JP3303184B2 - スローアウェイ式転削工具 - Google Patents

スローアウェイ式転削工具

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JP3303184B2
JP3303184B2 JP23182395A JP23182395A JP3303184B2 JP 3303184 B2 JP3303184 B2 JP 3303184B2 JP 23182395 A JP23182395 A JP 23182395A JP 23182395 A JP23182395 A JP 23182395A JP 3303184 B2 JP3303184 B2 JP 3303184B2
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    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23CMILLING
    • B23C5/00Milling-cutters
    • B23C5/16Milling-cutters characterised by physical features other than shape
    • B23C5/20Milling-cutters characterised by physical features other than shape with removable cutter bits or teeth or cutting inserts
    • B23C5/22Securing arrangements for bits or teeth or cutting inserts
    • B23C5/2265Securing arrangements for bits or teeth or cutting inserts by means of a wedge
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23CMILLING
    • B23C2250/00Compensating adverse effects during milling
    • B23C2250/08Compensating adverse effects during milling compensating centrifugal force

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Milling Processes (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば正面フライ
スなどのスローアウェイ式転削工具に係わり、なかでも
アルミニウム合金等の軟質材料を切削する場合に用いて
好適なスローアウェイ式転削工具に関する。
【0002】
【従来の技術】アルミニウム合金等の軟質材料の切削に
おいては、良好な加工精度と高い生産性を実現するため
に、通常の鋼材の切削に比して遥かに高い切削速度が要
求されることが多く、このため加工に用いられる切削工
具の回転数も数千r.p.mから、ときとして一万r.p.mを越
える高速領域に設定される。
【0003】ところで、このような高速領域で切削工具
を回転させた場合、切刃チップを楔部材で押さえ付けて
固定する構成のスローアウエイ式転削工具では、切刃チ
ップに強大な遠心力が作用し、これにより切刃チップが
工具本体のチップ取付溝から外部へ飛出してしまう恐れ
がある。
【0004】そこで、従来より、かかる切刃チップの飛
出しを確実に防止する機能を有したスローアウェイ式転
削工具が提案されており、ここでは、代表的な3つの例
(1)、(2)および(3)を挙げて説明する。なお、
(1)は実開昭62−68712号公報参照、(2)お
よび(3)はそれぞれ本出願人の出願に係わる特願平3
−291776号明細書および実願平3−91293号
明細書参照。
【0005】(1)図15および図16に示すように、
正面フライス100は、工具本体101のチップ取付溝
102に挿入される切刃チップ103が、クランプボル
ト104で締め付けられる楔部材105によって工具本
体101の周方向へ押さえ付けられてなるものである。
そして、チップ取付溝102の周方向を向く壁面102
aにピン106が打ち込まれてその先端部が突出せしめ
られることにより、該壁面102aに凸部107が形成
される一方、壁面102aに当接する切刃チップ103
の下面108に凸部107と嵌合する凹部109が形成
されている。これら凸部107と凹部109とが嵌合し
た状態で切刃チップ103が楔部材105によって押え
込まれることによって、切刃チップ103の工具本体1
の外周側への飛び出し防止が図られている。
【0006】(2)図17および図18に示すように、
この正面フライス110は、工具本体111に形成され
たチップ取付溝112に切刃チップ113が挿入され、
この切刃チップ113が、チップ取付溝112の周方向
を向く2つの壁面114a,114bのうちの一方の壁
面114aと切刃チップ113との間に挿入される楔部
材115によってチップ取付溝112の他方の壁面11
4bに押圧されている。なお、符号115aは工具本体
111の先端面を示し、符号115bは工具本体111
の外周面を示している。
【0007】切刃チップ113は、四角形平板状に成形
してなるもので、すくい面とされる上面116と、該上
面116に対して正角方向へ傾斜して逃げ面とされる側
面117…と、上面116に平行な下面118とを有
し、上面116と側面117との交差稜線部には、上面
116の角部を挾んで主切刃119および副切刃120
が交互に形成されている。さらに、切刃チップ113の
上面116の中央部には、平面視四角形状をなす凹部1
