JP2001129321A - 固液分離装置の運転方法 - Google Patents

固液分離装置の運転方法

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JP2001129321A
JP2001129321A JP31079199A JP31079199A JP2001129321A JP 2001129321 A JP2001129321 A JP 2001129321A JP 31079199 A JP31079199 A JP 31079199A JP 31079199 A JP31079199 A JP 31079199A JP 2001129321 A JP2001129321 A JP 2001129321A
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Toyozo Hamada
豊三 浜田
Nobuyuki Nakatsuka
修志 中塚
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 活性汚泥等の生物処理排水を固液分離処理し
た濾過体の汚泥除去の洗浄に当り、洗浄操作が簡単で、
効率がよく、長期的に高い透過速度の維持が可能な固液
分離装置の運転方法の提供を目的とする。 【解決手段】 目付量が40〜100g/m2 で、かつ
通気度が30〜200cm3 /cm2 ・sの不織布から
なる濾過体を用いた固液分離装置により、濾過差圧5k
Pa以下において生物処理液を固液分離する濾過運転を
行いながら、間欠的に濾過運転を停止し、水又は気体を
前記濾過体の透過側から原液側へ圧送することにより、
濾過体の表面あるいは内部を洗浄する逆洗運転を繰り返
す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、固液分離装置の運
転方法に関し、特に、不織布からなる濾過体を用いた固
液分離装置により、し尿の浄化処理、家庭排水処理や工
業排水処理等の汚濁液を固液分離処理する運転方法に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、懸濁物や汚泥等のSSを含む液体
の固液分離処理において、濾過体に安価で高い透過液量
が期待できる不織布を用いた様々な技術が知られてい
る。
【0003】例えば、特開平5−185078号公報に
は、最小保留粒子径10〜100μmの二枚の不織布を
袋状にし、内部に間隔保持用の通水性多孔質材を挿入し
た濾過体を用いた曝気槽の濾過装置が開示されている。
【0004】また、大同らによる第34回下水道研究発
表会講演集、第647〜649頁に記載された「7−8
9活性汚泥混合液のダイナミック膜ろ過」には、不織布
を用いた活性汚泥混合液のダイナミック濾過について開
示されている。この濾過方法は、膜により固液分離が達
成されるのではなく、膜面上に形成されるダイナミック
層が実質的に固液分離を行うものである。
【0005】特開平10−128375号公報には、周
囲壁の少なくとも一部としての通水性の支持材からなる
流入部と開口としての流出部とを有する分離粒径30μ
m以上の目開きを持ち、厚さが2mm以下である中空状
の濾過体を浸漬し、後続槽との水頭差により濾過する汚
水処理装置が開示されている。
【0006】一般的に、不織布を用いて濾過を行う場
合、濾過の進行とともに、膜面上に汚泥が堆積して透過
液量が著しく低下したり、不織布内部に侵入した被処理
液中のSSが目詰まりを起こし透過液量が低下する。こ
のため定期的に膜面を洗浄し、透過液量の低下を抑制す
るのが通例であり、特開平10−128373号公報に
は、分離粒径30μm以上の支持材を用いた活性汚泥法
による汚水処理装置において、間欠的に濾過を停止し
て、生物反応槽内の濾過体の下方に設けられた濾過体洗
浄用のガスを供給するための通気管からガスを供給する
ことにより濾過体表面の付着物層を剥離させる方法につ
いて開示されている。
【0007】また、特開平10−192880号公報に
は、分離粒径30μm以上の濾布を用いた活性汚泥濾過
装置において、間欠的に濾過を停止して、生物反応槽内
の濾過体の下方に設けられた濾過体洗浄用のガスを供給
するための通気管からガスを供給するとともに、濾過体
