JP2001125119A - 液晶表示素子の液晶封止方法 - Google Patents

液晶表示素子の液晶封止方法

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JP2001125119A
JP2001125119A JP31007799A JP31007799A JP2001125119A JP 2001125119 A JP2001125119 A JP 2001125119A JP 31007799 A JP31007799 A JP 31007799A JP 31007799 A JP31007799 A JP 31007799A JP 2001125119 A JP2001125119 A JP 2001125119A
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JP
Japan
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liquid crystal
light
irradiation
cured
sealing
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JP31007799A
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English (en)
Inventor
Kazunobu Hiramoto
和宣 平本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hiroshima Opt Corp
Kyocera Display Corp
Original Assignee
Hiroshima Opt Corp
Kyocera Display Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 UV光の照射量を低減させて液晶劣化を防止
し、なおかつ、UV硬化樹脂も十分硬化させることので
きることが可能な液晶パネルの封止方法を提供するこ
と。 【解決手段】 配向処理が施された一対の基板をシール
材により貼り合わせて一体に形成した後、この基板の内
部に注入口を介して所定の液晶を注入し、前記注入口を
封止材としてのUV硬化樹脂により封止し、その後、前
記UV硬化樹脂をUV光の照射により、部分硬化の状態
にした後、前記基板をネマティック−アイソトロピック
相転移温度以上の温度で加熱して液晶を再配向させる際
の熱処理により、前記UV硬化樹脂を完全硬化させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液晶表示素子の注
入口を封止する際のUV照射による液晶の比抵抗低下を
抑制し、液晶表示の品質を保つことができる液晶表示素
子の液晶封止方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、中間に液晶を充填した2枚の透
明基板の所定の部分に、選択的に電界を与えて特定の図
形や文字等の情報を表示するための液晶表示素子がコン
ピュータ等の表示装置として多く用いられている。
【0003】従来、このような液晶表示素子を製造する
場合は、ガラス等の絶縁性材料からなり平面ほぼ矩形に
形成された一対の基板に配向膜を塗布、焼成した後、ラ
ビング処理を施して配向処理を行ない、続いて、これら
2枚の基板にシール材を塗布するとともに、このシール
材により囲まれた面内に各基板の間隙を調整するための
スペーサを均一に散布した状態で、各基板を貼り合わせ
て一体に形成するようになっている。
【0004】次に、貼り合わされた基板の内部に、真空
注入法等の手段により注入口を介して所定の液晶を注入
し、前記注入口をUV(紫外線)硬化樹脂により封止す
る。その後、液晶が封入された液晶セルをネマティック
−アイソトロピック相転移温度(Tni)以上の温度で
加熱する熱処理を行なうことにより、液晶を再配向させ
て液晶表示素子を製造するようになっている。
【0005】そして、このように形成された液晶表示素
子に偏光膜を貼着した後、この液晶表示素子に通電し
て、点灯検査を行なうようにしている。
【0006】前述のように、液晶表示素子の注入口をU
V硬化樹脂をUV光の照射により硬化させて封止する場
合、UV光の照射量はUV硬化樹脂が完全に硬化するU
V量を照射しなければならない。そして、UV照射の
際、注入口部にのみUV光を照射することはきわめて困
難であり、通常は注入口を含む液晶セルの1辺にUV光
が照射されるため、注入口を含む辺の一部の液晶にもU
Vが照射されてしまう部分が存在していた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、携帯電話
等、低消費電力向けの液晶表示素子には一般に誘電異方
性の大きな液晶が使用される。
【0008】誘電異方性の大きな液晶は極性が大きく、
可動イオンが表示品位に大きく影響する。一般的に液晶
