JP2001140107A - ブラジャー - Google Patents

ブラジャー

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JP2001140107A
JP2001140107A JP31297999A JP31297999A JP2001140107A JP 2001140107 A JP2001140107 A JP 2001140107A JP 31297999 A JP31297999 A JP 31297999A JP 31297999 A JP31297999 A JP 31297999A JP 2001140107 A JP2001140107 A JP 2001140107A
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Yasuko Tabata
泰子 田畑
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Abstract

(57)【要約】 【課題】カップの周囲の縫合線がアウターにひびかず、
前から見てすっきりした印象を与えることのできる、優
れたブラジャーを提供する。 【解決手段】左右一対のカップ1,2と、これらを横一
列につなぐ中央連結部10と、左右一対のサイド部1
1,12とで構成されるフロント部13と、上記フロン
ト部13の手前側を覆うカップカバー20と、左右一対
のバック部14,15と、左右一対の肩ひも6,7とを
備え、上記カップカバー20が、フロント部13と略同
形状の一枚生地からなり、その上縁部と左右縁部がフロ
ント部13と縫合一体化されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、外衣(アウター)
にひびきにくいブラジャーに関するものである。
【0002】
【従来の技術】ブラジャーは、通常、図4に示すよう
に、左右の乳房を被覆する2個のカップ1,2と、これ
らのカップ1,2を横一列につなぐ連結部3と、上記カ
ップ1,2の左右の縁部からそれぞれ横方向に帯状に延
びる左右一対の延長部4,5と、上記各カップ1,2の
上縁部の一個所と上記各延長部4,5の上縁部の一個所
とをそれぞれつなぐ左右一対の肩ひも6,7とで構成さ
れている。そして、上記左右の延長部4,5の先端に、
互いに係合するホック(図では見えない)が取り付けら
れており、これを背中側で係合させることにより、胸に
左右のカップ1,2を押し付けた状態でブラジャーを装
着することができるようになっている(バックホックタ
イプ)。また、上記延長部4,5を一続きの帯状体で形
成し、胸の連結部3の中央を、ホックで着脱自在に係合
できるようにしたもの(フロントホックタイプ)もあ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】これらのブラジャーに
おいて、従来は、カップ1,2に立体感を与えるため
に、例えば図4において鎖線で示すような縫合線8を入
れていたが、最近は、ぴったりしたシルエットのアウタ
ーに、上記縫合線8がひびくことが嫌がられ、シームレ
スのつるんとしたカップ1,2が好まれる傾向にある。
【0004】ところが、いくらカップ1,2をシームレ
スにしても、カップ1,2の周囲の縫合線がアウターに
ひびいてブラジャーの存在が外からくっきりわかること
があるため、カップ1,2の周囲の縫合線についても、
外からわからないよう隠すことが望まれている。
【0005】本発明は、このような事情に鑑みなされた
もので、カップの周囲の縫合線がアウターにひびかず、
前から見てすっきりした印象を与えることのできる、優
れたブラジャーの提供をその目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明は、着用時に乳房を覆う左右一対のカップ
と、これらのカップを横一列につなぐ中央連結部と、上
記カップの左右の縁部からそれぞれ左右の体側部まで延
びる左右一対のサイド部とで構成されるフロント部と、
上記フロント部の手前側を覆うカップカバーと、上記サ
イド部の左右の縁部からそれぞれ横方向に延びて着用時
に互いの先端部が背中で係合されるバック部と、上記フ
ロント部の左右各一個所と上記バック部の左右各一個所
