JP2001125421A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP2001125421A JP30185599A JP30185599A JP2001125421A JP 2001125421 A JP2001125421 A JP 2001125421A JP 30185599 A JP30185599 A JP 30185599A JP 30185599 A JP30185599 A JP 30185599A JP 2001125421 A JP2001125421 A JP 2001125421A
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寛 冨田
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政昭 吉川
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 定着装置内でジャムが発生した場合のジャム
用紙の処理を向上させる。 【解決手段】 定着装置22は、内部にヒータを有する
定着ローラ42と、加圧ローラ44と、定着ローラ42
の表面に当接する定着分離爪46を有し、定着フレーム
は上フレーム84と下フレーム86の2分割構成となっ
ている。上フレーム84には出口側用紙ガイド部材74
が用紙搬送方向に回動可能に設けられ、出口側用紙ガイ
ド部材74は図示しないねじりコイルバネにより定着分
離爪46側へ付勢されている。ねじりコイルバネ88に
よる出口側用紙ガイド部材74に作用するトルクは、通
常の用紙搬送時において出口側用紙ガイド部材74が用
紙Pから受ける力によるトルクよりも大きく設定されて
いる。ジャムが発生した場合には用紙Pにより出口側用
紙ガイド部材74は回動し、ジャム用紙Pの逃げスペー
スが広くなって装置停止までのジャム状態が処理に容易
なレベルとなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機、プリン
タ、ファクシミリ、プロッタ等の画像形成装置に関し、
詳しくは、定着ローラから用紙を分離する分離爪等の分
離部材を有する定着装置を備えた画像形成装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】画像形成装置では、例えば感光体等の像
担持体上に形成された画像を用紙に転写し、未定着画像
を担持した用紙を定着装置に通して定着することが行わ
れている。熱ローラ方式の定着装置では一般に、熱源を
有する定着ローラと、この定着ローラに圧接する加圧ロ
ーラを有しており、未定着画像を担持した用紙を定着ロ
ーラと加圧ローラのニップ部で挟持搬送しながら熱と圧
力により定着するようになっている。
【0003】画像に直接接触する定着ローラは用紙が密
着し易いために離型性に優れた表面層を有しているが、
それでも用紙の密着が生じ、定着ローラに用紙が巻き付
いて定着装置内での用紙ジャムが生じることがある。こ
のため、一般に、定着ローラから用紙を確実に分離する
ために、定着ローラの表面に当接する分離爪(分離部
材)が設けられている。また、分離爪と対向する位置に
は、定着済みの用紙をガイドするように出口側用紙ガイ
ド部材が固定して設けられている。
【0004】特開平5−289570号公報には、定着
装置を上下ユニットの分割構成とし、定着ローラを支持
する上ユニットを用紙搬送方向と直交する方向に回動し
て定着ローラを加圧ローラを隔離可能とし、用紙搬送面
を大きく開放して定着装置内で生じた用紙ジャムの処理
を容易にする技術が開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】分離爪の先端は先鋭化
されて定着ローラの表面に当接しているため、画像形成
装置の使用初期においては分離爪と定着ローラとの間に
用紙が入り込む隙間は無く、用紙は分離爪で確実に定着
ローラから分離された後、分離爪と出口側用紙ガイド部
材により構成される用紙搬送路を案内される。しかしな
がら、画像形成装置の使用時間が多くなるにつれて、経
時的に分離爪先端が摩耗したり、トナーなどが付着して
分離爪先端が定着ローラの表面から浮き加減になること
がある。
【0006】このような状態になると、用紙先端が分離
