JP2001131961A - 地中連続壁を用いた土壌・地下水汚染の拡散防止構造 - Google Patents

地中連続壁を用いた土壌・地下水汚染の拡散防止構造

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JP2001131961A
JP2001131961A JP31004899A JP31004899A JP2001131961A JP 2001131961 A JP2001131961 A JP 2001131961A JP 31004899 A JP31004899 A JP 31004899A JP 31004899 A JP31004899 A JP 31004899A JP 2001131961 A JP2001131961 A JP 2001131961A
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正浩 野路
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 地中連続壁自体の止水性、遮断性が低下した
場合でも、周辺への汚染物質の拡散が防止でき、また、
壁体の止水性、遮断性の低下の発見が容易な土壌・地下
水汚染の拡散防止構造を提供する。 【解決手段】 汚染された地下水や汚染物質の漏洩防止
のため、中空部aを有する地中連続壁1を対象地盤bを
取り囲むように構築する。中空部aにおいては水が自由
に流れ、1箇所に注水することで、地中連続壁1の壁体
全体に水が行き渡る構造となっている。この地中連続壁
1の中空部a内の水位を対象地盤bの地下水位以上とな
るようにし、水位差を利用して周辺への汚染物質の流出
拡散を防止する。地中連続壁1の壁体自体の止水性、遮
断性が低下した場合には、中空部aの水位が次第に低下
して行くことから、この中空部a内の水位をモニタリン
グすることにより、壁体自体の止水性、遮断性の診断も
容易となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、土壌あるいは地
下水が汚染される可能性がある地盤あるいは汚染された
地盤における汚染対策として設けられ、周辺への汚染拡
散を防止するための地中連続壁を用いた拡散防止構造に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】廃棄物処理場の遮水工の破損や、工場プ
ラントの配管の破損に伴い、有害な化学物質などが漏出
し、地盤に浸透することで土壌や地下水が汚染される事
例がある。このような場合に備え、汚染物質が地盤に浸
透しても、周囲への拡散防止が図れるよう、予め、周囲
を地中連続壁により取り囲み、外界と遮断しておく場合
がある。また、土壌・地下水汚染が発見された後に、周
辺への汚染物質の拡散防止のため、地中連続壁が構築さ
れる場合もある。
【0003】いずれにおいても、従来技術としては、比
較的止水性に優れる鋼矢板連続壁やソイルセメント連続
壁、あるいはコンクリート地中連続壁等による地中連続
壁が構築されるのが一般的であり、これら構造に期待さ
れる止水性、遮断性により汚染物質の拡散防止が図られ
てきた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術の問題点
として、鋼矢板の場合には、さらなる止水性向上のため
に、継手部に合成樹脂などからなる止水材が充填される
ことが多いが、止水材の充填が不十分であったり、充填
された止水材が劣化したりすれば、止水性、遮断性が低
下する恐れがあった。
【0005】また、ソイルセメント連続壁やコンクリー
ト地中連続壁の場合においても、施工時のミキシングや
施工精度が十分でないためにソイルセメント壁に不連続
な部分が生じたり、コンクリートの打ち継ぎ目等の弱点
にクラックが生じ、止水性、遮断性が低下する恐れがあ
る。従って、従来技術においては、通常は汚染物質の遮
断が良好と考えられる場合でも、不可抗力により止水
性、遮断性が低下する可能性を完全に否定することはで
きず、完全なる遮断が保証されているわけではなかっ
た。
【0006】さらなる問題点として、壁体は地中部に構
築されるものであるため、止水性、遮断性が低下した場
合においても、その発見が容易ではなく、最悪の場合、
