JP2001134936A - マスター情報担体およびその製造方法 - Google Patents

マスター情報担体およびその製造方法

Info

Publication number
JP2001134936A
JP2001134936A JP31365099A JP31365099A JP2001134936A JP 2001134936 A JP2001134936 A JP 2001134936A JP 31365099 A JP31365099 A JP 31365099A JP 31365099 A JP31365099 A JP 31365099A JP 2001134936 A JP2001134936 A JP 2001134936A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
information carrier
master information
manufacturing
magnetic
magnetic disk
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP31365099A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Riyounai
領内  博
Nobuyuki Furumura
展之 古村
Shinichi Yamamoto
伸一 山本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP31365099A priority Critical patent/JP2001134936A/ja
Publication of JP2001134936A publication Critical patent/JP2001134936A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B5/00Recording by magnetisation or demagnetisation of a record carrier; Reproducing by magnetic means; Record carriers therefor
    • G11B5/86Re-recording, i.e. transcribing information from one magnetisable record carrier on to one or more similar or dissimilar record carriers
    • G11B5/865Re-recording, i.e. transcribing information from one magnetisable record carrier on to one or more similar or dissimilar record carriers by contact "printing"
    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B5/00Recording by magnetisation or demagnetisation of a record carrier; Reproducing by magnetic means; Record carriers therefor
    • G11B5/74Record carriers characterised by the form, e.g. sheet shaped to wrap around a drum
    • G11B5/743Patterned record carriers, wherein the magnetic recording layer is patterned into magnetic isolated data islands, e.g. discrete tracks
    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B5/00Recording by magnetisation or demagnetisation of a record carrier; Reproducing by magnetic means; Record carriers therefor
    • G11B5/74Record carriers characterised by the form, e.g. sheet shaped to wrap around a drum
    • G11B5/82Disk carriers

Landscapes

  • Magnetic Record Carriers (AREA)
