JP2001138110A - サイドカッタ - Google Patents
サイドカッタInfo
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- JP2001138110A JP2001138110A JP32614099A JP32614099A JP2001138110A JP 2001138110 A JP2001138110 A JP 2001138110A JP 32614099 A JP32614099 A JP 32614099A JP 32614099 A JP32614099 A JP 32614099A JP 2001138110 A JP2001138110 A JP 2001138110A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- supporter
- chip
- tip
- rotation direction
- plate
- Prior art date
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- Withdrawn
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- Cutting Tools, Boring Holders, And Turrets (AREA)
- Milling Processes (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 切刃4Aの外径が大きなサイドカッタにおい
ても、サポーター6を確実かつ強固に工具本体1に取り
付ける。 【解決手段】 軸線O回りに回転される円板状の工具本
体1の外周部に形成された凹部3に、工具回転方向T側
にチップ取付座10が形成されたサポーター6をサポー
タークランプボルト7によって取り付け、このチップ取
付座10には、切刃4Aを備えたチップ4を工具回転方
向T側に取り付けるとともに、工具回転方向Tの後方側
には、チップ4とチップ取付座10の工具回転方向T側
を向く壁面10Bとの間にプレート5を介装し、このプ
レート5を、サポーター6を貫通して工具本体1にねじ
込まれるプレートクランプボルト14によって取り付け
る。
ても、サポーター6を確実かつ強固に工具本体1に取り
付ける。 【解決手段】 軸線O回りに回転される円板状の工具本
体1の外周部に形成された凹部3に、工具回転方向T側
にチップ取付座10が形成されたサポーター6をサポー
タークランプボルト7によって取り付け、このチップ取
付座10には、切刃4Aを備えたチップ4を工具回転方
向T側に取り付けるとともに、工具回転方向Tの後方側
には、チップ4とチップ取付座10の工具回転方向T側
を向く壁面10Bとの間にプレート5を介装し、このプ
レート5を、サポーター6を貫通して工具本体1にねじ
込まれるプレートクランプボルト14によって取り付け
る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、円板状の工具本体
の外周部にサポーターを介してチップが取り付けられた
スローアウェイ式のサイドカッタに関するものである。
の外周部にサポーターを介してチップが取り付けられた
スローアウェイ式のサイドカッタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種のサイドカッタにおいては、軸線
回りに回転される円板状の工具本体の外周部に複数のチ
ップポケットが周方向に等間隔に形成されるとともに、
これらのチップポケットに対して上記工具本体の回転方
向(以下、工具回転方向と称する。)の後方側には周方
向に延びるように凹部が形成され、これらの凹部に、サ
ポーターを介して切刃を備えたチップが着脱可能に取り
付けられたものが知られている。ここで、上記サポータ
ーの外周側かつ工具回転方向側には、上記チップポケッ
トに臨むようにチップ取付座が形成されており、上記チ
ップは、このチップ取付座の工具回転方向側に切刃を臨
ませて、サポーターにねじ込まれるチップクランプボル
ト等により取り付けられている。
回りに回転される円板状の工具本体の外周部に複数のチ
ップポケットが周方向に等間隔に形成されるとともに、
これらのチップポケットに対して上記工具本体の回転方
向(以下、工具回転方向と称する。)の後方側には周方
向に延びるように凹部が形成され、これらの凹部に、サ
ポーターを介して切刃を備えたチップが着脱可能に取り
付けられたものが知られている。ここで、上記サポータ
ーの外周側かつ工具回転方向側には、上記チップポケッ
トに臨むようにチップ取付座が形成されており、上記チ
ップは、このチップ取付座の工具回転方向側に切刃を臨
ませて、サポーターにねじ込まれるチップクランプボル
ト等により取り付けられている。
【0003】また、このチップと上記チップ取付座の工
具回転方向側を向く壁面との間には、チップに作用する
切削荷重を受け止めるためのプレートが介装されてお
り、このプレートは、やはり上記サポーターにねじ込ま
れるプレートクランプボルトによって該サポーターに取
り付けられている。そして、このようにチップおよびプ
レートが取り付けられたサポーターはさらに、上記チッ
プ取付座の工具回転方向後方側において該サポーターに
挿通されて上記凹部の工具回転方向後方側において上記
工具本体にねじ込まれるサポータークランプボルトによ
り、該工具本体の上記凹部に着脱可能に取り付けられて
いる。
具回転方向側を向く壁面との間には、チップに作用する
切削荷重を受け止めるためのプレートが介装されてお
り、このプレートは、やはり上記サポーターにねじ込ま
