JP2001135626A - プラズマcvd装置及びプラズマcvd膜形成方法 - Google Patents
プラズマcvd装置及びプラズマcvd膜形成方法Info
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- C23C16/00—Chemical coating by decomposition of gaseous compounds, without leaving reaction products of surface material in the coating, i.e. chemical vapour deposition [CVD] processes
- C23C16/44—Chemical coating by decomposition of gaseous compounds, without leaving reaction products of surface material in the coating, i.e. chemical vapour deposition [CVD] processes characterised by the method of coating
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- C23C16/509—Chemical coating by decomposition of gaseous compounds, without leaving reaction products of surface material in the coating, i.e. chemical vapour deposition [CVD] processes characterised by the method of coating using electric discharges using radio frequency discharges using internal electrodes
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 プラズマCVD装置において、メンテナンス
サイクルを延ばすと共にカソード電極のフッ化の低減を
図る。 【解決手段】 カソード電極17には、カソード電極1
7とアノード電極3間にガスを導入するためのガス導入
孔5が複数設けられている。このガス導入孔5が設けら
れているカソード電極17のアノード電極3と対向する
面に、カソード電極17の面積を増大させるための凹部
14を複数設ける。凹部14は、3mm以上乃至ガス導
入孔5のピッチよりも小さい幅を有し、ガス導入孔5の
開口面積よりも大きい開口面積を有するようにする。
サイクルを延ばすと共にカソード電極のフッ化の低減を
図る。 【解決手段】 カソード電極17には、カソード電極1
7とアノード電極3間にガスを導入するためのガス導入
孔5が複数設けられている。このガス導入孔5が設けら
れているカソード電極17のアノード電極3と対向する
面に、カソード電極17の面積を増大させるための凹部
14を複数設ける。凹部14は、3mm以上乃至ガス導
入孔5のピッチよりも小さい幅を有し、ガス導入孔5の
開口面積よりも大きい開口面積を有するようにする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体製造工程に
用いるプラズマCVD装置及びプラズマCVD膜形成方
法に関するものである。
用いるプラズマCVD装置及びプラズマCVD膜形成方
法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】半導体製造工程の1つに基板上に所定の
成膜を行うプラズマCVD(ChemicalVapor Depositio
n)成膜工程がある。これは、気密な処理室に基板を充
填し、処理室内に設けられている一対の電極間に成膜ガ
スを供給しながら高周波電力を印加してプラズマを発生
させ、成膜ガス中のガス分子を分解して化学反応を起こ
し、基板表面上に薄膜を形成するものである。
成膜を行うプラズマCVD(ChemicalVapor Depositio
n)成膜工程がある。これは、気密な処理室に基板を充
填し、処理室内に設けられている一対の電極間に成膜ガ
スを供給しながら高周波電力を印加してプラズマを発生
させ、成膜ガス中のガス分子を分解して化学反応を起こ
し、基板表面上に薄膜を形成するものである。
【0003】図8に示す従来のプラズマCVD装置の成
膜室は、処理室1内に一対の電極2、3が設けられ、一
方のアノード電極3上に基板4を配置し、他方のカソー
ド電極2から成膜ガスを導入するようになっている。上
ヒータ10と下ヒータ11は、基板4を一定の温度に均
一に加熱するために設けられている。
膜室は、処理室1内に一対の電極2、3が設けられ、一
方のアノード電極3上に基板4を配置し、他方のカソー
ド電極2から成膜ガスを導入するようになっている。上
ヒータ10と下ヒータ11は、基板4を一定の温度に均
一に加熱するために設けられている。
【0004】成膜ガスは、カソード電極2に接続された
ガス供給管15を通って供給され、カソード電極2に設
けた分散板12、ガス導入孔5を経由してカソード電極
2とアノード電極3間へと導入される。
ガス供給管15を通って供給され、カソード電極2に設
けた分散板12、ガス導入孔5を経由してカソード電極
2とアノード電極3間へと導入される。
【0005】電極2、3間へ導入された成膜ガスに、結
合コンデンサ19、成膜ガス導入管15、アノードサセ
プタ13を経由したRF高周波電源9の高周波電力を印
加して、プラズマを発生させ、基板4上に所定の成膜を
行う。プラズマにより処理された成膜ガスの残ガスは、
排気管7を通り排気処理系へと処理される。
合コンデンサ19、成膜ガス導入管15、アノードサセ
プタ13を経由したRF高周波電源9の高周波電力を印
加して、プラズマを発生させ、基板4上に所定の成膜を
行う。プラズマにより処理された成膜ガスの残ガスは、
排気管7を通り排気処理系へと処理される。
【0006】このようなCVD装置の1つにアモルファ
スシリコン膜と総称される薄膜(SiN、SiO2、水
素化a−Si、水素化a−Si(N+)など)を形成す
ることのできるプラズマCVD装置がある。
スシリコン膜と総称される薄膜(SiN、SiO2、水
素化a−Si、水素化a−Si(N+)など)を形成す
ることのできるプラズマCVD装置がある。
【0007】成膜ガスは、SiN形成時はSiH4、N
H3、N2の混合ガス、a−Si形成時はSiH4、H2の
混合ガス、SiO2形成時はSiH4、N2OまたはTE
OS、O2の混合ガスが使用されている。成膜ガスの中
には、それ単独の反応のみでは成膜することができない
ガス(非成膜ガス)が含まれている。上記の例では、N
