JP2001139316A - 液状炭化物とその製造方法 - Google Patents

液状炭化物とその製造方法

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JP2001139316A JP31760799A JP31760799A JP2001139316A JP 2001139316 A JP2001139316 A JP 2001139316A JP 31760799 A JP31760799 A JP 31760799A JP 31760799 A JP31760799 A JP 31760799A JP 2001139316 A JP2001139316 A JP 2001139316A
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誠資 大原
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光朗 石原
Kazumitsu Shimizu
一允 志水
Katsufumi Akizuki
克文 秋月
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Abstract

(57)【要約】 【課題】木炭、竹炭等の木質系炭が有する諸機能はその
利用の態様によっては様々な恩恵をもたらす可能性を有
しているが、形状が不定形な固形の故に、その利用範囲
が限定されざるを得ない面がある。 【解決手段】基剤としての粉末状にした木炭、竹炭等の
木質系炭とタンニンを主成分とする天然系バインダ−と
を混合してなり、前記天然系バインダ−は植物材を熱水
または温水処理してタンニン含有粗液を生成し、該タン
ニン含有粗液中の糖類を発酵処理により分解した後、脱
臭工程を経て生成され、基剤としての木炭、竹炭の特質
を保持し、液状であるため広範な利用形態に適合でき、
しかも液状炭化物はいったん乾燥した後は、再溶解性を
有しない等木炭、竹炭本来の諸機能を広く活用できる新
規な素材としての液状炭化物である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産糞上の利用分野】本願発明は、木炭や活性炭などの
木質系炭の有する機能を広範囲に利用できる液状炭化物
とその製造方法に関し、詳しくはタンニンを主成分とす
る天然系バインダ−と微粉状木質系炭とを混合してな
り、強固な固着性を有するが再溶解性を有せず、しかも
木炭等の木質系炭固有の機能を損じることのない液状炭
化物に関するものである。
【0002】
【発明の背景】木炭、竹炭等の木質系炭は、古来から貴
重な燃料あるいは鉱石の還元材として使用される他、乾
留物質が抜けた後に無数の小孔が形成され、多孔質であ
って、比表面積が大きく吸着性に富むことから有害・有
毒ガスの吸着材あるいは脱臭・除湿材としても広く利用
されてきたことは周知のとおりである。
【0003】このような従来の利用の態様に加え、今日
では木質系炭の有する他の有効機能に着目して新たな態
様の利用方法が模索されている。 すなわち、木炭等の
小孔には無数の微生物が存在し、この微生物が臭いや有
害物質等を分解し、無臭または無害物質に替える機能、
あるいは木炭等に多量に存在する活発なマイナス電子が
周囲に電子を放射(還元)され、この放射を受けた生物
の細胞を活性化する作用、長波からマイクロ波までの電
波遮蔽機能、あるいはまた、温度履歴が所定温度以上の
木炭等は人間の健康に有用とされる10ヘルツ以下の固
有の振動周波数を発振する機能等が注目されている。
【0004】この木炭等に係る固有振動周波数につき若
干説明すると、いかなる物質もその構成原子の振動に起
因する固有の振動をしてるが、微弱であるためこれまで
は測定が困難であった。 しかるに、最近では共振測定
方式の発達により微弱な振動の周波数の測定が可能にな
