JP6800784B2 - 掘削システム、及び、トンネルの構築方法 - Google Patents

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Description

本発明は、掘削システム、及び、この掘削システムを用いたトンネルの構築方法に関する。
従来より、地盤を掘削し、掘削した地盤の内周面に沿って複数のセグメントを環状に連結することにより、トンネルを構築する方法が知られている。このように、掘削した地盤の内周面に沿って複数のセグメントを環状に連結する工程は、掘削装置の直後で行われるため、掘削装置の後方にある保管場所から掘削装置の直後までセグメントを搬送しなければならない。
このようなセグメントの搬送装置としては、例えば、特許文献1に記載されているように、セグメントの保管場所から掘削装置の後方まで延びるレールと、このレール上を自走可能な搬送台車とを備えたものが用いられている。
特開2015−155619号公報
しかしながら、セグメントの重量は非常に大きいため、トンネルに傾斜がある場合には、搬送台車の制動を確実に制御するべく、高性能のモータ及びブレーキを積載し、レールの幅も広くする必要があった。しかしながら、トンネル内は掘削土の搬送や、コンクリート等の材料の搬送、重機の往来があるため、搬送装置は小型であることが望まれる。
本発明は、上記の課題に鑑みなされたものであり、小型であり、かつ、傾斜がある場合でも確実に推進することができるセグメントの搬送装置を備えたトンネル掘削システム及びこの掘削装置を用いたトンネルの構築方法を提供することを目的としている。
本発明のトンネル掘削システムは、地盤を掘削し、掘削した地盤の内周面に沿って環状にセグメントを構築することによりトンネルを構築するための掘削システムであって、地盤を掘削する掘削装置と、掘削装置の後部に設けられ、掘削された地盤の内周面に沿ってセグメントを構築するエレクターと、セグメントをトンネルの掘削進行方向の後方の所定の位置から掘削装置の後部までセグメントを搬送する搬送装置と、を備え、搬送装置は、掘削装置の後部に設けられた滑車と、所定の位置に設けられた一対のウインチと、下部に車輪を有する搬送台車と、一対のウインチのうちの一方から掘削進行方向前方に延び、搬送台車に連結された一方のワイヤ、及び、一対のウインチの他方から掘削進行方向前方に延び、滑車を介して掘削進行方向後方に延び、搬送台車に連結された他方のワイヤと、を有する、ことを特徴とする。
上記構成の本発明によれば、他方のウインチによりワイヤを巻き上げることにより、搬送台車を前進させることができ、また、一方のウインチによりワイヤを巻き上げることにより搬送台車を後退させることができる。このため、搬送台車にモータ等の推進機構を組み込む必要がなくなり、搬送台車を小型化することができ、また、一対のウインチはトンネル後方に配置することができるため、省スペースとなる。また、ウインチにより搬送台車を駆動させているため、搬送台車が小型であっても十分な推進力が得られる。
本発明は、好ましくは、さらに、搬送装置は、レールをさらに有し、搬送台車は、レール上を移動する。
上記構成の本発明によれば、搬送台車を安定した軌道で移動させることができる。
本発明は、好ましくは、掘削装置は円筒状であり、地盤を円環状に掘削し、滑車は、掘削装置の内側に設けられている。
上記構成の本発明によれば、掘削装置が進行してセグメントの保管場所までの距離が変わっても、滑車が掘削装置とともに進行するため、常時、掘削装置の後部までセグメントを搬送することができる。また、上記構成の本発英によれば、滑車が掘削装置の内側に設けられているため、掘削装置の後端部近傍まで搬送台車を移動させることができる。
本発明のトンネルの構築方法は、上記の掘削システムを用いたトンネルの構築方法であって、掘削装置により、地盤を掘削する掘削ステップと、搬送装置により、セグメントを所定の位置から掘削装置の後方まで搬送する搬送ステップと、エレクターにより搬送された複数のセグメントを掘削された地盤の内周面に沿って環状に連結するセグメント連結ステップと、を備える。
上記構成の本発明によれば、他方のウインチによりワイヤを巻き上げることにより、搬送台車を前進させることができ、また、一方のウインチによりワイヤを巻き上げることにより搬送台車を後退させることができる。このため、搬送台車にモータ等の推進機構を組み込む必要がなくなり、搬送台車を小型化することができ、また、一対のウインチはトンネル後方に配置することができるため、省スペースとなる。また、ウインチにより搬送台車を駆動させているため、搬送台車が小型であっても、十分な推進力が得られる。
本発明において、好ましくは、搬送ステップでは、他方のウインチによりワイヤを巻き上げるとともに、一方のウインチによりワイヤを繰り出すことにより、搬送台車を移動させる。
上記構成の本発明によれば、一方のウインチによりワイヤを巻き上げるとともに、他方のウインチによりワイヤを繰り出すことにより、搬送台車を移動させることができる。
本発明において好ましくは、掘削装置が進行するのに合わせて、一対のウインチのうちの一方又は両方が前記ワイヤを繰り出す。
上記構成の本発明によれば、掘削装置の進行に合わせてワイヤを繰り出すことにより、掘削装置とセグメントの保管場所の距離が変わっても、常時、掘削装置の後部までセグメントを搬送することができる。
本発明によれば、小型であり、かつ、強い推進力を有するセグメントの搬送装置を備えたトンネル掘削システム及びこの掘削装置を用いたトンネルの構築方法が提供される。
