JP2001133894A - ディジタルプリンタの露光ユニット - Google Patents

ディジタルプリンタの露光ユニット

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JP2001133894A
JP2001133894A JP31297499A JP31297499A JP2001133894A JP 2001133894 A JP2001133894 A JP 2001133894A JP 31297499 A JP31297499 A JP 31297499A JP 31297499 A JP31297499 A JP 31297499A JP 2001133894 A JP2001133894 A JP 2001133894A
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Masahiro Yamamoto
雅弘 山本
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Noritsu Koki Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 印画紙上に画像をディジタル的に露光するデ
ィジタルプリンタの露光ユニット300において、印画
紙片1の幅に応じた最適な解像度のドットにより印画紙
片1を露光する。 【解決手段】 ディジタルマイクロミラーデバイス(D
MD)403の像をズームレンズ404により拡大倍率
を変えて印画紙片1上に拡大投影すると共に、拡大倍率
に応じた速度で印画紙片1を所定方向に一定速度で搬送
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、写真用印画紙に画
像をディジタル的に露光し、現像処理するディジタルプ
リンタの露光ユニットに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、ディジタルカメラで撮像した画像
を直接印画紙片上にプリントしたり、銀塩フィルム上に
形成された画像を一旦スキャナで読み込み、印画紙片上
にプリントするディジタルプリンタが提案されている。
【0003】かかるディジタルプリンタは、所定サイズ
の印画紙片を全体として見たときにカラー画像が形成さ
れているように、ディジタルカメラやスキャナの撮像素
子の各画素に対応する印画紙上の微小領域(ドット)を
R(赤)、G(緑)及びB(青)又はY(黄)、M(マ
ゼンタ)及びC(シアン)の三原色のいずれかの光で露
光するように構成されている。
【0004】従来のディジタルプリンタの露光ユニット
の構成を図6に示す。従来の露光ユニットは、R
(赤)、G(緑)及びB(青)に対応した光源10R,
10G,10Bと、各光源にそれぞれ対応し、例えばP
LZT素子(チタン酸ジルコン酸鉛にランタンを添加し
て得られる透明強誘電性セラミックス)を印画紙片1の
搬送方向Aに対して直交する方向に直線状に配列した3
つのシャッタアレイ11R,11G,11Bと、各光源
とシャッタアレイとを結び光を伝達する光ファイバアレ
イ12R,12G,12Bと、シャッタアレイ11R,
11G,11Bに対向するように印画紙片1x,1yを
搬送するコンベア13等で構成されている。
【0005】一般的に、ディジタルプリンタは、露光ユ
ニットを除いて、従来からのフィルム上の画像を印画紙
片上に拡大投影して露光するアナログプリンタと、印画
紙片供給機構や印画紙片現像処理機構等を共通とする。
従って、図6に示すように、幅の異なる複数種類の印画
紙片1x,1y・・・に対して露光及び現像処理が可能で
ある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】アナログプリンタの場
合、印画紙片の大きさに応じてフィルム上の画像の拡大
率を変化させるので、印画紙片のサイズが小さいほど拡
大率が低く、解像度が高い高画質のプリントが得られ
る。
【0007】一方、従来のディジタルプリンタの露光装