るとともに周波数帯と人体生理の関係の解析が進み、1
0ヘルツ以下の周波数はヒトの健康に好適であることが
判明しつつあり、木炭等の振動周波数が10ヘルツ以下
にあることは前述のとおりである。
【0005】以上のように、木炭、竹炭等の木質系炭が
有する諸機能はその利用の態様によっては様々な恩恵を
もたらす可能性を有しているが、形状が不定形な固形の
故に、その利用範囲が限定されざるを得ない面がある。
【0006】
【発明の概要】本願発明は、前述の背景の下になされた
もので、基剤としての粉末状にした木炭、竹炭等の木質
系炭とタンニンを主成分とする天然系バインダ−とを混
合してなり、基剤としての木炭、竹炭の特質を保持し、
液状であるため広範な利用形態に適合できる新規な素材
としての液状炭化物とその製法を提供するものである。
【0007】すなわち、本願に係る液状炭化物は、タン
ニンを主成分とする天然系バインダ−と粉状化木質系炭
とからなり、前記天然系バインダ−は、(イ)植物材を
熱水または温水処理してタンニン含有粗液を生成する工
程、(ロ)タンニン含有粗液中の糖類を発酵処理により
分解する工程、(ハ)次いで脱臭工程を経て天然系バイ
ンダ−としてのタンニン含有液を生成する工程、 以上
の工程により生成したものであることを特徴としてい
る。
【0008】 上記において、前記タンニン含有粗液の
発酵処理前に加水分解によりタンニン含有粗液中の糖類
の低糖化をなす工程を具えることがある。
【0009】また、上記液状炭化物において、鉱物類、
金属類、塩類のうちの一部または全部を含有することが
ある。
【0010】 前記において、タンニンの抽出対象植物
材として、ユ−カリまたはアカシアの樹皮を使用するこ
とがある。
【0011】さらに、本願に係る液状炭化物の製造方法
は、木炭、活性炭等の木質系炭を粉状化し、これに天然
系バインダ−を添加混合してなる構成を有するととも
に、前記天然系バインダ−は、(イ)植物材を熱水また
は温水処理してタンニン含有粗液を生成する工程、
(ロ)タンニン含有粗液中の糖類を発酵処理により分解
する工程、(ハ)次いで脱臭工程を経て天然系バインダ
−としてのタンニン含有液を生成する工程、 により生
成したものであることを特徴としている。
【0012】また、上記製造方法において、前記タンニ
ン含有粗液の発酵処理前に加水分解によりタンニン含有
粗液中の糖類の低糖化をなす工程を具えることがある。
【0013】さらにまた、上記製造方法において、タン
ニンを抽出する植物材はユ−カリまたはアカシアの樹皮
を使用することがある。
【0014】
【発明の実施形態】一般的に、200メッシュ以下の微
粉炭化物とタンニンを主成分とするバインダ−(タンニ
ン成分5%重量比)とを所定比率、例えば、微粉炭化物
100、バインダ−500程度の割合( 重量比) でよく
混合・撹拌して液状炭化物を形成すれば、所定の対象面
にロ一ラーや刷毛で簡単に塗布でき、木炭、竹炭の有す
る機能を種々の態様で利用することができる。対象面等
への塗布は吹付け法によりなすことも可能である。 ま
た、塗布対象は固体であれば材質を問わず、紙製品、布
帛等にももちろん可能である。もっとも、紙製品、繊維
製品の場合は塗布ばかりでなく、これらを液状炭化物中
に浸漬して付着させることもできる。 液状炭化物によ
る塗膜面は乾燥した後は水に触れてもバインダ−が再溶
解することはなく、炭化物の固着性も良好で、炭化物固
有の機能もなんら損なわれていない。タンニンを主成分
とするバインダ−は、つぎのような工程で生成した。 (イ)原料植物材を破砕する工程 該実施形態では、国内産のモリシマアカシアの樹皮を使
用した。樹皮には材部に比較してタンニン成分が多く存
在する点ならびに材部はパルプ原料として使用できる点
を考慮した。 (ロ)タンニン抽出工程 温水抽出または蒸煮抽出によりタンニン成分5%程度の
