JP5180654B2 - 水系樹脂組成物 - Google Patents

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本発明は、塗料や接着剤等に使用される水溶性樹脂や水系エマルジョン樹脂等の水系樹脂組成物に関し、さらに詳しくは制振性に優れる水系樹脂組成物に関する。
近年、自動車、工場、空調設備等から発生する振動や騒音は社会問題化しており、その対策が強く望まれている。その対策として、例えば、振動の発生源となる構造物や機器類に対し、振動を吸収する制振材料を制振用接着剤で貼り付けたり、あるいは発生源となる構造物や機器類に他の部材を制振用の接着剤で接着する方法が用いられている。これらの接着剤には、環境保護、引火性、毒性などの点で勝れる水系樹脂組成物が広く使用されている。水系樹脂組成物は、基本的に樹脂からなる主剤と無機フィラーと色々な添加剤で構成されている。しかし、被膜を厚くすると、乾燥途中で、表面の乾燥が早く起こり、被膜内部に閉じ込められた水分が蒸発しきれずに膨張し、被膜に膨れやひび割れを発生させるという問題がある。
これに対し、多量の無機フィラーを加えて被膜中の水分量を減らすることにより、乾燥時の膨れの発生を抑制する方法が提案されている。例えば、無機フィラーとして、活性炭や炭酸カルシウムを添加する方法(特許文献1)や、硫酸バリウムを用いる方法(特許文献2)や、ハイドロタルサイト類を用いる方法(特許文献3)が提案されている。しかし、無機フィラーの量を増やすと塗膜が脆くなり、また、流動性がなくなるために塗布特性が悪化するという問題がある。
また、天然繊維や合成繊維等の繊維状フィラーをエマルジョンに添加し、繊維状フィラーにより樹脂やフィラーを絡み合せて膨れを抑制する方法も提案されている(特許文献4)。しかし、繊維状フィラーを用いた場合も、膨れは改善されるが、その効果は不十分である。
また、樹脂の改良も行われており、例えば、ゲル分率を60〜80%と高くした粒状樹脂を含む水性エマルジョンを用いることにより、水分が抜ける通路を塞がない方法も提案されている(特許文献5)。また、柔らかい樹脂をコアにし、硬い樹脂をシェルにしたコアシェル型エマルジョンと平均粒径20〜40ミクロンの炭酸カルシウムを用いる方法も提案されている(特許文献6)。樹脂を架橋させてゲル化させると、樹脂が膨れなくなり異常膨れはある程度抑制できる。しかし、樹脂が硬くなって、樹脂の熱可塑性が低下し、粘弾性が低下する。そのため、損失係数が低下し制振性能が低下する、そして塗膜が硬くなり割れるなどの問題が発生する。
また、加熱によって増粘・ゲル化する感熱又は感温ゲル化剤を添加して膨れを抑制する方法もある。例えば、一定の温度を境にして親水性と疎水性が可逆的に変化するビニル重合体を添加する方法(特許文献7)や、シロキサンーポリオキシアルキレン共重合体からなるシリコーン系感温ゲル化剤と亜鉛華を用いる方法(特許文献8)や、ポリアルキレングリコール化合物を含有してなるエマルジョン(特許文献9)を用いる方法が提案されている。これらの感熱ゲル化剤は膨れ防止に効果的であるが、樹脂の性質を変え、例えば制振性などを著しく低下させるという問題がある。
特開平10−324822号公報 特開2001−064545号公報 特開2004−091647号公報 特開平5−331390号公報 国際公開2003/080746号パンフレット 特開2000−86939号公報 特開平9−227966号公報 特開平6−157938号公報 特開2006−257395号公報
