JP2009165168A - 画像処理方法および画像処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】撮影画像のノイズ軽減を高精度に行う。
【解決手段】 Org(t)を基準画とし、Org(t+1)を参照画としてブロック単位の動き予測を行い、動きベクトルを得る(S1)。動き補償によってMC画MC(t+1)を得る(S2)。Org(t)
と、MC(t+1)と撮影条件に基づくノイズ量とから画素単位の加算判定を行い、加算重みを
得る(S3)。Org(t)と、MC(t+1)とが加算重みによって加算され、処理後のNR(t)を得る(S4)。NR(t)とOrg(t+2)とから得た動きベクトルによって、MC(t+2)を得る(S6)。Org(t)と、MC(t+2)と撮影条件に基づくノイズ量とから加算重みを得(S7)、Org(t)と、MC(t+2)とが加算重みによって加算され、処理後のNR'(t)を得る(S8)。
【選択図】図10

Description

この発明は、撮像装置に適用可能で、ノイズ軽減を行う画像処理方法および画像処理装置に関する。
近年、カメラ、ビデオでの撮影時に、より低照度下での撮影や、より短い露光時間での撮影が求められている。しかしながら、低照度下や短い露光時間では、入射光量が少ないため電荷蓄積量が減少し、明るい像を得る為には信号を増幅する必要がある。その際に撮像素子やアナログ回路にて生じるノイズも増幅され、得られる像はノイズの多い低画質のものになってしまう。この問題の改善策として、長時間の露光を行うことで電荷蓄積量を増加させ、ランダム成分を相対的に低くすることでS/Nを改善することができる。しかしながら、長時間露光は、露光中の手ぶれによる画像のにじみ(露光にじみと適宜称する)を発生させるため、三脚などによって撮像装置を固定する必要があった。
他の方法として、露光にじみが殆ど生じないシャッター速度例えば1/30秒でもって撮像することを繰り返し、この連写により得られた複数の画像を加算平均することによって、時間方向に無相関なノイズを低減する方法がある。しかしながら、手ブレなどによるカメラの移動や動被写体により画像のボケや動被写体の多重露光状のひきずりといった劣化が生じる問題がある。
さらに、下記の特許文献1には、連写により得られた複数の画像の手振れを補正して重ね合わせることが記載されている。ここでの手振れは、露光期間の間隔例えば1フィールド、1フレームの間で生じる手振れである。特許文献2にも同様に、全露光時間を複数の露光期間に分割し、各露光期間で得られた画像を手ぶれ補正して加算することで画質の良好な画像を得ることが記載されている。
特開平9−261526号公報
特開平11−75105号公報
特許文献1または特許文献2に記載されているように、動き補正した複数の画像を加算する方法は、不要な動き被写体などが進入した画像およびローコントラストの画像では、検出される動きベクトルの精度が低くなり、画質の改善が不充分となる欠点があった。また、1フレーム単位での重み付け係数でもって加算する処理は、精度が不充分であった。さらに、露光時間が長くなると、ノイズが増加するので、同一の露光量であってもシャッター速度によってノイズ量が相違する場合がある。このような撮影条件を考慮しないと高精度にノイズを除去することができない。
したがって、この発明の目的は、高精度にノイズを除去することが可能な画像処理方法および画像処理装置を提供することにある。
上述した課題を解決するために、この発明は、時間的に連続する第1および第2静止画を使用して、ノイズが軽減された画像が出力される画像処理方法であって、
第2静止画に対し、ブロック単位の動き補償を行うステップと、
第1静止画と動き補償を行った第2静止画と撮影条件に基づくノイズ量とを使用して加算重みを設定するステップと、
第1静止画および動き補償を行った第2静止画を、加算重みに応じて加算もしくは加重平均して処理後の画像を得るステップと
を有する画像処理方法である。
この発明は、時間的に連続する第1、第2および第3静止画を使用して、ノイズが軽減された画像を生成する画像処理方法であって、
第2静止画に対し、ブロック単位の動き補償を行うステップと、
第1静止画と動き補償を行った第2静止画と撮影条件に基づくノイズ量とを使用して第1加算重みを設定するステップと、
第1静止画および動き補償を行った第2静止画を、第1加算重みに応じて加算もしくは加重平均して処理後の画像を得るステップと
第3静止画に対し、ブロック単位の動き補償を行うステップと、
処理後の画像と動き補償を行った第3静止画と撮影条件に基づくノイズ量とを使用して第2加算重みを設定するステップと、
処理後の画像および動き補償を行った第3静止画を、第2加算重みに応じて加算もしくは加重平均して処理後の画像を得るステップと
を有する画像処理方法である。
この発明は、単位時間間隔で入力される動画に対して、ノイズ軽減を行う画像処理方法であって、
1単位時間前の処理後の画像に対し、ブロック単位の動き補償を行うステップと、
現在の動画と動き補償を行った1単位時間前の処理後の画像と撮影条件に基づくノイズ量とを使用して加算重みを設定するステップと、
現在の動画および動き補償を行った1単位時間前の処理後の画像を、加算重みに応じて加算もしくは加重平均して、現在の動画に対応するする処理後の画像を得るステップと
を有する画像処理方法である。
この発明は、単位時間間隔で入力される動画に対して、ノイズ軽減を行う画像処理方法であって、
現在の動画と1単位時間前の処理後の画像とからブロック単位の動きベクトルを求め、1単位時間前の処理後の画像と、2単位時間前の動き補償後の画像に対し、動きベクトルによって動き補償を行うステップと、
現在の動画と動き補償を行った1単位時間前の処理後の画像と撮影条件に基づくノイズ量とを使用して第1加算重みを設定するステップと、
現在の動画および動き補償を行った1単位時間前の処理後の画像を、第1加算重みに応じて加算もしくは加重平均して、第1の処理後の画像を得るステップと、
動き補償された2単位時間前の動き補償後の画像と第1の処理後の画像と撮影条件に基づくノイズ量とを使用して第2加算重みを設定するステップと、
動き補償された2単位時間前の動き補償後の画像および第1の処理後の画像を、第2加算重みに応じて加算もしくは加重平均して、現在の動画に対応する第2の処理後の画像を得るステップと
を有する画像処理方法である。
この発明は、時間的に連続する第1および第2静止画を使用して、ノイズが軽減された画像が生成する画像処理装置であって、
第2静止画に対し、ブロック単位の動き補償を行う動き補償装置と、
第1静止画と動き補償を行った第2静止画と撮影条件に基づくノイズ量とを使用して加算重みを設定する判定装置と、
第1静止画および動き補償を行った第2静止画を、加算重みに応じて加算もしくは加重平均して処理後の画像を得る加算装置と
を有する画像処理装置である。
この発明は、時間的に連続する第1、第2および第3静止画を使用して、ノイズが軽減された画像を生成する画像処理装置であって、
動き補償装置と、判定装置と、加算装置とを備え、
動き補償装置によって、第2静止画に対し、ブロック単位の動き補償を行い、
判定装置によって、第1静止画と動き補償を行った第2静止画と撮影条件に基づくノイズ量とを使用して第1加算重みを設定し、
加算装置によって、第1静止画および動き補償を行った第2静止画を、第1加算重みに応じて加算もしくは加重平均を行い処理後の画像を得、
動き補償装置によって、第3静止画に対し、ブロック単位の動き補償を行い、
