JP2001131768A - 光触媒能が付与されたプレコート鋼板及びその製造方法 - Google Patents

光触媒能が付与されたプレコート鋼板及びその製造方法

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JP2001131768A
JP2001131768A JP31904699A JP31904699A JP2001131768A JP 2001131768 A JP2001131768 A JP 2001131768A JP 31904699 A JP31904699 A JP 31904699A JP 31904699 A JP31904699 A JP 31904699A JP 2001131768 A JP2001131768 A JP 2001131768A
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undercoat layer
mass
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JP31904699A
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Atsushi Kajimoto
淳 梶本
Setsuko Koura
節子 小浦
Kenji Sakado
健二 坂戸
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Nippon Steel Nisshin Co Ltd
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Nisshin Steel Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 曲げ加工性,耐候性と光触媒活性とをバラン
スさせたプレコート鋼板を提供する。 【構成】 金属板1の上に着色有機質塗膜2,アンダー
コート層3及び光触媒層4が順次積層されている。着色
有機質塗膜2は有機系のベース樹脂に着色顔料を分散さ
せており、アンダーコート層3は破断伸び0.3〜10
%で、コロイド状シリカ,オルガノアルコキシシランの
部分加水分解縮合物,不飽和エチレン性単量体の重合体
又は共重合体をベース樹脂の主成分とし、光触媒層4は
破断伸び0.3〜10%であり、アンダーコート層と同
じ組成範囲のベース樹脂にアナターゼ型TiO2粒子を
分散させている。アンダーコート層3及び光触媒層4用
には、コロイド状シリカ:10〜60質量%,オルガノ
アルコキシシランの部分加水分解縮合物:10〜60質
量%,不飽和エチレン性単量体の重合体又は共重合体:
20〜70質量%の組成をもつベース樹脂が使用され
る。光触媒層4には、ベース樹脂及びTiO2の塗膜全
体に対する割合で10〜60質量%の平均粒径200n
m以下のアナターゼ型TiO2粒子6が分散している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、曲げ加工性,耐候性及
び光触媒活性に優れ、色彩を調整できる光触媒プレコー
ト鋼板及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】光触媒は、光照射によって触媒活性を呈
し、NOx,SOx等を分解する作用を示す。この性質
を活用し、アナターゼ型TiO2粒子とシリカからなる
無機系塗膜を基材表面に形成することにより光触媒機能
を付与することが知られている(特開平7−11327
2号公報,特開平8−164334号公報,WO96/
29375等)。ベースとなる塗膜としては、光照射で
生成した活性酸素による分解に起因するチョーキングに
よる塗膜剥離がない無機系材料が一般的に使用されてい
る。比較的安定なフッ素樹脂をベースとし、アナターゼ
型TiO2粒子を添加した有機質塗膜も検討されている
(特開平7−171408号公報)。
【0003】有機質塗膜は、光照射で生成した活性酸素
によって分解されることが欠点であるが、ベース樹脂が
有機物であることから比較的曲げ加工性に優れている。
この有機質塗膜の長所を活用して安定性を向上させるた
め、シリカ−オルガノシラン系塗料にアナターゼ型Ti
2粒子を添加した有機・無機複合塗膜を設けた光触媒
プレコート鋼板も知られている(特開平10−2256
58号公報)。また、自動車ボディ等の有機質塗膜の上
に光触媒層を直接形成すると、光照射で生成した活性酸
