JP2001131422A - 複合制振性組成物 - Google Patents
複合制振性組成物Info
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- JP2001131422A JP2001131422A JP31704899A JP31704899A JP2001131422A JP 2001131422 A JP2001131422 A JP 2001131422A JP 31704899 A JP31704899 A JP 31704899A JP 31704899 A JP31704899 A JP 31704899A JP 2001131422 A JP2001131422 A JP 2001131422A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 高性能な振動吸収性を発現する複合制振性組
成物の提供。 【解決手段】 極性原子団を側鎖に有する樹脂と有機充
填剤とからなる複合制振性組成物であって、該有機充填
剤の平均ドメイン径が、5〜100μmであることを特
徴とする複合制振性組成物。
成物の提供。 【解決手段】 極性原子団を側鎖に有する樹脂と有機充
填剤とからなる複合制振性組成物であって、該有機充填
剤の平均ドメイン径が、5〜100μmであることを特
徴とする複合制振性組成物。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、住宅、マンショ
ン、オフィスビル等の住宅建造物、自動車、鉄道車両、
船舶等の各種車両、家電機器、OA機器等の筐体におい
て発生する振動及び騒音の低減のために使用される制振
性組成物に関する。
ン、オフィスビル等の住宅建造物、自動車、鉄道車両、
船舶等の各種車両、家電機器、OA機器等の筐体におい
て発生する振動及び騒音の低減のために使用される制振
性組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】制振性の指標として、一般に損失正接
(tanδ)が使用されている。tanδが大きいほ
ど、振動吸収性の優れた制振材であり、1を越えると制
振材としての効果が優れている言われている。一方、t
anδは、雰囲気の温度に依存しているので、制振性組
成物の制振性能を最大限に発現するには、使用される雰
囲気下でのtanδの値を大きくする必要がある。
(tanδ)が使用されている。tanδが大きいほ
ど、振動吸収性の優れた制振材であり、1を越えると制
振材としての効果が優れている言われている。一方、t
anδは、雰囲気の温度に依存しているので、制振性組
成物の制振性能を最大限に発現するには、使用される雰
囲気下でのtanδの値を大きくする必要がある。
【0003】住宅や乗り物、筐体等の制振材料として様
々な材料が使用されている。これらの多くは、有機のマ
トリックス樹脂中に小粒径の無機材料が分散されたもの
であり、分散される無機材料としては、マイカ、炭酸カ
ルシウム、タルク、バーミキュライト等が使用されてい
る。一方有機材料が分散された例としては、特開平9‐
3209号公報には、アスファルト内に粒子径が100
〜1000μmの樹脂、ゴム、オイルが充填された制振
性組成物が開示されており、特開平09‐83739号
公報には、ポリウレタンフォーム中に粒子径50〜10
0μmのゴム粒子が充填された例が開示されている。更
に、複合材ではなく天然ゴム、ブチルゴム等のゴムを単
独で用いる制振シート等が使用される場合もある。しか
しながら、上記制振材料は必ずしも満足のできる性能で
はなかった。
々な材料が使用されている。これらの多くは、有機のマ
トリックス樹脂中に小粒径の無機材料が分散されたもの
であり、分散される無機材料としては、マイカ、炭酸カ
ルシウム、タルク、バーミキュライト等が使用されてい
る。一方有機材料が分散された例としては、特開平9‐
3209号公報には、アスファルト内に粒子径が100
〜1000μmの樹脂、ゴム、オイルが充填された制振
性組成物が開示されており、特開平09‐83739号
公報には、ポリウレタンフォーム中に粒子径50〜10
0μmのゴム粒子が充填された例が開示されている。更
に、複合材ではなく天然ゴム、ブチルゴム等のゴムを単
