JP2001126061A - 画像処理装置および画像処理方法、並びにデータ処理装置およびデータ処理方法 - Google Patents

画像処理装置および画像処理方法、並びにデータ処理装置およびデータ処理方法

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JP2001126061A
JP2001126061A JP30664899A JP30664899A JP2001126061A JP 2001126061 A JP2001126061 A JP 2001126061A JP 30664899 A JP30664899 A JP 30664899A JP 30664899 A JP30664899 A JP 30664899A JP 2001126061 A JP2001126061 A JP 2001126061A
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    • H04N5/00Details of television systems
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    • HELECTRICITY
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    • H04N5/00Details of television systems
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 動画像データから、より効果的に、ノイズを
除去する。 【解決手段】 ノイズ量推定部2では、ME部1で検出
された動きベクトルに基づいて、入力画素の動きが判定
され、その判定結果に基づいて、その入力画素の静止し
ている部分のノイズ量が推定される。ノイズリダクショ
ン部3では、入力画素のノイズ量に基づいて、その入力
画素の信頼性を表す入力信頼度が計算される。一方、メ
モリ5には、1フレーム前の入力画素を処理した処理結
果としての出力画素が記憶されており、メモリ4には、
その出力画素の信頼性を表す出力信頼度が記憶されてい
る。そして、ノイズリダクション部3では、入力画素
と、その入力画素に対応する、1フレーム前の出力画素
との重み付け加算が、それぞれの入力信頼度と出力信頼
度から求められた値を重みとして行われ、その加算値
が、入力画素に対する出力画素として出力される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像処理装置およ
び画像処理方法、並びにデータ処理装置およびデータ処
理方法に関し、特に、例えば、動画像等のデータに含ま
れるノイズの除去を、より効果的に行うことができるよ
うにする画像処理装置および画像処理方法、並びにデー
タ処理装置およびデータ処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、伝送や再生等された画像データ
や音声データなどのデータには、一般に、時間的に変動
するノイズが含まれているが、データに含まれるノイズ
を除去する方法としては、従来より、入力データ全体の
平均(以下、適宜、全平均という)や、入力データの局
所的な平均である移動平均を求めるものなどが知られて
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、全平均
を計算する方法は、データに含まれるノイズの度合い、
即ち、データのS/N(Signal/Noise)が一定である場
合は有効であるが、データのS/Nが変動する場合に
は、S/Nの悪いデータが、S/Nの良いデータに影響
し、効果的にノイズを除去することが困難となることが
ある。
【0004】また、移動平均を計算する方法では、入力
されたデータから時間的に近い位置にあるデータの平均
が求められるため、その処理結果は、データのS/Nの
変動の影響を受ける。即ち、データのS/Nの良い部分
については、処理結果のS/Nも良くなるが、S/Nの
悪い部分については、処理結果のS/Nも悪くなる。
【0005】本発明は、このような状況に鑑みてなされ
たものであり、データに含まれるノイズの度合いが一定
の場合だけでなく、時間的に変動する場合であっても、
そのノイズを、効果的に除去することができるようにす
るものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の画像処理装置
は、入力画素の動きを判定する動き判定手段と、入力画
素の動きの判定結果に基づいて、その入力画素の静止し
ている部分のノイズ量を推定する推定手段と、ノイズ量
に基づいて、入力画素の信頼性を表す入力信頼度を計算
する入力信頼度計算手段と、出力画素の信頼性を表す出
力信頼度を計算する出力信頼度計算手段と、入力信頼度
および出力信頼度に基づいて、入力画素を処理し、出力
画素を出力する処理手段とを含むことを特徴とする。
【0007】本発明の画像処理方法は、入力画素の動き
を判定する動き判定ステップと、入力画素の動きの判定
結果に基づいて、その入力画素の静止している部分のノ
イズ量を推定する推定ステップと、ノイズ量に基づい
て、入力画素の信頼性を表す入力信頼度を計算する入力
信頼度計算ステップと、出力画素の信頼性を表す出力信
頼度を計算する出力信頼度計算ステップと、入力信頼度
および出力信頼度に基づいて、入力画素を処理し、出力
画素を出力する処理ステップとを含むことを特徴とす
る。
【0008】本発明のデータ処理装置は、入力データの
信頼性を表す入力信頼度を計算する入力信頼度計算手段
と、出力データの信頼性を表す出力信頼度を計算する出
力信頼度計算手段と、出力信頼度の補正に用いる出力補
正項を算出する出力補正項算出手段と、出力信頼度を、
出力補正項に基づいて補正する出力補正手段と、入力信
頼度、および補正された出力信頼度に基づいて、入力デ
ータを処理し、出力データを出力する処理手段とを含む
ことを特徴とする。
【0009】本発明のデータ処理方法は、入力データの
信頼性を表す入力信頼度を計算する入力信頼度計算ステ
ップと、出力データの信頼性を表す出力信頼度を計算す
る出力信頼度計算ステップと、出力信頼度の補正に用い
る出力補正項を算出する出力補正項算出ステップと、出
力信頼度を、出力補正項に基づいて補正する出力補正ス
テップと、入力信頼度、および補正された出力信頼度に
基づいて、入力データを処理し、出力データを出力する
処理ステップとを含むことを特徴とする。
【0010】本発明の画像処理装置および画像処理方法
においては、入力画素の動きが判定され、その判定結果
に基づいて、その入力画素の静止している部分のノイズ
量が推定される。さらに、そのノイズ量に基づいて、入
力画素の信頼性を表す入力信頼度が計算され、また、出
力画素の信頼性を表す出力信頼度が計算される。そし
て、入力信頼度および出力信頼度に基づいて、入力画素
が処理され、出力画素が出力される。
【0011】本発明のデータ処理装置およびデータ処理
方法においては、入力データの信頼性を表す入力信頼度
が計算されるとともに、出力データの信頼性を表す出力
信頼度が計算され、出力信頼度の補正に用いる出力補正
項が算出される。そして、出力信頼度が、出力補正項に
基づいて補正され、入力信頼度、および補正された出力
信頼度に基づいて、入力データが処理され、出力データ
が出力される。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明を適用したノイズ除
去装置について説明するが、その前に、本発明によるノ
イズ除去の原理について説明する。
【0013】いま、説明を簡単にするために、図1
(A)に示すような、真値が一定で、かつ時間的に変動
するノイズが重畳された入力データについて、その足し
込み(積算)を行うことで、時間的に変動するノイズを
除去することを考えると、ノイズの度合いとしての、例
えば、ノイズのレベルが大きい入力データ(従って、S
/Nの悪いデータ)については、その重みを小さくし
(あまり考慮しないようにする)、ノイズのレベルの小
さい入力データ(従って、S/Nの良いデータ)につい
ては、その重みを大きくして足し込みを行うことによ
り、ノイズを効果的に除去することができる。
【0014】従って、入力データの評価値として、例え
ば、図1(B)に示すような、入力データの、真値に対
する近さ、即ち、入力データが真値であることの信頼性
を表す信頼度を求め、その信頼度に対応した重み付けを
入力データに対して行いながら、その平均(重み付け加
算値)を計算することで、ノイズを効果的に除去するこ
とができる。
【0015】そこで、いま、時刻tにおける入力デー
タ、出力データ、入力データの信頼度を、それぞれx
(t),y(t),αx(t)と表すと、次式にしたが
い、入力データx(t)について、その信頼度αx
(t)に対応した重みを用いた重み付け加算を行うこと
で、ノイズを効果的に除去した出力データy(t)を得
ることができる。
【0016】
【数1】 ・・・(1) ここで、式(1)では、入力データx(t)には、その
信頼度αx(t)が大きいほど、大きな重みが与えられ
る。
【0017】式(1)から、現在時刻tから1サンプル
前の出力データy(t−1)は、次式で求められる。
【0018】
【数2】 ・・・(2)
【0019】また、出力データy(t)についても、そ
の出力データy(t)の評価値として、真値に対する近