以上の通り、主剤である樹脂の特性を低下させることなく、被膜の膨れやひび割れの発生を十分に防止できる技術がないのが現状である。そこで、本発明は、その問題点を解決し、主剤である樹脂の特性を低下させることなく、被膜の膨れやひび割れの発生を防止可能な水系樹脂組成物を提供することを目的とした。
上記問題点を解決するため、本発明の第1の発明に係る水系樹脂組成物は、少なくとも、有機ポリマーからなる主剤と、無機フィラーと、該有機ポリマー及び該無機フィラーと反応するカップリング剤とを含み、上記無機フィラーが第1の無機フィラーと第2の無機フィラーとからなり、第2の無機フィラーが上記カップリング剤で表面処理されてなり、第2の無機フィラーの含有量が第1の無機フィラー100重量部に対し0.5〜50重量部であることを特徴とする。

また、上記カップリング剤に、シラン系カップリング剤、チタネート系カップリング剤又はアルミネート系カップリング剤を用いることができる。
また、本発明の第2の発明に係る水系樹脂組成物は、少なくとも、有機ポリマーからなる主剤と、無機フィラーと、熱膨張性無機物とを含み、該熱膨張性無機物の含有量が主剤と無機フィラーの合計量に対し0.1〜50重量%であることを特徴とする。
また、本発明の第3の発明に係る水系樹脂組成物は、少なくとも、有機ポリマーからなる主剤と、無機フィラーと、該有機ポリマーとイオン結合又は水素結合を行う芳香族化合物を含み、該芳香族化合物の含有量が主剤と無機フィラーの合計量に対し0.1〜50重量%であることを特徴とする。
また、本発明の第4の発明に係る水系樹脂組成物は、少なくとも、第1の有機ポリマーからなる主剤と、第1の無機フィラーと、第2の有機ポリマーと第2の無機フィラーとからなる複合粒子とを含み、該複合粒子の含有量が主剤と無機フィラーの合計量に対し0.1〜300重量%であることを特徴とする。
第1の発明に係る水系樹脂組成物によれば、有機ポリマー及び無機フィラーと反応するカップリング剤を用いることにより、主剤である有機ポリマーの特性を低下させることなく、被膜の膨れやひび割れの発生を防止することができる。一般に樹脂材料の制振性は損失係数で表される。損失係数は、外部からの振動エネルギーが、樹脂材料の運動に伴う内部摩擦により熱エネルギーに変換される程度を示すパラメータであり、大きいほど優れた制振性を有する。第1の発明によれば、カップリング剤を用いて有機ポリマーと無機フィラーとを連結した結果、内部摩擦が増加することにより、損失係数が増加し、制振性が向上する。
また、第2の発明によれば、熱膨張性無機物を添加することにより、主剤である有機ポリマーの特性を低下させることなく、被膜の膨れやひび割れの発生を防止することができる。組成物中の水分は熱膨張性無機物の有する膨張空間を移動して蒸発すると考えられる。
また、第3の発明によれば、有機ポリマーとイオン結合又は水素結合を行う芳香族化合物を添加することにより、主剤である有機ポリマーの特性を低下させることなく、被膜の膨れやひび割れの発生を防止することができる。芳香族化合物は、有機ポリマーの運動に伴う内部摩擦を増加させ、損失係数を増加させると考えられる。
また、第4の発明によれば、第2の有機ポリマーと第2の無機フィラーとからなる複合粒子を添加することにより、主剤である第1の有機ポリマーの特性を低下させることなく、被膜の膨れやひび割れの発生を防止することができる。
以下、本発明の実施の形態について説明する。
実施の形態1.
