JPH11247174A - 遮水工法における地盤中の地下水集水方法 - Google Patents

遮水工法における地盤中の地下水集水方法

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JPH11247174A
JPH11247174A JP4779598A JP4779598A JPH11247174A JP H11247174 A JPH11247174 A JP H11247174A JP 4779598 A JP4779598 A JP 4779598A JP 4779598 A JP4779598 A JP 4779598A JP H11247174 A JPH11247174 A JP H11247174A
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ground
groundwater
water
pumping
impervious
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JP4779598A
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English (en)
Inventor
Yuji Taya
裕司 田屋
Akihiko Uchida
明彦 内田
Munenori Hatanaka
宗憲 畑中
Takaaki Shimizu
孝昭 清水
Hideo Nanba
秀雄 難波
Masaaki Odakawa
雅朗 小田川
Akira Morishima
章 森嶋
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Takenaka Komuten Co Ltd
Takenaka Doboku Co Ltd
Original Assignee
Takenaka Komuten Co Ltd
Takenaka Doboku Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 遮水壁と難透水性底盤とで囲まれた地盤中の
地下水を効率的に集水する方法を提供する。 【解決手段】 地下水位が浅く、透水性の高い砂礫層や
砂層等からなる地盤中Aに、遮水壁1と人工の難透水性
底盤2とを造成して地下構造物Bを取り囲み、これらに
囲まれた地盤中Aの地下水を揚水する方法において、人
工の難透水性底盤2の上面に水勾配を有する傾斜面2a
を形成し、前記難透水性底盤2の前記傾斜面2aにより
発生した水下部位に揚水井戸3を設け、水下に集水され
た地下水を揚水する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、地下水位が浅
く、透水性の高い砂礫層や砂層などからなる地盤中に各
種の地下構造物(地下構造部分を有する地上構造物を含
む。以下同じ。)を建設するにあたり、遮水壁と難透水
性底盤とで地下構造物を取り囲んで地下水対策を行う遮
水工法の技術分野に属し、更に言えば、遮水壁と難透水
性底盤とで囲まれた地盤中の地下水を効率的に集水する
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、地下水位が浅く、透水性の高い砂
礫層や砂層などからなる地盤中に地下構造物を構築する
場合には、地盤掘削時の遮水(土工時のドライワークの
実現)、及び施工後に発生する地下水の水圧又は浮力に
よる地下構造物の浮上防止、あるいは地下構造物周辺地
盤の液状化対策として、間隙水圧の上昇を抑制するなど
の目的で、地下構造物を遮水壁と人工の難透水性底盤と
で取り囲んで構築する遮水工法が実施されている。
【0003】なお、外側地盤からの漏水防止、及び地下
構造物周辺地盤の液状化対策などに主眼においた技術と
して、特開平6−346432号公報には、液状化発生
の可能性のある地盤(地下水位が浅く、透水性の高い砂
礫層や砂層などからなる地盤)中の地下構造物を取り囲
む形態で、同地盤内に、注入管が付設された鋼矢板(シ
ートパイル)を不透水層(特に造成する必要がある場合
は、人工の難透水性底盤)まで打ち込んだのち、前記各
鋼矢板の底部より前記注入管を介して地盤改良注入材料
を噴射注入する地下構造物の液状化対策工法が開示され
ている。
【0004】
【本発明が解決しようとする課題】従来公知の遮水工法
において、特に人工の難透水性底盤を造成する場合にお
いては、遮水壁と難透水性底盤とに囲まれた地盤中へ外
側地盤からの地下水等の浸入を防ぐこと、及び地盤の液
状化現象に耐え得ることに主眼が置かれている。例えば
上記特開平6−346432号公報に開示された地下構
造物の液状化対策工法は、鋼矢板(シートパイル)を遮
水壁として用い、該鋼矢板の底部より注入管を介して地
盤改良注入材料を噴射注入することにより不透水性層
(特に造成する必要がある場合は、人工の難透水性底
盤)と遮水壁としての鋼矢板とを強固に結合させ、引抜
