8に示
した第4の実施形態と同様である。
【0070】上半2に上半用自走式ベルトコンベヤ70
が設置してある点のみが図7、図8に示した第4の実施
形態と異なる。この上半用自走式ベルトコンベヤ70
は、走行体71を備えた車体72に搬入用ベルトコンベ
ヤ73と搬出用ベルトコンベヤ74を取付けた形状であ
る。前記搬入用ベルトコンベヤ73は、図9に実線で示
す車体72の前方に突出した突出位置と、図9に仮想線
で示す車体72に引き込みされた引き込み位置に亘って
移動自在である。前記搬出用ベルトコンベヤ74は、車
体72の後方に突出し、かつ水平面方向に揺動自在に取
付けてある。すなわち、搬入用ベルトコンベヤ73と搬
出用ベルトコンベヤ74で伸縮式のベルトコンベヤを形
成している。この搬入用ベルトコンベヤ73はずり搬送
作業中には伸びた状態、退避時などの移動中は縮んだ状
態とする。
【0071】この実施形態の場合にはずり搬送の手順が
前述の第4の実施形態と同様に行なわれるが、上半用移
動式ベルトコンベヤ70を退避する手順が必要となると
共に、上半のずり5を移動式クラッシャ30に積み込む
手順が異なる。前記上半用移動式ベルトコンベヤ70を
上半発破作業時に上半用積込み機械40と同様に安全な
場所に退避する。この時、前記上半用移動式ベルトコン
ベヤ70は搬入用ベルトコンベヤ73を引き込み位置と
してベルトコンベヤの全長を短かくする。これによっ
て、上半用移動式ベルトコンベヤ70を退避する作業が
容易である。
【0072】上のずり7を移動式クラッシャ30に積み
込む手順は次のようである。上半の切羽4の発破作業終
了後に、上半用積み機械40と上半用自走式ベルトコン
ベヤ70を上半2の所定位置、例えば上半用積み機械4
0を上半の切羽4近くとし、上半用自走式ベルトコンベ
ヤ70を下半の切羽6近くの位置に移動し、その搬出用
ベルトコンベヤ74の排出端部を移動式クラッシャ30
のホッパ33の上方に位置させる。この時搬入側ベルト
コンベヤ73は突出位置とする。上半用積込み機械40
で上半のずり5を上半用自走式ベルトコンベヤ70の搬
入側ベルトコンベヤ73に積み込み、搬出用ベルトコン
ベヤ74で移動式クラッシャ30のホッパ33に積み込
む。
【0073】次に本発明の第6の実施形態を図11と図
12に基づいて説明する。連続ベルトコンベヤ10と移
動式クラッシャ30と上半用積込み機械40と下半用積
込み機械41と上半用自走式ベルトコンベヤ70は図9
と図10に示した第5の実施形態と同様である。移動可
能な搬送手段20は上半用自走式ベルトコンベヤ70と
同様で、走行体80を備えた車体81に搬入用ベルトコ
ンベヤ82と搬出用ベルトコンベヤ83を取付けた形状
である。前記搬入用ベルトコンベヤ82は、図11に実
線で示す車体81の前方に突出した突出位置と、図11
に仮想線で示す車体81に引き込みされた引き込み位置
に亘って移動自在である。前記搬出用ベルトコンベヤ8
3は、車体81の後方に突出し、かつ水平面方向に揺動
自在に取付けてある。すなわち、搬入用ベルトコンベヤ
82と搬出用ベルトコンベヤ83で伸縮式のベルトコン
ベヤを形成している。前記移動可能な搬送手段20の車
体81は連結杆84で可動枠12に連結してあり、この
車体81で可動枠12を移動して連続ベルトコンベヤ1
0のベルト13を延伸するようにしてある。
【0074】ずりの搬送は前述の第5の実施形態のずり
の搬送と同様で、下半の切羽6の発破作業時に移動式ク
ラッシャ30、移動可能な搬送手段20を退避するやり
方が異なる。すなわち、移動式クラッシャ30は単独で
移動して退避する。移動可能な搬送手段20は、搬入側
ベルトコンベヤ82を引き込み位置に移動して退避す
る。
【0075】次に本発明の第7の実施形態を図13と図
14に基づいて説明する。連続ベルトコンベヤ10、移
動式クラッシャ30、上半用積込み機械40、下半用積
込み機械41、上半用自走式ベルトコンベヤ70は前述
の図9、図10に示した第5の実施形態と同様である。
移動可能な搬送手段20は、走行体90を備えた車体9
1に第1のベルトコンベヤ92を起立姿勢と倒伏姿勢に
亘って上下揺動自在に取付け、この第1のベルトコンベ
ヤ92に第2・第3・第4のベルトコンベヤ93,9
4,95を重ね合せ及び張り出し自在に順次連結した形
状である。
【0076】そして、最先端の第4のベルトコンベヤ9