  • Manufacturing Of Magnetic Record Carriers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 マスター情報担体を用いた磁気ディスクへの
プリフォーマット記録において、内周側まで高密度にプ
リフォーマット信号を磁気転写でき、同時にゾーンテク
スチャを備えた磁気ディスクを安定して得ることが可能
なマスター情報担体を提供する。 【解決手段】 マスター情報担体1の転写情報信号の記
録領域2よりも内周側にゾーンテクスチャに対応する微
細な凹凸8を形成する。アルミ基板を用いた磁気ディス
クへの転写の際、マスター情報担体を押し当てることに
より、情報信号の転写と同時にゾーンテクスチャを磁気
ディスクに形成することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、大容量、高記録密
度の磁気記録再生装置に使用される磁気記録媒体へ情報
信号を記録するための、情報信号を備えたマスター情報
担体及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】現在、磁気記録再生装置は、小型でかつ
大容量を実現するために、高記録密度化の傾向にある。
代表的な磁気記録再生装置であるハードディスクドライ
ブの分野においては、すでに面記録密度が10Gbit/in2
を超える装置が商品化されている。数年後には、100
Gbit/in2の実用化が議論されるほどの急激な技術進歩が
認められる。
【0003】このような高記録密度化の実現のために
は、媒体性能、ヘッド・ディスクインターフェース性能
の向上や新規な信号処理方式の出現による線記録密度の
向上も大きな要因である。しかし、近年、トラック密度
の増加傾向が線記録密度の増加傾向を大きく上回り、面
記録密度向上のための主たる要因となっている。今後さ
らに面記録密度の向上が図られるとき、トラックピッチ
がサブミクロン領域に達するものと予想されている。
【0004】現在のハードディスクドライブでは、ディ
スクの1周、すなわち角度にして360度中において、一
定の角度間隔でトラッキング用サーボ信号やアドレス情
報信号、再生クロック信号等が記録された領域を設けて
いる(以下、このような信号を「プリフォーマット信
号」と称し、これを記録することを「プリフォーマット
記録」と称する)。トラック密度の増加により、トラッ
ク数が多くなるとプリフォーマットに要する時間は飛躍
的に長くなり、専用のサーボ記録装置が相当に高価であ
ることにも起因して、非常にコスト高となる。
【0005】この対策として、ディスク面全面に一括し
てプリフォーマット信号を記録する技術が開発されてい
る。たとえば、特開平10−40544号公報にある磁
気転写技術が有効である。
【0006】このマスター情報担体を用いたプリフォー
マット記録について簡単に説明する。
【0007】一方向に磁化されたマスター情報担体表面
に形成した磁性薄膜より発生する記録磁界により、磁化
パターンが磁気ディスクに記録される。この様子を図8
に示している。図8(a)はマスター情報担体を用いた
プリフォーマット記録を説明するためのトラック周方向
に沿った模式的断面図、図8(b)はプリフォーマット
記録後の磁気ディスクの磁化状態を模式的に示してお
り、図8(a)の矢印A−A方向から見た平面図として
記載している。図8(a)に示すように、トラッキング
用サーボ信号やアドレス情報信号、再生クロック信号等
のプリフォーマット信号に対応して基体表面を所定の形
状パターンに加工し、そこに磁性薄膜2を形成してマス
ター情報担体1を得る。マスター情報担体1の磁性薄膜
2の形成面と磁気ディスク3の表面とを接触させて、外
部磁界を付与して形成された磁性薄膜2の磁化4によ
り、磁気ディスク3に記録磁界5が発生する。その後、
マスター情報担体1と磁気ディスク3とを分離すると、
図8(b)に示すように、記録磁界5に対応する残留磁
化6が磁気ディスク3に残り、プリフォーマット記録さ
れる。
【0008】これによれば、プリフォーマット信号に対
応した形状パターンを有する磁性薄膜を配したマスター
情報担体を磁気ディスクに密着させ、外部磁界を与える
ことで全面に一括でプリフォーマット信号を転写するこ
とが可能となる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、10Gb
it/in2オーダー以上の面記録密度におけるプリフォーマ
ット記録を実現する上で、マスター情報担体と磁気ディ
スクとの接触技術は非常に重要となってくる。
【0010】特に、ディスクの内周側のトラックでは線
記録密度が高くなるためマスター情報担体と磁気ディス
クとの接触が不十分であれば重要な欠陥の原因となる。
【0011】通常、ハードディスクでは、ディスクの回
転停止時に、ヘッドはディスク内周側に形成された凹凸
形成領域(「ゾーンテクスチャ」と呼ばれる)上で停止
する。ヘッドがこの凹凸形成領域上で停止することによ
り、ヘッドとディスクとの吸着が防止されている。
