JP2001132057A - 局部洗浄装置におけるノズル取付構造および局部洗浄装置 - Google Patents

局部洗浄装置におけるノズル取付構造および局部洗浄装置

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JP2001132057A JP29301099A JP29301099A JP2001132057A JP 2001132057 A JP2001132057 A JP 2001132057A JP 29301099 A JP29301099 A JP 29301099A JP 29301099 A JP29301099 A JP 29301099A JP 2001132057 A JP2001132057 A JP 2001132057A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 洗浄ノズルが収納位置と洗浄位置との間を進
退することで、洗浄ノズルに連結されるチューブによっ
てスペース効率が低下することを防止する。 【解決手段】 局部洗浄装置に備えられる洗浄ノズル2
4は、収納位置と洗浄位置との間を進退するが、このと
きに前記洗浄ノズル24とチューブ95との接続部分で
ある接続継手71sは軌道Aに沿って移動する。この軌
道Aにおいてその中央部分Cにて直交する直線Bの上
に、チューブ95の波動発生ユニット70側の接続口で
ある出湯口96が位置するように、ノズルユニット40
と波動発生ユニット70の配置を定める。これにより、
洗浄ノズル24が洗浄位置にあるときと収納位置にある
ときとでほぼ等しい距離でノズルユニット40と波動発
生ユニット70とをチューブ95によって結ぶことが可
能となる。このため、洗浄ノズル24を進退させたとき
のチューブ95の撓み量を小さく抑えることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、洗浄水を吐出す
るノズル本体を備えたノズルユニットの局部洗浄装置に
おけるノズル取付構造と局部洗浄装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、人体の局部を洗浄する局部洗
浄装置として、トイレ用の局部洗浄装置がよく知られて
いる。この種のトイレ用の局部洗浄装置では、洗浄ノズ
ルを、収納位置と洗浄位置との間で進退させるようなさ
れている。非使用時には、洗浄ノズルをケーシング内の
収納位置に納め、使用時には、洗浄水の吐出方向が便座
に着座した使用者に向かう方向となるような洗浄位置に
洗浄ノズルを移動することで、使用の便宜を図ってい
る。また、この洗浄ノズルの進退装置を利用するなどし
て、洗浄中に洗浄ノズルを微小距離進退させて洗浄位置
を変えながら洗浄するような態様(いわゆるムーブ洗
浄)を採用した局部洗浄装置も製品化されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
従来の技術では、洗浄ノズルが進退することで、様々な
問題が発生した。第1の問題としては、洗浄ノズルの進
退によって、局部洗浄装置本体を形成するケーシングが
振動するといった問題が発生した。この問題は、洗浄ノ
ズルの進退動作に起因するだけではなく、例えば洗浄ノ
ズルに付設された流量調節弁を切り換えて大小流量の吐
水を短時間で繰り返すいわゆるマッサージ洗浄の場合に
も、流量調節弁の切り換えの振動が洗浄ノズルを介して
ケーシングが振動することから、同じように問題が発生
しうる。
【0004】第2の問題は、次のようなものである。洗
浄ノズルは、一般に、水勢を調整するため流調ユニット
からチューブを介して水の供給を受けているが、洗浄ノ
ズルが進退することによって、チューブが移動するだけ
のスペースを予め空けおく必要があり、このスペースが
極めて大きく、局部洗浄装置全体を小型化することがで
きないといった問題が発生した。
【0005】この発明は、従来技術における上述の課題
を解決するためになされたものであり、第1には洗浄ノ
ズルの進退動作などに起因する振動の伝達を阻止し、ま
た第2に、洗浄ノズルの収納位置と洗浄位置との間の進
退によって発生する問題を解消することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段およびその作用・効果】前
述した課題を解決するための手段として、以下に示す構
成をとった。
【0007】この発明の第1の局部洗浄装置におけるノ
ズル取付構造は、洗浄水源に連通して洗浄水を吐出する
ノズル本体と、該ノズル本体を収納位置と洗浄位置との
間で進退させるノズル進退手段とを備えるノズルユニッ
トを、局部洗浄装置ケーシングに取り付ける局部洗浄装
置におけるノズル取付構造において、前記ノズルユニッ
トを、弾性部材を介在させて前記局部洗浄装置ケーシン
グに連結したことを要旨としている。
【0008】上記構成の局部洗浄装置におけるノズル取
付構造によれば、弾性部材によりノズル本体と局部洗浄
装置ケーシングとが弾性的に連結される。このため、ノ
ズルユニットにおいて生じる振動は弾性部材により減衰
して、局部洗浄装置ケーシングに伝わるのを防止するこ
とができる。
【0009】この発明の第2の局部洗浄装置におけるノ
ズル取付構造は、洗浄水源に連通して洗浄水を吐出する
ノズル本体と、該ノズル本体を収納位置と洗浄位置との
間で進退させるノズル進退手段とを備えるノズルユニッ
トを、局部洗浄装置ケーシング上の所定の取付部に取り
付ける局部洗浄装置におけるノズル取付構造において、
前記取付部に対応する被取付部を前記ノズルユニットに
設けるとともに、前記被取付部と取付部との間に、弾性
部材を介在させて、前記被取付部を前記取付部に弾性的
に連結したことを、その要旨としている。
【0010】上記構成の局部洗浄装置におけるノズル取
付構造によれば、弾性部材により、被取付部が取付部に
弾性的に連結される。このため、ノズルユニットにおい
てノズル本体の進退によって生じる振動は弾性部材によ
り減衰して、局部洗浄装置ケーシングに伝わるのを防止
することができる。
【0011】上記局部洗浄装置におけるノズル取付構造
は、前記弾性部材の少なくとも一方向に間隙があくよう
に構成されたものとすることができる。この構成によれ
ば、その間隙によっても振動の減衰を行なうことができ
ることから、振動が局部洗浄装置ケーシングに伝わるの
をより一層防止することができる。
【0012】上記構成の局部洗浄装置におけるノズル取
付構造において、前記局部洗浄装置は、洗浄水の流れに
脈動を生じさせる脈動発生手段を備える構成とすること
ができる。脈動発生手段を備える局部洗浄装置は、脈動
流によって洗浄力を高めることができるという効果を奏
するが、脈動流による振動が局部洗浄装置ケーシングに
伝わる恐れがあった。この構成によれば、上記構成のノ
ズル取付構造によって、その振動が局部洗浄装置ケーシ
ングに伝わるのを防止することができる。
【0013】この発明の局部洗浄装置は、給水源から供
給される水に対して所定の処理を施す処理部と、該処理
部と可撓性の管路によって接続されるノズル本体と、該
ノズル本体を収納位置と洗浄位置との間で進退させるノ
ズル進退手段とを備える局部洗浄装置において、前記ノ
ズル本体と管路との接続部分が前記ノズル本体の進退に
よって移動する軌道に対して、該軌道の略中央部分にて
直交する直線上に、前記処理部と前記管路との接続部分
が位置するように構成されたことを、その要旨としてい
る。
【0014】上記構成の局部洗浄装置によれば、ノズル
本体と管路との接続部分が前記ノズル本体の進退によっ
て移動する軌道に対して、該軌道の略中央部分にて直交
する直線上に、前記処理部と前記管路との接続部分が位
