JP2001139097A - 飲料などの供給装置 - Google Patents

飲料などの供給装置

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JP2001139097A
JP2001139097A JP32680799A JP32680799A JP2001139097A JP 2001139097 A JP2001139097 A JP 2001139097A JP 32680799 A JP32680799 A JP 32680799A JP 32680799 A JP32680799 A JP 32680799A JP 2001139097 A JP2001139097 A JP 2001139097A
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resin
metal
water
syrup
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JP32680799A
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Fumiichiro Kameyama
文一郎 亀山
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Sanyo Electric Co Ltd
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  • Beverage Vending Machines With Cups, And Gas Or Electricity Vending Machines (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 美味しいジュース、コーヒー、ビールなどの
飲料やクリーム、スープなどの流動性のある食品を供給
できる飲料などの供給装置を提供する。 【解決手段】 一端が飲料などを収納した容器に連結さ
れて他端から飲料などを供給する飲料供給装置におい
て、飲料などが通過する飲料通路に、飲料などとの接触
面を樹脂にて積層またはコーテイングした金属部品を用
いる。また、飲料などが通過する飲料通路に用いる全て
の金属部品の飲料などとの接触面を樹脂にて積層または
コーテイングする。前記樹脂として、通過する飲料など
の表面張力より小さい表面張力を有する樹脂を用いるこ
とが好ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、飲料などの供給装
置に関するものであり、さらに詳しくは、ジュース、コ
ーヒー、ビール、水、茶などの飲料もしくはクリーム、
ソフトクリーム、ムース、スープなどの流動性のある食
品やチップアイスなどをコップなどへ適量注出して販売
するなどする飲料など(以下、飲料と称する場合があ
る)の供給装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】飲料の供給装置としては、従来、ビール
などのようにタンクなどの大型容器に密封して工場から
出荷された商品を、ノズルからそのままコップに小分け
して販売する飲料供給装置(以下、プリミックス商品と
称す)や、ジュースやコーラなどのように濃縮液で大型
容器に保管しておき、販売の都度水によって適宜希釈し
て供給する飲料供給装置(以下、ポストミックス商品と
称す)とがある。
【0003】これらの飲料供給装置の飲料が通過する飲
料通路は、耐圧特性、耐ウオーターハンマー性、耐衝撃
性などに優れたパイプ、冷却コイル、ノズル、コネク
タ、バルブ、レギュレータ、ニードル、デイストリビュ
ータなどの金属部品が多数連結されて構成されている。
【0004】プリミックス商品もポストミックス商品も
充分な衛生管理の下で工場生産されるので、大型容器に
充填されて工場から出荷供給される商品自体が微生物で
汚染されていることは殆どないが、飲料を充填したタン
クなどの大型容器の交換時や飲料供給装置のメンテナス