さ、即ち、出力データy(t)が真値であることの信頼
性を表す信頼度αy(t)を導入し、現在時刻tから1
サンプル前の出力データy(t−1)の信頼度αy(t
−1)を、次式で定義する。
【0020】
【数3】 ・・・(3) ここで、式(3)によれば、出力データy(t−1)の
信頼度αy(t−1)は、それまでに処理された入力デ
ータx(i)の信頼度αx(i)の積算値で与えられて
おり(i=0,1,2,・・・,t−1)、従って、出
力データy(t−1)の信頼度αy(t−1)は、いま
までに入力された入力データが真値に近いものが多けれ
ば大きくなり、少なければ小さくなることになる。即
ち、出力データy(t−1)の信頼度αy(t−1)に
は、いままでに入力された入力データの真値に対する近
さ(信頼性)が反映される。そして、いままでに入力さ
れた入力データが真値に近いということは、出力データ
y(t−1)も真値に近いということになり、逆に、い
ままでに入力された入力データが真値から離れていると
いうことは、出力データy(t−1)も真値から離れて
いるということになる。従って、式(3)で表される信
頼度αy(t−1)は、出力データy(t−1)の真値
に対する近さを表すことになる。
【0021】式(1)乃至(3)から、出力データy
(t)と、その信頼度αy(t)は、式(4)と(5)
でそれぞれ表される。
【0022】
【数4】 ・・・(4) αy(t)=αy(t−1)+αx(t) ・・・(5)
【0023】また、時刻tにおいて、出力データy
(t)を求めるのに用いる重みを、w(t)と表し、こ
れを、次式で定義する。
【0024】 w(t)=αy(t−1)/(αy(t−1)+αx(t)) ・・・(6)
【0025】式(6)から、次式が成り立つ。
【0026】 1−w(t)=αx(t)/(αy(t−1)+αx(t)) ・・・(7)
【0027】式(6)および(7)を用いると、式
(4)における出力データy(t)は、次のような乗算
と加算による重み付け平均(重み付け加算)によって表
すことができる。
【0028】 y(t)=w(t)y(t−1)+(1−w(t))x(t) ・・・(8)
【0029】なお、式(8)で用いる重みw(t)(お
よび1−w(t))は、式(6)から、1サンプル前の
出力データy(t−1)の信頼度αy(t−1)と、現
在の入力データx(t)の信頼度αx(t)とから求め
ることができる。また、式(5)における現在の出力デ
ータy(t)の信頼度αy(t)も、その1サンプル前
の出力データy(t−1)の信頼度αy(t−1)と、
現在の入力データx(t)の信頼度αx(t)とから求
めることができる。
【0030】ここで、入力データx(t)の信頼度αx
(t)、または出力データy(t)の信頼度αy(t)
として、それぞれの時間的近傍にある幾つかの入力デー
タまたは出力データの分散σx(t)2、またはσy
(t)2の逆数を用いることとすると、即ち、信頼度α
x(t),信頼度αy(t)を、式 αx(t)=1/σx(t)2 αy(t)=1/σy(t)2 ・・・(9) とおくと、式(8)における重みw(t)は、次式で求
めることができる。
【0031】 w(t)=σx(t)2/(σy(t−1)2+σx(t)2) ・・・(10)
【0032】この場合、式(8)における1−w(t)
は、次式で求めることができる。
【0033】 w(t)=σy(t−1)2/(σy(t−1)2+σx(t)2) ・・・(11)
【0034】また、σy(t)2は、次式で求めること
ができる。
【0035】 σy(t)2=w(t)2σy(t−1)2+(1−w(t))2σx( t)2 ・・・(12)
【0036】式(4)と(5)から導かれる式(8)
は、式(4)から明らかなように、入力データx(t)
に対して、その信頼度αx(t)に相当する重み付けを
するとともに、1サンプル前の出力データy(t−1)
に対して、その信頼度αy(t−1)に相当する重み付
けをし、これらを加算したものを、入力データx(t)
からノイズを除去した出力データy(t)とするもので
ある。
【0037】そして、入力データx(t)に対する重み
に相当する信頼度αx(t)は、その入力データx
(t)の真値への近さを表しており、1サンプル前の出
力データy(t−1)に対する重みに相当する信頼度α
y(t−1)は、その出力データy(t−1)の真値へ
の近さを表している。いまの場合、真値が一定としてい
るから、入力データx(t)と出力データy(t−1)
のうちの、より真値に近い方に重みをおいて加算を行う
式(8)により出力データy(t)を求めれば、この出
力データy(t)は、より真値に近いものとなることに
なる。
【0038】即ち、式(1)から導かれる(式(1)と
等価な)式(8)によって求められる出力データy
(t)は、過去に入力された入力データのうち、信頼度
の小さいものには小さな重み付けをするとともに、信頼
度の大きいものには大きな重み付けをし、このような重
み付けを行った過去の入力データを積算したものであ
る。より直感的には、出力データy(t)は、ノイズを
多く含む入力データの影響が小さくなり、かつノイズの
少ない入力データの影響が大きくなるように、入力デー
タの加算を行ったものである。
【0039】従って、単に平均をとる全平均の場合に
は、S/Nの悪い入力データも、また良い入力データ
も、出力データに対して、同等の影響を与えるが、式
(8)によれば、S/Nの悪い入力データは、出力デー
タに対して、ほとんど影響を与えず、また、S/N良い
入力データは、出力データに対して、大きな影響を与え
る。その結果、単に平均をとる全平均の場合に比較し
て、より効果的にノイズが除去された出力データを得る
ことができる。
【0040】さらに、移動平均をとる場合には、時間的
に離れた入力データは、S/Nの良いものであっても、
出力データに対して、まったく影響を与えず、時間的に
近い入力データは、S/Nの悪いものであっても、出力
データに対して大きな影響を与える。これに対して、式
(8)によれば、上述のように、入力データの時間的な
近さは関係なく、S/Nの良し悪しによって、出力デー
タに対する影響力が異なる。その結果、移動平均をとる
場合に比較して、より効果的にノイズが除去された出力
データを得ることができる。
【0041】以上から、式(8)によれば、出力データ
は、信頼度の高い(真値に近い)入力データによる影響
によって、真値に近いものとなる。従って、信頼度の高
い入力データが処理されるにつれて、出力データは、真
値に近づいていくことになる。即ち、出力データのS/
Nは、時間の経過とともに改善されていく。
【0042】なお、上述の場合においては、真値が一定
であると仮定したが、真値が変化するデータの系列につ
いては、例えば、真値が一定であるとみなせる区間に区
切り、その区間ごとに、処理を行うようにすれば良い。
【0043】また、上述の場合においては、入力データ
の信頼度(以下、適宜、入力信頼度という)として、そ
の時間的近傍にある幾つかの入力データの分散を用いる
こととしたため、その幾つかの入力データの入力がある
までは、入力信頼度、さらには、出力データ、およびそ
の信頼度(以下、適宜、出力信頼度という)を求めるこ
とができないが、入力信頼度を求めることができる入力
データの入力があるまでは、例えば、入力信頼度および
出力信頼度のいずれも計算せず、また、出力データとし
ては、いままで入力された入力データの単純な平均値を
求めて出力するようにすることができる。但し、入力信
頼度を求めることができる入力データの入力があるまで
の対処方法は、これに限定されるものではない。
【0044】次に、入力データx(t)が、例えば、音
声データのような、いわば1次元のデータの系列である
場合には、出力データy(t−1)は、入力データx
(t)の1サンプル前の入力データx(t−1)の処理
結果となるが、入力データx(t)が、例えば、画像デ
ータのような、いわば2次元のデータの系列である場
合、出力データy(t−1)は、入力データx(t)
の、例えば1フレーム(またはフィールド)前の入力デ
ータx(t−1)の処理結果となる。
【0045】即ち、いま、第tフレームの画素(正確に
は、画素の画素値)をx(t)と表し、この画素x
(t)を、入力画素として、式(8)によってノイズの
除去を行い、その結果得られる出力画素を出力する場合
には、入力画素x(t−1)は、第tフレームの入力画
素x(t)に対応する、第t−1フレームの入力画素を
表し、従って、y(t−1)は、その入力画素x(t−
1)からノイズを除去した出力画素を表す。
【0046】そして、画像には、一般に動きがあるか
ら、入力画素x(t)の位置と、その1フレーム前の出
力画素y(t−1)の位置とは、一致していないことが
あり、従って、式(8)によってノイズの除去を行う場
合には、入力画素x(t)に対応する出力画素y(t−
1)を検出する必要がある。
【0047】入力画素x(t)に対応する出力画素y
(t−1)は、入力画素x(t)の動きベクトル(ここ
では、入力画素x(t)を基準とし、出力画素x(t−
1)の位置を表すようなベクトルとする)を検出し、そ
の動きベクトルに基づいて行うことが可能であるが、動
きベクトルが必ずしも正しく求められるとは限らない。
従って、そのような動きベクトルに基づいて、出力画素
y(t−1)を検出しても、その出力画素y(t−1)
が、入力画素x(t)に真に対応する、前のフレームの
画素からずれたものである場合がある。
【0048】このような出力画素y(t−1)は、式