H3、N2、H2、N2O、O2が非成膜ガスである。これ
に対して単独反応で成膜することができるガス、上記の
例ではSiH4、TEOSを主成膜ガスと呼ぶ。
H3、N2の混合ガス、a−Si形成時はSiH4、H2の
混合ガス、SiO2形成時はSiH4、N2OまたはTE
OS、O2の混合ガスが使用されている。成膜ガスの中
には、それ単独の反応のみでは成膜することができない
ガス(非成膜ガス)が含まれている。上記の例では、N
H3、N2、H2、N2O、O2が非成膜ガスである。これ
に対して単独反応で成膜することができるガス、上記の
例ではSiH4、TEOSを主成膜ガスと呼ぶ。
【0008】ところで、このようなプラズマCVD法に
よる薄膜は、基板4上を含む接プラズマ域に形成される
という特徴を有する。ここで接プラズマ域とは、プラズ
マに接する領域とその周辺である。周辺には、例えば絶
縁リング16、20や排気管7の内部などが含まれる。
このため、成膜処理される基板枚数の増加とともにカソ
ード電極2表面や絶縁物表面などに薄膜が累積形成され
ることになる。これを累積形成膜と呼ぶ。また、接プラ
ズマ域においてその表面温度が低い部分(およそ160
℃以下)においては、薄膜はパウダ状(粉状)になる傾
向がある。このようなパウダ状膜は、振動や圧力変化な
どにより容易に剥離、落下、あるいは浮遊したりする。
一方、累積形成膜はその厚みの増加とともに膜応力が増
加し、やがて剥離する。
よる薄膜は、基板4上を含む接プラズマ域に形成される
という特徴を有する。ここで接プラズマ域とは、プラズ
マに接する領域とその周辺である。周辺には、例えば絶
縁リング16、20や排気管7の内部などが含まれる。
このため、成膜処理される基板枚数の増加とともにカソ
ード電極2表面や絶縁物表面などに薄膜が累積形成され
ることになる。これを累積形成膜と呼ぶ。また、接プラ
ズマ域においてその表面温度が低い部分(およそ160
℃以下)においては、薄膜はパウダ状(粉状)になる傾
向がある。このようなパウダ状膜は、振動や圧力変化な
どにより容易に剥離、落下、あるいは浮遊したりする。
一方、累積形成膜はその厚みの増加とともに膜応力が増
加し、やがて剥離する。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上述したように従来技
術では、パウダ状膜、累積形成膜が形成されて剥離する
ため、次のような問題があった。
術では、パウダ状膜、累積形成膜が形成されて剥離する
ため、次のような問題があった。
【0010】(1)頻繁なメンテナンスサイクル 基板上を剥離物、パウダなどのパーティクルで汚染する
ばかりでなく、排気系への汚染により排気能力低下とい
うトラブルの原因となる。このようなトラブルを防ぐた
め、現在では、所定枚数の基板を連続成膜処理した後、
エッチング性ガス(CF4、NF3などのフッ素系ガス)
を利用したクリーニング処理を行うことにより、累積形
成膜やパウダ状膜を気体に変換して除去している。クリ
ーニング処理後はエッチング性ガスやその副生成物(H
Fなど)が処理室に残留するので、これらの影響を取り
除くための残渣処理が必要となる。残渣処理は、通常、
成膜条件下で行われる処理と同様な処理となる。その結
果、処理室は基板数枚の成膜処理とクリーニング処理、
および残渣処理を頻繁に繰り返すというサイクル処理で
運用されており、1サイクル内に連続的に成膜できる基
板枚数が限られ、その成膜基板処理枚数の増加が強く望
まれている。
ばかりでなく、排気系への汚染により排気能力低下とい
うトラブルの原因となる。このようなトラブルを防ぐた
め、現在では、所定枚数の基板を連続成膜処理した後、
エッチング性ガス(CF4、NF3などのフッ素系ガス)
を利用したクリーニング処理を行うことにより、累積形
成膜やパウダ状膜を気体に変換して除去している。クリ
ーニング処理後はエッチング性ガスやその副生成物(H
Fなど)が処理室に残留するので、これらの影響を取り
除くための残渣処理が必要となる。残渣処理は、通常、
成膜条件下で行われる処理と同様な処理となる。その結
果、処理室は基板数枚の成膜処理とクリーニング処理、
および残渣処理を頻繁に繰り返すというサイクル処理で
運用されており、1サイクル内に連続的に成膜できる基
板枚数が限られ、その成膜基板処理枚数の増加が強く望
まれている。
【0011】(2)電極フッ化に伴う成膜速度低下、お
よび頻繁な電極再生 頻繁にサイクル処理を繰り返すことによりカソード電極
表面にフッ化物(AlFx、MgFxなどのフッ化金属)
が徐々に形成される。この現象により、初期の数十サイ
クルにおいて成膜速度が漸次低下したり、数百サイクル
後において異常放電現象(アーク放電)が発生するとい
うトラブルが発生している。結果として、短期間のうち
にカソード電極表面のフッ化物の研磨除去あるいは交換
(カソード電極再生という)を定期的に行わざるを得な
いのが現状である。
よび頻繁な電極再生 頻繁にサイクル処理を繰り返すことによりカソード電極
表面にフッ化物(AlFx、MgFxなどのフッ化金属)
が徐々に形成される。この現象により、初期の数十サイ
クルにおいて成膜速度が漸次低下したり、数百サイクル
後において異常放電現象(アーク放電)が発生するとい
うトラブルが発生している。結果として、短期間のうち
にカソード電極表面のフッ化物の研磨除去あるいは交換
(カソード電極再生という)を定期的に行わざるを得な
いのが現状である。
【0012】本発明の課題は、電極の面積を増加するこ
とによって、上述した従来技術の問題点を解消して、メ
ンテナンスサイクルを延ばすと共に、電極のフッ化現象
を改善することが可能なプラズマCVD装置及びプラズ
マCVD膜形成方法を提供することにある。
とによって、上述した従来技術の問題点を解消して、メ
ンテナンスサイクルを延ばすと共に、電極のフッ化現象
を改善することが可能なプラズマCVD装置及びプラズ
マCVD膜形成方法を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、減圧可能
な処理室と、該処理室内に配置された一対の平板電極で
あって、基板が載置され、かつ接地される第1電極、及
び複数のガス導入孔を有し、かつ高周波が印加される第
2電極と、該第2電極のガス導入孔を介して第1電極と
第2電極間にガスを供給する成膜ガス供給管と、前記処
理室からガスを排気する排気管とを備え、前記第2電極
の第1電極と対向する面に凹部を設けたプラズマCVD
装置である。ここで、凹部は、第2電極を貫通して形成
されるガス導入孔と異なり、貫通しないで形成されるも
のである。したがって非貫通孔や溝も含まれる。
な処理室と、該処理室内に配置された一対の平板電極で
あって、基板が載置され、かつ接地される第1電極、及
び複数のガス導入孔を有し、かつ高周波が印加される第
2電極と、該第2電極のガス導入孔を介して第1電極と