粗液を生成した。
【0015】しかしながら、上記粗液中には、未だ糖分
を主とする夾雑物も混在し、これらの成分が存在する
と、液状炭化物は、乾燥後も水分により再溶解してしま
う。このような問題を回避するには、タンニン成分を抽
出液から溶媒を使って純化すればよいが、技術的には可
能であっても、コスト的な負担が大きくなる。
【0016】そこで、本願発明では、糖分を主とする夾
雑物の除去のために、バインダ−の生成工程において発
酵処理ならびにこれを容易にするための加水分解処理の
工程を採用している。 糖分除去のための発酵処理は、
主として酵母薗によるもので、含有構成分の80%以上
を除去可能であることが実験で確認できている。一般的
には、この状態でバインダーとしての効果は十分であ
る。一方、本願では、このバインダ−により混合する相
手方物質が吸脱着能の大きい木炭や活性炭であるため、
これらによる臭気の吸着という問題を解決する必要が生
じる。
【0017】すなわち、酵母菌による発酵処理は、単糖
や二糖類をアルコールにするのが主反応であり、糖類分
解過程では、糖類は一旦C3 成分のピルビン酸となり、
その後炭酸ガスが抜けてアセトアルデヒドとなり、最終
的にエタノールが生成される。 これらの主反応は、概
ね1週間ないし10日程度で進行が終了する。ところ
が、その反応物中には反応進行中の物質や中間産物が残
留し、これらは、木炭や活性炭の微粉と混合された時点
でこの炭化物中に吸着され、その後、徐放されるにいた
る。このため、生成された液状炭化物は長期にわたり、
臭気を発することになる。これらの臭気成分は、その殆
どが分子量300以下であることが判明している。
【0018】そこで、本願では、バインダ−生成過程に
おいて、脱臭工程を設けている。この脱臭処理は、周知
のヤシガラ活性炭を使用して行った。すなわち、バイン
ダ−生成過程において糖類の発酵処理を終えた時点で、
粒度60〜120メッシュ程度のヤシガラ活性炭を5%
(重量比)投入し、6〜10時間程度緩速撹拌すること
により、臭気の殆どを吸着除去された5%程度のタンニ
ンを含有する液体(バインダ−)を得ることができた。
【0019】
【発明の実施例】実施例1:次のような条件で液状炭化
物を試作し、塗布実験を行った。木質系活性炭(200
メッシュ全量パス、水分10%) とタンニンを主成分と
するバインダ−(タンニン成分5%)とをその混合比率
を変えて撹拌・混合し各種の液状炭化物を得た後、合板
に塗布した。両者の混合比は次のとおりである。 木質系活性炭 タンニンを主成分とするバインダ−(タンニン成分5%) 1 3 1 4 1 5 1 6 1 7 ここで、バインダ−は、前述の段落番号14ないし18
において説明したものを使用している。
【0020】上述の実施例に係る液状炭化物を検証する
と、1:3のものは、なめらかな塗布が困難であり、
1:6または1:7の場合では炭化物量が希薄となり炭
化物の諸機能を発揮できない状況にある。このようにし
て、1:4または1:5の場合が最適であることが判明
した。 液状炭化物の塗布後は、水分が蒸発して乾燥
し、活性炭(水分10%程度は空気平衡分として残留)
とタンニン成分の合計重量に等しい重量の炭化物膜が合
板上に形成される。
【0021】実施例2:次のような条件で液状炭化物を
試作し、塗布実験を行った。 木質系活性炭(含水率45%)...5g......20.4%(重量比) トルマリン(電気石)....11.8g......48.6%(重量比) 酸化鉄粉...........5.2g......20.9%(重量比) タンニン成分.........2.5g......10.2%(重量比) *タンニン成分は、50gのバインダ−(タンニン5%)中に存在。 ここで、バインダ−は、前述の段落番号14ないし18
において説明したものを使用している。 なお、高温履
歴木炭や活性炭にトルマリン、焼成セラミック、金属、
