JP2001136719A - 薄型モータ - Google Patents

薄型モータ

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JP2001136719A
JP2001136719A JP31165499A JP31165499A JP2001136719A JP 2001136719 A JP2001136719 A JP 2001136719A JP 31165499 A JP31165499 A JP 31165499A JP 31165499 A JP31165499 A JP 31165499A JP 2001136719 A JP2001136719 A JP 2001136719A
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JP
Japan
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rotor
yoke
ball bearing
thin motor
magnet
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JP31165499A
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Yuichi Nanae
裕一 名苗
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Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 小さな予圧によって、ロータ部の軸方向の振
れを確実に抑制できるようにした、薄型モータを提供す
ること。 【解決手段】 取付基板12上に取り付けられたボール
ベアリング17,このボールベアリングの周りに環状に
配設された巻線コイル15を含む、ステータ部11と、
上記ボールベアリングに回転可能に支持された回転軸2
1,上記巻線コイルに対して半径方向に対向するよう
に、回転軸に一体的に固着されたロータマグネット25
を含むロータ部20とを有し、上記ロータマグネットに
対して巻線コイルと反対側から半径方向に対向するよう
に、磁性体から成る吸引ヨーク18がステータ側に固定
配置されていて、この吸引ヨークが、ロータマグネット
に対して軸方向に関して取付基板側にずれて配設される
ことにより、ロータ部が取付基板に向かって磁気吸引さ
れ、ボールベアリングに予圧が付与される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、薄型モータ、特に
ロータの回転軸を支持するボールベアリングに対して磁
気吸引力によって予圧を与えるようにした薄型モータに
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、このような薄型モータは、例えば
図9に示すように構成されている。図9において、薄型
モータ1は、例えばフロッピーディスクを回転駆動する
ためのスピンドルモータであって、固定配置されたステ
ータ部2と、ステータ部3に対して回転可能に支持され
たロータ部3とから構成されている。
【0003】ステータ部2は、取付基板2aと、取付基
板2aに取り付けられた軸受ホルダー2bと、軸受ホル
ダー2bを円周方向に包囲するように環状に固定配置さ
れた積層鉄芯2cに巻回された巻線コイル2dと、軸受
ホルダー2b内に嵌挿されたメタル軸受2eと、軸受ホ
ルダー2bの外側に設けられたボールベアリング4と、
を含んでいる。
【0004】これに対して、ロータ部3は、メタル軸受
2e内に挿入された回転軸3aと、この回転軸3aと一
体に成形され且つ上面にチャック用マグネット3bを備
えたロータ本体3cと、ロータ本体3cの周囲に取り付
けられ且つ上記巻線コイル2dの半径方向内側まで延び
る非磁性体から成るマグネットホルダー3dと、マグネ
ットホルダー3dの外周付近の下面に取り付けられ且つ
巻線コイル2dに対して半径方向内側から対向するロー
タマグネット3eと、このロータマグネット3eの半径
方向内側に備えられた磁性体から成るバックヨーク3f
と、を含んでいる。ここで、上記ボールベアリング4
は、その内輪が軸受ホルダー2bに固定されると共に、
外輪がロータ本体3cに固定されている。
【0005】このように構成された薄型モータ1によれ
ば、ロータ部3のロータ本体3c上にフロッピーディス
ク(図示せず)が載置され、チャック用マグネット3b
に対して図示しないチャッキング手段が磁気吸着され
る。これにより、フロッピーディスクがロータ本体3c
上に固定保持された状態にて、巻線コイル2dに適宜に
通電することにより、巻線コイル2dに発生する磁界
が、ロータ部3のロータマグネット3e及びバックヨー
