JP2001124607A - 流量計 - Google Patents

流量計

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JP2001124607A
JP2001124607A JP30900799A JP30900799A JP2001124607A JP 2001124607 A JP2001124607 A JP 2001124607A JP 30900799 A JP30900799 A JP 30900799A JP 30900799 A JP30900799 A JP 30900799A JP 2001124607 A JP2001124607 A JP 2001124607A
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JP30900799A
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Hiromitsu Miyajima
浩光 宮嶋
Kiyoshi Yamagishi
喜代志 山岸
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Mitsui Mining and Smelting Co Ltd
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Mitsui Mining and Smelting Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 広い流量範囲にわたって良好な精度で流量測
定を行うことの可能な傍熱型流量計を提供する。 【解決手段】 傍熱型の流量センサーユニットの発熱体
33を含む流量検知部及び流体温度検知部の各感温体を
構成抵抗体として含むブリッジ回路73を用いた検知回
路の出力に基づき検量線を用いて流体流量値を得る流量
計。ブリッジ回路73は、直列接続の抵抗体の間の接続
端子のうちのいずれかと出力端子との選択的接続を行わ
せるマルチプレクサ731により回路特性値を複数段階
で変化させる。検量線は、回路特性値の段階に対応して
複数設けられており、マルチプレクサ731により選択
された回路特性値段階に対応して複数の検量線のうちの
いずれかが選択される。複数の検量線ごとに測定すべき
流量範囲が設定されており、得られた流体流量値に応じ
てマルチプレクサ731を制御して当該流量値の属する
流量範囲に対応する検量線を用いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、流体流量検知技術
に属するものであり、特に、配管内を流れる流体の流量
あるいは積算流量を計測するための流量計に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来、
各種流体特に液体の流量(あるいは流速)を測定する流
量センサー(あるいは流速センサー)としては、種々の
形式のものが使用されているが、低価格化が容易である
という理由で、いわゆる熱式(特に傍熱型)の流量セン
サーが利用されている。
【0003】この傍熱型流量センサーとしては、基板上
に薄膜技術を利用して薄膜発熱体と薄膜感温体とを絶縁
層を介して積層してなるセンサーチップを配管内の流体
との間で熱伝達可能なように配置したものが使用されて
いる。発熱体に通電することにより感温体を加熱し、該
感温体の電気的特性例えば電気抵抗の値を変化させる。
この電気抵抗値の変化(感温体の温度上昇に基づく)
は、配管内を流れる流体の流量(流速)に応じて変化す
る。これは、発熱体の発熱量のうちの一部が流体中へと
伝達され、この流体中へ拡散する熱量は流体の流量(流
速)に応じて変化し、これに応じて感温体へと供給され
る熱量が変化して、該感温体の電気抵抗値が変化するか
らである。この感温体の電気抵抗値の変化は、流体の温
度によっても異なり、このため、上記感温体の電気抵抗
値の変化を測定する電気回路中に温度補償用の感温素子
を組み込んでおき、流体の温度による流量測定値の変化
をできるだけ少なくすることも行われている。
【0004】このような、薄膜素子を用いた傍熱型流量
センサーに関しては、例えば、特開平11−11856
6号公報に記載がある。この流量センサーにおいては、
流体の流量に対応する電気的出力を得るためにブリッジ
回路を含む電気回路を使用している。
【0005】ところで、この流量センサーの電気回路の
出力は一般に流量値とは単純な比例関係にはなく、流量
値が小さい領域では流量変化に対する電気回路の出力の
変化は大きいが、流量値が大きい領域では流量変化に対
する電気回路の出力の変化は小さくなる。このため、小
流量値領域では電気回路の出力の変化により測定する流
量値の誤差が殆どない場合であっても、大流量値領域で
は誤差が大きくなる(即ち、測定の際に峻別し得る流量
差の割合が大きくなるという問題点がある)。
【0006】従来は、このような問題に対処するため
に、比較的狭い流量範囲ごとの流量計を用意し、各流量
範囲領域ごとに電気回路の特性値を適正に設定してい
