JP2015010323A - 便器装置 - Google Patents

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【課題】流体吐出装置ユニットの流体吐出装置が被固定部材から取り外されるにあたり、ボウル部ユニットが取り外されなくてもよく作業性が良い便器装置を提供する。【解決手段】ボウル部11およびリムを有するボウル部ユニット1を備える。ボウル部11内に向けて流体を吐出する流体吐出部を突没自在に前方に突出させる流体吐出装置4と、流体吐出装置4が固定される被固定部材5と、を有する流体吐出装置ユニット3を備える。流体吐出装置4の前部がリムの後部の下側に位置する状態でボウル部ユニット1と流体吐出装置4とが連結される。流体吐出装置4の被固定部材5への固定部がリムの後部よりも後側に位置する。【選択図】図1

Description

本発明は、ボウル部およびリムを有するボウル部ユニットと、流体を吐出する流体吐出装置を有する流体吐出装置ユニットとが連結される便器装置に関するものである。
従来より、ボウル部およびリムを有するボウル部ユニットと、流体を吐出する流体吐出装置を有する流体吐出装置ユニットとが連結される便器装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
この従来例の便器装置は、図5、図6に示すように、前パーツ1(ボウル部ユニット)と、局部洗浄ノズル41(流体吐出部)を突没自在に前方に突出させる局部洗浄装置4(流体吐出装置)を有する後パーツ3(流体吐出装置ユニット)とを備えている。前パーツ1には、リム2の後部21(図3(b)等参照)よりも前側の位置に局部洗浄ノズル41がボウル部11内に突没するために挿通される開口部23(図3(b)等参照)が形成されている。なお、図5中の符号13は起倒自在にリム2上に載置される便座である。
特開2008−95460号公報
このような従来の便器装置にあっては、図6に示すように、局部洗浄装置4の前部42に形成された固着具挿通孔48(図4参照)に、ビスからなる固着具49が挿通される。そして、後パーツ3において局部洗浄装置4が固定される被固定部材5としての装置ケース50に、固着具49が螺着されて、局部洗浄装置4が被固定部材5に固定されるものであった。
また、局部洗浄装置4の前部42は、局部洗浄ノズル41が前方のボウル部11内に突没自在となるように、開口部23に近接して配置される。このため、局部洗浄装置4の前部42は、前パーツ1のリム2の後部21の下側に位置する状態となっていた。
この従来の便器装置にあっては、局部洗浄装置4が装置ケース50から取り外される際、前パーツ1のリム2の後部21の下側に位置する固着具49が取り外される必要があった。しかしながら、これにあたっては、前パーツ1が取り外されなければ、固着具49が取り外されないため、前パーツ1の取り外し作業、および、局部洗浄装置4が取り付けられた後の前パーツ1の取り付け作業が必要となり、作業性が悪いものであった。
本発明は上記従来の問題点に鑑みて発明したものであって、その目的とするところは、流体吐出装置ユニットの流体吐出装置が被固定部材から取り外されるにあたり、ボウル部ユニットが取り外されなくてもよく作業性が良い便器装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明の便器装置は、以下のような構成とする。
ボウル部およびリムを有するボウル部ユニットと、前記ボウル部内に向けて流体を吐出する流体吐出部を突没自在に前方に突出させる流体吐出装置と、前記流体吐出装置が固定される被固定部材と、を有する流体吐出装置ユニットと、を備え、前記流体吐出装置の前部が前記リムの後部の下側に位置する状態で前記ボウル部ユニットと前記流体吐出装置とが連結される便器装置であって、前記流体吐出装置の前記被固定部材への固定部が前記リムの前記後部よりも後側に位置することを特徴とする。
また、前記被固定部材に、後側に開放されて後側より前記流体吐出部の前記前部が挿入可能で、挿入された前記前部の移動を規制する規制部が設けられることが好ましい。
