JP2001135239A - プラズマディスプレイ表示装置及びそれを用いた映像表示システム - Google Patents

プラズマディスプレイ表示装置及びそれを用いた映像表示システム

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JP2001135239A
JP2001135239A JP30961099A JP30961099A JP2001135239A JP 2001135239 A JP2001135239 A JP 2001135239A JP 30961099 A JP30961099 A JP 30961099A JP 30961099 A JP30961099 A JP 30961099A JP 2001135239 A JP2001135239 A JP 2001135239A
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phosphor
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earth element
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JP30961099A
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Masatoshi Shiiki
正敏 椎木
Choichiro Okazaki
暢一郎 岡▲崎▼
Teruki Suzuki
輝喜 鈴木
Tadashi Furukawa
正 古川
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Hitachi Ltd
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Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 パネル発光効率を向上させたプラズマディス
プレイ装置を提供する。 【解決手段】 直視型陰極線管カラーテレビジョンの緑
色色調よりさらに緑色色度の深いZn2SiO4:Mn蛍光体と希
土類元素テルビウム(Tb)を発光センタとして付活した
酸化物蛍光体とを一つの蛍光体層に充填することで,よ
り高輝度な緑蛍光体層を実現する。例えば,希土類元素
テルビウム(Tb)を発光センタとして付活した酸化物蛍
光体として,Y3(AlxGa1-x)5O12:Tb(Tb付活YAG系蛍光
体)及びY2SiO5:Tb(Tb付活イットリウムシリケート蛍
光体)が使用できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、放送受信機、コン
ピュータ用端末、あるいは映像表示に用いられる平面型
の表示装置であるプラズマディスプレイ表示装置に関す
る。さらに、本発明はこの表示装置を用いた情報映像装
置及びシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】近年,放送受信機,コンピュータ用端
末,あるいは画像(映像)表示に用いられる平面型の表
示装置として,プラズマディスプレイパネル(以下,単
に,PDPと称する。)を用いたプラズマディスプレイ
装置が量産化されつつある。
【0003】プラズマディスプレイ装置は、そのPDP
における希ガスを含む微小放電空間での負グロー領域で
発生する短波長紫外線(希ガスとしてキセノンを用いた
場合は、その共鳴線は147nmまたは172nmにある)を励起
源として放電空間内に配置した蛍光体を発光させて,カ
ラー表示を行うものである。 プラズマディスプレイ装
置のPDPでは,蛍光体の励起源として水銀蒸気共鳴線
253.7nmより波長の短い希ガスの共鳴線等を用い、その
短波長限界はヘリウムの共鳴線58.4nmである。
【0004】このガス放電セルの構造は、例えば「カラ
ーPDP技術と材料」/(株)シー・エム・シー発行]に
記載されている如きものであり、代表的構造を図9に示
す。
【0005】図9は,一般的な面放電型カラープラズマ
ディスプレイ装置のPDPの構成を示す分解斜視図であ
る。
【0006】図9に示すPDPは,ガラス基板から成る
前面基板10と背面基板20とを貼り合わせて一体化し
たものであり,赤(R),緑(G),青(B)の各蛍光
体層(24,25,26)を背面基板20側に形成した
反射型のPDPである。
【0007】前面基板10の、背面基板20と対向する
側の面上には、一定の距離を隔てて平行に形成される一
対の表示電極(11,12)が形成されている。この一
対の表示電極(11,12)は透明電極で形成され,さ
らに、この表示電極(11,12)には,透明電極の導
電性を補うための不透明のバス電極(13,14)が重
畳して設けられている。
【0008】また,これら電極(11から14)は,A
C駆動のための誘電体(例えば鉛ガラス)層15により被
覆され,この誘電体層15には酸化マグネシウム(Mg
O)から成る保護膜16が設けられる。
【0009】酸化マグネシウム(MgO)は,耐スパッ
タ性,二次電子放出係数が高いため,誘電体層15を保
護し,放電開始電圧を低下させる働きをする。
【0010】背面基板20の、前面基板10と対向する
側の面上には,前面基板10の表示電極(11,12)
群に直交するアドレス電極21からなる電極群を有し、