21が形成されている。
【0008】また、チップ取付溝112は、切刃チップ
113が挿入されるチップ挿入部122と、楔部材11
5が挿入される楔挿入部123とを有し、チップ挿入部
122は、切刃チップ113の上面116と当接する前
記壁面114bと、切刃チップ113の隣接する二側面
117と当接する位置決め基準面125,126とを備
えている。そして、壁面114bの中央部には壁面11
4bから突出する断面四角形状の凸部127が形成さ
れ、凸部127の断面寸法および壁面114bからの突
出量は、切刃チップ113の凹部121の断面寸法およ
び深さよりも僅かに小さく定められる。
【0009】一方、チップ取付溝112の楔挿入部12
3は、楔部材115の基準面115aと当接する前記壁
面114aと、この壁面114aと対向する逃がし面1
29とを有し、壁面114aはチップ挿入部122の壁
面114bと一定の間隔を保ちつつ工具本体111の後
端側(図17における上方)へ延びている。また、壁面
114aと逃がし面129との間隔は楔部材115の基
準面115aから押圧面115bまでの距離よりも幾ら
か大きく形成されている。楔部材115aはその雌ねじ
部115cにねじ込まれるクランプボルト130によっ
て楔挿入部123の底面123a側へ引き寄せられるこ
とにより、切刃チップ113が壁面114bに向って押
し付けられる。また、楔部材115は、楔挿入部123
の壁面114aの長手方向の全長よりも短尺に形成さ
れ、これにより、楔部材115は、壁面114aに沿っ
て楔挿入部123内を移動可能とされている。
【0010】上記構成によれば、楔部材115による切
刃チップ113の周方向への押圧を解除した上で、楔部
材115を、楔挿入部123に沿って上方へ(楔部材1
15の挿入方向と交差する方向でかつチップ取付溝12
2の周方向を向く壁面に沿う方向へ)移動させることに
より、楔部材115を切刃チップ113の周方向を向く
表面の延長上から逃がして切刃チップ113を周方向へ
移動可能な状態におくことができる。これにより、切刃
チップ113とチップ取付溝112の周方向を向く壁面
114bとの間に形成される凹部121および凸部12
7を着脱可能にし、楔部材115をその挿入方向に大き
く移動させる手間をかけることなく、切刃チップ113
の着脱を行うことができる。
【0011】(3)図19および図20に示すように、
この正面フライス140においては、チップ取付溝14
2を有する略円盤状の工具本体141と、互いに反対方
向を向く一対の上下面143,144と該上下面14
3,144の周囲に配置される側面145とを有する平
板状の切刃チップ146とを具備している。なお、符号
141aおよび141bはそれぞれ工具本体141の先
端面および外周面を示している。チップ取付溝142
は、工具本体141の略周方向を向く底面147と、こ
の底面147の一辺に沿って形成されて工具本体141
の略軸線方向を向く軸方向拘束面148とを有してい
る。切刃チップ146は、その上面143をチップ取付
溝142の底面147に当接させ、かつ一つの側面をチ
ップ取付溝142の軸方向拘束面148に当接させた状
態で工具本体141に取り付けられている。軸方向拘束
面148に、軸方向拘束面148と交差する方向へ延び
る凸部150が形成され、軸方向拘束面148と当接す
る切刃チップ146の側面に凸部150と嵌合可能な凹
部151を形成している。符合152はクランプボルト
を示し、このクランプボルト152を工具本体141に
螺合して、楔部材153でもって切刃チップ146を工
具本体141に押し付けてクランプする。
【0012】上記構成によれば、凹部151と凸部15
0を嵌合することによって工具本体141の略径方向に
おける切刃チップ146の飛び出しが防止される。そし
て、これら凹部151と凸部150との嵌合方向がチッ
プ取付溝142の軸方向拘束面148と交差する方向と
されているので、切刃チップ146を着脱する際には切
刃チップ146をチップ取付溝142の底面147に沿
う方へ移動させるだけで凸部150を凹部151に対し
て着脱できる。したがって、切刃チップ146をチップ
取付溝142の底面147と交差する方向へ凸部150
の突出量以上移動させる必要もなく、このため、切刃チ
ップ146を楔部材153等によってチップ取付溝14
2の底面147へ押し付ける場合でも切刃チップ146
の着脱を容易になし得る。なお、上記従来技術(2)お
よび(3)において、切刃チップ側に凸部を設け、工具
本体側に前記凸部と嵌合するような凹部を形成する場合
もある。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述した各
従来技術(1)、(2)および(3)は、それぞれ以下
に記載するような問題点がある。すなわち、(1)のも
のは、切刃チップの飛び出し防止に関してはほぼ充分な
効果が得られるものの、切刃チップを着脱する際の作業
性が悪く、この点でいまだ改善の余地があった。すなわ
ち、チップ取付溝の壁面から凸部が飛び出しているの
で、切刃チップをチップ取付溝に対して着脱するには、
楔部材の側面とチップ取付溝の壁面との間に切刃チップ
の厚さと凸部の突出量とを加えた量を越える隙間をあけ
ておく必要がある。しかしながら、楔部材の側面のチッ
プ取付溝の壁面に対する傾斜角度が微小であるため、切
刃チップを着脱可能ならしめるまでの隙間をあけるため
には、クランプボルトを相当数回転させて楔部材をその
挿入方向に大きく移動させなければならず、この作業を
すべての切刃チップについて行えば作業時間が著しく増
加してしまうのである。
【0014】(2)のものは、楔部材をその挿入方向に
大きく移動させる手間をかけることなく、また、(3)
のものは、切刃チップをチップ取付溝の底面と交差する
方向へ凸部の突出量以上移動させる必要がなく、切刃チ