本発明の一実施形態によるトンネル掘削システムを示す図である。 図1に示すトンネル掘削システムのトンネル掘削装置の構成を示す鉛直断面図である。 図2に示すトンネル掘削装置の正面図である。 図3におけるIV−IV断面図である。 図2に示すトンネル掘削装置のカッタ部の拡大斜視図である。 図2におけるVI−VI断面図である。 図1に示すトンネル掘削システムの搬送装置の構成を示す斜視図である。 図1に示すトンネル掘削システムの搬送装置の構成を示す鉛直断面図である。 図2に示す掘削装置の後部の拡大断面図である。 図1に示すトンネル掘削装置のエレクターを示す斜視図である。 図11に示すエレクターによりセグメントを円環状に連結してシールドを構築する方法を説明するための図である。
以下、本発明のトンネル掘削システム及びこのトンネル掘削装置を用いたトンネルの構築方法の一実施形態を図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施形態によるトンネル掘削システムを示す図である。同図に示すように、本実施形態のトンネル掘削システム1は、円筒状のトンネル掘削装置2と、トンネル掘削装置2の後部に設けられたエレクター4と、トンネル掘削装置2の後部から掘削進行方向後方(以下、「後方」という)に延びる搬送装置6と、を備える。
図2は、図1に示すトンネル掘削システムのトンネル掘削装置の構成を示す鉛直断面図である。図3は、図2に示すトンネル掘削装置の正面図である。図4は、図3におけるIV−IV断面図である。図5は、図2に示すトンネル掘削装置のカッタ部の拡大斜視図である。図6は、図2におけるVI−VI断面図である。
図2に示すように、掘削装置2は、円筒状の殻体12と、殻体12の掘削進行方向(以下、前方という)の先端に設けられた掘削機構14と、地盤を掘削して発生した掘削土を搬出するための掘削土搬出機構16と、掘削機構14を推進させるための推進機構18とを備える。
殻体12は、前方から順次接続された回転部殻体20と、第1の固定部殻体22と、第2の固定部殻体24と、により構成される。
回転部殻体20は、先端面を形成する円環状の先端面部20Aと、先端面部20Aの外周縁から後方に延びる円筒状の外筒体20Bと、先端面部20Aの内周縁から後方に延びる円筒状の内筒体20Cと、を有する。
また、第1の固定部殻体22と、第2の固定部殻体24とは、それぞれ、回転部殻体20の外筒体20Bと略同径に形成された円筒状の外筒体22B、24Bと、外筒体22B、24B内に配置された円筒状の内筒体22C、24Cと、内筒体22C、24Cと外筒体22B、24Bを結ぶように設けられた複数の支持部材(図示せず)とにより構成される。これら殻体20、22、24はそれぞれ鋼材からなる。なお、回転部殻体20の内筒体20Cの後端は、第1の固定部殻体22の内筒体22Cの前端との間に隙間20Dが形成されるように、第1の固定部殻体22の内筒体22Cの前端よりも前方において終端している。
回転部殻体20、第1の固定部殻体22、及び、第2の固定部殻体24を構成する内筒体20C、22C、24C、及び外筒体20B、22B、24Bは、後に詳述する掘削機構14の回転軸と同心同軸に配置されており、これにより、内筒体20C、22C、24Cと外筒体20B、22B、24Bとの間に環状空間が形成される。支持部材は、棒状又は板状の鋼材からなり、外筒体20B、22B、24Bに作用する土圧を支持可能な本数、内筒体20C、22C、24Cの中心軸を中心として放射状に、周方向及び軸方向に適宜な間隔をあけて、これら内筒体20C、22C、24Cと外筒体20B、22B、24Bを結ぶように設けられている。そして、内筒体20C、22C、24Cと、外筒体20B、22B、24Bとの間の環状空間内に推進機構18が収容されている。
回転部殻体20は第1の固定部殻体22に対して回転可能に接続されている。なお、回転部殻体20と第1の固定部殻体22との間に、ベアリング等を介在させることにより滑りを向上することができる。
また、第2の固定部殻体24の内筒体24C及び外筒体24Bの前端部は、第1の固定部殻体22の内筒体22Cと外筒体22Bの後端部の間の空間内に収容されている。かかる構成により、第2の固定部殻体24は第1の固定部殻体22に対して軸方向に摺動可能に接続されている。なお、第1の固定部殻体22と第2の固定部殻体24の接続部に、軸方向の摺動を案内するガイド部材を設けてもよい。
図2に示すように、掘削機構14は、回転部殻体20の先端面部20Aに形成された複数の掘削ビットを含むカッタ部(カッタヘッド)30と、第1の固定部殻体22内に配置された減速機32及びモータ34と、を備える。
図2及び図3に示すように、回転部殻体20の先端面部20Aには、周方向に間隔をあけて複数の開口36が形成されており、外部と回転部殻体20内の空間20Eとがこの開口36を通して連通している。
図3〜図5に示すように、カッタ部30は、回転部殻体20の平面状の先端面部20Aに周方向に間隔をあけて設けられた複数のディスクカッタ38と、先端面部20Aに形成された開口36の縁に設けられた板状の削孔ビット40と、回転部殻体20の先端面部20Aに取り付けられた突状リブ39と、を備える。