爪先端と定着ローラとの間に引っ掛かって用紙が蛇腹状
に停滞するジャムが発生することがある。分離爪とこれ
に対応する出口側用紙ガイド部材との間の用紙搬送路
は、用紙の案内性を向上させる観点から狭く形成され、
且つ、出口側用紙ガイド部材は固定して設けられている
ので、上述のようなジャムが生じると用紙を定着装置か
ら取り出すのが非常に困難であった。また、近年におい
ては、画像形成速度を向上させる目的で用紙搬送経路を
最短にするために、装置下方から上方に向かって順に、
給紙部、画像形成部、定着装置を配置して用紙搬送経路
を略垂直とした画像形成装置が多くなっている。このよ
うな画像形成装置では装置全体の大きさを小さくするた
めに定着装置周辺のスペースが少なく、これが上記ジャ
ム処理の困難さに拍車をかける状況にある。
【0007】本発明は、定着装置内で生じる蛇腹状のジ
ャム処理を容易に行うことができ、特に用紙搬送経路を
略垂直としたタイプにおいてジャム処理を容易に行える
画像形成装置の提供を、その目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明では、定着ローラと、該定着ロ
ーラに圧接する加圧ローラと、上記定着ローラから用紙
を分離する分離部材と、用紙搬送方向出口側において上
記分離部材に対向して設けられた出口側用紙ガイド部材
を有する定着装置を備えた画像形成装置において、上記
出口側用紙ガイド部材が用紙搬送方向に回動可能に設け
られている、という構成を採っている。
【0009】請求項2記載の発明では、請求項1記載の
構成において、上記出口側用紙ガイド部材の回動支点の
位置を、該出口側用紙ガイド部材のガイド面の用紙搬送
方向の長さの中間位置におけるガイド面の法線に対し
て、用紙搬送方向上流側に設定した、という構成を採っ
ている。
【0010】請求項3記載の発明では、請求項1又は2
記載の構成において、上記出口側用紙ガイド部材を、用
紙をガイドするための所定位置に付勢する付勢手段を有
する、という構成を採っている。
【0011】請求項4記載の発明では、請求項3記載の
構成において、上記付勢手段による上記出口側用紙ガイ
ド部材に作用するトルクは、用紙搬送時において該出口
側用紙ガイド部材が用紙から受ける力によるトルクより
も大きい、という構成を採っている。
【0012】請求項5記載の発明では、請求項1,2,
3又は4記載の構成において、上記出口側用紙ガイド部
材は、その用紙ガイド面側に複数のリブを有する、とい
う構成を採っている。
【0013】請求項6記載の発明では、請求項1,2,
3,4,5又は6記載の構成において、上記定着装置
は、上記定着ローラや加圧ローラ等の定着主要構成部材
を保持する下フレームと、装置上方を覆う上フレームを
有し、該上フレームは上記出口側用紙ガイド部材の回動
支点の支持部を有する、という構成を採っている。
【0014】請求項7記載の発明では、請求項6記載の
構成において、上記出口側用紙ガイド部材と上フレーム
とは、上記出口側用紙ガイド部材の回転軸方向の合わせ
部位において上下方向に重なり合う、という構成を採っ
ている。
【0015】請求項8記載の発明では、請求項7記載の
構成において、上記出口側用紙ガイド部材と上フレーム
が重なり合う部分において、該上フレームは重なり合う
部分の装置内方側を塞ぐように位置する縦壁を有する、
という構成を採っている。
【0016】請求項9記載の発明では、上記定着装置の
出口下流に用紙搬送ガイド部材が設けられ、該用紙搬送
ガイド部材と上記出口側用紙ガイド部材はそれぞれ櫛歯
状のガイド部を有し、上記用紙搬送ガイド部材を開放す
ることなしに上記出口側用紙ガイド部材が所定の位置ま
で回動可能に設けられている、という構成を採ってい
る。
【0017】請求項10記載の発明では、請求項1,
2,3,4,5,6,7,8又は9記載の構成におい
て、装置下方から上方に向かって順に、給紙部、画像形
成部、上記定着装置が設けられて用紙搬送経路が略垂直
に形成され、上記出口側用紙ガイド部材は装置上部に位
置する、という構成を採っている。
【0018】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図に基づいて説明
する。まず、図1に基づいて、本実施例における画像形
成装置としての複写機の全体構成の概略を動作と共に説