れるプレートクランプボルトによって該サポーターに取
り付けられている。そして、このようにチップおよびプ
レートが取り付けられたサポーターはさらに、上記チッ
プ取付座の工具回転方向後方側において該サポーターに
挿通されて上記凹部の工具回転方向後方側において上記
工具本体にねじ込まれるサポータークランプボルトによ
り、該工具本体の上記凹部に着脱可能に取り付けられて
いる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
サイドカッタは、加工する対象物に応じてその大きさは
様々であり、大きいものでは、例えば上記切刃の外径
(回転径)が数mにも及ぶものがある。そして、このよ
うな大きなサイドカッタでは、チップや該チップを保持
する上記サポーターの大きさも大きくなり、これに伴い
チップの切刃からサポータークランプボルトまでの距離
も長くならざるを得ないが、そのようなサイドカッタに
おいても、従来は、上記サポーターの取り付けが該サポ
ーターのチップ取付座後方に挿通されて工具本体にねじ
込まれる上記サポータークランプボルトによるものだけ
であったため、切削時にチップに工具本体の外周側に向
けて切削荷重が作用した場合には、凹部の底面とこの底
面に密着したサポーターの下面との間に隙間が開くよう
にしてサポーターにがたつきが生じ、切削精度が損なわ
れたり、場合によってはサポータークランプボルトが折
損してサポーターごとチップが脱落してしまうおそれす
らあった。
サイドカッタは、加工する対象物に応じてその大きさは
様々であり、大きいものでは、例えば上記切刃の外径
(回転径)が数mにも及ぶものがある。そして、このよ
うな大きなサイドカッタでは、チップや該チップを保持
する上記サポーターの大きさも大きくなり、これに伴い
チップの切刃からサポータークランプボルトまでの距離
も長くならざるを得ないが、そのようなサイドカッタに
おいても、従来は、上記サポーターの取り付けが該サポ
ーターのチップ取付座後方に挿通されて工具本体にねじ
込まれる上記サポータークランプボルトによるものだけ
であったため、切削時にチップに工具本体の外周側に向
けて切削荷重が作用した場合には、凹部の底面とこの底
面に密着したサポーターの下面との間に隙間が開くよう
にしてサポーターにがたつきが生じ、切削精度が損なわ
れたり、場合によってはサポータークランプボルトが折
損してサポーターごとチップが脱落してしまうおそれす
らあった。
【0005】本発明は、このような事情を鑑みてなされ
たもので、特に上述のような切刃の外径が大きなサイド
カッタにおいても、サポーターを確実かつ強固に工具本
体に取り付けることが可能なサイドカッタを提供するこ
とを目的としている。
たもので、特に上述のような切刃の外径が大きなサイド
カッタにおいても、サポーターを確実かつ強固に工具本
体に取り付けることが可能なサイドカッタを提供するこ
とを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決して、こ
のような目的を達成するために、本発明は、軸線回りに
回転される円板状の工具本体の外周部に形成された凹部
に、上記工具本体の回転方向側にチップ取付座が形成さ
れたサポーターをサポータークランプボルトによって取
り付け、上記チップ取付座には、切刃を備えたチップを
上記回転方向側に取り付けるとともに、上記回転方向の
後方側には、上記チップと上記チップ取付座の回転方向
側を向く壁面との間にプレートを介装し、このプレート
を、上記サポーターを貫通して上記工具本体にねじ込ま
れるプレートクランプボルトによって取り付けたことを
特徴とする。
のような目的を達成するために、本発明は、軸線回りに
回転される円板状の工具本体の外周部に形成された凹部
に、上記工具本体の回転方向側にチップ取付座が形成さ
れたサポーターをサポータークランプボルトによって取
り付け、上記チップ取付座には、切刃を備えたチップを
上記回転方向側に取り付けるとともに、上記回転方向の
後方側には、上記チップと上記チップ取付座の回転方向
側を向く壁面との間にプレートを介装し、このプレート
を、上記サポーターを貫通して上記工具本体にねじ込ま
れるプレートクランプボルトによって取り付けたことを
特徴とする。
【0007】従って、このように構成されたサイドカッ
タによれば、上記プレートクランプボルトが工具本体に
まで達して該工具本体にねじ込まれることにより、切刃
からサポーターがネジ止めされる部分までの距離を短く
して、工具本体外周側に向けての切削荷重に対するサポ
ーターの取付剛性を十分に確保することができ、かかる
荷重に対してもサポーターのがたつきを抑えることがで
きる。しかも、上記構成のサイドカッタでは、プレート
を取り付けるためのクランプボルトを延長してサポータ
ーの取り付けに利用しているため、改めて他のクランプ
ボルトをサポーターの工具回転方向側に取り付けたりす
るのに比べ、部品数の増加を招いたりすることがなく、
また工具本体の上記軸線方向の厚さが制限されざるを得
ないサイドカッタにおいても、確実にサポーターの取付
剛性の確保を図ることが可能となるという利点も得られ
る。
タによれば、上記プレートクランプボルトが工具本体に
まで達して該工具本体にねじ込まれることにより、切刃
からサポーターがネジ止めされる部分までの距離を短く
して、工具本体外周側に向けての切削荷重に対するサポ
ーターの取付剛性を十分に確保することができ、かかる
荷重に対してもサポーターのがたつきを抑えることがで
きる。しかも、上記構成のサイドカッタでは、プレート
を取り付けるためのクランプボルトを延長してサポータ
ーの取り付けに利用しているため、改めて他のクランプ
ボルトをサポーターの工具回転方向側に取り付けたりす