ップの着脱を行うことができて、切刃チップを着脱する
際の作業性はよい。しかしながら、上記(1),(2)
および(3)のいずれも、切刃チップに凹部あるいは凸
部を形成するものなので、この形成のために加工費が嵩
んだり、ISO規格品の切刃チップをそのままでは使用
できないとともに、さらに凹部の場合には、切刃チップ
の強度が低くなるという問題点がある。
【0015】また、上記(1),(2)および(3)の
いずれも、図21に示すように、切刃チップ160の下
面160aが当接する工具本体あるいは楔部材161側
のチップ着座面161aは、切刃チップ160の下面1
60aよりも工具本体の内方側に引き込んでいるので
(符号Dで示すオーバーハング量だけ、切刃チップ16
0の下面160aがチップ着座面161aよりも外方へ
突出している)、切刃チップ160のクランプ強度が低
いという問題点もある。すなわち、切刃チップ160を
その下面160aの全域で支持するものではないので、
被削材から強大な力を受ける切刃チップ160の強固に
支持できず、切刃チップ160の位置ずれが起こること
になる。
【0016】本発明は、上記従来技術の有する問題点に
鑑みてなされたものであり、切刃チップの飛び出し防止
効果はもちろんのこと、切刃チップの着脱を容易かつ迅
速に行ない得るとともに、予め切刃チップに凹部あるい
は凸部の加工が不要で、さらには、切刃チップの強度や
クランプ強度を高めることのできるスローアウェイ式転
削工具を提供することを目的としている。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明は、工具本体に形成されたチップ取付溝に切刃
チップが挿入され、前記切刃チップが、前記チップ取付
溝の周方向を向く2つの壁面のうちの一方の壁面と前記
切刃チップとの間に挿入される楔部材によってチップ着
座面に押圧されて固定されるスローアウェイ式転削工具
において、前記チップ着座面が前記切刃チップの下面よ
りも前記工具本体の外方側へ延びており、この延びた前
記チップ着座面の外方側先端に上方に突出する凸部が設
けられて、該凸部が前記切刃チップに働く遠心力の方向
反対の方向、あるいは前記遠心力の方向と鋭角で交差
する方向に前記切刃チップの逃げ面と係合可能とされ
いることを特徴とするものである。
【0018】前記チップ着座面が、前記チップ取付溝の
周方向を向く2つの壁面のうちの他方の壁面であるもの
や、前記切刃チップと前記チップ取付溝の周方向を向く
2つの壁面のうちの他方の壁面との間に保持具が挿入さ
れており、前記チップ着座面が前記保持具の上面である
ものとすることができる。ここで、保持具としては、単
なる平板状のシート、あるいは前記切刃チップを受け入
れる位置決め溝を有するサポータがある。さらに、前記
凸部は、前記チップ着座面の、前記切刃チップの主切刃
の逃げ面と係合する位置に設けられているものや、前記
凸部は、前記チップ着座面の、前記切刃チップの複数の
副切刃のうちの切削に使用されない副切刃の逃げ面と係
合する位置に設けられているものとすることができる。
そして、前記凸部の高さ寸法は0.01mm〜0.5m
mの範囲内にすることが好ましい。
【0019】以下、本発明の作用について説明する。請
求項1に記載の発明では、切刃チップを楔部材により工
具本体に装着した状態で、工具本体を回転させて、切刃
チップにより被削材を切削する。この際に、切刃チップ
には工具本体の外周側に飛び出そうとする遠心力が働く
が、本発明では、チップ着座面の外方側先端に上方へ突
出した凸部が設けられているので、切刃チップの飛び出
しを防止できる。ここで、前記凸部は、前記切刃チップ
に働く遠心力の方向と反対の方向、あるいは、前記遠心
力の方向と鋭角で交差する方向に前記切刃チップの逃げ
と係合可能である。切刃チップには凹部あるいは凸部
というような加工が不要になり、ISO規格品の切刃チ
ップをそのまま使用できる。また、チップ着座面が切刃
チップの下面よりも工具本体の外方へ突出し、切刃チッ
プはその下面の全域でチップ着座面に支持されるので、
クランプ強度は高い。
【0020】請求項2に記載の発明のように、工具本体
のチップ着座面に直接凸部を設けることにより、保持具
が不要になって、部品数の低減およびその分のコストの
低減を図れる。請求項3に記載の発明では、チップ取付
溝の壁面と切刃チップとの間に保持具を設け、この保持
具のチップ着座面を延長して、このチップ着座面の先端
に、切刃チップに働く遠心力の方向と交差する方向に切
刃チップと係合する凸部を設ける。これにより、ISO
規格品(標準タイプ)の切刃チップや工具本体をそのま
ま使用できる。請求項4に記載の発明では、保持具はチ
ップ飛び出し防止機能の他に、切刃チップを位置決めす
ることもできる。請求項5に記載の発明のように、前記
凸部を設ける位置は、前記チップ着座面の、前記切刃チ
ップの主切刃の逃げ面と係合する位置とすることができ
る。この場合、切削中に凸部が被削材と干渉しないよう
に、凸部を設ける位置は、切刃チップの主切刃の使用し
ない副切刃側の逃げ面の一部と係合する位置である。す
なわち、凸部は、切刃チップの主切刃の被削材への切り
込み部以外の部位の逃げ面と係合する位置に設けること
が好ましい。前記干渉を確実に防止するために、凸部の
大きさ(体積)は、その高さ寸法およびチップ径方向の
厚さ寸法等により適正に設定される。また、本発明で
は、逆オーバーハング形態により切刃チップを支持する
ものであるが、この逆オーバーハング量も、前記干渉を
確実に防止し、凸部の切刃チップとの係合による凸部の
破損強度が必要以上になるように設定される。請求項6
に記載に発明のように、凸部を切削に使用されない副切
刃の逃げ面と係合する位置に設けることにより、切削時
に、凸部の被削材への干渉を確実に防止できる。請求項
7に記載の発明のように、前記凸部の高さ寸法は、0.