ク3fによる磁界と相互に作用して、ロータ部3が回転
駆動されることになる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
構成の薄型モータ1においては、ロータ部3の軸方向の
振れを抑制するために、ボールベアリング4に対して予
圧を与えるようにしている。このボールベアリング4に
対する予圧は、例えば図10に示すように、ロータマグ
ネット3e及びバックヨーク3fの回転軸に向かう中心
Cを、巻線コイル2dの回転軸に向かう中心に対して、
取付基板2aと反対側(即ち、図面にて上方)に距離d
だけずらして配設することにより、ロータマグネット3
e,バックヨーク3fと巻線コイル2dとの間の磁気吸
引力により付与されるようになっている。
【0007】しかしながら、薄型モータ1の薄型化に伴
って、巻線コイル2dやロータマグネット3e,バック
ヨーク3fも薄型に形成されることから、上述した軸方
向のずれdの影響により、トルクが著しく低下してしま
うという問題があった。
【0008】これに対して、例えば図11に示すような
薄型モータ5も知られている。図11において、薄型モ
ータ5は、ステータ部2の軸受ホルダー2b上にて、ロ
ータ部3のロータマグネット3eより内側の領域にて、
環状に配設された吸引マグネット2fを備えていると共
に、マグネットホルダー3d及びバックヨーク3fの代
わりに、磁性体から成るロータヨーク3gを備えてい
る。これにより、吸引マグネット2fが、軸方向に対向
するロータヨーク3gを磁気吸引することによって、ボ
ールベアリング4に対して予圧を与える磁気吸引力を生
成するようになっている。
【0009】しかしながら、このような構成の薄型モー
タ5においては、上記磁気吸引力は、吸引マグネット2
fとロータヨーク3gとの間の距離が大きくなる程、図
12にて曲線Aで示すように、急激に低下してしまうこ
とから、例えばロータ部3が軸方向の振れを有している
場合、この磁気吸引力がこの振れを拡大するように作用
することになり、予圧の意義が殆どなくなってしまうと
いう問題があった。これに対して、磁気吸引力を高め
て、予圧を大きくすることも考えられるが、大きな予圧
によって、軸受損失が増大することになり、モータ効率
が低下してしまうという問題があった。
【0010】本発明は、以上の点に鑑み、小さな予圧に
よって、ロータ部の軸方向の振れを確実に抑制できるよ
うにした、薄型モータを提供することを目的としてい
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的は、請求項1の
発明によれば、基板上に取り付けられたボールベアリン
グと、このボールベアリングの周りに環状に配設された
巻線コイルとを含むステータ部と、上記ボールベアリン
グに回転可能に支持された回転軸と、上記巻線コイルに
対して半径方向に対向するように、回転軸に一体的に固
着されたロータマグネットとを含むロータ部とを有し、
上記ロータマグネットに対して巻線コイルと反対側から
半径方向に対向するように、磁性体から成る吸引ヨーク
がステータ側に固定配置されていて、この吸引ヨーク
が、ロータマグネットに対して上記回転軸の方向に関し
て取付基板側にずれて配設されることにより、ロータ部
が取付基板に向かって磁気吸引され、ボールベアリング
に予圧が付与されている、薄型モータにより、達成され
る。
【0012】請求項1の構成によれば、取付基板上に配
設された吸引ヨークが、ロータ部のロータマグネットに
対して半径方向に対向することによって、吸引ヨークと
ロータマグネットとの間に磁気吸引力が発生する。そし
て、吸引ヨークがロータマグネットに対して軸方向に関
して取付基板側にずれて配設されていることによって、
上記磁気吸引力が軸方向成分を有することになり、この
磁気吸引力の軸方向成分によって、ロータ部が取付基板
に向かって吸引され、ボールベアリングに予圧が付与さ
れることになる。従って、ボールベアリングに予圧が付
与されることにより、ロータ部の軸方向の振れが抑制さ
れ、安定した回転が得られることになる。
【0013】この場合、上述した磁気吸引力により、ロ
ータが取付基板に向かって吸引されて、ロータマグネッ
トの吸引ヨークに対する軸方向のずれが小さくなると、
この磁気吸引力の軸方向成分も小さくなるので、例えば
ロータに軸方向の振れがあったとしても、この振れが磁
気吸引力によって拡大されるようなことはない。従っ
て、ボールベアリングに付与される予圧は小さくて済む
ので、ボールベアリングにおける軸受損失が低減され、
モータ効率が向上することになる。
【0014】請求項3の構成によれば、上記吸引ヨーク
が、焼結軟磁性材料から構成されている場合には、鉄損
のうちヒステリシス損が低減されることにより、鉄損が
小さくなり、モータ効率がより一層向上することにな
る。
【0015】請求項4の構成によれば、上記ボールベア