このアドレス電極21は,誘電体層22により被覆され
ている。この誘電体層22上には,放電の拡がりを防止
(放電の領域を規定)するためにアドレス電極21間を
仕切る隔壁(リブ)23が設けられている。隔壁23は
低融点ガラスで構成され、それらの間隔、高さ、側壁形
状等はすべて同じ形状とされる。
【0011】この隔壁23間の溝面を被覆する形で,
赤,緑,青に発光する各蛍光体層(24,25,26)
が,順次ストライプ状に塗布される。これらの各蛍光体
層(24,25,26)の形成は、先ず背面基板20に
アドレス電極21,誘電体層22及び隔壁23を形成し
たものに、各蛍光体層(24,25,26)を形成する
蛍光体粒子とビヒクルとを混ぜて蛍光体ペーストとした
ものをスクリーン印刷などの方法で塗布後、焼成により
揮発成分を除去させて形成する。
【0012】前面基板10と背面基板20との間の放電
空間には、図9には図示していないが,放電ガス(例え
ば,ヘリウム、ネオン、キセノンなどの混合ガス)が封
入される。
【0013】このPDPでは,表示電極(11,12)
の一方,例えば,表示電極12とアドレス電極21とに
より放電セル(単位発光領域または放電スポット)を選
択し,表示電極(11,12)間の維持放電により当該
選択された放電セルでガス放電を繰り返し実行させる。
【0014】当該ガス放電によって生じる真空紫外線に
より,その領域の蛍光体層が励起され,可視発光が得ら
れ,そして、3原色に対応する赤、緑、青の各蛍光体層
(24,25,26)を有する単位発光領域の発光量の
組み合わせでカラー表示が得られる。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】プラズマディスプレイ
装置のPDP,とりわけカラーPDPの輝度は年々向上
し,現在450 cd/m2程度まで向上している。
【0016】しかしながら、直視型陰極線管を用いたカ
ラーテレビジョン画像の輝度(ピーク輝度 600〜1000cd
/m2)に比べれば,PDPの輝度は未だ低く,PDPのパ
ネル発光効率の向上が強く要望されている。
【0017】特に,コンピュータ端末用途に用いられる
プラズマディスプレイ装置では,高解像度化のために放
電空間が狭く放電効率が小さくなるので,PDPのパネ
ル発光効率を向上するために,より発光効率の高い蛍光
体材料の開発及びそのPDPパネルへの適用が望まれて
いる。
【0018】さらに,PDPによる緑色及び赤色の色調
は,従来のカラーテレビジョン放送の受信機として使用
されている直視型陰極線管の色調と大きく異なっている
ことも指摘されていた。
【0019】本発明は,前記従来技術の問題点を解決す
るためになされたものであり,本発明の目的は,プラズ
マディスプレイ装置において,より発光効率の高い緑色
発光蛍光膜を提供することにある。
【0020】また,本発明の他の目的は,プラズマディ
スプレイ装置において,緑色発光の色調を直視型陰極線
管カラーテレビジョンの緑色色調に近づける技術を提供
することにある。
【0021】また,本発明の他の目的は,プラズマディ
スプレイ装置を用いた表示システムにおいて,高品質な
画像を表示させることが可能な技術を提供することにあ
る。
【0022】本発明の前記ならびにその他の目的と新規
な特徴は,本明細書の記述及び添付図面によって明らか
にする。
【0023】
【課題を解決するための手段】プラズマディスプレイ装
置のパネル発光効率は,蛍光体を励起する真空紫外線を
生じるための放電効率と,その真空紫外線を受けた蛍光
体の可視光を発生する発光効率などで決定される。
【0024】特に,パネル発光輝度の5割以上を占める
緑発光を呈する蛍光体層の輝度を高くすることができれ
ば,パネル発光効率を高めることができる。
【0025】そこで,様々な緑蛍光体を試作し,PDP
内で蛍光体を励起する真空紫外線(波長200 nm以下)に
対する発光性能を評価した。その結果,希土類元素テル
ビウム(Tb)を発光センタとして付活した短残光の酸化
物蛍光体において,従来のZn2SiO4:Mn蛍光体より,高い
発光輝度を得られることを見出した。
【0026】しかしながら,これら希土類元素テルビウ
ム(Tb)を付活した酸化物蛍光体の緑色発光の色調は,
直視型陰極線管カラーテレビジョンの緑色色調より,黄
色味が強く,単独で緑色蛍光体に使用することはできな
い。
【0027】そこで本発明では,直視型陰極線管カラー
テレビジョンの緑色色調よりさらに緑色色度の深いZn2S
iO4:Mn蛍光体と希土類元素テルビウム(Tb)を発光セン
タとして付活した酸化物蛍光体とを一つの蛍光体層に充
填することを提案した。
【0028】ここでは,希土類元素テルビウム(Tb)を
発光センタとして付活した短残光の酸化物蛍光体とし
て,Y3(AlxGa1-x)5O12:Tb(Tb付活YAG系蛍光体)及びY2
SiO5:Tb(Tb付活イットリウムシリケート蛍光体)を選
択した。さらに、希土類元素テルビウム(Tb)を発光セ
ンタとして付活した酸化物蛍光体として、組成式YBO3:T
b, LuBO3:Tb, GdBO3:Tb, ScBO3:Tb,YPO4:Tb, LaPO4:Tb
で表わされる組成を主成分とする緑色蛍光体を用いて混
合蛍光膜を作製し、輝度特性の評価を実施した。
【0029】特に,組成式Y3(AlxGa1-x)5O12:Tbの蛍光
体では,x組成値が0.8以上の領域で輝度,色度が高い
ことがわかった。さらに,最も輝度の高いx組成値が1.