置するように構成されていることから、ノズル本体が洗
浄位置にあるときと収納位置にあるときとでほぼ等しい
距離でノズル本体と処理部とを管路によって結ぶことが
可能となる。このため、ノズル本体を洗浄位置と収納位
置との間で進退させたときの管路の撓み量を小さく抑え
ることができることから、その撓みにより占められるス
ペースを最低のものとすることができる。このため、局
部洗浄装置全体を小型化することができるといった効果
を奏する。
【0015】上記局部洗浄装置において、前記ノズル本
体と管路との接続部分が、前記ノズル本体において前記
処理部とは反対の側に突出する継手に設けられた構成と
することができる。この構成によれば、ノズル本体に至
る管路を外側から回すように接続することができること
から、管路が折れ曲がるのを防止することができる。
【0016】また、上記局部洗浄装置において、前記処
理部として、洗浄水の流れに脈動を生じさせる脈動発生
手段を備えるとともに、前記管路は、前記脈動の減衰を
回避するための高硬度の可撓性配管により構成すること
もできる。この構成によれば、高硬度の配管により管路
自体の伸縮、膨張・収縮が起き難くなり、この伸縮に伴
う脈動減衰の影響を抑制することができる。したがっ
て、脈動減衰を低減した状態で、脈動流の洗浄水をノズ
ル本体に送り込むことができる。
【0017】
【発明の実施の形態】(装置全体の説明)次に、本発明
に係る人体洗浄装置を人体局部を洗浄する局部洗浄装置
に適用した実施の形態を実施例に基づき説明する。図1
は、便器に装着した状態の実施例の局部洗浄装置10を
表す概略斜視図、図2は、局部洗浄装置の概略構成を水
路系を中心に表したブロック図、図3は、この水路系に
配設されたアキュムレータ73の概略構成を示す断面
図、図4は、同じく水路系に配設された波動発生機器7
4の構成を表す断面図である。また、図5は、この波動
発生機器74による洗浄水の流れの様子を説明する説明
図、図6は、波動発生機器74の設置の様子を模式的に
表した模式図、図7は、制御系の概略構成を表すブロッ
ク図である。
【0018】図示するように、局部洗浄装置10は、便
器BTの後部上面に固定される本体部12と、洗浄動作
や乾燥動作等を遠隔操作するための遠隔操作装置14と
を有する。本体部12は、便器開口部側に、便座18並
びに便蓋20を開閉自在に備える。また、この本体部
は、便器の側方に袖部22を有すると共に、洗浄水を洗
浄局部に吐水するノズル本体としての洗浄ノズル24を
有するノズルユニット40(図8参照)の他、後述の種
々の機能部品を収納している。
【0019】遠隔操作装置14は、その前面に、排便時
に常用される種々のボタンを備え、操作されたボタンに
対応した信号(光信号)を発するようにされている。例
えば、お尻洗浄が所望される際に操作されるお尻洗浄ボ
タン(図示省略)が操作されると、その旨の信号が発せ
られ、この信号は本体部12の側で受信される。そし
て、この信号を受けて、お尻洗浄が開始される。なお、
この遠隔操作装置14は、停止ボタンやビデ洗浄ボタン
の他、乾燥ボタン、水勢設定ボタン、ムーブ設定ボタン
等の種々のボタンを有するが、本発明の要旨と直接関係
しないので、その詳細な説明は省略する。
【0020】袖部22は、その上面に、本局部洗浄装置
の動作状況等を表示する表示部28と、開閉自在なカバ
ー29とを有する。なお、この表示部には、上記の遠隔
操作装置14から発せられた光信号を受光する受光部が
組み込まれている。また、このカバー29の一部は、着
座人体を検出するための着座センサSS10(図7参
照)からの光を選択的に透過させるよう着色された光透
過窓29aとされている。また、この袖部22のカバー
下方には、局部洗浄に必要な最低限のボタンが設けられ
ており、遠隔操作装置14が電池切れ等で操作不能なと
きでも袖部のボタン操作で局部洗浄を行うことができる
ようにされている。
【0021】本実施例の局部洗浄装置10は、遠隔操作
装置14や袖部22のボタン操作に応じた洗浄動作・乾
燥動作等を行うため、以下の水路系構成並びに制御系構
成を有する。図2に示すように、本局部洗浄装置の水路
系は、図示しない外部の給水源側から、入水側弁ユニッ
ト50と熱交換ユニット60と流調弁65と波動発生ユ
ニット70とを備える。そして、この波動発生ユニット
70から洗浄ノズル24の流路切換弁71を経て洗浄ノ
ズル24に洗浄水が、波動発生ユニット70による変動
を保ったまま案内され、当該ノズルから後述のように洗
浄水が吐水される。これら各ユニットは、波動発生ユニ
ット70を挟んだ上流側・下流側給水管路で接続されて
いる。即ち、入水側弁ユニット50と熱交換ユニット6
0は、上流側給水管路51で接続され、波動発生ユニッ
ト下流の流路切換弁71は、下流側給水管路72で接続
されている。
【0022】上流側給水管路51は、本局部洗浄装置に
給水源(水道管)から洗浄水(水道水)を直接給水すべ
く入水側弁ユニット50に配管されている。この上流側
給水管路51に導かれた洗浄水は、入水側弁ユニット5
0のストレーナ52でのごみ等の捕捉を経て、逆止弁5
3、調圧弁54に流れ込む。そして、調圧弁下流の電磁
弁55にて管路が開かれると、洗浄水は、調圧弁54で
所定の圧力(1次圧:約0.098MPa{約1.0k
gf/cm2 })に調圧された状態で、瞬間加熱方式の
熱交換ユニット60に流入する。このように調圧を受け
て流入する洗浄水流量は、約300〜600cc/mi
n程度となるようにされている。なお、上流側給水管路
51を、便器洗浄用の洗浄水を貯留する洗浄水タンク
(図示省略)から分岐して入水側弁ユニット50に配管
することもできる。
【0023】この入水側弁ユニット50から熱交換ユニ
ット60に至る間の上流側給水管路51には、リリーフ
弁56を介在させた第1洗浄水導出管路56aが配設さ
れている。この第1洗浄水導出管路56aは、リリーフ
弁上流側の管路圧力が何らかの原因で上昇してリリーフ
弁56により管路が開かれると、上流側給水管路51内
の洗浄水を外部に導出する。これにより、上流側給水管
路51、延いては熱交換ユニット60における熱交換部
内圧の上昇を回避できるので、熱交換部の変形や収縮・
膨張による疲労を回避でき好ましいばかりか、必要以上
に高い耐圧性能を有する熱交換部とする必要がない。
【0024】上記の第1洗浄水導出管路56aは、その
末端が脱臭用吸気口や局部乾燥用排気口に向くよう配設
されている。よって、この導出管路から導出された洗浄
水は、これら吸気口や排気口或いは下ケースに形成され
たトイに吐水される。この吸気口や排気口やトイは、便
器ボール部に臨んでいることから、ボール部に配設され
た汚物の飛散水を浴びて汚れることがある。しかし、吸
気口や排気口やトイは上記の導出管路からの洗浄水によ
り洗浄されるので、衛生面や清潔感の観点から好まし
い。なお、導出管から吐水された洗浄水は、便器ボール
部に流れ落ちるので、便器周辺を汚すようなことがな
い。
【0025】上記した入水側弁ユニット下流の熱交換ユ
ニット60は、ヒータ61を内蔵する熱交換部62を備
える。このヒータ61は、熱応答性が良好なタングステ
ン−モリブデンを用いたものであり、次のようにして製
造されている。まず、タングステン−モリブデンのペー
ストで、ヒータパターンをセラミックシートにスクリー
ン印刷し、このセラミックシートを円筒セラミックに巻
付け、焼結する。こうすることで、ヒータ61は、ヒー
タパターンを絶縁層で絶縁して形成した円筒状セラミッ
クヒータとして構成される。そして、通電用の電極部に
はNiめっきしたコバール電極を用い、このコバール電極
をヒータパターンにロー付け固定する。また、こうして