内に清浄水を供給する清浄水供給手段を設けたことを特
徴とする活性汚泥濾過装置について開示されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、一般的
に10μm以下の汚泥粒子が多数存在している活性汚泥
液に対して、前記の従来技術で述べられた分離粒径10
μm以上の濾布を用いる場合、透過液SS濃度の増大を
招き、高い阻止率が得られない。特に膜洗浄を行う場
合、洗浄直後においては、一旦破壊されたダイナミック
層が形成されるまでの間、透過液SS濃度の増大が特に
顕著となる。また、このSSが不織布内部へ侵入し、膜
の目詰まりを助長する。この現象は、目付量が小さい即
ち繊維間隙が大きい不織布を用いるほど顕著となる。
【0009】一方、目付量が大きい、即ち、繊維間隙が
小さい不織布を濾過体として用いると高い透水性能が得
られない。
【0010】本発明は、高濃度のMLSSを有する生物
処理液に対しても高い透過液量とSS分離性能を有し、
膜洗浄直後においても前記特性をバランスよく安定に発
揮することができ、さらに長期的に安定な固液膜分離装
置の運転方法を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、不織布の
目詰まりの状態、不織布の構造、洗浄方法等種々検討す
ることにより、特定の目付量の不織布を用いて効果的な
洗浄を行うことにより、上記目的を達成できることを見
出した。
【0012】即ち、本発明は目付量が40〜100g/
2 で、かつ通気度が30〜200cm3 /cm2 ・s
の不織布からなる濾過体を用いた固液分離装置により、
濾過差圧5kPa以下において生物処理液を固液分離す
る濾過運転を行いながら、間欠的に濾過運転を停止し、
水あるいは気体を前記濾過体の透過側から原液側へ圧送
することにより、濾過体の表面あるいは内部を洗浄する
逆洗運転を繰り返すことを特徴とする固液分離装置の運
転方法に関するものである。
【0013】また、本発明は間欠的に繰り返す逆洗運転
時の1回の逆洗時の逆洗水量が3〜100リットル/m
in・m2 であることを特徴とする固液分離装置の運転
方法を提供するものである。
【0014】また、本発明は間欠的に繰り返す逆洗運転
時の1回の逆洗時の逆洗気体量が100〜100,00
0リットル/min・m2 であることを特徴とする固液
分離装置の運転方法を提供するものである。
【0015】また、本発明は生物処理液の固形分濃度が
5,000〜20,000mg/リットルであることを
特徴とする固液分離装置の運転方法を提供するものであ
る。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明の固液分離装置に用いられ
る濾過体は、特定の不織布からなるものであるが、その
形状及び大きさ等は特に限定されるものではなく、使用
状況に応じて平板状、袋状、スパイラル状及びチューブ
状等を適宜選択することができる。
【0017】また、濾過体の設置形態は、生物反応槽や
活性汚泥処理排水槽等の中に直接浸漬する浸漬型であっ
ても、生物処理槽等の外部に設置する外部循環型であっ
てもよい。
【0018】本発明の濾過体に用いられる不織布は、目
付量が40〜100g/m2 、好ましくは50〜90g
/m2 のものである。目付量が40g/m2 未満では、
透過液SS濃度の増大を招き、高い阻止率が得られない
からであり、100g/m2を越えたものでは、高い透
水性能が得られないからである。
【0019】また、その通気度は前記の目付量と同様の
観点から、30〜200cm3 /cm2 ・s、好ましく
は40〜150cm3 /cm2 ・sのものである。通気
度が30cm3 /cm2 ・s未満では、高い透水性能が
得られないからであり、200cm3 /cm2 ・sを越
えたものでは、透過液SS濃度の増大を招き、高い阻止
率が得られないからである。
【0020】また、その繊維径が、0.5〜30μm、
好ましくは1〜10μmのものである。繊維径が0.5
μm未満では、透水速度が小さくなり、30μmを越え
たものでは、透過液SS濃度が増大するからである。
【0021】また、その厚みが、0.05〜1mm、好
ましくは0.1〜0.5mmのものである。厚みが0.
