JP2001020680A - 移動式ベルトコンベヤ - Google Patents

移動式ベルトコンベヤ

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JP2001020680A
JP2001020680A JP11192876A JP19287699A JP2001020680A JP 2001020680 A JP2001020680 A JP 2001020680A JP 11192876 A JP11192876 A JP 11192876A JP 19287699 A JP19287699 A JP 19287699A JP 2001020680 A JP2001020680 A JP 2001020680A
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JP
Japan
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conveyor
belt conveyor
tunnel
horizontal
section
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Application number
JP11192876A
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English (en)
Inventor
Takashi Nakamura
隆 中村
Kazuo Sato
和男 佐藤
Yukio Yoshitomi
幸雄 吉富
Takayuki Morinaga
隆之 森永
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Taisei Corp
Original Assignee
Taisei Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 切羽Kから坑口側に向かう所定の区間におい
て、トンネル施工機械Mの退避(特に発破作業時におけ
るもの)及び工事車両Cの方向転換等を安全で容易なも
のとする広い空間の確保、並びに発破作業時におけるベ
ルトコンベヤの退避を迅速かつ容易に行うことができる
移動式ベルトコンベヤを提供する。 【解決手段】 トンネル横断面の頂部近傍領域Tにおい
てトンネル延長方向で配設され、切羽Kから排出される
ズリZを搬送する水平部1と、前記水平部1の所定の部
分を基端として斜め下方向に折れる起伏動作が自在であ
り、切羽Kから排出されるズリZを積込がされる位置か
ら前記水平部1の所定の部分まで搬送する斜折部2とか
らなり、前記頂部近傍領域Tにおける前記水平部1の前
後方向の移動が自在であると共に前記水平部1が設けら
れる区間におけるトンネル台車(シート作業台車3及び
スライドセントル4)の移動を妨げない移動式ベルトコ
ンベヤである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、トンネル掘削にお
いて切羽から排出されるズリの搬送を行う移動式ベルト
コンベヤに関する。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の移動式ベルトコンベヤと
しては、例えば図8〜図11に示すように、トンネル横
断面の側部領域においてトンネル延長方向で配設される
連続ベルトコンベヤ101の前端部を切羽K近傍であっ
てトンネル横断面の側部領域において引張支持すると共
に、該連続ベルトコンベヤ101の前端部へとズリZを
搬送するベルトコンベヤ102aを搭載し、更にレール
102b上を前後に移動自在である引張支持台車102
が知られている。
【0003】この引張支持台車102によれば、牽引ワ
イヤー102cを介して移動式クラッシャー103から
引張支持反力を得ることにより連続ベルトコンベヤ10
1の前端部の引張支持ができると共に、切羽Kの進捗状
況に合わせた連続ベルトコンベヤ101の延伸作業を容
易に行うことができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この引