5が連結杆96で移動式クラッシャ30の車体32に連
結してある。前記車体91が連結杆97で連続ベルトコ
ンベヤ10の可動枠12に連結してある。
【0077】ずりの搬送は、前述の第5の実施形態のず
りの搬送と同様で、下半の切羽6を発破作業する時に移
動可能な搬送手段20を退避するやり方が異なる。すな
わち、移動式クラッシャ30をトンネル外に向けて移動
することで図15に示すように第4・第3・第2・第1
のベルトコンベヤ95,94,93,92が順次重ね合
せられて起立姿勢とすることで退避する。また、移動式
クラッシャ30を下半の切羽6に向けて移動することで
第4・第3・第2・第1のベルトコンベヤ95,94,
93,92を順次張り出して第1のベルトコンベヤ92
を倒伏姿勢とすることでずり搬送位置とする。
【0078】次に本発明の第8の実施形態を図16と図
17に基づいて説明する。下半3に連続ベルトコンベヤ
10、移動式クラッシャ30、下半用積込み機械41、
例えば油圧ショベルを設置する。連続ベルトコンベヤ1
0と移動式クラッシャ30は前述の各実施の形態のもの
と同様で、移動式クラッシャ30の車体32が連結杆3
6で連続ベルトコンベヤ10の可動枠12に連結されて
いる。上半2に上半用積込み機械40、例えばタイヤ式
ローダが設置してある。
【0079】次にこの実施形態によりずりを搬送する一
連の手順を示す。削孔作業などの上半の切羽4を発破す
る準備を行う。上半2に設置されている上半用積込み機
械40を、前述の各実施の形態と同様に上半発破作業時
に安全な場所に退避する。
【0080】前述の状態で上半の切羽4を発破作業す
る。
【0081】前述の発破作業終了後に、上半用積込み機
械40を上半の切羽4近傍に移動し、その上半用積込み
機械40で上半のずり5を移動式クラッシャ30のホッ
パ33に積み込み、クラッシャ34で破砕する。破砕し
た破砕ずりを搬送用ベルトコンベヤ35で連続ベルトコ
ンベヤ10のベルトコンベヤ10のベルト13上に落下
し、その連続ベルトコンベヤ10のベルト13で破砕ず
りをトンネル外に連続的に搬送する。なお、上半のずり
5を下半3に仮置きし、下半用積込み機械41で積み込
みしても良い。
【0082】前述の上半のずり5を搬送している時に下
半の切羽6を、下半用積込み機械41で掘削し、その掘
削した下半のずり7を移動式クラッシャ30のホッパ3
3に積み込み、上半のずり5とともに破砕する。この破
砕ずりを前述の上半のずり5の破砕ずりとともに連続ベ
ルトコンベヤ10でトンネル外に連続的に搬送する。な
お、下半の切羽6が硬く下半用積込み機械41で掘削困
難の場合には、ブレーカ等で破砕した後に下半用積込み
機械41で掘削すれば良い。つまり、下半の切羽6は機
械的に掘削して下半のずり7とする。
【0083】前述の上半のずり5を積み込み終了した
ら、上半の切羽4の発破の準備を行う。
【0084】そして、上半2、下半3を所定距離掘削し
たら、移動式クラッシャ30を走行して可動枠12を移
動し、ベルト13を延伸する。以下前述の動作を順次繰
り返して行う。
【0085】前述のように下半の切羽6を機械式に掘削
することで、上半のずり5の移動式クラッシャ30への
積み込み作業と同時に下半のずり7の移動式クラッシャ
30への積み込み作業ができるので、トンネル掘削作業
の効率が向上する。
【0086】以上の第4・第5・第6・第7・第8の実
施の形態では、上半用積込み機械40と下半用積込み機
械41を用いたが、1台の積込み機械で上半のずり5と
下半のずり7を移動式クラッシャ30のホッパ33に積
み込みようにしても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態の縦断面説明図であ
る。
【図2】本発明の第1の実施形態の横断面説明図であ
る。
【図3】本発明の第2の実施形態の縦断面説明図であ
る。
【図4】本発明の第2の実施形態の横断面説明図であ
る。
【図5】本発明の第3の実施形態の縦断面説明図であ
る。
【図6】本発明の第3の実施形態の横断面説明図であ
る。
【図7】本発明の第4の実施形態の縦断面説明図であ
る。
【図8】本発明の第4の実施形態の横断面説明図であ
る。
【図9】本発明の第5の実施形態の縦断面説明図であ
る。
【図10】本発明の第5の実施形態の横断面説明図であ
る。