突状リブ39は、例えば、例えば、SS400(旧JIS規格SS41)などの鋼材の角棒からなる。図3〜図5に示すように、突状リブ39は、回転部殻体20の先端面部20Aに略径方向に内縁から外縁まで延び、さらに、回転部殻体20の側面の前方部を軸方向に延びるように設けられている。そして、この突状リブ39は、後に詳述するように、掘削により発生した土砂を回転部殻体20の先端面部20Aの表面を覆った状態で保持する。
本実施形態では、突状リブ39は、幅30mmかつ高さ30mmの角棒からなり、周方向に隣接する突状リブ39の間隔が200mm程度となるように回転部殻体20の先端面部20Aに取り付けられている。また、これら突状リブ39は、回転部殻体20の回転方向(周方向)を横切るように取り付けられている。土砂を回転部殻体20の先端面部20Aの表面を覆った状態で保持するためには、突状リブ39の径方向に対する角度は30°が以下であることが好ましい。すなわち、突状リブ39の回転方向(周方向)に対する角度は60°〜120°であることが好ましい。なお、本実施形態では、一部の突状リブ39はディスクカッタ38の回転方向と垂直な方向に延びており、他の突状リブ39は、削孔ビット40と平行に延びている。
なお、突状リブ39の先端面部20Aからの高さは、ディスクカッタ38の高さよりも低く、かつ、削孔ビット40の高さよりも低い。これは、突状リブ39の先端面部20Aからの高さが、ディスクカッタ38及び削孔ビット40よりも高い場合には、掘削対象の地盤に突状リブ39が当たってしまい、これらビットにより地盤を掘削することができないからである。なお、一般的にディスクカッタ38及び削孔ビット40の高さは50mm程度であるので、突状リブ39の高さは50mm以下である必要がある。また、回転部殻体20の先端面部20Aの表面に、回転部殻体20を保護するのに十分な厚さの土砂を保持するように、突状リブ39の高さは10mm以上であることが好ましい。
また、図2に示すように、回転部殻体20の後端部には、リング33を介してピンラック35が取り付けられている。第1の固定部殻体22内に配置されたモータ34には減速機32が接続されており、この減速機32にはピニオン37が取り付けられている。そして、減速機32に取り付けられたピニオン37が、回転部殻体20に取り付けられたピンラック35と噛み合っている。これにより、モータ34が回転すると、この回転力が減速機32を介してトルクが増幅されて回転部殻体20に伝達され、回転部殻体20が中心軸を中心として第1及び第2の固定部殻体22、24に対して回転する。
各ディスクカッタ38は、半径方向に異なる位置に配置されている。これにより、回転部殻体20が周方向に回転した際に、各ディスクカッタ38が通過する軌跡が、半径方向に略等間隔な同心円となり、径によらず均質な掘削を行うことができる。
また、削孔ビット40は、先端が鋭利なビットからなり、回転部殻体20が回転することにより、ディスクカッタ38により切削された切削面を平坦に整えるように掘削する。
図2及び図6に示すように、掘削土搬出機構16は、回転部殻体20内の空間20Eを周方向に複数の室20Fに分割するように回転部殻体20の内部の空間20Eに設けられた複数の板材42と、第1の固定部殻体22の内筒体22Cの前端部に固定され、回転部殻体20の内筒体20Cの後端に向かって延出するように取り付けられた閉鎖プレート44と、地盤に向かって水を噴射するように、その噴出口が回転部殻体20の先端面部20Aの表面に設けられたジェットノズル(図示せず)と、を備えている。
各板材42は、先端がそれぞれ、回転部殻体20の先端面部20Aの削孔ビット40が取り付けられた箇所の裏面に接続されており、先端面部20Aに対して垂直に設けられている。なお、なお、本実施形態では、板材42は先端面部20Aに対して垂直に設けられているが、これに限らず、後方に向かって回転部殻体20の周方向に傾斜するように設けてもよい。このように、回転部殻体20内に板材42を設けることにより、回転部殻体20の剛性を向上することができる。
閉鎖プレート44は、回転部殻体20の内筒体20Cの後端と、第1の固定部殻体22の内筒体22Cの前端との間の隙間20Dを、周方向に最下部から所定の高さまでの部分(本実施形態では、最下部から周方向両側にそれぞれ約120°の部分)を閉鎖するように設けられている。
図2に示すように、推進機構18は、軸方向ジャッキ52と、前方の径方向ジャッキ54と、後方の径方向ジャッキ56と、補助用の推進ジャッキ57とにより構成される。
軸方向ジャッキ52は、第1の固定部殻体22から第2の固定部殻体24にわたって、内筒体22C、24Cと外筒体22B、24Bとの間に収容されており、先端が第1の固定部殻体22の支持部材に固定され、後端が第2の固定部殻体24の支持部材に固定されている。軸方向ジャッキ52は、他の部材と干渉しないように、周方向に適宜な間隔をあけて複数設置されている。
前方の径方向ジャッキ54は、第1の固定部殻体22内に収容されている。第1の固定部殻体22の外筒体22Bは、前方の径方向ジャッキ54に対応した位置に開口が形成されており、前方の径方向ジャッキ54はこの開口から掘削装置2の径方向外方に向かって突出するように伸縮可能である。
後方の径方向ジャッキ56は、第2の固定部殻体24内に収容されている。第2の固定部殻体24の外筒体24Bは、後方の径方向ジャッキ56に対応した位置に開口が形成されており、後方の径方向ジャッキ56はこの開口から掘削装置2の径方向外方に向かって突出するように伸縮可能である。
推進ジャッキ57は、掘削装置2の後端部に配置されており、掘削装置2の後方に向かって伸縮可能である。
