JP2001130906A - ドライアイスペレットの製造方法および製造装置 - Google Patents
ドライアイスペレットの製造方法および製造装置Info
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Abstract
率的に製造できる新規なドライアイスペレットの製造方
法およびドライアイスペレットの製造装置を提供する。 【解決手段】 ドライアイスペレットの製造方法は、塊
状ドライアイス(70)からドライアイスペレット(7
1)を製造する方法であり、ケーシング(2)に塊状ド
ライアイス(70)を収容し、プレス板(41)によっ
て塊状ドライアイス(70)を加圧することにより、ノ
ズル(30)からチョーク状に押し出す。また、ドライ
アイスペレットの製造装置は、塊状ドライアイス(7
0)を収容するケーシング(2)と、塊状ドライアイス
(70)を加圧するシリンダー装置(4)と、多数のノ
ズル(30)を備えた押出ダイ(3)とから構成され
る。
Description
ットの製造方法および製造装置に関するものであり、詳
しくは、一層高密度のドライアイスペレットをより効率
的に製造できるドライアイスペレットの製造方法および
ドライアイスペレットの製造装置に関するものである。
ライアイス)は、直径が約6mm程度、長さが5〜50
mm程度のチョーク状のドライアイスであり、0.3〜
25kgと言った塊で使用される薄板状またはブロック
状の塊状ドライアイスに比べ、食品などの被冷却物をあ
る程度急速に冷却できる。勿論、ドライアイスペレット
は、塊状ドライアイスに比べると昇華時間は短いが、粉
体状ドライアイスに比べると昇華時間が長いため、さほ
ど長い時間でない限り、蓄冷材として保管や輸送にも使
用できる。
は、特開昭46−1162号、特開昭49−59059
号、特開昭51−111499号の各公報に開示されて
いる。すなわち、特開昭46−1162号および特開昭
51−111499号の各公報には、周面に多数の押出
し用小孔が設けられたリング状の押出ダイと、押出ダイ
の内側に粉体状ドライアイスを堆積させるスノー生成機
構と、押出ダイの内周に歯合する回転押出器としての歯
車とを備え、堆積させた粉体状ドライアイスを歯車の駆
動によって順次圧縮して押出ダイの小孔から押し出すこ
とによりドライアイスペレットに成形する「ドライアイ
スペレット製造機」が記載されている。
は、押出通路を有するダイス装置と、押出通路の入口部
分に粉体状ドライアイスを供給するスノーの噴射装置
と、押出通路に粉体状ドライアイスを押し詰めて押出通
路の出口まで突出する棒状押出器とを備えた「固形二酸
化炭素の成形ペレットを製造する装置」、および、粉体
状ドライアイスを生成した後、これを押出通路から棒状
の成形品として押し出す「固形二酸化炭素の成形ペレッ
トを製造する方法」が記載されている。
イアイスペレットは、適当なオリフィス径のノズルから
液化炭酸ガスを噴射、断熱膨張させることにより、一
旦、粉体状ドライアイスを製造した後、粉体状ドライア
イスをチョーク状に圧縮成形して製造される。
アイスは、約1.5〜1.6g/cm3の密度(嵩密
度)を有しているのに対し、上記ドライアイスペレット
の密度(嵩密度)は1.4g/cm3程度である。すな
わち、ドライアイスペレットは、上記の様に粉体状ドラ
イアイスを直接圧縮成形した小さな塊であり且つ密度が
小さいため、昇華速度が速く、被冷却物を急速に冷却で
きると言う性質を備えているが、その反面、塊状ドライ
アイスに比べると、昇華によるロスも多く、また、硬度
が低いために取扱い中に砕け易いと言う問題もある。
な装置によって製造されるため、製造効率が低く且つ製
造コストが高くなる。すなわち、上記の様な装置におい
ては、高圧の液化炭酸ガスを貯蔵・供給するための設備
が大掛かりとなり、かつ、装置構成も複雑であるため、
維持管理や操作が煩雑で製造コストが高くなる。その結
果、ドライアイスペレットは、塊状ドライアイスの様に
普及し難いと言う実情が生じている。
イアイスペレットの形態を維持し且つ密度を高めること