独で用いる制振シート等が使用される場合もある。しか
しながら、上記制振材料は必ずしも満足のできる性能で
はなかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記従来技
術の課題を解消して、高性能な振動吸収性を発現する複
合制振性組成物を提供する。
術の課題を解消して、高性能な振動吸収性を発現する複
合制振性組成物を提供する。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
極性原子団を側鎖に有する樹脂と有機充填剤とからなる
組成物であって、該有機充填剤の平均ドメイン径が、5
〜100μmである複合制振性組成物である。
極性原子団を側鎖に有する樹脂と有機充填剤とからなる
組成物であって、該有機充填剤の平均ドメイン径が、5
〜100μmである複合制振性組成物である。
【0006】請求項2記載の発明は、極性原子団が塩素
原子であることを特徴とする請求項1に記載の複合制振
性組成物である。
原子であることを特徴とする請求項1に記載の複合制振
性組成物である。
【0007】請求項3記載の発明は、有機系充填剤が塩
素化パラフィンであることを特徴とする請求項1又は2
に記載の複合制振性組成物である。
素化パラフィンであることを特徴とする請求項1又は2
に記載の複合制振性組成物である。
【0008】請求項4記載の発明は、更に、チオ尿素系
化合物、スルフェンアミド系化合物、チアゾール系化合
物、ベンゾトリアゾール基含有化合物からなる群より選
択された少なくとも1種の有機充填剤が添加されてなる
請求項3に記載の複合制振性組成物である。
化合物、スルフェンアミド系化合物、チアゾール系化合
物、ベンゾトリアゾール基含有化合物からなる群より選
択された少なくとも1種の有機充填剤が添加されてなる
請求項3に記載の複合制振性組成物である。
【0009】本発明の極性原子団を側鎖に有する樹脂と
しては、側鎖にカルボキシル基、シアノ基、水酸基、ア
セチル基、フッ素基、塩素を有する樹脂が挙げられ、特
に限定されるものではない。具体的には、例えば、前記
極性原子団を含むアクリル樹脂及びメタクリル樹脂、ア
クリロニトリル含有樹脂、ポリ酢酸ビニル樹脂、ポリビ
ニルアルコール樹脂、ポリビニルブチラール樹脂、ポリ
フッ化ビニル樹脂、ポリフッかビニリデン樹脂、ポリテ
トラフロロエチレン樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリ塩
化ビニリデン樹脂、塩素化ポリオレフィン樹脂、塩素化
塩化ビニル樹脂等が挙げられる。これらの内、ポリ塩化
ビニル樹脂、塩素化ポリオレフィン樹脂等の塩素原子を
側鎖に有する樹脂が好ましく用いられる。
しては、側鎖にカルボキシル基、シアノ基、水酸基、ア
セチル基、フッ素基、塩素を有する樹脂が挙げられ、特
に限定されるものではない。具体的には、例えば、前記
極性原子団を含むアクリル樹脂及びメタクリル樹脂、ア
クリロニトリル含有樹脂、ポリ酢酸ビニル樹脂、ポリビ
ニルアルコール樹脂、ポリビニルブチラール樹脂、ポリ
フッ化ビニル樹脂、ポリフッかビニリデン樹脂、ポリテ
トラフロロエチレン樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリ塩
化ビニリデン樹脂、塩素化ポリオレフィン樹脂、塩素化
塩化ビニル樹脂等が挙げられる。これらの内、ポリ塩化
ビニル樹脂、塩素化ポリオレフィン樹脂等の塩素原子を
側鎖に有する樹脂が好ましく用いられる。
【0010】上記塩素原子を側鎖に有する樹脂の重量平
均分子量は、特に限定されないが2〜40万が好まし
い。2万より低いと力学物性が弱く、40万より高いと
使用時の作業性や、成形加工性が悪くなるので好ましく
ない。
均分子量は、特に限定されないが2〜40万が好まし
い。2万より低いと力学物性が弱く、40万より高いと
使用時の作業性や、成形加工性が悪くなるので好ましく
ない。
【0011】本発明の有機充填剤としては、特に限定は
されないが、該充填剤の貯蔵弾性率が10GPa以下で
あることが好ましい。貯蔵弾性率が10GPaを越える
とマトリックスである極性原子団を側鎖に有する樹脂の
弾性率を越えるために、マトリックスの変形に追従する
ことができず、十分な制振性が得られなくなってしま