汚染物質が周辺地盤に漏洩して初めて発見されることも
あった。一方、汚染された土壌、地下水の回復を図るた
めの従来技術としては、汚染された地下水あるいは汚染
物質自体を汲み上げる方法や、汚染物質の真空吸引によ
りガス化させる方法があり、それにより汚染物質等の抽
出除去が図られる。この場合には、地下水を逐次揚水す
ることで、汚染物質および汚染地下水を汲み上げて処理
するだけでなく、揚水井戸に向かう地下水流を発生さ
せ、地下水流とともに、汚染物質等を揚水井戸に集めや
すくすることも図られている。
【0007】しかしながら、地下水の汲み上げに伴い、
地下水位が低下することにより、地盤沈下という二次的
な問題を引き起こす場合もある。これを防止するため、
図9に示すように、揚水井戸8と注水井戸9を設け、注
水井戸9から地盤へ注水することが行われ、この場合、
注水井戸9から揚水井戸8に向かう地下水流が発生する
が、注水井戸9が1箇所の場合には、水流は一方向とな
るため、汚染物質を揚水井戸8に集めるには効率的では
ないとの問題もある。
【0008】また、図10のように、注水井戸9を汚染
地を取り囲むように複数本設置すれば、周囲の注水井戸
9から揚水井戸8へと地下水が流れるため、前記問題は
解消されるが、複数本の注水井戸9のための注水設備の
管理に手間がかかるという別の問題も発生する。このよ
うに、現状の技術においては、地盤中の汚染物質の除去
は容易ではなく、除去のためには長い時間と莫大な費用
がかかるため、比較的簡便でかつ効率的な浄化対策方法
やその構造が求められている。
【0009】そこで、本願発明では、地中連続壁による
完全止水、遮断は非常に難しいとの観点に立ち、地中連
続壁自体の止水性、遮断性が低下した場合でも、周辺へ
の汚染物質の拡散が防止でき、また、壁体の止水性、遮
断性の低下の発見が容易な、いわゆるフェールセーフの
概念に対応した、土壌・地下水汚染の拡散防止構造を提
供しようとするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本願の請求項1に係る地
中連続壁を用いた土壌・地下水汚染の拡散防止構造は、
対象地盤の土壌または地下水の汚染が周辺へ拡散するの
を防止するための拡散防止構造であって、内外壁面で構
成される中空部を有する地中連続壁が対象地盤を取り囲
むまたは挟むように構築され、前記中空部には前記対象
地盤の地下水位以上の水位となる量の水が注水されてい
ることを特徴とするものである。
【0011】この場合の地中連続壁は、基本的には止水
性、遮断性、さらに場合によっては土留機能を期待した
ものであるが、完全な止水、遮断が困難な場合でも中空
の地中連続壁内の水位が汚染の恐れのある対象地盤の地
下水位以上となるようにしておくことで、地中連続壁の
外側に汚染した地下水や汚染物質が拡がるのを防止する
ことができる。
【0012】また、万一、止水性、遮断性が損なわれた
場合には、地中連続壁内の水位が下がるため、その監視
が可能である。なお、地中連続壁は中空部が形成できる
ものであれば、その材質、形状等は限定されない。請求
項2に係る発明は、請求項1に係る地中連続壁を用いた
土壌・地下水汚染の拡散防止構造において、地中連続壁
が内外壁部分と該内外壁部分をつなぐ隔壁部分とを有
し、前記隔壁部分に中空部を地中連続壁連続方向に連通
させる通水部が設けられていることを特徴とするもので
ある。
【0013】この場合も材質等は、鋼、コンクリート
等、特に限定されないが、地中連続壁の構築において中
空部を形成しやすいという点では、鋼製のH形断面ある
いは箱形断面形状を有し、接続部に止水可能な継手を形
成したものなどが適する。通水部の形状は、小孔、大き
めの穴、スリット状のもの等、特に限定されず、通水部
によって隔壁部分で仕切られる中空部どうしを連通させ
ることで、1箇所あるいは複数箇所から注水すれば、少
なくとも連通させた範囲の中空部を同一水位に保つこと
ができる。
【0014】請求項3に係る発明は、請求項1または2
に係る地中連続壁を用いた土壌・地下水汚染の拡散防止
構造において、地中連続壁の対象地盤(汚染地)側であ
る内壁部分に通水部を設けることで、地中連続壁の中空
部に注水された水が前記通水部より対象地盤内へ浸透可
能となっており、かつ対象地盤内に揚水設備が設けられ