を主眼に種々検討の結果なされたものであり、その目的
は、一層高密度のドライアイスペレットをより効率的に
製造できる新規なドライアイスペレットの製造方法およ
びドライアイスペレットの製造装置を提供することにあ
る。
め、本発明に係るドライアイスペレットの製造方法は、
塊状ドライアイスからドライアイスペレットを製造する
方法であって、ケーシングに塊状ドライアイスを収容
し、前記ケーシングの一端側からプレス板によって塊状
ドライアイスを加圧することにより、前記ケーシングの
他端側のノズルからチョーク状に押し出すことを特徴と
する。
造方法においては、予め高い密度に圧縮成形された塊状
ドライアイスをケーシング中で更に圧縮しつつノズルか
ら押し出すことにる2段圧縮効果により、塊状ドライア
イスを更に高密度のドライアイスペレットとして成形す
ることが出来る。
の製造装置は、塊状ドライアイスからドライアイスペレ
ットを製造する装置であって、塊状ドライアイスを収容
するケーシングと、当該ケーシングの一端側に配置され
且つプレス板によって塊状ドライアイスを他端側に向け
て加圧するシリンダー装置と、前記ケーシングの他端側
に配置され且つ多数のノズルを備えた押出ダイとから構
成されていることを特徴とする。
造装置において、シリンダー装置は、ケーシング中の予
め高い密度に圧縮成形された塊状ドライアイスをプレス
板によって更に圧縮することにより、塊状ドライアイス
に対して2段圧縮を行ない、また、ケーシングの他端側
のノズルは、圧縮変形される塊状ドライアイスをチョー
ク状のペレットドライアイスに成形する。
いて説明する。図1〜図3は、本発明に係るドライアイ
スペレットの製造装置を破断して示す側面図であり、か
つ、ドライアイスペレットの製造方法における各操作工
程を示す図ある。図4は、本発明に係るドライアイスペ
レットの製造装置およびメンテナンス操作を破断して示
す側面図である。また、図5は、押出ダイのノズルの一
形状例を示す断面図であり、図6は、押出ダイのノズル
の他の形状例を示す断面図である。以下、実施形態の説
明においては、ドライアイスペレットを「ペレット」と
略記する。
るにあたり、先ず、当該製造方法の実施に好適な本発明
に係るペレットの製造装置について説明する。なお、本
発明において、ペレットとは、ペレット状ドライアイ
ス、ペレットドライアイス、チョーク状ドライアイスあ
るいは粒状ドライアイスとも言われる従来公知の形態の
ドライアイスを指す。また、塊状ドライアイスとは、従
来から固形ドライアイスと称するドライアイスであっ
て、例えば10〜30kgのブロック状、0.2〜5k
g程度の薄板状あるいは30〜100g程度の小片とし
て一般的に使用されているドライアイスを言う。
に示す様に、塊状ドライアイス(70)(図2参照)か
らドライアイスペレット(71)(図3参照)を製造す
る装置であり、斯かる装置は、塊状ドライアイス(7
0)を収容するケーシング(2)と、ケーシング(2)
の一端側に配置され且つプレス板(41)によって塊状
ドライアイス(70)を他端側に向けて加圧するシリン
ダー装置(4)と、ケーシング(2)の他端側に配置さ
れ且つ多数のノズル(30)を備えた押出ダイ(3)と
から構成される。
レーム(13,14)が立設された架台(1)を利用し
て組み立てられており、2つの支持フレーム(13,1
4)は、それぞれに枠組構造を有し且つ対向配置され
る。ケーシング(2)は、適宜の形状に構成し得るが、
例えば、略円筒状に形成され且つその中心線が水平とな
る状態に支持フレーム(13)及び(14)の間に架設
される。
述する様なメンテナンス作業を行なうため、支持フレー
ム(13)と(14)の間で前後に移動可能に配置され
る。すなわち、ケーシング(2)は、基台(15)の上
に搭載されており、基台(15)は、支持フレーム(1
3)及び(14)の間に架設された案内レールに係合し
ている。そして、基台(15)は、支持フレーム(1
4)に取り付けられたシリンダー装置(5)によって所
定距離だけ進退する様に構成される。