き抵抗を大きくすることにより、遮水壁の外側地盤から
の地下水又は雨水等の浸入を防ぐと共に、地下構造物周
辺の地盤が液状化した場合に生じる側方流動に対しても
耐え得るような防護策がなされている。
【0005】しかし実際には、雨水等が地表から浸透し
て来たり、又は、地下構造物の建築完成から長期間が経
過し、その遮水性能が低下した場合には、遮水壁又は難
透水性底盤の破損箇所からの漏水が起きたりして、難透
水性底盤の上面に地下水として溜ってしまう。このた
め、遮水壁及び難透水性底盤とで囲こまれた地盤に揚水
井戸等を設け、該揚水井戸に取付けた揚水装置を運転し
て揚水し排水することが必要である。
【0006】この点、従来の公知技術では、人工の難透
水性底盤を造成する場合に、該難透水性底盤の表面をな
るべく水平にして難透水性底盤を造成することが行われ
てきたため、前記した遮水壁と難透水性底盤とに囲こま
れた地盤中の地下水は、難透水性底盤の上面で広範囲に
広がって存在し、その結果として、前記地下水全体の量
に対して適当な数を上回る数の揚水装置及び揚水井戸を
設置しなければならない。
【0007】さらに、構築される地下構造物が大規模な
ものとなると、前記揚水装置及び揚水井戸の数も多く設
置しなければならず、その設置費及びその維持費などの
コストがその分高くなる。こうしたことは、長期間に亘
って使用される地下構造物、例えば原子力発電施設など
安全性が求められ、且つ半恒久的に使用される施設にと
っては、さらに問題となる。
【0008】従って、本発明の目的は、地下水位が浅
く、透水性の高い砂礫層や砂層などからなる地盤中に各
種の地下構造物を建設するにあたり、遮水壁と難透水性
底盤とで地下構造物を取り囲んで地下水対策を行う遮水
工法において、遮水壁と難透水性底盤とで囲まれた地盤
中の地下水を、揚水装置及び揚水井戸等の数を少なくし
ても効率的に集水でき、その結果として揚水装置及び揚
水井戸の設置費及びその維持費などのコストを低く設定
できる遮水工法における地盤中の地下水集水方法を提供
することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めの手段として、請求項1に記載した発明に係る遮水工
法における地盤中の地下水集水方法は、地下水位が浅
く、透水性の高い砂礫層や砂層等からなる地盤中に、遮
水壁と人工の難透水性底盤とを造成して地下構造物を取
り囲み、これらに囲まれた地盤中の地下水を揚水する方
法において、人工の難透水性底盤の上面に水勾配を有す
る傾斜面を形成すること、前記難透水性底盤の前記傾斜
面により発生した水下部位に揚水井戸を設け、水下に集
水された地下水を揚水することを特徴とする。
【0010】
【発明の実施形態及び実施例】以下に、図1〜図3に示
した実施形態及び実施例を説明する。図1〜図3に示し
た実施例は共通して、地下水位が浅く、透水性の高い砂
礫層や砂層等からなる地盤A中に、遮水壁1と人工の難
透水性底盤2とを薬液注入工法又は地盤改良工法により
造成して地下構造物Bを取り囲み、これらに囲まれた地
盤A’中の地下水Wを揚水する方法を示している。前記
遮水壁1が、コンクリート、鉄筋コンクリート、又はシ
ートパイル、その他で造成される場合にも実施可能であ
る。また、遮水壁1の下部は難透水性底盤2に根入れし
て、十分な引抜き抵抗を有する構造とされる。
【0011】図1に示した実施例では、人工の難透水性
底盤2を、左側が低く右側が高い片傾斜状態に造成し
て、その上面に水勾配を有する傾斜面2aを形成してい
る。そして、難透水性底盤2の前記傾斜面2aにより発
生した水下部P1 に、地上から届く揚水井戸3を設け、
水下部P1 に集まった地下水Wを、前記揚水井戸3の地
上部分に設けられた揚水装置4を運転して揚水し効率良
く排水する構成である。水下部P1 に対する水上部を符
号P2 で示している。
【0012】図1に示した実施例では、地下構造物Bの
規模に応じて、揚水装置4及び揚水井戸3を1基又は複
数基設置して実施される。図2に示した実施例は、人工
の難透水性底盤2を、中央が低く両側が高くなった谷形
状に造成して、その上面に水勾配を有する傾斜面2a、
2aを形成している。そして、難透水性底盤2の前記傾
斜面2a、2aにより発生した中央の水下部P1 に、地
上から届く揚水井戸3を設け、水下部P1 に集まった地
下水Wを、前記揚水井戸3の地上部分に設けられた揚水
装置4を運転して揚水し効率良く排水する構成である。
【0013】図2に示した実施例は、これを紙面と垂直
に切断した形態が、図1に示した実施例と同様に難透水
性底盤2を片傾斜にすると、揚水装置4及び揚水井戸3
は水下部P1 に少なくとも1基設置すれば良い構成とな
る。図3に示した実施例は、人工の難透水性底盤2を、
図2の実施例とは逆に、中央が高く両側が低くなった山
形状に造成して、その上面に水勾配を有する傾斜面2
a、2aを形成している。そして、難透水性底盤2の前