素により有機質塗膜が分解することが懸念されることか
ら、有機質塗膜を活性酸素から保護するシリコーン系の
アンダーコート層を光触媒層と下地有機質塗膜の間に介
在させることも知られている(特開平11−50006
号公報)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】無機質塗膜は、耐候性
に優れているものの、曲げ加工等の際に生じたクラック
を起点として剥離しやすい。そのため、曲げ加工を必要
とする建材,家電製品等の用途に使用する場合、加工後
に無機質塗膜を形成するポストコート法によらざるを得
ない。しかし、ポストコート法は生産性が低く、製品コ
ストを上げる原因となる。有機質塗膜に関し、光照射で
生じた活性酸素に対する抵抗力があり、比較的耐久性
(耐候性)のあるフッ素樹脂をベースに用いることが検
討されているが、高い光触媒活性を呈し、建材等の用途
に要求される十分な耐候性をもつまでに至っていない。
Ti23粒子を他の無機物でコーティングしてTi23
粒子と有機質塗膜との直接接触を防止する方法やTi2
3粒子の添加量を減らす等の方法も検討されている
が、何れの方法も光触媒活性を低下させることになる。
【0005】有機・無機複合塗膜は、無機質塗膜と同様
に曲げ加工性に劣る。たとえば、塗膜を膜厚1μm程度
の薄膜にしても、T曲げテープ剥離試験で10Tもクリ
アできず、光触媒プレコート鋼板としての要求特性(T
曲げテープ剥離試験で2T以下)を満足できていない。
しかも、薄い塗膜は、顔料添加によっても隠蔽能が低く
基材鋼板の色調が透けて見えるため、色彩を自由に調整
できない。下地有機質塗膜と光触媒層との間にアンダー
コート層を設けた塗膜構成では、伸びが小さなシリコー
ン系塗膜がアンダーコート層として使用されることか
ら、曲げ加工性が依然として劣っている。下地塗膜に対
するアンダーコート層の密着性はアンダーコート層に有
機又は無機系の結着剤を添加することにより改善され
る。
【0006】通常の密着性改善のために添加される有機
質の結着剤は塗膜に対して数%程度に過ぎず、曲げ加工
性の指標となる塗膜の伸びを改善するには至っていな
い。有機質結着剤の添加量は、耐候性も考慮に入れて決
定されるものであり,単純に増量できない。因みに、過
剰量の有機質結着剤を添加すると、アンダーコート層の
有機成分を活性酸素が伝播するため、下地有機質塗膜の
分解を防げなくなる。他方、無機質結着剤の添加は、却
って塗膜の伸びを低下させることになる。光触媒層も、
伸びの小さなシリコーン系塗膜が使用されていることか
ら曲げ加工性に劣っている。しかも、光触媒活性付与の
ために添加される無機質粉末も、塗膜の伸び、ひいては
曲げ加工性を低下させる原因である。しかし、曲げ加工
性改善のために過剰量の有機成分を光触媒層に添加する
と、光触媒層自体がチョーキングを起こしてしまう。
【0007】伸びの劣る塗膜は、曲げ加工時に凝集破壊
し、塗膜剥離を生じさせる原因となる。この点、アンダ
ーコート層の上に光触媒層を形成する塗膜構成では、建
材,家電製品等の用途で要求される曲げ加工性を得るた
めには、アンダーコート層及び光触媒層の双方共に優れ
た塗膜伸びが必要になる。光触媒プレコート鋼板では、
アンダーコート層及び光触媒層の膜厚も重要である。た
とえば、薄すぎるアンダーコート層では活性酸素から下
地塗膜を保護する作用が低下し、薄すぎる光触媒層では
比較触媒活性が低下する。逆に厚すぎるアンダーコート
層や光触媒層では、曲げ加工性が低下する。曲げ加工性
を前提にすると、十分な隠蔽能を呈するほどの膜厚で塗
膜を形成できず、色彩付与の自由度が低下する。また、
添加されるTiO2粒子の粒径や濃度に応じて光触媒活
性が異なるため、光触媒活性が不十分であり、或いは逆
に過剰な光触媒活性によって塗膜の有機成分の分解が進
行してチョーキングを発生することがある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、このような問
題を解消すべく案出されたものであり、隠蔽能が高く可
撓性に富む着色有機質塗膜を基板表面に形成することに
より色彩付与の自由度を向上させ、着色有機質層の上に
有機・無機複合のアンダーコート層及び光触媒層を特定
条件下で形成することにより、曲げ加工性,耐候性と光
触媒活性とをバランスさせたプレコート鋼板を提供する
ことを目的とする。
【0009】本発明のプレコート鋼板は、その目的を達
成するため、金属板の上に着色有機質塗膜,アンダーコ
ート層及び光触媒層が順次積層され、着色有機質塗膜が