0であることを明らかにした。
【0030】また,上記Y3(AlxGa1-x)5O12:Tb及びY2SiO
5:Tbの蛍光体中の添加するTb発光センタ濃度は,比較的
高い濃度域が望ましく,5mol%以上のTb濃度が適当であ
ることを見出した。また,Tb濃度の上限値は特に制約は
ないが,発光輝度が濃度消光を生じる20mol%とした。
【0031】これら希土類元素テルビウム(Tb)を発光
センタとして付活した酸化物蛍光体と従来使用されてい
るZn2SiO4:Mn蛍光体を使用し,緑色色調を調整し,直視
型陰極線管カラーテレビジョンの緑色色調を含む範囲に
色度調節する手法を実現した。
【0032】本発明のプラズマディスプレイパネル表示
装置とそれを用いた映像表示システムは、以下の構成に
より上記目的を達成する。
【0033】即ち、本発明の請求項1に記載の第1の発
明は、間隙を介して対向配置された一対の基板と、前記
一対の基板間に形成された,放電により紫外線を発生す
るガスが封入された放電ガス空間と、前記一対の基板の
対向面の夫々に形成された電極と、前記一対の基板の一
方の,前記放電ガス空間に接する面に形成された蛍光体
層とを少なくとも備えたプラズマディスプレイパネル
と、前記電極を介して該プラズマディスプレイパネルを
駆動する駆動回路とを備えたプラズマディスプレイ表示
装置において、前記蛍光体層が、Zn2SiO4:Mnと希土類元
素テルビウムを付活した酸化物蛍光体とを主成分として
含有する混合緑色蛍光体からなることを特徴とするプラ
ズマディスプレイ表示装置である。
【0034】また、本発明の請求項2に記載の第2の発
明は、間隙を介して対向配置され、少なくとも一方が透
明な一対の基板と、前記一対の基板間に形成された,放
電により紫外線を発生するガスが封入された放電ガス空
間と、前記一対の基板の一方の内面に、互いに平行に延
在するよう形成された複数の細片状電極対と、前記複数
の細片状電極対を被覆する誘電体層と、前記一対の基板
の他方の内面に、前記複数の細片状電極対と直交する様
形成された複数の画素アドレス用電極と、前記一対の基
板の一方の,前記放電ガス空間に接する面に形成された
蛍光体層とを少なくとも備えたプラズマディスプレイパ
ネルと、前記複数の細片状電極対及び前記複数の画素ア
ドレス用電極を介して該プラズマディスプレイパネルを
駆動する駆動回路とを備えたプラズマディスプレイ表示
装置において、前記蛍光体層が、Zn2SiO4:Mnと希土類元
素テルビウムを付活した酸化物蛍光体とを主成分として
含有する混合緑色蛍光体からなることを特徴とするプラ
ズマディスプレイ表示装置である。
【0035】また、本発明の請求項3に記載の第3の発
明は、請求項1又は2に記載のプラズマディスプレイ表
示装置において、前記混合緑色蛍光体において、前記希
土類元素テルビウムを付活した酸化物蛍光体が含まれる
比率が5%から100%未満の範囲であることを特徴とす
るプラズマディスプレイ表示装置である。
【0036】また、本発明の請求項4に記載の第4の発
明は、請求項1又は2に記載のプラズマディスプレイ表
示装置において、前記混合緑色蛍光体において、前記希
土類元素テルビウムを付活した酸化物蛍光体が含まれる
比率が40%から90%の範囲であることを特徴とするプラ
ズマディスプレイ表示装置である。
【0037】また、本発明の請求項5に記載の第5の発
明は、請求項1乃至4の何れかに記載のプラズマディス
プレイ表示装置において、前記希土類元素テルビウムを
付活した酸化物蛍光体が、組成式Y3(AlxGa1-x)5O12:Tb
(xの値が0以上,1以下である)で表される組成を主成分
とすることを特徴とするプラズマディスプレイ表示装置
である。
【0038】また、本発明の請求項6に記載の第6の発
明は、請求項1乃至4の何れかに記載のプラズマディス
プレイ表示装置において、前記希土類元素テルビウムを
付活した酸化物蛍光体が、組成式Y3(AlxGa1-x)5O12:Tb
(xの値が0.8以上,1以下ある)で表される組成を主成分
とすることを特徴とするプラズマディスプレイ表示装置
である。
【0039】また、本発明の請求項7に記載の第7の発
明は、請求項1乃至4の何れかに記載のプラズマディス
プレイ表示装置において、前記希土類元素テルビウムを
付活した酸化物蛍光体が、組成式Y3(AlxGa1-x)5O12:Tb
(xの値が1である)で表される組成を主成分とすること
を特徴とするプラズマディスプレイ表示装置である。
【0040】また、本発明の請求項8に記載の第8の発
明は、請求項1乃至4の何れかに記載のプラズマディス
プレイ表示装置において、前記希土類元素テルビウムを
付活した酸化物蛍光体が、組成式Y2SiO5:Tb で表される
組成を主成分とすることを特徴とするプラズマディスプ
レイ表示装置である。
【0041】また、本発明の請求項9に記載の第9の発
明は、請求項1乃至4のいずれかに記載のプラズマディ
スプレイ表示装置において、前記希土類元素テルビウム
を付活した酸化物蛍光体が、組成式YBO3:Tb, LuBO3:Tb,
GdBO3:Tb, ScBO3:Tb, YPO4:Tb, LaPO4:Tbの中の少なく
とも一種以上を主成分とすることを特徴とするプラズマ
ディスプレイ表示装置である。
【0042】また、本発明の請求項10に記載の第10
の発明は、請求項1乃至9のいずれかに記載のプラズマ
ディスプレイ表示装置において、前記希土類元素テルビ
ウムを付活した酸化物蛍光体中の希土類元素テルビウム
の添加濃度が1 mol%以上であることを特徴とするプラズ
マディスプレイ表示装置である。
【0043】また、本発明の請求項11に記載の第11
の発明は、請求項1乃至9の何れかに記載のプラズマデ
ィスプレイ表示装置において、前記希土類元素テルビウ
ムを付活した酸化物蛍光体中の希土類元素テルビウムの
添加濃度が10 mol%以上,30mol%以下であることを特徴
とするプラズマディスプレイ表示装置である。
【0044】また、本発明の請求項12に記載の第12
の発明は、請求項1乃至11のいずれかに記載のプラズマ
ディスプレイ表示装置における前記混合緑色蛍光体の発