判定装置によって、処理後の画像と動き補償を行った第3静止画と撮影条件に基づくノイズ量とを使用して第2加算重みを設定し、
加算装置によって、処理後の画像および動き補償を行った第3静止画を、第2加算重みに応じて加算もしくは加重平均を行い処理後の画像を得る
ようにした画像処理装置である。
この発明は、単位時間間隔で入力される動画に対して、ノイズ軽減を行う画像処理装置であって、
動き補償装置と、判定装置と、加算装置とを備え、
動き補償装置によって、1単位時間前の処理後の画像に対し、ブロック単位の動き補償を行い、
判定装置によって、現在の動画と動き補償を行った1単位時間前の処理後の画像と撮影条件に基づくノイズ量とを使用して加算重みを設定し、
加算装置によって、現在の動画および動き補償を行った1単位時間前の処理後の画像を、加算重みに応じて加算もしくは加重平均して、現在の動画に対応するする処理後の画像を得る
ようにした画像処理装置である。
この発明は、単位時間間隔で入力される動画に対して、ノイズ軽減を行う画像処理装置であって、
動き補償装置と、判定装置と、加算装置とを備え、
現在の動画と1単位時間前の処理後の画像とからブロック単位の動きベクトルを求め、1単位時間前の処理後の画像と、2単位時間前の動き補償後の画像に対し、動きベクトルによって動き補償を行い、
現在の動画と動き補償を行った1単位時間前の処理後の画像と撮影条件に基づくノイズ量とを使用して第1加算重みを設定し、
現在の動画および動き補償を行った1単位時間前の処理後の画像を、第1加算重みに応じて加算もしくは加重平均して、第1の処理後の画像を得、
動き補償された2単位時間前の動き補償後の画像と第1の処理後の画像と撮影条件に基づくノイズ量とを使用して第2加算重みを設定し、
動き補償された2単位時間前の動き補償後の画像および第1の処理後の画像を、第2加算重みに応じて加算もしくは加重平均して、現在の動画に対応する第2の処理後の画像を得る
ようにした画像処理装置である。
この発明によれば、低照度下での撮影時にカメラの移動や動被写体についてもノイズ軽減効果を得ることができる。この発明では、画素単位で加算判定を行うことによって高精度のノイズ軽減を行うことができる。また、ブロック歪みの発生を抑えることができ、さらに、平坦部に生じる大きなサイズの色ノイズを軽減することができる。
以下、この発明の一実施の形態による画像処理装置を備える撮像装置の一例を示す。撮像装置について図面を参照しながら説明する。一実施の形態の全体の構成が図1に示されている。撮像光学系(図示せず)を介された被写体光が撮像素子101に入射される。
撮像光学系は、被写体の拡大/縮小を行うためのズームレンズ、焦点距離を調整するためのフォーカスレンズ、光量を調整するためのアイリス(絞り)、ND(Neutral Density)フィルタ、並びにこれらのレンズおよびアイリスを駆動する駆動回路を備えている。ズ
ームレンズ、フォーカスレンズ、IRIS、およびNDフィルタは、図示しないが、ドライバにより駆動される。
撮像素子101は、CCD(Charge Coupled Device)、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)等である。撮像素子101によって被写体光に応じた撮像信号が
捕捉される。なお 撮像装置の一例は、動画および静止画の撮影が可能なカムコーダ(カメラおよびレコーダの意味)であるが、静止画ディジタルカメラ、PDA(Personal Digital Assistants)、携帯電話機等であっても良い。
撮像素子101は、原色系と補色系のいずれでもよく、入射された被写体像を光電変換したRGB各色の原色信号または補色系の撮像信号の色信号ごとに、サンプルホールドされ、AGC(Automatic Gain Control)によってゲインが制御され、A/D変換によって
デジタル信号とされた撮像信号(ロウデータと称する)を出力する。撮像素子101からのロウデータがIC(Integrated Circuit) として構成されたカメラ信号処理部102に
供給される。カメラ信号処理部102において、現像処理や輝度、色差信号への変換処理がなされる。
カメラ信号処理部102からの入力画像信号がノイズ軽減装置103に供給され、ノイズ軽減処理がなされる。ノイズ軽減装置103からは、ノイズが軽減された出力画像信号が得られる。ノイズ軽減装置103に対して、カメラ制御部(マイクロコンピュータで構成される)104からノイズ量推定に用いる撮影条件情報が供給される。撮影条件情報は、撮影モード、露光時間、ゲイン等である。
図2は、ノイズ軽減装置103の一例を示す。ノイズ軽減装置103は、フレームメモリ201、動き予測装置202、動き補償装置203、加算判定装置204、加算装置205、隠れ領域処理装置206を有する。
ノイズ軽減装置103の各構成要素について説明する。動き予測装置202に対して基準画および参照画が入力される。動き予測装置202は、画像サイズにより指定されたブロック単位に入力する参照画を基準画に対して位置合わせを行い、ブロック単位の動きベクトルMVを出力する。動きベクトルMVは、基準画に対する参照画の動きの量と方向を示す。例えばブロックマッチング法によって動きベクトルMVを検出することができる。ブロックの大きさとして、例えばマクロブロックを使用することができる。
動き補償装置203は、動きベクトルMVに応じて入力する画像の動き補償を行い、動き補償画像(MC画と適宜称する)を出力する。この際、一組の画像間で求めた動きベクトルMVに対し、入力画像をスイッチSWによって切り替え、スイッチSWで選択された画像の動き補償を行うこともある。スイッチSWは、参照画と前フレームのMC画との一方を選択して動き補償装置203に入力する。
MC画が加算判定装置204および加算装置205に供給される。基準画が加算判定装置204および加算装置205に供給される。さらに、カメラ制御部からの撮影条件情報が加算判定装置204に供給される。加算装置205は、加算判定装置204にて形成された加算重みを使用して重み付け加算を行う。
この発明は、静止画および動画の両者のノイズ軽減に対して適用できる。例えば静止画撮影時には、複数枚の静止画を連写する。撮像装置の最速の連写速度で連写がなされる。撮像素子101がCCDの場合には、例えば毎秒2枚程度の速度で連写がなされ、撮像素子101がCMOSの場合には、例えば毎秒30〜60枚程度の速度で連写がなされる。この場合には、最初に撮影された画像が基準画とされ、2番目に撮影された画像が参照画とされ、参照画が動きベクトルMVで動き補償されてMC画が形成され、基準画とMC画とが加算判定装置204からの加算重みを使用して加算装置205で加算され、ノイズ軽減された画像(NR画と適宜称する)が形成される。
加算装置205から出力される第1番目のNR画がフレームメモリ201に記憶される。第1番目のNR画が基準画として扱われ、第2番目の撮影画像が参照画として扱われ、これらの2枚の画像によって上述したのと同様のノイズ軽減動作がなされる。ノイズ軽減動作を繰り返すことによって、ランダムノイズ成分が減少される。
隠れ領域処理装置206に対して基準画およびMC画が供給される。隠れ領域処理装置206は、基準画に対して時間的に1枚以上離れた画のMC画を参照画として用いる時、信頼度の低い隠れ領域のMC部分の画質の劣化の伝播を抑えるために設けられている。処理後の画像がフレームメモリ201に格納される。