るのに比べ、部品数の増加を招いたりすることがなく、
また工具本体の上記軸線方向の厚さが制限されざるを得
ないサイドカッタにおいても、確実にサポーターの取付
剛性の確保を図ることが可能となるという利点も得られ
る。
【0008】なお、上記チップにおいては、切削抵抗の
低減を図るために、その切刃から工具本体の内周側に連
なって工具回転方向を向く、すくい面とされる側面を凹
面状に形成したりすることがあり、なおかつ、この工具
回転方向を向く側面と工具回転方向後方側を向いて上記
プレートの当接する側面とを反転させて取り付け可能と
し、これら両側面をすくい面として選択的に使用できる
ようにしたりすることがある。そこで、このような場合
においても、チップの取付剛性を十分に確保してそのが
たつき等による切削精度の劣化を防ぐには、上記チップ
の上記回転方向後方側を向く側面に当接する上記プレー
トの側面を、該チップの上記側面に密着可能な形状とす
るのが望ましい。
低減を図るために、その切刃から工具本体の内周側に連
なって工具回転方向を向く、すくい面とされる側面を凹
面状に形成したりすることがあり、なおかつ、この工具
回転方向を向く側面と工具回転方向後方側を向いて上記
プレートの当接する側面とを反転させて取り付け可能と
し、これら両側面をすくい面として選択的に使用できる
ようにしたりすることがある。そこで、このような場合
においても、チップの取付剛性を十分に確保してそのが
たつき等による切削精度の劣化を防ぐには、上記チップ
の上記回転方向後方側を向く側面に当接する上記プレー
トの側面を、該チップの上記側面に密着可能な形状とす
るのが望ましい。
【0009】
【発明の実施の形態】図1ないし図4は、本発明の第1
の実施形態を示すものである。本実施形態において、工
具本体1は、軸線Oを中心とした外形略円板状をなし、
この軸線O回りに図中に符号Tで示す工具回転方向に回
転させられて切削加工に供される。この工具本体1の外
周部には、軸線O方向視に略半円状をなして内周側に凹
み、かつ該工具本体1を軸線O方向に貫通するチップポ
ケット2が、周方向に等間隔に複数形成されるととも
に、各チップポケット2の工具回転方向Tの後方側に
は、上記チップポケット2と工具本体1の外周面1Aと
両側面1B,1Bのうち一方の側面1Bとに開口する凹
部3が形成されており、この凹部3に、切刃4Aを備え
たチップ4とプレート5とが取り付けられたサポーター
6が、サポータークランプボルト7によって取り付けら
れている。
の実施形態を示すものである。本実施形態において、工
具本体1は、軸線Oを中心とした外形略円板状をなし、
この軸線O回りに図中に符号Tで示す工具回転方向に回
転させられて切削加工に供される。この工具本体1の外
周部には、軸線O方向視に略半円状をなして内周側に凹
み、かつ該工具本体1を軸線O方向に貫通するチップポ
ケット2が、周方向に等間隔に複数形成されるととも
に、各チップポケット2の工具回転方向Tの後方側に
は、上記チップポケット2と工具本体1の外周面1Aと
両側面1B,1Bのうち一方の側面1Bとに開口する凹
部3が形成されており、この凹部3に、切刃4Aを備え
たチップ4とプレート5とが取り付けられたサポーター
6が、サポータークランプボルト7によって取り付けら
れている。
【0010】なお、本実施形態のサイドカッタは、周方
向に隣合う凹部3,3に配設されるチップ4の切刃4A
が互い違いの側面1B,1B側に偏って配置されて、図
3に示されるように軸線O回りの回転軌跡においてこれ
らの切刃4A…が該軸線O方向に連なるようにされた、
いわゆる千鳥刃配列の構成を採っており、各凹部3、チ
ップ4、プレート5、およびサポーター6等は、周方向
に隣接するもの同士で、軸線Oに垂直で工具本体1を2
等分する仮想平面Pについて対称な形状および配置とさ
れている。
向に隣合う凹部3,3に配設されるチップ4の切刃4A
が互い違いの側面1B,1B側に偏って配置されて、図
3に示されるように軸線O回りの回転軌跡においてこれ
らの切刃4A…が該軸線O方向に連なるようにされた、
いわゆる千鳥刃配列の構成を採っており、各凹部3、チ
ップ4、プレート5、およびサポーター6等は、周方向
に隣接するもの同士で、軸線Oに垂直で工具本体1を2
等分する仮想平面Pについて対称な形状および配置とさ
れている。
【0011】上記凹部3は、工具本体1の上記外周面1
Aから内周側に一段凹んで上記チップポケット2および
上記一方の側面1Bに連なる平坦な底面3Aと、工具回
転方向T側を向いて底面3Aに垂直に上記外周面1Aお
よび一方の側面1Bに連なる壁面3Bと、上記一方の側
面1B側を向いて底面3Aと壁面3Bとに垂直に上記チ
ップポケット2および外周面1Aに連なる壁面3Cとに
より画成されている。このうち、上記底面3Aは工具本
体1の周方向に延びる長方形状に形成されていて、この
底面3Aの工具回転方向T後方側には上記サポーターク
ランプボルト7がねじ込まれる取付ネジ孔8が、またこ
の取付ネジ孔8に対して工具回転方向T側の底面3Aの
周方向略中央部には該取付ネジ孔8よりも径の小さい取
付ネジ孔9が、それぞれ底面3Aに垂直に形成されてい
る。
Aから内周側に一段凹んで上記チップポケット2および
上記一方の側面1Bに連なる平坦な底面3Aと、工具回
転方向T側を向いて底面3Aに垂直に上記外周面1Aお
よび一方の側面1Bに連なる壁面3Bと、上記一方の側
面1B側を向いて底面3Aと壁面3Bとに垂直に上記チ
ップポケット2および外周面1Aに連なる壁面3Cとに
より画成されている。このうち、上記底面3Aは工具本
体1の周方向に延びる長方形状に形成されていて、この
底面3Aの工具回転方向T後方側には上記サポーターク
ランプボルト7がねじ込まれる取付ネジ孔8が、またこ
の取付ネジ孔8に対して工具回転方向T側の底面3Aの