光色の色度点xが0.264以上,0.367以下であるプラズマ
ディスプレイ表示装置を備えたことを特徴とする映像表
示システムである。
【0045】また、本発明の請求項13に記載の第13
の発明は、請求項1乃至11のいずれかに記載のプラズマ
ディスプレイ表示装置における前記混合緑色蛍光体の発
光色の色度点yが0.683以下,0.569以上であるプラズマ
ディスプレイ表示装置を備えたことを特徴とする映像表
示システムである。
【0046】また、本発明の請求項14に記載の第14
の発明は、請求項1乃至11のいずれかに記載のプラズマ
ディスプレイ表示装置において、前記蛍光体層が、Zn2S
iO4:Mnを主成分とした層と希土類元素テルビウムを付活
した酸化物蛍光体を主成分とした層との積層構造をなし
ていることを特徴とするプラズマディスプレイ表示装置
である。
【0047】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を詳細に説明する。
【0048】(実施の形態1)図1は,本発明の実施の形
態1のプラズマディスプレイ装置のPDPの構成を示す
分解斜視図である。
【0049】図2は,本実施の形態のPDPの1画素分
の構成を示す断面図である。本実施の形態のプラズマデ
ィスプレイ装置のPDPの構成は,前記図9に示すPD
Pとほぼ同じであるので,その詳細な説明は省略する。
但し,蛍光体層25は,本発明の一つの特徴である希土
類元素テルビウム(Tb)を発光センタとして付活した酸
化物蛍光体と従来使用されているZn2SiO4:Mn蛍光体を混
合した緑蛍光体が充填されている。なお,図2では,前
面基板10側を,±90°回転して図示している。
【0050】本実施の形態のような,面放電型カラーP
DPのPDPでは,例えば,表示電極12(一般に,走
査電極と呼ぶ。)に負の電圧を,アドレス電極21と表
示電極11に正の電圧(表示電極12に印加される電圧
に比して正の電圧)を印加することにより放電が発生
し,これにより,表示電極11と表示電極12との間で
放電を開始するための補助となる壁電荷が形成される
(これを書き込みと称す。)この状態で表示電極11と
表示電極12との間に,適当な逆の電圧を印加すると,
誘電体15(及び保護層16)を介して,両電極の間の
放電空間で放電が発生する。放電終了後,表示電極11
と表示電極12とに印加する電圧を逆にすると,新たに
放電が発生する。これを繰り返すことにより継続的に放
電が発生する(これを維持放電又は表示放電と呼ぶ)。
【0051】本実施の形態のPDPは,背面基板20上
に,銀などで構成されているアドレス電極21と,ガラ
ス系の材料で構成される誘電体層22を形成した後,同
じくガラス系の材料で構成される隔壁材を厚膜印刷し,
ブラスト(blast)マスクを用いて,ブラスト除去によ
り,隔壁23を形成する。次に,この隔壁23上に,
赤,緑,青の各蛍光体層(24,25,26)を該当す
る隔壁23間の溝面を被覆する形で,順次ストライプ状
に形成する。
【0052】ここで,各蛍光体層(24,25,26)
は,赤,緑,青に対応し,赤蛍光体粒子40重量部(ビ
ヒクル60重量部),緑蛍光体粒子34重量部(ビヒク
ル66重量部),青蛍光体粒子30重量部(ビヒクル7
0重量部)とし,それぞれビヒクルと混ぜて蛍光体ペー
ストとし,スクリーン印刷により塗布したあと,乾燥及
び焼成工程により蛍光体ペースト内の揮発成分の蒸発と
有機物の燃焼除去を行って形成する。なお,本実施の形
態で用いた蛍光体層は,中央粒径が3μmの各蛍光体粒
子で構成されている。
【0053】また,各蛍光体の材料は,赤蛍光体は(Y,G
d)BO3:Euであり,緑蛍光体はZn2SiO4:Mn蛍光体とY3Al5O
12:Tb蛍光体(Tb濃度10 mol%)の1:1混合物であり,
青蛍光体はBaMgAl10O14:Euである。
【0054】次に,表示電極(11,12),バス電極
(13,14),誘電体層15,保護層16を形成した
前面基板10と,背面基板20をフリット封着し,パネ
ル内を真空排気した後放電ガスを注入し封止する。本実
施の形態のPDPは,そのサイズが42インチワイド
型,画素数VGA相当(852x480)で,一画素の
ピッチが490μm×1080μmである。
【0055】次に,本実施の形態において,Zn2SiO4:Mn
蛍光体とY3Al5O12:Tb蛍光体の1:1混合緑蛍光体のY3A
l5O12:Tb蛍光体中のTb濃度を0.5 mol%から30 mol%まで
変化させ,赤,青蛍光体は同一の材料を使用し,各Tb濃
度を有する混合緑蛍光体を緑蛍光体層25として充填し
たプラズマディスプレイ装置を作製し,全緑色表示での
発光輝度及び色度点を調べた。
【0056】ここでは,緑蛍光体がZn2SiO4:Mn蛍光体単
一の場合を比較例として作製し,このプラズマディスプ
レイ装置の全緑色表示の発光輝度を100とし,本実施
の形態における各プラズマディスプレイ装置の全緑色表
示での発光輝度を相対値で示す。
【0057】作製したプラズマディスプレイ装置の相対
輝度は,53から128の範囲であった。
【0058】また,緑色色度点は,xy色度座標表示で
(0.241, 0.641)から(0.326, 0.617)へほぼ直線的に変
化した。緑蛍光体がZn2SiO4:Mn蛍光体単一の場合の色度
は,(0.240, 0.700)であった。
【0059】さらに,Y3Al5O12:Tb蛍光体中のTb濃度が2
0mol%の場合について,Zn2SiO4:Mn蛍光体との混合比率
を5%,10%,20%,40%,50%,60%,80%,90%,9
5%,100%と変化させた場合の相対輝度,色度を調べ
た。
【0060】各条件での相対輝度は,101,103,106,1
12,115,118,124,127,128,130の順であった。
【0061】また,同じ条件での全緑表示での色度は,
(0.254, 0.695),(0.264, 0.683),(0.283, 0.662),
(0.313, 0.628),(0.326, 0.615),(0.336, 0.602),
(0.355,0.582),(0.363, 0.573),(0.367, 0.569),(0.