(8)の計算において本来用いるべき値からずれた値と
なるから、そのずれの分だけ、出力画素y(t−1)の
出力信頼度αy(t−1)は低下するものと考えられ
る。
【0049】即ち、入力画素x(t)に動きがある場合
には、その動きが、出力画素y(t−1)の出力信頼度
αy(t−1)に影響を与える。
【0050】そこで、ここでは、動きベクトルの信頼性
(真値への近さ)を表す信頼度(以下、適宜、ベクトル
信頼度という)mを導入し、これを補正項として、出力
信頼度αy(t−1)を、m×αy(t−1)に補正す
ることとする。
【0051】この場合、式(5)により求めることとし
た出力信頼度αy(t)は、次式により求められること
になる。
【0052】 αy(t)=mαy(t−1)+αx(t) ・・・(13)
【0053】また、式(6)により求めることとした重
みw(t)は、次式により求められることになる。
【0054】 w(t)=mαy(t−1)/(mαy(t−1)+αx(t)) ・・・(14)
【0055】ところで、ここでは、上述のように、出力
信頼度αy(t−1)は、ベクトル信頼度mを乗算する
ことで補正されるから、ベクトル信頼度mは、動きベク
トルが真値に近いほど1に近く、真値から離れるほど、
1未満の小さいあたいにする必要がある。そこで、ここ
では、ベクトル信頼度mを、例えば、次式で定義するも
のとする。
【0056】 m=N(t)/D(t) ・・・(15) ここで、N(t)は、入力画素x(t)のノイズ量(の
推定値)を表す。また、D(t)は、入力画素x(t)
について求められた動きベクトルによる動き補償後の残
差を表す。なお、この残差としては、ここでは、例え
ば、入力画素x(t)と、その入力画素x(t)に対応
する1フレーム前の出力画素y(t−1)(その入力画
素x(t)の位置を基準として、動きベクトル分だけ移
動した位置にある1フレーム前の出力画素y(t−
1))との差分の絶対値を用いることとする。
【0057】この場合、D(t)は、ノイズを含む入力
画素x(t)と、ノイズが除去された出力画素y(t−
1)とを用いて計算されるから、そこには、真の残差の
他、ノイズも含まれる。従って、式(15)によれば、
ベクトル信頼度mは、[ノイズ量]/([ノイズ量]+
[真の残差])という計算で求められることになるか
ら、真の残差が0に近づけば、1に近づき、真の残差が
大きければ、1未満の小さな値になることになる。
【0058】次に、図2は、以上のような原理により画
像からノイズを除去するノイズ除去装置の一実施の形態
の構成例を示している。即ち、このノイズ除去装置にお
いては、入力画素x(t)の動きベクトルが検出され、
式(15)によって、そのベクトル信頼度mが求められ
る。そして、そのベクトル信頼度mを補正項として、出
力信頼度αy(t−1)を補正しながら、式(14)に
よって、重みw(t)を求め、最終的には、式(8)を
計算することによって、入力画素x(t)からノイズを
効果的に除去した出力画素y(t)が出力されるように
なっている。
【0059】即ち、ノイズ除去の対象である入力画像を
構成する入力画素は、ME(動き検出)部1、ノイズ量
推定部2、およびノイズリダクション部3に供給される
ようになっている。
【0060】ME部1には、入力画素の他、メモリ5に
記憶された1フレーム前の出力画素が供給されるように
なっており、ME部1は、入力画素の動きベクトルを検
出して、ノイズ量推定部2およびノイズリダクション部
3に供給するようになっている。ノイズ量推定部2は、
そこに入力される入力画像のノイズ量を、例えば、1フ
レーム単位で推定し、ノイズリダクション部3に供給す
るようになっている。
【0061】ノイズリダクション部3には、上述したよ
うに、入力画素、その動きベクトル、およびノイズ量が
供給される他、メモリ4から1フレーム前の出力画素の
出力信頼度が供給されるとともに、メモリ5から1フレ
ーム前の出力画素が供給されるようになっている。そし
て、ノイズリダクション部3は、入力画素の入力信頼度
を計算し、さらに、式(8),(13)乃至(15)に
したがって、入力画素を処理し、それからノイズを除去
した出力画素を出力するようになっている。この出力画
素は、入力画素の処理結果として出力される他、メモリ
5に供給されるようにもなっている。また、ノイズリダ
クション部3では、上述したように、式(14)にした
がって処理が行われることにより、出力画像の出力信頼
度が求められるが、この出力信頼度は、メモリ4に供給
されるようになっている。
【0062】メモリ4または5は、ノイズリダクション
部3が出力する出力信頼度または出力画素を、それぞれ
記憶するようになっている。
【0063】次に、図3のフローチャートを参照して、
図1のノイズ除去装置の処理について説明する。
【0064】ME部1に対して、あるフレームの入力画
素の入力が開始されると、メモリ5において、そこに記
憶されている1フレーム前の出力画素が読み出され、M
E部1に供給される。ME部1では、ステップS1にお
いて、そこに供給される入力画素と1フレーム前の出力
画素とを用いて、その入力画素の動きベクトルが、例え
ば、後述する可変ブロックサイズブロックマッチングを
行うことにより検出され、ノイズ量推定部2およびノイ
ズリダクション部3に供給される。
【0065】ノイズ量推定部2では、ステップS2にお
いて、入力画素の動きベクトルに基づいて、その入力画
素を有するフレーム(以下、適宜、注目フレームとい
う)の静止している部分(静止部分)が判定され、その
静止部分の入力画素を用いて、注目フレームのノイズ量
が推定される。このノイズ量の推定結果は、ノイズリダ
クション部3に供給される。
【0066】ノイズリダクション部3では、ノイズ量推
定部2からのノイズ量に基づいて、入力画素x(t)の
入力信頼度αx(t)が求められ、さらに、メモリ4ま
たは5それぞれに記憶された1フレーム前の出力信頼度
αy(t−1)または出力画素y(t−1)を用いて、
式(8),(13)乃至(15)が計算される。これに
より、入力画素x(t)からノイズを除去した出力画素
y(t)およびその出力信頼度αy(t)が求められ
る。そして、この出力画素y(t)または出力信頼度α
y(t)は、それぞれ、メモリ5または4に供給されて
記憶される。
【0067】以上のようにして、注目フレームを構成す
るすべての入力画素の処理が終了すると、ステップS4
に進み、次のフレームが存在するかどうかが判定され、
存在すると判定された場合、ステップS1に戻り、以
下、同様の処理が繰り返される。また、ステップS4に
おいて、次のフレームが存在しないと判定された場合、
処理を終了する。
【0068】次に、図4は、図2のME部1の構成例を
示している。
【0069】現フレームメモリ11には、注目フレーム
を構成する入力画素x(t)が順次供給されるようにな
っており、現フレームメモリ11は、その入力画素x
(t)を順次記憶するようになっている。また、現フレ
ームメモリ11は、そこに記憶された入力画素x(t)
のうちの、所定の注目入力画素を中心とする所定のサイ
ズのブロック(以下、適宜、参照ブロックという)を構
成するものを、アドレス出力部21が出力するアドレス
にしたがって読み出し、差分絶対値和演算部13に供給
するようにもなっている。
【0070】前フレームメモリ12には、メモリ5に記
憶された、注目フレームの1フレーム前のフレームを構
成する出力画素y(t−1)が順次供給されるようにな
っており、前フレームメモリ12は、この前フレーム
(注目フレームの1フレーム前のフレーム)の出力画素
y(t−1)を順次記憶するようになっている。また、
前フレームメモリ12は、そこに記憶された出力画素y
(t−1)のうちの、参照ブロックと同一のサイズのブ
ロック(以下、適宜、検出ブロックという)を構成する
ものを、アドレス出力部21が出力するアドレスにした
がって読み出し、差分絶対値和演算部13に供給するよ
うにもなっている。
【0071】差分絶対値和演算部13は、現フレームメ
モリ11からの参照ブロックを構成する入力画素と、前
フレームメモリ12からの検出ブロックを構成する出力
画素とについて、それぞれのブロック内で同一位置にあ
るものどうしの差分を演算し、さらに、その絶対値和を
求め、これを残差として、残差メモリ14に供給するよ
うになっている。残差メモリ14は、差分絶対値和演算
部13からの残差を記憶するようになっている。
【0072】最小値検出部15は、残差メモリ14に記
憶された残差のうちの最小値(以下、適宜、最小残差と
いう)を検出し、差分演算部17に供給するようになっ
ている。さらに、最小値検出部15は、最小残差が残差
メモリ14に記憶されていたアドレスを、コントローラ
20に供給するようにもなっている。
【0073】次点検出部16は、残差メモリ14に記憶
された残差のうちの2番目に小さいもの(以下、適宜、
次点残差という)を検出し、差分演算部17に供給する
ようになっている。差分演算部17は、次点検出部16
より供給される次点残差と、最小値検出部15より供給
される最小残差との差分値を演算し、即ち、次点残差か
ら最小残差を減算し、その差分値を、判定部18に供給
するようになっている。
【0074】判定部18は、差分演算部17からの差分
値に基づいて、参照ブロックおよび検出ブロックのブロ
ックサイズを拡大するかどうかを判定し、その判定結果
を、ブロックサイズ拡大指示部19に供給するようにな
っている。また、判定部18は、その判定結果にしたが