有機系のベース樹脂に着色顔料を分散させており、アン
ダーコート層が破断伸び0.3〜10%で、コロイド状
シリカ,オルガノアルコキシシランの部分加水分解縮合
物,不飽和エチレン性単量体の重合体又は共重合体をベ
ース樹脂の主成分とし、光触媒層が破断伸び0.3〜1
0%であり、アンダーコート層と同じ組成範囲のベース
樹脂にアナターゼ型TiO2粒子を分散させていること
を特徴とする。
【0010】着色有機質塗膜のベース樹脂には、ポリフ
ッ化ビニリデン:50〜90質量%,アクリル樹脂:1
0〜50質量%の組成をもつ樹脂が使用される。アンダ
ーコート層用にはコロイド状シリカ:10〜60質量
%,オルガノアルコキシシランの部分加水分解縮合物:
10〜60質量%,不飽和エチレン性単量体の重合体又
は共重合体:20〜70質量%の組成をもつベース樹脂
が使用され、0.1〜5.0μmの膜厚でアンダーコー
ト層が形成される。光触媒層用には、ベース樹脂及びT
iO2の塗膜全体に対する割合で10〜60質量%の平
均粒径200nm以下のアナターゼ型TiO2粒子を分
散したアンダーコート層と同じ組成のベース樹脂に使用
され、0.1〜5.0μmの膜厚で光触媒層が形成され
る。金属板と着色有機質塗膜との間には、防錆顔料を含
む有機質のプライマー層を設けてもよい。プライマー
層,着色有機質塗膜及びアンダーコート層の一層又は複
数層にラジカル禁止剤を添加するとき、塗膜の耐候性が
一層向上する。
【0011】このプレコート鋼板は、有機系材料を溶解
させた有機溶媒に着色顔料を分散させた着色有機質塗膜
用塗料、コロイド状シリカ,オルガノアルコキシシラン
の部分加水分解縮合物,不飽和エチレン性単量体の重合
体又は共重合体をベース樹脂とするアンダーコート層用
塗料、同じベース樹脂にアナターゼ型TiO2粒子を分
散させた光触媒層用塗料を用意し、金属板又はプライマ
ー層を設けた金属板の上に着色有機質塗膜用塗料,アン
ダーコート層用塗料及び光触媒層用塗料を順次塗布し、
焼成することにより製造される。
【実施の形態】
【0012】本発明に従ったプレコート鋼板は、図1に
示すように、金属板1の表面に着色有機質塗膜2,アン
ダーコート層3及び光触媒層4を順次積層している。金
属板1と着色有機質塗膜2との間には,図2に示すよう
にプライマー層5を介在させてもよい。着色有機質塗膜
2は、可撓性に優れ、たとえば十分な隠蔽能を呈する1
0μm以上の厚膜でも曲げ加工性等を損なうことがな
い。着色有機質塗膜2用の樹脂としては、金属板1及び
アンダーコート層3に対する密着性を確保する上から極
性基をもつエポキシ樹脂,ポリウレタン樹脂,ポリエス
テル樹脂,アクリル樹脂等の1種又は2種以上が使用さ
れる。なかでも、フッ素−アクリル混合樹脂等の耐候性
に優れた樹脂が好ましい。着色有機質塗膜2のベース樹
脂としては、たとえばPVDF(ポリフッ化ビニリデン
樹脂)を50〜90質量%,アクリル樹脂を10〜50
質量%配合した混合樹脂が使用される。PVDFの配合
量が50質量%未満では長期耐候性が低下し、アクリル
樹脂の配合量が10質量%未満では金属板1,アンダー
コート層3やプライマー層5に対する密着性が低下す
る。
【0013】着色有機質塗膜2の有機成分が光触媒反応
によって劣化しないように、好ましくは0.1〜5μm
の膜厚でアンダーコート層3を形成する。膜厚0.1μ
m以下では、下地の凹凸をカバーできず、下地の凸部で
膜切れが発生し、膜切れを起点として塗膜が剥離しやす
くなる。逆に5μmを超える膜厚では、曲げ加工性が低
下する。アンダーコート層3の上に形成される光触媒層
4も、同様な理由から膜厚を0.1〜5μmの範囲に調
整する。アンダーコート層3には、耐候性及び曲げ加工
性に優れたシリカ−アクリルシリケートが使用される。
無機系のシリカ系樹脂は、光触媒層4で発生した活性酸
素の伝播を阻止し、着色有機質塗膜2の有機成分の分解
や着色有機質塗膜2/アンダーコート層3界面でのチョ
ーキングを抑制する。また、アクリレート成分を配合し
ているので可撓性があり、良好な曲げ加工性を呈する。
【0014】プレコート鋼板の曲げ加工性を材料選定の
段階で判定する指標として、塗膜の伸び率が従来から使
用されている。また、塗膜の耐候性は促進耐候性試験で
評価されているが、長時間を要するために製造現場での
受入検査での実施は実質的に不可能である。これに対
し、塗膜の伸びで耐候性が推定されると、引張試験によ
って検査できることから、簡易に且つ迅速な受入検査が
可能になる。塗膜の伸びは、JIS K7113−19