加算装置205で使用される加算重みが画素単位で加算判定装置204にて形成される。加算重みは、加算の信頼度を表す。すなわち、基準画とMC画の間で、動き補償の正しさを判定し、基準画とMC画とを加算した際に劣化を生じさせずに、ノイズを低減させるような画素を信頼度が高いとする。具体的には、異なる時間で撮影した画像中で、同一物体の同一部分を撮影した画素同士を加算した際は、加算により時間に無相関なノイズを低減できるため、信頼度が高いと言える。信頼度は、言い換えると、同一の画像に対してノイズが重畳されているのか、または異なる画像に対してノイズが重畳されているのかを表しており、可能な限りノイズ量のみに対応して加算重みが形成されることが高精度のノイズ軽減処理にとって必要とされる。加算重みは、信頼度が低いと0、信頼度が高いと1の値を持つものとされる。後述するように、基準画とMC画との加重平均が加算装置205で計算されるが、加重平均の重みは、加算重みに帰還率を乗じた値である。例えば帰還率を1/3に設定すれば、加算重みが0〜1に変化する際に、加重平均でのMC画に対する重みが0〜1/3で変化することになる。
加算判定装置204の一例を図3に示す。加算判定装置204は、同様の判定部が輝度信号Yと、二つの色差信号Cb,Crとのそれぞれについて設けられている。輝度信号Yに関する判定部の構成について最初に説明する。
基準画およびMC画の空間的に同一位置の画素データがプレフィルタ300および301を介して減算器302に供給され、画素値の差が演算され、絶対値演算器303にて絶対値に変換される。プレフィルタ300および301は、画像中の高周波成分をカットし加算判定の効果を向上させる。絶対値演算器303は入力信号の絶対値を出力する。差の絶対値が画素加算判定器304に供給される。
画素加算判定器304には、ノイズ量推定器305の出力信号が供給される。ノイズ量推定器305は、画素値に対応したノイズ量を推定し、また、画像中のノイズ量に影響を与える撮影モードや露光時間、ゲイン情報といった撮影条件情報を外部から入力し、予め各条件で測定した輝度値とノイズ量の関係のデータをテーブルとして有する。このテーブルから、該当条件の輝度値とノイズ量の関係を求め、入力した輝度値に対応するノイズ量を出力する。
例えば露光時間が長くなると、ランダムノイズが増加する傾向がある。また、撮像信号を増幅するゲインが大きくなると、ランダムノイズが増加する傾向がある。したがって、撮影条件としてシャッター速度および/またはゲインの情報を使用し、予めシャッター速度および/またはゲインのそれぞれに対応して画素値とノイズ量とのテーブルを作成して用意しておく。さらに、撮像装置が備えている撮影モードを撮影条件として使用しても良い。なお、撮影条件は、例えばフレームごとに設定される。
図4は、ノイズ量推定器305が備えている画素値対ノイズ量のテーブルを概念的に示している。異なる撮影条件1から撮影条件Nのそれぞれに関して画素値とノイズ量の関係が規定されている。ノイズ量推定器305は、画像中のノイズ量に影響を与える撮影モード、シャッター速度(露光時間)、ゲイン等を撮影条件情報としてカメラ制御部104から入力し、予め各撮影条件で測定した輝度値とノイズ量の関係のデータから、該当条件の輝度値とノイズ量の関係を求め、該当撮影条件での入力輝度値に対応するノイズ量を出力する。
ノイズ量推定器305からのノイズ量と絶対値演算器303からの画素値(輝度)の差分絶対値とが画素加算判定器304に供給される。差分絶対値が画素加算判定器304に対する入力指標値である。画素加算判定器304が指標値に対応する加算の信頼度である加算重みを出力する。
図5に画素加算判定器の一例を示す。輝度画素加算判定器304は、ノイズ量推定器305からのノイズ量を判定閾値へ変換する変換器601と判定曲線生成器602と加算判定器603からなる。変換器601は、視覚特性に基づき決定されたテーブルを用いてノイズ量を判定閾値に変換し、判定閾値を出力する。判定閾値に応じて判定曲線の形状が決定される。判定曲線は、誤差量を表す入力指標値と、誤差に対する信頼度を表す加算重みとの対応を表す判定曲線の形状を現す。
図6に使用可能な判定曲線のいくつかの例を示す。各曲線を示すグラフの横軸が入力指標値であり、縦軸が指標値に対する加算重みを示す。各曲線において、加算重みが1から変化する指標値の値と、加算重みが0なる指標値の値とが判定閾値である。判定閾値の大きさがノイズ量に応じた値とされる。ノイズ量が多いと、判定閾値がより大きな指標値とされる。
判定曲線生成器602は、変換器601の出力である判定閾値を用いて、判定曲線を決定し出力する。判定曲線は、例えばテーブルとして構成されてメモリに格納される。この判定曲線を用いて加算判定器603が指標値を入力し、その指標値に対応する加算重みを出力する。この加算重みが画素加算判定器304から乗算器306に供給される。加算判定器304の一連の変換、計算および判定は、画素単位に画素値に応じたノイズ量を用いて生成する判定曲線を用いるので、画素単位で行われる。
図7に示す判定曲線の一例は、判定閾値1までの指標値に対しては出力(指標値に対する加算重み)が1であり、判定閾値1から判定閾値2までの間では、指標値に対して加算重みが徐々に0に向かって減少する。判定閾値1および判定閾値2によって、判定曲線の形状が規定される。ノイズ量が多いと、判定閾値1および判定閾値2に対応する指標値が大きな値とされる。図7に示す判定曲線によって、入力指標値が対応する加算重みに変換されて出力される。
加算判定器304から出力される加算重みが乗算器306に供給され、輝度信号の移動平均に関して、上述した画素差分絶対値と同様に求めた加算重みと乗算される。乗算器306の出力が乗算器325に供給され、輝度信号の移動分散に関して、上述した画素差分絶対値と同様に求めた加算重みと乗算される。さらに、乗算器325の出力が乗算器326に供給され、色信号の画素、移動平均および移動分散に関して求めた加算重みと乗算される。乗算器326の出力に加算判定装置204の生成した加算重みが取り出される。この加算重みが加算装置205に供給される。
次に、指標値が輝度信号の移動平均差分絶対値および移動分散差分絶対値の場合について説明する。図3に示すように、基準画およびMC画の空間的に同一位置の画素データがプレフィルタ300および301を介して移動平均演算器310および311に供給される。同様に、基準画およびMC画の空間的に同一位置の画素データがプレフィルタ300および301を介して移動分散演算器320および321に供給される。
移動平均演算器310および311は、計算する画素(中心画素)を中心とする矩形領域例えば(5×5)画素の領域内の画素値の移動平均を計算する。中心画素の移動に応じ、矩形領域を前画素の計算領域とオーバーラップさせながらずらして移動平均の演算を行う。移動分散演算器320および321は、計算する画素(中心画素)を中心とする矩形領域の領域内の画素値の分散を計算する。中心画素の移動に応じ、矩形領域を前画素の計算領域とオーバーラップさせながらずらして移動分散の演算を行う。
移動平均および移動分散に関して加算重みを求めるのは、ノイズ量の減少をより正確に行うためである。例えば複数画素の領域の移動平均または移動分散が異なっている時には、画素値の差分絶対値をノイズと判定するよりも、画像が相違しているものと判定する方がより正しい場合が多いからである。
移動平均演算器310および311の出力信号が減算器312に供給され、移動分散演算器320および321の出力信号が減算器322に供給され、移動平均の差および移動分散の差がそれぞれ演算され、絶対値演算器313および323にて絶対値に変換される。絶対値演算器313は移動平均の差信号の絶対値を出力し、絶対値演算器323は移動分散の差信号の絶対値を出力する。差の絶対値が移動平均加算判定器314および移動分散加算判定器324にそれぞれ供給される。