ていることを特徴とする。
【0015】この請求項3に係る発明は、単に汚染した
地下水や汚染物質の拡散を防止するだけでなく、積極的
に浄化対策もできるようにしたものである。水位を高く
保った地中連続壁の内壁部分の通水部を利用して、水位
差により汚染地である対象地盤の揚水設備に向けて地下
水の流れを促し、揚水井戸等からポンプ等で汲み取った
汚染物質を含む水を浄化することで、早期に対象地盤の
汚染を除去することができる。
【0016】請求項4に係る発明は、請求項3に係る地
中連続壁を用いた土壌・地下水汚染の拡散防止構造にお
いて、地中連続壁が、内外壁部分を構成するフランジ部
と該フランジ部間をつなぐ隔壁部とを有する連壁構成部
材を地中連続壁の連続方向に接続されてなり、かつ前記
内壁部分の通水部の高さを異ならせた複数の種類の連壁
構成部材の組み合わせからなることを特徴とする。
【0017】連壁構成部材を地中連続壁の連続方向に接
続して地中連続壁を構成する場合、内壁部分の通水部を
高さ方向の全長にわたって設ける必要はなく、通水部を
異なる高さに設けた複数種類の連壁構成部材を組み合わ
せることで、対象地盤(汚染地)の地層の浅い部分から
深い部分まで水を浸透させることができ、通水部の加工
コストを下げることができ、また断面欠損も最小限に抑
えることができる。
【0018】請求項5に係る発明は、請求項3または4
に係る地中連続壁を用いた土壌・地下水汚染の拡散防止
構造において、内壁部分の通水部に土砂の侵入を防ぐた
めのフィルターが設けられていることを特徴とする。対
象地盤内の土砂が通水部から地中連続壁の中空部に侵入
することにより、地中連続壁内部での水の自由な流れが
阻害される恐れがある場合などに、内壁部分の通水部に
土砂の侵入を防ぐためのフィルターを設けることで対処
させることができる。
【0019】この場合のフィルターについては、構造、
材質、形状、取付け方法等、特に、限定されない。ま
た、地中連続壁の中空部内にフィルターの機能を有する
材料を充填し、土砂の侵入を防止することもでき、その
場合、カートリッジ式にすれば交換も可能である。
【0020】
【発明の実施の形態】図1および図2は、本願の請求項
1、2に係る発明の一実施形態を示したものであり、汚
染された地下水や汚染物質の漏洩防止のため、中空部a
を有する地中連続壁1を汚染された対象地盤bを取り囲
むように構築する。そのため、この例では、図3に示す
ようなH形断面の鋼製部材のフランジ端部に雄雌の継手
を有する連壁構成部材2を、多数接続して地中連続壁1
を構築している。この連壁構成部材2自体は中空構造で
はないが、これを図2のように組み合わせて地中連続壁
1を構築することで、ウェブ3およびフランジ5により
閉合された中空部aが形成される。なお、継手部分には
必要に応じ止水材を充填するなどして止水性を確保す
る。
【0021】この連壁構成部材2を地盤に打設するにあ
たっては、図1に示すように地下の不透水層dまで打設
しておく。また、打設した直後において、中空部a内に
打設地盤の土砂が詰まった状態となる場合には、打設
後、この土砂を不透水層d上面まで除去する。除去方法
としては、例えばウォータージェット等を用いて除去し
たり、あるいは予め掘削孔を設けておくなどの方法が考
えられる。
【0022】本願発明ではこの中空部aを利用し、地中
連続壁1の連続する壁体間において自由な水の通水を図
るため、連壁構成部材2のウェブ3に通水部としての通
水孔4が設けられている。そのため、1箇所に注水する
だけで、地中連続壁1の壁体全体に水が行き渡る構造と
なっている。図2中の黒く塗りつぶした矢印は中空部a
における水流の方向を示したものである。
【0023】従来技術では、汚染物質の拡散を防ぐた
め、地中連続壁の止水性、遮断性のみ期待していたが、
本願発明においては、地中連続壁1の中空部a内の水位
を対象地盤bである汚染地内の地下水位以上となるよう
にし、その水位差を利用して周辺への汚染物質の流出拡
散を防止することができる。さらに、地中連続壁1の壁
体自体の止水性、遮断性が低下した場合には、中空部a
の水位が次第に低下して行くことから、この中空部a内
の水位をモニタリングすることにより、壁体自体の止水
性、遮断性の診断も容易である。
【0024】図4および図5は、本願の請求項3に係る
