JP2001126474A - 半導体集積回路装置 - Google Patents

半導体集積回路装置

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JP2001126474A
JP2001126474A JP30032299A JP30032299A JP2001126474A JP 2001126474 A JP2001126474 A JP 2001126474A JP 30032299 A JP30032299 A JP 30032299A JP 30032299 A JP30032299 A JP 30032299A JP 2001126474 A JP2001126474 A JP 2001126474A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ダブルデータレートモードを有しDLL回路
を備えるシンクロナスDRAM等の出力位相同期特性を
改善し、その消費電流を低減して、シンクロナスDRA
M等及びこれを含むシステムの高速化及び低消費電力化
を図る。 【解決手段】 DLL回路DLLに含まれるダミー遅延
回路DDLのダミー単位出力バッファ及びダミー単位入
力バッファを、簡略型の遅延回路で模擬せず、正規のデ
ータ出力バッファ及びクロックバッファCBと実質同一
の回路構成とし、その遅延時間をトリミングできる構成
とする。また、DLL回路DLLのダミー単位入力バッ
ファを、クロックバッファCBの差動増幅回路DA1と
実質同一の遅延特性を有し、定常的な動作電流を必要と
しないクロックドインバータに置き換えるとともに、位
相比較回路PD及びダミー遅延回路DDLの前段に、分
周回路DIV1及びDIV2をそれぞれ設け、DLL回
路DLL及び位相比較回路PDの動作周期をクロック周
期の四分の一とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は半導体集積回路装
置に関し、例えば、ダブルデータレートモードを有しか
つDLL回路を備えるシンクロナスDRAMならびにそ
の出力位相同期特性の向上及び低消費電力化に利用して
特に有効な技術に関する。
【0002】
【従来の技術】ダイナミック型メモリセルが格子配列さ
れてなるメモリアレイをその基本構成要素とし、所定の
クロック信号に従って同期動作するシンクロナスDRA
M(ダイナミック型ランダムアクセスメモリ)がある。
また、シンクロナスDRAMの中には、クロック信号が
ハイレベル及びロウレベルとされる期間にそれぞれ別の
データを出力し、結果的にクロック信号の2倍のレート
で出力データを出力しうるいわゆるダブルデータレート
モードを有するものがある。
【0003】一方、位相比較回路と、位相比較回路から
出力される位相制御信号に従ってその遅延時間が選択的
に切り換えられる可変遅延回路とを含み、内部クロック
信号や出力データ等を入力クロック信号に位相同期させ
るいわゆるDLL(ディレイロックドループ)回路があ
る。また、ダブルデータレートモードを有するシンクロ
ナスDRAMでは、出力データレートの高速性を確保す
るため、DLL回路により出力データをクロック信号と
位相同期させる方法がとられる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本願発明者等は、この
発明に先立って、ダブルデータレートモードを有しかつ
DLL回路を備えるシンクロナスDRAMの改良設計に
従事し、次の問題点に気付いた。すなわち、このシンク
ロナスDRAMは、例えば図6の実施例と同様、非反転
クロック信号CLKT及び反転クロック信号CLKBが
入力される一対の外部端子T1、つまり非反転クロック
信号入力端子CLKT及び反転クロック信号入力端子C
LKBと、これらのクロック信号に位相同期された出力
データが出力される外部端子T2、つまりデータ入出力
端子DQとを備える。
【0005】外部のクロック発生回路から外部端子T1
を介して入力される非反転クロック信号CLKT及び反
転クロック信号CLKBは、シンクロナスDRAMが搭
載されるパッケージの対応するリードフレームLF1
と、対応する一対のボンディングパッドP1及び静電保
護回路ESD、ならびにクロックバッファを構成する差
動増幅回路DA1とを経た後、反転内部クロック信号I
CKB及び非反転内部クロック信号ICKTとなる。ま
た、これらの相補内部クロック信号は、DLL回路DL
Lの一対のバッファB1及びB2,可変遅延回路VD
L,差動増幅回路DA2ならびにナンド(NAND)ゲ
ートNA2及びノア(NOR)ゲートNO2等を経た
後、非反転出力クロック信号SCKT及び反転出力クロ
ック信号SCKBとなり、データ出力バッファOBの出
力選択回路を構成するクロックドインバータCV1及び
CV2の非反転又は反転制御端子に供給される。
【0006】データ出力バッファOBは、出力データの
各ビットに対応して設けられる所定数の単位出力バッフ
ァを含み、これらの単位出力バッファのそれぞれは、例
えば3個のインバータからなり上記クロックドインバー
タCV1及びCV2の出力信号をナンドゲートNA1又
はノアゲートNO1にそれぞれ伝達する遅延回路と、ナ
ンドゲートNA1の出力信号を受けるPチャンネル型の
出力MOSFET(金属酸化物半導体型電界効果トラン
ジスタ。この明細書では、MOSFETをして絶縁ゲー
ト型電界効果トランジスタの総称とする)P1と、ノア
ゲートNO1の出力信号を受けるNチャンネル型の出力
MOSFETN1とを含む。また、これらの出力MOS
FETP1及びN1の共通結合されたドレインは、対応
するボンディングパッドP2及びリードフレームLF2
を経た後、外部端子T2つまりデータ出力端子DQから
外部のデータバスに出力される。
【0007】なお、シンクロナスDRAMを基本素子と
する一般的なメモリモジュールにおいて、データバスに
は、メモリモジュールを構成する他の複数のシンクロナ
スDRAMの対応するデータ出力端子DQが共通結合さ
れ、いわゆる結線論理和形態とされる。また、上記ナン
ドゲートNA1及びノアゲートNO1の他方の入力端子
には、シンクロナスDRAMごとに択一的に有効レベル
とされる図示されない出力制御信号DOCが供給され、
この出力制御信号DOCが無効レベルとされるとき、デ
ータ入出力端子DQはハイインピーダンス状態とされ
る。
【0008】一方、このシンクロナスDRAMにおい
て、DLL回路は、図9に例示されるように、上記バッ
ファB1及びB2,可変遅延回路VDL,差動増幅回路
DA2ならびにナンドゲートNA2及びノアゲートNO
2等に加えて、データ出力バッファOBの単位出力バッ
ファ、及びその出力端子から外部端子T1までの信号経
路を模擬するためのダミー単位出力バッファDUOB
と、クロックバッファの差動増幅回路DA1、及び外部
端子T1からその入力端子までの信号経路を模擬するた
めのダミー単位入力バッファDUIBとを含む。
【0009】このうち、ダミー単位出力バッファDUO
Bは、データ出力バッファOBの各単位出力バッファの
クロックドインバータCV1及びCV2に対応するクロ
ックドインバータCV3及びCV4を含む出力選択回路
と、インバータVI〜VM(この明細書では、インバー
タ等の9を超える追番をアルファベットで表す。以下同
様)ならびに容量C2〜C3からなる遅延回路とを含
み、ダミー単位入力バッファDUIBは、静電保護回路
ESDと、クロックバッファCBの差動増幅回路DA1
に対応する差動増幅回路DA3とを含む。
【0010】クロックドインバータCV3及びCV4の
入力端子には、ダミー単位出力バッファDUOBの出力
信号outの論理値を順次交互に反転させるべく、回路
の電源電圧及び接地電位がそれぞれ供給され、差動増幅
回路DA3の他方の入力端子には、所定の参照電圧VR
EFが供給される。また、ダミー単位出力バッファDU
OBの遅延回路を構成する容量C2及びC3の静電容量
値は、図示されないレジスタに書き込まれる容量制御信
号に従って選択的に切り換えられ、これによってダミー
単位出力バッファDUOBの非反転出力クロック信号S
CKT及び反転出力クロック信号SCKBに対する遅延
時間が、その出力信号outに対するダミー単位入力バ
ッファDUIBの遅延時間も含めて、前記図6に示した
正規の伝達経路の遅延時間と同じ値となるよう調整しう
るものとされる。
【0011】DLL回路は、さらに、その一方の入力端
子に非反転内部クロック信号ICKTを受け、その他方
の入力端子に上記ダミー単位入力バッファDUIBの出
力信号たる内部クロック信号DDSCKを受ける位相比
較回路PDと、位相比較回路PDの出力を受けて、非反
転内部クロック信号ICKT及び内部クロック信号DD
SCK間の位相差に対応した電位のバイアス電圧NBI
ASを選択的に生成する図示されないバイアス電圧発生
回路とを含む。この結果、可変遅延回路VDLの非反転
内部クロック信号ICKT及び反転内部クロック信号I
CKBに対する遅延時間は、バイアス電圧発生回路から
供給されるバイアス電圧NBIASに従って選択的に切
り換えられ、これによって外部端子T2における出力デ
ータの位相が、外部端子T1における非反転クロック信
号CLKT及び反転クロック信号CLKBの位相と同期
すべく制御されるものとなる。
【0012】しかしながら、シンクロナスDRAMなら
びにこれを含むシステムの高速化が進み、シンクロナス
DRAMの出力データレートが高速化されるにしたがっ
て、上記のようにダミー単位出力バッファDUOBのイ
ンバータVI〜VMならびに容量C2及びC3により簡
略的に模擬される遅延回路では、その遅延時間と図6の
正規の伝達経路の遅延時間との間の誤差が、プロセスバ
ラツキ,温度変化ならびに電源変動等の影響を受けて大
きくなり、外部端子T1における非反転クロック信号C
LKT及び反転クロック信号CLKBの位相と外部端子
T2における出力データの位相とを充分に同期化するこ
とが困難となる。
【0013】また、DLL回路のダミー単位入力バッフ
ァDUIBを構成する差動増幅回路DA3は、定常的に
動作電流を流す差動回路を含み、位相比較回路PDによ
