JP2001138432A - 透明バリア性フィルムおよびそれを使用した積層材 - Google Patents

透明バリア性フィルムおよびそれを使用した積層材

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JP2001138432A
JP2001138432A JP32490099A JP32490099A JP2001138432A JP 2001138432 A JP2001138432 A JP 2001138432A JP 32490099 A JP32490099 A JP 32490099A JP 32490099 A JP32490099 A JP 32490099A JP 2001138432 A JP2001138432 A JP 2001138432A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 蒸着用基材フィルムとして、ポリアミド系樹
脂フィルムを使用するも、優れた透明性と高いバリア性
を有し、かつ、後加工適性を有し、特に、電子レンジ適
性を備え、包装用材料等に適する透明バリア性フィルム
およびそれを使用した積層材を提供することである。 【解決手段】 ポリアミド系樹脂フィルムと、該ポリア
ミド系樹脂フィルムの少なくとも一方の面に設けたバリ
ア性層とからなり、更に、該バリア性層が、酸化アルミ
ニウムの非結晶性の薄膜からなり、更に、該酸化アルミ
ニウムの非結晶性の薄膜が、一般式AlOX (ただし、
式中、Xは、1.0〜1.5の範囲の数を表す。)で表
される酸化アルミニウムの非結晶性の薄膜であって、か
つ、その薄膜表面から内面に向かう深さ方向に向かって
上記のXの値が増加している酸化アルミニウムの非結晶
性の薄膜からなることを特徴とする透明バリア性フィル
ムおよびそれを使用した積層材に関するものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、透明バリア性フィ
ルムおよびそれを使用した積層材に関し、更に詳しく
は、透明性を有し、かつ、酸素、水蒸気等の透過を阻止
するバリア性等に優れ、種々の物品に対する包装適性を
有し、更に、電子レンジ適性を備え、かつ、後加工適性
に優れた透明バリア性フィルムおよびそれを使用した積
層材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、酸素、水蒸気等の透過を阻止する
バリア性を備えた包装用素材としては、種々のものが開
発され、提案されているが、最も一般的なものとして、
アルミニウム箔あるいはその蒸着膜が知られている。更
に、樹脂フィルム等からなるバリア性を備えた包装用素
材としは、例えば、ポリ塩化ビニリデン系樹脂、あるい
は、エチレン−ビニルアルコ−ル共重合体から構成する
バリア性層が開発され、提案されている。更に、近年、
高いバリア性を有し、かつ、安定した保香性を発揮し、
更に、透明性に富むバリア性を備えた包装用素材とし
て、例えば、プラスチック基材の片面に、酸化珪素、酸
化アルミニウム等の無機酸化物の蒸着膜を設けた構成か
らなる透明バリア性フィルムが提案されている。上記の
ようなバリア性を備えた包装用素材は、他のプラスチッ
クフィルム、紙基材、その他等の素材と任意に積層して
所望の包装用積層材を製造し、次いで、これを使用して
製袋ないし製函して種々の形態からなる包装用容器を製
造し、しかる後、これを使用して、飲食品等を初めと
し、種々の物品の充填包装に広範囲に使用されているも
のである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、例え
ば、上記のアルミニウム箔あるいはその蒸着膜等におい
ては、酸素、水蒸気等の透過を阻止するバリア性は、極
めて優れ、更に、太陽光等を遮断するという利点を有す
るものの、バリア性を備えた包装用素材としてのアルミ
ニウム箔あるいはその蒸着膜等は、焼却適性に劣り、使
用後の廃棄処分が容易でないという問題点を有するもの
である。更に、上記のアルミニウム箔あるいはその蒸着
膜を積層した包装用積層材においては、透明性に欠け、
内容物を視認することが困難であるという問題点があ
り、また、電子レンジ適性に欠けるという問題点もあ
る。次に、上記のポリ塩化ビニリデン系樹脂から構成す
にバリア性層においては、これが塩素原子を含有するこ
とから、使用後に焼却処理を行なうと塩素ガスを発生
し、環境衛生上好ましくないという問題点がある。ま
た、上記のエチレン−ビニルアルコ−ル共重合体から構
成すにバリア性層においては、酸素透過性が低く、か
つ、香味成分の吸着性が低いという長所を有するもの
の、水蒸気に接触すると、バリア性能が著しく低下する
という問題点があり、このために、エチレン−ビニルア
ルコ−ル共重合体から構成するバリア性層を水蒸気から
遮断するために、積層材の積層構造を複雑にするという
問題点があり、結果的に、その製造コストの増大を招来
するという問題点を有する。
【0004】また、上記のプラスチック基材の片面に、
酸化珪素、酸化アルミニウム等の無機酸化物の蒸着膜を
設けた構成からなる透明バリア性フィルムにおいては、
従来のアルミニウム箔等からなるバリア性素材と比較し
て、透明性に優れ、かつ、酸素、水蒸気等に対する高い
バリア性を有し、更に、内容物に対する保香性等にも優
れ、更に、廃棄時における環境上の問題もなく、包装用
材料として、その需要が大いに期待されているものであ
る。しかしながら、上記の透明バリア性フィルムを使用
した積層材においては、酸化珪素、酸化アルミニウム等
の無機酸化物の蒸着膜が可撓性に劣ることから、その積
層材を丸めたり、あるいは、折り曲げたりすると、無機
酸化物の蒸着膜に簡単にクラック等を発生し易く、例え
ば、印刷加工、ラミネ−ト加工等の後加工行程におい
て、簡単にクラックを発生し、而して、一度、蒸着膜に
クラック等が発生すると、そのバリア性を著しく低下す
るという問題点がある。また、上記の透明バリア性フィ
ルムにおいては、例えば、そのバリア性を向上させるた
めに、しばしば、無機酸化物の蒸着膜の膜厚を厚くする
ことを試みるが、この場合には、無機酸化物の蒸着膜の
膜厚を厚くすることにより、逆に、クラック等を発生し
易くなり、上記と同様な問題点を有するものである。更
に、上記の透明バリア性フィルムにおいては、これを構
成する基材フィルム等が水分等を吸湿することにより寸
法変化を起こすと、無機酸化物の蒸着膜がその寸法変化
に追従し難く、無機酸化物の蒸着膜に簡単にクラック等
を発生し、この場合も、上記と同様な問題点を有するこ
とになるものである。特に、蒸着用基材フィルムとし
て、ポリアミド系樹脂フィルムを使用する場合には、該
ポリアミド系樹脂フィルムは、一般に用いられているポ
リエステル系樹脂フィルムと比較すると、水分等の吸湿
による寸法変化が、2〜10倍程度と大きく、従って、
蒸着用基材フィルムとして、ポリアミド系樹脂フィルム
を使用することは、例えば、無機酸化物の蒸着膜の製膜