明する。装置下部に設けられた複数の給紙トレイ2,
4,6,8のうちの選択された給紙トレイから用紙が最
上のものから順に1枚ずつレジストローラ対10に向け
て送り出される。用紙が送り出されるとともに、画像読
み取り装置12で読み取られた画像情報に基づいて画像
書き込み装置14によって感光体16に静電潜像が形成
される。静電潜像は現像装置18によりトナー像に可視
像化される。用紙はレジストローラ対10で一旦停止さ
れた後、所定のタイミングで上方向に搬送されて感光体
16と転写ローラの間に送り込まれ、トナー像を転写さ
れる。
【0019】画像を転写された用紙は転写部からさらに
上方に搬送されて定着装置22に送り込まれ、ここで熱
と圧力により画像の定着がなされる。画像が定着された
用紙は排紙装置24を経てインナー1ビントレイ26に
排出され、あるいは中継ユニット28へ送られ、あるい
は自動両面ユニット30へ送られる。中継ユニット28
へ送られた用紙は、ユニット上面に形成された排紙トレ
イ32へ排出され、あるいは用紙後処理装置としてのフ
ィニッシャー34へ送られる。フィニッシャー34へ送
られた用紙は、綴じ処理等の後処理をせずに排紙トレイ
36へ排出され、あるいは後処理をした後に排紙トレイ
36へ排出される。レジストローラ対10から定着装置
22までの用紙搬送経路は略垂直に設定されており、用
紙は定着装置22から上方に送り出された後、方向を変
えられてインナー1ビントレイ26等に排出される。図
1において、符号38はオートドキュメントフィーダ
を、40は手差しトレイを示す。
【0020】図2に示すように、熱ローラ方式の定着装
置22は、定着ローラ42と、加圧ローラ44と、分離
部材としての定着分離爪46等を有している。定着ロー
ラ42は内部に2本のヒータ48を有している。定着ロ
ーラ42の表面には、該表面の温度を検知するためのサ
ーミスタ50が接触している。加圧ローラ44は、加圧
レバー52と加圧スプリング54により定着ローラ42
に圧接されている。加圧ローラ44には、クリーニング
ローラ56がスプリング58により圧接されている。定
着分離爪46は定着ローラ42の軸方向に間隔をおいて
複数(本実施例では5個)配置されている(図6参
照)。各定着分離爪46はスプリング60により付勢さ
れ、その先端が定着ローラ42の表面に所定の圧力で当
接している。図2において、符号62は、温度ヒュー
ズ、64は除電針、66は排紙センサフィラー、68は
排紙駆動ローラ、70は排紙従動ローラ、72は満杯検
知センサフィラーを示す。
【0021】図2では明示していないが、図3に示すよ
うに、定着装置22の用紙出口側における定着分離爪4
6に対向する位置には、片面コピーの場合の用紙の非画
像面をガイドする出口側用紙ガイド部材74が用紙搬送
方向に回動可能に設けられている。定着装置22の出口
下流には用紙搬送ガイド部材76が軸78を支点として
装置外方へ回動可能設けられている。装置本体の右カバ
ー80は、軸82を支点として装置外方へ回動可能に設
けられており、右カバー80を開放することにより上記
略垂直な用紙搬送経路の大部分が開放されるようになっ
ている。定着装置22でジャムが生じた場合には、ま
ず、右カバー80を開放し、用紙搬送ガイド部材76を
外方へ回動して開放した後、ジャムした用紙Pを取り出
す。図3における実線で示す位置が、用紙搬送ガイド部
材76、右カバー80の開放位置である。
【0022】図4に示すように、定着装置22は用紙の
搬送出口Eを有する上フレーム84と、下フレーム86
からなる2分割構成の定着フレームを有しており、定着
ローラ42や加圧ローラ44等の定着主要構成部材は下
フレーム86に組付けられている。出口側用紙ガイド部
材74は定着ローラ42の軸方向に延びる回動支点とし
ての回転軸74aを有しており、この回転軸74aを上
フレーム84に支持されて回動可能に設けられている。
【0023】図5に示すように、回転軸74aには付勢
手段としてのねじりコイルバネ88が組付けられてい
て、出口側用紙ガイド部材74を定着分離爪46側へ付
勢している。出口側用紙ガイド部材74と上フレーム8
4はそれぞれ、出口側用紙ガイド部材74の回転軸方向
の合わせ部位において上下方向に重なり合うオーバーラ
ップ部分74b、84aを有しており、このオーバーラ
ップ部分74b、84a同士の当接により出口側用紙ガ