周方向略中央部には該取付ネジ孔8よりも径の小さい取
付ネジ孔9が、それぞれ底面3Aに垂直に形成されてい
る。
【0012】また、上記サポーター6は、上記凹部3に
嵌合可能な略直方体状のブロック型をなし、すなわち上
記底面3Aに密着可能な平坦な下面6Aと上記壁面3
B,3Cに密着可能な側面6B,6Cとを備えており、
これらの面6A〜6Cと面3A〜3Cとを互いに密着さ
せてサポーター6を凹部3に装着した状態で、上記下面
6Aと反対側の上面6Dは工具本体1の外周面1Aから
工具回転方向T側に向かうに従い外周側に向かう傾斜面
とされ、側面6Bと反対側の工具回転方向T側を向く側
面6Eはチップポケット2の内周面に連なるように、ま
た側面6Cと反対側の側面6Fは工具本体1の上記一方
の側面1Bに面一となるようにされている。そして、こ
れら上面6Dと側面6E,6Fとが交差するサポーター
6のコーナ部にはチップ取付座10が形成され、このチ
ップ取付座10に上記チップ4およびプレート5が取り
付けられている。
嵌合可能な略直方体状のブロック型をなし、すなわち上
記底面3Aに密着可能な平坦な下面6Aと上記壁面3
B,3Cに密着可能な側面6B,6Cとを備えており、
これらの面6A〜6Cと面3A〜3Cとを互いに密着さ
せてサポーター6を凹部3に装着した状態で、上記下面
6Aと反対側の上面6Dは工具本体1の外周面1Aから
工具回転方向T側に向かうに従い外周側に向かう傾斜面
とされ、側面6Bと反対側の工具回転方向T側を向く側
面6Eはチップポケット2の内周面に連なるように、ま
た側面6Cと反対側の側面6Fは工具本体1の上記一方
の側面1Bに面一となるようにされている。そして、こ
れら上面6Dと側面6E,6Fとが交差するサポーター
6のコーナ部にはチップ取付座10が形成され、このチ
ップ取付座10に上記チップ4およびプレート5が取り
付けられている。
【0013】このチップ取付座10は、サポーター6の
上記上面6Dから一段凹んで下面6Aに平行とされた平
坦な底面10Aと、この底面10Aに垂直とされて工具
回転方向T側を向く壁面10Bと、この壁面10Bに垂
直とされて側面6F側を向く壁面10Cとによって画成
されており、図2に示すように上記上面6Dに対向する
方向からみて壁面10Bは側面6F側から側面6C側に
向かうに従い工具回転方向T側に向けて、また壁面10
Cは工具回転方向T側に向かうに従い側面6F側に向け
て、僅かに傾斜させられている。また、このチップ取付
座10の底面10Aには、工具回転方向T側にチップ取
付ネジ孔11が該底面10Aに垂直に形成されている。
上記上面6Dから一段凹んで下面6Aに平行とされた平
坦な底面10Aと、この底面10Aに垂直とされて工具
回転方向T側を向く壁面10Bと、この壁面10Bに垂
直とされて側面6F側を向く壁面10Cとによって画成
されており、図2に示すように上記上面6Dに対向する
方向からみて壁面10Bは側面6F側から側面6C側に
向かうに従い工具回転方向T側に向けて、また壁面10
Cは工具回転方向T側に向かうに従い側面6F側に向け
て、僅かに傾斜させられている。また、このチップ取付
座10の底面10Aには、工具回転方向T側にチップ取
付ネジ孔11が該底面10Aに垂直に形成されている。
【0014】そして、このチップ取付ネジ孔11よりも
工具回転方向Tの後方側のチップ取付座10の底面10
Aからはサポーター6を貫通する貫通孔12が該底面1
0Aに垂直に形成され、またチップ取付座10よりも工
具回転方向Tの後方側にはこの貫通孔12よりも内径の
大きな貫通孔13が該貫通孔12に平行に形成されてお
り、これらの貫通孔12,13は、上述のようにサポー
ター6を凹部3に装着した状態で、上記取付ネジ孔8,
9にそれぞれ同軸となるように配置されている。なお、
サポーター6の上面6D側の貫通孔13の開口部には、
サポータークランプボルト7の頭部7Aを収容する座ぐ
り部13Aが形成されている。
工具回転方向Tの後方側のチップ取付座10の底面10
Aからはサポーター6を貫通する貫通孔12が該底面1
0Aに垂直に形成され、またチップ取付座10よりも工
具回転方向Tの後方側にはこの貫通孔12よりも内径の
大きな貫通孔13が該貫通孔12に平行に形成されてお
り、これらの貫通孔12,13は、上述のようにサポー
ター6を凹部3に装着した状態で、上記取付ネジ孔8,
9にそれぞれ同軸となるように配置されている。なお、
サポーター6の上面6D側の貫通孔13の開口部には、
サポータークランプボルト7の頭部7Aを収容する座ぐ
り部13Aが形成されている。
【0015】このようなチップ取付座10に取り付けら
れるチップ4は、本実施形態では超硬合金等の硬質材料
により略長方形平板状に成形されたものであって、その
長方形状をなす上下面4B,4Bの各一対の長辺部分に
上記切刃4Aがそれぞれ形成されるとともに、これら上
下面4B,4Bの相対する切刃4A,4A間に配置され
る側面4C,4Cは該上下面4B,4Bに垂直な平行四
辺形状に形成され、これにより、上下面4B,4Bの短
辺間に配置される互いに平行な側面4D,4Dは、当該
チップ4をチップ取付座10に取り付けた状態で、図3
に示すように工具本体1の上記一方の側面1B側を向く
側面4Dが外周側に向かうに従いサポーター6の側面6
Fから漸次外側に突出するように僅かに傾斜させられて
いる。なお、この側面4Dの傾斜に伴い、チップ取付座
10の上記壁面10Cも、その少なくともチップ4の側
面4Dに対向する部分が工具本体1の外周側(サポータ
ー6の上面6D側)に向かうに従い側面6F側に向かう
ように傾斜させられている。また、このチップ4の上記
上下面4B,4Bの中央には、これら上下面4B,4B
側の開口部にそれぞれ漸次拡径するテーパ部が形成され