張支持台車102では、トンネル横断面の側部領域を占
有するものであり、また、前後に移動が可能であるとい
えども延伸作業が容易になる限度においてであることか
ら、以下の不都合を有している。
【0005】即ち、切羽Kから坑口側に向かう所定の区
間では、トンネル施工機械Mの退避(発破作業時におけ
るもの)や工事車両C(とりわけアジテータカー)の方
向転換等を安全で容易なものとする広い空間が必要とさ
れ、また、該広い空間があれば安全な施工が担保される
ことになる。しかし、引張支持台車102や連続ベルト
コンベヤ101がトンネル横断面の側部領域を占有する
構成では、このような広い空間の確保が困難となってし
まう(特に図10及び図11参照)。
【0006】また、発破工法によるトンネル掘削では、
発破作業ごとに、引張支持台車102を切羽K付近から
坑口側へと退避させることにより、飛散する破砕物から
ベルトコンベヤ102a及び連続ベルトコンベヤ101
を保護することが可能になるのだが、引張支持台車10
2では、連続ベルトコンベヤ101等の退避が実際上相
当に困難であるという問題がある。
【0007】即ち、引張支持台車102では、移動式ク
ラッシャー103から得ている引張支持反力を解放した
後、補助の作業者が連続ベルトコンベヤ101を折り畳
みながら引張支持台車102を退避させ、更に発破後で
はもとの状態に復旧して掘削作業を再開させることが必
要とされ、この退避及び復旧作業は引張支持反力の付与
及び解放を伴うなどきわめて煩雑で時間を要するもので
ある(特に図8参照)。
【0008】このため、従来にあっては、引張支持台車
102の退避を幾分かでも容易にするために、該引張支
持台車102を切羽Kからできる限り遠ざけてズリ出し
作業を行うことを余儀なくされており、このようなズリ
出し作業では、ホイールローダー104の運搬距離が過
度に長くなってしまい、きわめて効率の悪いものとなっ
ていた。
【0009】そこで、本発明の目的は、切羽Kから坑口
側に向かう所定の区間において、トンネル施工機械Mの
退避(特に発破作業時におけるもの)及び工事車両Cの
方向転換等を安全で容易なものとする広い空間の確保、
並びに発破作業時におけるベルトコンベヤの退避を迅速
かつ容易に行うことができる移動式ベルトコンベヤを提
供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係る移動式ベルトコンベヤは、トンネル横
断面の頂部近傍領域においてトンネル延長方向で配設さ
れ、切羽から排出されるズリを搬送する水平部と、前記
水平部の所定の部分を基端として斜め下方向に折れる起
伏動作が自在であり、切羽から排出されるズリを積込が
される位置から前記水平部の所定の部分まで搬送する斜
折部とからなり、前記頂部近傍領域における前記水平部
の前後方向の移動が自在であると共に前記水平部が設け
られる区間におけるトンネル台車の移動を妨げないこと
を特徴としている。
【0011】即ち、本発明は、シート作業台車、スライ
ドセントル、その他のトンネル延長方向における移動が
自在であるトンネル台車の移動を妨げない限度で、切羽
から排出されるズリを搬送し、前後方向の移動が自在で
あるズリ搬送手段を実現することにより、切羽から坑口
側に向かう所定の区間において、トンネル施工機械の退
避(特に発破作業時におけるもの)及び工事車両の方向
転換等を安全で容易なものとする広い空間の確保、並び
に発破作業時におけるベルトコンベヤの退避を迅速かつ
容易に行うことができる移動式ベルトコンベヤの提供を
可能にする。
【0012】このような技術的手段において、前記水平
部としては、トンネル横断面の頂部近傍領域においてト
ンネル延長方向で配設され、切羽から排出されるズリを
搬送し、前後方向の移動が自在であり、しかもトンネル
台車の移動に抵触しないという条件を充足するものなら
ば、構造やズリの搬送方式等を適宜選定して差し支えな
く、また、どのような方法で前後方向の移動を確保する
かも問わない。
【0013】また、前記斜折部としては、前記水平部の
所定の部分を基端として斜め下方向に折れる起伏動作が
自在であり、切羽から排出されるズリを積込がされる位