本実施の形態に係る水系樹脂組成物は、少なくとも、有機ポリマーからなる主剤と、無機フィラーと、該有機ポリマー及び該無機フィラーと反応するカップリング剤とを含むことを特徴とするものである。
主剤に用いる有機ポリマーとしては、ポリ塩化ビニル、塩素化ポリエチレン、塩素化ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ酢酸ビニル、酢酸ビニル系共重合体、(メタ)アクリル酸エステル共重合体、スチレン(メタ)アクリル酸エステル共重合体、ポリフッ化ビニリデン、ポリイソプレン、アクリロニトリルーブタジエンゴム、スチレンーブタジエンゴム、ブタジエンゴム、天然ゴム、イソプレンゴム、ポリスチレン、ポリエステル、ポリウレタン、ポリアミドなどを挙げることができる。好ましくは、ポリ酢酸ビニル、酢酸ビニル系共重合体、(メタ)アクリル酸エステル共重合体、スチレン(メタ)アクリル酸エステル共重合体であり、さらに好ましくは、(メタ)アクリル酸エステル共重合体、スチレン(メタ)アクリル酸エステル共重合体である。耐水性と耐候性が良好だからである。
また、無機フィラーには、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、硫酸バリウム、水酸化アルミニウム、アルミナ、硫酸アルミニウム、ケイ酸カルシウム、クレー、シリカ、カーボンブラック、酸化チタン、ハイドロサルタイト、カオリン、ハロイサイト、鉄粉などの金属粉、タルク、マイカ、セリサイト、スメクタイト、バーミキュライト及びグラファイト等が挙げられる。ここで、スメクタイトには、モンモリロナイト、サポナイト、ハイデライト、ノントロナイト、ヘクタイトが含まれる。好ましくは、炭酸カルシウム、硫酸バリウム、クレー、シリカ、タルク、マイカであり、さらに好ましくは、炭酸カルシウム、シリカ、タルク、マイカである。球状フィラーは水を抜け易くし、板状フィラーは制振性を高め、塗膜の弾性率や強度を向上させることができる。
無機フィラーの平均粒径は、0.1〜100μm、より好ましくは1〜50μmである。また、無機フィラーの添加量は、有機ポリマー100重量部に対し100〜600重量部、より好ましくは200〜400重量部である。添加量が100重量部より少ないと制振性と膨れ防止の効果が十分でなく、600重量部より多いと塗膜の強度が低下するからである。
また、カップリング剤としては、有機ポリマー及び無機フィラーと反応可能な、シラン系カップリング剤、チタネート系カップリング剤又はアルミネート系カップリング剤を用いることができる。
シランカップリング剤は、ケイ素原子にメトキシ基、エトキシ基、イソプロポキシ基等のアルコキシ基とその他の有機官能基とが結合した化合物である。シランカップリング剤としては、例えば、2−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキシシラン、3−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、3−グリシドキシプロピルメチルジエトキシシラン、3−グリシドキシプロピルトリエトキシシラン、p−スチリルトリメトキシシラン、3−メタクリロキシプロピルメチルジメトキシシラン、3−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン、3−メタクリロキシプロピルメチルジエトキシシラン、3−メタクリロキシプロピルトリエトキシシラン、3−アクリロキシプロピルトリエトキシシラン、3−アクリロキシプロピルトリメトキシシラン、N−2−(アミノエチル)−3−アミノプロピルメチルジメトキシシラン、N−2−(アミノエチル)−3−アミノプロピルトリメトキシシラン、N−2−(アミノエチル)−3−アミノプロピルトリエトキシシラン、3−アミノプロピルトリメトキシシラン、3−アミノプロピルトリエトキシシラン、3−トリエトキシシリル−N−(1,3−ジメチル−ブチリデン)プロピルアミン、N−フェニル−3−アミノプロピルトリメトキシシラン、3−クロロプロピルトリメトキシシラン、3−メルカプトプロピルメチルジメトキシシラン、3−メルカプトプロピルトリメトキシシラン等を用いることができる。