移動平均加算判定器314および移動分散加算判定器324には、ノイズ量推定器305の出力信号が供給される。移動平均加算判定器314および移動分散加算判定器324は、それぞれ画素加算判定器304(図5参照)と同様の構成とされ、ノイズ量を変換した判定閾値により判定曲線(テーブル)を生成する。この判定曲線の指標値として、移動平均差分絶対値および移動分散差分絶対値を与えることによって、加算重みが求められる。輝度信号の移動平均加算判定器314からの加算重みが乗算器306に供給され、輝度信号の移動分散加算判定器324からの加算重みが乗算器325に供給される。
以上が輝度信号の画素差分絶対値、移動平均差分絶対値、および移動分散差分絶対値をそれぞれ指標値として加算重みを求める処理である。色信号に関しても同様に、加算重みが求められる。コンポーネントカラービデオ信号の場合、(4:2:0)、(4:2:2)、(4:1:1)のように、輝度信号Yに関するサンプリング周波数と、色差信号Cbに関するサンプリング周波数と、色差信号Crに関するサンプリング周波数との比が表される。色差信号CbおよびCrのそれぞれに関して、上述した輝度信号Yと同様に、加算重みが求められる。
輝度信号と色差信号Cb,Crとは、画像上の同一の領域に関して加算重みの生成処理が行われる。上述したサンプリング周波数の比から分かるように、輝度信号Yに関して求められた加算重みに比して色差信号Cr,Cbに関して求められた加算重みの数が不足する。この問題を解決するために、補間を行うアップサンプリング回路527が設けられ、アップサンプリング回路527からの色差信号に関する加算重みが乗算器326に供給され、輝度信号に関する加算重みと乗算される。
色差信号Cbに関する処理について説明する。基準画の色差信号Cbがプレフィルタ400を介してノイズ量推定器405に供給される。ノイズ量推定器405に撮影条件情報が供給される。ノイズ量推定器405は、輝度信号に関するノイズ量推定器305と同様に各撮影条件に応じた画素値とノイズ量との関係を示すテーブルによって、ノイズ推定器405からノイズ量の推定値を出力する。ノイズ量の推定値が画素加算判定器404に対して出力される。
基準画の色差信号CbおよびMC画の色差信号Cbがそれぞれプレフィルタ400および401を介して減算器402に供給され、減算器402の出力が絶対値演算器403により絶対値に変換され、画素加算判定器404によって画素差分絶対値を指標値とする加算重みが求められる。画素加算判定器404が上述した画素加算判定器304(図5参照)と同様の構成とされ、画素加算判定器404が指標値(画素差分絶対値)に対応する加算の信頼度である加算重みを出力する。
次に、指標値が色差信号Cbの移動平均差分絶対値および移動分散差分絶対値の場合について説明する。基準画およびMC画の空間的に同一位置の画素データがプレフィルタ400および401を介して移動平均演算器410および411に供給される。同様に、基準画およびMC画の空間的に同一位置の画素データがプレフィルタ400および401を介して移動分散演算器420および421に供給される。移動平均演算器410および411は、計算する画素(中心画素)を中心とする矩形領域内の画素値の移動平均を計算する。中心画素の移動に応じ、矩形領域を前画素の計算領域とオーバーラップさせながらずらして移動平均の演算を行う。移動分散演算器420および421は、計算する画素(中心画素)を中心とする矩形領域の領域内の画素値の分散を計算する。中心画素の移動に応じ、矩形領域を前画素の計算領域とオーバーラップさせながらずらして移動分散の演算を行う。移動平均および移動分散に関して加算重みを求めるのは、ノイズ量の減少をより正確に行うためである。
移動平均演算器410および411の出力信号が減算器412に供給され、移動平均の差が演算され、移動分散演算器420および421の出力信号が減算器422に供給され、移動分散の差が演算され、絶対値演算器413および423にて絶対値に変換される。移動平均加算判定器414および移動分散加算判定器424には、ノイズ量推定器405の出力信号が供給される。移動平均加算判定器414および移動分散加算判定器424が上述した画素加算判定器304(図5参照)と同様の構成とされ、画素加算判定器414および424が移動平均差分絶対値および移動分散差分絶対値をそれぞれ指標値として、加算の信頼度である加算重みを出力する。
色差信号Cbの移動平均加算判定器414からの加算重みが乗算器406に供給され、加算判定器404からの加算重みと乗算される。色差信号Cbの移動分散加算判定器424からの加算重みが乗算器425に供給され、乗算器406の出力と乗算される。
他の色差信号Crに関しても上述した色差信号Cbと同様の構成が設けられている。すなわち、プレフィルタ500,501、ノイズ量推定器505、減算器502、絶対値演算器503、画素加算判定器504によって、色差信号Crの画素差分絶対値を指標値とする加算重みが求められる。色差信号Crの移動平均差分絶対値を指標値とする加算重みは、プレフィルタ500,501、ノイズ量推定器505、移動平均演算器510,511、減算器512、絶対値演算器513、移動平均加算判定器514によって求められる。色差信号Crの移動分散差分絶対値を指標値とする加算重みは、プレフィルタ500,501、ノイズ量推定器505、移動分散演算器520,521、減算器522、絶対値演算器523、移動平均加算判定器524によって求められる。
画素差分絶対値を指標値とする加算重みと、移動平均差分絶対値を指標値とする加算重みとが乗算器506にて乗算され、乗算器506の出力と、移動分散差分絶対値を指標値とする加算重みとが乗算器525にて乗算される。乗算器525から出力される色差信号Crに関する加算重みと、上述した色差信号Cbに関する加算重みとが乗算器526にて乗算される。乗算器526の出力がアップサンプリング回路527に供給される。アップサンプリング回路527は、色差フォーマットに応じて色差の加算重みを補間し、点数を輝度加算重みに揃える。アップサンプリング回路527の出力が乗算器326にて乗算される。乗算器326の出力が注目する画素の最終的な信頼度を示す加算重みである。加算重みは、輝度画素、輝度移動平均、輝度移動分散、色差画素、色差移動平均、色差移動分散のそれぞれの信頼度を表し、それぞれ0から1の連続値で表される。
加算装置205の一例を図8に示す。乗算器605によって加算判定装置204の出力である加算重みに対し、MC画に対する帰還係数であるwを乗じる。乗算器605から出力される係数(αで表す)が乗算器606に供給され、MC画に乗じられる。係数αが減算器607に供給され、(1−α)が生成され、(1−α)が乗算器608に供給され、基準画に乗じられる。乗算器606および608の出力が加算器609によって加算され、加算器609からノイズ除去後の画像であるNR画が取り出される。帰還係数wは、例えば最初のフレームを0番目とし、以降のフレームを1番目、2番目、・・・・、k番目とした時に、1/(k+1)とされる。この例では、同一の画像にノイズが存在していると判断されて加算重みが最大値(1)の場合に、α=1/2となり、画像が相違していると判断されて加算重みが最小値(0)の場合に、α=0となる。