イド部材74の通常の用紙ガイド位置(所定位置)が位
置決めされるようになっている。また、上フレーム84
のオーバーラップ部分84aの近傍には、オーバーラッ
プ部分74b、84aの装置内方側を塞ぐように位置す
る縦壁84bが形成されている。
【0024】このように縦壁84bを設けることによ
り、定着装置22内で発生した蒸気が出口側用紙ガイド
部材74と上フレーム84のオーバーラップ部分74
b、84aから装置外部へ逃げることを防止でき、定着
装置22の上方に位置する排紙装置24等の結露を防止
することができる。特に、オーバーラップ部分74b、
84aに上フレーム84側から縦壁84bを形成するこ
とにより蒸気の溜まり部が形成されるため、出口側用紙
ガイド部材74と上フレーム84との間の隙間の管理を
厳しく行う必要がなく、定着熱によって出口側用紙ガイ
ド部材74と上フレーム84に反りが生じたりしても蒸
気が定着装置22の外へ出て行くのを有効に防止するこ
とができる。
【0025】出口側用紙ガイド部材74の用紙ガイド面
側には用紙搬送方向に延びる複数のリブ74cが形成さ
れている。リブ74cの存在によって用紙と出口側用紙
ガイド部材74のガイド面との摩擦が低減され、搬送性
を向上させることができる。また、出口側用紙ガイド部
材74はジャム処理が容易に行えるように手で簡単に回
動させることができるようになっているため(図7参
照)、定着熱によって高温になった出口側用紙ガイド部
材74のガイド面の広い領域に手が触れた場合、火傷等
の危険性があるが、リブ74cの存在によってこのよう
な懸念がなくなる。フィン形状のリブ74cは放熱性が
良いので、リブ74c自体に手が触れてもガイド面の熱
は伝わりにくい。
【0026】図6に示すように、出口側用紙ガイド部材
74の回動支点Sの位置は、出口側用紙ガイド部材74
のガイド面74dの用紙搬送方向の長さLの中間位置に
おけるガイド面74dの法線Gに対して、用紙搬送方向
上流側に設定されている。また、ねじりコイルバネ88
により出口側用紙ガイド部材74を付勢しているトルク
Tは、出口側用紙ガイド部材74が搬送される用紙から
受ける力をF、回転支点Sから力Fの作用点までの距離
をrとすると、T−r×F>0の関係を満たすように設
定されている。Fは用紙の種類により変化するが、定着
装置22及び複写機の対応する用紙のうち最も大きな値
となる場合にも上記関係式を満たすように設定する。
【0027】出口側用紙ガイド部材74のリブ74c
は、図5に示すように、ガイドベース74eからその先
端部が突出しており、これにより出口側用紙ガイド部材
74の先端部は櫛歯状のガイド部を有している。図9に
示すように、用紙搬送ガイド部材76も複数のリブ76
aを有していて櫛歯状のガイド部が形成されている。出
口側用紙ガイド部材74のリブ74cと用紙搬送ガイド
部材76のリブ76aは互いに干渉しない位置に形成さ
れており、用紙搬送ガイド部材76を開放することなし
に出口側用紙ガイド部材74が所定の位置まで回動可能
に設けられている。
【0028】次に、定着動作及びジャム処理動作につい
て説明する。図10に示すように、複写機の画像形成部
で画像を転写された用紙Pは、定着装置22の下フレー
ム86に開口された入口ガイド部90から定着装置22
内に送り込まれ、定着ローラ42と加圧ローラ44で挟
持されて熱と圧力により画像が定着される。通常は画像
が定着された用紙Pは定着ローラ42の曲率によりロー
ラ表面から分離されて上フレーム84と出口側用紙ガイ
ド部材74に構成された出口から定着装置22外へ排出
される。この際、用紙Pの搬送状態によって、薄紙等で
は用紙先端が画像面側の上フレーム84によって形成さ
れた搬送ガイド84c(図4)に沿って排出される場合
や、厚紙などのコシの強い用紙Pでは用紙先端が非画像
面側の出口側用紙ガイド部材74に沿って排出される場
合がある。
【0029】上述のように出口側用紙ガイド部材74は
回動可能に上フレーム84に支持されているが、用紙P
が出口側用紙ガイド部材74に沿って排出される場合で
も上述のように、通常の搬送による用紙Pの力では出口
側用紙ガイド部材74が動くことはなく、良好に用紙P
の搬送をガイドすることができる。薄紙や用紙先端近く
に画像が多く形成された用紙Pの場合など、定着ローラ
42の曲率だけでは用紙Pを分離しきれない場合は、用