置から前記水平部の所定の部分まで搬送するものなら
ば、構造やズリの搬送方式等を適宜選定して差し支えな
く、また、どのような方法で起伏動作を確保するかも問
わない。
【0014】但し、発破作業時においてより迅速かつ容
易にベルトコンベヤを退避させようとする観点からすれ
ば、以下のような構成とすることが好ましい。
【0015】一つは、前記水平部は、トンネル延長方向
で配設される梁、該梁を支持する支持台車、及び該支持
台車を自走させる自走手段を含むコンベヤ台車と、前記
梁によって支持される水平部ベルトコンベヤとを含み、
前記斜折部は、前記水平部の所定の部分において後部が
軸支される斜折部ベルトコンベヤと、一方の端部が最前
列の前記支持台車に対して固着されると共に他方の端部
が前記斜折部ベルトコンベヤに対して固着され、前記起
伏動作に必要な起伏力を付与する起伏力付与手段とを含
む移動式ベルトコンベヤとするものである。
【0016】もう一つは、前記水平部は、トンネル延長
方向で配設される梁、トンネルに対して適宜間隔で固着
され、該梁を前後にスライド自在に支持するスライド支
持手段、及び該梁によって前後にスライド自在に支持さ
れるコンベヤ支持手段を含むコンベヤ架構と、前記コン
ベヤ支持手段によって適宜間隔で支持される水平部ベル
トコンベヤとを含み、前記斜折部は、トンネル延長方向
で配設される梁、トンネルに対して適宜間隔で固着さ
れ、該梁を前後にスライド自在に支持するスライド支持
手段、該梁によって前後にスライド自在に支持されるコ
ンベヤ支持手段、及び該梁によって前後にスライド自在
に支持され、吊下がされる部分の伸縮が自在であるコン
ベヤ支持伸縮手段を含むコンベヤ架構と、前記水平部の
所定の部分において後部が前記コンベヤ支持手段によっ
て支持されると共に前部が前記コンベヤ支持伸縮手段に
よって支持される斜折部ベルトコンベヤとを含む移動式
ベルトコンベヤとするものである。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、添付図面に示す実施の形態
に基づいてこの発明を詳細に説明する。 ◎実施の形態1 図1は実施の形態1に係る移動式ベルトコンベヤが適用
されたトンネルの概略を示す側面図、図2は該移動式ベ
ルトコンベヤが適用されたトンネル断面を示すA方向矢
視図、図3は該移動式ベルトコンベヤが適用されたトン
ネル断面を示すB方向矢視図、図4は該移動式ベルトコ
ンベヤが適用されたトンネル断面を示すC方向矢視図で
ある。
【0018】この実施の形態1において、移動式ベルト
コンベヤは、これらの図に示すように、トンネル横断面
の頂部近傍領域Tにおいてトンネル延長方向で配設さ
れ、切羽Kから排出されるズリZを搬送する水平部1
と、水平部1の先端部分を基端として斜め下方向に折れ
る起伏動作が自在であり、切羽Kから排出されるズリZ
を積込がされる位置から水平部1の先端部分まで搬送す
る斜折部2とで構成されている。
【0019】ここで、水平部1は、トンネル横断面の頂
部近傍領域Tにおける前後方向の移動が自在であり、か
つ、水平部1が設けられる区間においてトンネル台車た
るシート作業台車3及びスライドセントル4の移動を妨
げないようになっている。
【0020】即ち、シート作業台車3における後述する
水平部ベルトコンベヤ12は、図3に示すように、トン
ネル横断面の頂部近傍領域Tにおいて宙に浮いた状態に
なっており、また、スライドセントル4における後述す
る水平部ベルトコンベヤ12は、図4に示すように、ト
ンネル横断面の頂部近傍領域Tにおいて宙に浮いた状態
になっている。
【0021】水平部1は、具体的には、第1コンベヤ台
車11a、第2コンベヤ台車11b、及び第3コンベヤ
台車11cからなるコンベヤ台車11と、トラス梁21
によって支持される水平部ベルトコンベヤ12と、水平
部ベルトコンベヤ12のうちコンベヤ台車11に後続す
る部分をスライド自在に支持する、コンベヤスライド支
持台車13及びコンベヤスライド支持手段14と、水平
部ベルトコンベヤ12の後端まで搬送されたズリZを連
続ベルトコンベヤ5へと導くズリホッパー15aを備
え、水平部ベルトコンベヤ12の後端部分を支持する作