隠れ領域処理装置206の一例を図9に示す。隠れ領域処理装置206は、基準画に対して時間的に1枚以上離れた画のMC画を参照画として用いる時、信頼度の低い隠れ領域のMC部分の画質の劣化の伝播を抑えるために備えられている。図9に示すように、減算器611により基準画とMC画の差分値が求められ、減算器612において差分値から閾値Thrが減算される。減算結果がスイッチコントローラ613に供給される。信頼度の低い隠れ領域に含まれる画素は、閾値Thrよりも大きな画素、すなわち、減算結果が正として検出される。
スイッチ614の一方の入力端子に対してMC画の画素が供給され、その他方の入力端子に対して基準画の画素が供給される。スイッチ614によって、差分値が閾値Thrより大きな画素は、基準画の画素で置き換えられる。スイッチ614の出力画像がフレームメモリ201(図2参照)に格納され、スイッチ614の出力画像が次のフレームの処理において参照画として用いられる。
上述したこの発明の一実施の形態について、処理の具体例に基づいてより詳細に説明する。最初に、静止画処理例えば3枚の静止画を連写により取得し、ノイズ軽減を行う処理について図10のフローチャートおよび図11を参照して説明する。時刻t、t+1、t+2のそれぞれにおいて撮影された3枚の静止画をそれぞれOrg(t),Org(t+1),Org(t+2)として表記する。
フローチャート中の最初のステップS1において、動き予測装置202がOrg(t)を基準画とし、Org(t+1)を参照画として動き予測を行い、動きベクトルMVを得る。基準画Org(t)に対する参照画Org(t+1)の動きを示す動きベクトルMVを得る処理が図11においては、動き予測ST1として示されている。
ステップS2において、動き補償装置203が動きベクトルMVを用いて参照画Org(t+1)に対する動き補償を行い、MC画MC(t+1)を得る。図11では、MC画を得る処理がス
テップST2として示されている。
ステップS3では、基準画Org(t)と、動き補償によって位置合わせがなされたMC画MC(t+1)とから加算判定装置204が加算判定を行い、加算重みが得られる。図11では、
加算重みを得る処理がステップST3として示されている。
ステップS4では、基準画Org(t)と、MC画MC(t+1)とが加算装置205において、加
算重みによって重み付け加算される。図11では、加算処理がステップST4として示されている。加算によって、ノイズ軽減後のNR画NR(t)が得られる。
次に、ステップS5において、動き予測装置202がNR画NR(t)を基準画とし、静止
画Org(t+2)を参照画として動き予測を行い、動きベクトルMVを得る。基準画NR(t)に対
する参照画Org(t+2)の動きを示す動きベクトルMVを得る処理が図11においては、動き予測ST5として示されている。
ステップS6において、動き補償装置203が動きベクトルMVを用いて参照画Org(t+2)に対する動き補償を行い、MC画MC(t+2)を得る。図11では、MC画を得る処理がス
テップST6として示されている。
ステップS7では、基準画Org(t)と、動き補償によって位置合わせがなされたMC画MC(t+2)とから加算判定装置204が加算判定を行い、加算重みが得られる。図11では、
加算重みを得る処理がステップST7として示されている。
ステップS8では、基準画Org(t)と、MC画MC(t+2)とが加算装置205において、加
算重みによって重み付け加算される。図11では、加算処理がステップST8として示されている。加算によって、ノイズ軽減後のNR画NR'(t)が得られる。
上述したように、基準画に対し、動き補償によってその他の画像を位置合わせし、基準画とMC画とを加算する。加算結果のNR画を次の処理の基準画として用い、同様の処理でNR画を得る。このように、静止画の場合では、再帰的な処理がなされる。
上述した図10および図11に示す処理において、動き予測および動き補償がブロック(例えばマクロブロック)単位で行われ、加算判定処理および加算処理が画素単位で行われる。このことは、以下に説明する動画処理においても同様である。また、上述した例は、3枚の静止画を入力する例であるが、2枚または4枚以上の静止画を入力しても同様の再帰的な処理がなされる。
次に、動画処理であって、2枚の動画を加算する処理について、図12のフローチャートおよび図13を参照して説明する。時刻tにおいて撮影された最新の画像(フレーム)をそれぞれOrg(t)として表記し、1フレーム前の処理後の画像をNR(t-1)と表記する。上
述した静止画処理では、連写によって複数の静止画を得ているが、動画処理では、連続的に撮影を行っており、所定のフレームレート例えば1/30秒間隔で各フレームが入力される。
最初のステップS11において、動き予測装置202がOrg(t)を基準画とし、NR(t-1)
を参照画として動き予測を行い、動きベクトルMVを得る。基準画Org(t)に対する参照画NR(t-1)の動きを示す動きベクトルMVを得る処理が図13においては、動き予測ST1
1として示されている。
ステップS12において、動き補償装置203が動きベクトルMVを用いて参照画NR(t-1)に対する動き補償を行い、MC画MC(t-1)を得る。図13では、MC画を得る処理がステップST12として示されている。
ステップS13では、基準画Org(t)と、動き補償によって位置合わせがなされたMC画MC(t-1)とから加算判定装置204が加算判定を行い、加算重みが得られる。図13では
、加算重みを得る処理がステップST13として示されている。
ステップS14では、基準画Org(t)と、MC画MC(t-1)とが加算装置205において、
加算重みによって重み付け加算される。図13では、加算処理がステップST14として示されている。加算によって、ノイズ軽減後のNR画(NR(t))が得られる。次のフレーム
の画像Org(t+1)の処理は、NR画NR(t)が参照画として使用されて上述したのと同様の処
理がなされる。
このように動画処理時には、最新の時刻の画像に対して過去の画像を位置合わせして加算する。動画では、動き予測を加算枚数の回数だけ行う時間が少ないので、動き予測は、1枚前の画像に対してのみ行い、2枚以上離れた時刻の画像については、1枚前の時に加算したMC画を記憶しておき、1枚前の画像との動きベクトルを参照して動き補償を行う。これにより動き予測の回数を1枚の画像について1回で行うことができる。
図14のフローチャートおよび図15は、動画処理であって、3枚の動画を加算する処理を示す。時刻tにおいて撮影された最新の画像(フレーム)をそれぞれOrg(t)として表記し、1フレーム前の処理後の画像をNR(t-1)と表記し、1枚前の時に加算し、記憶され
ているMC画をMC(t-2)と表記する。
最初のステップS21において、動き予測装置202がOrg(t)を基準画とし、NR(t-1)
を参照画として動き予測を行い、動きベクトルMVを得る。基準画Org(t)に対する参照画NR(t-1)の動きを示す動きベクトルMVを得る処理が図15においては、動き予測ST2
1として示されている。
ステップS22において、動き補償装置203が動きベクトルMVを用いて参照画NR(t-1)に対する動き補償を行い、MC画MC(t-1)を得る。図15では、MC画MC(t-1)を得る
処理がステップST22として示されている。
ステップS23では、基準画Org(t)と、動き補償によって位置合わせがなされたMC画MC(t-1)とから加算判定装置204が加算判定を行い、加算重みが得られる。図15では
、加算重みを得る処理がステップST23として示されている。
ステップS24では、基準画Org(t)と、MC画MC(t-1)とが加算装置205において、