好ましくは、N−2−(アミノエチル)−3−アミノプロピルメチルジメトキシシラン、N−2−(アミノエチル)−3−アミノプロピルトリメトキシシラン、N−2−(アミノエチル)−3−アミノプロピルトリエトキシシラン、3−アミノプロピルトリメトキシシラン、3−アミノプロピルトリエトキシシランである。
チタネート系カップリング剤は、チタン原子にメトキシ基、エトキシ基、イソプロポキシ基等のアルコキシ基とその他の有機官能基とが結合した化合物である。チタネート系カップリング剤としては、例えば、味の素ファインテクノ(株)製のプレンアクトシリーズであるKRTTS、KR46B、KR55、KR41B、KR38S、KR138S、KR238S、338X、KR44、KR9SA等を用いることができる。好ましくは、KR44である。
アルミネート系カップリング剤としては、例えば、味の素ファインテクノ(株)製のプレンアクトAL−Mを用いることができる。
有機ポリマーとカップリング剤との組み合わせは特に限定されないが、カルボン酸を含むアニオンタイプの有機ポリマーに対しては、N−2−(アミノエチル)−3−アミノプロピルメチルジメトキシシランやKR44などのカチオン性のカップリング剤が好ましい。
カップリング剤の添加量は、主剤の有機ポリマー100重量部に対して0.1から20重量部、より好ましくは、0.5〜5重量部である。0.1重量部より少ないと効果が充分でなく、20重量部を越えるとゲル化し易くなるからである。
なお、カップリング剤は、予め水系樹脂組成物に配合しておくこともできるが、組成物の使用直前に、組成物に混合して用いることが好ましい。基材に対する濡れ性を損なうことなく、基材との密着性を向上させることができるからである。
本実施の形態によれば、カップリング剤を用いて有機ポリマーと無機フィラーとを連結した結果、内部摩擦が増加することにより、損失係数が増加し、制振性が向上する。これにより、主剤である有機ポリマーの特性を低下させることなく、被膜の膨れやひび割れの発生を防止することができる。
実施の形態2.
本実施の形態に係る水系樹脂組成物は、無機フィラーを第1の無機フィラーと第2の無機フィラーとから構成し、第2の無機フィラーとしてカップリング剤で表面処理されたものを用い、第2の無機フィラーの含有量を第1の無機フィラー100重量部に対し0.5〜50重量部とした以外は、実施の形態1と同様である。
ここで、第1の無機フィラーと第2の無機フィラーには、実施の形態1で用いたと同様の無機フィラーを用いることができる。第1の無機フィラーにタルク、マイカ、炭酸カルシウム、シリカを用い、第2の無機フィラーに炭酸カルシウムを用いることが好ましい。
また、カップリング剤も実施の形態1で用いたと同様のカップリング剤を用いることができる。
第2の無機フィラーの含有量は第1の無機フィラー100重量部に対し0.5〜50重量部、より好ましくは5〜15重量部である。0.5重量部より少ないと異常膨れが生じ、50重量部より多いと損失係数が低下するからである。
本実施の形態によれば、主剤である有機ポリマーの特性を低下させることなく、被膜の膨れやひび割れの発生を防止することができる。
実施の形態3.