【0012】図9は、ゾーンテクスチャが形成された磁
気ディスクに、マスター情報担体を用いてプリフォーマ
ット記録(磁気転写)を行なっている状態を模式的に示
した断面図である。図9に示すように、ゾーンテクスチ
ャ7のためにマスター情報担体1と磁気ディスク3との
スペーシングが大きくなり、磁気転写が不完全となる。
これは、記録密度が高いほど、またゾーンテクスチャ7
に近い内周トラックほど顕著となる。
【0013】磁気転写技術によるプリフォーマット信号
の転写においては、ゾーンテクスチャをなくすことな
く、内周側トラックにおいても完全な信号パターンを転
写することが必要である。
【0014】本発明は、上記の問題を解決し、内周側ま
で高密度にプリフォーマット信号を磁気転写でき、同時
にゾーンテクスチャを備えた磁気ディスクを安定して得
ることが可能なマスター情報担体とその製造方法を提供
することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の目的を達
成するために以下の構成とする。
【0016】本発明に係るマスター情報担体は、磁気デ
ィスクへの転写情報信号に対応する形状パターンを有す
る磁性薄膜が基体表面に配置されたマスター情報担体で
あって、前記磁性薄膜が配置された領域よりも内周側に
微細な凹凸が形成された領域を有することを特徴とす
る。係るマスター情報担体を平坦なアルミ基板を用いた
磁気ディスクに押し当てて磁気転写を実行するのと並行
して、微細な凹凸形状を磁気ディスクに転写することに
よってゾーンテクスチャを形成することが可能となる。
即ち、本発明のマスター情報担体によれば、磁気ディス
ク全面に情報信号を安定的に転写でき、同時に内周側に
ゾーンテクスチャを形成することができる。この結果、
将来の10Gbit/in2オーダー以上の面記録密度に対応し
たプリフォーマット記録が実現可能となり、かつ磁気デ
ィスク内周部にヘッド・メディアの吸着を防止するため
のゾーンテクスチャも形成できるマスター情報担体を提
供できる。
【0017】また、上記のマスター情報担体の上記凹凸
形成の第1の方法は、基体表面にフォトレジストを塗布
し乾燥する工程と、フォトマスクを用いて所定のパター
ンを露光し現像する工程と、前記現像後の基体表面に金
属化合物の薄膜を成膜する工程と、前記フォトレジスト
を除去する工程とを有することを特徴とする。
【0018】また、上記凹凸形成の第2の方法は、基体
表面にフォトレジストを塗布し乾燥する工程と、フォト
マスクを用いて所定のパターンを露光し現像する工程
と、前記現像後の基体をエッチングする工程と、前記フ
ォトレジストを除去する工程とを有することを特徴とす
る。
【0019】また、上記凹凸形成の第3の方法は、基体
内周側の前記凹凸を形成しようとする領域全体に金属化
合物をスパッタにより島状に形成することにより前記凹
凸を得ることを特徴とする。
【0020】また、上記凹凸形成の第4の方法は、基体
内周側の前記凹凸を形成しようとする領域に非磁性微粒
子を含む有機塗料を塗布し乾燥する工程と、前記非磁性
微粒子を固定する工程とを有することを特徴とする。
【0021】係る第1〜第4の方法によれば、上記本発
明のマスター情報担体を効率よく容易に製造することが
できる。
【0022】
【発明の実施の形態】(実施の形態1)まず、本発明の
マスター情報担体の一構成例を図1に示す。
【0023】マスター情報担体1の基体としてSiウエ
ハを用い、その表面の斜線を付した略放射線状の領域内
に、転写すべき情報信号に対応してパターニングされた
磁性薄膜2が形成されている。本実施の形態のマスター
情報担体は、磁性薄膜2が形成された領域より内周側で
あって、回転中心を中心とする半径の異なる2つの同心
円で挟まれた帯状(リング状)の領域8内に、ゾーンテ
クスチャに対応する微細な凹凸が形成されている。
【0024】このような本発明によるマスター情報担体
上に設けられた情報を、アルミ基板を用いた磁気ディス
クに転写するときの転写プロセスを図2に示す。
【0025】まず、本発明によるマスター情報担体1を
ゾーンテクスチャの形成されていない磁気ディスク3に
押し当てて、外部磁界を付与して、磁気ディスク3に情
報信号を転写する(図2(a))。
【0026】外部磁界を除いた後、マスター情報担体1
を磁気ディスク3から離せば、情報信号が磁気ディスク
3に転写されると同時に、マスター情報担体1の内周側
に形成したゾーンテクスチャに対応する凹凸8が磁気デ
ィスク3に形状転写され、ディスク上にゾーンテクスチ
ャ7が形成される(図2(b))。
【0027】(実施の形態2)本発明のマスター情報担
体の製造方法の一例を図3を用いて説明する。図3はマ
スター情報担体のゾーンテクスチャ形成部の断面を模式
的に示している。
【0028】周知の方法で予めプリフォーマット情報信
号が形成されたマスター情報担体にゾーンテクスチャに
対応する凹凸を形成する。
