JP2001131470A - 塗料組成物 - Google Patents

塗料組成物

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JP2001131470A JP30331199A JP30331199A JP2001131470A JP 2001131470 A JP2001131470 A JP 2001131470A JP 30331199 A JP30331199 A JP 30331199A JP 30331199 A JP30331199 A JP 30331199A JP 2001131470 A JP2001131470 A JP 2001131470A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 加工性と硬度とのバランス、密着性、加工
性、衛生性、フレーバー性及び耐沸騰水性に優れた塗膜
を形成できる塗料、特に缶用に適した塗料を得る。 【解決手段】 (A)数平均分子量1,000〜10
0,000の水酸基含有ポリエステル樹脂100重量部
に対して、(B)レゾール型フェノール樹脂架橋剤1〜
40重量部及び(C)酸触媒0.1〜5重量部(酸量と
して)を含有することを特徴とする塗料組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、加工性と硬度との
バランスに優れ、密着性、硬化性、衛生性及び耐沸騰水
性に優れた塗膜を形成できる塗料組成物、特に缶被覆用
に適した塗料組成物に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来、
加工性を必要とする缶内外面、蓋内外面、キャップ内外
面用塗料としては、アミノ−アルキド樹脂、アミノ−ポ
リエステル樹脂、ビニル−アミノ樹脂、ビニルオルガノ
ゾル等の樹脂系の塗料が使用されている。
【0003】これらの塗料から得られる塗膜は、加工性
と硬度とのバランスに優れ、密着性も良好であるが、缶
内面に使用するには、フレーバー性(内容物の風味保持
性)、衛生性、耐沸騰水性などが不十分であるという問
題を有している。
【0004】そこで本発明者らは、加工性と硬度とのバ
ランスに優れ、かつ密着性、硬化性、フレーバー性、衛
生性及び耐沸騰水性に優れた塗膜を形成でき、缶内面に
も使用できる塗料組成物を得るべく鋭意研究の結果、水
酸基含有ポリエステル樹脂と特定のフェノール樹脂架橋
剤と酸触媒とを所定量配合してなる塗料によって上記目
的を達成できることを見出し本発明を完成するに至っ
た。
【0005】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明は、
(A)数平均分子量1,000〜100,000の水酸
基含有ポリエステル樹脂100重量部に対して、(B)
レゾール型フェノール樹脂架橋剤1〜40重量部及び
(C)酸触媒0.1〜5重量部(酸量として)を含有す
ることを特徴とする塗料組成物を提供するものである。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明の塗料組成物につい
て、さらに詳細に説明する。
【0007】水酸基含有ポリエステル樹脂(A) 本発明組成物において、(A)成分である水酸基含有ポ
リエステル樹脂は、水酸基を含有するポリエステル樹脂
であり、オイルフリーポリエステル樹脂、油変性アルキ
ド樹脂、また、これらの樹脂の変性物、例えばウレタン
変性ポリエステル樹脂、ウレタン変性アルキド樹脂など
のいずれであってもよい。なかでもオイルフリーポリエ
ステル樹脂であることが好適である。
【0008】上記オイルフリーポリエステル樹脂は、主
に多塩基酸と多価アルコールとのエステル化物である。
多塩基酸成分としては、例えば無水フタル酸、イソフタ
ル酸、テレフタル酸、テトラヒドロ無水フタル酸、ヘキ
サヒドロ無水フタル酸、ヘキサヒドロテレフタル酸、コ
ハク酸、フマル酸、アジピン酸、セバシン酸、無水マレ
イン酸、フマル酸などから選ばれる1種以上の二塩基酸
が主として用いられ、必要に応じて安息香酸、クロトン
酸、p−t−ブチル安息香酸などの一塩基酸、無水トリ
メリット酸、メチルシクロヘキセントリカルボン酸、無
水ピロメリット酸などの3価以上の多塩基酸などが併用