本実施の形態に係る水系樹脂組成物は、少なくとも、有機ポリマーからなる主剤と、無機フィラーと、熱膨張性無機物とを含み、該熱膨張性無機物の含有量が主剤と無機フィラーの合計量に対し0.1〜50重量%であることを特徴とするものである。
本実施の形態で用いる有機ポリマーと無機フィラーは、実施の形態1で用いたと同様のものを用いることができる。
熱膨張性無機物は、加熱により体積が膨張するものであれば特に限定されない。例えば、中和処理された熱膨張性黒鉛、バーミキュライト、塩基性炭酸マグネシウム、環状塩基性炭酸マグネシウム、構造水を持つ親水性シリカ、有機物をインターカレートした層状鉱物を挙げることができる。好ましくは、熱膨張性黒鉛とバーミキュライトである。
熱膨張性黒鉛は、天然鱗状グラファイト、熱分解グラファイト、キッシュグラファイトなど積層になった鱗片状の粉体を強酸化剤で処理することにより生成するグラファイト層間化合物である。通常、アルカリで中和処理されたものを用いることができる。
バーミキュライトは、黒雲母および金雲母が変形してできた層状構造をとる二次的鉱物である。加熱により構造水や結晶水を放出されて水蒸気ガスを発生しながら層間を押し広げ、膨張する性質を有している。バーミキュライトは、膨張していない未焼成バーミキュライトが好ましい。
有機物をインターカレートした層状鉱物は、加熱により層間を広げることができ、その層間を水の通り道とすることができる。製品としては、コープケミカル社製の層間のNaイオンを有機陽イオンとイオン交換した合成マイカ、ソマシフMAE、MEE、MTE、MPE等を挙げることができる。
熱膨張性無機物の含有量は、主剤と無機フィラーの合計量に対し0.1〜50重量%、好ましくは2〜10重量%である。0.1重量%より少ないと、異常膨れを防止する効果が十分でなく、50重量%よりも多いと、塗膜が脆くなるからである。
本実施の形態によれば、組成物中の水分は熱膨張性無機物の広がった層間を通って蒸発することが可能であり、水抜けを良くすることができる。これにより、主剤である有機ポリマーの特性を低下させることなく、膨れやひび割れを抑制することが可能である。
実施の形態4.
本実施の形態に係る水系樹脂組成物は、少なくとも、有機ポリマーからなる主剤と、無機フィラーと、該有機ポリマーとイオン結合又は水素結合を行う芳香族化合物を含み、該芳香族化合物の含有量が主剤と無機フィラーの合計量に対し0.1〜50重量%であることを特徴とするものである。
本実施の形態で用いる有機ポリマーと無機フィラーは、実施の形態1で用いたと同様のものを用いることができる。
本実施の形態で用いる芳香族化合物は、有機ポリマーとイオン結合又は水素結合を行うものであれば特に限定されないが、芳香族アミンや水酸基を含んだ芳香族化合物が好ましい。
芳香族アミンとしては芳香族ジアミンであることが好ましい。分子主鎖中に、カルボニル基、エーテル基、スルフィド基、ジスルフィド基及びスルホニル基の少なくともいずれか1種の基を持つ化合物の具体例としては、4、4‘−(又は3、4’−、3、3‘−、2、4’−)ジアミノジフェニルエーテル、4、4‘−(又は3、3‘−)ジアミノジフェニルスルフォン、4、4‘−(又は3、3‘−、)ジアミノジフェニルスルフィッド、4、4‘−ベンゾフェノンジアミン、3、3‘−ベンゾフェノンジアミン、4、4’−ジ(4−アミノフェノキシ)フェニルスルフォン、4、4’−ジ(3−アミノフェノキシ)フェニルスルフォン、4、4’−ビス(4−アミノフェノキシ)ビフェニル、1、4−ビス(4−アミノフェノキシ)ベンゼン、1、3−ビス(4−アミノフェノキシ)ベンゼン、2、2−ビス{4−(4−アミノフェノキシ)フェニル}プロパン、3、3‘