材料はUV光の照射により劣化して稼働イオンが増加す
る。よって、前述のように、UV硬化樹脂のみならず、
その周囲の液晶にもUV光が照射されることにより、液
晶表示素子内に部分的に比抵抗分布が生じ、表示むら、
部分不灯などの不具合をもたらすことがあった。
【0009】本発明は、UV光の照射量を低減させて液
晶劣化を防止し、なおかつ、UV硬化樹脂も十分硬化さ
せることのできることが可能な液晶表示素子の封止方法
を提供することを目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
本発明に係る請求項1に記載の液晶表示素子の液晶封止
方法は、配向処理が施された一対の基板をシール材によ
り貼り合わせて一体に形成した後、この基板の内部に注
入口を介して所定の液晶を注入し、前記注入口を封止材
としてのUV硬化樹脂により封止し、その後、前記UV
硬化樹脂をUV光の照射により、部分硬化の状態にした
後、前記基板をネマティック−アイソトロピック相転移
温度以上の温度で加熱して液晶を再配向させる際の熱処
理により、前記UV硬化樹脂を完全硬化させるようにし
たことを特徴とするものである。
【0011】この発明によれば、前記UV硬化樹脂が部
分硬化した段階でUV光の照射を止めるために照射され
る前記UV光の照射量を低減させることができるので、
UV光の照射により液晶の劣化を防止することができ、
また、前記UV硬化樹脂は、液晶を再配向させるために
ネマティック−アイソトロピック相転移温度以上の温度
で加熱する際の熱処理により、液晶を劣化させずに完全
に硬化させることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の液晶表示素子の液
晶封止方法についての一実施形態の構成とその構成を採
用することによる作用効果を説明する。
【0013】本実施形態において液晶表示素子を製造す
る場合は、まず、ガラス等の絶縁性材料からなり平面ほ
ぼ矩形に形成された一対の基板に配向膜を塗布、焼成し
た後、ラビング処理を施して配向処理を行なう。
【0014】続いて、このような配向処理が施された2
枚の基板の一方の周辺部にシール材を塗布するととも
に、このシール材により囲まれた面内に各基板の間隙を
調整するためのスペーサを均一に散布した状態で、各基
板を貼り合わせて一体に形成する基板貼り合わせ処理を
行なう。
【0015】次に、前記貼り合わされた基板の内部に、
真空注入法等の手段により注入口を介して所定の液晶を
注入し、前記注入口を、UV硬化樹脂からなる封止材に
より封止する。このUV硬化樹脂としては、UV光の照
射により硬化することはもちろんのこと、熱によっても
硬化反応が進む、例えば、アクリル系、エポキシ系の樹
脂が採用される。
【0016】次に、本実施形態における液晶封止方法に
おいては、前記UV硬化樹脂の硬化を2段階に分けて行
う。
【0017】つまり、第1工程として、UV光の照射に
より前記UV硬化樹脂を部分硬化させる。このとき、本
実施形態においてはその照射量は、前記UV硬化樹脂に
若干タック性が残る程度の照射量とする。なお、部分硬
化とは、樹脂の流動性はなくなり、樹脂の表面にべたつ
き(タック性)が若干残る程度の硬化状態をいう。すな
わち、樹脂表面を指で触ったときに、触った跡が残る程
度のことをいう。具体的には、従来における照射量を1
300mJとすれば、その90%〜40%程度の照射
量、好ましくは75%〜45%程度の照射量とする。
【0018】次に第2工程として、液晶注入後、ネマテ
ィック−アイソトロピック相転移温度以上の温度で加熱
する熱処理により、前記UV硬化樹脂を完全に硬化さ
せ、液晶の封止を完全なものとする。
【0019】このように、液晶の封止を2つの工程を経
て行うことにより、前記UV硬化樹脂が部分硬化した状
態でUV光の照射を止めるために照射される前記UV光
の照射量を低減させることができ、UV光の照射による
液晶の劣化を防止しつつ、液晶を再配向させるためにネ
マティック−アイソトロピック相転移温度以上の温度で
加熱する際の熱処理により、液晶を劣化させずに前記U
V硬化樹脂を完全に硬化させることができる。
【0020】以下、さらに具体例を挙げて説明する。
【0021】
【表1】
【0022】上掲の表は、UV硬化樹脂からなる封止材
をUV光の照射のみで完全に硬化させる場合(データ番
号1)およびUV光の照射と熱処理との2工程で封止材
を硬化させる場合(データ番号2乃至6)のタック性と
比抵抗劣化による表示むらの確認を実験した結果を示し
ている。
【0023】なお、タック性に関する表中の「○」はU
V硬化樹脂がべたつきがない硬化状態となったことを意
味し、「△」はUV硬化樹脂に手で触った跡が残る程度
の硬化状態であり、本発明において、部分硬化と認識す
る範疇の硬化状態であることを意味し、更に「×」はユ
ーザーが手で触れたときにUV硬化樹脂が手に付着する
ような状態であることを意味する。また、熱硬化条件を
強くするとタック性は良好となる一方で生産性が劣り、
