JP2001138593A - インクキャリア - Google Patents

インクキャリア

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JP2001138593A
JP2001138593A JP32525899A JP32525899A JP2001138593A JP 2001138593 A JP2001138593 A JP 2001138593A JP 32525899 A JP32525899 A JP 32525899A JP 32525899 A JP32525899 A JP 32525899A JP 2001138593 A JP2001138593 A JP 2001138593A
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carrier
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 インクキャリアのベアリングの同軸度を向上
させることにある。 【解決手段】 インクカートリッジ3が装着され、記
録紙の紙送り方向と垂直方向に延びるガイドシャフト9
に沿って往復運動するインクジェットプリンタ1のイン
クキャリア2であって、インクカートリッジ3が装着さ
れるキャリア本体4と、ガイドシャフト9が貫通するベ
アリング6と、ベアリング6が圧入される孔を有するベ
アリングハウジング5とを備える。ベアリングハウジン
グ5は、キャリア本体4とは別体に形成され、キャリア
本体4に取付け可能である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インクジェットプ
リンタに用いられるインクキャリアに関する。
【0002】
【従来の技術】インクジェットプリンタは、インクカー
トリッジが記録紙の紙送り方向と垂直方向に往復運動す
るとともにインクを吐出し、記録紙上に印刷する装置で
ある。この種の装置として、特開平10−119385
号公報及び特開平7−179000号公報等に示された
ものが提案されている。
【0003】これらの装置においては、インクカートリ
ッジはインクキャリアに装着されている。インクキャリ
アは、キャリア本体と、インクカートリッジとを有して
いる。そして、キャリア本体にはベアリングを保持する
ためのベアリング保持部が一体成型されており、このベ
アリング保持部にベアリングが圧入されている。このよ
うな構成のインクキャリアは、紙送り方向と垂直方向に
延びるガイドシャフトにベアリングを介して軸方向移動
自在に取り付けられている。そして、インクキャリアが
ガイドシャフト軸方向に走査されることによってインク
カートリッジも走査され得るようになっている。
【0004】印刷時には、インクカートリッジがガイド
シャフト軸方向に走査されるとともに、インクカートリ
ッジのインク吐出口からインクが吐出され、対向する記
録紙上の行に文字又は画像が印刷される。1行分の印刷
が終了すると、記録紙が所定量だけ紙送りされ、インク
カートリッジの走査が再開されて記録紙上に文字又は画
像が印刷される。このような処理が繰り返されることに
よって、記録紙上全体に文字又は画像が印刷される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このようなインクジェ
ットプリンタにおいては、鮮明で高品質な画像を得るた
めには、インクカートリッジのインク吐出部と記録紙と
の間隔を一定に保って印刷を行うことが重要である。即
ち、インクカートリッジを装着して往復運動するインク
キャリアがガイドシャフトに沿って安定してかつスムー
ズに往復運動することが必要である。
【0006】しかし、上述したインクキャリアの樹脂成
型の過程において、型に流し込んだ樹脂の冷却速度が部
分的に異なる等の理由によりインクキャリア本体は平坦
となりにくい。即ち、平板のガイドシャフト軸方向両端
部に対して平板中央部が湾曲するような反りを生じる。