時等において、ポリアミド系樹脂フィルムの寸法変化に
無機酸化物の蒸着膜が追従することが極めて困難である
ことから、事実上不可能に近いものであるというのが実
状である。
【0005】また、上記の透明バリア性フィルムにおい
て、酸化珪素の蒸着膜の組成は、通常、SiOX (X=
1〜2である)で表される。この場合、X=2である酸
化珪素の蒸着膜であれば、完全に透明であるが、逆に、
バリア性は全くなく、また、X=1である酸化珪素の蒸
着膜であれば、バリア性は十分であるが、フィルムは茶
褐色に着色され、全く透明性がないという問題点があ
り、このために、通常、X=1〜2の範囲内にある酸化
珪素の蒸着膜を形成するが、これとても、フィルムは黄
褐色に着色され、これをバリア性素材として使用する
と、包装製品の見栄えに劣り、かつ、バリア性も劣ると
いう問題点がある。次に、上記において、酸化アルミニ
ウムの蒸着膜の場合には、酸化珪素のそれと比較して透
明であるとされているが、確かに、アルミニウムを完全
酸化させた酸化アルミニウム(Al2 3 )の蒸着膜
は、無色透明であるが、この膜は、酸化珪素のそれと比
較すると、膜が非常に固く、かつ、可撓性に劣り、その
ために、印刷加工、ラミネ−ト加工等の後加工におい
て、フィルム等を折り曲げたりすると、蒸着膜に簡単に
クラック等を発生し、バリア性を著しく低下するという
問題点がある。更に、酸化アルミニウムの蒸着膜も、上
記の酸化珪素の蒸着膜と同様に、AlOX (X=0〜
1.5)で表される酸化アルミニウムで形成されるが、
Xが小さくなると、すなわち、アルミニウムに近づく
と、バリア性は向上し、膜も柔らかくなり、可撓性に富
むという利点はあるが、膜が茶色に着色するという問題
点があり、更に、アルミニウムの割合が多くなることか
ら、透明性が劣り、包装用材料等に使用すると、内容物
を視認することが困難になり、また、電子レンジ適性も
無くなり、従来のアルミニウムによる蒸着膜と何ら変わ
らないという問題点を有するものである。また、上記に
おいて、逆に、Xが大きくなると、透明性を増すが、蒸
着膜が固くなり、可撓性、加工性等が低下し、更に、バ
リア性、特に、水蒸気バリア性が著しく低下するという
問題点がある。現在、酸化アルミニウムの蒸着膜では、
X≒1.5の酸化アルミニウムを使用してその膜を形成
し、バリア性、加工適性等は若干劣るが、その透明性を
重視することに主眼をおいて使用しているというのが実
状である。そこで本発明は、上記のような事情に鑑み、
蒸着用基材フィルムとして、ポリアミド系樹脂フィルム
を使用するも、優れた透明性と高いバリア性を有し、か
つ、後加工適性を有し、特に、電子レンジ適性を備え、
包装用材料等に適する透明バリア性フィルムおよびそれ
を使用した積層材を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記のよう
な問題点を解決すべく種々研究の結果、蒸着用基材フィ
ルムとして、ポリアミド系樹脂フィルムを使用し、而し
て、該ポリアミド系樹脂フィルムの上に、バリア性層と
して、酸化アルミニウムの蒸着膜を形成する際に、該ポ
リアミド系樹脂フィルムの表面に、酸化アルミニウムの
蒸着膜が、一般式AlOX (ただし、式中、Xは、1.
0〜1.5の範囲の数を表す。)で表される酸化アルミ
ニウムの非結晶性の薄膜からなり、更に、その酸化アル
ミニウムの非結晶性の薄膜が、その膜表面から内面に向
かう深さ方向に向かって、上記の一般式中のXの値が増
加しているアルミニウムの非結晶性の薄膜を形成して透
明バリア性フィルムを製造し、次いで、該透明バリア性
フィルムに、例えば、ヒ−トシ−ル性樹脂層、基材フィ
ルム層等を積層して包装用積層材を製造し、更に、該包
装用積層材を使用して製袋または製函して包装用容器を
製造し、しかる後、該包装用容器を使用し、これに、種
々の物品を充填包装したところ、優れた透明性と高いバ
リア性を有し、更に、ポリアミド系樹脂フィルムの寸法
変化に対し酸化アルミニウムの非結晶性の薄膜が追従
し、かつ、ポリアミド系樹脂フィルムと酸化アルミニウ
ムの非結晶性の薄膜との密接着性に優れ、例えば、後加
工時にクラック等の発生もなく、極めて高い後加工適性
を有し、更に、包装製品を電子レンジにかけても、十分
にその電子レンジ適性を有し、包装用材料等として種々
の物品に対する包装適性を有する透明バリア性フィルム
およびそれを使用した積層材を製造し得ることをを見出
して本発明を完成したものである。
【0007】すなわち、本発明は、ポリアミド系樹脂フ
ィルムと、該ポリアミド系樹脂フィルムの少なくとも一
方の面に設けたバリア性層とからなり、更に、該バリア
性層が、酸化アルミニウムの非結晶性の薄膜からなり、
更に、該酸化アルミニウムの非結晶性の薄膜が、一般式
AlOX (ただし、式中、Xは、1.0〜1.5の範囲
の数を表す。)で表される酸化アルミニウムの非結晶性
の薄膜であって、かつ、その薄膜表面から内面に向かう
深さ方向に向かって上記のXの値が増加している酸化ア
ルミニウムの非結晶性の薄膜からなることを特徴とする
透明バリア性フィルムおよびそれを使用した積層材に関
するものである。
【0008】
【発明の実施の形態】上記の本発明について以下に更に
詳しく説明する。まず、本発明にかかる透明バリア性フ
ィルム、それを使用した積層材等の構成についてその一
二を例示して図面を用いて説明すると、図1〜図5は、
本発明にかかる透明バリア性フィルムの層構成を示す概
略的断面図であり、図6〜図8は、上記の本発明にかか
る透明バリア性フィルムを使用して製造した積層材の層
構成を示す概略的断面図である。
【0009】まず、本発明にかかる透明バリア性フィル
ムAは、図1に示すように、ポリアミド系樹脂フィルム
1と、該ポリアミド系樹脂フィルム1の少なくとも一方
の面に設けたバリア性層2とからなることを基本構造と
するものである。而して、本発明において、上記の図1
に示すバリア性層2は、図2に示すように、酸化アルミ
ニウムの非結晶性の薄膜2aからなるものである。更
に、上記の図2に示す酸化アルミニウムの非結晶性の薄
膜2aは、図3に示すように、一般式AlOX (ただ
し、式中、Xは、1.0〜1.5の範囲の数を表す。)
で表される酸化アルミニウムの非結晶性の薄膜2bから
なるものである。更にまた、上記の図3に示す酸化アル
ミニウムの非結晶性の薄膜2bは、図4に示すように、
一般式AlOX (ただし、式中、Xは、1.0〜1.5
の範囲の数を表す。)で表される酸化アルミニウムの非
結晶性の薄膜であり、更に、該酸化アルミニウムの非結
晶性の薄膜が、その膜表面から内面に向かう深さ方向に
向かって上記のXの値が増加している酸化アルミニウム
の非結晶性の薄膜2cからなるものである。なお、上記
の図2〜4において、図中の符号、A、1等は、前述の
図1と同じ意味である。
【0010】次に、本発明にかかる透明バリア性フィル
ムについて別の具体例を例示すると、図5に示すよう
に、図4に示す一般式AlOX (ただし、式中、Xは、
1.0〜1.5の範囲の数を表す。)で表される酸化ア