できた円筒形状のヒータにガラス溶着にて取付フランジ
固定し、ヒータ61とされる。このようにヒータ61を
熱応答性が良好なものとしたので、熱交換部62はこの
ヒータ61による洗浄水の瞬間加熱が可能な容量であれ
ばよくなり、熱交換部、延いては熱交換ユニット全体の
小型化が可能である。また、熱交換ユニット60の構造
が簡略となるので、組み付け工数の低減、低コスト化と
いった製造上の利点がある。なお、ヒータ61またはそ
の近傍に、その異常加熱を機械的に遮断する図示しない
バイメタルスイッチや温度ヒューズが装着されている。
【0026】そして、この熱交換ユニット60は、熱交
換部62へ流入する洗浄水の温度と熱交換部62から流
出する洗浄水の温度を入水温センサSS16aと出水温
センサSS16bで検出しつつ、ヒータ61で洗浄水を
設定温度の洗浄水に温水化する。そして、このようにし
て温水化された洗浄水は、流調弁65により流量調整を
受けた上で、後述の波動発生ユニット70に流入する。
なお、この流調弁65を、波動発生ユニット70に至る
管路とその他の外部管路(例えば、便器ボール部への捨
て水管路)に切り換える流調切換弁とし、波動発生ユニ
ット70に至る管路とその他の外部管路(捨て水管路)
との開度比を変更することで、波動発生ユニット70へ
の流量(洗浄水吐水流量)を調整するように構成しても
よい。この場合には、流調切換弁に至った洗浄水流量と
この洗浄水吐水流量の差分の洗浄水が外部管路から便器
ボール部に流れ落ちる。つまり、ノズル以外への洗浄水
導出を介して、洗浄水吐水流量を調整する。この場合、
熱交換ユニット60を発泡材等の断熱材で被覆すれば、
断熱材による洗浄水保温効果と相俟って、洗浄水温水化
のヒータの消費電力を削減できる。つまり、省エネ効果
が高まる。
【0027】また、この熱交換ユニット60は、熱交換
部内水位を検出するフロートスイッチSS18を有す
る。このフロートスイッチは、ヒータ61が水没する所
定の水位以上になるとその旨の信号を出力するよう構成
されている。そして、電子制御装置80はこの信号を入
力している状況下でヒータ61を通電制御するので、水
没していないヒータ61に通電してしまうとういような
事態、いわゆるヒータの空焚きを回避する。なお、熱交
換ユニット60のヒータ61は、後述する電子制御装置
80によってフィード・フォワード制御とフィードバッ
ク制御を組合わせながら最適に制御される。
【0028】更に、この熱交換ユニット60は、熱交換
部62からの洗浄水出口、即ち、熱交換部下流の管路の
熱交換部接続箇所に、バキュームブレーカ63を備え
る。このバキュームブレーカ63は、管路内に大気を導
入して熱交換部下流の管路内の洗浄水を断ち切り、熱交
換部下流側からの洗浄水逆流を防止する。
【0029】波動発生ユニット70は、その上流側から
アキュムレータ73と、波動発生機器74とを有する。
このアキュムレータ73は、図3に示すように、波動発
生機器74より上流の上流側給水管路51に接続された
ハウジング73aと、ハウジング内のダンパ室73bに
配置されたダンパ73cと、このダンパに付勢力を及ぼ
すスプリング73dとを有する。よって、アキュムレー
タ73は、波動発生機器74の上流において、上流側給
水管路51の水撃を低減する。このため、熱交換部62
の洗浄水温度分布に及ぼす水撃の影響を緩和でき、吐水
洗浄水の温度を安定化することができる。
【0030】この場合、アキュムレータ73は、波動発
生機器74に近接配置したり当該機器と一体的に配置す
ることが、後述するようにこの波動発生機器74で発生
された脈動を上流側に伝播することを速やかにかつ効果
的に回避できる観点から好ましい。この場合、アキュム
レータ73は、ダンパ73cとこれを付勢するスプリン
グ73dの無い単なる空気室としてのダンパ室73bを
有するだけの構成や、上流側給水管路51を一部上方に
意図的に膨張させたようなエアー溜まりとして形成する
こともできる。
【0031】波動発生機器74は、図4に示すように、
上流側・下流側給水管路51、72に接続されるシリン
ダ74aにプランジャ74bを摺動自在に備える。そし
て、このプランジャ74bを電磁コイル(脈動発生コイ
ル)74cの励磁制御により上流側・下流側に進退させ
る。プランジャ74bは、脈動発生コイル74cの励磁
により図示する原位置(プランジャ原位置)から下流側
に移動するが、コイル励磁が消えると、復帰スプリング
74eの付勢力を受けて原位置に復帰する。この際、緩
衝スプリング74dでプランジャ74bの動作が緩衝さ
れる。
【0032】プランジャ74bは、その内部に鋼球とス
プリングからなる逆止弁74fを有するので、プランジ
ャ原位置から下流側への移動の際には、シリンダ74a
内の洗浄水を加圧して下流側給水管路72に押し流す。
この際、プランジャ原位置は一定であることから、一定
量の洗浄水が下流側給水管路72に送られることにな
る。その後、原位置に復帰する際には、逆止弁74fを
経てシリンダ74a内に洗浄水が流れ込むので、次回の
プランジャ74bの下流側移動により、改めて一定量の
洗浄水が下流側給水管路72に送られることになる。し
かも、プランジャ74bの原位置復帰の際には、プラン
ジャ下流側、即ち下流側給水管路72の洗浄水の引き込
みが起きるので、この波動発生機器74は、プランジャ
74bの往復動に伴って圧力が周期的に上下変動する脈
動を引き起こし、洗浄水を脈動流の状態で下流側給水管
路72に流す。
【0033】この場合、波動発生ユニット70には上流
側給水管路51を経て上記の1次圧の洗浄水が給水され
ている。よって、上記したようにプランジャ74bの原
位置復帰の間に逆止弁74fを経てシリンダ74a内に
流れ込んだ洗浄水は、逆止弁74fによる圧力損失や下
流側の洗浄水の引き込みの影響を受けて1次圧のままで
はないものの、下流側給水管路72に送られる。この様
子を図でもって表すと、図5に示すように、洗浄水は、
波動発生ユニットへの導入水圧Pinを中心に脈動した
圧力で波動発生機器74から下流側給水管路72、延い
ては洗浄ノズル24に送られて後述するように局部に吐
水される。しかも、波動発生機器74からその下流に送
られる洗浄水圧は、上記のようにプランジャ74bの原
位置復帰の際の逆止弁74fを経たシリンダ74a内へ
の洗浄水流れ込みにより、ゼロとなることはない。この
洗浄水圧の脈動推移は、洗浄水流量の推移に反映する。
この場合、脈動の中心となる上記の導入水圧Pinは流
調弁65にて調圧されるので、脈動を図5に示す軌跡の
まま上下にシフトしたものとできる。そして、洗浄水圧
の脈動推移は洗浄水流量の推移に反映するので、脈動を
シフトさせれば、吐水量自体を上下に調整できる。
【0034】この図5に見られる脈動周期MTは、脈動
発生コイル74cの励磁周期に同期し、この励磁周期の
変更制御を通して後述のように種々設定可能である。し
かも、洗浄水の脈動流発生にプランジャ74b往復動の
ためのコイル励磁だけで済むので、波動発生機器74の
構成を簡単にすることができる。
【0035】また、本実施例では、図2に示すように、
波動発生機器74を熱交換ユニット60の熱交換部62
の下流に配置したので、脈動流とされた洗浄水は、給水
管路より大径であるために脈動減衰を起こし易い熱交換
部を通過することが無い。よって、下流側給水管路7
2、延いては洗浄ノズル24には、熱交換部による脈動
減衰の影響を受けることがない状態で、脈動流の洗浄水
を送り込むことができる。
【0036】更に、この波動発生機器74の設置に際し
ては、いわゆる防振ゴムを介在させた。よって、この防
振ゴムによる制振作用により、脈動発生に伴う振動を抑
制できると共に、振動による異音発生も抑制できる。こ