金属酸化物、塩類等を混合すると、炭化物単独に比較し
て物性に変化が顕われ、例えばその発する振動周波数を
測定すると前述したようなヒトの健康維持に良好な波動
の発生が顕著である。
【0022】実施例3:次のような条件で液状炭化物を
試作し、塗布実験を行った。 木質系活性炭(含水率45%)...5g.......8.4%(重量比) 酸化鉄粉............52g......87.4%(重量比) タンニン ..2.5g.......4.2%(重量比) *タンニン成分は、50gのバインダ−(タンニン5%)中に存在。 ここで、バインダ−は、前述の段落番号14ないし18
において説明したものを使用している。 高熱履歴炭化
物が長波からマイクロ波までの電波遮蔽能を有すること
周知であるが、金属として酸化鉄を添加することにより
磁波遮蔽能を得ることができる。本実施例では、上記配
合で炭化温度1000〓Cの活性炭を使用して液状炭化
物を生成し、板材に1回塗り660g/m2 の割合で2
〜3回塗布したところ、電波遮蔽能、磁波遮蔽能が確認
できた。
【0023】多孔質構造の木質系炭化物は、吸着作用、
空気中の水分を吸排して湿度を調整する調湿作用、ミネ
ラル温泉作用、消臭作用、電磁波遮蔽作用、空気中のイ
オンをプラスからマイナスに変える等のイオン操作作用
ならびに蓄電作用などの電子特性等々優れた機能を有し
ている。 しかるに、木炭その他の木質系炭化物は、不
定形の固形であるため利用の態様が制限され、優れた各
種機能を十全に利用できないでいたのが現状である。
【0024】本願発明に係る液状炭化物は、文字通り液
状であるからロ−ラ−、刷毛、吹き付け塗装等の手段に
より、木質材、紙質材、金属材、樹脂材その他の面に強
固な塗膜を簡易に形成出来るから、その応用範囲は限り
なく広い。例えば、電気特性を利用して電磁波シ−ルド
材、静電防止材、導電性接着剤として、従来の炭化物で
は使用が困難であった場面でも、パ−ツ面に塗布するの
みで良いから容易に使用できる。そして、本願に係る液
状炭化物は、主原料をすべて植物材に依存するため、資
源の活用の面で極めて有効である。 すなわち、木質系
炭化物は、間伐材その他、建築材としては必ずしも好適
でないものを利用でき、またタンニンを主成分とするバ
インダ−に関しても、その生成にあたり従来廃棄も容易
でなかった樹皮を有効に利用することができる。例え
ば、インドネシア、マレ−シア、タイ、ベトナム、オ−
ストラリア等の諸地域では、製紙メ−カ−等が二酸化炭
素排出権を確保するために、ユ−カリ、アカシア等の植
林を大規模に展開し、現地でパルプ用チップに加工して
いるが、その際に膨大な量の樹皮が産出されその処理に
腐心している。 しかしながら、適切な処理方法がな
く、野焼き等に依存しているのが現状であり、二酸化炭
素排出権を確保のための植林プロジェクトも必ずしも効
を奏していないばかりか新たな環境破壊の原因ともなっ
ている。これまで、焼却されてきた樹皮からタンニンを
抽出生成し、抽出後の樹皮を炭化して本願発明に係る液
状炭化物を生産すれば、放出される炭酸ガスは半分に減
ずることが可能であり、良好な地球環境の維持促進に資
するところが大きい。
【0025】
【発明の効果】本願発明は、以上述べた構成により塗布
施工が簡単であるため、木質材、紙質材、金属材、樹脂
材その他の面に強固な塗膜を簡易に形成できるので、優
れた機能を有しながらこれまで利用が限定されざるを得
なかった木質系炭化物の利用価値を飛躍的に増大させ、
各種電気通信機器における静電防止材、電磁波遮蔽材、
導電接着剤、あるいは建築内装材としての調質材、有害
成分吸着材等として、またマイナスイオン生成材、健康
に有益な周波数の波動発振材として健康繊維、健康寝具
その他として応用範囲は極めて大きい。
【手続補正書】
【提出日】平成11年11月10日(1999.11.