る位相比較動作も、非反転クロック信号CLKT及び反
転クロック信号CLKBのサイクルごとに繰り返される
ため、DLL回路としての消費電流が大きくなる。これ
らの結果、シンクロナスDRAMひいてはこれを含むシ
ステムの高速化が制約を受けるとともに、その低消費電
力化が阻害されるものである。
【0014】この発明の目的は、ダブルデータレートモ
ードを有しDLL回路を備えるシンクロナスDRAM等
の出力位相同期特性を改善し、そのDLL回路の消費電
流を低減することにある。この発明の他の目的は、シン
クロナスDRAM等ひいてはこれを含むシステムの高速
化及び低消費電力化を図ることにある。
【0015】この発明の前記ならびにその他の目的と新
規な特徴は、この明細書の記述及び添付図面から明らか
になるであろう。
【0016】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち代表的なものの概要を簡単に説明すれば、次
の通りである。すなわち、ダブルデータレートモードを
有しDLL回路を備えるシンクロナスDRAM等におい
て、DLL回路のダミー単位出力バッファ及びダミー単
位入力バッファを、簡略化された遅延回路で模擬せず、
正規のデータ出力バッファ及びクロックバッファと実質
同一の回路構成とする。
【0017】これにより、プロセスバラツキ,温度変化
ならびに電源変動にともなうダミー単位出力バッファ及
びダミー単位入力バッファの遅延時間の変化を、正規の
データ出力バッファ及びクロックバッファに合わせ、ク
ロック入力端子におけるクロック信号とデータ出力端子
における出力データとの間の位相差を圧縮できる。この
結果、シンクロナスDRAM等の出力位相同期特性を改
善し、シンクロナスDRAM等ひいてはこれを含むシス
テムの高速化を図ることができる。
【0018】上記シンクロナスDRAM等において、ダ
ミー単位出力バッファの出力MOSFETを、正規のデ
ータ出力バッファを構成するPチャンネル型及びNチャ
ンネル型出力MOSFETをそれぞれスケールダウンし
た第1及び第2のMOSFETと、これらのMOSFE
Tにそれぞれ並列形態に設けられ、例えばメタルスイッ
チによりそれぞれ選択的に有効とされる複数の第3及び
第4のMOSFETとにより構成するとともに、ダミー
単位出力バッファの出力端子と回路の接地電位との間
に、例えばレジスタに書き込まれた容量制御信号に従っ
てそれぞれ選択的に有効とされる複数の容量を並列形態
に設ける。
【0019】これにより、ダミー単位出力バッファ及び
ダミー単位入力バッファの遅延時間を、正規のデータ出
力バッファ及びクロックバッファの遅延時間に合わせて
トリミングすることができるため、クロック信号と出力
データとの間の位相差をさらに圧縮して、出力位相同期
特性をさらに改善し、シンクロナスDRAM等ひいては
これを含むシステムのさらなる高速化を図ることができ
る。
【0020】上記シンクロナスDRAM等において、D
LL回路のダミー単位入力バッファを、クロックバッフ
ァの差動増幅回路と実質同一の遅延特性を有し、定常的
な動作電流を必要としないクロックドインバータに置き
換える。また、DLL回路の位相比較回路及びダミー遅
延回路の前段に、実質的な入力クロック信号及び出力ク
ロック信号を例えば四分の一に分周して伝達する分周回
路をそれぞれ設けるとともに、ダミー単位出力バッファ
及びダミー単位入力バッファを含むダミー遅延回路と位
相比較回路の動作周期をクロック周期の四分の一とす
る。
【0021】これにより、定常的に動作電流を必要とす
る差動増幅回路をダミー単位入力バッファからなくし、
その所要動作電流を削減できるとともに、その動作周期
を四分の一とすることで、DLL回路のダミー単位出力
バッファ及びダミー単位入力バッファならびに位相比較
回路の所要動作電流を削減して、シンクロナスDRAM
等ひいてはこを含むシステムの低消費電力化を図ること
ができる。
【0022】
【発明の実施の形態】図1には、この発明が適用された
シンクロナスDRAM(半導体集積回路装置)の一実施
例のブロック図が示されている。同図をもとに、まずこ
の実施例のシンクロナスDRAMの構成及び動作の概要
について説明する。なお、図1の各ブロックを構成する
回路素子は、特に制限されないが、公知のMOSFET
集積回路の製造技術により、単結晶シリコンのような1
個の半導体基板面上に形成される。また、シンクロナス
DRAMは、他の同様な複数のシンクロナスDRAMと
ともに、コンピュータシステムのメモリモジュールを構
成する。
【0023】図1において、この実施例のシンクロナス
DRAMは、特に制限されないが、4個のバンクBAN
K0〜BANK3を備え、これらのバンクのそれぞれ
は、図のバンクBANK0に代表して示されるように、
そのレイアウト面積の大半を占めて配置されるメモリア
レイMARYと、直接周辺回路となるワード線駆動回路
WD,ロウアドレスデコーダRD,センスアンプSA,
カラムアドレスデコーダCDならびにライトアンプWA
及びメインアンプMAとを備える。
【0024】バンクBANK0〜BANK3を構成する
メモリアレイMARYは、図の垂直方向に平行して配置
される所定数のワード線WLと、図の水平方向に平行し
て配置される所定数組の相補ビット線BL*、すなわち
非反転ビット線BLT及び反転ビット線BLB(以下、
例えば非反転ビット線BLT及び反転ビット線BLB
を、合わせて相補ビット線BL*のように*を付して表
す。また、それが有効とされるとき選択的にハイレベル
とされるいわゆる非反転信号等については、その名称の
末尾にTを付して表し、それが有効とされるとき選択的
にロウレベルとされる反転信号等については、その名称
の末尾にBを付して表す。以下同様)とをそれぞれ含
む。これらのワード線WL及び相補ビット線BL*の交
点には、情報蓄積キャパシタ及びアドレス選択MOSF
ETからなる多数のダイナミック型メモリセルMCが所
定の規則性をもってそれぞれ格子配列される。
【0025】バンクBANK0〜BANK3のメモリア
レイMARYを構成するワード線WLは、対応するワー
ド線駆動回路WDに結合され、それぞれ択一的に選択状
態とされる。各バンクのワード線駆動回路WDには、対
応するロウアドレスデコーダRDから所定ビットのワー
ド線選択信号が供給される。また、各バンクのロウアド
レスデコーダRDには、ロウアドレスバッファRAから
所定ビットの内部Xアドレス信号が共通に供給されると
ともに、リフレッシュアドレスカウンタRFCから所定
ビットのリフレッシュアドレス信号が共通に供給され、
メモリ制御回路CLから図示されない内部制御信号XG
が共通に供給される。さらに、ロウアドレスバッファR
Aには、アドレス入力端子A0〜Aiからアドレスレジ
スタARを介して所定ビットのXアドレス信号が供給さ
れるとともに、メモリ制御回路CLから内部制御信号R
Lが供給される。リフレッシュアドレスカウンタRFC
には、メモリ制御回路CLから内部制御信号RCが供給
される。
【0026】なお、アドレス入力端子A0〜Aiには、
2ビットのバンクアドレス信号をそれぞれ含む所定ビッ
トのXアドレス信号及びYアドレス信号が時分割的に供
給され、シンクロナスDRAMがモードレジスタセット
サイクルとされるときには、所定ビットのモードデータ
が入力される。このうち、Xアドレス信号は、上記のよ
うにアドレスレジスタARを介してロウアドレスバッフ
ァRAに供給され、Yアドレス信号は、カラムアドレス
バッファCAに供給される。また、バンクアドレス信号
は、バンク選択回路BSに供給され、モードデータは、
モードレジスタMRに供給される。バンク選択回路BS
には、さらに、メモリ制御回路CLから内部制御信号B
Lが供給され、カラムアドレスバッファCA及びモード
レジスタMRには、内部制御信号RL及びMLがそれぞ
れ供給される。
【0027】バンク選択回路BSは、アドレスレジスタ
ARを介して入力される2ビットのバンクアドレス信号
を内部制御信号BLに従って取り込み、保持するととも
に、これらのバンクアドレス信号をデコードし、バンク
選択信号BS0〜BS3の対応するビットを択一的にハ
イレベルとする。バンク選択信号BS0〜BS3は、対
応するバンクBANK0〜BANK3にそれぞれ供給さ
れ、そのロウアドレスデコーダRD,カラムアドレスデ
コーダCDならびにセンスアンプSA等を選択的に動作
状態とするための選択制御信号となる。
【0028】モードレジスタMRは、シンクロナスDR
AMがモードレジスタセットサイクルとされるとき、ア
ドレスレジスタARを介して入力されるモードデータを
内部制御信号MLに従って取り込み、保持する。また、
これらのモードデータをもとにシンクロナスDRAMの
動作モードを決定し、対応するモード制御信号を選択的
に生成して、メモリ制御回路CLを含む各部に供給す
る。
【0029】ロウアドレスバッファRAは、シンクロナ
スDRAMが通常の動作モードとされるとき、外部のア
クセス装置からアドレス入力端子A0〜Aiならびにア
ドレスレジスタARを介して入力される所定ビットのX
アドレス信号を内部制御信号RLに従って取り込み、保
持するとともに、これらのXアドレス信号をもとに、そ
れぞれが非反転及び反転信号からなる内部Xアドレス信
号を形成して、バンクBANK0〜BANK3のロウア
ドレスデコーダRDに供給する。また、リフレッシュア
ドレスカウンタRFCは、シンクロナスDRAMがリフ
レッシュモードとされるとき、内部制御信号RCに従っ
て歩進動作を行い、それぞれが非反転及び反転信号から
なる所定ビットのリフレッシュアドレス信号を生成し
て、バンクBANK0〜BANK3のロウアドレスデコ
ーダRDに供給する。
【0030】バンクBANK0〜BANK3のロウアド
レスデコーダRDは、内部制御信号XGがハイレベルと
されかつ対応するバンク選択信号BS0〜BS3がハイ
レベルとされることでそれぞれ選択的に動作状態とな
り、ロウアドレスバッファRAから供給される内部Xア
ドレス信号、あるいはリフレッシュアドレスカウンタR
FCから供給されるリフレッシュアドレス信号をデコー
ドして、ワード線選択信号の対応するビットを択一的に
ハイレベルとする。ワード線駆動回路WDは、これらの