とをそれぞれつなぐ左右一対の肩ひもとを備え、上記カ
ップカバーが、フロント部と略同形状の一枚生地からな
り、その上縁部と左右縁部がフロント部と縫合一体化さ
れているブラジャーを第1の要旨とする。
【0007】また、上記ブラジャーのなかでも、特に、
上記中央連結部と左右一対のサイド部とを構成する生地
が非伸縮性生地からなり、上記バック部とカップカバー
とが伸縮性生地からなるブラジャーを第2の要旨とし、
これらのなかでも、特に、上記フロント部の左右縁部の
上下の幅が、8〜12cmに設定されているブラジャー
を第3の要旨とする。
【0008】
【発明の実施の形態】つぎに、本発明の実施の形態につ
いて説明する。
【0009】図1は、本発明の一実施の形態であるブラ
ジャーを、左右に延ばした状態の正面図を示し、図2
は、これを裏から見た状態の背面図を示している。これ
らの図において、10は、カップ1,2を横一列に連結
する中央連結部、11,12は、カップ1,2の左右の
縁部からそれぞれ左右の体側部まで延びるサイド部であ
る。そして、左右のサイド部11,12までの、身体の
前に装着される部分がフロント部13である。また、上
記サイド部11,12の左右の縁部からそれぞれさらに
横方向に延びて互いの先端部が背中側で係合されるよう
になっている部分がバック部14,15である。なお、
6,7は従来と同様の肩ひもで、その各先端に設けられ
た周知の係合用金具Pによって,ブラジャー本体に設け
られた係合部Qに着脱自在に取り付けられるようになっ
ている(図2参照)。
【0010】上記フロント部13の手前側には、フロン
ト部13と略同形状の一枚生地からなるカップカバー2
0が当てられて、上端部と左右縁部がフロント部13に
縫合一体化されて、フロント部13を覆っている。
【0011】より詳しく説明すると、上記カップカバー
20は、フロント部13の裏側において、図2に示すよ
うに、その上縁部が、カップ1,2の上縁部と縫合一体
化されて表側に折り返されたのち、サイド部11,12
の左右縁部に重なる部分が、バック部14,15との切
り替え部21,22に縫い込まれて固定されている。な
お、カップカバー20の下縁部は、フロント部13のど
こにも縫合されず、フリーの状態である。
【0012】なお、上記カップカバー20は、左右のバ
ック部14,15に用いられる伸縮性生地と同一生地で
形成されているが、左右のカップ1,2に当接する部分
は、カップ1,2の突出形状に沿うよう膨出した形状が
付与されている。
【0013】そして、左右のカップ1,2は、通常のカ
ップとほぼ同様の構成であるが、特にこの例では、図1
のA−A′断面図である図3に示すように、カップ1
(2も同じ)の芯材30と、その表裏に重ねるカバー生
地31,32とを縁部で一体的に止めるのに、従来より
も幅の広いバイアス生地33が用いられている。そし
て、その側方にはみ出す部分の内側(肌に当たる方)
に、テープ34が中空状に縫合され、その中にワイヤ3
5が挿通されているとともに、反対側に、保護用の厚地
テープ36が縫合されている。この部分は、鎖線で示す
ように、内側に折り返った状態で肌に当たるようになっ
ており、硬いワイヤ35が、何重にもテープ生地等で保
護された状態となるため、肌への違和感が低減される。
【0014】一方、左右のカップ1,2(図2に戻る)
を連結する中央連結部10と左右のサイド部11,12
は、全く伸縮性のない生地によって形成されている。こ
れにより、左右のカップ1,2が、動きにくく規制され
ることになり、カップ1,2によるバスト矯正効果が高
いものとなる。
【0015】また、上記サイド部11,12とバック部
14,15の切り替え部21,22の上下方向の幅Xは
9.5cmに設定されており、通常のブラジャーに比べ
て幅広になっている。これは、前述の、中央連結部10
と左右のサイド部11,12によるカップ規制作用が効
果的に働くよう考慮したもので、そのためには、8〜1
2cm程度にすることが好適である。12cmを超える
と、規制効果はあっても着用感、美観の点で好ましくな
い。そして、より規制力を高めるために、この切り替え
部21,22に、比較的剛性の棒状芯材(6mm×90
mm×厚み2mmの金属製芯表面を合成樹脂でコーティ
ングしてなる芯材)が挿入されている。