置では、露光及び現像処理可能な最大幅の印画紙片1x
に対応したシャッタアレイを用いており、幅の狭い印画
紙片1yを露光する時でも、そのドットの大きさを変化
させることができない。すなわち、レンズ系を用いてい
ないので、印画紙片のサイズに応じてドットを拡大又は
縮小することができず、幅の狭い印画紙片ほど相対的に
ドットが荒くなり、画質が低下するという問題点を有し
ていた。
【0008】本発明は、上記従来例の問題点を解決する
ためになされたものであり、印画紙片のサイズに応じて
画像(ドット)の拡大率の変更が可能なディジタルプリ
ンタの露光ユニットを提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明のディジタルプリンタの露光ユニットは、印
画紙片の搬送方向に略直交する方向に少なくとも1走査
線分を露光可能な露光装置と、前記露光装置に対向する
ように設けられ、印画紙片の被露光領域を平坦に保持し
つつ印画紙片を所定方向に搬送する搬送機構とを具備
し、前記露光装置は前記少なくとも1走査線分の画像を
拡大して投影するレンズ系を含み、前記搬送装置は前記
レンズ系の拡大倍率に応じて印画紙片の搬送速度を変化
させることを特徴とする。
【0010】上記構成において、前記露光装置は、複数
の走査線分を複数回にわたって露光可能なように、印画
紙搬送方向に所定の幅を有するマルチライン露光装置で
あることが好ましい。
【0011】また、前記露光装置は、光源と、前記光源
からの光を複数の所定方向に反射可能な微小可動ミラー
の集合体と、前記光源と前記微小可動ミラーの集合体と
の間に設けられたカラーフィルタを含むことが好まし
い。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明のディジタルプリンタの露
光ユニットの一実施形態について説明する。本実施形態
に係るディジタルプリンタの外観構成を図1に示す。
【0013】図1からわかるように、ディジタルプリン
タ100は、外部接続された画像入力装置200から画
像データを読み込み、後述する露光ユニットを用いて印
画紙上に銀塩写真を形成するものである。
【0014】画像入力装置200は、フロッピーディス
クやCD−ROM等の記憶媒体に記憶された画像データ
を読み込むためのディスクドライブ装置201と、フィ
ルムや印画紙上に形成された画像を直接読み込むための
スキャナ202と、読み込んだ画像をモニタ表示するた
めのディスプレイ203と、所定の画像処理やプリント
処理の指示を入力するためのキーボード204と、プリ
ントする画像データに所定の処理を施し、露光ユニット
を制御するための制御データに変換し、ディジタルプリ
ンタ100に出力するための制御回路(図示せず)等で
構成されている。
【0015】ディジタルプリンタ100は、それぞれ幅
の異なる複数種類(例えば2種類)の長尺印画紙を巻回
収納したマガジン101,102と、マガジン101又
は102から引き出した印画紙を所定サイズに切断し、
切断された印画紙片上に画像入力装置200から送信さ
れた画像を露光する露光部103と、露光された印画紙
片を現像、漂白、定着及び安定化処理する現像処理部1
04と、現像された印画紙片を乾燥する乾燥部105
と、乾燥された印画紙片を例えばフィルム単位に仕分け
るソータ部106等で構成されている。なお、ディジタ
ルプリンタ100は、従来のアナログプリンタにおける
フィルム上の画像を印画紙片上に拡大露光するための光
源、レンズ及びシャッタ等は具備していない。
【0016】ディジタルプリンタ100の露光部103
の内部を平面展開した構成を図2に示す。露光部103
は、大きく分けて、2つのマガジン101,102の内
部に収納された幅の異なる2つの印画紙のうちいずれか
一方を選択する選択ユニット110と、選択した印画紙
を所定長さに切断し、切断された印画紙片の長手方向を
印画紙搬送方向と平行に整列させる供給ユニット120
と、供給された印画紙片上に所定の画像を露光する露光
ユニット300と、露光された印画紙片の裏面に所定の
