JP2001135821A - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置の製造方法

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JP2001135821A
JP2001135821A JP31323199A JP31323199A JP2001135821A JP 2001135821 A JP2001135821 A JP 2001135821A JP 31323199 A JP31323199 A JP 31323199A JP 31323199 A JP31323199 A JP 31323199A JP 2001135821 A JP2001135821 A JP 2001135821A
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dummy gate
film
soi
gate
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JP31323199A
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Kazuhide Koyama
一英 小山
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Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 SIMOX法を用いて、ゲート電極直下のS
OI層は薄く、ソース・ドレイン部のSOI層は厚く形
成するとともに、自己整合的に駆動能力の高い完全空乏
型SOI−MOSFETの作製を図る。 【解決手段】 半導体基板11上にダミーゲート17を
形成する工程と、半導体基板11に酸素をイオン注入す
る工程と、半導体基板11に熱処理を施して酸素をイオ
ン注入した領域に埋め込み酸化膜18を形成する工程
と、ダミーゲート17を除去する工程と、ダミーゲート
17を除去した領域にゲート絶縁膜41を介してゲート
電極44を形成する工程とを備えた半導体装置の製造方
法である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体装置の製造
方法に関し、詳しくはSOI(SOI:Siliconon insu
latorの略)構造を有する半導体装置の製造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】MOSトランジスタLSIの高集積化、
高性能化にともない、SOI構造が注目されている。こ
の構造では絶縁膜(例えば酸化シリコン膜)によって完
全な素子間分離を行うため、ソフトエラーやラッチアッ
プが抑制され、集積度の高いLSIにおいても高い信頼
性が得られる。また、拡散層の接合容量が低減されるた
め、スイッチングにともなう充放電が少なくなり、高
速、低消費電力化に対しても有利になる。
【0003】一方、このSOI型MOSFET(FE
T:Field Effect Transistor の略)には大別して二つ
の動作モードがある。一つはゲート電極直下のボディ領
域に誘起された空乏層がボディ領域の底面、すなわち埋
め込み酸化膜との界面にまで到達する完全空乏型(Full
Depletion)SOI、もう一つは空乏層がボディ領域の
底面まで到達せず、中性領域が残る部分空乏型(Partia
l Depletion )SOIがある。
【0004】前者の完全空乏型SOI−MOSFETを
作製する場合、中性領域が残らないように、非常に薄い
SOI層を均一に形成しなければならなず、製造プロセ
ス上の難易度は増す。しかし動作特性上、サブスレッシ
ュホールド特性(S値)が改善されるという大きな利点
がある。
【0005】完全空乏型SOI−MOSFETでは、ゲ
ート直下の空乏層の厚さが埋め込み酸化膜によって制限
されるため、空乏電荷量が部分空乏型SOI−MOSF
ETよりも大幅に減少し、代わってドレイン電流に寄与
する可動電荷が増える。その結果、急峻なS特性が得ら
れるが、0.13μm世代以降で完全空乏型SOI−M
OSFETを形成するためには、SOI膜厚を20nm
程度以下に抑える必要がある。
【0006】すなわち、急峻なS特性が得られると、オ
フリーク電流を抑制しながらしきい値電圧を下げること
ができる。その結果、低い動作電圧でもでもドレイン電