第2電極間にガスを供給する成膜ガス供給管と、前記処
理室からガスを排気する排気管とを備え、前記第2電極
の第1電極と対向する面に凹部を設けたプラズマCVD
装置である。ここで、凹部は、第2電極を貫通して形成
されるガス導入孔と異なり、貫通しないで形成されるも
のである。したがって非貫通孔や溝も含まれる。
【0014】第2電極に凹部を設けると、非成膜ガスが
凹部内に滞留することになるので、凹部内に累積形成膜
が形成されにくくなり、メンテナンスサイクルの長期化
が可能となる。また、非成膜ガスが滞留した凹部からは
高密度エネルギーが出て、ガス導入孔から導入される成
膜ガスを有効に電離するので、凹部を形成していないも
のに比べて、必要とする高周波電力を低減でき、電極間
に加わる直流電圧Vdcが大幅に小さくなり、第2電極
シース電位勾配を緩やかにすることができる。その結
果、第2電極でのスパッタリング現象等が抑制され、第
2電極へのフッ化物の生成を低減できる。
凹部内に滞留することになるので、凹部内に累積形成膜
が形成されにくくなり、メンテナンスサイクルの長期化
が可能となる。また、非成膜ガスが滞留した凹部からは
高密度エネルギーが出て、ガス導入孔から導入される成
膜ガスを有効に電離するので、凹部を形成していないも
のに比べて、必要とする高周波電力を低減でき、電極間
に加わる直流電圧Vdcが大幅に小さくなり、第2電極
シース電位勾配を緩やかにすることができる。その結
果、第2電極でのスパッタリング現象等が抑制され、第
2電極へのフッ化物の生成を低減できる。
【0015】第2の発明は、第1の発明において、凹部
は3mm以上乃至ガス導入孔ピッチよりも小さい幅を有
するプラズマCVD装置である。ガス導入孔ピッチと
は、ガス導入孔間もしくはガス導入孔と凹部間の距離の
うち、短い方の距離をいう。
は3mm以上乃至ガス導入孔ピッチよりも小さい幅を有
するプラズマCVD装置である。ガス導入孔ピッチと
は、ガス導入孔間もしくはガス導入孔と凹部間の距離の
うち、短い方の距離をいう。
【0016】第2の発明によれば、特に、凹部が3mm
以上乃至ガス導入孔ピッチよりも小さい幅を有すると、
Vdcが大幅に小さくなり、カソードシース電位勾配を
一層緩やかにすることができる。その結果、第2電極へ
のフッ化物の形成を更に抑制できる。
以上乃至ガス導入孔ピッチよりも小さい幅を有すると、
Vdcが大幅に小さくなり、カソードシース電位勾配を
一層緩やかにすることができる。その結果、第2電極へ
のフッ化物の形成を更に抑制できる。
【0017】第3の発明は、第2または第3の発明にお
いて、凹部はガス導入孔の開口面積よりも大きい開口面
積を有するプラズマCVD装置である。凹部はガス導入
孔の開口面積よりも大きい開口面積を有するので、プラ
ズマは凹部で生成されることになり、ガス導入孔内でプ
ラズマが生成されるという不具合がなくなる。
いて、凹部はガス導入孔の開口面積よりも大きい開口面
積を有するプラズマCVD装置である。凹部はガス導入
孔の開口面積よりも大きい開口面積を有するので、プラ
ズマは凹部で生成されることになり、ガス導入孔内でプ
ラズマが生成されるという不具合がなくなる。
【0018】第4の発明は、第1ないし第3の発明のプ
ラズマCVD装置において、先に非成膜ガスを導入し、
後から成膜ガスを導入するプラズマCVD膜形成方法で
ある。非成膜ガスとしてはN2、Hなどがある。成膜ガ
スとしてはSi、SiH、SiH2、SiH3などがあ
る。先に非成膜ガスを導入し、後から成膜ガスを導入す
ると、先に非成膜ガスが凹部に入り込むため、後から導
入される成膜ガスは凹部に入りにくくなる。従って、よ
り有効に成膜ガスをプラズマ分離できる。
ラズマCVD装置において、先に非成膜ガスを導入し、
後から成膜ガスを導入するプラズマCVD膜形成方法で
ある。非成膜ガスとしてはN2、Hなどがある。成膜ガ
スとしてはSi、SiH、SiH2、SiH3などがあ
る。先に非成膜ガスを導入し、後から成膜ガスを導入す
ると、先に非成膜ガスが凹部に入り込むため、後から導
入される成膜ガスは凹部に入りにくくなる。従って、よ
り有効に成膜ガスをプラズマ分離できる。
【0019】
【発明の実施の形態】本発明では、カソード電極への累
積形成膜の生成を抑制することのできるプラズマCVD
装置を用いてメンテナンスサイクルを改善し、またカソ
ードシース電位勾配(以下、Vcと略す)を緩やかにす
ることのできるプラズマCVD装置を用いてカソード電
極のフッ化現象を改善している。以下に、その装置構
成、およびその使用方法の実施の形態を示しながら改善
効果について説明する。
積形成膜の生成を抑制することのできるプラズマCVD
装置を用いてメンテナンスサイクルを改善し、またカソ
ードシース電位勾配(以下、Vcと略す)を緩やかにす
ることのできるプラズマCVD装置を用いてカソード電
極のフッ化現象を改善している。以下に、その装置構
成、およびその使用方法の実施の形態を示しながら改善
効果について説明する。
【0020】図1に実施形態のプラズマCVD装置を示
す。プラズマCVD装置の処理室1はインナケース18
とアウタケース31とからなる減圧可能な二槽構造とな
っている。処理室1内には一対の平行平板電極が設けら
れる。一方はアノード電極3、他方はカソード電極17
を構成する。
す。プラズマCVD装置の処理室1はインナケース18
とアウタケース31とからなる減圧可能な二槽構造とな
っている。処理室1内には一対の平行平板電極が設けら
れる。一方はアノード電極3、他方はカソード電極17
を構成する。
【0021】一方のアノード電極3は、その上に絶縁リ
ング16を介して基板4が載置され、かつアノード電極
3を支持するアノードサセプタ13を通して接地され
る。
ング16を介して基板4が載置され、かつアノード電極
3を支持するアノードサセプタ13を通して接地され
る。
【0022】他方のカソード電極17は、高周波が印加
され、かつ成膜ガスを処理室1内に供給する複数のガス
導入孔5を有する。
され、かつ成膜ガスを処理室1内に供給する複数のガス
導入孔5を有する。
【0023】RF高周波電源9は結合コンデンサ19を
介して成膜ガス導入管15からカソード電極17に接続
される。アノード電極3を支持するアノードサセプタ1
3はインナケース18及びアウタケース31を介して接
地される。このような高周波印加回路が構成され、カソ
ード電極17とアノード電極3との間に高周波が加えら
れる。
介して成膜ガス導入管15からカソード電極17に接続
される。アノード電極3を支持するアノードサセプタ1
3はインナケース18及びアウタケース31を介して接
地される。このような高周波印加回路が構成され、カソ
ード電極17とアノード電極3との間に高周波が加えら
れる。
【0024】成膜ガスは、ガス供給管15を通って処理
室1内へ供給され、カソード電極17に設けた分散板1