記号等を印字する印字ユニット130と、印字された印
画紙片を複数の搬送路に振り分ける振分ユニット140
と、振り分けられた印画紙片の先端をそろえて、複数の
印画紙片を同時に現像処理部104に搬送するための整
列ユニット150等で構成されている。
【0017】選択ユニット110は、2つのマガジン1
01,102の内部からそれぞれロール状に巻回された
印画紙の先端を引き出し又は引き出された印画紙の先端
をマガジン101,102の内部に収納するための2組
の駆動ローラR1及びその駆動モータM1と、2つのマ
ガジン101,102のいずれかうち選択された一方の
印画紙を次工程に搬送するための駆動ローラR2及びそ
の駆動モータM2等で構成されている。
【0018】供給ユニット120は、選択された印画紙
を所定の長さに切断するカッタ121と、切断された印
画紙片の長手方向を印画紙搬送方向と平行に整列させる
ための一対のガイド壁G1及びG2と、ガイド壁G1及
びG2を平行移動させるための駆動モータM3と、印画
紙片を露光ニット300に搬送する駆動ローラR4及び
その駆動モータM4等で構成されている。露光ユニット
300の詳細は後述する。
【0019】印字ユニット130は、印画紙片の搬送方
向に平行に配置された2組のベルトコンベアB1,B2
と、駆動モータM5と、ベルトコンベアB1とB2の間
に設けられた印字装置131等で構成されている。印字
装置131は、例えば現像処理日時やフィルム上のコマ
番号等の所定の文字や記号等を印画紙片の裏面(非乳剤
面)に印字する。
【0020】振分ユニット140は、印画紙片の搬送方
向に平行に配列され、同時に駆動される例えば3組のベ
ルトコンベアB3,B4,B5と、各ベルトコンベアB
3〜B5を印画紙片搬送方向に駆動する駆動モータM6
と、ベルトコンベアB3,B4,B5全体を印画紙片の
搬送方向に直交する方向に平行移動させるための駆動モ
ータM7及びねじ送り機構BS1等で構成されている。
【0021】印画紙片がいずれか2つのベルトコンベア
(例えばB3とB4)上を搬送されている間に、ベルト
コンベアB3,B4,B5全体が印画紙片の搬送方向に
直交する方向に所定距離だけ平行移動され、印画紙片は
整列ユニット150のいずれかの搬送ライン上に搬送さ
れる。
【0022】整列ユニット150は、印画紙片の搬送方
向に平行に配列され、同時に駆動される例えば5組のベ
ルトコンベアB6〜B10と、各ベルトコンベアB6〜
B10を印画紙片搬送方向に駆動する駆動モータM9
と、各ベルトコンベアB6〜B10上に印画紙片が整列
されたことを検出するセンサS1〜S3と、各印画紙片
の先端を係止するためのストッパ151と、ストッパ1
51の係止を解除するための係止解除装置(図示せず)
等で構成されている。
【0023】整列ユニット150は、例えば最も幅の狭
い印画紙を用いた場合、印画紙片を3列に整列させるこ
とができ、3枚の印画紙片P1〜P3が整列したことを
センサS1〜S3により検出したときに、ストッパ15
1の係止を解除し、3枚の印画紙片P1〜P3を同時に
現像処理部104に搬送する。
【0024】なお、実際の露光部103では、選択ユニ
ット110、供給ユニット120、露光ユニット30
0、印字ユニット130、振分ユニット140及び整列
ユニット150で構成される印画紙片搬送経路が、垂直
方向及び水平方向に適宜折り曲げられ、筺体内部にコン
パクトに収納されている。
【0025】次に、露光ユニット300の詳細を図3〜
図5を参照しつつ説明する。まず、露光ユニット300
におけるマルチライン露光装置400の構成を図3に示
す。なお、この露光装置400は広義には面露光装置で
あるが、従来のフィルム上の画像を拡大投影するアナロ
グプリンタの露光装置と区別するため、マルチライン露
光装置と称する。
【0026】図3に示すように、本実施形態のマルチラ
イン露光装置400は、光源401と、一定速度で回転
し、R(赤)、G(緑)及びB(青)の各領域を有する
カラーフィルタ402と、カラーフィルタ402を透過
した光を所定方向に反射するディジタルマイクロミラー