370, 0.565)の順に変化した。
【0062】特に,Tb濃度は1 mol%以上で比較的良好な
輝度,色度特性が得られた。さらに,5 mol%以上及び20
mol%以下で,従来の緑蛍光体であるZn2SiO4:Mn蛍光体
を単一で使用した場合の輝度を超える値が得られ,良好
であった。
【0063】なお,本実施の形態では,緑蛍光体を除く
蛍光体材料については,赤蛍光体を(Y,Gd)BO3:Eu,青蛍
光体をBaMgAl10O14:Euの場合について説明したが,本発
明はこれに限定されるものではなく,本発明は,前記以
外の蛍光体材料,及び前記以外の蛍光体材料の組合せに
も適用可能であり,さらに様々な粒子径,サイズに対し
ても共通に適用可能である。
【0064】また,本発明が適用可能なPDPのサイズ
は,特に限定されるものではなく,様々な画面サイズ
(15から100インチ程度),解像度,画素サイズな
どPDPのサイズを決めるパラメータに関係なく適用す
ることができる。
【0065】(実施の形態2)本実施の形態のプラズマデ
ィスプレイ装置のPDPの構成は,前記図9に示すPD
Pと同じであるので,その詳細な説明は省略する。前記
実施の形態1では,Y3Al5O12:Tb蛍光体中のTb濃度およ
びZn2SiO4:Mn蛍光体との混合率について示した。ここで
は,組成式Y3(AlxGa1-x)5O12:Tbで示す蛍光体につい
て,Tb濃度を10mol%一定とし,組成式中のx値を0.4か
ら1.0まで変化させた場合の相対輝度,全緑色表示での
色度点について調べた。x値は,0.4,0.6,0.8,1.0の
4条件について調べた。蛍光体層25への緑蛍光体の充
填は,スクリーン印刷法で,まずY3(AlxGa1-x)5O12:Tb
蛍光体,次にZn2SiO4:Mn蛍光体の順に2回印刷を行な
い,図3に示す2種の蛍光体を積層した蛍光体層25を
形成した。
【0066】前記実施の形態1と同様に,各蛍光体層
(24,25,26)は,赤,緑,青に対応し,赤蛍光
体粒子40重量部(ビヒクル60重量部),緑蛍光体粒
子17重量部(ビヒクル83重量部)としZn2SiO4:Mn蛍
光体を1種とY3(AlxGa1-x)5O12:Tb蛍光体(Tb濃度10 mo
l%)を4種類準備し,青蛍光体粒子30重量部(ビヒク
ル70重量部)とし,それぞれビヒクルと混ぜて蛍光体
ペーストとし,スクリーン印刷により塗布したあと,乾
燥及び焼成工程により蛍光体ペースト内の揮発成分の蒸
発と有機物の燃焼除去を行って形成した。また,各蛍光
体の材料は,赤蛍光体は(Y,Gd)BO3:Euであり,青蛍光体
はBaMgAl10O14:Euであり,緑蛍光体はZn2SiO4:Mn蛍光体
とY3(AlxGa1-x)5O12:Tb蛍光体(Tb濃度10 mol%)を別々
に準備した。
【0067】各条件での相対輝度は,68,79,105,118
の順であった。また,同じ条件での全緑表示での色度
は,(0.262, 0.588),(0.290, 0.644),(0.310, 0.61
9),(0.317, 0.608)の順に変化した。
【0068】x値は0.6以上で比較的良好な輝度,色度特
性が得られた。特に,0.8以上で従来の緑蛍光体であるZ
n2SiO4:Mn蛍光体を単一で使用した場合の相対輝度を超
える値が得られ,良好であった。さらに,x値が1.0
で,相対輝度は最大値をとり,色度も良好な値が得られ
た。
【0069】このように,希土類元素テルビウムを付活
したY3(AlxGa1-x)5O12:Tb蛍光体(Tb濃度10 mol%)とZn
2SiO4:Mn蛍光体とを積層して形成した蛍光体層25にお
いても,相対輝度が調整でき,並びに色度を直視型陰極
線管の色度値付近(0.285, 0.617)に合わせることが可
能であることを実証した。
【0070】なお,本実施の形態では,緑蛍光体を除く
蛍光体材料については,赤蛍光体を(Y,Gd)BO3:Eu,青蛍
光体をBaMgAl10O14:Euの場合について説明したが,本発
明はこれに限定されるものではなく,本発明は,前記以
外の蛍光体材料,及び前記以外の蛍光体材料の組合せに
も適用可能であり,さらに様々な粒子径,サイズに対し
ても共通に適用可能である。
【0071】また,本発明が適用可能なPDPのサイズ
は,特に限定されるものではなく,様々な画面サイズ
(15から100インチ程度),解像度,画素サイズな
どPDPのサイズを決めるパラメータに関係なく適用す
ることができる。
【0072】(実施の形態3)本実施の形態のプラズマデ
ィスプレイ装置のPDPの構成は,前記図9に示すPD
Pと同じであるので,その詳細な説明は省略する。
【0073】図4は,本実施の形態のプラズマディスプ
レイ装置のPDPの1画素分の隔壁間隔を示す図であ
る。本実施の形態は,前記実施の形態とは異なる背面基
板20の構造を用いている。隔壁23の間隔は,緑の放
電セルサイズ(隔壁間隔)を100%として,赤の放電
セルを80%として,青の放電セルを120%とし,最
大40%ほど隔壁間隔に変化を持たせた。
【0074】ここでは,組成式Y2SiO5:Tbの蛍光体中の
添加するTb濃度を10 mol%一定として,相対輝度,全緑
色表示での色度点について調べた。各蛍光体の充填は,
スクリーン印刷法で,図4に示す各蛍光体層(24,2
5,26)を形成した。
【0075】前記実施の形態1と同様に,各蛍光体層
(24,25,26)は,赤,緑,青に対応し,赤蛍光
体粒子35重量部(ビヒクル65重量部),緑蛍光体粒
子40重量部(ビヒクル60重量部)としZn2SiO4:Mn蛍
光体とY2SiO5:Tb蛍光体の混合物を用い,青蛍光体粒子