81「プラスチックの引張試験方法」に規定された1号
引張試験片を用いた場合の破断伸びで評価される。本発
明者等の調査・研究によるとき、有機成分の配合量を調
整してアンダーコート層3の破断伸びを0.3〜10%
の範囲に維持することが曲げ加工性及び耐候性の向上に
有効なことが判った。破断伸びが0.3%に達しない
と、有機成分が不足し、建材等として要求される曲げ加
工性を満足できない。逆に破断伸びが10%を超える過
剰量の有機成分を含ませると、チョーキング現象の発生
により塗膜寿命が短くなる。破断伸びが0.3〜10%
の範囲にあるアンダーコート層3を形成するための樹脂
組成物の好適な配合例は、コロイド状シリカ:10〜6
0質量%,オルガノアルコキシシランの部分加水分解縮
合物:10〜60質量%,不飽和エチレン性単量体の重
合体又は共重合体:20〜70質量%である。
【0015】コロイド状シリカの配合割合が10質量%
未満では塗膜硬度が低下し、逆に60質量%を超えると
耐衝撃性が低下する。オルガノアルコキシシランの部分
加水分解縮合物は、式(1)で示されるオルガノヒドロ
キシシラン又はその部分縮合物であり、酸性の水性コロ
イド状シリカ及び非水性のコロイド状シリカの混合分散
液中で式(2)に示されるオルガノアルコキシシランを
加水分解することにより得られる。オルガノアルコキシ
シランの部分加水分解縮合物の配合量が10質量%未満
では塗膜の密着性が低下し,逆に60質量%を超えると
耐衝撃性が低下する。 R1Si(OH)3 ・・・・ (1) R1Si(OR2)3 ・・・・(2) R1:炭素数1〜3のアルキル基,ビニル基,3,4‐エ
ポキシシクロヘキシルエチル基,γ‐グリシドキシプロ
ピル基,γ‐メタクリルオキシプロピル基,γ‐メルカ
プトプロピル基又はγ‐クロロプロピル基 R2:炭素数1〜3のアルキル基又はアリール基
【0016】不飽和エチレン性単量体の重合体又は共重
合体に使用される不飽和エチレン性単量体としては、た
とえばメチルアクリレート,エチルアクリレート,2‐
エチルヘキシルアクリレート,t‐ブチルアクリレー
ト,2‐ヒドロキシメチルアクリレート,2‐ヒドロキ
シエチルアクリレート,メチルメタクリレート,エチル
メタクリレート,n‐ブチルメタクリレート,イソブチ
ルメタクリレート,t‐ブチルメタクリレート,グリシ
ジルメタクリレート,2‐ヒドロキシエチルメタクリレ
ート,2‐ヒドロキシプロピルメタクリレート,ジメチ
ルアミノエチルメタクリレート,ジエチルアミノエチル
メタクリレート,2‐エチルヘキシルメタクリレート,
メトキシジエチレングリコールアクリレート,メトキシ
ジエチレングリコールメタクリレート,メトキシテトラ
エチレングリコールメタクリレート,アリルメタクリレ
ート等のアクリル酸エステルやメタクリル酸エステルが
挙げられる。この不飽和エチレン性単量体にスチレン等
の他の単量体を少量添加することもできる。この成分量
が20質量%未満では膜厚を数μm以上にできず、塗膜
の熱収縮等によって発生するクラックの防止や曲げ加工
性が向上しない。逆に70質量%を超える配合量では、
活性酸素によるチョーキング現象が発生しやすく、塗膜
寿命が短くなる。
【0017】光触媒層4には、アンダーコート層3と同
じ組成のシリカ及びアクリルシリケートをベースとする
樹脂が使用される。シリカ−アクリルシリケート樹脂
は、アナターゼ型TiO2粒子6を比較的高濃度まで分
散させることが可能なため優れた光触媒活性を付与で
き、耐候性及び曲げ加工性にも優れている。通常、無機
系のシリカ樹脂とアクリル樹脂とを混合した場合、光照
射で生成する活性酸素によってアクリル樹脂が分解し、
塗膜のチョーキング現象が生じ、耐候性が劣ることが欠
点である。これに対し、アクリルとオルガノアルコキシ
シランとの重合反応によって生成したアクリルシリケー
トを樹脂成分とする光触媒層4では、耐候性の劣化が大
幅に抑制されている。これは、重合反応で生成したアク
リルシリケートがコロイド状のシリカ及びTiO2粒子
を巻き込んだ膜構造をもっているため、アクリルの一部
が活性酸素によって分解・切断されてもシリケート側で
3次元の網目構造が保たれ、チョーキング現象には至ら
ないものと推察される。しかも、アクリル成分の導入に
より、光触媒層4に可撓性が付与され、曲げ加工性に優
れた塗膜が形成される。
【0018】光触媒層4も、アンダーコート層3と同様
に曲げ加工性及び耐候性,耐久性をバランスさせる上か
ら破断伸びを0.3〜10%の範囲に調整される。0.
