JP6800784B2 - 掘削システム、及び、トンネルの構築方法 - Google Patents
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Description
上記構成の本発明によれば、搬送台車を安定した軌道で移動させることができる。
上記構成の本発明によれば、掘削装置が進行してセグメントの保管場所までの距離が変わっても、滑車が掘削装置とともに進行するため、常時、掘削装置の後部までセグメントを搬送することができる。また、上記構成の本発英によれば、滑車が掘削装置の内側に設けられているため、掘削装置の後端部近傍まで搬送台車を移動させることができる。
上記構成の本発明によれば、一方のウインチによりワイヤを巻き上げるとともに、他方のウインチによりワイヤを繰り出すことにより、搬送台車を移動させることができる。
上記構成の本発明によれば、掘削装置の進行に合わせてワイヤを繰り出すことにより、掘削装置とセグメントの保管場所の距離が変わっても、常時、掘削装置の後部までセグメントを搬送することができる。
図1は、本発明の一実施形態によるトンネル掘削システムを示す図である。同図に示すように、本実施形態のトンネル掘削システム1は、円筒状のトンネル掘削装置2と、トンネル掘削装置2の後部に設けられたエレクター4と、トンネル掘削装置2の後部から掘削進行方向後方(以下、「後方」という)に延びる搬送装置6と、を備える。
なお、これら軸方向ジャッキ52、前方の径方向ジャッキ54、後方の径方向ジャッキ56、及び、推進ジャッキ57は、制御装置(図示せず)に接続されており、制御装置により油圧が供給される。
掘削装置2の内側空間の後部には、架台70が水平に保持されている。
図7及び図8は、図1に示すトンネル掘削システムの搬送装置の構成を示し、図7は斜視図、図8は鉛直断面図である。また、図9は、図2に示す掘削装置の後部の拡大断面図である。これらの図に示すように、搬送装置6は、セグメント140の保管場所に設けられた第1及び第2のウインチ201、202と、掘削装置2の後部に取り付けられた滑車204と、一対のウインチ201、202から延びる第1及び第2のワイヤ205、206と、トンネル内に配置された一対のレール210と、レール210上を移動可能な4台の搬送台車213、214、215、216と、を有する。
また、各搬送台車212は、それぞれ水平に延びる基部212Aと、基部212Aの下面の四隅に設けられた車輪212Bとを備える(図9では、搬送台車212のみ示すが、他の搬送台車も同様の構成である)。基部212Aの上面には、セグメント140の外面形状に対応するような凹部212Cが形成されている。各搬送台車213、214、215、216の間は連結部材220により連結されている。
図10は、図1に示すトンネル掘削装置のエレクターを示す斜視図である。図9及び図10に示すように、エレクター4は、中心軸周りに回転可能な円環状の円環回転部材120と、円環回転部材120を回転させるための駆動装置122と、円環回転部材120から中心軸に沿って後方に向かって延出する把持部材124と、を備える。
本実施形態では、地盤を円柱状に掘削する掘削ステップと、セグメントを保管場所から掘削装置の後方まで搬送する搬送ステップと、搬送されたセグメントを掘削した地盤の内面に沿って円環状に連結するセグメント連結ステップとを並行して行うことにより、シールドトンネルを構築する。以下、各々のステップについて詳細に説明する。
本実施形態では、先行して、掘削装置2により円環断面状に地盤を掘削し、後から、残された中心部の地盤を重機62によって掘削することにより円形断面のトンネルを構築する。
地盤の掘削は、推進機構18により掘削装置2を推進させながら、回転部殻体20を固定部殻体22、24に対して回転させ、さらに、掘削土搬出機構16により掘削土を排出させて行う。
上記の工程を繰り返すことによっても、掘削装置2を推進させることができる。
搬送ステップでは、まず、第2のウインチ202のブレーキを解除し、第2のウインチ202から第2のワイヤ206を送り出し可能にした状態で、第1のウインチ201のモータ201Cを駆動し、第1のワイヤ205を巻き上げる。これにより、搬送台車212、213、214、215が第1のワイヤ205により引っ張られ、第1のウインチ201に向かって移動する。そして、搬送台車212、213、214、215が保管場所に到着したら、第1のウインチ201のモータ201Cを停止するとともに、第2のウインチ202のブレーキを駆動する。これにより、搬送台車212、213、214、215が保管場所で停車する。そして、各搬送台車212、213、214、215の基部上にセグメント140を重ねて載置し、搬送台車212、213、214、215にワイヤ等により固定する。
セグメントを円環状に連結するためには、まず、後述する搬送装置6により、一つ目の新たなセグメント140Aを掘削装置2の後方下部まで搬送する。そして、レール152(図9)を移動可能なクレーン150により、搬送装置6の搬送台車212、213、214、215に載置されたセグメント140Aをエレクター4の後方下部に移動させる。この際、後述するように把持部材124によりセグメント140Aを把持する際に、レバー134を回動させることができるように、新たなセグメント140Aは、既に構築されたシールドセグメント116と間隔を開けた、エレクター4の正面位置に搬送する。次に、把持部材124の第1及び第2のアクチュエータ130、136を駆動して、第1のアクチュエータ130及びレバー134によりセグメント140Aを前後から挟み込んで把持する(図11(A))。そして、モータ付減速機122Aを駆動することにより円環回転部材120を円弧状のセグメント140Aに対応する角度だけ所定の方向に回転させる。