た。このため、個々の流量計についてみれば、流量測定
のダイナミックレンジが小さく、傍熱型流量計の応用範
囲が制限を受けるという問題点があった。
【0007】そこで、本発明は、広い流量範囲にわたっ
て良好な精度で流量測定を行うことの可能な傍熱型流量
計を提供することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、以上の
如き目的を達成するものとして、発熱体と流量検知用感
温体とを含む流量検知部が流量検知用熱伝達部材に接合
されている傍熱型の流量センサーユニットを有してお
り、前記流量検知用感温体を構成抵抗体として含むブリ
ッジ回路を用いた検知回路の出力に基づき検量線を用い
て流体流量値を得る流量計であって、前記ブリッジ回路
はその回路特性値を複数段階で変化させる回路特性値変
化駆動手段を備えており、前記検量線は、前記回路特性
値の段階に対応して複数設けられており、前記回路特性
値変化駆動手段により選択された回路特性値段階に対応
して前記複数の検量線のうちのいずれかが選択され、前
記複数の検量線ごとに測定すべき流体流量範囲が設定さ
れており、これら複数の流体流量範囲により全測定流量
範囲がカバーされており、得られた流体流量値に応じて
前記回路特性値変化駆動手段を制御して当該流量値の属
する流量範囲に対応する前記検量線を用いるようにして
なることを特徴とする流量計、が提供される。
【0009】本発明の一態様においては、前記流量範囲
のうちの隣接するものどうしは一部重複しており、この
一部重複せる2つの流量範囲に対応する2つの検量線の
うちの一方から他方への選択切り替えは、前記一方の流
量範囲の端部においてなされる。
【0010】本発明の一態様においては、前記流量セン
サーユニットは更に流体温度検知用感温体を含む流体温
度検知部と該流体温度検知部が接合された流体温度検知
用熱伝達部材とを有しており、前記ブリッジ回路は前記
流体温度検知用感温体をも構成抵抗体として含んでい
る。
【0011】本発明の一態様においては、前記回路特性
値変化駆動手段は前記ブリッジ回路に設けられた直列接
続の複数の抵抗体の隣接するものどうしの間の接続端子
のうちのいずれかと該ブリッジ回路の出力端子との選択
的接続を行わせるマルチプレクサである。
【0012】本発明の一態様においては、前記回路特性
値変化駆動手段は前記ブリッジ回路に設けられた直列接
続の複数の抵抗体のうちの少なくとも1つとそれぞれ並
列に接続されたバイパス路のスイッチの開閉を行わせる
ものである。本発明の一態様においては、前記スイッチ
は電界効果型トランジスタを用いてなる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
面を参照しながら説明する。
【0014】図1は本発明の流量計の一実施形態を示す
回路構成図であり、図2はその部分構成図である。図3
は、本実施形態の流量センサーユニットを示す模式的断
面図であり、(A)では流体流通路を有する流通路部材
に取付けた状態が示されており、(B)では(A)の流
量センサーユニットのX−X断面が示されている。図4
は本実施形態の流量センサーユニットの斜視図である。
図5は、図3に示す流量センサーユニットの変形例を示
す模式的断面図であり、(B)は(A)のX−X断面を
示す。図6は流量検知部の構成を示す分解斜視図であ
り、図7は流体温度検知部の構成を示す分解斜視図であ
る。
【0015】先ず、図3〜図7を参照しながら、本実施
形態の流量センサーユニットの構成を説明する。図3に
示されているように、流量検知部5が流量検知用熱伝達
部材たるフィンプレート6の表面に接合されており、流
体温度検知部9が流体温度検知用熱伝達部材たるフィン
プレート10の表面に接合されている。これら流量検知
部5、流体温度検知部9及びフィンプレート6,10の
一部がハウジング2内に収容されている。
【0016】流量検知部5は、図6に示されている様
に、例えばシリコンやアルミナなどからなる厚さ0.4
mm程度で2mm角程度の矩形基板30上に、順に、流
量検知用薄膜感温体31、層間絶縁膜32、薄膜発熱体
33及び該発熱体のための電極34,35、保護膜36
を積層し、流量検知用薄膜感温体31のボンディング部
及び発熱体電極34,35を被覆するパッド層37を形
成したチップ状のものからなる。
【0017】薄膜感温体31は、例えば、膜厚0.5〜
1μm程度で所望形状例えば蛇行形状にパターニングし
た白金(Pt)やニッケル(Ni)などの温度係数が大
きく安定な金属抵抗膜を用いることができる。あるいは
酸化マンガン系のNTCサーミスターからなるものを用
いることもできる。層間絶縁膜32及び保護膜36は、
例えば、膜厚1μm程度のSiO2 からなるものを用い
ることができる。薄膜発熱体33としては、例えば、膜
厚1μm程度で所望形状にパターニングした抵抗体たと
えばNiや、Ni−Cr、Pt、更にはTa−SiO
2 、Nb−SiO 2 などのサーメットからなるものを用
いることができる。発熱体電極34,35は、例えば、
膜厚1μm程度のNiからなるもの又はこれに膜厚0.