時などの際には人体に付着した微生物や大気中の微生物
[大きさが約1μm以上の藻類、(真)菌類、細菌類を
微生物と称す]が飲料中に混入してしまい、飲料中に混
入した微生物が前記金属部品の飲料との接触面に付着・
繁殖して飲料に異臭を発生させたり、風味や色を損なう
という問題があった。
【0005】また、ビールなどの場合は、飲料通路の途
中に備えたステンレス製冷却コイルで熱交換して冷却し
てノズルから供給されるが、冷却コイル内に微生物が入
り込んで増殖したり、内面に商品の一部、また、水に溶
解したCaやMgなどのスケールが堆積し、配管内面が
汚れ、ビールに異臭を発生させたり、風味などを損なう
という問題があった。
【0006】一般的に樹脂やゴムは金属と比べて表面自
由エネルギーが低く防汚性に優れている。そのため、冷
却コイルとしてステンレスの替わりにフッ素樹脂または
ポリエチレン樹脂などで作ったプラスチックチューブを
束ねて使用した熱交換用パイプが提案されている(特開
平2−169992号公報)。
【0007】しかし、フッ素樹脂またはポリエチレン樹
脂などのプラスチックチューブは飲料の供給装置に使用
する伝熱配管の素材として使用するには、耐圧特性、耐
ウオーターハンマー性、耐衝撃性などが不十分である
上、熱伝導性が悪い、チューブを束ねて使用するので装
置が大型化する、酸素透過度が高くガスバリア性が悪い
などの問題がある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、従来
の諸問題を解決し、風味や色が落ちず、美味しいジュー
ス、コーヒー、ビール、水、茶などの飲料もしくはクリ
ーム、ソフトクリーム、ムース、スープなどの流動性の
ある食品を供給できる飲料などの供給装置を提供するこ
とである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者は前記課題を解
決するために鋭意研究した結果、飲料通路の金属部品が
有する優れた耐圧特性、耐ウオーターハンマー性、耐衝
撃性、熱伝導性などを損うことなく、微生物やスケール
などが金属部品内面に付着しないようにして、美味しい
飲料を提供するためには、金属部品の飲料との接触面に
樹脂を積層またはコーテイングすることにより、好まし
くは、金属部品の飲料との接触面に通過する飲料の表面
張力より小さい表面張力を有する樹脂を積層またはコー
テイングすることにより、例え微生物が飲料中に微生物
が混入しても金属部品内面に付着せず、スケールなども
金属部品内面に付着せず、そして混入した微生物や析出
したスケールなどが飲料の風味などに悪影響を及ぼす以
前に飲料と共に外部に押し流されるので衛生的な美味し
い飲料を提供できることを見出し、本発明を完成させる
に至った。
【0010】上記課題を解決するための請求項1の発明
は、一端が飲料などを収納した容器に連結されて他端か
ら飲料などを供給する飲料供給装置において、飲料など
が通過する飲料通路に、飲料などとの接触面を樹脂にて
積層またはコーテイングした金属部品を用いたことを特
徴とする飲料などの供給装置である。
【0011】微生物やスケールなどが付着し易い金属部
品の飲料との接触面を樹脂にて積層またはコーテイング
することにより、金属部品の有する優れた耐圧特性、耐
ウオーターハンマー性、耐衝撃性、熱伝導性、ガスバリ
ア性などを損なわずに、微生物やスケールなどが付着せ
ず、混入した微生物や析出したスケールなどが飲料の風
味などに悪影響を及ぼす以前に飲料と共に外部に押し流
されるので衛生的で美味しい飲料を提供できる。
【0012】そして、請求項2の発明は、一端が飲料な
どを収納した容器に連結されて他端から飲料などを供給
する飲料供給装置において、飲料などが通過する飲料通
路に用いる全ての金属部品の飲料などとの接触面を樹脂
にて積層またはコーテイングしたことを特徴とする飲料
などの供給装置である。
【0013】前記のように飲料通路は、耐圧特性、耐ウ
オーターハンマー性、耐衝撃性などに優れた金属部品で
あるパイプ、冷却コイル、ノズル、コネクタ、バルブ、
レギュレータ、ニードル、デイストリビュータなどが多