【0029】マスター情報担体1の表面に感光性レジス
ト9をスピンコーターにて厚さ約1μm塗布し乾燥させ
る(図3(a))。
【0030】これをゾーンテクスチャパターンに対応し
たマスクを用い露光し現像して、マスター情報担体上に
レジストパターンを形成する(図3(b))。
【0031】レジストパターンを形成したマスター情報
担体上に、Si34膜10を約80nm形成する(図3
(c))。Si34膜10の作製条件は、たとえば、ス
パッタリング法を用いて、スパッタガス圧(Ar+
2)約5mTorr、成膜速度約10nm/minで
ある。
【0032】Si34膜を形成した後、これを有機溶剤
中、たとえば、アセトン中で超音波洗浄すると、レジス
トとともにレジスト上に形成されたSi34膜が除去さ
れ、マスター情報担体1上には、レジストの無かった部
分にのみSi34が残る(図3(d))。この残ったS
34がマスター情報担体1上のゾーンテクスチャに対
応する凹凸部8となる。
【0033】このようにして作製したマスター情報担体
1を磁気ディスク3に押し当てて形状転写すれば、ディ
スク3上にゾーンテクスチャ7が形成される(図3
(e))。ディスク3上のゾーンテクスチャ7の形状
は、マスター情報担体3の押し当て圧力やSi34膜の
高さによって左右される。
【0034】上記の例ではマスター情報担体1上のゾー
ンテクスチャに対応する凹凸の形成材料としてSi34
を用いたが、もちろんこれに限定されずSiO2、Al2
3、Cr23、Fe23等の金属酸化物でもよいし、
AlN、CrN、TiN、NbN等の金属窒化物やSi
C等の金属炭化物でもよい。
【0035】(実施の形態3)本発明のマスター情報担
体の製造方法のうち、ゾーンテクスチャに対応する凹凸
の形成方法の別の一例を図4を用いて説明する。図4は
マスター情報担体1のゾーンテクスチャ形成部の断面を
模式的に示している。
【0036】マスター情報担体1の表面に感光性レジス
ト9をスピンコーターにて厚さ約1μm塗布し乾燥させ
る(図4(a))。
【0037】これをゾーンテクスチャパターンに対応し
たマスクを用い露光し現像して、マスター情報担体1上
にレジストパターンを形成する(図4(b))。
【0038】レジストパターンを形成したマスター情報
担体1の表面を、イオンミリング装置を用いてエッチン
グする。このエッチングプロセスにより、レジストを除
去した部分においてはマスター情報担体1の表面がエッ
チングされる(図4(c))。
【0039】その後、剥離液などでレジスト9を除去す
れば、マスター情報担体1上にゾーンテクスチャに対応
する凹凸部8が形成される(図4(d))。
【0040】このようにして作製したマスター情報担体
1を磁気ディスク3に押し当てて形状転写すれば、ディ
スク3上にゾーンテクスチャ7が形成される(図4
(e))。ディスク3上のゾーンテクスチャ7の形状
は、マスター情報担体1の押し当て圧力やエッチング深
さによって左右される。
【0041】上記の例ではマスター情報担体1の表面の
エッチング方法として、イオンミリングによるエッチン
グを示したが、反応型イオンエッチング(RIE)であ
っても、ケミカルエッチングであっても何ら問題はな
い。
【0042】(実施の形態4)本発明のマスター情報担
体の製造方法のうち、ゾーンテクスチャに対応する凹凸
の形成方法の別の一例を図5を用いて説明する。図5は
マスター情報担体のゾーンテクスチャ形成部の断面を模
式的に示している。
【0043】マスター情報担体1の表面に感光性レジス
ト9をスピンコーターにて厚さ約1μm塗布し乾燥させ
る(図5(a))。
【0044】これを所定のパターンに対応したマスクを
用い露光し現像して、マスター情報担体1上にレジスト
パターンを形成する(図5(b))。
【0045】レジストパターンを形成したマスター情報
担体1の表面を、イオンミリング装置を用いてエッチン
グする。このエッチングプロセスにより、レジストを除
去した部分においてはマスター情報担体1の表面がエッ
チングされる(図5(c))。
【0046】その後、剥離液などでレジスト9を除去
し、再度スピンコーターでレジスト9を塗布し、別のパ
ターンで露光し現像する(図5(d))。
【0047】その後、実施の形態2と同様にスパッタ装
置でSi34膜10を成膜した後、剥離液でレジストを
除去する。レジストとともにレジスト上に形成されたS
34膜が除去され、マスター情報担体1上には、レジ
ストの無かった部分にのみSi34が残る。この残った
Si34がマスター情報担体1上のゾーンテクスチャに
対応する凹凸8となる。(図5(e))。
【0048】このようにして作製したマスター情報担体
1を磁気ディスク3に押し当てて形状転写すれば、ディ
スク3上にゾーンテクスチャ7が形成される(図5
(f))。カルデラ形状のテクスチャもこれを応用して
形成できる。ディスク3上のゾーンテクスチャ7の形状
は、マスター情報担体の押し当て圧力、エッチング深