05mm未満では、機械的強度が低下し、1mmを越え
たものでは、高い透水速度が得られない。
【0022】上記本発明に用いることができる不織布
は、天然又は合成繊維等を用い、常法により製造される
ものでよい。
【0023】本発明の固液分離装置の運転方法は、前記
濾過体を用いた固液分離装置により、濾過差圧が5kP
a以下、好ましくは3kPa以下になるようにして被処
理液を濾過する。濾過差圧が5kPaを越えたのでは、
圧密ケークが形成され透水速度が低下するからである。
このとき濾過差圧は水頭差、吸引ポンプあるいは加圧ポ
ンプにより所定圧に調整すればよい。ここで、濾過差圧
は濾過体の被処理液に接する面(原液側)と反対側面
(透過側)との差圧(当然に反対側面の圧力が低い)を
意味する。
【0024】また、本発明の固液分離装置の運転方法
は、低濾過差圧で濾過運転しながら、間欠的に水あるい
は気体による逆洗運転を行うことを特徴とするものであ
るが、その逆圧洗浄を行う時期の目安としては、濾過運
転時の透水速度が初期値の1〜80%である期間内に行
うのが望ましく、特に2〜70%の期間内が望ましい。
透水速度が初期値の1%未満になった場合には、透水速
度の回復が困難になるため好ましくなく、80%を越え
ている場合に逆洗運転を行うことはコストの面で不利に
なるからである。1回の逆洗運転時に行う逆洗の回数に
は制限はないが、少なくとも1回の逆洗を行えば充分で
ある。逆洗を行っている時間にも、特に制限はないが、
コストの面から10秒から2分が望ましい。
【0025】また、本発明の固液分離装置の運転方法に
おいて水による逆洗運転を行う場合は、1回の逆洗時に
使用する逆洗水量が3〜100リットル/min・m2
であり、好ましくは5〜50リットル/min・m2
る。1回の逆洗水量が3リットル/min・m2 未満で
は、洗浄効果が小さく、100リットル/min・m 2
を越えたのでは、高い回収率が得られないからである。
【0026】また、本発明の固液分離装置の運転方法に
おいて気体による逆洗運転を行う場合は、1回の逆洗時
に使用する逆洗気体量が100〜100,000リット
ル/min・m2 であり、好ましくは500〜50,0
00リットル/min・m2である。1回の逆洗気体量
が100リットル/min・m2 未満では、洗浄効果が
小さく、100,000リットル/min・m2 を越え
たのでは、運転コストが高くなるからである。
【0027】本発明の固液分離装置の運転方法におい
て、生物処理液の固形分濃度は、5,00〜20,00
0mg/リットルが望ましく、特に6,000〜15,
000mg/リットルが望ましい。生物処理液の固形分
濃度が5,000mg/リットル以下であると、透過液
SS濃度が高くなり、20,000mg/リットル以上
になると高い透水速度が得られないからである。
【0028】本発明の固液分離装置の運転方法において
濾過体を前記水量あるいは前記気体量にて逆圧洗浄する
際の圧力は、濾過体に用いた不織布の通気度に大きく影
響され、0.01〜1kPaが望ましく、特に0.02
〜0.5kPaが望ましい。
【0029】本発明になる固液分離装置の運転方法は、
濾過体に特定の不織布を用いたものであり、前記構成の
運転方法を実施することにより、濾過差圧5kPa以下
において、MLSS濃度が10,000mg/リットル
程度の生物処理液に対し、1m/day以上の透水速度
を継続して発揮することを可能にするものである。
【0030】次に、図面に基づいて本発明の固液分離装
置の運転方法を説明する。
【0031】図1は、濾過体(4)と吸引ポンプ(5)
等から固液分離装置を構成し、吸引ポンプ(5)を用い
て濾過差圧を生じさせた場合である。生物処理槽(1)
の内部には被処理液となる活性汚泥液等の排水が満たさ
れており、仕切り板(3)を介して一方には平板状の濾
過体(4)が、他方には生物反応に必要なエアーを供給
する散気管(2)が設置されている。散気管(2)から
エアーを噴出させることにより生物処理槽(1)の内部
に仕切り板(3)を中心とする循環流が生じ、SSの沈
殿が防止できる。また、散気管(2)に加え、循環ポン
プ(図示せず)を併用して仕切り板(3)を介して散気
管(2)側から濾過体(4)側へ液を供給し、強制的に
循環流を生じさせるようにしてもよい。このとき、濾過
差圧は5kPa以下になるように調整する。また、濾過
差圧は吸引ポンプによらず、水頭差により生じさせるよ
うにしてもよい。
【0032】被処理液となる排水は、所定の濾過差圧に
より濾過体(4)によりSSが分離され、透過液が透過
液出口(8)から透過液タンク(7)に排出される。生
物処理槽(1)における濾過処理と同時に、所要量の排
水を外部より順次供給する。