記傾斜面2a、2aにより左右両側に発生した水下部P
1 に、地上から届く揚水井戸3を設け、水下部P1 に集
まった地下水Wを前記揚水井戸3の地上部分に設けられ
た揚水装置4を運転して揚水し効率良く排水する構成で
ある。
【0014】図3に示した実施例も、これを紙面と垂直
に切断した形態が、図1に示した実施例と同様に難透水
性底盤2を片傾斜すると、揚水装置4及び揚水井戸3は
左右両側の水下部P1 の部位に少なくとも1基ずつ合計
2基設置すれば良い構成となる。難透水性底盤の上面に
水勾配を有する傾斜面を形成するパターンのバリエーシ
ョンは、上記図1〜図3に示した実施例のように、難透
水性底盤の厚さを一定とし、二次限的な断面で表せる形
態には限らない。図示は省略したが、例えば、難透水性
底盤の底面が水平で上面のみ傾斜する断面変化の形態
(厚さが変化する形態)又は難透水性底盤の上面形状を
三次限的に変化させた傾斜面(例えば錐形)として実施
することも可能である。
【0015】
【本発明の奏する効果】本発明に係る遮水工法における
地盤中の集水方法では、難透水性底盤の上面を傾斜させ
て形成された水勾配により、重力作用で地下水が水下へ
集まる性質を応用しているので、揚水装置の出力負担が
軽減されると共に、少ない数の揚水装置及び揚水井戸で
地下水を揚水し効率良く排水することができる。
【0016】その結果、揚水装置及び揚水井戸の設置費
及びその維持費などのコストを低く設定できる。また、
本発明に係る遮水工法における地盤中の集水方法は、人
工の難透水性底盤を地上から薬液注入や地盤改良などに
よって構築するため、その表面の傾斜パターンを、敷地
や構造物の形状、大きさ又は地盤の透水性などに合わせ
て配置された揚水装置及び揚水井戸の設置位置に任意に
対応させ設計し実施することができるので、様々な設計
条件の地下構造物に対する遮水工法に実施することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る遮水工法における地盤中の地下水
集水方法の実施例を示した縦断面図である。
【図2】本発明に係る遮水工法における地盤中の地下水
集水方法の異なる実施例を示した縦断面図である。
【図3】本発明に係る遮水工法における地盤中の地下水
集水方法の異なる実施例を示した縦断面図である。
【符号の説明】
A 地盤 1 遮水壁 2 難透水性底盤 B 地下構造物 A’ 遮水壁と難透水性底盤とに囲まれた地盤 W 地下水 2a 傾斜面 P1 水下の部位 3 揚水井戸
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI E03B 3/40 E03B 3/40 (72)発明者 畑中 宗憲 千葉県印西市大塚一丁目5番地1 株式会 社竹中工務店技術研究所内 (72)発明者 清水 孝昭 千葉県印西市大塚一丁目5番地1 株式会 社竹中工務店技術研究所内 (72)発明者 難波 秀雄 東京都中央区銀座八丁目21番1号 株式会 社竹中工務店東京本店内 (72)発明者 小田川 雅朗 東京都中央区銀座八丁目21番1号 株式会 社竹中工務店東京本店内 (72)発明者 森嶋 章 東京都中央区銀座八丁目21番1号 株式会 社竹中土木内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 地下水位が浅く、透水性の高い砂礫層や
    砂層等からなる地盤中に、遮水壁と人工の難透水性底盤
    とを造成して地下構造物を取り囲み、これらに囲まれた
    地盤中の地下水を揚水する方法において、 人工の難透水性底盤の上面に水勾配を有する傾斜面を形
    成すること、 前記難透水性底盤の前記傾斜面により発生した水下部位
    に揚水井戸を設け、水下に集水された地下水を揚水する
    ことを特徴とする、遮水工法における地盤中の地下水集
    水方法。
JP4779598A 1998-02-27 1998-02-27 遮水工法における地盤中の地下水集水方法 Pending JPH11247174A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011005386A (ja) * 2009-06-24 2011-01-13 Kajima Corp 汚染土壌浄化工法
CN103526768A (zh) * 2013-11-01 2014-01-22 科达集团股份有限公司 一种隔断强透水层的施工方法
JP2016044410A (ja) * 2014-08-20 2016-04-04 鹿島建設株式会社 立坑構築方法
JP2019199693A (ja) * 2018-05-14 2019-11-21 鹿島建設株式会社 地盤改良構造および掘削方法
JP2019199692A (ja) * 2018-05-14 2019-11-21 鹿島建設株式会社 地盤改良構造および掘削方法

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