流が確保され、例えば1V以下で動作する(しきい値電
圧も0.3V以下)ような、極めて消費電力の少ないデ
バイスの作製が可能となる。
【0007】したがって、今後、高集積化、高性能化
で、かつ超低消費電力デバイスのLSIを製造する場合
には、完全空乏型SOI−MOSFETを安定して作製
するために、非常に薄い(例えば20nm以下の厚さ)
SOI層を良好な膜質で制御性良く形成できるプロセス
の確立が重要になってくる。
【0008】上記SOI層の形成方法は、SIMOX
(Separation by IMplanted OXygen)法と張り合わせ法
とに大別できる。張り合わせ法は、SOI層の結晶性は
良いが、張り合わせた後、研削、研磨等を組み合わせて
SOI層を所望の膜厚に制御しなければならなず、膜厚
均一性が良くない。一方、SIMOX法は、シリコン基
板全面に対して深く高濃度の酸素をイオン注入し、熱処
理によって埋め込み酸化膜を形成する方法であり、SO
I層の膜厚均一性に優れ、現在最も実績のあるSOI基
板の形成方法となっている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、SIM
OX法によって作製されたSOI基板を用いたSOI型
半導体装置の製造プロセスにおいて、薄いSOI層を形
成して完全空乏型SOI−MOSFETを作製する際
に、以下のような課題が生じる。
【0010】上述したように、完全空乏型SOI−MO
SFETを作製するためには、例えば20nm程度の非
常に薄いSOI層を形成する必要がある。しかしなが
ら、基板全面に酸素のイオン注入を施す通常のSIMO
X法では、ゲート下のボディ部のみならず、ソース・ド
レイン部やエクステンション部までが薄膜化して、シー
ト抵抗が上昇するため、トランジスタ動作時の寄生抵抗
が大きくなり、駆動能力が下がる。
【0011】これに対して、少なくともソース・ドレイ
ン部についてはシリサイド化することで低抵抗化が図れ
るが、それでもSOI層の膜厚が20nmを下回ると、
それよりも薄く均一で抵抗の低いシリサイド層を形成す
ることが困難になる。もしくは、図3の(1)に示すよ
うに、ソース・ドレイン部121、122の全てをシリ
サイド化してしまうと、シリサイド/エクステンション
界面123、124のコンタクト抵抗が高くなるため、
トランジスタ120の駆動能力が低下するという問題が
あった。
【0012】この対策として、選択的にソース・ドレイ
ン部にシリコン層を形成して厚くする選択エピタキシャ
ル技術も提案されているが、まだ十分に安定したプロセ
スは確立されていない。
【0013】逆に、図3の(2)に示すように、SOI
層111の全体を厚めに作製し、後にゲート131近傍
のSOI層111(111G)のみを選択酸化とエッチ
ングによって薄く形成する Recessed Channel プロセス
も提案されている。しかしながら、選択酸化時のストレ
スによってソース・ドレイン121、122間リークが
増加する問題、および Recessed Channel 部とゲート電
極132のリソグラフィー工程における合わせずれの問
題があった。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するためになされた半導体装置の製造方法である。す
なわち、半導体基板上にダミーゲートを形成する工程
と、前記半導体基板に酸素をイオン注入する工程と、前
記半導体基板に熱処理を施して前記酸素をイオン注入し
た領域に埋め込み酸化膜を形成する工程と、前記ダミー
ゲートを除去する工程と、前記ダミーゲートを除去した
領域にゲート絶縁膜を介してゲート電極を形成する工程
とを備えている半導体装置の製造方法である。
【0015】また、前記ダミーゲートをマスクに用いて
前記半導体基板にソース・ドレイン部となる拡散層を形
成する工程を備えていることが望ましい。さらに、前記
半導体基板に酸素をイオン注入した後で前記ダミーゲー
トを除去する前に、前記半導体基板上に前記ダミーゲー
トを覆う絶縁膜を形成する工程と、前記絶縁膜より前記
ダミーゲート上部を露出させる工程とを備えていること
が望ましい。
【0016】上記半導体装置の製造方法では、半導体基
板上にダミーゲートを形成した後、半導体基板に酸素を
イオン注入してから、半導体基板に熱処理を施し、酸素
をイオン注入した領域に埋め込み酸化膜を形成すること
から、埋め込み酸化膜は、ダミーゲートが形成された領