数連結されて構成されている。そこで微生物やスケール
などが付着し易いこれらの全ての金属部品の飲料との接
触面を樹脂にて積層またはコーテイングすることによ
り、金属部品の有する優れた耐圧特性、耐ウオーターハ
ンマー性、耐衝撃性、熱伝導性、ガスバリア性などを損
なわずに、微生物やスケールなどが付着せず、混入した
微生物や析出したスケールなどが飲料の風味などに悪影
響を及ぼす以前に飲料と共に外部に押し流されるのでよ
り衛生的で美味しい飲料を提供できる。
【0014】請求項3の発明は、請求項1あるいは請求
項2記載の飲料などの供給装置において、前記樹脂とし
て、通過する飲料などの表面張力より小さい表面張力を
有する樹脂を用いたことを特徴とするものである。
【0015】通過する飲料の表面張力より小さい表面張
力を有する樹脂を用いたたことにより、微生物やスケー
ルなどがより付着し難くなり、混入した微生物や析出し
たスケールなどが飲料の風味などに悪影響を及ぼす以前
に飲料と共に外部に押し流されるので更に衛生的で美味
しい飲料を提供できる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下本発明を詳細に説明する。本
発明においては、金属部品の飲料との接触面に、樹脂を
積層あるいはコーテイングする。一般的に樹脂やゴム
は、金属と比べて表面自由エネルギーが低く、金属と比
べて防汚性に優れている。例えば、アルミニウム、チタ
ン、銅、真鍮、ステンレスなどの飲料通路に使用される
金属は揆水角が小さく、アルミニウムは11.5°、チ
タンは15.5°、銅は33°、真鍮は40°、ステン
レスは43°であるのに対して、樹脂やゴムは揆水角が
大きく、ポリエチレンは87°、ポリカーボネートは8
8°、PVCは83°、ポリアミド樹脂は52°、NB
Rは45°であることから樹脂やゴムは金属と比べて防
汚性に優れていることが判る。
【0017】本発明で金属部品の飲料との接触面を積層
またはコーテイングするのに使用可能な樹脂は、安全性
の高い樹脂であれば熱可塑性樹脂でも熱硬化性樹でもよ
く、具体的には、例えば、ポリオレフィン系樹脂、ポリ
アミド系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリスチレン系樹
脂、ポリ塩化ビニル系樹脂、ポリ塩化ビニリデン系樹
脂、アクリル系樹脂、ポリ酢酸ビニル系樹脂、ポリカー
ボネート系樹脂、ポリアセタール系樹脂、ABS樹脂、
フッ素系樹脂、シリコーン系樹脂、ポリビニルアルコー
ルケン化物系樹脂、エチレンービニルアルコール共重合
体系樹脂などおよびこれらの混合物やアロイなどの熱可
塑性樹脂などのほかに、エポキシ系樹脂、不飽和ポリエ
ステル系樹脂、フェノール系樹脂、ユリア・メラミン系
樹脂、ポリウレタン系樹脂、シリコーン系樹脂、紫外線
硬化系樹脂、電子線硬化系樹脂などの熱硬化性樹脂を挙
げることができる。パッキングなどに使用可能なゴムと
しては安全性の高いものであれば天然ゴムでも合成ゴム
でもよく、合成ゴムとしては、例えば、BR、SBR、
NBR、IR、IIR、EPR、フッ素ゴム、ウレタン
ゴム、シリコーンゴムなどを挙げることができる。
【0018】金属部品の飲料との接触面をこれらの樹脂
を用いて積層またはコーテイングする方法は特に限定さ
れず、例えば押出成形方法などの方法により樹脂を積層
しても、金属部品の内側に塗装法(浸漬塗装法、電着塗
装法、静電塗装法、溶射塗装法、流動浸漬塗装法、スプ
レー塗装法、ハケ塗り塗装法など)、ゾル−ゲル化処理
法などによりコーテイングしても、あるいはこれらを組
み合わせて積層・コーテイングしてもよい。押出成形方
法は、パイプ、コイルなどの金属部品の内側に樹脂層を
容易に積層できるので、経済的である上、厚さ制御が容
易であり、ピンホールが発生し難い利点などがあるので
好ましく使用できる。
【0019】次に、金属部品の飲料との接触面に積層ま
たはコーテイングする、通過する飲料の表面張力より小
さい表面張力を有する樹脂について説明する。表面を形
成する材質と液体の濡れの関係は、Zismanが表面