このような反りがあると、インサート成型等によりイン
クキャリアと一体的に設けられた1対のベアリングの同
軸度が低くなる。
【0007】1対のベアリングの同軸度が低い場合、ガ
イドシャフトに取り付けられたインクキャリアの走査が
安定しなくなり、印刷の品質を低下させる。また、ベア
リングの同軸度が極端に低下すると、インクキャリアの
ガイドシャフトへの取付が困難になる。本発明の課題
は、インクキャリアのベアリングの同軸度を向上させる
ことにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に係るインクキ
ャリアは、インクカートリッジが装着され、記録紙の紙
送り方向と垂直方向に延びるガイドシャフトに沿って往
復運動するインクジェットプリンタのインクキャリアで
あって、インクカートリッジが装着されるキャリア本体
と、ガイドシャフトが貫通するベアリングと、ベアリン
グが圧入される孔を有するベアリングハウジングとを備
える。ベアリングハウジングは、キャリア本体とは別体
に形成され、キャリア本体に取付け可能である。
【0009】このようなインクキャリアでは、ベアリン
グハウジングをキャリア本体とは別体で形成しているの
で、ベアリングハウジングにベアリングを取り付け、そ
の後に、ベアリングの同軸度を調整しながらベアリング
ハウジングをキャリア本体に取り付けることができ、ベ
アリングの同軸度が向上する。また、ベアリングハウジ
ングにベアリングを装着した後にこれらをキャリア本体
に装着できるので、従来のインクキャリアにベアリング
を装着する場合に比較して、ベアリング装着用治具の小
型化が可能になる。
【0010】請求項2に係るインクキャリアでは、請求
項1のインクキャリアにおいて、ベアリングハウジング
には2つのベアリングが圧入されている。このようなイ
ンクキャリアでは、ベアリングハウジングに2つの筒状
のベアリングを圧入し、その後に、2つのベアリングの
ガイドシャフトに対する同軸度を調整しながらベアリン
グハウジングをキャリア本体に取り付ける。
【0011】請求項3に係るインクキャリアは、請求項
2のインクキャリアにおいて、ベアリングハウジングは
ガイドシャフトに沿って延びる筒状部材であり、2つの
ベアリングはベアリングハウジングの両端に圧入されて
いる。このようなインクキャリアでは、ベアリングハウ
ジングはガイドシャフトに沿って延びる筒状部材であ
り、キャリア本体とは別体で形成される。ベアリングハ
ウジングの両端に2つの筒状のベアリングを圧入し、そ
の後に、2つのベアリングの同軸度を維持しながらベア
リングハウジングをキャリア本体に取り付ける。この場
合も、請求項2と同様の効果を奏する。
【0012】請求項4に係るインクキャリアでは、請求
項1のインクキャリアにおいて、ベアリングハウジング
は複数体からなり、各ベアリングハウジングにはベアリ
ングが圧入されている。このようなインクキャリアで
は、複数のベアリングハウジングがキャリア本体とは別
体で形成される。複数のベアリングハウジングのそれぞ
れに筒状のベアリングを圧入し、その後にそれぞれのベ
アリングの同軸度を調整しながらベアリングハウジング
をキャリア本体に取り付ける。この場合、前記請求項1
と同様の効果に加えて、1個のベアリングハウジングを
小さく形成できるとともに、ベアリングの圧入がさらに
容易になる。
【0013】請求項5に係るインクキャリアでは、請求
項1から4のいずれかのインクキャリアにおいて、ベア
リングハウジングはキャリア本体に対する固定位置をキ
ャリア本体に対して接近、離反する方向に調整可能であ
る。このようなインクキャリアでは、ベアリングハウジ
ングをキャリア本体に取り付ける際に、ベアリングハウ
ジングの固定位置がキャリア本体に対して接近、離反す
る方向に調整可能である。従って、キャリア本体がガイ
ドシャフト軸方向の両端部に対し中央部に反りを有する
場合にも有効である。
【0014】請求項6に係るインクキャリアキャリアで