される。これらの多塩基酸成分は単独で、あるいは2種
以上を混合して使用することができる。多価アルコール
成分としては、例えばエチレングリコール、ジエチレン
グリコール、1,2−プロピレングリコール、1,3−
プロパンジオール、1,4−ブタンジオール、ネオペン
チルグリコール、3−メチルペンタンジオール、1,4
−ヘキサンジオール、1,6−ヘキサンジオール、2−
エチル2−ブチルプロピレングリコール、1,4−ジメ
チロ−ルシクロヘキサンなどの二価アルコールが主に用
いられ、さらに必要に応じてグリセリン、トリメチロー
ルエタン、トリメチロールプロパン、ペンタエリスリト
ールなどの3価以上の多価アルコールを併用することが
できる。これらの多価アルコールは単独で、あるいは2
種以上を混合して使用することができる。両成分のエス
テル化反応は、公知の方法によって行うことができる。
【0009】上記オイルフリーポリエステル樹脂は、上
記エステル化反応において、多塩基酸のかわりに多塩基
酸の低級アルキルエステル(例えばメチルエステル、エ
チルエステルなど)を用い、エステル交換反応を行うこ
とによっても得ることができる。両成分のエステル交換
反応は、公知の方法によって行うことができる。
【0010】上記オイルフリーポリエステル樹脂におい
て、二塩基酸成分のうち、芳香族ジカルボン酸の占める
割合が80〜100モル%、且つそのうち、テレフタル
酸の占める割合が40〜100モル%であることが好ま
しい。
【0011】アルキド樹脂は、上記オイルフリーポリエ
ステル樹脂の酸成分及びアルコール成分に加えて、油脂
肪酸を公知の方法で反応せしめたものであって、油脂肪
酸としては、例えばヤシ油脂肪酸、大豆油脂肪酸、アマ
ニ油脂肪酸、サフラワー油脂肪酸、トール油脂肪酸、脱
水ヒマシ油脂肪酸、キリ油脂肪酸などを挙げることがで
きる。
【0012】ウレタン変性ポリエステル樹脂は、上記オ
イルフリーポリエステル樹脂、又は上記オイルフリーポ
リエステル樹脂の製造の際の、酸成分及びアルコール成
分を反応させて得られる低分子量のオイルフリーポリエ
ステル樹脂を、ポリイソシアネート化合物と公知の方法
で反応せしめたものである。ウレタン変性アルキド樹脂
は、上記アルキド樹脂、又は上記アルキド樹脂製造の際
の各成分を反応させて得られる低分子量のアルキド樹脂
を、ポリイソシアネート化合物と公知の方法で反応せし
めたものである。ウレタン変性ポリエステル樹脂、ウレ
タン変性アルキド樹脂を製造する際に使用するポリイソ
シアネート化合物としては、ヘキサメチレンジイソシア
ネート、イソホロンジイソシアネート、キシリレンジイ
ソシアネート、トリレンジイソシアネート、4,4´−
ジフェニルメタンジイソシアネート、4,4´−メチレ
ンビス(シクロヘキシルイソシアネート)、2,4,6
−トリイソシアナトトルエンなどが挙げられる。
【0013】本発明において、水酸基含有ポリエステル
樹脂(A)は、数平均分子量が1,000〜100,0
00、好ましくは2,000〜35,000であり、水
酸基価が0.5〜40mgKOH/g、さらには3〜2
0mgKOH/g、ガラス転移温度(以下、「Tg点」
と略称することがある)が10〜120℃、さらには4
0〜80℃、酸価が20mgKOH/g以下、好ましく
は0.1〜10mgKOH/gであることが、ポリエス
テル樹脂の取扱い易さ、得られる塗膜の加工性、硬度、
耐水性、耐沸騰水性などの点から好適である。
【0014】本発明において、Tg点の測定は、示差走
査熱量計を用いた示差熱分析(DSC)によるものであ
り、また数平均分子量はゲル浸透クロマトグラフィ(G
PC)によって、標準ポリスチレンの検量線を用いて測
定したものである。
【0015】フェノール樹脂架橋剤(B) 本発明組成物における(B)成分であるフェノール樹脂
架橋剤は、上記水酸基含有ポリエステル樹脂(A)と架
橋反応して硬化させるために配合されるものである。
【0016】本発明におけるフェノール樹脂架橋剤
(B)は、フェノール成分とホルムアルデヒド類とを反
応触媒の存在下で加熱して縮合反応させてメチロール基
を導入して得られるメチロール化フェノール樹脂のメチ
ロール基の一部をアルコールでアルキルエーテル化して
なるレゾール型フェノール樹脂である。
【0017】フェノール樹脂架橋剤(B)の製造におい