自由エネルギーの目安として提唱した臨界表面張力(γ
c)[接着の科学:著者:竹本喜一、三刀基郷、講談社
1997]を用いて説明される。すなわち、ある液体
がある固体を濡らすためには、その固体に対する液体の
表面張力(γ)がその液体の臨界表面張力(γc)より
小さい値であることが必要である。ちなみに、水、油、
メチルアルコールの臨界表面張力(γc)(mN/m)
(温度20℃、接触させる気体は空気である)は、水が
72.75、油が32、メチルアルコールが22.27
であり、一方、フッ素系樹脂であるポリテトラフルオロ
エチレン(PTFE樹脂)が18.4、フッ化エチレン
・パーフロロアルコキシ共重合体(PFA樹脂)が1
0、ポリフッ化ビニリデン(PVDF樹脂)が33であ
り、脂肪酸アミン単分子膜が24、ポリエチレン(PE
樹脂)が31、ポリジメチルシロキサンが24、ポリ塩
化ビニルが39、ポリ塩化ビニリデンが40、ポリアミ
ド樹脂(ナイロン11)が42〜46である。
【0020】上記の各種の液体や固体の臨界表面張力
(γc)のデータからPTFE樹脂、PFA樹脂、PV
DF樹脂、脂肪酸アミン単分子膜、PE樹脂、ポリジメ
チルシロキサン、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデ
ン、ポリアミド樹脂(ナイロン11)は程度の差はある
がいずれも水に濡れにくく揆水性を呈することが判る。
しかし、PVDF樹脂、脂肪酸アミン単分子膜、PE樹
脂、ポリジメチルシロキサン、ポリ塩化ビニル、ポリ塩
化ビニリデン、ポリアミド樹脂(ナイロン11)などは
油脂分をはじくことが難しいことが判る。それに対し
て、臨界表面張力(γc)が20以下のフッ素系樹脂で
あるPTFE樹脂、PFA樹脂は優れた水に濡れにくく
揆水性を有するとともに油脂分をはじく優れた揆油性を
呈する。
【0021】実際の飲料や食品は水、油など諸成分を種
々の割合で含むのでこれらの接触面に水に対する濡れに
くさや油脂分をはじく性質をどの程度持たせるかは実際
の飲料や食品により異なるので一概に特定できない。し
かし上記のようにこれらの接触面に実際の飲料や食品ま
たは微生物が付着するのを抑制・防止するためには、そ
の接触面の表面張力が通過する実際の飲料や食品の表面
張力より小さいことが好ましい。
【0022】本発明においては、金属部品の飲料との接
触面に、樹脂を積層あるいはコーテイングすることによ
り、従来金属部品の飲料との接触面に付着して問題にな
った微生物、飲料、CaやMgなどのスケールなどの風
味などに悪影響を及ぼす恐れのある要素が付着しにくく
なるとともに、これらの要素が飲料通路を通過して流れ
る飲料とともに押し流されてしまい滞留することがなく
なる。
【0023】図1は、本発明の飲料などの供給装置の一
実施形態を示す説明図である。以下、図1に基づいて、
本発明の飲料などの供給装置100のジュースのポスト
ミックス型自動販売機を例に挙げて説明する。1は供給
装置100で販売する商品、すなわちジュースの原料と
なるシロップが充填されたステンレス鋼板製のシロップ
タングであり、途中に冷却コイル2と供給弁3が介在す
る配管4を介してノズル5と連結されている。なお、シ
ロップタンク1には炭酸ガスボンベ6が減圧弁7を介し
て連結されていて、炭酸ガスの圧力がボンベ内のシロッ
プ上面に作用し、シロップタンク1内のシロップが配管
4に押し出される構成となっている。
【0024】8はシロップタンク1から供給される濃縮
ジュースを所定濃度に希釈するための水道水を適量貯溜
するシスターンであり、このシスターン8も途中に冷却
コイル9と供給弁10が介在する配管11を介してノズ
ル5と連結されている。冷却コイル2・9は水槽13の
内部に設置されていて、冷凍機14によって所定温度に
冷却される水槽内の水15に放熱して冷却されるように
なっている。
【0025】また、シスターン8には、水位制御装置1
6を設け、シスターン8内の水位が所定レベル以下にな
ると水管17に設けた電磁弁18を開弁し、所定レベル
以上になるとこれを閉弁するように構成して、所定の水
量を常時保有できるように構成してある。Fは、水管1
