JP2001131053A - ザクロの成分を利用した化粧品 - Google Patents
ザクロの成分を利用した化粧品Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】ザクロの果実に含まれる有効成分である女性ホ
ルモンを経皮的に吸収して効率的に美容効果を表す化粧
品を提供する。 【解決手段】ザクロ果実を搾取して得た果汁から水分を
除去する方法、または粉砕した果実を柚出溶剤を用いて
抽出し、溶剤を除去する方法で得たザクロ果実の成分を
化粧品に配合する。
ルモンを経皮的に吸収して効率的に美容効果を表す化粧
品を提供する。 【解決手段】ザクロ果実を搾取して得た果汁から水分を
除去する方法、または粉砕した果実を柚出溶剤を用いて
抽出し、溶剤を除去する方法で得たザクロ果実の成分を
化粧品に配合する。
Description
【０００１】
【発明の属する技術】本発明は、ザクロに含有される成
分を利用した化粧品に関する。更に言及すればザクロ果
実から搾取または抽出された女性ホルモンを配合してな
る化粧品に関する。
分を利用した化粧品に関する。更に言及すればザクロ果
実から搾取または抽出された女性ホルモンを配合してな
る化粧品に関する。
【０００２】
【従来の技術】ザクロの根や樹皮にはアルカロイドのペ
レチェリンが含有しており駆虫薬として古くから使用さ
れている。また、ザクロの果実にも種々の有用成分が含
まれていることが明らかになっている。
レチェリンが含有しており駆虫薬として古くから使用さ
れている。また、ザクロの果実にも種々の有用成分が含
まれていることが明らかになっている。
【０００３】特開平７−１９６５２６にはザクロの果実
などに含まれるコラーゲンの分解酵素であるコラナーゼ
の活性を阻害するコラゲナーゼ阻害成分を配合した、コ
ラーゲンの不足に因る皮膚の弛みやシミの進行やリュー
マチ症状の進行の遅延が期待できる化粧品や入浴剤が開
示されている。
などに含まれるコラーゲンの分解酵素であるコラナーゼ
の活性を阻害するコラゲナーゼ阻害成分を配合した、コ
ラーゲンの不足に因る皮膚の弛みやシミの進行やリュー
マチ症状の進行の遅延が期待できる化粧品や入浴剤が開
示されている。
【０００４】特開平９−１１０７１０にはザクロの果皮
の抽出物が優れたヒアルロニターゼ活性阻害作用や抗補
体活性作用を有することから、該抽出物を抗炎症剤およ
び抗アレルギー剤として利用した種々の形態の皮膚外用
薬および浴用剤が開示されている。
の抽出物が優れたヒアルロニターゼ活性阻害作用や抗補
体活性作用を有することから、該抽出物を抗炎症剤およ
び抗アレルギー剤として利用した種々の形態の皮膚外用
薬および浴用剤が開示されている。
【０００５】また、特開平１１−２４３９１１にはザク
ロの果実の抽出液にカルシウムを混合して錠剤、粉末、
顆粒の何れかに加工された健康食品が開示されている。
抽出液には有効成分として、女性ホルモンの一種である
エストロンが含まれていることから、該健康食品を摂取
することにより更年期障害や生理不順、貧血など、女性
の様々な病気に有効であるとしている。
ロの果実の抽出液にカルシウムを混合して錠剤、粉末、
顆粒の何れかに加工された健康食品が開示されている。
抽出液には有効成分として、女性ホルモンの一種である
エストロンが含まれていることから、該健康食品を摂取
することにより更年期障害や生理不順、貧血など、女性
の様々な病気に有効であるとしている。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】ザクロの果実の抽出物
に有効成分として含有する女性ホルモンを錠剤、粉末、
顆粒の形態に加工した健康食品として摂取することは、
更年期障害や生理不順、貧血などの女性特有の様々な病
気に有効であることは論を待たない。しかし、ザクロの
果実に含有される女性ホルモンの量は僅かであり、必要
量を摂取するには多量の果実を必要とする。また、摂取
された女性ホルモンは肝臓で代謝されてグルクロン酸お
よび硫酸抱合体として尿中に排泄されるので無駄が多
い。
に有効成分として含有する女性ホルモンを錠剤、粉末、
顆粒の形態に加工した健康食品として摂取することは、
更年期障害や生理不順、貧血などの女性特有の様々な病
気に有効であることは論を待たない。しかし、ザクロの
果実に含有される女性ホルモンの量は僅かであり、必要
量を摂取するには多量の果実を必要とする。また、摂取
された女性ホルモンは肝臓で代謝されてグルクロン酸お
よび硫酸抱合体として尿中に排泄されるので無駄が多
い。
【０００７】ザクロの果実の抽出物には、女性ホルモン
以外に特開平７−１９６５２６および特開平９−１１０
７１０に開示されている様に皮膚に有効な様々な成分が