【図11】本発明の第6の実施形態の縦断面説明図であ
る。
【図12】本発明の第6の実施形態の横断面説明図であ
る。
【図13】本発明の第7の実施形態の縦断面説明図であ
る。
【図14】本発明の第7の実施形態の横断面説明図であ
る。
【図15】移動可能な搬送手段の退避状態の説明図であ
る。
【図16】本発明の第8の実施形態の縦断面説明図であ
る。
【図17】本発明の第8の実施形態の横断面説明図であ
る。
【符号の説明】
1…トンネル 2…上半 3…下半 4…上半の切羽 5…上半のずり 6…下半の切羽 7…下半のずり 10…連続ベルトコンベヤ 20…移動可能な搬送手段 30…移動式クラッシャ 40…上半用積込み機械 41…下半用積込み機械 70…上半用自走式ベルトコンベヤ

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ベンチカット工法におけるトンネル内ず
    りの搬送方法であって、 上半のずり(5)と下半のずり(7)を積込機械によっ
    て、上半(2)に設置した移動式クラッシャ(30)に
    積み込み、 この移動式クラッシャ(30)で破砕した破砕ずりを、
    下半(3)に設置した移動可能な搬送手段(20)で搬
    送し、 この搬送手段(20)で搬送された破砕ずりを、下半
    (3)に設置した連続ベルトコンベヤ(10)でトンネ
    ル外部に向けて搬送することを特徴とするトンネル内ず
    りの搬送方法。
  2. 【請求項2】 前記上半の切羽(4)を発破作業して上
    半のずり(5)とし、 この発破作業時には、積込機械、移動式クラッシャ(3
    0)を退避させ、 前記下半の切羽(6)を発破作業して下半のずり(7)
    とし、 この発破作業時には、積込機械、移動式クラッシャ(3
    0)、移動可能な搬送手段(20)を退避させる請求項
    1記載のトンネル内のずり搬送方法。
  3. 【請求項3】 前記上半の切羽(4)を発破作業して上
    半のずり(5)とし、 この発破作業時には、積込機械、移動式クラッシャ(3
    0)を退避させ、 前記下半の切羽(6)を機械的に掘削して下半のずり
    (7)とする請求項1記載のトンネル内のずり搬送方
    法。
  4. 【請求項4】 ベンチカット工法におけるトンネル内ず
    りの搬送方法であって、 上半のずり(5)と下半のずり(7)を積込機械によっ
    て、下半(3)に設置した移動式クラッシャ(30)に
    積み込み、 この移動式クラッシャ(30)で破砕した破砕ずりを、
    下半(3)に設置した移動可能な搬送手段(20)で搬
    送し、 この搬送手段(20)で搬送された破砕ずりを、下半
    (3)に設置した連続ベルトコンベヤ(10)でトンネ
    ル外部に向けて搬送することを特徴とするトンネル内ず
    りの搬送方法。
  5. 【請求項5】 前記上半の切羽(4)を発破作業して上
    半のずり(5)とし、 この発破作業時には、積込機械を退避させ、 前記下半の切羽(6)を発破作業して下半のずり(7)
    とし、 この発破作業時には、積込機械、移動式クラッシャ(3
    0)、移動可能な搬送手段(20)を退避させる請求項
    4記載のトンネル内のずり搬送方法。
  6. 【請求項6】 前記上半のずり(5)を、積込機械で上
    半(2)に設置した上半用自走式ベルトコンベヤ(7
    0)に積み込み、 この上半用自走式ベルトコンベヤ(70)で上半のずり
    (5)を、前記移動式クラッシャ(30)まで搬送する
    ようにした請求項4記載のトンネル内ずりの搬送方法。
  7. 【請求項7】 ベンチカット工法におけるトンネル内ず
    りの搬送方法であって、 発破作業による上半のずり(5)と機械掘削による下半
    のずり(7)を、積込機械によって下半(3)に設置し
    た移動式クラッシャ(30)に積み込み、 この移動式クラッシャ(30)で破砕した破砕ずりを、
    下半(3)に設置した連続ベルトコンベヤ(10)に投
    入し、その連続ベルトコンベヤ(10)でトンネル外部
    に向けて搬送するトンネル内ずりの搬送方法。
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