紙Pが定着ローラ42に巻き付くように排出され、定着
ローラ42に当接している定着分離爪46によって分離
される。
【0030】この場合、定着分離爪46の先端が摩耗し
ていたり、爪先端部にトナーなどが多く溜まっていたり
して爪先端部が定着ローラ42の表面から浮いている
と、用紙先端が定着分離爪46と定着ローラ42との間
に入り込みジャムが発生することがある。また、連続コ
ピー時に定着装置22よりも下流側でジャムが発生した
ときなどで定着装置22の出口部分で後続の用紙Pが前
の用紙Pに追いついてしまうことがある。ジャム発生か
ら装置が停止するまで一定時間かかるため、このような
ジャムの場合には、ジャム発生後も定着装置22内に用
紙Pが送り込まれ続けて定着装置22の出口部分で用紙
Pが蛇腹状になってしまい、A4横通紙等用紙長さが短
い場合には用紙後端が定着装置22内に入り込んでしま
うことがある。
【0031】このとき、定着装置22の出口部で用紙P
は蛇腹状になりながら出口側用紙ガイド部材74のガイ
ド面のほぼ全面に亘って押し付けられる。この押し付け
る力は通常の搬送時に作用する力よりも大きくなる。出
口側用紙ガイド部材74の回動支点Sの位置は上述のよ
うに設定されているので、出口側用紙ガイド部材74は
用紙Pの力により開放方向に回動し、定着装置22の出
口部分のスペースが広くなる。これにより用紙Pの逃げ
るスペースができるため、出口側用紙ガイド部材74が
固定されている従来構成に比べ、用紙Pは処理し易い状
態になって停止する。すなわち、逃げのスペースが無い
ことによるジャム用紙の複雑な絡まりが大幅に軽減され
る。定着装置22の出口側用紙ガイド部材74と用紙搬
送ガイド部材76はそれぞれ交差部分が櫛歯状に形成さ
れているので、ジャムの発生していない通常の動作時の
状態、すなわち、右カバー80を開放して且つ用紙搬送
ガイド部材76を開放していない状態でも出口側用紙ガ
イド部材74が用紙搬送ガイド部材76に干渉して十分
に開放できないということはない。
【0032】ジャム処理を行うときは、複写機本体の右
カバー80と用紙搬送ガイド部材76を開放して定着装
置22の上方からジャム用紙の押圧力で半ば開いた状態
にある出口側用紙ガイド部材74を最大限に開放してジ
ャム用紙を引き出すことができる。定着分離爪46と定
着ローラ42の間に用紙の先端が引っ掛かっている場合
は、従来の出口側用紙ガイド部材が固定されている構成
ではジャム用紙を引き出すことが非常に困難であった
が、本実施例においては出口側用紙ガイド部材74を回
動して定着装置22の出口部分を大きく開くことによっ
て指を入れて定着分離爪46と定着ローラ42の間から
用紙先端を外してジャム用紙を引き出すことができる。
ジャム発生直後は定着装置22の熱により出口側用紙ガ
イド部材74のガイド面74d側は高温になっている
が、上述のようにガイド面74dには複数のリブ74c
が形成されているため、オペレータの手に熱は伝わりに
くくなっている。
【0033】ジャム用紙を取り除いた後に、出口側用紙
ガイド部材74はねじりコイルバネ88の付勢力によっ
て通常の用紙をガイドするための所定位置に自動的に戻
るので、オペレータの戻し忘れによる不具合の発生が防
止される。定着装置22のメンテナンス時は、上フレー
ム84を下フレーム86から外して行うが、出口側用紙
ガイド部材74は上フレーム84に組付けられているの
で、一体として取り外すことができ、メンテナンス性を
向上させることができる。
【0034】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、出口側用
紙ガイド部材を用紙搬送方向に回動可能に設ける構成と
したので、定着装置内で蛇腹状になったジャム用紙を処
理する際に定着装置の出口部分を大きく開放できるの
で、定着装置内で生じたジャム処理を容易に行うことが
できる。また、分離部材に引っ掛かった用紙も定着装置
を分解することなしに容易に外すことができる。
【0035】請求項2記載の発明によれば、ジャム用紙
が出口側用紙ガイド部材を押す力によって出口側用紙ガ
イド部材が開放方向に回動するように出口側用紙ガイド
部材の回動支点の位置を設定しているので、ジャム発生
時にジャム用紙の逃げるスペースが広くなり、定着装置
内の蛇腹状のジャムの場合もジャム用紙を処理し易い状