ワード線選択信号の択一的なハイレベルを受けて、メモ
リアレイMARYの対応するワード線を択一的に所定の
選択レベルとする。
【0031】この実施例において、バンクBANK0〜
BANK3は、ワード線選択動作をそれぞれ独立に行う
ことができ、バンクごとに1本ずつ、合計4本のワード
線を同時に選択レベルとすることができる。選択ワード
線に結合された所定数のメモリセルには、バンクBAN
K0〜BANK3を択一的に指定しながらカラムアドレ
スデコーダCDによるカラム選択処理が行われる。
【0032】次に、バンクBANK0〜BANK3のメ
モリアレイMARYを構成する相補ビット線は、対応す
るセンスアンプSAにそれぞれ結合される。各センスア
ンプSAには、対応するカラムアドレスデコーダCDか
ら所定ビットのビット線選択信号が供給され、メモリ制
御回路CLから図示されない内部制御信号PC及びPA
が共通に供給される。カラムアドレスデコーダCDに
は、カラムアドレスカウンタCCから所定ビットの内部
Yアドレス信号が共通に供給され、メモリ制御回路CL
から図示されない内部制御信号YGが共通に供給され
る。カラムアドレスカウンタCCには、アドレス入力端
子A0〜AiからアドレスレジスタARならびにカラム
アドレスバッファCAを介して所定ビットのYアドレス
信号が供給される。カラムアドレスバッファCA及びカ
ラムアドレスカウンタCCには、さらにメモリ制御回路
CLから内部制御信号CL及びCSが供給される。
【0033】カラムアドレスバッファCAは、外部のア
クセス装置からアドレス入力端子A0〜Aiならびにア
ドレスレジスタARを介して入力されるYアドレス信号
を、内部制御信号CLに従って取り込み、保持するとと
もに、カラムアドレスカウンタCCに伝達する。カラム
アドレスカウンタCCは、所定ビットのバイナリーカウ
ンタを含み、カラムアドレスバッファCAを介して供給
されるYアドレス信号を計数初期値として、内部制御信
号CSに従った歩進動作を行う。この結果、所定ビット
の内部Yアドレス信号を順次形成して、バンクBANK
0〜BANK3のカラムアドレスデコーダCDに供給す
る。
【0034】バンクBANK0〜BANK3のカラムア
ドレスデコーダCDは、内部制御信号YGがハイレベル
とされかつ対応するバンク選択信号BS0〜BS3がハ
イレベルとされることで択一的に動作状態となり、カラ
ムアドレスカウンタCCから供給される内部Yアドレス
信号をデコードして、センスアンプSAに供給されるビ
ット線選択信号の対応するビットを択一的にハイレベル
とする。
【0035】バンクBANK0〜BANK3のセンスア
ンプSAは、メモリアレイMARYの各相補ビット線に
対応して設けられる所定数の単位回路を含み、これらの
単位回路のそれぞれは、Nチャンネル型の3個のプリチ
ャージMOSFETが直並列結合されてなるビット線プ
リチャージ回路と、一対のCMOS(相補型MOS)イ
ンバータが交差結合されてなる単位増幅回路と、Nチャ
ンネル型の一対のスイッチMOSFETとを含む。この
うち、各単位回路のビット線プリチャージ回路を構成す
るプリチャージMOSFETは、内部制御信号PCのハ
イレベルを受けて選択的にオン状態となり、対応するメ
モリアレイMARYの各相補ビット線の非反転及び反転
信号線を所定の中間電圧にプリチャージする。
【0036】一方、各単位回路の単位増幅回路は、内部
制御信号PAがハイレベルとされかつ対応するバンク選
択信号BS0〜BS3がハイレベルとされることで選択
的にかつ一斉に動作状態となり、メモリアレイMARY
の選択ワード線に結合される所定数のメモリセルから対
応する相補ビット線を介して出力される微小読み出し信
号をそれぞれ増幅し、ハイレベル又はロウレベルの2値
読み出し信号とする。また、各単位回路のスイッチMO
SFETは、ビット線選択信号の対応するビットが択一
的にハイレベルとされることで16組ずつ選択的にオン
状態となり、メモリアレイMARYの対応する16組の
相補ビット線と相補共通データ線CD0*〜CD15*
との間をそれぞれ選択的に接続状態とする。
【0037】相補共通データ線CD0*〜CD15*
は、対応するライトアンプWAの各単位ライトアンプの
出力端子にそれぞれ結合されるとともに、対応するメイ
ンアンプMAの各単位メインアンプの入力端子にそれぞ
れ結合される。
【0038】バンクBANK0〜BANK3のライトア
ンプWA及びメインアンプMAは、相補共通データ線C
D0*〜CD15*に対応して設けられる16個の単位
ライトアンプ及び単位メインアンプをそれぞれ含む。こ
のうち、ライトアンプWAの各単位ライトアンプの入力
端子は、対応するライトデータバスWDB0〜WDB1
5に共通結合され、メインアンプMAの各単位メインア
ンプの出力端子は、対応するリードデータバスRDB0
〜RDB15に共通結合される。ライトアンプWAの各
単位ライトアンプには、メモリ制御回路CLから図示さ
れない内部制御信号WEが共通に供給され、メインアン
プMAの各単位メインアンプには、図示されない内部制
御信号MEが共通に供給される。
【0039】ライトデータバスWDB0〜WDB15
は、データ入力バッファIBの対応する単位入力バッフ
ァの出力端子にそれぞれ結合され、リードデータバスR
DB0〜RDB15は、データ出力バッファOBの対応
する単位出力バッファの入力端子に結合される。データ
入力バッファIBの各入力バッファの入力端子ならびに
データ出力バッファOBの各単位出力バッファの出力端
子は、対応するデータ入出力端子DQ0〜DQ15(第
2の外部端子)に共通結合される。データ出力バッファ
OBの各単位出力バッファには、後述するDLL回路D
LLから出力クロック信号SCK*が供給され、メモリ
制御回路CLから出力ラッチ信号OL1及びOL2なら
びに出力制御信号DOCが共通に供給される。
【0040】データ入力バッファIBの各単位入力バッ
ファは、シンクロナスDRAMが書き込みモードで選択
状態とされるとき、データ入出力端子DQ0〜DQ15
を介して入力される16ビットの書き込みデータを取り
込み、保持するとともに、ライトデータバスWDB0〜
WDB15を介して、バンクBANK0〜BANK3の
ライトアンプWAの対応する単位ライトアンプに伝達す
る。このとき、バンクBANK0〜BANK3のライト
アンプWAの各単位ライトアンプは、内部制御信号WE
がハイレベルとされかつ対応するバンク選択信号BS0
〜BS3がハイレベルとされることで選択的に動作状態
となり、データ入力バッファIBの対応する単位入力バ
ッファから伝達される書き込みデータを相補書き込み信
号に変換した後、相補共通データ線CD0*〜CD15
*ならびにセンスアンプSAを介してメモリアレイMA
RYの16個の選択メモリセルに書き込む。
【0041】一方、バンクBANK0〜BANK3のメ
インアンプMAの各単位メインアンプは、シンクロナス
DRAMが読み出しモードで選択状態とされるとき、内
部制御信号MEがハイレベルとされかつ対応するバンク
選択信号BS0〜BS3がハイレベルとされることで選
択的に動作状態となり、メモリアレイMARYの16個
の選択メモリセルから相補共通データ線CD0*〜CD
15*を介して出力される読み出し信号を増幅した後、
リードデータバスRDB0〜RDB15を介してデータ
出力バッファOBの各単位出力バッファに伝達する。
【0042】このとき、データ出力バッファOBの各単
位出力バッファは、指定されたバンクBANK0〜BA
NK3のメインアンプMAからリードデータバスRDB
0〜RDB15を介して伝達される16ビットの読み出
しデータを、出力ラッチ信号OL1又はOL2に従って
対応する出力ラッチに取り込み、保持する。そして、出
力クロック信号SCK*に従ってそのいずれかを選択
し、出力制御信号DOCに従ってデータ入出力端子DQ
0〜DQ15から出力する。
【0043】なお、この実施例のシンクロナスDRAM
は、クロック信号つまり非反転クロック信号CLKTが
ハイレベル(反転クロック信号CLKBがロウレベル)
及びロウレベル(反転クロック信号CLKBがハイレベ
ル)とされる期間にそれぞれ別の読み出しデータを出力
し、クロック信号の2倍のレートで読み出しデータを出
力しうるダブルデータレートモードを有し、リードデー
タバスRDB0〜RDB15にも、クロック信号の2倍
のレートで読み出しデータがシリアルに出力されるが、
このことについては、データ出力バッファOBの具体的
構成及び動作ならびにその出力位相同期特性とともに、
後で詳細に説明する。
【0044】クロックバッファCB(クロック入力回
路)は、外部のアクセス装置から外部端子CKEを介し
て供給されるクロックイネーブル信号CKEと、外部端
子CLKT及びCLKB(第1の外部端子)を介して供
給されるクロック信号つまり相補クロック信号CLK*
とをもとに、相補内部クロック信号ICK*(第1の内
部クロック信号)を生成し、メモリ制御回路CL及びD
LL回路DLLを含むシンクロナスDRAMの各部に供
給する。また、DLL回路DLLは、クロックバッファ
CBから供給される相補内部クロック信号ICK*をも
とに、上記相補クロック信号CLK*と所定の位相関係
を有する相補出力クロック信号SCK*(第2の内部ク
ロック信号)を生成し、データ出力バッファOBに供給
する。これにより、データ入出力端子DQ0〜DQ15
には、相補クロック信号CLK*に位相同期された出力
データ(出力信号)が出力されるが、このことについて
は、DLL回路DLLの具体的構成等を含めて、後で詳
細に説明する。
【0045】メモリ制御回路CLは、外部のアクセス装
置から起動制御信号として供給されるチップ選択信号C
SB,ロウアドレスストローブ信号RASB,カラムア
ドレスストローブ信号CASB,ライトイネーブル信号
WEB,データマスク信号DMならびにデータストロー
ブ信号DQSと、クロックバッファCBから供給される
相補内部クロック信号ICK*と、モードレジスタMR
から供給される各種のモード制御信号とをもとに、上記
各種の内部制御信号等を選択的に生成して、シンクロナ
スDRAMの各部に供給する。
【0046】図2には、図1のシンクロナスDRAMに