発明の一実施形態を示したものであり、図6に示すよう
に、連壁構成部材2の対象地盤(汚染地)b側のフラン
ジ5’にも、通水孔6を設けてある。地中連続壁1の中
空部a内に注水された水はこの通水孔6を通じて対象地
盤bに浸透する。図5中の白抜きの矢印はこの地中連続
壁1から汚染地である対象地盤bに向かう水流の方向を
示したものである。
【0025】つまり、図に示すように対象地盤bを取り
囲んだ地中連続壁1全体から、汚染地である対象地盤b
内へと水が浸透するため、例えば対象地盤bの中央部
に、汚染物質あるいは汚染物質を含む地下水を汲み取る
揚水井戸8、並びにポンプ等からなる揚水装置を設ける
ことで、汚染地内の地下水流は周囲から中央の揚水井戸
8に向かう流れとなる。そのため、汚染物質が中央の揚
水井戸8に集まりやすくなり、浄化に要する期間および
費用の縮減が可能となる。
【0026】このように、地中連続壁1の中空部a内へ
水が逐次注水され、汚染地内中央部に設けられた揚水井
戸8から逐次地下水が汲み取るようにすれば、汚染地内
の地下水位は地中連続壁1の内部より常に低い状態とな
り、水位差により周辺への汚染物質の流出拡散も防止さ
れる他、地下水汲み上げによる地下水位の低下による地
盤沈下も防ぐことが可能となる。この時、汚染地中央部
において揚水された地下水は、適切な方法により浄化さ
れ無害化されれば、地中連続壁1の壁体内部へ注水し、
再利用を図ってもよい。
【0027】以上のように、請求項3に係る発明は、請
求項1に係る発明をベースとしたフェールセーフの思想
に基づいており、周辺地盤cへの汚染物質の拡散防止に
対する安全性が高いという特徴を有している。また、汚
染地を取り囲む地中連続壁1全体から水を浸透させるこ
とができるため、例えばバイオメディエーション等の浄
化手法を併用する場合においても浄化促進が図れるとい
う利点も有する。
【0028】すなわち、地中連続壁1の中空部aに注水
する際、バイオメディエーションに必要となる微生物の
栄養物質、酸素等を併せて注入することで、地中連続壁
1から汚染地中央部に向かう水流を利用して、微生物の
栄養物質や酸素の効率的な供給が図れる。浄化促進剤を
用いて浄化速度を早めたり、無害化のための化学反応剤
を用いる浄化方法の場合においても、同様の効果が期待
できる。
【0029】図7は、本願の請求項4に係る発明の一実
施形態における地中連続壁1の一部を示したものであ
り、構築される地中連続壁1において、対象地盤である
汚染地側に設けられる通水孔6の位置が異なる連壁構成
部材2a、2b、2cを組み合わせたことを特徴として
いる。この例のように配置することで、連壁構成部材の
内壁部分のフランジ全長に渡って通水孔を設けなくと
も、対象地盤b側の地層の浅い部分から深い部分までに
渡って、水を浸透させることができる。その結果、各連
壁構成部材2a、2b、2cの内壁側のフランジ5’に
設ける通水孔6の数を減らすことが可能となり、孔開け
加工のコストを低減させることができる。
【0030】図8は、本願の請求項5に係る発明の一実
施形態におけるフィルター7部分の断面を示したもので
ある。内壁側のフランジ5’に設けられる通水孔6を通
じて、汚染地内の土砂が地中連続壁の中空部内に侵入す
ることにより、地中連続壁内部での水の自由な流れが阻
害される恐れがある場合などにおいて、フィルター7を
設けることで、通水孔6からの土砂の侵入を防ぐことが
できる。この場合のフィルター7については、構造、材
質、形状、取付け方法等は、特に限定されない。
【0031】
【発明の効果】本願発明によれば、汚染物質拡散防止
目的で設置される地中連続壁の内部を中空とし、この中
空部への注水により地中連続壁の内部の水位が対象地盤
の地下水位以上となるようにしてあることで、水位差を
利用して周辺への汚染物質の流出拡散を確実に防止する
ことができる。
【0032】地中連続壁の壁体自体の止水性、遮断性
が低下した場合にも、中空部内の水位をモニタリングす
ることにより、壁体自体の止水性、遮断性の診断が容易
となる。 請求項3に係る発明によれば、地中連続壁全体を注水
井戸として機能させることができるため、汚染地の効率
的な浄化を図ることができる。
【0033】請求項4に係る発明によれば、連壁構成
部材の内壁部分に通水部を設ける場合において、開口部