7の途中に設けた活性炭を充填した浄水フィルタであ
る。19は、例えば、紙製のコップであり、図示しない
従来周知の機構によって、所定の金額の貨幣が供給され
て商品選択ボタンが操作されたときに、収納部から排出
されて、ノズル5の注出口の下方に搬送・位置するよう
になつている。
【0026】図1に示すようにシロップタンク1と冷却
コイル2との間の金属製の配管4には樹脂製ストレート
フィッテイング30、金属製ナット31・37、金属製
アダプタ32・36、金属製フィッテイング33・3
5、樹脂パッキング38によってフレキシブルチューブ
34が接続されており(31〜38までの部品をまとめ
て部品Aと称す)、そして金属製シロップレギュレータ
39を介してステンレス製の冷却コイル2に接続されて
いる。冷却コイル2と供給弁3との間の配管4には金属
製フィッテイング40・42、金属製ナット44、金属
製アダプタ43によってフレキシブルチューブ41が接
続されている(40〜44までの部品をまとめて部品B
と称す)。
【0027】一方、シスターン8と冷却コイル9との間
の金属製の配管11には樹脂製ストレートフィッテイン
グ30、部品A、金属製のストレーナフィッテイング4
5、合成ゴム製のOリング46、ステンレス製フィルタ
47、真鍮製アダプタストレーナ48、金属製水ポンプ
49、金属製エルボフィッテイング50、金属製水入口
電磁弁51、金属製シングルボールチェックバルブ5
2、部品Aが順次接続されている。冷却コイル9と供給
弁10との間の配管11には樹脂製ストレートフィッテ
イング30、金属製テイースイーベル53、部品Aが接
続されている。
【0028】本発明の供給装置100においては、シロ
ップや水が通過する全ての金属部品(配管4・11、ナ
ット31・37・44、アダプタ32・36・43、金
属製フィッテイング33・35・40・42、シロップ
レギュレータ39、冷却コイル2・9、供給弁3・1
0、シスターン8、電磁弁18、水管17、ストレーナ
フィッテイング45、フィルタ47、アダプタストレー
ナ48、水ポンプ49、エルボフィッテイング50、水
入口電磁弁51、シングルボールチェックバルブ52、
テイースイーベル53)の内面のシロップや水との接触
面の全てに、あるいはほとんど全ての接触面に、フッ素
系ポリマーが積層あるいはコーテングされている。
【0029】フレキシブルチューブ34・41は合成樹
脂製の複合管であり、何れも内側には内径が例えば5m
mで厚さが0.2mmである、FEP樹脂を配管し、そ
の外周部を補強のために透明なエチレン−酢酸ビニル共
重合体(EVA)で被覆した構成となっている。したが
って、フレキシブルチューブ34・41は共に内部が透
視でき、且つ、可撓性が強まるり、多少の引き回しにも
耐えることができ破損し難くなっている。
【0030】例えば冷却コイル2・9は、冷却機14に
よって冷却された水15との熱交換が効率良く行えるよ
うに、熱伝導率が良いステンレス鋼管からなり、その内
面に約100μm厚さ以下の薄いFEP樹脂が積層され
ている。
【0031】冷却コイル2・9は、具体的には、FEP
樹脂を用いて中空のパイプを溶融押出成形などにより成
形し、SUS304ステンレスパイプの内面にこのFE
P樹脂パイプを挿入してFEP樹脂の融点以上に加熱し
てパイプ内面に圧着してFEP樹脂を積層して作られて
いる。
【0032】例えば自動開閉が可能な供給弁3・10、
ノズル5はステンレス鋼製であり、その内面、すなわち
シロップや水が通過する通路を形成する面も、冷却コイ
ル2・9と同様にFEP樹脂を積層してある。
【0033】上記構成になる本発明の飲料供給装置10
0においては、シロップが通過する飲料通路の全ての金
属部品のシロップとの接触面が、通過するシロップの表
面張力より小さい表面張力を有する樹脂にて形成されて
おり、またフレキシブルチューブ34・41のシロップ
との接触面についても、通過するシッロプの表面張力よ
り小さい表面張力を有する樹脂にて形成されてるので、
例えシロップタンク1を交換する際に、配管4にシロッ
プタンク1側の開口端から空気が入り、空気中の雑菌が