また、前記被固定部材に、前記流体吐出部を前側に付勢する付勢部が設けられることが好ましい。
本発明の便器装置にあっては、流体吐出装置ユニットにおける、流体吐出装置の被固定部材への固定部が、ボウル部ユニットのリムの後部よりも後側に位置するため、被固定部材から局部洗浄装置が取り外される際、ボウル部ユニットが取り外されなくてもよくて、作業性が良い。
本発明の一実施形態の便器装置を示し、(a)は上カバーを除いた平面図であり、(b)は流体吐出装置の後端部付近の後斜め上方より見た斜視図である。 同上における流体吐出装置の前部付近の前斜め上方より見た斜視図である。 便器装置の外観を示し、(a)は平面図であり、(b)は便座を除いた前斜め上方より見た斜視図である。 同上における流体吐出装置の前斜め上方より見た斜視図である。 従来例における便器装置の上カバーを除いた平面図である。 同上における後パーツの上カバーを除いた平面図である。
本発明の便器装置は、ボウル部11およびリム2を有するボウル部ユニットと、ボウル部11内に向けて流体を吐出する流体吐出部を突没自在に前方に突出させる流体吐出装置と、前記流体吐出装置が固定される被固定部材5と、を有する流体吐出装置ユニットと、を備え、前記流体吐出装置の前部42がリム2の後部21の下側に位置する状態で前記ボウル部ユニットと前記流体吐出装置とが連結される便器装置であって、前記流体吐出装置の被固定部材5への固定部がリム2の後部21よりも後側に位置することを特徴とする。
また、被固定部材5に、後側に開放されて後側より前記流体吐出部の前部42が挿入可能で、挿入された前部42の移動を規制する規制部が設けられることが好ましい。
また、被固定部材5に、前記流体吐出部を前側に付勢する付勢部74が設けられることが好ましい。
以下、本発明の一実施形態について添付図面に基いて説明する。
便器装置は、図3に示すように、ボウル部11およびリム2を有するボウル部ユニットと、流体吐出装置を有する流体吐出装置ユニットとを備えるものである。本実施形態では、ボウル部ユニットは、ボウル部11およびリム2を有する便器本体10と、スカート部12とを備える前パーツ1で構成されている。また本実施形態では、図1(a)に示すように、起倒自在にリム2上に載置される便座13を備えている。また、流体吐出装置ユニットは、流体吐出装置としての局部洗浄装置4と、上カバー31と、リアスカート(不図示)と、左右のサイドスカート32と、を備える後パーツ3で構成されている。また、本実施形態の便器装置は、更に、前パーツ1と後パーツ3を支持する支持フレーム(不図示)を備えている。
なお、本実施形態では、流体吐出装置ユニットの主体を構成する局部洗浄装置4(流体吐出装置)が、ボウル部ユニットの主体を構成するボウル部11の後側に位置しているため、ボウル部ユニットが前パーツ1、流体吐出装置ユニットが後パーツ3となっている。しかし、ボウル部ユニットが前パーツ1、流体吐出装置ユニットが後パーツ3でなくてもよく、ボウル部ユニットと流体吐出装置の前後位置関係は特に限定されない。
便器本体10は、ボウル部11と、ボウル部11の上端開口縁の全周にわたって形成されたリム2を備えており、リム2の上面20は便座載置面となる。ボウル部11の底部の後部には回動自在な排水筒部(不図示)が設けられる。ボウル部11とリム2は、本実施形態では合成樹脂で形成されるもので、一体に成形されてもよいし、別々に成形された後、溶着や接着により接合されてもよい。また、スカート部12も合成樹脂で形成され、便器本体10と一体に成形されてもよいし、便器本体10とは別に成形された後、溶着や接着により接合されてもよい。また、スカート部12は、便器本体10に対して着脱自在に取り付けられてもよい。
なお、本実施形態では便器本体10とスカート部12とで前パーツ1が構成されているが、スカート部12はなくてもよい。また、ボウル部11とリム2とスカート部12は、合成樹脂以外の材料で形成されてもよい。リム2については後で詳述する。