含まれるデータ出力バッファOBの一実施例の回路図が
示されている。同図をもとに、この実施例のシンクロナ
スDRAMのデータ出力バッファOBならびにその単位
出力バッファUOB0〜UOB15の具体的構成及び動
作について説明する。なお、図2に関する以下の記述で
は、例示される単位出力バッファUOB0をもって、単
位出力バッファUOB0〜UOB15を説明する。ま
た、以下の回路図において、そのチャネル(バックゲー
ト)部に矢印が付されるMOSFETはPチャンネル型
であって、矢印の付されないNチャンネルMOSFET
と区別して示される。
【0047】図2において、データ出力バッファOB
は、リードデータバスRDB0〜RDB15ならびにデ
ータ入出力端子DQ0〜DQ15に対応して設けられる
16個の単位出力バッファUOB0〜UOB15を備
え、これらの単位出力バッファUOB0〜UOB15の
それぞれは、特に制限されないが、図の単位出力バッフ
ァUOB0に代表して示されるように、エッジトリガ型
の一対の出力ラッチLT1(第1の出力ラッチ)及びL
T2(第2の出力ラッチ)を含む。これらの出力ラッチ
LT1及びLT2のデータ入力端子Dは、対応するリー
ドデータバスRDB0に共通結合される。また、出力ラ
ッチLT1のクロック入力端子Cには、メモリ制御回路
CLから出力ラッチ信号OL1が供給され、出力ラッチ
LT2のクロック入力端子Cには、出力ラッチ信号OL
2が供給される。
【0048】なお、出力ラッチLT1及びLT2は、特
に制限されないが、そのクロック入力端子Cに供給され
る出力ラッチ信号OL1又はOL2のロウレベルからハ
イレベルへの立ち上がりエッジを受けて、リードデータ
バスRDB0上の読み出しデータを取り込み、保持す
る。また、出力ラッチ信号OL1は、非反転出力クロッ
ク信号SCKTがハイレベルとされるほぼ中間でロウレ
ベルからハイレベルに変化され、出力ラッチ信号OL2
は、非反転出力クロック信号SCKTがロウレベルとさ
れるほぼ中間でロウレベルからハイレベルに変化され
る。
【0049】これにより、リードデータバスRDB0か
らクロック信号の2倍のレートでシリアルに出力される
読み出しデータは、出力ラッチ信号OL1及びOL2に
従って順次交互に出力ラッチLT1及びLT2に取り込
まれ、保持される。
【0050】出力ラッチLT1及びLT2の非反転出力
端子Qは、クロックドインバータCV1及びCV2の入
力端子にそれぞれ結合される。クロックドインバータC
V1の非反転制御端子には、DLL回路DLLから非反
転出力クロック信号SCKTが供給され、その反転制御
端子には、反転出力クロック信号SCKBが供給され
る。また、クロックドインバータCV2の非反転制御端
子には、反転出力クロック信号SCKBが供給され、そ
の反転制御端子には、非反転出力クロック信号SCKT
が供給される。クロックドインバータCV1及びCV2
の出力端子は、インバータV2の入力端子に共通結合さ
れ、このインバータV2の出力端子は、直列形態とされ
るインバータV3及びV4を介してナンドゲートNA1
及びノアゲートNO1の一方の入力端子に共通結合され
る。
【0051】これにより、クロックドインバータCV1
及びCV2は、インバータV2〜V4とともにいわゆる
出力選択回路を構成し、出力クロック信号SCK*が第
1の論理レベル、つまり非反転出力クロック信号SCK
Tがハイレベルとされ反転出力クロック信号SCKBが
ロウレベルとされるとき、第1の出力信号、つまり出力
ラッチLT1によって保持される読み出しデータをナン
ドゲートNA1及びノアゲートNO1の一方の入力端子
に伝達し、出力クロック信号SCK*が第2の論理レベ
ル、つまり非反転出力クロック信号SCKTがロウレベ
ルとされ反転出力クロック信号SCKBがハイレベルと
されるときには、第2の出力信号、つまり出力ラッチL
T2によって保持される読み出しデータを、ナンドゲー
トNA1及びノアゲートNO1の一方の入力端子に伝達
するものとなる。
【0052】ナンドゲートNA1の他方の入力端子に
は、メモリ制御回路CLから出力制御信号DOCが供給
され、ノアゲートNO1の他方の入力端子には、そのイ
ンバータV1による反転信号が供給される。ナンドゲー
トNA1の出力端子は、Pチャンネル型の出力MOSF
ETP1(第1の出力MOSFET)のゲートに結合さ
れ、ノアゲートNO1の出力端子は、Nチャンネル型の
出力MOSFETN1(第2の出力MOSFET)のゲ
ートに結合される。出力MOSFETP1のソースは、
回路の電源電圧(第1の電源電圧)に結合され、出力M
OSFETN1のソースは、回路の接地電位(第2の電
源電圧)に結合される。また、これらの出力MOSFE
TP1及びN1の共通結合されたドレインは、単位出力
バッファUOB0の出力端子として、データ入出力端子
DQ0に結合される。言うまでもなく、データ入出力端
子DQ0は、データ入力バッファIBの対応する単位入
力バッファの入力端子にも共通結合される。
【0053】これらのことから、ナンドゲートNA1の
出力信号は、出力制御信号DOCがハイレベルとされ、
かつ出力ラッチLT1又はLT2の非反転出力信号Qが
ハイレベルとされることを条件に選択的にロウレベルと
なり、これを受けて出力MOSFETP1が選択的にオ
ン状態となる。このとき、ノアゲートNO1の出力信号
は、出力ラッチLT1又はLT2の非反転出力信号Qの
ハイレベルを受けてロウレベルとなり、これを受けて出
力MOSFETN1がオフ状態となるため、データ入出
力端子DQ0にはハイレベルの読み出しデータが出力さ
れる。
【0054】一方、ノアゲートNO1の出力信号は、出
力制御信号DOCがハイレベル、つまりそのインバータ
V1による反転信号がロウレベルとされ、かつ出力ラッ
チLT1又はLT2の非反転出力信号Qがロウレベルと
されることを条件に選択的にハイレベルとなり、これを
受けてNチャンネル型の出力MOSFETN1が選択的
にオン状態となる。このとき、ナンドゲートNA1の出
力信号は、出力ラッチLT1又はLT2の非反転出力信
号Qがロウレベルであることからハイレベルとなり、こ
れを受けて出力MOSFETP1がオフ状態となるた
め、データ入出力端子DQ0にはロウレベルの読み出し
データが出力される。
【0055】この実施例において、データ入出力端子D
Q0から出力される読み出しデータの実質的な切り換え
信号となる相補出力クロック信号SCK*は、相補クロ
ック信号CLK*に対して所定の位相関係を有するもの
とされ、データ入出力端子DQ0〜DQ15における読
み出しデータの位相と相補クロック信号CLK*の位相
は同期化されるが、このことについては後で詳細に説明
する。
【0056】図3には、図1のシンクロナスDRAMの
クロックバッファCB及びDLL回路DLLの一実施例
のブロック図が示され、図4には、図3のDLL回路D
LLのダミー遅延回路DDLの一実施例の回路図が示さ
れている。また、図5には、図1のシンクロナスDRA
Mのクロック信号及び出力データの全体的な伝達経路を
説明するための一実施例の説明図が示され、図6及び図
7には、その正規伝達経路及びダミー伝達経路を説明す
るための一実施例の説明図がそれぞれ示されている。さ
らに、図8には、図3のDLL回路DLLの位相ロック
時の一実施例の信号波形図が示されている。これらの図
をもとに、DLL回路DLLの具体的構成及び動作,ク
ロック信号及び出力データの伝達経路,シンクロナスD
RAMの出力位相同期特性ならびにその特徴について説
明する。
【0057】なお、図6及び図7には、外部端子T1つ
まりCLKT及びCLKBからリードフレームLF1,
ボンディングパッドP1,静電保護回路ESDならびに
クロックバッファCBの差動増幅回路DA1を経てDL
L回路DLLの入力端子に至る信号経路と、DLL回路
DLLの可変遅延回路VDL,差動増幅回路DA2なら
びにナンドゲートNA2及びノアゲートNO2等を経て
DLL回路DLLの出力端子に至る信号経路とが重複し
て示される。
【0058】図3において、クロックバッファCBは、
差動増幅回路DA1を含む。この差動増幅回路DA1の
非反転入力端子には、外部端子CLKTを介して非反転
クロック信号CLKTが供給される。また、その反転入
力端子には、外部端子CLKBを介して反転クロック信
号CLKBが供給され、その制御端子には、外部端子C
KEを介してクロックイネーブル信号CKEが供給され
る。差動増幅回路DA1の反転及び非反転出力端子にお
ける出力信号は、反転内部クロック信号ICKB及び非
反転内部クロック信号ICKTとしてDLL回路DLL
に供給されるとともに、シンクロナスDRAMの図示さ
れない各部に供給される。
【0059】この実施例において、クロックバッファC
Bの差動増幅回路DA1は、一対の差動MOSFET
と、該差動MOSFETに所定の動作電流を定常的に与
える電流源とを含む。そして、外部端子CLKTを介し
て入力される非反転クロック信号CLKTのレベルと、
外部端子CLKBを介して入力される反転クロック信号
CLKBのレベルとを比較増幅する。差動回路の非反転
及び反転出力信号は、クロックイネーブル信号CKEに
よってゲート制御された後、非反転内部クロック信号I
CKT及び反転内部クロック信号ICKBとなる。
【0060】なお、外部端子T1つまり非反転クロック
信号入力端子CLKT及び反転クロック信号入力端子C
LKBを介して入力される相補クロック信号CLK*つ
まり非反転クロック信号CLKT及び反転クロック信号
CLKBは、特に制限されないが、図8に示されるよう
に、その周期をtcyとするデューティ50%のパルス
信号とされる。また、クロックバッファCBの出力信号
たる相補内部クロック信号ICK*つまり非反転内部ク
ロック信号ICKT及び反転内部クロック信号ICKB
は、図6及び図8から明らかなように、上記外部端子T
1における非反転クロック信号CLKT及び反転クロッ
ク信号CLKBから、外部端子T1及びボンディングパ
ッドP1を結合するリードフレームLF1(ボンディン
グワイヤを含む)ならびに静電保護回路ESD及びクロ
ックバッファCBの差動増幅回路DA1の合計遅延時間
td1分だけ遅れたパルス信号とされる。