デバイス(米国テキサス・インスツルメンツ社商標:以
下DMDとする)403と、DMD403により反射さ
れた光を印画紙片1上に結像するレンズ404と、レン
ズ404の光軸を曲げるためのミラー405等で構成さ
れている。
【0027】DMD403は、例えば16μm四方の微
小可動ミラーを1μm間隔で2次元的に基板状に配列し
た素子であり、各微小可動ミラーをそれぞれ回転制御す
ることにより、各微小可動ミラーに対応する領域のオン
/オフを制御するものである。本実施形態の場合、カラ
ーフィルタ402を透過した光をレンズ404方向に反
射するようにDMD403の微小可動ミラーを制御する
ことにより、当該微小ミラーに対応する印画紙片1上の
微小領域が露光される。換言すれば、レンズ404はD
MD403の像を印画紙片1上に拡大投影する。レンズ
404として、例えばズームレンズを用い、その焦点距
離を調節することにより、印画紙片1上に投影する画像
の倍率を変化させることができる。または、レンズ40
4として、回転円盤上に取り付けられた焦点距離の異な
る複数のレンズの中からいずれかを選択する、いわゆる
ターレット式としても良い。
【0028】一方、カラーフィルタ402を透過した光
をレンズ404方向以外の方向に反射するようにDMD
403の微小ミラーを制御することにより、当該微小ミ
ラーに対応する印画紙片1上の微小領域は露光されな
い。このような制御を個々の微小ミラーについて行うこ
とにより、印画紙片1上の所定領域1xにドットによる
画像が露光される(潜像が形成される)。
【0029】DMD403は、印画紙片1の搬送方向に
直交する方向の複数の走査線を同時に露光可能なよう
に、微小ミラーが2次元的に配列されており、例えば1
92走査線分のミラーアレイとして構成されている。ま
た、カラーフィルタ402は、例えば120度ごとに
R、G、Bの各色フィルタに分割された円盤状であり、
一定速度で回転される。従って、DMD403には、一
定時間ごとにR、G、Bの光が順に入射する。
【0030】例えば、DMD403にRの光が入射して
いる間は、DMD403はRの画層データに基づいて制
御され、印画紙片1の面露光領域上にRのドット画像を
露光する。印画紙片1は連続して搬送されるので、印画
紙片1が1走査線分を移動するごとにDMD403は微
小ミラーを一斉に制御して一時的に露光を停止し、印画
紙片1の搬送方向に1走査線分ずつ微小ミラー制御用の
画像データをシフトする。Rの光が入射している間に、
印画紙片1が例えば16走査線分搬送されるものとす
る。そうすると、印画紙片1の同じ部分には、DMD4
03の異なった部分により同じドット画像が16回露光
される。G及びBの光についても同様である。さらに、
このR、G、Bの光による露光を順に4回繰り返し、最
終的に印画紙片1の同じ部分に192回露光される。す
なわち、印画紙片1の同じ部分には、R16回、G16
回、B16回/R16回、G16回、B16回/R16
回、G16回、B16回/R16回、G16回、B16
回の順に各色のドット画像が露光される。
【0031】このように、複数の走査線分を複数回にわ
たって露光可能なマルチライン露光装置400を採用す
ることにより、印画紙片1の同じ部分を複数回に分けて
露光することができ、露光時間を稼ぐことができるの
で、光源401の輝度をそれほど高くすることなく、印
画紙片1の搬送速度を速くすることができる。また、光
源401のパワーを大きくする必要がないので、光源4
01からの発熱量を少なくすることができ、熱による印
画紙片1等への影響を小さくすることができる。
【0032】露光ユニット300における印画紙片搬送
機構を中心とする部分の構成を図4に示す。マルチライ
ン露光装置400による面露光領域W及びその近傍に対
応する位置には、露光中に印画紙片1の平面性を保持す
るための露光台301が設けられている。
【0033】印画紙片搬送方向Aに対して露光台311
の上流側及び下流側の両端部近傍側には、それぞれ駆動
ローラ302及び312と、1つの駆動ローラに対する