【0033】このような固液分離処理を長時間継続する
と、濾過体(4)の表面にSSが堆積する。適度な量の
SSが堆積した場合には、前記したダイナミック層を形
成することになり、透水速度及びSS分離性能をバラン
スよく高めることができるので好ましいが、SSの過度
の付着は、かえって透水速度を低下させてしまう。
【0034】このため、前述のようにSSが過度に付着
しないうちに、濾過を停止して透過液タンク(7)ある
いは別途設けた逆洗タンク(図示せず)から逆洗ポンプ
(6)により濾過体(4)の透過側へ洗浄水を加圧供給
する。この際、洗浄水の供給に換えて洗浄用の逆洗気体
を供給するようにしてもよい。
【0035】
【実施例】以下に実施例により本発明をさらに詳しく説
明するが、本発明はこれらにより限定されるものではな
い。なお、以下における各数値は、下記の各方法により
行った。
【0036】(1)透水速度 濾過体の有効濾過面積及び一定時間における透過液量か
ら算出した。 (2)透過液SS濃度 所定体積の透過液中に含まれる固形分を、孔径0.4μ
mのガラスフィルターにより濾過し、乾燥した後、秤量
して求めた。
【0037】実施例1 目付量が75g/m2 、通気度が60cm3 /cm2
s、厚みが0.17mmの不織布H8007(繊維径1
0μmのポリエステル繊維製、日本バイリーン社製)を
用い、内部に透過液流出のためのスぺーサを有し、透過
液導出ノズルを設けた平板状の濾過体(有効濾過面積3
9cm2 )を作製し、図1に示す装置により固液分離を
行った。被処理液として、姫路市の揖保川浄化センター
の返送汚泥ラインにて採取した活性汚泥を含む排水(M
LSS濃度10,000mg/リットル、粒子径3〜5
00μm)を用い、濾過差圧0.3kPa、被処理液温
度18℃〜23℃で固液分離を行った。初期透水速度は
20m/dayであり、1、000時間運転の平均透水
速度は3.0m/dayであり、その際の平均透過液S
S濃度は5mg/リットルであった。なお、12時間に
1回の割合で、水逆洗を10リットル/min・m2
条件にて1分間行った。逆洗前の透水速度の低下割合
は、初期透水速度の2〜5%の水準にあった。また、水
逆洗を全く行わなかった場合には、運転開始後24時間
で透水速度が0.1m/dayまで低下した。
【0038】実施例2 目付量が80g/m2 、通気度が82cm3 /cm2
s、厚みが0.3mmの不織布NF−4フェルト(繊維
径10μmのポリエステル繊維製、日本フェルト工業社
製)を用いた以外は実施例1と同様にして濾過体を作製
し、図1に示す装置により、実施例1と同様にして水逆
洗も同じ条件にて固液分離を行った。初期透水速度は2
0m/dayであり、300時間運転の平均透水速度は
3.2m/dayであり、その際の平均透過液SS濃度
は5mg/リットルであった。逆洗前の透水速度の低下
割合は、初期透水速度の5〜10%の水準にあった。
【0039】実施例3 実施例1と同じ装置により、実施例1と同様にして固液
分離を行った。なお、水逆洗は、12時間に1回の割合
で、20リットル/min・m2 の条件にて30秒間行
った。初期透水速度は20m/dayであり、300時
間運転の平均透水速度は3.0m/dayであり、その
際の平均透過液SS濃度は5mg/リットルであった。
逆洗前の透水速度の低下割合は、初期透水速度の2〜5
%の水準にあった。
【0040】実施例4 実施例1と同じ装置により、実施例1と同様にして固液
分離を行った。なお、水逆洗は、12時間に1回の割合
で、80リットル/min・m2 の条件にて10秒間行
った。初期透水速度は20m/dayであり、300時
間運転の平均透水速度は3.0m/dayであり、その
際の平均透過液SS濃度は5mg/リットルであった。
逆洗前の透水速度の低下割合は、初期透水速度の2〜5
%の水準にあった。
【0041】実施例5 実施例1と同じ装置により、実施例1と同様にして固液
分離を行った。なお、逆洗は実施例1の水逆洗に換え、
12時間に1回の割合で、エアーによる気体逆洗を20
0リットル/min・m2 の条件にて1分間行った。初
期透水速度は20m/dayであり、100時間運転の
平均透水速度は3.0m/dayであり、その際の平均
透過液SS濃度は5mg/リットルであった。逆洗前の
透水速度の低下割合は、初期透水速度の2〜5%の水準
にあった。
【0042】実施例6 実施例1と同じ装置により、実施例1と同様にして固液
分離を行った。なお、12時間に1回の割合で、エアー
による気体逆洗を50,000リットル/min・m2
の条件にて10秒間行った。初期透水速度は20m/d
ayであり、100時間運転の平均透水速度は3.0m
/dayであり、その際の平均透過液SS濃度は5mg