このように新たに1リング分のシールドを構築した後、シールド内にインバートを構築し、レール210を敷設する。
2 掘削装置
4 エレクター
6 搬送装置
12 殻体
14 掘削機構
16 掘削土搬出機構
18 推進機構
20 回転部殻体
20A 先端面部
20B 外筒体
20C 内筒体
20D 隙間
20E 空間
20F 室
22 第1の固定部殻体
22B 外筒体
22C 内筒体
24 第2の固定部殻体
24B 外筒体
24C 内筒体
26B 外筒体
30 カッタ部
32 減速機
33 リング
34 モータ
35 ピンラック
36 開口
37 ピニオン
38 ディスクカッタ
39 突状リブ
40 削孔ビット
42 板材
44 閉鎖プレート
52 軸方向ジャッキ
54 径方向ジャッキ
56 径方向ジャッキ
57 推進ジャッキ
62 重機
70 架台
81 コンベア
100 掘削土受板
106 破砕機
116 シールドセグメント
120 円環回転部材
120A 旋回ギアー
122 駆動装置
122A モータ付減速機
122B 旋回ピニオン
124 把持部材
126 支持部材
128 支持部材
128A 枝部
128B 支持プレート
128C 本体部
130 第1のアクチュエータ
130 第2のアクチュエータ
132 腕部
134 レバー
136 第2のアクチュエータ
140 セグメント
140A セグメント
140B セグメント
150 クレーン
152 レール
201 第1のウインチ
201A ドラム
201B 支持部材
201C モータ
201D 減速機
202 第2のウインチ
202A ドラム
202C モータ
204 滑車
205 第1のワイヤ
206 第2のワイヤ
209 インバート
210 レール
212 搬送台車
212A 基部
212B 車輪
212C 凹部
213 搬送台車
214 搬送台車
215 搬送台車
220 連結部材
Claims (6)
- 地盤を掘削し、掘削した地盤の内周面に沿って環状にセグメントを構築することによりトンネルを構築するための掘削システムであって、
前記地盤を掘削する掘削装置と、
前記掘削装置の後部に設けられ、前記掘削された地盤の内周面に沿って前記セグメントを構築するエレクターと、
前記セグメントをトンネルの掘削進行方向の後方の所定の位置から前記掘削装置の後部まで前記セグメントを搬送する搬送装置と、を備え、
前記搬送装置は、
前記掘削装置の後部に設けられた滑車と、
前記所定の位置に設けられた一対のウインチと、
下部に車輪を有する搬送台車と、
前記一対のウインチのうちの一方から掘削進行方向前方に延び、前記搬送台車に連結された一方のワイヤ、及び、前記一対のウインチの他方から掘削進行方向前方に延び、前記滑車を介して掘削進行方向後方に延び、前記搬送台車に連結された他方のワイヤと、
を有する、ことを特徴とする掘削システム。 - 前記搬送装置は、レールをさらに有し、
前記搬送台車は、当該レール上を移動する、
請求項1に記載の掘削システム。 - 前記掘削装置は円筒状であり、地盤を円環状に掘削し、
前記滑車は、前記掘削装置の内側に設けられている、
請求項1又は2に記載の掘削システム。 - 請求項1から3の何れか1項に記載の掘削システムを用いたトンネルの構築方法であって、
前記掘削装置により、地盤を掘削する掘削ステップと、
前記搬送装置により、前記セグメントを前記所定の位置から前記掘削装置の後方まで搬送する搬送ステップと、
前記エレクターにより搬送された複数のセグメントを前記掘削された地盤の内周面に沿って環状に連結するセグメント連結ステップと、を備える、ことを特徴とするトンネルの構築方法。 - 前記搬送ステップでは、
前記他方のウインチにより前記ワイヤを巻き上げるとともに、前記一方のウインチにより前記ワイヤを繰り出すことにより、前記搬送台車を移動させる、請求項4に記載の方法。 - 前記掘削装置が進行するのに合わせて、前記一対のウインチのうちの一方又は両方が前記ワイヤを繰り出す、請求項4又は5に記載の方法。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2017047449A JP6800784B2 (ja) | 2017-03-13 | 2017-03-13 | 掘削システム、及び、トンネルの構築方法 |
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Family Applications (1)
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JP2017047449A Active JP6800784B2 (ja) | 2017-03-13 | 2017-03-13 | 掘削システム、及び、トンネルの構築方法 |
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2017
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