10)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】発明の詳細な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本願発明は、木炭や活性炭などの
木質系炭の有する機能を広範囲に利用できる液状炭化物
とその製造方法に関し、詳しくはタンニンを主成分とす
る天然系バインダ−と微粉状木質系炭とを混合してな
り、強固な固着性を有するが再溶解性を有せず、しかも
木炭等の木質系炭固有の機能を損じることのない液状炭
化物に関するものである。
【0002】
【発明の背景】木炭、竹炭等の木質系炭は、古来から貴
重な燃料あるいは鉱石の還元材として使用される他、乾
留物質が抜けた後に無数の小孔が形成され、多孔質であ
って、比表面積が大きく吸着性に富むことから有害・有
毒ガスの吸着材あるいは脱臭・除湿材としても広く利用
されてきたことは周知のとおりである。
【0003】このような従来の利用の態様に加え、今日
では木質系炭の有する他の有効機能に着目して新たな態
様の利用方法が模索されている。 すなわち、木炭等の
小孔には無数の微生物が存在し、この微生物が臭いや有
害物質等を分解し、無臭または無害物質に替える機能、
あるいは木炭等に多量に存在する活発なマイナス電子が
周囲に電子を放射(還元)され、この放射を受けた生物
の細胞を活性化する作用、長波からマイクロ波までの電
波遮蔽機能、あるいはまた、温度履歴が所定温度以上の
木炭等は人間の健康に有用とされる10ヘルツ以下の固
有の振動周波数を発振する機能等が注目されている。
【0004】この木炭等に係る固有振動周波数につき若
干説明すると、いかなる物質もその構成原子の振動に起
因する固有の振動をしてるが、微弱であるためこれまで
は測定が困難であった。 しかるに、最近では共振測定
方式の発達により微弱な振動の周波数の測定が可能にな
るとともに周波数帯と人体生理の関係の解析が進み、1
0ヘルツ以下の周波数はヒトの健康に好適であることが
判明しつつあり、木炭等の振動周波数が10ヘルツ以下
にあることは前述のとおりである。
【0005】以上のように、木炭、竹炭等の木質系炭が
有する諸機能はその利用の態様によっては様々な恩恵を
もたらす可能性を有しているが、形状が不定形な固形の
故に、その利用範囲が限定されざるを得ない面がある。
【0006】
【発明の概要】本願発明は、前述の背景の下になされた
もので、基剤としての粉末状にした木炭、竹炭等の木質
系炭とタンニンを主成分とする天然系バインダ−とを混
合してなり、基剤としての木炭、竹炭の特質を保持し、
液状であるため広範な利用形態に適合できる新規な素材
としての液状炭化物とその製法を提供するものである。
【0007】すなわち、本願に係る液状炭化物は、タン
ニンを主成分とする天然系バインダ−と粉状化木質系炭
とからなり、前記天然系バインダ−は、(イ)植物材を
熱水または温水処理してタンニン含有粗液を生成する工
程、(ロ)タンニン含有粗液中の糖類を発酵処理により
分解する工程、(ハ)次いで脱臭工程を経て天然系バイ
ンダ−としてのタンニン含有液を生成する工程、 以上
の工程により生成したものであることを特徴としてい
る。
【0008】 上記において、前記タンニン含有粗液の
発酵処理前に加水分解によりタンニン含有粗液中の糖類
の低糖化をなす工程を具えることがある。
【0009】また、上記液状炭化物において、鉱物類、
金属類、塩類のうちの一部または全部を含有することが
ある。
【0010】 前記において、タンニンの抽出対象植物
材として、ユ−カリまたはアカシアの樹皮を使用するこ
とがある。
【0011】さらに、本願に係る液状炭化物の製造方法
は、木炭、活性炭等の木質系炭を粉状化し、これに天然
系バインダ−を添加混合してなる構成を有するととも
に、前記天然系バインダ−は、(イ)植物材を熱水また
は温水処理してタンニン含有粗液を生成する工程、
(ロ)タンニン含有粗液中の糖類を発酵処理により分解
する工程、(ハ)次いで脱臭工程を経て天然系バインダ
−としてのタンニン含有液を生成する工程、 により生