い、コントローラ20から供給される候補ベクトルを、
入力画素の動きベクトルとして出力するようにもなって
いる。
【0075】ブロックサイズ拡大指示部19は、判定部
18の判定結果にしたがい、参照ブロックおよび検出ブ
ロックのブロックサイズの拡大を、コントローラ20に
指示するようになっている。
【0076】コントローラ20は、現フレームメモリ1
1に記憶された注目フレームの各入力画素を、順次、注
目入力画素とし、その注目入力画素を中心とする参照ブ
ロック内にある入力画素が現フレームメモリ11に記憶
されているアドレスを出力するように、アドレス出力部
21を制御するようになっている。さらに、コントロー
ラ20は、入力画素の動きベクトルの候補となる複数の
ベクトル(候補ベクトル)を順次設定し、注目入力画素
から、その候補ベクトルの分だけずれた位置にある出力
画素を中心とする検出ブロック内にある出力画素が前フ
レームメモリ12に記憶されているアドレスを出力する
ように、アドレス出力部21を制御するようになってい
る。なお、この場合における参照ブロックおよび検出ブ
ロックのブロックサイズは、ブロックサイズ拡大指示部
19からの指示に基づいて設定されるようになってい
る。
【0077】さらに、コントローラ20は、最小値検出
部15からの、最小残差が残差メモリ14に記憶されて
いたアドレスに基づいて、その最小残差が得られたとき
の候補ベクトルを認識し、その候補ベクトルを、判定部
18に供給するようになっている。
【0078】アドレス出力部21は、コントローラ20
の制御にしたがい、現フレームメモリ11または前フレ
ームメモリ12それぞれに対して、読み出すべき入力画
素または出力画素のアドレスを供給するようになってい
る。
【0079】以上のように構成されるME部1では、可
変ブロックサイズブロックマッチングを行うことによ
り、注目フレームを構成する各入力画素の動きベクトル
が検出されるようになっている。
【0080】即ち、例えば、いま、ある程度大きな物体
が動いている画像が表示された第n−1および第nフレ
ームについて、第nフレームを注目フレームとして動き
検出を行う場合に、検出ブロックおよび参照ブロック
が、図5(A)に示すように、大きな物体に包含されて
しまうようなブロックサイズであるときには、検出ブロ
ックおよび参照ブロックが、物体内からはみ出さないよ
うな位置にあれば、いずれの位置における残差(ここで
は、差分絶対値和演算部13で計算される差分絶対値
和)も、それほど大きな違いがないため、精度の高い動
きベクトルを検出することが困難となる。
【0081】そこで、このような場合には、図5(B)
に示すように、検出ブロックおよび参照ブロックのブロ
ックサイズを大きくする(拡大する)。検出ブロックお
よび参照ブロックのブロックサイズが拡大されることに
より、検出ブロックおよび参照ブロックは、物体に包含
されず、はみ出すようになるので、残差は、検出ブロッ
クが、参照ブロックに対応する位置にある場合と、ない
場合とで、大きく異なるようになり、その結果、精度の
高い動きベクトルを検出することが可能となる。
【0082】以上のように、必要に応じて、ブロックサ
イズを変更して、ブロックマッチング(最小残差の検
出)を行うのが、可変ブロックサイズブロックマッチン
グである。
【0083】次に、図6のフローチャートを参照して、
図4のME部1による動きベクトル検出処理について説
明する。
【0084】現フレームメモリ11には、入力画素x
(t)が順次供給されて記憶され、また、前フレームメ
モリ12には、メモリ5に記憶された出力画素y(t−
1)が順次供給されて記憶される。
【0085】そして、動きベクトル検出処理では、まず
最初に、ステップS11において、ブロックサイズ拡大
指示部19が、ブロックサイズを所定の初期値に設定
し、コントローラ20に供給する。コントローラ20
は、ブロックサイズ拡大指示部19から指示のあったブ
ロックサイズ(以下、適宜、指示サイズという)の参照
ブロックまたは検出ブロックの画素を、現フレームメモ
リ11または前フレームメモリ12からそれぞれ読み出
すためのアドレスを出力するように、アドレス出力部2
1を制御する。
【0086】即ち、コントローラ20は、現フレームメ
モリ11に記憶された注目フレームのある入力画素を、
注目入力画素とし、その注目入力画素を中心とする、指
示サイズの参照ブロック内にある入力画素が現フレーム
メモリ11に記憶されているアドレスを出力するよう
に、アドレス出力部21を制御する。さらに、コントロ
ーラ20は、入力画素の動きベクトルの候補となる複数
の候補ベクトルを順次設定し、注目入力画素から、その
候補ベクトルの分だけずれた位置にある出力画素を中心
とする、指示サイズの検出ブロック内にある出力画素が
前フレームメモリ12に記憶されているアドレスを出力
するように、アドレス出力部21を制御する。
【0087】これにより、現フレームメモリ11から
は、注目入力画素を中心とする参照ブロック内にある入
力画素が読み出され、差分絶対値和演算部13に供給さ
れる。さらに、前フレームメモリ12からは、注目入力
画素から、複数の候補ベクトルそれぞれの分だけずれた
位置にある出力画素を中心とする検出ブロック内にある
出力画素が、順次読み出され、差分絶対値和演算部13
に供給される。そして、現フレームメモリ11からの参
照ブロックと、前フレームメモリ12からの、複数の候
補ベクトルに対応する検出ブロックそれぞれとのブロッ
クマッチングが行われる。
【0088】即ち、差分絶対値和演算部13では、ステ
ップS12において、参照ブロックと、複数の候補ベク
トルに対する検出ブロックそれぞれとについて、対応す
る画素どうしの差分絶対値和が演算される。これらの差
分絶対値和は、複数の候補ベクトルそれぞれに対する残
差として、残差メモリ14に供給される。残差メモリ1
4では、差分絶対値演算部13からの複数の候補ベクト
ルそれぞれに対する残差が、その対応するアドレスに記
憶される。
【0089】そして、ステップS13に進み、最小値検
出部15において、残差メモリ14に記憶された残差の
うちの最小残差ε1が検出されるとともに、次点検出部
16において、次点残差ε2が検出される。この最小残
差ε1および次点残差ε2は、いずれも、差分演算部1
7に供給され、その差分値ε2−ε1が演算される。差
分演算部17で求められた差分値ε2−ε1は、判定部
18に供給され、判定部18では、ステップS14にお
いて、差分値ε2−ε1が所定の閾値εより大きいかど
うかが判定される。
【0090】ステップS14において、差分値ε2−ε
1が所定の閾値εより大きくないと判定された場合、即
ち、最小残差ε1と次点残差ε2との間に、あまり差が
なく、従って、図5(A)に示したように、ブロックサ
イズが小さいと考えられる場合、ステップS15に進
み、ブロックサイズ拡大指示部19は、コントローラ2
0に対して、ブロックサイズの拡大を指示する。この場
合、コントローラ20は、ブロックサイズ拡大指示部1
9からの指示にしたがってブロックサイズを拡大した参
照ブロックおよび検出ブロックについて、上述した場合
と同様のアドレスを出力するように、アドレス出力部2
1を制御する。
【0091】これにより、現フレームメモリ11から、
注目入力画素を中心とする、拡大された参照ブロック内
にある入力画素が読み出されるとともに、前フレームメ
モリ12から、注目入力画素を基準として、複数の候補
ベクトルそれぞれの分だけずれた位置にある出力画素を
中心とする、拡大された検出ブロック内にある出力画素
が、順次読み出され、ステップS12に戻り、以下、同
様の処理が繰り返される。即ち、大きいブロックサイズ
の参照ブロックおよび検出ブロックを用いて、ブロック
マッチングが行われる。
【0092】一方、ステップS14において、差分値ε
2−ε1が所定の閾値εより大きいと判定された場合、
即ち、最小残差ε1と次点残差ε2との間に、大きな差
があり、従って、図5(B)に示したように、ブロック
サイズが適切な大きさであると考えられる場合、ステッ
プS16に進み、判定部18において、最小残差ε1が
得られた候補ベクトルが、注目入力画素の動きベクトル
として出力される。
【0093】即ち、この場合、最小値検出部15は、最
小残差ε1が記憶されていた残差メモリ14のアドレス
を、コントローラ20に出力し、コントローラ20は、
このアドレスから最小残差ε1が得られた候補ベクトル
を認識する。そして、コントローラ20は、この候補ベ
クトルを、判定部18に供給し、判定部18は、コント
ローラ20からの候補ベクトルを、注目入力画素の動き
ベクトルとして出力する。
【0094】そして、ステップS17に進み、現フレー
ムメモリ11に記憶されたフレームの入力画素すべて
を、注目入力画素として、その動きベクトルを検出した
かどうかが判定される。ステップS17において、現フ
レームメモリ11に記憶されたフレームの入力画素すべ
てを、まだ、注目入力画素としていないと判定された場
合、ステップS11に戻り、まだ注目入力画素とされて
いない入力画素が、新たに注目入力画素とされ、以下、
同様の処理が繰り返される。
【0095】また、ステップS17において、現フレー
ムメモリ11に記憶されたフレームの入力画素すべて
を、注目入力画素としたと判定された場合、ステップS
18に進み、次に処理すべきフレームが存在するかどう
かが判定される。ステップS18において、次に処理す
べきフレームが存在すると判定された場合、即ち、現フ
レームメモリ11に、次のフレームが供給された場合、
