JP2001137222A - X線診断装置 - Google Patents

X線診断装置

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JP2001137222A
JP2001137222A JP32325399A JP32325399A JP2001137222A JP 2001137222 A JP2001137222 A JP 2001137222A JP 32325399 A JP32325399 A JP 32325399A JP 32325399 A JP32325399 A JP 32325399A JP 2001137222 A JP2001137222 A JP 2001137222A
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ray
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JP32325399A
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Atsushi Goto
敦 後藤
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Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 バイプレーンのX線診断装置において、Cア
ーム及びΩアームが互いに干渉することなくLAO,R
AO及びCRA,CAUに同時に移動可能とする。 【解決手段】 Cアーム駆動系1で形成されたCアーム
用の回転情報を、座標変換処理回路3が、Ωアーム用の
回転情報に変換してΩアーム駆動系2に供給する。Ωア
ーム駆動系2は、このΩアーム用の回転情報に基づいて
Ωアームを回転制御する。これにより、Cアーム及びΩ
アームの相対的な位置関係を保持した状態で互いに干渉
することなくLAO,RAO及びCRA,CAUに各ア
ームを同時に移動制御することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばCアーム及
びΩアームが設けられたいわゆるバイプレーンの循環器
用保持装置等に設けて好適なX線診断装置に関し、特に
一方のアームに他方のアームを連動させて操作するシン
クロ操作における各アームの干渉の防止等を図ったX線
診断装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、Cの字状のアーム(Cアーム)を
有する据え置き型の循環器用保持装置と、Ωの字状のア
ーム(Ωアーム)を有する天井吊り型の循環器用保持装
置とを組み合わせて用いる、いわゆるバイプレーンの循
環器用保持装置が知られている。
【0003】据え置き型の循環器用保持装置は、Cアー
ムの両端部に設けられたX線管及びI.I.−TV系
(イメージインテンシファイヤ−テレビジョンカメラ装
置系)が被検体の正面側及び背面側にそれぞれ位置する
と共に、Cアームの回転主軸方向が被検体の体軸方向と
一致するように配置される。図7は、この据え置き型の
循環器用保持装置のCアームに設けられたI.I.−T
V系の軌道を示しているのであるが、この図7からわか
るように、この据え置き型の循環器用保持装置の場合、
I.I.−TV系は、主軸回転により被検体の左側面方
向(LAO)−右側面方向(RAO)の軌道を描いて回
転移動し、スライド回転により被検体の頭部方向(CR
A:CRANIAL)−足部方向(CAU:CAUDA
L)の軌道を描いてスライド移動するようになってい
る。
【0004】一方、天井吊り型の循環器用保持装置は、
Ωアームの両端部に設けられたX線管及びI.I.−T
V系が被検体の右側面側及び左側面側にそれぞれ位置す
ると共に、Ωアームの回転主軸方向が被検体の体軸方向
に対して垂直となるように配置される。図8は、この天
井吊り型の循環器用保持装置のΩアームに設けられた
I.I.−TV系の軌道を示しているのであるが、この
図8からわかるように、この天井吊り型の循環器用保持
装置の場合、I.I.−TV系は、主軸回転により被検
体上を円軌道を描いて回転移動し、スライド回転により
Ωアームの回転主軸から被検体が載置された平面までの
略1/4円弧状の軌道を描いてスライド移動するように
なっている。
【0005】このようなバイプレーンの循環器用保持装
置は、各アームに対してそれぞれX線管及びI.I.−
TV系が設けられているため、1回の造影剤の注入で2
方向からの画像を得ることができ、空間分解能の向上や
検査時間の短縮化及び被検体に注入する造影剤量の低減
を図ること等が可能となっている。
【0006】ここで、各アームは、該各アーム用に設け
られたジョイスティックを操作することでそれぞれ独立
して駆動可能となっているのであるが、位置決めを容易
化するために、従来のバイプレーンの循環器用保持装置
には、各アームを同期して移動させるシンクロモードが
設けられている。
【0007】操作者によりこのシンクロモードが選択さ
れた場合、従来のバイプレーンの循環器用保持装置は、
単一のシンクロモード用スイッチにより、Cアームと共
にΩアームを移動制御する。
【0008】但し、例えば頭部の血管の造影検査等にお
いては、Cアームをスライド操作させて撮影角度の変更
を行うことは殆どなく、スライド角度を固定した状態で
主軸回転により図7を用いて説明した左側面方向(LA
O)或いは右側面方向(RAO)にI.I.−TV系を
回転移動させて撮影角度を変更するのが一般的である。
このため、このシンクロモードにおけるシンクロ移動が
可能な方向は、前記左側面方向(LAO)及び右側面方
向(RAO)に限られている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のバイプ
レーンの循環器用保持装置は、シンクロモードにおける
シンクロ移動が可能な方向がLAO及びRAOに限られ