5μm程度の金(Au)薄膜を積層したものを用いるこ
とができる。パッド層37としては、例えば、縦横0.
2mm×0.15mm、厚さ0.1μm程度のAu薄膜
またはPt薄膜からなるものを用いることができる。
【0018】流体温度検知部9は、図7に示されている
様に、流量検知部5から薄膜発熱体33などを除去した
と同様な構成を持ち、即ち、上記基板30と同様な基板
30’上に、順に、上記流体温度検知用薄膜感温体31
と同様な流体温度検知用薄膜感温体31’及び上記保護
膜36と同様な保護膜36’を積層し、流体温度検知用
薄膜感温体31’のボンディング部を被覆するパッド層
37’を形成したチップ状のものからなる。
【0019】フィンプレート6,10の一方の端部の片
面は、流量検知部5や流体温度検知部9の基板30,3
0’側の面と、熱伝導性良好な接合材により接合されて
いる。フィンプレート6,10としては、例えば銅、ジ
ュラルミン、銅−タングステン合金からなる、厚さ0.
2mm、幅2mm程度の矩形のものを用いることがで
き、接合材としては例えば銀ペーストを用いることがで
きる。
【0020】図3に示されているように、センサーユニ
ットのハウジング2は流通路部材14に形成されたセン
サーユニット配置部内に収容されており、フィンプレー
ト6,10の他方の端部は流通路部材14の内部に形成
された流体流通路13まで延出している。該フィンプレ
ート6,10は、ほぼ円形の断面を持つ流体流通路13
内において、その断面内の中央を通って延在している。
フィンプレート6,10は、流体流通路13内における
流体の流通方向(図1に矢印で示されている)に沿って
配置されているので、流体流通に大きな影響を与えるこ
となしに、流量検知部5及び流体温度検知部9と流体と
の間の熱伝達を良好に行うことが可能である。
【0021】ハウジング2及び流通路部材14は、合成
樹脂により形成することができる。流量検知部5及び流
体温度検知部9の各電極端子(パッド)は、それぞれA
uワイヤー8,12により各リード7,11のインナー
リード部(ハウジング内の部分)に接続されている。各
リード7,11は、ハウジング2外へとの延出してハウ
ジング外に部分的に露出し、アウターリード部を形成し
ている。
【0022】尚、図3では、ハウジング2は、流量検知
部5、流体温度検知部9、フィンプレート6,10の一
部及びインナーリード部を樹脂充填により封止している
が、図5の変形例に示すように、ハウジング22内にス
ペース23を形成してもよい。
【0023】次に、以上のようなセンサーユニットを有
する本実施形態の流量計の回路構成について、図1及び
図2を参照しながら、説明する。
【0024】図1に示されているように、供給電源とし
ては、交流100Vを用いており、これから直流変換回
路71により、+15V,−15V,+5Vの直流を出
力する。直流変換回路71から出力される直流+15V
を電圧安定化回路72に入力する。
【0025】電圧安定化回路72から供給される安定化
直流は、ブリッジ回路73に供給される。ブリッジ回路
73は、図2に示されているように、流量検知用感温体
31と抵抗体74,90との直列接続と、温度補償用感
温体31’と抵抗体75,R1〜R7との直列接続と、
を含んでいる。ブリッジ回路73内には回路特性値変化
駆動手段としてのマルチプレクサ731が設けられてお
り、これにより接続端子bを抵抗体75,R1〜R7の
隣接するものどうしの間の接続端子c1〜c8のそれぞ
れと選択的に接続させることができる。この接続端子c
1〜c8の選択によりブリッジ回路73の特性値を複数
段階で変化させることができる。ブリッジ回路73の
a,b点の電位Va,Vbが増幅率可変の差動増幅回路
76に入力される。該差動増幅回路76の出力は積分回
路77に入力される。
【0026】一方、電圧安定化回路72の出力は、上記
薄膜発熱体33へ供給される電流を制御するための電界
効果型トランジスタ81を介して、薄膜発熱体33へと
供給される。即ち、流量検知部5において、薄膜発熱体
33の発熱に基づき、フィンプレート6を介して被検知
流体による吸熱の影響を受けて、薄膜感温体31による
感温が実行される。そして、該感温の結果として、図2
に示すブリッジ回路73のa,b点の電位Va,Vbの
差が得られる。
【0027】(Va−Vb)の値は、流体の流量に応じ
て流量検知用感温体31及び流体温度検知用薄膜感温体