ステップS11に戻り、以下、同様の処理が繰り返され
る。
【0096】一方、ステップS18において、次に処理
すべきフレームが存在しないと判定された場合、動きベ
クトル検出処理を終了する。
【0097】なお、ここでは、可変ブロックサイズブロ
ックマッチングによって、動きベクトルの検出を行うよ
うにしたが、動きベクトルの検出は、参照ブロックおよ
び検出ブロックのブロックサイズを固定にして行うこと
も可能である。
【0098】次に、図7は、図2のノイズ量推定部2の
構成例を示している。
【0099】処理すべき入力画素x(t)は、遅延回路
31および分散計算部39に入力されるようになってい
る。また、ME部1で検出された入力画素x(t)の動
きベクトルは、遅延回路35および静止判定部42に供
給されるようになっている。
【0100】遅延回路31は、そこに入力される入力画
素x(t)を1フレーム分の時間だけ遅延し、入力画素
x(t−1)として、遅延回路32および分散計算部3
9に供給するようになっている。遅延回路32は、遅延
回路31からの入力画素x(t−1)を1フレーム分の
時間だけ遅延し、入力画素x(t−2)として、遅延回
路33および分散計算部39に供給するようになってい
る。遅延回路33は、遅延回路32からの入力画素x
(t−2)を1フレーム分の時間だけ遅延し、入力画素
x(t−3)として、遅延回路34および分散計算部3
9に供給するようになっている。遅延回路34は、遅延
回路33からの入力画素x(t−3)を1フレーム分の
時間だけ遅延し、入力画素x(t−4)として、分散計
算部39に供給するようになっている。
【0101】遅延回路35乃至38それぞれは、動きベ
クトルについて、遅延回路31乃至34における場合と
同様の遅延処理を行うようになっている。従って、例え
ば、いま、入力画素x(t)の動きベクトルを、v
(t)と表すと、遅延回路35乃至38は、動きベクト
ルv(t−1)乃至v(t−4)を、それぞれ出力す
る。この動きベクトルv(t−1)乃至v(t−4)
は、静止判定部43乃至46にそれぞれ供給されるよう
になっている。
【0102】分散計算部39は、そこに供給される入力
画素x(t)乃至x(t−4)の分散を演算し、分散積
算メモリ40に供給するようになっている。分散積算メ
モリ40は、メモリコントローラ48の制御の下、分散
計算部39から供給される分散の積算を行うようになっ
ている。分散値フレーム平均計算部41は、分散積算メ
モリ40において積算された分散の平均値を演算し(分
散の積算値を、その積算された分散の数で除算し)、そ
れを、入力画素x(t)のノイズ量として出力するよう
になっている。
【0103】静止判定部42は、そこに入力される動き
ベクトルv(t)に基づいて、入力画素x(t)が静止
している部分のものであるかどうかを判定し、その判定
結果を、連続静止位置検出部47に供給するようになっ
ている。静止判定部42乃至46も、静止判定部42と
同様に、遅延回路35乃至38から供給される動きベク
トルv(t−1)乃至v(t−4)に基づいて、入力画
素x(t−1)乃至x(t−4)が静止している部分の
ものであるかどうかを、それぞれ判定し、その判定結果
を、連続静止位置検出部47に供給するようになってい
る。
【0104】連続静止位置検出部47は、静止判定部4
2乃至46からの判定結果に基づいて、連続したフレー
ムにおいて、静止している部分の画素の位置を検出する
ようになっている。即ち、連続静止位置検出部47は、
静止判定部42乃至46からの判定結果が、いずれも静
止しているものとなっている位置の入力画素x(t)を
検出し、その位置を、メモリコントローラ48に供給す
るようになっている。
【0105】メモリコントローラ48は、分散計算部3
9が出力する分散のうち、連続静止位置検出部47から
供給された、静止している位置にある画素から求められ
たもののみを積算するように、分散積算メモリ40を制
御するようになっている。さらに、メモリコントローラ
48には、新たなフレームの入力画素の供給が開始され
ることを示すフレームリセット信号が供給されるように
なっており、メモリコントローラ48は、このフレーム
リセット信号を受信すると、分散値フレーム平均計算部
41に、分散積算メモリ40に記憶された分散の積算値
の平均値を計算させるとともに、分散積算メモリ40の
記憶値を0にリセットするようになっている。
【0106】以上のように構成されるノイズ量推定部2
では、いま処理(ノイズを除去する処理)の対象となっ
ているフレーム(注目フレーム)を構成する入力画素の
うちの、静止している部分だけを用いて、入力画素のノ
イズ量を推定するノイズ量推定処理が行われるようにな
っている。
【0107】即ち、図8は、ノイズ量推定処理を説明す
るためのフローチャートである。
【0108】ノイズ量推定処理では、まず最初に、ステ
ップS21において、注目フレームを構成する所定の入
力画素を、注目入力画素x(t)として、その注目入力
画素x(t)と、それと同一位置にある、過去4フレー
ムの入力画素x(t−1)乃至x(t−4)との5画素
を用いて、分散が計算されるとともに、その5画素x
(t)乃至x(t−4)それぞれが、静止している部分
の画素(静止画素)であるかどうかの静止判定が行われ
る。
【0109】即ち、遅延回路31および分散計算部39
には、注目フレームを構成する入力画素x(t)が供給
され、また、遅延回路35および静止判定部42には、
ME部1で検出された入力画素x(t)の動きベクトル
v(t)が供給される。
【0110】そして、遅延回路31乃至34それぞれで
は、そこに入力される入力画素が、1フレーム分の時間
だけ遅延され、分散計算部39に供給される。即ち、こ
れにより、分散計算部39には、入力画素x(t)乃至
x(t−4)が供給される。分散計算部39では、入力
画素x(t)乃至x(t−4)の分散が求められ、分散
積算メモリ40に供給される。
【0111】一方、遅延回路35乃至38それぞれで
は、そこに入力される動きベクトルが、1フレーム分の
時間だけ遅延され、静止判定部43乃至46に供給され
る。従って、静止判定部42乃至46には、入力画素x
(t)乃至x(t−4)の動きベクトルv(t)乃至v
(t−4)がそれぞれ供給される。そして、静止判定部
42乃至46では、そこに入力される動きベクトルv
(t)乃至v(t−4)に基づいて、入力画素x(t−
1)乃至x(t−4)が静止している部分のものである
かどうかが、それぞれ判定され、その判定結果が、連続
静止位置検出部47に供給される。
【0112】連続静止位置検出部47では、静止判定部
42乃至46それぞれにおける静止判定結果に基づき、
注目入力画素x(t)の位置が、連続したフレーム(こ
こでは、第t−4フレームから第tフレームまでの5フ
レーム)において、静止している部分となっているかど
うかが検出される。この検出結果は、メモリコントロー
ラ48に供給される。
【0113】メモリコントローラ48では、ステップS
22において、連続静止位置検出部47の出力に基づい
て、注目入力画素x(t)の位置が、連続したフレーム
で、静止している部分となっているかどうかが判定され
る。ステップS22において、注目入力画素x(t)の
位置が、連続したフレームで、静止している部分となっ
ていないと判定された場合、即ち、注目入力画素x
(t)と同一位置にあるx(t−1)乃至x(t−4)
のうちのいずれかが動きを有するものである場合、メモ
リコントローラ48は、分散積算メモリ40に、分散計
算部39からの分散を破棄するように指令し、ステップ
S23をスキップして、ステップS24に進む。従っ
て、この場合、分散積算メモリ40では、分散計算部3
9からの分散、即ち、動きを有する画素から求められた
分散は積算されずに破棄される。
【0114】一方、ステップS22において、注目入力
画素x(t)の位置が、連続したフレームで、静止して
いる部分となっていると判定された場合、即ち、注目入
力画素x(t)と同一位置にあるx(t−1)乃至x
(t−4)のうちのいずれも動きを有しないものである
場合、ステップS23に進み、メモリコントローラ48
は、分散積算メモリ40に、分散計算部39からの分散
を積算するように指令し、ステップS24に進む。従っ
て、この場合、分散積算メモリ40では、分散計算部3
9からの分散、即ち、静止している画素から求められた
分散が、既に記憶されている分散に積算され、その積算
値が、新たに記憶される。
【0115】ステップS24では、注目フレームのすべ
ての入力画素を、注目入力画素として、処理を行ったか
どうかが判定され、まだ、行っていないと判定された場
合、ステップS21に戻り、注目フレームを構成する入
力画素のうちの、まだ注目入力画素とされていないもの
を、新たに注目入力画素として、ステップS21以下の
処理が繰り返される。
【0116】また、ステップS24において、注目フレ
ームのすべての入力画素を、注目入力画素として、処理
を行ったと判定された場合、ステップS25に進み、分
散値フレーム平均計算部41において、注目フレームを
構成する各入力画素に含まれるノイズ量が求められる。
【0117】即ち、注目フレームのすべての入力画素に
ついての処理が終了すると、メモリコントローラ48に
は、フレームリセット信号が入力される。メモリコント
ローラ48は、フレームリセット信号を受信すると、分
散値フレーム平均計算部41に、分散積算メモリ40に
記憶された分散の積算値の平均値を計算させるととも