【0061】次に、図3のDLL回路DLLは、特に制
限されないが、バッファB1及びB2を介して上記クロ
ックバッファCBの出力信号たる反転内部クロック信号
ICKB及び非反転内部クロック信号ICKTを受ける
可変遅延回路VDLを含む。この可変遅延回路VDLに
は、バイアス電圧発生回路BVGからバイアス電圧NB
IASが供給され、その非反転及び反転出力信号は、ナ
ンドゲートNA2及びノアゲートNO2の一方の入力端
子にそれぞれ供給される。
【0062】ナンドゲートNA2の他方の入力端子に
は、非反転イネーブル信号ENTが供給され、ノアゲー
トNO2の他方の入力端子には、反転イネーブル信号E
NBが供給される。また、ナンドゲートNA2の出力信
号は、直列形態とされる4個のインバータV5〜V8を
経た後、非反転出力クロック信号SCKTとなり、ノア
ゲートNO2の出力信号は、同じく直列形態とされる4
個のインバータV9〜VCを経た後、反転出力クロック
信号SCKBとなる。
【0063】この実施例のDLL回路DLLは、さら
に、非反転内部クロック信号ICKTを受けて、その周
波数を四分の一、つまりその周期を4倍に分周した内部
クロック信号DICKT(第6の内部クロック信号)を
生成する分周回路DIV1と、DLL回路DLLの出力
信号たる非反転出力クロック信号SCKT及び反転出力
クロック信号SCKBを受けて、その周波数を四分の
一、つまりその周期を4倍に分周した非反転内部クロッ
ク信号DSCKT及び反転内部クロック信号DSCKB
(第5の内部クロック信号)を生成する分周回路DIV
2とを含む。
【0064】このうち、分周回路DIV1の出力信号た
る内部クロック信号DICKTは、位相比較回路PDの
一方の入力端子に供給され、分周回路DIV2の出力信
号たる非反転内部クロック信号DSCKT及び反転内部
クロック信号DSCKBは、ダミー遅延回路DDLに供
給される。このダミー遅延回路DDLの出力信号たる内
部クロック信号DDSCK(第4の内部クロック信号)
は、位相比較回路PDの他方の入力端子に供給される。
また、位相比較回路PDの出力信号たる位相制御信号
は、チャージポンプ回路CPに供給され、チャージポン
プ回路CPの出力信号は、上記バイアス電圧発生回路B
VGに供給される。
【0065】DLL回路DLLの可変遅延回路VDL
は、クロックバッファCBからバッファB1及びB2を
介して供給される相補内部クロック信号ICK*を、バ
イアス電圧NBIASの電位に応じて決まる遅延時間だ
け遅延させて差動増幅回路DA2に伝達する。この差動
増幅回路DA2の相補出力信号は、非反転イネーブル信
号ENT及びハイレベルつまり反転イネーブル信号EN
Bのロウレベルを受けて選択的に伝達状態となるナンド
ゲートNA2及びノアゲートNO2から、インバータV
5〜V8ならびにV9〜VCを介して伝達され、非反転
出力クロック信号SCKT及び反転出力クロック信号S
CKBとなる。
【0066】これにより、相補出力クロック信号SCK
*つまり非反転出力クロック信号SCKT及び反転出力
クロック信号SCKBは、図8に示されるように、相補
内部クロック信号ICK*つまり非反転内部クロック信
号ICKT及び反転内部クロック信号ICKBから、D
LL回路DLLのバッファB1及びB2,可変遅延回路
VDL,差動増幅回路DA2,ナンドゲートNA2及び
ノアゲートNO2,インバータV5〜V8ならびにV9
〜VCの合計遅延時間td2分だけ位相が遅れた同一周
波数のパルス信号となる。また、外部端子T2つまりデ
ータ入出力端子DQ0〜DQ15には、非反転出力クロ
ック信号SCKTがハイレベルとされ反転出力クロック
信号SCKBがロウレベルとされてから、図6のデータ
出力バッファOBと、ボンディングパッドP2及び外部
端子T2間のリードフレームLF2(ボンディングワイ
ヤを含む)とを含む信号経路の合計遅延時間td3が経
過した時点で、対応する読み出しデータdor等が出力
される。
【0067】一方、分周回路DIV1の出力信号たる内
部クロック信号DICKTは、相補内部クロック信号I
CK*つまり非反転内部クロック信号ICKT及び反転
内部クロック信号ICKBから、分周回路DIV1の遅
延時間td4だけ位相が遅れた四分の一の周波数のパル
ス信号となる。また、分周回路DIV2の出力信号たる
相補内部クロック信号DSCK*つまり非反転内部クロ
ック信号DSCKT及び反転内部クロック信号DSCK
Bは、相補出力クロック信号SCK*つまり非反転出力
クロック信号SCKT及び反転出力クロック信号SCK
Bから、分周回路DIV2の遅延時間td5だけ位相が
遅れた四分の一の周波数のパルス信号となる。なお、こ
の実施例において、分周回路DIV1の遅延時間td4
と分周回路DIV2の遅延時間td5は同じ値となるよ
うに設計される。
【0068】次に、DLL回路DLLのダミー遅延回路
DDLは、図4に示されるように、ダミー単位出力バッ
ファDUOB(ダミー出力回路)及びダミー単位入力バ
ッファDUIB(ダミー入力回路)を含む。このうち、
ダミー単位出力バッファDUOBは、その入力端子に回
路の電源電圧を受けるクロックドインバータCV3とそ
の入力端子に回路の接地電位を受けるクロックドインバ
ータCV4とを含む。クロックドインバータCV3の非
反転制御端子には、分周回路DIV2から非反転内部ク
ロック信号DSCKTが供給され、その反転制御端子に
は、反転内部クロック信号DSCKBが供給される。ま
た、クロックドインバータCV4の非反転制御端子に
は、反転内部クロック信号DSCKBが供給され、その
反転制御端子には、非反転内部クロック信号DSCKT
が供給される。
【0069】クロックドインバータCV3及びCV4の
共通結合された出力端子は、直列形態とされるインバー
タVD〜VFを介してナンドゲートNA3及びノアゲー
トNO3の一方の入力端子に共通結合される。ナンドゲ
ートNA3の他方の入力端子には、回路の電源電圧が供
給され、ノアゲートNO3の他方の入力端子には、回路
の接地電位が供給される。ナンドゲートNA3の出力端
子は、PチャンネルMOSFETP2(第1のダミーM
OSFET)のゲートに結合されるとともに、Pチャン
ネルMOSFETP3(第3のダミーMOSFET)の
ゲートに結合される。また、ノアゲートNO3の出力信
号は、NチャンネルMOSFETN2(第2のダミーM
OSFET)のゲートに結合されるとともに、Nチャン
ネルMOSFETN3(第4のダミーMOSFET)の
ゲートに結合される。
【0070】出力MOSFETP2のソースは、回路の
電源電圧に結合され、出力MOSFETN2のソース
は、回路の接地電位に結合される。これらの出力MOS
FETP2及びN2の共通結合されたドレインと回路の
接地電位との間には、容量C1が設けられる。また、出
力MOSFETP2及びN2の共通結合されたドレイン
の電位は、ダミー単位出力バッファDUOBの出力信号
out(第3の内部クロック信号)として、ダミー単位
入力バッファDUIBに供給される。
【0071】ダミー単位入力バッファDUIBは、特に
制限されないが、静電保護回路ESDと、2個のクロッ
クドインバータCV5及びCV6と、回路の電源電圧及
びクロックドインバータCV6の出力端子間に設けられ
るPチャンネルMOSFETP6とを含む。このうち、
PチャンネルMOSFETP4及びP5ならびにNチャ
ンネルMOSFETN4及びN5からなるクロックドイ
ンバータCV5は、イネーブル信号ENのハイレベルを
受けて選択的に伝達状態とされる。また、クロックドイ
ンバータCV6は、その非反転制御端子に回路の電源電
圧が供給されその反転制御端子に回路の電源電圧のイン
バータVHによる反転信号、つまりロウレベルが供給さ
れることで常に伝達状態とされ、MOSFETP6は、
そのゲートが回路の電源電圧に結合されることで常にオ
フ状態とされる。
【0072】これらのことから、ダミー単位出力バッフ
ァDUOBのクロックドインバータCV3は、非反転内
部クロック信号DSCKTのハイレベルつまり反転内部
クロック信号DSCKBのロウレベルを受けて選択的に
伝達状態となり、ナンドゲートNA3及びノアゲートN
O3の一方の入力端子にハイレベルの出力データを伝達
する。また、クロックドインバータCV4は、非反転内
部クロック信号DSCKTのロウレベルつまり反転内部
クロック信号DSCKBのハイレベルを受けて選択的に
伝達状態となり、ナンドゲートNA3及びノアゲートN
O3の一方の入力端子にロウレベルの出力データを伝達
する。
【0073】この結果、ダミー単位出力バッファDUO
Bの出力端子には、その出力信号outとして、相補内
部クロック信号DSCK*の論理レベルが変わるごとに
交互にハイレベル及びロウレベルとなるパルス信号が出
力される。ダミー単位出力バッファDUOBの出力信号
outは、ダミー単位入力バッファDUIBを構成する
静電保護回路ESDならびにクロックドインバータCV
5及びCV6を経て内部クロック信号DDSCKとな
り、位相比較回路PDに供給される。
【0074】なお、DLL回路DLLの出力信号たる内
部クロック信号DDSCKは、分周回路DIV2の出力
信号たる相補内部クロック信号DSCK*つまり非反転
内部クロック信号DSCKT及び反転内部クロック信号
DSCKBから、ダミー単位出力バッファDUOB及び
ダミー単位入力バッファDUIBを含むダミー遅延回路
DDLの合計遅延時間td6だけ位相が遅れたパルス信
号となる。
【0075】位相比較回路PDは、分周回路DIV1の
出力信号たる内部クロック信号DICKTと、DLL回
路DLLの出力信号たる内部クロック信号DDSCKの
位相を比較して、両者の位相差に対応した位相制御信号
をチャージポンプ回路CPに出力し、チャージポンプ回
路CPは、位相比較回路PDから供給される位相制御信
号に従って、内部クロック信号DICKT及びDDSC
Kの位相差に対応した電位の電圧信号を生成する。この
電圧信号は、バイアス電圧発生回路BVGを経てバイア
ス電圧NBIASとなり、可変遅延回路VDLに供給さ
れる。
【0076】これにより、可変遅延回路VDLの遅延時
間がバイアス電圧NBIASに従って制御され、結果的