さ、Si34膜の高さによって左右される。
【0049】上記の例ではマスター情報担体1の表面の
エッチング方法として、イオンミリングによるエッチン
グを示したが、反応型イオンエッチング(RIE)であ
っても、ケミカルエッチングであっても何ら問題はな
い。
【0050】また、マスター情報担体1上のゾーンテク
スチャに対応する凹凸の形成材料としては、Si34
限定されずSiO2、Al23、Cr23、Fe23
の金属酸化物でもよいし、AlN、CrN、TiN、N
bN等の金属窒化物やSiC等の金属炭化物でもよい。
【0051】(実施の形態5)本発明のマスター情報担
体の製造方法のうち、ゾーンテクスチャに対応する凹凸
の形成方法の別の一例を図6を用いて説明する。図6は
マスター情報担体1のゾーンテクスチャ形成部の断面を
模式的に示している。
【0052】本実施の形態では、先にゾーンテクスチャ
部の凹凸を形成した後、その後に転写情報信号に対応す
る磁性薄膜パターンの形成を行った。
【0053】マスター情報担体1の表面に、ゾーンテク
スチャを形成しようとする部分が開口したメタルマスク
を当て、表面にAlN11を成膜する(図6)。この場
合の成膜装置はスパッタ装置であり、ターゲットにはA
lを用い、スパッタガスとしてArとN2の混合ガスを
用いた。また、成膜時のマスター情報担体は200℃に
加熱されている。AlN11の膜は、島状に形成され、
この形状がゾーンテクスチャに対応する凹凸部8とな
る。
【0054】スパッタ後、マスター情報担体1が室温に
なった後スパッタ装置から取り出して、ゾーンテクスチ
ャ用凹凸付きマスター情報担体を得る。
【0055】このときの島状のAlN11の高さ、島の
密度は成膜時の温度、スパッタガス圧、スパッタ電力等
によって決まる。
【0056】上記の例ではマスター情報担体1上のゾー
ンテクスチャに対応する凹凸の形成材料としてAlNを
用いたが、もちろんこれに限定されずSiO2、Si3
4、Al23、Cr23、Fe23等の金属酸化物でも
よいし、CrN、TiN、NbN等の金属窒化物やSi
C等の金属炭化物でもよい。
【0057】(実施の形態6)本発明のマスター情報担
体の製造方法のうち、ゾーンテクスチャに対応する凹凸
の形成方法の別の一例を図7を用いて説明する。図7は
マスター情報担体1のゾーンテクスチャ形成部の断面を
模式的に示している。
【0058】マスター情報担体1の表面のゾーンテクス
チャを付与したい部分に珪素アルコキシド13にSiO
2粒子12を分散させた液を塗布し300℃で熱処理す
る。この場合のSiO2粒子12の平均粒径は例えば5
0nmである。熱処理により、珪素アルコキシド13は
SiO2になり、SiO2粒子12を強固にマスター情報
担体1に固定する。かくして、ゾーンテクスチャに対応
する凹凸部8が形成される。
【0059】上記の例においてマスター情報担体1上の
ゾーンテクスチャに対応する凹凸の形成材料はシリカ粒
子に限定されず、Cr23、Al23、Fe23等の非
磁性微粒子でも効果は同じである。また、これら粒子を
分散させる金属アルコキシド、又はその部分もしくは完
全加水分解物としては、テトラエトキシシラン、テトラ
メトキシシランなどがあるが、特にこれらに限定される
ものではない。また、上記粒子を分散させる液は、粒子
をマスター情報担体1上に密着固定することができれ
ば、金属アルコキシド又はその加水分解物に限定され
ず、他の有機塗料等であってもよい。
【0060】以上の各実施の形態では、ゾーンテクスチ
ャに対応する凹凸部8をマスター情報担体の基体のSi
ウエハ上に直接施したが、磁気ディスクとの接触状態を
考え、ゾーンテクスチャに対応する凹凸形成部全体にS
iO2等を成膜して全体を凸状態にしても良いし、また
該形成部全体をエッチングし凹状態にしておいてもよ
い。
【0061】また、以上のように形成したゾーンテクス
チャに対応する凹凸形成部にイオンミリングなどで全体
をエッチングして状態の調整を行っても良い。
【0062】
【発明の効果】本発明によるマスター情報担体を用いる
ことによって、磁気ディスク全面に信号情報を安定に転
写でき、かつ内周側にはゾーンテクスチャーも付与する
ことが可能となる。
【0063】すなわち本発明によれば、磁気ディスク装
置における将来のギガビットオーダー以上の面記録密度
を担う磁気ディスクへのプリフォーマット手段におい
て、マスター情報担体と磁気ディスクとの密着性を向上
させ、効率よく、安定に、高密度のプリフォーマットを
行い、さらに、内周側にはゾーンテクスチャをも形成す
ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のマスター情報担体の概略構成を示した
外観斜視図である。
【図2】本発明のマスター情報担体を用いた磁気ディス
クへの磁気転写方法を示した断面図である。
【図3】本発明の実施の形態2のマスター情報担体の凹
凸部形成方法を示した工程図である。