は、請求項5のインクキャリアにおいて、キャリア本体
のベアリングハウジング取付面にはネジ孔が形成される
とともに、ベアリングハウジングにはネジ孔に対応する
孔が形成されている。インクキャリアは、ベアリングハ
ウジングの孔を貫通してキャリア本体のネジ孔に螺合す
ることでベアリングハウジングをキャリア本体に固定す
るためのネジ部材と、キャリア本体のベアリングハウジ
ング取付面とベアリングハウジングとの間に設けられた
弾性体とをさらに備えている。
【0015】このようなインクキャリアキャリアでは、
ベアリングハウジングをキャリア本体に取り付ける際、
ベアリングの同軸度を保持しつつ、ベアリングハウジン
グの孔を貫通してキャリア本体のネジ孔にネジ部材を螺
合し、ベアリングハウジングをキャリア本体に固定す
る。このとき、ベアリングハウジングとキャリア本体と
の間に設けられた弾性体が、ベアリングハウジングをキ
ャリア本体に対して接近、離反する方向に位置決めす
る。
【0016】従って、請求項5と同様の効果を奏する
他、上記弾性体によってベアリングハウジングの取付が
容易になる。請求項7に係るインクキャリアでは、請求
項5のインクキャリアにおいて、キャリア本体のベアリ
ングハウジング取付面と直交する側面にはネジ孔が形成
され、ベアリングハウジングはキャリア本体の側方に配
置されネジ孔に対応する孔が形成された固定部を有して
いる。そして、インクキャリアは、孔を貫通してネジ孔
に螺合することでベアリングハウジングをキャリア本体
に固定するためのネジ部材をさらに備えている。
【0017】このようなインクキャリアでは、ベアリン
グハウジングをキャリア本体に取り付ける際、ベアリン
グハウジングの固定部の孔を貫通してキャリア本体のネ
ジ孔にネジ部材を螺合する。キャリア本体の側方に配置
される孔のキャリア本体に対する位置を調節すること
で、キャリア本体に対するベアリングハウジングの固定
位置がキャリア本体に接近、離反する方向に調整可能で
ある。
【0018】ここで、キャリア本体において、ガイドシ
ャフト軸方向の両端に対して中央部が反りを有する場合
でも、キャリア本体の側面は反りの程度が小さく、比較
的平坦である。このようなキャリア本体側面にベアリン
グハウジングを固定することで、ベアリングの同軸度を
高く維持できる。請求項8に係るインクキャリアでは、
請求項7のインクキャリアにおいて、ベアリングハウジ
ングの固定部に形成された孔は、ベアリングハウジング
がキャリア本体に対して接近、離反可能な方向に長く形
成された長孔である。
【0019】このようなインクキャリアでは、ベアリン
グハウジングの固定部にある孔が長孔であるため、ベア
リングハウジングの固定位置がキャリア本体に対して接
近、離反する方向に調節可能である。請求項9に係るイ
ンクキャリアでは、請求項1から8のインクキャリアに
おいて、キャリア本体がガイドシャフトに沿って長い平
板状の樹脂成型品であり、ガイドシャフトの軸方向に長
い開口を中央部に有する。
【0020】このようなインクキャリアでは、樹脂成型
の過程で、キャリア本体において、ガイドシャフト軸方
向の両端部に対し中央部に反りを生じやすい。しかし、
上述したように請求項1から8のいずれかの構成によれ
ば、ベアリングの同軸度を向上させることができる。
【0021】
【発明の実施の形態】〔第1実施形態〕 〔インクジェットプリンタ〕インクジェットプリンタ1
は、図1に示すように、インクカートリッジ3が装着さ
れたインクキャリア4と、ガイドシャフト9と、プーリ
ー10,11及びプーリーベルト12と、レール13と
を備えている。
【0022】同図に示すように、記録紙2は給紙口14
から給紙され、インクキャリア4下部に設けられたイン
ク吐出口に対向する位置に紙送りされ、インクジェット
プリンタ前面より矢印方向に排出される。ガイドシャフ
ト9は筒状金属製品であり、記録紙の紙送り方向に対し
て垂直に延びている。プーリー10,11及びプーリー
ベルト12は、後述するインクキャリア4をガイドシャ