加算重みによって重み付け加算される。図15では、加算処理がステップST24として示されている。加算によって、ノイズ軽減後のNR画(NR(t))が得られる。
ステップS25において、動き補償装置203が動きベクトルMVを用いてMC画MC(t-2)に対する動き補償を行い、MC画MC'(t-2)を得る。図15では、MC画MC'(t-2)を得
る処理がステップST25として示されている。
ステップS26では、基準画としてのNR画NR(t)と、MC画MC'(t-2)とから加算判定
装置204が加算判定を行い、加算重みが得られる。図15では、加算重みを得る処理がステップST26として示されている。
ステップS27では、NR画NR(t)と、MC画MC'(t-2)とが加算装置205において、
加算重みによって重み付け加算される。図15では、加算処理がステップST27として示されている。加算によって、ノイズ軽減後のNR画NR'(t)が得られる。
上述した処理のように、動き予測は、ステップS21(ST21)の一度のみ行い、動きベクトルMVをNR(t-1)およびMC(t-2)に適用して動き補償を行うことで、計算量を大きく増やさずに3枚の画像を加算することができる。
図16のフローチャートおよび図17は、3枚の動画を加算する処理および隠れ領域処理を示す。時刻tにおいて撮影された最新の画像(フレーム)をそれぞれOrg(t)として表記し、1フレーム前の処理後の画像をNR(t-1)と表記し、1枚前の時に加算し、記憶され
ているMC画をMC'(t-2)と表記する。
ステップS31(ST31)の動き予測、並びにステップS32(ST32)の動き補償は、図14および図15におけるステップS21(ST21)およびステップS22(ST22)と対応する処理である。
ステップS33(ST33)の加算判定、並びにステップS34(ST34)の加算は、図14および図15におけるステップS23(ST23)およびステップS24(ST24)と対応する処理である。加算によって、ノイズ軽減後のNR画NR(t)が得られる。
ステップS35において、次のフレームのノイズ軽減処理のために、隠れ領域処理装置206がMC画MC(t-1)に対して隠れ領域処理を行い、MC画MC'(t-1)が得られる。図1
7では,動き補償によって移動物体に隠されていた隠れ領域の範囲がRで示され、隠れ領域処理がステップST35として示されている。
ステップS36において、動き補償装置203が動きベクトルMVを用いてMC画MC'(t-2)に対する動き補償を行い、MC画MC''(t-2)を得る。図17では、MC画MC''(t-2)を得る処理がステップST36として示されている。
ステップS37では、基準画としてのNR画NR(t)と、MC画MC''(t-2)とから加算判定装置204が加算判定を行い、加算重みが得られる。図17では、加算重みを得る処理がステップST37として示されている。
ステップS38では、NR画NR(t)と、MC画MC''(t-2)とが加算装置205において、加算重みによって重み付け加算される。図17では、加算処理がステップST38として示されている。加算によって、ノイズ軽減後のNR画NR'(t)が得られる。
上述した処理のように、単位時間(1フレーム)前の処理画NR(t-1)を動き補償した画
像MC(t-1)に対し、隠れ領域処理を行いMC'(t-1)を作成し、それを次の時間のノイズ軽減
処理で用いることによって、隠れ領域での画像劣化の伝播を抑えて3枚の画像の加算を行うことができる。
次に、この発明の他の実施の形態について説明する。上述したこの発明の一実施の形態は、基準とする画像に対してその他の画像をブロック単位で動き補償したMC画を作成し、画素単位の加算判定を行うことによって、手振れや、動被写体に対してもノイズ軽減効果を得ることができる。しかしながら、特定の条件の下では、動き推定および動き補償に起因する劣化が目立つ問題が生じる。
すなわち、多数のMC画を加算する場合で、複数のMC画の同一位置にほぼ同一のブロック歪みが生じており、且つその歪みの画素値が基準画の画素値に近い場合には、加算による劣化が蓄積し、処理画像にブロック状の歪みが生じる。実際には、カメラの動きが少ない状況で、複数の画像を撮影した際に、基準画のみに動被写体が存在し、他の画像では、その動被写体が撮影されていない状況で、動被写体部分の動き推定を正しく行うことができず、ほぼ全てのMC画においてほぼ同一のブロック状歪みが発生する。
さらに、特定の条件の下では、目立つノイズの軽減効果が不十分となる問題が生じる可能性がある。すなわち、平坦部に生じる空間的に大きなサイズの色ノイズは、その大きさに加えて振幅が大きく、加算判定において加算重みを大きくすると判定できず、ノイズ除去が困難である。
これらの問題の解消のために、基準画とMC画の加算判定を画素単位で行う時に、次の操作を行う。まず、MC画に生じるブロック歪みについて検討すると、ノイズの存在する領域では、ブロック境界がノイズに紛れて目立たず、ノイズの少ない領域では、ブロック境界が目立つ。そこで、ノイズが少なく、且つ平坦な領域、すなわち、ノイズが目立ちやすい領域を検出し、その領域では、加算重みをより小とする補正を行う。この加算重みの補正によって、MC画に生じるブロック歪みを抑制することができる。
平坦部に生じる空間的に大きなサイズの色ノイズの軽減処理について説明する。基準画とMC画の画素単位の色差差分が大きな場合に、平坦で且つ色ノイズの生じる領域以上の範囲で演算した色差差分の平均値が小さな領域は、色ノイズと判定して、加算重みを増大させる。
このように加算重みを補正する処理を行うこの発明の他の実施の形態によるノイズ軽減装置の構成を図18に示す。ノイズ軽減装置は、フレームメモリ201、動き予測装置202、動き補償装置203、加算判定装置204、加算重み補正装置207、加算装置205を有する。なお、一実施の形態と同様に、隠れ領域処理装置を備えても良い。
加算判定装置204から出力される加算重みを補正する加算重み補正装置207以外の構成は、上述した一実施の形態と同様である。すなわち、加算判定装置(図3に示される構成)から出力される加算重みを補正する加算重み補正装置を示す。上述した一実施の形態における撮像装置の構成(図1)、ノイズ軽減装置の構成(図2)、並びに加算判定装置に関連する構成および特性(図4等)は、他の実施の形態においても同様である。
図19は、加算判定装置(図3に示される構成)から出力される加算重みを補正する加算重み補正装置を示す。加算判定装置から出力される加算重みが乗算器332に供給される。乗算器332に対して、上述した色ノイズの抑制を考慮した加算判定器331で生成された加算重みが供給される。
乗算器332の出力信号がクリップ回路333に供給され、クリップ回路333によって1を越える値が1にクリップされる。クリップ回路333の出力信号が乗算器334に供給される。乗算器334に対して、上述したMC画ブロックノイズの抑制を考慮した加算判定器336で生成された加算重みが供給される。乗算器334の出力にノイズ対策のために補正された加算重みが得られる。この加算重みが加算装置205に供給される。
ブロックノイズ対策の加算判定器336に対して加算器335の出力信号が供給される。加算器335の一つの入力として、プレフィルタ300を介した輝度基準画に関して輝度移動分散演算器320で求められた移動分散が供給され、その他の入力として、アップサンプリング回路338の出力信号が供給される。