3〜10%の破断伸びを得るため、望ましくはコロイド
状シリカ:10〜60質量%,オルガノアルコキシシラ
ンの部分加水分解縮合物:10〜60質量%及び不飽和
エチレン性単量体の重合体又は共重合体:20〜70質
量%の範囲で選択された組成をバインダーの主成分と
し、アナターゼ型TiO2粒子6を分散させることによ
り光触媒層4を形成する。コロイド状シリカが10質量
%未満では塗膜の硬度が低下し,逆に60質量%を超え
ると耐衝撃性が低下する。オルガノシロキサンは、10
質量%未満の配合量では塗膜の密着性が低下し、60質
量%を超える配合量では耐衝撃性が低下する。不飽和エ
チレン性単量体の重合体又は共重合体が20質量%未満
では膜厚を数μm以上にできず、塗膜の熱収縮等に起因
するクラックの防止や曲げ加工性の向上が図れない。逆
に、70質量%を超える配合量では、光触媒活性に起因
するチョーキング現象が生じやすく,塗膜寿命が低下す
る。
【0019】光触媒層4に分散させるアナターゼ型Ti
2粒子6粒子としては、光触媒反応に必要な表面積を
確保するため平均粒径が200nm以下の微粉末が好ま
しい。アナターゼ型TiO2粒子6は、十分な光触媒活
性を得るために10質量%以上の割合で配合される。し
かし、60質量%を超える過剰量のアナターゼ型TiO
2粒子6を配合すると、樹脂分が不足して緻密な塗膜が
形成できず、曲げ加工等の容易に破壊される塗膜とな
る。着色有機質塗膜2の耐剥離性は、密着性に優れたプ
ライマー層5を金属板1と着色有機質塗膜2との間に介
在させることによって向上する。また、プライマー層5
に防錆顔料を添加すると耐食性が向上するため、普通鋼
等の安価な材料を金属板1に使用しても腐食起因の金属
板1/プライマー層5界面剥離を防止できる。プライマ
ー層5に使用される有機塗料としては、金属板1及び着
色有機質塗膜2に対する密着性が良いエポキシ系樹脂,
ポリウレタン系樹脂,ポリエステル系樹脂,アクリル系
樹脂等が使用される。防錆顔料には、ストロンチウムク
ロメート,モリブデン酸塩等がある。アンダーコート層
3,着色有機質塗膜2及びプライマー層5には、ラジカ
ル禁止剤を添加することもできる。ラジカル禁止剤は、
表層の光触媒層4の光触媒反応で生成する活性酸素をト
ラップし、各層の有機成分が分解されることを防止す
る。ラジカル禁止剤としては、ベンゾトリアゾール,ジ
フェニルピクリルヒドラジル等が有効である。
【0020】
【実施例】各種溶液の調製 酸性の水性コロイド状シリカ分散液とメタノール性コロ
イド状シリカ分散液とを混合した後、メチルトリエトキ
シシランを添加し、室温で約5時間攪拌することにより
加水分解を完了させた。得られた生成物にイソプロピル
アルコールを添加し、固形分約20%の溶液Aを調製し
た。アクリル酸エステル(メチルメタクリレートとn‐
ブチルメタクリレートの混合物,混合比=2/1)をイ
ソプロパノールとエチレングリコールモノブチルエーテ
ルとの混合物(混合比=2/5)で希釈し、窒素雰囲気
中でAIBN(アゾビスイソブチルニトリル)を添加
し、80℃で約6時間重合させ、固形分約30%の樹脂
溶液Bを調製した。溶液Aと樹脂溶液Bとを配合し、ア
ンダーコート層3用の溶液Cを調整した。溶液Cにアナ
ターゼ型TiO2粒子6を分散させ、光触媒層4用の溶
液Dを調整した。溶液A〜Cの調製に際しては、それぞ
れ固形分比率でコロイド状シリカ:15質量%,メチル
エトキシシラン:15質量%,アクリル酸エステル:7
0質量%とした。アナターゼ型TiO2粒子6には平均
粒径7nmの微粉末を使用し、ベース樹脂とTiO2
の塗膜全体に対して60質量%となるように溶液Dに配
合した。
【0021】成膜条件 成膜例1:板厚0.5mmの亜鉛めっき鋼板を脱脂し、
塗布型クロメート処理を施した後、PVDF/アクリル
樹脂=7/3の塗料をロールコータでコーティングし、
270℃で1分間焼成することにより着色有機質塗膜2
を形成した。着色有機質塗膜2の上に樹脂溶液Cをロー
ルコータでコーティングし、250℃で1分間焼成する
ことによりアンダーコート層3を形成した。このアンダ