/リットルであった。逆洗前の透水速度の低下割合は、
初期透水速度の2〜5%の水準にあった。
【0043】比較例1 目付量が180g/m2 、通気度が2cm3 /cm2
s、厚みが0.2mmの不織布MF180(繊維径10
μmのポリエステル繊維製、日本バイリーン社製)を用
いた以外は実施例1と同様にして濾過体を作製し、図1
に示す装置により、実施例1と同様にして固液分離を行
った。なお、逆洗は実施例3と同じく、水逆洗を12時
間に1回の割合で、200リットル/min・m2 の条
件にて30秒間行った。初期透水速度は15m/day
であり、100時間運転の平均透過液SS濃度は3mg
/リットルであったが、平均透水速度は0.1m/da
yと低いものであった。
【0044】比較例2 目付量が30g/m2 、通気度が305cm3 /cm2
・s、厚みが0.28mmの不織布S030(繊維径1
0μmのポリエステル繊維製、日本バイリーン社製)を
用いた以外は実施例1と同様にして濾過体を作製し、図
1に示す装置により、実施例1と同様にして固液分離を
行った。なお、逆洗は実施例3と同様にして行った。初
期透水速度は22m/dayであり、100時間運転の
平均透水速度は3.1m/dayであったが、その際の
平均透過液SS濃度は50mg/リットルと高いもので
あった。
【0045】比較例3 実施例1と同じ装置により、実施例1と同様にして固液
分離を行った。なお、12時間に1回の割合で、水によ
る逆洗を1リットル/min・m2 の条件にて1分間行
った。初期透水速度は20m/dayであり、100時
間運転の平均透過液SS濃度は3mg/リットルであっ
たが、平均透水速度は0.5m/dayと低いものであ
った。
【0046】
【発明の効果】本発明の固液分離装置の運転方法は、汚
水処理場等における活性汚泥を含む生物処理排水を固液
分離するに当り、特定の濾過体を用い、低濾過差圧で濾
過運転を行うものであり、濾過体の表面に付着した汚泥
除去の洗浄運転を特定条件で行うものであり、長期的に
高い透水速度が維持でき、さらに洗浄操作が極めて簡単
に、かつ迅速に効率よく実施することができる。しか
も、濾過体の表面に付着した過度のSSを除去すること
ができ、洗浄直後の段階から高い透水速度とSS分離性
能をバランスよく発揮することができる。また、本発明
の固液分離装置の運転方法は、その他の各種施設の排水
および家庭排水の処理、さらには河川、湖沼等の浄化処
理等に適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の固液分離装置の運転方法を説明する
ための概念図である。
【符号の説明】
1 生物処理槽 2 散気管 3 仕切り板 4 濾過体 5 吸引ポンプ 6 逆洗ポンプ 7 透過液タンク 8 透過液出口

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 目付量が40〜100g/m2 で、かつ
    通気度が30〜200cm3 /cm2 ・sの不織布から
    なる濾過体を用いた固液分離装置により、濾過差圧5k
    Pa以下において生物処理液を固液分離する濾過運転を
    行いながら、間欠的に濾過運転を停止し、水あるいは気
    体を前記濾過体の透過側から原液側へ圧送することによ
    り、濾過体の表面あるいは内部を洗浄する逆洗運転を繰
    り返すことを特徴とする固液分離装置の運転方法。
  2. 【請求項2】 間欠的に繰り返す逆洗運転時の1回の逆
    洗水量が3〜100リットル/min・m2 であること
    を特徴とする請求項1記載の固液分離装置の運転方法。
  3. 【請求項3】 間欠的に繰り返す逆洗運転時の1回の逆
    洗気体量が100〜100,000リットル/min・
    2 であることを特徴とする請求項1記載の固液分離装
    置の運転方法。
  4. 【請求項4】 生物処理液の固形分濃度が5,000〜
    20,000mg/リットルであることを特徴とする請
    求項1記載の固液分離装置の運転方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2018192420A (ja) * 2017-05-17 2018-12-06 帝人フロンティア株式会社 浸漬型濾過カートリッジ用濾材および浸漬型濾過カートリッジ
WO2021229925A1 (ja) * 2020-05-12 2021-11-18 帝人フロンティア株式会社 浸漬型濾過カートリッジ用濾材および浸漬型濾過カートリッジ

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