イス(70)を圧縮するための加圧室(23)として構
成される。加圧室(23)において実質的に加圧操作に
使用される部位(図1におけるケーシング(2)の略右
半分の部位)の容積は、例えば、約0.003〜0.0
3m3とされる。また、ケーシング(2)の上部には、
塊状ドライアイス(70)を供給するための投入口(2
1)が設けられ、斯かる投入口(21)には、運転中の
安全を確保するため、スライドレールに沿って水平方向
に移動することにより投入口(21)を開閉する蓋(2
2)が付設される。
(2)の一端側に位置する支持フレーム(14)に取り
付けられる。シリンダー装置(4)のロッド先端に設け
られたプレス板(41)は、ケーシング(2)の一端側
から加圧室(23)の内部に挿入されており、加圧室
(23)に供給された塊状ドライアイス(70)を他端
側に向けて加圧する様になされている。
状ドライアイス(70)をより高密度に圧縮するため、
プレス板(41)において15×106〜35×106P
aの圧力で加圧可能なシリンダー装置、一般的には油圧
シリンダー装置が使用される。換言すれば、シリンダー
装置(4)の総出力としては、プレス板(41)の面積
に上記の圧力を乗じた値に相当する出力が必要とされ
る。
様に設定する理由は次の通りである。すなわち、塊状ド
ライアイス(70)は、前述した様に、粉体状ドライア
イスをプレス成形したものであり、例えば1.5〜1.
6g/cm3の密度を有しているが、プレス成形する際
の加圧力は、凡そ4×106〜10×106Paである。
斯かる塊状ドライアイス(70)を更に圧縮し且つ形状
変化させるには、15×106Pa以上の圧力が必要で
ある。他方、35×106Pa以上の圧力で加圧した場
合は、ペレット(71)において得られる圧縮率に比
べ、極めて高い装置強度を必要とし、かつ、成形効率が
さほど向上できないため、製造コストの観点から不利で
ある。
端側に位置する支持フレーム(13)に取り付けられ
る。押出ダイ(3)は、ケーシング(2)が運転位置に
ある場合、ケーシング(2)の他端に密着する様になさ
れている。多数のノズル(30)は、ケーシング(2)
の中心線に直交する断面に対して略均等な配置となる様
に押出ダイ(3)に設けられる。ノズル(30)の数
は、適宜に設定出来るが、圧縮力を保持し且つ成形効率
を高める観点から、ケーシング(2)の上記の断面に対
する全ノズル(30)の開口率、すなわち、ケーシング
(2)の断面積に対する開口面積の割合は、通常、55
〜70%に設定される。
ー状であってもよいが、塊状ドライアイス(70)を所
定の直径のチョーク状に成形した後に一層円滑に排出し
得る様に、例えば、押出方向に沿った形状を図5又は図
6に示す様な形状になされているのが好ましい。
0)は、図5に示す様に、入口側に形成された直管部
(30s)と、出口側に形成されたテーパー部(30
t)とを備え、かつ、テーパー部(30t)は、出口に
向かうに従い漸次拡径されている。また、図6に示すノ
ズル(30)は、図5と同様の直管部(30s)の更に
入口側に逆テーパー部(30r)が設けられたノズルで
ある。斯かる逆テーパー部(30r)は、加圧された塊
状ドライアイス(70)をより円滑にノズル(30)に
導く様に機能する。
すなわち、押出ダイ(3)の厚さは、30〜80mm程
度とされ、また、ノズル(30)の最小径(d0)(直
管部(30s)の直径)に対する最大径(d1)(テー
パー部(30t)の最大直径)の比(d1/d0)は10
2〜115に設定される。斯かるノズル口径の設定によ
り、成形されたペレット(71)をより円滑に排出でき
る。
は、ペレット(71)の使用態様を考慮し、3〜20m
mの範囲とされる。すなわち、ノズル(30)は、ペレ
ット(71)が急速冷却に使用される場合は被冷却物と
の接触面積を大きくするため、小さな直径のペレット
(71)を形成し得る口径のノズルがよく、また、ペレ
ット(71)が蓄冷材として使用される場合は出来る限
り昇華速度を遅くするため、大きな直径のペレット(7
1)を形成し得る口径のノズルがよい。