含まれており、それらの成分は天然物である故に安全性
が高く、敏感な皮膚に適用が可能である。また、皮膚の
炎症を抑える成分が含まれている。
以外に特開平７−１９６５２６および特開平９−１１０
７１０に開示されている様に皮膚に有効な様々な成分が
含まれており、それらの成分は天然物である故に安全性
が高く、敏感な皮膚に適用が可能である。また、皮膚の
炎症を抑える成分が含まれている。
【０００８】
【課題を解決するための手段】この様な事情に鑑み、発
明者らはザクロ果実の果汁成分または果実の抽出成分を
配合して化粧品とし、該果汁成分または該抽出成分に含
有する女性ホルモンを皮膚に適用することによって皮膚
の健康や若返りを促し、また、経皮的に吸収することに
よって、美容効果や薬効を効率的に得る方法に到達し
た。
明者らはザクロ果実の果汁成分または果実の抽出成分を
配合して化粧品とし、該果汁成分または該抽出成分に含
有する女性ホルモンを皮膚に適用することによって皮膚
の健康や若返りを促し、また、経皮的に吸収することに
よって、美容効果や薬効を効率的に得る方法に到達し
た。
【０００９】ザクロ属ザクロ科の植物であるザクロには
５０以上の品種があり、６〜７月に開花して９〜１０月
に果実をつける。果実は生食されるが非常に種が多く、
食用に適しているとは言えない。しかし、ザクロの根や
樹皮はアルカロイドのペレチェリンを含有し、その０．
１０％溶液を駆虫薬に、また、果皮は下痢止めとして利
用されており、その他、グラナートアルカロイドやタン
ニンの含有が知られており、生薬としての利用価値の高
い植物である。
５０以上の品種があり、６〜７月に開花して９〜１０月
に果実をつける。果実は生食されるが非常に種が多く、
食用に適しているとは言えない。しかし、ザクロの根や
樹皮はアルカロイドのペレチェリンを含有し、その０．
１０％溶液を駆虫薬に、また、果皮は下痢止めとして利
用されており、その他、グラナートアルカロイドやタン
ニンの含有が知られており、生薬としての利用価値の高
い植物である。
【００１０】エストロゲンは卵胞ホルモンといわれ、卵
巣から卵胞刺激ホルモン（ＦＳＨ）の刺激によって分泌
される女性ホルモンで、エストラジオール、エストリオ
ールおよびエストロンの三種がある。エストロゲンは雌
性副性器の発育、子宮内膜の増殖、乳腺の発育、ＦＳＨ
の分泌抑制などの生理作用がある。
巣から卵胞刺激ホルモン（ＦＳＨ）の刺激によって分泌
される女性ホルモンで、エストラジオール、エストリオ
ールおよびエストロンの三種がある。エストロゲンは雌
性副性器の発育、子宮内膜の増殖、乳腺の発育、ＦＳＨ
の分泌抑制などの生理作用がある。
【００１１】本発明は、ザクロ果実の果汁から水分を除
去して得た果汁成分、または果皮、果肉および種子から
抽出して得た抽出成分を化粧品に配合し、該果汁成分ま
たは抽出成分に有効成分として含有される女性ホルモン
の一種であるエストロンを化粧品として皮膚に適用し、
皮膚の健康や若返りを促し、また、経皮的に吸収して肌
の美容や健康を増進させようとするものである。
去して得た果汁成分、または果皮、果肉および種子から
抽出して得た抽出成分を化粧品に配合し、該果汁成分ま
たは抽出成分に有効成分として含有される女性ホルモン
の一種であるエストロンを化粧品として皮膚に適用し、
皮膚の健康や若返りを促し、また、経皮的に吸収して肌
の美容や健康を増進させようとするものである。
【００１２】本発明で言う化粧品とは、薬事法で分類さ
れる医薬品、医薬部外品、化粧品、医療用具の４分類中
の単に化粧品だけを指すものでなく、医薬品および医薬
部外品をも含む製品を言う。
れる医薬品、医薬部外品、化粧品、医療用具の４分類中
の単に化粧品だけを指すものでなく、医薬品および医薬
部外品をも含む製品を言う。
【００１３】近年、皮膚を投与経路とする経皮治療薬の
開発が盛んであり、狭心症に対するニトログリセリン製
剤は廣く使用されている。海外では、血圧降下剤のクロ
ニジンや癌性疼痛緩和のためのフェンタニルの経皮吸収
製剤ともに女性ホルモンの一種であるエストラジオール
の経皮吸収製剤が開発され、臨床実験中または発売され
ている。
開発が盛んであり、狭心症に対するニトログリセリン製
剤は廣く使用されている。海外では、血圧降下剤のクロ
ニジンや癌性疼痛緩和のためのフェンタニルの経皮吸収
製剤ともに女性ホルモンの一種であるエストラジオール
の経皮吸収製剤が開発され、臨床実験中または発売され
ている。
【００１４】
【実施例】以下、実施例により本発明を詳細に説明する
が、本発明はこれらの実施例になんら制限されるもので
ない。
が、本発明はこれらの実施例になんら制限されるもので
ない。
【００１５】