ていたため、位置決めを行う場合、操作者は、まず、シ
ンクロモードで各アームを前記LAO或いはRAOに同
時に移動操作して大まかな位置決めを行い、次にシンク
ロモードを解除して各アームをLAO,RAO或いはC
RA,CAUにそれぞれ独立に移動操作して詳細な位置
決めを行っていた。このため、各アームを独立に移動操
作する際に、該各アームが干渉しないように各アームの
移動方向や移動速度に注意を要し、位置決めを完了する
までに時間を要する問題があった。
【0010】このような問題は、シンクロモードで各ア
ームをLAO,RAO或いはCRA,CAUに同期させ
て移動可能とすることで解決可能なのであるが、バイプ
レーンの循環器用保持装置は、機構的に異なる据え置き
型及び天井吊り型の各循環器用保持装置で構成されてい
るため、同じLAO,RAO或いはCRA,CAUの軌
道でも各アームの軌道はそれぞれ異なる。
【0011】すなわち、バイプレーンの循環器用保持装
置において、Cアームの機械的なスライド角度及び回転
角度は、図7に示す被検体を基準に考えた臨床上の座標
角と一致するのであるが、Ωアームの機械的なスライド
角度及び回転角度は、図8に示す被検体を基準に考えた
臨床上の座標角とは一致しない。このため、シンクロモ
ードにおいて、単純に各アームを一軸ずつ同時に動作さ
せても(各アームを各方向毎に同時に移動制御して
も)、該各アームの相対的位置関係に徐々にズレを生じ
最終的には各アームが干渉する不都合を生ずる。
【0012】本発明は、上述の課題に鑑みてなされたも
のであり、シンクロモードにおいて干渉することなくL
AO,RAO及びCRA,CAUに各アームを同時に移
動可能として位置決めに要する時間を短縮化することが
できるようなバイプレーンのX線診断装置の提供を目的
とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明に係るX線診断装
置は、上述の課題を解決するための手段として、第1の
X線発生手段及び第1のX線検出手段を対向支持し、互
いに直交する2軸方向に回転可能とされた第1の支持手
段と、第2のX線発生手段及び第2のX線検出手段を対
向支持し、前記第1の支持手段の各回転軸方向に対して
直交する2軸方向に回転可能とされた第2の支持手段
と、前記各支持手段の回転操作を行うための操作手段
と、前記操作手段の操作に応じて、前記いずれか一方の
支持手段を、前記2軸のうち1軸の角度を固定し、他の
1軸について連動させて回転制御すると共に、該一方の
支持手段に対して相対的な位置関係を保つように、他方
の支持手段の2軸について連動させて回転制御する制御
手段とを有する。
【0014】また、本発明に係るX線診断装置は、上述
の課題を解決するための手段として、両端部にX線発生
手段とX線検出手段を支持するC形状のアーム、及びこ
のC形状のアームをスライド可能に支持し、かつ、この
スライド方向と直交する主軸回りに回転するように支持
する支柱を備える第1の支持手段と、両端部にX線発生
手段とX線検出手段を支持するC形状のアーム、及びこ
のC形状のアームをスライド可能に支持し、かつ、この
スライド方向と直交する主軸回りに回転するように支持
する支持部材、及びこの支持部材を前記第1の支持手段
における主軸方向にスライドするように支持するスライ
ド支持部材を備える第2の支持手段と、前記第1の支持
手段に支持されたX線発生手段とX線検出手段の移動軌
跡と一致する軌跡を移動するように前記第2の支持手段
の各可動部を制御する制御手段とを有する。
【0015】このようなX線診断装置は、いわゆるバイ
プレーン構成となっており、制御手段が、第1の支持手
段と同じ軌道を描くように、第2の支持手段を2軸同時
に回転制御する。これにより、各支持手段の相対的な位
置関係を保持した状態で互いに干渉することなくLA
O,RAO及びCRA,CAUに各支持手段を同時に移
動制御することができる。このため、各支持手段を同時
に移動制御して様々な角度付けを可能とすることがで
き、また、位置決めに要する時間の短縮化を図ることが
できる。また、各支持手段の干渉に気を使うことがない
ため、操作者を診断に集中させることができ、検査効率
の向上及び検査時間の短縮化を図ることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】〔第1の実施の形態〕 [第1の実施の形態の構成]本発明に係るX線診断装置
は、Cアームを有する据え置き型循環器用保持装置及び
Ωアームを有する天井吊り型循環器用保持装置からなる
バイプレーンのX線診断装置に適用することができる。
当該第1の実施の形態のX線診断装置には、各アームを
それぞれ独立して駆動する独立駆動モード、及びCアー
ムの動きにΩアームの動きを追従させて駆動するシンク
ロモードが設けられており、これら各モードによる駆動
制御を可能とするために、当該第1の実施の形態のX線
診断装置は、図1に示すような各アームの駆動制御系を
有している。
【0017】この図1において、各アームの駆動制御系
は、Cアームの駆動制御を行うCアーム駆動系1と、Ω
アームの駆動制御を行うΩアーム駆動系2と、前記シン
クロモードにおいて、Cアームの目標角度をΩアームの
目標角度に座標変換処理してΩアーム駆動系2に供給す
る座標変換処理回路3とを有している。
【0018】[Cアーム駆動系1の構成]Cアーム駆動
系1は、Cアームのスライド回転制御を行うスライド制
御系6と、Cアームの主軸回転制御を行う主軸回転制御
系7とを有している。
【0019】このうち、スライド制御系6は、後に説明
するCアーム用ジョイスティック66(図4参照)が操
作者により操作されることで形成されたスライド回転の
目標速度(αr(t))を示すCスライドデータ(スラ
イド速度目標値)が供給される入力端子10と、Cアー
ムの現在のスライド回転角度(α(t))を検出するエ
ンコーダ15とを有している。
【0020】また、このスライド制御系6は、Cアーム
をスライド回転駆動するCアーム用スライドモータ14