う。更に、マトリックスと充填剤の間で剥離が生じ、耐
久性が低下してしまう可能性がある。これら有機充填剤
の性状は固定であっても液状であっても良い。
されないが、該充填剤の貯蔵弾性率が10GPa以下で
あることが好ましい。貯蔵弾性率が10GPaを越える
とマトリックスである極性原子団を側鎖に有する樹脂の
弾性率を越えるために、マトリックスの変形に追従する
ことができず、十分な制振性が得られなくなってしま
う。更に、マトリックスと充填剤の間で剥離が生じ、耐
久性が低下してしまう可能性がある。これら有機充填剤
の性状は固定であっても液状であっても良い。
【0012】上記有機充填剤としては、例えば、塩素化
パラフィンが好ましく用いられる。塩素化パラフィンと
しては特に限定されず通常一般的に用いられるものが用
いられる。塩素化パラフィンは、上記マトリックス樹
脂、例えば、塩化ビニル樹脂や塩素化ポリオレフィン樹
脂に塩素化パラフィンを添加することにより、良好な制
振性を発現する。特に、前記樹脂のtanδのピーク位
置の調節が可能になり、通常使用する温度領域でのta
nδの値を向上させることができる。
パラフィンが好ましく用いられる。塩素化パラフィンと
しては特に限定されず通常一般的に用いられるものが用
いられる。塩素化パラフィンは、上記マトリックス樹
脂、例えば、塩化ビニル樹脂や塩素化ポリオレフィン樹
脂に塩素化パラフィンを添加することにより、良好な制
振性を発現する。特に、前記樹脂のtanδのピーク位
置の調節が可能になり、通常使用する温度領域でのta
nδの値を向上させることができる。
【0013】更に使用されうる有機系充填剤としては、
N,N‐ジフェニルチオ尿素、N,N‐ジエチルチオ尿
素、トリメチルチオ尿素等の尿素系化合物、Nシクロヘ
キシル2ベンゾチアゾリルスルフェンアミド、N‐te
rt‐ブチル‐2‐ベンゾチアゾリルスルフェンアミ
ド、N‐オキシジエチレン‐2‐ベンゾチアゾリルスル
フェンアミド、N,N‐ジシクロヘキシル‐2‐ベンゾ
チアゾリルスルフェンアミド等のスルフェンアミド系化
合物、2‐メルカプトベンゾチアゾール、ジベンゾチア
ジルジスルフィド、2‐メルカプトベンゾチアゾールジ
ンクソルト、2‐メルカプトベンゾチゾールシクロヘキ
シルアミン塩、2‐(N,N‐ジエチルチオカルバモイ
ルチオ)ベンゾチアゾール、2‐(4’‐モルホリノジ
チオ)ベンゾチゾール等のチアゾール系化合物、2‐
(2’‐ヒドロキシ‐5’‐メチルフェニル)ベンゾト
リアゾール、2‐(2’‐ヒドロキシ‐3’‐tert
‐ブチル‐5’‐メチルフェニル)‐5‐クロロベンゾ
トリアゾール等のベンゾトリアゾール系化合物等が挙げ
られる。これら化合物は単独で用いられても良いし、2
種以上が併用されても良い。
N,N‐ジフェニルチオ尿素、N,N‐ジエチルチオ尿
素、トリメチルチオ尿素等の尿素系化合物、Nシクロヘ
キシル2ベンゾチアゾリルスルフェンアミド、N‐te
rt‐ブチル‐2‐ベンゾチアゾリルスルフェンアミ
ド、N‐オキシジエチレン‐2‐ベンゾチアゾリルスル
フェンアミド、N,N‐ジシクロヘキシル‐2‐ベンゾ
チアゾリルスルフェンアミド等のスルフェンアミド系化
合物、2‐メルカプトベンゾチアゾール、ジベンゾチア
ジルジスルフィド、2‐メルカプトベンゾチアゾールジ
ンクソルト、2‐メルカプトベンゾチゾールシクロヘキ
シルアミン塩、2‐(N,N‐ジエチルチオカルバモイ
ルチオ)ベンゾチアゾール、2‐(4’‐モルホリノジ
チオ)ベンゾチゾール等のチアゾール系化合物、2‐
(2’‐ヒドロキシ‐5’‐メチルフェニル)ベンゾト
リアゾール、2‐(2’‐ヒドロキシ‐3’‐tert
‐ブチル‐5’‐メチルフェニル)‐5‐クロロベンゾ
トリアゾール等のベンゾトリアゾール系化合物等が挙げ
られる。これら化合物は単独で用いられても良いし、2
種以上が併用されても良い。
【0014】上記有機系充填剤は、マトリックス樹脂と
混合し複合組成物とされた際に、平均ドメイン径が5〜
100μmである必要がある。好ましくは10〜50μ
mである。平均ドメイン径が10μm未満の場合は、充
填剤の分散状態が小さすぎて充填剤による振動吸収性の
が発現されない。逆に100μmを越えた場合には、分
散状態が大きすぎて制振効果が不十分になったり、充填
剤とマトリックスとの界面での剥離が起こりやすくなっ