2、ガス導入孔5を経由して電極3、17間へと導入さ
れる。カソード電極17に設けられた上ヒータ10と、
アノード電極3に設けられた下ヒータ11は、基板4を
一定の温度に均一に加熱するために設けられている。
室1内へ供給され、カソード電極17に設けた分散板1
2、ガス導入孔5を経由して電極3、17間へと導入さ
れる。カソード電極17に設けられた上ヒータ10と、
アノード電極3に設けられた下ヒータ11は、基板4を
一定の温度に均一に加熱するために設けられている。
【0025】カソード電極17は 上部全面を絶縁リン
グ8で覆われ、下部外周が絶縁リング20により支持さ
れることで、接地されている処理室1のインナケース1
8及びアウタケース31とは絶縁されている。
グ8で覆われ、下部外周が絶縁リング20により支持さ
れることで、接地されている処理室1のインナケース1
8及びアウタケース31とは絶縁されている。
【0026】基板4を載置するアノードサセプタ13は
昇降移動するようになっている。アノードサセプタ13
は、上昇時、インナケース18の下部開口を閉じて内槽
を形成し、その内槽内に基板4を閉じ込める。下降時、
内槽を開いて、基板4を外槽となるアウタケース31へ
取り出す。
昇降移動するようになっている。アノードサセプタ13
は、上昇時、インナケース18の下部開口を閉じて内槽
を形成し、その内槽内に基板4を閉じ込める。下降時、
内槽を開いて、基板4を外槽となるアウタケース31へ
取り出す。
【0027】成膜時は、アノードサセプタ13を上昇し
て内槽を形成する。カソード電極2とアノード電極3間
に導入された成膜ガスに、RF高周波電源9の高周波電
力を印加してプラズマを発生させ、基板4上に所定の成
膜を行う。プラズマにより処理された成膜ガスの残ガス
は、処理室1に連通する排気管7を通り、図示しない排
気処理系へと処理される。なお、図中、ガス供給系、基
板搬送系、排気処理系は省略してある。
て内槽を形成する。カソード電極2とアノード電極3間
に導入された成膜ガスに、RF高周波電源9の高周波電
力を印加してプラズマを発生させ、基板4上に所定の成
膜を行う。プラズマにより処理された成膜ガスの残ガス
は、処理室1に連通する排気管7を通り、図示しない排
気処理系へと処理される。なお、図中、ガス供給系、基
板搬送系、排気処理系は省略してある。
【0028】ところで、本実施の形態では、上記ガス導
入孔5を形成したカソード電極17として、アノード電
極3と対向する側の面に、電極面積を拡大するために複
数の凹部14を配置したカソード電極(以下、多孔カソ
ード電極17と呼ぶ)を取り付ける。多孔カソード電極
17の凹部14は、ガス導入孔5のような貫通孔ではな
く、非貫通孔となっている。
入孔5を形成したカソード電極17として、アノード電
極3と対向する側の面に、電極面積を拡大するために複
数の凹部14を配置したカソード電極(以下、多孔カソ
ード電極17と呼ぶ)を取り付ける。多孔カソード電極
17の凹部14は、ガス導入孔5のような貫通孔ではな
く、非貫通孔となっている。
【0029】凹部14は、図2(a)に示すように、ガ
ス導入孔5を避けるように均一に配置する。また、凹部
14の形状は、図2(b)に示すように円柱状にくり貫
いた形状としている。なお、凹部14の形状は円柱状に
限定されず任意の形状でよい。例えば円錐状、または三
角錐状等多角錐状とすることもできる。また孔とせずに
所定幅を有する溝形状としてもよい。溝形状の場合、そ
の形状は、直線、曲線、ループ状、あるいは複数の直線
溝が平行に配置される平行線状、複数の横溝と複数の縦
溝が交差する格子状など任意である。これらの場合で
も、溝はガス導入孔5を避けるように配置する。凹部1
4は、孔あけ機械加工で形成することを考慮すると、安
価に加工できる円錐状孔が好ましい。
ス導入孔5を避けるように均一に配置する。また、凹部
14の形状は、図2(b)に示すように円柱状にくり貫
いた形状としている。なお、凹部14の形状は円柱状に
限定されず任意の形状でよい。例えば円錐状、または三
角錐状等多角錐状とすることもできる。また孔とせずに
所定幅を有する溝形状としてもよい。溝形状の場合、そ
の形状は、直線、曲線、ループ状、あるいは複数の直線
溝が平行に配置される平行線状、複数の横溝と複数の縦
溝が交差する格子状など任意である。これらの場合で
も、溝はガス導入孔5を避けるように配置する。凹部1
4は、孔あけ機械加工で形成することを考慮すると、安
価に加工できる円錐状孔が好ましい。
【0030】図3に示すように、凹部14の半径rは、
成膜処理時にカソード電極の表面にできるカソードシー
ス24の厚みtの5倍〜30倍程度になるようにする。
具体的には、3mmφ以上からガス導入孔ピッチ(図2
(a)において、ガス導入孔5間、もしくはガス導入孔
5と凹部14間の距離sのうち、短い方の距離)以下の
大きさにするとよい。
成膜処理時にカソード電極の表面にできるカソードシー
ス24の厚みtの5倍〜30倍程度になるようにする。
具体的には、3mmφ以上からガス導入孔ピッチ(図2
(a)において、ガス導入孔5間、もしくはガス導入孔
5と凹部14間の距離sのうち、短い方の距離)以下の
大きさにするとよい。
【0031】また、凹部14の深さはカソードシース2
4との関係で決められる。カソードシース24は多孔カ
ソード電極17の全面に形成される。カソードシース2
4は有限の厚みを持っているので、カソードシース24
の厚み(1mm程度)に比べ凹部14の径が小さいと、
凹部14がカソードシース24に埋もれてしまうことが
考えられる。凹部14がカソードシース24に埋もれて
しまうと、多孔カソード電極17の面積の拡大が図れな
い。拡大を図るためには、凹部14の深さは深いほど良
い。しかし、5mm〜数mm程度でも十分な効果が得ら
れている。また、凹部14の数も多いほど電極面積拡大
の効果が大きいが、実際は多孔カソード電極自体の強度
との兼ね合いとなる。
4との関係で決められる。カソードシース24は多孔カ
ソード電極17の全面に形成される。カソードシース2
4は有限の厚みを持っているので、カソードシース24
の厚み(1mm程度)に比べ凹部14の径が小さいと、
凹部14がカソードシース24に埋もれてしまうことが
考えられる。凹部14がカソードシース24に埋もれて
しまうと、多孔カソード電極17の面積の拡大が図れな
い。拡大を図るためには、凹部14の深さは深いほど良
い。しかし、5mm〜数mm程度でも十分な効果が得ら
れている。また、凹部14の数も多いほど電極面積拡大
の効果が大きいが、実際は多孔カソード電極自体の強度
との兼ね合いとなる。
【0032】図4に、ガス導入孔5及び凹部14が現れ
る多孔カソード電極17の表面図の一例を示す。この例
ではガス導入孔5は0.8mmφで、11mmピッチの
均等菱形配置としている。また凹部14は3mmφで、
4mmピッチの均等六角形配置としている。