と、入力端子10を介して供給されるCスライドデータ
が入力され、エンコーダ15で検出されたCエンコード
データとを加算処理することでCスライド制御データを
形成する加算回路が内蔵されたCアーム用スライドモー
タ14を回転駆動する第1のドライバ13とを有してい
る。
【0021】主軸回転制御系7は、操作者によりCアー
ム用ジョイスティック66が操作されることで形成され
た主軸回転速度の目標速度(βr(t))を示すC主軸
回転データ(主軸回転速度目標値)が供給される入力端
子11と、Cアームの現在の主軸回転速度(β(t))
を検出するエンコーダ21とを有している。
【0022】また、この主軸回転制御系7は、Cアーム
を主軸回転駆動するCアーム用主軸回転モータ20と、
入力端子11を介して供給されるC主軸回転データが入
力され、エンコーダ21で検出されたCエンコードデー
タとを加算処理することで、C主軸回転制御データを形
成する加算回路が内蔵された、Cアーム用主軸回転モー
タ20を回転駆動する第2のドライバ19とを有してい
る。
【0023】[Ωアーム駆動系2の構成]次に、Ωアー
ム駆動系2は、Ωアームのスライド回転制御を行うスラ
イド制御系8と、Ωアームの主軸回転制御を行う主軸回
転制御系9とを有している。
【0024】スライド制御系8は、独立駆動モードにお
いては、後に説明するΩアーム用ジョイスティック67
(図4参照)が操作者により単独操作されることで形成
されたスライド目標速度を示すΩスライドデータ(スラ
イド速度目標値)を選択し、シンクロモードにおいて
は、操作者によりCアーム用ジョイスティック66が操
作されることで形成されたCアーム用のスライド目標速
度が、座標変換処理回路3で座標変換処理されることで
形成されたΩアームのスライド目標速度を示すΩスライ
ドデータを選択して出力する第1のスイッチ4と、第1
のスイッチ4により選択されたいずれかのΩスライドデ
ータとエンコーダ27で検出された現在のスライド回転
角度(α(t))を示すΩエンコードデータとを加算処
理することでΩスライド回転制御データを形成する加算
回路が内蔵された、Ωアーム用スライド回転モータ26
を回転駆動する第3のドライバ25とを有している。
【0025】また、このスライド制御系8は、Ωアーム
をスライド回転駆動するΩアーム用スライド回転モータ
26と、Ωスライド回転制御データに基づいてΩアーム
用スライド回転モータ26の回転制御量に基づいてΩア
ームの現在のスライド回転角度を検出し前記Ωエンコー
ドデータを前記第3のドライバ25に供給するエンコー
ダ27とを有している。
【0026】主軸回転制御系9は、独立駆動モードにお
いては、Ωアーム用ジョイスティック67が操作者によ
り単独操作されることで形成された主軸回転目標速度を
示すΩ主軸回転データ(主軸回転速度目標値)を選択
し、シンクロモードにおいては、操作者によりCアーム
用ジョイスティック66が操作されることで形成された
Cアーム用の主軸回転目標速度が、座標変換処理回路3
で座標変換処理されることで形成されたΩアームの主軸
回転目標速度を示すΩ主軸回転データを選択して出力す
る第2のスイッチ5と、第2のスイッチ5により選択さ
れたいずれかのΩ主軸回転データとエンコーダ33で検
出されたΩアームの現在の主軸回転角度(β(t))を
示すΩエンコードデータとを加算処理することでΩ主軸
回転制御データを形成する加算回路が内蔵された第4の
ドライバ31とを有している。
【0027】また、この主軸回転制御系9は、Ωアーム
を主軸回転駆動するΩアーム用主軸回転モータ32と、
前記Ω主軸回転制御データに基づいてΩアーム用主軸回
転モータ32を回転駆動する第4のドライバ31と、Ω
アーム用主軸回転モータ32の回転制御量に基づいてΩ
アームの現在の主軸回転角度を検出し前記第4のドライ
バ31に供給するエンコーダ33とを有している。
【0028】[据え置き型循環器用保持装置の構成]次
に、図2は、当該バイプレーンのX線診断装置を構成す
る据え置き型循環器用保持装置を示す図である。この図
2に示すように、据え置き型循環器用保持装置は、被検
体に対してX線を曝射するX線管40、及び被検体にX
線が曝射されることで形成されたX線像をイメージイン
テンシファイヤ(I.I.)により光学像に変換し、こ
れをテレビジョンカメラ装置(TV)で撮像することで
電気信号である撮像信号を形成するI.I.−TV系4
1を対向支持するCアーム42と、Cアーム42をその
アームの形成方向に沿ってスライド可能に支持するアー
ム支持部43と、床に対して垂直な支柱回転軸を中心と
して回転可能なように床に据え置かれるかたちで設置さ
れると共に、この支柱回転軸に直交する主軸回転軸を中
心としてアーム支持部43が主軸回転可能なように該ア
ーム支持部43を支持する支柱44とを有している。
【0029】アーム支持部43は、略L字状のアーム片
43aを有しており、このアーム片43aの一端部が支
柱44に接続され、他端部でCアーム42をスライド支
持するようになっている。このため、アーム支持部43
の主軸回転軸とCアーム42の支持中心軸との間には所
定のオフセットを生ずるようになっており、このオフセ
ットにより、広い操作スペースの保持が可能となってい
る。
【0030】このような据え置き型循環器用保持装置に
おいては、通常、図2中矢印で示すようにCアーム42
により対向支持されたX線管40及びI.I.−TV系
41の間に被検体が頭入れのかたちで挿入されるように
なっている。
【0031】[天井吊り型循環器用保持装置の構成]次
に、図3は、当該バイプレーンのX線診断装置を構成す
る天井吊り型循環器用保持装置を示す図である。この図
3に示すように、天井吊り型循環器用保持装置は、被検
体に対してX線を曝射するX線管50、及び被検体にX
線が曝射されることで形成されたX線像をイメージイン
テンシファイヤ(I.I.)により光学像に変換し、こ
れをテレビジョンカメラ装置(TV)で撮像することで