リングが軸受ホルダーを介して取付基板に取り付けられ
ていて、上記吸引ヨークが、軸受ホルダーと一体に形成
されている場合には、吸引ヨークが軸受ホルダーと同時
に成形されることにより、製造工程が低減され、部品コ
ストが低減される。特に、焼結軟磁性材料から構成され
る場合には、複雑な形状であっても、吸引ヨーク及び軸
受ホルダーが容易に形成されることになる。
【0016】請求項5の構成によれば、上記吸引ヨーク
が、積層ケイ素鋼板から構成されている場合には、鉄損
のうちヒステリシス損が著しく低減されることにより、
鉄損が大幅に小さくなり、モータ効率がより一層向上す
ると共に、例えば巻線コイルが同様な積層ケイ素鋼板か
ら成る鉄芯に巻回されている場合には、吸引ヨークがこ
の鉄芯と同じ材料から板取りされるので、コストの上昇
が抑制されることになる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、この発明の好適な実施形態
を図1乃至図8を参照しながら、詳細に説明する。尚、
以下に述べる実施形態は、本発明の好適な具体例である
から、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、
本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定
する旨の記載がない限り、これらの態様に限られるもの
ではない。
【0018】図1は、本発明による薄型モータの第一の
実施形態を示している。図1において、薄型モータ10
は、例えばフロッピーディスクを回転駆動するためのス
ピンドルモータであって、固定配置されたステータ部1
1と、ステータ部11に対して回転可能に支持されたロ
ータ部20とを備えている。
【0019】ステータ部11は、取付基板12と、取付
基板12に取り付けられた軸受ホルダー13と、軸受ホ
ルダー13を円周方向に包囲するように環状に固定配置
された積層鉄芯14に巻回された巻線コイル15と、軸
受ホルダー13内に嵌挿されたメタル軸受16と、軸受
ホルダー13の外側に設けられたボールベアリング17
と、さらに後述するように取付基板12上に設けられた
環状の吸引ヨーク18とを含んでいる。
【0020】取付基板12は、非磁性体から構成されて
おり、ステータ基板として作用する。上記軸受ホルダー
13は、取付基板12に対してカシメ等により固定され
ている。上記積層鉄芯14は、例えばケイ素鋼板等の複
数の電磁鋼板を間に絶縁層を挟んで積層することによ
り、構成されており、図2に示すように、18個の突極
14aを有している。上記ボールベアリング17は、そ
の内輪が軸受ホルダー13に接着等により固定されると
共に、外輪がロータ本体23(後述)に対して接着等に
より固定されている。上記吸引ヨーク18は、図示の場
合、鉄製であって、取付基板12上にて、後述するロー
タマグネットに対して半径方向内側から対向するよう
に、配設されている。
【0021】これに対して、ロータ部20は、上記メタ
ル軸受16内に圧入された回転軸21と、この回転軸2
1に一体に成形され且つ上面にチャック用マグネット2
2を備えたロータ本体23と、ロータ本体23の周囲に
取り付けられ且つ上記巻線コイル15の半径方向内側ま
で延びるマグネットホルダー24と、マグネットホルダ
ー24の外周付近の下面に取り付けられ且つ巻線コイル
15に対して半径方向内側から対向すると共に前記吸引
ヨーク18に対して半径方向外側から対向するロータマ
グネット25とを含んでいる。
【0022】上記回転軸21及びロータ本体23は、例
えばステンレス鋼から一体成形されており、その上面が
チャッキングテーブルとして構成されている。上記マグ
ネットホルダー24は、例えばステンレス鋼等の非磁性
体から形成されており、ロータ本体23に対してカシメ
等により取り付けられている。
【0023】上記ロータマグネット25は、図2に示す
ように、円周方向に沿ってN極,S極が交互に並ぶよう
に(図示の場合、24極に)着磁されていると共に、マ
グネットホルダー24の外周付近の下面に対して接着等
により固定されることにより、積層鉄芯14の各突極に
対して、半径方向に関して例えば0.2乃至0.5mm
のギャップで対向している。さらに、ロータマグネット
25は、吸引ヨーク18に対して、半径方向に関して例
えば0.2乃至0.5mmのギャップで対向していると
共に、吸引ヨーク18は、ロータマグネット25に対し
て取付基板12側に向かって軸方向(図1のy方向)に
僅かにずれて配設されている。
【0024】本実施形態による薄型モータ10は、以上
のように構成されており、ロータ部20のロータ本体2
3上にフロッピーディスクが載置され、チャック用マグ
ネット22に対して図示しないチャッキング手段が磁気
吸着されることにより、フロッピーディスクがロータ本
体23上に固定保持された状態にて、巻線コイル15に