た取付孔4Eが、該チップ4を貫通するように上下面4
B,4Bに垂直に形成されている。
れるチップ4は、本実施形態では超硬合金等の硬質材料
により略長方形平板状に成形されたものであって、その
長方形状をなす上下面4B,4Bの各一対の長辺部分に
上記切刃4Aがそれぞれ形成されるとともに、これら上
下面4B,4Bの相対する切刃4A,4A間に配置され
る側面4C,4Cは該上下面4B,4Bに垂直な平行四
辺形状に形成され、これにより、上下面4B,4Bの短
辺間に配置される互いに平行な側面4D,4Dは、当該
チップ4をチップ取付座10に取り付けた状態で、図3
に示すように工具本体1の上記一方の側面1B側を向く
側面4Dが外周側に向かうに従いサポーター6の側面6
Fから漸次外側に突出するように僅かに傾斜させられて
いる。なお、この側面4Dの傾斜に伴い、チップ取付座
10の上記壁面10Cも、その少なくともチップ4の側
面4Dに対向する部分が工具本体1の外周側(サポータ
ー6の上面6D側)に向かうに従い側面6F側に向かう
ように傾斜させられている。また、このチップ4の上記
上下面4B,4Bの中央には、これら上下面4B,4B
側の開口部にそれぞれ漸次拡径するテーパ部が形成され
た取付孔4Eが、該チップ4を貫通するように上下面4
B,4Bに垂直に形成されている。
【0016】一方、このチップ4とチップ取付座10の
壁面10Bとの間に介装される上記プレート5は、本実
施形態ではチップ4よりも軟質な鋼材等の材料により形
成されて長方形板状をなしている。そして、このプレー
ト5の長方形状をなす上面5Aの中央には、やはり該上
面5A側の開口部に漸次拡径するテーパ部を備えた取付
孔5Bが当該プレート5を貫通するように該上面5Aに
垂直に形成されており、この取付孔5Bは、プレート5
の上面5Aの一対の長短辺に連なる該上面5Aに垂直な
側面5C,5Dをチップ取付座10の壁面10B,10
Cに当接させて該プレート5を装着した状態で、チップ
取付座10の底面10Aの上記貫通孔12に対し、工具
回転方向T側かつ上記一方の側面1B側に極僅かに偏心
した位置に形成されている。また、チップ4の上記取付
孔4Eも、その側面4C,4Dをプレート5の工具回転
方向T側を向く側面5Eとチップ取付座10の上記壁面
10Cとに当接させて該チップ4をチップ取付座10に
装着した状態で、上記取付ネジ孔11に対し、工具回転
方向T側かつ上記一方の側面1B側に極僅かに偏心した
位置に配設される。
壁面10Bとの間に介装される上記プレート5は、本実
施形態ではチップ4よりも軟質な鋼材等の材料により形
成されて長方形板状をなしている。そして、このプレー
ト5の長方形状をなす上面5Aの中央には、やはり該上
面5A側の開口部に漸次拡径するテーパ部を備えた取付
孔5Bが当該プレート5を貫通するように該上面5Aに
垂直に形成されており、この取付孔5Bは、プレート5
の上面5Aの一対の長短辺に連なる該上面5Aに垂直な
側面5C,5Dをチップ取付座10の壁面10B,10
Cに当接させて該プレート5を装着した状態で、チップ
取付座10の底面10Aの上記貫通孔12に対し、工具
回転方向T側かつ上記一方の側面1B側に極僅かに偏心
した位置に形成されている。また、チップ4の上記取付
孔4Eも、その側面4C,4Dをプレート5の工具回転
方向T側を向く側面5Eとチップ取付座10の上記壁面
10Cとに当接させて該チップ4をチップ取付座10に
装着した状態で、上記取付ネジ孔11に対し、工具回転
方向T側かつ上記一方の側面1B側に極僅かに偏心した
位置に配設される。
【0017】このように構成されたサイドカッタにおい
て、上記サポーター6は、上述のように凹部3に装着さ
れた上で、上記貫通孔13に挿通したサポータークラン
プボルト7を取付ネジ孔8にねじ込むことにより、該凹
部3に固定される。次いで、このサポーター6のチップ
取付座10に上述のようにプレート5を装着した状態
で、該プレート5の取付孔5Bおよびサポーター6の上
記貫通孔12に、頭部裏面がテーパ状に形成された皿ネ
ジ型のプレートクランプボルト14を挿入して上記取付
ネジ孔9にねじ込むことにより、このプレートクランプ
ボルト14の頭部がプレート5をチップ取付座10の壁
面10B,10C側に押圧して該壁面10B,10Cに
プレート5の側面5C,5Dを密着させるとともに、プ
レート5ごと上記サポータークランプボルト7とともに
サポーター6を凹部3の底面3Aに押し付ける。さら
に、こうしてプレート5が取り付けられたチップ取付座
10にチップ4を上述のように装着した上で、やはり頭
部裏面がテーパ状に形成された皿ネジ型のチップクラン
プボルト15を取付孔4Eに挿入して上記チップ取付ネ
ジ孔11にねじ込むことにより、該チップ4は、その側
面4C,4Dをプレート5の側面5Eとチップ取付座1
0の壁面10Cに密着させて、このチップ取付座10に
固定される。
て、上記サポーター6は、上述のように凹部3に装着さ
れた上で、上記貫通孔13に挿通したサポータークラン
プボルト7を取付ネジ孔8にねじ込むことにより、該凹
部3に固定される。次いで、このサポーター6のチップ
取付座10に上述のようにプレート5を装着した状態
で、該プレート5の取付孔5Bおよびサポーター6の上
記貫通孔12に、頭部裏面がテーパ状に形成された皿ネ
ジ型のプレートクランプボルト14を挿入して上記取付
ネジ孔9にねじ込むことにより、このプレートクランプ
ボルト14の頭部がプレート5をチップ取付座10の壁
面10B,10C側に押圧して該壁面10B,10Cに
プレート5の側面5C,5Dを密着させるとともに、プ
レート5ごと上記サポータークランプボルト7とともに
サポーター6を凹部3の底面3Aに押し付ける。さら
に、こうしてプレート5が取り付けられたチップ取付座