アップサンプリング回路338に対して加算器337の出力信号が供給される。加算器337の一つの入力として、プレフィルタ400を介した色差(Cb)基準画に関して色差移動分散演算器420で求められた移動分散が供給され、その他の入力として、プレフィルタ400を介した色差(Cr)基準画に関して色差移動分散演算器520で求められた移動分散が供給される。輝度および色差の移動分散を演算する矩形領域の大きさとが同一となるように設定されている。アップサンプリング回路338は、画素数が輝度信号に比して少ない色差信号に対する補間のために設けられている。
加算判定器336は、加算器335から供給される入力信号(分散値の和)に対して図20に示すように、加算重みを補正する。入力信号が判定の閾値THより小さい範囲では、入力信号に対応して増加する加算重みを出力し、入力信号が閾値TH以上の範囲では、1の値の加算重みを出力する。1に設定された加算重みは、加算判定装置からの加算重みに乗算されても影響を与えない。
基準画の分散値の和が小さい領域は、ノイズが少なく、且つ平坦な領域、すなわち、ノイズが目立ちやすい領域と推定できる。そのような領域では、加算重みをより小とする補正を行うことによって、MC画に生じるブロック歪みを抑制することができる。1より小に設定された加算重みは、加算判定装置からの加算重みに乗算され、加算重みを減少させる。
色ノイズ対策の加算判定器331には、輝度移動分散演算器320からの輝度基準画の分散と、色差移動平均演算器340からの移動平均とが入力される。色差(Cb)基準画の画素絶対値差分と、色差(Cr)基準画の画素絶対値差分とが加算器339で加算され、加算器339から出力される色差差分絶対値の移動平均が移動平均演算器340において演算される。移動平均演算器320および340は、値を演算する画素を中心とする矩形領域の移動平均を求める。この矩形領域の大きさは、除去しようとする色ノイズよりも大きな領域とされる。
加算判定器331は、図21に示すような処理を行うハードウェアまたはソフトウェアの構成とされる。まず、最初のステップS41において、輝度分散値がある閾値の範囲内にあるか否かが判定される。閾値の範囲内にあることは、平坦領域であることを意味する。平坦領域でない場合には、ステップS44において、加算重みが1に設定され、処理が終了する。1に設定された加算重みは、加算判定装置からの加算重みに乗算されても影響を与えない。
ステップS41において平坦領域と判定されると、色差の差分絶対値の移動平均がある閾値の範囲内にあるか否かが判定される。ステップS41の判定結果が肯定の場合は、色ノイズ領域と判定され、ステップS43の処理がなされる。ステップS41の判定結果が否定の場合には、ステップS44の処理(加算重み=1)がされる。
ステップS43では、加算重みとして1より大きな値を設定して処理を終了する。1より大に設定された加算重みは、加算判定装置からの加算重みに乗算され、加算重みを増大させ、色ノイズの除去効果を増加させる。閾値および設定する加算重みの具体的数値は、視覚的な影響を考慮して設定される。若し、1より大の加算重みを乗算した結果が1を越えるような値となった場合には、クリップ回路333により1とされる。
上述したこの発明の他の実施の形態によれば、一実施の形態と同様のノイズ軽減効果に加えて、ブロック歪みの発生を抑えることができ、また、平坦部に生じる空間的に大きなサイズの色ノイズを軽減することができる。
以上、この発明の実施の形態について具体的に説明したが、この発明は、上述の実施の形態に限定されるものではなく、この発明の技術的思想に基づく各種の変形が可能である。例えば上述した例では、基準画とMC画とを加重平均しているが、加算するようにしても良い。すなわち、手振れもノイズも無いが暗い画像を、位置合わせして加算判定をして加算重みに応じて複数枚加算し、最後に画素毎に正規化を行うようにしても良い。
この発明の一実施の形態の全体の構成を示すブロック図である。 この発明の一実施の形態におけるノイズ軽減装置の一例のブロック図である。 この発明の一実施の形態における加算判定装置の一例のブロック図である。 加算判定装置内のノイズ量推定器が備えている画素値対ノイズ量のテーブルを概念的に示す略線図である。 加算判定装置内の画素加算判定器の一例を示すブロック図である。 使用可能な判定曲線のいくつかの例を示す略線図である。 判定曲線の一例を示す略線図である。 加算判定装置内の加算装置の一例を示すブロック図である。 加算判定装置内の隠れ領域処理装置の一例を示すブロック図である。 この発明の一実施の形態における静止画処理を説明するためのフローチャートである。 静止画処理における参照関係を説明するための略線図である。 この発明の一実施の形態における2枚の動画を加算する動画処理を説明するためのフローチャートである。 2枚の動画を加算する動画処理における参照関係を説明するための略線図である。 この発明の一実施の形態における3枚の動画を加算する動画処理を説明するためのフローチャートである。 3枚の動画を加算する動画処理における参照関係を説明するための略線図である。 この発明の一実施の形態における3枚の動画を加算する動画処理(隠れ領域処理を含む)を説明するためのフローチャートである。 3枚の動画を加算する動画処理(隠れ領域処理を含む)における参照関係を説明するための略線図である。 この発明の一実施の形態におけるノイズ軽減装置の一例のブロック図である。 この発明の他の実施の形態の加算重み補正装置の構成例を示すブロック図である。 この発明の他の実施の形態におけるブロックノイズ軽減処理を説明するための略線図である。 この発明の他の実施の形態における色ノイズ軽減処理を説明するための略線図である。
101・・・撮像素子
102・・・カメラ信号処理部
103・・・ノイズ軽減装置
104・・・カメラ制御部
201・・・フレームメモリ
202・・・動き予測装置
203・・・動き補償装置
204・・・加算判定装置
205・・・加算装置
206・・・隠れ領域処理装置
207・・・加算重み補正装置
300,301,400,401,500,501・・・プレフィルタ
310,311・・・輝度移動平均演算器
410,411,510,511・・・色差移動分散演算器
320,321・・・輝度移動分散演算器
420,421,520,521・・・色差移動分散演算器
313,323,413,423,513,523・・・絶対値演算器
305・・・輝度ノイズ量推定器
405・・・色差(Cb)ノイズ量推定器
505・・・色差(Cr)ノイズ量推定器
304・・・輝度画素加算判定器
314・・・輝度移動平均加算判定器
324・・・輝度移動分散加算判定器
404,504・・・色差画素加算判定器
414,514・・・色差移動平均加算判定器
424,524・・・色差移動分散加算判定器
338,527・・・アップサンプリング回路
601・・・ノイズ量→判定閾値変換器
602・・・判定曲線生成器
331・・・色ノイズ対策の加算判定装置
336・・・MC画のブロック歪み対策の加算判定装置

Claims (11)

  1. 時間的に連続する第1および第2静止画を使用して、ノイズが軽減された画像が出力される画像処理方法であって、
    前記第2静止画に対し、ブロック単位の動き補償を行うステップと、
    前記第1静止画と前記動き補償を行った前記第2静止画と撮影条件に基づくノイズ量とを使用して加算重みを設定するステップと、
    前記第1静止画および前記動き補償を行った前記第2静止画を、前記加算重みに応じて加算もしくは加重平均して処理後の画像を得るステップと
    を有する画像処理方法。
  2. 時間的に連続する第1、第2および第3静止画を使用して、ノイズが軽減された画像を生成する画像処理方法であって、
    前記第2静止画に対し、ブロック単位の動き補償を行うステップと、