に外部端子T1つまり非反転クロック信号入力端子CL
KT及び反転クロック信号入力端子CLKBにおける非
反転クロック信号CLKT及び反転クロック信号CLK
Bの位相と、外部端子T2つまりデータ入出力端子DQ
0〜DQ15における出力データの位相が同期化され
る。
【0077】この実施例において、ダミー単位出力バッ
ファDUOBを構成するクロックドインバータCV3及
びCV4は、データ出力バッファOBの単位出力バッフ
ァUOB0〜UOB15を構成するクロックドインバー
タCV1及びCV2と同一のサイズで形成され、同一の
遅延特性を有する。また、インバータVD〜VFは、単
位出力バッファUOB0〜UOB15を構成するインバ
ータV2〜V4とそれぞれ同一の遅延特性を有し、ナン
ドゲートNA2及びノアゲートNO2は、ナンドゲート
NA1及びノアゲートNO1と同一の遅延特性を有す
る。
【0078】一方、ダミー単位出力バッファDUOBを
構成する出力MOSFETP2及びN2は、単位出力バ
ッファUOB0〜UOB15を構成する出力MOSFE
TP1及びN1をスケールダウン、つまりそのサイズを
所定の割合で小さくして形成される。また、MOSFE
TP3及びN3は、比較的小さなサイズの複数のMOS
FETを並列結合することにより構成され、容量C1
も、比較的小さな静電容量値の複数の容量を並列結合す
ることにより構成される。MOSFETP3及びN3と
なる複数のMOSFETは、メタルスイッチ、つまり対
応する所定の金属配線層が選択的に形成されることでそ
れぞれ選択的に有効とされ、これによってナンドゲート
NA3及びノアゲートNO3に対する負荷容量値をトリ
ミングすることができる。また、容量C1となる複数の
容量は、所定のレジスタに書き込まれた容量制御信号の
対応するビットに従ってそれぞれ選択的に有効とされ、
これによって容量C1の静電容量値もトリミングするこ
とができる。
【0079】同様に、ダミー単位入力バッファDUIB
を構成する静電保護回路ESDは、図6及び図7のボン
ディングパッドP1の後段、つまりクロックバッファC
Bの差動増幅回路DAの前段に設けられる静電保護回路
ESDと同一の遅延特性を持つべく形成される。また、
ダミー単位入力バッファDUIBのクロックドインバー
タCV5及びCV6は、実際の回路形態は異なるもの
の、クロックバッファCBの差動増幅回路DA1と同一
の遅延特性を持つべく形成され、上記のように、イネー
ブル信号ENに従って選択的に動作状態とされる。
【0080】以上の結果、この実施例のシンクロナスD
RAMでは、MOSFETP3及びN3の実効サイズ及
び容量C1の静電容量値のトリミングにより、ダミー遅
延回路DDLとしての遅延時間td6、つまりダミー遅
延回路DDLの入力信号たる相補内部クロック信号DS
CK*とその出力信号たる内部クロック信号DDSCK
との間の位相差を、所定値となるべく制御することがで
きるとともに、この遅延時間td6のプロセスバラツ
キ,温度変化ならびに電源変動等にともなう変化を、正
規伝達経路の変化に充分近づけることができるものとな
る。
【0081】この実施例のシンクロナスDRAMにおい
て、DLL回路DLLが設けられる目的は、外部端子T
1つまり非反転クロック信号入力端子CLKT及び反転
クロック信号入力端子CLKBにおける非反転クロック
信号CLKT及び反転クロック信号CLKBの位相と、
外部端子T2つまりデータ入出力端子DQ0〜DQ15
における出力データの位相とを同期化することにある。
両者の位相が同期化されたいわゆる位相ロック時におい
て、分周回路DIV1から位相比較回路PDの一方の入
力端子に供給される内部クロック信号DICKTの位相
は、図8に示されるように、DLL回路DLLから位相
比較回路PDの他方の入力端子に供給される内部クロッ
ク信号DDSCKの位相と一致することが必要条件とさ
れるとともに、その周期は、入力クロック信号つまり相
補クロック信号CLK*の周期の4倍、つまり4×tc
yと一致することが必要条件とされる。
【0082】図5及び図6から明らかなように、クロッ
ク信号及び出力データの正規伝達経路Aは、外部端子T
1つまり非反転クロック信号入力端子CLKT及び反転
クロック信号入力端子CLKBから、ボンディングワイ
ヤを含むリードフレームLF1,ボンディングパッドP
1ならびにクロックバッファCBの差動増幅回路DA1
と、DLL回路DLLの可変遅延回路VDL、差動増幅
回路DA2ならびにナンドゲートNA2及びノアゲート
NO2を含む遅延回路DL1と、データ出力バッファO
Bの各単位出力バッファのクロックドインバータCV1
及びCV2,インバータV2〜V4を含む遅延回路DL
5ならびに出力MOSFETP1及びN1からなるバッ
ファと、データ出力バッファOBの出力端子からボンデ
ィングパッドP2,ボンディングワイヤを含むリードフ
レームLF2ないし外部端子T2つまりデータ入出力端
子DQ0〜DQ15とに至る信号経路となる。
【0083】したがって、正規伝達経路Aの合計遅延時
間tdAは、外部端子T1からクロックバッファCBを
経てDLL回路DLLの入力端子に至る入力信号経路の
遅延時間td1と、DLL回路DLLの可変遅延回路V
DLの遅延時間td2と、DLL回路DLLの出力端子
からデータ出力バッファOBを経て外部端子T2つまり
データ入出力端子DQ0〜DQ15に至る出力信号経路
の遅延時間td3とを加えた時間、すなわち、 tdA=td1+td2+td3 ………………………………………(1) であり、この正規伝達経路Aの合計遅延時間tdAは、
相補クロック信号CLK*の周期tcyと自然数nとに
対して、 tdA=n×tcy となることが位相ロック時の必要条件となる。
【0084】一方、図5及び図7から明らかなように、
クロックバッファCBの出力信号たる相補内部クロック
信号ICK*は、伝達経路B、つまり分周回路DIV1
を経て相補内部クロック信号DSCK*となり、位相比
較回路PDの一方の入力端子に伝達される。また、相補
内部クロック信号ICK*は、ダミー伝達経路C、つま
りDLL回路DLLの可変遅延回路VDL,差動増幅回
路DAならびに遅延回路DL1と、分周回路DIV2
と、ダミー遅延回路DDLのダミー単位出力バッファD
UOBのクロックドインバータCV3及びCV4,イン
バータVD〜VFからなる遅延回路DL2,出力MOS
FETP2及びN2を含むデータ出力バッファOBD,
ならびに容量C1を含む遅延回路DL3と、ダミー単位
入力バッファDUIBの静電保護回路ESD及びクロッ
クドインバータCV5を含む遅延回路DL4,ならびに
クロックドインバータCV6とを経て内部クロック信号
DDSCKとなり、位相比較回路PDの他方の入力端子
に伝達される。
【0085】したがって、上記位相ロックの条件が成立
するためには、ダミー伝達経路Cにおける合計遅延時間
から伝達経路Bの遅延時間を差し引いた値が、相補クロ
ック信号CLK*の周期tcyの4倍と一致することが
必要条件となる。言うまでもなく、伝達経路Bの遅延時
間tdBは、分周回路DIV1の遅延時間td4とな
る。また、ダミー伝達経路Cの合計遅延時間tdCは、
DLL回路DLLの可変遅延回路VDL,差動増幅回路
DA2ならびに遅延回路DL1の遅延時間td2に、分
周回路DIV2の遅延時間td5と、ダミー遅延回路D
DLの遅延時間td6とを加えた時間、すなわち、 tdC=td2+td5+td6 ………………………………………(2) であり、位相ロック時に、この合計遅延時間tdCは、 tdC=4×tcy+tdB =4×tcy+td4 となる。
【0086】ダミー伝達経路Cの合計遅延時間tdC
は、位相ロック時、前記(1)式の自然数nを4とした
ときの正規伝達経路Aの合計遅延時間tdAと一致する
ため、合計遅延時間tdCに関する上記(2)式は、 tdC=td1+td2+td3+td4 ……………………………(3) となる。
【0087】前述のように、分周回路DIV1の遅延時
間td4と分周回路DIV2の遅延時間td5は、同じ
値となるように設計される。このため、上記(2)式及
び(3)式から、ダミー遅延回路DDLの遅延時間td
6は、 td6=td1+td3 …………………………………………………(4) つまり、外部端子T1からクロックバッファCBを経て
DLL回路DLLの入力端子に至る信号経路の遅延時間
td1と、DLL回路DLLの出力端子からデータ出力
バッファOBを経て外部端子T2つまりデータ入出力端
子DQ0〜DQ15に至る信号経路の遅延時間td3と
を加えた時間と同じ値であることが、DLL回路DLL
の位相ロックの必要条件となる。
【0088】この実施例において、ダミー遅延回路DD
Lのダミー単位出力バッファDUOBを構成するクロッ
クドインバータCV3及びCV4,インバータVD〜V
FならびにナンドゲートNA2及びノアゲートNO2
は、データ出力バッファOBの単位出力バッファUOB
0〜UOB15を構成するクロックドインバータCV1
及びCV2,インバータV2〜V4ならびにナンドゲー
トNA1及びノアゲートNO1と同一のサイズで形成さ
れ、同一の遅延特性を有する。また、ダミー単位出力バ
ッファDUOBの出力MOSFETP2及びN2は、単
位出力バッファUOB0〜UOB15の出力MOSFE
TP1及びN1をスケールダウンした形で形成され、M
OSFETP3及びN3は、対応するメタルスイッチに
従って選択的に有効とされるそれぞれ複数のMOSFE
Tからなる。
【0089】さらに、ダミー単位入力バッファDUIB
を構成する静電保護回路ESDは、クロックバッファC
Bの差動増幅回路DAの前段に設けられる静電保護回路
ESDと同一の遅延特性を持つべく形成され、クロック
ドインバータCV5及びCV6は、実際の回路形態は異
なるものの、クロックバッファCBの差動増幅回路DA
1と同一の遅延特性を持つべく形成される。
【0090】これらのことから、この実施例のシンクロ
ナスDRAMでは、ダミー遅延回路DDLとしての遅延
時間td6を、MOSFETP3及びN3ならびに容量
C1のトリミングによって制御し、上記(4)式の条件
を比較的容易に実現することができるとともに、この遅
延時間td6のプロセスバラツキ,温度変化ならびに電