なお、これら軸方向ジャッキ52、前方の径方向ジャッキ54、後方の径方向ジャッキ56、及び、推進ジャッキ57は、制御装置(図示せず)に接続されており、制御装置により油圧が供給される。
掘削装置2の内側空間の後部には、架台70が水平に保持されている。
また、図2に示すように、掘削システム1は、掘削土搬出機構16として、掘削土受板100と、岩破砕機106と、コンベア81と、を備える。
掘削土受板100は、回転部殻体20の内側から後方に向かって水平に延びる板材である。掘削土受板100は、回転部殻体20の内筒体20Cの内面の下端と等しい高さに設けられており、回転部殻体20及び第1の固定部殻体22の内筒体20C、22Cとの間に隙間が生じないような幅を有している。
破砕機106は、スクリュー形状の破砕ビットを有する2軸形式の破砕機である。このような破砕機としては、例えば、MMD社製のサイザー等を用いることができる。破砕機106は前部上端が掘削土受板100の後端に接続され、後端が架台70の下方に位置するように、コンベア81の直上に配置されている。
コンベア81は、その先端が掘削土受板100の下方に位置し、後方に向かって延びている。なお、第1の固定部殻体22、及び第2の固定部殻体24の内筒体22C、24Cの下方は所定の幅にわたって切りかかれており、この切りかかれた部分にコンベア81は配置されている。コンベア81は後方に向かって延び、掘削装置2の後部では斜め上方に向かって傾斜しており、後端が後方のコンベア81の上方に位置している。
次に、搬送装置について、説明する。
図7及び図8は、図1に示すトンネル掘削システムの搬送装置の構成を示し、図7は斜視図、図8は鉛直断面図である。また、図9は、図2に示す掘削装置の後部の拡大断面図である。これらの図に示すように、搬送装置6は、セグメント140の保管場所に設けられた第1及び第2のウインチ201、202と、掘削装置2の後部に取り付けられた滑車204と、一対のウインチ201、202から延びる第1及び第2のワイヤ205、206と、トンネル内に配置された一対のレール210と、レール210上を移動可能な4台の搬送台車213、214、215、216と、を有する。
一対のウインチ201、202は、それぞれ、ドラム201A、202Aと、ドラム201A、202Aを回転可能に支持する支持部材201B、202Bと、モータ201C、202Cと、モータ201C、202Cに接続され、モータ201C、202Cの回転駆動力をドラム201A、202Aに伝達する減速機201D、202Dと、ドラム201A、201Bの回転を固定するブレーキ(図示せず)と、を備える。ドラム201A、202Aには、それぞれ第1及び第2のワイヤ205、206の端部が固定されている。かかる構成により、各ウインチ201、202は、ブレーキを解除した状態でモータ201C、202Cを駆動させることにより、ドラム201A、202Aの外周にワイヤ205、206を巻き付けることにより、ワイヤ205、206を巻きあげることができる。また、各ウインチ201、202は、ブレーキが解除された状態で、ワイヤ205、206に引っ張り力が加わることにより、ドラム201A、202Aに巻き付けられたワイヤ205、206を送り出すことができる。
第1のワイヤ205は、一端が第1のウインチ201のドラム201Aに固定され、第1のウインチ201からトンネル掘削進行方向の前方(以下、「前方」という)に延び、多端が最後尾の搬送台車215に接続されている。第2のワイヤ206は、一端が第2のウインチ202のドラム202Aに固定され、搬送台車213、214、215、216の下方を通って、トンネル掘削進行方向の前方(以下、「前方」という)に滑車204まで延び、滑車により方向転換されてトンネル掘削進行方向の後方(いか、「後方」という)に延び、他端が第2のウインチ202のドラム202Aに固定されている。トンネルに傾斜や湾曲がある場合には、ワイヤ205、206がトンネル壁面に接触しないように、適宜滑車等の案内手段を設けるとよい。
図9に示すように、レール210は、トンネル底部に構築されたインバート209の上方に敷設されている。
また、各搬送台車212は、それぞれ水平に延びる基部212Aと、基部212Aの下面の四隅に設けられた車輪212Bとを備える(図9では、搬送台車212のみ示すが、他の搬送台車も同様の構成である)。基部212Aの上面には、セグメント140の外面形状に対応するような凹部212Cが形成されている。各搬送台車213、214、215、216の間は連結部材220により連結されている。
次に、トンネル掘削システムにおけるエレクター4の構成について説明する。
図10は、図1に示すトンネル掘削装置のエレクターを示す斜視図である。図9及び図10に示すように、エレクター4は、中心軸周りに回転可能な円環状の円環回転部材120と、円環回転部材120を回転させるための駆動装置122と、円環回転部材120から中心軸に沿って後方に向かって延出する把持部材124と、を備える。
円環回転部材120は、第2の固定部殻体24の外筒体24Bの内面に取り付けられた支持部材により回転可能に保持されている。円環回転部材120の外面には旋回ギアー120Aが形成されている。また、駆動装置122は、モータ付減速機122Aと旋回ピニオン122Bとを備え、旋回ピニオン122Bは円環回転部材120の旋回ギアー120Aと嵌合している。これにより、モータ付減速機122Aを駆動させることにより、円環回転部材120を中心軸周りに回転させることができる。