ては、出発原料である上記フェノール成分として、2官
能性フェノール化合物、3官能性フェノール化合物、4
官能性以上のフェノール化合物などを使用することがで
きる。
【0018】フェノール樹脂架橋剤(B)の製造に用い
られる2官能性フェノール化合物としては、o−クレゾ
ール、p−クレゾール、p−tert−ブチルフェノール、
p−エチルフェノール、2,3−キシレノール、2,5
−キシレノールなどの2官能性フェノールなどを挙げる
ことができ、3官能性フェノール化合物としては、フェ
ノール、m−クレゾール、m−エチルフェノール、3,
5−キシレノール、m−メトキシフェノールなどが挙げ
られ、4官能性フェノール化合物としては、ビスフェノ
ールA、ビスフェノールFなどを挙げることができる。
これらのフェノール化合物は1種で、又は2種以上混合
して使用することができる。
【0019】フェノール樹脂架橋剤(B)の製造に用い
られるホルムアルデヒド類としては、ホルムアルデヒ
ド、パラホルムアルデヒド又はトリオキサンなどが挙げ
られ、1種で、又は2種以上混合して使用することがで
きる。
【0020】メチロール化フェノール樹脂のメチロール
基の一部をアルキルエーテル化するのに用いられるアル
コールとしては、炭素原子数1〜8個、好ましくは1〜
4個の1価アルコールを好適に使用することができる。
好適な1価アルコールとしてはメタノール、エタノー
ル、n−プロパノール、n−ブタノール、イソブタノー
ルなどを挙げることができる。
【0021】フェノール樹脂架橋剤(B)は、水酸基含
有ポリエステル樹脂(A)との反応性などの点からベン
ゼン核1核当りアルコキシメチル基を平均して0.5個
以上、好ましくは0.6〜3.0個有する。
【0022】本発明組成物におけるフェノール樹脂架橋
剤(B)の配合量は、得られる塗膜の硬化性、耐水性、
塗膜硬度、可撓性などの点から、水酸基含有ポリエステ
ル樹脂(A)100重量部に対して、1〜40重量部、
好ましくは2〜20重量部の範囲内であることが適して
いる。
【0023】酸触媒(C) 酸触媒(C)は、本発明組成物の硬化反応を促進するも
のであり、例えば、パラトルエンスルホン酸、ドデシル
ベンゼンスルホン酸、ジノニルナフタレンスルホン酸、
ジノニルナフタレンジスルホン酸、燐酸などの酸触媒又
はこれらの酸のアミン中和物などを具体例として挙げる
ことができる。なかでも上記スルホン酸化合物又はスル
ホン酸化合物のアミン中和物が好適である。
【0024】従来、フェノール樹脂がエポキシ樹脂と反
応して硬化塗膜を形成できることは公知であるが、フェ
ノール樹脂とエポキシ基を含有しないポリエステル樹脂
との硬化反応を利用した実用性のある硬化塗膜の形成は
知られていなかった。しかしながら、本発明において
は、水酸基含有ポリエステル樹脂(A)を特定のレゾー
ル型フェノール樹脂架橋剤(B)と組合わせ、さらに酸
触媒(C)を添加した系とすることにより水酸基含有ポ
リエステル樹脂(A)とレゾール型フェノール樹脂架橋
剤(B)が反応して実用性のある硬化塗膜を形成でき
る。
【0025】酸触媒(C)を配合することによって本発
明組成物から得られる塗膜の硬化性の向上に加えて鮮映
性を向上させることもできる。酸触媒の配合量は、得ら
れる塗膜の物性などの点から、酸量(例えば、スルホン
酸化合物のアミン中和物の場合は、この中和物からアミ
ンを除去した残りのスルホン酸化合物量)として水酸基
含有ポリエステル樹脂(A)100重量部に対して、
0.1〜5重量部、好ましくは0.2〜2重量部の範囲
内であることが好適である。
【0026】本発明組成物は、水酸基含有ポリエステル
樹脂(A)、フェノール樹脂架橋剤(B)及び酸触媒
(C)を必須成分とするものであって、塗装性の観点な
どから、通常、溶剤が配合される。本発明組成物は、さ
らに必要に応じて、塗膜の改質を目的に、その他の樹脂
を配合することができ、また、さらに着色顔料、体質顔
料;凝集防止剤、レベリング剤、消泡剤などの塗料用添
加剤、少量のメラミン樹脂硬化剤を配合することもでき
る。
【0027】上記溶剤としては、上記成分(A)、
(B)、(C)及び必要に応じて使用される、その他の
樹脂などの各成分を溶解ないし分散できるものが使用で
き、具体的には、例えば、トルエン、キシレン、高沸点