熱による液晶劣化から可動イオンの増加を防止すること
を考慮して、本実験においては、熱硬化条件として、1
10℃×30分を設定した。
【0024】データ番号1には、従来と同様にUV光の
照射量を1300mJとした場合のタック性および比抵
抗劣化による表示むらの発生の有無を示す。本条件下に
おいては、UV光の照射直後のタック性は完全硬化の状
態となり、UV硬化樹脂を完全硬化させるための熱処理
は必要としない。しかし、その比抵抗劣化による表示む
らの発生を確認するものとなった。
【0025】そこで、データ番号2に示すように、UV
光の照射量をデータ番号1のUV光の照射量の約93%
の1200mJとした場合は、タック性は完全硬化状態
ともいえない中途半端な状態となり、熱処理による硬化
工程を必要とした。それでいて、比抵抗劣化による表示
むらの発生を防止することはできなかった。
【0026】さらに、データ番号3に示すように、UV
光の照射量をデータ番号1のUV光の照射量の約75%
の1000mJとした場合は、UV光の照射直後のタッ
ク性はある程度タックが残る程度、つまり、部分硬化の
状態となり、第2工程の熱処理を加えることでUV硬化
樹脂を完全硬化させることができた。
【0027】そして、比抵抗劣化による表示むらの発生
もなかった。さらに、注入口部分と反対側部分における
液晶比抵抗を測定してみると、液晶セルの注入口部分に
おける液晶比抵抗は6.8×1010Ω・cmとなり、基
板の注入口と反対側部分における液晶比抵抗は7.0×
1010Ω・cmとなり、ほぼ均一の液晶比抵抗が得ら
れ、比抵抗劣化の防止は満足のいくものとなった。
【0028】また、データ番号4に示すように、UV光
の照射量をデータ番号1のUV光の照射量の約45%の
600mJとした場合、熱処理を加えてUV硬化樹脂を
硬化させることとした場合も、データ番号3のときと同
様に満足の行く結果を得ることができた。
【0029】しかしながら、データ番号5に示すよう
に、UV光の照射量をデータ番号1のUV光の照射量の
約30%の400mJとすると、第2工程の熱処理を施
してもUV硬化樹脂が完全硬化の状態とならない場合が
散見され、さらに、データ番号6に示すように、UV光
の照射量をデータ番号1のUV光の照射量の約25%の
300mJとすると、第1工程のUV光の照射によって
は封止材としてのUV硬化樹脂を硬化させることが全く
できず、ユーザーが手で触れたときにUV硬化樹脂が手
に付着するような状態のままであり、第2工程のネマテ
ィック−アイソトロピック相転移温度を越える温度によ
る熱処理により、かろうじて、部分硬化の状態になる程
度であった。
【0030】この結果から、従来の約90%〜40%に
低減にした照射量のUV光の照射を第1工程としてUV
硬化樹脂を部分硬化の状態にし、その後、第2工程とし
て、ネマティック−アイソトロピック相転移温度を越え
る温度による熱処理を利用した前記UV硬化樹脂の硬化
を行なうことで、UV光が照射された部分はかなりの比
抵抗低下(液晶劣化)を防ぐことができ、比抵抗劣化に
よる表示むらの発生を押さえることができた。
【0031】
【発明の効果】以上述べたように本発明に係る液晶表示
素子の液晶封止方法によれば、液晶表示素子内の比抵抗
分布を小さくすることができ、表示むらを抑えることが
できる。 また、液晶表示素子の経時的な比抵抗劣化も
小さくすることができ、より長期的に安定した表示を保
つことができるなどの効果を奏する。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 配向処理が施された一対の基板をシール
    材により貼り合わせて一体に形成した後、この基板の内
    部に注入口を介して所定の液晶を注入し、前記注入口を
    封止材としてのUV硬化樹脂により封止し、その後、前
    記UV硬化樹脂をUV光の照射により部分硬化の状態に
    した後、前記基板をネマティック−アイソトロピック相
    転移温度以上の温度で加熱して液晶を再配向させる際の
    熱処理により、前記UV硬化樹脂を完全硬化させるよう
    にしたことを特徴とする液晶表示素子の液晶封止方法。
JP31007799A 1999-10-29 1999-10-29 液晶表示素子の液晶封止方法 Pending JP2001125119A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011007899A (ja) * 2009-06-24 2011-01-13 Citizen Finetech Miyota Co Ltd 液晶表示素子の製造方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011007899A (ja) * 2009-06-24 2011-01-13 Citizen Finetech Miyota Co Ltd 液晶表示素子の製造方法

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