把持部材124は、シールドを構成する複数のセグメントに対応して設けられている。すなわち、本実施形態では、6つの長尺な円環状のセグメントと、1つの短尺な円環状のセグメントと、を連結することによりシールドを構築するため、長尺なセグメントと同数である6つの把持部材124が設けられている。
各把持部材124は、円環回転部材120に後方に延びるように固定された支持部材128と、支持部材128の支持プレート128Bから後方に延びる腕部132と、支持部材128の枝部128Aに固定された第1のアクチュエータ130と、腕部132の先端に回動可能に設けられたレバー134と、腕部132内に収容された第2のアクチュエータ136と、を備える。
支持部材128は、後方に向かって延びる本体部128Cと、本体部128Cの中央から径方向外方に延びる枝部128Aと、本体部128Cの後端に設けられ、径方向外方に向かって延びる支持プレート128Bとを有する。
第1のアクチュエータ130は、シリンダが支持部材128の枝部128Aに固定され、ピストンが支持プレート128Bに挿通した状態で固定されている。第1のアクチュエータ130は、ピストンを中心軸に沿って後方に向かって進退させることができる。なお、第1のアクチュエータ130は、腕部132の径方向外方に位置している。
腕部132の前端部は、本体部128Cよりも径方向外方、かつ、第1のアクチュエータ130よりも径方向内方の位置で支持プレート128Bに取り付けられている。
レバー134は、腕部132の後端部に回動可能に取り付けられている。また、レバー134は、第2のアクチュエータ136を伸縮させることにより、図9に示すように、中心軸に沿って後方に向かって延びる状態から、径方向外方に向かって延びる状態まで回転させることができる。
このような構成により、把持部材124は第1のアクチュエータ130を伸長させ、かつ、第2のアクチュエータ136によりレバー134を径方向外方に延びるように回動させることにより、第1のアクチュエータ130の先端とレバー134とにより、腕部132の径方向外方で前後方向からセグメントを挟み込んで保持することができる。
以下、本実施形態のトンネル構築システムを用いたトンネルの構築方法について説明する。
本実施形態では、地盤を円柱状に掘削する掘削ステップと、セグメントを保管場所から掘削装置の後方まで搬送する搬送ステップと、搬送されたセグメントを掘削した地盤の内面に沿って円環状に連結するセグメント連結ステップとを並行して行うことにより、シールドトンネルを構築する。以下、各々のステップについて詳細に説明する。
まず、地盤を円柱状に掘削する掘削ステップについて説明する。
本実施形態では、先行して、掘削装置2により円環断面状に地盤を掘削し、後から、残された中心部の地盤を重機62によって掘削することにより円形断面のトンネルを構築する。
以下、掘削装置2により円環断面状に地盤を掘削する方法を説明する。
地盤の掘削は、推進機構18により掘削装置2を推進させながら、回転部殻体20を固定部殻体22、24に対して回転させ、さらに、掘削土搬出機構16により掘削土を排出させて行う。
掘削装置2を推進させるためには、まず、後方の径方向ジャッキ56を径方向外方に向けて伸長させて周囲の地盤を押圧する。そして、後方の径方向ジャッキ56により周囲の地盤に反力をとった状態で、軸方向ジャッキ52を伸長させる。これにより、第2の固定部殻体24に対して、回転部殻体20、及び第1の固定部殻体22が前方に押し出される。この際、回転部殻体20を回転することにより、ディスクカッタ38及び削孔ビット40により地盤が円環状に掘削することができる。
すなわち、推進機構18により回転部殻体20のカッタ部30を地盤に押し付けた状態で、掘削機構14のモータ34を回転させる。モータ34の回転力は減速機32に伝達されてトルクが増幅され、ピニオン37及びピンラック35を介して回転部殻体20を回転させる。回転部殻体20が回転すると、まず、地盤がカッタ部30のディスクカッタ38により断面鋸形状に掘削され、さらに、削孔ビット40により表面の凹凸が削りとられる。これにより円環状に地盤を掘削することができる。
上述の通り、本実施形態では、回転部殻体20の先端面部20Aに、突状リブ39が周方向に延びるように設けられている。そして、回転部殻体20が前方に押圧されているため、回転部殻体20が回転することにより地盤が掘削されて発生した掘削土は、図12に示すように突状リブ39の間に入り込む。そして、このように突状リブ39の間に入り込んだ掘削土は、回転部殻体20が回転しても、先端面部20Aを覆った状態で突状リブ39により保持され、回転部殻体20とともに回転する。
ここで、カッタ部30は地盤に向けて加圧されているため、特に強固な岩盤を掘削する場合に、岩盤が回転部殻体20の先端面部20Aに接触するおそれがある。また、回転部殻体20が回転することにより発生した掘削土には、ディスクカッタ38や削孔ビット40により破砕されなかった岩石が含まれていることがある。このような岩石が回転部殻体20の先端面部20Aに衝突すると、先端面部20Aを破損するおそれがある。
しかしながら、本実施形態では、回転部殻体20の先端面部20Aに突状リブ39が取り付けられているため、岩盤や掘削により生じた岩石は突状リブ39に保持された土砂に接触することとなる。これにより、岩盤や岩石が先端面部20Aに直接衝突し、カッタ部30が破損することを防止できる。