【0016】さらに、左右に延びるバック部14,15
の内側(肌に当たる側)には、その上下の縁部(図2に
おいて斜線で示す部分)に、ゴム層が帯状に形成されて
いるため、肌に当接した状態で、これらの部分がずれに
くいようになっている。したがって、これによっても、
前述のカップ規制作用が助けられるようになっている。
【0017】このように、上記ブラジャーによれば、左
右のカップ1,2を含むフロント部13全体が、一枚生
地からなるカップカバー20によって覆われているた
め、カップ1,2の周囲に形成された縫合線が、上記カ
ップカバー20で隠されて曖昧になり、アウターにひび
くことがない。しかも、胸に当てられたカップ1,2の
動きが規制されるようなっているため、これを覆うカッ
プカバー20に、カップ1,2のずれに由来するしわ等
が生じることがなく、外から見て、きれいな胸のライン
を保つことができる。
【0018】なお、上記の例において、カップカバー2
0は、フロント部13の裏側上縁部で縫合して前に折り
返して取り付けているが、必ずしもこのように縫合する
必要はない。ただし、表側の上縁部で縫合すると、その
部分に縫合線が形成されるため、フロント部13におい
てできるだけ縫合線を隠す、という目的からすれば、上
記の例のように、裏側で縫合することが好適である。
【0019】また、上記の例では、中央連結部10とサ
イド部11,12を、全く伸縮しない生地で形成した
が、ある程度伸縮性を備えていても、それが低いもので
あれば、カップ規制効果を奏するので用いることができ
る。その場合、伸長度が、経緯とも10%以下のものが
好適である。
【0020】さらに、上記の例では、カップ1,2への
ワイヤ36の取り付け方や、サイド部11,12とバッ
ク部14,15の切り替え部21,22の幅に工夫を凝
らしているが、本発明では、これらの工夫は必ずしも必
要ではない。
【0021】
【発明の効果】以上のように、本発明のブラジャーは、
左右のカップを含むフロント部全体が、一枚生地からな
るカップカバーによって覆われており、カップの周囲に
形成された縫合線が、上記カップカバーで隠されて曖昧
となるため、アウターにひびくことがない。また、従
来、カップの突出先端部が、アウターと擦れて摩耗した
り汚れたりして傷みやすかったが、上記カップカバーで
カップが保護されるため、このようなトラブルが生じ
ず、長期にわたって良好に使用できるという利点を有す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の正面図である。
【図2】上記実施例の背面図である。
【図3】図1のA−A′断面図である。
【図4】従来のブラジャーの一例を示す説明図である。
【符号の説明】
1,2 カップ 6,7 肩ひも 10 中央連結部 11,12 サイド部 13 フロント部 14,15 バック部 20 カップカバー

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 着用時に乳房を覆う左右一対のカップ
    と、これらのカップを横一列につなぐ中央連結部と、上
    記カップの左右の縁部からそれぞれ左右の体側部まで延
    びる左右一対のサイド部とで構成されるフロント部と、
    上記フロント部の手前側を覆うカップカバーと、上記サ
    イド部の左右の縁部からそれぞれ横方向に延びて着用時
    に互いの先端部が背中で係合されるバック部と、上記フ
    ロント部の左右各一個所と上記バック部の左右各一個所
    とをそれぞれつなぐ左右一対の肩ひもとを備え、上記カ
    ップカバーが、フロント部と略同形状の一枚生地からな
    り、その上縁部と左右縁部がフロント部と縫合一体化さ
    れていることを特徴とするブラジャー。
  2. 【請求項2】 上記中央連結部と左右一対のサイド部と
    を構成する生地が非伸縮性生地からなり、上記バック部
    とカップカバーとが伸縮性生地からなる請求項1記載の
    ブラジャー。
  3. 【請求項3】 上記フロント部の左右縁部の上下の幅
    が、8〜12cmに設定されている請求項1または2記
    載のブラジャー。
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