適宜に通電することにより、巻線コイル15に発生する
磁界が、ロータ部20のロータマグネット25による磁
界と相互に作用して、ロータ部20が回転駆動されるこ
とになる。
【0025】ここで、ロータマグネット25が半径方
向,すなわち図1のx方向の外側にて吸引ヨーク18に
対向していることにより、ロータマグネット25と吸引
ヨーク18との間で、磁気吸引力が作用することにな
り、図3(A)に示すように、ロータマグネット25が
吸引ヨーク18に対して軸方向に距離dだけずれている
ことによって、上記磁気吸引力が軸方向(図1のy方
向)成分を有することになる。これにより、ロータマグ
ネット25そしてロータ本体23が軸方向に関して取付
基板12に向かって磁気吸引されることにより、ボール
ベアリング17に予圧が付与されることになる。この予
圧の大きさは、ずれdの大きさに対応して、図12にて
曲線Bで示すように変化することになると共に、図3
(B)に示すように、ずれdがゼロになったときには、
磁気吸引力の軸方向成分がゼロになるので、予圧もゼロ
になる。従って、ロータ部20に軸方向の振れがある場
合であっても、この振れを拡大するような予圧が作用す
ることはなく、小さな予圧でも、ロータ部20の安定し
た回転が得られることになり、軸受ロスが低減される。
【0026】図4及び図5は、本発明による薄型モータ
の第二の実施形態の構成を示している。図4及び図5の
実施形態において、上記第一の実施形態と同じ符号を付
した箇所は共通の構成であるから、重複する説明は省略
し、相違点を中心に説明する。図4及び図5において、
薄型モータ30は、図1に示した薄型モータ10とほぼ
同様の構成であって、ステータ部11の軸受ホルダー1
3及び吸引ヨーク18の代わりに、吸引ヨーク部31a
が一体に成形された軸受ホルダー31を備えている点で
のみ異なる構成になっている。ここで、上記軸受ホルダ
ー31は、全体が鉄製である。
【0027】このような構成の薄型モータ30によれ
ば、図1に示した薄型モータ10と同様に作用すると共
に、吸引ヨークと軸受ホルダーとが一体に成形されてい
るので、製造工程が簡略化され、図1の薄型モータ10
と比較して、部品点数が削減され、部品コスト及び組立
コストが低減されることになる。
【0028】尚、上記軸受ホルダー31は、吸引ヨーク
部31aを含む全体が、例えば焼結鉄等の焼結軟磁性材
料から構成されていてもよい。この場合、軸受ホルダー
31が複雑な形状であっても、容易に成形されると共
に、吸引ヨーク部31aにおける鉄損のうち、ヒステリ
シス損が低減されるので、モータ効率が向上することに
なる。
【0029】図6及び図7は、本発明による薄型モータ
の第三の実施形態の構成を示している。図6及び図7の
実施形態において、上記第一の実施形態と同じ符号を付
した箇所は共通の構成であるから、重複する説明は省略
し、相違点を中心に説明する。図6及び図7において、
薄型モータ40は、図1に示した薄型モータ10とほぼ
同様の構成であって、吸引ヨーク18の代わりに、積層
ケイ素鋼板から成る吸引ヨーク41を備えている点での
み異なる構成になっている。ここで、吸引ヨーク41
は、図8に示すように、例えば厚さd1が0.2mmの
ケイ素鋼板41aを例えば厚さd2が数μmの厚さの絶
縁コーティング41bで挟んで積層することにより、構
成されている。
【0030】このような構成の薄型モータ40によれ
ば、図1に示した薄型モータ10と同様に作用すると共
に、吸引ヨーク41が積層ケイ素鋼板から構成されてい
ることにより、吸引ヨーク41における鉄損のうち、ヒ
ステリシス損が著しく低減されるので、モータ効率が大
幅に向上することになる。また、上記吸引ヨーク41
は、積層鉄芯14と同じ構成の場合には、積層鉄芯14
と同じ材料から板取りできることから、製造コストが低
減されることになる。
【0031】このように、上述の各実施形態によれば、
取付基板上に配設された吸引ヨークが、ロータ部のロー
タマグネットに対して半径方向に対向することによっ
て、吸引ヨークとロータマグネットとの間に磁気吸引力
が発生する。そして、吸引ヨークがロータマグネットに
対して軸方向に関して取付基板側にずれて配設されてい
ることによって、上記磁気吸引力が軸方向成分を有する
ことになり、この磁気吸引力の軸方向成分によって、ロ
ータ部が取付基板に向かって吸引され、ボールベアリン
グに予圧が付与されることになる。従って、ボールベア
リングに予圧が付与されることにより、ロータ部の軸方
向の振れが抑制され、安定した回転が得られることにな
る。
【0032】この場合、上述した磁気吸引力により、ロ
ータが取付基板に向かって吸引されて、ロータマグネッ
トの吸引ヨークに対する軸方向のずれが小さくなると、
この磁気吸引力の軸方向成分も小さくなるので、例えば
ロータに軸方向の振れがあったとしても、この振れが磁