の場合、波動発生機器74を、金属等の高比重の粉体物
や粒状物を混合することで高比重化された樹脂プレート
(図示省略)に設置し、この樹脂プレートを防振ゴムを
介在させて本体部の底面プレートに配置することもでき
る。こうすれば、振動源質量を波動発生機器74と樹脂
プレートの和として大きくしたこと自体で、脈動発生に
伴う振動を起きにくくできることに加えて、防振ゴムに
よる制振作用により制振を図ることができる。
【0037】このように振動源質量を大きくするに当た
って、上記したような高比重の樹脂プレートに波動発生
機器74を設置することに替えて、本局部洗浄装置が有
する質量の大きな部材やユニットにこの波動発生機器7
4を設置することもできる。こうすれば、樹脂プレート
を必要としないので、部材数低減によるコスト低下とい
った製造上の利点があり、装置の小型化も図ることがで
きる。また、波動発生機器74と樹脂プレートとの間に
も防振ゴムを配設すれば、この防振ゴムと樹脂プレート
下面の防振ゴムとで、図6に示すような2自由度系の振
動絶縁のダンパ機構を構成できる。このため、振動緩和
に効果的なバネ常数k1、k2や減衰係数c1、c2と
できるように防振ゴムを選定することで、高い制振効果
を発揮することができ、便座等への振動伝播を効果的に
回避できる。なお、このような制振により、振動に伴う
異音の発生も効果的に抑制できる。
【0038】また、波動発生機器74と熱交換部62と
の間にアキュムレータ73を配置していることと相俟っ
て、熱交換部62に不要な脈動圧を与えることが無い。
このため、熱交換部内圧の不用意な上昇を回避できるの
で、熱交換部の変形や収縮・膨張による疲労を回避でき
好ましいばかりか、必要以上に高い耐圧性能を有する熱
交換部とする必要がない。
【0039】本実施例では、上記の水路系を構成するに
当たり、次のようにした。即ち、上流側・下流側給水管
路51、72の両給水管路を高硬度の可撓性配管とする
と共に、上記の下流側給水管路72の硬度を上流側給水
管路51より大きくした。また、これら管路と上記各ユ
ニットの配管接続部にカプラ方式の継手を用いた。更
に、各ユニットを近接配置して、ユニット間の給水管路
長を短くした。これらの結果、給水管路自体の伸縮、膨
張・収縮が起き難くなり、この伸縮に伴う脈動減衰の影
響を抑制できるので、脈動減衰を低減した状態で、脈動
流の洗浄水を洗浄ノズル24に送り込むことができる。
特に、波動発生機器74と流路切換弁71の近接配置を
図ったので、この間の下流側給水管路72を洗浄水が通
過する際の脈動減衰は、下流側給水管路72が高硬度の
可撓性配管であることと相俟って、より効果的に抑制で
きる。
【0040】この場合、上流側・下流側給水管路51、
72の両給水管路を次のようにすることができる。例え
ば、この両給水管路を同一材料の高硬度の可撓性配管と
し、下流側給水管路72の配管壁を上流側給水管路51
より厚くすることで、両給水管路に硬度の大小が生じる
ようにすることができる。また、両給水管路の材料自体
に硬度の大小があるものを用いることもできる。
【0041】本実施例の局部洗浄装置の制御系は、図7
に示すように、マイクロコンピュータを主要機器とする
電子制御装置80を中心に構成されている。この電子制
御装置80は、上記した着座センサ、入水出水温センサ
等の各種センサやフロートスイッチ、転倒検知センサS
S30、洗浄水量センサSS14からの信号の他、遠隔
操作装置14や袖部22における洗浄ボタン等の種々の
操作ボタン並びにツマミの操作状況を、入力回路を介し
て有線もしくは無線(光信号)で入力する。この場合、
洗浄水量センサは、下流側給水管路72における洗浄水
量を検出し、その検出結果を電子制御装置80に出力す
る。転倒検知センサSS30は、本局部洗浄装置の傾き
状態を検知してその結果を電子制御装置80に出力す
る。
【0042】この電子制御装置80は、入力した上記信
号に基づいて、入水側弁ユニット50の電磁弁開閉弁制
御、熱交換ユニット60のヒータ通電制御、流調弁制
御、本体袖部表示部の表示制御、局部乾燥用の乾燥ヒー
タやファンモータ等を含む乾燥部79の通電制御、臭気
除去用のオゾナイザーや吸引ファンモータ等を含む脱臭
部(図示省略)および室内暖房用のヒータやファンモー
タ等を含む暖房部(図示省略)の通電制御を実行する
他、上記信号に基づいて、後述のノズルユニット40の
ノズル駆動モータ制御、脈動発生コイル74cの励磁制
御を通した脈動周波数制御を実行する。この脈動周波数
制御については後に詳述する。なお、局部乾燥用の乾燥
ヒータを室内暖房用のヒータと共用したり、局部乾燥用
のファンモータを臭気除去用や室内暖房用のファンモー
タと共用したりすることもできる。
【0043】図8は、本実施例の局部洗浄装置10の本
体部12の上ケースおよび制御ユニットを取り外した状
態の斜視図である。図示するように、中央にノズルユニ
ット40が配置され、ノズルユニット40より右側(図
中左側)に、入水側弁ユニット50と熱交換ユニット6
0が、ノズルユニット40より左側(図中右側)に、波
動発生ユニット70がそれぞれ配置されている。
【0044】(ノズルユニット40の説明)次に、ノズ
ルユニット40について説明する。図9は、ノズルユニ
ット40の分解斜視図、図10は、ノズルユニット40
において洗浄ノズル24が洗浄位置にある状態を示す説
明図である。
【0045】図示するように、ノズルユニット40は、
ノズル支持台41と、このノズル支持台41に組み込み
配設されたノズル駆動モータ42と、この駆動モータ4
2の正逆回転を前後動に変換して洗浄ノズル24に伝達
する伝達機構43と、ベース上面に立設され洗浄ノズル
24を便器ボール部側で摺動自在に保持するノズル保持
部41bと、洗浄ノズル24を後述のノズル進退軌道に
沿って案内する案内レール部44とを有する。
【0046】伝達機構43は、ノズル駆動モータ42の
回転軸に固定された駆動プーリ43aと、上記のノズル
進退軌道に沿った前後の従動プーリ43bと、これらプ
ーリに掛け渡されたタイミングベルト43cと、当該ベ
ルトにテンションを与えるテンショナ43dとを有す
る。タイミングベルト43cは、洗浄ノズル24に固定
された連結部46を介して、当該ノズルと係合・固定さ
れている。よって、この洗浄ノズル24は、タイミング
ベルト43cの正逆回転に応じて収納位置と洗浄位置と
の間を前後に進退駆動する。
【0047】図11は、ノズルヘッド25の周辺の断面
図である。この図に示すように、ノズル収納位置では、
洗浄ノズル24のノズルヘッド25は、ノズル支持台4
1の先端に位置するノズル保持部41b内に収納され
る。洗浄位置のときには、ノズルが人体局部を吐水可能
な位置までノズル保持部41bを摺動して進出する。な
お、このノズル収納位置では、ノズル保持部41bに設
けられた洗浄水ポート47(図9)から送られてくる洗
浄水によって、ノズル保持部41b内に位置するノズル
ヘッド25の清掃が可能となる。これはノズル寝室の前
後に行なわれ、ノズルヘッドの所謂、前洗浄、後洗浄を
実現している。かかる洗浄水の漏れ止めのため、ノズル
保持部41bの内部にはパッキン48が取り付けられて
いる。
【0048】図12は、パッキン48の平面図である。
パッキン48は、円環形状で、内側に突起48aを複数
(実施例では、6個)備えている。ノズル進退時には、
この突起48aがノズルヘッド25と接することにな
り、ノズル進退時におけるノズルヘッド25とノズル保
持部41bと摺動抵抗を減らすことができることから、
洗浄ノズル24をスムーズに進退させることができる。
【0049】次に、洗浄ノズル24について説明する。
図13は、この洗浄ノズル24が有する流路切換弁71
の構成を説明するための要部概略断面図、図14は洗浄