50重量部(ビヒクル50重量部)とし,それぞれビヒ
クルと混ぜて蛍光体ペーストとし,スクリーン印刷によ
り塗布したあと,乾燥及び焼成工程により蛍光体ペース
ト内の揮発成分の蒸発と有機物の燃焼除去を行って形成
した。また,各蛍光体の材料は,赤蛍光体は(Y,Gd)BO3:
Euであり,青蛍光体はBaMgAl10O14:Euであり,緑蛍光体
はZn2SiO4:Mn蛍光体とY2SiO5:Tb蛍光体とを1:1で混
合した緑蛍光体を準備した。
【0076】Zn2SiO4:Mn蛍光体を単一で使用した場合に
対する相対輝度は115,また同じ条件での全緑表示での
色度は(0.299, 0.626)であった。
【0077】このように,相対輝度も高く,色度点も良
好な値が得られた。希土類元素テルビウムを付活したY2
SiO5:Tbの蛍光体とZn2SiO4:Mn蛍光体との混合蛍光体
は,その混合比率またTb添加濃度に制約はない。
【0078】さらに、希土類元素テルビウム(Tb)を付
活した酸化物蛍光体として、下記の緑色発光蛍光体によ
る混合緑色蛍光膜の評価を行った。検討した緑色蛍光体
は、組成式YBO3:Tb, LuBO3:Tb, GdBO3:Tb, ScBO3:Tb,
YPO4:Tb, LaPO4:Tbで表わされる組成を主成分とする蛍
光体群から順次少なくとも一種以上の材料を選択し輝度
評価を行った。このときの混合比率は50%一定とし、
希土類元素テルビウム(Tb)の添加濃度は1mol%一定と
した。まず、上記蛍光体群から選んだ一種の緑色発光を
提供する蛍光体とZn2SiO4:Mn蛍光体とを混合した場合で
は、いずれも輝度増加が確認できた。
【0079】また、Y3Al3Ga2O12:TbとY2SiO5:Tbの2種,
又はYBO3:TbとLuBO3:Tbの2種を同時に混合する場合、Y3
Al5O12:TbとGdBO3:Tb とScBO3:Tbとの3種,又はY3Al2Ga
3O12:TbとYPO4:TbとLaPO4:Tbとの3種を同時に混合する
場合でも輝度増加が確認できた。これらの蛍光膜から生
じた緑色発光の色度点は、何れもx値が0.264以上,0.3
67以下であり、y値が0.683以下, 0.569以上であること
を確認した。
【0080】なお,本実施の形態では,緑蛍光体を除く
蛍光体材料については,赤蛍光体を(Y,Gd)BO3:Eu,青蛍
光体をBaMgAl10O14:Euの場合について説明したが,本発
明はこれに限定されるものではなく,本発明は,前記以
外の蛍光体材料,及び前記以外の蛍光体材料の組合せに
も適用可能であり,さらに様々な粒子径,サイズに対し
ても共通に適用可能である。
【0081】また,本発明が適用可能なPDPのサイズ
は,特に限定されるものではなく,様々な画面サイズ
(15から100インチ程度),解像度,画素サイズな
どPDPのサイズを決めるパラメータに関係なく適用す
ることができる。
【0082】(実施の形態4)以下,前記各実施の形態の
PDPを使用する表示システムについて説明する。
【0083】図5は,前記各実施の形態のPDPを使用
するプラズマディスプレイパネル部100の概略構成を
示すブロック図である。同図に示すように,プラズマデ
ィスプレイパネル部100は,PDP110,データド
ライバ回路(121,122),走査ドライバ回路13
0,高圧パルス発生回路(141,142),および前
記各回路を制御する制御回路150で構成される。
【0084】ここで,PDP110は,前記各実施の形
態で説明したPDPであり,このPDP110は,画面
を上下に分割して同時に駆動するデュアルスキャン方式
で駆動される。そのため,PDP110の長辺側に2個
データドライバ回路(121,122)が設けられ,こ
の2個のデータドライバ回路(121,122)は,上
下のアドレス電極21を同時に駆動する。
【0085】また,PDP110の短辺側の一方には,
走査ドライバ回路130が設けられ,この走査ドライバ
回路130は,表示電極22を駆動する。高圧パルス発
生回路141は,走査ドライバ回路130から表示電極
22に印加される高電圧パルスを生成する。
【0086】PDP110の短辺側の他方には,高圧パ
ルス発生回路142が設けられ,この高圧パルス発生回
路142は,高電圧パルスを生成し,表示電極21を駆
動する。
【0087】図6は,図5に示すプラズマディスプレイ
パネル部100を備えるプラズマディスプレイモジュー
ル200の一例の概略構成を示すブロック図である。同
図に示すように,プラズマディスプレイモジュール20
0は,入力信号処理回路211,画質改善処理回路21
2,フレームメモリ213,スキャン/データドライバ
制御回路214から成る信号処理回路210,電力調整
回路220,高圧電源回路230およびプラズマディス
プレイパネル部100で構成される。このプラズマディ
スプレイモジュール200に入力される入力画像信号
は,入力信号処理回路211および画質改善処理回路2
12でγ補正などの信号処理が施された後,フレームメ
モリ213に格納される。この場合に,入力画像信号が
アナログ信号の場合には,入力信号処理回路211にお
いてデジタルデータに変換される。
【0088】スキャン/データドライバ制御回路214
は,前記データドライバ回路(121,122)および
走査ドライバ回路130を制御・駆動する。
【0089】図7は,図6に示すプラズマディスプレイ
モジュール200を備えるプラズマディスプレイモニタ
300の一例の概略構成を示すブロック図である。ま
た,図8は,図6に示すプラズマディスプレイモジュー