てしまう。
混合し複合組成物とされた際に、平均ドメイン径が5〜
100μmである必要がある。好ましくは10〜50μ
mである。平均ドメイン径が10μm未満の場合は、充
填剤の分散状態が小さすぎて充填剤による振動吸収性の
が発現されない。逆に100μmを越えた場合には、分
散状態が大きすぎて制振効果が不十分になったり、充填
剤とマトリックスとの界面での剥離が起こりやすくなっ
てしまう。
【0015】上記平均ドメイン径は走査型電子顕微鏡(
SEM) 観察により容易に求められる。この際、被測定
ドメインは通常、球状でなく棒状もしくは楕円形状をし
ている。そこで、x、y、zの直交する3方向について
1000倍で断面観察を行い、ドメイン径が最も長くな
る断面を求める。ドメイン径が最も長くなる方向の切断
面に現れたドメインについて、少なくとも25個以上の
ドメインについて、各々のドメインの最も長い対角線長
さを測定する。1000倍で観察した実際の断面観察写
真の例を図1に示す。図1中の白く棒状に観察されるの
ががドメインである。測定した全てのドメイン径を平均
して仮平均ドメイン径とし、仮平均ドメイン径の2倍よ
り大きいデーター及び1/2未満のデーターを削除し、
残ったデーターから再度平均値を算出する。得られた平
均値が本発明の平均ドメイン径である。
SEM) 観察により容易に求められる。この際、被測定
ドメインは通常、球状でなく棒状もしくは楕円形状をし
ている。そこで、x、y、zの直交する3方向について
1000倍で断面観察を行い、ドメイン径が最も長くな
る断面を求める。ドメイン径が最も長くなる方向の切断
面に現れたドメインについて、少なくとも25個以上の
ドメインについて、各々のドメインの最も長い対角線長
さを測定する。1000倍で観察した実際の断面観察写
真の例を図1に示す。図1中の白く棒状に観察されるの
ががドメインである。測定した全てのドメイン径を平均
して仮平均ドメイン径とし、仮平均ドメイン径の2倍よ
り大きいデーター及び1/2未満のデーターを削除し、
残ったデーターから再度平均値を算出する。得られた平
均値が本発明の平均ドメイン径である。
【0016】上記有機充填剤の量は極性原子団を側鎖に
有する樹脂100重量部に対して40〜80重量部が好
ましい。40重量部未満の場合は、有機充填剤の添加効
果が認められず、80重量部を越えた場合には、マトリ
ックス樹脂である極性原子団を側鎖に有する樹脂の量が
少なくなり、組成物の可撓性が失われ脆くなり、成形も
困難になるからである。
有する樹脂100重量部に対して40〜80重量部が好
ましい。40重量部未満の場合は、有機充填剤の添加効
果が認められず、80重量部を越えた場合には、マトリ
ックス樹脂である極性原子団を側鎖に有する樹脂の量が
少なくなり、組成物の可撓性が失われ脆くなり、成形も
困難になるからである。
【0017】上記複合制振性組成物には、本発明を阻害
しない範囲で、必要に応じて、マイカ、カオリン、モン
モリロナイト、シリカ、炭酸カルシウム、水酸化アルミ
ニウム等の無機填剤が添加されても良い。これら無機材
は、100μm以下であるのが好ましい。100μmを
越えた場合、無機充填材とマトリックス樹脂の界面で剥
離が起こり組成物の物性を低下させる可能性があるから
である。
しない範囲で、必要に応じて、マイカ、カオリン、モン
モリロナイト、シリカ、炭酸カルシウム、水酸化アルミ
ニウム等の無機填剤が添加されても良い。これら無機材
は、100μm以下であるのが好ましい。100μmを
越えた場合、無機充填材とマトリックス樹脂の界面で剥
離が起こり組成物の物性を低下させる可能性があるから
である。
【0018】上記複合制振性組成物は通常シート状の形
態に成形加工されて使用されるが、成形加工に際して安
定剤、成形加工助剤、顔料等が添加されて良い。特に塩
素基を側鎖に含有する極性基含有樹脂の場合には、成形
熱、光による脱塩酸反応による分解劣化を抑制するため
に、例えば、鉛白、三塩基性硫酸鉛、二塩基性亜リン酸
鉛等の鉛塩系、ステアリン酸、ラウリン酸、リシノール
酸等と鉛、カドミウム、バリウム、亜鉛、カルシウム等
の金属セッケン系、ジブチル錫ジラウレート、ジブチル
錫マレエート、ジブチル錫ジラウレート等の有機錫化合
物系等の塩化ビニル系樹脂に一般的に用いられる安定剤
