JP2001140147A - 伸縮性経編地 - Google Patents

伸縮性経編地

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JP2001140147A
JP2001140147A JP07109699A JP7109699A JP2001140147A JP 2001140147 A JP2001140147 A JP 2001140147A JP 07109699 A JP07109699 A JP 07109699A JP 7109699 A JP7109699 A JP 7109699A JP 2001140147 A JP2001140147 A JP 2001140147A
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JP
Japan
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yarn
knitted fabric
reed
elastic
warp knitted
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JP07109699A
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English (en)
Inventor
Koji Suzuki
幸治 鈴木
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Fuji Spinning Co Ltd
Original Assignee
Fuji Spinning Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 インナーウェアやスポーツウェア等に用いた
時に、着用中、肌に対して滑り難く、ずれ難くかつ肌に
対して蒸れ感の無い伸縮性経編地を提供するものであ
る。 【解決手段】 非弾性糸と第1弾性糸と第2弾性糸との
挿入糸とから構成される伸縮性経編地において、非弾性
糸は全てのコースでニットされ、第1弾性糸は挿入糸と
して挿入され、第2弾性糸は2〜13コース毎にニット
されてなる編組織を有し、前記伸縮性経編地の生地裏表
面に第2弾性糸の非ニット部分が浮き出ている伸縮性経
編地を構成するものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インナーウェアや
スポーツウェア等に使用した時に、特に肌に対して滑り
難さやずれ難さを要求される個所に用いられるのに好適
な伸縮性経編地に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、インナーウェアやスポーツウェア
等に用いられる、パワーネット、サテンネット等の組織
を有する経編地は、伸縮性やフィット性を発揮させるた
めに、非弾性糸と弾性糸を組み合わせて使用している。
これらの経編地はいずれも非弾性糸のニ一ドルループが
経編地の生地裏表面に現れるため、該経編地でインナー
ウェアやスポーツウェア等の製品を製造しそれを着用し
た時、その生地裏表面が直接肌に接触するが、肌に対し
て滑りやすいため、特にブラジャーの横やガードルの裾
回り等使用される場所によっては、着用中に滑りやずれ
を生じ着用感を損なうという欠点があった。
【0003】一方、伸縮性経編地の伸縮性を損なわず
に、肌に対する滑りやずれを防止する方法としては、伸
縮性経編地の生地裏表面にポリウレタンフィルム等の伸
縮性を具備した薄膜をコーティングさせるという方法
や、実用新案登録第2588768号公報に開示されて
いるように、ファンデーション等の内面に粘着体を塗布
する方法等が有るが、いずれもフィルムや粘着体が直接
接触するため蒸れ等を生じるという欠点があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来の伸縮
性経編地の生地裏の滑りやすさやずれやすさという欠点
を解決し、インナーウェアやスポーツウェア等に用いた
時に、着用中、肌に対して滑り難く、ずれ難くかつ肌に
対して蒸れ感の無い伸縮性経編地を提供するものであ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は課題を解決する
ため、非弾性糸と第1弾性糸と第2弾性糸との挿入糸と
から構成される伸縮性経編地において、非弾性糸は全て
のコースでニットされ、第1弾性糸は挿入糸として挿入
され、第2弾性糸は2〜13コース毎にニットされてな
る編組織を有し、前記伸縮性経編地の生地裏表面に第2
弾性糸の非ニット部分が浮き出ている伸縮性経編地を構
成するものである。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明の伸縮性経編地を構成する
非弾性糸は、ナイロン、ポリエステル等の合成繊維、
綿、羊毛等の天然繊維、レーヨン、ポリノジック等のセ
ルロース再生繊維等の単独あるいは2種以上を混繊した
紡績糸やフィラメント糸から適宜選択すれば良く、又、
その太さは要求される編地の厚さに応じてその太さが選