【図4】本発明の実施の形態3のマスター情報担体の凹
凸部形成方法を示した工程図である。
【図5】本発明の実施の形態4のマスター情報担体の凹
凸部形成方法を示した工程図である。
【図6】本発明の実施の形態5のマスター情報担体の凹
凸部の模式的断面図である。
【図7】本発明の実施の形態6のマスター情報担体の凹
凸部の模式的断面図である。
【図8】マスター情報担体による磁気記録媒体への磁気
転写原理を模式的に表した図であり、図8(a)はトラ
ック周方向に沿った模式的断面図、図8(b)はプリフ
ォーマット記録後の磁気ディスクの磁化状態を示した、
図8(a)の矢印A−A方向から見た平面図である。
【図9】ゾーンテクスチャを有する磁気ディスクへの磁
気転写状態を模式的に表した断面図である。
【符号の説明】
1 マスター情報担体 2 磁性薄膜 3 磁気ディスク 4 基体凹部磁性薄膜の磁化 5 記録磁界 6 磁気ディスクの残留磁化 7 ゾーンテクスチャ 8 ゾーンテクスチャに対応する凹凸部 9 感光性レジスト 10 Si34膜 11 AlN 12 SiO2粒子 13 珪素アルコキシド

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁気ディスクへの転写情報信号に対応す
    る形状パターンを有する磁性薄膜が基体表面に配置され
    たマスター情報担体であって、前記磁性薄膜が配置され
    た領域よりも内周側に微細な凹凸が形成された領域を有
    することを特徴とするマスター情報担体。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のマスター情報担体の製
    造方法であって、前記凹凸の製造工程が、基体表面にフ
    ォトレジストを塗布し乾燥する工程と、フォトマスクを
    用いて所定のパターンを露光し現像する工程と、前記現
    像後の基体表面に金属化合物の薄膜を成膜する工程と、
    前記フォトレジストを除去する工程とを有することを特
    徴とするマスター情報担体の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記金属化合物が、金属酸化物、金属窒
    化物、及び金属炭化物から選ばれた少なくとも1種であ
    る請求項2に記載のマスター情報担体の製造方法。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載のマスター情報担体の製
    造方法であって、前記凹凸の製造工程が、基体表面にフ
    ォトレジストを塗布し乾燥する工程と、フォトマスクを
    用いて所定のパターンを露光し現像する工程と、前記現
    像後の基体をエッチングする工程と、前記フォトレジス
    トを除去する工程とを有することを特徴とするマスター
    情報担体の製造方法。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載のマスター情報担体の製
    造方法であって、基体内周側の前記凹凸を形成しようと
    する領域全体に金属化合物をスパッタにより島状に形成
    することにより前記凹凸を得ることを特徴とするマスタ
    ー情報担体の製造方法。
  6. 【請求項6】 前記金属化合物が、金属酸化物、金属窒
    化物、及び金属炭化物から選ばれた少なくとも1種であ
    る請求項5に記載のマスター情報担体の製造方法。
  7. 【請求項7】 請求項1に記載のマスター情報担体の製
    造方法であって、前記凹凸の製造工程が、基体内周側の
    前記凹凸を形成しようとする領域に非磁性微粒子を含む
    有機塗料を塗布し乾燥する工程と、前記非磁性微粒子を
    固定する工程とを有することを特徴とするマスター情報
    担体の製造方法。
  8. 【請求項8】 前記非磁性微粒子が、SiO2、Cr2
    3、Al23、及びFe23から選ばれた少なくとも1
    種からなり、前記非磁性微粒子を分散させる液が、金属
    アルコキシド、又はその部分もしくは完全加水分解物で
    ある請求項7に記載のマスター情報担体の製造方法。
JP31365099A 1999-11-04 1999-11-04 マスター情報担体およびその製造方法 Pending JP2001134936A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP31365099A JP2001134936A (ja) 1999-11-04 1999-11-04 マスター情報担体およびその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP31365099A JP2001134936A (ja) 1999-11-04 1999-11-04 マスター情報担体およびその製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001134936A true JP2001134936A (ja) 2001-05-18