なお、回転部殻体20が回転させて地盤を掘削する際、前方の軸方向ジャッキ52のそれぞれを異なる長さ伸長させることにより、掘削装置2の掘削進行方向を調整することができる。すなわち、例えば、装置上方に位置する前方の軸方向ジャッキ52の伸長長さに比べて、装置下方に位置する前方の軸方向ジャッキ52の伸長長さを長くすることにより、回転部殻体20及び第1の固定部殻体22を、第2の固定部殻体24に対して斜め上方に向けることができる。
次に、前方の径方向ジャッキ54を径方向外方に向けて伸長させて周囲の地盤を押圧する。そして、前方の径方向ジャッキ54により周囲の地盤に反力をとった状態で、軸方向ジャッキ52を収縮させる。これにより、第1の固定部殻体22に対して、第2の固定部殻体24が引き寄せられる。上記の工程を繰り返すことにより、掘削装置2を前進させることができる。
なお、上記の方法に限らず、推進ジャッキ57を用いて掘削装置2を前進させることも可能である。すなわち、まず、前方及び後方の径方向ジャッキ54、56を退行させる。この状態で、推進ジャッキ57をすでに掘削が完了したトンネル内に取り付けられているシールドセグメント116に反力を取って、伸長させる。これにより、掘削装置2が前進する。そして、前方及び後方の径方向ジャッキ54、56の少なくとも一方を径方向外方に向けて伸長させて周囲の地盤を押圧する。なお、この後、後述するように、推進ジャッキ57を退行させ、推進ジャッキ57の後方位置において新たなシールドセグメントの取付を行う。
上記の工程を繰り返すことによっても、掘削装置2を推進させることができる。
上記の推進作業及び掘削作業とともに、掘削装置2による掘削作業により生じた掘削土を装置後方へと送る。
カッタ部30により地盤を掘削することで生じた掘削土は、ジェットノズルから噴射される水と攪拌されて、流動性が向上される。そして、掘削土は、回転部殻体20の先端面部20Aに形成された開口36から回転部殻体20内の室20Fに収容される。そして、室20F内に収容された掘削土は、隙間20Dから掘削装置2の内側空間(すなわち、内筒体22Cの内側)へ排出される。
この際、閉鎖プレート44により、回転部殻体20の内筒体20Cの後端と、第1の固定部殻体22の内筒体22Cの前端との間の隙間20Dを、周方向に最下部から所定の高さまでの部分が閉鎖されているため、所定の高さまで回転した室20F内の掘削土が内筒体の内側空間へ排出される。これにより、装置内側に運ばれた掘削土が、下方にたまってしまい、回転部殻体20の内筒体20Cの後端と、第1の固定部殻体22の内筒体22Cの前端との間の隙間20Dを閉塞することを防止できる。
また、上記の掘削装置2により地盤を円環状に掘削する作業と並行して、掘削装置2により円環状に掘削された部分の内側の地盤をブレーカやバックホーなどの重機62により掘削する。
次に、このように地盤を掘削することにより生じた掘削土を装置工法へ搬送する方法を説明する。上述の通り、カッタ部30により円環状に地盤が掘削されると、掘削により生じた岩石等を含む掘削土は、回転部殻体20内に収容され、隙間20Dの閉鎖プレート44により閉鎖されていない部分から落下して、掘削装置2の内側空間へ排出される。
また、カッタ部30により円環状に地盤が掘削されて残った円柱状の地盤は、重機62により破砕される。重機62により地盤を破砕することにより生じた掘削土は、隙間20Dから落下した掘削土とともに、破砕機106へと送られ、25cm以下の径まで細かく破砕される。このようにして破砕機106により破砕された掘削土は、コンベア81上に落下し、後方へと送られる。
このようにしてコンベア81上に落下した掘削土は、コンベア81により装置後方に運ばれ、ダンプカー等によりトンネル外へ排出される。
次に、搬送ステップについて説明する。
搬送ステップでは、まず、第2のウインチ202のブレーキを解除し、第2のウインチ202から第2のワイヤ206を送り出し可能にした状態で、第1のウインチ201のモータ201Cを駆動し、第1のワイヤ205を巻き上げる。これにより、搬送台車212、213、214、215が第1のワイヤ205により引っ張られ、第1のウインチ201に向かって移動する。そして、搬送台車212、213、214、215が保管場所に到着したら、第1のウインチ201のモータ201Cを停止するとともに、第2のウインチ202のブレーキを駆動する。これにより、搬送台車212、213、214、215が保管場所で停車する。そして、各搬送台車212、213、214、215の基部上にセグメント140を重ねて載置し、搬送台車212、213、214、215にワイヤ等により固定する。
次に、第1のウインチ201のブレーキを解除した状態で、第2のウインチ202のモータ202Cを駆動し、第2のワイヤ206を巻き上げる。これにより、搬送台車212、213、214、215は、前方に向かって引っ張られ、滑車204に向かって移動する。そして、搬送台車212、213、214、215が掘削装置2の後方に到着したら第2のウインチ202のモータ202Cを停止するとともに、第1のウインチ201のブレーキを駆動する。これにより、搬送台車212、213、214、215が掘削装置2の後方で停車する。
このように、搬送台車212、213、214、215を掘削装置の後方に停車させた状態で、後述するセグメント構築ステップを行う。
なお、掘削ステップにおいて、構築したセグメントに反力を取りながら掘削装置2を前進させる際には、一対のウインチ201、202の少なくとも一方のブレーキを解除しておく。これにより、一対のウインチ201、202から、掘削装置2の進行に合わせて第1及び第2のワイヤ205、206が繰り出されることとなる。なお、第2のウインチ202のブレーキを解除しておくことで、搬送台車212、213、214、215が移動することなく、第2のワイヤ206が繰出される。