成したものであることを特徴としている。
【0012】また、上記製造方法において、前記タンニ
ン含有粗液の発酵処理前に加水分解によりタンニン含有
粗液中の糖類の低糖化をなす工程を具えることがある。
【0013】さらにまた、上記製造方法において、タン
ニンを抽出する植物材はユ−カリまたはアカシアの樹皮
を使用することがある。
【0014】
【発明の実施形態】一般的に、200メッシュ以下の微
粉炭化物とタンニンを主成分とするバインダ−(タンニ
ン成分5%重量比)とを所定比率、例えば、微粉炭化物
100、バインダ−500程度の割合( 重量比) でよく
混合・撹拌して液状炭化物を形成すれば、所定の対象面
にロ一ラーや刷毛で簡単に塗布でき、木炭、竹炭の有す
る機能を種々の態様で利用することができる。対象面等
への塗布は吹付け法によりなすことも可能である。 ま
た、塗布対象は固体であれば材質を問わず、紙製品、布
帛等にももちろん可能である。もっとも、紙製品、繊維
製品の場合は塗布ばかりでなく、これらを液状炭化物中
に浸漬して付着させることもできる。 液状炭化物によ
る塗膜面は乾燥した後は水に触れてもバインダ−が再溶
解することはなく、炭化物の固着性も良好で、炭化物固
有の機能もなんら損なわれていない。タンニンを主成分
とするバインダ−は、つぎのような工程で生成した。 (イ)原料植物材を破砕する工程 該実施形態では、国内産のモリシマアカシアの樹皮を使
用した。樹皮には材部に比較してタンニン成分が多く存
在する点ならびに材部はパルプ原料として使用できる点
を考慮した。 (ロ)タンニン抽出工程 温水抽出または蒸煮抽出によりタンニン成分5%程度の
粗液を生成した。
【0015】しかしながら、上記粗液中には、未だ糖分
を主とする夾雑物も混在し、これらの成分が存在する
と、液状炭化物は、乾燥後も水分により再溶解してしま
う。このような問題を回避するには、タンニン成分を抽
出液から溶媒を使って純化すればよいが、技術的には可
能であっても、コスト的な負担が大きくなる。
【0016】そこで、本願発明では、糖分を主とする夾
雑物の除去のために、バインダ−の生成工程において発
酵処理ならびにこれを容易にするための加水分解処理の
工程を採用している。 糖分除去のための発酵処理は、
主として酵母薗によるもので、含有構成分の80%以上
を除去可能であることが実験で確認できている。一般的
には、この状態でバインダーとしての効果は十分であ
る。一方、本願では、このバインダ−により混合する相
手方物質が吸脱着能の大きい木炭や活性炭であるため、
これらによる臭気の吸着という問題を解決する必要が生
じる。
【0017】すなわち、酵母菌による発酵処理は、単糖
や二糖類をアルコールにするのが主反応であり、糖類分
解過程では、糖類は一旦C3 成分のピルビン酸となり、
その後炭酸ガスが抜けてアセトアルデヒドとなり、最終
的にエタノールが生成される。 これらの主反応は、概
ね1週間ないし10日程度で進行が終了する。ところ
が、その反応物中には反応進行中の物質や中間産物が残
留し、これらは、木炭や活性炭の微粉と混合された時点
でこの炭化物中に吸着され、その後、徐放されるにいた
る。このため、生成された液状炭化物は長期にわたり、
臭気を発することになる。これらの臭気成分は、その殆
どが分子量300以下であることが判明している。
【0018】そこで、本願では、バインダ−生成過程に
おいて、脱臭工程を設けている。この脱臭処理は、周知
のヤシガラ活性炭を使用して行った。すなわち、バイン
ダ−生成過程において糖類の発酵処理を終えた時点で、
粒度60〜120メッシュ程度のヤシガラ活性炭を5%
(重量比)投入し、6〜10時間程度緩速撹拌すること
により、臭気の殆どを吸着除去された5%程度のタンニ
ンを含有する液体(バインダ−)を得ることができた。
【0019】
【発明の実施例】実施例1:次のような条件で液状炭化
物を試作し、塗布実験を行った。木質系活性炭(200
メッシュ全量パス、水分10%) とタンニンを主成分と
するバインダ−(タンニン成分5%)とをその混合比率
を変えて撹拌・混合し各種の液状炭化物を得た後、合板