に、分散積算メモリ40の記憶値を0にリセットする。
【0118】分散値フレーム平均計算部41では、メモ
リコントローラ48の制御にしたがい、分散積算メモリ
40に記憶された分散の積算値の平均値が計算される。
分散積算メモリ40では、上述したことから、静止して
いる画素から求められた分散のみが積算され、その積算
値が記憶されており、従って、分散値フレーム平均計算
部41では、そのような静止している画素(ここでは、
5フレーム連続して静止している画素)から求められた
分散の平均値が求められる。この平均値は、注目フレー
ム(第tフレーム)の入力画素に含まれるノイズ量N
(t)として出力される。
【0119】そして、ステップS26に進み、次のフレ
ームの入力画素およびその動きベクトルが存在するかど
うかが判定され、存在すると判定された場合、ステップ
S21に戻り、そのフレームを、新たに注目フレームと
して、以下、同様の処理が繰り返される。
【0120】また、ステップS26において、次のフレ
ームの入力画素およびその動きベクトルが存在しないと
判定された場合、ノイズ量推定処理を終了する。
【0121】以上のように、ノイズ量推定部2では、注
目フレームから、5フレーム前までの5フレームの間静
止し続けている同一位置の5つ画素が検出され、そのよ
うな5画素の分散の平均値が、注目フレームの入力画素
に含まれるノイズ量であると推定される。従って、この
場合、ノイズ量の推定に、動きのある画素が用いられな
いため、画像の動きの影響が、推定されたノイズ量に反
映されることを防止することができる。即ち、画像の動
きの影響がほとんどないノイズ量(真のノイズ量に近い
ノイズ量)を推定することができる。
【0122】なお、上述の場合においては、注目フレー
ムから、5フレーム前までの間静止し続けている同一位
置の5つ画素から分散を求めるようにしたが、分散を求
める対象とする画素は5画素に限定されるものではな
い。
【0123】次に、図9は、図2のノイズリダクション
部3の構成例を示している。このノイズリダクション部
3においては、入力画素x(t)からノイズを除去する
ノイズリダクション処理が行われるようになっている。
【0124】即ち、メモリコントローラ51または52
には、ME部1で検出された入力画素x(t)の動きベ
クトルv(t)が供給されるようになっており、メモリ
コントローラ51または52は、その動きベクトルv
(t)に基づいて、メモリ4または5の読み出しアドレ
スを設定し、それぞれから、1フレーム前の出力画素y
(t−1)の出力信頼度αy(t−1)または出力画素
y(t−1)を読み出すようになっている。さらに、メ
モリコントローラ51は、メモリ4から読み出した出力
信頼度αy(t−1)を、重み/信頼度算出部55に供
給し、メモリコントローラ52は、メモリ5から読み出
した出力画素y(t−1)を、フレーム間差分演算部5
3および重み付き平均演算部56に供給するようになっ
ている。
【0125】フレーム間差分演算部53には、上述した
ように、メモリコントローラ52から出力画素y(t−
1)が供給される他、入力画素x(t)が供給されるよ
うになっている。そして、フレーム間差分演算部53
は、入力画素x(t)と、それに対応する1フレーム前
の出力画素y(t−1)との差分の絶対値、即ち、入力
画素x(t)について検出された動きベクトルv(t)
の残差D(t)を演算し、ベクトル信頼度算出部54に
供給するようになっている。
【0126】ベクトル信頼度算出部54には、上述した
ように、フレーム間差分演算部53から残差D(t)が
供給される他、ノイズ量推定部2から入力画素x(t)
のノイズ量N(t)が供給されるようになっている。そ
して、ベクトル信頼度算出部54は、残差D(t)とノ
イズ量N(t)とを用い、式(15)にしたがって、動
きベクトルv(t)の信頼性を表すベクトル信頼度mを
演算し、重み/信頼度算出部55に供給するようになっ
ている。
【0127】重み/信頼度算出部55には、上述したよ
うに、メモリコントローラ51から出力信頼度αy(t
−1)が供給されるとともに、ベクトル信頼度算出部5
4からベクトル信頼度mが供給される他、ノイズ量推定
部2から入力画素x(t)のノイズ量N(t)が供給さ
れるようになっている。そして、重み/信頼度算出部5
5は、ノイズ量N(t)に基づいて、入力画素x(t)
の入力信頼度αx(t)を求め、その入力信頼度、メモ
リコントローラ51からの出力信頼度αy(t−1)、
およびベクトル信頼度算出部54からベクトル信頼度m
を用いて、式(13)または(14)にしたがい、入力
画素x(t)に対する出力画素y(t)の出力信頼度α
y(t)、または出力画素y(t)を求めるための重み
w(t)をそれぞれ求めるようになっている。重み/信
頼度算出部55で求められた出力信頼度αy(t)は、
メモリ4に供給されて記憶され、重みw(t)は、重み
付き平均演算部56に供給されるようになっている。
【0128】重み付き平均演算部56は、そこに供給さ
れる入力画素x(t)、出力画素y(t−1)、および
重みw(t)を用いて、式(8)にしたがい、重み付き
平均(重み付け加算値)を演算し、その結果得られる値
を、入力画素x(t)からノイズを除去した出力画素y
(t)(入力画素x(t)に対する出力画素y(t))
として出力するようになっている。
【0129】次に、図10のフローチャートを参照し
て、図9のノイズリダクション部3が行うノイズリダク
ション処理について説明する。
【0130】処理すべき入力画素x(t)である注目入
力画素x(t)は、フレーム間差分演算部53および重
み付き平均演算部56に供給され、このとき、ステップ
S31において、その注目入力画素x(t)に対応す
る、1フレーム前の出力画素y(t−1)が、フレーム
間差分演算部53および重み付き平均演算部56に供給
されるとともに、その出力信頼度αy(t−1)が、重
み/信頼度算出部55に供給される。
【0131】即ち、注目入力画素x(t)が、フレーム
間差分演算部53および重み付き平均演算部56に供給
されるのと同時に、その注目入力画素x(t)の動きベ
クトルv(t)が、メモリコントローラ51および52
に供給される。
【0132】メモリコントローラ51は、動きベクトル
v(t)に基づき、メモリ4において、注目入力画素x
(t)に対応する1フレーム前の出力画素y(t−1)
の出力信頼度αy(t−1)が記憶されているアドレス
を算出し、そのアドレスから、出力信頼度αy(t−
1)を読み出して、重み/信頼度算出部55に供給す
る。また、メモリコントローラ52にも、動きベクトル
v(t)に基づき、メモリ5において、注目入力画素x
(t)に対応する1フレーム前の出力画素y(t−1)
が記憶されているアドレスを算出し、そのアドレスか
ら、出力画素y(t−1)を読み出して、フレーム間差
分演算部53および重み付き平均演算部56に供給す
る。
【0133】そして、ステップS32に進み、フレーム
間差分演算部53において、メモリコントローラ52か
ら出力画素y(t−1)と、入力画素x(t)との差分
の絶対値、即ち、注目入力画素x(t)について検出さ
れた動きベクトルv(t)の残差D(t)が演算され
る。この残差D(t)は、ベクトル信頼度算出部54に
供給される。
【0134】ベクトル信頼度算出部54には、注目入力
画素x(t)のフレーム(注目フレーム)についての処
理が開始されるときに、ノイズ量推定部2からノイズ量
N(t)が供給されるようになっており、ベクトル信頼
度算出部54では、ステップS33において、残差D
(t)とノイズ量N(t)とを用い、式(15)にした
がって、動きベクトルv(t)の信頼性を表すベクトル
信頼度mが演算される。そして、このベクトル信頼度m
が、重み/信頼度算出部55に供給され、ステップS3
4に進む。
【0135】ステップS34では、重み/信頼度算出部
55において、注目入力画素x(t)の入力信頼度αx
(t)が計算され、さらに、入力画素x(t)に対する
出力画素y(t)の出力信頼度αy(t)と、その出力
画素y(t)を求めるための重みw(t)が求められ
る。
【0136】即ち、重み/信頼度算出部55では、ノイ
ズ量N(t)を用いて、次式にしたがい、注目入力画素
x(t)の入力信頼度αx(t)が求められる。
【0137】 αx(t)=1/N(t) ・・・(16) ここで、N(t)は、上述したように、画像の動きの影
響がほとんどないノイズ量(真のノイズ量に近いノイズ
量)であるから、式(16)に示したように、これを用
いて、入力信頼度αx(t)を規定することで、注目入
力画素x(t)の信頼性を、精度良く表す入力信頼度が
得られることになる。なお、ノイズ量N(t)は、上述
したように、注目フレームから、5フレーム前までの間
静止し続けている同一位置の5つ画素の分散の平均値で
あり、従って、注目フレームについて、1つだけ得られ
る。その結果、そのようなノイズ量N(t)から求めら
れる入力信頼度αx(t)も、注目フレームについて、
1つだけ得られる。即ち、ここでは、注目フレームの各
入力画素に含まれるノイズ量は、すべてN(t)である
として、入力信頼度αx(t)が求められる。
【0138】さらに、重み/信頼度算出部55では、式
(16)によって求められた入力信頼度αx(t)の
他、メモリコントローラ51からの出力信頼度αy(t
−1)、およびベクトル信頼度算出部54からベクトル
信頼度mを用いて、式(13)または(14)にしたが
い、入力画素x(t)に対する出力画素y(t)の出力