ルミニウムの非結晶性の薄膜2cが、ポリアミド系樹脂
フィルム1の表面に接する酸化アルミニウムの非結晶性
の薄膜が、少なくとも、一般式AlOX (ただし、式
中、Xは、1.2〜1.5の範囲の数を表す。)で表さ
れる酸化アルミニウムの非結晶性の薄膜2dからなり、
更に、上記の酸化アルミニウムの非結晶性の薄膜2dの
上に、少なくとも、一般式AlOX (ただし、式中、X
は、1.0〜1.2の範囲の数を表す。)で表される酸
化アルミニウムの非結晶性の薄膜2eを設けた少なくと
も2層の薄膜2d、2eを含む構成からなる透明バリア
性フィルムA1 を例示することができる。上記の例示
は、本発明にかかる透明バリア性フィルムの一二を例示
したものであり、これに限定されるものではなく、例え
ば、図示しないが、酸化アルミニウムの非結晶性の薄膜
としては、ポリアミド系樹脂フィルムの一方の面のみな
らずその両方の面に設けたものでもよいものである。
【0011】次に、本発明において、上記の本発明にか
かる透明バリア性フィルムを使用して製造する積層材に
ついてその一二を例示して説明すると、本発明にかかる
積層材としては、例えば、上記の図1〜4に示す透明バ
リア性フィルムAを使用した例で例示すると、図6に示
すように、上記の図1〜4に示す透明バリア性フィルム
Aの酸化アルミニウムの非結晶性の薄膜2c(2、2
a、2b)の面に、少なくとも、ヒ−トシ−ル性樹脂層
3を積層した構成からなる積層材Bを例示することがで
きる。更に、本発明にかかる積層材としては、図7に示
すように、上記の図6に示す積層材Aのポリアミド系樹
脂フィルム1の面に、少なくとも、基材フィルム層4を
積層した構成からなる積層材B1 を例示することができ
る。更にまた、本発明にかかる積層材としては、図8に
示すように、上記の図7に示す積層材B1 の基材フィル
ム層4の面に、更に、少なくとも、ヒ−トシ−ル性樹脂
層3aを積層した構成からなる積層材B2 を例示するこ
とができる。而して、上記に挙げた例は、本発明にかか
る積層材を構成する二三の例示であり、これによって限
定されるものではなく、例えば、本発明においては、図
示しないが、基材フィルム層、ヒ−トシ−ル性樹脂層等
の他に、更に、その使用目的、用途等によって、他の基
材を任意に積層して、種々の形態の積層材を設計して製
造することができるものである。
【0012】次に、本発明において、上記のような積層
材を使用して製袋ないし製函してなる包装用容器の構成
についてその一例を例示して説明すると、かかる包装用
容器としては、例えば、上記の図6に示す積層材Bを使
用して製袋ないし製函した包装用容器を例示して説明す
ると、図9の概略的斜視図に示すように、上記の積層材
B、Bを2枚用意し、その最内層に位置するヒ−トシ−
ル性樹脂層3、3の面を対向させて重ね合わせ、しかる
後、その外周周辺の端部の三方をヒ−トシ−ルしてシ−
ル部5、5、5を形成すると共に上方に開口部6を設け
て、三方シ−ル型の軟包装用容器Cを製造することがで
きる。而して、本発明においては、図示しないが、上記
で製造した三方シ−ル型の軟包装用容器の開口部から、
例えば、飲食品、その他等の内容物を充填し、次いで、
上方の開口部をヒ−トシ−ルして上方のシ−ル部等を形
成し、更に、必要に応じて、例えば、ボイル処理、レト
ルト処理等を施して、種々の形態からなる包装製品を製
造することができるものである。なお、本発明において
は、上記に図示した例示の包装用容器に限定されるもの
でないことは言うまでもないことであり、その目的、用
途等により、軟包装用袋、液体紙製容器、紙缶、その他
等の種々の形態の包装用容器を製造することができるこ
とは言うまでもないことである。
【0013】次に、本発明において、上記のような本発
明にかかる透明バリア性フィルム、積層材等を構成する
材料、製造法等について説明すると、まず、本発明にお
いて、本発明にかかる透明バリア性フィルム、積層材等
を構成するポリアミド系樹脂フィルムとしては、酸化ア
ルミニウムの非結晶性の薄膜を保持し得るポリアミド系
樹脂フィルムであればいずれのものでも使用することが
でき、例えば、ナイロン46、ナイロン6、ナイロン6
6、ナイロン610、ナイロン612、ナイロン11、
ナイロン12、その他等の各種のポリアミド系樹脂のフ
ィルムないしシ−トを使用することができる。これらの
ポリアミド系樹脂のフィルムないしシ−トは、一軸ない
し二軸方向に延伸されているものでもよく、また、その
厚さとしては、10〜200μm位、好ましくは、10
〜100μm位が望ましい。また、上記のポリアミド系
樹脂のフィルムないしシ−トとしては、必要ならば、そ
の表面にアンカ−コ−ト剤等をコ−ティングして表面平
滑化処理等を施すこともできる。
【0014】次に、本発明において、本発明にかかる透
明バリア性フィルム、積層材等を構成する酸化アルミニ
ウムの非結晶性の薄膜としては、一般式AlOx (ただ
し、式中、Xは、0.5〜1.5の数を表す)で表され
る酸化アルミニウムの非結晶性の薄膜を使用することが
できる。而して、本発明においては、上記の一般式Al
x (ただし、式中、Xは、0.5〜1.5の数を表
す)で表される酸化アルミニウムの非結晶性の薄膜とし
ては、一般式AlOX (ただし、式中、Xは、0.5〜
1.5の範囲の数を表す。)で表される酸化アルミニウ
ムの非結晶性の薄膜であって、更に、該酸化アルミニウ
ムの非結晶性の薄膜が、その膜表面から内面に向かう深
さ方向に向かって上記のXの値が増加している酸化アル
ミニウムの非結晶性の薄膜からなるものを使用すること
ができる。上記において、Xの値としては、基本的に
は、X=0.5以上のものを使用することができるが、
本発明においては、X=1.0未満になると、着色が激
しく、かつ、透明性に劣ることから、X=1.0以上の
ものを使用することが望ましく、また、X=1.5のも
のは、アルミニウムと酸素とが完全に酸化した状態のも
のであることから、上限としては、X=1.5までのも
のを使用することができる。次に、本発明において、酸
化アルミニウムの非結晶性の薄膜の膜厚としては、例え
ば、10〜3000Å位、好ましくは、60〜1000
Å位の範囲内で任意に選択して形成することが望まし
い。
【0015】次に、本発明において、ポリアミド系樹脂
フィルムの上に、酸化アルミニウムの非結晶性の薄膜を
形成する方法について説明すると、かかる方法として
は、例えば、真空蒸着法、スパッタリング法、イオンプ
レ−ティング法等の物理気相成長法(Physical
Vapor Deposition法、PVD法)、
あるいは、プラズマ化学気相成長法、熱化学気相成長
法、光化学気相成長法等の化学気相成長法(Chemi
cal Vapor Deposition法、CVD
法)等を挙げることができる。なお、本発明において、
包装用材料に用いられる透明バリア性フィルムを製造す
る場合には、主に、真空蒸着法を用い、一部、プラズマ
化学気相成長法も用いられる。その具体例を挙げると、
図10は、巻き取り式真空蒸着機の一例を示す概略的構