に塗布した。両者の混合比は次のとおりである。 木質系活性炭 タンニンを主成分とするバインダ−(タンニン成分5%) 1 3 1 4 1 5 1 6 1 7 ここで、バインダ−は、前述の段落番号14ないし18
において説明したものを使用している。
【0020】上述の実施例に係る液状炭化物を検証する
と、1:3のものは、なめらかな塗布が困難であり、
1:6または1:7の場合では炭化物量が希薄となり炭
化物の諸機能を発揮できない状況にある。このようにし
て、1:4または1:5の場合が最適であることが判明
した。 液状炭化物の塗布後は、水分が蒸発して乾燥
し、活性炭(水分10%程度は空気平衡分として残留)
とタンニン成分の合計重量に等しい重量の炭化物膜が合
板上に形成される。
【0021】実施例2:次のような条件で液状炭化物を
試作し、塗布実験を行った。 木質系活性炭(含水率45%)...5g......20.4%(重量比) トルマリン(電気石)....11.8g......48.6%(重量比) 酸化鉄粉...........5.2g......20.9%(重量比) タンニン成分.........2.5g......10.2%(重量比) *タンニン成分は、50gのバインダ−(タンニン5%)中に存在。 ここで、バインダ−は、前述の段落番号14ないし18
において説明したものを使用している。 なお、高温履
歴木炭や活性炭にトルマリン、焼成セラミック、金属、
金属酸化物、塩類等を混合すると、炭化物単独に比較し
て物性に変化が顕われ、例えばその発する振動周波数を
測定すると前述したようなヒトの健康維持に良好な波動
の発生が顕著である。
【0022】実施例3:次のような条件で液状炭化物を
試作し、塗布実験を行った。 木質系活性炭(含水率45%)...5g.......8.4%(重量比) 酸化鉄粉............52g......87.4%(重量比) タンニン ..2.5g.......4.2%(重量比) *タンニン成分は、50gのバインダ−(タンニン5%)中に存在。 ここで、バインダ−は、前述の段落番号14ないし18
において説明したものを使用している。 高熱履歴炭化
物が長波からマイクロ波までの電波遮蔽能を有すること
周知であるが、金属として酸化鉄を添加することにより
磁波遮蔽能を得ることができる。本実施例では、上記配
合で炭化温度1000〓Cの活性炭を使用して液状炭化
物を生成し、板材に1回塗り660g/m2 の割合で2
〜3回塗布したところ、電波遮蔽能、磁波遮蔽能が確認
できた。
【0023】多孔質構造の木質系炭化物は、吸着作用、
空気中の水分を吸排して湿度を調整する調湿作用、ミネ
ラル温泉作用、消臭作用、電磁波遮蔽作用、空気中のイ
オンをプラスからマイナスに変える等のイオン操作作用
ならびに蓄電作用などの電子特性等々優れた機能を有し
ている。 しかるに、木炭その他の木質系炭化物は、不
定形の固形であるため利用の態様が制限され、優れた各
種機能を十全に利用できないでいたのが現状である。
【0024】本願発明に係る液状炭化物は、文字通り液
状であるからロ−ラ−、刷毛、吹き付け塗装等の手段に
より、木質材、紙質材、金属材、樹脂材その他の面に強
固な塗膜を簡易に形成出来るから、その応用範囲は限り
なく広い。例えば、電気特性を利用して電磁波シ−ルド
材、静電防止材、導電性接着剤として、従来の炭化物で
は使用が困難であった場面でも、パ−ツ面に塗布するの
みで良いから容易に使用できる。そして、本願に係る液
状炭化物は、主原料をすべて植物材に依存するため、資
源の活用の面で極めて有効である。 すなわち、木質系
炭化物は、間伐材その他、建築材としては必ずしも好適
でないものを利用でき、またタンニンを主成分とするバ
インダ−に関しても、その生成にあたり従来廃棄も容易
でなかった樹皮を有効に利用することができる。例え
ば、インドネシア、マレ−シア、タイ、ベトナム、オ−
ストラリア等の諸地域では、製紙メ−カ−等が二酸化炭
素排出権を確保するために、ユ−カリ、アカシア等の植
林を大規模に展開し、現地でパルプ用チップに加工して
いるが、その際に膨大な量の樹皮が産出されその処理に
腐心している。 しかしながら、適切な処理方法がな