ノズル24の断面図、図15は、この流路切換弁71の
要部の分解斜視図である。図16は、ノズルヘッド25
を平面視すると共にヘッド周辺を一部破断して示す平面
図、図17は、このノズルヘッド25の変形例を示す平
面図である。
【0050】図9、図10および図13に示すように、
流路切換弁71は、洗浄ノズル24の後端に位置する。
そして、波動発生機器74から送られた脈動流の洗浄水
の給水先を、洗浄ノズル24のお尻洗浄用、やわらか洗
浄用およびビデ洗浄用の各ノズル流路に切り換えるべく
以下の構成を有する。
【0051】流路切換弁71は、後述の切換機構を内蔵
したケーシング71aを備える。そして、この流路切換
弁71は、ケーシング71aを洗浄ノズル24の筒状部
24aの後端端面に溶着することで、洗浄ノズル24と
一体とされている。よって、洗浄ノズル24と共に上記
したように軌道に沿って進退する。
【0052】ケーシング71aには、ノズル側から、ノ
ズル内の各流路と連通した連通孔を有するステータ71
bと、流路切換のために回転しステータ71bの各連通
孔を択一的に開放するロータ71cと、このロータ71
cに回転を伝達するためのカップリング71dと、この
カップリング71dを回転自在に収納するハウジング7
1eと、ロータ71cをステータ71bに向けて付勢す
るスプリング71fとを有する。図15に示すように、
ステータ71bの各連通孔71g〜71iは、ロータ7
1cに面する側では等分に開口され、ノズル側では、ノ
ズル内流路、即ち、お尻洗浄用ノズル流路の第1ノズル
流路26a(図14)、やわらか洗浄用ノズル流路の第
2ノズル流路26b(図14)、ビデ洗浄用ノズル流路
の第3ノズル流路26c(図13)の各流路に連通する
よう空けられている。なお、上記の第1ないし第3ノズ
ル流路26a〜26cは、ノズル先端のノズルヘッド2
5まで区画形成されている。
【0053】ロータ71cは、ステータ71b上面に等
分に開口した上記各連通孔の一つを開放できる切欠71
jを有し、この切欠71jを連通孔開口と重ねることで
その連通孔を開放する。この場合、ロータ71cは、切
欠71jを隣り合う連通孔間に位置させることで、各連
通孔を遮蔽できるようにされている。つまり、切欠71
jが隣り合う連通孔開口間にある位置からロータ71c
が僅かに回転すれば、連通孔を介して上記の各ノズル内
流路に洗浄水を送り込める。なお、ノズル内に残存した
水の排出(水抜き)の便のため、このロータ71cを総
ての連通孔開口と重なることもできる切欠を有するよう
にして、水抜き時には、この切欠により総ての連通孔を
開口させることもできる。
【0054】カップリング71dは、流路切換弁71の
有する駆動モータ71kの回転軸に装着され、スリット
71mに回転軸ピン71nを位置させる。また、このカ
ップリング71dは、回転キー71qをロータ71cの
スリット71rに位置させている。よって、駆動モータ
71kが正逆回転すると、その回転は、回転軸ピンにて
カップリング71dに、回転キー71qにてロータ71
cに伝達される。そして、ロータ71cの回転により切
欠71jが上記したように各連通孔のうちの一つを選択
的に開放するので、選択された連通孔に対応するノズル
流路に、波動発生機器74からの脈動流の洗浄水が給水
される。
【0055】この場合、波動発生機器74からの洗浄水
は、下流側給水管路72(図2参照)並びに流路切換弁
71のケーシング71aに設けた接続継手71sを経て
この流路切換弁71に流れ込む。この接続継手71sに
波動発生機器74から下流側給水管路72を接続するに
当たっては、波動発生機器74を接続継手71sより下
方側に配置する等の処置を採って、下流側給水管路途中
にエアー溜まりができないようにした。このため、波動
発生機器74から流路切換弁71まで脈動流の洗浄水が
達する間においては、エアー溜まりが無いことと上記し
たように管路が高硬度のものであることから、脈動の減
衰をより効果的に抑制できる。また、波動発生機器74
で脈動流とされた洗浄水がノズルユニット40に至るま
での管路は、この波動発生機器74と流路切換弁71ま
での下流側給水管路72だけである。そして、この下流
側給水管路72が周囲の部材と接触を起こし得る場所に
は、防振ゴム等の緩衝材を配置した。具体的には、周囲
の部材側に防振ゴムを装着したり、給水管路に防振ゴム
を巻き付けたりした。よって、下流側給水管路72が上
記したように高硬度のものであることと相俟って、脈動
の減衰をより効果的に抑制できる。
【0056】この流路切換弁71のケーシング等の各部
材は、ポリフェニレンサルファイド(略称PPS)、ポ
リアセタール(略称POM)、ポリブチレンテレフタレ
ート(略称PBT)、ガラス繊維強化ポリブチレンテレ
フタレート(略称GF・PBT)等の耐久性・耐熱性に
富むエンジニアリングプラスチックを用いて形成されて
いる。よって、流路切換弁内の洗浄水流路は、高強度の
管路として機能するので、管路伸縮による脈動減衰を招
かない。そして、波動発生機器74からの脈動流洗浄水
をノズル流路に給水するに際しては、流路切換弁71が
洗浄ノズル24と一体とされその間に配管が無いことも
相俟って、脈動の減衰をほとんど起こすことがない。ま
た、上記したように給水先を切り換えるに際しては、ロ
ータ71cの回転を利用しているので、ダイアフラム等
の弾性体の弾発を利用した流路切換弁に比べて、脈動の
減衰をより効果的に抑制できる。
【0057】この流路切換弁71によれば、次のような
利点がある。流路切換弁71は、波動発生機器74では
なくその下流の洗浄ノズル24に一体とされ、脈動流の
発生に伴って振動源となりうる波動発生機器74から切
り離されている。よって、振動源をこの波動発生源だけ
とすることができる。また、流路切換弁71は、洗浄ノ
ズル24と一体に進退するが、駆動モータ71kはその
コイル巻線部分が樹脂モールドされているので、洗浄位
置への進出時に洗浄水が駆動モータ71kに飛散しても
モータ駆動に支障はない。更に、ノズルユニット40に
至る下流側給水管路72を1本にできるので、管路がノ
ズル進退時の負荷となる程度を低減できる。よって、ノ
ズル駆動モータ42に対する負荷トルクを低減できる。
【0058】洗浄ノズル24のノズルヘッド25は、通
常のお尻洗浄用のお尻吐水孔31と、お尻のやわらか洗
浄用のやわらか吐水孔32と、ビデ洗浄用のビデ吐水孔
33を有する。このノズルヘッド25は、洗浄ノズル2
4の筒状部24aの先端に水密に固定され、ノズルヘッ
ド内部に形成された第1ヘッド流路34、第2ヘッド流
路35、第3ヘッド流路36を、それぞれ、洗浄ノズル
の第1ノズル流路26a、第2ノズル流路26b、第3
ノズル流路26cに接続する。図示するように、これら
ノズル流路は、ノズルヘッド上面にて上記の各吐水孔に
至っている。よって、流路切換弁71(図8参照)が洗
浄水の給水先を、ノズル後端にて、第1ないし第3ノズ
ル流路26a〜26cのいずれかに切り換えると、洗浄
水は、その切り換えられたノズル流路並びにヘッド流路
を経て、上記各吐水孔から吐水される。この場合、波動
発生機器74から脈動流の洗浄水が給水されるので、各
吐水孔からは、脈動の性質を持った洗浄水吐水がなされ
る。
【0059】この場合、ノズルヘッド25の上記各吐水
孔31〜33は、お尻吐水孔31が最もその孔径が小さ
く、ビデ吐水孔33とやわらか吐水孔32はこのお尻吐
水孔より孔径が大きくされている。このため、図示しな
い遠隔操作装置の水勢強弱設定ボタンSWhu、SWh
dにより水勢が一定に設定されている状況下であれば、
各吐水孔からの洗浄水の吐水速度は、お尻吐水孔31が
最も速く、ビデ吐水孔33とやわらか吐水孔32ではお