本発明に係るペレットの製造方法について説明する。本
発明に係るペレットの製造方法は、塊状ドライアイス
(70)からペレット(71)を製造する方法であり、
上記の様な製造装置を使用して実施される。本発明にお
いて、塊状ドライアイス(70)としては、前述の様な
所謂固形ドライアイスが使用される。塊状ドライアイス
(70)は、液化炭酸ガスの断熱膨張によって得られた
粉体状ドライアイスを加圧成形することにより、予め塊
状に製造されたドライアイスである。
0)は、ドライアイス製造工場などにおいて、通常、気
密になされたコンテナ中に約−20℃、2×106Pa
の液化炭酸ガスを供給した後、コンテナ内を大気圧に減
圧することにより、液化炭酸ガスを断熱膨張させて粉体
状ドライアイスに相変化させ、次いで、コンテナ内で粉
体状ドライアイスを前述の様な圧力でプレス成形したも
のである。また、塊状ドライアイス(70)は、比較的
小型のコンテナ内にノズルから直接液化炭酸ガスを噴
射、断熱膨張させ、粉体状ドライアイスを生成した後、
コンテナ内で粉体状ドライアイスを上記と同様にプレス
成形して製造される場合もある。
(70)は、物流上の都合などにより、10〜25kg
のブロックに形成され、また、用途によっては、更に
0.2〜5kg程度に分割される。塊状ドライアイス
(70)の形態としては、ブロック状、薄板状、あるい
はその欠片の何れでもよいが、より高い密度のペレット
(71)を得るためには、塊状ドライアイス(70)の
密度(嵩密度)は、1.45〜1.65g/cm3であ
るのが好ましい。
示す様に、シリンダー装置(4)のプレス板(41)を
基端位置に待機させた状態において、蓋(22)をスラ
イドさせることにより、ケーシング(2)の投入口(2
1)を開口する。そして、図2に示す様に、ケーシング
(2)の加圧室(23)に塊状ドライアイス(70)を
収容する。図2は、ブロック状のドライアイスを投入し
た状態を例示したものであるが、薄板状のドライアイス
や欠片を仕様する場合は、運転効率を高めるため、加圧
室(23)に収容し得るだけの量を投入するのが好まし
い。
の蓋(22)を閉止した後、シリンダー装置(4)を作
動させることにより、加圧室(23)においてプレス板
(41)を前進させる。すなわち、ケーシング(2)の
一端側から他端側へ向けてプレス板(41)によって加
圧室(23)内の塊状ドライアイス(70)を加圧す
る。その際、前述したシリンダー装置(4)の構成によ
り、プレス板(41)において15×106〜35×1
06Paの圧力で加圧する。そして、ケーシング(2)
の他端側に配置された押出ダイ(3)のノズル(30)
から塊状ドライアイス(70)をチョーク状に押し出
す。
ンダー装置(4)は、ケーシング(2)内の予め高い密
度に圧縮成形された塊状ドライアイス(70)をプレス
板(41)によって更に圧縮することにより、塊状ドラ
イアイス(70)に対して実質的に2段圧縮を行ない
(プレス板(41)による加圧操作が2段目の圧縮操作
に相当する)、また、ケーシング(2)の他端側のノズ
ル(30)は、圧縮変形される塊状ドライアイス(7
0)をチョーク状に成形する。その結果、押出ダイ
(3)を通じ、一層高い密度で成形されたペレット(7
1)を排出することが出来る。
発明に係るペレットの製造方法においては、予め高い密
度に圧縮成形された塊状ドライアイス(70)をケーシ
ング(2)内で更に圧縮しつつノズル(30)から押し
出すことによる2段圧縮効果と圧縮成形効果により、塊
状ドライアイス(70)を一層高密度のペレット(7
1)として成形することが出来る。そして、本発明にお
いては、密度(嵩密度)が1.50〜2.20g/cm
3のペレット(71)を得ることが出来る。なお、ペレ
ット(71)は、衝撃を与えることによって適宜な長さ
に分割できる。
に示す様に、加圧室(23)や押出ダイ(3)の保守管
理を行う場合、シリンダー装置(5)の作動によって基
台(15)を後退させることにより、ケーシング(2)
の前端と押出ダイ(3)を離間させることが出来る。斯
かる操作により、例えば、運転終了後に氷結した塊状ド