電気信号である撮像信号を形成するI.I.−TV系5
1を対向支持するΩアーム52と、Ωアーム52をその
アームの形成方向に沿ってスライド可能に支持するアー
ム支持部53とを有している。
【0032】また、この天井吊り型循環器用保持装置
は、アーム支持部53を床に対して垂直な主軸回転軸を
中心として回転可能なように支持するスライダ54と、
天井に取り付けられる一対のレール片55によりスライ
ダ54をこのレール片55の形成方向に沿ってスライド
支持するスライドレール56とを有している。
【0033】[バイプレーン構成]このような据え置き
型循環器用保持装置及び天井吊り型循環器用保持装置
は、図4に示すように各保持装置のアイソセンタが交わ
るように組み合わせられ、寝台60に頭入れのかたちで
載置された被検体の撮影画像等を該各保持装置で撮影す
るようになっている。寝台60の、駆動操作される各ア
ーム42,52が干渉しない位置には操作卓61が設け
られており、操作者はこの操作卓61を操作することで
前記独立駆動モード或いはシンクロモードにおける各ア
ーム42,52の駆動操作を行うようになっている。
【0034】また、天井吊り型循環器用保持装置のスラ
イドレール56の、駆動操作される各アーム42,52
が干渉せず、かつ、操作卓61を操作する操作者に目視
可能な位置には複数のモニタ装置62が天井吊りのかた
ちで設けられており、各アームで撮影、透視等されたX
線画像が表示されるようになっている。
【0035】操作卓61には、例えば各保持装置のX線
管40,50の管電圧(kV),管電流(mA),パル
ス幅等の撮影条件を入力するスイッチや、据え置き型循
環器用保持装置の支柱44を回転駆動(支柱回転)する
ためのスイッチ等の各スイッチ65の他、Cアーム42
を駆動操作するためのCアーム用ジョイスティック6
6、Ωアーム52を駆動操作するためのΩアーム用ジョ
イスティック67、「独立駆動モード」及び「シンクロ
モード」を切り替えるためのモード切り替えボタン68
が設けられている。
【0036】Cアーム用ジョイスティック66はセンタ
位置をニュートラルとし、この状態からの十字操作が可
能となっており、該ジョイスティック66を向こう側に
倒すと(押し倒すと)Cアーム42がLAO方向(+
θ)に主軸回転し、該ジョイスティック66を手前側に
倒すと(引き倒すと)Cアーム42がRAO方向(−
θ)に主軸回転するようになっている。また、Cアーム
用ジョイスティック66を右側に倒すとCアーム42が
CAU方向(−η)にスライド回転し、該ジョイスティ
ック66を左側に倒すとCアーム42がCRA方向(+
η)にスライド回転するようになっている(図7参
照)。
【0037】同様に、Ωアーム用ジョイスティック67
もセンタ位置をニュートラルとし、この状態からの十字
操作が可能となっており、該ジョイスティック67を向
こう側に倒すと(押し倒すと)Ωアーム52がLAO方
向(+θ)にスライド回転し、該ジョイスティック67
を手前側に倒すと(引き倒すと)Ωアーム52がRAO
方向(−θ)に主軸回転するようになっている。また、
Ωアーム用ジョイスティック67を右側に倒すとΩアー
ム52がCAU方向(−η)に主軸回転し、該ジョイス
ティック67を左側に倒すとΩアーム52がCRA方向
(+η)に主軸回転するようになっている(図8参
照)。なお、操作卓61の設置場所により前記動作方向
は変化する。
【0038】[第1の実施の形態の動作]次に、当該第
1の実施の形態のバイプレーンのX線診断装置の動作説
明をする。当該X線診断装置には、前述のように各アー
ム42,52をそれぞれ独立して駆動する「独立駆動モ
ード」、及びCアーム42の動きにΩアーム52の動き
を追従させて駆動する「シンクロモード」が設けられて
おり、各モードの選択は、図4に示した操作卓61に設
けられているモード切り替えボタン68を操作して行う
ようになっている。
【0039】[独立駆動モードの動作]まず、各アーム
42,52をそれぞれ独立して操作する場合、操作者
は、モード切り替えボタン68を操作して「独立駆動モ
ード」を選択する。このモード切り替えボタン68は、
例えばオン操作がなされる毎に、「独立駆動モード」,
「シンクロモード」,「独立駆動モード」・・・等のよ
うに各モードが順次切り替わるようになっている。
【0040】なお、各モード用の選択ボタンをそれぞれ
設け、操作者が任意の選択ボタンを操作することで各モ
ードの切り替えを行うようにしてもよい。ただ、当該実
施の形態のように、オン操作する毎にモードが切り替わ
るモード切り替えボタン68を設けることで、必要とす
る切り替えボタンの数を1つとすることができ、切り替
えボタンの設置面積の縮小化を通じて操作卓61の縮小
化を図ることができる。
【0041】次に、このように「独立駆動モード」が選
択されると、操作卓61の各ジョイスティック66,6
7の操作が有効となり、各アーム42,52の単独操作
がそれぞれ可能となる。
【0042】[Cアーム42の単独操作]具体的には、
この独立駆動モードにおいてCアーム42を単独で操作
する場合、操作者は、操作卓61のCアーム用ジョイス
ティック66を十字操作してCアーム42を所望の方向
に回転操作する。
【0043】例えば、Cアーム用ジョイスティック66
を向こう側に押し倒す操作がなされた場合には、図示し
ない演算回路は、Cアーム42のCRA方向(+η)へ
のスライド速度目標値(αr(t))を形成し、これを
入力端子10を介して第1のドライバ13に供給する。
また、Cアーム用ジョイスティック66を手前側に引き
倒す操作がなされた場合には、図示しない演算回路は、
Cアーム42のCAU方向(−η)へのスライド速度目
標値(αr(t))を形成し、これを入力端子10を介
して第1のドライバ13に供給する。
【0044】第1のドライバ13には、Cアーム用スラ
イドモータ14の回転情報に基づいてエンコーダ15で
検出されたCアーム42の現在のスライド回転角度を示
すCエンコードデータ(α(t))が供給されている。