尻吐水孔31より遅くなる。このように吐水速度が遅い
やわらか吐水孔32を用いるやわらか洗浄は、お尻吐水
孔31での通常のお尻洗浄の場合より、吐水から受ける
洗浄感を吐水速度が遅い分だけ少なくとも柔らかなもの
とする。なお、ビデ吐水孔33ややわらか吐水孔32
は、図示するように単一の孔に限られるものではなく、
図17に示すように、小径の細孔を複数配置してその全
体でビデ吐水孔33ややわらか吐水孔32と形成するこ
ともできる。この場合には、複数の細孔面積の総和であ
る吐水孔総面積をお尻吐水孔面積以上とすれば、細孔全
体として吐水は、お尻洗浄の場合より柔らかくなる。
【0060】(洗浄水の吐水の様子)次に、お尻洗浄を
例に採り、この実施例の局部洗浄装置10による洗浄水
吐水の様子について説明する。図18は、洗浄水吐水に
際して脈動を発生させる波動発生機器74の脈動発生コ
イル74cの励磁の様子を説明する説明図、図19は、
波動発生機器74から流出する洗浄水の水量及び流速を
示すタイミングチャート、図20は、ノズルヘッド25
のお尻吐水孔31からの洗浄水吐水の様子を模式的に説
明する説明図である。
【0061】電子制御装置80は、脈動発生コイル74
cを励磁して波動発生機器74にて脈動を発生させるに
当たり、パルス状の信号を出力する。そして、このパル
ス信号を、脈動発生コイル74cに接続されこれをオン
させるためのスイッチングトランジスタ(図示せず)に
出力する。よって、脈動発生コイル74cは、パルス信
号に従ったスイッチングトランジスタのON・OFFに
より繰り返し励磁し、上記したようにプランジャ74b
を周期的に往復動させる。これにより、波動発生機器7
4からノズルヘッド25の各吐水孔には、圧力が周期的
に上下変動する脈動流の状態で洗浄水が給水され、この
脈動流の洗浄水が各吐水孔から吐出される。この際、電
子制御装置80は、所定の周波数範囲において、上記の
パルス信号の周波数を可変制御すると共に、コイル励磁
パルスのオンオフをデューティ比制御する。これによ
り、種々の脈動を引き起こすことができる。この場合、
波動発生機器74で引き起こされた脈動の圧力を検出す
る圧力センサをこの波動発生機器74の直後の下流側に
設け、このセンサの検出値によりデューティ比制御にフ
ィードバックをかけることもできる。
【0062】なお、このセンサの設置位置は、脈動圧力
を反映できる位置であればその位置は限定されない。例
えば、洗浄ノズル近傍に設けたり、波動発生機器74の
機構を流用してこの近傍もしくは略一体となって設けて
もよい。
【0063】図19に示すように、図5で示した脈動周
期MTを周期T1とし、パルス信号のオン時間をt1と
すると、デューティ比は(t1/T1)×100(%)
で表わされる。図5で示したような圧力の脈動を起こす
と、洗浄水水量は、連続流と比べてデューティ比で表わ
される値まで少なくなる。こうした脈動流の水量は、図
18に示すように、最大流量Qmaxから最小流量Qm
inの範囲で増減し、流速についても最大流速Vmax
から最小流速Vminの範囲で増減することになる。な
お、この図19において、最小流量Qminおよび最小
流速Vminがゼロとなっていないのは、波動発生機器
74による脈動圧がその最小でも既述したようにゼロと
なっていないことによる。
【0064】この場合、既述したように導入水圧Pin
を流調弁65で調整すれば、脈動の上下シフトにより、
図18に示す最大流量Qmaxと最小流量Qmin並び
に最大流速Vmaxと最小流速Vminを上下に調整で
きる。つまり、導入水圧Pinの流調弁65によって
も、吐水水量の調整を行うことができる。
【0065】従来のように連続流の洗浄水が吐水孔(例
えばお尻吐水孔31)から吐水されると、吐水孔からの
洗浄水は、図20(A)に示すように連続流としての吐
水形態を採る。これに対し、上記のような脈動流の洗浄
水が吐水されると、図20(B)に示すように、離散的
または水塊状態というように表現できる吐水形態を採っ
て洗浄水が吐水される。このように、波動発生機器74
で脈動流とされた洗浄水が、洗浄ノズルの吐水孔から噴
出されると、離散的または水塊状態となる理由につい
て、図19および図21を用いて説明する。
【0066】図21は、脈動流の洗浄水を仮定の吐水孔
30から吐水した場合、その吐水された洗浄水が脈動流
に増幅される過程を説明する説明図である。図19
(A)に示すように、波動発生機器74により洗浄水量
が脈動となると、流速Vも同様に変動して脈動になる。
すなわち、吐水される洗浄水は、その水量が最大流量Q
maxになると、流速も最大速度Vmaxになり、瞬間
の流速および流量が時間とともに変動する。また、図1
9の脈動流の洗浄水の各部位をWp1,Wp2,Wp
3,Wp4,Wp5とすると、この各部位の量はWp1
(≒Wp5)<Wp2(≒Wp4)<Wp3となり、そ
れぞれの流速も、V1(≒V5)<V2(≒V4)<V
3となる。よって、吐水直後から図21の(A)〜
(C)へと移行するにつれて、Wp3はWp2より速度
が大きいから、Wp3はWp2と合体し、さらにWp1
と合体して大きな水塊となる。
【0067】このように最大流速のWp3がその前のW
p2,Wp1と順次合体することにより、大きな塊とな
って、人体局部(洗浄面)に着水することになる。この
洗浄水は、人体局部に当たるときには、衝突エネルギ
(洗浄強度)が大きい水塊状態となっている。この流速
V3は、図19に示す最大流速Vmaxであることか
ら、脈動流で吐水された洗浄水は、合体した水塊の状態
が脈動周期MTごとに現れるような吐水形態で、吐水孔
から吐水されていることになる。しかも、脈動周期でこ
のような現象が起きることから、上記のように最大流速
のWp3の合体を経た水塊は繰り返し現れ、ある吐水タ
イミングでの水塊とその次の吐水タイミングでのWp3
の合体を経た水塊とはほぼ同じ速度(最大速度)で移動
(吐水)されることになる。しかも、このそれぞれの水
塊は、最大流速でのWp3に遅れて吐水されたWp4、
Wp5で繋がれたような状態となる。
【0068】次に、洗浄水をお尻吐水孔31から連続流
として噴出する場合と脈動流として噴出する場合との洗
浄強度の相違について説明する。脈動流は、従来の連続
流と比較して、同一水量で2倍以上の洗浄強度を有す
る。これは、以下の理由と考えられる。質量mの洗浄水
が速度Vで壁面に衝突したときのエネルギEは、式
(1)により表わされる。
【0069】E=(1/2)mV2 …(1)
【0070】また、そのとき壁面に衝突したときの力を
fとし、速度Vの洗浄水流が0まで減速して消滅するま
での時間をΔtとすると、エネルギEは、力積により式
(2)により表わされ、さらにそのときの力は、減速度
をαとすると、式(3)により表わされる。
【0071】 E=fΔt …(2) f=mα …(3)
【0072】図20は、洗浄水流が壁面に衝突する状態
を説明する説明図である。図20において、水塊がW
1、W2、W3の3つの形態となっている場合を想定
し、これらの各々の形態の洗浄水流の洗浄強度について
検討する。ここで、水塊W1は断面積S1で長い形態で
あり、水塊W2は断面積S2がS1の2倍であって短い
形態であり、水塊W3は断面積がS1で長さが水塊W1
の1/2の形態である。これらの形態において、水塊W
1が連続流に相当し、水塊W3が脈動流に相当する。こ
のとき、水塊W1と水塊W2とが壁面に衝突して消滅す
るまでの時間Δt1とΔt2は、Δt1>Δt2とな
る。このことは、式(3)から減速度αが大きく、短時
間で大きな力で水塊が消滅していることを意味し、水塊
W1の力f1と水塊W2の力f2は、f1<f2とな
る。したがって、連続している水塊W1より、短時間で