、5、5’−テトラメチル−4、4’−ジアミノジフェニルメタン、2、2‘−ビス(4−アミノフェニル)プロパン、2、2’−トリフルオロメチル−4、4‘−ジアミノビフェニル、2、2’、6、6‘−テトラメチル−4、4‘−ジアミノビフェニル、2、2’、6、6‘−テトラトリフルオロメチル−4、4‘−ジアミノビフェニル、ビス{(4−アミノフェニル)−2−プロピル}1、4−ベンゼン、9、9−ビス(4−アミノフェニル)フルオレン、9、9−ビス(4−アミノフェノキシフェニル)フルオレン等の芳香族ジアミン、2、6−ジアミノピリジン、2、4−ジアミノピリジン、ビス(4−アミノフェニル−2−プロピル)−1、4−ベンゼン、ジアミノポリシロキサン化合物等を挙げることができる。
また、側鎖にアルコキシ基、ヒドロキシ基、ニトロ基及びスルホニル基の少なくともいずれか1種を有する芳香族ジアミンの具体例としては、2−ニトロ−1、4−ジアミノベンゼン、3、3‘−ジニトロ−4、4’−ジアミノビフェニル、3、3‘−ジメトキシ−4、4’−ジアミノビフェニル、3、3‘−ジヒドロキシ−4、4’−ジアミノビフェニル、2、4−ジアミノフェノール及び0−トリジンスルホンを挙げることができる。
また、上記の芳香族ジアミン以外にも、以下の芳香族ジアミンを用いることができる
例えば、1、3−ジアミノベンゼン、1、4−ジアミノベンゼン、2、4−ジアミノトルエン、3、3‘−ジメチル−4、4’−ジアミノビフェニル、2、2−ビス(トリフルオロ)−メチルベンチジン、2、2−ビス−(4−アミノフェニル)プロパン、1、1、1、3、3、3−ヘキサフルオロ−2−ビス−(4−アミノフェニル)プロパン、4、4‘−ジアミノジフェニルメタン、1、5−ジアミノナフタレン、3.3‘-ジクロロー4.4’-ジアミノジフェニルメタン、4,4‘−メチレンビス(2―エチル-6-メチルアニリン)、2.3‘-ジクロロー4.4’-ジアミノジフェニルメタン、N,N'-ジ-2-ナフチル-p-フェニレンジアミン、N,N'-ジフェニル-p-フェニレンジアミン、N-フェニル-N'-イソプロピル-p-フェニレンジアミン、N-フェニル-N'-(1,3-ジメチルブチル)-p-フェニレンジアミン、N-フェニル-N'-(3-メタクリロイルオキシ-2-ヒドロキシプロピル)-p-フェニレンジアミン、p-(p-トルエンスルホニルアミド)ジフェニルアミン、2-メルカプトベンズイミダゾールの亜鉛塩、及び9、10−ビス(4−アミノフェニル)アントラセン等を挙げることができる。また、ヒンダードアミン系化合物も用いることができる。
また、水酸基を含む芳香族化合物としては、フェノール、カテコール、ピロガール、クレゾール、キシレノール(ジメチルフェノール)、エチルフェノール、プロピルフェノール、ナフトール、メチルナフトール、ジメチルナフトール、エチルナフトール、プロピルナフトール、ヒンダードフェノール系化合物、芳香族ポリエステルポリオール等を挙げることができる。
好ましい有機ポリマーと芳香族化合物の組み合わせとしては、有機ポリマーにカルボキシル基を含むものを用い、芳香族化合物にはアミノ基又は水酸基を含むものを用いることである。
芳香族化合物の含有量は、主剤と無機フィラーの合計量に対し0.1〜50重量%、より好ましくは1〜10重量%である。0.1重量%より少ないと、異常膨れが発生し易く、50重量%よりも多いと、塗膜物性が損なわれるからである。
本実施の形態によれば、有機ポリマーとイオン結合又は水素結合をする芳香族化合物を添加することにより、有機ポリマーの運動を制限することができる。それにより、主剤である有機ポリマーの特性を低下させることなく、膨れやひび割れを抑制することが可能である。
実施の形態5.