31’の温度が変化することで、変化する。マルチプレ
クサ731により端子bと接続されるのが端子c1〜c
8のいずれであるかに応じて、異なる流体流量にて(V
a−Vb)の値を零とすることができる。それらの流量
では、差動増幅回路76の出力は零であり、積分回路7
7の出力が一定となる。
【0028】積分回路77の出力はV/F変換回路78
に入力され、ここで電圧信号に対応する周波数(例えば
最大5×10-5)のパルス信号が形成される。このパル
ス信号は、パルス幅(時間幅)が一定(例えば1〜10
マイクロ秒の所望値)である。例えば、積分回路77の
出力が1Vの場合には周波数0.5kHzのパルス信号
を出力し、積分回路77の出力が4Vの場合には周波数
2kHzのパルス信号を出力する。以上のブリッジ回路
73、差動増幅回路76、積分回路77及びV/F変換
回路78を含んで検知回路が構成されている。
【0029】V/F変換回路77の出力は、トランジス
タ81のゲートへと供給される。かくして、ゲートへと
パルス信号が入力されたトランジスタ81を介して薄膜
発熱体33に電流が流れる。従って、薄膜発熱体33に
は、トランジスタ81を介して、電圧安定化回路72の
出力電圧の分圧が、積分回路77の出力値に対応する周
波数にてパルス状に印加され、該薄膜発熱体33を電流
が間欠的に流れる。これにより薄膜発熱体33が発熱す
る。V/F変換回路77の周波数は、基準周波数発生回
路80で温度補償型水晶振動子79の発振に基づき設定
される高精度クロックに基づき設定される。
【0030】そして、V/F変換回路77から出力され
るパルス信号は、パルスカウンター82により計数され
る。マイクロコンピュータ83は、基準周波数発生回路
80で発生される周波数を基準としてパルス計数した結
果(パルス周波数)に基づき、対応する流量(瞬時流
量)に換算し、該流量を時間に関して積算することで積
算流量を算出する。
【0031】一方、図2に示されているように、マルチ
プレクサ731の接続端子bによる接続端子c1〜c8
との接続の選択は、マイクロコンピュータ83により制
御される。このマイクロコンピュータ83による接続端
子c1〜c8の選択及び上記流量への換算は、次のよう
にして行われる。
【0032】即ち、流量への換算のための検量線がメモ
リ84に記憶されている。この検量線の一例を図8に示
す。この検量線は、S1 ,S2 ,S3 ,・・・・からな
っており、これらの検量線はそれぞれマルチプレクサ7
31の接続端子c1,c2,c3,・・・・を選択した
時の回路特性値段階に対応して用いられるものである。
これらの検量線S1 ,S2 ,S3 ,・・・・は、予め接
続端子bと接続端子c1,c2,c3,・・・・のそれ
ぞれとを選択的に接続した状態で、流体の各流量ごとに
パルスカウンター82の出力(パルス周波数)を測定す
ることで得られたデータテーブルである。
【0033】図8において、検量線S1 は主として流量
範囲0〜F12を測定するためにマルチプレクサ731の
接続端子c1を選択した時に用いられ、S2 は主として
流量範囲F11〜F22を測定するためにマルチプレクサ7
31の接続端子c2を選択した時に用いられ、S3 は主
として流量範囲F21〜F32を測定するためにマルチプレ
クサ731の接続端子c3を選択した時に用いられ、以
下同様である。ここで、図示されているように、F11
12<F21<F22<F31<F32であり、流量値F11は検
量線S1 ,S2 の出力値f111 ,f112 にそれぞれ対応
し、流量値F12は検量線S1 ,S2 の出力値f121 ,f
122 にそれぞれ対応し、流量値F21は検量線S2 ,S3
の出力値f211 ,f212 にそれぞれ対応し、流量値F22
は検量線S2 ,S3 の出力値f221 ,f222 にそれぞれ
対応し、以下同様である。即ち、流量範囲のうちの隣接
するものどうしは一部重複しており、これら流量範囲に
より全測定流量範囲がカバーされている。
【0034】マイクロコンピュータ83では、被検知流
体の流量測定の際に、先ず、マルチプレクサ731に対
して、或る流量範囲を測定するための接続端子cnの選
択を行わせる指令を発する[例えば、流量範囲F11〜F
22を測定するための接続端子c2の選択を行わせる指令
を発する]。そして、カウンター82から得られるパル
ス周波数に基づき、検量線Sn [例えば、検量線S2