域直下で浅く形成され、それ以外の領域で深く形成され
る。すなわち、ダミーゲートを除去してゲート電極が形
成される領域直下のSOI活性層がゲート電極が形成さ
れる以外のSOI活性層よりも薄く形成されることにな
る。
【0017】また、ダミーゲートをマスクに用いて半導
体基板にソース・ドレイン部となる拡散層を形成する工
程を備えていることにより、厚く形成されたSOI活性
層にソース・ドレイン部が自己整合的に形成されること
になる。さらに、半導体基板に酸素をイオン注入した後
でダミーゲートを除去する前に、半導体基板上にダミー
ゲートを覆う絶縁膜を形成する工程と、絶縁膜よりダミ
ーゲート上部を露出させる工程とを備えていることによ
り、薄く形成されたSOI活性層に対して自己整合的に
ゲート電極が形成される。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明の半導体装置の製造方法に
係わる実施の形態の一例を、図1および図2の製造工程
断面図によって説明する。
【0019】図1の(1)に示すように、例えば熱酸化
によって半導体基板(例えばシリコン基板)11の表面
に酸化シリコン膜12を例えば10nmの厚さに形成し
た後、化学的機械研磨の保護膜となる窒化シリコン(S
3 4 )膜(図示せず)を例えば100nmの厚さ
に、低圧CVD法によって成膜する。上記窒化シリコン
膜の成膜条件の一例としては、プロセスガスに、ジクロ
ロシラン(SiH2 Cl2 )〔供給流量を例えば50c
3 /minとする〕とアンモニア(NH3 )〔供給流
量を例えば200cm3 /minとする〕と窒素
(N2 )〔供給流量を例えば200cm3 /minとす
る〕とを用い、成膜雰囲気の圧力を70Pa、基板加熱
温度を760℃に設定した。
【0020】その後、リソグラフィー技術とエッチング
技術とを用いて、素子分離領域が形成される領域上の上
記窒化シリコン膜を除去し、さらにエッチングによって
半導体基板11に例えば150nmの深さの溝13を形
成する。上記窒化シリコン膜のエッチング条件の一例と
しては、プロセスガスにテトラフルオロメタン(C
4 )〔供給流量を例えば100cm3 /minとす
る〕とアルゴン(Ar)〔供給流量を例えば900cm
3 /minとする〕とを用い、エッチング雰囲気の圧力
を105Pa、基板温度を10℃、エッチング装置のR
Fパワーを600Wに設定した。また、半導体基板11
のエッチング条件の一例としては、プロセスガスに、オ
クタフルオロシクロブタン(C4 8 )〔供給流量を例
えば5cm3 /minとする〕と酸素(O2 )〔供給流
量を例えば4cm3 /minとする〕とアルゴン(A
r)〔供給流量を例えば100cm3 /minとする〕
とを用い、エッチング雰囲気の圧力を5.3Pa、基板
温度を10℃、エッチング装置のRFパワーを400W
に設定した。
【0021】次いで、上記溝13の内面を10nm程度
の厚さに酸化した後、化学的気相成長法によって、酸化
シリコン(SiO2 )膜を例えば400nmの厚さに形
成し、上記溝13を埋め込む。上記酸化シリコン膜の成
膜条件の一例としては、プロセスガスに、モノシラン
(SiH4 )〔供給流量を例えば250cm3 /min
とする〕と酸素(O2 )〔供給流量を例えば250cm
3 /minとする〕と窒素(N2 )〔供給流量を例えば
100cm3 /minとする〕とを用い、成膜雰囲気の
圧力を13.3Pa、基板加熱温度を520℃に設定し
た。
【0022】その後、アニーリングを行う。このアニー
リング条件の一例としては、アニール温度を1000
℃、アニール時間を30分に設定した。
【0023】次に、化学的機械研磨によって、上記溝1
3内に埋め込まれた酸化シリコン膜以外の酸化シリコン
膜を除去する。その結果、溝13内に上記酸化シリコン
膜が残って素子分離領域14が形成される。この化学的
機械研磨条件の一例としては、研磨パッドに不織布と独
立発泡体との積層構造のものを用い、スラリーにヒュー
ムドシリカを含むアンモニア水をベースとしたものを用
い、スラリーの供給流量を100cm3 /min、研磨
雰囲気の温度を25℃〜30℃、研磨圧力を29,4k
Pa、研磨定盤の回転数を30rpm、研磨ヘッドの回
転数を30rpmに設定した。
【0024】次いで熱リン酸を用いたウエット処理によ
って、上記窒化シリコン膜を除去する。そして、半導体
基板11上にダミーゲートを形成するための膜を、例え
ば低圧CVD法によって、多結晶シリコン膜15を90