【実施例１】ザクロ果実に含有される女性ホルモンの採
取方法は、果実の果汁を乾燥して得る果汁成分法と、果
実を粉砕して水分を除去した粉末から抽出溶剤を用いて
抽出する抽出成分法の二方法で得た。
取方法は、果実の果汁を乾燥して得る果汁成分法と、果
実を粉砕して水分を除去した粉末から抽出溶剤を用いて
抽出する抽出成分法の二方法で得た。
【００１６】成熟したザクロの果実を採取し、果肉、種
子および果皮を含めた全体を粉砕後、濾し布で果汁を搾
り取り、甘い匂いの茶褐色の果汁液を得た。得られた該
果汁液を凍結乾燥して水分を除去して約５重量％の粉末
状のザクロ果実成分Ａを得た。
子および果皮を含めた全体を粉砕後、濾し布で果汁を搾
り取り、甘い匂いの茶褐色の果汁液を得た。得られた該
果汁液を凍結乾燥して水分を除去して約５重量％の粉末
状のザクロ果実成分Ａを得た。
【００１７】又、採取したザクロの果実を粉砕後、凍結
乾燥して水分を除去し、粉末状のザクロ果実を得た。こ
の粉末状のザクロ果実を更に微粉化し、エタノールを抽
出溶媒としてソックスレー抽出器を用いて成分の抽出を
した。該抽出液からエタノールを除去して約３重量％の
粉末状のザクロ果実成分Ｂを得た。
乾燥して水分を除去し、粉末状のザクロ果実を得た。こ
の粉末状のザクロ果実を更に微粉化し、エタノールを抽
出溶媒としてソックスレー抽出器を用いて成分の抽出を
した。該抽出液からエタノールを除去して約３重量％の
粉末状のザクロ果実成分Ｂを得た。
【００１８】得られたザクロ果実成分ＡおよびＢには女
性ホルモンであるエストロンが含まれていることがガス
クロマトグラフによる分析で確認された。
性ホルモンであるエストロンが含まれていることがガス
クロマトグラフによる分析で確認された。
【００１９】
【実施例２】実施例１で得られたザクロ果実成分Ａおよ
びＢを化粧品全量に対して０．１〜１．０重量％添加し
て通常の処方および製造方法によって、乳液、クリーム
およびパックを作製した。
びＢを化粧品全量に対して０．１〜１．０重量％添加し
て通常の処方および製造方法によって、乳液、クリーム
およびパックを作製した。
【００２０】
【発明の効果】本発明のザクロ果実の成分を利用した化
粧品は、該成分に含有される女性ホルモンの効果によっ
て皮膚の健康や若返りを促進すると共に経皮的にも吸収
されるので美容および薬効効果が高い。
粧品は、該成分に含有される女性ホルモンの効果によっ
て皮膚の健康や若返りを促進すると共に経皮的にも吸収
されるので美容および薬効効果が高い。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 ＦＩ テーマコート゛(参考） Ａ６１Ｋ 35/78 Ａ６１Ｋ 35/78 Ｃ
Claims (3)
- 【請求項１】ザクロ果実から搾取によって得られた成分
を含有することを特徴とするザクロの成分を利用した化
粧品。 - 【請求項２】ザクロ果実から抽出によって得られた成分
を含有することを特徴とするザクロの成分を利用した化
粧品。 - 【請求項３】請求項１および２に記載のザクロの成分が
女性ホルモンであることを特徴とするザクロの成分を利
用した化粧品。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP35214399A JP2001131053A (ja) | 1999-11-08 | 1999-11-08 | ザクロの成分を利用した化粧品 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP35214399A JP2001131053A (ja) | 1999-11-08 | 1999-11-08 | ザクロの成分を利用した化粧品 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2001131053A true JP2001131053A (ja) | 2001-05-15 |
Family
ID=18422080
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP35214399A Pending JP2001131053A (ja) | 1999-11-08 | 1999-11-08 | ザクロの成分を利用した化粧品 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2001131053A (ja) |
Cited By (8)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP1441686A4 (en) * | 2001-11-09 | 2005-02-16 | Avon Prod Inc | TOPICAL COSMETIC COMPOSITION FOR REJUVENING THE SKIN |