2組の従動ローラ303,304及び313,314が
設けられており、印画紙片1を一定速度で露光台301
上を搬送する。各駆動ローラ302,312の各駆動軸
にはタイミングプーリ309,319が設けられてお
り、タイミングベルト305を介して駆動モータ306
により等速度で回転駆動される。
【0034】駆動ローラ302に対する2組の従動ロー
ラ303及び304の各回転軸(回転中心)303a及
び304aは、駆動ローラ302の回転軸(回転中心)
302aを中心とする同心円上にあり、駆動ローラ30
2の回転軸302aに対して所定の角度(例えば、図4
では約24度)をなすように設定されている。同様に、
駆動ローラ312に対する2組の従動ローラ313及び
314の各回転軸313a及び314aは、駆動ローラ
312の回転軸312aを中心とする同心円上にあり、
駆動ローラ312の回転軸312aに対して所定の角度
をなすように設定されている。その結果、印画紙片1
は、駆動ローラ302及び312に対して所定の角度
(例えば24度)の範囲で面接触する。また、印画紙片
搬送経路は、図中一点鎖線Dで示すように、露光台30
1の前後の部分においては露光台301の保持面(印画
紙片吸着面)に対して傾斜する。
【0035】露光台301上における印画紙片1の搬送
速度を一定に維持するために、駆動ローラ302及び3
12として同一外径の部品を使用し、特に部品の寸法公
差を小さくすることが好ましい。本実施形態では、印画
紙片1と駆動ローラ302,312とが面接触するた
め、印画紙片が駆動ローラ302,312に対してスリ
ップする可能性は非常に少なくなる。そのため、各駆動
ローラ302,312及び各従動ローラ303,30
4,313,314の表面をゴムとしても特に問題はな
い。さらに、露光中、印画紙片1は駆動ローラに面接触
状態で保持され、駆動モータ306等の振動の影響を受
けにくいので、駆動モータ306としてステッピングモ
ータを使用しても問題はない。
【0036】本実施形態では、印画紙片1と駆動ローラ
302,312とがそれぞれ約24度の範囲で面接触す
るように構成しているが、これに限定されるものではな
く、少なくとも3度以上90度程度までの範囲で面接触
すればよい。また、1つの駆動ローラに対する従動ロー
ラは2組に限定されず、必要に応じて3組以上設けても
良い。さらに、従動ローラ303,304,313,3
14は、印画紙片搬送方向に直交する方向において、駆
動ローラ302,312の全長にわたって設けられてい
る必要はなく、部分的に設けられていても良い。図4に
示す構成例では、従動ローラ303と304、313と
314がそれぞれ印画紙搬送方向においてオーバーラッ
プしているため、印画紙搬送方向に直交する方向におい
て、駆動ローラ320,312の全長よりも短い従動ロ
ーラ303と304及び313と314が交互に配置さ
れている。
【0037】一般に、印画紙の裏面(非乳剤面)には樹
脂コートが施されており、所定長さに切断された印画紙
片の状態では、その表面(乳剤面)が平坦になろうとす
る性質がある。従って、印画紙片搬送方向の下流側に位
置する駆動ローラ302から印画紙片1の先端部1aが
離れると、図4中二点鎖線で示すように、その弾性によ
って印画紙片1の先端部が露光台301に沿わず、宙に
浮く可能性がある。そこで、露光台301の中央部近傍
及び下流側駆動ローラ302の近傍に微小開口301a
及び301bを設け、負圧Bにより印画紙片1の先端部
1aを露光台301側に吸引する。この構成により、印
画紙片1の先端から終端に至るまで、印画紙片1が露光
台301に密着し、印画紙片1の表面(乳剤面)が平面
に維持された状態で露光される。
【0038】マルチライン露光装置400のレンズ40
4の近傍には、レンズ404の焦点距離を検出しするセ
ンサ420が設けられており、センサ420の出力はマ
ルチライン露光装置400側のCPU430に入力され
る。CPU430は、センサ420の出力からレンズ4
04の焦点距離又は拡大倍率を演算し、拡大倍率に対応