成図である。図10に示すように、真空チャンバ−11
の中で、巻き出しロ−ル12から繰り出したポリアミド
系樹脂フィルム1は、コ−ティングドラム13を通り、
蒸着チャンバ−14の中に入り、ここで、るつぼ15で
蒸発源としての熱せられたアルミニウム、または、アル
ミニウムの酸化物を蒸発させ、更に、その際に、酸素吹
き出し口16より酸素ガスを噴出させながら、上記の冷
却したコ−ティングドラム13上のポリアミド系樹脂フ
ィルム1の上に、マスク17、17を介して、酸化アル
ミニウムの非結晶性の薄膜を成膜化し、次いで該酸化ア
ルミニウムの非結晶性の薄膜を形成したポリアミド系樹
脂フィルム1を巻き取りロ−ル18に巻き取って、本発
明にかかる透明バリア性フィルムを製造することができ
る。
【0016】而して、本発明において、ポリアミド系樹
脂フィルムの少なくとも一方の面に、上記の一般式Al
X (ただし、式中、Xは、1.0〜1.5の範囲の数
を表す。)で表される酸化アルミニウムの非結晶性の薄
膜であって、更に、該酸化アルミニウムの非結晶性の薄
膜が、その膜表面から内面に向かう深さ方向に向かって
上記のXの値が増加している酸化アルミニウムの非結晶
性の薄膜を形成する方法について具体的に説明すると、
図11は、上記の図10に示す巻き取り式真空蒸着機を
使用して具体的に酸化アルミニウムの非結晶性の薄膜を
形成するその真空蒸着機の一部を拡大した概略的構成図
である。本発明においては、図11に示すように、ま
ず、真空チャンバ−(図示せず)の中で、巻き出しロ−
ル(図示せず)から繰り出したポリアミド系樹脂フィル
ム1を、矢印Pの方向に、コ−ティングドラム13を通
り、蒸着チャンバ−14の中に送り込む。次いで、上記
で蒸着チャンバ−14内に送り込まれたポリアミド系樹
脂フィルム1の表面に、るつぼ15で蒸発源としての熱
せられたアルミニウム、または、アルミニウムの酸化物
を蒸発させ、更に、その際に、酸素吹き出し口16より
酸素ガスを噴出させつつ、その両者を反応させながら、
マスク17、17を介して、酸化アルミニウムの非結晶
性の薄膜を成膜化するものである。而して、本発明にお
いては、上記で酸化アルミニウムの非結晶性の薄膜を成
膜化する際に、上記のるつぼ15と酸素吹き出し口16
との位置関係を調整し、該るつぼ15と酸素吹き出し口
16の配置位置を中心線iからずらし、るつぼ15を中
心線iの位置に配置し、他方、酸素吹き出し口16を中
心線iからポリアミド系樹脂フィルム1の進入側にずら
して配置する。上記のような配置関係の状態で、るつぼ
15で蒸発源としての熱せられたアルミニウム、また
は、アルミニウムの酸化物を蒸発させて、放射線H1
囲まれる範囲内にアルミニウム、または、アルミニウム
の酸化物を噴出させる。他方、アルミニウム、または、
アルミニウムの酸化物を噴出させながら、更に、酸素吹
き出し口16より放射線H2 で囲まれた範囲内に酸素ガ
スを噴出させ、而して、酸素ガスを噴出させる際に、酸
素ガスの噴出濃度等を変化させ、最初は高くし、その
後、徐々に低くしながら酸素ガスを噴出させる。上記の
ように、アルミニウム、または、アルミニウムの酸化物
と酸素とを、その酸素ガスの噴出位置あるいはその濃度
を変化させながら、ポリアミド系樹脂フィルム1の表面
に、マスク17、17を介して、アルミニウム、または
アルミニウムの酸化物のガスと酸素ガスとを噴出、蒸着
させる。
【0017】ところで、上記のように、アルミニウム、
または、アルミニウムの酸化物のガスと酸素ガスとを、
ポリアミド系樹脂フィルム1の表面に噴出させ、蒸着さ
せると、ポリアミド系樹脂フィルム1の表面に蒸着膜を
成膜するときに、該アルミニウム、または、アルミニウ
ムの酸化物ガスと酸素のガスとが相互に作用して、最初
は、酸素のガス濃度が高い状態で製膜化し、次いで、徐
々に酸素のガス濃度が低い状態でマスク17、17を介
して、ポリアミド系樹脂フィルム1の表面に、酸化アル
ミニウムの非結晶性の薄膜を成膜化し、その結果、その
膜表面から内面に向かう深さ方向に向かって上記のXの
値が増加している酸化アルミニウムの非結晶性の薄膜を
形成することができるものである。
【0018】上記において、アルミニウム、または、ア
ルミニウムの酸化物は、その両者の混合物も蒸着源とし
て使用することもできる。また、上記において、アルミ
ニウム、または、アルミニウムの酸化物と酸素ガスの噴
出を放射線H1 、放射線H2 等で放射状に広がって噴出
するように模式的に図示したが、これは、勿論、放射線
1 、放射線H2 の領域のみにアルミニウム、または、
アルミニウムの酸化物のガスと酸素ガスとが存在するの
ではなく、実際的には、放射状に濃度分布をもって噴出
しているものと推定されるものである。更に、上記にお
いて、ポリアミド系樹脂フィルムは、矢印Pの方向に進
み、マスクとマスクとの間の領域で酸化アルミニウムの
非結晶性の薄膜が成膜化されるが、ここで、最初は、ア
ルミニウム、または、アルミニウムの酸化物を噴出しな
がら、酸素ガスの割合が高い領域を通り、そこで、ま
ず、AlOX のXの値が大きい薄膜を成膜化する。次
に、ポリアミド系樹脂フィルムは、更に、進んで行く
と、徐々に酸素ガスの割合を低くしながら、アルミニウ
ム、または、アルミニウムの酸化物を噴出すると、Al
X のXの値が小さい膜を成膜化する。以上のような方
法で、ポリアミド系樹脂フィルムの表面に、酸化アルミ
ニウムの非結晶性の薄膜を成膜化して、その膜表面から
内面に向かう深さ方向に向かってXの値が増加している
酸化アルミニウムの非結晶性の薄膜を形成することがで
きるものである。上記のように、るつぼと酸素吹き出し
口との位置関係をずらす方法は、その一例であり、その
他、例えば、るつぼやコ−ティングドラムを移動させる
方法、酸素吹き出し口を傾けたりする方法、あるいは、
蒸着装置を2連ないしそれ以上に連接し、酸素吹き出し
口からの酸素のガス濃度を変化させて蒸着する方法、そ
の他等の種々の方法で酸化アルミニウムの非結晶性の薄
膜を形成することができものである。
【0019】上記の蒸着機において、真空チャンバ−の
真空度としては、100 〜10-5mbar位、好ましく
は、10-1〜10-4mbar位が望ましい。また、蒸着
チャンバ−の真空度としては、酸素導入前においては、
10-2〜10-8mbar位、好ましくは、10-3〜10
-7mbar位が望ましいく、酸素導入後においては、1
-1〜10-6mbar位、好ましくは、10-2〜10-5
mbar位が望ましい次に、ポリアミド系樹脂フィルム
の搬送速度としては、10〜800m/分位、好ましく
は、50〜600m/分位が望ましい。なお、酸素導入
量等は、蒸着機の大きさ等によって異なる。而して、本
発明にかかる透明バリア性フィルムにおいては、前述の
ように、一般式AlOX (ただし、式中、Xは、1.0
〜1.5の範囲の数を表す。)で表される酸化アルミニ
ウムの非結晶性の薄膜が、ポリアミド系樹脂フィルムの
表面に接する酸化アルミニウムの非結晶性の薄膜が、少
なくとも、一般式AlOX (ただし、式中、Xは、1.