態で停止させることができる。
【0036】請求項3記載の発明によれば、付勢手段を
設けて自動的に出口側用紙ガイド部材が通常の用紙搬送
ガイドを行う所定位置(ホームポジション)に復帰でき
る構成としたので、ジャム処理時にオペレータが出口側
用紙ガイド部材を開放した後に元に戻すことを忘れた場
合の不具合の発生を防止することができる。
【0037】請求項4記載の発明によれば、出口側用紙
ガイド部材に対する付勢手段のトルクを、通常の用紙の
搬送状態で出口側用紙ガイド部材が用紙から受ける力に
よるトルクよりも大きく設定しているので、通常の用紙
搬送時に出口側用紙ガイド部材が回動して用紙ガイド性
が低下するのを防止できるとともに、ジャム発生時の用
紙の逃げスペースを容易に得ることができる。
【0038】請求項5記載の発明によれば、出口側用紙
ガイド部材の用紙ガイド面側に複数のリブを有する構成
としたので、ジャム処理時にオペレータが高温の出口側
用紙ガイド部材に触れることによる熱影響を低減するこ
とができ、火傷等の事故を防止できる。
【0039】請求項6記載の発明によれば、定着装置の
定着フレームを、定着ローラや加圧ローラ等の定着主要
構成部材を保持する下フレームと、装置上方を覆う上フ
レームからなる2分割構成とし、上フレームは出口側用
紙ガイド部材の回動支点の支持部を有する構成としたの
で、出口側用紙ガイド部材を上フレームと同時に定着装
置に対して同時に着脱できるので、定着装置のメンテナ
ンス性を向上させることができる。
【0040】請求項7記載の発明によれば、出口側用紙
ガイド部材と上フレームとは出口側用紙ガイド部材の回
転軸方向の合わせ部位において上下方向に重なり合う構
成としたので、用紙排出口が上方にある定着装置で装置
内で発生する蒸気が装置外へ出て行くのを防ぎ、他のユ
ニット、装置に結露が生じるのを防止することができ
る。
【0041】請求項8記載の発明によれば、出口側用紙
ガイド部材と上フレームが重なり合う部分において上フ
レームは重なり合う部分の装置内方側を塞ぐように位置
する縦壁を有する構成としたので、定着装置内に蒸気の
溜まり部を形成することができ、定着熱により出口側用
紙ガイド部材や上フレームに反りが生じても定着装置外
へ蒸気が漏れるのを確実に防止することができる。
【0042】請求項9記載の発明によれば、定着装置の
出口下流に用紙搬送ガイド部材が設けられ、該用紙搬送
ガイド部材と上記出口側用紙ガイド部材はそれぞれ櫛歯
状のガイド部を有し、上記用紙搬送ガイド部材を開放す
ることなしに上記出口側用紙ガイド部材が所定の位置ま
で回動可能に設けられている構成としたので、定着装置
内で蛇腹状のジャムが発生した際に用紙搬送ガイド部材
の開閉状態の如何に拘らず出口側用紙ガイド部材の回動
変位を得ることができ、ジャム用紙の逃げを形成するこ
とができる。
【0043】請求項10記載の発明によれば、用紙搬送
経路を略垂直に形成して定着装置を画像形成装置の装置
上部に配置し、出口側用紙ガイド部材は定着装置の装置
上部に位置する構成としたので、ジャム用紙の視認性、
処理性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る画像形成装置としての
複写機の概要正面図である。
【図2】図1で示した複写機の略垂直搬送経路周辺の概
要正面図である。
【図3】複写機の右カバーと用紙搬送ガイド部材を開放
した状態の概要正面図である。
【図4】定着装置の分解斜視図である。
【図5】上フレームと出口側用紙ガイド部材の要部拡大
斜視図である。
【図6】定着装置の概要正面断面図で、出口側用紙ガイ
ド部材が所定位置にある状態の図である。
【図7】定着装置の概要正面断面図で、出口側用紙ガイ
ド部材が開放位置にある状態の図である。
【図8】定着装置の概要正面断面図で、出口側用紙ガイ
ド部材の付勢手段によるトルクを説明する図である。
【図9】定着装置の出口側用紙ガイド部材と定着装置の
下流に位置する用紙搬送ガイド部材との関係を示す図
で、(a)は概要正面図、(b)は概要側面図である。
【図10】定着装置の概要正面断面図で、ジャムが発生
した場合の用紙による出口側用紙ガイド部材の変位状態
を示す図である。
【符号の説明】