第1のドライバ13は、前記スライド速度目標値(αr
(t))と、このCエンコードデータ(α(t))とを
加算処理することにより、Cアーム42のスライド回転
制御量を示すCスライド回転制御データを形成し、この
Cスライド回転制御データに基づいてCアーム用スライ
ドモータ14を回転駆動する。
【0045】これにより、Cアーム用ジョイスティック
66の操作に対応して、Cアーム42が、図7に示すC
RA方向(+η)或いはCAU方向(−η)にスライド
回転することとなる。
【0046】一方、Cアーム用ジョイスティック66を
右側に倒す操作がなされた場合には、図示しない演算回
路は、Cアーム42のLAO方向(+θ)への主軸回転
速度目標値(βr(t))を形成し、これを入力端子1
1を介して第2のドライバ19に供給する。また、Cア
ーム用ジョイスティック66を左側に倒す操作がなされ
た場合には、図示しない演算回路は、Cアーム42のR
AO方向(−θ)への主軸回転速度目標値(βr
(t))を形成し、これを入力端子11を介して第2の
ドライバ19に供給する。
【0047】第2のドライバ19には、Cアーム用主軸
回転モータ20の回転情報に基づいてエンコーダ21で
検出されたCアーム42の現在の主軸回転角度を示すC
エンコードデータ(β(t))が供給されている。第2
のドライバ19は、前記主軸回転速度目標値(βr
(t))と、このCエンコードデータ(β(t))とを
加算処理することにより、Cアーム42の主軸回転制御
量を示すC主軸回転制御データを形成し、このC主軸回
転制御データに基づいてCアーム用主軸回転モータ20
を回転駆動する。
【0048】これにより、Cアーム用ジョイスティック
66の操作に対応して、Cアーム42が、図7に示すL
AO方向(+θ)或いはRAO方向(−θ)に主軸回転
することとなる。
【0049】[Ωアーム52の単独操作]次に、独立駆
動モードにおいてΩアーム52を単独で操作する場合、
操作者は、操作卓61のΩアーム用ジョイスティック6
7を十字操作してΩアーム52を所望の方向に回転操作
する。
【0050】例えば、Ωアーム用ジョイスティック67
を右側に倒す操作がなされた場合には、図示しない演算
回路は、Ωアーム52のLAO方向(+θ)へのスライ
ド速度目標値(αr(t))を形成し、これを入力端子
23を介して第1のスイッチ4の被選択端子4bに供給
する。また、Ωアーム用ジョイスティック67を左側に
倒す操作がなされた場合には、図示しない演算回路は、
Ωアーム52のRAO方向(−θ)へのスライド速度目
標値(αr(t))を形成し、これを入力端子23を介
して第1のスイッチ4の被選択端子4bに供給する。
【0051】この独立駆動モードにおいては、第1のス
イッチ4は、選択端子4cで被選択端子4bを選択する
ように切換制御されている。このため、被選択端子4b
に供給されたスライド速度目標値(αr(t))は、こ
の第1のスイッチ4を介して第3のドライバ25に供給
されることとなる。
【0052】第3のドライバ25には、Ωアーム用スラ
イドモータ26の回転情報に基づいてエンコーダ27で
検出されたΩアーム52の現在のスライド回転角度を示
すΩエンコードデータ(α(t))が供給されている。
第3のドライバ25は、前記スライド速度目標値(αr
(t))と、このΩエンコードデータ(α(t))とを
加算処理することにより、Ωアーム52のスライド回転
制御量を示すΩスライド回転制御データを形成し、この
Ωスライド回転制御データに基づいてΩアーム用スライ
ドモータ26を回転駆動する。
【0053】これにより、Ωアーム用ジョイスティック
67の操作に対応して、Ωアーム52が、図8に示すL
AO方向(+θ)或いはRAO方向(−θ)にスライド
回転することとなる。
【0054】一方、Ωアーム用ジョイスティック67を
向こう側に押し倒す操作がなされた場合には、図示しな
い演算回路は、Ωアーム52のCRA方向(+η)への
主軸回転速度目標値(βr(t))を形成し、これを入
力端子29を介して第2のスイッチ5の被選択端子5b
に供給する。また、Ωアーム用ジョイスティック67を
手前側に引き倒す操作がなされた場合には、図示しない
演算回路は、Ωアーム52のCAU方向(−η)への主
軸回転速度目標値(βr(t))を形成し、これを入力
端子29を介して第2のスイッチ5の被選択端子5bに
供給する。
【0055】この独立駆動モードにおいては、第2のス
イッチ5は、選択端子5cで被選択端子5bを選択する
ように切換制御されている。このため、被選択端子5b
に供給された主軸回転速度目標値(αr(t))は、こ
の第2のスイッチ5を介して第4のドライバ31に供給
されることとなる。
【0056】第4のドライバ31には、Ωアーム用主軸
回転モータ32の回転情報に基づいてエンコーダ33で
検出されたΩアーム52の現在の主軸回転角度を示すΩ
エンコードデータ(β(t))が供給されている。第4
のドライバ31は、前記主軸回転速度目標値(βr
(t))と、このΩエンコードデータ(β(t))とを
加算処理することにより、Ωアーム52の主軸回転制御
量を示すΩ主軸回転制御データを形成し、このΩ主軸回
転制御データに基づいてΩアーム用主軸回転モータ32
を回転駆動する。
【0057】これにより、Ωアーム用ジョイスティック
67の操作に対応して、Ωアーム52が、図8に示すC
RA方向(+η)或いはCAU方向(−η)に主軸回転
することとなる。
【0058】[シンクロモードの動作]次に、当該実施
の形態のX線診断装置には、Cアーム42の動きにΩア
ーム52の動きを追従させて駆動する「シンクロモー
ド」が設けられている。なお、以下一例として、この
「シンクロモード」では、Cアーム42の動きにΩアー
ム52の動きを追従させて駆動することとして説明を進
めるが、これは、Ωアーム52の動きにCアーム42の
動きを追従させて駆動してもよい。
【0059】このシンクロモードを選択する場合、操作
者は、図4に示した操作卓61に設けられているモード