く、野焼き等に依存しているのが現状であり、二酸化炭
素排出権を確保のための植林プロジェクトも必ずしも効
を奏していないばかりか新たな環境破壊の原因ともなっ
ている。これまで、焼却されてきた樹皮からタンニンを
抽出生成し、抽出後の樹皮を炭化して本願発明に係る液
状炭化物を生産すれば、放出される炭酸ガスは半分に減
ずることが可能であり、良好な地球環境の維持促進に資
するところが大きい。
【0025】
【発明の効果】本願発明は、以上述べた構成により塗布
施工が簡単であるため、木質材、紙質材、金属材、樹脂
材その他の面に強固な塗膜を簡易に形成できるので、優
れた機能を有しながらこれまで利用が限定されざるを得
なかった木質系炭化物の利用価値を飛躍的に増大させ、
各種電気通信機器における静電防止材、電磁波遮蔽材、
導電接着剤、あるいは建築内装材としての調質材、有害
成分吸着材等として、またマイナスイオン生成材、健康
に有益な周波数の波動発振材として健康繊維、健康寝具
その他として応用範囲は極めて大きい。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 石原 光朗 茨城県稲敷郡茎崎町松の里1 林野庁森林 総合研究所内 (72)発明者 志水 一允 茨城県稲敷郡茎崎町松の里1 林野庁森林 総合研究所内 (72)発明者 秋月 克文 茨城県稲敷郡阿見町荒川本郷2206−5 株 式会社バイオカ−ボン研究所内 Fターム(参考) 4G004 NA01 4G030 AA60 AA67 BA32 PA12 4G046 CA00 CB02 CB08 HA02 HA10 HB01 HB02

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 タンニンを主成分とする天然系バインダ
    −と粉状化木質系炭とからなる液状炭化物。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記天然系バインダ
    −は、(イ)植物材を熱水または温水処理してタンニン
    含有粗液を生成する工程、(ロ)タンニン含有粗液中の
    糖類を発酵処理により分解する工程、(ハ)次いで脱臭
    工程を経て天然系バインダ−としてのタンニン含有液を
    生成する工程、 以上の工程により生成したものである
    ことを特徴とする液状炭化物。
  3. 【請求項3】 請求項2において、前記タンニン含有粗
    液の発酵処理前に加水分解によりタンニン含有粗液中の
    糖類の低糖化をなす工程を具えたことを特徴とする液状
    炭化物。
  4. 【請求項4】 請求項2または3いずれかにおいて、鉱
    物類、金属類、塩類のうちの一部または全部を含有する
    ことを特徴とする液状炭化物。
  5. 【請求項5】 前記植物材は、ユ−カリまたはアカシア
    その他の樹皮であることを特徴とする請求項2ないし4
    いずれか記載の液状炭化物。
  6. 【請求項6】木炭、活性炭等の木質系炭を粉状化し、こ
    れに天然系バインダ−を添加混合してなる液状炭化物の
    製造方法において、前記天然系バインダ−は、(イ)植
    物材を熱水または温水処理してタンニン含有粗液を生成
    する工程、(ロ)タンニン含有粗液中の糖類を発酵処理
    により分解する工程、(ハ)次いで脱臭工程を経て天然
    系バインダ−としてのタンニン含有液を生成する工程、
    以上の工程により生成したものであることを特徴とす
    る液状炭化物の製造方法。
  7. 【請求項7】 請求項6において、前記タンニン含有粗
    液の発酵処理前に加水分解によりタンニン含有粗液中の
    糖類の低糖化をなす工程を具えたことを特徴とする液状
    炭化物の製造方法。
  8. 【請求項8】 請求項6または7いずれかにおいて、タ
    ンニンを抽出する植物材はユ−カリまたはアカシアその
    他の樹皮であることを特徴とする液状炭化物の製造方
    法。
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