nmの厚さに形成した後、酸化シリコン(SiO2 )膜
16を30nmの厚さに形成する。上記多結晶シリコン
膜15の成膜条件の一例としては、プロセスガスに、モ
ノシラン(SiH4 )〔供給流量を例えば100cm3
/minとする〕と窒素(N2 )〔供給流量を例えば2
00cm3 /minとする〕とヘリウム(He)〔供給
流量を例えば400cm3 /minとする〕とを用い、
成膜雰囲気の圧力を70Pa、基板加熱温度を610℃
に設定した。上記酸化シリコン膜16の成膜条件の一例
としては、前記素子分離領域14を形成した酸化シリコ
ン膜の成膜条件と同様である。
【0025】次いで、リソグラフィー技術とエッチング
技術とを用いて、上記酸化シリコン膜16と多結晶シリ
コン膜15とを加工して、ダミーゲート17を形成す
る。上記酸化シリコン膜16のエッチング条件の一例と
しては、プロセスガスに、オクタフルオロシクロブタン
(C4 8 )〔供給流量を例えば10cm3 /minと
する〕と一酸化炭素(CO)〔供給流量を例えば100
cm3 /minとする〕とアルゴン(Ar)〔供給流量
を例えば200cm3 /minとする〕とを用い、エッ
チング雰囲気の圧力を6Pa、基板温度を20℃、エッ
チング装置のRFパワーを1.60kWに設定した。ま
た、上記多結晶シリコン膜15のエッチング条件の一例
としては、プロセスガスに、トリクロロトリフルオロエ
タン(C2Cl3 3 )〔供給流量を例えば60cm3
/minとする〕とサルファーヘキサフルオライド(S
6 )〔供給流量を例えば10cm3 /minとする〕
とを用い、エッチング雰囲気の圧力を1.3Pa、基板
温度を20℃、エッチング装置のRFパワーを150W
に設定した。
【0026】次に、図1の(2)に示すように、上記ダ
ミーゲート17をマスクにして上記半導体基板11に酸
素をイオン注入する。このイオン注入のプロセス条件の
一例としては、酸素イオン(O+ )の注入エネルギーを
180keV、ドーズ量を1×1018ions/c
2 、基板温度を550℃に設定した。このように、酸
素イオンの注入エネルギーが高いため、ダミーゲート1
7が形成されている領域下方の半導体基板11にも酸素
がイオン注入されるが、ダミーゲート17が形成されて
いる領域下方では、ダミーゲート17が形成されていな
い領域よりも浅く酸素がイオン注入される。
【0027】その後、半導体基板11に熱処理を施すこ
とにより酸素濃度の高い領域が酸化され、半導体基板1
1中に埋め込み酸化膜18が形成される。このようにし
て、ダミーゲート17の直下では浅いSOI活性層21
(21S)が形成され、このダミーゲート17の直下以
外の領域では上記SOI活性層21Sよりも深いSOI
活性層21(21D)が形成される。上記熱処理条件の
一例としては、アニール雰囲気をアルゴン(Ar)と
し、アニール温度を1300℃、アニール時間を2時間
に設定した。なお、上記埋め込み酸化膜18は上記素子
分離領域14に接続する状態に形成される。
【0028】次いで図1の(3)に示すように、ダミー
ゲート17をマスクにしてエクステンション部22、2
3にイオン注入を行う。その後、化学的気相成長法によ
ってダミーゲート17を覆う状態に例えば酸化シリコン
からなる絶縁膜を形成した後、この絶縁膜を異方性エッ
チングによりエッチバックして、上記ダミーゲート17
の側壁にこの絶縁膜でサイドウォール24を形成する。
その後、上記ダミーゲート17と上記サイドウォール2
4とをマスクにしてイオン注入を行い、半導体基板11
の深いSOI活性層21Dにソース・ドレイン部25、
26を形成する。上記エクステンション部22、23を
形成するイオン注入およびソース・ドレイン部25、2
6を形成するイオン注入は、MOSFETの形成条件に
準じ、ダミーゲート17下部のSOI活性層21Sに不
純物がイオン注入されないような注入エネルギーに設定
して行う。
【0029】その後、ソース・ドレイン表面に残ってい
る酸化シリコン膜を除去した後、例えばスパッタリング
によって、上記ソース・ドレイン部25、26上にシリ
サイド化される金属膜として例えばコバルト膜を例えば
10nmの厚さに形成する。このスパッタリング条件の
一例としては、コバルトターゲットを用い、プロセスガ
スにアルゴン(Ar)〔供給領域を例えば100cm3
/minとする〕を用い、スパッタリング雰囲気の圧力
を0.4Pa、スパッタリング装置のDCパワーを0.