石油系炭化水素などの炭化水素系溶剤、メチルエチルケ
トン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノン、イ
ソホロンなどのケトン系溶剤、酢酸エチル、酢酸ブチ
ル、エチレングリコールモノエチルエーテルアセテー
ト、ジエチレングリコールモノエチルエーテルアセテー
トなどのエステル系溶剤、メタノール、エタノール、ブ
タノールなどのアルコール系溶剤、エチレングリコール
モノエチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエ
ーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテルなど
のエーテルアルコール系溶剤などを挙げることができ、
これらは単独で、あるいは2種以上を混合して使用する
ことができる。
【0028】前記その他の樹脂は、塗膜の可撓性改良、
密着性向上などの塗膜の改質の目的で配合される。その
他の樹脂としては、例えば、エチレン−重合性不飽和カ
ルボン酸共重合体、エチレン−重合性カルボン不飽和酸
共重合体アイオノマーなどを挙げることができ、これら
の樹脂を配合することによって効果的に塗膜の可撓性を
改良することができる。
【0029】上記その他の樹脂の配合量は、水酸基含有
ポリエステル樹脂(A)100重量部に対して、30重
量部以下の量であり、特に塗膜の可撓性改良及び耐沸騰
水性の観点から5〜20重量部の範囲であることが好適
である。
【0030】本発明組成物は、例えば、金属板、プラス
チックス、ガラス板などの種々の被塗物に塗装すること
ができる。本発明組成物は、金属板上又は金属板を加工
した缶の外面及び/又は内面に塗装し、焼き付けること
によって缶被覆用として適した塗膜を形成することがで
きる。
【0031】上記缶に用いる金属板としては、飲料缶、
缶詰用缶、蓋、キャップに用いることができる金属板で
あればいずれも使用することができ、例えばアルミニウ
ム板、ティンフリースチール板、ブリキ板等を挙げるこ
とができる。
【0032】本発明組成物は、ロールコータ塗装、スプ
レー塗装等の公知の塗装方法によって塗装することがで
き、塗装膜厚は特に限定されるものではないが、乾燥膜
厚で3〜18μmの範囲であることが好ましい。塗膜の
焼付け条件は、通常、金属板の最高到達温度が、約90
〜300℃の温度となる条件で約5秒〜約30分間程度
である。
【0033】
【実施例】以下、実施例により本発明をさらに具体的に
説明する。なお、以下、「部」及び「%」はいずれも重
量基準によるものとする。
【0034】水酸基含有ポリエステル樹脂(A)の製造 製造例1 テレフタル酸49.8部、イソフタル酸49.8部、ヘ
キサヒドロテレフタル酸34.4部、アジピン酸28.
3部、ネオペンチルグリコール99.8部、トリメチロ
ールプロパン6.8部及び重縮合触媒を仕込み、加熱、
撹拌して生成する水を除去しながらエステル化反応を行
い、数平均分子量24,000、水酸基価10mgKO
H/g、酸価0.5mgKOH/g、Tg点60℃の樹
脂を得た。得られた樹脂をメチルエチルケトン/シクロ
ヘキサノン=50/50(重量比)の混合溶剤にて希釈
して固形分30%のポリエステル樹脂(A−1)溶液を
得た。
【0035】製造例2 東洋紡績(株)製のポリエステル樹脂「バイロン10
3」(数平均分子量22,000、水酸基価5mgKO
H/g、酸価2mgKOH/g以下、Tg点45℃)を
メチルエチルケトン/シクロヘキサノン=50/50
(重量比)の混合溶剤にて希釈して固形分30%のポリ
エステル樹脂(A−2)溶液を得た。
【0036】製造例3 ユニチカ(株)製のポリエステル樹脂「ユニチカ エリ
エーテルUE−3230」(数平均分子量20,00
0、水酸基価5mgKOH/g、酸価1mgKOH/g
以下、Tg点3℃)をメチルエチルケトン/シクロヘキ
サノン=50/50(重量比)の混合溶剤にて希釈して
固形分30%のポリエステル樹脂(A−3)溶液を得
た。
【0037】製造例4 テレフタル酸55.6部、イソフタル酸80.5部、ア
ジピン酸21.9部、エチレングリコール52.1部、
1,3−ブチレングリコール13.5部、トリメチロー
ルプロパン1.3部及び重縮合触媒を仕込み、加熱、撹
拌して、生成する水を除去しながらエステル化反応を行