分を最小限に抑えつつ地層の浅い部分から深い部分まで
に渡って、水を浸透させることができ、経済性に優れ、
かつ断面欠損も少ない。 請求項5に係る発明によれば、フィルターが地中連続
壁の中空部への土砂の侵入を防止し、地中連続壁内部で
の水の自由な流れを維持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本願の請求項1、2に係る発明の一実施形態
を概略的に示す鉛直断面図である。
【図2】 図1に対応する水平断面図である。
【図3】 図1の実施形態に用いる連壁構成部材の一例
を示す斜視図である。
【図4】 本願の請求項3に係る発明の一実施形態を概
略的に示す鉛直断面図である。
【図5】 図4に対応する水平断面図である。
【図6】 図4の実施形態に用いる連壁構成部材の一例
を示す斜視図である。
【図7】 本願の請求項4に係る発明の一実施形態にお
ける地中連続壁の一部を示す斜視図である。
【図8】 本願の請求項5に係る発明の一実施形態にお
けるフィルター部分の断面図である。
【図9】 従来の注水井戸と揚水井戸を用いた汚染した
地下水の汲み上げ方法の一例を示す平面図である。
【図10】 従来の注水井戸と揚水井戸を用いた汚染し
た地下水の汲み上げ方法の他の例を示す平面図である。
【符号の説明】
a…中空部、b…対象地盤(汚染地)、c…周辺地盤、
d…不透水層、1…地中連続壁、2、2a、2b、2c
…連壁構成部材、3…ウェブ、4…通水孔(隔壁部
分)、5…フランジ、6…通水孔(内壁部分)、7…フ
ィルター、8…揚水井戸、9…注水井戸

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 対象地盤の土壌または地下水の汚染が周
    辺へ拡散するのを防止するための拡散防止構造であっ
    て、内外壁面で構成される中空部を有する地中連続壁が
    対象地盤を取り囲むまたは挟むように構築され、前記中
    空部には前記対象地盤の地下水位以上の水位となる量の
    水が注水されていることを特徴とする地中連続壁を用い
    た土壌・地下水汚染の拡散防止構造。
  2. 【請求項2】 前記地中連続壁が内外壁部分と該内外壁
    部分をつなぐ隔壁部分とを有し、前記隔壁部分に中空部
    を地中連続壁連続方向に連通させる通水部が設けられて
    いることを特徴とする請求項1記載の地中連続壁を用い
    た土壌・地下水汚染の拡散防止構造。
  3. 【請求項3】 前記地中連続壁の対象地盤側である内壁
    部分に通水部を設けることで、地中連続壁の中空部に注
    水された水が前記通水部より対象地盤内へ浸透可能とな
    っており、かつ対象地盤内に揚水設備が設けられている
    ことを特徴とする請求項1または2記載の地中連続壁を
    用いた土壌・地下水汚染の拡散防止構造。
  4. 【請求項4】 前記地中連続壁は、内外壁部分を構成す
    るフランジ部と、該フランジ部間をつなぐ隔壁部とを有
    する連壁構成部材が地中連続壁の連続方向に接続されて
    なり、かつ前記内壁部分の通水部の高さを異ならせた複
    数の種類の連壁構成部材の組み合わせからなることを特
    徴とする請求項3記載の地中連続壁を用いた土壌・地下
    水汚染の拡散防止構造。
  5. 【請求項5】 前記内壁部分の通水部には、土砂の侵入
    を防ぐためのフィルターが設けられていることを特徴と
    する請求項3または4記載の地中連続壁を用いた土壌・
    地下水汚染の拡散防止構造。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003033759A (ja) * 2001-07-26 2003-02-04 Kajima Corp 滞水式地中壁を用いた汚染物質拡散防止方法
JP2005161166A (ja) * 2003-12-01 2005-06-23 Ohbayashi Corp 汚染土壌の原位置通水浄化工法
KR100838426B1 (ko) * 2006-12-11 2008-06-16 지원현 오염물질 제거용 다단계 반응 벽체 시스템

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