2〜1.5の範囲の数を表す。)で表される密接着性に
富む酸化アルミニウムの非結晶性の薄膜からなり、更
に、上記の酸化アルミニウムの非結晶性の薄膜の上に、
少なくとも、一般式AlOX (ただし、式中、Xは、
1.0〜1.2の範囲の数を表す。)で表される柔軟性
に富む酸化アルミニウムの非結晶性の薄膜を設けた少な
くとも2層の薄膜2d、2eを含んで透明バリア性フィ
ルムを構成するものである。
【0020】次に、本発明において、積層材の最内層、
あるいは、最外層を形成するヒ−トシ−ル性樹脂層を構
成するヒ−トシ−ル性樹脂としては、熱によって溶融し
相互に融着し得る樹脂のフィルムないしシ−トを使用す
ることができ、具体的には、例えば、低密度ポリエチレ
ン、中密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、直鎖状
(線状)低密度ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレ
ン−酢酸ビニル共重合体、アイオノマ−樹脂、エチレン
−アクリル酸共重合体、エチレン−アクリル酸エチル共
重合体、エチレン−メタクリル酸共重合体、エチレン−
メタクリル酸メチル共重合体、エチレン−プロピレン共
重合体、メチルペンテンポリマ−、ポリブテンポリマ
−、ポリエチレンまたはポリプロピレン等のポリオレフ
ィン系樹脂をアクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、
無水マレイン酸、フマ−ル酸、イタコン酸等の不飽和カ
ルボン酸で変性した酸変性ポリオレフィン樹脂、ポリ酢
酸ビニル系樹脂、ポリ(メタ)アクリル系樹脂、ポリ塩
化ビニル系樹脂、その他等の樹脂のフィルムないしシ−
トを使用することができる。而して、上記のフィルムな
いしシ−トは、その樹脂を含む組成物によるコ−ティン
グ膜の状態で使用することができる。その膜もしくはフ
ィルムないしシ−トの厚さとしては、5μmないし30
0μm位が好ましくは、更には、10μmないし100
μm位が望ましい。
【0021】次にまた、本発明において、基材フィルム
層を構成する基材フィルムとしては、例えば、包装用容
器を構成する場合、基本素材となるなることから、機械
的、物理的、化学的、その他等において優れた性質を有
し、特に、強度を有して強靱であり、かつ耐熱性を有す
る樹脂のフィルムないしシ−トを使用することができ、
具体的には、例えば、ポリエステル系樹脂、ポリアミド
系樹脂、ポリアラミド系樹脂、ポリオレフィン系樹脂、
ポリカ−ボネ−ト系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリア
セタ−ル系樹脂、フッ素系樹脂、その他等の強靱な樹脂
のフィルムないしシ−ト、その他等を使用することがで
きる。而して、上記の樹脂のフィルムないしシ−トとし
ては、未延伸フィルム、あるいは一軸方向または二軸方
向に延伸した延伸フィルム等のいずれのものでも使用す
ることができる。そのフィルムの厚さとしては、5μm
ないし100μm位、好ましくは、10μmないし50
μm位が望ましい。なお、本発明においては、上記のよ
うな基材フィルムには、例えば、文字、図形、記号、絵
柄、模様等の所望の印刷絵柄を通常の印刷法で表刷り印
刷あるいは裏刷り印刷等が施されていてもよい。
【0022】次にまた、本発明において、上記の基材フ
ィルムを構成する材料としては、例えば、紙層を構成す
る各種の紙基材を使用することができ、具体的には、本
発明において、紙基材としては、賦型性、耐屈曲性、剛
性等を持たせるものであり、例えば、強サイズ性の晒ま
たは未晒の紙基材、あるいは純白ロ−ル紙、クラフト
紙、板紙、加工紙等の紙基材、その他等を使用すること
ができる。上記において、紙層を構成する紙基材として
は、坪量約80〜600g/m2位のもの、好ましく
は、坪量約100〜450g/m2 位のものを使用する
ことが望ましい。勿論、本発明においては、紙層を構成
する紙基材と、上記に挙げた基材フィルムとしての各種
の樹脂のフィルムないしシ−ト等を併用して使用するこ
とができる。
【0023】次に、本発明において、本発明にかかる積
層材を構成する材料として、例えば、水蒸気、水等のバ
リア−性を有する低密度ポリエチレン、中密度ポリエチ
レン、高密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレ
ン、ポリプロピレン、エチレン−プロピレン共重合体等
の樹脂のフィルムないしシ−ト、あるいは、酸素、水蒸
気等に対するバリア−性を有するポリ塩化ビニリデン、
ポリビニルアルコ−ル、エチレン−酢酸ビニル共重合体
ケン化物等の樹脂のフィルムないしシ−ト、樹脂に顔料
等の着色剤を、その他、所望の添加剤を加えて混練して
フィルム化してなる遮光性を有する各種の着色樹脂のフ
ィルムないしシ−ト等を使用することができる。これら
の材料は、一種ないしそれ以上を組み合わせて使用する
ことができる。上記のフィルムないしシ−トの厚さとし
ては、任意であるが、通常、5μmないし300μm
位、更には、10μmないし100μm位が望ましい。
【0024】なお、本発明においては、通常、包装用容
器は、物理的にも化学的にも過酷な条件におかれること
から、包装用容器を構成する包装材料には、厳しい包装
適性が要求され、変形防止強度、落下衝撃強度、耐ピン
ホ−ル性、耐熱性、密封性、品質保全性、作業性、衛生
性、その他等の種々の条件が要求され、このために、本
発明においては、上記のような諸条件を充足する材料を
任意に選択して使用することができ、具体的には、例え
ば、低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、高密度
ポリエチレン、線状低密度ポリエチレン、ポリプロピレ
ン、エチレン−プロピレン共重合体、エチレン−酢酸ビ
ニル共重合体、アイオノマ−樹脂、エチレン−アクリル
酸エチル共重合体、エチレン−アクリル酸またはメタク
リル酸共重合体、メチルペンテンポリマ−、ポリブテン
系樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂、ポリ酢酸ビニル系樹
脂、ポリ塩化ビニリデン系樹脂、塩化ビニル−塩化ビニ
リデン共重合体、ポリ(メタ)アクリル系樹脂、ポリア
クリルニトリル系樹脂、ポリスチレン系樹脂、アクリロ
ニトリル−スチレン共重合体(AS系樹脂)、アクリロ
ニトリル−ブタジェン−スチレン共重合体(ABS系樹
脂)、ポリエステル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリカ
−ボネ−ト系樹脂、ポリビニルアルコ−ル系樹脂、エチ
レン−酢酸ビニル共重合体のケン化物、フッ素系樹脂、
ジエン系樹脂、ポリアセタ−ル系樹脂、ポリウレタン系
樹脂、ニトロセルロ−ス、その他等の公知の樹脂のフィ
ルムないしシ−トから任意に選択して使用することがで
きる。その他、例えば、セロハン等のフィルム、合成紙
等も使用することができる。本発明において、上記のフ
ィルムないしシ−トは、未延伸、一軸ないし二軸方向に
延伸されたもの等のいずれのものでも使用することがで
きる。また、その厚さは、任意であるが、数μmから3
00μm位の範囲から選択して使用することができる。
更に、本発明においては、フィルムないしシ−トとして
は、押し出し成膜、インフレ−ション成膜、コ−ティン
グ膜等のいずれの性状の膜でもよい。
【0025】次に、上記の本発明において、上記のよう
な材料を使用して積層材を製造する方法について説明す
ると、かかる方法としては、通常の包装材料をラミネ−
トする方法、例えば、ウエットラミネ−ション法、ドラ
イラミネ−ション法、無溶剤型ドライラミネ−ション
法、押し出しラミネ−ション法、Tダイ押し出し成形
法、共押し出しラミネ−ション法、インフレ−ション
法、共押し出しインフレ−ション法、その他等で行うこ
とができる。而して、本発明においては、上記の積層を
行う際に、必要ならば、例えば、コロナ処理、オゾン処
理等の前処理をフィルムに施すことができ、また、例え
ば、イソシアネ−ト系(ウレタン系)、ポリエチレンイ
ミン系、ポリブタジェン系、有機チタン系等のアンカ−
コ−ティング剤、あるいはポリウレタン系、ポリアクリ
ル系、ポリエステル系、エポキシ系、ポリ酢酸ビニル
系、セルロ−ス系、その他等のラミネ−ト用接着剤等の
公知の前処理、アンカ−コ−ト剤、接着剤等を使用する
ことができる。
【0026】次に、本発明において、上記のような積層
材を使用して製袋ないし製函する方法について説明する
と、例えば、包装用容器がプラスチックフィルム等から
なる軟包装袋の場合、上記のような方法で製造した積層
材を使用し、その内層のヒ−トシ−ル性フィルムの面を
対向させて、それを折り重ねるか、或いはその二枚を重
ね合わせ、更にその周辺端部をヒ−トシ−ルしてシ−ル
部を設けて袋体を構成することができる。而して、その
製袋方法としては、上記の積層材を、その内層の面を対
向させて折り曲げるか、あるいはその二枚を重ね合わ
せ、更にその外周の周辺端部を、例えば、側面シ−ル
型、二方シ−ル型、三方シ−ル型、四方シ−ル型、封筒
貼りシ−ル型、合掌貼りシ−ル型(ピロ−シ−ル型)、
ひだ付シ−ル型、平底シ−ル型、角底シ−ル型、その他
等のヒ−トシ−ル形態によりヒ−トシ−ルして、本発明
にかかる種々の形態の包装用容器を製造することができ
る。その他、例えば、自立性包装袋(スタンディングパ
ウチ)等も製造することが可能であり、更に、本発明に
おいては、上記の積層材を使用してチュ−ブ容器等も製
造することができる。上記において、ヒ−トシ−ルの方
法としては、例えば、バ−シ−ル、回転ロ−ルシ−ル、
ベルトシ−ル、インパルスシ−ル、高周波シ−ル、超音
波シ−ル等の公知の方法で行うことができる。なお、本
発明においては、上記のような包装用容器には、例え
ば、ワンピ−スタイプ、ツウ−ピ−スタイプ、その他等
の注出口、あるいは開閉用ジッパ−等を任意に取り付け
ることができる。
【0027】次にまた、包装用容器として、紙基材を含
む液体充填用紙容器の場合、例えば、積層材として、紙
基材を積層した積層材を製造し、これから所望の紙容器
を製造するブランク板を製造し、しかる後該ブランク板
を使用して胴部、底部、頭部等を製函して、例えば、ブ
リックタイプ、フラットタイプあるいはゲ−ベルトップ
タイプの液体用紙容器等を製造することができる。ま
た、その形状は、角形容器、丸形等の円筒状の紙缶等の
いずれのものでも製造することができる。
【0028】本発明において、上記のようにして製造し
た包装用容器は、種々の飲食品、接着剤、粘着剤等の化
学品、化粧品、医薬品、ケミカルカイロ等の雑貨品、そ
の他等の物品の充填包装に使用されるものである。
【0029】
〔蒸着条件〕
蒸着機の加熱方式:電子線加熱方式 原料:アルミニウム 真空チャンバ−内の真空度:2×10-3mbar 酸素導入前の蒸着チャンバ−の真空度:2×10-5mb
ar 酸素導入後の蒸着チャンバ−の真空度:3×10-4mb
ar フィルムの搬送速度:400m/分 更に、上記において、フィルムの搬送速度、酸素導入
量、酸素吹き出し口の位置等を変えることにより、膜
厚、酸化度合い、酸化度合いの分布の異なる透明バリア
性フィルムを製造した。なお、上記の透明バリア性フィ
ルムにおいて、酸化アルミニウムの蒸着膜を構成する酸
化アルミニウムのX値は、その蒸着膜の表面から、X=
1.0からX=1.5に増加するようにした。
【0030】比較例1 上記の実施例1における蒸着機を使用し、厚さ15μm
の二軸延伸ナイロン6フィルムを使用し、酸素の濃度を
かえないで、上記の実施例1と同じ方法で同様にして、
比較例として、厚さ300Åの酸化アルミニウムの蒸着
膜を有する透明バリア性フィルムを製造した。なお、上
記の透明バリア性フィルムにおいて、酸化アルミニウム
の蒸着膜を構成する酸化アルミニウムのX値は、X=
1.0で変化しないようにした。
【0031】比較例2 上記の実施例1における蒸着機を使用し、厚さ15μm
の二軸延伸ナイロン6フィルムを使用し、酸素の濃度を
かえないで、上記の実施例1と同じ方法で同様にして、
比較例として、厚さ300Åの酸化アルミニウムの蒸着
膜を有する透明バリア性フィルムを製造した。なお、上
記の透明バリア性フィルムにおいて、酸化アルミニウム
の蒸着膜を構成する酸化アルミニウムのX値は、X=
1.5で変化しないようにした。
【0032】実験例1 上記の実施例1および上記の比較例1〜2で製造した透
明バリア性フィルムについて、下記の項目に関し評価テ
ストした。 (1).酸化アルミニウムの蒸着膜中の酸化度合い(X
値) これは、光電子分光装置(ESCAという)にて測定し
た。 (2).膜厚 これは、走査型電子顕微鏡にて測定した。 (3).酸素透過度 これは、23℃、90%RHの条件で、米国、モコン社
(MOCON社)製の酸素透過度測定装置〔機種名、オ
クストラン(OXTRAN)〕にて測定した。 (4).透湿度 これは、40℃、90%RHの条件で、米国、モコン社
(MOCON社)製の透湿度測定装置〔機種名、パ−マ
トラン(PERMATRAN)〕にて測定した。 (5).色 これは、目視による色、および500nmでの透過率に