切り替えボタン68を操作して該シンクロモードの選択
を行う。当該X線診断装置では、このシンクロモードが
選択されると、Cアーム42を操作するためのCアーム
用ジョイスティック66での操作のみを有効として取り
扱うようになっている。
【0060】すなわち、操作者によりCアーム用ジョイ
スティック66が十字操作されると、前述のように図示
しない演算回路が、Cアーム42のCRA方向(+η)
或いはCAU方向(−η)のスライド速度目標値(αr
(t))を形成し、これを入力端子10を介して第1の
ドライバ13に供給すると共に座標変換処理回路3に供
給する。また、図示しない演算回路が、Cアーム42の
LAO方向(+θ)或いはRAO方向(−θ)の主軸回
転速度目標値(βr(t))を形成し、これを入力端子
11を介して第2のドライバ19に供給すると共に座標
変換処理回路3に供給する。
【0061】これにより、前述のように第1及び第2の
ドライバ13,19で、Cスライド制御データ及びC主
軸回転制御データが形成され、該各制御データに基づい
てCアーム用スライド回転モータ14及びCアーム用主
軸回転モータ20が回転駆動され、Cアーム42が、C
RA方向(+η),CAU方向(−η)にスライド回転
制御され、或いはLAO方向(+θ),RAO方向(−
θ)に主軸回転制御されることとなる。
【0062】一方、座標変換処理回路3は、Cアーム用
として算出された各速度目標値(αr(t)),(βr
(t))をΩアーム用の各速度目標値(αr(t)),
(βr(t))に変換し、これらを各スイッチ4,5の
被選択端子4a,5aにそれぞれ供給する。このシンク
ロモード時においては、各スイッチ4,5は、選択端子
4c,5cで被選択端子4a,5aをそれぞれ選択する
ように切り換え制御されている。このため、各スイッチ
4,5に供給されたΩアーム用の各速度目標値(αr
(t)),(βr(t))は、各スイッチ4,5を介し
て第3,第4のドライバ25,31にそれぞれ供給され
る。なお、各スイッチ4,5は、ソフトウェア制御によ
り切り換え制御することも可能である。
【0063】各ドライバ25,31は、この各速度目標
値(αr(t)),(βr(t))と、各エンコーダ2
7,33から供給されたΩアーム52の現在のスライド
回転角度及び主軸回転角度を示すエンコードデータ(α
(t)),(β(t))とを加算処理することにより、
Ωアーム52のスライド回転制御量及び主軸回転制御量
を示す各制御データを形成し、この各制御データに基づ
いて、Ωアーム用スライド回転モータ26及びΩアーム
用主軸回転モータ32を回転駆動する。これにより、Ω
アーム52を、Cアーム42の臨床角上の軌跡に沿って
移動させることができ、Cアーム42及びΩアーム52
の相対的な位置関係を保持した状態で互いに干渉するこ
となく、Cアーム42の動きに追従してΩアーム52を
移動制御することができる。
【0064】[第1の実施の形態の効果]以上の説明か
ら明らかなように、当該第1の実施の形態のバイプレー
ンのX線診断装置は、Cアーム用の制御情報に座標変換
処理を施してΩアーム用の制御情報を形成し、このΩア
ーム用の制御情報に基づいてΩアーム52をスライド/
回転制御することにより、Cアーム42及びΩアーム5
2の相対的な位置関係を保持した状態で互いに干渉する
ことなくLAO,RAO及びCRA,CAUに各アーム
42,52を同時に移動制御することができる。
【0065】このため、各アーム42,52を同時に移
動制御して様々な角度付けを可能とすることができる。
また、「シンクロモード」で大まかな位置決めを行い、
「独立駆動モード」で位置決めの微調整を行うことによ
り、位置決めに要する時間を短縮化することができる。
また、各アーム42,52の干渉に気を使うことがない
ため、操作者を診断に集中させることができ、検査効率
の向上及び検査時間の短縮化を図ることができる。
【0066】〔第2の実施の形態〕次に、本発明の第2
の実施の形態のバイプレ−ンのX線診断装置の説明をす
る。上述の第1の実施の形態のX線診断装置は、各アー
ム42,52をCアーム用ジョイスティック66及びΩ
アーム用ジョイスティック67で操作するものであった
が、この第2の実施の形態のX線診断装置は、ハンドル
構成の操作手段で各アーム42,52を操作するように
したものである。なお。上述の第1の実施の形態と当該
第2の実施の形態とでは、この点のみが異なる。このた
め、この第2の実施の形態の説明では、この差異の説明
のみ行い重複説明を省略することとする。
【0067】[第2の実施の形態の構成]この第2の実
施の形態のX線診断装置は、図4に示した操作卓61の
代わりに図5及び図6に示すような操作卓70が設けら
れている。この図5は、この操作卓70の上面図であ
り、図6は、この操作卓70を右斜め上から見た場合の
斜視図なのであるが、この図5及び図6からわかるよう
に、この操作卓70には、前記独立駆動モードにおいて
操作するアームを選択するためのアーム選択スイッチ7
9の他、各アーム42,52を操作するためのハンドル
71(ハイパーハンドル)が設けられている。
【0068】このハイパーハンドル71は、操作者の手
で把持されるグリップ72と、このグリップ72を把持
した手の親指等で操作される操作部73と、グリップ7
2を把持した手の人差し指で操作されるイネーブルスイ
ッチ74(図6)とで構成されている。操作部73に
は、十字操作が可能なトラックスイッチ77と、前記シ
ンクロモードを選択するためのシンクロモード選択スイ
ッチ80とが設けられている。
【0069】[第2の実施の形態の動作] [独立駆動モードの動作]このような操作卓70を有す
る第2の実施の形態のX線診断装置では、「独立駆動モ
ード」を選択する場合、操作者は、アーム選択スイッチ
79をオン操作する。このアーム選択スイッチ79がオ
ン操作されると、当該X線診断装置は、独立駆動モード
となりCアーム42及びΩアーム52の独立操作が可能