01mmより小さいと所期のチップ飛び出し防止効果が
得られにくく、一方、0.5mmより大きいと、上述し
た干渉による不具合が発生したり、凸部が切刃チップと
の係合により根元で折れやすくなるので、0.01mm
〜0.5mmの範囲が好ましい。より好ましくは、0.
05mm〜0.1mmの範囲である。
【0021】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態例につ
いて、数例を挙げかつ図面を参照して説明する。図1は
本発明のスローアウェイ式転削工具の第1の実施形態例
を先端側から見た、切刃チップ周辺の構成を示す図、図
2は図1を右方向から見た側面図、図3は図1の要部拡
大図、図4は図1等に示した切刃チップの上方から見た
平面図、図5(a)および(b)はそれぞれ、図1等に
示した保持具を上方から見た平面図および側面図であ
る。
【0022】図1および図2に示すように、スローアウ
ェイ式転削工具の一例としての正面フライスSでは、工
具本体1の外周部に、工具本体1の先端面1aおよび外
周面1bに開口するチップ取付溝2が形成され、このチ
ップ取付溝2に切刃チップ3が挿入されている。なお、
チップ取付溝2は工具本体1の周方向に等しい間隔をお
いて複数設けられているが、図では1つしか図示されて
いない。切刃チップ3の上面(すくい面)7は楔部材6
によって押え付けられ、切刃チップ3の下面9は、工具
本体1に固定された保持具30の上面であるチップ着座
面31に押え付けられて保持されている。工具本体1の
チップ取付溝2の周方向を向く壁面4、5のうち、一方
の壁面4には楔部材6の基準面6aが当接し、他方の壁
面5には保持具30の下面32が当接している。
【0023】上述のとおり、切刃チップ3が、チップ取
付溝2の周方向を向く壁面4,5のうちの一方の壁面4
と切刃チップ3との間に、工具本体1の外周側から挿入
される楔部材6によって保持具30のチップ着座面31
に押圧されている。また、保持具30は、保持具固定用
ボルト19によって工具本体1のチップ取付溝2の周方
向を向く他方の壁面5に固定されている。なお、保持具
30を設けずに、切刃チップ3の下面9を工具本体1に
直接当接させてもよいことは勿論である(後述する図7
および図8参照)。さらに、保持具30としては、本形
態例では単なる平板状に形成されたシートであるが、こ
れに限らず、切刃チップ3を受け入れる位置決め溝が形
成されたサポータも使用可能である(後述する図13お
よび図14参照)。
【0024】図4により詳細に示すように、切刃チップ
3は、超硬合金やセラミックスなどの硬質材料を四角形
平板状に成形してなるもので、すくい面とされる上面7
と、この上面7に対して正角方向へ傾斜して逃げ面とさ
れる側面8…と、上面7に平行な下面9とを有する。上
面7と側面8との交差稜線部には、上面7の角部を挾ん
で4つの主切刃10a〜10dおよび副切刃11a〜1
1dが交互に形成され、側面8の一端側には副切刃11
a〜11dに連なる副逃げ面12が形成されている。図
4の状態では、右側の主切刃10aと右下側の副切刃1
1aで被削材(不図示)を切削し、そして、切刃チップ
3は、その主切刃10aおよび副切刃11aが規定量以
上より摩耗したら90゜だけ回転させて次の主切刃10
bおよび副切刃11bを使用し、全ての主切刃10a〜
10dおよび副切刃11a〜11dが摩耗したら、この
切刃チップを新たなものに交換するボジティブスローア
ウエイ式のものである。
【0025】また、図1乃至図3に示すように、チップ
取付溝2は、切刃チップ3および保持具30が挿入され
るチップ挿入部15と、楔部材6が挿入される楔挿入部
16とを有し、チップ挿入部15は、保持具30の下面
32に当接する上記壁面5を有し、切刃チップ3の隣接
する2つの側面8と当接する位置決め基準面13,14
とを備えている。また、チップ取付溝2の楔挿入部16
側の壁面4には楔部材6の一方の側面としての基準面6
aが当接し、この楔部材6の他方の側面としての押圧面
6bは切刃チップ3の上面7に接触している。
【0026】チップ取付溝2の楔挿入部16は、楔部材
6の基準面6aと当接する上記壁面4と、この壁面4と
対向する逃がし面20とを有し、壁面4はチップ挿入部
15の壁面5と一定の間隔を保ちつつ工具本体1の後端
側(図1における左側)へ延びている。また、壁面4と
逃がし面20との間隔は楔部材6の基準面6aから押圧
面6bまでの距離よりも幾らか大きく形成されている。
そして、楔部材6は、その基準面6aに対して押圧面6
bがチップ挿入部15に挿入された切刃チップ3の上面
7と当接し、かつ、基準面6aが楔挿入部16の壁面4
と当接した状態で、工具本体1側にねじ込まれるクラン
プボルト21によって楔挿入部16の底面6c側へ引き
寄せられることにより、切刃チップ3が保持具30に向
って押し付けられる。以下、クランプボルト21の操作