が使用されて良い。更に、塩素原子を側鎖に有する樹脂
には、熱分解抑制と加工性を良くするために、例えば、
ステアリン酸、パルミチン酸等の高級脂肪酸とその誘導
体(エステル、エーテル)、カルナバワックス、キャン
デリラワックス等のワックス等のポリ塩化ビニル系樹脂
に一般に使用されている滑材等が用いられて良い。
態に成形加工されて使用されるが、成形加工に際して安
定剤、成形加工助剤、顔料等が添加されて良い。特に塩
素基を側鎖に含有する極性基含有樹脂の場合には、成形
熱、光による脱塩酸反応による分解劣化を抑制するため
に、例えば、鉛白、三塩基性硫酸鉛、二塩基性亜リン酸
鉛等の鉛塩系、ステアリン酸、ラウリン酸、リシノール
酸等と鉛、カドミウム、バリウム、亜鉛、カルシウム等
の金属セッケン系、ジブチル錫ジラウレート、ジブチル
錫マレエート、ジブチル錫ジラウレート等の有機錫化合
物系等の塩化ビニル系樹脂に一般的に用いられる安定剤
が使用されて良い。更に、塩素原子を側鎖に有する樹脂
には、熱分解抑制と加工性を良くするために、例えば、
ステアリン酸、パルミチン酸等の高級脂肪酸とその誘導
体(エステル、エーテル)、カルナバワックス、キャン
デリラワックス等のワックス等のポリ塩化ビニル系樹脂
に一般に使用されている滑材等が用いられて良い。
【0019】上記複合制振性組成物は、極性原子団を側
鎖に有する樹脂、有機充填剤及び必要に応じて添加され
る添加剤を種々の方法で混合して得られ、通常はシート
状の形態で対象物に積層されて使用される。シート状の
形態で使用される場合に、一旦シート状に成形した後に
対象物に貼付・積層しても良いし、直接対象物上にシー
ト状で積層されても良い。
鎖に有する樹脂、有機充填剤及び必要に応じて添加され
る添加剤を種々の方法で混合して得られ、通常はシート
状の形態で対象物に積層されて使用される。シート状の
形態で使用される場合に、一旦シート状に成形した後に
対象物に貼付・積層しても良いし、直接対象物上にシー
ト状で積層されても良い。
【0020】制振性組成物の製法としては、押出成形
法、溶剤キャスト法、カレンダー成形法、プレス成形法
等がが挙げられる。押出成形法で行う場合、押出機は、
単軸押出機でも良いが、混練性を向上させるために、二
軸押出機が好ましい。二軸押出機の回転方向は同方向、
異方向どちらであってもかまわない。その際、スクリュ
ー形態としては、フルフライトでも良いが、ミキシング
部を設けた方が更に混練性を向上し好ましい。更に、ス
クリュー回転数、スクリュー径状、成形温度等が適宜調
整されてドメイン径が調整される。シート状に成形する
場合には、上記押し出し機の出口に成型用ダイが装着さ
れてシート状に成形される。ダイとしては、Tダイが望
ましい。引取機は、カレンダーのような狭圧ロールを設
けても良いし、ベルト同士で狭圧するベルト−ベルト成
形でも良いし、ベルト/ロール引取機でも良い。温度は
上流側から徐々に温度をTg以下に下げるような設定に
するのが望ましい。
法、溶剤キャスト法、カレンダー成形法、プレス成形法
等がが挙げられる。押出成形法で行う場合、押出機は、
単軸押出機でも良いが、混練性を向上させるために、二
軸押出機が好ましい。二軸押出機の回転方向は同方向、
異方向どちらであってもかまわない。その際、スクリュ
ー形態としては、フルフライトでも良いが、ミキシング
部を設けた方が更に混練性を向上し好ましい。更に、ス
クリュー回転数、スクリュー径状、成形温度等が適宜調
整されてドメイン径が調整される。シート状に成形する
場合には、上記押し出し機の出口に成型用ダイが装着さ
れてシート状に成形される。ダイとしては、Tダイが望
ましい。引取機は、カレンダーのような狭圧ロールを設
けても良いし、ベルト同士で狭圧するベルト−ベルト成
形でも良いし、ベルト/ロール引取機でも良い。温度は
上流側から徐々に温度をTg以下に下げるような設定に
するのが望ましい。
【0021】溶剤キャスト法で行う場合、塗工機は厚み
性能を良好にするために、ダイコーターかコンマコータ
ーが好ましい。溶液は、スチールベルトを用いたエンド
レスベルト上に塗工してもよいし、使用している溶剤で
溶けない他のプラスチックフィルム或いはシート上に塗
工した後、乾燥してシート状に成形しても良いし、直接
対象物上に塗工した後乾燥しても良い。溶剤は、上記材