後パーツ3は、図1、図2に示すように、前端部に、局部洗浄装置4を載置する装置ケース50を備えている。装置ケース50は、本実施形態では、前方および上方に開放される略箱状をしたもので、その前端縁は図示しないが略垂直な平面内に位置し、正面視略U字状をしている。この装置ケース50が、局部洗浄装置4(流体吐出装置)が固定される被固定部材5となる。局部洗浄装置4は、局部洗浄ノズル41と、図示しないが、局部洗浄ノズル41を駆動する駆動手段と、駆動手段を制御する制御部と、を備えている。局部洗浄ノズル41は、流体をボウル部11内に吐出する流体吐出部となるもので、本実施形態では水道等の水源に接続され、流体として水を吐出するものである。また、局部洗浄ノズル41としては、おしり洗浄ノズル、ビデ洗浄ノズルが挙げられる。なお、局部洗浄ノズル41の他に、流体吐出部として、おしり洗浄ノズルまたはビデ洗浄ノズルを洗浄するノズル洗浄ノズルを備えていてもよい。
駆動手段として、局部洗浄ノズル41を進退させるモータが設けられてもよい。また、駆動手段として、水源としての水道との連通および遮蔽を切り替える電磁弁を備え、水道と連通させて水道圧により局部洗浄ノズル41を前進させたり、水道から遮蔽してばね等の付勢手段により局部洗浄ノズル41を後退させるものでもよい。駆動手段としては他の手段でもよく、特に限定されない。
制御部は、マイクロコンピュータ等からなり、駆動手段を制御して、局部洗浄ノズル41の進退と、局部洗浄ノズル41からの流体の吐出と停止を切り替えるものである。また、局部洗浄ノズル41として複数のノズルを備えている場合には、各ノズル毎に駆動可能な駆動手段を備え、制御部は任意のノズルを駆動させるように制御する。
上記のような局部洗浄装置4のうち局部洗浄ノズル41が、後パーツ3の前端部の装置ケース50に載置されて固定される。局部洗浄ノズル41は、前進することで装置ケース50から前方に突出し、後退することで装置ケース50から突出しない状態となる。なお、最も後退した状態で装置ケース50から若干突出していてもよい。
また、本実施形態では、図示しないが、装置ケース50の後方に、送風ダクト、貯湯タンク、送水用ポンプ等の機能部品が設置される。また、装置ケース50の側方に、温風供給用の温風ファンが設置されている。
後パーツ3を構成する上カバー31、リアスカート、左右のサイドスカート32は、本実施形態では合成樹脂で形成され、着脱自在に組み合わせられる。なお、上カバー31、リアスカート、左右のサイドスカート32はなくてもよい。また、上カバー31、リアスカート、左右のサイドスカート32、装置ケース50は、合成樹脂以外の材料で形成されてもよい。
図3(b)に示すように、前パーツ1には、リム2の後部21の上面に、後方へ行く程上方に位置する立ち上がり壁22が設けられるものである。この立ち上がり壁22により、リム2の上面を伝って水が後パーツ3の方へ浸入するのが防止される。
そして、リム2の後部21の前側のボウル部11内に面する部分に、流体吐出部(局部洗浄ノズル41)がボウル部11内に突没するために挿通される開口部23が形成されるものである。更に本実施形態においては、リム2の後部21の開口部23の左右に隣接して、温風が吐出される開口部24が形成されており、温風ファンにより開口部24を介して温風が吐出可能である。
上記便器装置にあっては、図1(a)に示すように、局部洗浄装置4の前部42(図2参照)が、リム2の後部21の下側に位置する状態で、前パーツ1と後パーツ3とが連結されるものである。後パーツ3は、支持フレームにネジからなる固着具(不図示)により固定されるが、嵌合により支持フレーム(不図示)に固定されてもよい。支持フレームに固定された後パーツ3に、前方より前パーツ1が装着されて、前パーツ1がネジからなる固着具(不図示)により固定される。