に伴う楔部6の移動方向を楔部材6の挿入方向という。
詳述すると、クランプボルト21は、楔部材6の雌ねじ
部6dに螺合される雄ねじ部21aと、工具本体1の雌
ねじ部70に螺合される、前記雄ねじ部21aと逆方向
へ捩れる副雄ねじ部21bとを備えている。なお、クラ
ンプボルト21の頭部にはレンチ(図示略)と嵌合する
レンチ穴25aが形成されている。
【0027】次に、本実施形態例の特徴部について説明
する。図1乃至図5に示すように、保持部30のチップ
着座面31が切刃チップ3の下面9よりも前記工具本体
1の外方側へ延びて、逆オーバーハングの形態になって
いる。そして、前記延びたチップ着座面31の先端に上
方へ突出する凸部Tが一体的に設けられ、この凸部T
は、前記切刃チップ3に働く遠心力の方向(矢印C方
向)と対抗する方向(本実施例では反対方向)に前記切
刃チップ3と係合可能である。前記チップ着座面31の
延長量(逆オーバーハング量)は、凸部Tが被削材(不
図示)に干渉しないように設定されている。また、凸部
Tは、前記延びたチップ着座面31の先端のうち、切刃
チップ3の副切刃11dの副逃げ面12と係合する位置
に設けられている。ここで、切刃チップ3の副切刃11
a〜11dは4つあるが、凸部Tと係合する副切刃は、
図4の状態で切削に使用されない右上側の副切刃11d
である。この凸部Tは、保持具30の成形時に一体的に
成形したものや、保持具30の成形後に強力な接着剤等
により固着して設けることができる。なお、図5中、符
号33および34はそれぞれ、切刃チップ3の側面8お
よび副逃げ面12とほぼ同じ角度で傾斜する側面を示
し、符号35は前記保持具固定用ボルト19が貫通する
ボルト穴である。
【0028】次に、以上のように構成された正面フライ
スSの作用について説明する。切刃チップ3を楔部材6
により工具本体1に装着する。被削材(不図示)がアル
ミニウム合金等の軟質材料の場合、工具本体1を矢印A
方向に高速回転させて、切刃チップ3により被削材(不
図示)を切削する。この際、切削に使用される主切刃1
0aおよび副切刃11aは図4では右側および右下側の
ものである。したがって、凸部Tは被削材と干渉しな
い。切刃チップ3には、工具本体1の外周側に飛び出そ
うとする遠心力が働くが、本発明では、チップ着座面3
1の先端に、前記切刃チップ3に働く遠心力の方向と対
抗する方向に前記切刃チップ3と係合可能でかつ上方へ
突出した凸部Tが備えられていることにより、切刃チッ
プ3の飛び出しを防止できる。
【0029】本実施形態例の正面フライスSにおいて、
切刃チップ3の取り外しを行うには、クランプボルト2
1を緩めて楔部材6による切刃チップ3の押圧を解除す
る。続いて、楔部材6をその基準面6aが壁面4に沿う
ように前記挿入方向と反対方向に移動させ、ここで、切
刃チップ3を図2および図4中矢印B方向へ移動させて
保持具30から取り出す。切刃チップ3を取り付ける場
合には、クランプボルト21の雄ねじ部21aに楔部材
6を螺合させた状態で、クランプボルト21の副雄ねじ
部21bを工具本体1にねじ込む。
【0030】本実施形態例では、切刃チップ3には凹部
あるいは凸部というような加工が不要になり、標準タイ
プの切刃チップ3および工具本体1をそのまま使用でき
るとともに、切刃チップ3の強度が低下しない。また、
切刃チップ3の下面9に当接するチップ着座面31が切
刃チップ3の下面9よりも工具本体1の外方側へ突出し
ているので、被削材から切削力の反力を受ける切刃チッ
プ3をその下面全域で安定して支持でき、クランプ強度
は高い。前記凸部Tのチップ着座面31からの高さ寸法
は、0.01mm〜0.5mmの範囲が好ましい。その
理由は、0.01mmより小さいと、所期のチップ飛び
出し防止効果が得られにくく、一方、0.5mmより大
きいと、上述した干渉による不具合が発生したり、凸部
Tが切刃チップ3との係合により根元で折れやすくなる
(凸部の破損強度が小さくなる)からである。より好ま
しくは、0.05mm〜0.1mmの範囲である。
【0031】図6は本発明のスローアウェイ式転削工具
の第2の実施形態例を説明するための、図5に相当する
図である。この実施形態例は、図4および図6に示すよ
うに、保持具30のチップ着座面31が切刃チップ3の
下面9よりも工具本体1の外方側へ延びており、かつチ
ップ着座面31の先端に、切刃チップ3に働く遠心力の
方向(矢印C方向)と鋭角で交差する方向(図6参照)
に切刃チップ3と係合可能でかつ上方へ突出した凸部T
が備えられている点で、図5のものと同様であり、凸部
Tの設ける位置のみが相違している。すなわち、保持具
30のチップ着座面31の先端の、切刃チップ3の主切
刃10aの逃げ面8と係合する位置に、凸部Tを設ける
ことにより、上記第1の形態例と同様に、切刃チップ3
に凹部の加工を施すことなく、チップ飛び出し防止効果
が得られる。本実施形態例では、主切刃10aの全域に