8kW、基板加熱温度を450℃に設定した。
【0030】次いで熱処理(例えばRTA:Rapid Ther
mal Annealing )によって、ソース・ドレイン部25、
26上に成膜されたコバルト膜のみをシリサイド化す
る。その後、未反応なコバルト膜を例えば硫酸過水によ
って選択的に除去する。このようにして、図2の(4)
に示すように、ソース・ドレイン部25、26上にコバ
ルトシリサイドからなるシリサイド層27、28が形成
される。上記熱処理(RTA)条件の一例としては、熱
処理雰囲気を窒素(N2 )が100%の雰囲気もしくは
窒素(N2 )とアルゴン(Ar)との混合ガス雰囲気と
し、熱処理雰囲気の圧力を大気圧とし、基板加熱温度を
550℃、加熱時間を30秒間とした。
【0031】さらに、熱処理(RTA)を行うことによ
って、上記シリサイド層27、28を十分に低抵抗化し
た。この熱処理(RTA)条件の一例としては、熱処理
雰囲気を窒素(N2 )が100%の雰囲気もしくは窒素
(N2 )とアルゴン(Ar)との混合ガス雰囲気とし、
熱処理雰囲気の圧力を大気圧とし、基板加熱温度を80
0℃、加熱時間を30秒間とした。
【0032】なお、コバルトシリサイド層27、28
は、コバルト膜のおよそ3.64倍の厚さのシリコン層
を消費して形成される。したがって、10nmのコバル
ト膜に対してソース・ドレイン部25、26のSOI活
性層21Dは、および36.4nmの厚さ分だけ消失す
ることになる。シリサイド層27、28とシリコンとの
コンタクト抵抗を下げるためには、シリサイド層27、
28の下部にSOI活性層21Dがある程度残っている
必要があり、ゲート酸化や犠牲酸化を考慮した場合、ソ
ース・ドレイン部25、26が形成されるSOI活性層
21Dの膜厚は40nm以上必要となる。したがって、
ゲート直下のボディ部でのSOI活性層21Sの膜厚を
20nm以下とするには、本発明の技術が必要となる。
【0033】次に、図2の(5)に示すように、化学的
気相成長法によってダミーゲート17〔前記図1の
(3)参照〕およびサイドウォール24を覆う状態に例
えば酸化シリコンからなる絶縁膜31を形成した後、化
学的機械研磨によってその絶縁膜31を研磨して上記ダ
ミーゲート17の上面を露出させる。なお、絶縁膜31
の成膜条件は、前記素子分離領域14を形成する酸化シ
リコン膜の成膜条件と同様であり、上記化学的機械研磨
条件は、前記素子分離領域14を形成する際の絶縁膜の
化学的機械研磨条件と同様である。
【0034】その後、例えばウエットエッチバックもし
くはドライエッチングによってダミーゲート17〔前記
図1の(3)参照〕を除去する。その結果、溝32が形
成される。またダミーゲート17のドライエッチング条
件は、前記図1の(1)によって説明した酸化シリコン
膜16と多結晶シリコン膜15とをエッチング加工して
ダミーゲート17を形成するエッチング条件と同様であ
る。
【0035】次いで、溝32の底部の酸化シリコン膜1
2を例えばウエットエッチングにより除去する。
【0036】そして図2の(6)に示すように、溝32
の底部の半導体基板11(SOI活性層21S)上にゲ
ート絶縁膜41を形成した後、例えば化学的気相成長法
によって、上記溝32内にゲート電極材料を埋め込む。
このゲート電極材料は、例えば下層に窒化チタン(Ti
N)膜42を形成し、上層にタングステン(W)膜43
を形成した積層膜とする。なお、ゲート電極材料は特に
限定されることはないが、コバルトシリサイド(CoS
2 )の凝集が発生しないように、850℃以下の温度
で行うことが望ましい。
【0037】上記窒化チタン膜42の成膜条件の一例と
しては、プロセスガスに、四塩化チタン(TiCl4
〔供給流量を例えば20cm3 /minとする〕と水素
(H2 )〔供給流量を例えば26cm3 /minとす
る〕と窒素(N2 )〔供給流量を例えば8cm3 /mi
nとする〕とアルゴン(Ar)〔供給流量を例えば17
0cm3 /minとする〕とを用い、成膜雰囲気の圧力
を0.23Pa、CVD装置のマイクロ波パワーを2.