料を溶解するものであれば何でも良いが、十分な乾燥を
実現するために、ポリマーの融点や分解点以下の沸点を
有するものが望ましく、例えば、マトリックスが塩素化
ポリエチレンの場合、THF(テトラヒドロフラン)等
の低沸点(66℃)溶剤が好ましい。塗工した後、樹脂
溶液は連続的あるいは断続的に乾燥炉に送られ、乾燥後
される。
性能を良好にするために、ダイコーターかコンマコータ
ーが好ましい。溶液は、スチールベルトを用いたエンド
レスベルト上に塗工してもよいし、使用している溶剤で
溶けない他のプラスチックフィルム或いはシート上に塗
工した後、乾燥してシート状に成形しても良いし、直接
対象物上に塗工した後乾燥しても良い。溶剤は、上記材
料を溶解するものであれば何でも良いが、十分な乾燥を
実現するために、ポリマーの融点や分解点以下の沸点を
有するものが望ましく、例えば、マトリックスが塩素化
ポリエチレンの場合、THF(テトラヒドロフラン)等
の低沸点(66℃)溶剤が好ましい。塗工した後、樹脂
溶液は連続的あるいは断続的に乾燥炉に送られ、乾燥後
される。
【0022】(作用)本発明の制振性組成物は、極性原
子団を側鎖に有する樹脂に有機充填剤を含有させ、該有
機充填剤のドメインの平均粒径が5〜100μmに制御
されているのでtanδの値が2以上となり優れた制振
性を発現する。ドメインの平均粒径が5〜100μmで
あると、マトリックスが振動したときに、充填剤も振動
することができ、充填剤の振動により振動の吸収効果が
著しく向上する。更に、マトリックスとの界面での振動
が生じ熱として変換され振動の吸収効果が向上する。1
00μmを越えると、充填剤を振動させることが困難に
なり振動の吸収性は低下する。5μm未満になると、粒
子径が小さすぎて、ドメインによる振動吸収が有効に行
われにくく、可塑剤的な効果が主になり、制振性を向上
させる効果は発現しにくい。又、塩素化パラフィン量を
適当に調整することで、使用温度領域に適応した制振ピ
ーク温度を発現することができ、使用目的に応じて最適
な制振性を得ることができる。
子団を側鎖に有する樹脂に有機充填剤を含有させ、該有
機充填剤のドメインの平均粒径が5〜100μmに制御
されているのでtanδの値が2以上となり優れた制振
性を発現する。ドメインの平均粒径が5〜100μmで
あると、マトリックスが振動したときに、充填剤も振動
することができ、充填剤の振動により振動の吸収効果が
著しく向上する。更に、マトリックスとの界面での振動
が生じ熱として変換され振動の吸収効果が向上する。1
00μmを越えると、充填剤を振動させることが困難に
なり振動の吸収性は低下する。5μm未満になると、粒
子径が小さすぎて、ドメインによる振動吸収が有効に行
われにくく、可塑剤的な効果が主になり、制振性を向上
させる効果は発現しにくい。又、塩素化パラフィン量を
適当に調整することで、使用温度領域に適応した制振ピ
ーク温度を発現することができ、使用目的に応じて最適
な制振性を得ることができる。
【0023】
【実施例】実施例1 〔制振性組成物の作製〕塩素化ポリエチレン(エラスレ
ン401、塩素化度:40重量%、昭和電工社製)をミ
キシング部を設けたL/D=36のスクリューを装備し
た二軸押出機(日本製鋼所:TEX44)にて混練し
た。押出の際にサイドフィーダーから塩素化パラフィン
(A‐430、塩素含有量:43重量%、旭電化社製)
を塩素化ポリエチレンに対して重量比で1:1の割合に
なるように供給した。成形温度は100℃。吐出部に
は、Tダイを設けてシート化し、厚さ1mmのシートを
作成した。
ン401、塩素化度:40重量%、昭和電工社製)をミ
キシング部を設けたL/D=36のスクリューを装備し
た二軸押出機(日本製鋼所:TEX44)にて混練し
た。押出の際にサイドフィーダーから塩素化パラフィン
(A‐430、塩素含有量:43重量%、旭電化社製)
を塩素化ポリエチレンに対して重量比で1:1の割合に
なるように供給した。成形温度は100℃。吐出部に
は、Tダイを設けてシート化し、厚さ1mmのシートを
作成した。
【0024】〔評価〕 (tanδ)制振性組成物のtanδを、粘弾性測定器
(東洋精機製作所:レオログラフ)を用いて、周波数1
00Hzで測定した。尚、tanδは縦弾性係数