ーコート層3は、膜厚が3μm,破断伸びが5%であっ
た。アンダーコート層3の上に更に溶液Dをロールコー
タでコーティングし、250℃で1分間焼成することに
より光触媒層4を形成した。この光触媒層4は、膜厚が
3μm,破断伸びが5%であった。 成膜例2:コロイド状シリカ:60質量%,メチルエト
キシシラン:20質量%,アクリル酸エステル:20質
量%の固形分比率とする以外は、成膜例1と同様に着色
有機質塗膜2,アンダーコート層3及び光触媒層4の各
層を形成した。アンダーコート層3及び光触媒層4は,
共に膜厚が3μm,破断伸びが0.5%であった。
【0022】成膜例3:ロールコータのアプリケータロ
ールの周速を減速する以外は,成膜例1と同様に光触媒
層4を形成した。得られたアンダーコート層3及び光触
媒層4は、共に膜厚が0.2μm,破断伸びが5%であ
った。 成膜例4:ベース樹脂及びTiO2の塗膜全体に対する
比率で10質量%となるように平均粒径200nmのア
ナターゼ型TiO2粒子6を配合する以外は、成膜例1
と同様に着色有機質塗膜2,アンダーコート層3及び光
触媒層4の各層を形成した。得られたアンダーコート層
3及び光触媒層4は、共に膜厚が3μm,破断伸びが5
%であった。
【0023】成膜例5:着色用塗料としてのポリエステ
ル樹脂をロールコータで塗布した後、240℃で1分間
焼成することにより着色有機質塗膜2を形成する以外
は、成膜例1と同様に着色有機質塗膜2,アンダーコー
ト層3及び光触媒層4の各層を形成した。得られたアン
ダーコート層3及び光触媒層4は、共に膜厚が3μm,
破断伸びが5%であった。 成膜例6:エポキシ系樹脂に1質量%のベンゾトリアゾ
ール(ラジカル禁止剤)及び5質量%のストロンチウム
クロメート(防錆顔料)を配合した塗料で形成したプラ
イマー層5を金属板1の上に形成した後で着色有機質塗
膜2を形成する以外は、成膜例1と同様に着色有機質塗
膜2,アンダーコート層3及び光触媒層4の各層を形成
した。得られたアンダーコート層3及び光触媒層4は、
共に膜厚が3μm,破断伸びが5%であった。 成膜例7:ベンゾトリアゾールを1質量%添加した溶液
Cを使用する以外は、成膜例1と同様に着色有機質塗膜
2,アンダーコート層3及び光触媒層4の各層を形成し
た。得られたアンダーコート層3及び光触媒層4は,共
に膜厚が3μm,破断伸びが5%であった。
【0024】成膜例8(比較例):コロイド状シリカ:
10質量%,メチルトリエトキシシラン:10質量%,
アクリル酸エステル:80質量%の固形分比率とする以
外は、成膜例1と同様に着色有機質塗膜2,アンダーコ
ート層3及び光触媒層4の各層を形成した。得られたア
ンダーコート層3及び光触媒層4は,共に膜厚が3μ
m,破断伸びが11%であった。 成膜例9(比較例):コロイド状シリカ:70質量%,
メチルトリエトキシシラン:20質量%,アクリル酸エ
ステル:10質量%の固形分比率とする以外は、成膜例
1と同様に着色有機質塗膜2,アンダーコート層3及び
光触媒層4の各層を形成した。得られたアンダーコート
層3及び光触媒層4は、共に膜厚が3μm,破断伸びが
0.1%であった。
【0025】成膜例10(比較例):ロールコータのア
プリケータロールの周速を減速して光触媒層4を形成す
る以外は、成膜例1と同様に着色有機質塗膜2,アンダ
ーコート層3及び光触媒層4の各層を形成した。形成さ
れたアンダーコート層3の膜厚が0.05μm,光触媒
層4の膜厚が3μmで、破断伸びは5%であった。 成膜例11(比較例):ロールコータのアプリケータロ
ールの周速を減速して光触媒層4を形成する以外は、成
膜例1と同様に着色有機質塗膜2,アンダーコート層3
及び光触媒層4の各層を形成した。形成されたアンダー
コート層3の膜厚が3μm,光触媒層4の膜厚が0.0
5μmで、破断伸びは共に5%であった。 成膜例12(比較例):ロールコータのアプリケータロ
ールの周速を減速して光触媒層4を形成する以外は、成
膜例1と同様に着色有機質塗膜2,アンダーコート層3
及び光触媒層4の各層を形成した。形成されたアンダー