フト9に沿って往復運動させるための機構である。そし
て、インクキャリア4はプーリーベルト12に固定され
ており、プーリー10が図示しない駆動手段で回転さ
れ、プーリーベルト12がプーリー11を介して回転さ
せられることで、インクキャリア4がガイドシャフト9
に沿って往復運動する。レール13は、ガイドシャフト
9の上方にガイドシャフト9と平行に設けられている。
【0023】インクキャリア4の前面には、インクカー
トリッジ3がインク吐出口を下方に向けて装着される。
後面の上部にはフック7が一体成型され、後面の中央部
にはプーリーベルト12への固定部(図示しない)が一
体成型され、後面の下部にはベアリングハウジング5が
装着されている。フック7はレール13に軸方向に移動
自在になっている。ベアリングハウジング5には、後述
するように、1対のベアリング6が挿入され、このベア
リング6にガイドシャフト9が貫通している。このよう
にして、ベアリングハウジング5はインクキャリア4と
ともにガイドシャフト9の軸方向に移動自在となってい
る。
【0024】このようなインクジェットプリンタ1にお
いては、インクカートリッジ3は、インクキャリア4と
共にガイドシャフト9に沿って走査され、インク吐出口
に対向する記録紙2上の行に文字又は画像が印刷され
る。1行分の印刷が終了すると、記録紙2が所定の量だ
け紙送りされ、その後に、再び停止した記録紙2に対し
て次の行の文字又は画像が印刷される。このような動作
を繰り返すことによって、記録紙全体に対して印刷が行
われる。 〔インクキャリア〕図2及び図3は、本発明の第1実施
形態を採用したインクキャリアの斜視図を示す。図2は
組立前の状態、図3は組立時の状態を表している。
【0025】これらの図に示すように、インクキャリア
4は、キャリア本体4aと、ベアリングハウジング5
と、1対のベアリング6と、ネジ部材21とを備え、キ
ャリア本体4aの前面にはインクカートリッジ3が取り
外し可能に装着されている。ここで、キャリア本体4a
において、インクカートリッジ3が取り付けられる面を
前面、その背面を後面とする。
【0026】キャリア本体4aは、ガイドシャフト9に
沿った左右方向及び上下方向に長い平板状の樹脂成型品
であり、中央部には、制御回路からインクカートリッジ
3に信号を伝送するケーブルを挿入するために、ガイド
軸方向に長い開口8が形成されている。また、キャリア
本体4aの後面上部には、前述したレール13に取り付
けられるフック7が形成されている。さらに、後面下部
の両端部付近には1対のネジ孔22a,22bが形成さ
れ、各ネジ孔22a,22bの下部には1対の板バネ2
4a,24bが設けられている。
【0027】このようなインクキャリア4では、樹脂成
型の過程において、型に流し込んだ樹脂の冷却速度が、
開口8の存在により平板中央部と両端部とでは異なる。
したがって、図2の一点鎖線で示すように、両端部付近
が中央部よりも前後方向に変位して形成される、いわゆ
る反りを生じる場合がある。ベアリングハウジング5
は、筒状の樹脂成形品であり、ベアリング6を挿入可能
なベアリング挿入部5a,5bを両端部に有している。
また、ベアリングハウジング5の両端には、キャリア本
体4a側に互いに平行に延びる1対のブロック状の支持
部27a,27bが一体で形成されている。支持部27
a,27bのそれぞれの先端には、上方に延び、貫通孔
23a,23bを有する固定部28a,28bが一体で
形成されている。また、前後方向に、キャリア本体4a
の側面に当接して左右の位置決めを行うための支持部2
9a,29bが形成されている。
【0028】このようにキャリア本体4aと別体に形成
されるベアリングハウジング5は、軸方向に同軸度を保
持して成型することが容易である。次に、インクキャリ
アの組立に関して以下に説明する。まず、ベアリングハ
ウジング5の両端部のベアリング挿入部5a,5bにそ
れぞれベアリング6を圧入する。このとき、1対のベア
リング6をベアリングハウジング5の両端部に同時に圧