消滅する水塊W2の方が人体局部に加わる力f2が大き
いことが分かる。このことから、脈動流に相当する水塊
W3は、水塊W1と比べて質量がm/2であるが、力f
3がf1と比べてさほど減少しない。したがって、脈動
流として噴出した場合に、連続流より水量を少なくする
ことができるうえに、人体局部に衝突するときの力はさ
ほど減少することがなく、人体局部に付着している汚れ
を強い力で除去することができる。
【0073】(ノズルユニット40の取付)次に、上述
した構成のノズルユニット40の取り付けについて説明
する。図23はノズルユニット40の取付を説明する斜
視図である。図24は、ノズルユニット40を底面方向
から見た斜視図である。図示するように、ノズルユニッ
ト40の取付は、ノズルユニット40を局部洗浄装置1
0の下ケースに設けた左右動拘束壁11aに沿って前後
方向にスライドさせ、ノズルユニット40の前付近の底
面に設けた突出片49aを局部洗浄装置10の下ケース
に設けた図示しない孔部に差し込みつつ、ノズルユニッ
ト40に設けた取付フランジ49bを下ケースに設けた
上下動拘束リブ11b内に嵌め込み、取付フランジ49
cを下ケースに設けたボス11cにネジ固定することで
行われる。
【0074】図25は、上記突出片49aと下ケース1
1に設けた孔部11dとの嵌合状態を示す断面図であ
る。図示するように、孔部11dに突出片49aが上部
から差し込まれているが、両者の間には、凹形状のシリ
コンゴム製の弾性部材90が介在されている。なお、横
方向において孔部11dと弾性部材90と間および突出
片49aと弾性部材90との間は密着した状態ではな
く、十分な隙間があくように、弾性部材90のサイズが
定められている。すなわち、横方向において、突出片4
9aが孔部11dにおいて微少に変動することは許容し
つつ、大きくずれることを防いでいる。
【0075】図26は、上記取付フランジ49bと下ケ
ース11に設けた上下動拘束リブ11bとの嵌合状態を
示す断面図である。図示するように、差し込み口が断面
コの字形状となった上下動拘束リブ11b内に、取付フ
ランジ49bが嵌め込まれているが、両者の間には、断
面コの字形状のシリコンゴム製の弾性部材91が介在さ
れている。なお、縦、横両方向において上下動拘束リブ
11bと弾性部材91と間および取付フランジ49bと
弾性部材91との間は密着した状態ではなく、十分な隙
間があくように、弾性部材91のサイズが定められてい
る。すなわち、縦、横両方向において、取付フランジ4
9bが上下動拘束リブ11bにおいて微少に変動するこ
とは許容しつつ、大きくずれることを防いでいる。
【0076】図27は、取付フランジ49cと下ケース
に設けたボス11cとのネジ固定の状態をそれぞれ示す
断面図である。図示するように、ボス11cは、根本側
の大径部分11c1と先端側の小径部分11c2とから
構成されている。円筒部分の両端にフランジ部分を設け
た糸巻き形状の弾性部材92が、ボス11cの小径部分
11c2に挿入されており、上記取付フランジ49c
は、弾性部材92のフランジの間の窪みに嵌め込まれて
いる。なお、その状態で、弾性部材92は上部から座金
93を介して止めネジ94により固定される。上記弾性
部材92は、シリコンゴム製のものである。なお、横方
向においてボス11cと弾性部材92と間および取付フ
ランジ49cと弾性部材92との間は密着した状態では
なく、十分な隙間があくように、弾性部材92のサイズ
が定められている。すなわち、横方向において、取付フ
ランジ49cがボス11c周りで微少に変動することは
許容しつつ、大きくずれることを防いでいる。
【0077】上記構成のノズルユニット40の取り付け
によって、ノズルユニット40の振動、すなわち、洗浄
ノズル24の進退や、ノズル駆動モータ42そのものを
振動源とする振動を、弾性部材90〜92によって吸収
することができる。このため、これら振動は減衰して、
局部洗浄装置10本体を形成するケーシングに伝わるの
を防止することができる。特に、この実施例では、ノズ
ルユニット40の取付を、各部材が完全に密着しないで
隙間が空くように構成されていることから、より一層、
上記振動の減衰効果は大きい。
【0078】また、この実施例では、前述したように、
洗浄ノズル24から圧力が周期的に上下変動する脈動流
の状態で洗浄水が吐出される構成となっているが、この
ために、ノズルユニット40全体が振動する恐れがあっ
たが、上記ノズルユニット40の取付の構造によって、
その振動がケーシングに伝わることもない。
【0079】なお、弾性部材90ないし92は、シリコ
ンゴムを材料としていたが、これに替えて、ウレタンゴ
ム等の他の種類のゴムを材料としてもよいし、ゴムに替
えて、弾性変形するものであれば、エラストマー等の樹
脂等の他の材料とすることもできる。
【0080】(チューブの取付位置)上記構成のノズル
ユニット40の洗浄ノズル24には水が供給されるが、
この水は、波動発生ユニット70から送られてくる。次
に、こうした波動発生ユニット70とノズルユニット4
0とを結ぶチューブ95の取付位置について説明する。
図28は、ノズルユニット40,波動発生ユニット70
および両者を接続するチューブ95を示す平面図、図2
9はチューブ95の取付の状態を示す斜視図である。図
中、96は、波動発生ユニット70から圧力が周期的に
上下変動する脈動流の状態となった洗浄水を排出する出
湯口であり、この出湯口96とノズルユニット40にお
ける流路切換弁71の接続継手71sとがチューブ95
により接続されている。チューブ95は、シリコン、エ
ラストマーあるいはウレタンゴム等の可撓性の配管であ
る。なお、チューブ95は、前述したように高硬度の可
撓性配管とすることもできる。
【0081】この実施例では、その出湯口96の位置に
特徴がある。図30は、出湯口96の位置関係を模式的
に示す説明図である。図示するように、洗浄ノズル24
は、収納位置と洗浄位置との間を進退するが、このとき
に前記洗浄ノズル24とチューブ95との接続部分であ
る接続継手71sは軌道Aに沿って移動する。この軌道
Aにおいてその中央部分Cにて直交する直線Bの上に、
前記出湯口96が位置するように、ノズルユニット40
と波動発生ユニット70の配置が定められている。
【0082】この構成によれば、洗浄ノズル24が洗浄
位置にあるときと収納位置にあるときとでほぼ等しい距
離でノズルユニット40と波動発生ユニット70とをチ
ューブ95によって結ぶことが可能となる。このため、
洗浄ノズル24を洗浄位置と収納位置との間で進退させ
たときのチューブ95の撓み量を小さく抑えることがで
きることから、その撓みにより占められるスペースを最
低のものとすることができる。このため、局部洗浄装置
10の全体を小型化することができる。なお、出湯口9
6の位置は軌道Aにおいてその中央部分Cに対応する位
置としていたが、これは完全な中央部分である必要はな
く、ほぼ中央部分であれば装置を小型化する効果を発揮
することができる。
【0083】以上本発明の実施例について説明したが、
本発明は上記の実施例や実施形態になんら限定されるも
のではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種
々なる態様で実施し得ることは勿論である。
【図面の簡単な説明】
【図1】便器に装着した状態の実施例の局部洗浄装置1
0を表す概略斜視図である。
【図2】局部洗浄装置10の概略構成を水路系を中心に
表したブロック図である。
【図3】この水路系に配設されたアキュムレータ73の
概略構成を示す断面図である。
【図4】同じく水路系に配設された波動発生機器74の
構成を表す断面図である。
【図5】この波動発生機器74による洗浄水の流れの様