80kW、基板加熱温度を460℃に設定した。またタ
ングステン(ブランケットタングステン)膜43の成膜
条件の一例としては、プロセスガスに、六フッ化タング
ステン(WF6 )〔供給流量を例えば80cm3 /mi
nとする〕と水素(H2 )〔供給流量を例えば500c
3 /minとする〕とアルゴン(Ar)〔供給流量を
例えば2.8L/minとする〕とを用い、成膜雰囲気
の圧力を10.64kPa、基板加熱温度を400℃に
設定した。
【0038】その後、化学的機械研磨もしくはエッチバ
ックによって、溝32以外のゲート電極材料を除去し、
溝32の内部に上記窒化チタン膜42と上記タングステ
ン膜43とでゲート電極44を形成する。上記タングス
テンのエッチバック条件の一例としては、エッチングガ
スに、サルファーヘキサフルオライド(SF6 )〔供給
流量を例えば110cm3 /minとする〕とアルゴン
(Ar)〔供給流量を例えば90cm3 /minとす
る〕とを用い、エッチング雰囲気の圧力を35Pa、エ
ッチング装置のRFパワーを275Wに設定した。
【0039】以上の工程により、ゲート電極44の直下
に位置する埋め込み酸化膜18が、ソース・ドレイン部
25、26より浅い領域に形成されるため、ゲート電極
44の直下のボディ部のSOI活性層21Sを、ソース
・ドレイン部25、26よりも自己整合的に薄く形成す
ることができる。その結果、ソース・ドレイン部25、
26やエクステンション部22、23の抵抗上昇を抑え
つつ、フルデプレッション動作のトランジスタの形成が
可能になる。
【0040】上記説明した実施の形態において、上記半
導体基板11には一例としてシリコン基板を用いたが、
シリコン基板以外の各種半導体基板を用いることが可能
である。
【0041】上記ダミーゲート17には、ポリシリコ
ン、アモルファスシリコン等のシリコン、酸化シリコン
(SiO2 )、窒化シリコン(SiN)、酸化窒化シリ
コン(SiON)、酸化フッ化シリコン(SiOF)等
のシリコンの化合物、もしくはこれらを組み合わせた膜
を用いることができる。
【0042】上記ゲート絶縁膜41には、酸化シリコン
(SiO2 )、窒化シリコン(SiN)、酸化窒化シリ
コン(SiON)、酸化フッ化シリコン(SiOF)等
のシリコンの化合物である絶縁材料、もしくは酸化タン
タル(Ta2 5 )等の高誘電率膜、もしくはこれらの
積層膜を用いることができる。
【0043】上記ゲート電極44には、不純物を含むシ
リコン、高融点金属、金属シリサイド、および金属窒化
物のうちの1種もしくはこれらのうちの複数種からなる
積層膜を用いることができる。上記不純物を含むシリコ
ンには、例えば、ホウ素(B)、ヒ素(As)、リン
(P)等の不純物を含む多結晶シリコン、もしくはホウ
素(B)、ヒ素(As)、リン(P)等の不純物を含む
アモルファスシリコンがある。上記高融点金属には、例
えば、タングステン(W)、モリブデン(Mo)、タン
タル(Ta)、チタン(Ti)等がある。上記金属シリ
サイドには、例えば、タングステンシリサイド(WSi
2 )、モリブデンシリサイド(MoSi2)、チタンシ
リサイド(TiSi2 )、コバルトシリサイド(CoS
2 )、ニッケルシリサイド(NiSi)等がある。上
記金属窒化物には、例えば、窒化タングステン(W
N)、窒化タンタル(TaN)、窒化チタン(TiN)
等がある。
【0044】
【発明の効果】以上、説明したように本発明によれば、
ダミーゲートを用いて酸素をイオン注入した後、熱処理
を施すことで、ゲート電極直下に位置する埋め込み酸化
膜を、ソース・ドレイン部よりも浅い領域に形成するこ
とができるので、ゲート直下の半導体基板からなるSO
I活性層が、ソース・ドレイン部が形成される領域の半
導体基板からなるSOI活性層よりも自己整合的に薄く
形成することができる。その結果、ソース・ドレイン部
やエクステンション部の抵抗上昇を抑えることができる