て測定した。 (6).延展性 引っ張り試験機にて透明バリア性フィルムを4%引っ張
り、その状態で30秒間保持する。その後、元に戻して
表面状態(クラック)の観察を光学顕微鏡および走査型
電子顕微鏡にて行なった。同時に、酸素透過度および透
湿度の測定も行なった。 (7).コンバ−ティング適性 これは、透明バリア性フィルムの蒸着膜層の上に、厚さ
20μmの無延伸ポリプロピレンフィルムを2液硬化型
のウレタン系ラミネ−ト用接着剤層を介してドライラミ
ネ−トして、本発明にかかる積層材を製造し、しかる
後、その積層材について酸素透過度および透湿度の測定
を行なった。 (8).電子レンジ適性 透明バリア性フィルムを電子レンジの中に入れ、その状
態を観察した。 (9).ラミネ−ト強度 これは、上記の(7)の積層材を使用し、これを15m
m巾に裁断し、引っ張り試験機〔エ−・アンド・デ−
(A&D)株式会社製、機種名、テンシロン〕を用いて
測定した。 (10).剥離界面 これは、上記の(7)の積層材を使用し、これを剥離
し、電子顕微鏡にて剥離界面を同定して測定した。上記
の評価テストについて、その結果を下記の表1に示す。
【0033】
【0034】上記の表1に示す評価テストの結果より明
らかなように、X値において、実施例1のものは、X=
1.0からX=1.5に深さ方向に向かって増加してお
り、比較例1のものは、X=1.0で、比較例2のもの
は、X=1.5で一定であった。次にまた、実施例1の
ものは、酸素透過度、透湿度、クラックの発生、後加工
適性、ラミネ−ト強度等において優れ、また、透明性等
においても優れていた。比較例1のものは、着色、透明
性、電子レンジ適性、ラミネ−ト強度等において劣り、
また、比較例2のものは、バリア性、クラックの発生、
後加工適性、ラミネ−ト強度等において劣るものであっ
た。
【0035】実施例2 上記の実施例1で製造した透明バリア性フィルムの蒸着
面上に、2液硬化型ポリエステル樹脂の5%溶液をプラ
イマ−剤として使用し、これを膜厚1μmにコ−ティン
グし、次いで、該コ−ティング膜面に、低密度ポリエチ
レンを使用し、これを厚さ60μmに押し出しコ−トし
て、下記の層構成からなる本発明にかかる積層材を製造
した。厚さ15μmの二軸延伸ナイロン6フィルム・厚
さ300Åの酸化アルミニウムの蒸着膜/厚さ1μmの
プライマ−剤層/厚さ60μmの低密度ポリエチレン層
上記で製造した積層材について、23℃、90%RHの
条件で、米国、モコン社(MOCON社)製の酸素透過
度測定装置〔機種名、オクストラン(OXTRAN)〕
を使用して酸素透過度を測定した結果、酸素透過度は、
2.0cc/m 2 ・dayであった。また、上記で製造
した積層材について、40℃、90%RHの条件で、米
国、モコン社(MOCON社)製の透湿度測定装置〔機
種名、パ−マトラン(PERMATRAN)〕を使用し
て水蒸気透過度を測定した結果、水蒸気透過度は、2.
0g/m2 ・dayであった。上記で製造した積層材を
使用し、製袋機により製袋してプラスチック袋を製造
し、更に、該プラスチック袋内にスナック菓子を充填包
装して包装製品を製造したところ、高度なバリア性を有
し、そのバリア性の劣化も認められず、極めて良好な結
果を得た。
【0036】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明
は、蒸着用基材フィルムとして、ポリアミド系樹脂フィ
ルムを使用し、而して、該ポリアミド系樹脂フィルムの
上に、バリア性層として、酸化アルミニウムの蒸着膜を
形成する際に、該ポリアミド系樹脂フィルムの表面に、
酸化アルミニウムの蒸着膜が、一般式AlOX (式中、
Xは、1.0〜1.5の範囲の数を表す。)で表される
酸化アルミニウムの非結晶性の薄膜からなり、更に、そ
の酸化アルミニウムの非結晶性の薄膜が、その膜表面か
ら内面に向かう深さ方向に向かって、上記の一般式中の
Xの値が増加しているアルミニウムの非結晶性の薄膜を
形成して透明バリア性フィルムを製造し、次いで、該透
明バリア性フィルムに、例えば、ヒ−トシ−ル性樹脂
層、基材フィルム層等を積層して包装用積層材を製造
し、更に、該包装用積層材を使用して製袋または製函し
て包装用容器を製造し、しかる後、該包装用容器を使用
し、これに、種々の物品を充填包装して、優れた透明性
と高いバリア性を有し、更に、ポリアミド系樹脂フィル
ムの寸法変化に対し酸化アルミニウムの非結晶性の薄膜
が追従し、かつ、ポリアミド系樹脂フィルムと酸化アル
ミニウムの非結晶性の薄膜との密接着性に優れ、例え
ば、後加工時にクラック等の発生もなく、極めて高い後
加工適性を有し、更に、包装製品を電子レンジにかけて
も、十分にその電子レンジ適性を有し、包装用材料等と
して種々の物品に対する包装適性を有する透明バリア性
フィルムおよびそれを使用した積層材を製造し得ること
ができるというものである。すなわち、本発明において
は、AlOX のX値が小さい組成から大きい組成までを
一層の膜中に含有するため、それぞれの特徴を持った膜
を形成することができるものである。例えば、X値の小
さい領域の膜は、高度のバリア性と優れた加工適性を有
し、X値が大きい領域の膜は、優れた透明性と電子レン
ジ適性を有するものであり、一層の膜中でその組成を傾
斜的に変化させることにより、いずれの特徴をも有する
膜を形成することができるものである。また、本発明に
おいては、X値が小さいことによる不透明性、電子レン
ジ適性の悪化等は、X値が小さい領域の膜厚を薄くする
ことによりその問題はなくなるものである。更に、本発
明においては、X値の大きいことによるバリア性の劣化
は、バリア層表面の部分のX値が小さい領域が高度のバ
リア性を有することから、そのような膜を一層の膜中に
共存させることにより、酸化アルミニウムの薄膜全体の
バリア性を劣化させることなく、優れたバリア性を有す
る膜を形成することができるものである。更にまた、本
発明において、酸化アルミニウムの薄膜は、基材に近い
部分にX値が小さい、柔らかい膜があるため、干渉材の
ような役割を果たし、クラックが発生がないという利点
があり、仮に、表面にクラックが発生しても、X値の小
さい部分は、柔らかいため、クラックの伝播せず、バリ
ア性の劣化はないものである。従って、極めて加工適性
に富む膜を形成することができるものであり、特に、印
刷、ラミネ−ト等の後加工等において、クラックが発生
せず、その結果、バリア性の劣化等も認められず、極め
て後加工適性の良好なバリアフィルムを形成することが
できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる透明バリア性フィルムの層構成