対応する位置に凸部Tが設けられているが、この凸部T
と被削材(不図示)との干渉を確実に防止するために、
凸部Tは、図6(a)中の波線Nで示すように、保持具
30の、切刃チップ3の主切刃10aの切削に使用され
ない副切刃11d側の逃げ面8の一部に係合する位置に
設けることが好ましい。すなわち、凸部Tは、切刃チッ
プ3の主切刃10aの被削材への切り込み部以外の部位
の逃げ面と係合する位置に設けることが好ましい。
【0032】図7は本発明のスローアウェイ式転削工具
の第3の実施形態例を説明するための、図3に相当する
図である。この実施形態例では、工具本体1のチップ取
付溝2は、切刃チップ3のみを収容するためのチップ挿
入部15と、楔部材挿入部16とから構成され、切刃チ
ップ3の下面9は保持具を介さずに、直接工具本体1の
チップ着座面5に押圧されるものである。その他の構成
は、第1および第2の実施形態例と同様である。すなわ
ち、本実施形態例は、保持具を有さないチップクランプ
構造に本発明を適用したものである。詳述すると、工具
本体1のチップ着座面5が工具本体1の外方側に延長さ
れ、そのチップ着座面5の先端に、図5あるいは図6と
同様に、切刃チップ3の主切刃(あるいは副切刃)の逃
げ面に係合する凸部Tが設けられている。本実施形態例
では、工具本体1に凸部Tを設けることにより、保持具
が不要になって、部品数の低減およびその分のコストの
低減が図れる。
【0033】図8は本発明のスローアウェイ式転削工具
の第4の実施形態例を説明するための、図5に相当する
図である。この実施形態例は、楔部材26により切刃チ
ップ3の上面7を工具本体1の一方の壁面25に押圧す
るものである。そして、楔部材26の一方の側面として
の押圧面26bはチップ着座面になっており、このチッ
プ着座面26bの先端に凸部Tが一体的に設けられてい
る。なお、符号26aは楔部材26の基準面を示してい
る。その他の構成は第1および第2の実施形態例と同一
である。
【0034】上記各実施形態例において、チップ着座面
を延長して、この延長部に凸部を設けた例を示したが、
これに限らず、図9に示すように、切刃チップ37の工
具本体の外方側の下端部を切り欠いて段差部37aを形
成し、一方、保持具あるいは工具本体38のチップ着座
面38aに、この段差部37aに係合するような凸部T
を形成してもよい。この場合も、切刃チップ37はチッ
プ着座面38aに安定して支持され、クランプ強度も高
い。また、凸部Tと被削材との干渉を確実に防止でき
る。
【0035】図10は本発明のスローアウェイ式転削工
具の第5の実施形態例を説明するための、図1に相当す
る図、図11は図10の右側面図、図12は図10の切
刃チップを上方から見た平面図、図13(a),
(b),(c)はそれぞれ、図10および図11に示し
た保持具の平面図、正面図、側面図である。この実施形
態例は、切刃チップとして三角板状の切刃チップ43を
用いるものであり、保持具50は単なる板状のシートで
はなく、切刃チップ43を位置決めするための位置決め
溝51を有するサポータである。切刃チップ43は図1
2に示すように、3つの主切刃44a,44b,44c
と、主切刃44a,44b,44c間に形成された3つ
の副切刃45a,45b,45cを有しており、1つの
主切刃44aおよび副切刃45bが摩耗したら、回転位
置を120゜ずらして工具本体に固定して使用されるポ
ジティブスローアウェイ式のものである。
【0036】詳述すると、工具本体41には、保持具5
0の外形状と合致するような保持具挿入溝42bが形成
され、保持具挿入溝42b内には保持具50が挿入され
ている。保持具50の略中央部にはボルト孔52が形成
され、このボルト孔52を貫通して工具本体41に螺合
される保持具固定用ボルト54により保持具50は工具
本体41に固定されている。保持具50には切刃チップ
43の二側面に当接して位置決めするための平面視V字
状の位置決め溝51が形成されている。また、保持具5
0には切刃チップ43の下縁に相当する部分が溝53に
なっており、切刃チップ43の下縁が保持具50に接触
しないようになっている。
【0037】楔部材47はクランプボルト48によって
工具本体41に固定され、この楔部材47の一方の側面
としての基準面47aは、工具本体41の周方向を向く
壁面42a,42bのうちの一方の壁面42aに当接
し、楔部材47の他方の側面としての押圧面47bは切
刃チップ43の上面46を押圧している。これにより、
切刃チップ43は保持具50の上面(チップ着座面)5
5に押し付けられて固定される。
【0038】保持具50のチップ着座面55は工具本体
41の外方側へ延長され、この延長されたチップ着座面
55の先端に凸部Tが一体的に設けられており、この凸
部Tは切刃チップ43の主切刃44aの中央部の逃げ面
に係合するものであって、図6と同様に、切刃チップ4