被固定部材5としての装置ケース50には、局部洗浄装置4の前部42が後側より挿入されてその移動を規制する規制部が設けられる。図2に示すように、規制部は、前部42の前方への移動を規制する前規制部53と、前部42の左右の側方への移動を規制する横規制部54と、前部42の上方への移動を規制する上規制部55と、を備えている。局部洗浄装置4には、前部42に左右両側に突出する平板状をした嵌入片44が設けられる。そして、嵌入片44の前側に位置する前規制部53により、嵌入片44の前方への移動が規制される。また、嵌入片44の左右両側に位置する横規制部54により、嵌入片44の左右両側への移動が規制される。また、嵌入片44の上側に位置する上規制部55により、嵌入片44の上側への移動が規制される。また、局部洗浄装置4の前部42の下方への移動は、装置ケース50により規制される。
なお、本実施形態では、嵌入片44には、従来利用されていた固着具挿通孔48が形成されており、上記従来の便器装置へも固定可能である。
そして、図1(a)に示すように、局部洗浄装置4の被固定部材5への固定部43(図1(b)参照)が、リムの後部21(図3(b)参照)よりも後側に位置するものである。本実施形態では、局部洗浄装置4の後端部に、縦長のリブ状をした固定部43が設けられ、装置ケース50に固定部43を押える押さえ部材7が設けられる。押さえ部材7は、装置ケース50に取り付けられる被取付部71と、被取付部71から前側に突出する挿入溝形成部72とで形成され、挿入溝形成部72に挿入溝73が設けられる。押さえ部材7は、被取付部71に形成される固着孔(不図示)に、ビス等からなる固着具52が挿通され、装置ケース50に形成されたボス孔を有する取付部51に固着具52が螺着されることで、装置ケース50に固定される。固定部43は、装置ケース50に固定された押さえ部材7の挿入溝73の後端部に押さえられ、局部洗浄装置4の後側への移動が規制される。このように、局部洗浄装置4の前部42が被固定部材5に対して移動が規制されるため、局部洗浄ノズル41が突没しても、局部洗浄装置4の前部42の位置がずれることがなく、局部洗浄ノズル41からの水と吐出が安定する。
上記便器装置にあっては、局部洗浄装置4の前部42は、前パーツ1のリム2の後部21の下側に位置する状態であっても、局部洗浄装置4の被固定部材5への固定部43が、前パーツ1のリム2の後部21よりも後側に位置する。このため、装置ケース50から局部洗浄装置4が取り外される際、前パーツ1が取り外されなくてもよくて、作業性が良いものである。
また、本実施形態では、挿入溝73の後端部に、固定部43を前側に付勢する付勢部74が設けられる。付勢部74が設けられることにより、局部洗浄装置4が後方にずれることが抑えられる。
1 前パーツ
10 便器本体
11 ボウル部
12 スカート部
13 便座
2 リム
20 上面
21 後部
22 立ち上がり壁
23 開口部
24 開口部
3 後パーツ
31 上カバー
32 サイドスカート
4 局部洗浄装置
41 局部洗浄ノズル
42 前部
43 固定部
44 嵌入片
48 固着具挿通孔
49 固着具
5 被固定部材
50 装置ケース
51 取付部
52 固着具
53 前規制部
54 横規制部
55 上規制部
7 押さえ部材
71 被取付部
72 挿入溝形成部
73 挿入溝
74 付勢部

Claims (3)

  1. ボウル部およびリムを有するボウル部ユニットと、
    前記ボウル部内に向けて流体を吐出する流体吐出部を突没自在に前方に突出させる流体吐出装置と、前記流体吐出装置が固定される被固定部材と、を有する流体吐出装置ユニットと、
    を備え、
    前記流体吐出装置の前部が前記リムの後部の下側に位置する状態で前記ボウル部ユニットと前記流体吐出装置とが連結される便器装置であって、
    前記流体吐出装置の前記被固定部材への固定部が前記リムの前記後部よりも後側に位置することを特徴とする便器装置。
  2. 前記被固定部材に、後側に開放されて後側より前記流体吐出部の前記前部が挿入可能で、挿入された前記前部の移動を規制する規制部が設けられることを特徴とする請求項1記載の便器装置。
  3. 前記被固定部材に、前記流体吐出部を前側に付勢する付勢部が設けられることを特徴とする請求項1または2記載の便器装置。
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