10にチップ4を上述のように装着した上で、やはり頭
部裏面がテーパ状に形成された皿ネジ型のチップクラン
プボルト15を取付孔4Eに挿入して上記チップ取付ネ
ジ孔11にねじ込むことにより、該チップ4は、その側
面4C,4Dをプレート5の側面5Eとチップ取付座1
0の壁面10Cに密着させて、このチップ取付座10に
固定される。
【0018】従って、このようなサイドカッタにおいて
は、従来はサポーターがサポータークランプボルトのみ
によって工具本体に固定されていたのに対し、このサポ
ーター6をサポータークランプボルト7とともに、これ
よりも工具回転方向T側にねじ込まれるプレートクラン
プボルト14によっても固定することができ、これによ
り、サポーター6に取り付けられたチップ4の切刃4A
から該サポーター6が工具本体1にネジ止め固定される
部分までの周方向の距離を短くしてサポーター6の取付
剛性の向上を図ることが可能となり、例えば切刃4Aの
軸線Oからの回転径、すなわち切刃4Aの外径が数mに
も及ぶような場合であっても、該切刃4Aからチップ4
およびサポーター6に作用する切削荷重によってサポー
ター6にがたつきが生じたりするのを防止することがで
きる。このため、上記サイドカッタによれば、そのよう
な切刃4Aの外径が大きな場合であっても、より高精度
の加工を促すことが可能であり、かつこのように外径が
大きくなることによって過大な切削荷重が作用しても、
サポータークランプボルト7が折損したりしてサポータ
ー6ごとチップ4が脱落するような事態を未然に防ぐこ
とができる。
は、従来はサポーターがサポータークランプボルトのみ
によって工具本体に固定されていたのに対し、このサポ
ーター6をサポータークランプボルト7とともに、これ
よりも工具回転方向T側にねじ込まれるプレートクラン
プボルト14によっても固定することができ、これによ
り、サポーター6に取り付けられたチップ4の切刃4A
から該サポーター6が工具本体1にネジ止め固定される
部分までの周方向の距離を短くしてサポーター6の取付
剛性の向上を図ることが可能となり、例えば切刃4Aの
軸線Oからの回転径、すなわち切刃4Aの外径が数mに
も及ぶような場合であっても、該切刃4Aからチップ4
およびサポーター6に作用する切削荷重によってサポー
ター6にがたつきが生じたりするのを防止することがで
きる。このため、上記サイドカッタによれば、そのよう
な切刃4Aの外径が大きな場合であっても、より高精度
の加工を促すことが可能であり、かつこのように外径が
大きくなることによって過大な切削荷重が作用しても、
サポータークランプボルト7が折損したりしてサポータ
ー6ごとチップ4が脱落するような事態を未然に防ぐこ
とができる。
【0019】しかも、上記サイドカッタにおいては、チ
ップ4とチップ取付座10の工具回転方向T側を向く壁
面10Bとの間に、切削時にチップ4に工具回転方向T
の後方側に作用する切削荷重を受けるプレート5が介装
されていて、このプレート5をサポーター6に固定する
ためのプレートクランプボルト14が延伸されて工具本
体1にねじ込まれることにより、上述のようにサポータ
ークランプボルト7とによってサポーター6が固定され
てその取付剛性が向上させられており、すなわちこのよ
うにサポーター6の取付剛性を向上させるために改めて
別にクランプボルトをサポーター6に取り付けたりする
必要がなく、徒に部品数の増加を招いてしまうようなこ
ともない。また、このようなサイドカッタでは、加工す
る対象物に応じて切刃4Aの上記回転軌跡の軸線O方向
の幅が設定され、これよりも工具本体1外周部の軸線O
方向の厚さを大きくすることはできないといった寸法的
制限を受けることとなるが、上述のようにプレートクラ
ンプボルト14を延伸して工具本体1にネジ止めするこ
とにより、このようにクランプボルト装着のためのスペ
ースが制限されざるを得ない場合であっても、確実にサ
ポーター6の取付剛性の向上を図ることができるという
効果も得られる。
ップ4とチップ取付座10の工具回転方向T側を向く壁
面10Bとの間に、切削時にチップ4に工具回転方向T
の後方側に作用する切削荷重を受けるプレート5が介装
されていて、このプレート5をサポーター6に固定する
ためのプレートクランプボルト14が延伸されて工具本
体1にねじ込まれることにより、上述のようにサポータ
ークランプボルト7とによってサポーター6が固定され
てその取付剛性が向上させられており、すなわちこのよ
うにサポーター6の取付剛性を向上させるために改めて
別にクランプボルトをサポーター6に取り付けたりする
必要がなく、徒に部品数の増加を招いてしまうようなこ
ともない。また、このようなサイドカッタでは、加工す
る対象物に応じて切刃4Aの上記回転軌跡の軸線O方向
の幅が設定され、これよりも工具本体1外周部の軸線O
方向の厚さを大きくすることはできないといった寸法的
制限を受けることとなるが、上述のようにプレートクラ
ンプボルト14を延伸して工具本体1にネジ止めするこ
とにより、このようにクランプボルト装着のためのスペ
ースが制限されざるを得ない場合であっても、確実にサ
ポーター6の取付剛性の向上を図ることができるという
効果も得られる。
【0020】また、本実施形態では、チップ4の上下面
4B,4Bの合計4つの長辺部分に切刃4A…が形成さ
れており、これら上下面4B,4Bを反転させてチップ
取付座10に取り付けることにより、また工具回転方向
T側に向けられる平行四辺形状の側面4C,4Cを反転
させて工具本体1の一方の側面1B側と他方の側面1B
側とに偏って配置されたチップ取付座10に取り付け直
すことにより、1つのチップ4で4回の切刃4Aの使い
回しが可能となって経済的である。しかも、このチップ