業台車15とからなっている。
【0022】ここで、各コンベヤ台車11は、図2に示
すように、トンネル延長方向で配設されるトラス梁21
と、トラス梁21を支持する支持台車22と、支持台車
22を自走させる自走手段23とを含むものとして構成
されている。
【0023】尚、水平部ベルトコンベヤ12は、図1に
示すように、作業台車15の上においてこれと一体に設
けられたカセット12aを有している。このカセット1
2aの内部には、水平部ベルトコンベヤ12を構成する
無端状のベルト12bの一部が収容されており、このカ
セット12aから必要な長さ寸法のベルト12bを取り
出し、かつ、作業台車15を後方へ移動させることによ
り、水平部ベルトコンベヤ12の全延長を延伸させるこ
とができる(最大で20〜30m程度)。そして、この
ような移動式ベルトコンベヤの後方への延伸作業及び連
続ベルトコンベヤ5の前方への延伸作業を適宜組み合わ
せて行うことにより、煩雑で時間のかかる連続ベルトコ
ンベヤ5それ自体の延伸作業の回数を減らすことがで
き、これにより、作業の簡略化、効率化が図られること
になる。
【0024】一方、斜折部2は、図1に示すように、水
平部ベルトコンベヤ12の先端部分において後部が前後
方向で回転自在に軸支される斜折部ベルトコンベヤ31
と、一方の端部が最前列の支持台車22に対して固着さ
れると共に他方の端部が斜折部ベルトコンベヤ31の後
端部分の下側に対して固着され、起伏動作に必要な起伏
力を付与する起伏力付与手段たる第1油圧シリンダー3
2と、一方の端部が斜折部ベルトコンベヤ31の先端部
分の下側に対して固着されると共に他方の端部が適宜着
地する着地手段たる第2油圧シリンダー33とからなっ
ている。
【0025】尚、第2油圧シリンダー33は、斜折部ベ
ルトコンベヤ31に固着される部分を基端として前後方
向で回動することができる構造になっており、これによ
り更に広い空間が確保されるようになっている(図1破
線部分参照)。
【0026】次に、この実施の形態1に係る移動式ベル
トコンベヤの作用について図1を用いて説明する。
【0027】発破作業時におけるトンネル施工機械Mの
退避は、以下のようにして行われる。まず、移動式ベル
トコンベヤ及び連続ベルトコンベヤ5を停止させたうえ
で、第1油圧シリンダー32が延伸動作を行うと、斜折
部ベルトコンベヤ31は、水平部ベルトコンベヤ12の
先端部分を基端として前方向に回動する起伏動作を行
う。
【0028】そして、斜折部ベルトコンベヤ31の先端
部分がトンネル横断面の頂部近傍領域Tにまで達する
と、斜折部ベルトコンベヤ31は第1油圧シリンダー3
2による起伏動作を停止する(図1破線部分参照)。
【0029】すると、トンネルの内部では、コンベヤ台
車11、作業台車15、並びにシート作業台車3及びス
ライドセントル4が存する領域、並びにトンネル横断面
の頂部近傍領域Tを除くほか、略トンネル横断面の全体
にわたる広い空間が確保されることになる。
【0030】これにより、トンネル施工機械M及び工事
車両C(とりわけアジテータカー)は、斜折部ベルトコ
ンベヤ31の下方領域を通過することにより坑口側への
退避を自由に行うことができ、また、方向転換等も自由
に行うことができることになる。
【0031】即ち、この実施の形態1によれば、斜折部
ベルトコンベヤ31の起伏動作を行うことにより、トン
ネル施工機械Mの退避及び工事車両Cの方向転換等を迅
速かつ容易に行うことができる。
【0032】次に、発破により飛散することとなる破砕
物から移動式ベルトコンベヤを保護するために、移動式
ベルトコンベヤの坑口側への移動が行われる。
【0033】まず、自走手段23によってコンベヤ台車
11及び作業台車15が坑口側へと移動すると、コンベ
ヤ台車11のトラス梁21及び作業台車15等によって
支持されている水平部ベルトコンベヤ12、並びに水平
部ベルトコンベヤ12及び第1コンベヤ台車11aと一
体に設けられている斜折部ベルトコンベヤ31、並びに
作業台車15と一体に設けられているズリホッパー15
aは、コンベヤ台車11及び作業台車15と共に坑口側
へと移動する。
【0034】そして、斜折部ベルトコンベヤ31の先端