を用いて流量に換算する。そして、これにより得られた
流量値が選択接続端子cnに対応する流量範囲[例え
ば、F11〜F22]内にある場合にはマルチプレクサ73
1による接続端子cn[例えば、c2]の選択をそのま
まにしておく。
【0035】一方、得られた流量値が選択接続端子cn
に対応する流量範囲[例えば、F11〜F22]外であった
場合には、マルチプレクサ731に対して、得られた流
量値の属する流量範囲[例えば、F21〜F32]を測定す
るための接続端子cm[例えば、c3]の選択を行わせ
る指令を発する。そして、同様にして、カウンター82
から得られるパルス周波数に基づき、今度は検量線Sm
[例えば、S3 ]を用いて流量に換算する。そして、こ
れにより得られた流量値が選択接続端子cmに対応する
流量範囲[例えば、F21〜F32]の範囲内にある場合に
はマルチプレクサ731による接続端子cmの選択をそ
のままにしておき、得られた流量値が選択接続端子cm
に対応する流量範囲[例えば、F21〜F32]外であった
場合には、上記と同様にしてマルチプレクサ731に対
して、得られた流量値の属する流量範囲を測定するため
の接続端子の選択を行わせる指令を発する。
【0036】以下、同様にして、マイクロコンピュータ
83は、常に、得られた測定流量値に基づき、当該流量
値の測定のために定められたブリッジ回路特性が得られ
るようにマルチプレクサ731を制御し(具体的には接
続端子の選択を行い)、これに基づき所定の検量線を用
いた流量値測定を実現させるよう作用する。
【0037】流量測定を継続するうちに流量変化が生じ
て、選択された検量線に対応する流量範囲から外れた場
合には、隣接して一部重複する流量範囲に対応する検量
線へと検量線選択の切り替え(マルチプレクサ731の
制御による接続端子の選択の切り替え)を行う。従っ
て、隣接する流量範囲のための検量線の間の選択切り替
えは図8に矢印で示されているように各流量範囲の端部
において方向性をもってなされる(例えば、流量値F21
では検量線S3 から検量線S2 への切り替えのみがなさ
れ、流量値F22では検量線S2 から検量線S3 への切り
替えのみがなされる)。このようにすることで、切り替
え流量値の近傍で流量変動が生じた場合にも頻繁に検量
線の選択切替を行わないようにして、測定の安定性を確
保することができる。
【0038】図8に示されているように、各検量線は、
主として利用される流量範囲において、適度の傾き(流
量変化に対する出力パルス周波数変化の割合)をなして
おり、出力変化に対する適度の流量変化が実現される。
従って、各検量線の各所定の流量範囲の部分により構成
される検量線S(図8において実線で示されている)を
用いるように制御される上記実施形態の流量計では、広
い流量範囲にわたって良好な精度で流量測定を行うこと
が可能である。
【0039】流体流量が増減すると、差動増幅回路76
の出力は(Va−Vb)の値に応じて極性(流量検知用
感温体31の抵抗−温度特性の正負により異なる)及び
大きさが変化し、これに応じて積分回路77の出力が変
化する。積分回路77の出力の変化の速さは差動増幅回
路76の増幅率設定により調節することができる。これ
ら積分回路77と差動増幅回路76とにより、制御系の
応答特性が設定される。
【0040】流体流量が増加した場合には、流量検知用
感温体31の温度が低下するので、薄膜発熱体33の発
熱量を増加させる(即ちパルス周波数を増加させる)よ
うな積分回路77の出力(より高い電圧値)が得られ、
この積分回路出力が流体流量に対応した電圧となった時
点で、ブリッジ回路73が平衡状態となる。
【0041】他方、流体流量が減少した場合には、流量
検知用感温体31の温度が上昇するので、薄膜発熱体3
3の発熱量を減少させる(即ちパルス周波数を減少させ
る)ような積分回路77の出力(より低い電圧値)が得
られ、この積分回路出力が流体流量に対応した電圧とな
った時点で、ブリッジ回路73が平衡状態となる。
【0042】即ち、本実施形態の制御系では、ブリッジ
回路73が平衡状態となるように薄膜発熱体33へと供
給するパルス状電流の周波数(熱量に対応する)が設定
され、このような平衡状態の実現(制御系の応答)は例
えば0.1秒以内とすることが可能である。
【0043】従って、本実施形態の流量計においては、
検知される流量値が広い範囲にわたって変化し各流量範