信頼度αy(t)、または出力画素y(t)を求めるた
めの重みw(t)がそれぞれ求められる。そして、出力
信頼度αy(t)は、メモリ4に供給されて記憶され、
重みw(t)は、重み付き平均演算部56に供給され
る。
【0139】重み付き平均演算部56では、ステップS
35において、注目入力画素x(t)、メモリコントロ
ーラ52からの出力画素y(t−1)、および重み/信
頼度算出部55からの重みw(t)を用いて、式(8)
にしたがい、重み付き平均が演算される。即ち、重み付
き平均演算部56は、1−w(t)とw(t)を重みと
して、注目入力画素x(t)と、その注目入力画素x
(t)に対応する、1フレーム前の出力画素y(t−
1)との重み付け加算値を演算し、その加算値を、入力
画素x(t)からノイズを除去した出力画素y(t)と
して出力する。この出力画素y(t)は、メモリ5に供
給されて記憶される。
【0140】その後、ステップS36に進み、注目フレ
ームの画素すべてについて処理を行ったか否かが判定さ
れ、まだ行っていないと判定された場合、ステップS3
1に戻り、まだ、注目フレームの入力画素のうち、ま
だ、注目入力画素とされていないものを、新たに注目入
力画素として、ステップS31以下の処理が繰り返され
る。
【0141】また、ステップS36において、注目フレ
ームの画素すべてについて処理を行ったと判定された場
合、ステップS37に進み、次に処理すべきフレームが
存在するか否かが判定される。ステップS37におい
て、次に処理すべきフレームが存在すると判定された場
合、ステップS31に戻り、次に処理すべきフレーム
を、新たに注目フレームとして、以下、同様の処理が繰
り返される。
【0142】一方、ステップS36において、次に処理
すべきフレームが存在しないと判定された場合、ノイズ
リダクション処理を終了する。
【0143】以上のように、静止している部分の画素の
みを用いて、入力画素x(t)に含まれるノイズ量を推
定し、そのノイズ量から、入力信頼度αx(t)を求
め、また、動きベクトルv(t)のベクトル信頼度mを
求め、そのベクトル信頼度mを補正項として、出力信頼
度αy(t−1)を補正するようにしたので、動画像か
らのノイズの除去を、より効果的に行うことが可能とな
る。
【0144】ところで、上述の場合には、ベクトル信頼
度mによって、出力信頼度を補正するようにしたが、こ
のように出力信頼度を補正する他、入力信頼度も補正す
るようにすることが可能である。
【0145】即ち、上述の場合には、ノイズ量推定部2
において、時間方向において連続して静止している入力
画素の分散の平均値を計算し、その逆数を、入力画素x
(t)の入力信頼度αx(t)とするようにしたが、こ
の場合、その静止している入力画素の平均値を真値とし
ていることになる。しかしながら、この平均値は、入力
画素の真値に一致するとは限らず、従って、入力画素x
(t)が真値であることの信頼性を表す入力信頼度αx
(t)としては、例えば、式(17)で表されるよう
な、入力画素x(t)の、その真値Xに対する誤差を直
接反映する値を用いるのが理想的である(式(17)で
は、入力画素x(t)の、真値Xに対する自乗誤差の逆
数を、入力信頼度αx(t)としており、これは、入力
画素x(t)に含まれるノイズのパワーの自乗の逆数で
ある)。
【0146】 αx(t)=1/(x(t)−X)2 ・・・(17)
【0147】式(17)において、入力画素x(t)の
真値Xは不明であるから、真値Xを用いずに、入力信頼
度αx(t)を求める必要があり、このため、上述の場
合においては、静止している入力画素の平均値を、入力
画素の真値とみなして、入力信頼度αx(t)を求めて
いる。
【0148】従って、静止している入力画素の平均値
が、入力画素の真値からずれている場合には、そのずれ
ている分、入力信頼度αx(t)が表す入力画素の信頼
性は、いわば当てにならないものとなる。
【0149】即ち、いま、入力画素の真値とみなす、静
止している入力画素の平均値を、仮の真値X’とし、そ
の仮の真値X’に対する入力画素x(t)の自乗誤差の
逆数を、入力信頼度αx(t)として用いることを考え
ると、この入力信頼度αx(t)は、次式で与えられ
る。
【0150】 αx(t)=1/△x(t)2 =1/(x(t)−X’)2 ・・・(18)
【0151】式(18)における△x(t)2は、入力
画素x(t)の、仮の真値X’に対する自乗誤差((x
(t)−X’)2)であるから、入力画素x(t)に含
まれるノイズを概ね見積もることができるが、この自乗
誤差△x(t)2には、真値に対する仮の真値X’の誤
差が含まれていないため、真値Xに対する入力画素x
(t)の自乗誤差(x(t)−X)2とは、図11に示
すように、基本的に異なる値となる。
【0152】そこで、仮の真値X’に対する入力画素x
(t)の自乗誤差△x(t)2が、真値Xに対する入力
画素x(t)の自乗誤差(x(t)−X)2に等しいこ
との信頼性、即ち、仮の真値X’が真値Xに等しいこと
の信頼性を表す仮真値信頼度を、入力信頼度αx(t)
の補正に用いる補正項(補正値)σX’2として導入
し、これによって、仮の真値X’に対する入力画素x
(t)の自乗誤差△x(t)2の逆数として表される入
力信頼度αx(t)を補正することにより、より信頼性
の高い入力信頼度αx(t)(入力画素x(t)が真値
であることの信頼性を、より正確に表す入力信頼度αx
(t))を求めるようにすることができる。
【0153】即ち、いま、仮の真値X’として、例え
ば、式(19)に示すような、入力画素x(t)を含
む、過去N個の入力画素x(t)乃至x(t−(N−
1))の平均値(移動平均)を用いることとする。
【0154】
【数5】 ・・・(19) なお、式(19)において、xの上にバー(−)を付し
たものが、入力画素x(t)乃至x(t−(N−1))
の平均値を表すが、本明細書中では、このxの上にバー
(−)を付したものを、以下、適宜、x〜と表す。
【0155】この場合、補正項σX’2としては、例え
ば、次式に示すような、入力画素x(t)を含む、過去
N個の入力画素x(t)乃至x(t−(N−1))の分
散の平均値σx〜2を用いることができる。
【0156】
【数6】 ・・・(20) ここで、式(20)における右辺の分子を、N−1で除
算したものが、入力画素x(t)乃至x(t−(N−
1))の分散であり、式(20)では、これを、Nで除
算することにより、入力画素x(t)乃至x(t−(N
−1))の分散の平均値σx〜2を求めている。なお、
式(20)により求められるσx〜2は、統計学上は、
「平均値の分散」と呼ばれるが、意味的には、分散をN
で除算することから、「分散の平均値」の方が分かりや
すいので、ここでは、「分散の平均値」と呼ぶこととす
る。
【0157】この場合、入力信頼度αx(t)は、例え
ば、次式にしたがって補正することができる。
【0158】 αx(t)=1/(△x(t)2+σX’2) ・・・(21)
【0159】式(21)においては、仮の真値X’に対
する入力画素x(t)の自乗誤差△x(t)2(補正前
の入力信頼度の逆数)が、補正項σX’2によって補正
され、その逆数が補正された入力信頼度αx(t)とし
て求められている。即ち、自乗誤差△x(t)2と、補
正項σX’2との加算値の逆数が、補正された入力信頼
度αx(t)として求められている。
【0160】統計的には、仮の真値X’に対する入力画
素x(t)の自乗誤差△x(t)2は、真値Xに対する
入力画素x(t)の自乗誤差(x(t)−X)2よりも
小さく見積もられることが多いことから、式(21)に
示すように、自乗誤差△x(t)2と、補正項σX’2
とを加算し、その加算値の逆数を、入力信頼度αx
(t)とすることで、入力画素x(t)が真値であるこ
との信頼性を、より正確に表す入力信頼度αx(t)を
得ることができる。
【0161】ここで、式(17)乃至(21)では、仮
の真値X’と入力データx(t)との自乗誤差の逆数で
定義される入力信頼度αx(t)を補正するようにした
が、式(16)で表される入力信頼度αx(t)も、上
述の場合と同様に補正することが可能である。
【0162】なお、本発明は、画像データや、音声デー
タ、その他のデータからのノイズの除去を行う場合に適
用可能である。
【0163】また、本実施の形態では、本発明につい
て、ノイズの除去という観点から説明を行ったが、本発
明においては、上述したように、出力データが時間の経
過とともに改善されるように、入力データが処理される
ことから、例えば、入力データの波形整形(波形等化)
などを行う場合にも適用可能である。
【0164】
【発明の効果】本発明の画像処理装置および画像処理方
法によれば、入力画素の動きが判定され、その判定結果
に基づいて、その入力画素の静止している部分のノイズ
量が推定される。さらに、そのノイズ量に基づいて、入
力画素の信頼性を表す入力信頼度が計算されるととも
に、出力画素の信頼性を表す出力信頼度が計算される。
そして、入力信頼度および出力信頼度に基づいて、入力
画素が処理され、出力画素が出力される。従って、動画
像のデータに含まれるノイズの除去を、より効果的に行
うことが可能となる。
【0165】本発明のデータ処理装置およびデータ処理
方法によれば、入力データの信頼性を表す入力信頼度が
計算されるとともに、出力データの信頼性を表す出力信
頼度が計算され、出力信頼度の補正に用いる出力補正項
が算出される。そして、出力信頼度が、出力補正項に基
づいて補正され、入力信頼度、および補正された出力信