となる。操作可能となるアームは、例えばアーム選択ス
イッチ79がオン操作される毎に、Cアーム→Ωアーム
→Cアーム→Ωアーム・・・の順に順次切り替わるよう
になっており、操作者は、このスイッチ79をオン操作
する回数で操作するアームを選択するようになってい
る。また、選択されたアームは、操作卓70に設けられ
たCアーム用発光表示部81或いはΩアーム用発光表示
部82が点灯(或いは点滅)することで、操作者に対し
て明示するようになっている。
【0070】次に操作者は、このようにして操作するア
ームを選択した後、例えば右手でハイパーハンドル71
のグリップ72を把持し、そのグリップ72を把持した
手の親指をトラックスイッチ77上に置き、また、グリ
ップ72を把持した手の人差し指をイネーブルスイッチ
74に軽くあてがう。
【0071】イネーブルスイッチ74は、いわば拳銃の
トリガのようになっており、グリップ72を把持した手
の人差し指でグリップ72側に引きつけることでオン操
作となり、このオン操作中におけるトラックスイッチ7
7の操作が有効となる。従って、操作者は、イネーブル
スイッチ74をオン操作した状態で、グリップ72を把
持した手の親指でトラックスイッチ77を十字操作する
こととなる。トラックスイッチ77が十字操作される
と、その操作量(或いは操作時間)に応じてCアーム4
2或いはΩアーム52が上述のようにスライド/回転駆
動される。
【0072】なお、イネーブルスイッチ74がオフ操作
された状態では、トラックスイッチ77の操作は無効と
して取り扱われるようになっており、各アーム42,5
2は回転駆動されることはない。このため、各アーム4
2,52を回転駆動するためには、イネーブルスイッチ
74を意図的にオン操作する必要があり、操作者のアー
ムを操作しようとする意志を必要とする。これにより、
各アーム42,52の誤操作を防止することができ、当
該X線診断装置の安全性の向上を図ることができる。
【0073】[シンクロ駆動モードの動作]次に、「シ
ンクロモード」を選択する場合、操作者は、ハイパーハ
ンドル71の操作部73に設けられたシンクロスイッチ
80をオン操作する。このシンクロスイッチ80がオン
操作されると、当該X線診断装置は図7に示すシンクロ
用発光表示部80を点灯駆動(或いは点滅駆動)してシ
ンクロモードとなり、Cアーム42及びΩアーム52の
シンクロ操作が可能となる。
【0074】操作者は、このシンクロモードの選択後
に、ハイパーハンドル71のイネーブルスイッチ74を
オン操作した状態でトラックスイッチ77を十字操作す
る。これにより、上述のようにトラックスイッチ77の
十字操作に応じてCアーム42が回転制御され、このC
アーム42の動きに追従するようにΩアーム52がスラ
イド/回転制御される。
【0075】[第2の実施の形態の効果]以上の説明か
ら明らかなように、当該第2の実施の形態のX線診断装
置は、操作者が片手で操作可能なハイパーハンドル71
が設けられている。このハイパーハンドル71は寝台6
0脇に設けられているため、操作者は、各アーム42,
52の動きを間近で確認しながら該各アーム42,52
を操作することができる。また、このハイパーハンドル
71には、グリップ72を把持した状態で操作可能な位
置にイネーブルスイッチ74及びトラックスイッチ77
等が設けられているため、ブラインド操作を可能とする
ことができ、操作者をより検査に集中させることができ
る。そして、当該第2の実施の形態のX線診断装置は、
この他、上述の第1の実施の形態のX線診断装置と同じ
効果を得ることができる。
【0076】〔本発明の他の適用例〕最後に、上述の各
実施の形態は本発明の一例である。このため、本発明は
上述の各実施の形態に限定されることはなく、これら実
施の形態以外の実施態様であっても、本発明に係る技術
的思想を逸脱しない範囲であれば設計等に応じて種々の
変更が可能であることは勿論である。
【0077】
【発明の効果】本発明に係るX線診断装置は、第1,第
2の支持手段の相対的な位置関係を保持した状態で、互
いに干渉することなくLAO,RAO及びCRA,CA
Uに各支持手段を同時に移動制御することができる。こ
のため、各支持手段を同時に移動制御して様々な角度付
けを可能とすることができ、位置決めに要する時間の短
縮化を図ることができる。また、各支持手段の干渉に気
を使うことがないため、操作者を診断に集中させること
ができ、検査効率の向上及び検査時間の短縮化を図るこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るX線診断装置を適用した第1の実
施の形態のバイプレーンのX線診断装置のブロック図で
ある。
【図2】前記第1の実施の形態のX線診断装置を構成す
る据え置き型循環器用保持装置の外観を示す斜視図であ
る。
【図3】前記第1の実施の形態のX線診断装置を構成す
る天井吊り型循環器用保持装置の外観を示す斜視図であ
る。
【図4】前記第1の実施の形態のX線診断装置の全体の
外観を示す斜視図である。
【図5】本発明の第2の実施の形態のバイプレーンのX
線診断装置に設けられている操作卓の上面図である。
【図6】前記操作卓を右斜め方向から見た場合の斜視図
である。
【図7】従来のバイプレーンのX線診断装置のCアーム
の軌道を示す図である。
【図8】従来のバイプレーンのX線診断装置のΩアーム
の軌道を示す図である。
【符号の説明】
1…Cアーム駆動系、2…Ωアーム駆動系、3…座標変
換処理回路、4…第1のスイッチ、5…第2のスイッ
チ、6…スライド制御系、7…主軸回転制御系、8…ス
ライド制御系、9…主軸回転制御系、13…第1のドラ
イバ、14…Cアーム用スライドモータ、15…エンコ
ーダ、19…第2のドライバ、20…Cアーム用主軸回
転モータ、21…エンコーダ、25…第3のドライバ、
26…Ωアーム用スライドモータ、27…エンコーダ、
31…第4のドライバ、32…Ωアーム用主軸回転モー
タ、33…エンコーダ、40…X線管、41…I.I.