ライアイス(70)の残片を簡単に排除できる。
単な加圧操作により、塊状ドライアイス(70)を圧縮
して高密度のペレット(71)に成形できる理由は、次
の様に考えられる。すなわち、従来の塊状ドライアイス
(70)を製造する工程においては、粉体状ドライアイ
スをコンテナ内で押し固めた場合、粉体状ドライアイス
の昇華に伴う内部圧力の発生により、プレス機による大
きなプレス圧力にも拘わらず、得られる塊状ドライアイ
ス(70)の密度は1.5〜1.6g/cm3程度とな
る。これに対し、本発明においては、予め圧縮成形され
た塊状ドライアイス(70)を更に圧縮するため、昇華
による内部圧力の発生を見ることなく、意外にも塊状ド
ライアイス(70)を流動的に変形させることが出来、
より高い密度で成形できる。
方法によれば、液化炭酸ガスに比べて流通・貯蔵の極め
て容易な塊状ドライアイス(70)から簡単に高密度の
ペレット(71)を製造でき、しかも、塊状ドライアイ
ス(70)から直ちに押出成形できるため、極めて効率
的にペレット(71)を製造できる。従って、ペレット
(71)の製造コストを一層低減できる。
化炭酸ガスから製造されることからすると、ペレット
(71)の液化炭酸ガスからの製造コストは、一見、従
来のペレットと同等とも考えられる。しかしながら、一
般的に流通している塊状ドライアイス(70)は、大型
設備の連続稼働によって量産されており、低コストで製
造できる。従って、本発明にの製造方法によれば、専用
のペレット製造装置により液化炭酸ガスからペレットを
製造する従来法に比べ、塊状ドライアイス(70)の製
造コストを含めても、遥かに低コストでペレット(7
1)を製造できる。
よれば、従来のペレット製造装置に比べ、粉体状ドライ
アイスの生成機構がなく、上記の様に加圧成形するだけ
の極めて簡単な装置構成により、効率的に高密度のペレ
ット(71)を製造できる。更に、従来のペレット製造
装置においては、装置内で粉体状ドライアイスを生成す
るため、運転開始から安定してペレットを製造するまで
に多くの予冷時間を必要とし、また、装置が十分に冷却
されるまでの間の昇華ロスが大きいが、本発明の製造装
置においては、塊状ドライアイス(70)を直ちに成形
するため、運転開始と同時にペレット(71)を製造で
き、かつ、ケーシング(2)等の予冷による昇華ロスを
極めて少なく出来る。従って、ペレット(71)の製造
コストを一層低減できる。
ならびに製造装置によって得られるペレット(71)
は、従来のペレットと同様にチョーク状の小さなドライ
アイスであるから、被冷却物との接触効率がよく、被冷
却物を急速に冷却できる。しかも、従来のペレット及び
塊状ドライアイスよりも更に高い密度を有しているた
め、昇華時間が長く、昇華によるロスも一層低減出来
る。また、密度に比例して硬度も極めて高いため、取扱
いによる破損ロスも一層低減出来る。
は、塊状ドライアイス(70)を出発原料としている
が、本発明の製造方法は、前述した様な塊状ドライアイ
ス(70)を製造する従来の製造工程においても適用出
来る。すなわち、従来の製造設備における既存のコンテ
ナにプレス板(41)及び押出ダイ(3)を併設し、コ
ンテナをケーシング(2)として使用することにより、
コンテナ内で得られた塊状ドライアイス(70)を系外
に取り出すことなく、更に圧縮して押出成形でき、上記
の様な高密度のペレット(71)を製造できる。
造方法によれば、流通・貯蔵の極めて容易な塊状ドライ
アイスから簡単に高密度のドライアイスペレットを製造
でき、しかも、塊状ドライアイスから直ちに押出成形で
きるため、極めて効率的にドライアイスペレットを製造
できる。
の製造装置によれば、従来のドライアイスペレット製造
装置に比べ、粉体状ドライアイスの生成機構がなく、加
圧成形するだけの極めて簡単な装置構成により、効率的
に高密度のドライアイスペレットを製造できる。
アイスペレットの製造方法における操作工程(準備工
程)を破断して示す側面図
アイスペレットの製造方法における操作工程(ドライア
イス投入工程)を破断して示す側面図