3に働く遠心力に起因する飛び出しを防止する。本実施
形態例の正面フライスにおいて、切刃チップ43の着脱
を行うには、クランプボルト48を緩めて楔部材47に
よる切刃チップ43の押圧を解除する。続いて、楔部材
47をその基準面47aが工具本体41の壁面42aに
沿うように、楔部材47の前記挿入方向と反対方向に移
動させ、ここで、切刃チップ43の外周部を持上げて凸
部Tとの係合を解除し、略前記反対方向へ移動させて保
持具50から取り出す。切刃チップ43を取り付ける場
合には、上記と同様な逆の工程を行う。
【0039】図14は本発明のスローアウェイ式転削工
具の第6の実施形態例を示す、図13に相当する図であ
る。本実施形態例は、図13のものと、凸部Tを設ける
位置が相違しているのみである。凸部Tは切刃チップ4
3の切削に使用されない副切刃45cの副逃げ面に係合
するものであって、図5の実施形態例と同様に、切刃チ
ップ43に働く遠心力に起因する飛び出しを防止する。
なお、符号61,62,63,65は図13の51,5
2,53,55に相当するものである。
【0040】上記各実施形態例においては、ポジティブ
の切刃チップを備えた正面フライスを例に挙げて説明し
たが、これに限らず、ネガティブの切刃チップを備えた
正面フライスにも本発明を適用できる。また、切削工具
としては正面フライスに限らず、エンドミル等にも本発
明を適用できる。
【0041】
【発明の効果】本発明は、以上説明したとおりに構成さ
れているので、以下に記載するような効果を奏する。請
求項1に記載の発明は、切削中に、切刃チップは工具本
体の外周側に飛び出そうとする遠心力を受けるが、本発
明では、チップ着座面の外方側先端に上方に突出する凸
部が設けられて、該凸部が前記切刃チップに働く遠心力
の方向と反対の方向、あるいは前記遠心力の方向と鋭角
で交差する方向に前記切刃チップの逃げ面と係合可能
されていることにより、切刃チップの飛び出しを防止で
きる。また、切刃チップには凹部の加工が不要になり、
ISO規格品(標準タイプ)のものをそのまま使用でき
るとともに、切刃チップの強度が低下しない。また、工
具本体側のチップ着座面が切刃チップの下面よりも工具
本体の外方側へ突出しているので、切刃チップはその下
面の全域でチップ着座面に支持されることにより、クラ
ンプ強度は高い。さらに、切刃チップを工具本体から容
易かつ迅速に取り外すことができる。請求項2に記載の
発明は、工具本体のチップ着座面に直接凸部を設けるこ
とにより、保持具が不要になって、部品数の低減および
その分のコストの低減を図れる。請求項3に記載の発明
では、チップ取付溝の壁面と切刃チップとの間に保持具
を設け、この保持具のチップ着座面を延長して、このチ
ップ着座面の先端に、切刃チップに働く遠心力の方向と
対抗する方向に切刃チップと係合する凸部を設けること
ができる。また、保持具の形状変更を凸部のみで済み、
ISO標準タイプの切刃チップや工具本体をそのまま使
用できる。保持具を交換する際には、凸部を有する保持
具を複数用意しておけばよい。請求項4に記載の発明で
は、保持具は切刃チップ飛び出し防止機能の他に、切刃
チップを位置決めすることもできる。請求項5に記載の
発明のように、前記凸部を設ける位置は、前記チップ着
座面の、前記切刃チップの主切刃の逃げ面と係合する位
置とすることができる。この場合、凸部は、被削材と干
渉しないように、切刃チップの主切刃の使用しない副切
刃側の逃げ面の一部に対応する位置に設けることが好ま
しい。請求項6に記載に発明のように、凸部を副切刃の
逃げ面と係合する位置に設けることにより、切削時に、
凸部の被削材への干渉を確実に防止できる。請求項7に
記載の発明のように、前記凸部の高さ寸法を0.01m
m〜0.5mmの範囲に設定することにより、所期の飛
び出し防止効果を確実にするとともに、凸部の被削材へ
の干渉や凸部の破損を確実に防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のスローアウェイ式転削工具の第1の実
施形態例を下方向から見た、切刃チップ周辺の構成を示
す図である。
【図2】図1を右方向から見た図である。
【図3】図1の要部拡大図である。
【図4】図1等に示した切刃チップを上方から見た平面
図である。
【図5】(a)および(b)はそれぞれ、図1等に示し
た保持具を上方から見た平面図および側面図である。
【図6】本発明のスローアウェイ式転削工具の第2の実
施形態例を説明するための、図5に相当する図である。
【図7】本発明のスローアウェイ式転削工具の第3の実
施形態例を説明するための、図3に相当する図である。
【図8】本発明のスローアウェイ式転削工具の第4の実
施形態例を説明するための、図5に相当する図である。
【図9】切刃チップに段差部を設けた場合の図である。
【図10】本発明のスローアウェイ式転削工具の第5の
実施形態例を説明するための、図1に相当する図であ