を示す概略的断面図である。
【図2】本発明にかかる透明バリア性フィルムの層構成
を示す概略的断面図である。
【図3】本発明にかかる透明バリア性フィルムの層構成
を示す概略的断面図である。
【図4】本発明にかかる透明バリア性フィルムの層構成
を示す概略的断面図である。
【図5】本発明にかかる透明バリア性フィルムの層構成
を示す概略的断面図である。
【図6】上記の本発明にかかる透明バリア性フィルムを
使用して製造した積層材の層構成を示す概略的断面図で
ある。
【図7】上記の本発明にかかる透明バリア性フィルムを
使用して製造した積層材の層構成を示す概略的断面図で
ある。
【図8】上記の本発明にかかる透明バリア性フィルムを
使用して製造した積層材の層構成を示す概略的断面図で
ある。
【図9】上記の本発明にかかる透明バリア性フィルムを
使用した積層材を使用して製袋ないし製函した包装用容
器の構成を示す概略的斜視図である。
【図10】巻き取り式真空蒸着機の一例を示す概略的構
成図である。
【図11】図11に示す巻き取り式真空蒸着機を使用し
て具体的に酸化アルミニウムの非結晶性の薄膜を形成す
るその真空蒸着機の一部を拡大した概略的構成図であ
る。
【符号の説明】
A 透明バリア性フィルム A1 透明バリアフィルム 1 ポリアミド系樹脂フィルム 2 バリア性層 2 a 酸化アルミニウムの非結晶性の薄膜 2b 一般式AlOX (ただし、式中、Xは、1.0〜
1.5の範囲の数を表す。)で表される酸化アルミニウ
ムの非結晶性の薄膜 2c 一般式AlOX (ただし、式中、Xは、1.0〜
1.5の範囲の数を表す。)で表される酸化アルミニウ
ムの非結晶性の薄膜であり、更に、該酸化アルミニウム
の非結晶性の薄膜が、その表面から内面に向かう深さ方
向に向かってXの値が増加している酸化アルミニウムの
非結晶性の薄膜 2d 一般式AlOX (ただし、式中、Xは、1.2〜
1.5の範囲の数を表す。)で表される酸化アルミニウ
ムの非結晶性の薄膜 2e 一般式AlOX (ただし、式中、Xは、1.0 〜
1.2の範囲の数を表す。)で表される酸化アルミニウ
ムの非結晶性の薄膜 3 ヒ−トシ−ル性樹脂層 3a ヒ−トシ−ル性樹脂層 4 基材フィルム層 5 シ−ル部 6 開口部 B 積層材 C 三方シ−ル型の軟包装用容器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C23C 14/08 C23C 14/08 A Fターム(参考) 3E086 BA04 BA15 BA40 BB01 BB22 CA03 4F100 AA19B AK01D AK46A AK48A AR00B AR00C BA04 BA07 BA10A BA10C EJ38A GB90 JA12B JA20B JD01B JD03 JD04 JL12C JM02B JN01 JN01B YY00B 4K029 AA11 AA25 BA44 BB10 BC00 BC08 BD00 EA01 GA03

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリアミド系樹脂フィルムと、該ポリア
    ミド系樹脂フィルムの少なくとも一方の面に設けたバリ
    ア性層とからなり、更に、該バリア性層が、酸化アルミ
    ニウムの非結晶性の薄膜からなり、更にまた、該酸化ア
    ルミニウムの非結晶性の薄膜が、一般式AlOX (ただ
    し、式中、Xは、1.0〜1.5の範囲の数を表す。)
    で表される酸化アルミニウムの非結晶性の薄膜であっ
    て、かつ、その薄膜表面から内面に向かう深さ方向に向
    かって上記のXの値が増加している酸化アルミニウムの
    非結晶性の薄膜からなることを特徴とする透明バリア性
    フィルム。
  2. 【請求項2】 ポリアミド系樹脂フィルムが、2軸延伸
    ナイロンフィルムからなることを特徴とする上記の請求
    項1に記載する透明バリア性フィルム。
  3. 【請求項3】 酸化アルミニウムの非結晶性の薄膜が、
    膜厚60Å〜1000Åであることを特徴とする上記の
    請求項1〜2に記載する透明バリア性フィルム。
  4. 【請求項4】 ポリアミド系樹脂フィルムの表面に接す
    る酸化アルミニウムの非結晶性の薄膜が、少なくとも、
    一般式AlOX (ただし、式中、Xは、1.2〜1.5
    の範囲の数を表す。)で表される酸化アルミニウムの非
    結晶性の薄膜からなることを特徴とする上記の請求項1
    〜3に記載する透明バリア性フィルム。
  5. 【請求項5】 ポリアミド系樹脂フィルムと、該ポリア
    ミド系樹脂フィルムの少なくとも一方の面に設けたバリ
    ア性層とからなり、更に、該バリア性層が、酸化アルミ
    ニウムの非結晶性の薄膜からなり、更にまた、該酸化ア
    ルミニウムの非結晶性の薄膜が、一般式AlOX (ただ
    し、式中、Xは、1.0〜1.5の範囲の数を表す。)
    で表される酸化アルミニウムの非結晶性の薄膜であっ
    て、かつ、その薄膜表面から内面に向かう深さ方向に向
    かって上記のXの値が増加している酸化アルミニウムの
    非結晶性の薄膜からなる透明バリア性フィルムのバリア
    性層の面に、少なくとも、ヒ−トシ−ル性樹脂層を積層
    してなることを特徴とする積層材。
  6. 【請求項6】 透明バリア性フィルムの非バリア性層側
    に、更に、基材フィルム層を積層してなることを特徴と
    する上記の請求項5に記載する積層材。
  7. 【請求項7】 透明バリア性フィルムの非バリア性層側
    に、更に、基材フィルム層およびヒ−トシ−ル性樹脂層
    を積層してなることを特徴とする上記の請求項5に記載
    する積層材。
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005199515A (ja) * 2004-01-14 2005-07-28 Dainippon Printing Co Ltd 透明蒸着フィルムおよびその製造法
JP2007144845A (ja) * 2005-11-29 2007-06-14 Toppan Printing Co Ltd ガスバリア性積層フィルム
JP2007261134A (ja) * 2006-03-29 2007-10-11 Toppan Printing Co Ltd 帯電防止バリアフィルム

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