源変動等にともなう変化を、正規伝達経路、つまり上記
遅延時間td1及びtd3のの変化に充分近づけること
ができる。この結果、DLL回路DLL及びこれを含む
シンクロナスDRAMの出力位相同期特性を改善し、シ
ンクロナスDRAMひいてはこれを含むシステムの高速
化を図ることができる。
【0091】ところで、この実施例のシンクロナスDR
AMては、前記したように、DLL回路DLLのダミー
単位入力バッファDUIBが、クロックバッファCBの
差動増幅回路DA1と実質同一の遅延特性を有し、定常
的な動作電流を必要としないクロックドインバータCV
5に置き換えられる。また、DLL回路DLLの位相比
較回路PDの前段に、相補内部クロック信号ICK*の
周期を四分の一に分周するための分周回路DIV1が設
けられるとともに、DLL回路DLLのダミー遅延回路
DDLの前段に、相補出力クロック信号SCK*の周期
を四分の一に分周するための分周回路DIV2が設けら
れ、ダミー遅延回路DDL及び位相比較回路PDの動作
周期がクロック周期の四分の一に削減される。
【0092】このため、定常的に動作電流を必要とする
差動増幅回路をDLL回路DLLのダミー遅延回路DD
Lのダミー単位入力バッファDUIBからなくし、その
所要動作電流を削減できるとともに、各回路の動作周期
を四分の一とすることで、ダミー遅延回路DDL及び位
相比較回路の所要動作電流を削減して、シンクロナスD
RAMひいてはこを含むシステムの低消費電力化を図る
ことができる。
【0093】以上の実施例から得られる作用効果は、下
記の通りである。すなわち、 (1)ダブルデータレートモードを有しDLL回路を備
えるシンクロナスDRAM等において、DLL回路のダ
ミー単位出力バッファ及びダミー単位入力バッファを、
簡略化された遅延回路で模擬せず、正規のデータ出力バ
ッファ及びクロックバッファと実質同一の回路構成とす
ることで、プロセスバラツキ,温度変化ならびに電源変
動にともなうダミー単位出力バッファ及びダミー単位入
力バッファの遅延時間の変化を、正規のデータ出力バッ
ファ及びクロックバッファに合わせて、クロック入力端
子におけるクロック信号とデータ出力端子における出力
データとの間の位相差を圧縮できるという効果が得られ
る。
【0094】(2)上記(1)項により、DLL回路及
びこれを含むシンクロナスDRAM等の出力位相同期特
性を改善し、シンクロナスDRAM等ひいてはこれを含
むシステムの高速化を図ることができるという効果が得
られる。
【0095】(3)上記(1)項及び(2)項におい
て、ダミー単位出力バッファの出力MOSFETを、正
規のデータ出力バッファを構成するPチャンネル型及び
Nチャンネル型出力MOSFETをそれぞれスケールダ
ウンした第1及び第2のMOSFETと、これらの出力
MOSFETにそれぞれ並列形態に設けられ、例えばメ
タルスイッチによりそれぞれ選択的に有効とされる複数
のMOSFETからなる第3及び第4のMOSFETと
により構成するとともに、ダミー単位出力バッファの出
力端子と回路の接地電位との間に、例えばレジスタに書
き込まれた容量制御信号に従ってそれぞれ選択的に有効
とされる複数の容量を並列形態に設けることで、ダミー
遅延回路を構成するダミー単位出力バッファ及びダミー
単位入力バッファの遅延時間を、正規のデータ出力バッ
ファ及びクロックバッファの遅延時間に合わせてトリミ
ングすることができるという効果が得られる。
【0096】(4)上記(3)項により、クロック信号
と出力データとの間の位相差をさらに圧縮して、DLL
回路及びこれを含むシンクロナスDRAM等の出力位相
同期特性をさらに改善し、シンクロナスDRAM等ひい
てはこれを含むシステムのさらなる高速化を図ることが
できるという効果が得られる。
【0097】(5)上記(1)項ないし(4)項におい
て、DLL回路のダミー単位入力バッファを、クロック
バッファの差動増幅回路と実質同一の遅延特性を有し、
定常的な動作電流を必要としないクロックドインバータ
に置き換えるとともに、DLL回路の位相比較回路及び
ダミー遅延回路の前段に、実質的な入力クロック信号及
び出力クロック信号を例えば四分の一に分周して伝達す
る分周回路をそれぞれ設け、ダミー単位出力バッファ及
びダミー単位入力バッファを含むダミー遅延回路と位相
比較回路の動作周期をクロック周期の四分の一とするこ
とで、定常的に動作電流を必要とする差動増幅回路をダ
ミー単位入力バッファからなくし、その所要動作電流を
削減できるとともに、その動作周期を四分の一とするこ
とで、DLL回路のダミー単位出力バッファ及びダミー
単位入力バッファならびに位相比較回路の所要動作電流
を削減できるという効果が得られる。
【0098】(6)上記(5)項により、シンクロナス
DRAM等ひいてはこを含むシステムの低消費電力化を
図ることができるという効果が得られる。
【0099】以上、本発明者によってなされた発明を実
施例に基づき具体的に説明したが、この発明は、上記実
施例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない
範囲で種々変更可能であることは言うまでもない。例え
ば、図1において、シンクロナスDRAMは、任意数の
バンクを備えることができるし、各バンクのメモリアレ
イMARYは、その周辺回路を含めて複数のメモリマッ
ト又はサブアレイに分割することができる。また、シン
クロナスDRAMは、×8ビット又は×32ビット等任
意のビット構成をとりうるし、ダブルデータレートモー
ドを有することを必須条件ともしない。シンクロナスD
RAMのブロック構成や起動制御信号及び内部制御信号
の名称及び有効レベルならびに電源電圧の極性等は、本
実施例に制約されることなく種々の実施形態をとりう
る。
【0100】図2において、データ出力バッファOB
は、例えば多ビット試験のためのテスト回路を含むこと
ができるし、そのブロック構成は任意である。また、単
位出力バッファUOB0〜UOB15の具体的な回路構
成やMOSFETの導電型ならびに各制御信号の有効レ
ベル等は、種々の実施形態をとりうる。
【0101】図3において、分周回路DIV1及びDI
V2の分周比は、任意の値に設定することができるし、
DLL回路DLLのブロック構成も、種々の実施形態を
とりうる。図4において、MOSFETP3及びN3な
らびに容量C1のトリミング方法は、任意の組み合わせ
及び方法をとりうる。また、ダミー単位出力バッファD
UOBのMOSFETP3及びN3を含む出力バッファ
段は、正規伝達経路を構成する出力バッファ段と完全に
同一の構成としてもよいし、ダミー単位入力バッファD
UIBのクロックドインバータCV6も、クロックバッ
ファCBの差動増幅回路DA1と同一構成としてもよ
い。図8において、各信号の絶対的な時間及びレベル関
係は、本発明に何ら制約を与えるものではない。
【0102】以上の説明では、主として本発明者によっ
てなされた発明をその背景となった利用分野であるシン
クロナスDRAMに適用した場合について説明したが、
それに限定されるものではなく、例えば、同様なDLL
回路を備える各種のメモリ集積回路装置及び論理集積回
路装置、ならびにこのような集積回路を含むコンピュー
タシステム等の各種システムにも適用できる。この発明
は、少なくともDLL回路を具備する半導体集積回路装
置ならびにこのような半導体集積回路装置を含む装置又
はシステムに広く適用できる。
【0103】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち代表
的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、下
記の通りである。すなわち、ダブルデータレートモード
を有しDLL回路を備えるシンクロナスDRAM等の半
導体集積回路装置において、DLL回路のダミー単位出
力バッファ及びダミー単位入力バッファを、簡略化され
た遅延回路で模擬せず、正規のデータ出力バッファ及び
クロックバッファと実質同一の回路構成とする。
【0104】これにより、プロセスバラツキ,温度変化
ならびに電源変動にともなうダミー単位出力バッファ及
びダミー単位入力バッファの遅延時間の変化を、正規の
データ出力バッファ及びクロックバッファに合わせ、ク
ロック入力端子におけるクロック信号とデータ出力端子
における出力データとの間の位相差を圧縮できる。この
結果、シンクロナスDRAM等の出力位相同期特性を改
善し、シンクロナスDRAM等ひいてはこれを含むシス
テムの高速化を図ることができる。
【0105】上記シンクロナスDRAM等において、ダ
ミー単位出力バッファの出力MOSFETを、正規のデ
ータ出力バッファを構成するPチャンネル型及びNチャ
ンネル型出力MOSFETをスケールダウンした第1及
び第2のMOSFETと、これらの出力MOSFETに
それぞれ並列形態に設けられ、例えばメタルスイッチに
よりそれぞれ選択的に有効とされる複数のMOSFET
からなる第3及び第4のMOSFETとにより構成する
とともに、ダミー単位出力バッファの出力端子と回路の
接地電位との間に、例えばレジスタに書き込まれた容量
制御信号に従ってそれぞれ選択的に有効とされる複数の
容量を並列形態に設ける。
【0106】これにより、ダミー単位出力バッファ及び
ダミー単位入力バッファの遅延時間を、正規のデータ出
力バッファ及びクロックバッファの遅延時間に合わせて
トリミングすることができるため、クロック信号と出力
データとの間の位相差をさらに圧縮して、出力位相同期
特性をさらに改善し、シンクロナスDRAM等ひいては
これを含むシステムのさらなる高速化を図ることができ
る。
【0107】上記シンクロナスDRAM等において、D
LL回路のダミー単位入力バッファを、クロックバッフ
ァの差動増幅回路と実質同一の遅延特性を有し、定常的
な動作電流を必要としないクロックドインバータに置き
換える。また、DLL回路の位相比較回路及びダミー遅
延回路の前段に、実質的な入力クロック信号及び出力ク
ロック信号を例えば四分の一に分周して伝達する分周回
路をそれぞれ設けるとともに、ダミー単位出力バッファ