入するために治具(図示せず)が用いられる。この治具
は、1対のベアリング6の同軸度を高精度に保つための
治具として機能する。
【0029】次に、治具を装着したまま、ベアリングハ
ウジング5の固定部28a,28bの1対の貫通孔23
a,23bに2個のネジ部材21を貫通させ、ネジ孔2
2a,22bに螺合させることで、ベアリングハウジン
グ5をキャリア本体4aに装着する。このとき、ベアリ
ングハウジング5の固定部28a,28bがネジ部材2
1と板バネ24a,24bとの間に挟持されることにな
り、ベアリングハウジング5をキャリア本体4aに対し
て前後方向に位置決めすることができる。
【0030】そして、2個のネジ部材21を1対のネジ
孔22a,22bにさらに螺合させることにより、ベア
リングハウジング5がキャリア本体4aに固定される。
このとき、1対のベアリング6に同軸度調整用の治具が
挿入されているため、1対のベアリング6の同軸度は保
持される。また、この装着に際し、キャリア本体4aと
ベアリングハウジング5とが平行になるように、各ネジ
部材21の締め具合を調整する。ベアリングハウジング
5の固定が最終的に完了した後に、ネジロックでネジ部
材21を固定することが望ましい。
【0031】上記の手順で組み立てられるインクキャリ
ア4は、ネジ部材21のネジ孔22a,22bへの螺合
をそれぞれ調整することで、ベアリングハウジング5の
固定部28a,28bの位置をキャリア本体4aに対し
て前後方向に調整可能である。従って、ベアリング6の
同軸度を保持したまま、ベアリングハウジング5をキャ
リア本体4aに対して平行に取り付けることが可能であ
る。また、キャリア本体4aに反りがあっても、これを
ネジ部材21の調整及び板バネ24a,24bによって
吸収でき、ベアリングハウジング5に装着された1対の
ベアリング6の同軸度を保持しやすい。この結果、図3
に示すように、反りの程度が大きい場合は、固定部28
a,28bとキャリア本体4aとの間に隙間Gが生じた
まま固定される場合がある。
【0032】〔第2実施形態〕図4及び図5は、本発明
の第2実施形態を採用したインクキャリアの斜視図を示
す。図4は組立前の状態、図5は組立時の状態を表して
いる。これらの図に示すように、インクキャリア4は、
キャリア本体4aと、ベアリングハウジング5と、ベア
リング6と、ネジ部材31とを備え、キャリア本体4a
の前面にはインクカートリッジ3が取り外し可能に装着
されている。
【0033】キャリア本体4aは、前記同様に平板状の
樹脂成型品である。さらに、前後面と直交する両側面2
5a,25bの下部にはネジ孔32a,32bが形成さ
れ、後面中央部の下方に孔35が形成されている。この
ようなインクキャリア4では、前記同様に両側面25
a,25b付近が中央部よりも前後方向に変位して形成
される、いわゆる反りを生じる場合がある。
【0034】ベアリングハウジング5は、筒状の樹脂成
形品であり、ベアリング6を挿入可能なベアリング挿入
部5a,5bを両端部に有している。また、ベアリング
ハウジング5の両端には、キャリア本体4a側に延びる
1対の固定部37a,37bが一体で形成されている。
この固定部37a,37bはネジ孔32a,32bに略
合致する貫通孔38a,38bを有する。この貫通孔3
8a,38bは、前後方向に、すなわちベアリングハウ
ジング5aがキャリア本体5aに対して接近、離反する
方向に長い長孔となっている。また、ベアリングハウジ
ング5の中央部には、キャリア本体4a側に固定部37
a,37bと平行に延びる突起部36を有している。
【0035】次に、インクキャリア4の組立に関して説
明する。まず、ベアリングハウジング5の両端部のベア
リング挿入部5a,5bにそれぞれベアリング6を圧入
する。このとき、1対のベアリング6をベアリングハウ
ジング5の両端部に同時に圧入するために、第1実施形
態と同様の治具(図示せず)が用いられる。
【0036】次に、治具を装着したまま、ベアリングハ