(E’、E”)より算出した。結果を表1に示す。 (ドメイン径の測定)走査型電子顕微鏡を用いて、シー
トの押出方向に平行な切断面を1000倍で観察し、4
0個のドメインの大きさを測定した。結果を表1に示
す。
(東洋精機製作所:レオログラフ)を用いて、周波数1
00Hzで測定した。尚、tanδは縦弾性係数
(E’、E”)より算出した。結果を表1に示す。 (ドメイン径の測定)走査型電子顕微鏡を用いて、シー
トの押出方向に平行な切断面を1000倍で観察し、4
0個のドメインの大きさを測定した。結果を表1に示
す。
【0025】実施例2 実施例1において、サイドフィーダーから、塩素化パラ
フィン(実施例1と同じ物)及びN,N‐2‐ジシクロ
ヘキシル‐ベンゾチアゾリルスルフェンアミド(ノクセ
ラーDZ、大内新興化学社製)を各々樹脂と同量になる
ようにした以外は実施例1と同様に行った。結果を表1
に示す。
フィン(実施例1と同じ物)及びN,N‐2‐ジシクロ
ヘキシル‐ベンゾチアゾリルスルフェンアミド(ノクセ
ラーDZ、大内新興化学社製)を各々樹脂と同量になる
ようにした以外は実施例1と同様に行った。結果を表1
に示す。
【0026】実施例3 実施例1において、L/D=32、ミキシング部が逆フ
ライト構造ののスクリューを装備した2軸押出機(日本
製鋼所:TEX30)を使用する以外は実施例1と同様
に行った。結果を表1に示す。
ライト構造ののスクリューを装備した2軸押出機(日本
製鋼所:TEX30)を使用する以外は実施例1と同様
に行った。結果を表1に示す。
【0027】比較例1 実施例1において、ミキシング部のないスクリューを用
い、成形温度を90℃にする以外は実施例1と同様に行
った。結果を表1に示す。
い、成形温度を90℃にする以外は実施例1と同様に行
った。結果を表1に示す。
【0028】比較例2 実施例1において、塩素化パラフィンの替わりに塩素化
塩化ビニル樹脂(塩素化度: %、重合度500、徳山
積水社製)を用いる以外は実施例1と同様に行った。結
果を表1に示す。
塩化ビニル樹脂(塩素化度: %、重合度500、徳山
積水社製)を用いる以外は実施例1と同様に行った。結
果を表1に示す。
【0029】比較例3 実施例1において、塩素化パラフィンを用いない以外
は、実施例1と同様に行った。結果を表1に示す。
は、実施例1と同様に行った。結果を表1に示す。
【0030】実施例1、2、3は有機充填剤のドメイン
が5〜100μmの範囲内にあり、tanδの値が2以
上と高く、比較例1、2、3はドメインが認められない
か200μmと大きく、tanδの値も1以下と低かっ
た。
が5〜100μmの範囲内にあり、tanδの値が2以
上と高く、比較例1、2、3はドメインが認められない
か200μmと大きく、tanδの値も1以下と低かっ
た。
【0031】
【表1】
【0032】
【発明の効果】請求項1記載の複合制振性組成物は、極
性原子団を側鎖に有する樹脂と有機充填剤とからなる組
成物であって、該有機充填剤の平均ドメイン径が、5〜
100μmであるので優れた制振性を示す。請求項2記
載の複合制振性組成物は、極性原子団が塩素原子である
ので請求項1に記載の効果をより確実に奏することがで
きる。請求項3記載の複合制振性組成物は、有機系充填
剤が塩素化パラフィンであるので、請求項1又は2に記
載の効果をより確実に奏することができる。請求項4記
載の複合制振性組成物は、更に、チオ尿素系樹脂、スル
フェンアミド系樹脂、チアゾール系樹脂、ベンゾトリア
ゾール基含有化合物からなる群より選択された少なくと
も1種の有機充填剤が添加されているので、請求項1〜
3に記載の効果をより確実に奏することができる。
性原子団を側鎖に有する樹脂と有機充填剤とからなる組
成物であって、該有機充填剤の平均ドメイン径が、5〜
100μmであるので優れた制振性を示す。請求項2記
載の複合制振性組成物は、極性原子団が塩素原子である
ので請求項1に記載の効果をより確実に奏することがで
きる。請求項3記載の複合制振性組成物は、有機系充填
剤が塩素化パラフィンであるので、請求項1又は2に記
載の効果をより確実に奏することができる。請求項4記
載の複合制振性組成物は、更に、チオ尿素系樹脂、スル
フェンアミド系樹脂、チアゾール系樹脂、ベンゾトリア
ゾール基含有化合物からなる群より選択された少なくと