る多孔カソード電極17の表面図の一例を示す。この例
ではガス導入孔5は0.8mmφで、11mmピッチの
均等菱形配置としている。また凹部14は3mmφで、
4mmピッチの均等六角形配置としている。
【0033】上述したような多孔カソード電極17を用
いると、成膜処理時にカソードシース24が凹部14内
に凹状に形成され、カソードシース電位勾配Vcを緩や
かにすることができる。
いると、成膜処理時にカソードシース24が凹部14内
に凹状に形成され、カソードシース電位勾配Vcを緩や
かにすることができる。
【0034】Vcは、理論的には、 −{(アノードシース面積)4−(カソードシース面積)4} (1) に比例する関係があると推定される。なぜなら、カソー
ドシース電位勾配Vcと相関のあるシース電圧V1、V2
(図6参照)は、次式で表わせるからである。
ドシース電位勾配Vcと相関のあるシース電圧V1、V2
(図6参照)は、次式で表わせるからである。
【0035】 V1/V2=(A2/A1)4 (2) ただし、A1、A2:電極面積 実施の形態の多孔カソード電極17の面積の方が、ガス
導入孔のみを有するフラットなカソード電極の面積より
も広いので、式(1)に面積値を代入すれば、実施の形
態の方が小さな値になる。Vdcは、小さな値になった
Vcに比例することから、Vdcも小さくなる。Vdc
の電界Eによる+イオン加速は、 F=qE (3) で定まるので、Vdcが低いほど多孔カソード電極での
イオン衝突が小さくなる。その結果、多孔カソード電極
表面への陽イオン衝撃が抑制され、その電極表面構造物
(原子)のスパッタリング現象や、多孔カソード電極表
面からの2次電子放出を抑制することが可能となる。
導入孔のみを有するフラットなカソード電極の面積より
も広いので、式(1)に面積値を代入すれば、実施の形
態の方が小さな値になる。Vdcは、小さな値になった
Vcに比例することから、Vdcも小さくなる。Vdc
の電界Eによる+イオン加速は、 F=qE (3) で定まるので、Vdcが低いほど多孔カソード電極での
イオン衝突が小さくなる。その結果、多孔カソード電極
表面への陽イオン衝撃が抑制され、その電極表面構造物
(原子)のスパッタリング現象や、多孔カソード電極表
面からの2次電子放出を抑制することが可能となる。
【0036】スパッタリング現象の抑制により基板4上
への金属などの異物汚染が有効に抑えられ、電極フッ化
に伴う成膜速度低下、および電極再生頻度が改善され
る。また、2次電子放出が抑制されるが、凹部14でプ
ラズマ生成効率が上がるので、従来のように2次電子に
頼ることなく、プラズマを生成できる。その結果、多孔
カソード電極表面状態に依存しない成膜処理、すなわち
成膜速度の安定化が図れる。
への金属などの異物汚染が有効に抑えられ、電極フッ化
に伴う成膜速度低下、および電極再生頻度が改善され
る。また、2次電子放出が抑制されるが、凹部14でプ
ラズマ生成効率が上がるので、従来のように2次電子に
頼ることなく、プラズマを生成できる。その結果、多孔
カソード電極表面状態に依存しない成膜処理、すなわち
成膜速度の安定化が図れる。
【0037】また、図2又は図4に示すようにガス導入
孔5を避けるように凹部14を配置することにより、凹
部14内部への薄膜形成を抑制することが可能となる。
これは、成膜処理中における凹部14の内部への主成膜
ガスであるSiH4の進入(置換)が起こりにくく、非
成膜ガスであるNH3、N2、H2が滞留しやすくなるか
らである。その理由は次のように考えられる。ガス導入
孔5のみを有する場合は、ガス導入孔5の内部には成膜
反応前のフレッシュなSiH4の分圧が高いのに対し
て、実施の形態による凹部14が存在する場合は、非貫
通孔である凹部14の内部からのガス供給がなく、凹部
14内にガスが滞留する。このため凹部14内部は、未
反応のSiH4分圧は低く、むしろ拡散性のよいNH3、
N2、H2の分圧で占められるからである。
孔5を避けるように凹部14を配置することにより、凹
部14内部への薄膜形成を抑制することが可能となる。
これは、成膜処理中における凹部14の内部への主成膜
ガスであるSiH4の進入(置換)が起こりにくく、非
成膜ガスであるNH3、N2、H2が滞留しやすくなるか
らである。その理由は次のように考えられる。ガス導入
孔5のみを有する場合は、ガス導入孔5の内部には成膜
反応前のフレッシュなSiH4の分圧が高いのに対し
て、実施の形態による凹部14が存在する場合は、非貫
通孔である凹部14の内部からのガス供給がなく、凹部
14内にガスが滞留する。このため凹部14内部は、未
反応のSiH4分圧は低く、むしろ拡散性のよいNH3、
N2、H2の分圧で占められるからである。
【0038】このことを図5を用いて説明する。この図
は、ガス導入孔5から直接的にエネルギーが伝達されて
いるのではなく、凹部14から間接的にエネルギーが伝
達される様子を示している。まず、RF高周波電源から
多孔カソード電極17にエネルギー(RF電力)が供給
され、多孔カソード電極17の表面に沿って形成される
カソードシース24において、そのエネルギーが電子へ
伝達される。カソードシース24で高いエネルギーを得
た電子は、負グロー22において成膜ガス中の分子にエ
ネルギーを伝達する。エネルギーを受け取った成膜ガス
中の分子は電離作用により、より高いエネルギーを有す
る活性粒子(イオン、ラジカル)へと分解されていく。
なお、図中、25は陽光柱、26はアノードシース、2
7は堆積面、28は基板表面である。
は、ガス導入孔5から直接的にエネルギーが伝達されて
いるのではなく、凹部14から間接的にエネルギーが伝
達される様子を示している。まず、RF高周波電源から
多孔カソード電極17にエネルギー(RF電力)が供給
され、多孔カソード電極17の表面に沿って形成される
カソードシース24において、そのエネルギーが電子へ
伝達される。カソードシース24で高いエネルギーを得
た電子は、負グロー22において成膜ガス中の分子にエ
ネルギーを伝達する。エネルギーを受け取った成膜ガス
中の分子は電離作用により、より高いエネルギーを有す
る活性粒子(イオン、ラジカル)へと分解されていく。
なお、図中、25は陽光柱、26はアノードシース、2
7は堆積面、28は基板表面である。
【0039】非成膜ガスであるNやHは分子量が軽く移
動速度が速い(拡散性がよい)ので、凹部14には主に
NやHが存在すると考えられる。凹部14においては、
上記した電離作用がホローカソード現象により非常に強
くなり、エネルギー密度が高くなっている。エネルギー
は、その密度が高いところから低いところへと伝達され
る性質があるため、凹部14に発生する高密度エネルギ
ーは、凹部14を中心に波が伝わるように球状に拡散す
ると考えられる。この様子は図5で矢印をもって示して
いる。このエネルギーの拡散は、粒子同士の衝突による