頼度に基づいて、入力データが処理され、出力データが
出力される。従って、例えば、出力データが真値である
ことの信頼性を、より正確に表す出力信頼度を得ること
が可能となり、これを用いることで、より効果的なノイ
ズの除去等が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】入力データと、その信頼度とを示す図である。
【図2】本発明を適用したノイズ除去装置の一実施の形
態の構成例を示すブロック図である。
【図3】図2のノイズ除去装置の処理を説明するための
フローチャートである。
【図4】図2のME部1の構成例を示すブロック図であ
る。
【図5】可変ブロックサイズブロックマッチングを説明
するための図である。
【図6】図4のME部1の処理を説明するためのフロー
チャートである。
【図7】図2のノイズ量推定部2の構成例を示すブロッ
ク図である。
【図8】図7のノイズ量推定部2の処理を説明するため
のフローチャートである。
【図9】図2のノイズリダクション部3の処理を説明す
るためのフローチャートである。
【図10】図9のノイズリダクション部3の処理を説明
するためのフローチャートである。
【図11】仮の真値X’と、真値Xとの関係を示す図で
ある。
【符号の説明】
1 ME部, 2 ノイズ量推定部, 3 ノイズリダ
クション部, 4,5メモリ, 11 現フレームメモ
リ, 12 前フレームメモリ, 13 差分絶対値和
演算部, 14 残差メモリ, 15 最小値検出部,
16 次点検出部, 17 差分演算部, 18 判
定部, 19 ブロックサイズ拡大指示部, 20 コ
ントローラ, 21 アドレス出力部, 31乃至38
遅延回路, 39 分散計算部, 40 分散積算メ
モリ, 41 分散値フレーム平均計算部, 42乃至
46 判定部, 47 連続静止位置検出部, 48メ
モリコントローラ, 51,52 メモリコントロー
ラ, 53 フレーム間差分演算部, 54 ベクトル
信頼度算出部, 55 重み/信頼度算出部,56 重
み付き平均演算部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5B057 CA12 CA16 CB12 CB16 CC02 CE02 CH08 CH18 DA06 DA17 5C021 PA42 PA56 PA57 PA58 PA66 PA67 PA76 PA79 RA01 RA16 RB06 RB07 SA24 YA01 5L096 AA13 BA08 BA16 BA18 EA05 EA23 EA37 EA39 FA19 GA08 GA19 HA03 LA05 LA10 MA03

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力画素を処理し、その処理結果として
    の出力画素を出力する画像処理装置であって、 前記入力画素の動きを判定する動き判定手段と、 前記入力画素の動きの判定結果に基づいて、その入力画
    素の静止している部分のノイズ量を推定する推定手段
    と、 前記ノイズ量に基づいて、前記入力画素の信頼性を表す
    入力信頼度を計算する入力信頼度計算手段と、 前記出力画素の信頼性を表す出力信頼度を計算する出力
    信頼度計算手段と、 前記入力信頼度および出力信頼度に基づいて、前記入力
    画素を処理し、前記出力画素を出力する処理手段とを含
    むことを特徴とする画像処理装置。
  2. 【請求項2】 前記入力信頼度および出力信頼度に基づ
    いて、所定の重み係数を求める重み係数算出手段をさら
    に含み、 前記処理手段は、注目している前記入力画素である注目
    入力画素と、その注目入力画素に対応する、前の画面の
    前記出力画素とを、前記重み係数を重みとして重み付け
    加算し、その加算値を、前記注目入力画素に対する前記
    出力画素として出力することを特徴とする請求項1に記
    載の画像処理装置。
  3. 【請求項3】 前記入力画素の動きベクトルを検出する
    動きベクトル検出手段をさらに含み、 前記動き判定手段は、前記入力画素の動きを、前記動き
    ベクトルに基づいて判定することを特徴とする請求項1
    に記載の画像処理装置。
  4. 【請求項4】 前記動きベクトルの信頼性を表すベクト
    ル信頼度を計算するベクトル信頼度計算手段と、 前記ベクトル信頼度に基づいて、前記出力信頼度を補正
    する補正手段とをさらに含み、 前記処理手段は、前記入力信頼度および補正された前記
    出力信頼度に基づいて、前記入力画素を処理することを
    特徴とする請求項3に記載の画像処理装置。
  5. 【請求項5】 前記ベクトル信頼度計算手段は、前記ノ
    イズ量と、前記動きベクトルの残差とに基づいて、前記
    ベクトル信頼度を計算することを特徴とする請求項4に
    記載の画像処理装置。
  6. 【請求項6】 入力画素を処理し、その処理結果として
    の出力画素を出力する画像処理方法であって、 前記入力画素の動きを判定する動き判定ステップと、 前記入力画素の動きの判定結果に基づいて、その入力画
    素の静止している部分のノイズ量を推定する推定ステッ
    プと、 前記ノイズ量に基づいて、前記入力画素の信頼性を表す
    入力信頼度を計算する入力信頼度計算ステップと、 前記出力画素の信頼性を表す出力信頼度を計算する出力
    信頼度計算ステップと、 前記入力信頼度および出力信頼度に基づいて、前記入力
    画素を処理し、前記出力画素を出力する処理ステップと
    を含むことを特徴とする画像処理方法。
  7. 【請求項7】 入力データを処理し、その処理結果とし
    ての出力データを出力するデータ処理装置であって、 前記入力データの信頼性を表す入力信頼度を計算する入
    力信頼度計算手段と、 前記出力データの信頼性を表す出力信頼度を計算する出
    力信頼度計算手段と、 前記出力信頼度の補正に用いる出力補正項を算出する出
    力補正項算出手段と、 前記出力信頼度を、前記出力補正項に基づいて補正する
    出力補正手段と、 前記入力信頼度、および補正された前記出力信頼度に基
    づいて、前記入力データを処理し、前記出力データを出
    力する処理手段とを含むことを特徴とするデータ処理装
    置。
  8. 【請求項8】 前記入力信頼度および出力信頼度に基づ
    いて、所定の重み係数を求める重み係数算出手段をさら
    に含み、 前記処理手段は、注目している前記入力データである注
    目入力データと、前回出力された前記出力データとを、
    前記重み係数を重みとして重み付け加算し、その加算値
    を、前記注目入力データに対する前記出力データとして
    出力することを特徴とする請求項7に記載のデータ処理
    装置。
  9. 【請求項9】 前記入力データおよび出力データは、画
    像を構成する画素であり、 前記処理手段は、注目している前記入力データとしての
    入力画素である注目入力画素と、その注目入力画素に対
    応する、前の画面の前記出力データとしての出力画素と
    を、前記重み係数を重みとして重み付け加算し、その加
    算値を、前記注目入力画素に対する前記出力画素として
    出力することを特徴とする請求項8に記載のデータ処理
    装置。
  10. 【請求項10】 前記入力データおよび出力データは、
    画像を構成する画素であり、 前記入力データとしての入力画素の動きベクトルを検出
    する動きベクトル検出手段をさらに含み、 前記出力補正項算出手段は、前記動きベクトルの信頼性
    を表すベクトル信頼度を求め、そのベクトル信頼度を、
    前記出力補正項として出力することを特徴とする請求項
    7に記載のデータ処理装置。
  11. 【請求項11】 前記入力画素のノイズ量を推定する推
    定手段をさらに含み、 前記出力補正項算出手段は、前記ノイズ量と、前記動き
    ベクトルの残差とに基づいて、前記ベクトル信頼度を求
    めることを特徴とする請求項10に記載のデータ処理装
    置。
  12. 【請求項12】 前記入力信頼度の補正に用いる入力補
    正項を算出する入力補正項算出手段と、 前記入力信頼度を、前記入力補正項に基づいて補正する
    入力補正手段とをさらに含み、 前記処理手段は、補正された前記入力信頼度および出力
    信頼度に基づいて、前記入力データを処理し、前記出力
    データを出力することを特徴とする請求項7に記載のデ
    ータ処理装置。
  13. 【請求項13】 入力データを処理し、その処理結果と
    しての出力データを出力するデータ処理方法であって、 前記入力データの信頼性を表す入力信頼度を計算する入
    力信頼度計算ステップと、 前記出力データの信頼性を表す出力信頼度を計算する出
    力信頼度計算ステップと、 前記出力信頼度の補正に用いる出力補正項を算出する出
    力補正項算出ステップと、 前記出力信頼度を、前記出力補正項に基づいて補正する
    出力補正ステップと、 前記入力信頼度、および補正された前記出力信頼度に基
    づいて、前記入力データを処理し、前記出力データを出
    力する処理ステップとを含むことを特徴とするデータ処
    理方法。
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