気吸引力によって拡大されるようなことはない。従っ
て、ボールベアリングに付与される予圧は小さくて済む
ので、ボールベアリングにおける軸受損失が低減され、
モータ効率が向上することになる。上記吸引ヨークが、
焼結軟磁性材料や積層ケイ素鋼板から構成されている場
合には、鉄損のうちヒステリシス損が低減されることに
より、鉄損が小さくなり、モータ効率がより一層向上す
ることになる。
【0033】上述した実施形態においては、円環状に配
設された巻線コイル15に対して、半径方向内側から対
向するようにロータマグネット25が配設されている
が、このような構成に限らず、巻線コイル15に対して
半径方向外側から対向するようにロータマグネットが配
設されている薄型モータに対しても本発明を適用できる
ことは明らかである。また、上述した実施形態において
は、フロッピーディスクを回転駆動するための薄型モー
タについて説明したが、これに限らず、任意のディスク
媒体等を回転駆動するための薄型モータに本発明を適用
できることは明らかである。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
小さな予圧によって、ロータ部の軸方向の振れを確実に
抑制できるようにした、薄型モータを提供することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による薄型モータの第一の実施形態を示
す概略断面図である。
【図2】図1の薄型モータの部分平面図である。
【図3】図1の薄型モータにおける磁気吸引力を示す概
略図である。
【図4】本発明による薄型モータの第二の実施形態を示
す分解断面図である。
【図5】図4の薄型モータの部分平面図である。
【図6】本発明による薄型モータの第三の実施形態を示
す分解断面図である。
【図7】図6の薄型モータの部分平面図である。
【図8】図6の薄型モータにおける吸引ヨークの構成を
示す部分拡大断面図である。
【図9】従来の薄型モータの一例を示す概略断面図であ
る。
【図10】図9の薄型モータの要部を示す部分拡大断面
図である。
【図11】従来の薄型モータの他の例を示す概略断面図
である。
【図12】図11の薄型モータ及び図1の薄型モータに
おける磁気吸引力の特性曲線を示すグラフである。
【符号の説明】
10,30,40・・・薄型モータ、11・・・ステー
タ部、12・・・取付基板、13・・・軸受ホルダー、
14・・・積層鉄芯、15・・・巻線コイル、16・・
・メタル軸受、17・・・ボールベアリング、18,4
1・・・吸引ヨーク、20・・・ロータ部、21・・・
回転軸、22・・・チャック用マグネット、23・・・
ロータ本体、24・・・マグネットホルダー、25・・
・ロータマグネット、31・・・軸受ホルダー、31a
・・・吸引マグネット部。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上に取り付けられたボールベアリン
    グと、このボールベアリングの周りに環状に配設された
    巻線コイルとを含むステータ部と、 上記ボールベアリングに回転可能に支持された回転軸
    と、上記巻線コイルに対して半径方向に対向するよう
    に、回転軸に一体的に固着されたロータマグネットとを
    含むロータ部とを有し、 上記ロータマグネットに対して巻線コイルと反対側から
    半径方向に対向するように、磁性体から成る吸引ヨーク
    がステータ側に固定配置されていて、 この吸引ヨークが、ロータマグネットに対して上記回転
    軸の方向に関して取付基板側にずれて配設されることに
    より、ロータ部が取付基板に向かって磁気吸引され、ボ
    ールベアリングに予圧が付与されていることを特徴とす
    る薄型モータ。
  2. 【請求項2】 上記吸引ヨークが、鉄製であることを特
    徴とする請求項1に記載の薄型モータ。
  3. 【請求項3】 上記吸引ヨークが、焼結軟磁性材料から
    構成されていることを特徴とする請求項1に記載の薄型
    モータ。
  4. 【請求項4】 上記ボールベアリングが軸受ホルダーを
    介して上記基板に取り付けられていて、 上記吸引ヨークが、軸受ホルダーと一体に形成されてい
    ることを特徴とする請求項2または3に記載の薄型モー
    タ。
  5. 【請求項5】 上記吸引ヨークが、積層ケイ素鋼板から
    構成されていることを特徴とする請求項1に記載の薄型
    モータ。
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JP2009063129A (ja) * 2007-09-07 2009-03-26 Nsk Ltd 転がり軸受および電動モータ

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