図11は、図11に示すエレクターによりセグメントを円環状に連結してシールドを構築する方法を説明するための図である。
セグメントを円環状に連結するためには、まず、後述する搬送装置6により、一つ目の新たなセグメント140Aを掘削装置2の後方下部まで搬送する。そして、レール152(図9)を移動可能なクレーン150により、搬送装置6の搬送台車212、213、214、215に載置されたセグメント140Aをエレクター4の後方下部に移動させる。この際、後述するように把持部材124によりセグメント140Aを把持する際に、レバー134を回動させることができるように、新たなセグメント140Aは、既に構築されたシールドセグメント116と間隔を開けた、エレクター4の正面位置に搬送する。次に、把持部材124の第1及び第2のアクチュエータ130、136を駆動して、第1のアクチュエータ130及びレバー134によりセグメント140Aを前後から挟み込んで把持する(図11(A))。そして、モータ付減速機122Aを駆動することにより円環回転部材120を円弧状のセグメント140Aに対応する角度だけ所定の方向に回転させる。
次に、二つ目の新たなセグメント140Bをエレクター4の後方下部まで搬送する。そして、把持部材124の第1及び第2のアクチュエータ130、136を駆動して、第1のアクチュエータ130及びレバー134によりセグメント140Bを前後から挟み込んで把持する(図11(B))。そして、モータ付減速機122Aを駆動することにより円環回転部材120を円弧状のセグメント140Bに対応する角度だけ所定の方向に回転させる。
次に、三つ目の新たなセグメント140Cをエレクター4の後方下部まで搬送する。そして、把持部材124の第1及び第2のアクチュエータ130、136を駆動して、第1のアクチュエータ130及びレバー134によりセグメント140Cを前後から挟み込んで把持する(図11(C))。そして、モータ付減速機122Aを駆動することにより円環回転部材120を円弧状のセグメント140Cに対応する角度だけ所定の方向に回転させる。
次に、四つ目の新たなセグメント140Dをエレクター4の後方下部まで搬送する。そして、把持部材124の第1及び第2のアクチュエータ130、136を駆動して、第1のアクチュエータ130及びレバー134によりセグメント140Dを前後から挟み込んで把持する(図11(D))。そして、モータ付減速機122Aを駆動することにより円環回転部材120を円弧状のセグメント140Dに対応する角度だけ所定の方向に回転させる。
次に、五つ目の新たなセグメント140Eをエレクター4の後方下部まで搬送する。そして、把持部材124の第1及び第2のアクチュエータ130、136を駆動して、第1のアクチュエータ130及びレバー134によりセグメント140Eを前後から挟み込んで把持する(図11(E))。そして、モータ付減速機122Aを駆動することにより円環回転部材120を円弧状のセグメント140Eに対応する角度だけ所定の方向に回転させる。
次に、六つ目の新たなセグメント140Fをエレクター4の後方下部まで搬送する。そして、把持部材124の第1及び第2のアクチュエータ130、136を駆動して、第1のアクチュエータ130及びレバー134によりセグメント140Fを前後から挟み込んで把持する(図11(F))。そして、モータ付減速機122Aを駆動することにより円環回転部材120を円弧状のセグメント140Fに対応する角度だけ所定の方向に回転させる。これにより、把持部材124により6つのセグメント140A〜140Fが周方向に並んだ状態で保持される。
次に、一つ目のセグメント140Aと、六つ目のセグメント140Fとの間に短尺な円環状のセグメント140Gを立て込む。そして、隣接するセグメント40A〜40Gをボルトなどにより固定する。これにより、セグメント140A〜140Gが円環状に連結される。
次に、トンネル掘削装置2の推進ジャッキ57のピストンの先端を円環状に連結されたセグメント140A〜140Gに当接させ、推進ジャッキ57を伸長させる。これにより、円環状に連結されたセグメント140A〜140Gが後方に移動し、既に構築されたシールド116Aと当接する。そして、新たに立て込んだセグメント140A〜140Gを既に構築されたシールド116Aに連結する。これにより、新たに1リング分のシールドを構築することができる。
このように新たに1リング分のシールドを構築した後、シールド内にインバートを構築し、レール210を敷設する。
本実施形態の掘削システムによれば、第2のウインチ202により第2のワイヤ206を巻き上げることにより、搬送台車212、213、214、215を前進させることができ、また、第1のウインチ201により第1のワイヤ205を巻き上げることにより搬送台車212、213、214、215を後退させることができる。このため、搬送台車212、213、214、215にモータ等の推進機構を組み込む必要がなくなり、搬送台車212、213、214、215を小型化することができ、また、一対のウインチ201、202はトンネル後方に配置することができるため、省スペースとなる。また、ウインチ201、202により搬送台車212、213、214、215を駆動させているため、搬送台車212、213、214、215が小型であっても、十分な推進力が得られる。