    前記第1静止画と前記動き補償を行った前記第2静止画と撮影条件に基づくノイズ量とを使用して第1加算重みを設定するステップと、
    前記第1静止画および動き補償を行った前記第2静止画を、前記第1加算重みに応じて加算もしくは加重平均して処理後の画像を得るステップと
    前記第3静止画に対し、ブロック単位の動き補償を行うステップと、
    前記処理後の画像と動き補償を行った第3静止画と撮影条件に基づくノイズ量とを使用して第2加算重みを設定するステップと、
    前記処理後の画像および動き補償を行った前記第3静止画を、前記第2加算重みに応じて加算もしくは加重平均して処理後の画像を得るステップと
    を有する画像処理方法。
  3. 単位時間間隔で入力される動画に対して、ノイズ軽減を行う画像処理方法であって、
    1単位時間前の処理後の画像に対し、ブロック単位の動き補償を行うステップと、
    現在の動画と動き補償を行った前記1単位時間前の処理後の画像と撮影条件に基づくノイズ量とを使用して加算重みを設定するステップと、
    現在の動画および動き補償を行った前記1単位時間前の処理後の画像を、前記加算重みに応じて加算もしくは加重平均して、前記現在の動画に対応するする処理後の画像を得るステップと
    を有する画像処理方法。
  4. 単位時間間隔で入力される動画に対して、ノイズ軽減を行う画像処理方法であって、
    現在の動画と1単位時間前の処理後の画像とからブロック単位の動きベクトルを求め、前記1単位時間前の処理後の画像と、2単位時間前の動き補償後の画像に対し、前記動きベクトルによって動き補償を行うステップと、
    前記現在の動画と動き補償を行った前記1単位時間前の処理後の画像と撮影条件に基づくノイズ量とを使用して第1加算重みを設定するステップと、
    現在の動画および動き補償を行った前記1単位時間前の処理後の画像を、前記第1加算重みに応じて加算もしくは加重平均して、第1の処理後の画像を得るステップと、
    動き補償された前記2単位時間前の動き補償後の画像と前記第1の処理後の画像と撮影条件に基づくノイズ量とを使用して第2加算重みを設定するステップと、
    動き補償された前記2単位時間前の動き補償後の画像および前記第1の処理後の画像を、前記第2加算重みに応じて加算もしくは加重平均して、前記現在の動画に対応する第2の処理後の画像を得るステップと
    を有する画像処理方法。
  5. さらに、前記加算重みまたは前記第1および第2加算重みを補正する補正ステップを有し、
    前記補正ステップは、
    前記処理後の画像にブロック歪みが発生する場合を検出し、
    検出された前記ブロック歪みを軽減するように、前記加算重みまたは前記第1および第2加算重みを補正する
    請求項1乃至4に記載の画像処理方法。
  6. さらに、前記加算重みまたは前記第1および第2加算重みを補正する補正ステップを有し、
    前記補正ステップは、
    前記処理後の画像に平坦部で生じる大きなサイズの色ノイズを検出し、
    検出された前記色ノイズを軽減するように、前記加算重みまたは前記第1および第2加算重みを補正する
    請求項1乃至4に記載の画像処理方法。
  7. 前記画素単位で行われる加算の信頼度判定は、
    画素値対ノイズ量のテーブルを複数個有し、撮影条件に応じて選択された前記テーブルによってノイズ量を推定するステップと、
    推定した前記ノイズ量に応じて、二つの画像の空間的に同一位置の二つの画素に関する指標値と加算重みとの関係を示すテーブルを生成するステップと、
    前記テーブルによって前記指標値に対する加算重みを求めるステップと
    からなり、
    前記指標値は、前記二つの画素の画素差分絶対値と、前記二つの画素の移動平均差分絶対値と、前記二つの画素の移動分散差分絶対値とである
    請求項1乃至4に記載の画像処理方法。
  8. 時間的に連続する第1および第2静止画を使用して、ノイズが軽減された画像が生成する画像処理装置であって、
    前記第2静止画に対し、ブロック単位の動き補償を行う動き補償装置と、
    前記第1静止画と前記動き補償を行った前記第2静止画と撮影条件に基づくノイズ量とを使用して加算重みを設定する判定装置と、
    前記第1静止画および前記動き補償を行った前記第2静止画を、前記加算重みに応じて加算もしくは加重平均して処理後の画像を得る加算装置と
    を有する画像処理装置。
  9. 時間的に連続する第1、第2および第3静止画を使用して、ノイズが軽減された画像を生成する画像処理装置であって、
    動き補償装置と、判定装置と、加算装置とを備え、
    前記動き補償装置によって、前記第2静止画に対し、ブロック単位の動き補償を行い、
    前記判定装置によって、前記第1静止画と動き補償を行った前記第2静止画と撮影条件に基づくノイズ量とを使用して第1加算重みを設定し、
    前記加算装置によって、前記第1静止画および動き補償を行った前記第2静止画を、前記第1加算重みに応じて加算もしくは加重平均を行い処理後の画像を得、
    前記動き補償装置によって、前記第3静止画に対し、ブロック単位の動き補償を行い、
    前記判定装置によって、前記処理後の画像と動き補償を行った第3静止画と撮影条件に基づくノイズ量とを使用して第2加算重みを設定し、
    前記加算装置によって、前記処理後の画像および動き補償を行った前記第3静止画を、前記第2加算重みに応じて加算もしくは加重平均を行い処理後の画像を得る
    ようにした画像処理装置。
  10. 単位時間間隔で入力される動画に対して、ノイズ軽減を行う画像処理装置であって、
    動き補償装置と、判定装置と、加算装置とを備え、
    前記動き補償装置によって、1単位時間前の処理後の画像に対し、ブロック単位の動き補償を行い、
    前記判定装置によって、現在の動画と動き補償を行った前記1単位時間前の処理後の画像と撮影条件に基づくノイズ量とを使用して加算重みを設定し、
    前記加算装置によって、現在の動画および動き補償を行った前記1単位時間前の処理後の画像を、前記加算重みに応じて加算もしくは加重平均して、前記現在の動画に対応するする処理後の画像を得る
    ようにした画像処理装置。
  11. 単位時間間隔で入力される動画に対して、ノイズ軽減を行う画像処理装置であって、
    動き補償装置と、判定装置と、加算装置とを備え、
    現在の動画と1単位時間前の処理後の画像とからブロック単位の動きベクトルを求め、前記1単位時間前の処理後の画像と、2単位時間前の動き補償後の画像に対し、前記動きベクトルによって動き補償を行い、
    前記現在の動画と動き補償を行った前記1単位時間前の処理後の画像と撮影条件に基づくノイズ量とを使用して第1加算重みを設定し、
    現在の動画および動き補償を行った前記1単位時間前の処理後の画像を、前記第1加算重みに応じて加算もしくは加重平均して、第1の処理後の画像を得、
    動き補償された前記2単位時間前の動き補償後の画像と前記第1の処理後の画像と撮影条件に基づくノイズ量とを使用して第2加算重みを設定し、
    動き補償された前記2単位時間前の動き補償後の画像および前記第1の処理後の画像を、前記第2加算重みに応じて加算もしくは加重平均して、前記現在の動画に対応する第2の処理後の画像を得る
    ようにした画像処理装置。
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