部分が発破により飛散することとなる破砕物がもはや届
かない位置にまで達すると、コンベヤ台車11及び作業
台車15は移動を停止する。
【0035】すると、移動式ベルトコンベヤは、発破に
より飛散することとなる破砕物による被害を受ける事態
を回避することができることになる。
【0036】即ち、この実施の形態1によれば、コンベ
ヤ台車11及び作業台車15を坑口側へと自走させるこ
とにより移動式ベルトコンベヤの退避を迅速かつ容易に
行うことができる。
【0037】◎実施の形態2 図5は実施の形態2に係る移動式ベルトコンベヤが適用
されたトンネルの概略を示す側面図、図6は該移動式ベ
ルトコンベヤが適用されたトンネル断面を示すD方向矢
視図、図7は該移動式ベルトコンベヤの詳細を示す横断
面図である。尚、実施の形態1と同様な構成要素につい
ては実施の形態1と同様な符号を付してここではその詳
細な説明を省略する。
【0038】この実施の形態2に係る移動式ベルトコン
ベヤは、これらの図に示すように、実施の形態1に係る
移動式ベルトコンベヤの構成要素のうち、斜折部2を有
しないが、水平部1と略同様な構成である水平部41を
有する第1移動式ベルトコンベヤと、実施の形態1に含
まれない第2移動式ベルトコンベヤとで構成されてい
る。
【0039】即ち、第1移動式ベルトコンベヤの水平部
41は、実施の形態1に係る水平部1と略同様である
が、実施の形態1に係る水平部1と異なり、第1コンベ
ヤ台車11aがなく、また、第1コンベヤ台車11aが
ない分だけトラス梁21及び水平部ベルトコンベヤ12
が短い構成になっている。
【0040】一方、第2移動式ベルトコンベヤは、これ
らの図に示すように、トンネル横断面の頂部近傍領域T
においてトンネル延長方向で配設され、切羽Kから排出
されるズリZを搬送する水平部51と、水平部51の先
端に係る部分を基端として斜め下方向に折れる起伏動作
が自在であり、切羽Kから排出されるズリZを積込がさ
れる位置から水平部51の先端に係る部分まで搬送する
斜折部52とで構成されている。
【0041】この水平部51は、具体的には、コンベヤ
架構61と、水平部ベルトコンベヤ62とからなってい
る。
【0042】ここで、コンベヤ架構61は、図6及び図
7に示すように、トンネル延長方向で配設されるH形梁
71と、トンネルに対して適宜間隔で固着され、H形梁
71を前後にスライド自在に支持するスライド支持手段
72と、H形梁71によって前後にスライド自在に支持
されるコンベヤ支持手段73とを含むものとして構成さ
れている。尚、スライド支持手段72は、図7に示すよ
うに、ロックボルトRに固定するという方法によりトン
ネル側から支持する。
【0043】一方、水平部ベルトコンベヤ62は、これ
らの図に示すように、コンベヤ支持手段73によって適
宜間隔で支持されるものとして構成されている。
【0044】斜折部52は、図5に示すように、コンベ
ヤ架構81と、斜折部ベルトコンベヤ82とからなって
いる。
【0045】ここで、コンベヤ架構81は、同図に示す
ように、トンネル延長方向で配設されるH形梁71と、
トンネルに対して適宜間隔で固着され、H形梁71を前
後にスライド自在に支持するスライド支持手段72と、
H形梁71によって前後にスライド自在に支持されるコ
ンベヤ支持手段91と、H形梁71によって前後にスラ
イド自在に支持され、吊下がされる部分の伸縮が自在で
あるコンベヤ支持伸縮手段たるホイストクレーン92と
を含むものとして構成されている。
【0046】一方、斜折部ベルトコンベヤ82は、同図
に示すように、水平部51の先端に係る部分において後
部がコンベヤ支持手段91によって支持されると共に前
部がホイストクレーン92によって支持されるものとし
て構成されている。
【0047】尚、この実施の形態2では、水平部51及
び斜折部52のH形梁71は、一体に連続するものとし
て構成されている
【0048】この実施の形態2では、H形梁71を介し
て一体に構成されている水平部51及び斜折部52は、
トンネル横断面の頂部近傍領域Tにおける前後方向の移
動が自在である構成になっている。
【0049】即ち、H形梁71の前方においては、トン
ネル側から支持されている前方ウインチドラム93を有