相互作用(主に、その質量が同じ程度の粒子同士の衝突
による共鳴エネルギー交換現象)を介して起こると推定
される。
動速度が速い(拡散性がよい)ので、凹部14には主に
NやHが存在すると考えられる。凹部14においては、
上記した電離作用がホローカソード現象により非常に強
くなり、エネルギー密度が高くなっている。エネルギー
は、その密度が高いところから低いところへと伝達され
る性質があるため、凹部14に発生する高密度エネルギ
ーは、凹部14を中心に波が伝わるように球状に拡散す
ると考えられる。この様子は図5で矢印をもって示して
いる。このエネルギーの拡散は、粒子同士の衝突による
相互作用(主に、その質量が同じ程度の粒子同士の衝突
による共鳴エネルギー交換現象)を介して起こると推定
される。
【0040】このようにして、RF電力に始まるエネル
ギーは、凹部14に発生する負グロー22を介して、ガ
ス導入孔5より供給される主成膜ガスに効率良く伝達さ
れ、主成膜ガスを分解することができる。その結果とし
て、所望の膜品質を得るために必要なRF電力を従来に
比べて大幅に低減することが可能となる。
ギーは、凹部14に発生する負グロー22を介して、ガ
ス導入孔5より供給される主成膜ガスに効率良く伝達さ
れ、主成膜ガスを分解することができる。その結果とし
て、所望の膜品質を得るために必要なRF電力を従来に
比べて大幅に低減することが可能となる。
【0041】また、凹部14へは主成膜ガスが直接導入
されなくなる確率が高くなる。凹部14内では、N2や
NH3、またそれらの解離分子や原子の存在確率が高
く、主成膜ガスであり分子量の大きなSiH4の存在確
率が低くなる。このため凹部14でガスの解離作用が増
大しても成膜作用が起きず、メンテナンスサイクルの長
期化が可能となる。
されなくなる確率が高くなる。凹部14内では、N2や
NH3、またそれらの解離分子や原子の存在確率が高
く、主成膜ガスであり分子量の大きなSiH4の存在確
率が低くなる。このため凹部14でガスの解離作用が増
大しても成膜作用が起きず、メンテナンスサイクルの長
期化が可能となる。
【0042】また、非成膜ガスが凹部14の内部に滞留
することになるので、その内部に累積形成膜が形成され
にくくなり、1サイクル処理内に成膜可能な基板枚数を
増加させることができる。
することになるので、その内部に累積形成膜が形成され
にくくなり、1サイクル処理内に成膜可能な基板枚数を
増加させることができる。
【0043】上述したRF電力の低減、メンテナンスサ
イクルの長期化、及び1サイクル処理内の成膜可能な基
板枚数の増加という効果は、主成膜ガスと非成膜ガスを
ガス導入孔5から同時に導入しても得られる。しかし、
特にガス導入孔5から非成膜ガスを先に導入し、RF電
力を印加し、その後、主成膜ガスを後から導入すると、
より大きな効果が得られる。これは凹部内での主成膜ガ
スの存在確率がより低くなるからだと推測される。
イクルの長期化、及び1サイクル処理内の成膜可能な基
板枚数の増加という効果は、主成膜ガスと非成膜ガスを
ガス導入孔5から同時に導入しても得られる。しかし、
特にガス導入孔5から非成膜ガスを先に導入し、RF電
力を印加し、その後、主成膜ガスを後から導入すると、
より大きな効果が得られる。これは凹部内での主成膜ガ
スの存在確率がより低くなるからだと推測される。
【0044】
【第1の実施例】ところで、プラズマCVD成膜では放
電インピーダンスを低減することが要請されている。放
電インピーダンスを規定するファクタとしてVdcとV
ppがある。図6(a)に示すように、Vdcは電極の
非対称性に起因してカソード電極17とアノード電極3
間に加わる直流バイアス電圧を示す。Vppは、図6
(b)に示すように電極3、17間に印加される高周波
電圧(PEAK TO PEAK)である。
電インピーダンスを低減することが要請されている。放
電インピーダンスを規定するファクタとしてVdcとV
ppがある。図6(a)に示すように、Vdcは電極の
非対称性に起因してカソード電極17とアノード電極3
間に加わる直流バイアス電圧を示す。Vppは、図6
(b)に示すように電極3、17間に印加される高周波
電圧(PEAK TO PEAK)である。
【0045】カソード電極17に凹部14を設けること
により、これらのVdc、Vppが低減することを図7
の実験結果で示す。実施例では図1に示すプラズマCV
D装置を、従来例では図8に示すプラズマCVD装置を
用いた。実験内容は、3mmφの凹部を形成した多孔カ
ソード電極(実施例1)、2mmφの凹部を形成した多
孔カソード電極(実施例2)、凹部を形成しないフラッ
トカソード電極(従来例)の3種類のカソード電極のみ
を交換し、その他のハードは変更せずに、放電特性や、
SiNの膜質を比較している。
により、これらのVdc、Vppが低減することを図7
の実験結果で示す。実施例では図1に示すプラズマCV
D装置を、従来例では図8に示すプラズマCVD装置を
用いた。実験内容は、3mmφの凹部を形成した多孔カ
ソード電極(実施例1)、2mmφの凹部を形成した多
孔カソード電極(実施例2)、凹部を形成しないフラッ
トカソード電極(従来例)の3種類のカソード電極のみ
を交換し、その他のハードは変更せずに、放電特性や、
SiNの膜質を比較している。
【0046】ガラス基板サイズは37×47cm2、基
板温度:290℃において、次の条件により比較した。
板温度:290℃において、次の条件により比較した。
【0047】サイクル条件 ・成膜条件 流量:SiH4/NH3/N2流量=80sccm/240sccm/1000sc
cm 圧力:239.4Pa/212.8Pa/266Pa RF電力:700W/850W/1000W ・ガスクリーニング条件は実施例1、2、比較例とも共
通で成膜条件と同じとした。 ・残渣条件も成膜条件と同じとした。
cm 圧力:239.4Pa/212.8Pa/266Pa RF電力:700W/850W/1000W ・ガスクリーニング条件は実施例1、2、比較例とも共
通で成膜条件と同じとした。 ・残渣条件も成膜条件と同じとした。
【0048】多孔カソード電極の仕様 ・ガス導入孔:φ0.8mm、個数956均等配置(ガ
ス導入孔の径の大きさは、カソードシースを発生させな
いφ0.8mmとした) ・凹部:φ3mm/φ2mm、深さ6mm、個数:12
860均等配置 ・カソードシース面積/アノードシース面積比=:3
(=:は約等しいを意味する。以下同じ。)
ス導入孔の径の大きさは、カソードシースを発生させな
いφ0.8mmとした) ・凹部:φ3mm/φ2mm、深さ6mm、個数:12
860均等配置 ・カソードシース面積/アノードシース面積比=:3
(=:は約等しいを意味する。以下同じ。)
【0049】従来のカソード電極の仕様 ・凹部だけがない点を除いて多孔カソード電極と同じ ・カソードシース面積/アノードシース面積比=:0.