22 定着装置 42 定着ローラ 44 加圧ローラ 46 分離部材としての定着分離爪 74 出口側用紙ガイド部材 74a 回転軸 74c リブ 74d ガイド面 84 上フレーム 84b 縦壁 86 下フレーム 88 付勢手段としてのねじりコイルバネ G 法線 S 回動支点
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藤原 宏 東京都大田区中馬込1丁目3番6号・株式 会社リコー内 (72)発明者 吉川 政昭 東京都大田区中馬込1丁目3番6号・株式 会社リコー内 (72)発明者 大久保 泰秀 東京都大田区中馬込1丁目3番6号・株式 会社リコー内 Fターム(参考) 2H033 AA37 BA16 BA21 3F101 FB08 FC05 FE02 FE08 LA02 LA05 LA07 LB03

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】定着ローラと、該定着ローラに圧接する加
    圧ローラと、上記定着ローラから用紙を分離する分離部
    材と、用紙搬送方向出口側において上記分離部材に対向
    して設けられた出口側用紙ガイド部材を有する定着装置
    を備えた画像形成装置において、 上記出口側用紙ガイド部材が用紙搬送方向に回動可能に
    設けられていることを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の画像形成装置において、 上記出口側用紙ガイド部材の回動支点の位置を、該出口
    側用紙ガイド部材のガイド面の用紙搬送方向の長さの中
    間位置におけるガイド面の法線に対して、用紙搬送方向
    上流側に設定したことを特徴とする画像形成装置。
  3. 【請求項3】請求項1又は2記載の画像形成装置におい
    て、 上記出口側用紙ガイド部材を、用紙をガイドするための
    所定位置に付勢する付勢手段を有することを特徴とする
    画像形成装置。
  4. 【請求項4】請求項3記載の画像形成装置において、 上記付勢手段による上記出口側用紙ガイド部材に作用す
    るトルクは、用紙搬送時において該出口側用紙ガイド部
    材が用紙から受ける力によるトルクよりも大きいことを
    特徴とする画像形成装置。
  5. 【請求項5】請求項1,2,3又は4記載の画像形成装
    置において、 上記出口側用紙ガイド部材は、その用紙ガイド面側に複
    数のリブを有することを特徴とする画像形成装置。
  6. 【請求項6】請求項1,2,3,4,5又は6記載の画
    像形成装置において、 上記定着装置は、上記定着ローラや加圧ローラ等の定着
    主要構成部材を保持する下フレームと、装置上方を覆う
    上フレームを有し、該上フレームは上記出口側用紙ガイ
    ド部材の回動支点の支持部を有することを特徴とする画
    像形成装置。
  7. 【請求項7】請求項6記載の画像形成装置において、 上記出口側用紙ガイド部材と上フレームとは、上記出口
    側用紙ガイド部材の回転軸方向の合わせ部位において上
    下方向に重なり合うことを特徴とする画像形成装置。
  8. 【請求項8】請求項7記載の画像形成装置において、 上記出口側用紙ガイド部材と上フレームが重なり合う部
    分において、該上フレームは重なり合う部分の装置内方
    側を塞ぐように位置する縦壁を有することを特徴とする
    画像形成装置。
  9. 【請求項9】上記定着装置の出口下流に用紙搬送ガイド
    部材が設けられ、該用紙搬送ガイド部材と上記出口側用
    紙ガイド部材はそれぞれ櫛歯状のガイド部を有し、上記
    用紙搬送ガイド部材を開放することなしに上記出口側用
    紙ガイド部材が所定の位置まで回動可能に設けられてい
    ることを特徴とする画像形成装置。
  10. 【請求項10】請求項1,2,3,4,5,6,7,8
    又は9記載の画像形成装置において、 装置下方から上方に向かって順に、給紙部、画像形成
    部、上記定着装置が設けられて用紙搬送経路が略垂直に
    形成され、上記出口側用紙ガイド部材は装置上部に位置
    することを特徴する画像形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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