していて、H形梁71の後方においては、トンネル側か
ら支持されている後方ウインチドラム94を有してい
る。
【0050】そして、前方ウインチドラム93から延設
されるワイヤー93aの先端がH形梁71の先端に固止
されており、前方ウインチドラム93の巻き取り動作を
行うと共に後方ウインチドラム94の送り出し動作を行
うことにより、水平部51及び斜折部52のうち、スラ
イド支持手段72以外の構成要素を前方へと移動させる
ことができる。
【0051】一方、後方ウインチドラム94から延設さ
れるワイヤー94aの先端がH形梁71の後端に固止さ
れており、後方ウインチドラム94の巻き取り動作を行
うと共に前方ウインチドラム93の送り出し動作を行う
ことにより、水平部51及び斜折部52のうち、スライ
ド支持手段72以外の構成要素を後方へと移動させるこ
とができる。
【0052】他方、発破作業時におけるトンネル施工機
械Mの退避は、斜折部ベルトコンベヤ82の前部を支持
するホイストクレーン92の巻き取り動作の利用により
行われることになり、斜折部ベルトコンベヤ82の前部
がトンネル横断面の頂部近傍領域Tにまで達すると、ト
ンネル施工機械Mの退避のための準備が完了することと
なる。
【0053】従って、この実施の形態2によれば、この
ような第2移動式ベルトコンベヤの前後方向の移動及び
実施の形態1で説明した移動式ベルトコンベヤと同様な
第1移動式ベルトコンベヤの前後方向の移動を適宜組み
合わせて行うことにより、移動式ベルトコンベヤ自体の
退避は勿論のこと、トンネル施工機械Mの退避等も実施
の形態1に比べて更に迅速かつ容易に行うことができる
こととなる。
【0054】尚、この実施の形態2では、第1移動式ベ
ルトコンベヤ及び第2移動式ベルトコンベヤを組み合わ
せて用いる場合について説明したが、これに限られるも
のでなく、第2移動式ベルトコンベヤのみを用いること
としても勿論差し支えない。但し、この場合、トンネル
台車に係る区間においては、シート作業台車3及びスラ
イドセントル4の自由な移動を確保するため、スライド
支持手段72の支持間隔を大きくする工夫が必要とな
る。
【0055】
【発明の効果】本発明に係る移動式ベルトコンベヤによ
れば、以上のように構成したため、切羽から坑口側に向
かう所定の区間において、トンネル施工機械の退避(特
に発破作業時におけるもの)及び工事車両の方向転換等
を安全で容易なものとする広い空間の確保、並びに発破
作業時におけるベルトコンベヤの退避を迅速かつ容易に
行うことが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係る移動式ベルトコン
ベヤが適用されたトンネルの概略を示す側面図である。
【図2】本発明の実施の形態1に係る移動式ベルトコン
ベヤが適用されたトンネル断面を示すA方向矢視図であ
る。
【図3】本発明の実施の形態1に係る移動式ベルトコン
ベヤが適用されたトンネル断面を示すB方向矢視図であ
る。
【図4】本発明の実施の形態1に係る移動式ベルトコン
ベヤが適用されたトンネル断面を示すC方向矢視図であ
る。
【図5】本発明の実施の形態2に係る移動式ベルトコン
ベヤが適用されたトンネルの概略を示す側面図である。
【図6】本発明の実施の形態2に係る移動式ベルトコン
ベヤが適用されたトンネル断面を示すD方向矢視図であ
る。
【図7】本発明の実施の形態2に係る移動式ベルトコン
ベヤの詳細を示す横断面図である。
【図8】従来例である引張支持台車及び連続ベルトコン
ベヤが適用されたトンネルの概略を示す側面図である。
【図9】従来例である引張支持台車及び連続ベルトコン
ベヤが適用されたトンネルの概略を示す平面図である。
【図10】従来例である引張支持台車及び連続ベルトコ
ンベヤが適用されたトンネル断面を示すE方向矢視図で
ある。
【図11】従来例であるバックアップデッキ及び連続ベ
ルトコンベヤが適用されたトンネル断面を示すF方向矢
視図である。
【符号の説明】