及びダミー単位入力バッファを含むダミー遅延回路と位
相比較回路の動作周期をクロック周期の四分の一とす
る。
【0108】これにより、定常的に動作電流を必要とす
る差動増幅回路をダミー単位入力バッファからなくし、
その所要動作電流を削減できるとともに、その動作周期
を四分の一とすることで、DLL回路のダミー単位出力
バッファ及びダミー単位入力バッファならびに位相比較
回路の所要動作電流を削減して、シンクロナスDRAM
等ひいてはこを含むシステムの低消費電力化を図ること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明が適用されたシンクロナスDRAMの
一実施例を示すブロック図である。
【図2】図1のシンクロナスDRAMのデータ出力バッ
ファの一実施例を示す回路図である。
【図3】図1のシンクロナスDRAMのクロックバッフ
ァ及びDLL回路の一実施例を示すブロック図である。
【図4】図3のDLL回路のダミー遅延回路の一実施例
を示す回路図である。
【図5】図1のシンクロナスDRAMのクロック信号及
び出力データの全体的な伝達経路を説明するための一実
施例を示す説明図である。
【図6】図5の伝達経路のうち、クロック信号及び出力
データの正規伝達経路を説明するためのの一実施例を示
す説明図である。
【図7】図5の伝達経路のうち、クロック信号及び出力
データのダミー伝達経路を説明するための一実施例を示
す説明図である。
【図8】図1のシンクロナスDRAMのDLL回路の位
相ロック時の一実施例を示す信号波形図である。
【図9】この発明に先立って本願発明者等が開発したシ
ンクロナスDRAMのクロック信号及び出力データの伝
達経路を説明するための一例を示す説明図である。
【符号の説明】
SDRAM……シンクロナスDRAM、BANK0〜B
ANK3…バンク、MARY…メモリアレイ、WL…ワ
ード線、BLT…非反転ビット線、BLB…反転ビット
線、MC…ダイナミック型メモリセル、WD…ワード線
駆動回路、RD…ロウアドレスデコーダ、RA…ロウア
ドレスバッファ、RFC…リフレッシュアドレスカウン
タ、BS…バンク選択回路、SA…センスアンプ、CD
…カラムアドレスデコーダ、CC…カラムアドレスカウ
ンタ、CA…カラムアドレスバッファ、AR…アドレス
レジスタ、MR…モードレジスタ、WA…ライトアン
プ、MA…メインアンプ、IB…データ入力バッファ、
OB…データ出力バッファ、CB…クロックバッファ、
DLL……DLL回路、CL…メモリ制御回路、DQ0
〜DQ15…入力又は出力データあるいはその入出力端
子、CKE…クロックイネーブル信号又はその入力端
子、CLKT…非反転クロック信号又はその入力端子、
CLKB…反転クロック信号又はその入力端子、CSB
…チップ選択信号又はその入力端子、RASB…ロウア
ドレスストローブ信号又はその入力端子、CASB…カ
ラムアドレスストローブ信号又はその入力端子、WEB
…ライトイネーブル信号又はその入力端子、DM…デー
タマスク信号又はその入力端子、DQS…データストロ
ーブ信号又はその入出力端子、A0〜Ai…アドレス信
号又はその入力端子、ICK*…相補内部クロック信
号、SCK*…相補出力クロック信号、DOC…出力制
御信号、OL1〜OL2…出力ラッチ信号。RDB0〜
RDB15…リードデータバス、UOB0〜UOB15
…単位出力バッファ、LT1〜LT2…出力ラッチ、S
CKT…非反転出力クロック信号、SCKB…反転出力
クロック信号。DA1〜DA3…差動増幅回路、B1〜
B2…バッファ、DIV1〜DIV2…1/4分周回
路、DDL…ダミー遅延回路、PD…位相比較回路、C
P…チャージポンプ回路、BVG…バイアス電圧発生回
路、NBIAS…バイアス電圧、VDL…可変遅延回
路、DSCKT,DSCKB,DDSCK,DSCKT
…内部クロック信号、ENT,ENB,EN…イネーブ
ル信号。DUOB…ダミー単位出力バッファ、DUIB
…ダミー単位入力バッファ、out…ダミー単位出力バ
ッファの出力信号。PKG…パッケージ、CHIP…半
導体基板、A〜C…伝達経路、RT1〜RT2…終端抵
抗、T1〜T2…パッケージ外部端子(ピン)、LF1
〜LF2…リードフレーム、P1〜P2…ボンディング
パッド、CB…バス容量、RDB…リードデータバス、
WDB…ライトデータバス。LT1out,LT2ou
t…出力ラッチの出力信号。cyp〜cyr…クロック
サイクル、tcy…クロックサイクルタイム、td1〜
td6…遅延時間、doq〜dor…出力データ。P1
〜P6…PチャンネルMOSFET、N1〜N5…Nチ
ャンネルMOSFET、V1〜VM…インバータ、CV
1〜CV5…クロックドインバータ、NA1〜NA2…
ナンドゲート、NO1〜NO2…ノアゲート、C1〜C
3…容量、ESD…静電保護回路、VTT…バス電源電
圧。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の外部端子から入力されるクロック
    信号をもとに、第1の内部クロック信号を生成するクロ
    ック入力回路と、 第2の内部クロック信号に従って、第2の外部端子から
    所定の出力信号を出力する出力回路と、 上記第2の外部端子における上記出力信号の位相と上記
    第1の外部端子における上記クロック信号の位相とが同
    期すべく上記第1の内部クロック信号を遅延させ、上記
    クロック信号と所定の位相関係を有する上記第2の内部
    クロック信号を生成するDLL回路とを具備するもので
    あって、かつ、 上記DLL回路が、 その上記第1の内部クロック信号に対する遅延時間が所
    定のバイアス電圧の電位に応じて選択的に切り換えられ
    る可変遅延回路と、 上記出力回路、及び該出力回路の出力端子から上記第2
    の外部端子までの信号経路と実質同一の遅延特性を有
    し、上記第2の内部クロック信号をもとに第3の内部ク
    ロック信号を生成するダミー出力回路、ならびに、上記
    クロック入力回路、及び上記第1の外部端子から上記ク
    ロック入力回路までの信号経路と実質同一の遅延特性を
    有し、上記第3の内部クロック信号をもとに第4の内部
    クロック信号を生成するダミー入力回路を含むダミー遅
    延回路と、 実質的な上記第1の内部クロック信号と上記第4の内部
    クロック信号の位相を比較し、その位相差に応じて上記
    バイアス電圧の電位を制御する位相比較回路とを含んで
    なることを特徴とする半導体集積回路装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 上記クロック入力回路は、差動増幅回路を含むものであ
    り、 上記出力回路は、第1の電源電圧と上記第2の外部端子
    との間に設けられる第1の出力MOSFET、及び上記
    第2の外部端子と第2の電源電圧との間に設けられる第
    2の出力MOSFETを含むものであって、 上記ダミー入力回路は、上記差動増幅回路と実質同一の
    遅延特性を有するクロックドインバータを含むものであ
    り、 上記出力回路は、上記第1及び第2の出力MOSFET
    をそれぞれスケールダウンしてなる第1及び第2のダミ
    ーMOSFET、ならびに該第1及び第2のダミーMO
    SFETにそれぞれ並列形態に設けられ、選択的に有効
    とされるそれぞれ複数の第3及び第4のダミーMOSF
    ETを含むものであることを特徴とする半導体集積回路
    装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2において、 上記ダミー遅延回路は、上記第2の内部クロック信号の
    周期を所定数倍に分周してなる第5の内部クロック信号
    をもとに上記第3の内部クロック信号を生成するもので
    あって、 上記位相比較回路による位相比較動作は、該第3の内部
    クロック信号をもとに生成される上記第4の内部クロッ
    ク信号と、上記第1の内部クロック信号の周期を上記所
    定数倍に分周してなる第6の内部クロック信号との間で
    行われるものであることを特徴とする半導体集積回路装
    置。
  4. 【請求項4】 請求項1,請求項2あるいは請求項3に
    おいて、 上記半導体集積回路装置は、ダブルデータレートモード
    を有するシンクロナスDRAMであり、 上記出力回路は、 第1の出力信号を保持する第1の出力ラッチと、 第2の出力信号を保持する第2の出力ラッチと、 上記第2の内部クロック信号の第1の論理レベルを受け
    て上記第1の出力ラッチの出力信号たる上記第1の出力
    信号を選択し、その第2の論理レベルを受けて上記第2
    の出力ラッチの出力信号たる上記第2の出力信号を選択
    する出力選択回路とを含むものであることを特徴とする
    半導体集積回路装置。
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US6815985B2 (en) 2002-06-28 2004-11-09 Hynix Semiconductor Inc. Clock divider and method for dividing a clock signal in a DLL circuit
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US6897695B2 (en) 2002-12-06 2005-05-24 Elpida Memory Inc. Semiconductor integrated circuit device and method of detecting delay error in the same
US7969816B2 (en) 2009-08-26 2011-06-28 Spansion Llc Memory device

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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