コート層3及び光触媒層4は,共に膜厚が6μm,破断
伸びが5%であった。
【0026】成膜例13(比較例):ベース樹脂及びT
iO2の塗膜全体に対し70質量%の割合でアナターゼ
型TiO2粒子6を配合する以外は,成膜例1と同様に
着色有機質塗膜2,アンダーコート層3及び光触媒層4
の各層を形成した。得られたアンダーコート層3及び光
触媒層4は、共に膜厚が3μm,破断伸びが5%であっ
た。 成膜例14(比較例):ベース樹脂及びTiO2の塗膜
全体に対し10質量%の割合で平均粒径250nmのア
ナターゼ型TiO2粒子6を配合する以外は,成膜例1
と同様に着色有機質塗膜2,アンダーコート層3及び光
触媒層4の各層を形成した。得られたアンダーコート層
3及び光触媒層4は、共に膜厚が3μm,破断伸びが5
%であった。
【0027】
【0028】塗膜性能試験 各塗膜が形成された塗装鋼板から試験片を切り出し、曲
げ加工性,耐候性及び光触媒活性を調査した。曲げ加工
性試験では、T曲げした試験片をテープ剥離試験した
後、塗膜の剥離状態を目視観察し、0Tでも塗膜が剥離
しなかったものを◎,2T以下で剥離しなかったものを
○,5T以下で剥離しなかったものを△,5Tで剥離し
たものを×と評価した。耐候性試験では、63℃サンシ
ャインウェザー試験機に試験片を投入し、試験後のチョ
ーキング発生時間で耐候性を判定した。1000時間経
過した時点でもチョーキングの発生がなかったものを
◎,500時間経過した時点でチョーキングの発生がな
かったものを○,100時間経過した時点でチョーキン
グの発生がなかったものを△,100時間未満でチョー
キングが発生したものを×と評価した。光触媒活性試験
では、試験片表面の光触媒層4に0.2mg/cm2
付着量でサラダ油を付着させ、5mW/cm2の紫外光
を24時間照射した。紫外光照射前後のサラダ油の重量
を測定しておき、重量減少率から光触媒活性を求めた。
油分解率が40%以上を○,40%未満を×として光触
媒活性を評価した。
【0029】試験結果 以上の試験結果を表2にまとめて示す。表2から明らか
なように、本発明に従った塗膜構造のプレコート鋼板で
は、曲げ加工性,耐候性と光触媒活性との間にバランス
がとれている。なかでも、ラジカル禁止剤を配合した試
験番号6の塗膜では、耐候性が一段と改善されていた。
これに対し、本発明で規定した条件を満足しない塗膜構
成では、曲げ加工性,耐候性及び光触媒活性の何れかが
劣っていた。
【0030】
【0031】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明のプレコ
ート鋼板は、金属板1の上に着色有機質塗膜を形成する
ことにより色彩の付与を可能にすると共に隠蔽能を高
め、着色有機質塗膜の上に塗膜の伸び率,有機成分の配
合量及び膜厚を規定した有機/無機複合のアンダーコー
ト層を設け、更に粒径,添加濃度を規定したアナターゼ
型TiO2粒子を分散させ,伸び率,有機成分の配合量
及び膜厚を規定した光触媒層を設けることにより、プレ
コート鋼板に要求される曲げ加工性,耐候性を光触媒活
性とバランスさせている。この複合塗膜は、金属板との
間にプライマー層を介在させることによって塗膜密着性
及び耐食性が向上し、更にラジカル禁止剤の添加により
耐候性が一層向上する。このようにして,本発明に従っ
たプレコート鋼板は、NOx,SOx分解能が付与され
た家電製品,建材等の資材として使用される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 金属板の表面に着色有機質塗膜,アンダーコ
ート層及び光触媒層を順次積層したプレコート鋼板の塗
膜構成を示す図
【図2】 金属板の表面にプライマー層,着色有機質塗
膜,アンダーコート層及び光触媒層を順次積層したプレ
コート鋼板の塗膜構成を示す図