4は、工具回転方向T側を向いてすくい面とされるこれ
らの側面4C,4Cと外周逃げ面とされる上下面4B,
4Bとが互いに垂直に配設されたネガティブチップとさ
れており、切刃4Aに高い刃先強度を与えることができ
てチップ寿命の延長を図ることができるという利点も得
られる。
4B,4Bの合計4つの長辺部分に切刃4A…が形成さ
れており、これら上下面4B,4Bを反転させてチップ
取付座10に取り付けることにより、また工具回転方向
T側に向けられる平行四辺形状の側面4C,4Cを反転
させて工具本体1の一方の側面1B側と他方の側面1B
側とに偏って配置されたチップ取付座10に取り付け直
すことにより、1つのチップ4で4回の切刃4Aの使い
回しが可能となって経済的である。しかも、このチップ
4は、工具回転方向T側を向いてすくい面とされるこれ
らの側面4C,4Cと外周逃げ面とされる上下面4B,
4Bとが互いに垂直に配設されたネガティブチップとさ
れており、切刃4Aに高い刃先強度を与えることができ
てチップ寿命の延長を図ることができるという利点も得
られる。
【0021】ただし、本実施形態では、このようにチッ
プ4をネガティブチップの構成としているが、このよう
なネガティブチップでは刃先強度が確保される反面、切
刃4Aの切れ味が損なわれて切削抵抗の増大を招くとい
う問題がある。このため、このような問題を解決しつ
つ、長方形平板状のチップ4において上述のように4回
の切刃4Aの使い回しを可能とするには、例えば図5に
示すように上記側面4C,4Cを切刃4Aに直交する断
面が円弧状をなす凹曲面に形成したり、あるいは該側面
4C,4Cを切刃4Aに直交する断面が該切刃4Aから
離間するに従い漸次後退するV字状面や、図6に示すよ
うにこのV字の谷部が平坦とされた凹面に形成したりし
て、切削に供される切刃4Aのすくい角がより正角側に
なるようにするのが望ましい。しかしながら、このよう
なチップ4を装着した場合において、プレート5の上記
側面5Eが上面5Aに垂直なままであると、この側面5
Eとチップ4の上記側面4C,4Cのうち工具回転方向
T後方側を向く側面5Cとの間に隙間が生じ、チップ4
の取付剛性が損なわれるおそれがある。
プ4をネガティブチップの構成としているが、このよう
なネガティブチップでは刃先強度が確保される反面、切
刃4Aの切れ味が損なわれて切削抵抗の増大を招くとい
う問題がある。このため、このような問題を解決しつ
つ、長方形平板状のチップ4において上述のように4回
の切刃4Aの使い回しを可能とするには、例えば図5に
示すように上記側面4C,4Cを切刃4Aに直交する断
面が円弧状をなす凹曲面に形成したり、あるいは該側面
4C,4Cを切刃4Aに直交する断面が該切刃4Aから
離間するに従い漸次後退するV字状面や、図6に示すよ
うにこのV字の谷部が平坦とされた凹面に形成したりし
て、切削に供される切刃4Aのすくい角がより正角側に
なるようにするのが望ましい。しかしながら、このよう
なチップ4を装着した場合において、プレート5の上記
側面5Eが上面5Aに垂直なままであると、この側面5
Eとチップ4の上記側面4C,4Cのうち工具回転方向
T後方側を向く側面5Cとの間に隙間が生じ、チップ4
の取付剛性が損なわれるおそれがある。
【0022】そこで、このような場合には、チップ4の
工具回転方向T後方側を向く側面4Cに当接するプレー
ト5の上記側面5Eを、側面4Cの形状に合わせて図5
に示すように断面凸円弧状の凸曲面に形成したり、ある
いは図6に示すように工具回転方向T側に凸となる断面
V字の山型の頂部を平坦にした凸面に形成したりして、
側面4Cに側面5Eを密着可能な形状とするのが望まし
い。しかるに、このような構成を採ることにより、これ
ら側面4C,5E間に隙間が生じるのを防いでチップ4
の取付剛性を確保することが可能となり、上述のように
大きな切削荷重が作用した場合のチップ4のがたつきを
も防止することができて、一層高い切削精度を得ること
が可能となる。
工具回転方向T後方側を向く側面4Cに当接するプレー
ト5の上記側面5Eを、側面4Cの形状に合わせて図5
に示すように断面凸円弧状の凸曲面に形成したり、ある
いは図6に示すように工具回転方向T側に凸となる断面
V字の山型の頂部を平坦にした凸面に形成したりして、
側面4Cに側面5Eを密着可能な形状とするのが望まし
い。しかるに、このような構成を採ることにより、これ
ら側面4C,5E間に隙間が生じるのを防いでチップ4
の取付剛性を確保することが可能となり、上述のように
大きな切削荷重が作用した場合のチップ4のがたつきを
も防止することができて、一層高い切削精度を得ること
が可能となる。
【0023】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
サポーターにプレートを取り付けるためのプレートクラ
ンプボルトがサポーターを貫通して工具本体にねじ込ま
れているので、サポーターの工具本体への取付剛性の向
上を図ることができ、切刃の外径が数mにも及ぶような
場合であっても、チップの切刃に作用する切削荷重によ
ってサポーターにがたつきを生じたりするのを防いで、
高精度の加工を行うことが可能となるとともに、サポー
タークランプボルトの折損などによってサポーターが脱
落してしまうような事態を防止することができる。
サポーターにプレートを取り付けるためのプレートクラ
ンプボルトがサポーターを貫通して工具本体にねじ込ま
れているので、サポーターの工具本体への取付剛性の向
上を図ることができ、切刃の外径が数mにも及ぶような
場合であっても、チップの切刃に作用する切削荷重によ
ってサポーターにがたつきを生じたりするのを防いで、
高精度の加工を行うことが可能となるとともに、サポー
タークランプボルトの折損などによってサポーターが脱