管内のシロップに付着することがあっても、雑菌やシロ
ップは、金属部品の内面などに付着・残留することな
く、シロップタンク1からガス圧を受けて次々に押し出
されるシロップによってノズル5側に移動され、外部に
押し流される。
【0034】次に、飲料通路中に微生物が発生しても、
飲料通路を流れる飲料によって外部に押し流されてしま
うことを示す試験を行った。ビールが通過する飲料通路
のほとんど全てが金属部品である市販のビール供給装置
(冷却コイル:長さ約15mm、内径5.0mm、ビー
ル供給時における冷却コイル中のビールの流速30〜5
0cc/sec程度)を用いた。先ず飲料通路を水にて
充分に洗浄した。その後、飲料通路の入口側に連結した
ビール樽から飲料通路内にビールを一杯に充填し(ビー
ル充填量:400cc)、ビールを供給できる状態にし
た。
【0035】このビール飲料供給装置からビール充填直
後にビールをコップ(約200cc)に供給し、ビール
中の菌数(野生酵母菌)を測定した結果、菌数は0cf
u/mlであった。その後、ビールを充填した状態で常
温で12日間放置した。そして、12日放置直後に第1
杯目のコップに供給したビール中の菌数を同様にして測
定した結果、菌数は106 cfu/mlのオーダーであ
った。そして、引き続き、第2杯目のコップにビールを
供給して採取したビール中の菌数を同様にして測定した
結果、菌数は103 cfu/mlのオーダーであった。
引き続き、同様にしてビールを第3杯目、第4杯目、第
5杯目とコップにビールを供給し、そして第5杯目に採
取したビール中の菌数を同様にして測定した結果、菌数
は103 cfu/mlのオーダーであった。以上の結果
から、飲料通路内に増殖した微生物がビールによって次
々に外部に押し流されることが判る。
【0036】また、本発明の飲料供給装置100の浄水
フィルタFは水道水中の塩素を吸着・除去してしまうの
で内部に微生物が増殖し易く、増殖した微生物が浄水フ
ィルタFを通過する水道水に混入する可能性があるが、
飲料通路に接続された全ての金属部品の水との接触面
が、通過する水の表面張力より小さい表面張力を有する
樹脂にて形成されており、またフレキシブルチューブ3
4も水との接触面が、通過する水の表面張力より小さい
表面張力を有する樹脂にて形成されてるので、混入した
微生物は管内面などに付着・残留することなく、飲料通
路を流れる水によってノズル5側に移動され、外部に押
し流される。
【0037】また、本発明の飲料供給装置100の冷却
コイル9の内面は、シスターン8から希釈用として供給
される水が冷却されるため、水に溶解していたCaやM
gなどのミネラル分が析出し易く、このため従来はミネ
ラル分が堆積し雑菌が繁殖する場合もあったが、本発明
の供給装置100では冷却コイル9の内面は通過する水
の表面張力より小さい表面張力を有するFEP樹脂が積
層されているため、析出したミネラル分は付着し難く、
雑菌が停滞したり繁殖せず、通過する水と共にノズル1
2側に移動され、外部に押し流される。
【0038】なお、シロップはシロップタンク1毎に工
場から出荷供給されても良いし、別容器で供給されるシ
ロップをシロップタンク1に設けた図示しない注入口を
開いて注入するように構成することも可能である。
【0039】ところで、本発明は上記実施形態に限定さ
れるものではないので、特許請求の範囲に記載の趣旨か
ら逸脱しない範囲で各種の変形実施が可能である。例え
ば、上記の本発明の供給装置100においては、金属製
のアダプタ32・36・43のシロップや水との接触面
にフッ素系ポリマーを積層あるいはコーテングしたもの
を用いたが、アダプタ32・36・43は樹脂製のもの
を使用することも可能である。また、アダプタ32・3
6・43以外の金属部品についても飲料通路の耐圧特
性、耐ウオーターハンマー性、耐衝撃性、熱伝導性、ガ
スバリア性などを損なわない範囲において樹脂製のもの
を使用することができる。樹脂製のものを使用すればシ
ロップや水などの飲料との接触面に樹脂を積層あるいは
コーテングしなくて済む場合が多く、また安価であるの