アイスペレットの製造方法における操作工程(圧縮成形
工程)を破断して示す側面図
ナンス操作を破断して示す側面図
Claims (10)
- 【請求項1】 塊状ドライアイス(70)からドライア
イスペレット(71)を製造する方法であって、ケーシ
ング(2)に塊状ドライアイス(70)を収容し、ケー
シング(2)の一端側からプレス板(41)によって塊
状ドライアイス(70)を加圧することにより、ケーシ
ング(2)の他端側のノズル(30)からチョーク状に
押し出すことを特徴とするドライアイスペレットの製造
方法。 - 【請求項2】 塊状ドライアイス(70)が、液化炭酸
ガスの断熱膨張によって得られた粉体状ドライアイスを
加圧成形することにより予め塊状に製造されたドライア
イスである請求項1に記載のドライアイスペレットの製
造方法。 - 【請求項3】 塊状ドライアイス(70)の密度が1.
45〜1.65g/cm3である請求項1又は2に記載
のドライアイスペレットの製造方法。 - 【請求項4】 塊状ドライアイス(70)を加圧する
際、プレス板(41)において15×106〜35×1
06Paの圧力で加圧する請求項1〜3の何れかに記載
のドライアイスペレットの製造方法。 - 【請求項5】 得られるドライアイスペレット(71)
の密度が1.50〜2.20g/cm3である請求項1
〜4の何れかに記載のドライアイスペレットの製造方
法。 - 【請求項6】 塊状ドライアイス(70)からドライア
イスペレット(71)を製造する装置であって、塊状ド
ライアイス(70)を収容するケーシング(2)と、ケ
ーシング(2)の一端側に配置され且つプレス板(4
1)によって塊状ドライアイス(70)を他端側に向け
て加圧するシリンダー装置(4)と、ケーシング(2)
の他端側に配置され且つ多数のノズル(30)を備えた
押出ダイ(3)とから構成されていることを特徴とする
ドライアイスペレットの製造装置。 - 【請求項7】 シリンダー装置(4)は、プレス板(4
1)において15×106〜35×106Paの圧力で加
圧可能なシリンダー装置である請求項6に記載のドライ
アイスペレットの製造装置。 - 【請求項8】 押出ダイ(3)のノズル(30)は、入
口側に形成された直管部(30s)と、出口側に形成さ
れたテーパー部(30t)とを備え、かつ、テーパー部
(30t)は、出口に向かうに従い漸次拡径されている
請求項6又は7に記載のドライアイスペレットの製造装
置。 - 【請求項9】 ノズル(30)の最小径(d0)に対す
る最大径(d1)の比(d1/d0)が102〜115で
ある請求項8に記載のドライアイスペレットの製造装
置。 - 【請求項10】 ノズル(30)の最小径(d0)が3
〜20mmである請求項8又は9に記載のドライアイス
ペレットの製造装置。
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JP31082199A JP3809313B2 (ja) | 1999-11-01 | 1999-11-01 | ドライアイスペレットの製造方法および製造装置 |
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JP2001130906A true JP2001130906A (ja) | 2001-05-15 |
JP3809313B2 JP3809313B2 (ja) | 2006-08-16 |
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JP2006199539A (ja) * | 2005-01-20 | 2006-08-03 | Costem:Kk | 粒状ドライアイスの製造方法と粒状ドライアイス製造装置 |
-
1999
- 1999-11-01 JP JP31082199A patent/JP3809313B2/ja not_active Expired - Lifetime
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