ウジング5の突起部36をキャリア本体4aの孔35に
挿入するとともに、固定部37a,37bをキャリア本
体4aの側面25a,25bの外側に差し込む。これに
より、ベアリングハウジング5の左右の位置決めがなさ
れる。次に、各貫通孔38a,38bにネジ部材31を
貫通させ、ネジ孔32a,32bに螺合させることで、
ベアリングハウジング5をキャリア本体4aに装着す
る。このとき、貫通孔38a,38bが前後方向に長い
長孔であるため、固定部37a,37bはキャリア本体
4aに対して前後方向に調整可能であり、これによりベ
アリングハウジング5をキャリア本体4aに対して前後
方向に位置決めする。
【0037】このとき、1対のベアリング6に同軸度調
整用の治具が挿入されているため、1対のベアリング6
の同軸度は保持される。また、この装着に際し、キャリ
ア本体4aとベアリングハウジング5とが平行になるよ
うに、貫通孔38a,38bとネジ孔32a,32bの
位置関係を調整できる。ベアリングハウジング5の固定
が最終的に完了した後に、ネジロックでネジ部材31を
固定することが望ましい。
【0038】上記の手順で組み立てられるインクキャリ
ア4は、ベアリングハウジング5の固定部37a,37
bの位置をキャリア本体4aに対して前後方向に調整可
能であり、従って、ベアリング6の同軸度を保持したま
ま、ベアリングハウジング5をキャリア本体4aに対し
て平行に取り付けることが可能である。また、キャリア
本体4aに反りがあっても、これを貫通孔38a,38
bとネジ孔32a,32bの位置関係を調整することに
よって吸収でき、ベアリングハウジング5に装着された
1対のベアリング6の同軸度を保持しやすい。
【0039】〔第3実施形態〕図6及び図7は、本発明
の第3実施形態を採用したインクキャリアの斜視図を示
す。図6は組立前の状態、図7は組立時の状態を表して
いる。これらの図に示すように、本実施形態のインクキ
ャリア4は、第1実施形態のインクキャリア4におい
て、ベアリングハウジング5を第1ハウジング50a及
び第2ハウジング50bで形成し、それぞれのハウジン
グ50a,50bにベアリング6を圧入するものであ
る。その他の説明は、第1実施形態と同様であるので説
明を省略する。
【0040】本実施形態では、ハウジング50a,50
bを別体で形成するため、それぞれのハウジング50
a,50bが小型に形成でき、ベアリング6の圧入がさ
らに容易になる。なお、この実施形態においては、前述
のようなベアリング圧入用の治具に代えて、同軸調整用
の治具60(一点鎖線で示す1本のロッド)を用いて、
この治具60に各ハウジング50a,50bを装着して
キャリア本体4aへの固定が行われる。
【0041】〔第4実施形態〕図8及び図9は、本発明
の第4実施形態を採用したインクキャリアの斜視図を示
す。図8は組立前の状態、図9は組立時の状態を表して
いる。これらの図に示すように、本実施形態のインクキ
ャリア4は、第2実施形態のインクキャリア4におい
て、ベアリングハウジング5を第1ハウジング50a及
び第2ハウジング50bで形成し、それぞれのハウジン
グ50a,50bにベアリング6を圧入するものであ
る。その他の説明は、第2実施形態と同様であるので説
明を省略する。
【0042】なお、同軸度調整用の治具については第3
実施形態と同様である。
【0043】
【発明の効果】本発明のインクキャリアは、装着される
ベアリングの同軸度を高精度に維持できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】インクジェットプリンタの斜視図。
【図2】本発明の第1実施形態を採用したインクキャリ
アの取付前斜視図。
【図3】本発明の第1実施形態を採用したインクキャリ
アの取付時斜視図。
【図4】本発明の第2実施形態を採用したインクキャリ
アの取付前斜視図。
【図5】本発明の第2実施形態を採用したインクキャリ
アの取付時斜視図。
【図6】本発明の第3実施形態を採用したインクキャリ
アの取付前斜視図。