した信号をモータ306のドライバ320に出力する。
例えばモータ306がステッピングモータである場合、
ドライバ320は拡大倍率に応じてモータ306に印加
するパルスの周波数を制御する。
【0039】次に、レンズ404の拡大倍率と印画紙片
搬送速度との関係について説明する。マルチライン露光
装置400側から見た露光台301の構成及び露光領域
を図5に示す。図5からわかるように、2組の駆動ロー
ラ301,312及びそれらの従動ローラ303,30
4,313,314は、それぞれ露光台301の中央部
にのみ設けられており、露光台301の両側端部近傍に
は設けられていない。本実施形態の露光ユニット300
によれば、露光台301の最大有効幅EW1以下の幅を
有する印画紙片に対して露光可能であり、印画紙片の長
さには特に制限はない。従って、標準サイズの印画紙片
の他、パノラマサイズやハイビジョンサイズの印画紙片
にも露光可能である。
【0040】図5中、二点鎖線で示す小さい矩形Wmi
nは、レンズ404の拡大倍率を最小とした場合の露光
領域を示し、現像処理部104で現像処理可能な最小幅
EW2の印画紙片に対応する。一方、二点鎖線で示す大
きい矩形Wmaxは、レンズ404の拡大倍率を最大と
した場合の露光領域を示し、現像処理部104で現像処
理可能な最大幅EW1の印画紙片に対応する。
【0041】前述のように、露光領域Wmax及びWm
inは、それぞれレンズ404により拡大投影されたD
MD403の像であり、印画紙片の幅方向(搬送方向に
直交する方向)の拡大率と印画紙片の搬送方向の拡大率
は等しい。ここで、露光領域をWminからWmaxに
拡大すると、露光領域の長さがL1からL2に拡大され
ると共に、印画紙片搬送方向における幅もW1からW2
に拡大される。これに伴って、マルチライン露光装置4
00により露光される各走査線の幅も同じ倍率で拡大さ
れる。従って、印画紙片の搬送速度が一定のままであれ
ば、印画紙片上に露光される画像(潜像)が印画紙片の
搬送方向に圧縮されてしまう。これを防止するために
は、印画紙片の搬送速度(例えばV1とする)を拡大率
L2/L1に応じてV2=V1・L2/L1に増速しな
ければならない。
【0042】そこで、本実施形態では、上記CPU43
0により演算された拡大倍率に応じてドライバ320を
制御し、モータ306の回転数を変更して印画紙片1の
搬送速度を調節する。その結果、印画紙片1の幅に応じ
て、マルチライン露光装置400により投影されるドッ
トの大きさが変化し、印画紙片の各サイズに応じた最適
な画像の解像度を得ることができる。
【0043】なお、一般に、印画紙の感度はその幅に関
わらずほぼ一定である。従って、印画紙片1の幅が広い
場合、レンズ404による拡大倍率を高くすると共に、
印画紙片の搬送速度を速くしなければならず、それに応
じて露光時間が相対的に短くなる。従って、光源401
の輝度を高くする(出力を大きくする)か、あるいはレ
ンズ404の絞りを調節する(絞りを開く)等の補正が
必要である。
【0044】上記実施形態では、マルチライン露光装置
400としてDMDを用いた例を示したが、これに限定
されるものではなく、CRTやLEDアレイ等の面光源
をレンズにより印画紙片上に拡大又は縮小投影するよう
に構成しても良い。さらに、露光装置としては、マルチ
ライン露光装置に限定されず、LEDアレイやPLZT
素子を用いたシャッタアレイ等を用いた線露光装置であ
っても良い。
【0045】また、印画紙片搬送機構についても上記実
施形態の構成には限定されず、少なくとも露光装置に対
向する領域において印画紙片を所定方向に一定の速度で
搬送することができ、かつ搬送速度を変化させることが
できれば良い。
【0046】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のディジタ
ルプリンタの露光ユニットは、印画紙片の搬送方向に略
直交する方向に少なくとも1走査線分を露光可能な露光
装置と、前記露光装置に対向するように設けられ、印画
紙片の被露光領域を平坦に保持しつつ印画紙片を所定方