囲からの逸脱が発生しても、直ちに検知流量値の属する
流量範囲に応じた適正なブリッジ回路特性の設定がなさ
れるので、これに基づき精度よく流量測定を行うことが
できる。
【0044】以上のようにして得られた瞬時流量及び積
算流量の値は、表示部25により表示されると共に、電
話回線その他のネットワークからなる通信回線を介して
外部へと伝送される。また、所望により、瞬時流量や積
算流量のデータをメモリ84に記憶させておくことがで
きる。
【0045】85はバックアップ電源(例えば電池)で
ある。
【0046】以上の実施形態によれば、流量測定のため
にV/F変換回路78で作成されたパルス信号を用いて
おり、このパルス信号は温度変化による誤差を十分に小
さくすることが容易であるので、パルス周波数に基づき
得られる流量値及び積算流量値の誤差を小さくすること
が可能である。また、本実施形態では、薄膜発熱体33
への通電の制御は、V/F変換回路78で作成されたパ
ルス信号によるON−OFFによりなされるので、温度
変化に基づく制御誤差の発生は極めて小さい。
【0047】また、本実施形態では、流量検知部として
薄膜発熱体及び薄膜感温体を含む微小チップ状のものを
用いているので、以上のような高速応答性が実現され、
流量測定の精度を良好なものとすることができる。
【0048】図9は本発明の流量計の他の実施形態を示
す回路の部分構成図である。本図において上記図1〜8
に示されたものと同様の機能を有する部材及び部分には
同一の符号が付されている。本実施形態は、上記図1〜
8の実施形態と回路特性値変化駆動手段を含むブリッジ
回路73の構成が異なるが、他の部分は本質的には図1
〜8の実施形態と同一である。
【0049】本実施形態では、ブリッジ回路73は、図
9に示されているように、流量検知用感温体31と抵抗
体74との直列接続と、温度補償用感温体31’と抵抗
体75,r0〜r3との直列接続と、を含んでいる。そ
して、回路特性値変化駆動手段は、ブリッジ回路に設け
られた直列接続の抵抗体r1〜r3のそれぞれと並列に
接続された電界効果型トランジスタFET1〜FET3
(スイッチ手段)を含むバイパス路のスイッチ開閉を行
わせるものからなる。即ち、電界効果型トランジスタF
ET1〜FET3のゲートには、マイクロコンピュータ
83により制御されるスイッチング回路732の各スイ
ッチング端子SW1〜SW3からスイッチング信号が入
力される。電界効果型トランジスタFET1〜FET3
として、スイッチングON時のソース−ドレイン間抵抗
値がr1〜r3に比べてそれぞれ十分に低く(例えば数
十mΩ)、スイッチングOFF時のソース−ドレイン間
抵抗値がr1〜r3に比べて十分に高い(例えば数M
Ω)ものが用いられる。これにより、ブリッジ回路73
におけるバイパス路付きの抵抗体r0〜r3の直列接続
の部分の合成抵抗値は、例えば、r0=10Ω,r1=
10Ω,r2=20Ω,r3=40Ωとすると、スイッ
チング端子SW1〜SW3から出力されるスイッチング
信号がON(例えば4V)であるかOFF(例えば0
V)であるかに応じて、以下の表1のようになる。
【0050】
【表1】 以上のようにしてマイクロコンピュータ83によりスイ
ッチング回路732の各スイッチング端子SW1〜SW
3から出力されるスイッチング信号の組み合わせを制御
することで、上記図1〜8に関し説明した実施形態と同
様にしてブリッジ回路の特性値を複数段階で変化させ、
同様にして流量測定を行うことができる。
【0051】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の流量計に
よれば、広い流量範囲にわたって良好な精度で流量測定
を行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の流量計の一実施形態を示す回路構成図
である。
【図2】本発明の流量計の一実施形態を示す部分構成図
である。
【図3】本発明の流量計の一実施形態の流量センサーユ
ニットを示す模式的断面図である。
【図4】本発明の流量計の一実施形態の流量センサーユ
ニットの斜視図である。
【図5】図3に示す流量センサーユニットの変形例を示
す模式的断面図である。
【図6】流量検知部の構成を示す分解斜視図である。
【図7】流体温度検知部の構成を示す分解斜視図であ
る。
【図8】本発明の流量計における検量線の一例を示す図
である。