落してしまうような事態を防止することができる。
【図1】 本発明の第1の実施形態を示す側面図であ
る。
る。
【図2】 図1における矢線X方向視の図である。
【図3】 図1における矢線Y方向視の図である。
【図4】 図2におけるZZ断面図である。
【図5】 本発明の第2の実施形態を示す側面図であ
る。
る。
【図6】 本発明の第3の実施形態を示す側面図であ
る。
る。
1 工具本体 3 凹部 4 チップ 4A 切刃 4C チップ4の側面 5 プレート 5E チップ4の側面4Eに当接するプレート5の側面 6 サポーター 7 サポータークランプボルト 8,9 取付ネジ孔 10 チップ取付座 11 チップ取付ネジ孔 12,13 貫通孔 14 プレートクランプボルト 15 チップクランプボルト O 工具本体1の軸線 T 工具回転方向
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 今井 康晴 岐阜県安八郡神戸町大字横井字中新田1528 番地 三菱マテリアル株式会社岐阜製作所 内 Fターム(参考) 3C022 JJ01 JJ05 3C046 EE01 EE09
Claims (2)
- 【請求項1】 軸線回りに回転される円板状の工具本体
の外周部に形成された凹部に、上記工具本体の回転方向
側にチップ取付座が形成されたサポーターがサポーター
クランプボルトによって取り付けられ、上記チップ取付
座には、切刃を備えたチップが上記回転方向側に取り付
けられるとともに、上記回転方向の後方側には、上記チ
ップと上記チップ取付座の回転方向側を向く壁面との間
にプレートが介装されており、このプレートは、上記サ
ポーターを貫通して上記工具本体にねじ込まれるプレー
トクランプボルトによって取り付けられていることを特
徴とするサイドカッタ。 - 【請求項2】 上記チップの上記回転方向後方側を向く
側面に当接する上記プレートの側面は、該チップの上記
側面に密着可能な形状とされていることを特徴とする請
求項1に記載のサイドカッタ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32614099A JP2001138110A (ja) | 1999-11-16 | 1999-11-16 | サイドカッタ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32614099A JP2001138110A (ja) | 1999-11-16 | 1999-11-16 | サイドカッタ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001138110A true JP2001138110A (ja) | 2001-05-22 |
Family
ID=18184509
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP32614099A Withdrawn JP2001138110A (ja) | 1999-11-16 | 1999-11-16 | サイドカッタ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001138110A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008073778A (ja) * | 2006-09-19 | 2008-04-03 | Mitsubishi Materials Corp | 切削工具 |
US20130195569A1 (en) * | 2012-01-31 | 2013-08-01 | Christoph Gey | Modular cutting insert and method of making same |
US9700944B2 (en) | 2012-01-31 | 2017-07-11 | Kennametal Inc. | Tool head for a modular shank tool |
-
1999
- 1999-11-16 JP JP32614099A patent/JP2001138110A/ja not_active Withdrawn
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008073778A (ja) * | 2006-09-19 | 2008-04-03 | Mitsubishi Materials Corp | 切削工具 |
US20130195569A1 (en) * | 2012-01-31 | 2013-08-01 | Christoph Gey | Modular cutting insert and method of making same |
US8696264B2 (en) * | 2012-01-31 | 2014-04-15 | Kennametal Inc. | Modular cutting insert and method of making same |
US9440294B2 (en) | 2012-01-31 | 2016-09-13 | Kennametal Inc. | Modular cutting insert and method of making same |
US9700944B2 (en) | 2012-01-31 | 2017-07-11 | Kennametal Inc. | Tool head for a modular shank tool |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20070206 |