い、数平均分子量3,700、水酸基価27mgKOH
/g、酸価4.1mgKOH/g、Tg点22℃の樹脂
を得た。得られた樹脂をメチルエチルケトン/シクロヘ
キサノン=50/50(重量比)の混合溶剤にて希釈し
て固形分30%のポリエステル樹脂(A−4)溶液を得
た。
【0038】レゾール型フェノール樹脂架橋剤(B)の
製造 製造例5 ビスフェノールA100部、37%ホルムアルデヒド水
溶液178部及び苛性ソーダ1部を加え、60℃で3時
間反応させた後、減圧下、50℃で1時間脱水した。つ
いでn−ブタノール100部とリン酸3部を加え、11
0〜120℃で2時間反応を行った。反応終了後、得ら
れた溶液を濾過して生成したリン酸ナトリウムを濾別
し、固形分約50%のレゾール型フェノール樹脂架橋剤
(B−1)溶液を得た。得られた樹脂は、数平均分子量
880で、ベンゼン核1核当り、平均メチロール基数が
0.4個で平均ブトキシメチル基数が1.0個であっ
た。
【0039】製造例6〜8 製造例5において、ビスフェノールA100部のかわり
に後記表1に示すフェノール成分を100部使用する以
外は製造例5と同様に行い、固形分約50%の各レゾー
ル型フェノール樹脂架橋剤溶液を得た。
【0040】製造例9 フェノール188部及び37%ホルムアルデヒド水溶液
324部をフラスコに仕込み、50℃に加熱し内容物を
均一に溶解した。次に、酢酸亜鉛を添加、混合して系内
のpHを5.0に調整した後、90℃に加熱し5時間反
応を行った。ついで50℃に冷却し、32%水酸化カル
シウム水分散液をゆっくり添加しpHを8.5に調整し
た後、50℃で4時間反応を行った。反応終了後、20
%塩酸水溶液でpHを4.5に調整した後、キシレン/
n−ブタノール/シクロヘキサン=1/2/1(重量
比)の混合溶剤で樹脂分の抽出を行い、触媒、中和塩を
除去し、ついで減圧下で共沸、脱水し、不揮発分50%
の淡黄色で透明なフェノール樹脂溶液(B−5)を得
た。得られた樹脂(固形分)は、数平均分子量約320
で、ベンゼン核1核当り、平均メチロール基数1.3
個、平均アルコキシメチル基数0.2個を有していた。
【0041】下記表1に製造例5〜9で得られた各フェ
ノール樹脂の数平均分子量、ベンゼン核1核当りの平均
メチロール基数及び平均アルコキシメチル基数を示す。
【0042】
【表1】
【0043】表1におけるフェノール成分(出発原料)
における、BPA、BPF、m−CS、p−CSの表示
は、それぞれ下記のフェノール化合物を意味する。 BPA:ビスフェノールA BPF:ビスフェノールF m−CS:メタクレゾール p−CS:パラクレゾール ph:フェノール(石炭酸)。
【0044】実施例1 製造例1で得たポリエステル樹脂(A−1)溶液300
部(固形分量で90部)に、製造例5で得たフェノール
樹脂(B−1)溶液20部(固形分量で10部)及びカ
ルナウバワックス1.0部及び「ネイキュア5225」
(*1)4.0部(ドデシルベンゼンスルホン酸量とし
て1.0重量部)を混合、溶解させ、ついでメチルエチ
ルケトン/シクロヘキサノン=50/50(重量比)の
混合溶剤を加えて固形分30%の塗料を得た。
【0045】(*1)ネイキュア5225:米国、キン
グ インダストリイズ社製、商品名、ドデシルベンゼン
スルホン酸のアミン中和溶液、ドデシルベンゼンスルホ
ン酸含有量は25%。
【0046】実施例2〜12及び比較例1〜4 後記表2に示す配合とする以外は実施例1と同様に行
い、固形分30%の各塗料を得た。表2における各成分
の配合量は、固形分表示によるものとする。但し、ネイ
キュア5225の配合量はドデシルベンゼンスルホン酸
の量にて表示する。
【0047】表2における(註)は、下記のとおりの意
味を有する。 (*2)サイメル303:三井サイテック(株)製、メ
チルエーテル化メラミン樹脂液。
【0048】試験塗板の作成 上記実施例及び比較例で得た水性塗料組成物を、厚さ
0.27mmの#5182アルミニウム板に乾燥塗膜重
量が80〜90mg/100cm2 となるようにロール
コート塗装し、コンベア搬送式の熱風乾燥炉内を通過さ
せて焼付け、試験塗板を得た。焼付け条件は、素材到達
最高温度(PMT)が255℃、乾燥炉内通過時間が2
0秒間の条件とした。得られた試験塗板について下記の
