JP2001124182A - ピッチ半径が場所によって異なる,特殊な形状の歯車 - Google Patents

ピッチ半径が場所によって異なる,特殊な形状の歯車

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JP2001124182A
JP2001124182A JP34666399A JP34666399A JP2001124182A JP 2001124182 A JP2001124182 A JP 2001124182A JP 34666399 A JP34666399 A JP 34666399A JP 34666399 A JP34666399 A JP 34666399A JP 2001124182 A JP2001124182 A JP 2001124182A
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special
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Akira Ito
晃 伊藤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の各種の歯車を組み合わせ,歯車列とし
て動力を伝達する場合,原軸に加えられるトルクが周期
的に変動すると,その影響を従軸も受けてしまってい
た。この従軸での影響を緩和するための,特殊な形状の
歯車をつくるのが目的である。 【解決手段】ピッチ半径が場所によって異なる特殊な形
状の歯車を製作し,歯車列のギア比を連続的に変化させ
ることで解決した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は,動力伝達のための
歯車に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の各種歯車を直接組み合わせ,歯車
列として動力を伝達する場合,原軸に対する従軸の回転
の角速度の比やトルクの比は,選択するギア比によって
決まる,ある一定値に固定されてしまう。従って,原軸
に加えられるトルクが周期的に変化してしまうような場
合に,従軸の角速度を一定に保つためには,フライホイ
ールなどを用いて,その慣性の効果に頼ることが多かっ
た。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】例えば自転車のペダル
から後輪までの動力の伝達の場合,ペダルの軸に加えら
れるトルクは常に変化するものとなってしまう。仮にこ
の場合,ペダル位置の変化に伴ってギア比が連続的に変
化するようになっており,大きなトルクを加えられるペ
ダル位置ではギア比が大きく,逆に死点付近ではギア比
が小さくなっていれば,動力の伝達の面できわめて合理
的である。かつて,あるメーカーは楕円形状のスプロケ
ットギアを用いてこの問題解決に当たった。しかし,こ
れはチェーンを介してのみ成り立つ構造であり,歯車列
としての利用は不可能なものであった。本発明の特殊な
形状の歯車は,例えば上記の自転車の例や内燃機関など
のトルク変動のある動力源から,動力を効果的に取り出
して伝達するという問題を,歯車列を用いて解決しよう
とするためのものである。が,他に類似例を見ない発明
であり,応用範囲は極めて多方面にわたると考えられ
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】以下に特殊な形状の歯車
の設計の要領の一例を示す。ラック工具に相当する工具
のピッチ曲線として,三角関数(sinまたはcos)
の半周期の形を用いるのが合理的であるので,その例を
示す。まず,図1のように目的に応じたピッチ曲線をも
つ歯車の扇形類似の部分を考える。ここでRmaxは扇
形類似部分での動径の最大値,Rminは動径の最小値
である。また,θ[rad]は中心角である。今,R
maxの向きを基準として,Rminの向きにα[ra
d]だけそれた向きでの動径の長さをRとすると, となる。また,ピッチ曲線の長さをlとすると,lの近
似値は となる。ただし,εは楕円の離心率に相当する量で である。この扇形類似の部分の創成のためのラック工具
に相当する工具のピッチ曲線は,図2のように創成の際
の工具の移動の方向に平行な向きに座標x軸を,また,
垂直な向きにy軸をとるとき となる。また,このラック工具に相当する工具のx方向
の長さをLとすると となる。ラック工具に相当する工具に刻む歯型には,ピ
ッチ曲線上のピッチ点を中心にして,圧力角を考慮に入
れた適切な角度だけピッチ曲線を回転させたときに得ら
れる曲線を用いる。歯車創成の際の素材の回転角α[r
ad]と,ラック工具に相当する工具のx方向への移動
距離xとの関係は となる。1個の歯車にするために,上記の扇形類似の部
分を基礎として,これらをピッチ曲線が滑らかに接続さ
れるように整数個組み合わせ,さらに中心角の合計が2
π[rad]になるように設計する。図3,図4は製作
例であり,この2つの歯車はピッチ曲線と歯型の凹凸と
が全く逆のラック相当の工具から創成されたものなの
で,正確に噛み合う。
【0005】
【作用】上記の課題を解決するための手段により,ピッ
チ半径が連続的に変化する歯車が得られる。しかもこの
歯車は,この歯車を創成した工具とピッチ曲線,歯形の
凹凸とが全く逆の工具から創成される歯車と正確に噛み
合う。(図3及び図4の例)この2つの歯車の組み合わ
せにより,不等角速度の回転運動から等角速度の回転運
動を造り出したり,逆に等角速度の回転運動から不等角
速度の回転運動を造り出したりすることができる。ま
た,周期的に変化するトルク変動を小さくする働きをさ
せることもできる。
【0006】
【発明の効果】専門的な工具を持ち合わせていないの
で,5mm厚のアクリル板を加工して特殊な歯車を製作
し,その効果を確認した。まず,2mm厚のアクリル板
でラック工具相当の作図用の道具を造り,歯車創成の際
の素材の回転,工具の移動と同様な動作をグラフ用紙の
紙面で行い,歯型を作図した。この歯型を5mm厚のア
クリル板に張り付けて,ジグソー・ボール盤・グライン
ダー等で加工した。2個の歯車を組み合わせ,効果を確
認した。このような粗い精度の工作であっても,どの部
分でもバックラッシュがほぼ一定で,極めて円滑な不等
角速度の運動をさせることができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の歯車の設計の要領
【図2】ラック相当の工具及び歯車創成の概念図
【図3】本発明の歯車の一例
【図4】本発明の歯車の一例

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】歯車創成用のラック工具のピッチ直線を,
    滑らかに連続している曲線,または曲線と直線とで構成
    されたピッチ線に置き換えた工具をつくり,この工具を
    基礎として創成する,ピッチ半径が場所によって異な
    り,滑らかで閉じたピッチ曲線をもつことを特徴とする
    各種の歯車
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100386539C (zh) * 2005-08-12 2008-05-07 哈尔滨工业大学 能够实现曲线传动的齿轮、齿条机构
CN112879526A (zh) * 2021-01-14 2021-06-01 江苏信息职业技术学院 一种用于机械设备的异形齿轮

Cited By (3)

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CN112879526A (zh) * 2021-01-14 2021-06-01 江苏信息职业技术学院 一种用于机械设备的异形齿轮
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