る。
【図11】図10の右側面図である。
【図12】図10の切刃チップを上方から見た平面図で
ある。
【図13】(a),(b),(c)はそれぞれ、図10
および図11に示した保持具の平面図、正面図、側面図
である。
【図14】本発明のスローアウェイ式転削工具の第6の
実施形態例を示す、図13に相当する図である。
【図15】従来の正面フライスの外周部の一例を示す図
である。
【図16】図15に示す正面フライスの切刃チップ周囲
の構成を示す断面図である。
【図17】他の従来の正面フライスにおける切刃チップ
周囲の構成を拡大して示す側面図である。
【図18】図17の切刃チップ周囲の構成を同図のX方
向から見た状態を一部断面視して示す図である。
【図19】さらに他の従来の正面フライスにおいて切刃
チップを工具本体のチップ取付溝に取り付けた状態切刃
チップの上面と対向する方向から示した図である。
【図20】図19のY方向からの矢視図である。
【図21】従来技術を示し、切刃チップの下面とチップ
着座面との関係を示す図である。
【符号の説明】
S 正面フライス T 凸部(チップ飛
び出し防止用の突起) 1,41 工具本体 1a 先端面 1b 外周面 2 チップ取付溝 3,43 切刃チップ 4,5,24,25,42a,42b 壁面 6,26,47 楔部材 6a,26a,47a 基準面 6b,26b,47b 押圧面 6c 底面 6d,70 雌ねじ部 7,31,46 上面 8,33,34 側面 9,32 下面 10a〜10d,44a〜44c 主切刃 11a〜11d,45a〜45c 副切刃 12 副逃げ面 13,14 位置決め基準面 15 チップ挿入部 16 楔部材挿入部 19 保持具固定用ボ
ルト 21,48 クランプボルト 21a 雄ねじ部 21b 副雄ねじ部 25a レンチ穴 30,50,60 保持具 35,52,62 ボルト穴 51,61 位置決め溝 53,63 溝
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭61−142011(JP,A) 特開 昭51−3471(JP,A) 実開 平5−44409(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B23C 5/22 B23C 5/06 B23C 5/20 B23C 5/10

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 工具本体に形成されたチップ取付溝に切
    刃チップが挿入され、前記切刃チップが、前記チップ取
    付溝の周方向を向く2つの壁面のうちの一方の壁面と前
    記切刃チップとの間に挿入される楔部材によってチップ
    着座面に押圧されて固定されるスローアウェイ式転削工
    具において、 前記チップ着座面が前記切刃チップの下面よりも前記工
    具本体の外方側へ延びており、この延びた前記チップ着
    座面の外方側先端に上方に突出する凸部が設けられて、
    該凸部が前記切刃チップに働く遠心力の方向と反対の方
    向、あるいは前記遠心力の方向と鋭角で交差する方向
    前記切刃チップの逃げ面と係合可能とされていることを
    特徴とするスローアウェイ式転削工具。
  2. 【請求項2】 前記チップ着座面が、前記チップ取付溝
    の周方向を向く2つの壁面のうちの他方の壁面である請
    求項1に記載のスローアウェイ式転削工具。
  3. 【請求項3】 前記切刃チップと前記チップ取付溝の周
    方向を向く2つの壁面のうちの他方の壁面との間に保持
    具が挿入されており、前記チップ着座面が前記保持具の
    上面である請求項1に記載のスローアウェイ式転削工
    具。
  4. 【請求項4】 前記保持具は前記切刃チップを受け入れ
    る位置決め溝を有するサポータである請求項3に記載の
    スローアウェイ式転削工具。
  5. 【請求項5】 前記凸部は、前記チップ着座面の、前記
    切刃チップの主切刃の逃げ面と係合する位置に設けられ
    ている請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載のス
    ローアウェイ式転削工具。
  6. 【請求項6】 前記凸部は、前記チップ着座面の、前記
    切刃チップの複数の副切刃のうちの切削に使用されない
    副切刃の逃げ面と係合する位置に設けられている請求項
    1乃至請求項4のいずれか1項に記載のスローアウェイ
    式転削工具。
  7. 【請求項7】 前記凸部の高さ寸法は0.01mm〜
    0.5mmの範囲内に設定されている請求項1乃至請求
    項6のいずれか1項に記載のスローアウェイ式転削工
    具。
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