向に搬送する搬送機構とを具備し、前記露光装置は前記
少なくとも1走査線分の画像を拡大して投影するレンズ
系を含み、前記搬送装置は前記レンズ系の拡大倍率に応
じて印画紙片の搬送速度を変化させることを特徴とす
る。
【0047】すなわち、従来のアナログプリンタと同様
に、レンズ系を用いて印画紙片の大きさに応じて少なく
とも1走査線分の画像を拡大投影するので、印画紙片の
サイズに応じた最適なドットの大きさでディジタル画像
を形成することができる。具体的には、印画紙片の幅が
狭い場合はレンズによる拡大倍率を小さくし、印画紙片
の搬送速度を遅くして、小さなドットで解像度に高い画
像(潜像)を形成することができる。
【0048】なお、印画紙片のサイズが大きい場合、印
画紙片上に画像を形成する際のドットが大きくなる。し
かしながら、大きなサイズの印画紙片上に形成された画
像は、ある程度の距離をおいて観察しなければその全体
を認識することができないので、ドットを大きく(荒
く)しても特に問題はない。この点に関しては、従来の
アナログプリンタにおいてフィルム上の画像を拡大投影
する場合と同様である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のディジタルプリンタの一実施形態の
外観構成を示す図である。
【図2】 上記実施形態における露光部の内部を平面展
開した構成を示す図である。
【図3】 上記実施形態における露光ユニットのマルチ
ライン露光装置の構成を示す図である。
【図4】 上記実施形態における露光ユニットの印画紙
片搬送機構を中心とする部分の構成を示す図である。
【図5】 上記実施形態における露光ユニットの露光台
を露光装置側から見た図である。
【図6】 一般的に知られている印画紙搬送機構をデジ
タルプリンタの露光ユニットに用いた構成例を示す図で
ある。
【符号の説明】
1:印画紙片 100:ディジタルプリンタ 300:露光ユニット 301:露光台 302,312:駆動ローラ 303,304,313,314:従動ローラ 305:タイミングベルト 306:駆動モータ 309,319:タイミングプーリ 320:ドライバ 400:マルチライン露光装置 401:光源 402:カラーフィルタ 403:ディジタルマイクロミラーデバイス(DMD) 404:レンズ 405:ミラー 420:センサ 430:CPU

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 印画紙片の搬送方向に略直交する方向に
    少なくとも1走査線分を露光可能な露光装置と、前記露
    光装置に対向するように設けられ、印画紙片の被露光領
    域を平坦に保持しつつ印画紙片を所定方向に搬送する搬
    送機構とを具備し、前記露光装置は前記少なくとも1走
    査線分の画像を拡大して投影するレンズ系を含み、前記
    搬送装置は前記レンズ系の拡大倍率に応じて印画紙片の
    搬送速度を変化させることを特徴とするディジタルプリ
    ンタの露光ユニット。
  2. 【請求項2】 前記露光装置は、複数の走査線分を複数
    回にわたって露光可能なように、印画紙搬送方向に所定
    の幅を有するマルチライン露光装置であることを特徴と
    する請求項1記載のディジタルプリンタの露光ユニッ
    ト。
  3. 【請求項3】 前記露光装置は、光源と、前記光源から
    の光を複数の所定方向に反射可能な微小可動ミラーの集
    合体と、前記光源と前記微小可動ミラーの集合体との間
    に設けられたカラーフィルタを含むことを特徴とする請
    求項1又は2記載のディジタルプリンタの露光ユニッ
    ト。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006058392A (ja) * 2004-08-17 2006-03-02 Noritsu Koki Co Ltd 写真プリント装置

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