定されるが、インナーウェア用や、スポーツウェア用に
は、ナイロン、ポリエステル等の合成繊維からなる30
〜70デニールのマルチフィラメント糸が好ましい。
【0007】本発明で用いられる第1弾性糸は、ポリウ
レタンやゴム糸等のゴム状弾性を有する糸であればよい
が、インナーウェア用や、スポーツウェア用としては7
0〜420デニールのポリウレタン弾性糸が好ましく、
その太さは必要とされる弾性に応じて選択される。
【0008】本発明で用いられる第2弾性糸は、第1弾
性糸と同様、ポリウレタンやゴム糸等のゴム状弾性を有
する糸であればよいが、インナーウェア用や、スポーツ
ウェア用としては20〜210デニールのポリウレタン
弾性糸が好ましく、その太さは必要とされる弾性や滑り
難さに応じて選択される。
【0009】本発明の伸縮性経編地は、3枚以上の筬を
有する経編機を用い、その第1筬に非弾性糸が、第2筬
に第1弾性糸が、第3筬に第2弾性糸が夫々供給され、
非弾性糸は全てのコースでニットされ、第1弾性糸は挿
入糸として挿入され、第2弾性糸は2〜13コース毎に
ニットされ編成される。
【0010】第2弾性糸がニットされる間隔は、1コー
ス毎にニットされると該弾性糸が伸縮性経編地の生地裏
表面に浮き出ないため、滑り難さが発現せず、14コー
ス以上になると滑り難さは十分発現するものの、該弾性
糸の浮き上がりの距離が長くなり、着用時あるいは着用
中に引っ掛かりを生じ易くなるため好ましくない。
【0011】なお、上述の非弾性糸や弾性糸の編み込み
長さは必要に応じて適宜決定すれば良い。上述のように
編成された経編地は次に仕上げ工程において、通常の方
法でリラックスー脱水プレセットー精練・漂白・染色―
乾燥の工程を経て本発明の伸縮性経編地を得ることが出
来る。
【0012】〔実施例〕以下、本発明を実施例により具
体的に説明するが、本発明は以下の実施例に限定される
ものではない。
【0013】経編機としてラッセル機(3枚筬)を使用
して、第1筬に非弾性糸としてナイロンマルチフィラメ
ント糸40デニールを、第2筬に第1弾性糸としてポリ
ウレタン弾性糸210デニールを、第3筬に第2弾性糸
としてポリウレタン弾性糸を夫々供給して、下記3種類
の組織で6コースサテンネット経編地を編成し、その生
機を夫々A、B、Cとした。生機A、B、Cの組織図を
夫々図1、図2、図3に示す。
【0014】(1)生機Aの組織 第1筬 20/20/20/24/24/24 第2筬 00/44/22/66/22/44 第3筬 22/20/22/22/24/22 (2)生機Bの組繊 第1筬 20/20/20/24/24/24 第2筬 00/44/22/66/22/44 第3筬 22/20/00/00/02/22 (3)生機Cの組織 第1筬 20/20/20/24/24/24 第2筬 00/44/22/66/22/44 第3筬 00/00/00/00/02/00/00/
00/00/00/00/00
【0015】得られた生機A,B,Cを夫々通常の方法
でリラックス−脱水プレセット−精練・漂白・染色−乾
燥を行い、生機Aを仕上処理した試料1、生機Bを仕上
処理した試料2、生機Cを仕上処理した試料3を得た。
【0016】得られた試料1,2,3について夫々摩擦
角測定機を用いてウェル方向及びコース方向の摩擦角を
測定し、その摩擦角から夫々の試料の摩擦係数を求め、
表1に表わした。
【表1】
【0017】本発明の試料1,2,3はウェル方向、コ
ース方向ともに摩擦係数が十分大きいもので、肌に対し
て滑り難いものであった。
【0018】〔比較例〕経編機としてラッセル機(4枚
筬)を使用して、第1筬と第2筬に夫々非弾性糸として
ナイロンマルチフィラメント糸40デニールを、第3筬
と第4筬に弾性糸としてポリウレタン弾性糸280デニ
ールを夫々供給して、下記組織でパワーネット経編地を
編成し、その生機をAとした。
【0019】生機Dの組織図を図4に示す。 (1)生機Dの組織 第1筬 46/42/24/20/24/42 第2筬 20/24/42/46/42/24 第3筬 00/22/00/22/00/22 第4筬 22/00/22/00/22/00
【0020】次に、経編機としてラッセル機(3枚筬)
を使用して、第1筬に非弾性糸としてナイロンマルチフ
ィラメント糸70デニールを、第2筬に弾性糸としてポ
リウレタン弾性糸280デニールを供給して、下記3種
類の組織で6コースサテンネット経編地を編成し、その
生機をEとした。生機Eの組織図を図5に示す。
【0021】(2)生機Eの組織 第1筬 0/20/20/24/24/24 第2筬 00/44/22/66/22/44
【0022】更に、経編機としてラッセル機(3枚筬)
を使用して、第1筬と第2筬に夫々非弾性糸としてナイ
ロンマルチフィラメント糸30デニールを、第3筬に弾
性糸としてポリウレタン弾性糸140デニールを夫々供
給して、下記組織でトリコネット経編地を編成し、その
生機をFとした。生機Fの組織図を図6に示す。
【0023】(3)生機Fの組繊 第1筬 22/20/22/46 第2筬 24/22/20/22 第3筬 44/22/00/22
【0024】得られた生機D,E,Fを夫々通常の方法