【図7】本発明の第3実施形態を採用したインクキャリ
アの取付時斜視図。
【図8】本発明の第4実施形態を採用したインクキャリ
アの取付前斜視図。
【図9】本発明の第4実施形態を採用したインクキャリ
アの取付時斜視図。
【符号の説明】
3 インクカートリッジ 4 インクキャリア 4a キャリア本体 5 ベアリングハウジング 6 ガイドシャフト 21 ネジ部材 22a,22b ネジ孔 24a,24b 板バネ 38a,38b 貫通孔(長穴) 50a,50b ハウジング(ベアリングハウジン
グ)

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】インクカートリッジが装着され、記録紙の
    紙送り方向と垂直方向に延びるガイドシャフトに沿って
    往復運動するインクジェットプリンタのインクキャリア
    であって、 前記インクカートリッジが装着されるキャリア本体と、 前記ガイドシャフトが貫通するベアリングと、 前記ベアリングを保持するベアリングハウジングとを備
    え、 前記ベアリングハウジングは、前記キャリア本体とは別
    体に形成されており、前記キャリア本体に取付け可能で
    あることを特徴とするインクキャリア。
  2. 【請求項2】前記ベアリングハウジングには2つのベア
    リングが圧入されていることを特徴とする、請求項1に
    記載のインクキャリア。
  3. 【請求項3】前記ベアリングハウジングは前記ガイドシ
    ャフトに沿って延びる筒状部材であり、前記2つのベア
    リングは前記ベアリングハウジングの両端に圧入されて
    いることを特徴とする、請求項2に記載のインクキャリ
    ア。
  4. 【請求項4】前記ベアリングハウジングは複数体からな
    り、各ベアリングハウジングには前記ベアリングが圧入
    されていることを特徴とする、請求項1に記載のインク
    キャリア。
  5. 【請求項5】前記ベアリングハウジングは前記キャリア
    本体に対する固定位置を前記キャリア本体に対して接
    近、離反する方向に調整可能であることを特徴とする、
    請求項1から4のいずれかに記載のインクキャリア。
  6. 【請求項6】前記キャリア本体のベアリングハウジング
    取付面にはネジ孔が形成されるとともに前記ベアリング
    ハウジングには前記ネジ孔に対応する孔が形成され、 前記孔を貫通して前記ネジ孔に螺合することで前記ベア
    リングハウジングを前記キャリア本体に固定するための
    ネジ部材と、前記キャリア本体のベアリングハウジング
    取付面と前記ベアリングハウジングとの間に設けられた
    弾性体とをさらに備えたことを特徴とする、請求項5に
    記載のインクキャリア。
  7. 【請求項7】前記キャリア本体のベアリングハウジング
    取付面と直交する側面にはネジ孔が形成され、 前記ベアリングハウジングは、前記キャリア本体の側面
    に装着可能であり、かつ前記ネジ孔に対応する孔が形成
    された固定部を有し、 前記孔を貫通して前記ネジ孔に螺合することで前記ベア
    リングハウジングを前記キャリア本体に固定するための
    ネジ部材をさらに備えたことを特徴とする、請求項5に
    記載のインクキャリア。
  8. 【請求項8】前記ベアリングハウジングの固定部に形成
    された孔は、前記ベアリングハウジングが前記キャリア
    本体に対して接近、離反可能な方向に長く形成された長
    孔であることを特徴とする、請求項7に記載のインクキ
    ャリア。
  9. 【請求項9】前記キャリア本体は、前記ガイドシャフト
    に沿って長い平板状の樹脂成型品であり、前記ガイドシ
    ャフトの軸方向に長い開口を中央部に有する、請求項1
    から8のいずれかに記載のインクキャリア。
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