とともに、フルデプレッション動作のトランジスタを形
成することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の製造方法に係わる実施の形態を説明す
る製造工程断面図である。
【図2】本発明の製造方法に係わる実施の形態を説明す
る製造工程断面図(続き)である。
【図3】課題を説明する概略構成断面図である。
【符号の説明】
11…半導体基板、17…ダミーゲート、18…埋め込
み酸化膜、41…ゲート絶縁膜、44…ゲート電極
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 29/78 617J Fターム(参考) 5F032 AA07 AA34 AA44 AA77 DA02 DA33 DA53 DA60 5F110 AA03 AA30 CC02 DD05 DD13 DD24 DD25 EE01 EE04 EE05 EE08 EE09 EE14 EE32 EE45 EE50 FF01 FF02 FF03 FF04 GG02 GG12 GG22 GG35 HJ13 HK05 HK33 HK40 HK41 HM15 NN62 NN65 NN80 QQ04 QQ05 QQ11 QQ19 QQ30

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板上にダミーゲートを形成する
    工程と、 前記半導体基板に酸素をイオン注入する工程と、 前記半導体基板に熱処理を施して前記酸素をイオン注入
    した領域に埋め込み酸化膜を形成する工程と、 前記ダミーゲートを除去する工程と、 前記ダミーゲートを除去した領域にゲート絶縁膜を介し
    てゲート電極を形成する工程とを備えたことを特徴とす
    る半導体装置の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記ダミーゲートをマスクに用いて前記
    半導体基板にソース・ドレイン部となる拡散層を形成す
    る工程を備えたことを特徴とする請求項1記載の半導体
    装置の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記半導体基板に酸素をイオン注入した
    後で前記ダミーゲートを除去する前に、 前記半導体基板上に前記ダミーゲートを覆う絶縁膜を形
    成する工程と、 前記絶縁膜より前記ダミーゲート上部を露出させる工程
    とを備えたことを特徴とする請求項1記載の半導体装置
    の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記半導体基板に酸素をイオン注入した
    後で前記半導体基板上に絶縁膜を形成する前に、 前記ダミーゲートをマスクに用いて前記半導体基板にソ
    ース・ドレイン部となる拡散層を形成する工程を備えた
    ことを特徴とする請求項3記載の半導体装置の製造方
    法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6680243B1 (en) * 2001-06-29 2004-01-20 Lsi Logic Corporation Shallow junction formation
US6885066B2 (en) 2003-08-20 2005-04-26 Oki Electric Industry Co., Ltd. SOI type MOSFET
KR100955934B1 (ko) 2007-12-20 2010-05-04 주식회사 하이닉스반도체 반도체 소자의 제조방법
JP2016040851A (ja) * 2015-12-21 2016-03-24 三菱重工業株式会社 トランジスタ及び半導体装置

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