でリラックスー脱水プレセットー精練・漂白・染色ー乾
燥を行い、生機Dを仕上処理した試料4、生機Eを仕上
処理した試料5、生機Fを仕上処理した試料6を得た。
【0025】得られた試料4,5,6について夫々摩擦
角測定機を用いてウェル方向及びコース方向の摩擦角を
測定し、その摩擦角から夫々の試料の摩擦係数を求め、
表1に表わした。
【0026】比較例の試料4,5,6は本願発明の伸縮
性経編地と比べ、摩擦係数が低く特にウエル方向の摩擦
係数が低く肌に対して滑りやすいものであった。
【0027】尚、本実施例での測定方法は以下の方法に
基づいて行った。 〔摩擦係数の測定方法〕図7に示すように、角度目盛板
1を有する指針2を備え、試料が接触したときに傾斜板
9を停止させるためのマイクロスイッチを備えたストッ
パ4を設け、ツマミ5と試料挾みナットにより、たて1
01mm、よこ63mm、重量1kgの立方体の鉄製ブ
ロック17(以下スレッドという)の底面に、測定試料
を測定すべき面が外側になるように取り付け、摩擦角測
定機〔(株)東洋精機製作所製〕Gを用い、該測定機の
傾斜板9上に上述したスレッド17を試料の測定すべき
面が傾斜板に当接するように載置し、レベルスクリュ1
1で水準器12の水平を確認してハンドル7を爪8から
外し、スイッチ13をonさせ、傾斜板9がθ=0の状
態から2.7度/秒の速度で傾斜板を傾斜させ、図8に
示すように、スレッドの滑り始めた直後にストッパ4に
接触し傾斜板9が停止した時の傾斜板9の角度(=摩擦
角)を読み取り、次式により摩擦係数を求めた。なお、
図7において、10はストッパ移動台3のツマミ、14
はパイロットランプ、16は滑り距離尺である。摩擦係
数=μとすると滑り摩擦力=Fと物体が接触面から受け
る抗力=Nの関係は平面の場合はF=μNで表わされ
る。斜面の場合は図8に示すように 摩擦角=θ(スレッドが滑り始める角度) スレッドと試料の合計の質量=M 重力の加速度=g とすると F=MgSinθ N=MgCosθ μMgCosθ=MgSinθ となることよりμ=Tanθとなる。
【0028】
【発明の効果】本発明の伸縮性経編地は、非弾性糸と2
種類の弾性糸から構成される伸縮性経編地において、非
弾性糸は全てのコースでニットされ、第1弾性糸は挿入
糸として挿入され、第2弾性糸は2〜13コース毎にニ
ットされてなる編組織を有し、該伸縮性経編地の生地裏
表面に第2弾性糸の非ニット部分が浮き出ているという
構成をとることにより肌に対して滑り難いという効果を
有し、特にブラジャーの横やガードルの裾回りに用いた
時に、肌に対してズレや滑りを生じないという効果を有
する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の生機Aの組織図である。
【図2】本発明の実施例の生機Bの組織図である。
【図3】本発明の実施例の生機Cの組織図である。
【図4】比較例の生機Dの組繊図である。
【図5】比較例の生機Eの組繊図である。
【図6】比較例の生機Fの組繊図である。
【図7】摩擦角測定機の概略図である。
【図8】斜面上の物体が受ける力を示した概略図であ
る。
【符号の説明】
1 角度目盛板 2 指針 3 ストッパ移動台 4 ストッパ 7 ハンドル 9 傾斜板 17 スレッド G 摩擦角測定機
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年3月17日(1999.3.1
7)
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【図2】
【図8】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 非弾性糸と第1弾性糸と第2弾性糸との
    挿入糸とから構成される伸縮性経編地において、前記非
    弾性糸は全てのコースでニットされ、第1弾性糸は挿入
    糸として挿入され、第2弾性糸は2〜13コース毎にニ
    ットされてなる編組織を有し、前記伸縮性経編地の生地
    裏表面に前記第2弾性糸の非ニット部分が浮き出ている
    ことを特徴とする伸縮性経編地。
JP07109699A 1999-03-16 1999-03-16 伸縮性経編地 Pending JP2001140147A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005029934A (ja) * 2003-07-08 2005-02-03 Maeda Seni Kogyo Kk 滑り止め性をもつ編地構造及び該編地による靴下並びに手袋
WO2013145456A1 (ja) * 2012-03-30 2013-10-03 株式会社ワコール 編地
JP2019196552A (ja) * 2018-05-07 2019-11-14 株式会社タケダレース 浮かし糸を有する経編レース地
JP7471332B2 (ja) 2022-01-28 2024-04-19 株式会社ヴィオレッタ 滑り止め機能を有する経編地及び繊維製品

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