で汚れたら交換することもできる。
【0040】
【発明の効果】本発明の請求項1記載の飲料などの供給
装置は、微生物やスケールなどが付着し易い金属部品の
飲料との接触面を樹脂にて積層またはコーテイングした
ので、金属部品の有する優れた耐圧特性、耐ウオーター
ハンマー性、耐衝撃性、熱伝導性、ガスバリア性などを
損なわずに、金属部品に微生物やスケールなどが付着す
るのを抑え、混入した微生物や析出したスケールなどが
飲料の風味などに悪影響を及ぼす以前に飲料と共に外部
に押し流されるので衛生的で美味しい飲料を提供でき
る。
【0041】本発明の請求項2記載の飲料などの供給装
置は、パイプ、冷却コイル、ノズル、コネクタ、バル
ブ、レギュレータ、ニードル、デイストリビュータなど
の微生物やスケールなどが付着し易い全ての金属部品の
飲料との接触面を樹脂にて積層またはコーテイングした
ので、金属部品の有する優れた諸特性を損なわずに、微
生物やスケールなどの付着を抑え、混入した微生物や析
出したスケールなどが飲料の風味などに悪影響を及ぼす
以前に飲料と共に外部に押し流されるのでより衛生的で
美味しい飲料を提供できる。
【0042】本発明の請求項3記載の飲料などの供給装
置は、積層またはコーテイングする樹脂として、通過す
る飲料の表面張力より小さい表面張力を有する樹脂を用
いたので、微生物やスケールなどがより付着し難くな
り、混入した微生物や析出したスケールなどが飲料の風
味などに悪影響を及ぼす以前に飲料と共に外部に押し流
されるので更に衛生的で美味しい飲料を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態の飲料などの供給装置を
示す説明図である。
【符号の説明】
100 飲料などの供給装置 1 シロップタンク 2・9 冷却コイル 3・10 供給弁 4・11 配管 5 ノズル 8 シスターン 17 水管 18 電磁弁 31・37・44 金属製ナット 32・36・43 金属製アダプ 33・35・40・42 金属製フィッテイング 39 金属製シロップレギュレータ 45 金属製ストレーナフィッテイング 47 金属製フィルタ 48 金属製アダプタストレーナ 49 金属製水ポンプ 50 金属製エルボフィッテイング 51 金属製水入口電磁弁 52 金属製シングルボールチェックバルブ 53 金属製テイースイーベル

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一端が飲料などを収納した容器に連結さ
    れて他端から飲料などを供給する飲料供給装置におい
    て、飲料などが通過する飲料通路に、飲料などとの接触
    面を樹脂にて積層またはコーテイングした金属部品を用
    いたことを特徴とする飲料などの供給装置。
  2. 【請求項2】 一端が飲料などを収納した容器に連結さ
    れて他端から飲料などを供給する飲料供給装置におい
    て、飲料などが通過する飲料通路に用いる全ての金属部
    品の飲料などとの接触面を樹脂にて積層またはコーテイ
    ングしたことを特徴とする飲料などの供給装置。
  3. 【請求項3】 前記樹脂として、通過する飲料などの表
    面張力より小さい表面張力を有する樹脂を用いたことを
    特徴とする請求項1あるいは請求項2記載の飲料などの
    供給装置。
JP32680799A 1999-11-17 1999-11-17 飲料などの供給装置 Pending JP2001139097A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019006449A (ja) * 2017-06-23 2019-01-17 アサヒビール株式会社 飲料サーバ

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JP2019006449A (ja) * 2017-06-23 2019-01-17 アサヒビール株式会社 飲料サーバ

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