Family

ID=18043870

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP31365099A Pending JP2001134936A (ja) 1999-11-04 1999-11-04 マスター情報担体およびその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001134936A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
SG101999A1 (en) * 2000-09-04 2004-02-27 Fuji Photo Film Co Ltd Magnetic transfer method
US7203014B2 (en) 2002-08-30 2007-04-10 Fujitsu Limited Preformat method for magnetic recording medium, magnetic recording medium, and magnetic recording and reproducing apparatus

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
SG101999A1 (en) * 2000-09-04 2004-02-27 Fuji Photo Film Co Ltd Magnetic transfer method
US7203014B2 (en) 2002-08-30 2007-04-10 Fujitsu Limited Preformat method for magnetic recording medium, magnetic recording medium, and magnetic recording and reproducing apparatus

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4322096B2 (ja) レジストパターン形成方法並びに磁気記録媒体及び磁気ヘッドの製造方法
JP3343326B2 (ja) マスター情報担体
KR20020086291A (ko) 자기전사용 마스터담체
JP3329259B2 (ja) マスター情報担体、および、磁気記録媒体の製造方法
US20100009217A1 (en) Transfer mold for manufacturing recording medium
EP1187106A2 (en) Magnetic transfer method
JP2008210512A (ja) 磁気転写用マスター担体の製造方法
JP2009070544A (ja) 磁気記録媒体の製造方法、及び磁気記録媒体
JP3581799B2 (ja) マスター情報担体およびその製造方法
JP2001134936A (ja) マスター情報担体およびその製造方法
JP3383812B2 (ja) レジストパターン形成方法およびマスター情報担体の製造方法
JP2003141715A (ja) 磁気転写用マスター担体
JP3384710B2 (ja) マスター情報担体およびその製造方法
JPH10320768A (ja) マスター情報担体
JP2008010028A (ja) 垂直磁気記録媒体の磁気転写方法、垂直磁気記録媒体及び磁気記録装置
JP4035043B2 (ja) マスター情報担体及び磁気ディスクの製造方法
JP2003030827A (ja) 磁気記録媒体の製造方法
JP2003203332A (ja) マスター情報担体およびその製造方法
JP2002203313A (ja) マスター情報担体およびマスター情報担体を用いた情報記録媒体の製造方法
US20090244762A1 (en) Resist pattern forming method, mold structure producing method, magnetic recording medium producing method, magnetic transfer method and magnetic recording medium
JP3964452B2 (ja) 磁気転写用マスター担体
JP2005332537A (ja) 情報記録媒体用基板、モールドおよび情報記録媒体
JP4810080B2 (ja) マスター情報担体の製造方法、磁気記録媒体の製造方法、及び磁気記録再生装置の製造方法
JP2005100605A (ja) 磁気転写用マスター担体の製造方法
US20050069634A1 (en) Method for manufacturing master disk for magnetic transfer