も1種の有機充填剤が添加されているので、請求項1〜
3に記載の効果をより確実に奏することができる。
【図1】 断面観察写真の1例
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08L 91/04 C08L 91/04 F16F 15/02 F16F 15/02 Q Fターム(参考) 3J048 AA06 AC03 BD04 EA36 4J002 AE03X BB24W BD05W BD10W BD13W BD14W BD15W BD18W BE02W BE06W BF02W BG01W BG10W EU176 EV106 EV276 EV316 EV326 FA08X FD01X FD016 GD00 GL00
Claims (4)
- 【請求項1】 極性原子団を側鎖に有する樹脂と有機充
填剤とからなる組成物であって、該有機充填剤の平均ド
メイン径が、5〜100μmであることを特徴とする複
合制振性組成物。 - 【請求項2】 極性原子団が塩素原子であることを特徴
とする請求項1に記載の複合制振性組成物。 - 【請求項3】 有機系充填剤が塩素化パラフィンである
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の複合制振性組
成物。 - 【請求項4】 更に、チオ尿素系化合物、スルフェンア
ミド系化合物、チアゾール系化合物、ベンゾトリアゾー
ル系化合物からなる群より選択された少なくとも1種の
有機充填剤が添加されていることを特徴とする請求項3
に記載の複合制振性組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31704899A JP2001131422A (ja) | 1999-11-08 | 1999-11-08 | 複合制振性組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31704899A JP2001131422A (ja) | 1999-11-08 | 1999-11-08 | 複合制振性組成物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001131422A true JP2001131422A (ja) | 2001-05-15 |
Family
ID=18083845
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP31704899A Pending JP2001131422A (ja) | 1999-11-08 | 1999-11-08 | 複合制振性組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001131422A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2005066933A1 (ja) * | 2004-01-05 | 2005-07-21 | Sekisui Chemical Co., Ltd. | 制振材料用樹脂組成物、制振材料、拘束型制振材およびその用途 |
JP2005307077A (ja) * | 2004-04-23 | 2005-11-04 | Sekisui Chem Co Ltd | 制振材料用樹脂組成物、それを用いた制振シート及び制振積層体 |
-
1999
- 1999-11-08 JP JP31704899A patent/JP2001131422A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2005066933A1 (ja) * | 2004-01-05 | 2005-07-21 | Sekisui Chemical Co., Ltd. | 制振材料用樹脂組成物、制振材料、拘束型制振材およびその用途 |
JP2005307077A (ja) * | 2004-04-23 | 2005-11-04 | Sekisui Chem Co Ltd | 制振材料用樹脂組成物、それを用いた制振シート及び制振積層体 |
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