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B32B 15/08 102 B32B 15/08 102B 27/20 27/20 A (72)発明者 坂戸 健二 千葉県市川市高谷新町7番1号 日新製鋼 株式会社技術研究所内 Fターム(参考) 4D075 AE03 CA03 CA32 CA34 DC10 EB02 EB17 EB22 EC02 EC15 4F100 AA20C AA21D AB01A AB03A AH06C AK01B AK04C AK04D AK19B AK25B AK41 AL05B BA04 BA10A BA10D CA13B CA23C CA23D CC00B DE01D EH46B GB07 GB48 JK08C JK08D JL01 JL08D JL10B YY00C YY00D 4K044 AA02 AB02 BA12 BA14 BA21 BB04 BB11 BB16 BC02 BC05 BC09 CA53

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属板の上に着色有機質塗膜,アンダー
    コート層及び光触媒層が順次積層され、着色有機質塗膜
    が有機系のベース樹脂に着色顔料を分散させており、ア
    ンダーコート層が破断伸び0.3〜10%で、コロイド
    状シリカ,オルガノアルコキシシランの部分加水分解縮
    合物,不飽和エチレン性単量体の重合体又は共重合体を
    ベース樹脂の主成分とし、光触媒層が破断伸び0.3〜
    10%であり、アンダーコート層と同じ組成範囲のベー
    ス樹脂にアナターゼ型TiO2粒子を分散させているこ
    とを特徴とする光触媒能が付与されたプレコート鋼板。
  2. 【請求項2】 着色有機質塗膜のベース樹脂がポリフッ
    化ビニリデン:50〜90質量%,アクリル樹脂:10
    〜50質量%の組成をもつ請求項1記載の光触媒能が付
    与されたプレコート鋼板。
  3. 【請求項3】 アンダーコート層のベース樹脂がコロイ
    ド状シリカ:10〜60質量%,オルガノアルコキシシ
    ランの部分加水分解縮合物:10〜60質量%,不飽和
    エチレン性単量体の重合体又は共重合体:20〜70質
    量%の組成をもち、0.1〜5.0μmの膜厚をもつ請
    求項1記載の光触媒能が付与されたプレコート鋼板。
  4. 【請求項4】 光触媒層のベース樹脂がコロイド状シリ
    カ:10〜60質量%,オルガノアルコキシシランの部
    分加水分解縮合物:10〜60質量%,不飽和エチレン
    性単量体の重合体又は共重合体:20〜70質量%の組
    成をもち、ベース樹脂及びTiO2の塗膜全体に対する
    割合で10〜60質量%の平均粒径200nm以下のア
    ナターゼ型TiO2粒子が分散され、0.1〜5.0μ
    mの膜厚をもつ請求項1記載の光触媒能が付与されたプ
    レコート鋼板。
  5. 【請求項5】 金属板と着色有機質塗膜との間に、防錆
    顔料を含む有機質のプライマー層が形成されている請求
    項1記載の光触媒能が付与されたプレコート鋼板。
  6. 【請求項6】 プライマー層,着色有機質塗膜及びアン
    ダーコート層の一層又は複数層にラジカル禁止剤が添加
    されている請求項1〜5の何れかに記載の光触媒能が付
    与されたプレコート鋼板。
  7. 【請求項7】 有機系材料を溶解させた有機溶媒に着色
    顔料を分散させた着色有機質塗膜用塗料、コロイド状シ
    リカ,オルガノアルコキシシランの部分加水分解縮合
    物,不飽和エチレン性単量体の重合体又は共重合体をベ
    ース樹脂とするアンダーコート層用塗料、同じベース樹
    脂にアナターゼ型TiO2粒子を分散させた光触媒層用
    塗料を用意し、金属板又はプライマー層を設けた金属板
    の上に着色有機質塗膜用塗料,アンダーコート層用塗料
    及び光触媒層用塗料を順次塗布し、焼成することを特徴
    とする光触媒能が付与されたプレコート鋼板の製造方
    法。
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