また、本実施形態によれば、搬送台車212、213、214、215が、レール210上を移動するため、搬送台車212、213、214、215を安定した軌道で移動させることができる。
また、本実施形態によれば、滑車204が、掘削装置2の内側に設けられており、掘削装置2とともに進行するため、掘削装置2とセグメントの保管場所の距離が変わっても、常時、掘削装置2の後部までセグメントを搬送することができる。また、滑車204が掘削装置2の内側に設けられているため、掘削装置2の後端部近傍まで搬送台車212、213、214、215を移動させることができる。
また、本実施形態のトンネルの構築方法によれば、第2のウインチ202によりワイヤ206を巻き上げるとともに、第1のウインチ201によりワイヤ205を繰り出すことにより、搬送台車212、213、214、215を移動させることができる。
また、本実施形態のトンネルの構築方法によれば、掘削装置2が進行するのに合わせて、一対のウインチ201、202のうちの一方又は両方がワイヤ205、206を繰り出すことにより、掘削装置2とセグメント140の保管場所の距離が変わっても、常時、掘削装置2の後部までセグメント140を搬送することができる。
1 トンネル掘削システム
2 掘削装置
4 エレクター
6 搬送装置
12 殻体
14 掘削機構
16 掘削土搬出機構
18 推進機構
20 回転部殻体
20A 先端面部
20B 外筒体
20C 内筒体
20D 隙間
20E 空間
20F 室
22 第1の固定部殻体
22B 外筒体
22C 内筒体
24 第2の固定部殻体
24B 外筒体
24C 内筒体
26B 外筒体
30 カッタ部
32 減速機
33 リング
34 モータ
35 ピンラック
36 開口
37 ピニオン
38 ディスクカッタ
39 突状リブ
40 削孔ビット
42 板材
44 閉鎖プレート
52 軸方向ジャッキ
54 径方向ジャッキ
56 径方向ジャッキ
57 推進ジャッキ
62 重機
70 架台
81 コンベア
100 掘削土受板
106 破砕機
116 シールドセグメント
120 円環回転部材
120A 旋回ギアー
122 駆動装置
122A モータ付減速機
122B 旋回ピニオン
124 把持部材
126 支持部材
128 支持部材
128A 枝部
128B 支持プレート
128C 本体部
130 第1のアクチュエータ
130 第2のアクチュエータ
132 腕部
134 レバー
136 第2のアクチュエータ
140 セグメント
140A セグメント
140B セグメント
150 クレーン
152 レール
201 第1のウインチ
201A ドラム
201B 支持部材
201C モータ
201D 減速機
202 第2のウインチ
202A ドラム
202C モータ
204 滑車
205 第1のワイヤ
206 第2のワイヤ
209 インバート
210 レール
212 搬送台車
212A 基部
212B 車輪
212C 凹部
213 搬送台車
214 搬送台車
215 搬送台車
220 連結部材

Claims (6)

  1. 地盤を掘削し、掘削した地盤の内周面に沿って環状にセグメントを構築することによりトンネルを構築するための掘削システムであって、
    前記地盤を掘削する掘削装置と、
    前記掘削装置の後部に設けられ、前記掘削された地盤の内周面に沿って前記セグメントを構築するエレクターと、
    前記セグメントをトンネルの掘削進行方向の後方の所定の位置から前記掘削装置の後部まで前記セグメントを搬送する搬送装置と、を備え、
    前記搬送装置は、
    前記掘削装置の後部に設けられた滑車と、
    前記所定の位置に設けられた一対のウインチと、
    下部に車輪を有する搬送台車と、
    前記一対のウインチのうちの一方から掘削進行方向前方に延び、前記搬送台車に連結された一方のワイヤ、及び、前記一対のウインチの他方から掘削進行方向前方に延び、前記滑車を介して掘削進行方向後方に延び、前記搬送台車に連結された他方のワイヤと、
    を有する、ことを特徴とする掘削システム。
  2. 前記搬送装置は、レールをさらに有し、
    前記搬送台車は、当該レール上を移動する、
    請求項1に記載の掘削システム。
  3. 前記掘削装置は円筒状であり、地盤を円環状に掘削し、
    前記滑車は、前記掘削装置の内側に設けられている、
    請求項1又は2に記載の掘削システム。
  4. 請求項1から3の何れか1項に記載の掘削システムを用いたトンネルの構築方法であって、
    前記掘削装置により、地盤を掘削する掘削ステップと、
    前記搬送装置により、前記セグメントを前記所定の位置から前記掘削装置の後方まで搬送する搬送ステップと、
    前記エレクターにより搬送された複数のセグメントを前記掘削された地盤の内周面に沿って環状に連結するセグメント連結ステップと、を備える、ことを特徴とするトンネルの構築方法。
  5. 前記搬送ステップでは、
    前記他方のウインチにより前記ワイヤを巻き上げるとともに、前記一方のウインチにより前記ワイヤを繰り出すことにより、前記搬送台車を移動させる、請求項4に記載の方法。
  6. 前記掘削装置が進行するのに合わせて、前記一対のウインチのうちの一方又は両方が前記ワイヤを繰り出す、請求項4又は5に記載の方法。
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