本実施の形態に係る水系樹脂組成物は、少なくとも、第1の有機ポリマーからなる主剤と、第1の無機フィラーと、第2の有機ポリマーと第2の無機フィラーとからなる複合粒子とを含み、該複合粒子の含有量が主剤と無機フィラーの合計量に対し0.1〜300重量%であることを特徴とするものである。
本実施の形態で用いる第1の有機ポリマーと第1及び第2の無機フィラーには、実施の形態1で用いたと同様のものを用いることができる。
第2の有機ポリマーには、アクリル系樹脂、石油樹脂、ロジン樹脂、ウレタン樹脂、ウレア樹脂、エポキシ樹脂、ポリエステル樹脂、ナイロン樹脂、そしてスチレン系樹脂等を用いることができる。
複合粒子の好ましい組み合わせとしては、第2の有機ポリマーにアクリル系樹脂、石油樹脂、ロジン樹脂を用い、第2の無機フィラーに炭酸カルシウム、クレー、マイカを用いることができる。
複合粒子の混合比は、第2の有機ポリマー/第2の無機フィラーが5/95〜95/5(重量比)、より好ましくは30/70〜70/30である。
また、複合粒子の含有量は、主剤と無機フィラーの合計量に対し0.1〜300重量%、より好ましくは5〜20重量%である。0.1重量%より少ないと、異常膨れが生じ易く、300重量%よりも多いと、塗料粘度が高くなりすぎるからである。
複合粒子の平均粒径は、1〜250μm、より好ましくは10〜50μmである。1μmより小さいと異常膨れは生じ易く、250μmより大きいと、塗布ムラが生じるからである。
複合粒子の作製方法は特に限定されない。例えば、種々のミルを用いた粉砕混合法を用いることができる。
本実施の形態によれば、複合粒子を添加することにより、加熱乾燥時に複合粒子は第1の有機ポリマーの運動を抑制する効果を有する。それにより、主剤である有機ポリマーの特性を低下させることなく、膨れやひび割れを抑制することが可能である。
本発明の水系樹脂組成物には、必要に応じて、公知の添加剤、例えば、着色剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、可塑剤、難燃剤等を添加することができる。
また、本発明の水系樹脂組成物の損失係数は、機械インピーダンス法等の公知の方法を用いて測定可能である。常温(23℃)における損失係数が、機械インピーダンス法における300Hzにおける値が0.1以上、より好ましくは0.11以上である。
また、本発明の水系樹脂組成物は、塗布あるいは吹き付けにより被接着基材の上に保持させ、被接着基材同士を圧着し、あるいは被接着基材を別の基材に圧着する一方、乾燥あるいは紫外線照射により硬化させて接着剤層を形成させて使用することができる。被接着基材は特に限定されず、自動車部品、家電製品、精密機器、建設機械、構造物、さらにはポリエチレンやウレタンのフォーム、石膏ボード、壁紙、粘着テープ用基材等の種々の基材に対して適用することができる。
本発明を以下の実施例を用いてさらに詳細に説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。以下、特に断らない限り「部」は「重量部」を表す。
参考例1.
ガラス転移点15℃のアクリル系エマルジョン100部(TT5222、固形分50%)にマイカ200HKを200部加えた。それに味の素ファインテクノ( 株)製プレンアクトKR44を1.2重量%(3部)添加して水系樹脂組成物を得た。


実施例
AEROSIL(登録商標)200の100部に味の素ファインテクノ(株)製プレンアクトKR44を5部加えて表面処理した。ガラス転移点15℃のアクリル系エマルジョン100部(TT5222、固形分50%)にマイカ200HKを200部加えた。この100部に表面処理したAEROSIL(登録商標)200を5部添加して水系樹脂組成物を得た。


参考例2
ガラス転移点15℃のアクリル系エマルジョン100部(TT5222、固形分50%)にマイカ200HKを200部加えた。それにコープケミカル社製の合成マイカMEE(層間のNaイオンを有機陽イオンとイオン交換したもの)を3.6重量%(9部)添加して水系樹脂組成物を得た。

参考例3
プレンアクトKR44に代えて、p-(p-トルエンスルホニルアミド)ジフェニルアミンを10部添加した以外は、参考例1と同様の方法により水系樹脂組成物を得た。


参考例4
メチルメタクリレートモノマー50部とブチルメタクリレートモノマー50部を塊状重合し、粉体ポリマーを得た。その粉体ポリマー100部と炭酸カルシウム100部とを粉砕ミキサーで混合し、平均粒径が200μm以下の混合粒子を得た。ガラス転移点15℃のアクリル系エマルジョン100部(TT5222、固形分50%)にマイカ200HKを200部加えて作製し、それに、その混合粒子を40重量%(100部)添加して水系樹脂組成物を得た。


比較例1.