5 なお、カソード面積やアノード面積は容易に計算できる
が、シース面積はプラズマが発生するエリアに限定され
るため、単純に電極面積の比に対応すると考えることは
できない。また、プラズマが発生しているエリアを決定
することは、困難である。従って、上記の面積比はあく
まで参考値である。
5 なお、カソード面積やアノード面積は容易に計算できる
が、シース面積はプラズマが発生するエリアに限定され
るため、単純に電極面積の比に対応すると考えることは
できない。また、プラズマが発生しているエリアを決定
することは、困難である。従って、上記の面積比はあく
まで参考値である。
【0050】図7中の各評価項目は、プラズマCVD膜
においては一般に以下のような意味を持っている。
においては一般に以下のような意味を持っている。
【0051】(1)Vpp、Vdc(図6参照) Vppは低いほど低インピーダンスのプラズマになる。
また、同じ電力で比較すると、オームの法則(W=I×
V)によりVppは小さいほど電流は大きいといえる。
Vdcは低いほど、カソードシース面積/アノードシー
ス面積の比が大きいことになり、カソード表面へのダメ
ージが軽減されている。
また、同じ電力で比較すると、オームの法則(W=I×
V)によりVppは小さいほど電流は大きいといえる。
Vdcは低いほど、カソードシース面積/アノードシー
ス面積の比が大きいことになり、カソード表面へのダメ
ージが軽減されている。
【0052】(2)WER比 ウェットエッチングレートの略で、熱酸化膜と比較して
何倍早くエッチングされるかを示す値である。この数値
は低いほど膜質がよい。 (3)RI 屈折率のことで、この値は、プラズマSiNでは1.8
〜2.0ぐらいで、大きいほど膜質は良いと考えられ
る。
何倍早くエッチングされるかを示す値である。この数値
は低いほど膜質がよい。 (3)RI 屈折率のことで、この値は、プラズマSiNでは1.8
〜2.0ぐらいで、大きいほど膜質は良いと考えられ
る。
【0053】(4)Stress この値は膜応力のことで、小さい(マイナス方向)ほど
膜質は良いといえる。 (5)IR−Peak Ratio 電磁波吸収率の比率を示す値で、N−H/Si−H、S
i−N/Si−Hは共に大きいほど膜質は良い。 (6)DR 成膜速度のことであり、早いほど生産性が高い。 (7)Unif 膜厚の均一性のことで、この値はゼロに近いほどよい。
膜質は良いといえる。 (5)IR−Peak Ratio 電磁波吸収率の比率を示す値で、N−H/Si−H、S
i−N/Si−Hは共に大きいほど膜質は良い。 (6)DR 成膜速度のことであり、早いほど生産性が高い。 (7)Unif 膜厚の均一性のことで、この値はゼロに近いほどよい。
【0054】図7から、実施例1、2と従来例の成膜条
件による膜質(応力、ウェットエッチングレート、成膜
速度など)は、実施例1、2、従来例の順に良くなって
いることがわかった。従って、膜質を一致させた成膜条
件を比較することにより、凹部を設けた多孔カソード電
極を装着することにより、VppとVdcが低くなりR
F電力を低減させる効果が認められる。特に、凹部の径
を2mmφから3mmφにすると、Vdcが大幅に低減
する効果が認められる。
件による膜質(応力、ウェットエッチングレート、成膜
速度など)は、実施例1、2、従来例の順に良くなって
いることがわかった。従って、膜質を一致させた成膜条
件を比較することにより、凹部を設けた多孔カソード電
極を装着することにより、VppとVdcが低くなりR
F電力を低減させる効果が認められる。特に、凹部の径
を2mmφから3mmφにすると、Vdcが大幅に低減
する効果が認められる。
【0055】
【第2の実施例】ここでの実験では、カソード電極17
に凹部14を設けることにより、頻繁なメンテナンスサ
イクル、電極フッ化に伴う成膜速度低下、および頻繁な
電極再生が改善されることを示す。実験内容は、次の点
を除いて第1の実施例と同じとした。
に凹部14を設けることにより、頻繁なメンテナンスサ
イクル、電極フッ化に伴う成膜速度低下、および頻繁な
電極再生が改善されることを示す。実験内容は、次の点
を除いて第1の実施例と同じとした。
【0056】比較の対象は、凹部の径を3mmφとした
多孔カソード電極(実施例)と、凹部のないフラットな
カソード電極(従来例)の2種類とした。また、実施例
の成膜条件を、 流量:SiH4/NH3/N2流量=100sccm/300sccm/100
0sccm 圧力:239.4Pa RF電力:700W とし、従来例の成膜条件を、 流量:SiH4/NH3/N2流量=100sccm/300sccm/100
0sccm 圧力:66.5Pa RF電力:1300W とした。実験結果は表1〜表3に示す通りである。
多孔カソード電極(実施例)と、凹部のないフラットな
カソード電極(従来例)の2種類とした。また、実施例
の成膜条件を、 流量:SiH4/NH3/N2流量=100sccm/300sccm/100
0sccm 圧力:239.4Pa RF電力:700W とし、従来例の成膜条件を、 流量:SiH4/NH3/N2流量=100sccm/300sccm/100
0sccm 圧力:66.5Pa RF電力:1300W とした。実験結果は表1〜表3に示す通りである。
【0057】まず、頻繁なサイクル処理に対する改善効
果を示す。
果を示す。
【表1】 (注1)基板上にサイズ1μm以上のSiNパーティク
ルが発生するまでの連続形成可能な膜厚(概算値)。
ルが発生するまでの連続形成可能な膜厚(概算値)。
【0058】実施例では1サイクル内の連続形成可能膜
厚が厚くなっているが、これは、多孔カソード電極によ
りスパッタリング現象が低減したためと考えられる。こ
の結果により、1サイクル内に処理可能な基板枚数を約
3倍増加させることができる。
厚が厚くなっているが、これは、多孔カソード電極によ
りスパッタリング現象が低減したためと考えられる。こ
の結果により、1サイクル内に処理可能な基板枚数を約
3倍増加させることができる。
【0059】つぎに、多孔カソード電極のフッ化にとも
なう成膜速度低下現象に対する改善効果を示す。
なう成膜速度低下現象に対する改善効果を示す。
【表2】 (注2)1〜10サイクルまでの初期成膜速度低下率
(平均値)。この結果により、初期成膜速度低下率が約
240倍改善されることになる。
(平均値)。この結果により、初期成膜速度低下率が約
240倍改善されることになる。
【0060】さらに、異常放電多発による多孔カソード
電極再生に対する改善効果を示す。ここで再生とは、多
孔カソード電極のフッ化物の研磨除去、あるいは交換の
ことをいう。
電極再生に対する改善効果を示す。ここで再生とは、多
孔カソード電極のフッ化物の研磨除去、あるいは交換の
ことをいう。
【表3】 (注3)異常放電発生時点で多孔カソード電極交換を行
った時の多孔カソード電極再生頻度(概算値)。
った時の多孔カソード電極再生頻度(概算値)。
【0061】この結果により、多孔カソード電極の連続
使用可能寿命が100倍に延命された。すなわち、多孔
カソード電極がフッ化しても、凹部でプラズマ効率を上
げられ、2次電子放出に依存しないプラズマ生成により