【図9】図9は本発明の流量計の他の実施形態を示す回
路の部分構成図である。
【符号の説明】
2 ハウジング 3 ボンディングワイヤー 4 リード 4a インナーリート部 4b アウターリード部 5 流量検知部 6 フィンプレート 7 リード 8 ボンディングワイヤー 9 流体温度検知部 10 フィンプレート 11 リード 12 ボンディングワイヤー 13 流体流通路 14 流通路部材 22 ハウジング 23 スペース 25 表示部 30 基板 31 流量検知用薄膜感温体 32 層間絶縁膜 33 薄膜発熱体 34,35 発熱体電極 36 保護膜 37 パッド層 30’ 基板 31’ 流体温度検知用薄膜感温体 36’ 保護膜 37’ パッド層 71 直流変換回路 72 電圧安定化回路 73 ブリッジ回路(検知回路) 731 マルチプレクサ 732 スイッチング回路 74,75 抵抗体 76 差動増幅回路 77 積分回路 78 V/F変換回路 79 温度補償型水晶振動子 80 基準周波数発生回路 81 電界効果型トランジスタ 82 パルスカウンター 83 マイクロコンピュータ 84 メモリ 85 バックアップ電源 90 抵抗体 S,S1 〜S3 検量線

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発熱体と流量検知用感温体とを含む流量
    検知部が流量検知用熱伝達部材に接合されている傍熱型
    の流量センサーユニットを有しており、前記流量検知用
    感温体を構成抵抗体として含むブリッジ回路を用いた検
    知回路の出力に基づき検量線を用いて流体流量値を得る
    流量計であって、 前記ブリッジ回路はその回路特性値を複数段階で変化さ
    せる回路特性値変化駆動手段を備えており、 前記検量線は、前記回路特性値の段階に対応して複数設
    けられており、前記回路特性値変化駆動手段により選択
    された回路特性値段階に対応して前記複数の検量線のう
    ちのいずれかが選択され、 前記複数の検量線ごとに測定すべき流体流量範囲が設定
    されており、これら複数の流体流量範囲により全測定流
    量範囲がカバーされており、得られた流体流量値に応じ
    て前記回路特性値変化駆動手段を制御して当該流量値の
    属する流量範囲に対応する前記検量線を用いるようにし
    てなることを特徴とする流量計。
  2. 【請求項2】 前記流量範囲のうちの隣接するものどう
    しは一部重複しており、この一部重複せる2つの流量範
    囲に対応する2つの検量線のうちの一方から他方への選
    択切り替えは、前記一方の流量範囲の端部においてなさ
    れることを特徴とする、請求項1に記載の流量計。
  3. 【請求項3】 前記流量センサーユニットは更に流体温
    度検知用感温体を含む流体温度検知部と該流体温度検知
    部が接合された流体温度検知用熱伝達部材とを有してお
    り、前記ブリッジ回路は前記流体温度検知用感温体をも
    構成抵抗体として含んでいることを特徴とする、請求項
    1〜2のいずれかに記載の流量計。
  4. 【請求項4】 前記回路特性値変化駆動手段は前記ブリ
    ッジ回路に設けられた直列接続の複数の抵抗体の隣接す
    るものどうしの間の接続端子のうちのいずれかと該ブリ
    ッジ回路の出力端子との選択的接続を行わせるマルチプ
    レクサであることを特徴とする、請求項1〜3のいずれ
    かに記載の流量計。
  5. 【請求項5】 前記回路特性値変化駆動手段は前記ブリ
    ッジ回路に設けられた直列接続の複数の抵抗体のうちの
    少なくとも1つとそれぞれ並列に接続されたバイパス路
    のスイッチの開閉を行わせるものであることを特徴とす
    る、請求項1〜3のいずれかに記載の流量計。
  6. 【請求項6】 前記スイッチは電界効果型トランジスタ
    を用いてなることを特徴とする、請求項5に記載の流量
    計。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2019106015A (ja) * 2017-12-12 2019-06-27 株式会社堀場エステック 流体装置及び流体装置用プログラム
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