ガラス転移点15℃のアクリル系エマルジョン100部(TT5222、固形分50%)にマイカ200HKを200部加えて水系樹脂組成物を得た。
比較例2.
比較例1の水系樹脂組成物300部に亜鉛華を2部と硝酸カルシウムを2部加えた。
比較例3.
ガラス転移点15℃のアクリル系エマルジョン100部(TT5222、固形分50%)にマイカ200HKを200部加えた。それにコープケミカル社製の合成雲母ソマシフME−100を3.6重量%(9部)添加して水系樹脂組成物を得た。
比較例4.
ガラス転移点15℃のアクリル系エマルジョン100部(TT5222、固形分50%)にマイカ200HKを200部加えた。それに(株)アデカ製の感熱ゲル化剤アデカプラノンMPC−810を3.6重量%(9部)添加して水系樹脂組成物を得た。
(膨れ評価)
200×100×1mmのアルミ板に塗膜の厚みが3mmとなるように水系樹脂組成物を塗布した。それを140℃の熱風乾燥機に入れ、20分間乾燥した。その乾燥塗膜の状態を観察した。結果を表1に示す。
(Tg測定)
上記の膨れ評価に用いた塗膜について、示差走査熱量計を用いてTgを測定した。結果を表1に示す。
(耐水性)
200×100×1mmのアルミ板に塗膜の厚みが1mmとなるように水系樹脂組成物を塗布した。それを140℃の熱風乾燥機に入れ、20分間乾燥した。その塗膜を純水に25℃で1週間浸漬し、塗膜の白化や溶解状態を観察した。結果を表1に示す。
130×10×1mmのアルミ板に水系樹脂組成物を塗布して乾燥し、試験片を作製した。塗布面積は130×10mmである。その試験片について制振性評価を行った。結果を表2に示す。
(制振性評価)
片持ちばり式加振法で損失係数測定装置(B&K社製3550等)を用いて損失係数を測定した。損失係数は半値幅法で算出し、周波数、200Hzに換算した結果を示した。
Figure 0005180654


Figure 0005180654

実施例1および参考例1から4の水系樹脂組成物は、異常膨れはなく、耐水性が良好であった。さらに、損失係数は20〜50℃の範囲で0.11以上であり、優れた制振性を有していた。一方、主剤と無機フィラーのみの比較例1では異常膨れが発生した。また、亜鉛華や硝酸カルシウムを添加して主剤をゲル化させた比較例2は、異常膨れは発生しなかったが、損失係数が低下した。また、無機フィラーとして、マイカに加えて表面処理をしていない合成雲母を添加した比較例3は、異常膨れが発生した。また、感熱ゲル化剤を添加した比較例4は、異常膨れは発生しなかったが、耐水性が低下し、また損失係数も低下した。
以上の通り、本発明によれば、主剤の有機ポリマーの特性を低下させることなく、被膜の膨れやひび割れを抑制することが可能である。

Claims (2)

  1. 少なくとも、有機ポリマーからなる主剤と、無機フィラーと、該有機ポリマー及び該無機フィラーと反応するカップリング剤とを含み、
    上記無機フィラーが第1の無機フィラーと第2の無機フィラーとからなり、第2の無機フィラーが上記カップリング剤で表面処理されてなり、第2の無機フィラーの含有量が第1の無機フィラー100重量部に対し0.5〜50重量部である水系樹脂組成物。
  2. 上記カップリング剤が、シラン系カップリング剤、チタネート系カップリング剤又はアルミネート系カップリング剤である請求項1記載の水系樹脂組成物。
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