| JP2005314301A (ja) * | 2004-04-28 | 2005-11-10 | Shokuhin Chiryogaku Kenkyusho | 気分障害の予防・治療用組成物 |
| FR2874502A1 (fr) * | 2004-08-26 | 2006-03-03 | Innovat Co Cabinet Ellouze | Nouvel extrait vegetal, son procede d'obtention et ses applications pharmaceutiques, nutraceutiques ou cosmetiques |
| JP2008074761A (ja) * | 2006-09-20 | 2008-04-03 | Naris Cosmetics Co Ltd | 化粧料 |
| US7897184B1 (en) | 2009-08-13 | 2011-03-01 | Access Business Group International Llc | Topical composition with skin lightening effect |
| US8034385B2 (en) | 2002-07-08 | 2011-10-11 | Coty B.V. | Anti-ageing skin cosmetic |
| JP2013245170A (ja) * | 2012-05-23 | 2013-12-09 | Nippon Menaade Keshohin Kk | ヒアルロン酸合成促進剤及び皮膚外用剤 |
| CN108186848A (zh) * | 2018-01-23 | 2018-06-22 | 郑州大学 | 一种治疗猪子宫内膜炎的复方中药提取物制剂及其制备方法 |
-
1999
- 1999-11-08 JP JP35214399A patent/JP2001131053A/ja active Pending
Cited By (11)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP1441686A4 (en) * | 2001-11-09 | 2005-02-16 | Avon Prod Inc | TOPICAL COSMETIC COMPOSITION FOR REJUVENING THE SKIN |
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| JP4644781B2 (ja) * | 2004-04-28 | 2011-03-02 | 特定非営利活動法人 食品治療学研究所 | 気分障害の予防・治療用組成物 |
| FR2874502A1 (fr) * | 2004-08-26 | 2006-03-03 | Innovat Co Cabinet Ellouze | Nouvel extrait vegetal, son procede d'obtention et ses applications pharmaceutiques, nutraceutiques ou cosmetiques |
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| US7897184B1 (en) | 2009-08-13 | 2011-03-01 | Access Business Group International Llc | Topical composition with skin lightening effect |
| US8202556B2 (en) | 2009-08-13 | 2012-06-19 | Access Business Group International Llc | Topical composition with skin lightening effect |
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| CN108186848A (zh) * | 2018-01-23 | 2018-06-22 | 郑州大学 | 一种治疗猪子宫内膜炎的复方中药提取物制剂及其制备方法 |
| CN108186848B (zh) * | 2018-01-23 | 2020-11-06 | 郑州大学 | 一种治疗猪子宫内膜炎的复方中药提取物制剂及其制备方法 |
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