試験方法に基いて各種試験を行った。試験結果を後記表
2に示す。
【0049】試験方法 塗膜外観:試験塗板の塗膜外観を肉眼で観察した。塗面
にハジキ、凹み、曇り、濁りなどの塗面異常の認められ
ないものを良好(○)とした。
【0050】加工性:特殊ハゼ折り型デュポン衝撃試験
器を用い、塗膜面が外側になるように下部を2つ折りに
した試験塗板の折り曲げ部の間に厚さ0.3mmのアル
ミニウム板を1枚挟んで試験器に設置し、接触面が平ら
な厚さ1kgの鉄の錘を高さ50cmから落下させて折
り曲げ部に衝撃を与えた後、折り曲げ先端部に6.5V
の電圧を6秒間通過させた際の、折り曲げ先端部2mm
幅の電流値(mA)を測定し、下記基準にて評価した。 ◎:電流値が2.0mA未満、 ○:電流値が2.0mA以上で8.0mA未満、 △:電流値が8.0mA以上で20.0mA未満、 ×:電流値が20.0mA以上。
【0051】硬化性:塗装面積100cm2 の試験塗板
を100ccのメチルエチルケトン中にて60分間還流
下で抽出処理を行い、抽出されなかった塗膜残分から下
記基準にて評価した。 ◎:塗膜残分が90%以上 ○:塗膜残分が75%以上で90%未満 △:塗膜残分が40%以上で75%未満 ×:塗膜残分が40%未満 耐レトルト付着性:試験塗板を水に浸漬し、オートクレ
ーブ中にて125℃で30分間処理した後、JIS K
−5400 8.5.2(1990)碁盤目−テ−プ法
に準じて、試験板の塗膜表面にカッターナイフで素地に
到達するように、直交する縦横11本ずつの平行な直線
を1mm間隔で引いて、1mm×1mmのマス目を10
0個作成した。その表面にセロハン粘着テ−プを密着さ
せ、テ−プを急激に剥離した際のマス目の剥れ程度を観
察し下記基準で評価した。 ◎:塗膜の剥離が全く認められない ○:塗膜がわずかに剥離したが、マス目は95個以上残
存 △:剥離せず残存したマス目が70個以上で95個未満 ×:剥離せず残存したマス目が70個未満。
【0052】耐レトルト白化性:試験塗板を水に浸漬
し、オートクレーブ中で125℃で30分間処理した塗
膜の白化状態を下記基準により評価した。 ◎:全く白化が認められない、 ○:ごくわずかに白化が認められる、 △:少し白化が認められる、 ×:著しく白化が認められる。
【0053】衛生性:試験塗板と活性炭処理した水道水
とを、試験塗板の塗装面積1cm2に対して活性炭処理
した水道水の量が1ccとなる割合で、耐熱ガラス製ボ
トルに入れ、蓋をしてオートクレーブ中にて125℃で
30分間処理を行い、処理後の内容液について食品衛生
法記載の試験法に準じて、過マンガン酸カリウムの消費
量(ppm)に基づき、衛生性を評価した。 ◎:消費量が2ppm未満、 ○:消費量が2ppm以上5ppm未満、 △:消費量が5ppm以上10ppm未満、 ×:消費量が10ppm以上。
【0054】フレーバー性:試験塗板を、塗布面積:活
性炭で処理した水道水が1cm2 :1ccとなるように
耐熱ガラス製ボトルに入れ、蓋をし、125℃で30分
間の殺菌処理後、内容液の風味試験を行ない、下記基準
にて評価した。
【0055】 ◎:風味に変化が認められない ○:僅かに変化が認められる △:かなり変化が認められる ×:著しく変化が認められる。
【0056】
【表2】
【0057】
【表3】
【0058】
【発明の効果】本発明塗料組成物によって、加工性と硬
度とのバランスに優れ、密着性、硬化性、衛生性、フレ
ーバー性及び耐沸騰水性に優れた塗膜を形成できる。し
たがって本発明塗料組成物は、缶内外面、蓋内外面、キ
ャップ内外面などの缶被覆用塗料として適したものであ
る。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)数平均分子量1,000〜10
    0,000の水酸基含有ポリエステル樹脂100重量部
    に対して、 (B)レゾール型フェノール樹脂架橋剤1〜40重量部
    及び (C)酸触媒0.1〜5重量部(酸量として)を含有す
    ることを特徴とする塗料組成物。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の缶被覆用塗料組成物。
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