電極表面状態の影響が極めて小さく、メンテナンスサイ
クルを長期化することができた。
使用可能寿命が100倍に延命された。すなわち、多孔
カソード電極がフッ化しても、凹部でプラズマ効率を上
げられ、2次電子放出に依存しないプラズマ生成により
電極表面状態の影響が極めて小さく、メンテナンスサイ
クルを長期化することができた。
【0062】
【実施の形態及び実施例の効果】以上述べたように、実
施の形態及び実施例によれば、多孔カソード電極に凹部
を設けたので、凹部を設けないフラットな従来のカソー
ド電極に比して、次のような優れた効果がある。
施の形態及び実施例によれば、多孔カソード電極に凹部
を設けたので、凹部を設けないフラットな従来のカソー
ド電極に比して、次のような優れた効果がある。
【0063】(1)1サイクル内で処理可能な基板枚数
を増加することができる。 (2)多孔カソード電極のフッ化に伴う初期成膜速度低
下を低減することができる。 (3)多孔カソード電極の連続使用可能寿命を延長する
ことができる。 (4)所望の膜質を得るために必要なRF電力を低減す
ることができる。
を増加することができる。 (2)多孔カソード電極のフッ化に伴う初期成膜速度低
下を低減することができる。 (3)多孔カソード電極の連続使用可能寿命を延長する
ことができる。 (4)所望の膜質を得るために必要なRF電力を低減す
ることができる。
【0064】
【発明の効果】本発明装置によれば、第2電極に凹部を
設けたので、第2電極への累積形成膜を防止して、メン
テナンスサイクルを大幅に延ばすことができる。また凹
部により第2電極シース電位勾配を緩やかにして、第2
電極のフッ化現象を大幅に改善することができる。また
本発明方法によれば、非成膜ガスと成膜ガスとを前後し
て導入するという簡易な方法によって、本発明装置の機
能を十分に発揮して品質の良いプラズマCVD膜を形成
できる。
設けたので、第2電極への累積形成膜を防止して、メン
テナンスサイクルを大幅に延ばすことができる。また凹
部により第2電極シース電位勾配を緩やかにして、第2
電極のフッ化現象を大幅に改善することができる。また
本発明方法によれば、非成膜ガスと成膜ガスとを前後し
て導入するという簡易な方法によって、本発明装置の機
能を十分に発揮して品質の良いプラズマCVD膜を形成
できる。
【図1】実施形態による処理室の概略断面図である。
【図2】実施形態による多孔カソード電極の説明図であ
り、(a)は表面図、(b)は断面図である。
り、(a)は表面図、(b)は断面図である。
【図3】実施形態による凹部とガス導入孔の寸法説明図
である。
である。
【図4】実施形態による多孔カソード電極の具体的な表
面図である。
面図である。
【図5】実施形態による凹部からのエネルギー伝達の間
接的な流れを示す概念図である。
接的な流れを示す概念図である。
【図6】VdcとVppの説明図である。
【図7】実施例と比較例の実験結果を示す表である。
【図8】従来例による処理室の概略断面図である。
1 処理室 3 アノード電極 4 基板 5 ガス導入孔 7 排気管 9 RF高周波電源 14 凹部 15 成膜ガス供給管 17 多孔カソード電極
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 亀田 賢治 東京都中野区東中野三丁目14番20号 国際 電気株式会社内 Fターム(参考) 4K030 EA05 FA03 KA17 5F045 AA08 AB33 AC01 AC12 AD06 AE21 AF07 BB10 BB14 EE14 EH04 EH05 EH14 EK07 EM10
Claims (4)
- 【請求項1】減圧可能な処理室と、 該処理室内に配置された一対の平板電極であって、基板
が載置され、かつ接地される第1電極、及び複数のガス
導入孔を有し、かつ高周波が印加される第2電極と、 該第2電極のガス導入孔を介して第1電極と第2電極間
にガスを供給する成膜ガス供給管と、 前記処理室からガスを排気する排気管とを備え、 前記第2電極の第1電極と対向する面に凹部を設けたこ
とを特徴とするプラズマCVD装置。 - 【請求項2】前記凹部は3mm以上乃至ガス導入孔ピッ
チよりも小さい幅を有することを特徴とする請求項1に
記載のプラズマCVD装置。 - 【請求項3】前記凹部はガス導入孔の開口面積よりも大
きい開口面積を有することを特徴とする請求項1または
2に記載のプラズマCVD装置。 - 【請求項4】請求項1ないし3のいずれかに記載のプラ
ズマCVD装置において、先に非成膜ガスを導入し、後
から成膜ガスを導入するプラズマCVD膜形成方法。
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---|---|---|---|
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP31223499A JP2001135626A (ja) | 1999-11-02 | 1999-11-02 | プラズマcvd装置及びプラズマcvd膜形成方法 |
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Family
ID=18026798
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EP2239759A2 (en) * | 2009-04-06 | 2010-10-13 | Korea Advanced Institute of Science and Technology | Substrate treatment apparatus, substrate treatment method, preliminary electrode structure, measuring electrode structure, and process electrode structure |
JP2020503669A (ja) * | 2016-12-27 | 2020-01-30 | エヴァテック・アーゲー | Rf容量結合二重周波数エッチング反応器 |
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-
1999
- 1999-11-02 JP JP31223499A patent/JP2001135626A/ja active Pending
-
2000
- 2000-09-29 KR KR10-2000-0057373A patent/KR100381205B1/ko active IP Right Review Request
- 2000-09-29 TW TW089120210A patent/TW462081B/zh not_active IP Right Cessation
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Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
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