ル200を備えるPDPテレビジョンシステム400の
一例の概略構成を示すブロック図である。図7,図8に
おいて,310はスピーカであり,また,410はテレ
ビチューナーである。この図7に示すプラズマディスプ
レイモニタ300,および図8に示すプラズマディスプ
レイテレビジョンシステム400では,外部から映像,
音声,および電源が供給される。なお、図7における外
部信号源としては、チュ−ナ、パソコン、ビデオデッ
キ、CD/DVDプレ−ヤ、インタ−ネット端末、電話線、デ
ジタル信号源その他が考えられ、図8における信号源と
しては、パソコン、ビデオデッキ、CD/DVDプレ−ヤ、イ
ンタ−ネット端末、電話線、デジタル信号源その他が考
えられる。
【0090】これら表示システムで得られた画質は,高
輝度で品質がよく,白色表示時の色温度も6000K以
上が得られ,さらにその色温度も調節が可能である。
【0091】以上,本発明者によってなされた発明を,
前記実施の形態に基づき具体的に説明したが,本発明
は,前記実施の形態に限定されるものではなく,その要
旨を逸脱しない範囲において種々変更可能であることは
勿論である。
【0092】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち代表
的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば,下
記の通りである。
【0093】(1)本発明によれば,プラズマディスプ
レイ装置のパネル発光効率を向上させることが可能とな
る。
【0094】(2)本発明によれば,緑蛍光体層の輝
度,色度の調節が可能となる。
【0095】(3)本発明によれば,短残光の緑発光を
容易に得ることができるため、高輝度,高品質の画像を
表示でき,かつ安定性に優れたプラズマディスプレイ表
示システムを実現することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1のプラズマディスプレイ
装置のプラズマディスプレイパネルの構成を示す分解斜
視図である。
【図2】本発明の実施の形態1のプラズマディスプレイ
パネルの1画素分の構成を示す断面図である。
【図3】本発明の実施の形態2のプラズマディスプレイ
パネルの1画素分の構成を示す断面図である。
【図4】本発明の実施の形態3のプラズマディスプレイ
装置のプラズマディスプレイパネルの1画素分の隔壁間
隔を示す図である。
【図5】前記各実施の形態のプラズマディスプレイパネ
ルを使用するプラズマディスプレイパネル部の概略構成
を示すブロック図である。
【図6】図5に示すプラズマディスプレイパネル部を備
えるプラズマディスプレイモジュールの一例の概略構成
を示すブロック図である。
【図7】図6に示すプラズマディスプレイモジュールを
備えるプラズマディスプレイモニタの一例の概略構成を
示すブロック図である。
【図8】図6に示すプラズマディスプレイモジュールを
備えるプラズマディスプレイテレビジョンシステムの一
例の概略構成を示すブロック図である。
【図9】一般的な面放電型カラープラズマディスプレイ
装置のプラズマディスプレイパネルの構成を示す分解斜
視図である。
【符号の説明】
10…前面基板、11,12…表示電極、13,14…
バス電極、15,22…誘電体層、16…保護膜、20
…背面基板、21…アドレス電極、23…隔壁、24…
赤(R)の蛍光体層、25…緑(G)の蛍光体層、26…
青(B)の蛍光体層、100…プラズマディスプレイ
部、110…プラズマディスプレイパネル、121,1
22…データドライバ回路、130…走査ドライバ回
路、141,142…高圧パルス発生回路、150…制
御回路、200…プラズマディスプレイモジュール、2
10…信号発生回路、211…入力信号処理回路、21
2…画質改善処理回路、213…フレームメモリ、21
4…スキャン/データドライバ制御回路、220…電力
調整回路、230…高圧電源回路、300…プラズマデ
ィスプレイモニタ、310…スピーカ、400…プラズ
マディスプレイテレビジョンシステム、410…テレビ
チューナー。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C09K 11/80 CPP C09K 11/80 CPP 11/81 CPW 11/81 CPW G09F 9/313 G09F 9/313 A (72)発明者 鈴木 輝喜 東京都国分寺市東恋ケ窪一丁目280番地 株式会社日立製作所中央研究所内 (72)発明者 古川 正 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所デジタルメディアシステ ム事業部内 Fターム(参考) 4H001 CA05 XA05 XA08 XA13 XA14 XA15 XA21 XA30 XA31 XA39 XA57 XA64 XA71 YA25 YA65 5C040 FA01 FA02 GG03 MA02 MA03 MA23 5C094 AA10 BA31 CA19 CA24 EA03 EA07 EB02 FB02 FB05 FB20 HA08 JA01

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】間隙を介して対向配置された一対の基板
    と、 前記一対の基板間に形成された,放電により紫外線を発
    生するガスが封入された放電ガス空間と、 前記一対の基板の対向面の夫々に形成された電極と、 前記一対の基板の一方の,前記放電ガス空間に接する面