−TV系、42…Cアーム、43…アーム支持部、44
…支柱、50…X線管、51…I.I.−TV系、52
…Ωアーム、53…アーム支持部、54…スライダ、5
5…レール片、56…スライドレール、60…寝台、6
1…操作卓、62…モニタ装置、65…スイッチ、66
…Cアーム用ジョイスティック、67…Ωアーム用ジョ
イスティック、68…モード切り替えボタン、70…操
作卓、71…ハイパーハンドル、72…グリップ、73
…操作部、74…イネーブルスイッチ、77…トラック
スイッチ、81…Cアーム用発光表示部、82…Ωアー
ム用発光表示部、83…シンクロ用発光表示部

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1のX線発生手段及び第1のX線検出
    手段を対向支持し、互いに直交する2軸方向に回転可能
    とされた第1の支持手段と、 第2のX線発生手段及び第2のX線検出手段を対向支持
    し、前記第1の支持手段の各回転軸方向に対して直交す
    る2軸方向に回転可能とされた第2の支持手段と、 前記各支持手段の回転操作を行うための操作手段と、 前記操作手段の操作に応じて、前記いずれか一方の支持
    手段を、前記2軸のうち1軸の角度を固定し、他の1軸
    について連動させて回転制御すると共に、該一方の支持
    手段に対して相対的な位置関係を保つように、他方の支
    持手段の2軸について連動させて回転制御する制御手段
    とを有することを特徴とするX線診断装置。
  2. 【請求項2】 前記各支持手段をそれぞれ独立して操作
    する独立操作、或いは前記一方の支持手段に連動させて
    他方の支持手段を操作する連動操作を選択するための操
    作選択手段を有し、 前記制御手段は、前記操作選択手段により独立操作が選
    択された場合は、該選択された方の支持手段を前記操作
    手段の操作に応じて、前記2軸のうち1軸の角度を固定
    し、他の1軸について連動させて回転制御し、前記操作
    選択手段により連動操作が選択された場合は、前記操作
    手段の操作に応じて、予め定められた一方の支持手段
    を、前記2軸のうち1軸の角度を固定し、他の1軸につ
    いて連動させて回転制御すると共に、該一方の支持手段
    に対して相対的な位置関係を保つように、他方の支持手
    段を2軸について連動させて回転制御することを特徴と
    する請求項1記載のX線診断装置。
  3. 【請求項3】 前記制御手段は、 前記一方の支持手段の回転制御情報を、他方の支持手段
    用の回転制御情報に変換する情報変換手段を有し、 この情報変換手段により形成された回転制御情報に基づ
    いて、一方の支持手段に対して相対的な位置関係を保つ
    ように他方の支持手段を回転制御することを特徴とする
    請求項1又は請求項2記載のX線診断装置。
  4. 【請求項4】 前記操作手段は、少なくとも操作者が片
    手で把持可能なハンドルと、 前記ハンドルを操作者が把持した状態でいずれかの指で
    操作可能な位置に設けられた、前記各支持手段の回転方
    向を指示するための回転方向指示スイッチとを有するこ
    とを特徴とする請求項1乃至請求項3のうち、いずれか
    1項記載のX線診断装置。
  5. 【請求項5】 両端部にX線発生手段とX線検出手段を
    支持するC形状のアーム、及びこのC形状のアームをス
    ライド可能に支持し、かつ、このスライド方向と直交す
    る主軸回りに回転するように支持する支柱を備える第1
    の支持手段と、 両端部にX線発生手段とX線検出手段を支持するC形状
    のアーム、及びこのC形状のアームをスライド可能に支
    持し、かつ、このスライド方向と直交する主軸回りに回
    転するように支持する支持部材、及びこの支持部材を前
    記第1の支持手段における主軸方向にスライドするよう
    に支持するスライド支持部材を備える第2の支持手段
    と、 前記第1の支持手段に支持されたX線発生手段とX線検
    出手段の移動軌跡と一致する軌跡を移動するように前記
    第2の支持手段の各可動部を制御する制御手段とを有す
    ることを特徴とするX線診断装置。
  6. 【請求項6】 前記第2の支持手段において、前記C形
    状のアームはΩアームであり、 前記スライド支持部材は、天井に固定されたレールであ
    ることを特徴とする請求項5記載のX線診断装置。
  7. 【請求項7】 前記制御手段は、前記第2の支持手段
    が、第1の支持手段の臨床角上の軌跡を移動するように
    該第2の支持手段の各可動部を制御することを特徴とす
    る請求項5又は請求項6記載のX線診断装置。
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