1…水平部 2…斜折部 3…シート作業台車 4…スライドセントル 5…連続ベルトコンベヤ 11…コンベヤ台車 11a…第1コンベヤ台車 11b…第2コンベヤ台車 11c…第3コンベヤ台車 12…水平部ベルトコンベヤ 12a…カセット 12b…ベルト 13…コンベヤスライド支持台車 14…コンベヤスライド支持手段 15…作業台車 15a…ズリホッパー 21…トラス梁 22…支持台車 23…自走手段 31…斜折部ベルトコンベヤ 32…第1油圧シリンダー 33…第2油圧シリンダー 41…水平部 51…水平部 52…斜折部 61…コンベヤ架構 62…水平部ベルトコンベヤ 71…H形梁 72…スライド支持手段 73…コンベヤ支持手段 81…コンベヤ架構 82…斜折部ベルトコンベヤ 91…コンベヤ支持手段 92…ホイストクレーン(コンベヤ支持伸縮手段) 93…前方ウインチドラム 93a…ワイヤー 94…後方ウインチドラム 94a…ワイヤー 101…連続ベルトコンベヤ 102…引張支持台車 102a…ベルトコンベヤ 102b…レール 102c…牽引ワイヤー 103…移動式クラッシャー 104…ホイールローダー K…切羽 Z…ズリ M…トンネル施工機械 C…工事車両 T…頂部近傍領域 R…ロックボルト
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 吉富 幸雄 東京都新宿区西新宿一丁目25番1号 大成 建設株式会社内 (72)発明者 森永 隆之 東京都新宿区西新宿一丁目25番1号 大成 建設株式会社内 Fターム(参考) 2D054 AC20 BA26 DA02 3F023 AA01 AB02 BA03 BB01 BC01 BC08

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トンネル横断面の頂部近傍領域において
    トンネル延長方向で配設され、切羽から排出されるズリ
    を搬送する水平部と、 前記水平部の所定の部分を基端として斜め下方向に折れ
    る起伏動作が自在であり、切羽から排出されるズリを積
    込がされる位置から前記水平部の所定の部分まで搬送す
    る斜折部とからなり、 前記頂部近傍領域における前記水平部の前後方向の移動
    が自在であると共に前記水平部が設けられる区間におけ
    るトンネル台車の移動を妨げないことを特徴とする、移
    動式ベルトコンベヤ。
  2. 【請求項2】 前記水平部は、 トンネル延長方向で配設される梁、該梁を支持する支持
    台車、及び該支持台車を自走させる自走手段を含むコン
    ベヤ台車と、 前記梁によって支持される水平部ベルトコンベヤとを含
    み、 前記斜折部は、 前記水平部の所定の部分において後部が軸支される斜折
    部ベルトコンベヤと、 一方の端部が最前列の前記支持台車に対して固着される
    と共に他方の端部が前記斜折部ベルトコンベヤに対して
    固着され、前記起伏動作に必要な起伏力を付与する起伏
    力付与手段とを含むことを特徴とする、請求項1に記載
    の移動式ベルトコンベヤ。
  3. 【請求項3】 前記水平部は、 トンネル延長方向で配設される梁、トンネルに対して適
    宜間隔で固着され、該梁を前後にスライド自在に支持す
    るスライド支持手段、及び該梁によって前後にスライド
    自在に支持されるコンベヤ支持手段を含むコンベヤ架構
    と、 前記コンベヤ支持手段によって適宜間隔で支持される水
    平部ベルトコンベヤとを含み、 前記斜折部は、 トンネル延長方向で配設される梁、トンネルに対して適
    宜間隔で固着され、該梁を前後にスライド自在に支持す
    るスライド支持手段、該梁によって前後にスライド自在
    に支持されるコンベヤ支持手段、及び該梁によって前後
    にスライド自在に支持され、吊下がされる部分の伸縮が
    自在であるコンベヤ支持伸縮手段を含むコンベヤ架構
    と、 前記水平部の所定の部分において後部が前記コンベヤ支
    持手段によって支持されると共に前部が前記コンベヤ支
    持伸縮手段によって支持される斜折部ベルトコンベヤと
    を含むことを特徴とする、請求項1に記載の移動式ベル
    トコンベヤ。
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