    に形成された蛍光体層とを少なくとも備えたプラズマデ
    ィスプレイパネルと、 前記電極を介して該プラズマディスプレイパネルを駆動
    する駆動回路とを備えたプラズマディスプレイ表示装置
    において、 前記蛍光体層が、Zn2SiO4:Mnと希土類元素テルビウムを
    付活した酸化物蛍光体とを主成分として含有する混合緑
    色蛍光体からなることを特徴とするプラズマディスプレ
    イ表示装置。
  2. 【請求項2】間隙を介して対向配置され、少なくとも一
    方が透明な一対の基板と、 前記一対の基板間に形成された,放電により紫外線を発
    生するガスが封入された放電ガス空間と、 前記一対の基板の一方の内面に、互いに平行に延在する
    よう形成された複数の細片状電極対と、 前記複数の細片状電極対を被覆する誘電体層と、 前記一対の基板の他方の内面に、前記複数の細片状電極
    対と直交する様形成された複数の画素アドレス用電極
    と、 前記一対の基板の一方の,前記放電ガス空間に接する面
    に形成された蛍光体層とを少なくとも備えたプラズマデ
    ィスプレイパネルと、 前記複数の細片状電極対及び前記複数の画素アドレス用
    電極を介して該プラズマディスプレイパネルを駆動する
    駆動回路とを備えたプラズマディスプレイ表示装置にお
    いて、 前記蛍光体層が、Zn2SiO4:Mnと希土類元素テルビウムを
    付活した酸化物蛍光体とを主成分として含有する混合緑
    色蛍光体からなることを特徴とするプラズマディスプレ
    イ表示装置。
  3. 【請求項3】前記混合緑色蛍光体において、前記希土類
    元素テルビウムを付活した酸化物蛍光体が含まれる比率
    が5%から100%未満の範囲であることを特徴とする請
    求項1又は2に記載のプラズマディスプレイ表示装置。
  4. 【請求項4】前記混合緑色蛍光体において、前記希土類
    元素テルビウムを付活した酸化物蛍光体が含まれる比率
    が40%から90%の範囲であることを特徴とする請求項1
    又は2に記載のプラズマディスプレイ表示装置。
  5. 【請求項5】前記希土類元素テルビウムを付活した酸化
    物蛍光体が、組成式Y3(AlxGa1-x)5O12:Tb (xの値が0以
    上,1以下である)で表される組成を主成分とすること
    を特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載のプラズマ
    ディスプレイ表示装置。
  6. 【請求項6】前記希土類元素テルビウムを付活した酸化
    物蛍光体が、組成式Y3(AlxGa1-x)5O12:Tb(xの値が0.8以
    上,1以下ある)で表される組成を主成分とすることを
    特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載のプラズマデ
    ィスプレイ表示装置。
  7. 【請求項7】前記希土類元素テルビウムを付活した酸化
    物蛍光体が、組成式Y3(AlxGa1-x)5O12:Tb (xの値が1で
    ある)で表される組成を主成分とすることを特徴とする
    請求項1乃至4の何れかに記載のプラズマディスプレイ
    表示装置。
  8. 【請求項8】前記希土類元素テルビウムを付活した酸化
    物蛍光体が、組成式Y2SiO5:Tb で表される組成を主成分
    とすることを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載
    のプラズマディスプレイ表示装置。
  9. 【請求項9】前記希土類元素テルビウムを付活した酸化
    物蛍光体が、組成式YBO3:Tb, LuBO3:Tb, GdBO3:Tb, ScB
    O3:Tb, YPO4:Tb, LaPO4:Tbの中の少なくとも一種以上を
    主成分とすることを特徴とする請求項1乃至4のいずれ
    かに記載のプラズマディスプレイ表示装置。
  10. 【請求項10】前記希土類元素テルビウムを付活した酸
    化物蛍光体中の希土類元素テルビウムの添加濃度が1mol
    %以上であることを特徴とする請求項1乃至9のいずれ
    かに記載のプラズマディスプレイ表示装置。
  11. 【請求項11】前記希土類元素テルビウムを付活した酸
    化物蛍光体中の希土類元素テルビウムの添加濃度が5mo
    l%以上,20mol%以下であることを特徴とする請求項1乃
    至9の何れかに記載のプラズマディスプレイ表示装置。
  12. 【請求項12】前記混合緑色蛍光体の発光色の色度点x
    が0.254以上,0.367以下である請求項1乃至11のいずれ
    かに記載のプラズマディスプレイ表示装置を備えたこと
    を特徴とする映像表示システム。
  13. 【請求項13】前記混合緑色蛍光体の発光色の色度点y
    が0.695以下,0.569以上である請求項1乃至11のいずれ
    かに記載のプラズマディスプレイ表示装置を備えたこと
    を特徴とする映像表示システム。
  14. 【請求項14】前記蛍光体層が、Zn2SiO4:Mnを主成分と
    した層と希土類元素テルビウムを付活した酸化物蛍光体
    を主成分とした層との積層構造をなしていることを特徴
    とする請求項1乃至11のいずれかに記載のプラズマディ
    スプレイ表示装置。
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