子を説明する説明図である。
【図6】波動発生機器74の設置の様子を模式的に表し
た模式図である。
【図7】制御系の概略構成を表すブロック図である。
【図8】本実施例の局部洗浄装置10の本体部12の上
ケースおよび制御ユニットを取り外した状態の斜視図で
ある。
【図9】ノズルユニット40の分解斜視図である。
【図10】ノズルユニット40において洗浄ノズル24
が洗浄位置にある状態を示す説明図である。
【図11】ノズルヘッド25の周辺の断面図である。
【図12】パッキン48の平面図である。
【図13】洗浄ノズル24が有する流路切換弁71の構
成を説明するための要部概略断面図である。
【図14】洗浄ノズル24の断面図である。
【図15】流路切換弁71の要部の分解斜視図である。
【図16】ノズルヘッド25を平面視すると共にヘッド
周辺を一部破断して示す平面図である。
【図17】このノズルヘッド25の変形例を示す平面図
である。
【図18】洗浄水吐水に際して脈動を発生させる波動発
生機器74の脈動発生コイル74cの励磁の様子を説明
する説明図である。
【図19】波動発生機器74から流出する洗浄水の水量
及び流速を示すタイミングチャートである。
【図20】ノズルヘッド25のお尻吐水孔31からの洗
浄水吐水の様子を模式的に説明する説明図である。
【図21】脈動流の洗浄水を吐水孔から吐水した場合、
その吐水された洗浄水が脈動流に増幅される過程を説明
する説明図である。
【図22】洗浄水流が壁面に衝突する状態を説明する説
明図である。
【図23】ノズルユニット40の取付を説明する斜視図
である。
【図24】ノズルユニット40を底面方向から見た斜視
図である。
【図25】突出片49aと下ケース11に設けた孔部1
1dとの嵌合状態を示す断面図である。
【図26】取付フランジ49bと下ケース11に設けた
上下動拘束リブ11bとの嵌合状態を示す断面図であ
る。
【図27】取付フランジ49cと下ケースに設けたボス
11cとのネジ固定の状態をそれぞれ示す断面図である
【図28】ノズルユニット40,波動発生ユニット70
および両者を接続するチューブ95を示す平面図であ
る。
【図29】チューブ95の取付の状態を示す斜視図であ
る。
【図30】出湯口96の位置関係を模式的に示す説明図
である。
【符号の説明】
10…局部洗浄装置 11…下ケース 11a…左右動拘束壁 11b…上下動拘束リブ 11c…ボス 11d…孔部 12…本体部 14…遠隔操作装置 18…便座 20…便蓋 22…袖部 24…洗浄ノズル 24a…筒状部 25…ノズルヘッド 26a…第1ノズル流路 26b…第2ノズル流路 26c…第3ノズル流路 28…表示部 29…カバー 29a…光透過窓 30…吐水孔 31…尻吐水孔 32…吐水孔 33…ビデ吐水孔 34…第1ヘッド流路 35…第2ヘッド流路 36…第3ヘッド流路 40…ノズルユニット 41…ノズル支持台 41b…ノズル保持部 42…ノズル駆動モータ 43…伝達機構 43a…駆動プーリ 43b…従動プーリ 43c…タイミングベルト 43d…テンショナ 44…案内レール部 46…連結部 47…洗浄水ポート 48…パッキン 48a…突起 49a…突出片 49b…取付フランジ 49c…取付フランジ 50…入水側弁ユニット 51…上流側給水管路 52…ストレーナ 53…逆止弁 54…調圧弁 55…電磁弁 56…リリーフ弁 56a…第1洗浄水導出管路 60…熱交換ユニット 61…ヒータ 62…熱交換部 63…バキュームブレーカ 65…流調弁 70…波動発生ユニット 71…流路切換弁 71a…ケーシング 71b…ステータ 71c…ロータ 71d…カップリング 71e…ハウジング 71f…スプリング 71g〜71i…連通孔 71j…切欠 71k…駆動モータ 71m…スリット 71n…回転軸ピン 71q…回転キー 71r…スリット 71s…接続継手 72…下流側給水管路 73…アキュムレータ 73a…ハウジング 73b…ダンパ室 73c…ダンパ 73d…スプリング 74…波動発生機器 74a…シリンダ 74b…プランジャ 74c…脈動発生コイル 74d…緩衝スプリング 74e…復帰スプリング 74f…逆止弁 79…乾燥部 80…電子制御装置 90〜92…弾性部材 93…座金 94…ネジ 95…チューブ 96…出湯口 BT…便器 SS10…着座センサ SS14…洗浄水量センサ SS16a…入水温センサ SS16b…出水温センサ SS18…フロートスイッチ SS30…転倒検知センサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐藤 稔 福岡県北九州市小倉北区中島2丁目1番1 号 東陶機器株式会社内 (72)発明者 筒井 治雄 福岡県北九州市小倉北区中島2丁目1番1 号 東陶機器株式会社内 Fターム(参考) 2D038 JA05 JC02 JF00

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 洗浄水源に連通して洗浄水を吐出するノ
    ズル本体と、 該ノズル本体を収納位置と洗浄位置との間で進退させる
    ノズル進退手段とを備えるノズルユニットを、局部洗浄
    装置ケーシングに取り付ける局部洗浄装置におけるノズ
    ル取付構造において、 前記ノズルユニットを、弾性部材を介在させて前記局部
    洗浄装置ケーシングに連結したことを特徴とする局部洗
    浄装置におけるノズル取付構造。
  2. 【請求項2】 洗浄水源に連通して洗浄水を吐出するノ
    ズル本体と、 該ノズル本体を収納位置と洗浄位置との間で進退させる
    ノズル進退手段とを備えるノズルユニットを、局部洗浄
    装置ケーシング上の所定の取付部に取り付ける局部洗浄
    装置におけるノズル取付構造において、 前記取付部に対応する被取付部を前記ノズルユニットに
    設けるとともに、 前記被取付部と取付部との間に、弾性部材を介在させ
    て、前記被取付部を前記取付部に弾性的に連結したこと
    を特徴とする局部洗浄装置におけるノズル取付構造。
  3. 【請求項3】 前記弾性部材の少なくとも一方向に間隙
    があくように構成された請求項2に記載の局部洗浄装置
    におけるノズル取付構造。
  4. 【請求項4】 前記局部洗浄装置は、洗浄水の流れに脈
    動を生じさせる脈動発生手段を備える構成である請求項
    2または4に記載の局部洗浄装置におけるノズル取付構
    造。
  5. 【請求項5】 給水源から供給される水に対して所定の
    処理を施す処理部と、 該処理部と可撓性の管路によって接続されるノズル本体
    と、 該ノズル本体を収納位置と洗浄位置との間で進退させる
    ノズル進退手段とを備える局部洗浄装置において、 前記ノズル本体と管路との接続部分が前記ノズル本体の
    進退によって移動する軌道に対して、該軌道の略中央部
    分にて直交する直線上に、前記処理部と前記管路との接
    続部分が位置するように構成されたことを特徴とする局
    部洗浄装置。
  6. 【請求項6】 前記ノズル本体と管路との接続部分が、
    前記ノズル本体において前記処理部とは反対の側に突出
    する継手に設けられた構成である請求項5に記載の局部
    洗浄装置。
  7. 【請求項7】 請求項5に記載の局部洗浄装置であっ
    て、 前記処理部として、洗浄水の流れに脈動を生じさせる脈
    動発生手段を備えるとともに、 前記管路は、前記脈動の減衰を回避するための高硬度の
    可撓性配管により構成された局部洗浄装置。
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